JPS627741B2 - - Google Patents
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- G10L21/00—Speech or voice signal processing techniques to produce another audible or non-audible signal, e.g. visual or tactile, in order to modify its quality or its intelligibility
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-
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-
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Description
この発明は楽音信号等に混入したパルス性の雑
音を線型予測の手法を用いて検出し、その部分を
近傍の信号にもとづいて作成した代替信号に置換
えることにより雑音除去を行なうようにした雑音
除去装置に関する。 楽音信号や音声信号等に混入する雑音はPCM
(pulse code modulation)などのデイジタル伝送
系では符号誤りに起因するもの、あるいはアナロ
グ伝送系では例えばレコード再生におけるレコー
ド盤上の傷やほこりによるいわゆるクリツクノイ
ズ、ラジオチユーナに外来する自動車のイグニツ
シヨンノイズなど極めて多様である。 そこで従来からこれらの雑音を除去する方法が
多数考えられている。除去する過程は大きく分け
て、入力された信号が正規の信号か否(すなわち
雑音)かを判断する“雑音検出”と、これをいか
に復原するかという広い意味での“信号補正”と
で構成される。適切な雑音除去を行なうためには
これら両方が正確なものでなければならない。従
来においては、前者についてはPCMでは良く知
られたように誤り検出符号をデータの一部として
これを利用するパリテイチエツク法やCRC
(cyclic redundancy check)コードによるもの
が一般的であるが、符号フオーマツトに制約があ
ることや、原理的にアナログ信号上のノイズにつ
いては適用できない(デイジタル化した信号の転
送の過程において生じたバーストエラー等による
雑音しか検出できず、原信号自体に含まれる雑音
は検出できない)大きな欠点がある。また、これ
を避ける方法として入力信号の前後の値から求め
た線型予測値と入力信号との予測誤差に基づく検
出方法(管原、池田、山崎、伊藤:日本音響学会
講演論文集3―2―6,Oct.1979)や周波数スペ
クトル領域での引き算を利用した方法(吉谷:電
子通信学論文誌′80/12Vol.J63ANo.12)などが最
近考えられているが、平均的な信号レベルの変化
や相関性の低い楽音(ミユージツクシンセサイザ
で用いられるピンクノイズや弦楽器等の音の立上
りなど)に対応できず誤つた検出(雑音を見おと
したり楽音を雑音と判断すること)をするケース
がかなりあつた。 また、後者については従来一般的であるのは、
前置保持(雑音が発生する直前の正しい値を雑音
が発生している区間にわたつて保持する方法)や
平均値補間(雑音が発生する直前と雑音が通過し
た直後の正しい値の平均値を雑音が発生している
区間にわたつて保持する方法)がほとんどであ
り、単一誤りに対してはそれでも有効であるが、
30〜50サンプル(50kHzのサンプリング周期で約
1msecの時間)にわたる長い雑音に対しては雑音
抑圧効果がないか、あるいは逆効果である(補間
信号と原信号とのつなぎ目で段差が生じるなどむ
しろ雑音が目立つ)場合が多かつた。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
誤り検出符号をデータの一部に持つことなく(し
たがつて本来の情報を表わすデータの符号を制限
することなく)、相関性の低い信号に対しても雑
音か否かを正確に判定でき、かつバーストエラー
(長い区間にわたる誤り)あるいは1msec程度の
長い雑音に対しても充分な抑圧効果をあげること
ができ、更には原信号自体に含まれる雑音に対し
ても適用できる雑音除去装置を提供しようとする
ものである。 この発明はデイジタル化された連続した入力信
号(原信号)の線型予測係数を算出し、この線型
予測計数から線型予測値を演算し、更に線型予測
値と入力信号との差(予測誤差)を求め、一方
時々刻々変化する入力信号の複数のサンプルおよ
びこれら複数のサンプルに対応する予測誤差のそ
れぞれの短区間積分値に応じて各時点におけるし
きい値を自動的に設定し、前記予測誤差がこのし
きい値を越えた場合雑音が発生したと判定してそ
の近傍の入力信号に基づき代替信号を作成し、雑
音を発生している区間をこの代替信号で置換える
ことにより雑音除去を行なうようにしたものであ
る。すなわち、線型予測の手法を用いることによ
り誤り検出符号をデータの一部に持つ必要をなく
し、かつ原信号自体に含まれる雑音にも適用でき
るようにし、入力信号の複数のサンプルおよびこ
れら複数のサンプルに対応する予測誤差のそれぞ
れの短区間積分値に応じてしきい値を自動的に変
動させることにより相関性の低い信号に対しても
誤判定をなくし、雑音区間近傍の雑音を含まない
入力信号に基づき入力信号に近似した代替信号を
作成することによりバーストエラーあるいは
1msec程度の長い雑音に対しても充分な抑制効果
をあげている。 以下この発明を添付図面の実施例を参照して詳
しく説明する。 第1図は以下に説明する実施例の概略を示した
ものである。この図において入力信号xiは原信
号を適宜の周期でサンプリングし、デイジタル化
したものである。線型予測係数算出回路1は入力
信号xiの短区間における最適な予測係数を求め
雑音検出回路2に送出する。雑音検出回路2では
与えられた予測係数に基づき予測値xiを演算
し、入力信号xiとの差(予測誤差)Δxi=xi−
xiを計算し、予測誤差の絶対値|Δxi|が設定
されたしきい値LSより大きな値をとつた場合に
そこに雑音が存在すると判定し、雑音検出信号を
発生する。信号補正回路3では、雑音検出信号を
受けて入力信号xiの代りに適当な代替信号を発
生し、これを出力信号yiとする。雑音が検出さ
れない場合には入力信号xiがそのまま出力信号
yiとなる。 第1図の詳細例を第2図に示す。以下第2図の
各部分について説明する。 〔1〕 線型予測係数算出回路1 第2図の例では線型予測係数算出回路1は、ま
ず自己相関関数算出回路10で自己相関関数r0,
r1,…,rpを求め、次に線型予測係数演算回路
11でr0,r1,…,rpを係数とする連立方程式
を解くことにより線型予測係数a1,a2,…,ap
を算出する。 自己相関関数の算出方法およびそれから線型予
測係数を算出する方法は次の通りである。 (A) 自己相関関数の算出 一般にデイジタル化された信号のサンプル列
(この実施例では楽音に対応させるためサンプリ
ング周期は約50kHzに選ばれている)xi(i=
…,−2,−1,0,1,2,…)の自己相関関数
rj(j=0,1,2,…)は互いにj個離れた
2個のサンプルの積の期待値として定義され、次
式で与えられる。 第(1)式は信号全体の相関関数を与え、時刻には
依存しない。 時々刻々変化してゆく信号の各部分区間での相
関関数に着目する場合には第(1)式の代わりに時刻
iに依存する短区間自己相関関数を近似的に用い
る。時刻iとその直前のN―1個のサンプル(合
計N個)のサンプル間での短区間自己相関関数 で与えられる。ただし、この式の算出に用いられ
るサンプル値xk+jのうち、着目している区間
(i−N+1からi)から外れるものについて
は、これを0と置く。したがつてN個以上離れた
サンプル間の自己相関関数rj(j>N)=0とな
る。雑音検出を行なうためには、発明者の実験に
よればN個の相関関数の全てを知る必要はなく、
低次の5〜6項(jが0から5または6まで)求
めれば充分であることがわかつた。また、第(2)式
中の定数係数1/Nは予測係数の算出過程では実質
的に影響せず、無視することができる。 以上のことを踏まえると、必要な短区間自己相
関関数rj,iは次のようになる。 展開して書けば となる。 第(4)式の演算をハードウエアで行なうために逐
次演算形式に書き換える。第3図はこれを説明す
るためのもので、各時刻におけるデータを上下2
段に〇印で示し(着目している区間から外れるも
のはすべて0でありこれをX印で示す)、相関を
取るためにかけ合せる2個のデータの組合せを線
で結んだものである。第(i−1)ステツプで自
己相関関数rj,i-1が得られていたとすると、第i
ステツプの自己相関関数rj,iはrj,i-1に新たに着
目している区間に入つてきた組合せ(太い実線で
示す)の積xi-j・xiを加え、その区間から出て
いつた組合せ(太い点線で示す)の積xi-N・xi-
N+jを引くことにより求められる。すなわち、 rj,i=rj,i-1+xi-j ・xi−xi-N・xi-N+j (5) として求められる。 第4図は第(5)式の演算を行なうように構成した
自己相関関数算出回路10の一例を示すものであ
る。入力信号xiはp個のレジスタ19―1,1
9―2,…,19―pで順次シフトされ、レジス
タ19―1,19―2,…,19―pからは信号
xi-1,xi-2,…,xi-pがそれぞれ得られる。信
号xi-pは遅延回路12でN−2p段遅延されてxi
−N+pとなり、更にp個のレジスタ20―p,…,
20―2,20―1で順次シフトされて信号xi-
N+p−1,…,xi-N+1,xi-Nがそれぞれ得られる。
最終の出力xi-Nは入力信号xiをN段遅延したも
のとなる。 第4図において符号13―0,13―1,…,
13―pで示した回路はそれぞれj=0,1,
…,Pにおける自己相関関数r0,r1,…rpを求
めるものである。例えばj=0の自己相関関数r0
を求める回路13―0について説明すれば、乗算
器14で着目している区間に新たに入つてきた組
合せの積xi・xiを求め、乗算器15で区間から
出ていつた組合せの積xi-N・xi-Nを求める。ア
キユームレータ16は加算器17とレジスタ18
の組合せによりサンプリング周期ごとに乗算器1
4の出力を累算し、乗算器15の出力を減算して
いく。これにより第iステツプではレジスタ18
からはその時点における自己相関関数r0,iが得ら
れる。次のステツプi+1では前に得られた自己
相関関数r0,iに、新たに入つてきた組合せの積x
i+1・xi+1を加算し、出ていつた組合せの積Xi-N+
1・xi-N+1を減算してr0,i+1を求める。他の回路
13―1,13―2,…,13―pでも同様にし
てj=1,2,…,pにおける自己相関関数r1,
r2,…rpを各ステツプごとに求める。尚、第4
図において各レジスタおよび遅延回路12は初期
状態ではすべてクリアされている。 第5図は自己相関関数算出回路10の別の構成
例を示すものである。この回路はレジスタおよび
遅延回路による遅延を一方向に限るようにした
(すなわち第4図の回路のように折返さないよう
にした)ものである。第4図の場合は第6図aに
示すように着目しているN個の区間から外れるデ
ータについてはすべて0と置き第(i−1)ステ
ツプの自己相関関数rj,i-1に新たに区間に入つて
きた組合せの積xi-j・xiを加え、出ていつた組
合せの積xi-N・xi-N+jを引いて第iステツプの
自己相関関数rj,iを求めたが(第(5)式)、ここで
は第6図bに示すように区間外のデータを0と置
かずにそのまま利用して自己相関関数を求める。
すなわち、この方法では自己相関関数rj,iは となる。これを逐次演算形式を利用すれば、第6
図bから明らかなように、1つ前の第(i−1)
ステツプにおける自己相関関数rj,i-1に新たに区
間に入つてきた組合せの積xi・xi-jを加え、出
ていつた組合せの積xi-N・xi-N-jを引くことに
より下記第(7)式のように求められる。 rj,i=rj,i-1+xi ・xi-j−xi-N・xi-N-j (7) 第5図においてP個のレジスタ21―1,21
―2,…,21―pは入力信号xiをサンプリン
グ周期ごとにシフトして信号xi-1,xi-2,…,
xi-pをそれぞれ出力する。遅延回路26は入力
信号xiをN段遅延して信号xi-Nを出力する。ま
た、p個のレジスタ22―1,22―2,…,2
2―pは信号xi-Nをサンプリング周期ごとにシ
フトして信号xi-N-1,xi-N-2,…,xi-N-pをそ
れぞれ出力する。符号23―0,23―1,…,
23―pで示した回路はそれぞれj=0,1,
…,pにおける自己相関関数r0,r1,…,rpを
求める回路である。すなわち、符号23―0で示
す回路についていえば、乗算器24で新たに区間
に入つてくる組合せの積xi・xiを求め、乗算器
25で区間から出ていく組合せの積xi-N・xi-N
を求め、アキユームレータ26で前のステツプで
得られた自己相関関数にこれらを加算、減算して
j=0の自己相関関数r0を求める。他の回路23
―1,…,23―pについても同様にして自己相
関関数r1,…,rpをそれぞれ求めている。 尚、第5図の方法では第6図bにA○で示す組合
せの積が余分に加算されることになる。しかし、
N>Pとなるように区間幅Nを予測項数pに比べ
て充分大きくすれば、pをある程度(3〜5個)
以上取れば誤差は小さいから実用上の問題はな
い。実際にもN=2048、p=4程度に設定するの
でN>Pを充分満足する。また逐次式に基づく上
記のような算出はNが比較的大きいにもかかわら
ず演算数は少なくでき、かつ予測項数Pを合理的
に小さくすることが可能なため、リアルタイム処
理を容易とし、かつ装置としても極めて簡単な構
成とすることができる。 第7図は自己相関関数算出回路10の更に別の
構成例を示すものである。これは第(5)式の第3項
xi-N・xi-N+j(区間の外に出ていつた組合せの
績)を第2項xi-j・xi(新たに区間に入つてき
た組合せの積)の遅延として扱い、乗算器を半減
させたものである。第7図においてp個のレジス
タ25―1,25―2,…,25―pは入力信号
xiをサンプリング周期ごとに順次シフトしてい
く。符号26―0で示す回路において乗算器27
はxi・xiを求め、遅延回路28はこれをN段遅
延して信号Xi-N・xi-Nを出力する。加算器29
はレジスタ30の出力に信号xi・xiを加算、信
号xi-N・xi-Nを減算してj=0における自己相
関関数r0を求める。他の回路26―1,26―
2,…,26―pにおいても同様にして(ただし
遅延段数はN−jとする)j=1,2,…,pに
おける自己相関関数r1,r2,…,rpをそれぞれ
求める。尚、遅延段数はN−jとせずにすべてN
としてもN≫Pであるので実用上問題はない。こ
のようにした場合には自己相関関数rj,iは となり、第5図の場合と同じになる。 (B) 線型予測係数の算出 第2図において自己相関関数算出回路10で算
出されたP個の自己相関関数r0,i,r1,i,…,r
p,iは予測係数a1,a2,…,apを算出する線型予
測係数演算回路11に送られる。ここではr0,i,
r1,i,…,rp,iを係数とする次式の一次連立方
程式を解く演算が行なわれる。 この方程式によつて予測係数a1,a2,…,ap
を得ることができる理由は次の通りである。 予測係数a1,a2,…apは予測誤差の二乗和を
最小にする係数の組として定義される。すなわ
ち、k番目のサンプルをxk、xkの直前のpサン
プルによるxkの予測値をxk、予測誤差をΔxk
とおけば、予測誤差Δxkの二乗和は次のように
書ける。 ただし、 cj,lは第(12)式から明らかなようにj,lに対し
て対称であり、j>l,m=k−jと置き、着目
している区間k=i−N+1,i−N+2,…,
i以外のサンプル値xkを0とみなしていること
に注意すれば、 を得る。 ところで、第(11)式のaj,alはEを最小にする
からEのajに関する偏微分は0となり、 すなわち これは第(8)式にほかならない。 第(8)式の方程式はマイクロプロセツサ(第2図
の線型予測計数演算回路11)による数値計算
で、行列のはき出しを利用した解法あるいは行列
の対称性を利用したLevinsonの方法
(Levinson,N.:The Wiener RMS Error
Criterion in Filter Design and Prediction.J.
