JPS6342022B2 - - Google Patents

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JPS6342022B2
JPS6342022B2 JP54142298A JP14229879A JPS6342022B2 JP S6342022 B2 JPS6342022 B2 JP S6342022B2 JP 54142298 A JP54142298 A JP 54142298A JP 14229879 A JP14229879 A JP 14229879A JP S6342022 B2 JPS6342022 B2 JP S6342022B2
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threads
weft
warp
shuttle
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Shoichi Harada
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は任意の天然木をツキ板状及び経木平糸
状にし、これを織機により織成して千変万化の天
然木の意匠木目を創作表出した天然木意匠木目織
物の製造方法及び製造用杼に関する。
従来のこの種木目を表出したものには、廃材に
ある種の加工を施して表面に偶然に形成された木
目模様や天然材を薄く板状に切削して全体に単一
に表出された木目模様、あるいは自動木目転写機
によつて天然材の木目を模して印刷した人工木目
があるが、いずれも天然材の木目模様を計画的に
直截に千変万化に表出し、かつ、天然材が有する
木目の立体感があつて視覚的にも触覚的にも自然
的感覚を表出したものを形成しえず、よつて、木
目模様が単一なものとなり、市場価値が少くこれ
らを建材や家具等に使用しても商品価値が少く、
さらに、広幅の長尺物を製作することは不可能で
ある。またこれを単一材で形成せず織機によつて
織成しようとしても適切な織成装置がない等の
種々なる不具合を有している。
よつて、本発明は上記事実を考慮し天然目の木
目を忠実に復元させるべく各種の幅や厚さ及び長
さに裁断した天然木ツキ板及びこれと任意の天然
木より削成した経木平糸とを緯糸とし、これに任
意糸条体を経糸として、需要に応じた意匠による
計画に基づきこれらを種々選定して組み合わせ無
限に天然木目と文様柄からなる天然木目意匠を創
作表出し、新規な杼を用いた織機で多量に製作し
て、各種天然木の素材形態の自然美を生かし、自
然の趣を文様柄として織りあげて千変万化の天然
木目意匠を創作表出し、広幅、長尺物等容易に織
成するを天然木意匠木目織物の製造方法及び製造
用杼を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、前記目的を達成すべくなさ
れたものであつて、その第一の発明の天然木意匠
木目織物の製造方法は、天然木意匠木目織物を織
成するに際し、整経糸の開口部に任意天然木を表
面に木目を表出し所望の幅、厚さ及び長さに裁断
して形成した天然木ツキ板または経木平糸からな
る緯糸を積重的に収容した杼を前記開口部の一側
より挿入し、該開口部他側で杼内の緯糸を一本把
持しながら該杼を挿入口側に抜き戻して、一本の
緯入れを行つた後筬打するようにして積重緯糸の
上方のものから順次緯入れして所望の長さの織物
を織成する方法である。
また、第二の発明の天然木意匠木目織物の製造
用杼は全体が樋状舟型で両側端に開口部を有し、
天然木ツキ板または経木平糸からなる緯糸を一本
ずつ積重的に収容できる収容部を持つた枠体と、
前記積重緯糸の上面に載置する蓋とからなる杼を
要旨とするものである。
なお、ここで天然木材の木目とは任意の天然材
木の断面に年輪、繊維、導管、髄線等の配列が
種々の文をなして表れているものをいい、この材
木の樹芯上をこれに沿い削つて現れるものが柾目
で、該樹芯から離れた場所で年輪に縦方向へ平行
に削つた面に現われる雲状の木目が板目で、これ
