JPS6315971B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6315971B2 JPS6315971B2 JP57135418A JP13541882A JPS6315971B2 JP S6315971 B2 JPS6315971 B2 JP S6315971B2 JP 57135418 A JP57135418 A JP 57135418A JP 13541882 A JP13541882 A JP 13541882A JP S6315971 B2 JPS6315971 B2 JP S6315971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- musical instrument
- strings
- sound quality
- annealing
- steel wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/06—Modifying the physical properties of ferrous metals or ferrous alloys by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of rods or wires
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Metal Extraction Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は、弦楽器の弦に用いられる楽器用弦
(ミユージツクワイヤと称す)の製造方法に関す
るものである。 (背景技術) ピアノ等の弦楽器の弦に用いる鋼線は、高炭素
鋼線の、最高品質の一つであるピアノ線の中でも
最も規格の厳しいものであつて、材質が均一であ
ること、錆、疵等の表面欠陥のないこと、高い抗
張力とすぐれた靭性を有することは勿論のこと、
弦として長時間使用した場合でも張力が低下しな
いこと、つまりすぐれた耐レラクセーシヨン性を
有することが要求されるものであつて、さらに最
も重要な特性として弦として使用した場合、すぐ
れた音質を持つことが要求される。そしてこれら
の鋼線は、従来通常JIS G3502規格のピアノ線材
(SWRS 82A)を用い、最終パテンテイング処理
後、85%以上の減面率にて伸線することにより製
造されていた。 しかし、上述のような要求特性をすべて十分に
満足するまでには至つていないのが実情であつ
て、特に音質の点でよりすぐれた楽器用弦に対す
る要望は、益々強くなつて来つつある。 (発明の開示) 本発明は、上述の要求特性に合う楽器用弦を提
供しようとするもので、特にすぐれた音質が得ら
れる楽器用弦を製造する方法にある。 本発明者等は、鋼線の音質に及ぼす材料因子に
ついて詳細に検討した結果、伸線後の低温焼鈍の
条件が音質に大きな影響を与えることを見出だ
し、本発明を成すに至つたものである。 なお、ピアノ等の楽器の音色については、これ
まで弦の振動状況、減衰率、弦振動の非調和性の
観点などから多く研究されて来たが、未だ定説は
なく、音質の判断は人間の聴覚に頼つているのが
現状である。 又最近コンピユーターによるピアノ音の分析と
合成の試みも行なわれつつあるが、音色の科学的
アプローチは未だこれからの分野と考えられてい
る。 このような状況から本発明においても音質につ
いての定量的評価は困難と考えられるため、人の
聴覚による評価を行ない、音質の改善の効果の把
握を行なつた。 本発明は楽器に装着する鋼製の弦であつて、ピ
アノ線材をパテンテイング処理した後、85%以上
の減面率にて伸線し、その後楽器に装着する前に
150〜300℃の温度範囲で焼鈍を行うものである。 一般に、炭素鋼線の熱処理直後の状態では鋼線
の抗張力が低いという欠点があるため、強度向上
を一つの目的として伸線加工が施されるが、この
場合伸線加工度と共に固溶量は増大する傾向にあ
り、内部摩擦値(減衰率)は高くなつて、かつ振
動しにくく、この結果倍音の伸びが十分でないば
かりか、打弦後の音色が変化するという問題が存
している。しかし本発明のように伸線加工後に析
出処理として低温焼鈍を施せば、固溶量は再び減
少するため、上述の問題が解決できると考えら
れ、すぐれた音質が得られるものである。 本発明における低温焼鈍の条件は、150゜〜300
℃の温度範囲で5〜20分行なう。150℃未満では
音質改善の効果なく、300℃を越えると減衰率が
上昇するとともに、鋼線の脆化を招くため、温度
範囲を上記のように設定した。 又低温焼鈍の方法については特に限定がなく、
次のような方法が用いられる。 一つの方法は、把の状態で電気炉、溶融塩浴炉
中等でバツチ処理で行なう方法である。又電気
炉、高周波炉、溶融塩浴炉等を伸線機とタンデム
に配置し、鋼線を連続的に通して伸線と低温焼鈍
をタンデムに行なつても良い。 なお、この焼鈍の雰囲気は、楽器用の弦として
の外観を損なわないよう、非酸化性雰囲気(例、
N2ガス中)とすることが極力望ましい。 さらに本発明において、特に低レラクセーシヨ
