JPS6322315B2 - - Google Patents

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JPS6322315B2
JPS6322315B2 JP55183690A JP18369080A JPS6322315B2 JP S6322315 B2 JPS6322315 B2 JP S6322315B2 JP 55183690 A JP55183690 A JP 55183690A JP 18369080 A JP18369080 A JP 18369080A JP S6322315 B2 JPS6322315 B2 JP S6322315B2
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JP
Japan
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note
tone
chord
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musical
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JP55183690A
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Toshio Sugiura
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は鍵盤で演奏された音に対して自動的
に重音を付加する電子楽器に関し、特に押鍵音と
それに付加される重音との音色配分を自由に切換
制御し得るようにしたことに関する。 音楽的奏法の一つに重音奏法がある。これはメ
ロデイ演奏において複数の音を同時に演奏する奏
法であり、通常、メロデイに対して或る音程関係
で1あるいは複数の音を重ねて(同時)に演奏
し、メロデイ感を高めるのに役立てる。この重音
演奏に類似した効果を自動的に実現するようにし
た電子楽器としては特公昭53−17895号公報(米
国特許第3929051号)に示されたものがある。こ
れは、メロデイ音にハーモナイズされた音を自動
的に付加してメロデイ演奏を豊かにするようにし
たもので、詳しくは、伴奏用鍵盤で実際に押鍵演
奏された複数音(和音)をメロデイ音の下1オク
ターブ内の音域で発音するようにしたものであ
る。また、本格的な重音演奏を意図した電子楽器
が先行出願(特願昭54−170939号)において開示
されている。これは演奏する曲の調を予じめ指定
し、メロデイ音に対して所定の音程関係にある音
を指定調の音階音の中から選択し、これを重音と
してメロデイ音に付加して発音するようにしたも
のである。 ところで、上述のいずれの場合においても押鍵
音(すなわちメロデイ音)とそれに付加される重
音との音色配分には特別の工夫はなされていなか
つた。すなわち、自動的に付加する音のキーデー
タを上鍵盤押鍵音(メロデイ音に相当)のキーデ
ータと共に上鍵盤用楽音形成回路に導いて両者を
一律に同音色で楽音形成するか、あるいは別途に
設けた重音専用の楽音形成回路においてメロデイ
音とは別に重音だけを特別に楽音形成するか、の
どちらかが採用されているにすぎなかつた。従つ
て、メロデイ音と重音の音色の組合せは限られた
ものとなつてしまい、重音演奏の自由な展開を妨
げる一因ともなつていた。 この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
押鍵音(一般的にはメロデイ音)とそれに付加さ
れる重音との音色配分を自由に切換制御し得るよ
うにすることにより、重音演奏の自由度を増すこ
とを目的とする。この目的は、鍵盤と、和音演奏
手段と、調を指定する手段と、指定された調及び
演奏された和音及び前記鍵盤における押鍵音に応
じて定まる音程分だけ該押鍵音から隔つた音高を
示す重音データを形成する重音データ形成手段
と、夫々異なる楽音形成方法で楽音を形成する複
数の楽音形成装置と、前記各楽音形成装置におい
て前記押鍵音または前記重音データに対応する楽
音またはその両方を楽音形成するか否かを夫々独
立に選択するセレクトゲート部とを具え、このセ
レクトゲート部における選択に応じた組合せで前
記各楽音形成装置から前記押鍵音及び重音の楽音
信号が得られるようにした電子楽器によつて達成
される。各楽音形成装置は、夫々異なる楽音形成
方法で楽音を形成するので、夫々において形成さ
れる楽音の音色は互いに異なる。従つて、セレク
トゲート部において押鍵音及び重音の楽音形成を
どの楽音形成装置で行なうかを夫々独立に選択す
ることにより、押鍵音(メロデイ音)とそれに付
加される重音との音色配分を自由に切換制御する
ことが可能となる。 一実施例においては、メロデイ音と重音のため
の楽音形成装置として、トーンボリユーム系楽音
形成装置、パーカツシブ系楽音形成装置及び持続
系楽音形成装置、の3つが示されている。これら
を音色形成方法の相違にもとづいて分類すると、
複数のトーンボリユームの調節に応じて好みの音
色が合成できるグループに属するのがトーンボリ
ユーム系楽音形成装置であり、予じめ定められた
複数の音色のいずれかを選択することによりその
予設定音色の楽音形成を行なうプリセツト系グル
ープに属するのがパーカツシブ系楽音形成装置及
び持続系楽音形成装置であり、予設定音色はトー
ンフイルタの働きによつて得られるようになつて
いる。また、エンベロープ形成方法の相違にもと
づいて分類すると、減衰音系の振幅エンベロープ
を付与するグループに属するものがパーカツシブ
系楽音形成装置であり、持続音系の振幅エンベロ
ープを付与するグループに属するものがトーンボ
リユーム系楽音形成装置及び持続系楽音形成装置
である。各楽音形成装置は、夫々複数の楽音信号
を同時に形成することが可能であり、かつ各々に
おいて形成する楽音の音色も複数種類の音色の中
から任意に選択することができるようになつてい
る。 一実施例において、セレクトゲート部は、各楽
音形成装置の入力側に設けられており、押圧鍵
(メロデイ音)を示すデータ及び重音を示すデー
タを夫々独立に選択して前記楽音形成装置のいず
れか1乃至複数に供給するものであり、各楽音形
成装置ではこのセレクトゲート部から供給された
データに対応する楽音を形成するようにしてい
る。これとは反対に、各楽音形成装置の内部では
押鍵音及び重音の楽音を無条件に形成し、その出
力側に設けたセレクトゲート部によつて押鍵音ま
たは重音を選択制御することにより各楽音形成装
置における実質的な楽音形成を制御するようにし
