弁体およびそれを用いた混注具ならびにチューブ、 継管具、 接続口作製具 および継管システム
技術分野
明
本発明は、 弁体およびそれを用いた混注具ならびにチューブ、 継管具、 接続口 作製具および継管システムに関するもので書ある。
背景技術 例えば、 血管造影用カテーテルのような管体を血管内に導入する医療用管体導 入具等、 弁体の設けられた種々の医療用具が知られている。 従来の弁体には、 両端面に開口 (到達) する一文字状のスリットが形成された 円柱状の弾性体からなる弁体、 貫通孔が形成された円柱状の第 1の弾性体と両端 面に開口する Y字状のスリツトが形成された円柱状の第 2の弾性体とからなる弁 体等がある。 しかしながら、 前記弁体では、 特に管体を揷入する際や引き抜く際に、 スリットが開き、 管体との間に隙間ができ、 これにより液漏れが生じてしまうこ とがある。 また、 管体を長期間挿入している場合には、 弁体がそのスリットが開いた形に 変形してしまい、 これにより、 管体を引き抜いた後でもスリットが閉じず、 液漏 れが生じてしまう。
このような液漏れを抑制するためには、 スリツトの幅を小さくすればよいが、 スリツトの幅を小さくすると、 管体を挿入する際や引き抜く際の摩擦抵抗が大き くなり、 その操作がし難くなる。
そこで、 このような問題を解決するために、 一方の端面のみに開口 (到達) す る切り込みと、 この切り込みと内部において交差し、 他方の端面のみに開口する 切り込みとが形成された円柱状の弾性体からなる弁体が'提案されている (特公平 2— 9 4 9号公報) 。
しかしながら、 前記特公平 2— 9 4 9号公報には、 弁体を変形させるという概 念はない。
本発明者は、 一方の切り込みの内面同士が圧着されるように弁体を変形させる ことにより、 コネクタ等の接続操作性を損うことなく、 より液密性を高めること ができ、 より確実に液漏れを防止できることを見出した。
本発明の第 1の目的は、 構造が簡易であり、 操作が容易であり、 長期間利用で き、 かつ確実に液漏れを防止することができる弁体を提供することにある。 また、 医療現場では、 手術時や入院時、 また中心静脈栄養療法等において、 静 脈にカテーテルや針を挿入し、 点滴注射で輸液を行うことがよく行われる。 各種の輪液中において、 他の薬液等を注入する場合は、 輸液と並行して、 ある いは輪液を一時中断してその注入を行なう。 この方法としては、 輸液ルートの途 中に別ルートの輪液ラインゃシリンジを接続し得る混注部を予め設けておき、 こ の混注部を介して薬液等を注入する方法が通常用いられている。
この混注部に用いられる部品としては、 混注用ゴム管、 Yサイト等の液体混注 具 (ト字管ともいう) または三方活栓、 さらに三方活栓を連結した多連活栓
(マ二ホールド) が知られている。
また、 継続的動脈圧モニタリング等を目的とする動脈ラインにおいても、 予め ラインの途中に混注部とほぼ同じ作用を有する分岐部を設け、 必要の都度、 その 分岐部より採血等を行う方法が用いられている。
混注部に用いられる部品のうち、 最も原始的な混注用ゴム管は、 針の付い たシリンジ等で剌通して用いるため、 医師や看護婦 (以下、 医療従事者という) が誤って自らの手指を刺してしまうおそれがあり、 また、 長期間接続した場合、 薬液 (液体) が漏れ易くなつたり、 長期の混注の場合に固定し難かったり、 穿刺 を繰り返すと薬液が漏れ易い (穿刺耐久性が低い) 等の問題はあるが、 安価なた め現在も使用されている。
近年、 医療従事者の誤剌防止を目的に、 混注口にゴム製の開閉自在バルブを設 け、 針を使用せず、 シリンジや延長チューブのルアーチップのまま、 あるいは、 ルアーチップより外径の小さい鈍針を用いて接続できるバルブ付き混注口が開発 されてきた。
しかしながら、 前記バルブ付き混注口では、 バルブに内外面を連通した スリットを設け、 スリットを強く圧迫し、 大きく歪ませて閉じる必要があり、 こ のため、 構造が複雑化し、 高価になり、 また、 長期間接続した場合には、 バルブ が変形してしまい、 その変形によりスリットが十分に閉じず、 これにより液漏れ が生じてしまう等、 未だ問題が多い。
また、 三方活栓は、 混注部に通常雌型ルアーコネクターの構造をもち、 針を利 用せずにシリンジゃ輸液ラインの雄型ルアーコネクターと接続できるという利点 がある。 また、 主薬液と同時に別の薬液を注入したり、 主薬液の注入を一時中断
して側注のみ行う等、 注入ルートを切り換える機能を有し、 便利なため、 現在最 も多用されている。
しかしながら、 前記三方活栓では、 その活栓を閉じた場合、 薬液の流れない部 分 (デッドスペース) が雌ルアー内部にあり、 さらに外部とを遮断する ゴムセプタムを持たないために、 雌ルアーに空気中の落下細菌等が付着し、 接続 後、 増殖し易く、 患者体内にそれらの細菌が混入する可能性があるという問題が ある。
また、 三方活栓のコック内部に流路を切り替えるための Y字型の空間があるた め、 一方向が閉じられている場合、 薬液の流れ難い部分が生じてしまったり、 数 個の三方活栓を連続して接続して多連活栓として用いる場合には、 接続部に段差 があるため、 薬剤の流れに乱れが生じ易く、 少量の薬剤を正確に持続注入 する際、 流れ難い部分で希釈されたり、 あるいは、 全量側注を終了したはずが、 段差やコック内部に残液して、 全量流すのに時間がかかってしまうという不便さ がある。
さらに、 このような薬液の流れ難い部分や段差、 デッドスペースは、 薬液が回 り難いため、 輸液ラインを患者に接続する前にライン内の空気を除去する 作業 (プライミング) を煩雑にするという問題もある。 . 上記の問題は、 ゴムセプタムの付いた従来の Yサイトでも、 また、 医療従事者 の誤剌防止を目的として鈍針や雄ルアーコネクターを挿入できるように改良され た新しい混注口でも同様である。
本発明の第 2の目的は、 構造が簡易であり、 容易かつ安全に操作でき、 長期間利用でき、 確実に液漏れを防止することができる混注具を提供する
ことにある。
また、 上述の混注部は、 予め設定された数しかないため、 使用時に足りなくな ることがある。
このような場合は、 主流路でない側注用のポートを追加接続しなければな らず、 手間がかかる。 また、 この側注用のポートに常時液体を流すことは通常無 いため、 薬剤を側注した後、 例えば生理食塩水等で残留薬剤を流しきる必要があ り、 手間がかかるとともに、 その生理食塩水を長時間滞留させると細菌の増殖を 招きやすく、 再度側注したときに増殖した大量の細菌が患者に注入されるおそれ がある。
本発明の第 3の目的は、 構造が簡易であり、 必要に応じて、 容易に接続口を設 けることができるチューブ、 継管具、 接続口作製具および継管システムを提供す ることにある。 発明の開示
上記第 1の目的は、 下記 (1 ) 〜 (1 3 ) の本発明により達成される。
( 1 ) 一対の端面を有し、 少なくとも一部分が弾性材料で構成された弁体で あって、
前記一対の端面のうちの第 1の端面に開口し、 第 2の端面に開口しない第 1の 切り込みと、 該第 1の切り込みと内部において交差し、 前記第 2の端面に 開口し、 前記第 1の端面に開口しない第 2の切り込みとが設けられ、
前記第 2の切り込みの内面同士が圧着されるように変形していることを特徴と する弁体。
(2) 前記第 1の端面における前記第 1の切り込みと、 前記第 2の端面にお ける前記第 2の切り込みとが略直交している上記 (1) に記載の弁体。
(3) 前記弁体は、 板状であり、 前記第 1の端面側が凸となるように該弁体 を湾曲させることにより、 前記第 2の切り込みの内面同士が圧着される 上記 (1) または (2) に記載の弁体。
(4) 前記湾曲の方向と、 前記第 1の端面における前記第 1の切り込みの方 向とが略一致している上記 (3) に記載の弁体。
(5) 前記湾曲の方向に対して垂直な方向と、 前記第 2の端面における 前記第 2の切り込みの方向とが略一致している上記 (3) または (4) に記載の 弁体。