Math.Phys.25,261―278(1947))によつて解く
ことができる。マイクロプロセツサとして
LSI11/23を用いた場合の演算時間はFORTRAN
プログラムで約17msec、アセンブラプログラム
で約6msecとなる。音楽信号においては10〜
40msecの時間内においては準定常的にみなすこ
とができ、予測係数はほぼ一定であり毎サンプル
ごとに算出する必要はない。したがつて、例えば
アセンブラプログラムを利用し、10msecごと
(50kHzのサンプリング周期では500サンプルごと
ということ)に1度予測計数a1,a2,…,apを
更新するようにすればよい。 〔2〕 雑音検出回路2 第1図の雑音検出回路2は例えば第2図に示す
ように線型予測値演算回路30、予測誤差検出回
路40、しきい値設定回路50、比較回路70お
よび他の回路との同期を取るための若干の遅延回
路80等で構成されている。それぞれの回路につ
いて説明する。 (A) 線型予測値演算回路30 線型予測値演算回路30はp個のレジスタ31
―1,31―2,…,31―pとp個の乗算器3
2―1,32―2,…,32―pと1個の加算器
33によつて、xiの直前のp個のサンプルxi-
1,xi-2,…,xi-pおよび前記求められた線型
予測係数a1,a2,…,apから、xiの予測値xi xi=a1xi-1+a2xi-2+…+apxi-p (16) を算出する。 (B) 予測誤差検出回路40 予測誤差検出回路(加算器)40は予測値xi
と実際の信号xiとの偏差すなわち予測誤差Δxi Δxi=xi−xi を求める。 実際のデータxiと予測値xiとは例えば第8図
a,bのような関係になる。すなわち、信号の定
常状態においては予測値xiはxiとほぼ等しい波
形となり、予測誤差Δxiは微少な値となる。し
かし、雑音が混入すると、信号の状態が部分的に
非定常となるため、予測誤差Δxiは第8図cに
示すようにその部分で大きな変化が生ずる。 (C) 比較回路70 以上のようにして求められた予測誤差Δxiは
遅延回路80においてN/2段遅延されてΔxh
(h=i−N/2)となつて比較回路70に入力され る。比較回路70は絶対値回路71で予測誤差の
絶対値|Δxh|を求め、比較器72で|Δxh|
としきい値設定回路50から来るしきい値LSと
を比較し、|Δxh|≧LSとなつたとき雑音検出
フラグFNを発生する。一般に雑音は10〜30サン
プルにわたることが多く、雑音検出フラグFNは
例えば第8図cのt1―t2間の比較結果を拡大して
示した第8図dのようにしばらくの間何回もオ
ン,オフを繰返す。波形整形回路(エツジトリガ
単安定マルチバイブレータ)73は第8図eに示
すように雑音検出フラグFNの立上りにより短い
時間だけオフとなり、以後予め設定された再トリ
ガ禁止区間T0の間オン状態を保ち続ける。この
波形整形回路73の出力TNは後述するクロスフ
エーダを制御するために用いられる。 (D) しきい値設定回路50 しきい値設定回路50は雑音検出能力を左右す
る重要な回路である。予測誤差Δxiは入力信号
xiに雑音が混入していない場合でも入力信号xi
の振幅や波形の性質によつて多少変動する。すな
わち、定常的な信号でも振幅が大きくなれば予測
誤差Δxiはそれに比例して大きくなる(入力の
平均レベルが大きければ、当然通常の変化でも予
測誤差は大きくなる。)また、信号xi自体が非定
常的で相関性が低ければ、予測誤差△xiの平均
レベルし増大する(例えば、サ、シ、ス、セ、ソ
などの撥音は、基本的に変化の激しい信号であ
り、概して予測誤差が大きくなる。)したがつ
て、常に同じしきい値で処理していては、不要な
修正をし、さらには新たな雑音を発生させること
になる。 このためにしきい値設定回路50では入力xi
と予測誤差△xiのそれぞれの短区間積分値を求
め、これらに応じてしきい値LSを算出する。こ
こで短区間について積分値を求めるということ
は、雑音検出を行なう近辺の平均値を求めるとい
うことであり、これにより時々刻々変化する信号
xiに応じた適切なしきい値が求められる。すな
わち、しきい値設定回路50では、短区間積分値
を求める一例として、入力xiの短区間二乗和Px
および予測誤差Δxiの短区間二乗和PΔxを求
め、この2つの代数和から適当な関数によつてし
きい値LSを算出するという方法を取る。 すなわち、 ここに、G1,G2,G3は入力信号xiに応じて手動
で設定もしくは固定にしておく感度係数である。
一般的にはG3は0.01程度に固定しておけば充分で
ある。 しきい値設定回路50において符号51で示し
た回路は入力xiの短区間二乗和Pxを逐次演算形
式により求める回路である。乗算器53は入力信
号xiの二乗値xi 2を求め遅延回路54はこれを
N段遅延してxi−N2を出力する。加算器55は
サンプリングごとのxi 2値をレジスタ56に累
算していく。そして、遅延回路54の出力xi−
N2すなわち着目している区間(i−N+1から
i)から外れていつたものを減算することにより
第(17)式のPxを求める。尚、Px算出回路51
はPx=r0,iであることから自己相関関数算出回
路10からの信号をそのまま用いることが可能で
ある。 しきい値設定回路50において符号57で示し
た回路は予測誤差Δxiの短区間二乗和P〓xを逐
次演算形式により求める回路である。乗算器58
は予測誤差Δxiの二乗値Δxi 2を求め、遅延回
路59はこれをN段遅延してΔxi-N2を出力す
る。加算器60はサンプリングごとのΔxi 2値
をレジスタ61に累算していく。そして、遅延回
路59の出力Δxi-N2を減算することにより第
(17)式のP〓xを求める。 以上のようにして求められたPx,P〓xは乗算
器62,63で感度係数G1,G2がそれぞれかけ
られた後加算器64で足し合わされる。これによ
り加算器64からはG1.Px+G2・P〓xが出力され
る。しきい値出力回路65はROM(リードオン
リメモリ)を用いた数値テーブルで、関数F(Z) F(Z)=G3・√(Z=G1・Px
+G2・P〓x) (18) からしきい値LSを算出して前記比較回路70に
出力する。 尚、しきい値設定回路50は次のように構成す
ることもできる。 第22図のしきい値設定回路150は、第2
図のしきい値設定回路50のようにΔxi 2と
xi 2をそれぞれ累算した後にそれらを加算す
るのではなく、Δxi 2とxi 2を加算した後に
累算することにより、累算手段を共通化し、構
成を簡略化するようにしたものである。 第22図において、予測誤差Δxiは乗算器
151で二乗され、乗算器152で感度係数G
1がかけられる。入力xiは乗算器153で二
乗され、乗算器154で感度係数G2がかけら
れる。加算器155はこれらを加算して、 G1・Δxi 2+G2・xi 2 を出力する。遅延回路156はこれをN段遅延
して、 G1・Δxi-N2+G2・xi-N2 を出力する。加算器157はサンプリングごと
の加算器155の出力をレジスタ158に累算
し、遅延回路156の出力を減算して、 を出力する。 しきい値出力回路(ROM)159はレジス
タ158の出力に対応したしきい値LS(第
(17)式参照)を読出す。 第23図,第24図,第25図のしきい値設
定回路160,170,180は、第2図およ
び第23図のしきい値設定回路50,150が
二乗をするために高価な乗算器を必要とし、か
つ、各段のビツト数が大きくなつて回路規模が
大きくなることに鑑み、二乗なしにしきい値を
算出しようとするものである。 この方法では、データを半波整流して符号が
+のデータのみを使つて算出するもの、あるい
はデータを全波整流して+,−両方のデータを
使つて算出するものがある。また、使用するデ
ータは入力xiと予測誤差Δxiの両方を使うも
の、あるいは一方のみを使うものがある。これ
らの組合せとしてはあらゆるものが考えられ
る。 イ 第23図のしきい値設定回路160はΔx
iの半波整流したデータを使用したものであ
る。Δxiは1ビツトの符号ビツトと、N−
1ビツトのデータビツトの計Nビツトで構成
されている。データビツトの信号はゲート1
61に加わり、符号ビツトはその信号が
“0”のとき(データが+のとき)ゲート1
61をオンし、“1”のとき(データが−の
とき)ゲート161をオフして半波整流を行
なう。 遅延回路162はゲート161の出力を
2M段遅延する。加算器163はサンプリン
グごとのゲート161の出力をレジスタ16
4に累算し、遅延回路162の出力を減算す
る。レジスタ164の出力によつてROM1
65からしきい値が読出される。 ロ 第24図のしきい値設定回路170はΔx
iの全波整流したデータを使用したものであ
る。これはデータの負数が2′s complement
(2に対する補数)で表わされている場合の
例である。Δxiの符号ビツト(“0”が+、
“1”が−)で排他的オア回路171を制御
することにより、+のデータはそのまま出力
し、―のデータは絶対値化して出力して全波
整流される。 遅延回路172は排他的オア回路171の
出力を2M段遅延する。加算器173はレジ
スタ174に排他的オア回路171の出力を
累算し、遅延回路172の出力を減算する。
レジスタ174の出力によつてROM175
からしきい値が読出される。 尚、データがsign magnitude(符号絶対
値)で表わされている場合はデータビツトだ
けをそのまま取出せば全波整流されたことに
なる。 ハ 第25図のしきい値設定回路180はxi
を半波整流したものとΔxiを半波整流した
ものの両方を使用したものである。 Δxi,xiは第23図と同様の方法でゲー
ト181,182によつてそれぞれ半波整流
される。半波整流されたデータは乗算器18
3,184でそれぞれ感度係数G1,G2が
かけられた後加算器185で加算される。加
算器187は加算器185の出力をレジスタ
188に累算し、遅延回路186の出力(加
算器185の出力を2M段遅延したもの)を
減算する。レジスタ188の出力によつて
ROM189からはしきい値が出力される。 (E) 遅延回路80 比較回路70の入力側に設けられたN/2段の遅
延回路80は、第9図に示すように時刻iで算出
されるしきい値LSをそれを求めるためのNサン
プルの区間の中央のサンプル(●印で示す)に適
用させるためのもの、いいかえれば各サンプルに
ついて適用するしきい値LSをそのサンプルの前
後各N/2サンプルの区間のサンプルにもとづいて
算出させるためのものである。この遅延により、
各サンプルに対してその両側の信号によつて決ま
る適切なしきい値が与えられるようになる。遅延
の長さをN/2以外に設定することにより、先行
部、後行部のどちらかにより重みを持たせること
もできる。例えば遅延をN/4に選べば後続する信
号の方により重みづけがなされることになる。
尚、第2図の遅延回路74,75は遅延回路80
とあわせるために設けられたもので、その遅延段
数はともにN/2に設定されている。 〔3〕 信号補正回路 第2図の信号補正回路3は入力信号xhに雑音
が検出された場合に、それに代わる適当な代替信