らを指称するものである。
以下引き続き本発明の要旨をさらに明確にする
ため、図面を利用して一実施例を説明する。
第1図により本発明に係る杼を使用し、前記天
然木意匠木目織物を織成するに至便な織成装置に
ついて説明すると、1は経巻であり、一位、檜、
サワラ等白木天然木またはチーク、ローズウツ
ド、マホガニ、カリン等色物天然木を薄板細条に
削成してなる経木平糸20、木綿糸、ナイロン平
糸等の合成繊維糸、金・銀糸等の箔糸、染色糸、
結び糸及び紙布糸等からなる経糸2を巻いて関連
部材へ仕掛けるべく配設してあり、この上方には
円柱状の間丁3が設けてあり、該間丁3と所定間
隔離隔したところに円柱状の胸木4が設けてあつ
て、製織の際この両者で前記経糸2を張つて支
え、かつ、高さの調整をなしうるように配設して
ある該間丁3と胸木4間の間丁3側には、踏木6
に連結された下部の綜絖枠51a,51bと、図
示しないろくろ仕掛けで連結された上部の綜絖枠
51′a,51′bと、この下部の綜絖枠51a,
51bと、上部の綜絖枠51′a,51′b間に目
孔を備えて張設形成した綜絖5の、該目孔に経糸
2を通しこれらを前記踏木6で交互に上下運動さ
せ整経糸の開口部を形成しうるように配設してあ
る。
さらに、経糸2の位置を整え、緯糸9を織り込
むため長方形の框に櫛の歯状のものを架設してな
る筬7を、経糸2の径路に沿つて往復動自在に配
設してあり、前記胸木4の下方には織つた部分を
巻き取るための円筒状の布巻8が回動自在に配設
してある。
つぎに、前記綜絖5の交互上下運動で形成する
整経糸の杼口開口部へ緯糸9を一本毎横入れすべ
く杼10が、該杼口開口部に臨ませ往復動自在に
配設されており、該杼10は全体が樋状舟型で両
側端に開口部12を設け、内部に緯糸9を積重的
に収容する収容部13をもつた枠体11と、該枠
体11の両側端壁部の上部近傍に架設した一対の
軸14と、該枠体11内に前記緯糸9を積重的に
収容した際、緯糸9の押え板となつて位置規制す
べく配設された蓋15とよりなつておる。
なお前記杼10は、緯糸9の長さに合わせて、
後記三種類のものを収容しうるように用意するの
が望ましい。
次に以上のように構成した織成装置の作用と、
これで天然木意匠木目織物を製造する要領につい
て説明する。
まず、準備工程より説明すれば天然木意匠木目
織物の需要に合わせて配色及び糸を選定し、ま
た、糸の風合をよりよく生かすのに適した密度と
組織を選択し意匠柄のデザインを決め、このデザ
インに合致した経糸2、緯糸9を適当な色、柄及
び必要量を準備する。
該経糸2は経木平糸、木綿糸、合成繊維糸、
金・銀糸等の箔糸、紙布糸、染色糸、かすり、ま
たは、結び糸等を用いる。
ここで経木平糸の製法を第5図乃至第7図によ
り説明する。
一位、檜またはサワラ等の白木天然木や、チー
ク、ローズウツド、マホガニーまたはカリン等色
物天然木の樹芯に沿つて製材された原木Wに平板
状部を形成し、該平板状部へ一端に適宜の間隔を
あけて未切削部Tおよび未刻設部19を設け、該
未刻設部19端から筋付器16により刻線Lを切
り込んでおく。ただし、該刻線Lの間隔は筋付器
16の刃17の間隔により決まるので、経木平糸
20の所望幅に応じて筋付器16は適当に選定す
る必要がある。その後、未切削部Tの両側端から
刃物21で前記平板状部を紙状に薄く切削して経
木平糸板18を形成する。この状態では、経木平
糸板18は経木平糸20部を未刻設部19で互い
に連結しているので、該未刻設部19を切断して
経木平糸20部のみとし、経糸2に供する。
なお、前記平板状部は丸材を切削してできる平
面状部でよいことは申すまでもない。
前記種々の材料からなる経糸2に必要な糸量を
計算し、糸車を使つて各色別に適切な本数の太管
に巻き分け、やや斜め下向きに傾斜させた管立て
に該太管を立て、さらに該太管から経糸2を引き
出し先端をまとめて輪を作り、整経台に該輪を引
つ掛ける。次に整経台の本綾(糸を一本毎に交差
させて並び順を確保しておく所)と、数綾(ひと
回り毎に糸を交差させて回つた回数を確保してお
く所)の位置を通して経糸2の長さを計り、巻き