( 6 ) 前記第 1の切り込みの内面同士が圧着されるように変形している上記 (1) ないし (5) のいずれかに記載の弁体。
(7) 前記弁体の全体に圧縮力が加えられている上記 (1) ないし (6) の いずれかに記載の弁体。
(8) 前記弁体は、 前記第 1の端面が外周面となり、 前記第 2の端面が内周 面となる筒状をなしている上記 (1) または (2) に記載の弁体。
(9) 前記弁体の軸方向に対して垂直な方向と、 前記第 1の端面における前 記第 1の切り込みの方向とが略一致している上記 (8) に記載の弁体。
(10) 前記弁体の軸方向と、 前記第 2の端面における前記第 2の切り込み の方向とが略一致している上記 (8) または (9) に記載の弁体。
(11) 前記弁体の変形後の横断面における外形が略円形である上記 (8) ないし (10) のいずれかに記載の弁体。
(12) 前記第 1の端面のうち、 前記第 1の切り込みの近傍は、 平面または 凹面である上記 (1) ないし (11) のいずれかに記載の弁体。
(13) 前記弁体を変形状態に保持する保持部材を有する上記 (1) ないし (12) のいずれかに記載の弁体。
また、 上記第 2の目的は、 下記 (14) 〜 (34) の本発明により達成 される。
(14) 少なくとも一部分が弾性材料で構成された弁体と、 該弁体を保持す るハウジングとを有し、 内部に流路が設けられた混注具であって、
前記弁体は、 外側に露出した第 1の端面と、 前記流路内に露出した第 2の端面 とを有し、 該弁体には、 前記第 1の端面に開口し、 前記第 2の端面に開口しない 第 1の切り込みと、 該第 1の切り込みと内部において交差し、 前記第 2の端面に 開口し、 前記第 1の端面に開口しない第 2の切り込みとが設けられ、
前記弁体は、 前記第 2の切り込みの内面同士が圧着されるように変形した状態 で前記ハウジングに保持されていることを特徴とする混注具。
(15) 前記第 1の端面における前記第 1の切り込みと、 前記第 2の端面に おける前記第 2の切り込みとが略直交している上記 (14) に記載の混注具。
(16) 前記流路の方向と、 前記第 2の端面における前記第 2の切り込みの 方向とが略一致している上記 (14) または (15) に記載の混注具。
(17) 前記弁体は、 板状であり、 前記第 1の端面側が凸となるように該弁 体を湾曲させることにより、 前記第 2の切り込みの内面同士が圧着される上記 (
14) ないし (16) のいずれかに記載の混注具。
(18) 前記湾曲の方向と、 前記第 1の端面における前記第 1の切り込みの
方向とが略一致している上記 (17) に記載の混注具。
(19) 前記湾曲の方向に対して垂直な方向と、 前記第 2の端面における前 記第 2の切り込みの方向とが略一致している上記 (17) または (18) に記載 の混注具。
(20) 前記弁体は、 前記第 1の切り込みの内面同士が圧着されるように変 形している上記 (14) ないし (19) のいずれかに記載の混注具。
(21) 前記弁体の全体に圧縮力が加えられている上記 (14) ないし (20) のいずれかに記載の混注具。
(22) 前記弁体は、 前記第 1の端面が外周面となり、 前記第 2の端面が内 周面となる筒状をなしており、 該弁体の内腔により、 前記流路の少なくとも一部 が構成されている上記 (14) ないし (16) のいずれかに記載の混注具。
(23) 前記弁体の軸方向に対して垂直な方向と、 前記第 1の端面における 前記第 1の切り込みの方向とが略一致している上記 (22) に記載の混注具。
(24) 前記弁体の軸方向と、 前記第 2の端面における前記第 2の切り込み の方向とが略一致している上記 (22) または (23) に記載の混注具。
(25) 前記弁体は、 該弁体の軸方向に対して略垂直な方向に前記 ハウジングで圧縮されることにより変形している上記 (22) ないし (24) の いずれかに記載の混注具。
(26) 前記弁体の変形後の横断面における外形が略円形である上記 (22) ないし (25) のいずれかに記載の混注具。
(27) 前記ハウジングは、 側面に開口を有する筒状をなしており、 前記第 1の切り込みは、 前記開口内に位置し、
前記弁体は、 前記ハウジング内に挿入されており、
前記第 1の切り込みと前記第 2の切り込みとが交差する交差部から前記弁体の 中心軸を中心に 90° ずれた位置を通り、 かつ前記弁体の軸方向に対して垂直な 直線の方向から前記開口を見たとき、 その開口から前記弁体の外周面の一部が見 えるように構成されている上記 (22) ないし (26) のいずれかに記載の 混注具。
(28) 前記ハウジングは、 前記弁体の外周側であって、 前記第 1の切り込 みの近傍に、 前記弁体の前記第 1の切り込みが存在する部位の外表面より高い部 分を有する上記 (22) ないし (26) のいずれかに記載の混注具。
(29) 前記ハウジングは、 前記弁体の外周側であって、 前記第 1の切り込 みの近傍に、 前記弁体の前記第 1の切り込みが存在する部位を取り囲み、 かつ前 記第 1の切り込みが存在する部位の外表面より高い部分を有する上記 (22) な いし (26) のいずれかに記載の混注具。
(30) 前記八ウジングと前記弁体とを係合する係合手段が設けられている 上記 (22) ないし (29) のいずれかに記載の混注具。
(31) 前記弁体は、 その内腔がへ字状になるように屈曲している 上記 (22) ないし (25) のいずれかに記載の混注具。
(32) 前記第 1の切り込みと前記第 2の切り込みとが交差する交差部は、 略直線状であり、 該交差部の方向と、 前記弁体の屈曲部から一端側の内腔の軸方 向とが略一致し、 かつ、 該交差部の延長線上に前記一端側の内腔が位置している 上記 (31) に記載の混注具。
(33) 前記第 1の切り込みと前記第 2の切り込みとが交差する交差部は、
略直線状であり、 該交差部と、 前記弁体の屈曲部から一端側の内腔の中心軸とが 略一致している上記 (31) に記載の混注具。
(34) 前記第 1の端面のうち、 前記第 1の切り込みの近傍は、 平面または 凹面である上記 (14) ないし (33) のいずれかに記載の混注具。
また、 上記第 3の目的は、 下記 (3 5) 〜 (7 5) の本発明により達成 される。
(35) 内部に流路を有し、 少なくとも一部分が柔軟な材料で構成され たチューブであって、
前記チューブには、 その内周面に到達し、 外周面に到達しない、 閉じた状態ま たは開いた状感の少なくとも 1つの内側切り込みが設けられていることを特徴と するチューブ。
(36) 前記内側切り込みは、 前記チューブの軸に沿って設けられてい る上記 (35) に記載のチューブ。
(37) 前記内側切り込みの位置を示す位置表示手段を有する上記 (35) または (36) に記載のチューブ。
(38) 前記位置表示手段は、 前記内側切り込みに沿つて設けられた指標で ある上記 (37) に記載のチューブ。
(39) 前記チューブの外周部に、 少なくとも 1つの凹部または凸部が設け られている上記 (35) ないし (38) のいずれかに記載のチューブ。
(40) 前記凹部または凸部は、 前記チューブの軸に沿って設けられている 上記 (39) に記載のチューブ。
(41) 前記内側切り込みと内部において交差し、 前記外周面に到達し、 前
記内周面に到達しない外側切り込みを形成することにより、 接続口が形成される 上記 (35) ないし (40) のいずれかに記載のチューブ。
(42) 前記外側切り込みと、 前記内側切り込みとが、 略直交している上記 (41) に記載のチューブ。
(43) 上記 (35) ないし (40) のいずれかに記載のチューブと、 前記チューブに装着可能なハウジングとを有することを特徴とする継管具。
(44) 前記ハウジングは、 前記チューブの外周面の少なくとも一 ¾5を露出 し得る開放部を有する上記 (43) に記載の継管具。
