JPWO2020175475A1 - プリント配線板 - Google Patents

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Abstract

本開示に係るプリント配線板は、絶縁性を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムの少なくとも一方の面側に積層される導電パターンと、上記ベースフィルムの上記導電パターンが積層される面と同一の面側に積層される補強パターンとを備え、上記導電パターンの少なくとも1つの端部と上記補強パターンとが交差している。

Description

本開示は、プリント配線板に関する。
絶縁性を有するベースフィルムと、このベースフィルムに積層される導電パターンとを備えるプリント配線板が知られている。
このようなプリント配線板の導電パターンを形成する方法の1つとして、例えば特開2004−6773号公報に記載のセミアディティブ法が採用されている。このセミアディティブ法では、例えば絶縁樹脂層の表面に無電解めっき層を形成し、回路を形成する部分以外をめっきレジストで被覆した後、電気めっきにより回路部分にのみ選択的に電気めっき層を形成する。次いで、めっきレジストを剥離し、回路部分以外の無電解めっき層をエッチングすることでプリント配線板の導電パターンを形成する。
特開2004−6773号公報
しかしながら、上述のように形成されたプリント配線板では、プリント配線板を取り扱う際に導電パターンが基材から剥離してしまう場合がある。特に、導電パターンの端部が露出している場合、その端部から剥離が生じやすい傾向がある。
本開示は、このような事情に基づいてなされたものであり、プリント配線板の導電パターンが端部を有する場合において、その端部から生じる導電パターンの剥離を抑制することが可能なプリント配線板を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本開示に係るプリント配線板は、絶縁性を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムの少なくとも一方の面側に積層される導電パターンと、上記ベースフィルムの上記導電パターンが積層される面と同一の面側に積層される補強パターンとを備え、上記導電パターンの少なくとも1つの端部と上記補強パターンとが交差している。
本開示に係るプリント配線板は、導電パターンの端部から生じる導電パターンの剥離を抑制することができる。
図1は、本開示の一実施態様に係るプリント配線板を示す模式的平面図である。 図2は、図1のプリント配線板のA−A線部分断面図である。 図3は、本開示の一実施態様に係るプリント配線板の導電パターンの端部と補強パターンとの交差部分における層構造を示す模式的斜視図である。 図4は、図1のプリント配線板の製造方法のシード層積層工程を示す模式的斜視図である。 図5は、図1のプリント配線板の製造方法の無電解めっき工程を示す模式的斜視図である。 図6は、図1のプリント配線板の製造方法のレジストパターン形成工程を示す模式的斜視図である。 図7は、図1のプリント配線板の製造方法の電気めっき工程を示す模式的斜視図である。 図8は、図1のプリント配線板の製造方法の除去工程を示す模式的斜視図である。 図9は、本開示の他の実施形態に係るプリント配線板を示す模式的平面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示に係るプリント配線板は、絶縁性を有するベースフィルムと、上記ベースフィルムの少なくとも一方の面側に積層される導電パターンと、上記ベースフィルムの上記導電パターンが積層される面と同一の面側に積層される補強パターンとを備え、上記導電パターンの少なくとも1つの端部と上記補強パターンとが交差している。
当該プリント配線板では、導電パターンの少なくとも1つの端部と補強パターンとが交差していることにより、導電パターンの端部から生じる導電パターンの剥離を抑制することができる。
上記導電パターンの2以上の端部同士は、上記補強パターンにより接続されていることが好ましい。このように、導電パターンの2以上の端部同士が補強パターンにより接続されていることにより、導電パターンの端部から生じる導電パターンの剥離をより確実に抑制することができる。
上記端部は、上記導電パターンのその他の部分より上記ベースフィルムの外縁側に位置することが好ましい。通常、プリント配線板を取り扱う際、ベースフィルムの外縁に向かうに従ってベースフィルムの撓み等の影響を受けやすい傾向がある。そのため、導電パターンの端部が導電パターンのその他の部分よりベースフィルムの外縁側に位置する場合、導電パターンの端部は導電パターンのその他の部分より剥離が生じやすい傾向にある。しかし、当該プリント配線板では、このように導電パターンの端部が剥離の生じやすい位置にある場合においても導電パターンの端部から生じる導電パターンの剥離を抑制することができるため、上述の利点を維持することができる。
