JPS6331925Y2 - - Google Patents
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- JPS6331925Y2 JPS6331925Y2 JP1983150970U JP15097083U JPS6331925Y2 JP S6331925 Y2 JPS6331925 Y2 JP S6331925Y2 JP 1983150970 U JP1983150970 U JP 1983150970U JP 15097083 U JP15097083 U JP 15097083U JP S6331925 Y2 JPS6331925 Y2 JP S6331925Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- mold part
- rubber
- forming
- diameter
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Description
〔技術分野〕
本考案は、コンクリートブロツク等に孔を形成
するための孔成形用ゴム型に関する。 〔従来技術〕 コンクリートブロツク、コンクリート壁等には
孔が形成されることが多い。例えば土地を有効利
用するため近年開発された垂直積み上げ可能なT
型コンクリートブロツクにおいては、芯棒挿入用
の孔が形成される。 ところでこのコンクリートブロツクに孔を形成
するにあたつては、従来より、コンクリートブロ
ツクと等しい大きさのキヤビテイ部を有する主成
形型に鉄パイプを組込み、その後、主成形型のキ
ヤビテイ部内にコンクリートを流し込み、そして
キヤビテイ部内のコンクリートが半固化状態のと
きに鉄パイプを主成形型から抜き取ることにして
いる。半固化状態のときに鉄パイプを抜き取る理
由は、コンクリートがほとんど固化した状態で鉄
パイプを抜き取ろうとすると、固化したコンクリ
ートが鉄パイプの周りを覆つて鉄パイプに密着し
ていることから、抜き取り作業が著しく困難ある
いは事実上不可能となるからである。 以上のように従来においてはコンクリートブロ
ツクの半固化状態で鉄パイプを抜き取らねばなら
ぬため、抜き取りのタイミングを誤ると、コンク
リートブロツクに種々の欠陥が生じる問題があつ
た。例えば、抜き取りが早すぎると、鉄パイプを
抜き取つた孔に未固化のコンクリートが流れ込
み、孔の形状が変形したり、場合によつては孔が
詰まる。逆に抜き取りが遅すぎると、コンクリー
トが固化するため鉄パイプを抜き取るにはコンク
リートブロツクを破壊しなければならない。 〔考案の目的〕 本考案は上記した従来技術を背景としてなされ
たものである。本考案の目的は、抜き取り作業を
容易ならしめる孔成形用ゴム型を提供するにあ
る。 〔考案の構成〕 本考案者は、鋭意研究の結果、繊維コードを有
するテープ状体を型部の軸線と平行な方向に対し
て47度以上53度以下の角度で正逆二方向のスパイ
ラル状に巻回した補強層を埋設した型部を形成
し、その内部空間内の圧力を低くしたり高くした
りすることによつて孔成形用ゴム型の径を減少さ
せたり増大させたりすることにすれば、孔成形用
ゴム型の抜き取り作業が容易になることを知見し
た。本考案はこの知見に基づいて完成されたもの
である。 即ち、本考案の孔成形用ゴム型は、両端部が開
口する筒状のゴム製型部と、前記型部の開口に気
密的に固定された一対の封止具と、少なくとも一
方の封止具に設けられ該型部及び封止具で形成さ
れた内部空間内の流体を入出する開閉部材とで構
成され、型部は、少なくとも繊維コードを有する
テープ状体を型部の軸線と平行な方向に対して47
度以上53度以下の角度で正逆二方向のスパイラル
状に巻回した補強層を埋設して形成されており、
型部は前記内部空間内の流体圧が常圧状態である
とき筒状を保持し、内部空間内の流体圧を高める
ことにより型部の径が増大し、型部の長さが収縮
するように構成されていることを特徴とするもの
である。 本考案の孔成形用ゴム型は、コンクリートブロ
ツクに孔を形成する際に限らず、他の種類のコン
クリート製の構築物に孔を形成する際にも、珪酸
カルシウムを主体とする構築物に孔を形成する際
にも利用できる。 型部は空気等の流体が送入されて脹らむ部材で
ある。そのため型部はゴムから筒状に作製されて
いる。流体としては空気が望ましいが、他の気体