(45) 前記ハウジングは、 前記チューブに対して着脱自在である上記 (43) または (44) に記載の継管具。
(46) 前記ハウジングを、 前記チューブの軸方向および Zまたは周方向の 任意の位置に装着し得るよう構成されている上記 (43) ないし (45) のいず れかに記載の継管具。
(47) 前記ハウジングが、 前記チューブの軸方向および/または周方向に 移動し得るよう構成されている上記 (43) ないし (46) のいずれかに記載の 継管具。
(48) 前記ハウジングは、 前記チューブを前記内側切り込みの内面同士が 圧着されるような状態にし得るよう構成されている上記 (43) ないし (47) のいずれかに記載の継管具。
(49) 前記チューブの外周部に、 少なくとも 1つの凹部または凸部が設け られ、 前記ハウジングに、 前記凹部または前記凸部に係合する凸部または凹部が 設けられている上記 (43) ないし (48) のいずれかに記載の継管具。
(50) 前記チューブの前記凹部または前記凸部は、 該チューブの軸に沿つ て設けられている上記 (49) に記載の継管具。
(51) 前記チューブに対し、 前記ハウジングの少なくとも周方向の位置を 規制する位置規制手段を有する上記 (43) ないし (50) のいずれかに記載の 継管具。
(52) 前記チューブに、 前記内側切り込みと内部において交差し、 前記外 周面に到達し、 前記内周面に到達しない外側切り込みを形成することにより、 接 続口が形成される上記 (43) ないし (51) のいずれかに記載の継管具。
(53) 前記チューブの前記開放部内に位置する部分に、 前記内側切り込み と内部において交差し、 前記外周面に到達し、 前記内周面に到達しない外側切り 込みを形成することにより、 接続口が形成される上記 (43) ないし (51) の いずれかに記載の継管具。
(54) 前記外側切り込みと、 前記内側切り込みとが、 略直交している上記 (52) または (53) に記載の継管具。
(55) 前記ハウジングは、 前記外側切り込みを形成する際、 該外側切り込 みの位置および Zまたは方向を規制する機能を有する上記 (52) ないし (54) のいずれかに記載の継管具。
(56) 前記ハウジングは、 前記外側切り込みを形成する際、 該外側切り込 みの深さを規制する機能を有する上記 (52) ないし (55) のいずれかに記載 の継管具。
(57) 上記 (35) ないし (42) のいずれかに記載のチューブに、 接続 口を形成する接続口作製具であって、
前記チュ一ブを着脱自在に保持するチューブ保持部と、
前記チューブ保持部に対し、 変位可能に設置され、 刃を備えたカツ夕一部とを 有し、
前記カッター部の変位により前記刃で、 前記内側切り込みと内部において 交差し、 前記外周面に到達し、 前記内周面に到達しない外側切り込みを形成する ことにより、 接続口を形成するよう構成されていることを特徴とする接続口 作製具。
(58) 前記カッター部を前記チューブ保持部に対し、 前記チューブの軸に 略垂直な方向に移動させて、 前記外側切り込みを形成するよう構成されている上 記 (57) に記載の接続口作製具。
(59) 前記外側切り込みを形成する際、 該外側切り込みの位置、 方向また は深さを規制する機能を有する規制手段を有する上記 (57) または (58) に 記載の接続口作製具。
(60) 前記チューブ保持部は、 前記チューブを前記内側切り込みの内面同 士が圧着されるような状態に保持し得るよう構成されている上記 (57) ないし (59) のいずれかに記載の接続口作製具。
(61) 前記チューブ保持部は、 前記チューブをその軸方向および /または 周方向の任意の位置において保持し得るよう構成されている上記 (57) ないし (60) のいずれかに記載の接続口作製具。
(62) 前記チューブ保持部に対し、 前記チューブがその軸方向および/ま たは周方向に移動し得るよう構成されている上記 (57) ないし (61) のいず れかに記載の接続口作製具。
(63) 前記外側切り込みと、 前記内側切り込みとが略直交するように、 該 外側切り込みを形成するよう構成されている上記 (57) ないし (62) のいず れかに記載の接続口作製具。
(64) 前記チューブ保持部は、 前記チューブに装着可能なハウジングを兼 ねる上記 (57) ないし (63) のいずれかに記載の接続口作製具。
(65) 前記ハウジングは、 上記 (43) ないし (56) のいずれかに記載 のハウジングである上記 (64) に記載の接続口作製具。
(66) 上記 (35) ないし (42) のいずれかに記載のチューブと、 前記チューブに、 前記内側切り込みと内部において交差し、 外周面に到達し、 内周面に到達しない外側切り込みを形成することにより、 接続口を形成する刃と を有することを特徴とする継管システム。
(67) 前記形成された接続口に接続可能なコネクタを有する上記 (66) に記載の継管システム。
(68) 上記 (41) または (42) に記載のチューブと、
前記形成された接続口に接続可能なコネクタとを有することを特徴とする継管 システム。
(69) 上記 (43) ないし (56) のいずれかに記載の継管具と、 前記継管具の前記チューブに、 前記内側切り込みと内部において交差し、 外周 面に到達し、 内用面に到達しない外側切り込みを形成することにより、 接続口を 形成する刃とを有することを特徴とする継管システム。
(70) 前記形成された接続口に接続可能なコネクタを有する上記 (69) に記載の継管システム。
(71) 前記コネクタと前記ハウジングとを係合する係合手段を有する上記 (70) に記載の継管システム。
(72) 上記 (52) ないし (56) のいずれかに記載の継管具と、 前記形成された接続口に接続可能なコネクタとを有することを特徴とする継管 システム。
(73) 上記 (35) ないし (42) のいずれかに記載のチューブまたは上 記 (43) ないし (56) のいずれかに記載の継管具に対し、 コネクタを接続し ようとする位置を決定し、 この位置に、 前記内側切り込みと内部において 交差し、 外周面に到達し、 内周面に到達しない外側切り込みを形成することによ り、 接続口を形成し、
前記形成された接続口にコネクタを接続することを特徴とする継管 システム。
(74) 上記 (35) ないし (42) のいずれかに記載のチューブまたは上 記 (43) ないし (56) のいずれかに記載の継管具に対し、 コネクタを接続す る複数の位置を決定し、 これらの位置にそれぞれ、 前記内側切り込みと内部にお いて交差し、 外周面に到達し、 内周面に到達しない外側切り込みを形成すること により、 複数の接続口を形成し、
前記形成された複数の接続口のうちの所定の接続口にコネクタを接続すること を特徴とする継管システム。
(75) 前記コネクタと前記ハウジングとを係合する係合手段を有する上記 (73) または (74) に記載の継管システム。
図面の簡単な説明
図 1は、 本発明の弁体の第 1実施形態 (自然状態) を示す斜視図である。 図 2は、 図 1に示す弁体を備えた本発明の混注具の第 1実施形態を示す斜視図 である。
図 3は、 本発明の弁体の第 1実施形態の第 2例 (自然状態) を示す斜視図 である。
図 4は、 本発明の弁体の第 2実施形態およびそれを備えた本発明の混注具 の第 2実施形態を示す斜視図である。
図 5 (a) は、 図 4に示す自然状態における弁体の横断面図、 図 5 (b) は、 図 4中の C一 C線での断面図 (横断面図) である。
図 6 (a) は、 本発明の弁体の第 3実施形態 (自然状態) を示す横断面 図、 図 6 (b) は、'図 6 (a) に示す弁体を備えた本発明の混注具の第 3実施形 態を示す横断面図である。
図 7 (a) および図 7 (b) は、 それぞれ本発明の弁体の第 4実施形態 (自然 状態) を示す横断面図、 図 7 (c) は、 図 7 (a) または図 7 (b) に示す弁体 を備えた本発明の混注具の第 4実施形態を示す横断面図である。