上記端部と上記ベースフィルムの外縁との距離は、0μm超0.5μm以下であることが好ましい。上述の通り、プリント配線板を取り扱う際、ベースフィルムの外縁に向かうに従ってベースフィルムの撓み等の影響を受けやすい傾向がある。特に、導電パターンの端部がベースフィルムの外縁付近に位置する場合、より顕著に導電パターンの端部の剥離が生じやすい傾向にある。しかし、当該プリント配線板では、このように導電パターンの端部が顕著に剥離の生じやすい位置にある場合においても導電パターンの端部から生じる導電パターンの剥離を抑制することができるため、上述の利点を維持することができる。
本明細書において、「ベースフィルムの外縁」とは、ベースフィルムの最外縁部を意味する。「(端部とベースフィルムの外縁との)距離」とは、端部の最外部とベースフィルムの外縁との最小距離を意味する。
上記補強パターンは、上記導電パターンより上記ベースフィルムの外縁側に位置することが好ましい。このように、補強パターンが導電パターンよりベースフィルムの外縁側に位置することにより、補強パターンが導電パターンに優先してベースフィルムの撓み等の影響を受けるため、端部から生じる導電パターンの剥離をより確実に抑制することができる。
上記補強パターンは端部を有しないことが好ましい。補強パターンが端部を有する場合、前述した導電パターンの場合と同様の理由により補強パターンの剥離が生じ、これにより導電パターンの剥離が生じる可能性がある。そのため、補強パターンが端部を有しないことで補強パターンの剥離を抑制することができ、結果として導電パターンの剥離を抑制することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態に係るプリント配線板について、必要に応じて図面を参照しつつ詳説する。
[プリント配線板]
図1のプリント配線板1は、絶縁性を有するベースフィルム2と、ベースフィルム2の少なくとも一方の面側に積層される導電パターン3と、ベースフィルム2の導電パターン3が積層される面と同一の面側に積層される補強パターン4とを備える。導電パターン3は少なくとも1つの端部31を有しており、少なくとも1つの端部31と補強パターン4とが交差している。また、図示していないが、当該プリント配線板1は、ベースフィルム2及び導電パターン3に積層される絶縁層を備えていてもよい。この絶縁層は、例えばソルダーレジスト、カバーレイ等を用いて形成することができる。当該プリント配線板1は、導電パターン3の少なくとも1つの端部31と補強パターン4とが交差していることにより、導電パターン3の端部31から生じる導電パターン3の剥離を抑制することができる。
<ベースフィルム>
ベースフィルム2は、合成樹脂を主成分とし、電気絶縁性を有する。ベースフィルム2は、導電パターン3を形成するための基材層である。ベースフィルム2は可撓性を有していてもよい。ベースフィルム2が可撓性を有する場合、当該プリント配線板1はフレキシブルプリント配線板として用いられる。なお、「主成分」とは、質量換算で最も含有割合の大きい成分をいい、例えば含有量が50質量%以上の成分をいう。
上記合成樹脂としては、例えばポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、液晶ポリマー、フッ素樹脂等が挙げられる。
当該プリント配線板1がフレキシブルプリント配線板である場合、ベースフィルム2の厚さは可撓性を発揮できる範囲内であれば特に限定されない。具体的に、ベースフィルム2の平均厚さの下限としては、5μmが好ましく、10μmがより好ましい。ベースフィルム2の平均厚さの上限としては、50μmが好ましく、40μmがより好ましい。ベースフィルム2の平均厚さが上記下限未満であると、ベースフィルム2の絶縁強度が不十分となるおそれがある。また、ベースフィルム2の平均厚さが上記上限を超えると、当該プリント配線板1が不必要に厚くなるおそれや、可撓性が不十分となるおそれがある。なお、本明細書において「平均厚さ」とは、任意の10点の厚さの平均値を意味する。
<導電パターン>