てもよい。 好適な実施例においては、指定された調と和音
とにもとづいて現在演奏されている楽曲フレーズ
の施法(モード)を判別する旋法判別手段を含
み、判別された旋法にふさわしい重音を前記押鍵
音(メロデイ音)に対して付加するようにしてい
る。 音楽理論上から明らかなように、旋法とは中心
音をめぐる諸音の配列方式、すなわち音階の全音
−半音の配列秩序、をいう。一般的な7音階
(ド、レ、ミ、フア、ソ、ラ、シ)ではその配列
は7種類存在し、その各々が「イオニア旋法」、
「ドリア旋法」、「フリジア旋法」、「リデイア旋
法」、「ミクソリデイア旋法」、「エオリア旋法」、
「ロクリア旋法」と呼ばれている。因みに各旋法
の音階配列を階名によつて示すと、イオニアが
「ド、レ、ミ、フア、ソ、ラ、シ」であり、ドリ
アが「レ、ミ、フア、ソ、ラ、シ、ド」、フリジ
アが「ミ、フア、ソ、ラ、シ、ド、レ」、リデイ
アが「フア、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ」、ミクソ
リデイアが「ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ、フア」、
エオリアが「ラ、シ、ド、レ、ミ、フア、ソ」、
ロクリアが「シ、ド、レ、ミ、フア、ソ、ラ」で
ある。このように各旋法は主音を中心にした各音
階音の全音−半音の配列秩序が夫々異なり、それ
故に、曲の明暗がそこで使用する旋法に応じて異
なつてくることが知られている。最も明るい旋法
がリデイアであり、以下、イオニア、ミクソリデ
イア、ドリアの順であり、このドリアが明暗の中
間点となり、更に、エオリア、フリジアの順に暗
くなり、ロクリアが最も暗い。作曲にあたつて
は、曲全体を通して単一の旋法を用いる必要はな
く、曲の流れの中で緊張度の関連に応じて効果的
な旋法を自由に用いることができる。従つて、一
般的には、一連の楽曲の中で使用される旋法は一
律には特定し難く、適宜変遷するものと考えられ
る。 ところで、メロデイ音(あるいはメロデイの流
れ)に好ましくハーモナイズされた重音を付加し
ようとする場合、重音もその都度の旋法にふさわ
しいものであるべきことが当然にも要求される。
何故ならば、旋法こそが楽曲フレーズの趣きを印
象づけている要素であるからである。従つて、そ
の都度の旋法にふさわしい重音を付加することに
より音楽的に不自然さのない重音演奏が期待でき
る。各旋法における和音は全音階的な範囲内で作
られており、和音素材と旋法との間には明確な関
係があり、特に一次的和音にあつては各旋法の主
要な趣きをあらわすような特徴ある音階音を含ん
でいることが音楽理論上知られている。従つて、
伴奏和音にもとづいて旋法を判別することには音
楽的な合理性がある。しかし、伴奏和音すなわち
鍵盤で押圧された通りの絶対和音(根音名とメジ
ヤ、マイナ等の和音種類によつて特定されるも
の)だけでは旋法を判別するのに不充分である。
音階における主音の位置をも加味する必要があ
る。そこで、演奏に先立つて予じめ指定された調
(あるいは演奏の途中で指定されたものでもよい
が)と伴奏和音の両方にもとづいて旋法を判別す
るようにしている。 更に好適な実施例においては、判別された旋法
の音階上における押鍵音(メロデイ音)の位置
(すなわち音階度数)に応じて予じめ定められた
音程分だけ該押鍵音から隔つた音高の重音を形成
するようにしている。 以下添付図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明しよう。 この実施例の電子楽器においては、異なつた使
われ方をする少くとも2つの鍵盤または鍵域を具
えるものとする。一方の鍵盤または鍵域は、重音
が付加される音(一般的にはメロデイ音)を押鍵
演奏するために使用され、他方の鍵盤または鍵域
は、上記押鍵音(メロデイ音)に伴なう音(一般
的には伴奏和音)を押鍵演奏するために使用され
る。夫々の鍵盤または鍵域の押鍵音は通常の電子
楽器と同様に夫々適宜の音色が付与されて発音さ
れる。そして、更に、一方の鍵盤または鍵域の押
鍵音すなわちメロデイ音に付加されて重音が自動
的に発音される。メロデイ音に付加される重音は
1音でもよいし、それ以上でもよい。尚、以下の
実施例では、旋法を考慮して形成した1つの重音
を「デユエツト」と呼び、この「デユエツト」と
は別に追加されるもう1つの重音を「トリオ」と
呼んでいる。 第1図は、この発明の一実施例における重音形
成を原理的に説明するためのブロツク図であり、
これを参照して実施例における重音形成の要旨を
予じめ説明する。 メロデイ用鍵盤(または鍵域)10は例えば上
鍵盤であり、和音用鍵盤(または鍵域)11は例
えば下鍵盤である。調指定部12は、演奏しよう
とする曲の調を指定するためのもので、例えばス
イツチから成るものであるが、スイツチに限らず
任意の入力手段を用いてよい。和音検出部13で
は鍵盤11で押鍵演奏されている伴奏和音を検出
する。ここで検出する和音はいわば絶対和音
(A・C)であり、根音名及び和音種類(メジヤ、
マイナ、セブンス等の区別)等から成る。尚、鍵
盤11における伴奏和音の押鍵方法は、必らずし
も和音構成音に相当する鍵をすべて押圧する方法
だけに限らず、根音だけを押鍵し和音種類は別途
適宜の方法で指定する方法、あるいは一度押鍵さ
れた和音を記憶して離鍵後もあたかも押鍵が持続
しているかのようにする方法、等適宜採用してよ
い。 相対和音変換部14では、和音検出部13で検
出された絶対和音を調指定部12で指定された調
の主音に対する相対和音(R・C)に変更する。
具体的には、絶対和音(A・C)の根音データを
調の主音に対する度数データに変換する。つま
り、相対和音(R・C)は指定された調において
何度の和音であるかを示すものである。旋法判別
部15では相対和音(R・C)にもとづいて現在
演奏されている楽曲フレーズが如何なる旋法によ
るものであるかを判別する。この判別は下記のよ
うなテーブルにもとづいてなされる。
【表】
【表】 第1表において、入力の欄には相対和音(R・
C)を示し、出力の欄にはその相対和音に対応し
て判別される旋法の名称を示す。相対和音(R・
C)の表示について説明すると、先頭のローマ数
字、、、……は調の主音に対する根音
の度数を示しており、添字の「7」あるいは
「m7」はセブンス和音あるいはマイナ和音あるい
はマイナセブンス和音を示している。尚、半音階
に相当する根音度数表示は、便宜上、その半音下
の全音階度数表示に#(シヤープ)を付して
#あるいは#のように表示している。また、
m7−5は7度の音階音を根音とするオルタネー