図 8は、 本発明の弁体の第 5実施形態およびそれを備えた本発明の混注具 の第 5実施形態を示す横断面図である。
図 9は、 本発明の弁体の第 6実施形態およびそれを備えた本発明の混注具 の第 6実施形態を示す斜視図である。
図 10は、 本発明の混注具の第 7実施形態を示す斜視図である。
図 11は、 図 10中の D— D線での断面図 (横断面図) である。
図 1 2は、 図 1 0に示す混注具の側面図である。
図 1 3は、 本発明の混注具の第 8実施形態を示す横断面図である。
図 1 4は、 本発明の混注具の第 9実施形態を示す斜視図である。
図 1 5は、 図 1 4に示す混注具の縦断面図である。
図 1 6は、 図 1 5中の G— G線での断面図 (縦断面図) である。
図 1 7は、 本発明の混注具の第 1 0実施形態を示す斜視図である。
図 1 8は、 図 1 7に示す混注具の弁体の構成例を示す斜視図である。
図 1 9は、 図 1 8中の F— F線での断面図 (縦断面図) である。
図 2 0は、 本発明の継管システムの実施形態を示す斜視図である。
図 2 1は、 図 2 0に示す継管システムの一部分を示す拡大斜視図である。 図 2 2は、 図 2 0に示すチューブを示す横断面図である。
図 2 3は、 図 2 0に示す継管具の第 1実施形態を示す横断面図である。
図 2 4は、 本発明の継管具の第 2実施形態を示す横断面図である。
図 2 5は、 図 2 4に示すチューブを示す横断面図である。
図 2 6は、 本発明の継管具の第 3実施形態におけるチューブを示す横断面図で ある。
図 2 7は、 本発明の継管具の第 4実施形態を示す横断面図である。
図 2 8は、 図 2 7に示すチューブを示す横断面図である。
図 2 9は、 本発明の継管システムの他の実施形態を示す断面図である。
図 3 0は、 図 2 9に示すハウジングを示す斜視図である。
図 3 1は、 図 2 9に示す継管具の第 5実施形態を示す横断面図である。
図 3 2は、 図 3 1に示す継管具にカッターにより接続口を形成する工程を示す
斜視図である。
図 3 3は、 図 3 1に示す継管具に接続口が形成された状態を示す斜視図で める。
図 3 4は、 本発明の継管システムの他の実施形態における接続口作製具の実施 形態であって、 カツ夕一部を取り外した状態を示す斜視図である。
図 3 5は、 図 3 4に示す接続口作製具のカッター部であって、 一部を切り欠い た状態を示す斜視図である。
図 3 6は、 図 3 4に示す接続口作製具であって、 カッター部を装着した状態を 示す斜視図である。
図 3 7は、 図 3 6中の A— A線での断面図である。
図 3 8は、 図 3 4に示す継管システムの作用を説明するための斜視図 である。
図 3 9は、 図 3 4に示す継管システムの作用を説明するための斜視図 である。
図 4 0は、 図 3 4に示す継管システムの作用を説明するための斜視図 である。 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の弁体およびそれを用いた混注具ならびにチューブ、 継管具、 接 続口作製具および継管システムを添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に 説明する。
初めに、 本発明の弁体およびそれを用いた混注具について説明する。
図 1は、 本発明の弁体の第 1実施形態 (自然状態) を示す斜視図、 図 2 は、 図 1に示す弁体を備えた本発明の混注具の第 1実施形態を示す斜視図で ある。
これらの図に示すように、 弁体 2は、 板状の弾性体で構成されており、 その自 然状態での形状、 すなわち、 後述するハウジング 4に装着される前の形状 は、 図 1に示すように、 略直方体 (平板状) をなしている。
ここで、 「自然状態」 とは、 弁体 2に外力を付与しないときの状態を言う。 この弁体 2は、 後述する当該弁体 2の湾曲の方向 (図 2中矢印 Aで示す方向) に対して垂直な方向 (図 2中矢印 Bで示す方向) 、 すなわち、 後述する流路 6 1 の方向に沿って並設された 2つの弁部 (混注口) 3を有している。 なお、 これら の弁部 3の構成は、 同様であるので、 代表的に一方の弁部 3を説明する。
弁部 3には、 内部において互いに部分的に交差する第 1の切り込み 3 1および 第 2の切り込み 3 2がそれぞれ形成されている。
第 1の切り込み 3 1は、 一対の端面 (面) 2 1、 2 2のうちの一方 (図 1中上 側) の端面 (第 1の端面) 2 1に開口 (到達) し、 他方 (図 1中下側) の端面 ( 第 2の端面) 2 2には開口していない。
逆に、 第 2の切り込み 3 2は、 第 2の端面 2 2に開口し、 第 1の端面 2 1には 開口していない。
この第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込み 3 2とは、 十文字状に交差し ており、 すなわち、 第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込み 3 2との交差角度は、 9 0 ° となっている (端面 2 1における第 1の切り込み 3 1と、 端面 2 2におけ る第 2の切り込み 3 2とは、 直交している) が、 この交差角度は、 9 0 ° に
限らない。
また、 自然状態において、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込み 3 2は、 それぞれ、 閉じている。
また、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込み 3 2の形状は、 それぞれ、 円 弧状 (略半円) であるが、 この形状に限定されないことは言うまでもない。
また、 本実施形態では、 第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込み 3 2とが交差す る交差部 3 3は、 直線状である。
また、 第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込み 3 2との交差部 3 3の長さ Lは、 特に限定されないが、 弁体 2の厚さ (特に弁部 3の厚さ) の 2 0〜5 0 %程度が 好ましく、 3 0〜4 0 %程度がより好ましい。
また、 弁体 2の厚さ、 特に弁部 3の厚さは、 例えば、 揷入される硬質パイプ ( 管体) の外径 (直径) や長さ、 当該弁体 2の内外圧力差、 第 2の切り込み 3 2の 内面同士の圧着力等の諸条件に応じて、 揷入し易い厚さに設定されるが、 硬質パイプの外径 (直径) の 0 . 1倍以上であるのが好ましく、 0 . 3〜1倍程 度であるのがより好ましい。 また、 比較的大きな内外圧力差に対応するため には、 硬質パイプの外径 (直径) の 2倍以上であるのが好ましい。
なお、 弁体 2の厚さは、 本実施形態では一定であるが、 一定でなくてもよい。 例えば、 弁体 2の弁部 3の厚さを他の部分の厚さより厚くしてもよく、 また、 薄 くしてもよい。
また、 弁体 2のショァ A硬度は、 2 0〜8 0程度が好ましく、 3 0〜5 0程度 がより好ましい。
また、 弁体 2を構成する素材の伸び率は、 大きい程好ましく、 具体的
には、 5 0 0 %以上であるのが'好ましい。
弁体 2の構成材料としては、 例えば、 天然ゴム、 イソプレンゴム、 ブチル ゴム、 ブタジエンゴム、 スチレン一ブタジエンゴム、 二トリルゴム、 アタリ ルゴム、 フッ素ゴム、 シリコーンゴムのような各種ゴムや、 ポリウレタン系、 ポ リエステル系、 ポリアミド系、 才レフィン系、 スチレン系等の各種エラストマ一 等の弹性材料が挙げられ、 これらのうちの 1種または 2種以上を混合して用いる ことができる。