分けた太管の糸をぐるぐると回し重ねながら必要
な本数の経糸2を整え、織物幅に必要な本数の経
糸2を全部同じ長さに揃え、この経糸2は別ひも
で綾の位置を確保し、始まりの位置で切り分け、
絡まないように綾のほうから鎖に編んでおき、そ
の経糸2の端部を織機の織つけ布中央と結び合わ
せ、左右にねじりをかけながら布巻8へ平均に巻
き込んでいく。
次に織機上部に粗筬を固定させ、経糸端を引き
出して粗筬の釘に掛ける。数綾と本綾の位置それ
ぞれ一組ずつの綾棒を通し、傾かぬようにつけて
おく。さらに、織り幅に合わせて経糸2全体が同
じ密度に並ぶように、数綾の順に適量ずつの経糸
2を粗筬の釘に並べ分ける。経糸2の弛みを櫛で
とかしだし、少量ずつ経糸2とちきり布を均一の
張りを保たせながら織り幅に合わせて結ぶ。
次に織り前側の数枚の綾棒を櫛でとかし下ろ
し、間丁3側の本綾の綾棒は経糸2をとかして粗
筬のほうへ上げておき、経巻1を回して経糸2を
経巻1に巻き込む。
そして、織り柄に合わせて綜絖5の通し順を定
め、経糸2を本綾の並び順に適宜の本数ずつ数枚
の綜絖5に通し分ける。
その場合、綜絖通しを用いこの鈎型をした先端
を、綜絖子の目孔に差し込んで経糸2を引抜く。
ただし、経糸2より少し太めの針金でできた鈎型
の大きい目のものを用いると、経糸2を傷めず通
し易くなる。
次に使用する筬7の密度を確かめ、綜絖5に通
した経糸2の順に適宜本数ずつ織り幅が筬7の中
央になるよう筬目に通し、経糸2端部と織りつけ
布を織り幅に合わせて均一の張りを保つように結
び合わせ、張つた経糸2が経巻1から間丁3、胸
木4を回つて布巻8へ真直ぐ通るように綜絖5、
筬7の高さを調節する。
一方緯糸9は、天然木ツキ板、チーク、ウオー
ルナツト、マコレ、セイロンローズ、黒タン、ロ
ーズウツド、サペリまたはカリン等の任意天然木
を原木とし、まず、これらの原木をスライサーレ
ースやロータリーレースにかけるため適当な大き
さに製材するが、この場合柾目や板目等の天然木
目をそのまま復元し、かつ、天然木目を最も生か
しうるように削る。このように製材された原木
(以下フリツチと呼ぶ)を煮沸槽に入れ、該フリ
ツチの木質に合わせ適宜の温度及び時間煮る。そ
の後、該フリツチの木質に適合したカンナ刃をス
マイサーレース等に取り付け、サカメ、片ウス、
スダレ等を生じないように適切な角度、方向で切
削する。
これはデザインに合わせ、その形状をおおむね
幅は極細物約0.5mmから最広幅物約400mm、厚さは
通常の薄ヅキ約0.3mmと厚ヅキ約0.6mm、長さは約
450mm(1尺5寸)、約900mm(3尺)、約1800mm
(6尺)の三種類に裁断し、天然木目が鮮明に表
出された側を上側にして形成し、さらに、この連
続模様を崩さないように適切な順序で杼10の収
容部13に積重的に収容しておく。
なお、特に薄ヅキの天然木ツキ板は、製織の際
等にポキリと折れ易く、緯糸として製織できない
ものとなり易いので、紙やカレーシヤ等をその裏
側に接着する裏貼り加工を行い補強しておくのが
望ましく、この裏貼り加工をなすには削り終えた
一束のツキ板が上から下まで連続した木目模様を
持つて削成されているので、接着剤の塗布してあ
る前記紙、カレーシヤ等を台板上に該接着剤部を
上側にして載置し、ここへ木目をキツチリ合わせ
てジヨイントすることによりなされる。
なお、前記緯糸に、樺(桜皮)、葭または竹等
の天然木を用いてもよいことは申すまでもない。
前記した準備工程後、次のような製織工程をす
る。
前記のように緯糸9を積重的に収容部13へ収
容した長方形の杼10の開口部12から、緯糸9
の端部を引き出しておく。
ついで、織柄に合わせた踏木6を踏む。該踏木
6は下部の綜絖枠51a,51bに直結されてお
り、上部の綜絖51′a,51′bには図示しない
ろくろが連結されていて、前記踏木6を踏むと一
方の綜絖枠51aは下がり他方の綜絖枠51′b
は図示しない前記ろくろが滑車の作用をなして上
げられ、前記綜絖5の目孔が上下することによ
り、間丁3と胸木4間に張設された経糸2群を上
下に開口して、左手に構えた前記杼10を右方へ
