JPS63161602A - 高周波磁気特性に優れた圧粉磁心 - Google Patents

高周波磁気特性に優れた圧粉磁心

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JPS63161602A
JPS63161602A JP30805086A JP30805086A JPS63161602A JP S63161602 A JPS63161602 A JP S63161602A JP 30805086 A JP30805086 A JP 30805086A JP 30805086 A JP30805086 A JP 30805086A JP S63161602 A JPS63161602 A JP S63161602A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ノイズフィルターや平滑チョークなどに用
いて好適な鉄粉製の圧粉磁心に関し、とくに高周波磁気
特性のより一層の向上を図ったものである。
(従来の技術) 最近の電気電子機器の多様化に伴い、磁性材料に対して
も、種々の特性が要求されている。
このうち鉄粉等の強磁性粉末を樹脂等とともに成形して
なる圧粉磁心は、磁束密度が印加磁界の増加に対して飽
和しにくいために直流重畳特性が優れていること、また
渦電流が流れにくいために周波数特性が優れていること
等の理由により、電源ノイズフィルターや平滑チョーク
などに利用されている。しかしながらこのような圧粉磁
心に対しても、ノイズ規制の強化や機器の高周波化など
を背景に、より一層の高周波特性の改善が要求され、し
かもかような特性改善によるコズト上界については最低
限に抑制しなければならない状況にある。
一般に、圧粉磁心の特性評価は、直流透磁率:μDCお
よび限界周波数:、fcrによって行うことができる。
ここでその評価方法について説明すると、まず第1図に
示すように、透磁率(初透磁率)の周波数依存性を測定
する。ここに周波数「が十分に小さくなると、透磁率μ
は一定値に近づき、通常この値をμ。。で表す。一方、
周波数が高くなると、透磁率は低下してくる。これは磁
心に流れる渦電流に起因するのであるが、透磁率がμ8
.の80%にまで低下した時の周波数をfcrとすると
、周波数特性の優れた磁心とは、μ、Cは一定以上の水
準に維持された上で、このfcrができるだけ大きい磁
心である。
最も一般的な鉄粉製の圧粉磁心は、平均粒径:80μm
程度の電解鉄粉やアトマイズ鉄粉あるいは還元鉄粉を、
樹脂や水ガラスなどのバインダーとともに成形して固め
たものである。このタイプのものは製法が筒車であるか
ら、低コストという利点があり、その特性水準はμ。。
が60〜80、fcrが0.5〜1.2ヒllz程度で
ある。
ところで圧粉磁心の周波数特性を決定するのは、磁心に
流れる渦電流であるが、渦電流には、鉄粉粒子内部で閉
じて流れる粒内渦電流と、粒子間にわたって流れる粒間
渦電流とがある。粒内渦電流を抑制するためには、鉄粉
を合金粉として粒子固有の電気抵抗を高めるか、または
粒子を小さくする必要がある。一方粒間渦電流を抑制す
るには、粒子間の電気的な絶縁を良好にする必要がある
。
そしてこれら双方の渦電流を抑制してはじめて、fcr
を大きくすることができるのである。
そこで従来から、鉄粉の粒度を細かくすると共に、粒子
間の絶縁を高める工夫がなされてきた。
たとえば“Industrial Heating M
ay、 1982 + page14”では、粒子を電
気的絶縁物でコーティングする方法で上記の目的を達成
している。
しかしながらこの方法は、コーティングに手間がかかり
、大幅なコストの上昇を招く不利があった。
この発明は、上記の問題を解決するもので、簡便かつ低
コストで高周波特性に優れた圧粉磁心を得ることができ
る有利な製造方法を提案することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) さて発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意検討を重
ねた結果、鉄粉粒子を細かくするとともに、バインダー
としての樹脂と、潤滑剤とを添加しで成形することによ
り、特別な絶縁コーティング処理を施さずとも、fcr