であつてもよく、又場合によつては液体、例えば
油、水を使用してもよい。型部は通常円筒状であ
る。型部の径及び長さは、形成すべき孔の内径及
び長さに応じて設定する。型部はテーパ状となつ
ていることが望ましい。テーパ状に形成すれば、
コンクリートブロツク等から孔成形用ゴム型を抜
き取る作業が一層容易になる。従つて型部の全長
にわたつてテーパ部を形成してもよいし、又、型
部の一端部のみにテーパ部を形成してもよい。 封止具は、型部内の流体が外方へ漏れぬように
型部の両端部の開口を密封状態に閉塞するもので
ある。そのため封止具は、型部の開口に気密的に
固定されている。封止具は通常有底円筒状であ
る。封止具には、取手を設けてもよい。取手を設
ければ孔成形用ゴム型の抜き取りは一層容易とな
る。又、封止具には、圧力計を取付けてもよい。
圧力計を取付ければ、型部の内部空間の流体圧を
直ちに調べ得て便利である。 開閉部材は、型部及び封止具で形成された内部
空間内の流体を入出するためのものである。その
ため開閉部材は、封止具に形成された流体入出孔
を開放及び閉塞し得る構造とされている。代表的
な開閉部材としてはエアーカプラーを使用でき
る。他の開閉部材としては手動バルブ、電磁バル
ブ等を使用できる。 ところで本考案にあつては、前記した型部は、
内部空間内の流体圧を高めることによつて、型部
の径が増大するように構成されている。又型部
は、この流体圧が常圧状態のときには筒状を保持
するように構成されている。ここで常圧状態は、
大気圧下の意味である。上記のような構成とする
にあたつては、型部は、繊維コードを有するテー
プ状体を正逆二方向のスパイラル状に巻回した補
強層を含む構成とされている。ここで繊維コード
は繊維の一本一本をいい、例えばポリエステル糸
がある。又、前記補強層を形成するテープ状体と
は、該繊維コードを長手方向に引きそろえ、から
み糸にて拘束したすだれ帆布にゴムをトツピング
せしめたテープ状のものを意味し、テープ状体は
長手方向に強度を有する。 繊維コードを有するテープ状体は、筒状の型部
の軸線と平行な方向に対して53度以下の角度でス
パイラル状に傾斜して巻回されている。軸線は、
筒状をなす型部の長手方向の中心線の意味であ
る。53度以下の角度で巻回する理由は次の通りで
ある。即ち、上記したように筒状の型部が、テー
プ状体を正逆二方向のスパイラル状に巻回した補
強層を含むと、上記角度を54度44分とすれば、型
部の径方向の強度と長さ方向の強度とが等しくな
ることが理論的に解明されている。ここで上記角
度を54度44分よりも小さく設定すれば、型部の径
方向の強度が長さ方向の強度より弱いため型部内
に空気を送入したときに、角度が54度44分に戻ろ
うとする。このため型部は径方向に脹らみ、長さ
方向に収縮する。又、上記角度を54度44分よりも
大きく設定すれば、型部内に空気を送入したとき
に、角度が54度44分に戻ろうとする。このため、
型部は長さ方向に伸び、径方向に縮む。従つて、
上記角度を予め53度以下の値に設定しておけば、
空気を送出したときに上記角度が53度以下の値か
ら54度44分に戻るように拡がる。故に型部の径を
効率よく増大させ得る。 但し、上記角度を小さく設定しすぎると、型部
の径が増大しすぎ、そのため型部の長さが収縮し
すぎる。故に上記角度は53〜47度の範囲内である
ことが望ましい。 尚、補強層は耐熱ゴムから作製する。 さて本考案の孔成形用ゴム型の代表的な使用方
法をコンクリートブロツクの製造工程を例にとつ
て説明する。まず、開閉部材を開放させて型部内
に流体例えば空気を送入することにより、型部の
径を増大させる。径が所定の大きさに増大した
ら、開閉部材を閉塞する。その後、型部の径が増
大した孔成形用ゴム型を主成形型に組み込む。
尚、流体を充填する前の孔成形用ゴム型を主成形
型に組み込んだ後に、型部内に流体を送入しても
よい。次に主成形型のキヤビテイ部内にバイブレ
ータ等を使用してコンクリートを流し込みコンク
リートを固化させる。この場合70〜80℃に保温さ
れたスチーム室に主成形型を収納してコンクリー
トを養生させてもよい。所定時間経過してコンク
リートが固化したならば、開閉部材を開放して流
体を型部から排出し、型部の内部空間を減圧す
る。これによつて型部の径を減少させる。する
と、型部の外面とコンクリートの孔周縁との間
に、径減少ぶんの隙間が生じる。この隙間を利用