導電パターン3は、導電性を有する材料からなる層である。導電パターン3の幅は特に限定的ではなく、プリント配線板の導電パターンとして機能し得る範囲内で適宜設定することができる。導電パターン3の幅の下限としては、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。導電パターン3の幅の上限としては、50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。なお、本明細書において、「(導電パターンの)幅」とは、任意の10点において導電パターンの長手方向と垂直な断面における最大幅の平均値を意味する。
導電パターン3は、図1に示すように複数存在していてもよい。また、図1に示すように、複数の導電パターン3同士は平行に配設されていてもよい。導電パターン3が複数存在する場合、各導電パターン3の間隔は特に限定的ではなく、プリント配線板の導電パターンとして機能し得る範囲内で適宜設定することができる。複数の導電パターン3の間隔の下限としては、5μm以上が好ましく、10μm以上がより好ましい。複数の導電パターン3の間隔の上限としては、50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましい。なお、本明細書において、「(導電パターンの)間隔」とは、任意の10点において隣接する導電パターンの対向する側縁間の最小距離の平均値を意味する。
導電パターン3は、図2に示すように、ベースフィルム2の少なくとも一方の面に積層されるシード層5と、シード層5の一方の面(ベースフィルム2との積層面と反対側の面)に積層される無電解めっき層6と、無電解めっき層6の一方の面(シード層5との積層面と反対側の面)に積層される電気めっき層7とを有する。シード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7は、他の層を介さずこの順で直接積層されている。換言すると、導電パターン3は、シード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7から構成される3層構造体である。
(シード層)
シード層5は、ベースフィルム2の一方の面側にめっきを施すためのめっき形成用の金属層である。シード層5をベースフィルム2の一方の面に積層する方法は特に限定されるものではなく、例えば蒸着法、スパッタリング等の公知の方法を採用することができる。また、シード層5は、ベースフィルム2の一方の面に金属粒子を含むインクを塗布し、金属粒子を焼結させた金属粒子の焼結層であってもよい。シード層5の主成分としては、例えばニッケル、金、銀、タングステン、モリブデン、銅、スズ、コバルト、クロム、鉄、亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、ベースフィルム2との密着性が高く、かつめっき開始表面として適する銅が好ましい。シード層5の平均厚さとしては、平面上に切れ目が生じるのを防止しつつ、エッチングによる除去効率を高める観点から、例えば10nm以上2μm以下程度とすることができる。
(無電解めっき層)
無電解めっき層6は無電解めっきによって形成される層である。無電解めっき層6の主成分としては、例えば銅、ニッケル、銀等が挙げられる。これらの中でも、導電性が高く、比較的安価であると共に、シード層5の主成分が銅である場合にシード層5との高い密着性が得られる観点から銅が好ましい。無電解めっき層6の平均厚さとしては、シード層5の表面を十分に被覆すると共に、無電解めっきに要する時間が長くなることで生産性が低下することを抑制する観点から、例えば50nm以上2μm以下程度とすることができる。
(電気めっき層)
電気めっき層7は電気めっきによって形成される層である。電気めっき層7の主成分としては、例えば銅、ニッケル、銀等が挙げられる。これらの中でも、導電性が高く、比較的安価であると共に、無電解めっき層6の主成分が銅である場合に無電解めっき層6との高い密着性が得られる観点から銅が好ましい。電気めっき層7の主成分が銅である場合、電気めっき層7は、比較的安価であり、かつ膜厚を制御しやすい等の観点から、添加剤を含む硫酸銅めっき浴を用いた電気めっきによって形成されることが好ましい。電気めっき層7の平均厚さは、作成するプリント回路によって適宜設定されるものであり特に限定されるものではなく、例えば1μm以上100μm以下程度とすることができる。
<端部>
導電パターン3は少なくとも1つの端部31を有する。図1に示すように導電パターン3が複数存在する場合、端部31は複数存在していてもよい。端部31は後述する補強パターン4と交差しており、当該プリント配線板1において導電パターン3は平面視において補強パターン4と重複しており、見かけ上端部31を有しない構造となっている。端部31と補強パターン4とは平面視において端部31が露出しない状態で交差していることが好ましく、端部31と補強パターン4とがT字状に交差していることがより好ましい。
