JPS628555B2 - - Google Patents

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JPS628555B2
JPS628555B2 JP53062044A JP6204478A JPS628555B2 JP S628555 B2 JPS628555 B2 JP S628555B2 JP 53062044 A JP53062044 A JP 53062044A JP 6204478 A JP6204478 A JP 6204478A JP S628555 B2 JPS628555 B2 JP S628555B2
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JP
Japan
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dye
resist
dyes
dyeing
powder
Prior art date
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Expired
Application number
JP53062044A
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English (en)
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JPS54156886A (en
Inventor
Toyoichi Nonaka
Jugoro Masuda
Shigeru Kawase
Kunihiko Komya
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP6204478A priority Critical patent/JPS54156886A/ja
Publication of JPS54156886A publication Critical patent/JPS54156886A/ja
Publication of JPS628555B2 publication Critical patent/JPS628555B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は卓越した布帛類の防染プリント方法に
関する。
布帛類の防染プリントは高級品位を表現し、付
加価値の高い商品として重用されているが、その
製法は地色染料が布帛に浸透して染着することを
防止するような撥水剤や吸着剤等を添加した防染
糊で、所要の図柄模様に印捺し、次いでパツデイ
ングやシゴキによつて地色染料を布帛全面に付与
した後、乾熱あるいは蒸熱処理して発色する物理
的防染法、あるいは地色染料と化学的に反応して
染着を阻害するような薬剤、例えば染料を分解脱
色するような還元剤や酸化剤等を添加した防染糊
を用いて上記と同様の操作によつて行う化学的防
染法などが一般に実施されている。
然し、直接捺染法に比較して、未だ種々問題が
多く、不良品が多発するのが現状である。その原
因は一つには地色の付与方法と極めて強い関連を
有するもので、例えばパツド法の如く、一般にロ
ーラーで搾液する工程を必要とする方法は、その
圧力によつて既にプリントされている防染糊が絞
り出され、防染糊中に含まれている挿色染料や防
染剤のにじみが起こつてプリント部の型際を不明
瞭とし、ハローも生じるばかりでなく、絞り出さ
れた挿色染料、防染剤、糊剤等がパツド浴中に溶
出して地色染料液を汚染したり、或いはマングル
に付着して、これがまた間接的に色変化や色むら
の原因にもなるのである。まして吸着剤を併用す
る物理的防染の場合には、防染糊中には固形の吸
着剤や充填剤が多量に混合されているため糊自体
かなり塑性的で外力に対して脆弱になつており、
且つまた充分な防染効果を得るために通常印捺糊
層も極めて厚く、マングルの如きもので強く絞る
ことは極めて困難である。これらの諸問題はシゴ
キによる場合でも、スキージ圧が掛るために多か
れ少なかれパツド法と同様に生起するものであ
る。
第二の原因は地色染料液自体にあつて、いづれ
の方法に於いても染液には大量の水が存在するこ
とである。かゝる染液を防染糊上に付与すると、
地色染液中の水によつて防染糊中の糊剤、挿色染
