JPS633947B2 - - Google Patents
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- JPS633947B2 JPS633947B2 JP55080861A JP8086180A JPS633947B2 JP S633947 B2 JPS633947 B2 JP S633947B2 JP 55080861 A JP55080861 A JP 55080861A JP 8086180 A JP8086180 A JP 8086180A JP S633947 B2 JPS633947 B2 JP S633947B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- cavitation
- erosion
- erosion resistance
- steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Hydraulic Turbines (AREA)
Description
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
本発明は、水力発電用水車ランナ、ガイド・ベ
ーン、ステー・ベーン、船舶用プロペラ、および
各種ポンプ等に使用される耐キヤビテーシヨン・
エロージヨン性に優れた鋼に関する。 (従来の技術) 近年、エネルギーの有効利用の見地から、比較
的短時間で出力調整が可能な水力発電、特に夜間
の余剰電力を有効に利用できる揚水発電プラント
の建設が盛んである。しかも水力発電プラントは
建設地点の限定、単機容量に対する建設費の低
減、発電効率の向上などの点から、大容量化され
る傾向にあり、揚水発電においては高落差、高揚
程化が進んでいる。 しかしながら、高揚程化や流速の増大をまねく
高落差化はキヤビテーシヨンの発生を増大させ水
車ランナのキヤビテーシヨン・エロージヨンを加
速させるという問題を生じていた。 また船舶の大型化、高速化に伴い、推進器の大
型化、高速化が行なわれているが、この高速化は
船舶用プロペラのキヤビテーシヨン・エロージヨ
ンを加速させている。 従来、水車ランナ材、ガイド、ベーン材、ステ
ー・ベーン材などには比較的多量のNiを含むマ
ルテンサイト系13%Crステンレス鋳鋼が使用さ
れているが、高揚程化や高落差化によりキヤビテ
ーシヨン・エロージヨンが加速されており、さら
に優れた耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を
有するものが要望されている。また、船舶におい
ては、推進器の大型化、高速化に伴い、プロペラ
材は銅合金から、より軽量化が可能な13%Crス
テンレス鋳鋼への移行が行なわれているが、ここ
でも耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れ
たものが要望されている。 マルテンサイト系13%Crステンレス鋳鋼の耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性はNi量が9
%程度までの範囲においては、Ni量の増加とと
もに改善されることは知られているが、9%程度
のNiを含む鋳鋼でもその耐キヤビテーシヨン・
エロージヨン性はオーステナイト系ステンレス鋼
であるSUS304程度である。 一般にオーステナイト系ステンレス鋼の耐キヤ
ビテーシヨン・エロージヨン性は、マルテンサイ
ト系13%Crステンレス鋳鋼よりも優れているが、
この材料は耐力が低いことから水車ランナなどの
キヤビテーシヨン・エロージヨン損耗の著しい部
位に肉盛溶接されて使用されている。 (発明が解決しようとする問題点) このように水力発電用材料、船舶用推進器、各
種ポンプ等の使用状態が苛酷になるにつれ、従来
材よりも耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が
さらに優れた材料が要望されてきた。 このような点に鑑み、本発明は耐キヤビテーシ
ヨン・エロージヨン性がSUS304より優れた耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れた鋼を提
供することを目的とする。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明はCr―Ni系ステンレス鋼に所定量のMn
を含有せしめ素地中に実質的にフエライト相を含
むことなくイプシロン相を必須とし、かつイプシ
ロン相(以下ε相と記す)あるいはオーステナイ
ト相(以下γ相と記す)を主体とすることによ
り、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を向上
させるものである。すなわち、重量パーセントで
0.20%以下のC、0.2〜1.0%のSi、11〜15%のCr、