前記弁体 2を製造するには、 例えば、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込 み 3 2が形成されていない板状の弾性体を成形し、 得られた弾性体に第 1の切り 込み 3 1および第 2の切り込み 3 2をそれぞれ形成する。
図 2に示すように、 混注具 (液体混注具) 1は、 前述した弁体 2と、 硬質 のハウジング (保持部材) 4とで構成されている。
ハウジング 4は、 ハウジング本体 4 1と、 開口 4 2 1が形成された蓋部材 4 2 とで構成されている。
このハウジング 4の構成材料としては、 例えば、 ポリカーボネート、 ポリサルホン、 ポリエチレン、 ポリプロピレン、 ポリスチレン、 ポリエチレンテ レフ夕レート、 ポリエチレンナフタレート、 ポリアクリレート、 ポリアミド、 硬 質ポリ塩化ビニル、 アクリロニトリル一ブタジエン一スチレン共重合体 (A B S 樹脂) 、 環状ポリオレフイン、 フッ素樹脂、 ポリ一 (4—メチルペンテン一 1 ) 等の各種樹脂や、 ステンレス鋼、 アルミニウム、 チタン等の各種金属や、 アルミナ等の各種セラミックスや、 これらの複合体等が挙げられる。
弁体 2は、 端面 2 1が外側となり、 端面 2 2が内側となり、 かつ第 2の切り込
み 3 2の内面同士が圧着されるように変形 (弾性変形) し、 その状態 (変 形状態) で、 ハウジング 4のハウジング本体 4 1と蓋部材 4 2とで挟持されるこ とにより、 そのハウジング 4に液密に固定されている。 すなわち、 弁体 2 は、 ハウジング 4により、 前記変形状態に保持されている。 なお、 各弁部 3は、 それぞれ、 開口 4 2 1の位置に位置している。
ここで、 「変形」 とは、 外力を付与しないときの形状に対して、 その少なくと も一部が異なる形状になること (相似形であって、 寸法が変る場合を含む) を言う。
本実施形態では、 弁体 2は、 外側 (図 2中上側) に凸、 すなわち端面 2 1側が 凸となるように、 所定の方向に湾曲しており、 これにより第 2の切り込み 3 2の 内面同士が圧着される。 また、 第 1の切り込み 3 1は、 閉じている。
この弁体 2の湾曲の方向 (図 2中矢印 Aで示す方向) は、 端面 2 1におけ る第 1の切り込み 3 1の方向と等しい (一致している) 。
これにより、 第 1の切り込み 3 1にそれを開く力を与えることなく、 弁体 2を 湾曲させることができ、 第 1の切り込み 3 1を閉じた状態に維持できるので、 清 浄作業 (例えば、 弁体 2の端面 2 1の清浄等) を容易に行うことができる。 また、 弁体 2の湾曲の方向に対して垂直な方向 (図 2中矢印 Bで示す 方向) と、 端面 2 2における第 2の切り込み 3 2の方向とがー致している。 これにより、 第 2の切り込み 3 2の内面同士をより確実に圧着することが できる。
前記第 2の切り込み 3 2の内面同士の圧着の強さは、 弁体 2の物性、 切り込み の形状、 変形の度合等の諸条件を変更することによって様々に設定する
ことができる。
また、 弁体 2の全体に圧縮力が加えられているのが好ましい。
これにより、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込み 3 2に対する圧力 (第 1の切り込み 3 1の内面同士および第 2の切り込み 3 2の内面同士の圧着の 強さ) がそれぞれ高くなり、 細菌等の混入をより確実に防止することがで さる。
なお、 弁体の変形の具体例としては、 前記平板状の弁体が湾曲する場合の他、 例えば、 湾曲している板状の弁体が平板状になる場合、 湾曲している板状の弁体 の湾曲の度合いが増減する場合、 湾曲している板状の弁体が逆方向に湾曲 する場合、 弁体の全体または部分的に、 圧縮力や引張力を加えた場合等が挙げら れる。
この混注具 1の図 2中左側には、 チューブ 5 1の一端側が、 その内腔と 混注具 1の中空部 6 2とが連通するように接続されている。
また、 混注具 1の図 2中右側には、 図示しないチューブの一端側が、 その内腔 と混注具 1の中空部 6 2とが連通するように接続されている。
なお、 前記混注具 1の中空部 6 2、 チューブ 5 1の内腔および図示しない チューブの内腔とで、 流路 6 1の主要部が構成される。
この流路 6 1 (中空部 6 2 ) の方向は、 弁体 2の端面 2 2における第 2の切り 込み 3 2の方向、 すなわち、 弁体 2の湾曲の方向に対して垂直な方向 (図 2中矢 印 Bで示す方向) と等しい。
流路 6 1 (中空部 6 2 ) の内径 (直径) は、 特に限定されず、 用途等に応じて 適宜設定されるが、 一般的な医療用液体混注具の流路直径である 1〜2 O mm程
度が好ましい。
また、 図示しないが、 弁体 2の端面 2 1のうち、 第 1の切り込み 3 1の近傍 ( 弁部 3における端面 2 1 ) は、 平面または凹面 (例えば、 湾曲凹面) であるのが 好ましい。
これにより、 硬質パイプを弁部 3に挿入する場合に、 それを容易、 迅速かつ確 実に行うことができる。
すなわち、 弁体 2の弁部 3の周囲における端面 2 1は、 湾曲凸面 (凸面) であ り、 弁部 3における端面 2 1のみが平面または凹面であるので、 弁部 3の位置を 容易かつ確実に把握することができる。 そして、 弁部 3における端面 2 1は、 平 面または凹面であるので、 それが凸面である場合に比べ、 硬質パイプが滑り 難く、 これにより硬質パイプを弁部 3に容易に揷入することができる。
なお、 混注具 1は、 混注ポートとしてのみならず、 サンプリングポートや混注 兼サンプリングポート (混注 ·サンプリングポート) 等としても使用することが できることは言うまでもない。
次に、 弁体 2および混注具 1の作用を説明する。
弁体 2の弁部 3に、 例えば硬質パイプ (管体) 等が挿入 (挿通) されていない ときは、 図 2に示すように、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込み 3 2は、 それぞれ、 閉じており、 第 2の切り込み 3 2の内面同士は、 圧着され、 これによ り流路 6 1の液密性 (気密性) が保持される。
流路 6 1 (中空部 6 2 ) に、 例えば、 別の輸液ラインやシリンジから液体 (例 えば、 薬液等) を側注 (注入) したり、 また、 流路 6 1を流れる液体をサン プリングする場合には、 弁部 3に図示しない所定の硬質パイプを揷入する。
弁部 3の第 1の切り込み 3 1から前記硬質パイプを挿入する際は、 第 1の切り 込み 3 1と第 2の切り込み 3 2との交差部 3 3の内面がその硬質パイプの外周面 に密着し、 液密性が保持される。
そして、 硬質パイプが挿入されているときは、 交差部 3 3の内面がその硬 質パイプの外周面に密着し、 液密性が保持される。 この場合、 弁体 2は、 第 2の 切り込み 3 2の内面同士が圧着されるように湾曲しているので、 第 2の切り込み 3 2のうち、 開く部分の幅が最小限に抑えられる。 この状態で、 前記液体の側注 やサンプリングを行う。
前記液体の側注やサンプリングが終了した後、 弁部 3から硬質パイプを引き抜 く。 この際も、 前記と同様に、 液密性が保持される。
以上説明したように、 この弁体 2 (混注具 1 ) によれば、 第 2の切り込み 3 2 の内面同士が圧着されるように弁体 2が湾曲 (変形) しているので、 弁部 3に、 何も挿入 (揷通) されていないときはもちろんのこと、 例えば硬質パイプが揷入 されているときでも、 また、 異なる外径の硬質パイプが揷入されていると きでも、 また、 硬質パイプの揷入時および引き抜き時でも、 液密性が確保され、 弁体 2からの液漏れを確実に防止することができる。