トマイナセブンス和音を示す。これは和音の5度
音程が減5度であるマイナセブンス和音である。
(A・C)の一例の欄には、各相対和音(R・C)
に対応する絶対和音(A・C)の一例としてC調
のときの和音を参考のために示した。 旋法判別の原則としては、或る旋法の1度音を
根音とする全音階的な和音(すなわちその旋法の
趣きを最もよく特徴づける1次的和音素材から成
る和音)が現われたときその旋法が楽曲フレーズ
において採用されていると判断するようにした。
この原則にもとづいて判別されるものが、相対和
音、m、m7、m、m7、、、7
m、m7、m7−5に夫々対応するイオニ
ア、ドリア、フリジア、リデイア、ミクソリデイ
ア、エオリア、ロクリアである(第1表参照)。 モード不明(旋法不明)が存在する理由は2つ
ほど有る。1つは、和音が全音階的な和音でない
ため(半音階音を含む和音であるため)旋法を判
断しかねる場合、もう1つは、和音が2以上の旋
法で同程度の確率で使用されるものであるため旋
法を判断しかねる場合、である。この実施例で
は、モード不明の場合は、そのときの伴奏和音の
長短(長3度音程を含むかあるいは短3度音程を
含むか)に応じて重音を形成するようにしてい
る。そのため、伴奏和音の長短に応じてモード不
明#1と#2を区別するようにしている。すなわ
ち、モード不明#1及び#2を仮の旋法と見な
し、各々に特有の重音を付加するようにしてい
る。 第1表において*印を付した旋法は、転調と見
なすことによつて判別される旋法である。この*
印の出力に対応する入力側の和音(77
#、……等)は、現在指定されている調では通
常使用されない和音であるが、別の調ではそれが
重用される。従つて、これらの和音が使用された
ことにより転調があつたと判断し、転調先の旋法
を判別するようにしている。例えば、相対和音
は転調先では7の相対和音であると見なすこと
ができ、この7が1次的和音となるミクソリデ
イアを該7に対応して判別するようにしている。
更に具体的に示せば、絶対和音C7はF調の1次
的和音(主三和音の1つ)であり、C調では1次
的和音ではない。従つて、C調でC7和音が演奏
されて相対音7が検出されたとき、これをF調
の属和音7と見なし、現在の旋法は属和音7
対応するミクソリデイアであると判別するのであ
る。このように、第1表の*印の旋法は転調先の
旋法を判別したものである。他の*印の根拠をC
調を例にして具体的に示すと、相対和音7(絶対
和音のD7)はG調への転調と見なし、転調先で
はこれが7和音となるため、ミクソリデイアと
判別する。また、#(D#)はA#調への転調
によつてと見なされ、リデイアと判別する(E)
はE調への転調によつてと見なされ、イオニア
と判別する。7(F7)はA#調への転調によつて
7と見なされ、ミクソリデイアと判別する。
#(A#)はF調への転調によつてと見なさ
れ、リデイアと判別する。 マイナ・ミクソリデイアとして判別されるのは
マイナ調へ転調したと見なされる場合である。マ
イナ・ミクソリデイアはフリジアと同じ音階配列
であるが、マイナ調へ転調したと見なされる場合
は短音階の感じを出すためにフリジアではなくミ
クソリデイアを短音階化したものとしてマイナ・
ミクソリデイアという旋法を導入し、特別の(フ
リジアとは別の)重音を形成するのが好ましい。
C調を例にして説明すると、相対和音が7(絶対
和音のE7)のときはAマイナ調への転調とみな
し、この絶対和音E7がAマイナ調では7の和音
となるのでマイナ・ミクソリデイアと判別する。
相対和音が7(絶対和音のA7)のときはDマイ
ナ調への転調とみなし、転調先では7となるの
でマイナ・ミクソリデイアと判断する。また、相
対和音が7(絶対和音のB7)のときはEマイナ
調への転調とみなし、転調先では7となるので
マイナ・ミクソリデイアと判断する。 相対ノート変換部16では鍵盤10で押鍵され
たメロデイ音の相対ノート(R・N)を求める。
これは、和音検出部13で検出した和音の根音を
1度としたときのメロデイ音の音名の度数を表わ
すものである。相対ノート(R・N)は1度から
長7度まで半音間隔で12種類有る。その各々を挙
げると、1度(1゜)、短2度(b2゜)、長2度(2゜)

短3度(b3゜)、長3度(3゜)、4度(4゜)、減5度
(b5゜)、完全5度(5゜)、短6度(b6゜)、長6度
(6゜)、短7度(b7゜)、及び長7度(7゜)である。 デユエツト用差分データ発生部17では、旋法
判別部15で判別された旋法に対応して相対ノー
ト(R・N)によつて示された音階度数にふさわ
しいデユエツト用差分データ(重音用差分デー
タ)を出力する。このデユエツト用差分データ発
生部17は、3度モードの重音(通常はメロデイ
音の3度下の重音)のためのデユエツト用差分デ
ータ△D(3)、または、6度モードの重音(通常は
メロデイ音の6度下の重音)のためのデユエツト
用差文データ△D(6)のどちらかを出力する。これ
は次のような重音度数モードの切換え制御を行な
うようにしたことによる。 この実施例ではデユエツトとしての重音はメロ
デイ音の3度下の音階音を用いることを原則とす
る。ところで、メロデイ音が前者よりも所定度数
以上上昇した場合に重音もこれに追従して急激に
上昇するのは好ましくなく、重音の上昇は少なめ
にして重音の旋律進行を滑らかにするのが好まし
い。そこで、メロデイ音が前音よりも所定度数以
上上昇した場合はそのメロデイ音に付加する重音
を6度下の音に切換えて、重音の旋律進行が滑ら
かになるようにする。その後メロデイ音が前音よ
りも所定度数以上下降したとき、そのメロデイ音
に付加する重音を3度下の音に切換える。その切
換え制御を行なうのが、重音度数モード切換制御
部18である。尚、3度下あるいは6度下といつ
てもどんな場合でも正確に3度下または6度下と
なるわけでなく、そうでない場合もある。そこ
で、3度下となることが多いものを3度モードと
いい、6度下となることが多いものを6度モード
ということにする。 重音度数モード切換制御部18は、通常は3度
モードを指示するが、前回のメロデイ音と今回の
メロデイ音との音程を求め、今回が前回よりも6
度以上上昇していることが検出された場合は6度
モードに切換える。その後、今回のメロデイ音が
前音よりも長2度以上下降したことが検出された
場合は3度モードに戻す。3度モードに戻す音程
を長2度すなわち全音以上とした理由は、短2度
すなわち半音の下降はそれが倚音あるいは掛留音
等による一時的な下降であることが多く、またす
ぐに元の高さに戻るからである。デユエツト用差
分データ発生部17では重音度数モード切換制御
部18によつて指示されたモードが3度モードで
