JPS644966B2 - - Google Patents
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- JPS644966B2 JPS644966B2 JP59004834A JP483484A JPS644966B2 JP S644966 B2 JPS644966 B2 JP S644966B2 JP 59004834 A JP59004834 A JP 59004834A JP 483484 A JP483484 A JP 483484A JP S644966 B2 JPS644966 B2 JP S644966B2
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- carbon
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- powder
- furnace
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は、ホウ素酸化物及び単体炭素を含む新
規含炭素組成物の発明である。更に詳しくは、特
に微細な炭化ホウ素粉末を製造するに適した新規
含炭素組成物の発明である。 (背景技術) 炭化ホウ素(B4C)粉末を焼結加工して得られ
るセラミツクス成形体は、硬度が高い、化学的に
安定である、中性子吸収能力が大きいなどの性質
を持つているので、種々の耐摩耗部材や原子炉制
御材に使われている。 この場合原料である炭化ホウ素粉末は、通常微
細である程焼結し易く、かつ焼結加工によつて得
られる成形体の強度が大きくなる。更に、該炭化
ホウ素粉末が高純度である程該成形体の強度のバ
ラツキが小さくなる性質がある。 炭化ホウ素粉末は、従来ホウ素源としての酸化
ホウ素と炭素源としてのコークス、カーボンブラ
ツクなどの単体炭素を機械的手段で粉砕混合し、
得られた粉砕混合物をアーク炉、アチソン炉など
の電気炉を用い、2000℃以上に加熱焼成して炭化
ホウ素のインゴツトを生成させ、これをボールミ
ル、振動ミルなどを用いて長時間粉砕することに
より製造されるのが一般的であつた。 しかしながら、かかる方法はバツチ式であり、
作業工程の煩雑さ、騒音及び粉塵の発生に加え
て、原料の混合装入時における不純物の混入によ
る汚染や純度低下といつた問題がある。また硬度
の高い炭化ホウ素のインゴツトを微粉にまで粉砕
するには長時間を要し、また著しく多量の粉砕エ
ネルギーを必要とする。更に粉砕機自身の摩耗に
よりかなりの不純物が混入する。従つて、純度の
高い炭化ホウ素粉末を得るためには、粉砕処理し
て得られた粉末について、更に数回の洗浄濾過に
よる精製を繰り返し行なわなければならないとい
つた、経済的にも好ましくない大きな欠点があつ
た。 (発明の目的) 本発明の目的は、ボールミル等を使用して粉砕
するが如き騒音、摩耗、粉塵の発生、不純物の混
入等多くの問題を有する機械的な粉砕操作を全く
行なうことなしに、ホウ素酸化物と単体炭素の微
粒子が極めて均一に混合してなる新規含炭素組成
物を連続的に製造する方法を提供することにあ
る。 本発明の他の目的は、この新規含炭素組成物を
加熱することにより、極めて微細な粒子からなる
新規炭化ホウ素を提供することにある。 本発明の更に他の目的は以下の説明から明らか
になるであろう。 (発明の開示) 本発明者らは、前記従来技術の得失を充分検討
した結果、物性のすぐれた炭化ホウ素焼結体をう
る方法として、ホウ素酸化物と単体炭素とから炭
化ホウ素粉末を得る従来の方法とは基本的に異な
る方法、即ち一旦充分に均一性が高く、かつ構成
粒子の粒度の細かいホウ素酸化物及び単体炭素を
含むかもしくは実質的にこれよりなる、新規含炭
素組成物を化学的手段により製造し、これを加熱
焼成することによつて、なんら機械的粉砕や洗浄
を行なうことなく目的とする高純度かつ微細な炭
