JPWO2014188773A1 - 太陽電池の製造方法及び太陽電池 - Google Patents
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Abstract
Description
〔1〕 半導体基板の表面に該半導体基板とは逆の導電型となる拡散層を形成する工程と、上記半導体基板の裏面に該半導体基板と同一の導電型となる拡散層を形成する工程と、上記半導体基板の表面の該半導体基板とは逆の導電型の拡散層の外周縁部に沿ってレーザー照射して該拡散層の外周縁部より内側の部分を除去し、半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を形成する工程とを有することを特徴とする両面受光型の太陽電池の製造方法。
〔2〕 半導体基板の導電型がn型であることを特徴とする〔1〕記載の太陽電池の製造方法。
〔3〕 半導体基板の導電型がp型であることを特徴とする〔1〕記載の太陽電池の製造方法。
〔4〕 接合分離部は、幅の中心が表面外周縁から0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ内側に入った領域内で基板外周縁に沿って表面電極よりも外側に連続的に形成された溝であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
〔5〕 接合分離部は、溝幅が5μm以上30μm以下であり、溝深さが5μm以上30μm以下の溝であることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
〔6〕 上記接合分離部を形成する工程を半導体基板の表面及び裏面に拡散層を形成する工程の後に実施することを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
〔7〕 表面に第二の導電型拡散層を有し、裏面に第一の導電型拡散層を有する第一の導電型の半導体基板からなる両面受光型の太陽電池であって、上記半導体基板の表面の第二の導電型拡散層の外周縁部より内側の部分にレーザー照射により該拡散層が除去されて形成された半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を有する太陽電池。
〔8〕 半導体基板の導電型がn型であることを特徴とする〔7〕記載の太陽電池。
〔9〕 半導体基板の導電型がp型であることを特徴とする〔7〕記載の太陽電池。
〔10〕 接合分離部は、幅の中心が表面外周縁から0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ内側に入った領域内で基板外周縁に沿って表面電極よりも外側に配置される連続的な溝であることを特徴とする〔7〕〜〔9〕のいずれかに記載の太陽電池。
〔11〕 接合分離部は、溝幅が5μm以上30μm以下であり、溝深さが5μm以上30μm以下の溝であることを特徴とする〔7〕〜〔10〕のいずれかに記載の太陽電池。
図1及び図2に、本発明に係る太陽電池の基本構成を示す。
本発明の太陽電池は、半導体基板の両面に拡散層が形成された両面受光型の太陽電池であり、図1(a)に示すように、半導体基板の表面において集電電極としてフィンガー電極16fと呼ばれる数百〜数十μm幅の電極を多数有し、また太陽電池を連結するための集電電極としてのバスバー電極16bを2本有する。また、図1(b)に示すように、半導体基板の裏面においても集電電極としてのフィンガー電極17fと、太陽電池を連結するための集電電極としてのバスバー電極17bを2本有する。
[シリコン基板の準備]
高純度シリコンにリンあるいは砒素、アンチモンのようなV族元素をドープし、比抵抗0.1〜5Ω・cmとしたアズカット単結晶{100}n型シリコン基板表面のスライスダメージを、濃度5〜60質量%の水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのような高濃度のアルカリもしくはふっ酸と硝酸の混酸などを用いてエッチングする。単結晶シリコン基板は、CZ法、FZ法のいずれの方法によって作製されてもよい。基板は必ずしも単結晶シリコンである必要はなく、多結晶シリコンや化合物半導体でも構わない。また、シリコン基板の形状も特に限定されず、矩形、円形のいずれでもよい。ここでは、n型単結晶シリコン基板であるn型半導体基板10n(以下、基板10n)を用いる場合を説明する。
