JPS6325580B2 - - Google Patents
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- JPS6325580B2 JPS6325580B2 JP6254782A JP6254782A JPS6325580B2 JP S6325580 B2 JPS6325580 B2 JP S6325580B2 JP 6254782 A JP6254782 A JP 6254782A JP 6254782 A JP6254782 A JP 6254782A JP S6325580 B2 JPS6325580 B2 JP S6325580B2
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Description
本発明は、DL−セリンの光学分割法に関する
ものであり、更に詳しくは、DL−セリンあるい
はD−またはL−どちらかの活性体が過剰に存在
するセリンとメタキシレン−4−スルホン酸(以
下メタキシレンスルホン酸と略記する)の塩と、
これとは別種のセリン塩を共存させた溶液に、光
学活性なセリン・メタキシレンスルホン酸塩の結
晶を接種し、同種のセリン・メタキシレンスルホ
ン酸塩を析出させることを特徴とするセリンの光
学分割法に関するものである。 セリンは、そのL体がアミノ酸輸液などの栄養
剤、クリーム、ローシヨンなどの化粧品に使用さ
れており、純粋なL体を大量かつ安価に供給する
ことが望まれている。 従来、セリンのL体を得る方法としては、発酵
法や天然の蚤白質加水分解物から抽出分離する方
法などがあるが、このようにして得られたL体は
いずれも高価であり、非常に煩雑な操作を必要と
するため難点が多い。 セリンのDL−体を得る方法としては、たとえ
ばChem.Ber.,92,1081,(1959)に記載された
ビニル化合物から製造する方法がある。セリンの
光学活性体を得る方法として、その誘導体をDま
たはL−スレオ−1−p−ニトロフエニル−2−
アミノプロパンジオール、ジベンゾイル−D−酒
石酸、シンコニン、ブルシンなどの分割剤を用い
て、ジアステレオマー法により光学分割を行う方
法が報じられている。しかしながら、これら分割
剤は、大量にしかも安価には入手し難い上、分割
効率が悪いため、工業的な方法として難点があつ
た。さらに、これらの方法は、その操作が煩雑
で、しかも純粋な活性体が得られ難い。また、
DL−セリンをメタキシレンスルホン酸塩となし、
これを水に溶解して過飽和となし、これに光学活
性なセリン・メタキシレンスルホン酸塩の結晶を
接種して、同種の活性体塩を得るという優先晶出
による光学分割法も報告されている。(特公昭46
−29843)しかしながら、この方法によると、溶
解したDL−セリン塩に対して得られる光学活性
な塩の収率が低く、また過飽和溶液が不安定であ
るため、温度制御などの操作に厳密な条件が必要
であるなどの難点がある。 本発明者らは、このような欠点を改善し、DL
−セリンの光学分割をさらに有利に実施するため
の方法を種々検討した結果、DL−セリンをメタ
キシレンスルホン酸塩となし、この塩の過飽和溶
液にこれとは別種のDL−セリン塩を共存させた
上で、優先晶出を行うことにより、簡単な操作
で、安定した収率で高い光学純度の光学活性セリ
ン・メタキシレンスルホン酸塩を晶出させること
ができることを見い出し、本発明を完成した。 本発明において、セリン・メタキシレンスルホ
ン酸塩とは別種のセリン塩としては、晶出液に対
して溶解度が大きく、従つて晶出液に対する安定
化作用が大きいものが望ましくたとえば、DL−
セリンの硫酸塩、塩酸塩、メタンスルホン酸塩、
乳酸塩などが好ましい。 また、DL−セリン・メタキシレンスルホン酸
塩と、別種のセリン塩を共存させて溶解させる溶
媒としては、水、メタノール、エタノール、イソ
プロパノールなどが考えられるが、工業的には安
価な水が最も好ましい。 本発明は、例えば次の様な方法で実施する。
DL−セリン・メタキシレンスルホン酸塩と、こ
れに対して1〜10倍モル、好ましくは2〜5倍モ
ルの別種のセリン塩に溶媒を加えて、加熱溶解し
た後、冷却してDL−セリン・メタキシレンスル
ホン酸塩に関して過飽和となし、これに光学活性
なセリン・メタキシレンスルホン酸塩を少量接種
して、同種の活性体塩の結晶を晶出させ母液より
分離する。また、DL−セリンとメタキシレンス
ルホン酸および別種の酸を溶媒に加熱溶解し、
DL−セリン・メタキシレンスルホン酸塩と別種
の塩とが共存する水溶液を調製した後、上記と同
様に冷却して過飽和とし、光学活性なセリン・メ
タキシレンスルホン酸塩を接種して、活性体の結
晶を晶出させることもできる。次に母液にDL−
セリン・メタキシレンスルホン酸塩を補充して、
前回接種した活性体と反対の旋光性を持つセリ
ン・メタキシレンスルホン酸塩の結晶を接種して