移送して該開口部より打ち込み、ついで端部を引
き出しておいた杼10内の緯糸9を右手で一本把
持しながら、該杼10を挿入口側に抜き戻して横
入れを行う。特に、緯糸9に天然木ツキ板の広幅
物(約20〜400mm)を使用する場合は、木目の連
続模様が崩れないように、例えば第8図、第9図
に示すように予め計画した順番通り引き出す。第
9図に示した実施例について、さらに詳しく説明
すると、これは緯糸9を天然木ツキ板の広幅物で
柾目9a、及び板目9bと前記経木平糸20と同
じ経木平糸90を交互に配列したものであつて、
さらに該天然木ツキ板の広幅物が柾目9a′,9
a″、板目9b′,9b″とを交互に配設し、連続模様
を表現している。
次に、前記のように緯入れを行つた後、予め計
画した順番により次の踏木6へと足を踏み替え、
筬7を右手で手前へ引いて緯糸9を筬打する。
以下同様に杼10を打ち込み緯入れを行つては
筬打し、踏木6を踏み替えて羽目板張りの如く織
り進めていき、織前が狭くなつたら図示しない経
巻1の歯車を緩めて経糸2を繰り出し、一方織れ
た天然木意匠木目織物を布巻8に巻き取り、さら
に織り進める。
経糸2の端とちきり布の結び目が、綜絖5近く
まで寄つて経糸2が開口しづらくなれば織り終わ
りで、必要により織り端のほつれ止めをし、糸質
それぞれに適した方法、すなわち裏張紙加工、ビ
ニールフイルム接着加工、艶出しまたは艶消し、
塗装加工、縁布加工等の仕上加工を施して天然木
意匠木目織物の風合を高める。
なお、前記と異なり地機(いざり機等)の場合
は、経糸2の開口を踏木6では行わず、片道を棒
で分けた杼口で通し、他方は一本の足縄を足で引
つ張ることによつて、下糸を拾つた糸綜絖を引つ
張り上げるようになつている。この下糸を引つ張
り上げるとき、均一に張つた経糸2に無理がかか
らぬよう織手が経糸2の張りを調節しながら織り
進んでいく。
高機と地機はその天然木意匠木目織物に適した
方を使用し、地機は平織にもつぱら使用され、こ
れは経糸2の適度の張りと緯糸9のかみ合い具合
が何ともいえずすばらしい風合の意匠織物を生み
出せる特徴があり、また、高機は能率良く仕事が
でき、かつ、ろくろの本数を工夫することにより
種々なる意匠織物が織り出せる特徴がある。
次に各種織法により織成する態様について説明
すると、天然木意匠木目織物は前記のような基本
的製織工程により織成され、その天然木目意匠柄
は織りの組織や使用する糸の組み合わせ、または
その他各種の特殊な織法を用いることが可能であ
り、様々の文様柄の天然木意匠木目織物を表出し
得る。
これは、天然木ツキ板に表われる木目の柾目と
板目を組み合わせをデザインすることにより様々
な木目の変化文様を表出でき、従来の一枚板のシ
ートに比べ広幅長尺物が安価にでき、しかもこれ
らと組み合わせ使用する糸の材質により、さらに
様々の天然木意匠木目の創作ができる。例えば、
経糸2に経木平糸を使用する場合は、経糸そのも
のにも木目意匠を有し、これらでデザイン化さ
れ、かつ、緯糸の木目意匠と相俟つて織物に酒落
た味がでて垢抜けているのに対し、木綿糸を使用
すれば写実的で野暮つたいが、力強さと迫力に溢
れた文様柄が表出される。また合成繊維糸の場合
は、奥深い美しさを醸し出し、ボカシと曲線のア
クセントをつける配色の組み合わせに特徴のある
文様柄となりロング意匠柄の創作に適する。
また、金箔糸の場合は豪華絢爛な文様柄が、銀
箔の場合は渋く捨て難い味のある文様柄を表出し
うる。また、染色糸や絣糸等を使用すれば、それ
ぞれ縞模様、絣模様等を織成でき、この文様柄は
着物柄を彷彿させ、結び糸の使用はさらに文様柄
にアクセントをつけ、紙布糸はその文様柄から佐
賀錦等を思わせる。
さらに、糸の形状が天然木意匠木目織物に及ぼ
す影響は広幅物を用いると全体が厚手の織地とな
り、奔放激情な印象を受け一方細幅物を用いると
薄手の織地となつて、端正、清静といつた印象を
与え、また、糸の厚み違いを交互に配列する場合
は、デコボコの風合のある文様柄となり光と影の
造形美のパターンが表現できる。
さらに、糸の密度の影響は経糸の密度を込ませ