化ホウ素粉末を製造することができることを見出
し本発明を完成した。 即ち本発明は、水蒸気を含む熱ガス中にホウ酸
エステルを装入・分解して、ホウ素酸化物及び単
体炭素のそれぞれのエーロゾルを含む混合エーロ
ゾル分解質を生成せしめ、該生成した分散質を固
−気分離操作により捕集して得たことを特徴とす
る新規含炭素組成物の発明である。 (発明の詳細な開示) 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明で言う混合エーロゾルとは、気体中にホ
ウ素酸化物及び単体炭素が微細な固形物の粒子と
して混在している分散質を意味する。 本発明においては、水蒸気を含む熱ガス中にホ
ウ酸エステルを装入して、熱分解、酸化分解ある
いは加水分解せしめることにより、直ちにホウ素
酸化物及び単体炭素のそれぞれのエーロゾルを含
むかかる混合エーロゾルを生成せしめうることが
できる。 本発明で用いるホウ酸エステルは、一般式B
(OR)o(OH)3-o(nは1から3の整数、Rは、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、ヘキシル等のアルキル基;シクロプロ
ピル、シクロペンチル等のシクロアルキル基;フ
エニル、トリル、キシリル、メシチル、ベンジ
ル、フエネチル等のアリール基を示す)で表わさ
れるもので、具体的な例を挙げればB(OCH3)3、
B(OCH3)2(OH)、B(OCH2CH3)、B
(OC6H5)3、B(OC6H5)2(OH)、B(OC6H5)
(OH)2などである。 これらホウ酸エステルを水蒸気を含む熱ガス中
に装入することによつて、上記のごとくホウ酸エ
ステルは加水分解あるいは熱分解によりホウ素酸
化物と有機物とに分解し、該有機物は更に熱分解
によつて単体炭素に変化するのである。すなわ
ち、B(OR)o(OH)3-oを分解することにより、
たとえばB2O3とCが生成するのである。 本発明の含炭素組成物を得るには炉が用いられ
る。加熱装置としては燃焼バーナー、通電発熱体
などを備え、またホウ酸エステル装入用ノズルと
熱ガス装入ダクト、混合エーロゾル排出ダクトと
を備えていて、耐火物で囲まれた装置が好適に用
いられる。 本発明では、炉内に少なくとも700℃以上の空
間領域が分解反応域として存在しなければならな
い。この温度以上であればホウ酸エステルよりホ
ウ素酸化物及び単体炭素がそれぞれ微粒子として
生成し、気体とこれら微細な固形物粒子との混合
体である混合エーロゾル状態を発生する。尚、本
発明で言うホウ素酸化物は水酸化ホウ素を含む意
味で使用する。 本発明において水蒸気を含む熱ガスを得る方法
としては、通電発熱方式、高周波加熱方式、放電
方式等によつて得た熱ガス中に水蒸気を注入して
も良いが、水素あるいはメタン、エタン、プロパ
ン、ブタン、軽油、灯油、重油などの炭化水素の
ように、燃焼することにより、燃焼生成物として
必然的に水蒸気を生成する可燃物を空気で燃焼さ
せる方法が装置上簡便であり、熱効率の面からも
望ましい。 本発明の実施に用いられるホウ酸エステルは水
蒸気との加水分解反応によつてホウ素酸化物に変
化する性質に加えて、熱ガス中で熱分解反応によ
つて単体炭素の固体粒子に変化する性質を有し、
しかもこれらの反応はきわめて速く0.1〜0.5秒程
度で完結するので、炉内での滞留時間を1秒〜10
秒程度とすれば熱と水蒸気が共存する雰囲気下で
は、ホウ酸エステルが未反応のガス状態のままで
反応の系外に揮散することは殆どない。 以上のごとくして得られた混合エーロゾルは、
炉の外に誘導した後、該エーロゾルに含有されて
いる固形物分散質をバツクフイルター、サイクロ
ン、電気集塵機等の捕集装置で固−気分離操作を
施して捕集するが、該捕集装置での熱負荷を軽減
するためには、予め冷却することが望ましい。冷
却の方法は任意であるが、たとえば反応後の帯域
を冷却したり、または水を注入する手段が採用で