同種の活性体塩の結晶を晶出させ固液分離する。
以下このような操作を繰り返すことにより、DL
−セリン・メタキシレンスルホン酸塩を容易に、
かつ完全に光学分割することができる。 また、本発明方法において、第1回目に光学活
性な化合物を晶出した後は、晶出した化合物と反
対の旋光性を持つ光学活性な化合物がその溶液中
に多くなるので、DL−セリン・メタキシレンス
ルホン酸塩を補充した場合、その多く含まれる方
の光学活性体塩の種を接種しなくても自然に起晶
させることもできる。 本発明方法によれば、冷時においても十分な溶
解性を持つ易溶性セリン塩はセリン・メタキシレ
ンスルホン酸塩と平衡状態にあり、対掌体の晶出
圧力に対して緩衝的に作用するので、晶出液相は
終始安定した相平衡関係を保持している。それ
故、本発明方法によれば従来優先晶出法の難点と
されていた過飽和の不安定性が著しく緩和された
ことになり、溶解したラセミ体と同量の活性体を
晶出させることが可能となるなど画期的な効果を
奏する。この様にして、本発明によれば、DL−
セリン・メタキシレンスルホン酸塩を高収率かつ
高純度で、しかも容易に光学分割できるのであ
る。 次に、実施例を挙げて本発明方法をさらに詳し
く説明する。 実施例 1 DL−セリン8.41g(80m mol)とメタキシレン
スルホン酸二水和物5.33g(24m mol)を6N
HCl10.26g(56m mol)と水7mlに加熱溶解した。
これにより、DL−セリン・メタキシレンスルホ
ン酸塩(以下、DL−セリン・MXS塩と略記す
る)24m molと、DL−セリン・塩酸塩56m mol
が共存する水溶液が調製されたことになる。 ついで、この水溶液を室温に冷却後、光学活性
なL−セリン・MXS塩50mgを接種し、2℃で1.5
時間放置した後、析出した結晶を別し、1.80g
(5.6m mol)のL−セリン・MXS塩を得た。 〔α〕10 435+10.6゜(c=4、H2O) 別途に調製した純粋な L−セリン・MXS塩の比旋光度 〔α〕10 435+10.65゜(c=4、H2O)から計算した
光学純度は99.5%であつた。 上記操作により得られた母液に、DL−セリン
1.31g(12.5m mol)、メタキシレンスルホン酸二
水和物2.67g(12m mol)と0.5N HCl1ml(0.5m
mol)を加えた後、加熱溶解した。この操作によ
り、DL−セリン・MXS塩12m molおよびDL−
セリン・塩酸塩0.5m molが共存した水溶液を調
製し補充したことになる。 ついで、この水溶液を室温に冷却後、D−セリ
ン・MXS塩50mgを接種し、2℃で1時間放置し
た後、析出した結晶を別し、3.60g(11.0m
mol)のD−セリン・MXS塩を得た。 〔α〕10 435−10.65゜(c=4、H2O) 光学純度100% 以下、同様な操作を繰り返し、光学純度99〜
100%のL−セリン・MXS塩およびD−セリン・
MXS塩3〜4gずつを交互に得た。 得られたL−セリン・MXS塩3.94g(12.0m
mol)を常法によつて強酸性イオン交換樹脂を用
いて処理し、光学純度99.0%のL−セリン1.20g
(11.4m mol)を得た。 〔α〕14 D−14.9゜(c=2、1N HCl) 次に、上記本発明の実施例1における1回目の
L−セリン・メタキシレンスルホン酸塩の光学分
割結果と、本願明細書の従来技術の記載で説明し
た特公昭46−29843号公報の実施例1の光学分割
結果とを比較して、表−1に示した。 ここで、両実施例では溶媒の使用量が異なるの
で、本願実施例1の水の使用量を100mlに換算し
て比較した。
ものであり、更に詳しくは、DL−セリンあるい
はD−またはL−どちらかの活性体が過剰に存在
するセリンとメタキシレン−4−スルホン酸(以
下メタキシレンスルホン酸と略記する)の塩と、
これとは別種のセリン塩を共存させた溶液に、光
学活性なセリン・メタキシレンスルホン酸塩の結
晶を接種し、同種のセリン・メタキシレンスルホ
ン酸塩を析出させることを特徴とするセリンの光
学分割法に関するものである。 セリンは、そのL体がアミノ酸輸液などの栄養
剤、クリーム、ローシヨンなどの化粧品に使用さ
れており、純粋なL体を大量かつ安価に供給する
ことが望まれている。 従来、セリンのL体を得る方法としては、発酵
法や天然の蚤白質加水分解物から抽出分離する方
法などがあるが、このようにして得られたL体は
いずれも高価であり、非常に煩雑な操作を必要と
するため難点が多い。 セリンのDL−体を得る方法としては、たとえ
ばChem.Ber.,92,1081,(1959)に記載された
ビニル化合物から製造する方法がある。セリンの
光学活性体を得る方法として、その誘導体をDま
たはL−スレオ−1−p−ニトロフエニル−2−
アミノプロパンジオール、ジベンゾイル−D−酒
石酸、シンコニン、ブルシンなどの分割剤を用い
