JPS6256085B2 - - Google Patents
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- JPS6256085B2 JPS6256085B2 JP54091811A JP9181179A JPS6256085B2 JP S6256085 B2 JPS6256085 B2 JP S6256085B2 JP 54091811 A JP54091811 A JP 54091811A JP 9181179 A JP9181179 A JP 9181179A JP S6256085 B2 JPS6256085 B2 JP S6256085B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01D—COMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
- C01D5/00—Sulfates or sulfites of sodium, potassium or alkali metals in general
- C01D5/02—Preparation of sulfates from alkali metal salts and sulfuric acid or bisulfates; Preparation of bisulfates
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Description
本発明は、硫酸カリの製造法に関し、更に詳し
くは、硫酸1モルと2.0ないし2.2モルの塩化カリ
を室温ないし100℃で反応させて先づ硫酸水素カ
リウム(と未反応の塩化カリ)とし、ついで300
℃〜400℃で前記第1段の反応混合物から硫酸カ
リ若しくは、硫酸カリと少量の未反応塩化カリの
混合物を製造する方法に関する。 硫酸1モルに2モルの塩化カリを反応させて硫
酸水素カリウムを経て硫酸カリウムとし、発生し
た塩化水素を収得する方法は、工業的に実施され
ている。この反応を乾式で実施する場合、反応
は、次の2段階に区分されるが、その第1段階
は、比較的低温(例えば室温〜100℃)でも進行
するが第2段階の反応を実質的に充分に進行させ
るためには相当の高温度(例えば300゜〜500℃)
を必要とする。従つて、第1段階と第2段階は、
同一反応器(以下第2段階の反応器のみ反応炉と
いうことがある)で実施することもできるが、第
2段階の反応炉の負荷を実質上軽減するために両
段階を区分して第1段階の反応器と第2段階の反
応炉で実施することが特に連続式製造法について
は望ましくかつ能率的であると考えられる。 第1段階 KCl+H2SO4=KHSO4+HCl+3KCal (1) 第2段階 KHSO4+KCl=K2SO4+HCl−
17KCal (2) ところで特公昭32−756号には、「アルカリ金属
塩酸塩と硫酸によりアルカリ金属硫酸塩と塩化水
素ガスを製造するに当り、反応器に35%以下の正
塩を含む酸性塩を造る如くアルカリ金属塩酸塩と
硫酸を投入し反応温度を生成物が鎔融状態となる
温度に保つ第1工程と該反応生成物を冷却するこ
となく、鎔融状態にあるものに正塩を作るに必要
な不足分のアルカリ金属塩酸塩を投入し正塩生成
反応を完了せしむる第2工程とよりなるアルカリ
金属塩酸塩と硫酸よりアルカリ金属硫酸塩の製造
方法」なる2段階で各段夫々別箇の反応器を使用
する方法について記載されている。 しかし、この方法では、第1段で、35%以下の
正塩を生成させるため200゜〜250℃の温度が必要
であり、該酸性塩が、硫酸水素カリウムである場
合には約21℃で鎔融するので、粉状のまゝ混合す
る場合に較べて、撹拌が困難であり、かゝる温度
下での塩化水素の発生に耐えるためには、反応器
材料も例えば耐酸レンガの使用を必要とし、か
つ、反応温度維持のためには外部加熱を必要とす
るほか、第2工程で固相反応を400℃以上で行う
ため熱伝導が悪く高温長時間処理を余儀なくされ
る等の運転上ならびに防蝕上の問題があつた。特
公昭32−756号の前記問題点を部分的に解決する
ために、特公昭32−2666号では第1段の反応器で