引き続き、基板10nの両面にテクスチャと呼ばれる微小な凹凸形成を行う(図3では凹凸表示省略)。テクスチャは太陽電池の反射率を低下させるための有効な方法である。テクスチャは、基板10nを加熱した水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ溶液(濃度1〜10質量%、温度60〜100℃)中に10〜30分間程度浸漬することで形成される。上記溶液中に、所定量の2−プロパノールを溶解させ、反応を促進させることが多い。テクスチャ形成は、表面のエッチングを行っていることになるため、前記ダメージエッチングの代用とすることも可能である。
以上の工程の後、塩酸、硫酸、硝酸、ふっ酸等もしくはこれらの混合液の酸性水溶液中で基板10nを洗浄する(ここまで図3(a))。
次いで、基板10nの両面に拡散層12p、12nを形成する(図3(b))。
詳しくは、まず基板10nの裏面(第二主面、図3において下向きの面)に基板10nの導電型と同一の導電型(第一の導電型)となる拡散源(P、As、Sb等のドーパント)を含む拡散剤、例えばリンやアンチモン等を含有する材料を塗布し乾燥させることで拡散剤塗布層を形成し、800〜1,000℃で30分〜1時間程度の熱処理を施すことで、第二主面上にn型の拡散層12nを形成する。なお、このとき、基板10nの表面に拡散層の形成を防止するマスクとしてシリコン酸化膜を形成しておくとよい。
次に、基板10nの表面(第一主面、図3において上向きの面)に基板10nの導電型と逆の導電型(第二の導電型)となる拡散源(B、Al、Ga、In等のドーパント)を含む拡散剤、例えば予めホウ酸を純水に溶解しておいた拡散剤を塗布し乾燥させることで、拡散剤塗布層を形成し、950〜1,050℃で10分〜1時間程度の熱処理を施すことで、第一主面上にp型の拡散層12pを形成する。
拡散熱処理が終わったら、基板10n表面に形成されたガラスをふっ酸などで除去する。
次いで、基板10nの表裏面に反射防止膜兼パッシベーション膜13、14を形成する(図3(c))。反射防止膜兼パッシベーション膜13、14の形成にはプラズマCVD装置を用いSiNx膜を厚さ約100nmで製膜する。なお、反応ガスとして、モノシラン(SiH4)及びアンモニア(NH3)を混合して用いることが多いが、NH3の代わりに窒素を用いることも可能であり、また、プロセス圧カの調整、反応ガスの希釈、更には基板に多結晶シリコンを用いた場合には基板のバルクパッシベーション効果を促進するため、反応ガスに水素を混合することもある。
この高濃度リン拡散層(n+層)12nが高濃度ボロン拡散層(p+層)12pに接している状態(p+n+接合)で、この領域に逆バイアスが印加されると、p+n+接合領域に電界がかかり、トンネル効果によってリーク電流が増大してしまう。一般的な太陽電池におけるpn接合分離が発電時(順バイアス時)における正極電極及び負極電極の拡散層を介した導通を阻止するために行われるのに対し、本発明における後述するレーザー接合分離は更に逆バイアス時のリーク電流も低減する効果も併せ持っている。例えば、n型基板を用いて、表面側にボロン拡散層(拡散層12p)、裏面側にリン拡散層(拡散層12n)を形成した太陽電池において、n+層内でn型基板の露出(接合分離)が行われた場合、具体的には、表面最外周のエッジ領域(外周縁)や基板側端部、又は基板裏面外周縁でn型基板を露出させたとしても、表面の拡散層12p側にp+n+接合領域が存在しており、受光面外周縁領域のp+層に接したn+層にはn型基板を介して電圧がかかるため、p+n+接合領域に逆バイアスが印加されてリーク電流を発生させてしまう。
ここで、本発明者らはこの問題を解決すべく種々検討したところ、両面に拡散層を有する太陽電池においてp+n+接合領域に逆バイアスが印加されないようにする方法として、表面拡散層(エミッタ層)の領域内に接合分離の溝を形成し、該拡散層とは逆の導電型の基板を露出させることで電極に接続したエミッタ層からの逆バイアスの電圧印加を防止することが重要であることを見出し、鋭意検討を行い、本発明を成すに至った。
即ち、本発明では下記のレーザー接合分離工程の処理を行う。
本工程では、基板10nの表面の該基板10nとは逆の導電型の拡散層(拡散層12p)の外周縁部に沿ってレーザー照射して該拡散層12pの外周縁部より内側の部分(及びその部分の反射防止膜兼パッシベーション膜13を含む)を除去し、基板10nの表面と裏面とを電気的に分離する接合分離溝15を形成する(図3(d))。