て、ジアステレオマー法により光学分割を行う方
法が報じられている。しかしながら、これら分割
剤は、大量にしかも安価には入手し難い上、分割
効率が悪いため、工業的な方法として難点があつ
た。さらに、これらの方法は、その操作が煩雑
で、しかも純粋な活性体が得られ難い。また、
DL−セリンをメタキシレンスルホン酸塩となし、
これを水に溶解して過飽和となし、これに光学活
性なセリン・メタキシレンスルホン酸塩の結晶を
接種して、同種の活性体塩を得るという優先晶出
による光学分割法も報告されている。(特公昭46
−29843)しかしながら、この方法によると、溶
解したDL−セリン塩に対して得られる光学活性
な塩の収率が低く、また過飽和溶液が不安定であ
るため、温度制御などの操作に厳密な条件が必要
であるなどの難点がある。 本発明者らは、このような欠点を改善し、DL
−セリンの光学分割をさらに有利に実施するため
の方法を種々検討した結果、DL−セリンをメタ
キシレンスルホン酸塩となし、この塩の過飽和溶
液にこれとは別種のDL−セリン塩を共存させた
上で、優先晶出を行うことにより、簡単な操作
で、安定した収率で高い光学純度の光学活性セリ
ン・メタキシレンスルホン酸塩を晶出させること
ができることを見い出し、本発明を完成した。 本発明において、セリン・メタキシレンスルホ
ン酸塩とは別種のセリン塩としては、晶出液に対
して溶解度が大きく、従つて晶出液に対する安定
化作用が大きいものが望ましくたとえば、DL−
セリンの硫酸塩、塩酸塩、メタンスルホン酸塩、
乳酸塩などが好ましい。 また、DL−セリン・メタキシレンスルホン酸
塩と、別種のセリン塩を共存させて溶解させる溶
媒としては、水、メタノール、エタノール、イソ
プロパノールなどが考えられるが、工業的には安
価な水が最も好ましい。 本発明は、例えば次の様な方法で実施する。
DL−セリン・メタキシレンスルホン酸塩と、こ
れに対して1〜10倍モル、好ましくは2〜5倍モ
ルの別種のセリン塩に溶媒を加えて、加熱溶解し
た後、冷却してDL−セリン・メタキシレンスル
ホン酸塩に関して過飽和となし、これに光学活性
なセリン・メタキシレンスルホン酸塩を少量接種
して、同種の活性体塩の結晶を晶出させ母液より
分離する。また、DL−セリンとメタキシレンス
ルホン酸および別種の酸を溶媒に加熱溶解し、
DL−セリン・メタキシレンスルホン酸塩と別種
の塩とが共存する水溶液を調製した後、上記と同
様に冷却して過飽和とし、光学活性なセリン・メ
タキシレンスルホン酸塩を接種して、活性体の結
晶を晶出させることもできる。次に母液にDL−
セリン・メタキシレンスルホン酸塩を補充して、
前回接種した活性体と反対の旋光性を持つセリ
ン・メタキシレンスルホン酸塩の結晶を接種して
同種の活性体塩の結晶を晶出させ固液分離する。
以下このような操作を繰り返すことにより、DL
−セリン・メタキシレンスルホン酸塩を容易に、
かつ完全に光学分割することができる。 また、本発明方法において、第1回目に光学活
性な化合物を晶出した後は、晶出した化合物と反
対の旋光性を持つ光学活性な化合物がその溶液中
に多くなるので、DL−セリン・メタキシレンス
ルホン酸塩を補充した場合、その多く含まれる方
の光学活性体塩の種を接種しなくても自然に起晶
させることもできる。 本発明方法によれば、冷時においても十分な溶
解性を持つ易溶性セリン塩はセリン・メタキシレ
ンスルホン酸塩と平衡状態にあり、対掌体の晶出
圧力に対して緩衝的に作用するので、晶出液相は
終始安定した相平衡関係を保持している。それ
故、本発明方法によれば従来優先晶出法の難点と
されていた過飽和の不安定性が著しく緩和された
ことになり、溶解したラセミ体と同量の活性体を
晶出させることが可能となるなど画期的な効果を
奏する。この様にして、本発明によれば、DL−
セリン・メタキシレンスルホン酸塩を高収率かつ
高純度で、しかも容易に光学分割できるのであ
る。 次に、実施例を挙げて本発明方法をさらに詳し
く説明する。 実施例 1 DL−セリン8.41g(80m mol)とメタキシレン
スルホン酸二水和物5.33g(24m mol)を6N
HCl10.26g(56m mol)と水7mlに加熱溶解した。
これにより、DL−セリン・メタキシレンスルホ
ン酸塩(以下、DL−セリン・MXS塩と略記す
る)24m molと、DL−セリン・塩酸塩56m mol
が共存する水溶液が調製されたことになる。 ついで、この水溶液を室温に冷却後、光学活性
なL−セリン・MXS塩50mgを接種し、2℃で1.5
時間放置した後、析出した結晶を別し、1.80g
(5.6m mol)のL−セリン・MXS塩を得た。 〔α〕10 435+10.6゜(c=4、H2O) 別途に調製した純粋な L−セリン・MXS塩の比旋光度 〔α〕10 435+10.65゜(c=4、H2O)から計算した
光学純度は99.5%であつた。 上記操作により得られた母液に、DL−セリン