0.5〜10%のNi、4%を越え15%以下のMn、2.0
%以下のMoを含有せしめ、素地はイプシロン相
(ε相)を必須とし、かつイプシロン相(ε相)
あるいはオーステナイト相(γ相)を主体とした
鋼の耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が
SUS304オーステナイト系ステンレス鋼の耐キヤ
ビテーシヨン・エロージヨン性より優れているこ
とを見い出したものである。この場合、素地中に
フエライト相が混在すると、その耐キヤビテーシ
ヨン・エロージヨン性は著しく劣化することから
素地中にはフエライト相を含まないことが必要で
ある。 また、優れた耐キヤビテーシヨン・エロージヨ
ン性を示すε相あるいはγ相を形成するに必要な
組成領域(以下最適組成領域と記す)はCの増量
により拡大できる。すなわち、特許請求の組成範
囲内にあるマルテンサイト系ステンレス鋼のC量
を高めると素地組成中にはε相やγ相が形成され
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性は著しく改
善される。またMoを添加することで耐キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン性はさらに改善される。 (作用) 以下、本発明に係る特許請求範囲の限定理由を
述べる。 組成:特許請求の範囲にある組成を有する鋼の
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性は、ε相を
必須とし、かつε相あるいはγ相を主体とする場
合に著しい効果を示す。この場合、組成中にフエ
ライト相が混在すると、耐キヤビテーシヨン・エ
ロージヨン性は著しく劣化することから組成中に
はフエライト相を含まない必要がある。 本発明においては靭性に優れたε相、γ相を主
体とした本体の表面のみが、キヤビテイ崩壊時に
加わる衝撃力によるマルテンサイト相に相変態を
おこすことにより、耐キヤビテーシヨン・エロー
ジヨン特性に優れる効果を奏する。しかし鋼の内
部は相変態を生じないため、材料特性上必要な靭
性は損われず、鋼全体は高い靭性を有している。
いわば外部環境に応じて鋼自体が保護作用を示す
自己補修型の合金と言える。従つて材料に必要な
靭性を有しつつ、耐キヤビテーシヨン・エロージ
ヨン特性に優れるものである。 従来のマルテンサイト鋼を用いた場合は、その
靭性の悪さから実用上は焼戻しを行なつている。
しかしながらこの様な焼戻し処理を行なうと耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン特性が低下してし
まう。本発明においては本体は靭性に優れるため
特にこのような処理を施す必要はない。 炭素(C):炭素はε相やγ相を形成させ、耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性を向上させる
ために必要な元素であるが、過剰の添加は靭性、
耐食性を害することから上限を0.2%とするが実
用上は0.03〜0.15%とすることが望ましい。 ケイ素(Si):ケイ素は鋼溶製時の湯流れ性を
改善し、また溶接性を改善させる為には0.2%以
上必要であるが、過剰の添加は靭性を害すること
から上限を1%とするが実用上は0.2〜0.8%とす
ることが望ましい。 クロム(Cr):クロムは耐食性を向上させるた
めに11%以上の添加が必要であるが、過剰の添加
は溶着層中にフエライト層を生成させ、耐キヤビ
テーシヨン・エロージヨン性を低下させることか
ら上限を15%とするが、さらに実用上は12%から
15%とすることが望ましい。 ニツケル(Ni):ニツケルはマンガンとあいま
つて鋼の組成をε、γ化し、キヤビテイの衝撃力
により鋼表面を相変態しやすくし、ひいては耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性を良くするため
に必要であり耐キヤビテーシヨン・エロージヨン
性、靭性を向上させるために、0.5%以上の添加
が必要である。多量に添加しても効果は大きくな
く、かえつて相変態を阻害し耐キヤビテーシヨ
ン・エロージヨン性が低下し、またコスト上昇に
なることから上限を10%とするが、実用上は2%
から8%とし、さらに好ましくは4.5%を越え8
%以下とすることが望ましい。 マンガン(Mn):マンガンはニツケルとあい
まつて鋼の組成をε、γ化し、キヤビテイの衝撃
力により鋼表面を相変態しやすくし、ひいては耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性、靭性を向上
させるために特に重要な元素であるが、4%以下
ではその効果は十分でなく、4%を越える添加が
必要である。しかし過剰の添加はかえつて相変態
を阻害し耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が
低下し、また湯流れ性を悪くすることから上限を