即ち、本工程で利用するレーザー加工に関し、レーザー媒体が固体であるものを固体レーザーといい、高ピーク強度パルスが得られることにより、広く工業用加工レーザーとして利用されている。その中で、クロムイオンをサファイア結晶に混入させたルビーレーザーやネオジウムイオンをYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット結晶)に入れたYAGレーザー(正確にはNd:YAGレーザーと記述する)が代表的であり、YAGレーザーは波長が1064nmの光(赤外線)を発するが、非線形光学結晶を用いて高調波を発生させることによって、波長532nmの緑色の光や波長355nmの紫外線なども出すことができるようになっている。波長532nmのグリーンレーザーの光エネルギーはeV=1238.9/λの式より、eV=2.33であるので、シリコンのバンドギャップ1.1eVの2倍以上のエネルギーを持っており、シリコン基板の加工を行うには十分な光エネルギーである。
次いで、基板10nの表裏面の反射防止膜兼パッシベーション膜13、14上にバスバー電極16b及びフィンガー電極16fからなる表面電極16とバスバー電極17b及びフィンガー電極17fからなる裏面電極17とを(図3ではフィンガー電極16f、17f)は不図示)スクリーン印刷法で形成する(図3(e))。即ち、上記基板10nの表裏面に、Ag粉末とガラスフリットを有機物バインダと混合したAgペーストを印刷して乾燥し、電極印刷の後、熱処理によりSiNx膜の反射防止膜兼パッシベーション膜13、14にAg粉末を貫通させ(ファイヤースルー)、電極16、17とシリコン基板(拡散層12p、12n)とを導通させる。焼成は、通常700〜800℃の温度で5〜30分間処理することで行われる。電極16、17の焼成は一度に行ってもよいし、各面の印刷後それぞれに焼成することも可能である。
<太陽電池の製造>
上記レーザー接合分離を含む本発明の太陽電池の製造方法で、以下のようにn型基板を用いて太陽電池を製造した。
結晶面方位(100)、15.6cm角200μm厚、アズスライス比抵抗2Ω・cm(ドーパント濃度7.2×1015cm-3)リンドープn型単結晶シリコン基板を、水酸化ナトリウム水溶液に浸してダメージ層をエッチングで取り除き、水酸化カリウム水溶液にイソプロピルアルコールを加えた水溶液に浸してアルカリエッチングすることでテクスチャ形成を行った。得られたシリコン基板全体を1,000℃、1時間熱処理してシリコン酸化膜を形成した。次に、裏面のシリコン酸化膜をふっ酸等の薬液を用いて除去し、裏面にリンドーパントを含む塗布剤を塗布した後に、950℃、1時間熱処理を行い、n型拡散層を裏面に形成した。熱処理後、基板に付いたガラス成分はふっ酸溶液等により除去後、洗浄した。
再度、シリコン基板全体にシリコン酸化膜を形成し、表面のシリコン酸化膜をふっ酸等の薬液を用いて除去し、表面にボロンドーパントを含む塗布剤を塗布した後に、950℃、1時間熱処理を行い、p型拡散層を表面全体に形成した。
次に、基板に付いたガラス成分を高濃度ふっ酸溶液等により除去後、洗浄した。
引き続き、ダイレクトプラズマCVD装置を用い、シリコン基板の表面及び裏面に反射防止膜兼パッシベーション膜であるシリコン窒化膜を積層した。この膜厚は70nmであった。
ここで、波長532nmのYVO4レーザーを用いて、表面外周縁から内側に0.15mm入った領域の反射防止膜兼パッシベーション膜及びp型拡散層の外周縁部近傍を除去して幅20μm、深さ10μmの接合分離溝を表面外周縁に沿って連続的に形成した。レーザー照射の条件は、繰り返し周波数100kHz、出力10.6W、スキャンスピード1,000mm/secで行った。
表面側及び裏面側にそれぞれ銀ペーストをスクリーン印刷法により電極印刷し、乾燥後800℃で20分間焼成を行い、表面電極及び裏面電極を形成した。この場合、焼成中に銀ペースト中のガラスフリットが反射防止膜兼パッシベーション膜をファイヤースルーすることにより、電極と拡散層との電気的な導通が達成される。
接合分離溝を表面外周縁から内側に0.30mm入った領域に形成したこと以外は実施例1と同様の工程で太陽電池を作製した。
接合分離溝を表面外周縁から内側に0.60mm入った領域に形成したこと以外は実施例1と同様の工程で太陽電池を作製した。
参考のため、接合分離溝を表面外周縁から内側に0.80mm入った領域に形成したこと以外は実施例1と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、図10に示すように、接合分離溝を表面外周縁から内側に0.10mm入った領域に形成したこと以外は実施例1と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、図11に示すように、接合分離溝を裏面外周縁から内側に0.20mm入った領域に形成したこと以外は実施例1と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、図12に示すように、表面側及び裏面側のどちらにも接合分離溝を形成しなかった場合の太陽電池を作製した。接合分離以外の他の工程は実施例1と同様の処理を行った。
