JPS6347560B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6347560B2 JPS6347560B2 JP59138584A JP13858484A JPS6347560B2 JP S6347560 B2 JPS6347560 B2 JP S6347560B2 JP 59138584 A JP59138584 A JP 59138584A JP 13858484 A JP13858484 A JP 13858484A JP S6347560 B2 JPS6347560 B2 JP S6347560B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flux
- alkali metal
- core wire
- ion concentration
- ions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/36—Selection of non-metallic compositions, e.g. coatings or fluxes; Selection of soldering or welding materials, conjoint with selection of non-metallic compositions, both selections being of interest
- B23K35/365—Selection of non-metallic compositions of coating materials either alone or conjoint with selection of soldering or welding materials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は低水素系被覆アーク溶接棒を製造する
に当たつて、心線ワイヤのまわりに塗布される被
覆用フラツクスに関し、詳細には耐脱落性の優れ
た低水素系被覆用フラツクスに関するものであ
る。 〔従来の技術〕 被覆アーク溶接棒を製造するに当たつては、心
線ワイヤのまわりに、フラツクス原料粉末と水ガ
ラス等を混練してなる被覆用フラツクスを所定の
厚さで塗布して被覆層を形成した後これを乾燥す
るが、心線に対する被覆用フラツクスの固着強度
が弱い場合には乾燥工程において被覆層の一部が
心線から剥離しはじめ著しい場合には両者の固着
が完全に解消されて被覆層の一部が脱落すること
があつた。又製造終了段階までは何とか固着を継
持していたとしても輸送時の衝撃によつて被覆層
が脱落することもある。 この様な脱落が発生するのは、被覆用フラツク
スを塗布した後の乾燥工程において、心線が熱膨
張するのに対して被覆層が乾燥収縮するからであ
り、これを縦断面においてみるならば心線と被覆
層の界面に長さ方向のずれが発生して両者の固着
力が低下し脱落事故につながるものと思われる。 一方被覆用フラツクス中にフラツクス原料紛末
の一種としてFe粉等の金属粉を含有させる場合
がある。このとき該金属粉は他の原料粉末に比べ
て粒度が粗く単位重量当たりの表面積が小さい為
他の原料粉末との固着度が弱く、従つて金属粉を
含有する被覆層は被覆用フラツクス同士の固着力
低下によるフラツクス間の亀裂という問題が付加
されて脱落傾向は一層顕著になつてくる。こうし
た傾向は被覆アーク溶接棒全般に当てはまること
であるが、被覆フラツクスに含まれる水分を可及
的に放散させなければならない低水素系被覆アー
ク溶接棒においては乾燥温度を相当に高くしなけ
ればならないので、心線と被覆層の線膨張率が大
きく異なることに基づき両界面における長さ方向
のずれが大きくなり、上記傾向は一層顕著であ
る。ちなみに一般の被覆アーク溶接棒における乾
燥温度が最大140〜170℃程度であるのに対し、低
水素系被覆アーク溶接棒では最大400〜450℃程度