45%以下の正塩を含む酸性塩を生成させ、これを
一旦冷却、固化微粉末化したのち正塩をつくるに
必要な不足分の塩酸塩を加えて均一に混合して第
2段の反応器に供給することにより、300〜500℃
における所要時間を例えば6時間から3時間に短
縮している。しかしながら、該方法によつても第
1段反応器における250℃のような温度の必要性
は、解消されず、また、特公昭32−2666号の方法
は、第1段の反応生成物を冷却、粉砕混合する工
程が新に付加されるという不利がある。 本発明者等は、硫酸カリの製造法に係る以上の
技術問題につき多年の実地研究を重ねた結果、硫
酸1モルと塩化カリ2.0ないし2.2モルの混合物
で、先づ、前記第1段の反応すなわち硫酸水素カ
リウムの生成を粉状のまゝ室温ないし100℃で行
わせ、生成物である硫酸水素カリウムと未反応分
の塩化カリの混合物を第2工程の反応炉で、300
〜400℃で反応させる。そしてその際、第2工程
の反応炉として一定のマツフル炉を用い、原料供
給と反応物の取水方法を適当にすることによつ
て、第1工程の温度が高いことによる溶融と耐蝕
の問題、ならびに第2工程の高温長滞溜時間の必
要に伴う炉寿命の問題を解決した。 以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は、第1に新規な2段階法による硫酸カリの乾式
製造法を提供するにあり、第2に撹拌混合が良好
で短時間で反応を終了させることの可能な該製造
法を提供するにある。其他の目的は、以下の記述
から明らかにされる。本発明は、 (1) 硫酸と塩化カリを反応させて、硫酸カリ若し
くは硫酸カリと少量の未反応塩化カリの混合物
を製造する方法において、硫酸1モルに対し
て2.0ないし2.2モルの塩化カリを混合しつつ、
室温ないし100℃で、反応させて硫酸水素カリ
ウムとし、ついで、300〜400℃で該硫酸水素
カリウムと未反応の塩化カリとを反応させて硫
酸カリとすることを特微とする硫酸カリの製造
法。 (2) 硫酸水素カリウムの生成反応を第1段の反応
器で、硫酸カリの生成反応を第2段の反応器で
それぞれ連続的に実施することを特徴とする前
記第(1)項の製造法。 (3) 第2段の反応器として、上半面のみ加熱でき
るマツフル炉を使用することを特徴とする前記
第(2)項の製造法。 第2段の反応生成物をオーバーフローにより
収得することを特徴とする前記第(2)項および第
(3)項の方法である。 以下に、本発明の構成と効果を詳細に説明す
る。 イ 第1段の反応器における第1段階の反応; 前記第1段階の反応は、硫酸1モルと塩化カ
リ1モルとから硫酸水素カリウムおよび塩化水
素各1モルを生成させるが、本発明では使用す
る硫酸(98%)と塩化カリとは、1モル対2.0
モル以上2.2モルとし、第2段階で反応すべき
塩化カリも予め混合する。反応温度は室温ない
し100℃であり使用する反応器は、反応温度で
硫酸おび乾燥塩化水素に耐える材質であればよ
く、反応温度が低いため例えば耐酸レンガのよ
うな特殊材質を必要としない。また、粉体(塩
化カリ等)と液体(硫酸)を混合するに適し
た、例えば、櫂状若しくはリボン状の撹拌機
(好ましくは2軸以上の多軸)を用いるのがよ
い。反応槽型式は、堅型でも横型でもよい。本
発明方法における第1段階の反応は、過剰の塩
化カリが存在するために、室温ないし100℃で
も極めて円滑かつ迅速に進行し、反応生成物中
には未反応硫酸が少量しか存在しないので、流
動性のある粉状であり、第2段階の反応器への
移送は容易である。また、発生した塩化水素
は、濃塩酸製造装置へ送られ、その濃度は、運
転条件により異るが40〜60容量%である。第1
段階の反応器中の滞溜時間はバツチ法、連続法
共に30分ないし3時間好ましくは30分ないし1
時間で実施できる。 ロ 第2段の反応器における第2段の反応; 前記第2段階の反応は、理論的には硫酸水素
カリウム1モルと塩化カリ1モルとから硫酸カ
リウムおよび塩化水素各1モルを生成させる
が、本発明方法では、第1段反応器で供給され
た塩化カリ量(モル比)が硫酸に対し、2.0な
いし2.2となつている。2モルを超える場合製
品は、硫酸カリと塩化カリの混合物であり、未
反応硫酸水素カリウムの溶融状態での排出防止