して孔成形用ゴム型をコンクリートブロツクから
抜き取る。 〔考案の効果〕 上記したように本考案の孔成形用ゴム型によれ
ば、開閉部材を開放して内部空間内の流体を排出
すれば、型部の径が減少し、型部の外面の周囲に
隙間を生じさせ得るので、それだけ孔成形用ゴム
型をコンクリートブロツクやコンクリート壁等か
ら抜き取る作業が容易となる。 又、前記隙間を利用すれば、孔成形用ゴム型の
抜き取りは、コンクリートやコンクリート壁等が
固化した後であつても行ない得ることから、半分
固化状態のときに抜き取らざるを得なかつた従来
とは異なり、孔の変形や詰まり等の欠陥を防止す
ることができる。 ところで仮に型部内に充填された流体を排出し
たときに型部が偏平となる構成とした場合には、
コンクリート等の固化後に孔成形用ゴム型を抜き
取る際に、偏平な型部の端部が孔の周縁にひどく
こすりつけられて損傷するといつた問題が生じ易
い。型部は偏平なため横に広がつており、そのた
め型部の幅が孔の内径よりも大きくなるからであ
る。この点本考案では、型部は、繊維コードを有
するテープ状体を正逆二方向のスパイラル状に巻
回した補強層を埋設して形成されているため、型
部の内部空間の流体圧が常圧状態であるときであ
つても型部は偏平ではなく、筒状を保持する構成
である。そのため型部内に充填された流体を排出
したときであつても、型部は筒状を保ち、折曲し
ない。従つて型部の損傷を抑え得る。 〔実施例〕 第1図〜第4図は本考案の一実施例の孔成形用
ゴム型を示す。 第1図は上半分を断面で示す孔成形用ゴム型の
側面図である。第1図において1は長筒状をなす
型部である。型部1の一端部1a側には抜け勾配
としてテーパ部2が形成されている。テーパ部2
は、型部の一端部1aの先端に向かうにつれて径
小となるように傾斜している。テーパ部2の抜け
勾配は8度程度である。この型部1の一端部1a
の開口には、金属製の有底円筒状をなす第一の封
止具3が嵌め込まれている、又、型部1の他端部
1bの開口には、封止板6を中央部寄りに有する
円筒状をなす金属製の第二の封止具4が嵌め込ま
れている。型部1の一端部1a及び他端部1bの
外周囲には締付バンド5が二個つづ固定されてお
り、これによつて型部1と封止具3,4との間が
気密状態に保たれている。 第二の封止具4を構成する封止板6には貫通孔
7が形成されている。そして封止板6には開閉部
材であるエアーカプラー8が貫通孔7に臨むよう
に取付けられている。エアーカプラー8は、図示
はしないが内部にスプリングと、スプリングの弾
発力によつて開閉する弁とを有している。そして
空気供給用のホースをエアーカプラー8に連結し
たときには、弁が開いて該ホースと型部1とが連
通されて型部1内に空気を送入し得るようにな
る。又、該ホースをエアーカプラー8から取り外
したときには、スプリングの弾発力によつてエア
ーカプラー8の弁が自動的に閉じ、型部1内への
空気の送入が停止される。 ところで本例の型部1は、テープ状体9a及び
9bを正逆二方向のスパイラル状に巻回した補強
層9と、この補強層9の内側の内面ゴム層10
と、補強層9の外側の外面ゴム層11とより構成
されている。ここで補強層9を形成するテープ状
体9a及び9bは、ポリエステル繊維コードを長
手方向に引きそろえ、からみ糸で拘束したすだれ
帆布にゴムをトツピングしたものである。内面ゴ
ム層10はスチレンブタジエンゴム製であり、外
面ゴム層11はクロロプレンゴム製である。なお
テープ状体9a及び9bの一枚の厚みは0.5mmで、
二枚で積層形成される補強層9の厚みは1mmであ
る。又、内面ゴム層10、外面ゴム層11の厚み
は1mmである。従つて型部1の層厚は3mmであ
る。 さて、上記構成の型部1を有する本例の孔成形
用ゴム型をどのように製造したか説明する。 まず、第3図に示すようにテーパ部12を有す
る筒状のマンドレル13を主マンドレル14に嵌
め込んで装着した。次にマンドレル13の外周面
を離型剤で拭き、そして、内面ゴム層10を形成
すべく厚み1mm、幅270mmのゴムシートをマンド
レル13及びマンドレル14の全長にわたつてす
し巻き状に巻いた。次に第3図に示すように積ゴ
ム16を、内面ゴム層10のうちマンドレル13
の先方のくぼみに貼り合せた。この積ゴム16は
くぼみを埋め、加硫後の該部のやせを防止するた
めのものである。 次に厚み0.5mm、幅170mmのテープ状体9aを内
面ゴム層10の外周面に第2図に示すようにスパ