もの高温で乾燥が行なわれる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明はこうした事情に着目してなされたもの
であり、脱落傾向が著しい低水素系被覆アーク溶
接棒における心線表面と被覆層との固着強度を向
上させることが本発明の基本的課題であり、心線
に対して優れた固着強度を発揮する低水素系被覆
用フラツクスを提供しようとするものである。又
フラツクス原料粉末として金属粉を含む低水素系
被覆用フラツクスにおいては更に耐亀裂性をも向
上させようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 心線のまわりに塗布する低水素系被覆用フラツ
クスが、フラツクス全重量に対して(A)Clイオンを
0.0005〜0.011%、(B)アルカリ金属イオンを0.5〜
2%夫々含有すると共に、(C)〔アルカリ金属イオ
ン濃度/Clイオン濃度〕で示される配合比を100
〜3000に調製してなる点に本発明の要旨が存在す
る。 〔作用〕 低水素系被覆用フラツクス(以下単に被覆用フ
ラツクスという)中に含有させたClイオンは心線
ワイヤの表面に対する酸化作用を発揮し、心線ワ
イヤ表面にミクロ的な凹凸を形成する。そしてこ
の凹凸によつて被覆用フラツクスと心線ワイヤの
接触面積が増大するだけでなく相互に錨効果を発
揮することによつて心線ワイヤに対する被覆用フ
ラツクスの固着強度が向上する。 心線ワイヤ表面を適度に酸化させる上で(A)Clイ
オン含有量はフラツクス全重量に対して0.0005〜
0.011%とする必要があり、Clイオン含有量が
0.0005%未満ではC1イオンによる心線ワイヤ表面
の酸化効果が認められず、一方Clイオン含有量が
0.011%を超えると心線表面が過度に酸化されて、
脱落し易い酸化皮膜層を形成し、その上へ塗装さ
れた被覆層が酸化皮膜層と共に簡単に脱落してし
まうからである。 ところで上記の如く被覆層中に含有されたClイ
オンは低水素系被覆アーク溶接棒として製造した
後も被覆層中に残留するので、被覆用フラツクス
の吸湿によつて心線表面の酸化が進行していくも
のと考えなければならず、現に保存中の吸湿に伴
う酸化によつて進行していつた酸化皮膜部からの
脱落も経験している。そこで吸湿による酸化の進
行を防止する技術について種々検討したところ前
記(B)の条件、即ち被覆用フラツクス中に該フラツ
クス全重量に対して0.5〜2%のアルカリ金属イ
オンを含有させることが有効であることを見出し
た。即ち鉄はアルカリ金属イオン雰囲気中におい
てメタル又は水酸化物の形で安定に存在する性質
があり、アルカリ金属イオンを添加することによ
つて酸化の進行を防止することができる。尚アル
カリ金属イオン含有量が0.5%未満では酸化の進
行防止効果が弱く、一方2.0%を超えると水ガラ
ス自体の固着力が低下して被覆層が脱落し易くな
る。 ところで心線ワイヤ表面の酸化は主として被覆
アーク溶接棒乾燥工程において進行するものであ
り、該乾燥工程における加熱乾燥温度及び時間は
夫々一定値に設定されているので、心線ワイヤ表
面の酸化を所望のレベルまで促進させようとすれ
ば別の手段を考慮することによつて酸化反応速度
を適正に調整しなければならない。そこで更に検
討を進めたところ酸化反応速度は、酸化促進因子
であるClイオン濃度と酸化抑制因子であるアルカ
リ金属イオン濃度のバランスによつて調整するこ
とができることが分かつた。即ち(C)の要件として
アルカリ金属イオン濃度〔B〕/Clイオン濃度
〔Cl〕で示される配合比を100〜3000にする必要が
あることを見出した。即ち該配合比が100未満で
あると酸化反応速度が大きくなり、被覆用フラツ
クスが酸化皮膜と共に剥離するという現象が起こ
り、一方酸合比が3000を超えるとアルカリ金属イ
オンによる酸化防止効果の方が強くなりすぎて心
線ワイヤ表面の酸化が抑制されると共にアルカリ
金属イオンの過多によつて水ガラスの固着強度が
低下し被覆用フラツクスの耐脱落性は低下する。 尚上記では心線ワイヤに対する(A)〜(C)の3条件
の作用について述べたが、フラツクス原料粉末中