に塩化カリが寄与しており、第2段階の反応後
の反応生成物の移送を容易にしている。もつと
も本発明の等モル反応の場合も、第2段の反応
器の生成物中の中間物である硫酸水素カリウム
の存在に対応する未反応の塩化カリ分の存在に
より、該反応生成物のベトツキを著しく減少さ
せることができる。第2段階の反応は、固体
(KCl)と溶融物(KHSO4)の反応で吸熱反応
であり、反応物相互の接触と加熱(従つて伝
熱)が充分でなければ、反応率を向上させ反応
時間(滞溜時間)を短縮できない。また、連続
反応の場合は、特に反応の充分進行していない
未反応混合物の部分の短絡的排出を防止しなけ
ればならない。前々文の目的達成上、本発明者
等は、反応混合物をその四周から加熱できる管
状炉よりも意外にもその上面からのみ輻射熱
で加熱するマツフル炉の方が適していることを
知つた。また、前記短絡的排出防止には、第
2段の反応生成物をオーバーフローにより排出
することが有効であることを知つた。前記の
理由は溶融物である硫酸水素カリウムが管状炉
では、炉内下半面により粘着し易くなるためか
と考えられ、いづれにせよ該下半面では熱伝導
不良であり、前記の理由もオーバーフローで
はより溶融物の少い反応混合物の部分の方が円
滑に排出され易いためと考えられる。しかし、
前記〜の方法は、いづれも実質的に管状炉
を使用していた前記特公昭32−756号および特
公昭32−2666号では全く予測され得なかつたの
である。また、これらの先行発明では、第1段
の反応で正塩(硫酸カリ)の35%又は45%以下
を含むようにして、第2段の反応炉の実質的負
荷を減少させようとした点で本発明方法と別異
の技術であることは明白である。 この結果、特公昭32−2666号では、300〜400
℃で1時間では、塩素分残存率2.4〜1.6重量%
であるが、本発明方法では、第1工程と第2工
程の中間で反応混合物の冷却固化微粉砕工程を
経ることなしに第2段の反応終了後に同等の反
応率を達成できる。 ハ 第2段の反応器から排出された反応物の急速
冷却; 該反応物は、300゜〜370゜程度の温度を有し
反応条件によりなお、1.5〜2.5重量%程度の塩
素分を有し、2.0〜3.0重量%程度の硫酸を有す
るので、肥料用若しくは工業用の硫酸カリとし
ては別工程で、石灰等による中和を要し、かつ
また、移送のため適当な温度(例えば室温ない
し200℃)まで冷却しなければならない。本発
明の一つの実施態様では、この排出物に少量の
水を散布滴下することにより、冷却を部分的に
進行させることができる。前記実施態様の注水
は、オーバーフローにより排出した第2段反応
生成物の顕熱により昇温し、蒸発する程度の水
量を該生成物の冷却器ないし移送器中で滴下し
若しくは散布することにより行う。より具体的
には、例えば、300℃の該混合物1000Kgに対し
て、散布水40〜60Kgである。注水により、反応
生成物の温度が100℃以下になると散布水を蒸
発させ得なくなるのでその後の冷却は、伝熱若
しくは空気冷却による。 ニ 本発明方法の効果の要約; 上記イ〜ハの詳述から本発明方法の新規性な
びに独自の効果は明らかにされているが、これ
らを要約すると次のようになる。 第1段の反応器の反応温度が低いため、第
1段階の反応の遂行ならびに該反応生成物の
第2段の反応器への移送ならびに供給が極め
て容易である。これは第1段の反応器内で、
硫酸水素カリウムの溶融物を生成させないこ
とによる。 第2段の反応器における第2段階の反応の
遂行ならびに該反応生成物の連続排出が極め
て円滑であり、かつ低目の反応温度(300〜
400℃)で1時間のような短い反応時間で反
応を終結させることができる。これは、使
用する原料のモル比が硫酸1モルに対して塩
化カリ2.0超〜2.2モルのように塩化カリが当
量より僅かに多い量の場合は、第2段の反応
器内で反応進行につれ未反応分の硫酸水素カ
リウムと塩化カリとのモル比が小さくなり、
未反応KHSO4量を一定値まで急速に低下さ
せ得るためと考えられる。また、硫酸/塩
化カリ=2.0の場合も第1段の反応混合物
(硫酸水素カリウムと塩化カリ)のミクロの
混合状態の極めて良好なものが、第2段の反
応器に供給され、未反応混合物の短絡的排出