きる。 かくして捕集された本発明の含炭素組成物は、
高周波加熱炉、通電抵抗炉、アーク炉などを用い
て1800℃以上に加熱焼成することによつて微細な
炭化ホウ素粉末とすることができる。たとえば、
2B2O3+7C→B4C+6COの如くである。尚、この
焼結工程において、酸素が加熱雰囲気中に存在す
ると、単体炭素が燃焼除去されるため、アルゴ
ン、ヘリウム、窒素、水素などの非酸化性雰囲気
中で加熱焼成することが好ましい。しかしなが
ら、上記式に示すように、加熱過程でホウ素酸化
物と炭素が反応し、炭化ホウ素が生成すると同時
に一酸化炭素も生成して、おのずと焼成系が非酸
化性雰囲気となるため、本発明においては非酸化
性雰囲気を別に用意する必要はない。 (発明の作用・効果) 以上詳細に述べた如く本発明においては、ホウ
酸エステルは水蒸気を含む熱ガス中で化学反応、
即ち加水分解、熱分解などに付されホウ素酸化物
および単体炭素の微粒子が生成すると同時に、気
相で混合が行なわれるので、格段に微細粒子が均
一に混合した含炭素組成物が得られる。しかも従
来のバツチ方式により機械的粉砕・混合するとい
う手段を伴なう方法と異なり、連続的かつ一段で
ホウ素酸化物及び単体炭素のそれぞれの微粉末か
らなる含炭素組成物を得ることができるので、従
来の方法のごとき作業工程の煩雑さは著しく低減
される。また、従来問題であつた騒音や粉塵の発
生、原料の混合装入時における不純物の混入など
の問題はすべて解消することが出来る。 更に、本発明の含炭素組成物を焼成して得られ
る炭化ホウ素は、すでにそれ自体、従来のものに
比して極めて微細な粉末であるため、従来のごと
く炭化ホウ素のインゴツトを長時間機械的に粉砕
する必要はなく、従つて経費の増加、作業工程の
煩雑さ、作業工程中の不純物の混入といつた問題
もすべて解消されるという顕著な作用効果を奏す
るのである。 本発明の含炭素組成物を用いこれを焼結すれ
ば、何故かくのごとく容易に微粉末状の炭化ホウ
素が得られるかは現在のところ完全には詳らかに
し得ないが、おそらくは、出発物質がホウ酸エス
テルという単一物質であるため、これを分解して
生成した該含炭素組成物中のホウ素酸化物と単体
炭素の混合形態が、従来になく極めて均一かつ微
細であり、このことが微細な炭化ホウ素粉末の生
成を可能にしているものと推察される。 (実施例) 以下実施例を示して本発明を具体的に説明す
る。尚、%は特記しない限り重量%を表す。 実施例 1 第1図に示す炉1(直径300mm、長さ3m)を
用い、ダクト2より空気を、燃焼バーナー3より
熱風用燃料としてのメタンを、それぞれ80Nm3/
h、8Nm3/hの流量で装入し、ホウ酸エステル
としてB(OCH2CH3)3をノズル4より19Kg/h
の流量で炉内に装入した。炉内は第1図のAの位
置で1150℃の温度に保つた。 炉内に生成したエーロゾルはダクト5より抜き
出し、冷却後バツクフイルターで捕集して本発明
の微細な含炭素組成物10.7Kg/h(乾燥重量)を
得た。 化学分析の結果、この含炭素組成物には単体炭
素58.1%、B2O341.6%(残りは結合性の水素0.2
%、その他0.1%以下)が含まれていた。 実施例 2〜4 熱風用燃料にはメタンの他にプロパン、水素、
ブタンも用い、ホウ酸エステルとしては第1表に
示すものをそれぞれ用いて、実施例1と同様な方
法で第1表に示す組成の含炭素組成物を得た。
規含炭素組成物の発明である。更に詳しくは、特
に微細な炭化ホウ素粉末を製造するに適した新規
含炭素組成物の発明である。 (背景技術) 炭化ホウ素(B4C)粉末を焼結加工して得られ
るセラミツクス成形体は、硬度が高い、化学的に
安定である、中性子吸収能力が大きいなどの性質
を持つているので、種々の耐摩耗部材や原子炉制
御材に使われている。 この場合原料である炭化ホウ素粉末は、通常微
細である程焼結し易く、かつ焼結加工によつて得
られる成形体の強度が大きくなる。更に、該炭化