15%とするがさらに実用上は4.5〜10%とするこ
とが望ましい。 モリブデン(Mo):モリブデンは耐キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン性を向上させるが、過剰
の添加は靭性を害することから上限を2%とす
る。 本発明は高い耐力を必要としない耐キヤビテー
シヨン・エロージヨン用部材としてはもちろん、
水車ランナ、ガイド・ベーン、ステー・ベーン等
の水力発電用機器、船舶用プロペラ、各種ポンプ
等のキヤビテーシヨン・エロージヨン発生部位へ
の肉盛溶接材として使用できる他、発電プラント
のモイスチヤ・セパレータ・リヒータのパイプ等
耐エロージヨン性が要求される部位にも幅広く使
用できる耐食材料である。 (実施例) 以下実施例をもつて本発明鋼を詳細に説明す
る。真空高周波誘導溶解炉により第1表に示す組
成の試料を溶製した。実施例1〜6の試料につい
ては1100℃、2時間の溶体化処理後空冷した。比
較例1は市販のSUS304で上記と同様の熱処理を
施して使用した。また、比較例2〜4は、従来ラ
ンナ材に適用されている熱処理相当の熱履歴とし
て1100℃、2時間の溶体化を行なつたのち、さら
に650℃、2時間の焼戻しを行なつたものである。
ーン、ステー・ベーン、船舶用プロペラ、および
各種ポンプ等に使用される耐キヤビテーシヨン・
エロージヨン性に優れた鋼に関する。 (従来の技術) 近年、エネルギーの有効利用の見地から、比較
的短時間で出力調整が可能な水力発電、特に夜間
の余剰電力を有効に利用できる揚水発電プラント
の建設が盛んである。しかも水力発電プラントは
建設地点の限定、単機容量に対する建設費の低
減、発電効率の向上などの点から、大容量化され
る傾向にあり、揚水発電においては高落差、高揚
程化が進んでいる。 しかしながら、高揚程化や流速の増大をまねく
高落差化はキヤビテーシヨンの発生を増大させ水
車ランナのキヤビテーシヨン・エロージヨンを加
速させるという問題を生じていた。 また船舶の大型化、高速化に伴い、推進器の大
型化、高速化が行なわれているが、この高速化は
船舶用プロペラのキヤビテーシヨン・エロージヨ
ンを加速させている。 従来、水車ランナ材、ガイド、ベーン材、ステ
ー・ベーン材などには比較的多量のNiを含むマ
ルテンサイト系13%Crステンレス鋳鋼が使用さ
れているが、高揚程化や高落差化によりキヤビテ
ーシヨン・エロージヨンが加速されており、さら
に優れた耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を
有するものが要望されている。また、船舶におい
ては、推進器の大型化、高速化に伴い、プロペラ
材は銅合金から、より軽量化が可能な13%Crス
テンレス鋳鋼への移行が行なわれているが、ここ
でも耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れ
たものが要望されている。 マルテンサイト系13%Crステンレス鋳鋼の耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性はNi量が9
%程度までの範囲においては、Ni量の増加とと
もに改善されることは知られているが、9%程度
のNiを含む鋳鋼でもその耐キヤビテーシヨン・
エロージヨン性はオーステナイト系ステンレス鋼
であるSUS304程度である。 一般にオーステナイト系ステンレス鋼の耐キヤ
ビテーシヨン・エロージヨン性は、マルテンサイ
ト系13%Crステンレス鋳鋼よりも優れているが、
この材料は耐力が低いことから水車ランナなどの
キヤビテーシヨン・エロージヨン損耗の著しい部
位に肉盛溶接されて使用されている。 (発明が解決しようとする問題点) このように水力発電用材料、船舶用推進器、各
種ポンプ等の使用状態が苛酷になるにつれ、従来
材よりも耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が
さらに優れた材料が要望されてきた。 このような点に鑑み、本発明は耐キヤビテーシ
ヨン・エロージヨン性がSUS304より優れた耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れた鋼を提
供することを目的とする。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明はCr―Ni系ステンレス鋼に所定量のMn
を含有せしめ素地中に実質的にフエライト相を含
むことなくイプシロン相を必須とし、かつイプシ
ロン相(以下ε相と記す)あるいはオーステナイ
ト相(以下γ相と記す)を主体とすることによ
り、耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を向上
させるものである。すなわち、重量パーセントで
0.20%以下のC、0.2〜1.0%のSi、11〜15%のCr、