料あるいは防染剤等が膨潤、溶解して、外力が加
わらずともこれらがにじみ出して、型際不良、ハ
ロー等の欠陥が生じるものである。
さらに地色染液に大量の水が存在することは乾
燥に際してマイグレーシヨンによる染色むらを生
じ、地色の如く布帛全面に亘つて均一に染色する
ことは現在でも尚非常に難しい問題の一つとし
て、これの解決に新しい工夫が続けられているの
である。その対策の一つとして最も効果のある方
法は、極めて単純なことであるが、染液の付着量
を極力抑えることであるが、染料の溶解度に限度
がある以上染料自体の付着量低下はまぬがれず、
この方法では濃色が得られないのである。しかも
防染に使用できる染料は防染剤によつて防染され
易い極く限られたもので、現今、要望される多様
な色彩が表現できないのが現状である。
本発明者らはかゝる問題点に鑑みて、鋭意研究
を続けた結果、格別の効果を具えた新規防染プリ
ント法を見出し、前記既存法の諸欠陥の悉くを解
消し本発明を完成したものである。
本発明の目的はプリント部の色冴え型際良好に
して、しかも色相表現範囲が広く、均一且つ極め
て濃色の領域までカバーし得る地色染色を可能に
する新規防染プリント方法を提供するにある。他
の目的は上記防染プリントに供試する新規染料組
成物及びその製造方法並びに簡易な方法でトラブ
ルなく防染プリントを生産するために該染料組成
物を供試する工業的に有利且つ経済的な印捺方法
を提供するにある。更に他の目的及び効果は以下
の説明から明らかにされよう。
上述の目的は繊維構造物に防染糊を所要の図柄
模様をもつて印捺・乾燥すると共に、絶縁体フイ
ルムの全面に静電気潜像を形成せしめ少なくとも
1種の染料と少なくとも1種の樹脂から成る粒度
200μ以下の粉末染料組成物をもつて静電気潜像
を現像し、かかる絶縁体フイルム上の粉末染料組
成物を前記繊維構造物に転写した後、発色処理を
行つて地色を発現せしめることを特徴とする防染
プリント方法によつて達成される。
本発明に用いる防染糊とは、地色染料が浸透し
て染着することを阻害するような捺染糊を謂い、
糊剤を主成分とし、必要に応じて防染剤の他、プ
リント部の着色に用いる挿色染料や各種助剤を添
加したものである。
糊剤としては通常捺染に於いて使用されるもの
が用い得、一例を示すに、でんぷん類、ガム類、
海藻類、カゼイン、ベントナイト等の天然糊料、
各種の繊維素誘導体、加工でんぷん、加工天然ゴ
ム等の加工或いは半合成糊料、ビニル系誘導体、
ポリアクリル酸誘導体、合成ゴム等の合成糊料な
どが挙げられる。そして実際の使用に際してはこ
れらのものから染料の種類、後述の粉体染料組成
物等との関連から適宜選定して単独或いは混合し
て使用することができる。
防染剤を併用する場合には物理的防染の場合に
は各種の撥水性薬剤や吸着剤が用い得、その一例
を示す前者としてはワツクス、パラフイン、金
属、石けん、シリコン、弗素系樹脂等が挙げら
れ、後者としては活性炭、活性白土、シリカゲ
ル、活性アルミナ等が挙げられる。また化学的防
染の場合には各種の還元性薬剤や酸化性薬剤が用
い得、その一例を示すに前者としては亜鉛末、塩
化第一錫、ハイドロサルフアイト、スルホキシル
酸ナトリウムのホルムアルデヒド誘導体、ホルム
アルデヒド・スルホキシル酸の亜鉛塩、二酸化チ
オ尿素等が挙げられ、後者としては塩素酸ナトリ
ウム、塩素酸アルミニウム、重クロム酸カリ、赤
血カリ、過硫酸カリウム等が挙げられる。これら
の薬剤は互いに反応等によつて活性を失なわない
ものであれば混合して用い得る。
防染部分に地色と異なる着色を行う、いわゆる
着色防染の場合には、防染糊中に染料あるいは顔
料を添加することが必要となる。使用可能な染料
は被染布を構成する繊維の種類に応じて、これに
染着し得るものであれば良く、現在の染色、捺染
に関する知識なら容易に選定できる。一方、防染
剤を併用する場合、例えば吸着剤を用いる際には
これに吸着され難い染料を、あるいはまた還元剤
を用いる際には、これによつて還元脱色され難い
染料を選定すればよく、現行訴染技術に関する知
識あるいは予備テスト等より選択すれば良い。
これらの材料から防染糊を調合して所要の図柄
模様に印捺するのであるが、防染糊の組成比、調
合方法等については対象繊維の種類、物理的或い
は化学的防染法、後記の印捺方式等によつて極め
て多様化しているが、現行捺染技術の援用と予備
テストによつて最適条件を選ぶことができる。し