に含まれるFe粉等の金属粉に与える作用も同様
に考えることができ、金属粉の表面が適度に酸化
されてミクロ的な凹凸が形成され、金属粉と他の
原料粉末の固着強度が向上する。本発明において
は、フラツクス中に添加されるClイオンの化学的
形態については特に制限されず、例えばアルカリ
金属塩化物、アルカリ土類金属塩化物、4級アン
モニウム塩化物等の水溶性塩化物が使用され、又
これらの添加手段についても特に制限がなくこれ
らをフラツクス原料の1つとして配合するか、あ
るいは水ガラスにClイオンを添加してCl含有水ガ
ラスの形で添加すればよい。又フラツクス中のCl
イオン濃度はClイオンをいずれの方法によつて添
加するにしても理論計算に従つて調整することが
できる。 又フラツクス中に添加するアルカリ金属イオン
の化学的形態についても特別な制約はなく、Clイ
オンの添加の場合と同様に、フラツクス原料の1
つとして配合できる。例えばアルカリ金属化合物
(例えばアルカリ金属水酸化物等)として配合し
たり、あるいは水ガラス中にアルカリ金属化合物
を加えてアルカリ金属イオン濃度を調整すること
等が本発明に含まれる。 溶接用フラツクス中のClイオン濃度若しくはア
ルカリ金属イオン濃度を確認する方法としては下
記の方法が例示される。即ち第1図に示す様に被
覆アーク溶接棒Aから採取した試料フラツクスを
乳鉢1に投入し乳棒2で粉砕した後これを水中へ
投入して煮沸しClイオン(又はアルカリ金属イオ
ン)を溶解する。次いで溶液をミクロフイルター
(ポアサイズ:0.2μm)3によつて過する。Cl
イオン濃度を測定するに際しては液4をビーカ
5に移しAgNO3を過剰に加えてAgClの不溶塩を
生成させる。その後反応液7をミクロフイルター
(ポアサイズ:0.2μm)6によつて過し、得ら
れた液をICPによる分析に供して残留Agイオ
ン量を測定する。この結果からClイオンと反応し
たAgイオン量を求め、Clイオン量を算出するこ
とができる。一方アルカリ金属イオン濃度を測定
するに際しては、前記液4を原子吸光分析に供
すればよい。 〔実施例〕 実施例 1 第1表に示す成分組成のフラツクス原料[炭酸
石灰(CaCO3)と蛍石(CaF2)を主成分とする
典型的な低水素系被覆アーク溶接棒用のフラツク
ス原料(溶接全書5「溶接材料」、産報出版、
1979、2、25発行、第36〜37頁参照):95重量部]
とClイオン濃度、アルカリ金属イオン濃度及び配
合比を夫々調整した各種水ガラス(5重量部:固
形分重量)を均一に混練し、常法に従つて軟鋼製
心線ワイヤの外周面に塗布し、乾燥して低水素系
被覆アーク溶接棒を製造した。得られた被覆アー
ク溶接棒を1mの高さからコンクリート床面へ水
平状態で落下させてフラツクスの脱落長を測定
し、耐脱落性能を評価した。結果は第2表に示す
通りであつた。
に当たつて、心線ワイヤのまわりに塗布される被
覆用フラツクスに関し、詳細には耐脱落性の優れ
た低水素系被覆用フラツクスに関するものであ
る。 〔従来の技術〕 被覆アーク溶接棒を製造するに当たつては、心
線ワイヤのまわりに、フラツクス原料粉末と水ガ
ラス等を混練してなる被覆用フラツクスを所定の
厚さで塗布して被覆層を形成した後これを乾燥す
るが、心線に対する被覆用フラツクスの固着強度
が弱い場合には乾燥工程において被覆層の一部が
心線から剥離しはじめ著しい場合には両者の固着
が完全に解消されて被覆層の一部が脱落すること
があつた。又製造終了段階までは何とか固着を継
持していたとしても輸送時の衝撃によつて被覆層
が脱落することもある。 この様な脱落が発生するのは、被覆用フラツク
スを塗布した後の乾燥工程において、心線が熱膨
張するのに対して被覆層が乾燥収縮するからであ
り、これを縦断面においてみるならば心線と被覆
層の界面に長さ方向のずれが発生して両者の固着
力が低下し脱落事故につながるものと思われる。 一方被覆用フラツクス中にフラツクス原料紛末
の一種としてFe粉等の金属粉を含有させる場合
がある。このとき該金属粉は他の原料粉末に比べ