ン値をも目的とする場合には、低温焼鈍を1〜3
%の引張歪を与えながら処理する、いわゆるスト
レイン、テンパー処理を行なつても良い。 (実施例) C0.80%の鋼線を伸線して0.75〜1.50mmφの鋼線
を作製した。 これより試料を取り、表1に示す条件で低温焼
鈍を行ない、5種類の試料を準備した。
(ミユージツクワイヤと称す)の製造方法に関す
るものである。 (背景技術) ピアノ等の弦楽器の弦に用いる鋼線は、高炭素
鋼線の、最高品質の一つであるピアノ線の中でも
最も規格の厳しいものであつて、材質が均一であ
ること、錆、疵等の表面欠陥のないこと、高い抗
張力とすぐれた靭性を有することは勿論のこと、
弦として長時間使用した場合でも張力が低下しな
いこと、つまりすぐれた耐レラクセーシヨン性を
有することが要求されるものであつて、さらに最
も重要な特性として弦として使用した場合、すぐ
れた音質を持つことが要求される。そしてこれら
の鋼線は、従来通常JIS G3502規格のピアノ線材
(SWRS 82A)を用い、最終パテンテイング処理
後、85%以上の減面率にて伸線することにより製
造されていた。 しかし、上述のような要求特性をすべて十分に
満足するまでには至つていないのが実情であつ
て、特に音質の点でよりすぐれた楽器用弦に対す
る要望は、益々強くなつて来つつある。 (発明の開示) 本発明は、上述の要求特性に合う楽器用弦を提
供しようとするもので、特にすぐれた音質が得ら
れる楽器用弦を製造する方法にある。 本発明者等は、鋼線の音質に及ぼす材料因子に
ついて詳細に検討した結果、伸線後の低温焼鈍の
条件が音質に大きな影響を与えることを見出だ
し、本発明を成すに至つたものである。 なお、ピアノ等の楽器の音色については、これ
まで弦の振動状況、減衰率、弦振動の非調和性の
観点などから多く研究されて来たが、未だ定説は
なく、音質の判断は人間の聴覚に頼つているのが
現状である。 又最近コンピユーターによるピアノ音の分析と
合成の試みも行なわれつつあるが、音色の科学的
アプローチは未だこれからの分野と考えられてい
る。 このような状況から本発明においても音質につ
いての定量的評価は困難と考えられるため、人の
聴覚による評価を行ない、音質の改善の効果の把
握を行なつた。 本発明は楽器に装着する鋼製の弦であつて、ピ
アノ線材をパテンテイング処理した後、85%以上
の減面率にて伸線し、その後楽器に装着する前に
150〜300℃の温度範囲で焼鈍を行うものである。 一般に、炭素鋼線の熱処理直後の状態では鋼線
の抗張力が低いという欠点があるため、強度向上
を一つの目的として伸線加工が施されるが、この
場合伸線加工度と共に固溶量は増大する傾向にあ
り、内部摩擦値(減衰率)は高くなつて、かつ振
動しにくく、この結果倍音の伸びが十分でないば
かりか、打弦後の音色が変化するという問題が存
している。しかし本発明のように伸線加工後に析
出処理として低温焼鈍を施せば、固溶量は再び減
少するため、上述の問題が解決できると考えら
れ、すぐれた音質が得られるものである。 本発明における低温焼鈍の条件は、150゜〜300
℃の温度範囲で5〜20分行なう。150℃未満では
音質改善の効果なく、300℃を越えると減衰率が
上昇するとともに、鋼線の脆化を招くため、温度
範囲を上記のように設定した。 又低温焼鈍の方法については特に限定がなく、
次のような方法が用いられる。 一つの方法は、把の状態で電気炉、溶融塩浴炉
中等でバツチ処理で行なう方法である。又電気
炉、高周波炉、溶融塩浴炉等を伸線機とタンデム
に配置し、鋼線を連続的に通して伸線と低温焼鈍
をタンデムに行なつても良い。 なお、この焼鈍の雰囲気は、楽器用の弦として
の外観を損なわないよう、非酸化性雰囲気(例、
N2ガス中)とすることが極力望ましい。 さらに本発明において、特に低レラクセーシヨ
ン値をも目的とする場合には、低温焼鈍を1〜3
%の引張歪を与えながら処理する、いわゆるスト
レイン、テンパー処理を行なつても良い。 (実施例) C0.80%の鋼線を伸線して0.75〜1.50mmφの鋼線
を作製した。 これより試料を取り、表1に示す条件で低温焼
鈍を行ない、5種類の試料を準備した。
【表】
0.90mmφでの鋼線の減衰率を調べた結果は図に
示す通りである。 図より、本発明の150゜〜300℃の温度範囲での
低温焼鈍材の減衰率が最も小さく、倍音の伸びの
増大に有効と考えられる。150℃未満および300℃
を越えると、共に減衰率が増加する。 各サイズの表1に示す5種類の鋼線試料につい
て、ピアノ調弦後、50名の人により音質の評価を
行なつた。 評価の方法は5種類の弦による音質の違いを聞
き分け、音の豊かさ、伸びなどがあり、最もすぐ
れているものの番号を挙げてもらう形のアンケー
トを行なつた。 各試料に対する音質が最も良好と判断した人の
割合は表2に示す通りである。
示す通りである。 図より、本発明の150゜〜300℃の温度範囲での
低温焼鈍材の減衰率が最も小さく、倍音の伸びの
増大に有効と考えられる。150℃未満および300℃
を越えると、共に減衰率が増加する。 各サイズの表1に示す5種類の鋼線試料につい
て、ピアノ調弦後、50名の人により音質の評価を