の高い磁心が得られることを見出した。
この発明は、上記の知見に立脚するものであり、この発
明における最も重要なポイントは、鉄粉粒子が細かい場
合には、潤滑剤が粒子間の絶縁を高めるのに極めて有効
に作用するという新事実である。
すなわち、この発明は、鉄粉と樹脂と潤滑剤との混合物
を成形してなる圧粉磁心であって、鉄粉の平均粒径をd
(μff1)、潤滑剤の含有量をX(wtχ(以下単に
%で示す))、磁路に垂直な磁心の断面積をA (cn
りで表したとき、これらが次式(1)、 (2+ d≦70(μm)           ・・・(1)
10 (A/d ”) 0・’≦X≦2.5     
  ・12))の関係を満足することを特徴とする、高
周波磁気特性に優れた圧粉磁心である。
ここで平均粒径とは、鉄粉の粒度分布をふるい分は祉あ
るいはマイクロトラック法で測定した重量粒度分布のメ
ジアン径で表される。また、磁心断面積は、外径=D0
、内径:Dい高さ=Hのトロイダル状磁心であれば、A
 =H(DO−DI)/2で与えられる。
以下、この発明を具体的に説明する。
まずこの発明では、鉄粉の平均粒径を70A!m以下と
するが、これは、限界周波数fcrを増すために必須の
条件の一つである粒内渦電流の低減を図るためであり、
仮に粒子間の絶縁が十分だとすると、平均粒径が小さい
ほどf crは大きくなる。
第2図に、鉄粉の平均結晶粒径が限界周波数に及ぼす影
響について調べた結果を示す。なお実験は次の要領で行
った。
ミルスケール還元鉄粉をふるい分けて、次の平均粒径を
もつ鉄粉a −eを得た。なお平均粒径は一マイクロト
ラック法により計測した重量粒度分布のメジアン値とし
て求めた。
a:23μm、   b:51  μm、   c:6
7μ積 。
d  :84μm  、   e  :111  μm
各鉄粉a ”−eに、潤滑剤としてステアリン酸亜鉛ヲ
1.4%、エポキシ樹脂粉末(−250メツシユ)を0
.5%混合し、7t/cI+!の圧力でφ13×φ8×
H111のリング状に成形した。ついでこの成形体を大
気中150℃で1時間キユアリングし、圧粉磁心とした
。
かくして得られた磁心に、φ0.5鰭のホルマル銅線を
20@巻き、インピーダンスメーターによって初透磁率
の周波数依存性を10 kHz〜10 MHzの周波数
範囲で測定し、限界周波数ferを求めた。
同図より明らかなように、平均粒径が70μm以下の鉄
粉を用いた場合にfcrが1.5 MHz以上の優れた
周波数特性を示した。
なおこのときのAは0.125 C艷であり、各鉄粉に
対する発明法における潤滑剤添加量の下限値:10(A
/d2)’・3の値は、それぞれa:0.82%、  
 b:o、si%、   c:o、43%。
d:o、38%、   e:0.32%である。
そ−こてこの発明で1よ、鉄粉の平均粒径の上限を70
μmに定めたのである。
さてかかる鉄粉は、樹脂および潤滑剤とともにi  成
形されて磁心を形成する。ここに樹脂は、鉄粉の成形体
を固めるバインダーの役割をもつとともに、粒子間の電
気的絶縁に寄与し、例えば、エポキシ樹脂粉末などが好
適である。なお、液状樹脂も使用できないことはないが
、粉末にくらべると鉄粉に添加した時のハンドリングに
難点がある。
また潤滑剤は、本来、鉄粉を成形する際に、鉄粉粒子ど
うしないしは粒子と金型との間の摩擦を低減し、成形密
度ひいては、透磁率を高め、かつ金型摩耗を抑制するた
めに添加するものであり、たとえばステアリン酸亜鉛な
どの粉末が有利に適合する。
ところで従来は、潤滑剤は鉄粉粒子間の電気絶縁効果と
しては期待されていなかったものであるが、発明者らの
実験によれば、鉄粉粒子が細かい場合には、むしろ樹脂
よりも大きな絶縁効果を有することが究明されたのであ
る。
この事実は高特性の磁心を低コストで実現する上で、極
めて重要な意義をもつ。なぜならば、粒子間絶縁を、樹
脂量を増すことによって実現しようとする場合、樹脂量
がある限度を越えると成形しにくくなって製造に支障を
きたすことになるが、潤滑剤の増量によって粒子間絶縁
をはかるならばかかる問題がなくなるからであり、しか
も、少量で高い効果が得られるからである。
潤滑剤の絶縁効果が高い理由は、潤滑剤の粉末は、鉄粉
と混合した時に、鉄粉粒子の表面に付着しやすく、樹脂
粉末にくらべると、均一に鉄粉粒子を覆うためであると