て粒度が粗く単位重量当たりの表面積が小さい為
他の原料粉末との固着度が弱く、従つて金属粉を
含有する被覆層は被覆用フラツクス同士の固着力
低下によるフラツクス間の亀裂という問題が付加
されて脱落傾向は一層顕著になつてくる。こうし
た傾向は被覆アーク溶接棒全般に当てはまること
であるが、被覆フラツクスに含まれる水分を可及
的に放散させなければならない低水素系被覆アー
ク溶接棒においては乾燥温度を相当に高くしなけ
ればならないので、心線と被覆層の線膨張率が大
きく異なることに基づき両界面における長さ方向
のずれが大きくなり、上記傾向は一層顕著であ
る。ちなみに一般の被覆アーク溶接棒における乾
燥温度が最大140〜170℃程度であるのに対し、低
水素系被覆アーク溶接棒では最大400〜450℃程度
もの高温で乾燥が行なわれる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明はこうした事情に着目してなされたもの
であり、脱落傾向が著しい低水素系被覆アーク溶
接棒における心線表面と被覆層との固着強度を向
上させることが本発明の基本的課題であり、心線
に対して優れた固着強度を発揮する低水素系被覆
用フラツクスを提供しようとするものである。又
フラツクス原料粉末として金属粉を含む低水素系
被覆用フラツクスにおいては更に耐亀裂性をも向
上させようとするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 心線のまわりに塗布する低水素系被覆用フラツ
クスが、フラツクス全重量に対して(A)Clイオンを
0.0005〜0.011%、(B)アルカリ金属イオンを0.5〜
2%夫々含有すると共に、(C)〔アルカリ金属イオ
ン濃度/Clイオン濃度〕で示される配合比を100
〜3000に調製してなる点に本発明の要旨が存在す
る。 〔作用〕 低水素系被覆用フラツクス(以下単に被覆用フ
ラツクスという)中に含有させたClイオンは心線
ワイヤの表面に対する酸化作用を発揮し、心線ワ
イヤ表面にミクロ的な凹凸を形成する。そしてこ
の凹凸によつて被覆用フラツクスと心線ワイヤの
接触面積が増大するだけでなく相互に錨効果を発
揮することによつて心線ワイヤに対する被覆用フ
ラツクスの固着強度が向上する。 心線ワイヤ表面を適度に酸化させる上で(A)Clイ
オン含有量はフラツクス全重量に対して0.0005〜
0.011%とする必要があり、Clイオン含有量が
0.0005%未満ではC1イオンによる心線ワイヤ表面
の酸化効果が認められず、一方Clイオン含有量が
0.011%を超えると心線表面が過度に酸化されて、
脱落し易い酸化皮膜層を形成し、その上へ塗装さ
れた被覆層が酸化皮膜層と共に簡単に脱落してし
まうからである。 ところで上記の如く被覆層中に含有されたClイ
オンは低水素系被覆アーク溶接棒として製造した
後も被覆層中に残留するので、被覆用フラツクス
の吸湿によつて心線表面の酸化が進行していくも
のと考えなければならず、現に保存中の吸湿に伴
う酸化によつて進行していつた酸化皮膜部からの
脱落も経験している。そこで吸湿による酸化の進
行を防止する技術について種々検討したところ前
記(B)の条件、即ち被覆用フラツクス中に該フラツ
クス全重量に対して0.5〜2%のアルカリ金属イ
オンを含有させることが有効であることを見出し
た。即ち鉄はアルカリ金属イオン雰囲気中におい
てメタル又は水酸化物の形で安定に存在する性質
があり、アルカリ金属イオンを添加することによ
つて酸化の進行を防止することができる。尚アル
カリ金属イオン含有量が0.5%未満では酸化の進
行防止効果が弱く、一方2.0%を超えると水ガラ
ス自体の固着力が低下して被覆層が脱落し易くな
る。 ところで心線ワイヤ表面の酸化は主として被覆
アーク溶接棒乾燥工程において進行するものであ
り、該乾燥工程における加熱乾燥温度及び時間は
夫々一定値に設定されているので、心線ワイヤ表
面の酸化を所望のレベルまで促進させようとすれ
ば別の手段を考慮することによつて酸化反応速度
を適正に調整しなければならない。そこで更に検