ある場合は3度モードのデユエツト用差分データ
△D(3)を出力し、6度モードである場合は6度モ
ードのデユエツト用差分データ△D(6)を出力す
る。 デユエツト用差分データ△D(3)及び△D(6)はメ
ロデイ音から何度離れた音を重音(デユエツト)
として発生すべきかということを示すデータであ
る。同じ度数でも半音と全音を区別しなければな
らないため、データ△D(3)及び△D(6)は、発生す
べき重音とメロデイ音との音程に含まれる半音数
を示すデータで表わされる。因みにデータ△D(3)
及び△D(6)の表現形式の一例を示すと下記のよう
になる。尚、1゜、b2゜、2゜……b7゜、7゜は1度、短
2度、長2度……短7度、長7度を示す。
【表】 演算部19では、メロデイ音の音高をデユエツ
ト用差分データ△D(3)または△D(6)によつて示さ
れた音程分だけずらすことにより重音(デユエツ
ト)の音高を示すデータDKCを得る。 各旋法における各音階音にふさわしい3度モー
ドまたは6度モードの重音(デユエツト)の一例
を第2図に示す。この第2図は、多数の楽曲を分
析した結果にもとづいて最も好ましいと思われる
重音を示したものである。五線譜上の音符の位置
はC調が指定されている場合について示した。第
2図a,b,c,d,e,f,g,h,i,j
は、イオニア、ドリア、フリジア、マイナ・ミク
ソリデイア、リデイア、ミクソリデイア、エオリ
ア、ロクリア、モード不明#1、モード不明#2
の音階を示す。C調の場合は、各旋法はその1度
音の音名を付して、Cイオニア、Dドリア、Eフ
リジア、Eマイナ・ミクソリデイア、Fリデイ
ア、Gミクソリデイア、Aエオリア、Bロクリア
と呼ぱれる。この実施例ではモード(旋法)不明
も1つの音階(旋法)と見なして各音階音に対応
して所定の重音を付加するようにしている。その
場合、モード不明#1をメジヤ音階と見なし、モ
ード不明#2をマイナ音階と見なし、そのときの
和音の根音を音階の1度音としている。第2図
i,jは音名C#を根音とする和音に対応する音
階を示すものである。 第2図において、同時に発音する3つ(まれに
2つ)の音符のうち最高音の音符がメロデイ音を
示す。メロデイ音の相対ノート(R・N)による
表示1゜〜7゜(1度乃至長7度)すなわち音階度数
の表示を各音符の上側に記す。中間音の音符は3
度モードの重音(デユエツト)を示し、最低音の
音符は6度モードの重音(デユエツト)を示す。
音符が2つしかないものについては、3度モード
と6度モードの重音が同音であることを示す。 重音付加の基本原則は、その旋法における全音
階音の中からメロデイ音の3度下または6度下の
音を重音として選定することである。例えば第2
図aに示すイオニア旋法においては、相対ノート
が長2度(2゜)、長3度(3゜)、4度(4゜)、完全

度(5゜)、長6度(6゜)、長7度(7゜)のメロデイ
音に対してこの原則が適用される。具体的には、
Cイオニアにおける長2度(2゜)の音階音である
音名D(階名のレ)がメロデイ音のときは、その
3度下(短3度下)の全音階音である音名B(階
名のシ)が3度モードの重音として選定され、そ
の6度下(長6度下)の全音階音である音名F
(階名のフア)が6度モードの重音として選定さ
れる。また、Cイオニアにおける長3度(3゜)の
音階音である音名E(階名のミ)がメロデイ音の
ときは、その3度下(長3度下)の全音階音であ
る音名C(階名のド)が3度モードの重音として
選定され、その6度下(長6度下)の全音階音で
ある音名G(階名のソ)が6度モードの重音とし
て選定される。 また上記基本原則の例外として下記のような考
え方にもとづいて重音が選定される場合もある。 例外1……メロデイ音が和音構成音であつてそ
の3度下または6度下が和音構成音でない場合
は、和音感を出すために3度下または6度下に近
い音程の和音構成音を重音とする。例えば、第2
図aのイオニア旋法においては相対ノートが1度
(1゜)のメロデイ音に対してこの例外1が適用さ
れている。具体的には、C調においてCメジヤ和
音が演奏されてCイオニア旋法が判別された場
合、そのCイオニアにおける1度(1゜)の音階音
である音名C(階名のド)がメロデイ音のときは、
第2図aに示すように、3度下の音名Aではなく
和音構成音である音名Gが3度モードの重音とし
て選定される。この音名Gは音名Cに対しては4
度下の音程であるが、和音感を出すために、3度
モードの重音として選定されるのである。尚、相
対ノート(R・N)はそのときの伴奏和音の根音
に対するメロデイ音の度数を示すものであり、ま
た、前記第1表に示すように和音の根音と各旋法
における音階の1度音とが対応している。従つ
て、各旋法に対応する和音の各構成音がその旋法
において何度の音階音に相当するかが予じめ判明
している。従つて、この例外1の適用にあたつて
は和音構成音のサーチ等の面倒な処理が一切不要
である。尚、この例外1は(及び後述する他の例
外も同様に)、上述の適用条件が満たされたもの
すべてに適用されるのではなく、音楽性を考慮し
た上で特定のものにのみ適用されている。例え
ば、第2図bに示すように、ドリアの1度音(D
ドリアのときの音名Dのメロデイ音)はそのとき
の伴奏和音(DドリアのときのDm和音)の根音
であるが、その3度モードの重音は和音構成音
(Dマイナ和音の5度音である音名A)ではなく、
基本原則の通り、3度下の全音階音(音名B)と
している。これはマイナ和音においては5度音程
は短3度音程に比べてさほど重要でないことによ
る。すなわち、基本原則を変更して和音構成音を
重音としてもマイナ和音の和音感を強めるのには
あまり役立たないため例外1を適用しないのであ
る。 例外2……メロデイ音が全音階音でなく(シヤ
ープ記号の付いた音符)、従つて勿論そのときの
和音構成音でもないが、その半音下または上の音
階音が和音構成音であるときは、その半音下また
は上の音階音がメロデイ音であると見なして上記
例外1を適用する。これは、和音構成音の半音上
または下の半音階音は、音楽上の「経過音」、「し
しゆう音」、「倚音」、「掛留音」等として和音と密
接に関係していることが多いので、その半音下ま
たは上の全音階音(すなわち和音構成音)と見な
して上記例外1を適用するのが音楽上合理的であ
るからである。例えば、第2図aのイオニア旋法
においては相対ノート(R・N)が短6度(b6゜)
のメロデイ音に対してこの例外2が適用されてい
る。すなわち、Cイオニア旋法における短6度の
音階音(半音階音)である音名G#がメロデイ音
であるときは、その半音下の音名Gがそのときの
伴奏和音(Cメジヤ音)の和音構成音であるた