端部31が複数存在する場合、2以上の端部31同士が補強パターン4により接続されていることが好ましい。このように、2以上の端部31同士が補強パターン4により接続されていることにより、端部31から生じる導電パターン3の剥離をより確実に抑制することができる。
端部31は、導電パターン3のその他の部分(端部31以外の部分)よりベースフィルム2の外縁側に位置することが好ましい。通常、ベースフィルム2の外縁に向かうに従ってベースフィルムの撓み等の影響を受けやすく、導電パターン3の端部31が導電パターン3のその他の部分よりベースフィルム2の外縁側に位置する場合、端部31は導電パターン3のその他の部分に優先して剥離が生じやすい傾向にある。しかし、当該プリント配線板1では、このように端部31が剥離の生じやすい位置にある場合においても端部31から生じる導電パターン3の剥離をより確実に抑制することができるため、上述の利点を維持することができる。
端部31がベースフィルム2の外縁付近に位置する場合、換言すると、端部31とベースフィルム2の外縁との距離が小さい場合、より顕著に端部31の剥離が生じやすい傾向にある。端部31とベースフィルム2の外縁との距離の下限としては0μm超が好ましく、0.2μm以上がより好ましい。また、端部31とベースフィルム2の外縁との距離の上限としては、0.5μm以下が好ましく、0.4μm以下がより好ましい。当該プリント配線板1では、端部31がこのように剥離の顕著に生じやすい箇所に位置する場合であっても、端部31が補強パターン4と交差しているため、端部31から生じる導電パターン3の剥離をより確実に抑制することができ、上述の利点を維持することができる。
<補強パターン>
補強パターン4は、上述の導電パターン3と同様に導電性を有する材料からなる層である。補強パターン4の幅は上述の導電パターン3と同一であることが好ましい。
補強パターン4は、図3に示すように、ベースフィルム2の少なくとも一方の面に積層されるシード層5と、シード層6の一方の面(ベースフィルム2との積層面と反対側の面)に積層される無電解めっき層6と、無電解めっき層6の一方の面(シード層5との積層面と反対側の面)に積層される電気めっき層7とを有する。シード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7は、他の層を介さずこの順で直接積層されている。換言すると、補強パターン4は、シード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7の3層構造体であり、導電パターン3と同一の層構造を有する。
補強パターン4は後述するように導電パターン3と一体となって形成される。したがって、補強パターン4を構成するシード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7はそれぞれ、上述した導電パターン3におけるシード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7と同一の材質である。また、同様の理由から、補強パターン4におけるシード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7の平均厚さは、図3に示すように、それぞれ導電パターン3におけるシード層5、無電解めっき層6及び電気めっき層7と同一であることが好ましい。
補強パターン4は、上述の通り当該プリント配線板1において導電パターン3と平面視において重複しており、見かけ上端部31を有しないよう端部31と交差している構造となっている。補強パターン4は、平面視において端部31が露出しない状態で端部31と交差していることが好ましく、補強パターン4と端部31とはT字状に交差していることがより好ましい。このように補強パターン4が端部31と交差する構造となっていることにより、端部31から生じる導電パターン3の剥離を抑制することができる。
補強パターン4は、図1に示すように、導電パターン3よりベースフィルム2の外縁側に位置することが好ましい。このように、補強パターン4が導電パターン3よりベースフィルム2の外縁側に位置することにより、導電パターン3の端部31にかかるストレス等を補強パターン4により緩和することができ、導電パターン3の剥離をより確実に抑制することができる。
また、補強パターン4は、図1に示すように、ベースフィルム2の外縁に沿って形成されていることが好ましい。換言すると、補強パターン4は、ベースフィルム2の外縁と平行に配設されていることが好ましい。