討を進めたところ酸化反応速度は、酸化促進因子
であるClイオン濃度と酸化抑制因子であるアルカ
リ金属イオン濃度のバランスによつて調整するこ
とができることが分かつた。即ち(C)の要件として
アルカリ金属イオン濃度〔B〕/Clイオン濃度
〔Cl〕で示される配合比を100〜3000にする必要が
あることを見出した。即ち該配合比が100未満で
あると酸化反応速度が大きくなり、被覆用フラツ
クスが酸化皮膜と共に剥離するという現象が起こ
り、一方酸合比が3000を超えるとアルカリ金属イ
オンによる酸化防止効果の方が強くなりすぎて心
線ワイヤ表面の酸化が抑制されると共にアルカリ
金属イオンの過多によつて水ガラスの固着強度が
低下し被覆用フラツクスの耐脱落性は低下する。 尚上記では心線ワイヤに対する(A)〜(C)の3条件
の作用について述べたが、フラツクス原料粉末中
に含まれるFe粉等の金属粉に与える作用も同様
に考えることができ、金属粉の表面が適度に酸化
されてミクロ的な凹凸が形成され、金属粉と他の
原料粉末の固着強度が向上する。本発明において
は、フラツクス中に添加されるClイオンの化学的
形態については特に制限されず、例えばアルカリ
金属塩化物、アルカリ土類金属塩化物、4級アン
モニウム塩化物等の水溶性塩化物が使用され、又
これらの添加手段についても特に制限がなくこれ
らをフラツクス原料の1つとして配合するか、あ
るいは水ガラスにClイオンを添加してCl含有水ガ
ラスの形で添加すればよい。又フラツクス中のCl
イオン濃度はClイオンをいずれの方法によつて添
加するにしても理論計算に従つて調整することが
できる。 又フラツクス中に添加するアルカリ金属イオン
の化学的形態についても特別な制約はなく、Clイ
オンの添加の場合と同様に、フラツクス原料の1
つとして配合できる。例えばアルカリ金属化合物
(例えばアルカリ金属水酸化物等)として配合し
たり、あるいは水ガラス中にアルカリ金属化合物
を加えてアルカリ金属イオン濃度を調整すること
等が本発明に含まれる。 溶接用フラツクス中のClイオン濃度若しくはア
ルカリ金属イオン濃度を確認する方法としては下
記の方法が例示される。即ち第1図に示す様に被
覆アーク溶接棒Aから採取した試料フラツクスを
乳鉢1に投入し乳棒2で粉砕した後これを水中へ
投入して煮沸しClイオン(又はアルカリ金属イオ
ン)を溶解する。次いで溶液をミクロフイルター
(ポアサイズ:0.2μm)3によつて過する。Cl
イオン濃度を測定するに際しては液4をビーカ
5に移しAgNO3を過剰に加えてAgClの不溶塩を
生成させる。その後反応液7をミクロフイルター
(ポアサイズ:0.2μm)6によつて過し、得ら
れた液をICPによる分析に供して残留Agイオ
ン量を測定する。この結果からClイオンと反応し
たAgイオン量を求め、Clイオン量を算出するこ
とができる。一方アルカリ金属イオン濃度を測定
するに際しては、前記液4を原子吸光分析に供
すればよい。 〔実施例〕 実施例 1 第1表に示す成分組成のフラツクス原料[炭酸
石灰(CaCO3)と蛍石(CaF2)を主成分とする
典型的な低水素系被覆アーク溶接棒用のフラツク
ス原料(溶接全書5「溶接材料」、産報出版、
1979、2、25発行、第36〜37頁参照):95重量部]
とClイオン濃度、アルカリ金属イオン濃度及び配
合比を夫々調整した各種水ガラス(5重量部:固
形分重量)を均一に混練し、常法に従つて軟鋼製
心線ワイヤの外周面に塗布し、乾燥して低水素系
被覆アーク溶接棒を製造した。得られた被覆アー
ク溶接棒を1mの高さからコンクリート床面へ水
平状態で落下させてフラツクスの脱落長を測定
し、耐脱落性能を評価した。結果は第2表に示す
通りであつた。
【表】
【表】
【表】
第2表に示す様に、No.1はClイオン濃度が低い
為に心線ワイヤ表面の酸化度が不足し、被覆層を
十分に固着させることができなかつた。一方No.14
はClイオン濃度が高すぎる為に心線ワイヤ表面が
過度に酸化されて酸化皮膜層が脱落し易くなり、
結局被覆層が脱落し易くなつた。これらに対しNo.