更に比較のため、図13に示すように、プラズマエッチングによって基板側端部を接合分離した場合の太陽電池を作製した。具体的には、拡散熱処理により両面に拡散層を形成した基板をプラズマやラジカルが表面や裏面に侵入しないようにスタックし、CF4ガスを用いたプラズマエッチング処理を行って基板の側端部を数μm削った。接合分離以外の他の工程は実施例1と同様の処理を行った。
<太陽電池の製造>
上記レーザー接合分離を含む本発明の太陽電池の製造方法で、以下のようにp型基板を用いて太陽電池を製造した。
結晶面方位(100)、15.6cm角200μm厚、アズスライス比抵抗2Ω・cm(ドーパント濃度7.2×1015cm-3)ボロンドープp型単結晶シリコン基板を、水酸化ナトリウム水溶液に浸してダメージ層をエッチングで取り除き、水酸化カリウム水溶液にイソプロピルアルコールを加えた水溶液に浸してアルカリエッチングすることでテクスチャ形成を行った。得られたシリコン基板全体を1,000℃、1時間熱処理してシリコン酸化膜を形成した。次に、表面のシリコン酸化膜をふっ酸等の薬液を用いて除去し、表面側にリンドーパントを含む塗布剤を塗布した後に、950℃、1時間熱処理を行い、n型拡散層を表面側に形成した。熱処理後、基板に付いたガラス成分はふっ酸溶液等により除去後、洗浄した。
再度、シリコン基板全体にシリコン酸化膜を形成し、裏面側のシリコン酸化膜をふっ酸等の薬液を用いて除去し、裏面側にボロンドーパントを含む塗布剤を塗布した後に、950℃、1時間熱処理を行い、p型拡散層を裏面側に形成した。
次に、基板に付いたガラス成分を高濃度ふっ酸溶液等により除去後、洗浄した。
引き続き、ダイレクトプラズマCVD装置を用い、シリコン基板の表面及び裏面に反射防止膜兼パッシベーション膜であるシリコン窒化膜を積層した。この膜厚は70nmであった。
ここで、波長532nmのYVO4レーザーを用いて、表面外周縁から0.10mm内側に入った領域の反射防止膜兼パッシベーション膜及びn型拡散層の外周縁部近傍を除去して幅20μm、深さ10μmの接合分離溝を基板の外周縁に沿って連続的に形成した。レーザー照射の条件は、繰り返し周波数50kHz、出力12.5W、スキャンスピード1,000mm/secで行った。
表面側及び裏面側にそれぞれ銀ペーストをスクリーン印刷法により電極印刷し、乾燥後800℃で20分間焼成を行い、表面電極及び裏面電極を形成した。この場合、焼成中に銀ペースト中のガラスフリットが反射防止膜兼パッシベーション膜をファイヤースルーすることにより、電極と拡散層との電気的な導通が達成される。
接合分離溝を表面外周縁から内側に0.20mm入った領域に形成したこと以外は実施例4と同様の工程で太陽電池を作製した。
接合分離溝を表面外周縁から内側に0.30mm入った領域に形成したこと以外は実施例4と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、接合分離溝を裏面外周縁から内側に0.10mm入った領域に形成したこと以外は実施例4と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、接合分離溝を裏面外周縁から内側に0.20mm入った領域に形成したこと以外は実施例4と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、接合分離溝を裏面外周縁から内側に0.30mm入った領域に形成したこと以外は実施例4と同様の工程で太陽電池を作製した。
比較のため、表面側及び裏面側のどちらにも接合分離溝を形成しなかった場合の太陽電池を作製した。接合分離以外の他の工程は実施例4と同様の処理を行った。
更に比較のため、プラズマエッチングによって基板側端部を接合分離した場合の太陽電池を作製した。具体的には、拡散熱処理により両面に拡散層を形成した基板をプラズマやラジカルが表面や裏面に侵入しないようにスタックし、CF4ガスを用いたプラズマエッチング処理を行って基板の側端部を数μm削った。接合分離以外の他の工程は実施例4と同様の処理を行った。
以上の実施例、参考例及び比較例の接合分離条件を表1に示す。