考えられる。そのために、とくに鉄粉粒子が細かい場合
に、その効果が樹脂の場合よりも一層大きくなるものと
推察される。
かかる潤滑剤の添加量は、鉄粉の粒度と磁心のサイズに
応じて適正量が定められる。
そこで次に、直流透磁率μocおよび限界周波数fcr
におよぼす潤滑剤および樹脂の添加量の影響について調
べた。なお実験は次の要領で行った。
平均粒径が23μmのミルスケール還元鉄粉に、潤滑剤
量を0.5〜3%(この時、樹脂量は0.5%と一定)
の範囲で、また、樹脂量を0.5〜3%(この時、潤滑
剤量は0.5%と一定)の範囲で種々に変化させてそれ
ぞれ添加し、前掲第2図の成績を得た実験と同様にして
リング状の圧粉磁心を作製した。
かくして得られた圧粉磁心の直流透磁率μDCと潤滑剤
および樹脂の添加量との関係について調べた結果を第3
図に、また同じく限界周波数と添加量との関係について
調べた結果を第4図にそれぞれ示す。
第3.4図より明らかなように、潤滑剤や樹脂の添加量
が増すにつれて粒子間の絶縁が向上するので、一般にf
crは向上するものの、μ、Cは逆に低下してくる。こ
こに樹脂よりも潤滑剤のほうが絶縁効果が大きく、rc
rがはるかに上昇しているとともに、μncの大きさか
らも優れていることがわかる。第4図における例では、
潤滑剤が0.8%以上において、樹脂に対する潤滑剤の
絶縁効果の優位性が明らかである。またとくに潤滑剤が
1.4%の時に、fcrが大きく、しかもμ。。の低下
が小さいから、この例における最適潤滑剤添加量は、は
ぼ1.4%と言うことができる。一方、第3図および第
4図の例における添加樹脂量の上限は、添加量の増加と
ともにμIlcが急激に減少しはじめる点である2、5
%と考えてよい。
このように、添加潤滑剤の上限はμ。。によって、下限
はfcrによって定められる。ここにμ9.は、鉄粉の
粒度や磁心のサイズの影響をほとんど受けないから、上
に示した潤滑剤量の上限値2.5%は普遍的なものと言
うことができる。
しかしながらfcrは鉄粉の粒度および磁心のサイズに
依存するから、−律に潤滑剤! (X)の下限を定める
ことはできない。第3図および第4図で求めた下限値0
.8%は、平均粒径23μmかつ磁心サイズφ13(外
径)×φ8 (内径)×5 (高さ)龍の時にのみ適用
される。
一般的にXの下限を求めるには、与えられた鉄粉の平均
粒径と磁心サイズの関数として、適正なXの値を見積っ
ておくことが必要である。これは次の−ように筒略化し
て求めることができる。
第4図の例で示すと、最適の潤滑剤量(X)は1.4%
である。この量は、Xを増していっても、fcrが飽和
に達する時の潤滑剤量である。Xが1.4%を超えると
、それ以上粒子間絶縁を向上させても、粒内渦電流は不
変だから、fcrはほとんど上昇しない。一方で、Xが
1.4%よりも小さい時は、粒子間の絶縁によってf。
が定まるから、Xの減少とともにfoが低下する。この
ように考えると、最適のXとは、粒内と粒間の渦電流が
ちょうど同程度の大きさになった時に対応することがわ
かる。
粒内渦電流は粒子の大きさによって、粒間渦電流は磁心
の大きさによって、そのサイズ効果が定められている。
したがって、粒子の大きさと磁心の大きさとの比が一定
であれば、粒内と粒間の渦電流の大きさの比も一定にな
ると考えられる。ここに磁心の大きさとして、磁路に垂
直な磁心断面積Aをとるならば、このAは長さの2次元
量であるから、粒子の大きさとしては、平均粒径の2乗
d2をとって、その比A/d2によって、最適のXが表
されると考えることができる。
すなわち、最適のXは、A/d2の関数ということがで
きる。
以下このXとA/d”との関係について調べた結果につ
いて述べる。
前掲した第1図および第2図の成績を得た実験と同様の
方法で圧粉磁心を作製したが、このとき鉄粉は平均粒径
23μmとし、樹脂添加量は0.5%に定めた。また磁
心サイズは以下に示す6種とし、潤滑剤の添加量を種々
に変化させて、fCrを測定した。
14  φ13×φ8XH3111゜ 2、    φ 13 × φ 8 × H51態。
3、 φ13×φ8×H81m。
4、 φ20×φ12X118鰭。
5、 φ38×φ25XH6,5鰭。
6、 φ38×φ25Xtl 10+u。
各サイズに対応する断面積Aは次のとおりである。