かし、防染剤併用の場合、防染剤の所要量は通常
標準組成より相当少量でよい。また印捺方式は現
在多用されている。ハンドスクリーン、オートス
クリーン、ロータリースクリーンあるいはローラ
ー等の各種捺染機の中から目的に応じて適宜選定
すれば良い。
本発明に用いる繊維構造物とは、綿、毛、絹等
の天然繊維類、ビスコース、酢酸セルロース等の
半合成繊維類、ポリエステル、ポリアクリロニト
リル、ポリアミド等の合成繊維類等の単独あるい
は混紡、交編織等されてなる編織物、カーペツ
ト、毛布、不織布、紙などである。
次に、本発明に謂う粉末染料組成物とは、粉末
状の染色材料であつて、その組成は少なくとも1
種の染料と少くとも1種の樹脂から成り、他に必
要ならば各種染色助剤や加工剤等を加えたもので
ある。
これに資する樹脂としては合成物並びに天然物
があり、合成物についてその一例を挙げるにエチ
レン、プロピレン、スチレン、メチルスチレン、
クロルスチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニ
ルピロリドン、メチルビニルエーテル、ビニルイ
ソブチエーテル、ビニルスルホン酸、アクリルニ
トリル、アクリルアミド、アクリル酸、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチルグリシジルメタクリレ
ート等のビニル系、あるいはアクリル系、塩化ビ
ニリデン、イソブチレン等のビニリデン系、ブタ
ジエンイソプレン、クロロプレン等のジエン系、
テトラクルオルエチレン、モノクロルトリフルオ
ルエチレン等のハロゲン化エチレン系などの化合
物、βプロピオラクトン、ε―カプロラクタム、
無水マレイン酸、エチレンオキシド、エピクロル
ヒドリン、エチレンスルフイド、ヘキサメチルシ
クロトリシロキサン、トリオキサン等に代表され
るラクトン、ラクタム、酸無水物、環状エーテ
ル、環状チオエーテル、環状シロキサン等の各種
環状化合物テレフタル酸、アジピン酸、マレイン
酸、フマル酸、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセリン、ヘキサメチレンジアミ
ン、ω―アミノラウリン酸、p―オキシ安息香
酸、ホスゲン、ジメチルジクロルシラン、p―フ
エニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ホルムアルデヒド、フエノール、
ビスフエノール等、カルボキシ基、ヒドロキシル
基、クロル基、アミノ基、イソシアネート基アル
デヒド基などの反応性基を有する各種化合物等並
びにこれらの置換体、誘導体の変性物を組合せて
連鎖反応あるいは逐次反応などによつて得られる
高分子物質並びにこれらの置換体、誘導体等の変
性物がある。この様にして得られる合成高分子と
しては、例えばポリエチレン、塩素化ポリエチレ
ン、エチレン―酢酸ビニル共重合体、エチレン―
アクリレート共重合体、エチレン―アクリル酸共
重合体、エチレン―メタクリル酸共重合体、ポリ
プロピレン、エチレン―プロピレンブロツク共重
合体。ポリブチレン、ポリメチルペンテン等のポ
リオレフイン系樹脂、ポリスチレン、ポリ―α―
アルキルスチレン、アミノ変性ポリスチレン、ス
チレン―ヒドロキシアルキルメタクリレート共重
合体、アクリロニトリル―ブタジエン―スチレン
―ポリマー、アクリロニトリル―スチレン―アク
リリツクエラストマー等のポリスチレン系樹脂、
ポリアルキルメタクリレート、ポリアクリレー
ト、アルキルメタクリレート―スチレン共重合体
等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニ
ル―酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等
の塩化ビニル或は塩化ビニリデン系樹脂、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルホ
ルマール、ポリビニルブチラール等の酢酸ビニル
系樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、ポリビニ
ルメチルケトン等のビニル系各種重合体、ポリホ
ルムアルデヒド、ポリアルキレンオキサイド、塩
素化ポリエーテル、ビスフエノールAとエピクロ
ルヒドリンから合成されるフエノキシ樹脂等を含