0.5〜10%のNi、4%を越え15%以下のMn、2.0
%以下のMoを含有せしめ、素地はイプシロン相
(ε相)を必須とし、かつイプシロン相(ε相)
あるいはオーステナイト相(γ相)を主体とした
鋼の耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が
SUS304オーステナイト系ステンレス鋼の耐キヤ
ビテーシヨン・エロージヨン性より優れているこ
とを見い出したものである。この場合、素地中に
フエライト相が混在すると、その耐キヤビテーシ
ヨン・エロージヨン性は著しく劣化することから
素地中にはフエライト相を含まないことが必要で
ある。 また、優れた耐キヤビテーシヨン・エロージヨ
ン性を示すε相あるいはγ相を形成するに必要な
組成領域(以下最適組成領域と記す)はCの増量
により拡大できる。すなわち、特許請求の組成範
囲内にあるマルテンサイト系ステンレス鋼のC量
を高めると素地組成中にはε相やγ相が形成され
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性は著しく改
善される。またMoを添加することで耐キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン性はさらに改善される。 (作用) 以下、本発明に係る特許請求範囲の限定理由を
述べる。 組成:特許請求の範囲にある組成を有する鋼の
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性は、ε相を
必須とし、かつε相あるいはγ相を主体とする場
合に著しい効果を示す。この場合、組成中にフエ
ライト相が混在すると、耐キヤビテーシヨン・エ
ロージヨン性は著しく劣化することから組成中に
はフエライト相を含まない必要がある。 本発明においては靭性に優れたε相、γ相を主
体とした本体の表面のみが、キヤビテイ崩壊時に
加わる衝撃力によるマルテンサイト相に相変態を
おこすことにより、耐キヤビテーシヨン・エロー
ジヨン特性に優れる効果を奏する。しかし鋼の内
部は相変態を生じないため、材料特性上必要な靭
性は損われず、鋼全体は高い靭性を有している。
いわば外部環境に応じて鋼自体が保護作用を示す
自己補修型の合金と言える。従つて材料に必要な
靭性を有しつつ、耐キヤビテーシヨン・エロージ
ヨン特性に優れるものである。 従来のマルテンサイト鋼を用いた場合は、その
靭性の悪さから実用上は焼戻しを行なつている。
しかしながらこの様な焼戻し処理を行なうと耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン特性が低下してし
まう。本発明においては本体は靭性に優れるため
特にこのような処理を施す必要はない。 炭素(C):炭素はε相やγ相を形成させ、耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性を向上させる
ために必要な元素であるが、過剰の添加は靭性、
耐食性を害することから上限を0.2%とするが実
用上は0.03〜0.15%とすることが望ましい。 ケイ素(Si):ケイ素は鋼溶製時の湯流れ性を
改善し、また溶接性を改善させる為には0.2%以
上必要であるが、過剰の添加は靭性を害すること
から上限を1%とするが実用上は0.2〜0.8%とす
ることが望ましい。 クロム(Cr):クロムは耐食性を向上させるた
めに11%以上の添加が必要であるが、過剰の添加
は溶着層中にフエライト層を生成させ、耐キヤビ
テーシヨン・エロージヨン性を低下させることか
ら上限を15%とするが、さらに実用上は12%から
15%とすることが望ましい。 ニツケル(Ni):ニツケルはマンガンとあいま
つて鋼の組成をε、γ化し、キヤビテイの衝撃力
により鋼表面を相変態しやすくし、ひいては耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性を良くするため
に必要であり耐キヤビテーシヨン・エロージヨン
性、靭性を向上させるために、0.5%以上の添加
が必要である。多量に添加しても効果は大きくな
く、かえつて相変態を阻害し耐キヤビテーシヨ
ン・エロージヨン性が低下し、またコスト上昇に
なることから上限を10%とするが、実用上は2%
から8%とし、さらに好ましくは4.5%を越え8
%以下とすることが望ましい。 マンガン(Mn):マンガンはニツケルとあい
まつて鋼の組成をε、γ化し、キヤビテイの衝撃
力により鋼表面を相変態しやすくし、ひいては耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性、靭性を向上
させるために特に重要な元素であるが、4%以下
ではその効果は十分でなく、4%を越える添加が
必要である。しかし過剰の添加はかえつて相変態
を阻害し耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性が
低下し、また湯流れ性を悪くすることから上限を