イラル状に巻回した。このとき、マンドレル13
の軸線15に対して50度の角度で巻回した。 その後別の同じテープ状体9bを前記テープ状
体9aに重ねて逆向きにスパイラル状に巻回し
た。このときテープ状体9bは、マンドレル13
の軸線15に対して50度の角度で傾斜させて巻回
した。 尚、このテープ状体9a及び9bは具体的に
は、ポリエステル繊維コードを長手方向にひきそ
ろえからみ糸にて拘束した広幅(通常1.3m)の
すだれ帆布に、カレンダーロール等にてゴムをト
ツピングし、それを所要幅(本例では170mm)に
長手方向にそつて切断して形成した。上記のよう
に正逆二方向に重ね合わせて巻回されたテープ状
体9a及び9bにより補強層9が構成された。 次にこの補強層9の外周に、外面ゴム層11を
形成すべく、厚み0.5mm、幅280mmのゴムシートを
すしまき状に巻いた。その後外面ゴム層11の外
周にラツピング布を巻回し、その状態で加硫処理
を行なつた。加硫処理は3.5Kg/cm2の圧力下で60
分間行なつた。しかる後ラツピング布を離脱し
た。 次に所定の長さに切断して筒状の型部1を形成
した。その後該型部1からマンドレル13及びマ
ンドレル14を抜き取つた。この場合、型部1の
筒状は保持された。その後第一の封止具3及び第
二の封止具4を型部1の両端の開口部に嵌め込
み、締付バンド5によつて固定した。 上記のように製造した孔成形用ゴム型の全長は
1350mm、型部1の一端部1aの外径は83mm、型部
1の他端部1bの外径は100mmであつた。かかる
孔成形用ゴム型の型部1の内部空間に空気を送出
し、外径変化及び長さ変化を試験した。試験は、
空気供給用のホースをエアーカプラー8に連結し
て型部1の内部空間に空気を送ることによつて行
なつた。表は、型部1の内部空間の圧力と孔成形
用ゴム型の外径との関係、該圧力と長さとの関係
を示すものである。尚、外径の測定部位は、型部
1の一端部1aの先端から650mm中央側へ寄つた
部位である。表に示すように空気を送入しておら
ず内部空間内の圧力が常圧のときには外径は87.6
mm、長さは1350mmであつた。この
するための孔成形用ゴム型に関する。 〔従来技術〕 コンクリートブロツク、コンクリート壁等には
孔が形成されることが多い。例えば土地を有効利
用するため近年開発された垂直積み上げ可能なT
型コンクリートブロツクにおいては、芯棒挿入用
の孔が形成される。 ところでこのコンクリートブロツクに孔を形成
するにあたつては、従来より、コンクリートブロ
ツクと等しい大きさのキヤビテイ部を有する主成
形型に鉄パイプを組込み、その後、主成形型のキ
ヤビテイ部内にコンクリートを流し込み、そして
キヤビテイ部内のコンクリートが半固化状態のと
きに鉄パイプを主成形型から抜き取ることにして
いる。半固化状態のときに鉄パイプを抜き取る理
由は、コンクリートがほとんど固化した状態で鉄
パイプを抜き取ろうとすると、固化したコンクリ
ートが鉄パイプの周りを覆つて鉄パイプに密着し
ていることから、抜き取り作業が著しく困難ある
いは事実上不可能となるからである。 以上のように従来においてはコンクリートブロ
ツクの半固化状態で鉄パイプを抜き取らねばなら
ぬため、抜き取りのタイミングを誤ると、コンク
リートブロツクに種々の欠陥が生じる問題があつ
た。例えば、抜き取りが早すぎると、鉄パイプを
抜き取つた孔に未固化のコンクリートが流れ込
み、孔の形状が変形したり、場合によつては孔が
詰まる。逆に抜き取りが遅すぎると、コンクリー
トが固化するため鉄パイプを抜き取るにはコンク
リートブロツクを破壊しなければならない。 〔考案の目的〕 本考案は上記した従来技術を背景としてなされ
たものである。本考案の目的は、抜き取り作業を
容易ならしめる孔成形用ゴム型を提供するにあ
る。 〔考案の構成〕 本考案者は、鋭意研究の結果、繊維コードを有
するテープ状体を型部の軸線と平行な方向に対し
て47度以上53度以下の角度で正逆二方向のスパイ
ラル状に巻回した補強層を埋設した型部を形成
し、その内部空間内の圧力を低くしたり高くした
りすることによつて孔成形用ゴム型の径を減少さ
せたり増大させたりすることにすれば、孔成形用
ゴム型の抜き取り作業が容易になることを知見し
た。本考案はこの知見に基づいて完成されたもの
である。 即ち、本考案の孔成形用ゴム型は、両端部が開
口する筒状のゴム製型部と、前記型部の開口に気