1.31g(12.5m mol)、メタキシレンスルホン酸二
水和物2.67g(12m mol)と0.5N HCl1ml(0.5m
mol)を加えた後、加熱溶解した。この操作によ
り、DL−セリン・MXS塩12m molおよびDL−
セリン・塩酸塩0.5m molが共存した水溶液を調
製し補充したことになる。 ついで、この水溶液を室温に冷却後、D−セリ
ン・MXS塩50mgを接種し、2℃で1時間放置し
た後、析出した結晶を別し、3.60g(11.0m
mol)のD−セリン・MXS塩を得た。 〔α〕10 435−10.65゜(c=4、H2O) 光学純度100% 以下、同様な操作を繰り返し、光学純度99〜
100%のL−セリン・MXS塩およびD−セリン・
MXS塩3〜4gずつを交互に得た。 得られたL−セリン・MXS塩3.94g(12.0m
mol)を常法によつて強酸性イオン交換樹脂を用
いて処理し、光学純度99.0%のL−セリン1.20g
(11.4m mol)を得た。 〔α〕14 D−14.9゜(c=2、1N HCl) 次に、上記本発明の実施例1における1回目の
L−セリン・メタキシレンスルホン酸塩の光学分
割結果と、本願明細書の従来技術の記載で説明し
た特公昭46−29843号公報の実施例1の光学分割
結果とを比較して、表−1に示した。 ここで、両実施例では溶媒の使用量が異なるの
で、本願実施例1の水の使用量を100mlに換算し
て比較した。
【表】
*1) 活性体塩得量−種晶量
上記表−1の結果から、本発明方法によれば
DL−セリン塩酸塩を共存させることにより、公
知技術に対して次の点で優れていることが判る。 1 溶媒量を同量とした場合の1操作において、
原料のDL−セリンメタキシレンスルホン酸塩
は半量でよく、しかも倍量の活性体塩の晶出が
可能である。この正味晶出量は、活性体塩得量
から使用した種晶量を引いた値である。 2 使用する種晶は極めて少量でよい。
上記表−1の結果から、本発明方法によれば
DL−セリン塩酸塩を共存させることにより、公
知技術に対して次の点で優れていることが判る。 1 溶媒量を同量とした場合の1操作において、
原料のDL−セリンメタキシレンスルホン酸塩
は半量でよく、しかも倍量の活性体塩の晶出が
可能である。この正味晶出量は、活性体塩得量
から使用した種晶量を引いた値である。 2 使用する種晶は極めて少量でよい。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) DL−セリンあるいはD−またはL−ど
ちらかの活性体が過剰に存在するセリンにメタ
キシレン−4−スルホン酸を作用させて得られ
たセリン・メタキシレン−4−スルホン酸塩、
および (b) DL−セリン・塩酸塩 が共存し、かつ、上記(a)セリン・メタキシレン
−4−スルホン酸塩が過飽和状態で存在する水
溶液に、光学活性なセリン・メタキシレン−4
−スルホン酸塩を接種し、同種の光学活性セリ
ン・メタキシレン−4−スルホン酸塩の結晶を
析出させることを特徴とするセリンの光学分割
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254782A JPS58180464A (ja) | 1982-04-16 | 1982-04-16 | Dl−セリンの光学分割法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6254782A JPS58180464A (ja) | 1982-04-16 | 1982-04-16 | Dl−セリンの光学分割法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58180464A JPS58180464A (ja) | 1983-10-21 |
| JPS6325580B2 true JPS6325580B2 (ja) | 1988-05-26 |
Family
ID=13203367
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6254782A Granted JPS58180464A (ja) | 1982-04-16 | 1982-04-16 | Dl−セリンの光学分割法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58180464A (ja) |
-
1982
- 1982-04-16 JP JP6254782A patent/JPS58180464A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58180464A (ja) | 1983-10-21 |
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