むポリエーテル類、ポリテトラフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレン―ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、ポリ弗化ビニリデン等の弗素
樹脂、ポリエチレンテレフタレート、マレイン酸
とエチレングリコールから得られる不飽和ポリエ
ステル、グリセリンとフタル酸の如き多価アルコ
ールと多塩基性酸から合成されるアルキツド樹脂
等に代表される各種ポリエステル樹脂、ポリカプ
ロラクタム、ポリヘキサメチレンアジパミド等の
ポリアミド樹脂、ポリジメチルシロキサン、ポリ
ジフエニルシロキサン等のけい素樹脂、エピクロ
ルヒドリンと多価フエノールや多価アルコールと
の反応によつて得られる如きエポキシ樹脂、ヘキ
サメチレンジイソシアネートとテトラメチレング
リコールとの反応に代表される如く、ジイソシア
ネートとグリコール等とで合成されるポリウレタ
ン、ビスフエノールAとホスゲンから得られるポ
リカーボネート、尿素―ホルマリン、メラミン―
ホルマリン等の反応から合成されるアミノ樹脂、
フエノール−ホルマリン等フエノール類とアルデ
ヒド類から得られるフエノール樹脂、ジアクルフ
タレート重合体、トリアリルシアヌレート重合体
等のアリル樹脂などの各種高分子物質並びにこれ
らの変性物がある。
一方、天然物についてその一例を挙げるに次の
如きものがある。即ち、小麦でんぷん、米粉等の
でんぷん類、ローカストビーングム、トラガント
ガム等のガム類、アルギン酸ソーダ、カラゲニン
寒天等の海藻類、カゼイン、卵白、ゼラチンの如
き動物性物質、ベントナイトの如き鉱物性物質、
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、アセチルセルロース等の繊維誘導体、カルボ
キシメチルでんぷん、ヒドロキシエチルでんぷ
ん、アセチルでんぷん、デキストリン、α―でん
ぷん、酸化でんぷん等の加工でんぷん、シラツガ
ム、グアールガム等の加工天然ガムなどの各種天
然物並びにそれらの誘導体変性物がある。
しかし、本発明に用い得る樹脂は上記のものに
限定されるものではなく、常温で固体にして且つ
適宜方法で微粉化可能なものであればすべて単独
若しくは混合して使用し得ることは謂う迄もな
い。
然し乍ら、実際の使用に際しては、防染効果や
地色、挿色の染着の面から地色、挿色染料との親
和性を勘案しつゝプリント部の糊料との相溶性小
なる樹脂、例えばプリント部に合成糊料を用いた
場合には水溶性樹脂を、天然糊料を用いた場合に
は疎水性樹脂を用いると概して良好な結果が得ら
れる。また、発色処理後の洗浄が容易な樹脂を選
ぶことが、製品の色冴え、風合、堅牢度等に好結
果を与え、特に水溶性樹脂は水洗ができて好まし
い。さらに熱硬化性樹脂脂を用いると、発色処理
後の残渣の除去に水或は溶剤を使うことなく、機
械的な力や風力等によつて容易に除去することが
できて好ましい。一方、熱可塑性樹脂は粉末染料
組成物を造粒したり、繊維構造物に施与した後の
定着処理が必要な場合に溶剤を用いずに加熱混練
や熱定着によつて容易に造粒、定着が行い得て好
ましい。
粉体染料組成物に用いる染料は、被染布を構成
する繊維に染着し得るものから選定することがで
き、染料種別の例を示すに直接染料、酸性染料、
塩基性染料、カチオン染料、含金染料、バツト染
料、ナフトール染料、分散染料、反応染料等が挙
げられる。また繊維との関係を示すに、例えば
綿、麻、レーヨン等の繊維素系繊維に染着する染
料としては直接染料、バツト染料、ナフトール染
料、反応染料等が、絹や羊毛の如き動物性繊維に
は直接染料、塩基性染料、酸性染料、反応性染料
等が、またポリエステル繊維には分散染料、バツ
ト染料等、ポリアクリロニトリル繊維にはカチオ
ン染料、分散染料、バツト染料、含金属錯塩染
料、酸性染料等、ポリアミド繊維には酸性染料、
クロム染料、バツト染料、分散染料等がそれぞれ
挙げられるが、挿色染料と同種別である必要はな
い。
本発明に於いては、従来防染され難いために使
い得なかつた染料まで可使範囲が拡大できるので
あるが、より防染効果を上げるために、前記防染
糊に若干の防染剤を併用する場合には、これらの
防染剤によつて染着が阻害され易い染料種別、種
類を選択することが好ましく、例えば防染剤とし
て吸着剤を用いる場合には、染料がこれに吸着さ
れ易いものを、また防染剤として還元剤を用いる