も極めて少い為と考えられる。 第2段の反応器の反応温度が400〜500°の
ような高温度を要しないので、マツフル炉の
輻射熱面の耐熱レンガの損耗が少く(註、マ
ツフル炉の煙道内温度は1100〜1200℃)1年
以上3年のような長期運転が可能となる。ま
た、単位容量当りの伝熱面積が少くてすむの
で管状炉に較べてより以下に、実施例をもつ
て本発明を説明する。 実施例 1 96%塩化カリ163Kg/hrと98%濃硫酸100Kg/hr
とを撹拌機付の密閉横型の第1段反応器に連続的
に供給し、放冷により反応温度を60〜70℃に保つ
た〔KCl/H2SO4=2.1〕。発生した塩化水素ガス
の大気中への発散を防ぐため、器内圧を−5〜−
10mm/水柱の僅かの減圧に保つた結果濃度50容量
%の塩化水素40.3Nm3/hrを得た。 次に、この第1段の反応生成物全量を上半面の
み輻射加熱できる二軸撹拌器付の第2段の反応器
(マツフル炉)に連続的に供給した。第1段の反
応物の該反応炉内の供給位置は、炉内中央部と原
料供給口の中間であつて該供給口寄りとし、炉内
の反応混合物の温度は350℃に保ち、滞溜時間を
1時間とした。該第2段の反応器の内圧は、0〜
−5mm/水柱に保つた結果濃度60容量%の塩化水
素39.6Nm3/hrを得た。また、第2段の反応器か
らは、毎時183Kg/hrの反応生成物をオーバーフ
ローさせた。その他の結果を第1表に示す。 比較例 1 塩化カリと濃硫酸を直接に第2段の反応器に供
給し、該器内の滞溜時間を2時間とした以外は、
実施例1と同様に実施した。結果を下記第1表に
示す。毎時71.7Nm3の濃度60容量%の塩化水素と
毎時184Kg/hrの反応生成物が得られた。その他
の結果を第1表に示す。
くは、硫酸1モルと2.0ないし2.2モルの塩化カリ
を室温ないし100℃で反応させて先づ硫酸水素カ
リウム(と未反応の塩化カリ)とし、ついで300
℃〜400℃で前記第1段の反応混合物から硫酸カ
リ若しくは、硫酸カリと少量の未反応塩化カリの
混合物を製造する方法に関する。 硫酸1モルに2モルの塩化カリを反応させて硫
酸水素カリウムを経て硫酸カリウムとし、発生し
た塩化水素を収得する方法は、工業的に実施され
ている。この反応を乾式で実施する場合、反応
は、次の2段階に区分されるが、その第1段階
は、比較的低温(例えば室温〜100℃)でも進行
するが第2段階の反応を実質的に充分に進行させ
るためには相当の高温度(例えば300゜〜500℃)
を必要とする。従つて、第1段階と第2段階は、
同一反応器(以下第2段階の反応器のみ反応炉と
いうことがある)で実施することもできるが、第
2段階の反応炉の負荷を実質上軽減するために両
段階を区分して第1段階の反応器と第2段階の反
応炉で実施することが特に連続式製造法について
は望ましくかつ能率的であると考えられる。 第1段階 KCl+H2SO4=KHSO4+HCl+3KCal (1) 第2段階 KHSO4+KCl=K2SO4+HCl−
17KCal (2) ところで特公昭32−756号には、「アルカリ金属
塩酸塩と硫酸によりアルカリ金属硫酸塩と塩化水
素ガスを製造するに当り、反応器に35%以下の正
塩を含む酸性塩を造る如くアルカリ金属塩酸塩と
硫酸を投入し反応温度を生成物が鎔融状態となる
温度に保つ第1工程と該反応生成物を冷却するこ
となく、鎔融状態にあるものに正塩を作るに必要
な不足分のアルカリ金属塩酸塩を投入し正塩生成
反応を完了せしむる第2工程とよりなるアルカリ
金属塩酸塩と硫酸よりアルカリ金属硫酸塩の製造
方法」なる2段階で各段夫々別箇の反応器を使用
する方法について記載されている。 しかし、この方法では、第1段で、35%以下の
正塩を生成させるため200゜〜250℃の温度が必要
であり、該酸性塩が、硫酸水素カリウムである場
合には約21℃で鎔融するので、粉状のまゝ混合す
る場合に較べて、撹拌が困難であり、かゝる温度
下での塩化水素の発生に耐えるためには、反応器
材料も例えば耐酸レンガの使用を必要とし、か
つ、反応温度維持のためには外部加熱を必要とす
るほか、第2工程で固相反応を400℃以上で行う
ため熱伝導が悪く高温長時間処理を余儀なくされ
る等の運転上ならびに防蝕上の問題があつた。特
公昭32−756号の前記問題点を部分的に解決する