め、6度モードの重音として、その6度下の音名
B(階名のシ)ではなく和音構成音である音名C
(階名のド)が選定される。 例外3……メロデイ音が全音階音でなく、従つ
て勿論そのときの和音構成音でもないが、その半
音下または上の音階音が和音構成音であるとき
は、その半音下または上の音階音がメロデイ音で
あると見なして上記例外1を適用し、その階に3
度モードと6度モードを同じ重音とする。例え
ば、第2図aのイオニア旋法においては相対ノー
ト(R・N)が短2度(b2゜)のメロデイ音に対
してこの例外3が適用されている。すなわち、C
イオニア旋法において音名C#がメロデイ音であ
るときはその半音下の音名Cが伴奏和音(Cメジ
ヤ和音)の構成音であるため、その和音構成音の
1つである音名Gを3度モード及び6度モードの
重音として選定する。 例外4……メロデイ音が半音階音である場合は
その半音上または下の音階音がメロデイ音である
と見なして前記基本原則を適用する。例えば、第
2図aのイオニア旋法においては相対ノート
(R・N)が短3度(b3゜)のメロデイ音及び短7
度(b7゜)のメロデイ音に対してこの例外4が適
用されている。すなわち、短3度(b3゜)に相当
する音名D#に関してはその半音上の音名Eがフ
ラツト化したもの(Eb)と見なし、音名Eの3
度下である音名Cと6度下である音名Gをこの音
名D#に対する3度モード及び6度モードの重音
としている。同様に、短7度(b7゜)に相当する
音名A#に関しては長7度(7゜)に相当する音名
Bがフラツト化したもの(Bb)と見なし、長7
度(7゜)と同じ重音を付加する。 例外5……3度モードと6度モードの重音とし
てメロデイ音の3度下の重音を共通に使用する。
ただし、メロデイ音が半音階音の場合はその半音
下の音階音をメロデイ音と見なしてその3度下の
重音を3度モードと6度モードで共通に使用す
る。例えば、第2図fのミクソリデイア旋法にお
ける長2度(2゜)及び長7度(7゜)の相対メロデ
イ音(Gミクソリデイアにおける音名AとF#)
に付加される重音がこれに該当する。 以上のような基本原則及び例外を音楽上の観点
から考慮して、各旋法の各音階音(メロデイ音の
相対ノート)毎に付加すべき3度モードまたは6
度モードの重音を一覧したものが第2図である。
この第2図に示されたメロデイ音と重音の音程関
係は調名が変更されても変化せず、調の主音に応
じて各旋法における音階の1度音の位置が適宜ず
れる(全体が平行移動する)だけである。デユエ
ツト用差分データ発生部17では、第2図に示す
重音を実現し得るデユエツト用差分データ△D
(3)、△D(6)を施法及びメロデイ音の相対ノート
(R・N)に応じて出力する。各旋法毎のメロデ
イ音相対ノート(R・N)に応じて出力されるべ
き3度モードの差分データ△D(3)または6度モー
ドの差分データ△D(6)が如何なる音程内容をもつ
べきかは、第2図から明らかであろう。例えば、
フリジア旋法(第2図c参照)の1度(1゜)の相
対ノート(R・N)に対応して出力される3度モ
ードのデユエツト用差分データ△D(3)は4度音程
を示すべきであり、前記第2表の表現形式を用い
れば5半音を示す「5」であるべきである。すな
わち、第2図cの相対ノート1度(1゜)を見ると
音名E(階名のミ)であり、3度モードの重音は
その4度下の音名B(階名のシ)である。従つて、
データ△D(3)は4度音程を示すべきであり、演算
部19において、そのときのメロデイ音の音名E
から該データ△D(3)が示す4度音程(5半音)下
の音名を求めれば音名Bとなり、第2図cに示す
通りの重音を形成することができる。第2図に示
す重音を実現するためには、デユエツト用差分デ
ータ発生部17では、下記に一部示すようなテー
ブルに従つて3度モードまたは6度モードの差分
データ△D(3)、△D(6)を出力すればよい。
【表】 第3表においてデータ△D(3)、△D(6)は第2表
に示す表現形式(半音数)によつて示している。
具体的な数値はイオニア旋法及びドリア旋法につ
いてのみ記入し、他は省略したが、如何なる数値
が入るのかは第2図から明らかであろう。 ここで、重音度数モード切換制御部18の説明
に戻り、この制御部18が関与する演奏例を第3
図に示す。第3図において、高音部は鍵盤10に
よるメロデイ演奏を示し、低音部はそれに付加さ
れる重音(デユエツト)を示す。指定調はC調、
伴奏和音はCメジヤ和音で、イオニア旋法である
ことが判別されたとする。従つて、第3図の重音
付加にあたつては第2図aが適用されている。始
めは差分データ発生部17から3度モードの差分
データ△D(3)が出力され、3度モードによつて重
音が付加される。すなわち、最初のメロデイ音
E4(相対ノートは3゜)に対して長3度下のC4音が
重音として付加され、2番目のメロデイ音G4(相
対ノートは5゜)に対して短3度下のE4音が重音と
して付加される。3番目のメロデイ音E5はその
前音であるG4音よりも長6度高いので、重音度
数モード切換制御部18では度数モードを6度モ
ードに切換える条件が成立したことを検出し、差
分データ発生部17に対して6度モードを指示す
る。従つて、3番目のメロデイ音E5(相対ノート
は3゜)に対しては6度モードの差分データ△D(6)
が出力されその長6度下のG4音が重音として付
加される。4番目のメロデイ音F5は前音G4より
も高いので依然として6度モードが適用され、そ
の短6度下のA4音が重音として付加される。5
番目のメロデイ音C5は前音F5よりも4度低い。
従つて、重音度数モード切換制御部18では度数
モードを3度モードに戻す条件(前音よりも長2
度すなわち全音以上下降したこと)が成立したこ
とを検出し、差分データ発生部17に対して3度
モードを指示する。従つて、5番目のメロデイ音
C5(相対ノートは1゜)に対応して3度モードの差
分データ△D(3)が出力され、その4度下のG4音
が重音として付加される。 ところで、旋法は和音にもとづいて判別される
ようになつているため、和音が検出されなかつた
場合は旋法を判別することができず、デユエツト
差分データ発生部17を利用した重音付加は行な
えない。和音検出部13において和音が検出され
ない理由としては次の2つが考えられる。1つは
鍵盤11における押圧鍵によつては元々何の和音
も成立していない場合であり、もう1つは、鍵盤
11における押圧鍵によつて何らかの和音が成立
しているがそれが特殊な和音(例えばデイミニツ
シユ等)であるため和音検出部13の能力では検
出することができない場合である。前者の場合の
和音不成立は無視してもよいが、後者の場合はた