ホウ素粉末が高純度である程該成形体の強度のバ
ラツキが小さくなる性質がある。 炭化ホウ素粉末は、従来ホウ素源としての酸化
ホウ素と炭素源としてのコークス、カーボンブラ
ツクなどの単体炭素を機械的手段で粉砕混合し、
得られた粉砕混合物をアーク炉、アチソン炉など
の電気炉を用い、2000℃以上に加熱焼成して炭化
ホウ素のインゴツトを生成させ、これをボールミ
ル、振動ミルなどを用いて長時間粉砕することに
より製造されるのが一般的であつた。 しかしながら、かかる方法はバツチ式であり、
作業工程の煩雑さ、騒音及び粉塵の発生に加え
て、原料の混合装入時における不純物の混入によ
る汚染や純度低下といつた問題がある。また硬度
の高い炭化ホウ素のインゴツトを微粉にまで粉砕
するには長時間を要し、また著しく多量の粉砕エ
ネルギーを必要とする。更に粉砕機自身の摩耗に
よりかなりの不純物が混入する。従つて、純度の
高い炭化ホウ素粉末を得るためには、粉砕処理し
て得られた粉末について、更に数回の洗浄濾過に
よる精製を繰り返し行なわなければならないとい
つた、経済的にも好ましくない大きな欠点があつ
た。 (発明の目的) 本発明の目的は、ボールミル等を使用して粉砕
するが如き騒音、摩耗、粉塵の発生、不純物の混
入等多くの問題を有する機械的な粉砕操作を全く
行なうことなしに、ホウ素酸化物と単体炭素の微
粒子が極めて均一に混合してなる新規含炭素組成
物を連続的に製造する方法を提供することにあ
る。 本発明の他の目的は、この新規含炭素組成物を
加熱することにより、極めて微細な粒子からなる
新規炭化ホウ素を提供することにある。 本発明の更に他の目的は以下の説明から明らか
になるであろう。 (発明の開示) 本発明者らは、前記従来技術の得失を充分検討
した結果、物性のすぐれた炭化ホウ素焼結体をう
る方法として、ホウ素酸化物と単体炭素とから炭
化ホウ素粉末を得る従来の方法とは基本的に異な
る方法、即ち一旦充分に均一性が高く、かつ構成
粒子の粒度の細かいホウ素酸化物及び単体炭素を
含むかもしくは実質的にこれよりなる、新規含炭
素組成物を化学的手段により製造し、これを加熱
焼成することによつて、なんら機械的粉砕や洗浄
を行なうことなく目的とする高純度かつ微細な炭
化ホウ素粉末を製造することができることを見出
し本発明を完成した。 即ち本発明は、水蒸気を含む熱ガス中にホウ酸
エステルを装入・分解して、ホウ素酸化物及び単
体炭素のそれぞれのエーロゾルを含む混合エーロ
ゾル分解質を生成せしめ、該生成した分散質を固
−気分離操作により捕集して得たことを特徴とす
る新規含炭素組成物の発明である。 (発明の詳細な開示) 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明で言う混合エーロゾルとは、気体中にホ
ウ素酸化物及び単体炭素が微細な固形物の粒子と
して混在している分散質を意味する。 本発明においては、水蒸気を含む熱ガス中にホ
ウ酸エステルを装入して、熱分解、酸化分解ある
いは加水分解せしめることにより、直ちにホウ素
酸化物及び単体炭素のそれぞれのエーロゾルを含
むかかる混合エーロゾルを生成せしめうることが
できる。 本発明で用いるホウ酸エステルは、一般式B
(OR)o(OH)3-o(nは1から3の整数、Rは、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、ヘキシル等のアルキル基;シクロプロ
ピル、シクロペンチル等のシクロアルキル基;フ
エニル、トリル、キシリル、メシチル、ベンジ
ル、フエネチル等のアリール基を示す)で表わさ
れるもので、具体的な例を挙げればB(OCH3)3、
B(OCH3)2(OH)、B(OCH2CH3)、B
(OC6H5)3、B(OC6H5)2(OH)、B(OC6H5)
(OH)2などである。 これらホウ酸エステルを水蒸気を含む熱ガス中
に装入することによつて、上記のごとくホウ酸エ