ために、特公昭32−2666号では第1段の反応器で
45%以下の正塩を含む酸性塩を生成させ、これを
一旦冷却、固化微粉末化したのち正塩をつくるに
必要な不足分の塩酸塩を加えて均一に混合して第
2段の反応器に供給することにより、300〜500℃
における所要時間を例えば6時間から3時間に短
縮している。しかしながら、該方法によつても第
1段反応器における250℃のような温度の必要性
は、解消されず、また、特公昭32−2666号の方法
は、第1段の反応生成物を冷却、粉砕混合する工
程が新に付加されるという不利がある。 本発明者等は、硫酸カリの製造法に係る以上の
技術問題につき多年の実地研究を重ねた結果、硫
酸1モルと塩化カリ2.0ないし2.2モルの混合物
で、先づ、前記第1段の反応すなわち硫酸水素カ
リウムの生成を粉状のまゝ室温ないし100℃で行
わせ、生成物である硫酸水素カリウムと未反応分
の塩化カリの混合物を第2工程の反応炉で、300
〜400℃で反応させる。そしてその際、第2工程
の反応炉として一定のマツフル炉を用い、原料供
給と反応物の取水方法を適当にすることによつ
て、第1工程の温度が高いことによる溶融と耐蝕
の問題、ならびに第2工程の高温長滞溜時間の必
要に伴う炉寿命の問題を解決した。 以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は、第1に新規な2段階法による硫酸カリの乾式
製造法を提供するにあり、第2に撹拌混合が良好
で短時間で反応を終了させることの可能な該製造
法を提供するにある。其他の目的は、以下の記述
から明らかにされる。本発明は、 (1) 硫酸と塩化カリを反応させて、硫酸カリ若し
くは硫酸カリと少量の未反応塩化カリの混合物
を製造する方法において、硫酸1モルに対し
て2.0ないし2.2モルの塩化カリを混合しつつ、
室温ないし100℃で、反応させて硫酸水素カリ
ウムとし、ついで、300〜400℃で該硫酸水素
カリウムと未反応の塩化カリとを反応させて硫
酸カリとすることを特微とする硫酸カリの製造
法。 (2) 硫酸水素カリウムの生成反応を第1段の反応
器で、硫酸カリの生成反応を第2段の反応器で
それぞれ連続的に実施することを特徴とする前
記第(1)項の製造法。 (3) 第2段の反応器として、上半面のみ加熱でき
るマツフル炉を使用することを特徴とする前記
第(2)項の製造法。 第2段の反応生成物をオーバーフローにより
収得することを特徴とする前記第(2)項および第
(3)項の方法である。 以下に、本発明の構成と効果を詳細に説明す
る。 イ 第1段の反応器における第1段階の反応; 前記第1段階の反応は、硫酸1モルと塩化カ
リ1モルとから硫酸水素カリウムおよび塩化水
素各1モルを生成させるが、本発明では使用す
る硫酸(98%)と塩化カリとは、1モル対2.0
モル以上2.2モルとし、第2段階で反応すべき
塩化カリも予め混合する。反応温度は室温ない
し100℃であり使用する反応器は、反応温度で
硫酸おび乾燥塩化水素に耐える材質であればよ
く、反応温度が低いため例えば耐酸レンガのよ
うな特殊材質を必要としない。また、粉体(塩
化カリ等)と液体(硫酸)を混合するに適し
た、例えば、櫂状若しくはリボン状の撹拌機
(好ましくは2軸以上の多軸)を用いるのがよ
い。反応槽型式は、堅型でも横型でもよい。本
発明方法における第1段階の反応は、過剰の塩
化カリが存在するために、室温ないし100℃で
も極めて円滑かつ迅速に進行し、反応生成物中
には未反応硫酸が少量しか存在しないので、流
動性のある粉状であり、第2段階の反応器への
移送は容易である。また、発生した塩化水素
は、濃塩酸製造装置へ送られ、その濃度は、運
転条件により異るが40〜60容量%である。第1
段階の反応器中の滞溜時間はバツチ法、連続法
共に30分ないし3時間好ましくは30分ないし1
時間で実施できる。 ロ 第2段の反応器における第2段の反応; 前記第2段階の反応は、理論的には硫酸水素
カリウム1モルと塩化カリ1モルとから硫酸カ
リウムおよび塩化水素各1モルを生成させる
が、本発明方法では、第1段反応器で供給され
た塩化カリ量(モル比)が硫酸に対し、2.0な
いし2.2となつている。2モルを超える場合製