更に、参考例の表面外周から0.80mmでレーザー接合分離した条件では、逆バイアス時のリーク電流は低かったが、変換効率が低下した。主に、有効な受光面積が減少したことによって、短絡電流が減少したことによる。n型基板に両面拡散層を有する太陽電池における表面外周縁の接合分離溝は外周縁から内側に0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ入った領域に形成することが好適であることを示唆している。
また、p型基板に両面拡散層を有する太陽電池において、実施例4〜6で行われたレーザー接合分離は、比較例9のプラズマエッチング接合分離に対して、変換効率を維持しながらリーク電流を低減させることができた。表面側には均一なエミッタ層(n+層)が形成されているため、任意の加工位置で接合分離溝を形成することができる。比較例5〜7で行われたレーザー接合分離では、リーク電流が高かった。特に、比較例6及び7は、接合分離溝を形成していない比較例8と同等の高いリーク電流値であった。p型基板に両面拡散層を有する太陽電池では、裏面に接合分離溝を形成しても、逆バイアス時のリーク電流を低減させる効果はないか、又は小さい。
これらの結果から、半導体基板を用いて両面に拡散層を形成した太陽電池の作製に対して、表面外周縁領域のエミッタ層内におけるレーザーを用いた接合分離溝の形成が高変換効率維持とリーク電流低減に有効であり、高いスループットと共に低コスト化を実現することが可能となることを示唆している。
10p p型半導体基板
12n n型拡散層(n+拡散層)
12p p型拡散層(p+拡散層)
13、14 反射防止膜兼パッシベーション膜
15 接合分離溝
16 表面電極
16b 表面バスバー電極(バスバー電極)
16f 表面フィンガー電極(フィンガー電極)
17 裏面電極
17b 裏面バスバー電極(バスバー電極)
17f 裏面フィンガー電極(フィンガー電極)
〔1〕 n型半導体基板の裏面にn型拡散層を形成する処理と、上記n型半導体基板の表面にp型拡散層を形成する処理とをこの順番で又は同時に行って、基板の裏面、基板側端部及び表面の外周縁領域にn型拡散層が連続して形成され、表面の外周縁領域のn型拡散層よりも内側で該n型拡散層に接するp型拡散層が形成されたn型半導体基板を得る工程と、上記n型半導体基板の表面のp型拡散層の外周縁部に沿ってレーザー照射して該p型拡散層の外周縁部より内側の部分を除去し、n型半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を形成する工程とを有することを特徴とする両面受光型の太陽電池の製造方法。
〔2〕 p型半導体基板の表面にn型拡散層を形成する処理と、上記p型半導体基板の裏面にp型拡散層を形成する処理とをこの順番で又は同時に行って、基板の表面、基板側端部及び裏面の外周縁領域にn型拡散層が連続して形成され、裏面の外周縁領域のn型拡散層よりも内側で該n型拡散層に接するp型拡散層が形成されたp型半導体基板を得る工程と、上記p型半導体基板の表面のn型拡散層の外周縁部に沿ってレーザー照射して該n型拡散層の外周縁部より内側の部分を除去し、p型半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を形成する工程とを有することを特徴とする両面受光型の太陽電池の製造方法。
〔3〕 更に、基板の表裏面に反射防止膜兼パッシベーション膜を形成する工程を有することを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の太陽電池の製造方法。
〔4〕 更に、基板の表裏面の反射防止膜兼パッシベーション膜上に電極を形成する工程を有することを特徴とする〔3〕記載の太陽電池の製造方法。
〔5〕 接合分離部は、幅の中心が表面外周縁から0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ内側に入った領域内で基板外周縁に沿って表面電極よりも外側に連続的に形成された溝であることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
〔6〕 接合分離部は、溝幅が5μm以上30μm以下であり、溝深さが5μm以上30μm以下の溝であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の太陽電池の製造方法。