ステルは加水分解あるいは熱分解によりホウ素酸
化物と有機物とに分解し、該有機物は更に熱分解
によつて単体炭素に変化するのである。すなわ
ち、B(OR)o(OH)3-oを分解することにより、
たとえばB2O3とCが生成するのである。 本発明の含炭素組成物を得るには炉が用いられ
る。加熱装置としては燃焼バーナー、通電発熱体
などを備え、またホウ酸エステル装入用ノズルと
熱ガス装入ダクト、混合エーロゾル排出ダクトと
を備えていて、耐火物で囲まれた装置が好適に用
いられる。 本発明では、炉内に少なくとも700℃以上の空
間領域が分解反応域として存在しなければならな
い。この温度以上であればホウ酸エステルよりホ
ウ素酸化物及び単体炭素がそれぞれ微粒子として
生成し、気体とこれら微細な固形物粒子との混合
体である混合エーロゾル状態を発生する。尚、本
発明で言うホウ素酸化物は水酸化ホウ素を含む意
味で使用する。 本発明において水蒸気を含む熱ガスを得る方法
としては、通電発熱方式、高周波加熱方式、放電
方式等によつて得た熱ガス中に水蒸気を注入して
も良いが、水素あるいはメタン、エタン、プロパ
ン、ブタン、軽油、灯油、重油などの炭化水素の
ように、燃焼することにより、燃焼生成物として
必然的に水蒸気を生成する可燃物を空気で燃焼さ
せる方法が装置上簡便であり、熱効率の面からも
望ましい。 本発明の実施に用いられるホウ酸エステルは水
蒸気との加水分解反応によつてホウ素酸化物に変
化する性質に加えて、熱ガス中で熱分解反応によ
つて単体炭素の固体粒子に変化する性質を有し、
しかもこれらの反応はきわめて速く0.1〜0.5秒程
度で完結するので、炉内での滞留時間を1秒〜10
秒程度とすれば熱と水蒸気が共存する雰囲気下で
は、ホウ酸エステルが未反応のガス状態のままで
反応の系外に揮散することは殆どない。 以上のごとくして得られた混合エーロゾルは、
炉の外に誘導した後、該エーロゾルに含有されて
いる固形物分散質をバツクフイルター、サイクロ
ン、電気集塵機等の捕集装置で固−気分離操作を
施して捕集するが、該捕集装置での熱負荷を軽減
するためには、予め冷却することが望ましい。冷
却の方法は任意であるが、たとえば反応後の帯域
を冷却したり、または水を注入する手段が採用で
きる。 かくして捕集された本発明の含炭素組成物は、
高周波加熱炉、通電抵抗炉、アーク炉などを用い
て1800℃以上に加熱焼成することによつて微細な
炭化ホウ素粉末とすることができる。たとえば、
2B2O3+7C→B4C+6COの如くである。尚、この
焼結工程において、酸素が加熱雰囲気中に存在す
ると、単体炭素が燃焼除去されるため、アルゴ
ン、ヘリウム、窒素、水素などの非酸化性雰囲気
中で加熱焼成することが好ましい。しかしなが
ら、上記式に示すように、加熱過程でホウ素酸化
物と炭素が反応し、炭化ホウ素が生成すると同時
に一酸化炭素も生成して、おのずと焼成系が非酸
化性雰囲気となるため、本発明においては非酸化
性雰囲気を別に用意する必要はない。 (発明の作用・効果) 以上詳細に述べた如く本発明においては、ホウ
酸エステルは水蒸気を含む熱ガス中で化学反応、
即ち加水分解、熱分解などに付されホウ素酸化物
および単体炭素の微粒子が生成すると同時に、気
相で混合が行なわれるので、格段に微細粒子が均
一に混合した含炭素組成物が得られる。しかも従
来のバツチ方式により機械的粉砕・混合するとい
う手段を伴なう方法と異なり、連続的かつ一段で
ホウ素酸化物及び単体炭素のそれぞれの微粉末か
らなる含炭素組成物を得ることができるので、従
来の方法のごとき作業工程の煩雑さは著しく低減
される。また、従来問題であつた騒音や粉塵の発
生、原料の混合装入時における不純物の混入など
の問題はすべて解消することが出来る。 更に、本発明の含炭素組成物を焼成して得られ
る炭化ホウ素は、すでにそれ自体、従来のものに
比して極めて微細な粉末であるため、従来のごと