密的に固定された一対の封止具と、少なくとも一
方の封止具に設けられ該型部及び封止具で形成さ
れた内部空間内の流体を入出する開閉部材とで構
成され、型部は、少なくとも繊維コードを有する
テープ状体を型部の軸線と平行な方向に対して47
度以上53度以下の角度で正逆二方向のスパイラル
状に巻回した補強層を埋設して形成されており、
型部は前記内部空間内の流体圧が常圧状態である
とき筒状を保持し、内部空間内の流体圧を高める
ことにより型部の径が増大し、型部の長さが収縮
するように構成されていることを特徴とするもの
である。 本考案の孔成形用ゴム型は、コンクリートブロ
ツクに孔を形成する際に限らず、他の種類のコン
クリート製の構築物に孔を形成する際にも、珪酸
カルシウムを主体とする構築物に孔を形成する際
にも利用できる。 型部は空気等の流体が送入されて脹らむ部材で
ある。そのため型部はゴムから筒状に作製されて
いる。流体としては空気が望ましいが、他の気体
であつてもよく、又場合によつては液体、例えば
油、水を使用してもよい。型部は通常円筒状であ
る。型部の径及び長さは、形成すべき孔の内径及
び長さに応じて設定する。型部はテーパ状となつ
ていることが望ましい。テーパ状に形成すれば、
コンクリートブロツク等から孔成形用ゴム型を抜
き取る作業が一層容易になる。従つて型部の全長
にわたつてテーパ部を形成してもよいし、又、型
部の一端部のみにテーパ部を形成してもよい。 封止具は、型部内の流体が外方へ漏れぬように
型部の両端部の開口を密封状態に閉塞するもので
ある。そのため封止具は、型部の開口に気密的に
固定されている。封止具は通常有底円筒状であ
る。封止具には、取手を設けてもよい。取手を設
ければ孔成形用ゴム型の抜き取りは一層容易とな
る。又、封止具には、圧力計を取付けてもよい。
圧力計を取付ければ、型部の内部空間の流体圧を
直ちに調べ得て便利である。 開閉部材は、型部及び封止具で形成された内部
空間内の流体を入出するためのものである。その
ため開閉部材は、封止具に形成された流体入出孔
を開放及び閉塞し得る構造とされている。代表的
な開閉部材としてはエアーカプラーを使用でき
る。他の開閉部材としては手動バルブ、電磁バル
ブ等を使用できる。 ところで本考案にあつては、前記した型部は、
内部空間内の流体圧を高めることによつて、型部
の径が増大するように構成されている。又型部
は、この流体圧が常圧状態のときには筒状を保持
するように構成されている。ここで常圧状態は、
大気圧下の意味である。上記のような構成とする
にあたつては、型部は、繊維コードを有するテー
プ状体を正逆二方向のスパイラル状に巻回した補
強層を含む構成とされている。ここで繊維コード
は繊維の一本一本をいい、例えばポリエステル糸
がある。又、前記補強層を形成するテープ状体と
は、該繊維コードを長手方向に引きそろえ、から
み糸にて拘束したすだれ帆布にゴムをトツピング
せしめたテープ状のものを意味し、テープ状体は
長手方向に強度を有する。 繊維コードを有するテープ状体は、筒状の型部
の軸線と平行な方向に対して53度以下の角度でス
パイラル状に傾斜して巻回されている。軸線は、
筒状をなす型部の長手方向の中心線の意味であ
る。53度以下の角度で巻回する理由は次の通りで
ある。即ち、上記したように筒状の型部が、テー
プ状体を正逆二方向のスパイラル状に巻回した補
強層を含むと、上記角度を54度44分とすれば、型
部の径方向の強度と長さ方向の強度とが等しくな
ることが理論的に解明されている。ここで上記角
度を54度44分よりも小さく設定すれば、型部の径
方向の強度が長さ方向の強度より弱いため型部内
に空気を送入したときに、角度が54度44分に戻ろ
うとする。このため型部は径方向に脹らみ、長さ
方向に収縮する。又、上記角度を54度44分よりも
大きく設定すれば、型部内に空気を送入したとき
に、角度が54度44分に戻ろうとする。このため、
型部は長さ方向に伸び、径方向に縮む。従つて、
上記角度を予め53度以下の値に設定しておけば、
空気を送出したときに上記角度が53度以下の値か
ら54度44分に戻るように拡がる。故に型部の径を
効率よく増大させ得る。 但し、上記角度を小さく設定しすぎると、型部
の径が増大しすぎ、そのため型部の長さが収縮し
すぎる。故に上記角度は53〜47度の範囲内である
ことが望ましい。 尚、補強層は耐熱ゴムから作製する。 さて本考案の孔成形用ゴム型の代表的な使用方