15%とするがさらに実用上は4.5〜10%とするこ
とが望ましい。 モリブデン(Mo):モリブデンは耐キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン性を向上させるが、過剰
の添加は靭性を害することから上限を2%とす
る。 本発明は高い耐力を必要としない耐キヤビテー
シヨン・エロージヨン用部材としてはもちろん、
水車ランナ、ガイド・ベーン、ステー・ベーン等
の水力発電用機器、船舶用プロペラ、各種ポンプ
等のキヤビテーシヨン・エロージヨン発生部位へ
の肉盛溶接材として使用できる他、発電プラント
のモイスチヤ・セパレータ・リヒータのパイプ等
耐エロージヨン性が要求される部位にも幅広く使
用できる耐食材料である。 (実施例) 以下実施例をもつて本発明鋼を詳細に説明す
る。真空高周波誘導溶解炉により第1表に示す組
成の試料を溶製した。実施例1〜6の試料につい
ては1100℃、2時間の溶体化処理後空冷した。比
較例1は市販のSUS304で上記と同様の熱処理を
施して使用した。また、比較例2〜4は、従来ラ
ンナ材に適用されている熱処理相当の熱履歴とし
て1100℃、2時間の溶体化を行なつたのち、さら
に650℃、2時間の焼戻しを行なつたものである。
【表】
【表】
キヤビテーシヨン・エロージヨン試験は電歪振
動法により、周波数6.5KHz、振幅100μm、25℃
の純水中で180分行ない、次式によりキヤビテー
シヨン・エロージヨン指数(C.E.I.)を求めた。 C.E.I.=キヤビテーシヨン・エロージヨン減量(g)
/試験時間(分)×比重×106 また、光学顕微鏡観察、熱膨張測定、X線回折
により各試料の主体的な相を決定した。 第2表の実施例1〜6は本発明に係る耐食材料
であり、また比較例1は従来肉盛溶接材として使
用されているSUS304オーステナイト系ステンレ
ス鋼(γ相)、比較例2は水車ランナ用材料とし
て使用されている13%Cr―3.5%Niマルテンサイ
ト系ステンレス鋼(α′相)である。
動法により、周波数6.5KHz、振幅100μm、25℃
の純水中で180分行ない、次式によりキヤビテー
シヨン・エロージヨン指数(C.E.I.)を求めた。 C.E.I.=キヤビテーシヨン・エロージヨン減量(g)
/試験時間(分)×比重×106 また、光学顕微鏡観察、熱膨張測定、X線回折
により各試料の主体的な相を決定した。 第2表の実施例1〜6は本発明に係る耐食材料
であり、また比較例1は従来肉盛溶接材として使
用されているSUS304オーステナイト系ステンレ
ス鋼(γ相)、比較例2は水車ランナ用材料とし
て使用されている13%Cr―3.5%Niマルテンサイ
ト系ステンレス鋼(α′相)である。
【表】
実施例1〜6の組成中にはε相を必須としε相
あるいはγ相を含んでおり、そのC.E.I.は従来耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れている
とされているSUS304(比較例1)より著しく小
さく、本発明に係る耐食材料は優れた耐キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン性を有していることがわ
かる。 なお、実施例1、2の組成中には多少のα′相
(マルテンサイト相)を含むこともあるが、ε相
の存在により優れた耐キヤビテーシヨン・エロー
ジヨン性を示す。また、実施例3、4、5の組成
はγ相を主体とするが必ずε相を含む。このよう
に本発明に係る耐キヤビテーシヨン・エロージヨ
ン材料はフエライト相を含むことなく、ε相を必
須とし、かつε相、γ相が主体相であれば優れた
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を示す。 [発明の効果] 以上説明した如く、本発明に係る鋼は優れた耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性を有し、水力
発電用水車ランナ、ガイド・ベーン、ステー・ベ
ーン船舶用プロペラ、および各種ポンプ等、耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性を要求される部
材として適用したものとえいえる。
あるいはγ相を含んでおり、そのC.E.I.は従来耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れている
とされているSUS304(比較例1)より著しく小
さく、本発明に係る耐食材料は優れた耐キヤビテ
ーシヨン・エロージヨン性を有していることがわ
かる。 なお、実施例1、2の組成中には多少のα′相
(マルテンサイト相)を含むこともあるが、ε相
の存在により優れた耐キヤビテーシヨン・エロー
ジヨン性を示す。また、実施例3、4、5の組成
はγ相を主体とするが必ずε相を含む。このよう
に本発明に係る耐キヤビテーシヨン・エロージヨ
ン材料はフエライト相を含むことなく、ε相を必