く炭化ホウ素のインゴツトを長時間機械的に粉砕
する必要はなく、従つて経費の増加、作業工程の
煩雑さ、作業工程中の不純物の混入といつた問題
もすべて解消されるという顕著な作用効果を奏す
るのである。 本発明の含炭素組成物を用いこれを焼結すれ
ば、何故かくのごとく容易に微粉末状の炭化ホウ
素が得られるかは現在のところ完全には詳らかに
し得ないが、おそらくは、出発物質がホウ酸エス
テルという単一物質であるため、これを分解して
生成した該含炭素組成物中のホウ素酸化物と単体
炭素の混合形態が、従来になく極めて均一かつ微
細であり、このことが微細な炭化ホウ素粉末の生
成を可能にしているものと推察される。 (実施例) 以下実施例を示して本発明を具体的に説明す
る。尚、%は特記しない限り重量%を表す。 実施例 1 第1図に示す炉1(直径300mm、長さ3m)を
用い、ダクト2より空気を、燃焼バーナー3より
熱風用燃料としてのメタンを、それぞれ80Nm3/
h、8Nm3/hの流量で装入し、ホウ酸エステル
としてB(OCH2CH3)3をノズル4より19Kg/h
の流量で炉内に装入した。炉内は第1図のAの位
置で1150℃の温度に保つた。 炉内に生成したエーロゾルはダクト5より抜き
出し、冷却後バツクフイルターで捕集して本発明
の微細な含炭素組成物10.7Kg/h(乾燥重量)を
得た。 化学分析の結果、この含炭素組成物には単体炭
素58.1%、B2O341.6%(残りは結合性の水素0.2
%、その他0.1%以下)が含まれていた。 実施例 2〜4 熱風用燃料にはメタンの他にプロパン、水素、
ブタンも用い、ホウ酸エステルとしては第1表に
示すものをそれぞれ用いて、実施例1と同様な方
法で第1表に示す組成の含炭素組成物を得た。
【表】
【表】
参考例 1
実施例1で得た含炭素組成物100gを高周波加
熱炉を用いて1900℃で1時間加熱焼成し、一旦冷
却後空気中で800℃に加熱し、残存した単体炭素
を燃焼除去して13.5gの粉末を得た。 得られたこの粉末はX線回析装置による分析の
結果、B4Cの組成の炭化ホウ素である事が確認さ
れ、含炭素混合物中のB2O3に対するB4Cの生成
した収率は82%であつた電子顕微鏡像による観察
の結果、直径が1μm以下の粒子のみが観察され、
非常に微細な粉末であることが確認された。また
窒素吸着比表面積は15.1m2/gであつた。 参考例 2〜4 実施例2〜4で得たそれぞれの含炭素組成物を
用い参考例1と同様にして、それぞれ第2表に示
す温度、時間の加熱焼成を行ない、それぞれ第2
表に示す量のB4Cの粉末を得た。電子顕微鏡像に
よる観察の結果、いずれの粉末も直径が1μm以
下の粒子のみが観察され、非常に微細な粉末であ
ることが確認された。また窒素吸着比表面積はそ
れぞれ第2表に示す値であつた。 比較参考例 1 平均粒子径1μmのB2O3と炭素粉末(窒素吸着
比表面積116m2/g)とを組成が実施例1で得ら
れた含炭素組成物と一致するように、41.6対58.1
の重量割合でボールミルを用いて24時間混合して
得られた混合物100gを、実施例1と全く同様に
して高周波加熱炉を用いて加熱焼成した後、単体
炭素
熱炉を用いて1900℃で1時間加熱焼成し、一旦冷
却後空気中で800℃に加熱し、残存した単体炭素
を燃焼除去して13.5gの粉末を得た。 得られたこの粉末はX線回析装置による分析の
結果、B4Cの組成の炭化ホウ素である事が確認さ
れ、含炭素混合物中のB2O3に対するB4Cの生成
した収率は82%であつた電子顕微鏡像による観察
の結果、直径が1μm以下の粒子のみが観察され、
非常に微細な粉末であることが確認された。また
窒素吸着比表面積は15.1m2/gであつた。 参考例 2〜4 実施例2〜4で得たそれぞれの含炭素組成物を
用い参考例1と同様にして、それぞれ第2表に示
す温度、時間の加熱焼成を行ない、それぞれ第2
表に示す量のB4Cの粉末を得た。電子顕微鏡像に
よる観察の結果、いずれの粉末も直径が1μm以