場合には、これによつて染料が還元脱色され易い
ものを選定すれば良い。
例えば防染剤として活性炭を用いてポリエステ
ル布帛の防染を行う場合に、ダイアニツクス染料
(三菱化成社製、分散染料)の中から適した染料
の一例を示すと、ブリリアントイエローF3GE、
オレンジB―SE、レツドS―SE、バイオレツト
3R―FS、ブルーEB―E、ブラウンR―E等が挙
げられる。また防染剤として塩化第一錫を用い
て、アクリル繊維布帛の防染を行なう場合に適し
たカチオン染料の一例を示すと、セブロンイエロ
ー3RL(デユポン社製)、アストラゾンボルド―
BL(バイエル社製)、マキシロンレツドBL(チ
バ社製)、バサクリルブルーBL(バデイツシユ社
製)等が挙げられる。これらの適用染料は被染布
の構成繊維の種類、異種繊維の混紡、交織、防染
剤の種類や量等によつて極めて多岐に亘るが、現
行捺染技術に基づく知識或は予備テスト等によつ
て選択可能であり、これらの適用染料の中から1
種或いは2種以上を混合して用い得ることは謂う
迄もない。
本発明に係る粉体染料組成物は上記の樹脂と染
料によつて構成されるが、その構造に即して分類
すると樹脂粉末の表面に染料が付着したもの(以
下A型と略記する)、樹脂粉末中に染料が混合し
たもの(以下B型と略記する)及びA型とB型の
混合型(以下C型と略記する)の3型態に大別さ
れ、何れも本発明の粉体染料組成物の範疇に属
し、その夫々が特徴を有し、用途に応じて使い別
けが可能である。これら3種の組成物は染料の混
合法の相違によつて生じるものであるが、各別に
調整方法の概要を示すに次の通りである。
A型:前記樹脂を粉砕あるいは適宜溶剤に溶解し
て噴霧乾燥するなど適当な方法で予め粉末化し
た後、これに染料を施与する。その方法として
は樹脂の非溶媒或いは貧溶媒に適宜割合で染料
を溶解分散した液を、前記粉末樹脂にスプレ
ー、浸漬等によつて付着せしめた後、過、乾
燥するなどがある。この場合、粉体表面に染料
をよく固着するために、染料液に適当な糊剤を
添加してもよい。要するに粉末化した樹脂表面
に染料を付着せしめる方法であればすべて適用
し得る。
B型:前記樹脂粉末中に染料を混合、分散せしめ
ればよく、その方法としては、例えば前記樹脂
と染料の溶媒に溶解、分散せしめたものを、前
記の如き適宜方法で粉末化する方法、前記樹脂
を加熱溶融或は溶剤に溶解したものに、染料を
混入、混練したものを冷却或は乾燥後粉砕する
方法などがある。要するに樹脂粉末中に染料を
混合、分散せしめる方法であればすべて適用で
きる。またC型はA及びB型に準じて調製する
ことができる。
これらの粉末染料組成物に於いて染料含有率は
被染布の染着濃度にもよるが、通常組成物重量に
対して1〜30重量%が適当であり、また得られた
組成物は必要に応じて分級し、粒度を200μ以下
程度として用いる。尚使用に際して所望の色相、
濃度が得られるように組成物を調製する段階で必
要な染料を必要量混合しても良いが、染料を含有
しない樹脂粉末を含めて異色の粉末染料組成物を
混合して用いることもできる。
かかる粉末染料組成物を繊維構造物に施与する
には、合成高分子重合体フイルム等からなる絶縁
体フイルムの全面にコロナ放電等によつて静電気
潜像を形成し、粉末染料組成物をもつてこれを現
像し、かかる絶縁体フイルムを繊維構造物に密着
後、加圧或いは加電することにより転写する間接
静電転写法がある。かかる間接静電転写法は、塵
埃等に左右されず均一な染料付着を行うことがで
きる。
かくして繊維構造物上に付着せしめた粉末染料
組成物は、必要に応じて繊維構造物から脱落しな
いよう定着を行う。定着は粉末染料組成物を構成
する樹脂の性質に応じて、加熱、水蒸気若しくは
溶剤蒸気あるいは適当な溶剤を噴霧するなどして
該組成物を繊維構造物に接着する。
以上の如くして防染糊で所要の図柄模様に印捺
し、次いで粉末染料組成物を施与した繊維構造物
は引き続き乾熱あるいは蒸熱処理により、プリン
ト部の着色乃至白色防染を行うと共に地色の染着
を行う。これらの条件は被染布の種類や使用染料
の特性などを考慮して予備テストから決定するこ
とができるが、概して100〜200℃、1〜60分であ
る。しかる後、染料組成物の残渣を吸引、洗浄等
によつて除去する。
本発明に係る防染プリントの効果は、まず地色
に乾燥した粉末染料組成物を用いるため従来の水
系染料組成物の様なプリント部の糊層に深く浸透