〔7〕 表面にp型拡散層を有し、裏面にn型拡散層を有するn型半導体基板からなる両面受光型の太陽電池であって、上記n型半導体基板は、基板の裏面、基板側端部及び表面の外周縁領域にn型拡散層が連続して形成され、表面の外周縁領域のn型拡散層よりも内側で該n型拡散層に接するp型拡散層が形成されており、上記n型半導体基板の表面のp型拡散層の外周縁部より内側の部分にレーザー照射により該拡散層が除去されて形成された半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を有する太陽電池。
〔8〕 表面にn型拡散層を有し、裏面にp型拡散層を有するp型半導体基板からなる両面受光型の太陽電池であって、上記p型半導体基板は、基板の表面、基板側端部及び裏面の外周縁領域にn型拡散層が連続して形成され、裏面の外周縁領域のn型拡散層よりも内側で該n型拡散層に接するp型拡散層が形成されており、上記p型半導体基板の表面のn型拡散層の外周縁部より内側の部分にレーザー照射により該拡散層が除去されて形成された半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を有する太陽電池。
〔9〕 接合分離部は、幅の中心が表面外周縁から0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ内側に入った領域内で基板外周縁に沿って表面電極よりも外側に配置される連続的な溝であることを特徴とする〔7〕又は〔8〕記載の太陽電池。
〔10〕 接合分離部は、溝幅が5μm以上30μm以下であり、溝深さが5μm以上30μm以下の溝であることを特徴とする〔7〕〜〔9〕のいずれかに記載の太陽電池。
Claims (11)
- 半導体基板の表面に該半導体基板とは逆の導電型となる拡散層を形成する工程と、上記半導体基板の裏面に該半導体基板と同一の導電型となる拡散層を形成する工程と、上記半導体基板の表面の該半導体基板とは逆の導電型の拡散層の外周縁部に沿ってレーザー照射して該拡散層の外周縁部より内側の部分を除去し、半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を形成する工程とを有することを特徴とする両面受光型の太陽電池の製造方法。
- 半導体基板の導電型がn型であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池の製造方法。
- 半導体基板の導電型がp型であることを特徴とする請求項1記載の太陽電池の製造方法。
- 接合分離部は、幅の中心が表面外周縁から0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ内側に入った領域内で基板外周縁に沿って表面電極よりも外側に連続的に形成された溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の太陽電池の製造方法。
- 接合分離部は、溝幅が5μm以上30μm以下であり、溝深さが5μm以上30μm以下の溝であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の太陽電池の製造方法。
- 上記接合分離部を形成する工程を半導体基板の表面及び裏面に拡散層を形成する工程の後に実施することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の太陽電池の製造方法。
- 表面に第二の導電型拡散層を有し、裏面に第一の導電型拡散層を有する第一の導電型の半導体基板からなる両面受光型の太陽電池であって、上記半導体基板の表面の第二の導電型拡散層の外周縁部より内側の部分にレーザー照射により該拡散層が除去されて形成された半導体基板の表面と裏面とを電気的に分離する接合分離部を有する太陽電池。
- 半導体基板の導電型がn型であることを特徴とする請求項7記載の太陽電池。
- 半導体基板の導電型がp型であることを特徴とする請求項7記載の太陽電池。
- 接合分離部は、幅の中心が表面外周縁から0.15mm以上0.60mm以下の距離だけ内側に入った領域内で基板外周縁に沿って表面電極よりも外側に配置される連続的な溝であることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1項記載の太陽電池。
- 接合分離部は、溝幅が5μm以上30μm以下であり、溝深さが5μm以上30μm以下の溝であることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項記載の太陽電池。
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