ると、厚く腰のある地となるが、第9図の如く任
意本数の経糸2により経糸群を形成し、特にこれ
ら経糸群間を可及的大きな間隔ができるように整
経して、天然木目を可及的多く露出させて文様柄
を表出し、かつ、広幅の緯糸9を使用することに
より素晴らしい木目文様が表出でき、これに加え
緯糸9間に適宜配設した経木平糸90及びこれら
の木目等が、経糸等とも有機的に結合されより変
化に富んだ意匠的に特異なものが製作でき、ま
た、第8図(緯糸の経木平糸を省略して示す)の
如く経糸2、緯糸9の密度が平均している場合
も、天然木目を可及的多く露出させることがで
き、壁面装飾用に向く壁紙程度の柔らかな織地の
織物にでき、また、第9図の如く経糸2の張りを
わざと弛めやや広幅の緯糸9を強く打込むと、経
糸2は曲線柄の意匠となり、幾何的文様でない自
由でナチユラルな印象を与え、地図の等高線を連
想させ、糸の配色によつても種々な文様柄を生み
出す。例えば経糸に数種の色違いの染色糸を規則
的に配列し、緯糸を単色とすると竪縞の文様がで
き、逆に経糸を単色とし緯糸に天然木ヅキ板の数
種の板違いを規則的に配設すれば、緯縞、格子縞
の天然木縞柄木目ができ、その他染色糸の配列、
使用により滝縞、子持ち縞、大名縞、棒縞、金通
縞、万筋、千筋等様々の天然木意匠木目織物がで
きてその文様柄がぼけたり際立つて見えたりす
る。
また、絣糸を組み合わせて、たて絣、よこ絣、
たてよこ絣、散絣、乱絣、工夫絣、四ツ目絣、蚊
絣、キノ字絣、屋根絣、雁絣等の文様ができる。
次にこのような糸自体のデザインを利用する他
に、組織の相違や糸と組織の組み合わせによる文
様柄の特徴を説明する。
まず、組織の相違では例えば第10図イに示す
平織組織の場合は、シンプルな文様柄となり、つ
ぎに第10図ロに示す綾織組織の場合は、丈夫で
緻密な織地となり、さらに、第10図ハに示す朱
子織はなめらかで光沢のある布面を作り、紋織は
複雑な模様も織りだせる等、その他からみ織、風
通織、パイル織等それぞれの組織を生かした文様
柄を織成できる。
さらに、色糸の配列と組織の組み合わせの特徴
は、例えば経糸と緯糸に数種の色を配列させて織
ると、織地の組織と相俟つて崩縞の文様柄とな
り、平織組織で経糸、緯糸の配色を一本おきに配
列する手縞、綾織組織で四本おきに色糸を配列さ
せる千鳥格子等さまざまの文様柄を表出できる。
また、上記織り方自体に多少変化をもたせ、す
なわち経糸一本ずつを数枚の綜絖に通し分けると
き、その通し順を変化させたり、または、製織す
る際、経糸を開口させる踏み木の踏み順を違えた
りすれば、経糸または緯糸が部分的に飛び目とな
つて変化のある文様柄となる等、その他非常に多
くのバリエーシヨンが考えられる。
以上説明した如く、本発明に係る天然木意匠木
目織物は、天然木の木目を表出した天然木ツキ板
および経木平糸を緯糸とし、任意の糸条体を経糸
とし、これを本発明織物技法で巧みにデザイン化
することにより、天然木ツキ板と経木平糸とを交
互に配して緯糸とし、経糸を任意の糸条体で、可
及的大なる間隔を有して整経することによつて、
木目模様が裁断されることなく殆ど表出しえて、
かつ、これらと比較的に広幅の天然木ツキ板とこ
れより狭幅の経木平糸とのコントラストにより、
従来にない木目を基とした意匠を備えた織物を計
画的に製造でき、また、タータン・チエツク、
絣、紬、縞をはじめあらゆる着物の意匠柄を織成
し、現代に息づく伝統織りの優れた技法を生か
し、繊細な彩りを現代の感覚でとらえ自由な意
匠、鮮明な配色、明快な色調と濃淡、陰影の文様
柄を備えた織物として多彩な図柄、色彩、木目、
意匠を具有したものとし、全体として板目、柾目
が縦横に走る直線の文様となり、板目、柾目のア
ンバランスが織物全体に豊かな調和を生み出し、
さらに、経木糸または木綿糸がオブアート竪縞曲
線のボカシ柄やスカシ柄となる。
また、線(経糸)と点(天然木ツキ板)のコン
トラストが複雑に入り組んだ精密な地図の等高線
を思わせ、まさに抽象画を見たといつた感じを受
け、従来にない天然材が有する木目の立体感を忠
実に復元しえ、さらに、屏風絵の図柄に見られる