2〜13はいずれもClイオン濃度が適正である例で
あるが、このうちNo.5はアルカリ金属イオン濃度
が低すぎる為に酸化進行防止効果が不足し、乾燥
後保管する間に吸湿による酸化が進行して酸化度
が過度となり耐脱落性能が悪化した。又No.8はア
ルカリ金属イオン濃度が高すぎる為に水ガラス自
体の固着性能が低下して耐脱落性能が悪化した。
No.2及びNo.13はClイオン濃度並びにアルカリ金属
イオン濃度については共に本発明を満足している
が、〔B〕/〔Cl〕で示される配合比が本発明の
範囲外である例であつて、No.2は配合比が過大で
ある為に乾燥工程中に酸化反応が十分に進行せ
ず、アルカリ金属イオン濃度がやや高いことによ
る水ガラス固着性能の低下と相まつて被覆層が脱
落し易くなつた。No.13は配合比が小さすぎる為に
乾燥工程において酸化反応が過度に進行し耐脱落
性能が悪くなつた。これらに対しNo.3、4、6、
7、9〜12は夫々本発明の条件を全て満足してお
り、良好な耐脱落性能が得られた。 実施例 2 第3表に示す様にFe粉を含有してなる組成の
フラツクス原料(95重量部)を各種水ガラス(5
重量部:固形分重量)を均一に混練し、実施例1
と同様にして被覆アーク溶接棒を製造した。得ら
れた被覆アーク溶接棒の耐脱落性能を実施例1と
同様に調査したところ第4表に示す結果が得られ
た。
為に心線ワイヤ表面の酸化度が不足し、被覆層を
十分に固着させることができなかつた。一方No.14
はClイオン濃度が高すぎる為に心線ワイヤ表面が
過度に酸化されて酸化皮膜層が脱落し易くなり、
結局被覆層が脱落し易くなつた。これらに対しNo.
2〜13はいずれもClイオン濃度が適正である例で
あるが、このうちNo.5はアルカリ金属イオン濃度
が低すぎる為に酸化進行防止効果が不足し、乾燥
後保管する間に吸湿による酸化が進行して酸化度
が過度となり耐脱落性能が悪化した。又No.8はア
ルカリ金属イオン濃度が高すぎる為に水ガラス自
体の固着性能が低下して耐脱落性能が悪化した。
No.2及びNo.13はClイオン濃度並びにアルカリ金属
イオン濃度については共に本発明を満足している
が、〔B〕/〔Cl〕で示される配合比が本発明の
範囲外である例であつて、No.2は配合比が過大で
ある為に乾燥工程中に酸化反応が十分に進行せ
ず、アルカリ金属イオン濃度がやや高いことによ
る水ガラス固着性能の低下と相まつて被覆層が脱
落し易くなつた。No.13は配合比が小さすぎる為に
乾燥工程において酸化反応が過度に進行し耐脱落
性能が悪くなつた。これらに対しNo.3、4、6、
7、9〜12は夫々本発明の条件を全て満足してお
り、良好な耐脱落性能が得られた。 実施例 2 第3表に示す様にFe粉を含有してなる組成の
フラツクス原料(95重量部)を各種水ガラス(5
重量部:固形分重量)を均一に混練し、実施例1
と同様にして被覆アーク溶接棒を製造した。得ら
れた被覆アーク溶接棒の耐脱落性能を実施例1と
同様に調査したところ第4表に示す結果が得られ
た。
【表】
【表】
* 第2表と同じ
第4表から明らかな様に、、Clイオン濃度、ア
ルカリ金属イオン濃度及び配合比{[B]/
[C1]}のいずれかが本発明の範囲をはずれるNo.
15、16、19、20、23、25、26については満足し得
る耐脱落性能が得られなかつた。これらに対し本
発明の条件を満足するNo.17、18、、21、22、24に
ついては良好な結果を得ることができ、Fe粉を
含有する被覆用フラツクスにおいても本発明の効
果を確認することができた。 実施例 3 第1表に示す成分組成の低水素系被覆フラツク
ス原料と第5表に示す成分組成の一般用被覆フラ
ツクス原料に夫々Clイオンを0.007%添加した原
料及びClイオンを添加しなかつた原料を、軟鋼製
心線ワイヤの外周面に塗布し、乾燥温度と脱落量
の関係を調べたところ第2図に示す結果が得られ
た。尚この時のフラツクス中のアルカリ金属イオ
ン濃度は低水素系被覆フラツクスおよび一般用被
覆フラツクスの双方とも1.5%とした。
第4表から明らかな様に、、Clイオン濃度、ア
ルカリ金属イオン濃度及び配合比{[B]/
[C1]}のいずれかが本発明の範囲をはずれるNo.