下の粒子のみが観察され、非常に微細な粉末であ
ることが確認された。また窒素吸着比表面積はそ
れぞれ第2表に示す値であつた。 比較参考例 1 平均粒子径1μmのB2O3と炭素粉末(窒素吸着
比表面積116m2/g)とを組成が実施例1で得ら
れた含炭素組成物と一致するように、41.6対58.1
の重量割合でボールミルを用いて24時間混合して
得られた混合物100gを、実施例1と全く同様に
して高周波加熱炉を用いて加熱焼成した後、単体
炭素
【表】
を燃焼除去して9.9gの粉末を得た。
得られたこの粉末はX線回析装置による分析の
結果、B4Cの組成の炭化ホウ素であることが観認
され、B2O3に対するB4Cの生成した収率は60%
であつた。電子顕微鏡像による観察の結果、直径
が1mm以上の粒子を含み、殆どは100μm以上の
粒子よりなることが観察され、窒素吸着比表面積
は0.4m2/gであつた。
結果、B4Cの組成の炭化ホウ素であることが観認
され、B2O3に対するB4Cの生成した収率は60%
であつた。電子顕微鏡像による観察の結果、直径
が1mm以上の粒子を含み、殆どは100μm以上の
粒子よりなることが観察され、窒素吸着比表面積
は0.4m2/gであつた。
第1図は本発明の実施に使用する炉の1例を示
す断面図である。 図面において、1……炉、2……ダクト、3…
…燃焼バーナー、4……ノズル、5……ダクトを
示す。
す断面図である。 図面において、1……炉、2……ダクト、3…
…燃焼バーナー、4……ノズル、5……ダクトを
示す。
Claims (1)
- 1 水蒸気を含む熱ガス中にホウ酸エステルを装
入・分解して、ホウ素酸化物及び単体炭素のそれ
ぞれのエーロゾルを含む混合エーロゾル分解質を
生成せしめ、該生成した分散質を固−気分離操作
により捕集して得たことを特徴とする新規含炭素
組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59004834A JPS60151206A (ja) | 1984-01-17 | 1984-01-17 | 新規含炭素組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59004834A JPS60151206A (ja) | 1984-01-17 | 1984-01-17 | 新規含炭素組成物 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62130017A Division JPS6345111A (ja) | 1987-05-28 | 1987-05-28 | 新規炭化ホウ素の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60151206A JPS60151206A (ja) | 1985-08-09 |
| JPS644966B2 true JPS644966B2 (ja) | 1989-01-27 |
Family
ID=11594721
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59004834A Granted JPS60151206A (ja) | 1984-01-17 | 1984-01-17 | 新規含炭素組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60151206A (ja) |
-
1984
- 1984-01-17 JP JP59004834A patent/JPS60151206A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60151206A (ja) | 1985-08-09 |
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