また、 この混注具 1によれば、 デッドスペースや、 液体が滞留し易い段差のほ とんどない滑らかな流路 6 1が形成され、 これにより、 液体が円滑かつ確実に流 れる。 すなわち、 乱流が生じ難く、 液体が滞留するのを防止することがで さる。
また、 混注具 1へのシリンジやコネクタ等の接続の際は、 弁部 3に硬質パイプ を挿入すればよいので、 その接続操作を容易かつ安全に行うことができる (接続
操作性が良い) 。
そして、 第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着されるように弁体 2が 湾曲 (変形) しているので、 弁部 3に、 何も挿入 (揷通) されていないときはも ちろんのこと、 例えば硬質パイプが揷入されているときでも、 また、 異なる外径 の硬質パイプが挿入されているときでも、 また、 硬質パイプの挿入時および引き 抜き時でも、 液密性が確保され、 弁体 2からの液漏れを確実に防止することがで さる。
また、 第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着されるように弁体 2が湾曲してい るので、 硬質パイプを長期間挿入している場合、 その硬質パイプを引き抜いた後 も確実に液密状態となり、 弁体 2からの液漏れを確実に防止することができる。 すなわち、 耐久性が非常に良い。
また、 流路 6 1内の圧力が上昇し、 流路 6 1 (中空部 6 2 ) の横断面における 面積 (流路面積) が増加するように弁体 2が変形した場合には、 第 2の切り込み 3 2の内面同士の圧着の強さが増大し、 これにより流路 6 1内の液体が弁体 2か ら漏れるのを防止することができる。
また、 仮に、 第 1の切り込み 3 1内や第 2の切り込み 3 2内に若干の液 体が残った場合には、 硬質パイプが引き抜かれると、 第 1の切り込み 3 1および 第 2の切り込み 3 2がそれぞれ閉じ、 その切り込み内に滞留していた液体はすべ て排出される。
また、 弁体 2は、 第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着されるように湾曲して いるので、 第 1の切り込み 3 1や第 2の切り込み 3 2の幅を比較的大きくし ても、 弁体 2からの液漏れを防止することができる。
そして、 第 1の切り込み 3 1や第 2の切り込み 3 2の幅を比較的大きくするこ とにより、 硬質パイプの挿入時および引き抜き時の摩擦抵抗を比較的小さくする ことができ、 これにより、 硬質パイプの挿入、 引き抜き等の操作をさらに容易に 行うことができる。
また、 交差部 3 3以外の部分では、 第 1の切り込み 3 1や第 2の切り込み 3 2 の内面が、 挿入された硬質パイプの全周に渡って接触していなくても、 弁体 2か らの液漏れを防止することができる。 このため、 硬質パイプを揷入したときの弁 体 2 (第 1の切り込み 3 1や第 2の切り込み 3 2 ) の変形量を比較的小さくする ことができ、 これにより、 硬質パイプを長期間挿入している場合、 その硬質 パイプを引き抜いた後も確実に液密状態となり、 弁体 2からの液漏れを確実に防 止することができる。
また、 弁体 2の端面 2 1における第 1の切り込み 3 1の方向は、 弁体 2の湾曲 の方向と等しいので、 その第 1の切り込み 3 1は閉じた状態を維持でき、 これに より、 清浄作業 (例えば、 弁体 2の端面 2 1の清浄等) を容易に行うことが できる。
また、 弁体 2の端面 2 2における第 2の切り込み 3 2の方向は、 流路 6 1の方 向と等しいので、 流路 6 1に沿って液体が流れたとき、 弁体 2に対し、 第 2の切 り込み 3 2が開く方向の力は作用せず、 このため、 第 2の切り込み 3 2は開き難 い。
そして、 第 2の切り込み 3 2が仮に開いたとしても、 端面 2 2における第 2の 切り込み 3 2の方向は、 流路 6 1の方向と等しいので、 液体は、 第 2の切り込み 3 2内やその近傍においても円滑に流れる。 すなわち、 乱流が生じ難く、 液体が
滞留するのを防止することができる。
また、 弁体 2は、 構造が簡易である。
また、 前記弁体 2を用いることにより、 デッドスペースや、 液体が滞留し易い 段差のほとんどない滑らかな流路 6 1を備えた混注具 1が実現する。
また、 針を使用する必要がないので、 刃先が弁体 2を切断して生じる コアリングや、 液漏れを起こさないという利点がある。
また、 混注具 1は、 構造が簡易である。
なお、 前記実施形態では、 弁体 2の弁部 3の数は、 2つであるが、 本発明 では、 弁体 2の弁部 3の数は、 1つでもよく、 また、 3つ以上でもよい。 すなわ ち、 弁体 2の弁部 3の数は、 単数でもよく、 また、 複数でもよい。
また、 本発明では、 自然状態において第 1の切り込み 3 1が開いており、 変形 後においてその第 1の切り込み 3 1が閉じるように構成されていてもよい。 この 場合、 自然状態における第 1の切り込み 3 1としては、 例えば、 溝等が挙げ られる。
また、 本発明では、 自然状態において第 2の切り込み 3 2が開いており、 変形 後においてその第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着されるように構成されてい てもよい。 この場合、 自然状態における第 2の切り込み 3 2としては、 例えば、 溝等が挙げられる。
また、 本発明では、 変形後において、 第 1の切り込み 3 1の内面同士およ び第 2の切り込み 3 2の内面同士がそれぞれ圧着されるように構成されていても よい。 以下、 この実施形態 (第 1実施形態の第 2例) を説明する。
図 3は、 本発明の弁体の第 1実施形態の第 2例 (自然状態) を示す斜視
図である。 なお、 前述した第 1実施形態の弁体 2との共通点については、 説明を 省略し、 主な相違点を説明する。
同図に示すように、 弁体 2は、 板状の弾性体で構成されており、 その自然状態 での図 3中の矢印の方向から見たときの形状 (外形) 、 すなわち、 ハウジング 4 に装着される前の図 3中の矢印の方向から見たときの形状は、 略台形をなしてい る。
この場合、 前記台形の第 1の端面 2 1側 (図 3中上側) の辺の長さは、 第 2の 端面 2 2側 (図 3中下側) の辺の長さより長く設定されている (端面 2 1の面積 は、 端面 2 2の面積より大きく設定されている) 。
弁体 2がハウジング 4に装着されると、 その弁体 2が湾曲し、 これにより第 2 の切り込み 3 2の内面同士が圧着され、 また、 ハウジング 4により弁体 2の 端面 2 1側が図 3中横方向に圧縮され、 これにより第 1の切り込み 3 1の内面同 士が圧着される。
これにより、 細菌等の混入をより確実に防止することができる。
また、 この弁体 2 (混注具 1 ) によれば、 前述した第 1実施形態の弁体 2 (混 注具 1 ) と同様の効果が得られる。
次に、 本発明の弁体の第 2実施形態およびそれを備えた本発明の混注具の第 2 実施形態を説明する。
図 4は、 本発明の弁体の第 2実施形態およびそれを備えた本発明の混注具 の第 2実施形態を示す斜視図、 図 5 ( a ) は、 図 4に示す自然状態における弁体 の横断面図、 図 5 ( b ) は、 図 4中の C一 C線での断面図 (横断面図) である。 なお、 前述した第 1実施形態の弁体 2および第 1実施形態の混注具 1との
共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を説明する。
これらの図に示すように、 弁体 7は、 円筒状 (筒状) の弾性体で構成され、 弁 部 3を有している。
弁部 3の第 1の切り込み 3 1は、 弁体 7の外周面 (第 1の端面) 7 1に 開口し、 内周面 (第 2の端面) 7 2には開口していない。
逆に、 弁部 3の第 2の切り込み 3 2は、 弁体 7の内周面 7 2に開口し、 外周面 7 1には開口していない。