してプリント部を地色で汚染することが少なく、
従つて防染剤等の併用は不要、若しくはこれらの
併用を必要としても僅かの量で充分となる。従つ
て従来防染剤によつて極めて防染され易い極く限
られた染料しか地色染料として使用し得なかつた
が、防染し難い染料まで可使範囲が拡大されて、
これまで得られなかつた多様な色彩の地色が可能
になるのみならず、防染不良或は挿色染料と防染
剤との相互作用に基くプリント部の色相混濁がな
く、色冴えにすぐれたプリントが可能になる。さ
らに防染剤不要若しくは添加量低減により、ハロ
ーの発生もなく型際のシヤープな防染プリントが
得られる。
第二の効果は粉末染料組成物の故に、これを布
帛に施与した後の中間乾燥を不要とし、これがた
めにマイグレーシヨンによるむらの生じることが
なく極めて均一な地色染色が可能となる。特に紡
績糸使いのニツトの如く、本質的に糸むらや編む
らのある布帛に於いてさえ充分な管理の下に浸染
を行つたものと同等の均一性を示す。しかも該組
成物をプリント部の上に施与しても、乾燥粉末の
ため従来の地染液によるプリント部のブリードが
全く発生しないのである。
第三に乾燥した粉末染料組成物を無圧及至低圧
下で布帛に付与し得るために加圧下で行うパツデ
イング等に於いて屡々発生していたブリードの怖
れがなく、且つまた防染剤併用の場合ですらハロ
ーなどの発生もなく、かゝる面からもプリント部
の型際は極めて良好である。また第四の効果とし
て粉末染料組成物中の染料含有量が大且つマイグ
レーシヨンの懸念なく組成物の付与量を増大せし
め得るために極めて濃色まで地色の染色が可能と
なることが挙げられる。さらに第五の効果は熱水
中で長時間処理して行う浸染では熱可塑性繊維、
就中、アクリル繊維の場合に本来保有している好
ましい風合を損ない、染色後に行なういかなる仕
上処理によつても一旦損なわれた風合を回復する
ことは不可能であるが、本発明の係る防染プリン
ト方法は熱水処理を受けることがなく、風合は至
極良好に保ち得ることである。
以上の如く、本発明は従来の防染プリントに於
いて発生する諸欠陥を解消し、簡易な方法で品質
的に優れた防染プリントを安定して生産すること
を可能ならしめるものであつて、その工業的利用
価値は極めて大である。
以下本発明を実施例を挙げて具体的に説明する
が、勿論本発明はかゝる実施例のみに限定される
ものではない。なお実施例中、部は重量部を示
す。
実施例 2 トラガントゴムの7%ダイアニツクスネイビー
ブルーER―FS(三菱化成社製、分散染料)4部
の水溶液から成る防染糊を調合し、ポリエステル
布上にハンドスクリーンでテスト図形を印捺後、
乾燥した。一方、ポリスチレン100部とミケトン
フアストピンクFF3B(三井東圧社製、分散染
料)15部をロールミルで加熱混練し、冷却後ジエ
ツトミルで粉砕して粒度約30μ以下の粉末染料組
成物を得た。このもの10部を鉄粉100部と混合し
て現像剤となしコロナ放電によつて全面に帯電さ
れたポリエチレンテレフタレートフイルム上に現
像、前記布上に転写印捺、加熱定着し、引続き
130℃、30分間蒸熱、しかる後トリクレンで洗
浄、水洗、乾燥して防染プリントを得た。このも
のはムラがなく濃度の高い地色と型際に乱れのな
い鮮やかなプリントを有するものであつた。
参考のために3%エーテル化ででんぷん水溶液
85部にミケトンフアストピンクFF3B15部を溶解
して染料濃度を同一にした地染液をスケージしご
きで施与して得た防染プリントは染料凝集とマイ
グレーシヨンによる地色ムラがあり、プリント部
は防染不充分で色相が混濁したものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維構造物に防染糊を所要の図柄模様をもつ
    て印捺・乾燥すると共に、絶縁体フイルムの全面
    に静電気潜像を形成せしめ少なくとも1種の染料
    と少なくとも1種の樹脂から成る粒度200μ以下
    の粉末染料組成物をもつて静電気潜像を現像し、
    かかる絶縁体フイルム上の粉末染料組成物を前記
    繊維構造物に転写した後、発色処理を行つて地色
    を発現せしめることを特徴とする防染プリント方
    法。 2 防染糊が染料を有する特許請求の範囲第1項
    記載の防染プリント方法。
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