15、16、19、20、23、25、26については満足し得
る耐脱落性能が得られなかつた。これらに対し本
発明の条件を満足するNo.17、18、、21、22、24に
ついては良好な結果を得ることができ、Fe粉を
含有する被覆用フラツクスにおいても本発明の効
果を確認することができた。 実施例 3 第1表に示す成分組成の低水素系被覆フラツク
ス原料と第5表に示す成分組成の一般用被覆フラ
ツクス原料に夫々Clイオンを0.007%添加した原
料及びClイオンを添加しなかつた原料を、軟鋼製
心線ワイヤの外周面に塗布し、乾燥温度と脱落量
の関係を調べたところ第2図に示す結果が得られ
た。尚この時のフラツクス中のアルカリ金属イオ
ン濃度は低水素系被覆フラツクスおよび一般用被
覆フラツクスの双方とも1.5%とした。
【表】
第2図に示す様に、一般用被覆アーク溶接棒に
おいては190℃を超えると有機物の分解が起こつ
て脱落が多くなり、Clイオン添加の効果は認めら
れなかつた。 [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、酸化因子
であるClイオン濃度、酸化抑制因子であるアルカ
リ金属イオン濃度及びこれらの配合比を適正に調
整することによつて、心線ワイヤ表面及びFe粉
等の金属粉の表面を適度に酸化することができ、
これにより心線ワイヤ及び金属粉に対する被覆用
フラツクスの固着強度を高め、耐脱落性能を向上
させることができる。
おいては190℃を超えると有機物の分解が起こつ
て脱落が多くなり、Clイオン添加の効果は認めら
れなかつた。 [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、酸化因子
であるClイオン濃度、酸化抑制因子であるアルカ
リ金属イオン濃度及びこれらの配合比を適正に調
整することによつて、心線ワイヤ表面及びFe粉
等の金属粉の表面を適度に酸化することができ、
これにより心線ワイヤ及び金属粉に対する被覆用
フラツクスの固着強度を高め、耐脱落性能を向上
させることができる。
第1図はClイオン濃度又はアルカリ金属イオン
濃度の測定方法を示すフロー説明図、第2図は乾
燥温度と脱落量の関係を示すグラフである。 1……乳鉢、3,6……ミクロフイルタ、4…
…濾液。
濃度の測定方法を示すフロー説明図、第2図は乾
燥温度と脱落量の関係を示すグラフである。 1……乳鉢、3,6……ミクロフイルタ、4…
…濾液。
Claims (1)
- 1 低水素系被覆アーク溶接棒における心線のま
わりに塗布するフラツクスであつて、フラツクス
全重量に対して(A)Clイオンを0.0005〜0.011%、
(B)アルカリ金属イオンを0.5〜2%夫々含有する
と共に、(C)[アルカリ金属イオン濃度/Clイオン
濃度]で示される配合比を100〜3000に調整して
なることを特徴とする低水素系被覆アーク溶接棒
用被覆フラツクス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13858484A JPS6117397A (ja) | 1984-07-04 | 1984-07-04 | 低水素系被覆アーク溶接棒用被覆フラックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13858484A JPS6117397A (ja) | 1984-07-04 | 1984-07-04 | 低水素系被覆アーク溶接棒用被覆フラックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6117397A JPS6117397A (ja) | 1986-01-25 |
| JPS6347560B2 true JPS6347560B2 (ja) | 1988-09-22 |
Family
ID=15225531
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13858484A Granted JPS6117397A (ja) | 1984-07-04 | 1984-07-04 | 低水素系被覆アーク溶接棒用被覆フラックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6117397A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52117845A (en) * | 1976-03-30 | 1977-10-03 | Kobe Steel Ltd | Shielded arc welding elctrodes |
-
1984
- 1984-07-04 JP JP13858484A patent/JPS6117397A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6117397A (ja) | 1986-01-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |