明 細 書 多糸条巻取機 技術分野
本発明は逆方向に回転する一対の回転体に装着された複数枚の羽 根によって 1 本の糸条を綾振りする ト ラバースュニ ッ トが複数設置 された ト ラバース装置を有する多糸条巻取機に関するものである。 背景技術
一般に、 紡糸機から紡出された糸を巻取る場合は、 機枠に回転自 在に取付けられたボビ ン装着用のス ピン ドルと、 該ス ピン ドルの上 方に位置し、 機枠に昇降自在に取付けられた ト ラバース装置により 構成された巻取機、 あるいは機枠に回動自在に支持されたターレツ ト部材に複数本のボビン装着用のス ピン ドルが回転自在に装着され たターレ ツ ト型巻取機が使用されている。
そして、 高速度で糸を巻取る巻取機に設置されている ト ラバース 装置は、 枠体に所定の間隔をもって回転自在に設置された一対の回 転体と、 各回転体にそれぞれ取付けられた複数枚の羽根と、 該羽根 の糸案内緣部の回動軌跡内に位置するよう枠体に取付けられた糸案 内用ガイ ドとによって 1 つの ト ラバースュニッ トを形成し、 該 ト ラ バースュニ ッ ト をボビン装着用ス ビン ドルの軸心長手方向に所定の 間隔をもつて複数ュニ ッ ト設ける と共に、 上述の ト ラバースュニ ッ トの羽根の川下側に近接して位置するよう にタ ツチローラを枠体に 回転自在に取付けた構成になっている。
該 ト ラバースユニ ッ ト は、 2枚の羽根の場合は 180 ' 角度がずれ るよう に、 3枚の羽根の場合は 120 ' 角度がずれるように各羽根を
回転体に取付け、 同枚数の羽根を取付けた一対の回転体を所定の間 隔を有するよう に枠休に画転自在に装着し、 該回転体を互いに逆方 向に回転させるよう に構成されている。
こ の様な構成の ト ラバースュニ ッ トが複数設置された ト ラバース 装置は、 例えば、 特公平 3 - 7254 号公報 (対応米国特許番号 : 第 4505436号) 、 特公平 4 - 27151 号公報 (対応米国特許番号 : 第 4505437号) に記載されている。
近年、 巻取能力を向上させるためス ピン ドルを長尺にして挿着す るボビ ン本数を多 く ( 4 〜 8本) している。
とこ ろが、 ス ピン ドルを長尺にする と上流側のゴデーローラ直下 に設けられた糸分け支点ガィ ドからス ピン ドルの両端の巻取部の振 り支点位置に至る糸の屈曲角度が大き く なつてガイ ド部における糸 条の走行抵抗が大き く なり、 糸質が低下する。 巻取り のために高い 張力を与える必要があり、 パッケージの解舒性が悪く なる。
そのため、 振り支点ガイ ド部、 およびゴデ一ローラ直下の糸分け 支点ガイ ドにおける屈曲角度の制限から ト ラバースュニッ トから振 り支点ガイ ド間での距離、 振り支点ガイ ドより上流側に設置されて いる糸分け支点ガイ ドまでの距離を短く する こ とができず、 ト ラバ ースュニ ッ ト のュニッ ト数が多 く なるとそれだけ振り支点ガイ ドょ り上流側の糸分け支点ガイ ド、 ゴデ一ローラまでの高さが高く なつ て糸掛け操作が困難になる。 また、 機台全体の高さが高く なり天井 の高い建屋にしか設置できないという問題がある。
また、 上述のよう な ト ラバース装置では、 各回転体に装着されて いる羽根の直径寸法 ( D ) が同一で、 かつボビン軸と平行に偏心し ているため、 同じ方向から第 1 の回転体と第 2 の回転体を駆動する 場合、 図 14に示すよ う に隣接する ト ラバースュニ ッ ト間隔寸法 ( L ) は、 駆動側に位置する羽根の外径寸法 ( D ) と被躯勛側に位置する
回転体の軸径寸法 ( d ) の合計寸法 ( D + d ) より も ト ラバースュ 二ッ トの間隔を近付けるこ とができない。 例えば、 トラバース寸法 ( W ) を 250mm、 羽根直径寸法 ( D ) を 540mm、 軸径寸法 ( d ) を 30mmとすると、 計算式 ( 1 ) から ト ラバースュニッ ト間隔寸法 ( L ) は、
D + d
L = I mm ) ( 1 )
540 + 30
し
2
= 285 (mm)
285 (mm) となる。
一方、 巻取つたパッケージ間において必要な隙間寸法は 25mmも有 れば十分である。
上述の間隔寸法 ( L) 285mmから ト ラバース寸法 250mmと余裕寸法 25 を引いた 10mmが無駄な寸法となり、 不必要に長いボビンを使用 することになると共に、 スビン ドルが長尺になり高速化の妨げにな るという問題がある。
さらに、 各 ト ラバ一スュニッ トにおける回転体の軸間距離が短か いため、 一方の回転体から他方の回転体に回転を直接伝えるように 構成することは殆ど不可能であり、 各回転体をそれぞれ単独の躯動 機構によって回転させる構成にするか、 あるいは中間歯車を設置し て各回転体に取付けられている歯車と嚙合わせ、 一方の回転体を共 通の駆動機構によって回転させると他方の回転体が同時に回転され るように構成する必要がある。
上述のように中間歯車等を設置すると構成が非常に複雑になり、 部品の加工作業、 組立作業、 および保全作業に多く の時間が必要で あるという問題点がある。
上述のよう な ト ラバース装置によって巻取られたパッケージは、 糸の折返し点、 および糸の走行軌跡が巻始めから巻終わり まで同一 位置であるため、 パッケージの両端部に発生する耳高が大き く なる と共に、 リ ボン域における糸の重なりあう頻度も多 く なる という問 題がある。
そこで、 ノ、'ッケージに発生する耳高、 リ ボンを小さ く するために 回転体に取付けられている羽根の糸案内緣部の形状を異なったもの にし、 糸の折返し位置、 および走行軌跡を複数箇所にする方法 (端 面耳崩し法) が提案されている。
こ の様に折返し位置を複数箇所にする ト ラバース装置は、 例えば 特公昭 49一 2394号公報に記載されている。
上述のような羽根の糸案内緣部を異なった形状にする方法では、 糸の折返し点を羽根の枚数と同じにしかできないという問題、 およ び折返し点の数が 2点、 または 3点程度の場合は端部が段付きにな りやす く 、 耳高をより小さ く するために羽根の枚数を 6枚〜 8枚の ように多 く する と、 ト ラバース装置が非常に大き く なり、 実用化す る こ とができないという問題がある。
従って本発明が解決しょう とする第 1 の課題は、 振り支点ガイ ド より上流側の糸分け支点ガイ ド、 ゴデーロールまでの高さが高く な つて糸掛け操作が困難になるという点である。
又、 第 2 の課題は、 機台全体の高さが高く なり天井の高い建星に しか設置できないという点である。
第 3 の課題は、 ト ラバースユニッ トの間隔寸法が短く できず、 不 必要に長い寸法のボビンを使用しなければならないと共に、 ス ピン ドルが長尺になるという点である。
第 4 の課題は、 2枚、 あるいは 3枚の同一枚数の羽根を有する一 対の回転体を微少量偏心させて回転自在に設置した ト ラバース装置
では、 回転体の軸心間隔が非常に短く、 一方の回転体によって他方 の回転休を回転させるためには中間歯車等の部品を設置しなければ ならず、 その構成が複雑になり、 部品の加工作業、 組立作業、 保全 作業に多 く の時間が必要であるという点である。
第 5 の課題は、 3枚の羽根全ての糸案内緣部の形状を異なったも のにしても糸の折返し点を 3箇所にしかすることができず、 耳高、 リ ボンを製品として影響のない大きさにすることができないという 点である。
第 6 の課題は、 羽根を交換しなければ折返し点を変更することが できないという点である。 発明の開示
第 1、 第 2の課題を解決するために本発明の多糸条巻取機は、 少 な く とも一方の端部に配設された トラバースュニッ トを、 糸条が ト ラバースガイ ドに接触する位置の糸条走行方向と交叉する平面上に おいて回動させ、 トラバースュニッ トにおける トラバース域の両端 部を結ぶ直線と前記タ ツチローラの軸心が平行な状態にならないよ うに配設せしめた構成にしてある。
第 3 の課題を解決するために本発明の トラバース装置は、 第 1 の 回転体に m枚の羽根を装着し、 又第 2回転体に n枚の羽根を装着さ せ ( n ≠ m ) 、 隣接する トラバースュニッ 卜が糸条の トラバ一ス方 向と直交する軸に対して対称形となり、 かつ第 1 の面転体および第 2 の回転体が隣接する トラバースユニッ ト と逆方向に回転し、 ト ラ バースュニッ トの第 1 の回転体の軸心と第 2 の回転体の軸心がボビ ン装着用ス ピン ドルの蚰心と略直交方向に偏心された構成にしてあ また、 ト ラバースユニッ トを、 枠体に回転自在に装着された一対
の回転体と、 前記各回転体に装着された複数枚の羽根と、 前記羽根 の回転軌跡に沿うよう枠体に装着された糸案内用ガイ ドとにより構 成せしめるのが好ましい。
第 4 の課題を解決するために本発明の ト ラバースュニッ トは、 第 1 回転体に装着された羽根の枚数を m枚に、 前記第 2回転体に装着 された羽根の枚数を n枚 ( m≠ n ) にせしめ、 前記各羽根が画転平 面上において円周上を等し く分割した位置になるよう配置すると共 に、 前記第 1 回転体と第 2回転体の各回転中心位置を、 一方の回転 体上の 1枚の羽根が糸に接触して糸を糸案内用ガイ ドに沿って移動 させ、 次いで他方の回転体上の羽根に糸が案内され始めるまでに回 転する回転体の回転角度が第 1 回転体の場合は略 360 ' ノ 2 mに、 第 2回転体の場合は略 360· ノ 2 nになるように設定し、 前記第 1 面転体と第 2回転体の画転数比が、 n対 mになるように構成してあ る。
第 5の課題を解決するために本発明の トラバースュニッ トは、 第 1 回転体に装着された羽根の枚数を m枚に、 前記第 2回転体に装着 された羽根の枚数を n枚 ( m≠ n ) にせしめ、 前記各羽根の端部に. 形成された糸案内緣部が回転平面上において円周上を等し く分割し た位置と異なるようにせしめた構成にしてある。
第 6の課題を解決するために本発明の トラバースュニッ トは、 各 羽根を、 第 1 回転体と第 2回転体にそれぞれ形成された円弧状の案 内部を基準にして取付け位置が変更できる構成にしてある。 図面の簡単な説明
図 1 は本発明の多糸条巻取機の 1実施例を示す概略断面図である, 図 2 は図 1 における I ― I 矢視図である。
図 3 は図 1 における I I部の拡大図である。
図 4 は図 3における 1 1 1一 1 1 1 矢視部分図である。
図 5 は図 3における I V— I V矢視全体図である。
図 6 は各回転体と各羽根の位置関係を示す概略図である。
図 7 は各回転体と各羽根と糸案内用ガイ ドとの位置閔係を示す概 略図である。
図 8 は糸が各羽根によって綾振された時の糸軌跡を示す概略図で ある。
図 9 は折返し部における糸の位置の変化状態を示す概略図である, 図 10は 2次リ ボンにおける糸の交叉状態を示す概略図である。 図 1 1はパッケージの硬度分布を示す概略図である。
図 12は糸分け支点ガイ ド位置、 綾振り支点ガイ ド位置、 糸案内用 ガイ ドにおける ト ラバース端部位置の閬係を示す概略図である。
図 13は トラバースュニッ トを回動させた時の糸案内用ガイ ドにお ける ト ラバース端部の糸案内位置を示す概略図である。
図 14は図 5における トラバースュニッ ト間隔寸法の関係を示す概 略図である。
図 15は従来の トラバース装置における トラバースュニッ ト間隔寸 法の関係を示す概略図である。 発明を実施するための最良の形態
図 1 は本発明の多糸条卷取機の 1実施例を示す概略全体図、 図 2 は図 1 における I ― I 矢視図であって、 巻取機は、 機枠 1 に水平な 状態で回転自在に取付けられたボビン挿着用のス ピン ドル 2 と、 該 ス ピン ドル 2 の上方に位置し、 機枠 1 に形成されたガイ ド 1 a に昇 降自在に取付けられた ト ラバース装置 3により構成されている。 該 トラバース装置 3の上方には綾振り支点ガイ ド 35— 1 〜35— 4 と糸 分け支点ガイ ド 36が設置されている。
上述の ト ラバース装置 3 は、 機枠 1 に形成されたガイ ド 1 a に係 合して垂直方向に昇降するスライ ダー 4 と、 機枠 1 に水平な状態で 回転自在に突設されたス ピン ドル 2 の上方に位置し、 かつス ピ ン ド ル 2 と平行な状態になるよう スライ ダー 4 に取付けられた枠体 5 と. ス ピン ドル 2 の軸心長手方向と同方向に所定の間隔を有するよう枠 体 5 に配設された ト ラバースュニ ッ ト 6 — 1 〜 6 — 4 と、 枠体 5 に ス ピン ドル 2 と平行な状態で回転自在に取付けられたタ ツチローラ
7 と、 該タ ツチローラ 7 をス ピン ドル 2 に挿着されたボビン 40、 あ るいはパッケージ 50に所定の面圧で当接させる面圧付与機構 8 と、 ト ラバースュニ ッ ト 6 — 1 〜 6 — 4 を回転させるための駆動機構 9 とにより構成されている。
上述の ト ラバースュニッ ト 6 — 1 〜 6 — 4 は、 図 3、 図 4 に示す ように枠体 5 に螺子 11によって取付けられた支持部材 10と、 該支持 部材 10に突設された軸体 12にべァ リ ング 14によって回転自在に取付 けられた第 1 回転体 13と、 該第 1 回転体 13に形成された円形凹部 13 a に係合し、 回転平面上から見て略 120 ' 分割角度が異なるよう に螺子 16によつて取付けられた羽根 15— 1 〜: 15— 3 と、 軸体 12の端 部に取付けられた支持体 17にべァ リ ング 19によって回転自在に取付 けられた第 2 回転体 18と、 該第 2 回転体 18に形成された円形凸部 18 a に当接し、 回転平面上に見て赂 180 ' 分割角度が異なるよう に 螺子 21によつて取付けられた羽根 20— 1 , 20— 2 と、 第 1 回転体 13 に形成された歯車 13 b と嚙合うよう に第 2回転体 18の端部に一体的 に取付けられた歯車 22と、 羽根 15— 1 〜15— 3 と羽根 20— 1 , 20— 2 の画転軌跡内に位置するよう支持部材 10にブラケ ッ ト 24によって 取付けられた糸案内用ガイ ド 23とにより構成されている。
上述の枠体 5 には、 糸案内用ガイ ド 23に糸が接触して走行する ト ラバース端部 ( A ) と ト ラバース端部 ( B ) の中点 ( C ) を中心と
した円弧状の段部 5 aが形成してある.。 また、 支持部材 10にも該枠 体 5に形成された円弧状の段部 5 a に対して面接触するように端面 部 10 aが円弧状に形成され、 螺子 1 1の取付け孔 10 bが長孔に形成し てある。
上述の隣接する ト ラバースュニッ ト 6 — 1 〜 6 — 4 は各回転体 13 : 18の回転方向が逆方向になっている と共に、 羽根 15— 1 〜: 15— 3 , 20— 1 , 20— 2 の形状が対称形になっている。
上述の面圧付与機構 8 は、 スライダー 4 に穿設された空気室 4 a に頭部 25 aが移動自在に挿着され、 下端部がブラケ ッ ト 26を介在さ せて機枠 1 に取付けられたビス ト ン 25と、 スライダー 4 の空気室 4 aに連結された圧力調節弁、 電磁切換弁等を有する圧空供給用管 27とにより構成されている。
そして、 高圧の圧空がスライダー 4 の空気室 4 a に供給されると, スライダー 4 と共に枠体 5に取付けられたタ ツチローラ Ίが持上げ られてス ピン ドル 2に対する面圧力が小さ く なり、 低圧の圧空が供 給されると持上げ力が小さ く なって面圧が大き く なる。
また、 駆動機構 9 は、 枠体 5 に取付けられた電動機 28と、 該電動 機 28の出力蚰 28 a に取付けられた歯付プーリ 29と、 各 トラバースュ ニ ッ ト 6 — 1 〜 6 — 4 の第 1 回転体 13に形成された歯付プーリ 13 c に張架された歯付ベルト 30により構成されている。
そして、 電動機 28が作動して各 ト ラバースユニッ ト 6 — 1 〜 6 — 4 の第 1 回転体 13が回転されると、 該第 1回転体 13に形成された歯 車 13 bによつて歯車 22と共に第 2回転体 18が回転される。
上述の トラバースュニッ ト 6 — 1 , 6 — 3における第 1回転体 13 に対する羽根 15— 1 〜15— 3の取付け、 第 2回転体 18に対する羽根 20 - 1 , 20— 2の取付けは下記のようにして行なう。
ここでは ト ラバースュニ ッ ト 6 ― 1 について説明する。
先ず、 仮位置決めを行なうため、 図 6に示すように羽根 20— 1 , 20— 2 を回転平面上から見て 180' 角度がずれるように、 すなわち 点 ( P ) を中心にした点対称になるように第 2回転体 18に取付け、 羽根 15— 1 〜; 15— 3を回転平面上から見て 120' 角度がずれるよう に第 1 回転体 13に取付けた時、 糸受渡し位置 ( A ) から糸受渡し位 置 ( B ) に至るまでの羽根 20 - 1 , 20 - 2 の回転角度が 90' になる よう に点 ( P ) の位置を決定する。 また、 糸受渡し位置 ( B ) から 糸受渡し位置 (A ) に至るまでの羽根 15— 1 , 15— 3 の回転角度が 60' になるよう に点 ( R ) と糸案内用ガイ ド 23の位置を決定する。
上述の点 ( P ) が第 2回転体 18の回転蚰心位置に、 ( R ) が第 1 回転体 13の回転軸心位置になる。
また、 第 1 回転体 13と第 2回転体 18の画転比が 2対 3になるよう に、 第 1 回転体 13に形成された歯車 13 a と第 2回転体 18に取付けた 歯車 22の歯数を決定し、 各糸受渡し位置 ( A), (B ) において羽根 15— 1 〜: 15— 3 と羽根 20— 1 , 20— 2が交叉して糸の受渡しができ るように第 1 回転体 13の歯車 13 b と第 2回転体 18の歯車 22の嚙合い 位置を選択する。
次いで、 上述の方法で決定した点 ( P), (R ) と糸案内用ガイ ド 23と第 1 回転体 13と第 2回転体 18との関係をそのままの状態で、 図 7 に示すように実際の羽根 15— 1 〜: 15— 3 と羽根 20— 1 , 20— 2の 位置調節を行なう。
先ず、 羽根 15— 1 を基準にして羽根 15— 1 と羽根 15— 3の角度が 120' より小さい角度になるように該羽根 15— 3を時計方向に移動 させて第 1 回転体 13に固定すると共に、 羽根 15— 1 と羽根 15— 2の 角度が 120' より小さい角度になるように該羽根 15— 2を反時計方 向に移動させて第 1 回転体 13に固定する。 また、 羽根 20— 1を上述 の位置から反時計方向に、 羽根 20— 2を時計方向に移動させて第 2
回転体 18に固定する。
すなわち、 羽根 15— 1 〜: 15— 3 は、 図 7 における点 ( R ) から羽 根 15— 1 の先端に形成された糸案内緣部の点 ( E ) を通る直線 (RE) を基準にして、 点 ( R ) を通り 120' 反時計方向に変位させた直線
(RF) に対し、 羽根 15— 3が回転方向 (時計方向) に 0 — 1 だけ変 位させた直線 (BF' ) に接し、 また時計方向に 120' 変位させた直 線 (RG) に対し、 羽根 15— 2が回転方向とは逆方向 (反時計方向) に 6 — 2だけ変位させた直線 (RG' ) に接するように取付ける。
また、 羽根 20— 1 と羽根 20— 2 は、 上述の羽根 15— 1 における直 線 (RE) を基準にして、 第 1 画転体 13の歯車 13 bに第 2回転体 18の 歯車 22を嚙合せた状態で、 糸案内用ガイ ド 23上の糸受渡し位置 ( A ) において羽根 15— 1 と羽根 20— 1 が交叉して糸の受渡しを行なう状 態の羽根 20— 1 の先端に形成された糸案内緣部の点 ( S ) と、 該点
( S ) に対して 180· ずらせた位置にある羽根 20— 2 の先端に形成 された糸案内緣部の点 ( T ) を設定する。 次いで、 該点 ( S ) と点
( T ) が接する直線(SPT) を基準にして、 羽根 20— 2を回転方向
(時計方向) に 0 — 4 だけ変位させた直線 (ΡΤ' ) に接するように、 また羽根 20— 1 を回転方向とは逆方向 (反時計方向) に 0 — 3だけ 変位させた直線 (PS' ) に接するように取付ける。
上述の変位角度 — 1〜 ー 4 は、 糸太さ、 糸の種類、 卷取速度等 によっても異なるが、 点 ( F ) と点 ( F ' ) 、 点 ( G ) と点 ( G ' ). 点 ( S ) と点 ( S ' ) 、 点 ( T ) と点 ( Τ ' ) の距離が 0.5〜 3關 程度になるように設定するのが好ましい。
上述の トラバースユニッ ト 4一 1 における各羽根の動きについて 説明する。
先ず、 第 1 回転体 13が時計方向に回転されると、 羽根 15— 1 によ つて糸が糸案内用ガイ ド 23上を受渡し位置 ( Β ) から受渡し位置
( A ) 側に向って搬送され、 該羽根 15— 1 が受渡し糸 ( A ) に到達 した時に、 反時計方向に回転されている第 2回転体 18に取付けられ た羽根 20— 1 と交叉して糸が羽根 15— 1 から羽根 20— 1 に受渡され る。 すると、 糸は羽根 20— 1 によって受渡し位置 ( B ) 側に向って 搬送され、 該羽根 20— 1 が受渡し位置 ( B ) に到達した時に、 羽根 15 - 3 と交叉して糸が羽根 20— 1から羽根 15— 3 に受渡される。 該 動作によって糸は一往復したことになる。 引続き、 受渡し位置 ( A ) において羽根 15— 3から羽根 20— 2に、 受渡し位置 ( B ) において 羽根 20— 2から羽根 15— 2 に、 受渡し位置 ( A ) において羽根 15 -
2から羽根 20— 1 に、 受渡し位置 ( B ) において羽根 20— 1 から羽 根 15— 1 に、 受渡し位置 ( A ) において羽根 15— 1 から羽根 20— 2 に、 受渡し位置 ( B ) において羽根 20— 2から羽根 15— 3に、 受渡 し位置 ( A ) において羽根 15— 3から羽根 20— 1 に、 受渡し位置
( B ) において羽根 20— 1 から羽根 15— 2に、 受渡し位置 ( A ) に おいて羽根 15— 2から羽根 20— 2に、 受渡し位置 ( B ) において羽 根 20— 2から羽根 15— 1 に糸が順次受渡されて最初の状態に戻る。
この様に糸が 3枚の羽根 15— 1〜15— 3 と 2枚の羽根 20— 1 , 20 一 2によって順次受渡されることによって糸案内用ガイ ド 23上で綾 振り される。
上述の各羽根によって綾振りされる糸の動きは図 8に示す通りで あり、 図の上下方向に時間の経過を、 左右方向にパッケージ幅 A , B間の糸の位置を連続的に示したものである。
ここで、 回転方向に変位させた羽根 15— 3 > 20— 2 は ( + ) に変 位した羽根とし、 回転方向とは逆方向に変位した羽根 15— 2 , 20— 1 は (―) に変位した羽根とする。
上述の綾振り動作を繰返す時、 羽根 20— 2 は ( + ) に変位、 羽根 20— 1 は (一) に変位、 羽根 15— 3 は ( + ) に変位、 羽根 15— 2 は
(一) に変位しているので糸の位置と時間の関係は、 図 8 に示すよ うに変位しない場合を示す破線に対して実線のような関係になり、 折返し位置が同期的に移動していることがわかる。
次に、 各羽根間の糸の受渡し位置の変化は図 9に示す通りであり ( + ) に変位した羽根から (十) に変位した羽根、 または (―) に 変位した羽根に対する受渡し位置は異なるものである。
ここで、 — 1 〜 ー 4を全て異なった分割角度にすると折返し 点は 6点となる。 つまり、 3枚の羽根 15— 1〜15— 3 と 2枚の羽根 20— 1 , 20— 2が順次組合わされるためであり、 3 X 2 = 6通りの 組合わせが発生する。
本実施例においては 6種類の綾振り反転位置を得ることができる, 上述の羽根の枚数を 3枚と 4枚の組合わせとすると共に、 各羽根 を全て異なった分割角度にすると、 折返し点を 12点にすることがで き 'る。
上述の羽根の分割角度を異なつたものにする代わりに、 羽根の形 状、 あるいは羽根の長さ寸法を異なったものにしても羽根の端部に 形成された糸案内部が回転平面上において円周上を等し く分割した 位置と異なる状態になり、 同じ効果を得ることができる。
上述の図 8、 図 9における糸の折返し部は点で示してある力 実 際には糸がパッケージ上に巻取られる場合、 図 3における糸案内用 ガイ ド 23の糸接触点 ( U ) とタ ツチローラ 7 の糸接触点 ( N ) の間 のフリーレングスによって緩和されて滑らかな曲線の軌跡で折返す ことになり、 該折返し曲線は各羽根の先端案内部の形状によって異 なったものになる。
また、 リ ボン域、 すなわち、 トラバース周期とパッケージの回転 数が整数比、 あるいは整数分数比となる場合、 例えば、 糸が一往復 する間にパッケージが 2回転する場合は、 リボン域における糸のパ
ッケージ表面における軌跡も糸が 6往復して初めて同一軌跡に戻る ためリ ボンの成長が遅く なり、 解舒操作時において輪抜けが発生す るのを防止する こ とができる。
このこ とは、 図 10に示す 2次のリ ボンの展開図から明らかなよう に、 交叉部 ( V ) は 6 か所の点で交叉し、 この部分の厚方向の成長 は各羽根の取付け位置を変位させない場合の 1 ノ 6 の速さになり、 また、 同一軌跡上に糸が連続して巻かれないため糸が綾振り の両端 部で重なり あっておらず、 解舒されつつある糸と次に解舒される糸 が同時に引出されないこ とがわかる。 これ等のこ とから糸条解舒時 に突発的な張力変動が発生するのを防止する こ とができ、 高速度で 糸条を解舒する こ とができる。
上述のように 2枚の羽根と 3枚の羽根を組合わせた場合、 第 1 回 転体 13の回転中心点 ( R ) と第 2 回転体 18の回転中心点 ( P ) の距 離が ト ラバース幅寸法の約 1 ノ 3 になる。 そのため、 ト ラバース幅 が 123mmの場合は第 1 回転体 13と第 2 回転体 18の軸間距離が約 42mm に、 ト ラバース幅が 85關の場合は軸問距離が約 30mmになり、 各回転 体に取付けた歯車を直接嚙合せて回転を伝達する構成にするこ とが できる。
上述の ト ラバース装置によってポリ エステル糸 (75 D、 36フィ ラ メ ン ト) を、 ト ラバース幅 : 123mm、 綾角度 : 5.7· 、 巻取速度 : 3100m/min 、 糸終りパッケージ直径寸法 : 420mmの条件で、 各羽 根の取付け位置を変えない状態と、 各羽根を約 1 変位させた状態 で巻取り、 得られたパッケージの硬度を JISA型硬度試験機によつて 測定した硬度分布は図 11に示す通りであり、 羽根の取付け位置を変 位させた場合 (実線) は、 取付け位置を変えない場合 ( 2点破線) と比較して硬度差が小さ く なつているこ とがわかる。
また、 パッケージの両端部の耳立量 ( or ) と端面膨出し量 ( /9 )
の関係は表 1 に示す通りであり、 各羽根の取付け位置を変位させた 場合の方が小さ く なつていることがわかる。
上述の第 1 回転体 13と第 2面転体 18に取付ける羽根の枚数は、 2 枚と 3枚、 あるいは 3枚と 4枚のような奇数枚と偶数枚の組合わせ にすると、 少ない枚数の羽根によってより多く の折返し点を得るこ とができる。
上述の各 ト ラバースュニッ ト 6 — 1〜 6 — 4を設置した時の トラ ノヾースュニッ ト間隔寸法 ( L ) は、 ト ラバース寸法 (W ) を 250M. 羽根直径寸法 ( D ) を 540mm、 蚰径寸法 ( d ) を 30mm、 偏心長さ ( e ) を 95mm 、 変位角度 ) を 8 ' とすると、 計算式 ( 2 ) から トラバースュ二ッ ト間隔寸法 ( L ) は、
D + d
L = )2— 〔 e X sin (90· - θ ) } ( 2 )
= 269 (mm)
269 (mm) となる。
該ト ラバ一スュニッ ト間隔寸法 ( L ) は図 14に示す従来の ト ラバ ース装置における トラバースュニッ ト間隔寸法 ( L ) と比較して約 5.5%短く なつている。
次に、 各 ト ラバースュニッ ト 6 — 1〜 6 — 4 と綾振り支点ガイ ド 35— 1〜35— 4 と糸分け支点ガイ ド 36の位置決め操作を図 12によつ て説明する。
トラバースュニ ッ ト 6 — 1 の綾振り中心位置の直上に設けた綾振 り支点ガイ ド 35— 1位置を ( J ) 、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 と綾振 り支点ガイ ド 35— 4 の中心位置の直上に設けた糸分け支点ガイ ド 36
位置を ( K ) とすると、 ト ラバース端部位置 ( Β ) 、 綾振り支点ガ ィ ド 35 - 1 位置 ( J ) 、 糸分け支点ガイ ド 36位置 ( K ) によって形 成される糸の折曲り角度 ( 0 — 15) は、 糸の走行抵抗が大き く なつ て上流側の糸張力斑が発生しないようにするために 20' 程度にする のが好ま しい。
そこで、 糸分け支点ガイ ド 36の高さ位置 ( K ) を、 ト ラバースュ ニ ッ ト 6 — 1 における ト ラバース端部位置 ( B ) 、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 位置 ( J ) 、 糸分け支点ガイ ド 31位置 ( K ) によって形成 される糸の折曲り角度 ( 6 — 15) 力く 20· に、 ト ラバースユニ ッ ト 6 — 4 における ト ラバース端部位置 ( A ) 、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 位置 ( J ) 、 糸分け支点ガイ ド 36位置 ( K ) によって形成される糸 の折曲り角度 ( 一 15) が 20' になるようにして決定する。
次いで、 ト ラバースユニッ ト 6 — 1 , 6 — 2 を、 図 2 に示すよう に糸条が ト ラバースガイ ドに接触する位置の糸条走行方向と略直交 する平面上において時計方向に ( 0 —11, 6 — 12) 度回動させ、 ト ラバースュニッ ト 6 — 3 , 6 — 4 を上述の ト ラバースュニッ ト 6 — 1 , 6 — 2 とは逆の反時計方向に ( 0 —13, Θ -14) 度回動させた 状態になるよう各支持部材 13を枠体 5 に形成された円弧状の段部 5 a に沿って回動させてその位置を調節して螺子 11によって枠体 5 に固定する。
上述の ト ラバースュニッ ト 6 — 1 は図 2、 図 4 に示すように時計 方向に ( e —11) 度回転させた状態で取付けられているため、 図 13 に示すよう に糸案内用ガイ ド 23上における ト ラバース端部 ( A ) と ト ラバース端部 ( B ) の糸接触位置は左右方向にずれている。
そこで、 先ず、 糸道 ( J ' , A, M ) の長さ と、 糸道 ( J ' > B , M ) の長さが等し く なるように綾振り支点 35— 1 の位置 ( J ' ) を 決定する。
次いで、 トラバース端部位置 ( B .) 、 綾振り支点ガイ ド 35— 1位 置 ( J ' ) 、 糸分け支点ガイ ド 36位置 ( K 2 ) によって形成される 糸の折曲り角度 ( 6 —17) と ( — 18) の合計が糸の折曲り角度
( — 15) と ( 0 —16) の合計と等し く なるように糸分け支点ガイ ド 36の位置 ( K 2 ) を決定する。
上述のように トラバースュニッ ト 6 — 1 を時計方向に回動させた 時の糸分け支点ガイ ド 36位置 ( K 2 ) と、 ト ラバースュニッ ト 6 —
1 を回動させなかった時の糸分け支点ガイ ド 36位置 ( K ) と比較す ると ( H ) mm低く なる。
また、 糸道上の最大屈曲角度である ( 6 —15) を変えずに Θ - 15) = ( 6 —19) とした時、 上述の糸分け支点ガイ ド 36の位置
( K 2 ) が ( K 3 ) となり最初の糸分け支点ガイ ド 36位置 ( K ) と 比較すると ( Η ' ) mm低く なる。 この時の糸分け支点ガイ ド 36位置
( K 3 ) における糸の折曲り角度 ( 0 —21) は、 糸分け支点ガイ ド 36位置 (K ) における糸の折曲り角度 ( 0 —16) より大き く なつて いるが、 該糸の折曲り角度 ( — 18) は糸の折曲り角度 ( S —19) より小さ く最大曲げ角度は ( e — 19) になり、 トラバースユニッ ト を回動させない場合と同一である。
上述の多糸条巻取機において、 ト ラバースユニッ ト数を 4個、 ト ラバ一ス幅寸法を 200mm、 トラバースュニッ トの間隔寸法を 230mm. ト ラバ一スュニッ ト 6 — 1 の回動角度 ( 0 —11) と トラバースュニ ッ ト 6 — 4 の回動角度 ( 一 14) を 2.5' にすると、 綾振り支点ガ ィ ド 35— 1 , 35— 4の位置 ( J ' ) を 28.2關中央側に寄せることが でき、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 , 35— 4 における糸の折曲り角度
( 0 —19) を 20' にすると、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 , 35— 4位置
( D ' ) から糸分け支点ガイ卞 31位置 ( K 3 ) までの高さ寸法が 1353mmとなり、 従来の ト ラバースュニッ トを回動させない場合の高
さ寸法 1855mmと比較すると、 502mm低く する こ とができる。
この時、 ト ラバースユニ ッ ト 6 — 1 , 6 — 4 を 2.5。 回動させた こ とによる ト ラバース幅の縮小長さは、
( 1 一 cos 2.5' ) X 200 = 0.2 (mm)
と極めて小さいため無視する こ とができる。
また、 ト ラバースユニ ッ ト数を 8個、 ト ラバース幅寸法を 123mm、 ト ラバースュニッ トの間隔寸法を 153mm、 ト ラバースユニ ッ ト 6 — 1 の回動角度 ( 6 — 11) と ト ラバースュニッ ト 6 — 4 の回動角度 ( 0 — 14) を 2.5' にする と、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 , 35— 4 の 位置 ( J ' ) を 12mm中央側に寄せる ことができ、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 , 35— 4 における糸の折曲り角度 ( 6 — 19) を 20' にする と、 綾振り支点ガイ ド 35— 1 , 35— 4位置 ( J ' ) から糸分け支点^ィ ド 36位置 ( K 3 ) までの高さ寸法が 2390mmとなり、 従来の ト ラバー スュニ ッ トを画動させない場合の高さ寸法 2880 と比較する と、 490 mm低く するこ とができる。
また、 糸分け支点ガイ ド 36の位置を低く しない場合は、 糸の屈曲 角度を小さ く することができる。
本発明の多糸条巻取機は上記したように、 少な く とも一方の端部 に配設された ト ラバースュニッ トを、 糸条が ト ラバースガイ ドに接 触する位置の糸条の走行方向と交叉する平面上において回動させ、 ト ラバースュニッ トにおける ト ラバース域の両端部を結ぶ直線と前 記タ ツチローラの軸心が平行な状態にならないように配設せしめた 構成にしてあるため、 ト ラバースュニ ッ トにおける糸案内用ガイ ド の綾振り中心位置を反対側に設置された ト ラバースュニ ッ ト方向に 移動させる こ とができ、 振り支点ガイ ド部における糸の屈曲角度が 変化しない状態で振り支点ガイ ドより上流側の糸分け支点ガイ ド、 ゴデーロールまでの寸法が短く なり、 糸掛け操作が容易になる と共
に、 機台全体の高さ寸法が低く なり天井の低い既存の建屋に設置す ることができる。
又本発明の 1具体例における トラバース装置を、 第 1 の回転体に m枚の羽根 ( n≠ m ) を装着し、 隣接する ト ラバースュニッ トが糸 条の ト ラバース方向と直交する軸に対して対称形となり、 かつ第 1 の画転体および第 2 の回転体が隣接する トラバースュニッ ト と逆方 向に回転し、 ト ラバースュニッ 卜の第 1 の回転体の軸心と第 2の画 転体の軸心がボビン装着用ス ピン ドルの軸心と略直交方向に偏心さ せた構成にすると、 各パッケージの間隔を必要十分な隙間に近付け ることができ、 ボビ ン、 およびス ピン ドルが不必要に長く なるのを 防止することができる。
又、 本発明においては ト ラバースュニッ トを、 枠体に回転自在に 装着された一対の回転体と、 前記各画転体に装着された複数枚の羽 根と、 前記羽根の回転軌跡に ¾うよう枠体に装着された糸案内用ガ ィ ドとにより構成すると、 トラバース装置全体の構成を簡単なもの にすることができる。
更に本発明における他の具体例においては、 トラバースュニッ ト を、 第 1 回転体に装着された羽根の枚数を m枚に、 前記第 2回転体 に装着された羽根の枚数を n枚 (m≠ n ) にせしめ、 前記各羽根が 回転平面上において円周上を等し く分割した位置になるよう配置す ると共に、 前記第 1 回転体と第 2回転体の各回転中心位置を、 一方 の回転体上の 1枚の羽根が糸に接触して糸を糸案内用ガイ ドに沿つ て移動させ、 次いで他方の回転体上の羽根に糸が案内され始めるま でに回転する回転体の回転角度が第 1画転体の場合は略 360 ' / 2 mに、 第 2画転体の場合は略 360' ノ 2 11になるように設定し、 前記第 1 回転体と第 2画転体の回転数比が、 n対 mになるようにす ると、 第 1 回転体と第 2回転体の蚰間距離が大き く なり、 中間歯車
等の部品を設置するこ とな く 直接回転させる こ とができ、 構成が簡 単になる と共に、 部品の加工作業、 組立作業、 保全作業時間を短縮 するこ とができる。
一方、 本発明にかかる ト ラバ一スュニ ッ トを、 第 1 回転体に装着 された羽根の枚数を m枚に、 前記第 2 回転体に装着された羽根の枚 数を n枚 ( m≠ n ) にせしめ、 前記各羽根を、 羽根の端部に形成さ れた糸案内縁部が回転平面上において円周上を等し く 分割した位置 と異なるように第 1 回転体と第 2 回転体にそれぞれ装着せしめた構 成にする と、 糸の折返し点を 6箇所以上にするこ とができ、 パッケ ージに発生する耳高、 リ ボンを製品と して影響のないものにする こ とができる。
又、 ト ラバースュニ ッ トの各羽根を、 第 1 面転体と第 2 回転体に それぞれ形成された円弧状の案内部を基準にして取付け位置が変更 できる構成にする と、 糸の折返し位置を容易に変更する こ とができ る。
第 1表 羽根の変位の有無 耳立量 ( o ) 膨出し量 ( ^ ) 羽根の変位 (有) 0 ( mm ) 2 ( mm ) 羽根の変位 (無) 1 ( mm 4 ( mm )