1、0.075crA、  2.0.125cal、 
 3.0.20 cry。
4、 0.32  (J!、   5. 0.42  
cII!、   6゜0.65  cI11各磁心にお
ける潤滑剤添加量と限界周波数との関係について調べた
結果を第5図にまとめて示す。
なお図中・印は各サイズの磁心に対する最適の潤滑剤添
加量を表す。
次に第6図に、第5図に示した結果に基づいて磁心断面
積(A)と最適のXとの関係について調べた結果を示す
。
この結果によると、最適のXはAの0.3乗に比例して
いる。ということは最適のXはA/d ”の関数である
から、結局(A/d”)0・1に比例することになる。
このようにして求めた最適のXは、x = 20(A/
d”)” ’ である。
ここにXの許容下限値は、Con5t、 X (A/d
”) ” ’の形で求まるわけであるが、第4図の例に
おいて、A=0.125 crA、 d =23.cz
mの時にx=0.8%であるから、Con5t、 # 
10であり、従って最適なX量の下限は、次式、 X ≧ 10(八/a2) +1−3 で表されることになる。
(実施例) 下表1に示した混合物A、BおよびCを用意した。ここ
で、鉄粉は水アトマイズ純鉄分の、粒度の異なるものを
2種用い、その粒度はマイクロトラック粒度分析計によ
るメジアン平均粒径で表した。また、樹脂としては粉末
状エポキシ樹脂(平均粒径6μm ) 、潤滑剤はステ
アリン酸亜鉛を用いた。
表1 B  36  0.6  0.5 これらの混合物A−Cを、7.1 t/adの成形圧力
で、外径13m1、内径3n+、高さ8flのリング状
に成形した。ついで成形体を大気中で150°Cに1時
間保持し、エポキシ樹脂のキユアリングを行った。
こ九らの例においては、10(A/d”) ’・3の値
は、AとBでは0,72、Cでは0.44である。した
がってAは、通常より細かい鉄粉を用い、潤滑剤量を通
常潤滑に必要とされる量にくらべて大量に添fiしてお
り、この発明の適正範囲を満足するものである。
この点Bは、鉄粉粒度は細かいが、潤滑剤添加量が不足
した場合の比較例、またCは、粒度が通常の鉄粉並みに
粗い場合の比較例がある。
これらの成形体につき、μ。。とfcrとを測定して、
次表2の結果を得た。
表  2 A  67.3 4.35 B  70.2 0.79 C68,20,77 同表より明らかなように、実施例Aは、比較例B、Cに
くらべてμ。、の低下が僅少(1〜4%)であるにもか
かわらず、fcFが5倍以上と、飛躍的に向上すること
が確かめられた。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、格別の粒子間絶縁剤を必要
とすることがなく、したがって低コストで高周波特性に
優れた圧粉磁心を容易に得ることができ、ひいては圧粉
磁心の応用範囲拡大に偉効を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、圧粉磁心の周波数特性を示したグラフ、 第2図は、鉄粉の平均粒径dと限界周波数fcrとの関
係を示したグラフ、 第3図は、潤滑剤または樹脂の添加量と直流透磁率μ、
との関係を示したグラフ、 第4図は、同じく添加量と限界周波数f ctとの関係
を示したグラフ、 第5図は、潤滑剤添加量と限界周波数fcrとの関係を
磁心サイズをパラメータとして示したグラフ、 第6図は、磁心サイズと適正潤滑剤添加量との関係を示
したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鉄粉と樹脂と潤滑剤との混合物を成形してなる圧粉
    磁心であって、鉄粉の平均粒径をd(μm)、潤滑剤の
    含有量をx(wt%)、磁路に垂直な磁心の断面積をA
    (cm^2)で表したとき、これらが次式(1)、(2
    ) d≦70(μm)…(1) 10(A/d^2)^0^.^3≦x≦2.5…(2)
    の関係を満足することを特徴とする、高周波磁気特性に
    優れた圧粉磁心。
JP30805086A 1986-12-25 1986-12-25 高周波磁気特性に優れた圧粉磁心 Granted JPS63161602A (ja)

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