法をコンクリートブロツクの製造工程を例にとつ
て説明する。まず、開閉部材を開放させて型部内
に流体例えば空気を送入することにより、型部の
径を増大させる。径が所定の大きさに増大した
ら、開閉部材を閉塞する。その後、型部の径が増
大した孔成形用ゴム型を主成形型に組み込む。
尚、流体を充填する前の孔成形用ゴム型を主成形
型に組み込んだ後に、型部内に流体を送入しても
よい。次に主成形型のキヤビテイ部内にバイブレ
ータ等を使用してコンクリートを流し込みコンク
リートを固化させる。この場合70〜80℃に保温さ
れたスチーム室に主成形型を収納してコンクリー
トを養生させてもよい。所定時間経過してコンク
リートが固化したならば、開閉部材を開放して流
体を型部から排出し、型部の内部空間を減圧す
る。これによつて型部の径を減少させる。する
と、型部の外面とコンクリートの孔周縁との間
に、径減少ぶんの隙間が生じる。この隙間を利用
して孔成形用ゴム型をコンクリートブロツクから
抜き取る。 〔考案の効果〕 上記したように本考案の孔成形用ゴム型によれ
ば、開閉部材を開放して内部空間内の流体を排出
すれば、型部の径が減少し、型部の外面の周囲に
隙間を生じさせ得るので、それだけ孔成形用ゴム
型をコンクリートブロツクやコンクリート壁等か
ら抜き取る作業が容易となる。 又、前記隙間を利用すれば、孔成形用ゴム型の
抜き取りは、コンクリートやコンクリート壁等が
固化した後であつても行ない得ることから、半分
固化状態のときに抜き取らざるを得なかつた従来
とは異なり、孔の変形や詰まり等の欠陥を防止す
ることができる。 ところで仮に型部内に充填された流体を排出し
たときに型部が偏平となる構成とした場合には、
コンクリート等の固化後に孔成形用ゴム型を抜き
取る際に、偏平な型部の端部が孔の周縁にひどく
こすりつけられて損傷するといつた問題が生じ易
い。型部は偏平なため横に広がつており、そのた
め型部の幅が孔の内径よりも大きくなるからであ
る。この点本考案では、型部は、繊維コードを有
するテープ状体を正逆二方向のスパイラル状に巻
回した補強層を埋設して形成されているため、型
部の内部空間の流体圧が常圧状態であるときであ
つても型部は偏平ではなく、筒状を保持する構成
である。そのため型部内に充填された流体を排出
したときであつても、型部は筒状を保ち、折曲し
ない。従つて型部の損傷を抑え得る。 〔実施例〕 第1図〜第4図は本考案の一実施例の孔成形用
ゴム型を示す。 第1図は上半分を断面で示す孔成形用ゴム型の
側面図である。第1図において1は長筒状をなす
型部である。型部1の一端部1a側には抜け勾配
としてテーパ部2が形成されている。テーパ部2
は、型部の一端部1aの先端に向かうにつれて径
小となるように傾斜している。テーパ部2の抜け
勾配は8度程度である。この型部1の一端部1a
の開口には、金属製の有底円筒状をなす第一の封
止具3が嵌め込まれている、又、型部1の他端部
1bの開口には、封止板6を中央部寄りに有する
円筒状をなす金属製の第二の封止具4が嵌め込ま
れている。型部1の一端部1a及び他端部1bの
外周囲には締付バンド5が二個つづ固定されてお
り、これによつて型部1と封止具3,4との間が
気密状態に保たれている。 第二の封止具4を構成する封止板6には貫通孔
7が形成されている。そして封止板6には開閉部
材であるエアーカプラー8が貫通孔7に臨むよう
に取付けられている。エアーカプラー8は、図示
はしないが内部にスプリングと、スプリングの弾
発力によつて開閉する弁とを有している。そして
空気供給用のホースをエアーカプラー8に連結し
たときには、弁が開いて該ホースと型部1とが連
通されて型部1内に空気を送入し得るようにな
る。又、該ホースをエアーカプラー8から取り外
したときには、スプリングの弾発力によつてエア
ーカプラー8の弁が自動的に閉じ、型部1内への
空気の送入が停止される。 ところで本例の型部1は、テープ状体9a及び
9bを正逆二方向のスパイラル状に巻回した補強
層9と、この補強層9の内側の内面ゴム層10
と、補強層9の外側の外面ゴム層11とより構成
されている。ここで補強層9を形成するテープ状
体9a及び9bは、ポリエステル繊維コードを長
手方向に引きそろえ、からみ糸で拘束したすだれ
帆布にゴムをトツピングしたものである。内面ゴ
ム層10はスチレンブタジエンゴム製であり、外
面ゴム層11はクロロプレンゴム製である。なお
テープ状体9a及び9bの一枚の厚みは0.5mmで、
二枚で積層形成される補強層9の厚みは1mmであ
る。又、内面ゴム層10、外面ゴム層11の厚み
は1mmである。従つて型部1の層厚は3mmであ
る。 さて、上記構成の型部1を有する本例の孔成形
用ゴム型をどのように製造したか説明する。 まず、第3図に示すようにテーパ部12を有す
る筒状のマンドレル13を主マンドレル14に嵌
め込んで装着した。次にマンドレル13の外周面
を離型剤で拭き、そして、内面ゴム層10を形成
すべく厚み1mm、幅270mmのゴムシートをマンド
レル13及びマンドレル14の全長にわたつてす
し巻き状に巻いた。次に第3図に示すように積ゴ
ム16を、内面ゴム層10のうちマンドレル13
の先方のくぼみに貼り合せた。この積ゴム16は
くぼみを埋め、加硫後の該部のやせを防止するた
めのものである。 次に厚み0.5mm、幅170mmのテープ状体9aを内
面ゴム層10の外周面に第2図に示すようにスパ
イラル状に巻回した。このとき、マンドレル13
の軸線15に対して50度の角度で巻回した。 その後別の同じテープ状体9bを前記テープ状
体9aに重ねて逆向きにスパイラル状に巻回し
た。このときテープ状体9bは、マンドレル13
の軸線15に対して50度の角度で傾斜させて巻回
した。 尚、このテープ状体9a及び9bは具体的に
は、ポリエステル繊維コードを長手方向にひきそ
ろえからみ糸にて拘束した広幅(通常1.3m)の
すだれ帆布に、カレンダーロール等にてゴムをト
ツピングし、それを所要幅(本例では170mm)に
長手方向にそつて切断して形成した。上記のよう
に正逆二方向に重ね合わせて巻回されたテープ状
体9a及び9bにより補強層9が構成された。 次にこの補強層9の外周に、外面ゴム層11を
形成すべく、厚み0.5mm、幅280mmのゴムシートを
すしまき状に巻いた。その後外面ゴム層11の外
周にラツピング布を巻回し、その状態で加硫処理
を行なつた。加硫処理は3.5Kg/cm2の圧力下で60
分間行なつた。しかる後ラツピング布を離脱し
た。 次に所定の長さに切断して筒状の型部1を形成
した。その後該型部1からマンドレル13及びマ
ンドレル14を抜き取つた。この場合、型部1の
筒状は保持された。その後第一の封止具3及び第
二の封止具4を型部1の両端の開口部に嵌め込
み、締付バンド5によつて固定した。 上記のように製造した孔成形用ゴム型の全長は
1350mm、型部1の一端部1aの外径は83mm、型部
1の他端部1bの外径は100mmであつた。かかる
孔成形用ゴム型の型部1の内部空間に空気を送出
し、外径変化及び長さ変化を試験した。試験は、
空気供給用のホースをエアーカプラー8に連結し
て型部1の内部空間に空気を送ることによつて行
なつた。表は、型部1の内部空間の圧力と孔成形
用ゴム型の外径との関係、該圧力と長さとの関係
を示すものである。尚、外径の測定部位は、型部
1の一端部1aの先端から650mm中央側へ寄つた
部位である。表に示すように空気を送入しておら
ず内部空間内の圧力が常圧のときには外径は87.6
mm、長さは1350mmであつた。この
【表】
とき型部1の筒状は保持されていた。内部空間の
ゲージ圧が2Kg/cm2のときには、外径は90.1mmに
脹れ、長さは1312mmに収縮した。内部空間のゲー
ジ圧が4Kg/cm2のときには、外径は91.7mmに脹
れ、長さは1302mmに収縮した。 従つて、内部空間のゲージ圧を4Kg/cm2とした
孔成形用ゴム型では、コンクリート固化後にエア
ーカプラー8を開放して型部1の内部空間の空気
を排出すれば、型部1の外径は4.1mm(91.7mm−
87.6mm=4.1mm)減少する。この減少ぶんに相当
する隙間が型部1と孔との間に生じる。
ゲージ圧が2Kg/cm2のときには、外径は90.1mmに
脹れ、長さは1312mmに収縮した。内部空間のゲー
ジ圧が4Kg/cm2のときには、外径は91.7mmに脹
れ、長さは1302mmに収縮した。 従つて、内部空間のゲージ圧を4Kg/cm2とした
孔成形用ゴム型では、コンクリート固化後にエア
ーカプラー8を開放して型部1の内部空間の空気
を排出すれば、型部1の外径は4.1mm(91.7mm−
87.6mm=4.1mm)減少する。この減少ぶんに相当
する隙間が型部1と孔との間に生じる。
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は上半