品は、硫酸カリと塩化カリの混合物であり、未
反応硫酸水素カリウムの溶融状態での排出防止
に塩化カリが寄与しており、第2段階の反応後
の反応生成物の移送を容易にしている。もつと
も本発明の等モル反応の場合も、第2段の反応
器の生成物中の中間物である硫酸水素カリウム
の存在に対応する未反応の塩化カリ分の存在に
より、該反応生成物のベトツキを著しく減少さ
せることができる。第2段階の反応は、固体
(KCl)と溶融物(KHSO4)の反応で吸熱反応
であり、反応物相互の接触と加熱(従つて伝
熱)が充分でなければ、反応率を向上させ反応
時間(滞溜時間)を短縮できない。また、連続
反応の場合は、特に反応の充分進行していない
未反応混合物の部分の短絡的排出を防止しなけ
ればならない。前々文の目的達成上、本発明者
等は、反応混合物をその四周から加熱できる管
状炉よりも意外にもその上面からのみ輻射熱
で加熱するマツフル炉の方が適していることを
知つた。また、前記短絡的排出防止には、第
2段の反応生成物をオーバーフローにより排出
することが有効であることを知つた。前記の
理由は溶融物である硫酸水素カリウムが管状炉
では、炉内下半面により粘着し易くなるためか
と考えられ、いづれにせよ該下半面では熱伝導
不良であり、前記の理由もオーバーフローで
はより溶融物の少い反応混合物の部分の方が円
滑に排出され易いためと考えられる。しかし、
前記〜の方法は、いづれも実質的に管状炉
を使用していた前記特公昭32−756号および特
公昭32−2666号では全く予測され得なかつたの
である。また、これらの先行発明では、第1段
の反応で正塩(硫酸カリ)の35%又は45%以下
を含むようにして、第2段の反応炉の実質的負
荷を減少させようとした点で本発明方法と別異
の技術であることは明白である。 この結果、特公昭32−2666号では、300〜400
℃で1時間では、塩素分残存率2.4〜1.6重量%
であるが、本発明方法では、第1工程と第2工
程の中間で反応混合物の冷却固化微粉砕工程を
経ることなしに第2段の反応終了後に同等の反
応率を達成できる。 ハ 第2段の反応器から排出された反応物の急速
冷却; 該反応物は、300゜〜370゜程度の温度を有し
反応条件によりなお、1.5〜2.5重量%程度の塩
素分を有し、2.0〜3.0重量%程度の硫酸を有す
るので、肥料用若しくは工業用の硫酸カリとし
ては別工程で、石灰等による中和を要し、かつ
また、移送のため適当な温度(例えば室温ない
し200℃)まで冷却しなければならない。本発
明の一つの実施態様では、この排出物に少量の
水を散布滴下することにより、冷却を部分的に
進行させることができる。前記実施態様の注水
は、オーバーフローにより排出した第2段反応
生成物の顕熱により昇温し、蒸発する程度の水
量を該生成物の冷却器ないし移送器中で滴下し
若しくは散布することにより行う。より具体的
には、例えば、300℃の該混合物1000Kgに対し
て、散布水40〜60Kgである。注水により、反応
生成物の温度が100℃以下になると散布水を蒸
発させ得なくなるのでその後の冷却は、伝熱若
しくは空気冷却による。 ニ 本発明方法の効果の要約; 上記イ〜ハの詳述から本発明方法の新規性な
びに独自の効果は明らかにされているが、これ
らを要約すると次のようになる。 第1段の反応器の反応温度が低いため、第
1段階の反応の遂行ならびに該反応生成物の
第2段の反応器への移送ならびに供給が極め
て容易である。これは第1段の反応器内で、
硫酸水素カリウムの溶融物を生成させないこ
とによる。 第2段の反応器における第2段階の反応の
遂行ならびに該反応生成物の連続排出が極め
て円滑であり、かつ低目の反応温度(300〜
400℃)で1時間のような短い反応時間で反
応を終結させることができる。これは、使
用する原料のモル比が硫酸1モルに対して塩
化カリ2.0超〜2.2モルのように塩化カリが当
量より僅かに多い量の場合は、第2段の反応
器内で反応進行につれ未反応分の硫酸水素カ
リウムと塩化カリとのモル比が小さくなり、
未反応KHSO4量を一定値まで急速に低下さ
せ得るためと考えられる。また、硫酸/塩
化カリ=2.0の場合も第1段の反応混合物
(硫酸水素カリウムと塩化カリ)のミクロの