第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込み 3 2の形状は、 それぞれ、 円弧状 ( 弓形) であるが、 この形状に限定されないことは言うまでもない。
この弁体 7では、 その軸方向に対して垂直な方向と、 外周面 7 1における第 1 の切り込み 3 1の方向とがー致している。
これにより、 第 1の切り込み 3 1を閉じた状態にすることができ、 清浄作業 ( 例えば、 弁体 7の外周面 7 1の清浄等) を容易に行うことができる。
また、 弁体 7の軸方向と、 内周面 7 2における第 2の切り込み 3 2の方向とが 一致している。
これにより、 第 2の切り込み 3 2の内面同士をより確実に圧着することが できる。
なお、 弁体 7の内腔 7 3により、 流路 6 1の一部分または主要部が構成 される。 従って、 この流路 6 1 (内腔 7 3 ) の方向は、 弁体 7の軸方向、 すなわ ち、 内周面 7 2における第 2の切り込み 3 2の方向と等しい。
この弁体 7の自然状態での形状、 すなわち、 ハウジング 8に装着される前の形 状は、 図 5 ( a ) に示すように、 円筒状をなしている。
前記弁体 7を製造するには、 例えば、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込 み 3 2の形成されていない円筒状の弾性体を連続押出成形し、 得られた弾性体に 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り込み 3 2をそれぞれ形成する。
第 2の切り込み 3 2を形成するには、 例えば、 弁体 7の一方の開口から刃の深 さの一定のカツ夕一を挿入し、 そのカッターで内周面 7 2から切り込む。
また、 第 2の切り込み 3 2を形成するには、 例えば、 第 1の切り込み 3 1を形 成した後、 弁体 7をその第 1の切り込み 3 1が開くように変形させ、 開いた第 1 の切り込み 3 1からカッターで内周面 7 2に向かって切り込んでもよい。
また、 弁体 7を製造するには、 例えば、 第 1の切り込み 3 1が形成されておら ず、 第 2の切り込み 3 2が溝として形成されている円筒状の弾性体を成形し、 得 られた弾性体に第 1の切り込み 3 1を形成してもよい。 自然状態において第 2の 切り込み 3 2が開いていても、 弁体 7は、 第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着 されるように変形するので、 確実に機能する。
図 4に示すように、 混注具 1は、 前述した弁体 7と、 硬質のハウジング (保持 部材) 8とで構成されている。
図 5 ( b ) に示すように、 ハウジング 8の横断面での形状は、 C字状をなして いる。 すなわち、 ハウジング 8の全体形状は、 円筒の図 4および図 5中上側を除 去したような形状をなしている。
このハウジング 8の外周部には、 ハウジング 8の軸方向に沿って、 一対 の溝 8 1、 8 1が形成されている。 この一対の溝 8 1、 8 1には、 混注具 1に図 示しないコネクタを接続したとき、 そのコネクタの一対の爪が係合し、 これによ り、 混注具 1からのコネクタの離脱が防止される。
図 5 ( b ) に示すように、 弁体 7は、 弁部 3が図 5中上側となり、 その弁部 3 の外周面 7 1が露出し、 かつ、 弁部 3がハウジング 8の位置に位置するように、 ハウジング 8内に挿入され、 そのハウジング 8により挟持されている。
すなわち、 弁体 7は、 第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込み 3 2との交差 部 3 3を図 5中上側 (上方) にしたとき、 側方から、 ハウジング 8の対応する部 分で押圧 (弁体 7の軸方向に対して略垂直な方向に圧縮) され、 これにより第 2 の切り込み 3 2の内面同士が圧着されるように変形し (図 5中横方向に若干押し 潰され) 、 ハウジング 8によりその変形状態に保持されている。
この弁体 7の変形後の横断面での外形および内形、 すなわち、 ハウジング 8に 装着された状態での横断面での外形および内形は、 それぞれ、 略円形である。 なお、 図 5 ( a) に示す弁体 7の自然状態での外径 (直径) aと、 図 5 ( b ) に示すハウジング 8の内径 (直径) bとは、 それぞれ、 外径 aが内径 bより大き くなるように設定される。
この混注具 1の図 4中左側には、 例えば、 図示しないチューブの一端側が、 そ の内腔と弁体 7の内腔 7 3とが連通するように接続され、 また、 図 4中右 側には、 例えば、 図示しないチューブの一端側が、 その内腔と弁体 7の内腔 7 3 とが連通するように接続される。 この場合は、 前記弁体 7の内腔 7 3およびその チューブの内腔とで、 流路 6 1の主要部が構成される。
また、 この弁体 7では、 その軸方向の長さを調整する (比較的長くする) こと により、 前記チューブを省略することができる。 すなわち、 弁体 7の内腔 7 3に より、 流路 6 1の主要部を構成することができる。
この弁体 7 (混注具 1 ) によれば、 前述した第 1実施形態の弁体 2 (混注
具 1 ) と同様の効果が得られる。
そして、 この弁体 7は、 円筒状であるので、 前述した第 1実施形態の弁体 2よ り滑らかな流路 6 1が形成される。 すなわち、 弁体 7を用いることにより、 デッドスペースや、 液体が滞留し易い段差のない滑らかな流路 6 1を備えた 混注具 1が実現する。
また、 弁体 7は、 円筒状であるので、 第 2の切り込み 3 2を自然状態のときに 開くような形状 (例えば、 溝) にしたり、 また、 弁体 7が偏心したり、 弁体 7が 若干潰れたとしても、 確実に機能する。
なお、 前記実施形態では、 弁体 7の弁部 3の数は、 1つ (単数) であるが、 本 発明では、 弁体 7の弁部 3の数は、 2つ以上 (複数) でもよい。
また、 弁体 7は、 ハウジング 8に、 例えば接着剤で接着されていてもよい。 また、 ハウジング 8の外周側には、 安定性が向上するように、 平らな部分が設 けられていてもよい。
また、 他の送液デバイスを接続するための、 弁体 7の端部に接続された 接続ポートが設けられていてもよい。
次に、 本発明の弁体の第 3実施形態を説明する。
図 6 ( a ) は、 本発明の弁体の第 3実施形態 (自然状態) を示す横断面 図、 図 6 ( b ) は、 図 6 ( a) に示す弁体を備えた本発明の混注具の第 3実施形 態を示す横断面図である。 なお、 前述した第 2実施形態の弁体 7との共通点につ いては、 説明を省略し、 主な相違点を説明する。
同図に示すように、 弁体 7は、 内腔 7 3が偏心している円筒状 (筒状) の弾性 体で構成されている。 すなわち、 弁体 7の厚さ (肉厚) は、 一定ではない。
そして、 この弁体 7では、 弁部 3、 すなわち、 第 1の切り込み 31および第 2 の切り込み 32は、 弁体 7の厚さが最も厚くなる位置に配置されている。
換言すれば、 弁部 3の厚さ、 すなわち、 第 1の切り込み 31および第 2の切り 込み 32の位置する部分の厚さが最も厚くなるように、 弁体 7の厚さが設定され ている。
この弁体 7 (混注具 1) によれば、 前述した第 2実施形態の弁体 7 (混注 具 1) と同様の効果が得られる。
そして、 この弁体 7 (混注具 1) では、 弁部 3の厚さが最も厚いので、 前述し た第 2実施形態の弁体 7 (混注具 1) に比べ、 より確実に液密性が保持され、 ま た、 耐圧が高く、 弁体 7からの液漏れをより確実に防止することができる。 次に、 本発明の弁体の第 4実施形態を説明する。