さらに、補強パターン4は、図1に示すように、端部を有しないことが好ましい。換言すると、補強パターン4は、その終端が平面視において導電パターン3に接続され、見かけ上導電パターン3と一体となっていることが好ましい。このように補強パターン4が端部を有しない場合、導電パターン3が端部31を有する場合と同様の理由により、補強パターン4の端部から生じる補強パターン4の剥離を抑制することができる。
[プリント配線板の製造方法]
次に、図4〜図8を参照して、図1のプリント配線板1の製造方法の一例について説明する。
当該プリント配線板1の製造方法は、絶縁性を有するベースフィルム2の少なくとも一方の面側に導電パターン3及び補強パターン4を形成する工程(パターン形成工程)を備える。上記パターン形成工程では、導電パターン3と補強パターン4とが一体となって同時に形成されるため、従来のパターン形成工程と同様の操作を行うことができ、簡便な方法により導電パターン3の剥離が抑制されたプリント配線板を製造することが可能となる。
上記パターン形成工程は、ベースフィルム2の少なくとも一方の面側にシード層5を積層する工程(シード層積層工程)と、上記シード層5の表面に無電解めっき層6を形成する工程(無電解めっき工程)と、上記無電解めっき工程により形成される無電解めっき層6の表面に導電パターン3及び補強パターン4の反転形状を有するレジストパターンRを形成する工程(レジストパターン形成工程)と、上記無電解めっき層6の表面に電気めっき層7を形成する工程(電気めっき工程)と、上記レジストパターン形成工程で形成されたレジストパターンRと、シード層5及び無電解めっき層6のレジストパターンRと平面視で重なり合う領域とを除去する工程(除去工程)とを有する。
<シード層積層工程>
上記シード層積層工程では、図4に示すように、ベースフィルム2の少なくとも一方の面の略全面にめっきを施すためのめっき形成用のシード層5(金属層)を積層する。上記シード層積層工程でシード層5を積層する方法は特に限定されず、例えば蒸着法、スパッタリング法等が挙げられる。また、上記シード層積層工程では、ベースフィルム2の少なくとも一方の面の略全面に金属粒子を含むインクを塗布し、この金属粒子を焼結させることで、ベースフィルム2の少なくとも一方の面に金属粒子の焼結層を積層してもよい。シード層5の主成分としては、例えばニッケル、金、銀、タングステン、モリブデン、銅、スズ、コバルト、クロム、鉄、亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、ベースフィルム2との密着性が高く、かつめっき開始表面として適する銅が好ましい。
<無電解めっき工程>
上記無電解めっき工程では、図5に示すように、上記シード層積層工程で積層されたシード層5の表面の略全面に無電解めっき層6を積層する。無電解めっき工程に用いる金属としては、例えば銅、ニッケル、銀等が挙げられる。これらの中でも、導電性が高く、比較的安価であると共に、シード層5の主成分が銅である場合にシード層5との高い密着性が得られる観点から銅が好ましい。無電解めっき工程における諸条件については特に限定されず、用いる金属の種類や無電解めっき層6の膜厚に応じて適宜決定することができる。
<レジストパターン形成工程>
上記レジストパターン形成工程では、まず上記無電解めっき工程で積層された無電解めっき層6の表面の略全面にフォトレジスト膜を積層する。このフォトレジスト膜は、感光することにより高分子の結合が強化されて現像液に対する溶解性が低下するネガ型レジスト組成物、又は感光することにより高分子の結合が弱化されて現像液に対する溶解性が増大するポジ型レジスト組成物によって形成される。
上記レジストパターン形成工程では、上記フォトレジスト膜を、例えば液状レジスト組成物の塗工及び乾燥によって、又は室温で流動性を有しないドライフィルムレジストの熱圧着によって無電解めっき層6の表面に形成する。
次いで、上記レジストパターン形成工程では、フォトマスク等を用いて上記フォトレジスト膜を選択的に露光することにより、上記フォトレジスト膜に現像液に溶解する部分と溶解しない部分とを形成する。続いて、現像液を用いて上記フォトレジスト膜の溶解性の高い部分を洗い流すことで、図6に示すように、導電パターン3及び補強パターン4の反転形状を有するレジストパターンRを形成する。換言すると、レジストパターンRは、導電パターン3及び補強パターン4の形成領域に対応する開口領域を有する。
<電気めっき工程>
上記電気めっき工程では、図7に示すように、無電解めっき層6の表面に電気めっき層7を積層する。上記電気めっき工程では、無電解めっき層6の表面のうち、レジストパターンRの非形成領域(レジストパターンRが有する導電パターン3及び補強パターン4の形成領域に対応する開口領域)に電気めっき層7を積層する。