号xh′を発生し、xhに置き換える動作を行な
う。代替信号xh′の作成方法および入力信号xh
と代替信号xh′の切換え方法には以下のようにい
くつかの種類がある。 第10図に常用されている信号補正回路を示
す。第10図aの信号補正回路3―1は代替信
号xh′として雑音検出回路2で算出された予測
値xhを用いるものである(尚、第2図はこの
ように構成した場合について示したものであ
る)。セレクタ81は前記雑音検出フラグFNk
=0のとき(雑音がないとき)入力信号xhを
そのまま出力し、FNk=1のとき(雑音が発生
しているとき)代替信号xhを出力する。 第10図bの信号補正回路3―2は前後のサ
ンプル値の線型結合 xh′=1/6{−xh-2+4xh-1 +4xh+1−xh+2} (19) を代替信号として用いるものである。この回路に
おいてレジスタ82〜85はサンプリングごとに
入力信号xhを順次シフトしていき、信号xh-1、
xh-2、xh-3、xh-4をそれぞれ出力する。ここで
はxh-2を基準としてそれより前のサンプル値xh
−3、xh-4と後のサンプル値xh-1、xhとから代替
信号xh-2′ xh-2′=1/6{−xh+4xh+1 +4xh+3−xh+4} すなわち第(19)式のxh′を2段遅延した信号を
作成している。尚、この場合、雑音検出フラグF
Nhはレジスタ86,87により2段遅延してFNh
−2として利用する。 以上の2つの方法は、単一サンプルだけの雑音
の場合には相当効果をあげるが、第8図に示した
ような10〜30サンプルにわたる雑音に対しては効
果が余りない。 第11図に新たに提案する信号補正回路を示
す。この回路は雑音が生じた近傍の信号を代替
信号として利用したものである。 第11図aの信号補正回路3―3は雑音を除
去する以前の雑音部分近傍の(ここでは雑音以
前の)信号を代替信号としたものである。すな
わち、入力信号xhを遅延回路90(雑音部分
以前の時点から代替信号に切換えるためのもの
(第12図参照))でM1段遅延してxh-M1を作
成し、更に遅延回路91でM2段遅延して代替
信号xh-M1-M2を作成する。入力信号xh-M1およ
び代替信号xh-M1-M2はクロスフエーダ92
(信号切換回路。詳細は後述する)に加えられ
る。クロスフエーダ92は雑音検出トリガTNh
(第8図e)により励起されてx1端子の入力を
徐々に減衰させ、x2端子の入力を徐々に増大さ
せて出力端yに導き、 信号xh-M1の雑音区間を代替信号xh-M1-M2で
なめらかに置き換えていく。そして、所定時間
後に逆にx1端子の入力を徐々に増大させ、x2端
子の入力を徐々に減少させてトリガから一定期
間TXFにはその出力yhを再びxh-M1に戻す。
これにより信号xh-M1-M2の雑音は除去され
る。 第12図は第11図aの回路の動作の一例を
示すものである。この図でeはクロスフエーダ
92におけるx1端子入力とx2端子入力の出力y
に導く割合を示すものである。M1段の遅延回
路90により、雑音が混入する少し前の時点か
ら切換えが開始され、雑音部分を含む前後の数
10サンプル全てが雑音を含まない信号xh-M1-M
2に置き換えられている。性質を同じくする近
傍の信号を代替に用いることにより、簡単な回
路できわめて良好な雑音抑圧を行なうことがで
きる。尚、代替を行なう期間FXFは目的とする
雑音の最も起りうる雑音時間幅に応じて設定す
ればよい。また、遅延回路91の遅延時間M2
は、これと前記遅延回路90の遅延時間M1と
の和である(M1+M2)分が区間TXFより若干長
くなるように設定すればよい。なおここで入力
信号xhを遅延する両遅延回路90,91は連
続して動作するものであるから、全体遅延時間
が(M1+M2)なる単一遅延回路を用い、M1分
のところにタツプを設けて使用することがで
き、構成的に簡単にできる。 第11図bの信号補正回路3―4は入力信号
の遅延ではなく出力信号の遅延を用いるもので
ある。第11図aの信号補正回路3―3では信
号中に2つの雑音が近接して混入すると1番目
の雑音部分が2番目の雑音の代替として用いら
れ代替信号に雑音が混入してしまうことが起こ
るので、既に雑音が除去されている出力側の信
号を用いるようにしたものである。第11図b
においてM1段の遅延回路93は第11図aの
遅延回路90と同様に雑音区間以前の時点から
代替信号に切換えるためのものである。クロス
フエーダ94も第11図aのクロスフエーダ9
2と同様のもので雑音検出トリガTNhにより励
起されてx1端子入力とx2端子入力をなめらかに
切換える。クロスフエーダ94の出力yhは遅
延回路95でM2段遅延されてそのx2端子に戻
される。 第13図a〜fは第11図bの回路の動作の
一例を示すものである。クロスフエーダ回路9
4は雑音検出トリガTNhが入力されるごとに励
起される。このときそのx1端子入力とx2端子入
力の出力yに導く割合は第13図dのようにな
る。x1端子入力は出力yhをM2段遅延したもの
(yh-M1)である。すなわち、ノイズ区間にお
いては出力yhはそれ自身のM2段前の信号で代
替されたものになる。したがつて第13図のよ
うに雑音が近接した場合は1番目の代替信号が
更に2番目の代替信号となつて、出力にはいず
れの雑音も除去された信号yh(第13図f)
が得られる。ちなみに、第11図aの回路にお
いては、このような場合は第13図gに示すよ
うに2番目の代替区間においてx2端子入力(代
替信号)に1番目の雑音が現われるため、これ
が第13図hに示すように出力yhに現われて
しまう。 ところで第11図a,bのクロスフエーダ9
2,94は信号切換にともなうノイズの発生を
防止するようにしたものである。すなわち、単
なるアナログスイツチで切換えた場合にはその
切換時に原信号と代替信号のレベル差により2
次的なノイズが発生してしまうため、これを
序々に切換える(一方を減衰させ、他方を増大
させる)ことによりこれらをなめらかにつなぐ
ようにしたものである。 クロスフエーダ92,94の構成例を第14
図に示す。ここではクロスフエーダ92,94
はカウンタ101、アンドゲート102,
ROM103、2個の乗算器104,105お
よび1個の加算器106で構成している。雑音
検出トリガTNhが入力されるとカウンタ101
はリセツトされ、その後固定のクロツクΦ0
(クロスフエード用の比較的おそいクロツク)
によつてカウントアツプを開始し、その最大値
M3に至るとキヤリー出力が出てゲート102
をオフすることによりカウントが停止される。
ROM103はカウンタ101のカウント値を
アドレスとして書込まれている係数α,βを順
次読出す。各カウント値に対する係数α,βの
値は例えば下記第1表のように定められてい
る。
音を線型予測の手法を用いて検出し、その部分を
近傍の信号にもとづいて作成した代替信号に置換
えることにより雑音除去を行なうようにした雑音
除去装置に関する。 楽音信号や音声信号等に混入する雑音はPCM
(pulse code modulation)などのデイジタル伝送
系では符号誤りに起因するもの、あるいはアナロ
グ伝送系では例えばレコード再生におけるレコー
ド盤上の傷やほこりによるいわゆるクリツクノイ
ズ、ラジオチユーナに外来する自動車のイグニツ
シヨンノイズなど極めて多様である。 そこで従来からこれらの雑音を除去する方法が
多数考えられている。除去する過程は大きく分け
て、入力された信号が正規の信号か否(すなわち
雑音)かを判断する“雑音検出”と、これをいか
に復原するかという広い意味での“信号補正”と
で構成される。適切な雑音除去を行なうためには
これら両方が正確なものでなければならない。従
来においては、前者についてはPCMでは良く知
られたように誤り検出符号をデータの一部として
これを利用するパリテイチエツク法やCRC
(cyclic redundancy check)コードによるもの
が一般的であるが、符号フオーマツトに制約があ
ることや、原理的にアナログ信号上のノイズにつ
いては適用できない(デイジタル化した信号の転
送の過程において生じたバーストエラー等による
雑音しか検出できず、原信号自体に含まれる雑音
は検出できない)大きな欠点がある。また、これ
を避ける方法として入力信号の前後の値から求め
た線型予測値と入力信号との予測誤差に基づく検
出方法(管原、池田、山崎、伊藤:日本音響学会
講演論文集3―2―6,Oct.1979)や周波数スペ
クトル領域での引き算を利用した方法(吉谷:電
子通信学論文誌′80/12Vol.J63ANo.12)などが最
近考えられているが、平均的な信号レベルの変化
や相関性の低い楽音(ミユージツクシンセサイザ
で用いられるピンクノイズや弦楽器等の音の立上
りなど)に対応できず誤つた検出(雑音を見おと
したり楽音を雑音と判断すること)をするケース
がかなりあつた。 また、後者については従来一般的であるのは、
前置保持(雑音が発生する直前の正しい値を雑音
が発生している区間にわたつて保持する方法)や
平均値補間(雑音が発生する直前と雑音が通過し
た直後の正しい値の平均値を雑音が発生している
区間にわたつて保持する方法)がほとんどであ
り、単一誤りに対してはそれでも有効であるが、
30〜50サンプル(50kHzのサンプリング周期で約
1msecの時間)にわたる長い雑音に対しては雑音
抑圧効果がないか、あるいは逆効果である(補間
信号と原信号とのつなぎ目で段差が生じるなどむ
しろ雑音が目立つ)場合が多かつた。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
誤り検出符号をデータの一部に持つことなく(し
たがつて本来の情報を表わすデータの符号を制限
することなく)、相関性の低い信号に対しても雑
音か否かを正確に判定でき、かつバーストエラー
(長い区間にわたる誤り)あるいは1msec程度の
長い雑音に対しても充分な抑圧効果をあげること
ができ、更には原信号自体に含まれる雑音に対し
ても適用できる雑音除去装置を提供しようとする
ものである。 この発明はデイジタル化された連続した入力信
号(原信号)の線型予測係数を算出し、この線型
予測計数から線型予測値を演算し、更に線型予測
値と入力信号との差(予測誤差)を求め、一方
時々刻々変化する入力信号の複数のサンプルおよ
びこれら複数のサンプルに対応する予測誤差のそ
れぞれの短区間積分値に応じて各時点におけるし
きい値を自動的に設定し、前記予測誤差がこのし
きい値を越えた場合雑音が発生したと判定してそ
の近傍の入力信号に基づき代替信号を作成し、雑
音を発生している区間をこの代替信号で置換える
ことにより雑音除去を行なうようにしたものであ
る。すなわち、線型予測の手法を用いることによ
り誤り検出符号をデータの一部に持つ必要をなく
し、かつ原信号自体に含まれる雑音にも適用でき
るようにし、入力信号の複数のサンプルおよびこ
れら複数のサンプルに対応する予測誤差のそれぞ
れの短区間積分値に応じてしきい値を自動的に変
動させることにより相関性の低い信号に対しても
誤判定をなくし、雑音区間近傍の雑音を含まない
入力信号に基づき入力信号に近似した代替信号を