須とし、かつε相、γ相が主体相であれば優れた
耐キヤビテーシヨン・エロージヨン性を示す。 [発明の効果] 以上説明した如く、本発明に係る鋼は優れた耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性を有し、水力
発電用水車ランナ、ガイド・ベーン、ステー・ベ
ーン船舶用プロペラ、および各種ポンプ等、耐キ
ヤビテーシヨン・エロージヨン性を要求される部
材として適用したものとえいえる。
Claims (1)
- 1 重量パーセントで0.20%以下の炭素、0.2〜
1.0%のケイ素、11〜15%のクロム、0.5〜10%の
ニツケル、4%を越え15%以下のマンガン、2.0
%以下のモリブデン、残部が実質的に鉄からな
り、かつ実質的にフエライト相を含む事なくイプ
シロン相を必須とし、かつイプシンロ相あるいは
オーステナイト相を主体とした事を特徴とする耐
キヤビテーシヨン・エロージヨン性に優れた鋼。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8086180A JPS579859A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Corrosion-resistant material |
| EP81104662A EP0042180B1 (en) | 1980-06-17 | 1981-06-16 | A high cavitation erosion resistance stainless steel and hydraulic machines being made of the same |
| DE8181104662T DE3176034D1 (en) | 1980-06-17 | 1981-06-16 | A high cavitation erosion resistance stainless steel and hydraulic machines being made of the same |
| US06/274,481 US4431446A (en) | 1980-06-17 | 1981-06-17 | High cavitation erosion resistance stainless steel and hydraulic machines being made of the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8086180A JPS579859A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Corrosion-resistant material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS579859A JPS579859A (en) | 1982-01-19 |
| JPS633947B2 true JPS633947B2 (ja) | 1988-01-26 |
Family
ID=13730114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8086180A Granted JPS579859A (en) | 1980-06-17 | 1980-06-17 | Corrosion-resistant material |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS579859A (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3912503A (en) * | 1973-05-14 | 1975-10-14 | Armco Steel Corp | Galling resistant austenitic stainless steel |
| JPS51932A (en) * | 1974-06-20 | 1976-01-07 | Omron Tateisi Electronics Co | Jikiteepuno saiseichetsukukairo |
| JPS5748858B2 (ja) * | 1974-09-06 | 1982-10-19 | ||
| JPS55139196A (en) * | 1979-04-16 | 1980-10-30 | Hitachi Ltd | Stainless steel electrode |
-
1980
- 1980-06-17 JP JP8086180A patent/JPS579859A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS579859A (en) | 1982-01-19 |
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