混合状態の極めて良好なものが、第2段の反
応器に供給され、未反応混合物の短絡的排出
も極めて少い為と考えられる。 第2段の反応器の反応温度が400〜500°の
ような高温度を要しないので、マツフル炉の
輻射熱面の耐熱レンガの損耗が少く(註、マ
ツフル炉の煙道内温度は1100〜1200℃)1年
以上3年のような長期運転が可能となる。ま
た、単位容量当りの伝熱面積が少くてすむの
で管状炉に較べてより以下に、実施例をもつ
て本発明を説明する。 実施例 1 96%塩化カリ163Kg/hrと98%濃硫酸100Kg/hr
とを撹拌機付の密閉横型の第1段反応器に連続的
に供給し、放冷により反応温度を60〜70℃に保つ
た〔KCl/H2SO4=2.1〕。発生した塩化水素ガス
の大気中への発散を防ぐため、器内圧を−5〜−
10mm/水柱の僅かの減圧に保つた結果濃度50容量
%の塩化水素40.3Nm3/hrを得た。 次に、この第1段の反応生成物全量を上半面の
み輻射加熱できる二軸撹拌器付の第2段の反応器
(マツフル炉)に連続的に供給した。第1段の反
応物の該反応炉内の供給位置は、炉内中央部と原
料供給口の中間であつて該供給口寄りとし、炉内
の反応混合物の温度は350℃に保ち、滞溜時間を
1時間とした。該第2段の反応器の内圧は、0〜
−5mm/水柱に保つた結果濃度60容量%の塩化水
素39.6Nm3/hrを得た。また、第2段の反応器か
らは、毎時183Kg/hrの反応生成物をオーバーフ
ローさせた。その他の結果を第1表に示す。 比較例 1 塩化カリと濃硫酸を直接に第2段の反応器に供
給し、該器内の滞溜時間を2時間とした以外は、
実施例1と同様に実施した。結果を下記第1表に
示す。毎時71.7Nm3の濃度60容量%の塩化水素と
毎時184Kg/hrの反応生成物が得られた。その他
の結果を第1表に示す。
【表】
第1表から明らかなように、比較例1では、塩
素量硫酸量とも多く反応不充分であることが明白
である。
素量硫酸量とも多く反応不充分であることが明白
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 硫酸と塩化カリを反応させて、硫酸カリ若し
くは硫酸カリと少量の未反応塩化カリの混合物を
製造する方法において、硫酸1モルに対して
2.0ないし2.2モルの塩化カリを混合しつつ、室温
ないし100℃で、反応させて硫酸水素カリウムと
し、ついで、300〜400℃で該硫酸水素カリウム
と未反応の塩化カリとを反応させて硫酸カリとす
ることを特徴とする硫酸カリの製造法。 2 硫酸水素カリウムの生成反応を第1段の反応
器で、硫酸カリの生成反応を第2段の反応器でそ
れぞれ連続的に実施することを特徴とする特許請
求の範囲第1項に記載の製造法。 3 第2段の反応器として、上半面のみ加熱でき
るマツフル炉を使用することを特徴とする特許請
求の範囲第2項に記載の製造法。 4 第2段の反応生成物をオーバーフローにより
収得することを特徴とする特許請求の範囲第2ま
たは第3項に記載の方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9181179A JPS5617921A (en) | 1979-07-19 | 1979-07-19 | Manufacture of potassium sulfate |
| CA000355026A CA1169630A (en) | 1979-07-19 | 1980-06-27 | Process for producing potassium sulfate |
| IT49212/80A IT1149206B (it) | 1979-07-19 | 1980-07-10 | Procedimento per la produzione di solfato di potassio |
| ES493528A ES8105962A1 (es) | 1979-07-19 | 1980-07-18 | Procedimiento para la produccion de sulfato potasico |