作成することによりバーストエラーあるいは
1msec程度の長い雑音に対しても充分な抑制効果
をあげている。 以下この発明を添付図面の実施例を参照して詳
しく説明する。 第1図は以下に説明する実施例の概略を示した
ものである。この図において入力信号xiは原信
号を適宜の周期でサンプリングし、デイジタル化
したものである。線型予測係数算出回路1は入力
信号xiの短区間における最適な予測係数を求め
雑音検出回路2に送出する。雑音検出回路2では
与えられた予測係数に基づき予測値xiを演算
し、入力信号xiとの差(予測誤差)Δxi=xi−
xiを計算し、予測誤差の絶対値|Δxi|が設定
されたしきい値LSより大きな値をとつた場合に
そこに雑音が存在すると判定し、雑音検出信号を
発生する。信号補正回路3では、雑音検出信号を
受けて入力信号xiの代りに適当な代替信号を発
生し、これを出力信号yiとする。雑音が検出さ
れない場合には入力信号xiがそのまま出力信号
yiとなる。 第1図の詳細例を第2図に示す。以下第2図の
各部分について説明する。 〔1〕 線型予測係数算出回路1 第2図の例では線型予測係数算出回路1は、ま
ず自己相関関数算出回路10で自己相関関数r0,
r1,…,rpを求め、次に線型予測係数演算回路
11でr0,r1,…,rpを係数とする連立方程式
を解くことにより線型予測係数a1,a2,…,ap
を算出する。 自己相関関数の算出方法およびそれから線型予
測係数を算出する方法は次の通りである。 (A) 自己相関関数の算出 一般にデイジタル化された信号のサンプル列
(この実施例では楽音に対応させるためサンプリ
ング周期は約50kHzに選ばれている)xi(i=
…,−2,−1,0,1,2,…)の自己相関関数
rj(j=0,1,2,…)は互いにj個離れた
2個のサンプルの積の期待値として定義され、次
式で与えられる。 第(1)式は信号全体の相関関数を与え、時刻には
依存しない。 時々刻々変化してゆく信号の各部分区間での相
関関数に着目する場合には第(1)式の代わりに時刻
iに依存する短区間自己相関関数を近似的に用い
る。時刻iとその直前のN―1個のサンプル(合
計N個)のサンプル間での短区間自己相関関数 で与えられる。ただし、この式の算出に用いられ
るサンプル値xk+jのうち、着目している区間
(i−N+1からi)から外れるものについて
は、これを0と置く。したがつてN個以上離れた
サンプル間の自己相関関数rj(j>N)=0とな
る。雑音検出を行なうためには、発明者の実験に
よればN個の相関関数の全てを知る必要はなく、
低次の5〜6項(jが0から5または6まで)求
めれば充分であることがわかつた。また、第(2)式
中の定数係数1/Nは予測係数の算出過程では実質
的に影響せず、無視することができる。 以上のことを踏まえると、必要な短区間自己相
関関数rj,iは次のようになる。 展開して書けば となる。 第(4)式の演算をハードウエアで行なうために逐
次演算形式に書き換える。第3図はこれを説明す
るためのもので、各時刻におけるデータを上下2
段に〇印で示し(着目している区間から外れるも
のはすべて0でありこれをX印で示す)、相関を
取るためにかけ合せる2個のデータの組合せを線
で結んだものである。第(i−1)ステツプで自
己相関関数rj,i-1が得られていたとすると、第i
ステツプの自己相関関数rj,iはrj,i-1に新たに着
目している区間に入つてきた組合せ(太い実線で
示す)の積xi-j・xiを加え、その区間から出て
いつた組合せ(太い点線で示す)の積xi-N・xi-
N+jを引くことにより求められる。すなわち、 rj,i=rj,i-1+xi-j ・xi−xi-N・xi-N+j (5) として求められる。 第4図は第(5)式の演算を行なうように構成した
自己相関関数算出回路10の一例を示すものであ
る。入力信号xiはp個のレジスタ19―1,1
9―2,…,19―pで順次シフトされ、レジス
タ19―1,19―2,…,19―pからは信号
xi-1,xi-2,…,xi-pがそれぞれ得られる。信
号xi-pは遅延回路12でN−2p段遅延されてxi
−N+pとなり、更にp個のレジスタ20―p,…,
20―2,20―1で順次シフトされて信号xi-
N+p−1,…,xi-N+1,xi-Nがそれぞれ得られる。
最終の出力xi-Nは入力信号xiをN段遅延したも
のとなる。 第4図において符号13―0,13―1,…,
13―pで示した回路はそれぞれj=0,1,
…,Pにおける自己相関関数r0,r1,…rpを求
めるものである。例えばj=0の自己相関関数r0
を求める回路13―0について説明すれば、乗算
器14で着目している区間に新たに入つてきた組
合せの積xi・xiを求め、乗算器15で区間から
出ていつた組合せの積xi-N・xi-Nを求める。ア
キユームレータ16は加算器17とレジスタ18
の組合せによりサンプリング周期ごとに乗算器1
4の出力を累算し、乗算器15の出力を減算して
いく。これにより第iステツプではレジスタ18
からはその時点における自己相関関数r0,iが得ら
れる。次のステツプi+1では前に得られた自己
相関関数r0,iに、新たに入つてきた組合せの積x
i+1・xi+1を加算し、出ていつた組合せの積Xi-N+
1・xi-N+1を減算してr0,i+1を求める。他の回路
13―1,13―2,…,13―pでも同様にし
てj=1,2,…,pにおける自己相関関数r1,
r2,…rpを各ステツプごとに求める。尚、第4
図において各レジスタおよび遅延回路12は初期
状態ではすべてクリアされている。 第5図は自己相関関数算出回路10の別の構成
例を示すものである。この回路はレジスタおよび
遅延回路による遅延を一方向に限るようにした
(すなわち第4図の回路のように折返さないよう
にした)ものである。第4図の場合は第6図aに
示すように着目しているN個の区間から外れるデ
ータについてはすべて0と置き第(i−1)ステ
ツプの自己相関関数rj,i-1に新たに区間に入つて
きた組合せの積xi-j・xiを加え、出ていつた組
合せの積xi-N・xi-N+jを引いて第iステツプの
自己相関関数rj,iを求めたが(第(5)式)、ここで
は第6図bに示すように区間外のデータを0と置
かずにそのまま利用して自己相関関数を求める。
すなわち、この方法では自己相関関数rj,iは となる。これを逐次演算形式を利用すれば、第6
図bから明らかなように、1つ前の第(i−1)
ステツプにおける自己相関関数rj,i-1に新たに区
間に入つてきた組合せの積xi・xi-jを加え、出
ていつた組合せの積xi-N・xi-N-jを引くことに
より下記第(7)式のように求められる。 rj,i=rj,i-1+xi ・xi-j−xi-N・xi-N-j (7) 第5図においてP個のレジスタ21―1,21
―2,…,21―pは入力信号xiをサンプリン
グ周期ごとにシフトして信号xi-1,xi-2,…,
xi-pをそれぞれ出力する。遅延回路26は入力
信号xiをN段遅延して信号xi-Nを出力する。ま
た、p個のレジスタ22―1,22―2,…,2
2―pは信号xi-Nをサンプリング周期ごとにシ
フトして信号xi-N-1,xi-N-2,…,xi-N-pをそ
れぞれ出力する。符号23―0,23―1,…,
23―pで示した回路はそれぞれj=0,1,
…,pにおける自己相関関数r0,r1,…,rpを
求める回路である。すなわち、符号23―0で示
す回路についていえば、乗算器24で新たに区間
に入つてくる組合せの積xi・xiを求め、乗算器
25で区間から出ていく組合せの積xi-N・xi-N
を求め、アキユームレータ26で前のステツプで
得られた自己相関関数にこれらを加算、減算して
j=0の自己相関関数r0を求める。他の回路23
―1,…,23―pについても同様にして自己相
関関数r1,…,rpをそれぞれ求めている。 尚、第5図の方法では第6図bにA○で示す組合
せの積が余分に加算されることになる。しかし、
N>Pとなるように区間幅Nを予測項数pに比べ
て充分大きくすれば、pをある程度(3〜5個)
以上取れば誤差は小さいから実用上の問題はな
い。実際にもN=2048、p=4程度に設定するの
でN>Pを充分満足する。また逐次式に基づく上
記のような算出はNが比較的大きいにもかかわら
ず演算数は少なくでき、かつ予測項数Pを合理的
に小さくすることが可能なため、リアルタイム処
理を容易とし、かつ装置としても極めて簡単な構
成とすることができる。 第7図は自己相関関数算出回路10の更に別の
構成例を示すものである。これは第(5)式の第3項
xi-N・xi-N+j(区間の外に出ていつた組合せの
績)を第2項xi-j・xi(新たに区間に入つてき
た組合せの積)の遅延として扱い、乗算器を半減
させたものである。第7図においてp個のレジス
タ25―1,25―2,…,25―pは入力信号
xiをサンプリング周期ごとに順次シフトしてい
く。符号26―0で示す回路において乗算器27
はxi・xiを求め、遅延回路28はこれをN段遅
延して信号Xi-N・xi-Nを出力する。加算器29
はレジスタ30の出力に信号xi・xiを加算、信
号xi-N・xi-Nを減算してj=0における自己相
関関数r0を求める。他の回路26―1,26―
2,…,26―pにおいても同様にして(ただし
遅延段数はN−jとする)j=1,2,…,pに
おける自己相関関数r1,r2,…,rpをそれぞれ
求める。尚、遅延段数はN−jとせずにすべてN
としてもN≫Pであるので実用上問題はない。こ
のようにした場合には自己相関関数rj,iは となり、第5図の場合と同じになる。 (B) 線型予測係数の算出 第2図において自己相関関数算出回路10で算
出されたP個の自己相関関数r0,i,r1,i,…,r
p,iは予測係数a1,a2,…,apを算出する線型予
測係数演算回路11に送られる。ここではr0,i,
r1,i,…,rp,iを係数とする次式の一次連立方
程式を解く演算が行なわれる。 この方程式によつて予測係数a1,a2,…,ap
を得ることができる理由は次の通りである。 予測係数a1,a2,…apは予測誤差の二乗和を
最小にする係数の組として定義される。すなわ
ち、k番目のサンプルをxk、xkの直前のpサン
プルによるxkの予測値をxk、予測誤差をΔxk
とおけば、予測誤差Δxkの二乗和は次のように
書ける。 ただし、 cj,lは第(12)式から明らかなようにj,lに対し
て対称であり、j>l,m=k−jと置き、着目
している区間k=i−N+1,i−N+2,…,
i以外のサンプル値xkを0とみなしていること
に注意すれば、 を得る。 ところで、第(11)式のaj,alはEを最小にする
からEのajに関する偏微分は0となり、 すなわち これは第(8)式にほかならない。 第(8)式の方程式はマイクロプロセツサ(第2図
の線型予測計数演算回路11)による数値計算
で、行列のはき出しを利用した解法あるいは行列
の対称性を利用したLevinsonの方法
(Levinson,N.:The Wiener RMS Error
Criterion in Filter Design and Prediction.J.