二曲一双の継ぎ絵模様の如く木目意匠を創作でき
る。
その製織工程は、特殊な杼を使用して経糸のデ
ザイン、種類または緯糸材料(天然木ツキ板や経
木平糸)の樹種、裁断幅、配色、木目合わせ等に
より全く新しい天然木意匠木目をさまざまに創作
できる。
すなわち、本発明による杼を使用すれば従来の
もののように天然木ツキ板や経木平糸を管巻等せ
ず、薄い平板状のまま積重的に杼内へ収容できる
から、天然木ツキ板を一本毎ねじることなく確実
に緯入れを行つた後的確に筬打でき、これで織機
の利用を可能としたので織物の技法を取り入れる
ことにより、従来のもののように木目模様が単一
なデザインではなく木目の組み合わせ文様柄、ま
たは、経糸のデザイン、種類と、緯糸材料との組
み合わせ方や織りの組織、特殊な織技法によりシ
ンプルで落着いた感じの文様柄から、豪華絢爛な
文様柄まで様々な文様柄が計画的に表出でき、し
かも量産可能であり、従来は一枚状で広幅長尺物
の製作が不可能であつたが幅広で長尺の意匠木目
を表出したものが形成でき、さらに、寸法精度も
高い製品が安価かつ容易に製造でき、その文様柄
は極めて広く多彩で、用途も近代建築や数寄屋造
り等にもそれぞれ順応した文様柄を表現できると
いつた幅広さがあり、天然木化粧合板、壁紙、建
材化粧紙、家具、室内装飾品、カラートタン(鋼
材二次製品)、小間物類、写真化粧名刺等に使用
でき、よつて、従来のものが自ずと単一文様に限
定されるのに比し、本発明は前記したような優れ
た点があつて例えば天井、壁面に施工しても飽き
がこず、深みのある雰囲気を醸し出し人の好みや
趣味を容易に取り入れる余地のある意匠の創造の
自由さを持つ等の数々の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示したもので、第1
図は天然木意匠木目織物を製造する織成装置の要
部を示す斜視図、第2図は杼を示す斜視図、第3
図は第2図の平面図、第4図は第2図の中央竪断
面図、第5図は経木平糸を製造する際原木に筋付
器で刻線を施す状態を示す斜視図、第6図は第5
図のA−A線断面図、第7図は筋付けされた原木
を刃物で紙状に切削する状態を示す斜視図、第8
図は天然木意匠木目織物の一実施例を示す正面
図、第9図は該織物の他の実施例を示す正面図、
第10図イは平織組織で織成され状態を示す正面
図、ロはこれの綾織組織で織成された状態を示す
正面図、ハはこれの朱子織組織で織成された状態
を示す正面図である。 2……経糸、9……緯糸、9a……緯糸(柾
目)、9b……緯糸(板目)、90……経木平糸、
10……杼、11……枠体、12……開口部、1
3……収容部、15……蓋。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 天然木意匠木目織物を織成するに際し、整経
    糸の開口部に任意天然木を表面に木目を表出し所
    望の幅、厚さ及び長さに裁断して形成した天然木
    ツキ板または経木平糸からなる緯糸を積重的に収
    容した杼を前記開口部の一側より挿入し、該開口
    部他側で杼内の緯糸を一本把持しながら該杼を挿
    入口側に抜き戻して、一本の緯入れを行つた後筬
    打するようにして積重緯糸の上方のものから順次
    緯入れして所望の長さの織物を織成することを特
    徴とする天然木意匠木目織物の製造方法。 2 全体が樋状舟型で両側端に開口部を有し、天
    然木ツキ板または経木平糸からなる緯糸を一本ず
    つ積重的に収容できる収容部を持つた枠体と、前
    記積重緯糸の上面に載置する蓋とからなることを
    特徴とする天然木意匠木目織物の製造用杼。
JP14229879A 1979-11-02 1979-11-02 Natural tree fancy wood grain fabric * method and shuttle used therein Granted JPS5668135A (en)

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