とえ和音検出部13で和音検出し得なかつたとし
ても何らかの重音を付加してやることが好まし
い。そのために、和音不成立時重音形成部20が
設けられている。 和音不成立時重音形成部20では、和音検出部
13で和音が検出されなかつた場合、そのときの
和音構成音(下鍵盤押圧鍵)が4音以上存在する
ことを条件に、メロデイ音よりも短3度以上低音
側でかつメロデイ音に最も近い音を和音構成音の
中から選び出し、これを重音(デユエツト)とす
る。4音以上の和音構成音が存在することを条件
とした理由は、3音から成る和音は検出部13の
検出能力で十分検出し得るので和音構成音が3音
の場合において和音検出されなかつた場合は本当
に和音が成立していないと考えられ、また、2音
以下は和音押鍵途中のミスタツチと考えられるか
らである。すなわち、和音検出部13で検出し得
ないデイミニツシユ等の特殊な和音は4音以上の
構成音から成ると考えられるからである。また、
メロデイ音よりも短3度以上低音側とした理由
は、音の濁りを生じる2度音程を避けるためであ
る。 第2重音形成部21は、上述のデユエツト音に
追加する第2の重音すなわちトリオ音を形成する
ためのものである。この実施例では、デユエツト
音よりも短3度以上低音側でかつデユエツト音に
最も近い音を和音構成音の中から選び出し、これ
を第2の重音(トリオ)とする。第1図には図示
していない楽音発生手段においてデユエツト音を
示すデータDKCとトリオ音を示すデータTKCに
もとづいてデユエツト音及びトリオ音の楽音が発
生される。尚、和音構成音が3音以下で和音検出
部13で和音が検出されなかつた場合、あるいは
メロデイ音が押鍵されていない場合はデユエツト
音及びトリオ音を発音しないようにしている。 次にこの発明の一実施例の具体的構成について
第4図以下を参照して説明する。 第4図において、上鍵盤22がメロデイ演奏用
鍵盤であり、この上鍵盤22の押鍵音(すなわち
メロデイ音)に対して重音が付加される。下鍵盤
23及びペダル鍵盤24は伴奏用鍵盤であり、伴
奏和音及びベース音を演奏するために使用され
る。各鍵盤22〜24の鍵域の一例を示すと、上
鍵盤22及び下鍵盤23が鍵C2から鍵C7までの
61鍵を具え、ペダル鍵盤24が鍵C2からC4まで
の25鍵を具えるものとする。 押鍵検出及び発音割当て回路25では、各鍵盤
22〜24における押圧鍵あるいは離された鍵を
検出し、押圧鍵を適宜の楽音発生チヤンネルに割
当てる処理を行なう。すなわち、この電子楽器
は、鍵の総数よりも少ない限られた数の楽音発生
チヤンネルを具えており、押圧鍵をいずれかの楽
音発生チヤンネルに割当てることによりそのチヤ
ンネルでその押圧鍵に対応する楽音信号が発生さ
れる。楽音発生チヤンネルは共通の楽音形成処理
(例えば共通音色が付与されること)がなされる
もの同士でグループ化されている。例えば、上鍵
盤用チヤンネルグループ、下鍵盤用チヤンネルグ
ループ、ペダル鍵盤用チヤンネルグループ、デユ
エツト用チヤンネルグループ、トリオ用チヤンネ
ルグループから成る。発音割当て回路25では、
各チヤンネルに関する割当て処理を時分割で行な
い、各チヤンネルに割当てた鍵を示す複数ビツト
のキーコードKCとその鍵が押圧中であるかまた
は押圧解除されたかを示す1ビツトのキーオン信
号KONとを各チヤンネル毎に時分割で出力する。
この時分割チヤンネルタイミングの一例を第5図
aに示す。 第5図を参照すると、1つのチヤンネルタイミ
ングの時間幅はシステムクロツクパルスφの1周
期(これを1ビツトタイムという)に相当し、そ
の繰返し間隔が18ビツトタイムである。楽音発生
チヤンネル数は全部で17であり、チヤンネルタイ
ミングの繰返し1サイクルにおける最初のタイミ
ング(第5図で0と表示されたタイミング)はど
の楽音発生チヤンネルにも対応していない同期用
のタイミングである。残りの17ビツトタイム分の
タイミングに各チヤンネルが夫々割当てられる。
ペダル鍵盤用チヤンネルグループ(PK)は1チ
ヤンネルから成り、その時分割タイミングは第5
図のチヤンネルタイミング1である。このペダル
鍵盤用チヤンネルにはペダル鍵盤24の押圧鍵が
割当てられる。上鍵盤用チヤンネルグループ
(UK)は7チヤンネルから成り、その時分割タ
イミングは第5図のチヤンネルタイミング2及至
8である。この上鍵盤用チヤンネルグループ
(UK)には上鍵盤22の押圧鍵が夫々割当てら
れる。下鍵盤用チヤンネルグループ(LK)も7
チヤンネルから成り、その時分割タイミングは第
5図のタイミング9乃至15である。この下鍵盤
用チヤンネルグループ(LK)には下鍵盤23の
押圧鍵が夫々割当てられる。デユエツト音用の楽
音発生チヤンネルは1チヤンネルであり、その時
分割タイミングは第5図のタイミング16であ
る。トリオ音用の楽音発生チヤンネルも1チヤン
ネルであり、その時分割タイミングは第5図のタ
イミング17である。尚、デユエツト音用及びト
リオ音用のチヤンネルタイミング16及び17に
おいて発音割当て回路25から出力されるキーコ
ードKC及びキーオン信号KONはすべて“0”で
ある。これらのチヤンネルタイミング16及び1
7において割当てられるべきデユエツト音及びト
リオ音のキーコードKC及びキーオン信号KONは
重音形成装置26において形成される。 また、発音割当て回路25からは、同期用のタ
イミング0に対応する同期信号SY、上鍵盤用チ
ヤンネルグループ(UK)のタイミング2乃至8
に対応する上鍵盤タイミング信号UKT、下鍵盤
用チヤンネルグループ(LK)のチヤンネル9乃
至15に対応する下鍵盤タイミング信号LKT、
デユエツト用のチヤンネルタイミング16に対応
するデユエツトチヤンネルタイミング信号DUT、
及び、トリオ用のチヤンネルタイミング17に対
応するトリオチヤンネルタイミング信号TRTが
第5図bに示すような関係で夫々出力される。 押鍵検出及び発音割当て回路25に付属して設
けられているスイツチSF−SW及びFC−SWは自
動ベースコード演奏のためのものである。フイン
ガードコードモード選択スイツチFC−SWがオン
されているときは、フインガードコードモードに
よる自動ベースコード演奏が実行され、シングル
フインガモード選択スイツチSF−SWがオンされ
ているときは、シングルフインガモードによる自
動ベースコード演奏が実行される。スイツチFC
−SWはSF−SWに優先するように接続されてい
る。フインガードコードモードの場合は、下鍵盤
23で押圧されている鍵がそのまま下鍵盤用チヤ
ンネルグループ(LK)に割当てられる。シング
ルフインガモードの場合は、下鍵盤23で押圧さ
れている1鍵を根音とし、ペダル鍵盤24で白鍵