Math.Phys.25,261―278(1947))によつて解く
ことができる。マイクロプロセツサとして
LSI11/23を用いた場合の演算時間はFORTRAN
プログラムで約17msec、アセンブラプログラム
で約6msecとなる。音楽信号においては10〜
40msecの時間内においては準定常的にみなすこ
とができ、予測係数はほぼ一定であり毎サンプル
ごとに算出する必要はない。したがつて、例えば
アセンブラプログラムを利用し、10msecごと
(50kHzのサンプリング周期では500サンプルごと
ということ)に1度予測計数a1,a2,…,apを
更新するようにすればよい。 〔2〕 雑音検出回路2 第1図の雑音検出回路2は例えば第2図に示す
ように線型予測値演算回路30、予測誤差検出回
路40、しきい値設定回路50、比較回路70お
よび他の回路との同期を取るための若干の遅延回
路80等で構成されている。それぞれの回路につ
いて説明する。 (A) 線型予測値演算回路30 線型予測値演算回路30はp個のレジスタ31
―1,31―2,…,31―pとp個の乗算器3
2―1,32―2,…,32―pと1個の加算器
33によつて、xiの直前のp個のサンプルxi-
1,xi-2,…,xi-pおよび前記求められた線型
予測係数a1,a2,…,apから、xiの予測値xi xi=a1xi-1+a2xi-2+…+apxi-p (16) を算出する。 (B) 予測誤差検出回路40 予測誤差検出回路(加算器)40は予測値xi
と実際の信号xiとの偏差すなわち予測誤差Δxi Δxi=xi−xi を求める。 実際のデータxiと予測値xiとは例えば第8図
a,bのような関係になる。すなわち、信号の定
常状態においては予測値xiはxiとほぼ等しい波
形となり、予測誤差Δxiは微少な値となる。し
かし、雑音が混入すると、信号の状態が部分的に
非定常となるため、予測誤差Δxiは第8図cに
示すようにその部分で大きな変化が生ずる。 (C) 比較回路70 以上のようにして求められた予測誤差Δxiは
遅延回路80においてN/2段遅延されてΔxh
(h=i−N/2)となつて比較回路70に入力され る。比較回路70は絶対値回路71で予測誤差の
絶対値|Δxh|を求め、比較器72で|Δxh|
としきい値設定回路50から来るしきい値LSと
を比較し、|Δxh|≧LSとなつたとき雑音検出
フラグFNを発生する。一般に雑音は10〜30サン
プルにわたることが多く、雑音検出フラグFNは
例えば第8図cのt1―t2間の比較結果を拡大して
示した第8図dのようにしばらくの間何回もオ
ン,オフを繰返す。波形整形回路(エツジトリガ
単安定マルチバイブレータ)73は第8図eに示
すように雑音検出フラグFNの立上りにより短い
時間だけオフとなり、以後予め設定された再トリ
ガ禁止区間T0の間オン状態を保ち続ける。この
波形整形回路73の出力TNは後述するクロスフ
エーダを制御するために用いられる。 (D) しきい値設定回路50 しきい値設定回路50は雑音検出能力を左右す
る重要な回路である。予測誤差Δxiは入力信号
xiに雑音が混入していない場合でも入力信号xi
の振幅や波形の性質によつて多少変動する。すな
わち、定常的な信号でも振幅が大きくなれば予測
誤差Δxiはそれに比例して大きくなる(入力の
平均レベルが大きければ、当然通常の変化でも予
測誤差は大きくなる。)また、信号xi自体が非定
常的で相関性が低ければ、予測誤差△xiの平均
レベルし増大する(例えば、サ、シ、ス、セ、ソ
などの撥音は、基本的に変化の激しい信号であ
り、概して予測誤差が大きくなる。)したがつ
て、常に同じしきい値で処理していては、不要な
修正をし、さらには新たな雑音を発生させること
になる。 このためにしきい値設定回路50では入力xi
と予測誤差△xiのそれぞれの短区間積分値を求
め、これらに応じてしきい値LSを算出する。こ
こで短区間について積分値を求めるということ
は、雑音検出を行なう近辺の平均値を求めるとい
うことであり、これにより時々刻々変化する信号
xiに応じた適切なしきい値が求められる。すな
わち、しきい値設定回路50では、短区間積分値
を求める一例として、入力xiの短区間二乗和Px
および予測誤差Δxiの短区間二乗和PΔxを求
め、この2つの代数和から適当な関数によつてし
きい値LSを算出するという方法を取る。 すなわち、 ここに、G1,G2,G3は入力信号xiに応じて手動
で設定もしくは固定にしておく感度係数である。
一般的にはG3は0.01程度に固定しておけば充分で
ある。 しきい値設定回路50において符号51で示し
た回路は入力xiの短区間二乗和Pxを逐次演算形
式により求める回路である。乗算器53は入力信
号xiの二乗値xi 2を求め遅延回路54はこれを
N段遅延してxi−N2を出力する。加算器55は
サンプリングごとのxi 2値をレジスタ56に累
算していく。そして、遅延回路54の出力xi−
N2すなわち着目している区間(i−N+1から
i)から外れていつたものを減算することにより
第(17)式のPxを求める。尚、Px算出回路51
はPx=r0,iであることから自己相関関数算出回
路10からの信号をそのまま用いることが可能で
ある。 しきい値設定回路50において符号57で示し
た回路は予測誤差Δxiの短区間二乗和P〓xを逐
次演算形式により求める回路である。乗算器58
は予測誤差Δxiの二乗値Δxi 2を求め、遅延回
路59はこれをN段遅延してΔxi-N2を出力す
る。加算器60はサンプリングごとのΔxi 2値
をレジスタ61に累算していく。そして、遅延回
路59の出力Δxi-N2を減算することにより第
(17)式のP〓xを求める。 以上のようにして求められたPx,P〓xは乗算
器62,63で感度係数G1,G2がそれぞれかけ
られた後加算器64で足し合わされる。これによ
り加算器64からはG1.Px+G2・P〓xが出力され
る。しきい値出力回路65はROM(リードオン
リメモリ)を用いた数値テーブルで、関数F(Z) F(Z)=G3・√(Z=G1・Px
+G2・P〓x) (18) からしきい値LSを算出して前記比較回路70に
出力する。 尚、しきい値設定回路50は次のように構成す
ることもできる。 第22図のしきい値設定回路150は、第2
図のしきい値設定回路50のようにΔxi 2と
xi 2をそれぞれ累算した後にそれらを加算す
るのではなく、Δxi 2とxi 2を加算した後に
累算することにより、累算手段を共通化し、構
成を簡略化するようにしたものである。 第22図において、予測誤差Δxiは乗算器
151で二乗され、乗算器152で感度係数G
1がかけられる。入力xiは乗算器153で二
乗され、乗算器154で感度係数G2がかけら
れる。加算器155はこれらを加算して、 G1・Δxi 2+G2・xi 2 を出力する。遅延回路156はこれをN段遅延
して、 G1・Δxi-N2+G2・xi-N2 を出力する。加算器157はサンプリングごと
の加算器155の出力をレジスタ158に累算
し、遅延回路156の出力を減算して、 を出力する。 しきい値出力回路(ROM)159はレジス
タ158の出力に対応したしきい値LS(第
(17)式参照)を読出す。 第23図,第24図,第25図のしきい値設
定回路160,170,180は、第2図およ
び第23図のしきい値設定回路50,150が
二乗をするために高価な乗算器を必要とし、か
つ、各段のビツト数が大きくなつて回路規模が
大きくなることに鑑み、二乗なしにしきい値を
算出しようとするものである。 この方法では、データを半波整流して符号が
+のデータのみを使つて算出するもの、あるい
はデータを全波整流して+,−両方のデータを
使つて算出するものがある。また、使用するデ
ータは入力xiと予測誤差Δxiの両方を使うも
の、あるいは一方のみを使うものがある。これ
らの組合せとしてはあらゆるものが考えられ
る。 イ 第23図のしきい値設定回路160はΔx
iの半波整流したデータを使用したものであ
る。Δxiは1ビツトの符号ビツトと、N−
1ビツトのデータビツトの計Nビツトで構成
されている。データビツトの信号はゲート1
61に加わり、符号ビツトはその信号が
“0”のとき(データが+のとき)ゲート1
61をオンし、“1”のとき(データが−の
とき)ゲート161をオフして半波整流を行
なう。 遅延回路162はゲート161の出力を
2M段遅延する。加算器163はサンプリン
グごとのゲート161の出力をレジスタ16
4に累算し、遅延回路162の出力を減算す
る。レジスタ164の出力によつてROM1
65からしきい値が読出される。 ロ 第24図のしきい値設定回路170はΔx
iの全波整流したデータを使用したものであ
る。これはデータの負数が2′s complement
(2に対する補数)で表わされている場合の
例である。Δxiの符号ビツト(“0”が+、
“1”が−)で排他的オア回路171を制御
することにより、+のデータはそのまま出力
し、―のデータは絶対値化して出力して全波
整流される。 遅延回路172は排他的オア回路171の
出力を2M段遅延する。加算器173はレジ
スタ174に排他的オア回路171の出力を
累算し、遅延回路172の出力を減算する。
レジスタ174の出力によつてROM175
からしきい値が読出される。 尚、データがsign magnitude(符号絶対
値)で表わされている場合はデータビツトだ
けをそのまま取出せば全波整流されたことに
なる。 ハ 第25図のしきい値設定回路180はxi
を半波整流したものとΔxiを半波整流した
ものの両方を使用したものである。 Δxi,xiは第23図と同様の方法でゲー
ト181,182によつてそれぞれ半波整流
される。半波整流されたデータは乗算器18
3,184でそれぞれ感度係数G1,G2が
かけられた後加算器185で加算される。加
算器187は加算器185の出力をレジスタ
188に累算し、遅延回路186の出力(加
算器185の出力を2M段遅延したもの)を
減算する。レジスタ188の出力によつて
ROM189からはしきい値が出力される。 (E) 遅延回路80 比較回路70の入力側に設けられたN/2段の遅
延回路80は、第9図に示すように時刻iで算出
されるしきい値LSをそれを求めるためのNサン
プルの区間の中央のサンプル(●印で示す)に適
用させるためのもの、いいかえれば各サンプルに
ついて適用するしきい値LSをそのサンプルの前
後各N/2サンプルの区間のサンプルにもとづいて
算出させるためのものである。この遅延により、
各サンプルに対してその両側の信号によつて決ま
る適切なしきい値が与えられるようになる。遅延
の長さをN/2以外に設定することにより、先行
部、後行部のどちらかにより重みを持たせること
もできる。例えば遅延をN/4に選べば後続する信
号の方により重みづけがなされることになる。
尚、第2図の遅延回路74,75は遅延回路80
とあわせるために設けられたもので、その遅延段
数はともにN/2に設定されている。 〔3〕 信号補正回路 第2図の信号補正回路3は入力信号xhに雑音
が検出された場合に、それに代わる適当な代替信
号xh′を発生し、xhに置き換える動作を行な
う。代替信号xh′の作成方法および入力信号xh
と代替信号xh′の切換え方法には以下のようにい
くつかの種類がある。 第10図に常用されている信号補正回路を示
す。第10図aの信号補正回路3―1は代替信
号xh′として雑音検出回路2で算出された予測
値xhを用いるものである(尚、第2図はこの
ように構成した場合について示したものであ
る)。セレクタ81は前記雑音検出フラグFNk
=0のとき(雑音がないとき)入力信号xhを
そのまま出力し、FNk=1のとき(雑音が発生
しているとき)代替信号xhを出力する。 第10図bの信号補正回路3―2は前後のサ
ンプル値の線型結合 xh′=1/6{−xh-2+4xh-1 +4xh+1−xh+2} (19) を代替信号として用いるものである。この回路に
おいてレジスタ82〜85はサンプリングごとに
入力信号xhを順次シフトしていき、信号xh-1、
xh-2、xh-3、xh-4をそれぞれ出力する。ここで
はxh-2を基準としてそれより前のサンプル値xh
−3、xh-4と後のサンプル値xh-1、xhとから代替
信号xh-2′ xh-2′=1/6{−xh+4xh+1 +4xh+3−xh+4} すなわち第(19)式のxh′を2段遅延した信号を
作成している。尚、この場合、雑音検出フラグF
Nhはレジスタ86,87により2段遅延してFNh
−2として利用する。 以上の2つの方法は、単一サンプルだけの雑音
の場合には相当効果をあげるが、第8図に示した
ような10〜30サンプルにわたる雑音に対しては効
果が余りない。 第11図に新たに提案する信号補正回路を示
す。この回路は雑音が生じた近傍の信号を代替
信号として利用したものである。 第11図aの信号補正回路3―3は雑音を除
去する以前の雑音部分近傍の(ここでは雑音以
前の)信号を代替信号としたものである。すな