行なつた。 評価の方法は5種類の弦による音質の違いを聞
き分け、音の豊かさ、伸びなどがあり、最もすぐ
れているものの番号を挙げてもらう形のアンケー
トを行なつた。 各試料に対する音質が最も良好と判断した人の
割合は表2に示す通りである。
【表】
表2より、音質が最も良好と判断した人の数
は、本発明によるNo.4(250℃焼鈍品)が最も多
く、50%を越え、本発明以外のNo.1(焼鈍無し)、
No.5(350℃焼鈍品)は大幅に少なく、150゜〜300
℃の温度範囲で低温焼鈍したものが音質改善に有
効であると判断され、図に示す減衰率の結果とほ
ぼ一致することが分つた。 (発明の効果) 上述のように構成された本発明方法は次のよう
な効果がある。 (イ) 鋼線を伸線した後、150゜〜300℃の温度範囲
で低温焼鈍することにより、鋼中のC,Nの固
溶量が減少し、内部摩擦値(減衰率)が低くな
つて、かつ振動し易くなり、倍音の伸びが増大
すると考えられるので、楽器用弦としてすぐれ
た音質が得られる。 (ロ) さらに、上述の低温焼鈍を1〜3%の引張歪
下で行なう、いわゆるストレイン テンパー処
理を行なうと、上述の音質の改善効果と同時
に、より低レラクセーシヨン値を有する弦用鋼
線を得ることができ、一層メリツトは大きい。
は、本発明によるNo.4(250℃焼鈍品)が最も多
く、50%を越え、本発明以外のNo.1(焼鈍無し)、
No.5(350℃焼鈍品)は大幅に少なく、150゜〜300
℃の温度範囲で低温焼鈍したものが音質改善に有
効であると判断され、図に示す減衰率の結果とほ
ぼ一致することが分つた。 (発明の効果) 上述のように構成された本発明方法は次のよう
な効果がある。 (イ) 鋼線を伸線した後、150゜〜300℃の温度範囲
で低温焼鈍することにより、鋼中のC,Nの固
溶量が減少し、内部摩擦値(減衰率)が低くな
つて、かつ振動し易くなり、倍音の伸びが増大
すると考えられるので、楽器用弦としてすぐれ
た音質が得られる。 (ロ) さらに、上述の低温焼鈍を1〜3%の引張歪
下で行なう、いわゆるストレイン テンパー処
理を行なうと、上述の音質の改善効果と同時
に、より低レラクセーシヨン値を有する弦用鋼
線を得ることができ、一層メリツトは大きい。
図は鋼線の焼鈍温度と減衰率の関係を示す図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 楽器に装着する鋼製の弦であつて、ピアノ線
材をパテンテイング処理した後、85%以上の減面
率にて伸線し、その後楽器に装着する前に150〜
300℃の温度範囲で5〜20分の焼鈍を行つて楽器
に装着されることを特徴とする楽器用弦の製造方
法。 2 前記焼鈍が把の状態でバツチ処理され、又は
伸線機とダンデムで連続処理されることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の楽器用弦の製造
方法。 3 前記焼鈍が、1〜3%の引張歪下で行われる
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の楽
器用弦の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57135418A JPS5924517A (ja) | 1982-08-02 | 1982-08-02 | 楽器用弦の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57135418A JPS5924517A (ja) | 1982-08-02 | 1982-08-02 | 楽器用弦の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5924517A JPS5924517A (ja) | 1984-02-08 |
| JPS6315971B2 true JPS6315971B2 (ja) | 1988-04-07 |
Family
ID=15151266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57135418A Granted JPS5924517A (ja) | 1982-08-02 | 1982-08-02 | 楽器用弦の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5924517A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4788861B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2011-10-05 | ヤマハ株式会社 | 楽器弦用鋼線およびその製造方法 |
-
1982
- 1982-08-02 JP JP57135418A patent/JPS5924517A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5924517A (ja) | 1984-02-08 |
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