| GB8023793A GB2053881B (en) | 1979-07-19 | 1980-07-21 | Process for producing potassium sulphate |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9181179A JPS5617921A (en) | 1979-07-19 | 1979-07-19 | Manufacture of potassium sulfate |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5617921A JPS5617921A (en) | 1981-02-20 |
| JPS6256085B2 true JPS6256085B2 (ja) | 1987-11-24 |
Family
ID=14037005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9181179A Granted JPS5617921A (en) | 1979-07-19 | 1979-07-19 | Manufacture of potassium sulfate |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5617921A (ja) |
| CA (1) | CA1169630A (ja) |
| ES (1) | ES8105962A1 (ja) |
| GB (1) | GB2053881B (ja) |
| IT (1) | IT1149206B (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| CN1042722C (zh) * | 1995-07-23 | 1999-03-31 | 云南磷肥厂 | 曼海姆炉法制造硫酸钾的无返料工艺 |
| RU2124477C1 (ru) * | 1996-07-16 | 1999-01-10 | Открытое акционерное общество "Пикалевское объединение "Глинозем" | Способ получения сульфата калия и установка для его осуществления |
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| CN116022827A (zh) * | 2022-12-07 | 2023-04-28 | 齐齐哈尔市茂尔农业有限公司 | 一种用于硫酸钾化肥生产工艺 |
-
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- 1979-07-19 JP JP9181179A patent/JPS5617921A/ja active Granted
-
1980
- 1980-06-27 CA CA000355026A patent/CA1169630A/en not_active Expired
- 1980-07-10 IT IT49212/80A patent/IT1149206B/it active
- 1980-07-18 ES ES493528A patent/ES8105962A1/es not_active Expired
- 1980-07-21 GB GB8023793A patent/GB2053881B/en not_active Expired
Also Published As
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|---|---|
| JPS5617921A (en) | 1981-02-20 |
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| ES493528A0 (es) | 1981-07-01 |
| IT1149206B (it) | 1986-12-03 |
| GB2053881B (en) | 1983-09-14 |
| GB2053881A (en) | 1981-02-11 |
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