または黒鍵が押圧されているかあるいは何も押圧
されていないかに応じてセブンス、マイナ、メジ
ヤの和音種類を決定し、この根音と和音種類とに
もとづいて複数の和音構成音のキーコードKCを
自動的に形成し、それらの自動的に形成されたキ
ーコードKCを下鍵盤用チヤンネルグループ
(LK)のいずれかに夫々割当てる。尚、フインガ
ードコードモード及びシングルフインガモードの
場合は、後述のリズムパターン発生器29から与
えられるベースパターンBassPTと下鍵盤23で
演奏された和音に応じて該パターンに対応するベ
ース音のキーコードを自動的に形成し、このベー
ス音キーコードをペダル鍵盤用チヤンネル
(PK)・(チヤンネルタイミング1)に割当てる。
このように、押鍵検出及び発音割当て回路25は
自動ベースコード演奏用のキーコード形式機能を
も含んでいるものとする。従つて、下鍵盤用チヤ
ンネルグループ(LK)に割当てられるキーコー
ドKCは、実際に下鍵盤23で押鍵されているも
のだけに限らず、下鍵盤23の押鍵音に関連して
自動的に形成されたものである場合もある。 下鍵盤及びペダル鍵盤用楽音形成装置27で
は、下鍵盤チヤンネルグループ(LK)における
各チヤンネルに割当てられた音(下鍵盤の押鍵音
すなわち伴奏和音)を下鍵盤専用の楽音形成方法
に従つて夫々形成し、また、ペダル鍵盤チヤンネ
ル(PK)に割当てられた音(ペダル鍵盤の押鍵
音すなわちベース音)をそれ専用の楽音形成方法
に従つて夫々形成する。そのため、発音割当て回
路25から時分割的に出力されるキーコードKC
及びキーオン信号KONと同期信号SYを受入れ
て、下鍵盤チヤンネルグループ(LK)の各チヤ
ンネルに割当てられたキーコードKC及びキーオ
ン信号KONを選択し、それらにもとづいて下鍵
盤専用の楽音形成方法によつて楽音を形成すると
共に、ペダル鍵盤チヤンネル(PK)に割当てら
れたキーコードKC及びキーオン信号KONを選択
し、それにもとづいてペダル鍵盤専用の楽音形成
方法によつて楽音を形成する。尚、自動演奏を行
なう場合は、テンポ発振器28を動作させてリズ
ムパターン発生器29からリズムパターンRPT、
ベースパターンBassPT、このベースパターン
BassPTに対応するベース音の発音タイミングを
示すパターンBPT、和音発音タイミングパター
ンCPT、アルペジヨパターンAPT等を発生し、
楽音形成装置27及びリズム音源回路30に夫々
供給する。また、フインガードコードモード選択
スイツチFC−SW及びシングルフインガモード選
択スイツチSF−SWの出力がオア回路200に入
力され、該オア回路200から自動ベースコード
選択信号ABCが出力される。この信号ABCは下
鍵盤及びペダル鍵盤楽音形成装置27に供給され
る。楽音形成装置27では、信号ABCが“1”
のとき(すなわちフインガードコードモードまた
はシングルフインガモードの自動ベースコード演
奏が選択されているとき)、ペダル鍵盤チヤンネ
ル(PK)で形成した楽音(ベース音)をベース
音発音タイミングパターンBPTのタイミングで
発音制御すると共に下鍵盤チヤンネルグループ
(LK)で形成した各楽音(和音)を和音発音タイ
ミングパターンCPTに従つて同時に発音制御し、
かつ、それらの和音構成音をアルペジヨパターン
APTに従つて1音ずつ順番に(アルペジヨ形式
で)発音制御する。また、リズム音源回路30で
は、リズムパターンRPTに応じてリズム音を発
生する。下鍵盤及びペダル鍵盤用楽音形成装置2
7及びリズム音源回路30の出力はサウンドシス
テム31に導かれる。 この実施例においては、メロデイ音(上鍵盤の
押鍵音)及び重音(デユエツト及びトリオ)用の
楽音形成装置は3系列存在し、それらをセレクト
ゲート部32による切換制御によつて自由な組合
せで使用するようにしている。夫々の楽音形成装
置33,34,35は楽音形成方法(例えば音色
形成方法あるいはエンベロープ形成方法等)に関
して夫々特色ある方法を採用している。例えば、
音色形成法に関しては、トーンボリユーム系楽音
形成装置33では多数のトーンボリユーム36の
調整によつて演奏者の望みに応じた音色調整がで
きるようになつているのに対して、パーカツシブ
系楽音形成装置34及び持続系楽音形成装置35
ではトーンフイルタ37及び38において予じめ
プリセツトされた音色形成がなされるようになつ
ている。また、エンベロープ形成法に関しては、
トーンボリユーム系楽音形成装置33及び持続系
楽音形成装置35では持続系の振幅エンベロープ
(鍵押圧中は発音を持続させるエンベロープ)が
楽音に付与させるのに対して、パーカツシブ系楽
音形成装置34ではパーカツシブ系の振幅エンベ
ロープが楽音に付与される。これらの楽音形成装
置33〜35及びセレクトゲート部32の詳細は
後述する。 重音形成装置26では、発音割当て回路25か
らライン39を介して与えられる各チヤンネルの
キーコードKC及びキーオン信号KONのうち上鍵
盤チヤンネルグループ(UK)と下鍵盤チヤンネ
ルグループ(LK)のものにもとづいて、第1図
を参照して説明したような重音形成処理を実行
し、デユエツト音キーコードDKCとトリオ音キ
ーコードTKCを形成する。この重音形成装置2
6の内部の詳細例を、作図の都合上2つの部分に
分けて、第6図及び第7図に夫々示す。 第6図に示す部分は、第1図の和音検出部13
及び重音度数モード切換制御部18に対応する回
路40及び41を含んでいる。第7図に示す部分
は、第1図の相対和音変換部14、旋法判別部1
5、相対ノート変換部16、デユエツト用差分デ
ータ発生部17、演算部19、和音不成立時重音
形成部20、第2重音形成部21に対応する回路
42乃至48を含んでいる。 第6図において、第4図の発音割当て回路25
からライン39を介して供給された時分割化され
各チヤンネルのキーコードKC及びキーオン信号
KONは、上鍵盤最高音選択回路49及び和音検
出回路40に入力される。上鍵盤最高音選択回路
49は上鍵盤22の押圧鍵の中の最高音を選択す
る。これは、上鍵盤22で複数の鍵が同時に押圧
された場合、その中の最高音を基準として(重音
を付加すべきメロデイ音として)重音を付加する
ためである。なお、重音を付加すべきメロデイ音
は最高音に限らず、最低音あるいは中間音等でも
よく、要するにこの選択回路49では所定の1音
を選択すればよい。 ライン39のキーコードKCがゲート50に入
力され、キーオン信号KONがアンド回路51に
入力される。アンド回路51の他の入力には上鍵
盤タイミング信号UKT(第5図参照)が入力され
ており、その出力がゲート50のイネーブル入力