わち、入力信号xhを遅延回路90(雑音部分
以前の時点から代替信号に切換えるためのもの
(第12図参照))でM1段遅延してxh-M1を作
成し、更に遅延回路91でM2段遅延して代替
信号xh-M1-M2を作成する。入力信号xh-M1およ
び代替信号xh-M1-M2はクロスフエーダ92
(信号切換回路。詳細は後述する)に加えられ
る。クロスフエーダ92は雑音検出トリガTNh
(第8図e)により励起されてx1端子の入力を
徐々に減衰させ、x2端子の入力を徐々に増大さ
せて出力端yに導き、 信号xh-M1の雑音区間を代替信号xh-M1-M2で
なめらかに置き換えていく。そして、所定時間
後に逆にx1端子の入力を徐々に増大させ、x2端
子の入力を徐々に減少させてトリガから一定期
間TXFにはその出力yhを再びxh-M1に戻す。
これにより信号xh-M1-M2の雑音は除去され
る。 第12図は第11図aの回路の動作の一例を
示すものである。この図でeはクロスフエーダ
92におけるx1端子入力とx2端子入力の出力y
に導く割合を示すものである。M1段の遅延回
路90により、雑音が混入する少し前の時点か
ら切換えが開始され、雑音部分を含む前後の数
10サンプル全てが雑音を含まない信号xh-M1-M
2に置き換えられている。性質を同じくする近
傍の信号を代替に用いることにより、簡単な回
路できわめて良好な雑音抑圧を行なうことがで
きる。尚、代替を行なう期間FXFは目的とする
雑音の最も起りうる雑音時間幅に応じて設定す
ればよい。また、遅延回路91の遅延時間M2
は、これと前記遅延回路90の遅延時間M1と
の和である(M1+M2)分が区間TXFより若干長
くなるように設定すればよい。なおここで入力
信号xhを遅延する両遅延回路90,91は連
続して動作するものであるから、全体遅延時間
が(M1+M2)なる単一遅延回路を用い、M1分
のところにタツプを設けて使用することがで
き、構成的に簡単にできる。 第11図bの信号補正回路3―4は入力信号
の遅延ではなく出力信号の遅延を用いるもので
ある。第11図aの信号補正回路3―3では信
号中に2つの雑音が近接して混入すると1番目
の雑音部分が2番目の雑音の代替として用いら
れ代替信号に雑音が混入してしまうことが起こ
るので、既に雑音が除去されている出力側の信
号を用いるようにしたものである。第11図b
においてM1段の遅延回路93は第11図aの
遅延回路90と同様に雑音区間以前の時点から
代替信号に切換えるためのものである。クロス
フエーダ94も第11図aのクロスフエーダ9
2と同様のもので雑音検出トリガTNhにより励
起されてx1端子入力とx2端子入力をなめらかに
切換える。クロスフエーダ94の出力yhは遅
延回路95でM2段遅延されてそのx2端子に戻
される。 第13図a〜fは第11図bの回路の動作の
一例を示すものである。クロスフエーダ回路9
4は雑音検出トリガTNhが入力されるごとに励
起される。このときそのx1端子入力とx2端子入
力の出力yに導く割合は第13図dのようにな
る。x1端子入力は出力yhをM2段遅延したもの
(yh-M1)である。すなわち、ノイズ区間にお
いては出力yhはそれ自身のM2段前の信号で代
替されたものになる。したがつて第13図のよ
うに雑音が近接した場合は1番目の代替信号が
更に2番目の代替信号となつて、出力にはいず
れの雑音も除去された信号yh(第13図f)
が得られる。ちなみに、第11図aの回路にお
いては、このような場合は第13図gに示すよ
うに2番目の代替区間においてx2端子入力(代
替信号)に1番目の雑音が現われるため、これ
が第13図hに示すように出力yhに現われて
しまう。 ところで第11図a,bのクロスフエーダ9
2,94は信号切換にともなうノイズの発生を
防止するようにしたものである。すなわち、単
なるアナログスイツチで切換えた場合にはその
切換時に原信号と代替信号のレベル差により2
次的なノイズが発生してしまうため、これを
序々に切換える(一方を減衰させ、他方を増大
させる)ことによりこれらをなめらかにつなぐ
ようにしたものである。 クロスフエーダ92,94の構成例を第14
図に示す。ここではクロスフエーダ92,94
はカウンタ101、アンドゲート102,
ROM103、2個の乗算器104,105お
よび1個の加算器106で構成している。雑音
検出トリガTNhが入力されるとカウンタ101
はリセツトされ、その後固定のクロツクΦ0
(クロスフエード用の比較的おそいクロツク)
によつてカウントアツプを開始し、その最大値
M3に至るとキヤリー出力が出てゲート102
をオフすることによりカウントが停止される。
ROM103はカウンタ101のカウント値を
アドレスとして書込まれている係数α,βを順
次読出す。各カウント値に対する係数α,βの
値は例えば下記第1表のように定められてい
る。
【表】
すなわち、α+β=1なる関係を保ちつつ、そ
れぞれ1→0→1、0→1→0へと段階的に変
化する。ここではα,βは開始時の勾配と終了
時の勾配が等しいが、第15図のように異なら
せることもできる。また非線型とすることもで
きる。カウンタ101の最大値M3にクロツク
Φ0の周期T〓0を乗じたものが前述のクロス
フエード期間TXFになる。 第14図においてx1端子入力は乗算器104
で上記読出された係数αがかけられる。またx2
端子入力は乗算器105で係数βがかけられ
る。加算器106はこれらを足し合わせてαx1
+βx2を出力端yに導く。これにより出力端y
からはx1とx2を徐々に切換えた信号が得られ
る。 第16図aに信号補正回路3の別の構成例を
示す。この信号補正回路3―5は出力のいくつ
かのサンプル値を初期値とする回帰演算回路に
よつて代替信号を作成するようにしたものであ
る。セレクタ112の出力yhは回帰型関数発
生器113に加えられ、回帰型関数発生器11
3はp個のレジスタ110―1,110―2,
…,110―pによりyhを順次シフトしてyh
−1,yh-2,…,yh-pをそれぞれ出力する。こ
れらの信号は乗算器111―1,111―2,
…,111―pで回帰係数a1′,a2′,…,ap′
がそれぞれかけられた後、加算器114で加算
される。これにより加算器114からは出力y
hの過去のpサンプルの線型結合yh が代替信号として得られる。 雑音検出フラグFNhが“1”になるとセレク
タ112により上記の信号yhが選択される。
以後雑音検出フラグFNhが“1”である限り上
記の演算を繰返す。このとき出力yhの波形が
どのようになるかは第(20)式の差分表現 を調べればよい。第(21)式の特性方程式は であり、この方程式の根を複素角周波数とする
自励発振を行なうことがわかる。 実際、代替信号yhとして2種類の減衰正弦
波の和 yh=A1・e-a1h・sinω1h+A2・ e-a2h・sinω2h (23) を発生させる場合を考えれば、発振角周波数は であり、特性方程式は次のようになる。 (λ2+2a1λ+a2+ω1 2)(λ2+2a2λ
+a2 2+ω2 2)=0 第(22)式と対比すれば回帰係数a1′,a2′,
…として次の値を与えればよいことがわかる。 この係数a1′,a2′,…を与えれば雑音検出フラ
グFNhが“1”になつた時点からそれまでの過
去4項の出力yiを初期値として第(23)式の
関数発生が行なわれる。一般に、p個の係数
a1′,a2′,…,ap′を与えればp/2個の減衰振動
を発生させることが可能である。 入力xhに対して短区間において最も良い近
似を与えるには雑音検出のところで用いた予測
係数a1,a2,…,apをそのまま回帰係数a1′,
a2′,…,ap′として用いるのが自然である
が、30〜50サンプル程度回帰演算を繰返す場合
には、初期値によつては演算結果が異常に増大
することがあり、切換の後縁でのつながりが不
自然となり必ずしも最良とは言えない。 この現象を避ける1つの方法は予測係数a1,
a2,…,apにそれぞれ重みb1,b2,…,bpを
乗じた値: を用いることである。重みb1,b2,…,bpは
入力信号の性質によつて適当に選ぶ。実際的に
はb1=0.99、b2=0.98、b3=0.95、…程度に固
定しておいても充分である。 上記の現象を避けるもう1つの方法は、回帰
係数a1′,a2′,…,ap′をあらかじめ数種類
ROMあるいはCPU(central processing
unit)内の数値テーブルとして用意しておき、
手動選択あるいは信号に応じて自動選択して用
いることである。最も簡単化させた場合、常に
固定とし、a1′=0.99、a2′=a3′=…=ap′=0
としておけば雑音が検知された直前のサンプル
値から、指定的に減衰する波形が得られ、不充
分ではあるが、従来の方法よりは良い結果が得
られる。 第16図bの信号補正回路3―6は第16図
aの回帰型関数発生器113と前記第14図の
ように構成されたクロスフエーダ115とを組
合せて構成したものである。第16図aのもの
に比べて切換え前後での信号のつながりが滑ら
かになり、雑音抑圧効果が大幅に増大する。 第17図に信号補正回路3の更に別の構成例
を示す。この信号補正回路3―7は代替信号の
波形をいく種類か予め記憶しておき、雑音が生
じたら入力信号に合う適当な波形を選択し、振
幅を調節して代替を行なうようにしたものであ
る。この回路において、ROM120は入力信
号xhに現われ得る種々の(波の形状、周期等
が相違する)波形のうち代表的なものを例えば
16通り程度記憶している。各波形はクロスフエ
ード期間TXFに相当する区間を例えば64箇所サ
ンプリングしたデータとして記憶する(この場
合ROMの容量はたかだか64×16=1kワードで
すむ)。 カウンタ121は雑音検出トリガTNhが入力
されるとリセツトされ、その後固定のクロツク
Φ0によつてカウントアツプを開始する。
ROM120はこのカウント値をアドレスとし
て1つの波形を読出していく。カウンタ121
は予め決められた波形のサンプル数(例えば
64)をカウントし終えると停止する。尚、カウ
ンタ121はクロスフエーダ122の内部のも
の(第14図におけるカウンタ101)と共用
することができる。 ところで波形の選択は、入力信号xhの波形
に対応する波形コードCWにより、入力信号xh
に最も近似したものを選ぶようにする。ROM
120から読出された波形は乗算器123にお
いて入力信号xhの振幅に対応するゲインG4が
かけられて、入力信号xhと同じ振幅に調整さ
れる。これにより、入力信号xhにうまくつな
がる代替信号が得られる。 第18図は第17図の動作の一例を示すもの
である。M段の遅延回路120により、雑音が
混入する少し前の時点から切換えが開始され、
信号xh-Mにおける雑音部分を含む前後の数10
サンプル全てがROM120から読出された波
形(入力信号xjとほぼ同じ波の形状および周
期を持つ波形)に置き換えられる。クロスフエ
ーダ122により切換部分もなめらかにつなげ
られる。この方法によれば簡単な構成により近
接した2個以上の雑音に対しても良好な除去効
果を持ち、かつ安定な動作が保障される。 ところで、第17図の波形コードCWおよび
振幅ゲインG4は例えば第2図の線型予測係数
演算回路11で算出される線型予測係数a1,
a2,…,apおよび自己相関関数算出回路10
で算出される自己相関関数rp,jにもとづいて
それぞれ作成することができる。そのように構
成した場合の全体の構成を第9図に示す。ここ
では第2図と共通する部分には同一の符号を付
してある。 第19図においてROM127はROM120
に記憶した各波形の線形予測計数を第2表のよ
うに数値テーブルとして登録しておく(第2表
は16種類の波形を登録している場合のものであ
る)。
れぞれ1→0→1、0→1→0へと段階的に変
化する。ここではα,βは開始時の勾配と終了
時の勾配が等しいが、第15図のように異なら
せることもできる。また非線型とすることもで
きる。カウンタ101の最大値M3にクロツク
Φ0の周期T〓0を乗じたものが前述のクロス
フエード期間TXFになる。 第14図においてx1端子入力は乗算器104
で上記読出された係数αがかけられる。またx2
端子入力は乗算器105で係数βがかけられ
る。加算器106はこれらを足し合わせてαx1
+βx2を出力端yに導く。これにより出力端y
からはx1とx2を徐々に切換えた信号が得られ
る。 第16図aに信号補正回路3の別の構成例を
示す。この信号補正回路3―5は出力のいくつ
かのサンプル値を初期値とする回帰演算回路に
よつて代替信号を作成するようにしたものであ
る。セレクタ112の出力yhは回帰型関数発
生器113に加えられ、回帰型関数発生器11
3はp個のレジスタ110―1,110―2,
…,110―pによりyhを順次シフトしてyh
−1,yh-2,…,yh-pをそれぞれ出力する。こ
れらの信号は乗算器111―1,111―2,
…,111―pで回帰係数a1′,a2′,…,ap′
がそれぞれかけられた後、加算器114で加算
される。これにより加算器114からは出力y