上記電気めっき工程に用いる金属としては、例えば銅、ニッケル、銀等が挙げられる。これらの中でも、導電性が高く、比較的安価であると共に、無電解めっき層6の主成分が銅である場合に無電解めっき層6との高い密着性が得られる観点から銅が好ましい。上記電気めっき工程で用いる金属が銅である場合、上記電気めっき工程では、比較的安価であり、かつ膜厚を制御しやすい等の観点から、添加剤を含む硫酸銅めっき浴を用いることが好ましい。電気めっき工程における諸条件(例えば、浴温、初期電流密度等)は特に限定されず、用いる電気めっき浴の種類や電気めっき層の膜厚に応じて適宜決定することができる。
<除去工程>
上記除去工程では、図8に示すように、上記電気めっき工程後に、レジストパターンRと、シード層5及び無電解めっき層6のレジストパターンRと平面視で重なり合う領域とを除去する。
上記除去工程では、まずレジストパターンRを無電解めっき層6から剥離することでレジストパターンRを除去する。具体的には、上記電気めっき工程後の積層体を剥離液に浸漬することで、レジストパターンRを剥離液により膨張させる。これにより、レジストパターンRと無電解めっき層6との間に反発力が生じ、レジストパターンRが無電解めっき層6から剥離する。上記剥離液としては特に限定されず、公知の剥離液を用いることができる。
次に、上記除去工程では、レジストパターンRの剥離によって露出した無電解めっき層6の露出部分及びこの露出部分に重なり合うシード層5をエッチングにより除去する。このエッチングには、シード層5を形成する金属及び無電解めっき層6を形成する金属をともに侵食するエッチング液を用いることができる。このシード層5及び無電解めっき層6の除去によって、ベースフィルム2の少なくとも一方の面側に導電パターン3及び補強パターン4が形成される。
[その他の実施形態]
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施形態ではベースフィルム2の一方の面側に導電パターン3及び補強パターン4が形成される構成について説明したが、当該プリント配線板1は、例えばベースフィルム2の両面側にそれぞれ導電パターン3及び補強パターン4が形成されてもよい。
上記導電パターン3及び補強パターン4は、必ずしもシード層5を有していなくてもよい。例えば、上記導電パターン3及び補強パターン4は、ベースフィルム2の一方の面に直接積層される無電解めっき層6と、この無電解めっき層6に積層される電気めっき層7とを有していてもよい。また、上記導電パターン3及び補強パターン4がシード層5を有する場合でも、このシード層5は接着剤によってベースフィルム2の一方の面側に積層されていてもよい。
上記実施形態では複数の導電パターン3が平行に配設される構成について説明したが、当該プリント配線板11では、例えば、図9に示すように、複数の導電パターン3が交差するよう配設されていてもよい。この場合、補強パターン4は図9に示すように、導電パターン3の複数の端部31と交差するように配設される。
以上のように、本開示の実施形態に係るプリント配線板は導電パターンの剥離が抑制されているため、取り扱い性に優れたプリント配線板である。
1 プリント配線板
11 プリント配線板
2 ベースフィルム
3 導電パターン
31 端部
4 補強パターン
5 シード層
6 無電解めっき層
7 電気めっき層
R レジストパターン

Claims (6)

  1. 絶縁性を有するベースフィルムと、
    上記ベースフィルムの少なくとも一方の面側に積層される導電パターンと、
    上記ベースフィルムの上記導電パターンが積層される面と同一の面側に積層される補強パターンと
    を備え、
    上記導電パターンの少なくとも1つの端部と上記補強パターンとが交差しているプリント配線板。
  2. 上記導電パターンの2以上の端部同士が上記補強パターンにより接続されている請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 上記端部が上記導電パターンのその他の部分より上記ベースフィルムの外縁側に位置する請求項1又は請求項2に記載のプリント配線板。
  4. 上記端部と上記ベースフィルムの外縁との距離が0μm超0.5μm以下である請求項3に記載のプリント配線板。
  5. 上記補強パターンが上記導電パターンより上記ベースフィルムの外縁側に位置する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプリント配線板。
  6. 上記補強パターンが端部を有しない請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプリント配線板。

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