ENに加わる。従つて、このゲート50では、上
鍵盤チヤンネルグループ(UK)に割当てられて
いるキーコードKCのうち押鍵中のもの(キーオ
ン信号KONが“1”のもの)が選択される。ゲ
ート50の出力(すなわち上鍵盤押圧キーコード
UKKC)はラツチ回路52と比較器53のA入
力に与えられる。比較器53のB入力にはラツチ
回路52の出力が加えられており、A>Bのとき
ラツチ回路52のロード制御入力Lに“1”を与
える。このラツチ回路52はチヤンネルタイミン
グの各サイクルの始まりにおいて同期信号SY(第
5図参照)によつてリセツトされる。尚、キーコ
ードKCは音高の高いものほどその値が大きいも
のとする。従つて、ゲート50から出力される上
鍵盤押圧キーコードUKKCがラツチ回路52に
ラツチされているキーコードよりも大きい場合に
比較器53の条件A>Bが成立し、そのキーコー
ドUKKCがラツチ回路52に取り込まれる。ラ
ツチ回路52はチヤンネルタイミングの1サイク
ルの始まりにリセツトされるので、そのサイクル
で最初にゲート50から出力されたキーコード
UKKCが、まずラツチ回路52にラツチされる。
以後、上鍵盤チヤンネルグループ(UK)の各チ
ヤンネルに割当てられている押圧鍵キーコード
UKKCが順次比較されて、より高音側のキーコ
ードUKKCがラツチ回路52にラツチされ、こ
のグループ(UK)の最後のチヤンネルタイミン
グ8が経過したときには上鍵盤最高押圧鍵のキー
コードがラツチ回路52に確実にラツチされてい
る。尚、ラツチ回路52及び第6図及び第7図の
各ラツチ回路にはシステムクロツクパルスφが入
力されており、入出力タイミングがこのシステム
クロツクパルスφによつて同期化される。従つ
て、新たに取込まれたデータが出力されるタイミ
ングは取込みタイミングから1ビツトタイム遅れ
る。 ラツチ回路52の出力はラツチ回路54に入力
される。ラツチ回路54は同期信号SYの発生タ
イミングでラツチ回路52の出力を取込む。ラツ
チ回路52は同じ同期信号SYのタイミングでリ
セツトされるが、上述のように出力タイミングは
1ビツトタイム遅れるので、リセツトされる直前
のラツチ内容すなわち前サイクルで検出した上鍵
盤最高押圧鍵のキーコードMKCがラツチ回路5
4に取込まれる。この最高押圧鍵のキーコード
MKCは次のサイクルの同期信号SYの発生タイミ
ングまで記憶保持される。こうして、ラツチ回路
54には上鍵盤最高押圧鍵のキーコードMKCが
持続的に記憶される。尚、ラツチ回路52と54
の状態を模式的に示すと第5図cのようになる。 以上のようにして上鍵盤最高音選択回路49で
選択された最高押圧鍵のキーコードMKC(すなわ
ちメロデイ音のキーコード)は、キーノートナン
バ変換回路55に入力され、各鍵の音高順の配列
に対して連続的な数値配列から成るキーノートナ
ンバKNOに変換される。この実施例ではキーコ
ードKCは第4表に示すように各鍵の音高順の配
列に対して非連続的な数値配列から成るものとし
ているため、音程の演算が面倒であるのでこれを
連続的な数値配列から成るキーノートナンバ
KNOに変換することにより音程の演算を容易に
しているのである。
【表】 キーコードKC(MKCも同様である)は3ビツ
トのオクターブコードOCと4ビツトのノートコ
ードNCの合計7ビツトから成り、第4表に示す
ようにオクターブコードOCがオクターブ毎の鍵
域を示し、ノートコードNCが1オクターブ内の
音名を示している。ノートコードNCの欄を見る
とわかるように、DとD#、及びFとF#、及び
G#とA、及びBとCのノートコードNCの差が
夫々10進数の2となつており、不連続である。こ
れに対して、キーノートナンバ変換回路55から
得られるキーノートナンバKNOは第5表に示す
ように最低鍵C2から最高鍵C7までの61鍵に対し
て6ビツトの2進数“000001”から“111101”ま
でを連続的に割当てたものである。従つて各鍵
C2乃至C7に対応するキーノートナンバKNOの値
の差がそのまま各鍵同士の音程を半音数によつて
示す値となり、音程の演算を単純な加減算によつ
て行なうことができる。キーノートナンバ変換回
路55では、入力されたメロデイ音のキーコード
MKCの鍵名に対応する値のキーノートナンバ
KNOを出力する。
【表】 …

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鍵盤と、 和音演奏手段と、 調を指定する手段と、 指定された調及び演奏された和音及び前記鍵盤
    における押鍵音に応じて定まる音程分だけ該押鍵
    音から隔つた音高を示す重音データを形成する重
    音データ形成手段と、 夫々異なる楽音形成方法で楽音を形成する複数
    の楽音形成装置と、 前記各楽音形成装置において前記押鍵音または
    前記重音データに対応する楽音またはその両方を
    楽音形成するか否かを夫々独立に選択するセレク
    トゲート部と を具え、このセレクトゲート部における選択に応
    じた組合せで前記各楽音形成装置から前記押鍵音
    及び重音の楽音信号が得られるようにした電子楽
    器。 2 前記複数の楽音形成装置は、複数のトーンボ
    リユームの調節に応じて好みの音色が合成できる
    トーンボリユーム系楽音形成装置グループと、予
    め定められた複数の音色のいずれかを選択するこ
    とによりその予設定音色の楽音形成を行なうプリ
    セツト系楽音形成装置グループとを少くとも含む
    ものである特許請求の範囲第1項記載の電子楽
    器。 3 前記複数の楽音形成装置は、減衰音系の振幅
    エンベロープが付与された楽音を形成する楽音形
    成装置グループと、接続音系の振幅エンベロープ
    が付与された楽音を形成する楽音形成装置グルー
    プとを少なくとも含むものである特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の電子楽器。
JP55183690A 1980-12-22 1980-12-26 Electronic musical instrument Granted JPS57108897A (en)

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JP55183690A JPS57108897A (en) 1980-12-26 1980-12-26 Electronic musical instrument
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