hの過去のpサンプルの線型結合yh が代替信号として得られる。 雑音検出フラグFNhが“1”になるとセレク
タ112により上記の信号yhが選択される。
以後雑音検出フラグFNhが“1”である限り上
記の演算を繰返す。このとき出力yhの波形が
どのようになるかは第(20)式の差分表現 を調べればよい。第(21)式の特性方程式は であり、この方程式の根を複素角周波数とする
自励発振を行なうことがわかる。 実際、代替信号yhとして2種類の減衰正弦
波の和 yh=A1・e-a1h・sinω1h+A2・ e-a2h・sinω2h (23) を発生させる場合を考えれば、発振角周波数は であり、特性方程式は次のようになる。 (λ2+2a1λ+a2+ω1 2)(λ2+2a2λ
+a2 2+ω2 2)=0 第(22)式と対比すれば回帰係数a1′,a2′,
…として次の値を与えればよいことがわかる。 この係数a1′,a2′,…を与えれば雑音検出フラ
グFNhが“1”になつた時点からそれまでの過
去4項の出力yiを初期値として第(23)式の
関数発生が行なわれる。一般に、p個の係数
a1′,a2′,…,ap′を与えればp/2個の減衰振動
を発生させることが可能である。 入力xhに対して短区間において最も良い近
似を与えるには雑音検出のところで用いた予測
係数a1,a2,…,apをそのまま回帰係数a1′,
a2′,…,ap′として用いるのが自然である
が、30〜50サンプル程度回帰演算を繰返す場合
には、初期値によつては演算結果が異常に増大
することがあり、切換の後縁でのつながりが不
自然となり必ずしも最良とは言えない。 この現象を避ける1つの方法は予測係数a1,
a2,…,apにそれぞれ重みb1,b2,…,bpを
乗じた値: を用いることである。重みb1,b2,…,bpは
入力信号の性質によつて適当に選ぶ。実際的に
はb1=0.99、b2=0.98、b3=0.95、…程度に固
定しておいても充分である。 上記の現象を避けるもう1つの方法は、回帰
係数a1′,a2′,…,ap′をあらかじめ数種類
ROMあるいはCPU(central processing
unit)内の数値テーブルとして用意しておき、
手動選択あるいは信号に応じて自動選択して用
いることである。最も簡単化させた場合、常に
固定とし、a1′=0.99、a2′=a3′=…=ap′=0
としておけば雑音が検知された直前のサンプル
値から、指定的に減衰する波形が得られ、不充
分ではあるが、従来の方法よりは良い結果が得
られる。 第16図bの信号補正回路3―6は第16図
aの回帰型関数発生器113と前記第14図の
ように構成されたクロスフエーダ115とを組
合せて構成したものである。第16図aのもの
に比べて切換え前後での信号のつながりが滑ら
かになり、雑音抑圧効果が大幅に増大する。 第17図に信号補正回路3の更に別の構成例
を示す。この信号補正回路3―7は代替信号の
波形をいく種類か予め記憶しておき、雑音が生
じたら入力信号に合う適当な波形を選択し、振
幅を調節して代替を行なうようにしたものであ
る。この回路において、ROM120は入力信
号xhに現われ得る種々の(波の形状、周期等
が相違する)波形のうち代表的なものを例えば
16通り程度記憶している。各波形はクロスフエ
ード期間TXFに相当する区間を例えば64箇所サ
ンプリングしたデータとして記憶する(この場
合ROMの容量はたかだか64×16=1kワードで
すむ)。 カウンタ121は雑音検出トリガTNhが入力
されるとリセツトされ、その後固定のクロツク
Φ0によつてカウントアツプを開始する。
ROM120はこのカウント値をアドレスとし
て1つの波形を読出していく。カウンタ121
は予め決められた波形のサンプル数(例えば
64)をカウントし終えると停止する。尚、カウ
ンタ121はクロスフエーダ122の内部のも
の(第14図におけるカウンタ101)と共用
することができる。 ところで波形の選択は、入力信号xhの波形
に対応する波形コードCWにより、入力信号xh
に最も近似したものを選ぶようにする。ROM
120から読出された波形は乗算器123にお
いて入力信号xhの振幅に対応するゲインG4が
かけられて、入力信号xhと同じ振幅に調整さ
れる。これにより、入力信号xhにうまくつな
がる代替信号が得られる。 第18図は第17図の動作の一例を示すもの
である。M段の遅延回路120により、雑音が
混入する少し前の時点から切換えが開始され、
信号xh-Mにおける雑音部分を含む前後の数10
サンプル全てがROM120から読出された波
形(入力信号xjとほぼ同じ波の形状および周
期を持つ波形)に置き換えられる。クロスフエ
ーダ122により切換部分もなめらかにつなげ
られる。この方法によれば簡単な構成により近
接した2個以上の雑音に対しても良好な除去効
果を持ち、かつ安定な動作が保障される。 ところで、第17図の波形コードCWおよび
振幅ゲインG4は例えば第2図の線型予測係数
演算回路11で算出される線型予測係数a1,
a2,…,apおよび自己相関関数算出回路10
で算出される自己相関関数rp,jにもとづいて
それぞれ作成することができる。そのように構
成した場合の全体の構成を第9図に示す。ここ
では第2図と共通する部分には同一の符号を付
してある。 第19図においてROM127はROM120
に記憶した各波形の線形予測計数を第2表のよ
うに数値テーブルとして登録しておく(第2表
は16種類の波形を登録している場合のものであ
る)。
【表】
線型予測係数比較回路125は実際に入力さ
れた信号の予測計数a1,a2,…,apと上記の
テーブルに登録されている予測係数を順次比較
し、最も近いものを選ぶ。これにより波形コー
ドCWが決まる。 振幅ゲイン演算回路126は、第0次の自己
相関関数 から信号の平均二乗振幅がわかるので、ROM
120の出力の振幅ゲインG4として を算出する。 以上のようにして波形コードCW、振幅ゲイ
ンG4を求めることにより乗算器123からは
入力信号xiに近似した代替信号が得られる。 尚、第19図においてはROM127および
予測係数比較回路125をそれぞれ独立して設
けているが、マイクロプロセツサ内でこの処理
を含め振幅ゲインG4の算出をすることができ
る。 第20図は信号補正回路3の更に別の構成例
を示すものである。この信号補正回路3―8は
雑音部分を挾んで互いにM3(例えば後述する
カウンタ135からmビツトのアドレスで後述
するROM134のデータが選択されるとすれ
ば、最大2mサンプルの区間内を補間すること
になりこの場合M3=2mとなる。)分だけ離れ
たサンプルを抽出し、その2点間の近傍の入力
信号xhの性質によつて選択された適当な補間
カーブで補間することにより雑音抑圧を行なう
ようにしたものである。 第20図において遅延回路130は入力信号
xhをM3分遅延してxh-M3を出力する。加算器
131は入力xjと遅延入力xh-M3の差xh−xh
−M3すなわちM3離れた2つのサンプルのレベル
差を求める。このレベル差xh−xh-M3はレジ
スタ132に加えられる。またレジスタ133
には遅延入力xh-M3が加えられる。 一方、雑音検出トリガTNhは遅延回路134
でM3遅延された後レジスタ132,133に
加わる。これによりレジスタ133には雑音の
発生が開始されたときの遅延入力xh-M3のレベ
ルx1がラツチされる。また、レジスタ132に
はそのレベルx1とそれからM3後の遅延入力xh
−M3のレベルx2との差x2−x1がラツチされる。
したがつて、このレベル差x2‐x1に0を起点と
してM3後に1で終わる特性の係数αをかけ
て、それにx1を加えた曲線xh′ xh′=x1+α(x2−x1)=(1−α)x1+αx2 を作成すれば、これが遅延入力xj-M3のx1,x2
間をなめらかにつなぐ代替信号となる。 ROM134は0を起点としてM3後に1で終
わる特性を持つ様々な形状の補間カーブαを記
憶するものである。補間カーブαの選択は、入
力信号xhの波形に対応するカーブ選択コード
Ccにより、入力信号xhに最も近似したものを
選ぶようにして行なう。具体的には前記第19
図における波形選択と同様に入力信号xjの第
0次の自己相関関数
れた信号の予測計数a1,a2,…,apと上記の
テーブルに登録されている予測係数を順次比較
し、最も近いものを選ぶ。これにより波形コー
ドCWが決まる。 振幅ゲイン演算回路126は、第0次の自己
相関関数 から信号の平均二乗振幅がわかるので、ROM
120の出力の振幅ゲインG4として を算出する。 以上のようにして波形コードCW、振幅ゲイ
ンG4を求めることにより乗算器123からは
入力信号xiに近似した代替信号が得られる。 尚、第19図においてはROM127および
予測係数比較回路125をそれぞれ独立して設
けているが、マイクロプロセツサ内でこの処理
を含め振幅ゲインG4の算出をすることができ
る。 第20図は信号補正回路3の更に別の構成例
を示すものである。この信号補正回路3―8は
雑音部分を挾んで互いにM3(例えば後述する
カウンタ135からmビツトのアドレスで後述
するROM134のデータが選択されるとすれ
ば、最大2mサンプルの区間内を補間すること
になりこの場合M3=2mとなる。)分だけ離れ
たサンプルを抽出し、その2点間の近傍の入力
信号xhの性質によつて選択された適当な補間
カーブで補間することにより雑音抑圧を行なう
ようにしたものである。 第20図において遅延回路130は入力信号
xhをM3分遅延してxh-M3を出力する。加算器
131は入力xjと遅延入力xh-M3の差xh−xh
−M3すなわちM3離れた2つのサンプルのレベル
差を求める。このレベル差xh−xh-M3はレジ
スタ132に加えられる。またレジスタ133
には遅延入力xh-M3が加えられる。 一方、雑音検出トリガTNhは遅延回路134
でM3遅延された後レジスタ132,133に
加わる。これによりレジスタ133には雑音の
発生が開始されたときの遅延入力xh-M3のレベ
ルx1がラツチされる。また、レジスタ132に
はそのレベルx1とそれからM3後の遅延入力xh
−M3のレベルx2との差x2−x1がラツチされる。
したがつて、このレベル差x2‐x1に0を起点と
してM3後に1で終わる特性の係数αをかけ
て、それにx1を加えた曲線xh′ xh′=x1+α(x2−x1)=(1−α)x1+αx2 を作成すれば、これが遅延入力xj-M3のx1,x2
間をなめらかにつなぐ代替信号となる。 ROM134は0を起点としてM3後に1で終
わる特性を持つ様々な形状の補間カーブαを記
憶するものである。補間カーブαの選択は、入
力信号xhの波形に対応するカーブ選択コード
Ccにより、入力信号xhに最も近似したものを
選ぶようにして行なう。具体的には前記第19
図における波形選択と同様に入力信号xjの第
0次の自己相関関数
【式】にもと
づいて行なうことができる。
カウンタ135は雑音検出トリガTMj-M3が入
力されるとリセツトされ、その後固定のクロツク
Φ0によつてカウントアツプを開始する。ROM
134はこのカウント値をアドレスとしてカーブ
選択コードCcで選択されたカーブを順次読出し
ていく。カウンタ135はその最大値M3に至る
とキヤリー出力が出てゲートをオフしてカウント
を停止する。以上の動作によりROM134から
は0を起点としM3後に1で終わる入力信号xhに
近似した補間カーブαが得られる。 乗算器136は前記レベル差x2−x1に上記の補
間カーブαをかけてα(x2−x1)を求める。加算
器137はこれにx1を加えてx1+α(x2−x1)を
求め、これを代替信号xh′とする。セレクタ13
8は前記カウンタ135のキヤリー出力により代
替信号xh′が発生しているM3の間これを出力す
る。これによりセレクタ138からは雑音区間を
なめらかに補間した出力yhがクロスフエードな
しに得られる。 第21図は以上説明した第20図の回路の動作
の一例を示すものである。遅延入力xh-M3におけ
るx1で始まりx2で終わる区間M3がROM132か
ら出力される補間カーブα(第21図e)で補間
されてyh(第21図c)として出力されている
ことがわかる。 以上説明したようにこの発明によれば線型予測
の手法を用いて雑音検出を行なうようにしたの
で、誤り検出符号をデータの一部に持つことなし
に(すなわち本来の情報を表わすデータの符号を
制限することなしに)雑音検出を行なうことがで
きる。また、データの転送の過程において混入し
た雑音だけでなく原信号自体に含まれる雑音の検
出を行なうこともできる。また、雑音検出のしき
い値を入力信号の複数のサンプルおよびこれら複
数のサンプルに対応する予測誤差のそれぞれの短
区間積分値に応じて自動的に変動させるようにし
たので相関性の低い信号に対しても誤判定なく正
確に雑音検出を行なうことができる。更に、この
発明によれば代替信号を雑音区間近傍の雑音を含
まない信号にもとづいて作成するようにしたの
で、バーストエラーあるいは1msec程度の長い雑