分を断面で示す孔成形用ゴム型全体の側面図、第
2図はマンドレルにテープ状体をスパイラル状に
巻回する途中の状態を示す側面図、第3図は孔成
形用ゴム型の製造工程を示す要部の拡大断面図で
ある。 図中、1は型部、3及び4は封止具、9は補強
層、9a及び9bはテープ状体、10は内面ゴム
層、11は外面ゴム層、12はテーパ部を示す。
分を断面で示す孔成形用ゴム型全体の側面図、第
2図はマンドレルにテープ状体をスパイラル状に
巻回する途中の状態を示す側面図、第3図は孔成
形用ゴム型の製造工程を示す要部の拡大断面図で
ある。 図中、1は型部、3及び4は封止具、9は補強
層、9a及び9bはテープ状体、10は内面ゴム
層、11は外面ゴム層、12はテーパ部を示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端部が開口する筒状のゴム製型部と、前記
型部の開口に機密的に固定された一対の封止具
と、少なくとも一方の封止具に設けられ該型部
及び封止具で形成された内部空間内の流体を入
出する開閉部材とで構成され、 前記型部は、少なくとも繊維コードを有する
テープ状体を前記型部の軸線と平行な方向に対
して47度以上53度以下の角度で正逆二方向のス
パイラル状に巻回した補強層を埋設して形成さ
れており、前記型部は前記内部空間内の流体圧
が常圧状態であるとき筒状を保持し、前記内部
空間内の流体圧を高めることにより前記型部の
径が増大し、前記型部の長さが収縮するように
構成されていることを特徴とする孔成形用ゴム
型。 (2) 補強層は、この繊維コードがポリエステル糸
であり、ゴム成分が耐熱ゴムであるように構成
されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
の孔成形用ゴム型。 (3) 型部は、一端の直径が中央部の直径に対して
小さいテーパ状となつている実用新案登録請求
の範囲第1項記載の孔成形用ゴム型。 (4) 開閉部材は、一端がテーパ状となつている端
と反対側の端の封止具にのみ設けられている実
用新案登録請求の範囲第1項記載の孔成形用ゴ
ム型。 (5) コンクリートブロツクの孔成形に使用される
実用新案登録請求の範囲第1項記載の孔成形用
ゴム型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15097083U JPS6058304U (ja) | 1983-09-29 | 1983-09-29 | 孔成形用ゴム型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15097083U JPS6058304U (ja) | 1983-09-29 | 1983-09-29 | 孔成形用ゴム型 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6058304U JPS6058304U (ja) | 1985-04-23 |
| JPS6331925Y2 true JPS6331925Y2 (ja) | 1988-08-25 |
Family
ID=30334682
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15097083U Granted JPS6058304U (ja) | 1983-09-29 | 1983-09-29 | 孔成形用ゴム型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6058304U (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5655212A (en) * | 1979-10-13 | 1981-05-15 | Keisuke Shimizu | Manufacture of hollow concrete board |
-
1983
- 1983-09-29 JP JP15097083U patent/JPS6058304U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6058304U (ja) | 1985-04-23 |
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