音に対しても抑圧効果をあげることができる。
力されるとリセツトされ、その後固定のクロツク
Φ0によつてカウントアツプを開始する。ROM
134はこのカウント値をアドレスとしてカーブ
選択コードCcで選択されたカーブを順次読出し
ていく。カウンタ135はその最大値M3に至る
とキヤリー出力が出てゲートをオフしてカウント
を停止する。以上の動作によりROM134から
は0を起点としM3後に1で終わる入力信号xhに
近似した補間カーブαが得られる。 乗算器136は前記レベル差x2−x1に上記の補
間カーブαをかけてα(x2−x1)を求める。加算
器137はこれにx1を加えてx1+α(x2−x1)を
求め、これを代替信号xh′とする。セレクタ13
8は前記カウンタ135のキヤリー出力により代
替信号xh′が発生しているM3の間これを出力す
る。これによりセレクタ138からは雑音区間を
なめらかに補間した出力yhがクロスフエードな
しに得られる。 第21図は以上説明した第20図の回路の動作
の一例を示すものである。遅延入力xh-M3におけ
るx1で始まりx2で終わる区間M3がROM132か
ら出力される補間カーブα(第21図e)で補間
されてyh(第21図c)として出力されている
ことがわかる。 以上説明したようにこの発明によれば線型予測
の手法を用いて雑音検出を行なうようにしたの
で、誤り検出符号をデータの一部に持つことなし
に(すなわち本来の情報を表わすデータの符号を
制限することなしに)雑音検出を行なうことがで
きる。また、データの転送の過程において混入し
た雑音だけでなく原信号自体に含まれる雑音の検
出を行なうこともできる。また、雑音検出のしき
い値を入力信号の複数のサンプルおよびこれら複
数のサンプルに対応する予測誤差のそれぞれの短
区間積分値に応じて自動的に変動させるようにし
たので相関性の低い信号に対しても誤判定なく正
確に雑音検出を行なうことができる。更に、この
発明によれば代替信号を雑音区間近傍の雑音を含
まない信号にもとづいて作成するようにしたの
で、バーストエラーあるいは1msec程度の長い雑
音に対しても抑圧効果をあげることができる。
第1図は第2図以下の実施例の概略を示すブロ
ツク図、第2図はこの発明の一実施例を示すブロ
ツク図、第3図は自己相関関数の算出を逐次演算
形式により行なう方法を説明するための図、第4
図は第3図の方法を実施する回路の一例を示すブ
ロツク図、第5図は自己相関関数算出回路の別の
構成例を示すブロツク図、第6図は第5図の回路
による自己相関関数算出の方法を説明するための
図、第7図は第3図の方法を実施する回路の別の
構成例を示すブロツク図、第8図は入力xiと入
力の線型予測値xiとの差Δxiから雑音検出を行
なう状態を示す動作波形図、第9図は算出したし
きい値をサンプルに適用させるタイミングを説明
するための図、第10図a,bは常用されている
信号補正回路の一例を示すブロツク図、第11図
aは雑音を除去する以前の信号を代替信号として
用いる信号補正回路の一例を示すブロツク図、第
11図bは雑音除去を行なつた後の信号を代替信
号として用いる信号補正回路の一例を示すブロツ
ク図、第12図は第11図aの動作波形図、第1
3図は第11図bの動作波形図、第14図はクロ
スフエーダの一例を示すブロツク図、第15図は
第14図の動作波形図、第16図aは出力の回帰
演算により代替信号を作成する信号補正回路の一
例を示すブロツク図、第16図bは第16図aの
回路にクロスフエーダを組合せた回路を示すブロ
ツク図、第17図は波形メモリから代替信号を得
るようにした信号補正回路の一例を示すブロツク
図、第18図は第17図の動作波形図、第19図
は第17図における波形コードCWおよび振幅ゲ
インG4のデータを線型予測係数および第0次の
自己相関関数にもとづいて得るように構成した雑
音除去装置の一例を示すブロツク図、第20図は
雑音部分を挾む2点間を入力信号の性質によつて
選択された補間カーブで補間するようにした信号
補正回路の一例を示すブロツク図、第21図は第
20図の動作波形図、第22図から第25図はそ
れぞれしきい値設定回路の他の実施例を示すブロ
ツク図である。 1…線型予測係数算出回路、2…雑音検出回
路、3…信号補正回路、10…自己相関関数算出
回路、11…線型予測計数演算回路、16,26
…アキユームレータ、30…線型予測値演算回
路、40…予測誤差検出回路、50,150,1
60,170,180…しきい値設定回路、65
…しきい値出力回路、70…比較回路、92,9
4,155,122…クロスフエーダ、113…
回帰型関数発生器、81,112,138…セレ
クタ、125…予測係数比較回路、126…振幅
ゲイン演算回路、120…波形メモリ、134…
波形カーブを記憶するメモリ。
ツク図、第2図はこの発明の一実施例を示すブロ
ツク図、第3図は自己相関関数の算出を逐次演算
形式により行なう方法を説明するための図、第4
図は第3図の方法を実施する回路の一例を示すブ
ロツク図、第5図は自己相関関数算出回路の別の
構成例を示すブロツク図、第6図は第5図の回路
による自己相関関数算出の方法を説明するための
図、第7図は第3図の方法を実施する回路の別の
構成例を示すブロツク図、第8図は入力xiと入
力の線型予測値xiとの差Δxiから雑音検出を行
なう状態を示す動作波形図、第9図は算出したし
きい値をサンプルに適用させるタイミングを説明
するための図、第10図a,bは常用されている
信号補正回路の一例を示すブロツク図、第11図
aは雑音を除去する以前の信号を代替信号として
用いる信号補正回路の一例を示すブロツク図、第
11図bは雑音除去を行なつた後の信号を代替信
号として用いる信号補正回路の一例を示すブロツ
ク図、第12図は第11図aの動作波形図、第1
3図は第11図bの動作波形図、第14図はクロ
スフエーダの一例を示すブロツク図、第15図は
第14図の動作波形図、第16図aは出力の回帰
演算により代替信号を作成する信号補正回路の一
例を示すブロツク図、第16図bは第16図aの
回路にクロスフエーダを組合せた回路を示すブロ
ツク図、第17図は波形メモリから代替信号を得
るようにした信号補正回路の一例を示すブロツク
図、第18図は第17図の動作波形図、第19図
は第17図における波形コードCWおよび振幅ゲ
インG4のデータを線型予測係数および第0次の
自己相関関数にもとづいて得るように構成した雑
音除去装置の一例を示すブロツク図、第20図は
雑音部分を挾む2点間を入力信号の性質によつて
選択された補間カーブで補間するようにした信号
補正回路の一例を示すブロツク図、第21図は第
20図の動作波形図、第22図から第25図はそ
れぞれしきい値設定回路の他の実施例を示すブロ
ツク図である。 1…線型予測係数算出回路、2…雑音検出回
路、3…信号補正回路、10…自己相関関数算出
回路、11…線型予測計数演算回路、16,26
…アキユームレータ、30…線型予測値演算回
路、40…予測誤差検出回路、50,150,1
60,170,180…しきい値設定回路、65
…しきい値出力回路、70…比較回路、92,9
4,155,122…クロスフエーダ、113…
回帰型関数発生器、81,112,138…セレ
クタ、125…予測係数比較回路、126…振幅
ゲイン演算回路、120…波形メモリ、134…
波形カーブを記憶するメモリ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 デイジタル化された連続した入力信号の各時
点における線型予測係数を算出する線型予測係数
算出手段と、前記線型予測係数から演算される各
時点における線型予測値とこれに対応する時点に
おける前記入力信号との誤差を算出する予測誤差
検出手段と、各時点における前記入力信号の複数
のサンプルおよびこれら複数のサンプルに対応す
る前記予測誤差のそれぞれの短区間積分値に応じ
て各時点の前記入力信号に対する雑音検出しきい
値を自動的に設定するしきい値設定手段と、前記
予測誤差が前記しきい値を超えたかどうかを各時
点で判定し、超えた場合は少なくともそのサンプ
ルを雑音とみなす比較手段と、前記比較手段で雑
音とみなされたサンプルの近傍のサンプルにもと
づいて代替信号を作成する代替信号作成手段と、
前記比較手段の比較結果にもとづき雑音が検出さ
れていないとき前記入力信号を出力し、雑音が検
出されたとき前記代替信号を出力する切換手段と
を具えた雑音除去装置。 2 特許請求の範囲第1項において、前記線型予
測係数算出手段が前記入力信号の自己相関関数を
算出する手段と、該算出された自己相関関数から
線型予測係数を演算する手段とを具えた雑音除去
装置。 3 特許請求の範囲第1項において、前記代替信
号作成手段が雑音が検出された近傍のサンプル自
体を代替信号として出力することを特徴とする雑
音除去装置。 4 特許請求の範囲第1項において、前記代替信
号作成手段が雑音とみなされたサンプルの前後の
線型結合で表わされる信号を代替信号として出力
することを特徴とする雑音除去装置。 5 特許請求の範囲第1項において、前記代替信
号作成手段が前記切換手段の出力信号から代替信
号を作成することを特徴とする雑音除去装置。 6 特許請求の範囲第5項において、前記代替信
号作成手段が前記切換手段の出力信号から線型予
測値を導出して代替信号とすることを特徴とする
雑音除去装置。 7 特許請求の範囲第1項において、前記代替信
号作成手段が予め波形情報が記録されている波形
メモリから出力される前記入力信号の疑似信号を
利用して代替信号を作成することを特徴とする雑
音除去装置。 8 特許請求の範囲第1項において、前記代替信
号作成手段が前記線型予測値を代替信号として出
力することを特徴とする雑音除去装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56069814A JPS57184331A (en) | 1981-05-09 | 1981-05-09 | Noise eliminating device |
| US06/373,437 US4587620A (en) | 1981-05-09 | 1982-04-30 | Noise elimination device |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56069814A JPS57184331A (en) | 1981-05-09 | 1981-05-09 | Noise eliminating device |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57184331A JPS57184331A (en) | 1982-11-13 |
| JPS627741B2 true JPS627741B2 (ja) | 1987-02-19 |
Family
ID=13413599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56069814A Granted JPS57184331A (en) | 1981-05-09 | 1981-05-09 | Noise eliminating device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57184331A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0393430A (ja) * | 1989-09-04 | 1991-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄電池の充電制御装置 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6420731A (en) * | 1987-07-16 | 1989-01-24 | Fujitsu Ten Ltd | Mobile radio receiver |
| JPH04113723A (ja) * | 1990-09-04 | 1992-04-15 | Nec Corp | 誤り補正方式 |
-
1981
- 1981-05-09 JP JP56069814A patent/JPS57184331A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0393430A (ja) * | 1989-09-04 | 1991-04-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 蓄電池の充電制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57184331A (en) | 1982-11-13 |
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