図 7 (a) および図 7 (b) は、 それぞれ本発明の弁体の第 4実施形態 (自然 状態) を示す横断面図、 図 7 (c) は、 図 7 (a) または図 7 (b) に示す弁体 を備えた本発明の混注具の第 4実施形態を示す横断面図である。 なお、 前述した 第 2実施形態の弁体 7との共通点については、 説'明を省略し、 主な相違点を説明 する。
同図に示すように、 弁体 7は、 筒状の弾性体で構成されている。
この弁体 7の自然状態における横断面での外形、 すなわち、 ハウジング 8に装 着される前の横断面での外形は、 図 7 (a) および図 7 (b) に示すように、 略 楕円形である。
また、 弁体 7の自然状態における横断面での内形、 すなわち、 ハウジング 8に 装着される前の横断面での内形は、 図 7 (a) および図 7 (b) に示すように、
略半円形である。
そして、 弁体 7の変形後の横断面での外形、 すなわち、 ハウジング 8に装着さ れた状態での横断面での外形は、 図 7 (c) に示すように、 略楕円形である。 また、 弁体 7の変形後の横断面での内形、 すなわち、 ハウジング 8に装着され た状態での横断面での内形は、 図 7 (c) に示すように、 略円形である。
また、 弁体 7の厚さ (肉厚) は、 一定ではなく、 弁部 3、 すなわち、 第 1の切 り込み 31および第 2の切り込み 32は、 弁体 7の厚さが最も厚くなる位置に配 置されている。
換言すれば、 弁部 3の厚さ、 すなわち、 第 1の切り込み 31および第 2の切り 込み 32の位置する部分の厚さが最も厚くなるように、 弁体 7の厚さが設定され ている。
図 7 (a) に示す弁体 7では、 自然状態において第 2の切り込み 32が閉じて いる。
また、 図 7 (b) に示す弁体 7では、 自然状態において第 2の切り込み 32が 開いている。 すなわち、 自然状態における第 2の切り込み 32は、 V字状の溝で ある。
これら図 7 (a) に示す弁体 7および図 7 (b) に示す弁体 7のいずれについ ても前述したように、 変形後、 すなわち、 ハウジング 8に装着された状態では、 図 7 (c) に示すように、 その変形により第 2の切り込み 32の内面同士が圧着 される。
この弁体 7 (混注具 1) によれば、 前述した第 2実施形態の弁体 7 (混注 具 1) と同様の効果が得られる。
そして、 この弁体 7 (混注具 1 ) では、 横断面での外形を略楕円形から略円形 に変形させるので、 前述した第 2実施形態の弁体 7 (混注具 1 ) に比べ、 より確 実に液密性が保持され、 また、 耐圧が高く、 弁体 7からの液漏れをより確実に防 止することができる。
また、 弁部 3の厚さが最も厚いので、 前述した第 2実施形態の弁体 7 (混 注具 1 ) に比べ、 より確実に液密性が保持され、 また、 耐圧が高く、 弁体 2から の液漏れをより確実に防止することができる。
次に、 本発明の弁体の第 5実施形態を説明する。
図 8は、 本発明の弁体の第 5実施形態およびそれを備えた本発明の混注具 の第 5実施形態を示す横断面図である。 なお、 前述した第 3実施形態の弁体 7と の共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を説明する。
同図に示すように、 弁体 7の外周部には、 一対の溝 7 4、 7 4が軸方向に沿つ て形成されている。
そして、 ハウジング 8の図 8中上側における内周部の前記一対の溝 7 4、 7 4 に対応する位置には、 その一対の溝 7 4、 7 4に係合し得る一対のリブ (凸条) 8 2、 8 2が形成されている。
これにより、 ハウジング 8に対する弁体 7の回転 (変位) や、 ハウジング 8か らの弁体 7の離脱等が防止される。
なお、 前記一対の溝 7 4、 7 4と、 一対のリブ 8 2、 8 2とで、 係合手段 (離 脱防止手段) が構成される。
この弁体 7 (混注具 1 ) によれば、 前述した第 3実施形態の弁体 7 (混注 具 1 ) と同様の効果が得られる。
そして、 この弁体 7には溝 7 4が設けられ、 ハウジング 8には溝 7 4に係合し 得るリブ 8 2が設けられているので、 ハウジング 8に対する弁体 7の回転 (変位) や、 ハウジング 8からの弁体 7の離脱、 例えば、 挿入されている 硬質パイプを引き抜く際のハウジング 8からの弁体 7の離脱等を防止することが できる。
また、 この弁体 7では、 弁体とハウジングとを接着剤で接着する場合に比べ、 ハウジング 8に弁体 7を容易に装着することができる。 すなわち、 混注具 1を容 易に製造する (組み立てる) ことができる。
なお、 本発明では、 ハウジング 8に溝が設けられ、 弁体 7に、 前記溝に係合し 得るリブが設けられていてもよい。
また、 本発明では、 前記係合手段は、 溝とリブとの組み合わせに限らず、 この 他、 例えば、 凹部と凸部との組み合わせ、 溝と凸部との組み合わせ等が挙げられ る。
次に、 本発明の弁体の第 6実施形態を説明する。
図 9は、 本発明の弁体の第 6実施形態およびそれを備えた本発明の混注具 の第 6実施形態を示す斜視図である。 なお、 前述した第 3実施形態の弁体 7との 共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を説明する。
同図に示すように、 弁体 7は、 その軸方向、 すなわち、 流路 6 1 (内腔 7 3 ) の方向に沿つて並設された 2つの弁部 3を有している。
この場合、 前記 2つの弁部 3の第 2の切り込み 3 2は、 弁体 7の軸方向に沿つ て延在する共通の 1本 (1条) の切り込みで構成されている。
これにより、 複数 (本実施形態では 2つ) の弁部 3を有する弁体 7を製造する
に際し、 第 2の切り込み 3 2を 1つ形成すればよいので、 製造が容易であり、 生 産性が高い。
なお、 前述したように、 自然状態において、 この第 2の切り込み 3 2は、 閉じていてもよく、 また、 開いていてもよい。 いずれの場合も、 弁体 7が ハウジング 8に装着された状態では、 弁体 7が変形し、 第 2の切り込み 3 2の内 面同士が圧着される。
また、 弁体 7の外周面 7 1のうち、 第 1の切り込み 3 1の近傍 (弁部 3におけ る外周面 7 1 ) が、 平面または凹面になっている。 なお、 本実施形態では、 前記 弁部 3における外周面 7 1は、 図 9に示すように湾曲凹面である。
これにより、 硬質パイプを弁部 3に揷入する場合に、 それを容易、 迅速かつ確 実に行うことができる。
すなわち、 弁体 7の弁部 3の周囲における外周面 7 1は、 湾曲凸面 (凸面) で あり、 弁部 3における外周面 7 1のみが平面または凹面であるので、 弁部 3の位 置を容易かつ確実に把握することができる。 そして、 弁部 3における外周面 7 1 は、 平面または凹面であるので、 それが凸面である場合に比べ、 硬質パイプが滑 り難く、 これにより硬質パイプを弁部 3に容易に揷入することができる。
また、 ハウジング 8の図 9中上側の部分のうち、 各弁部 3に対応する部分 には、 それぞれ、 その弁部 3の位置を示す指標として、 切欠部 8 3が形成されて いる。
これにより、 弁部 3の位置を容易かつ確実に把握することができる。
なお、 前述したように、 弁部 3における外周面 7 1が平面または凹面とされて おり、 これが弁部 3の位置を示す指標となるので、 前記切欠部 8 3を省略しても
よいことは、 言うまでもない。
また、 この混注具 1の図 9中左側には、 例えば、 図示しないチューブの一端側 が、 その内腔と弁体 7の内腔 7 3とが連通するように連結部 9 1を介して 接続され、 また、 図 9中右側には、 例えば、 図示しないチューブの一端側が、 そ の内腔と弁体 7の内腔 7 3とが連通するように図示しない連結部を介して接続さ れる。
この弁体 7 (混注具 1 ) によれば、 前述した第 3実施形態の弁体 7 (混注 具 1 ) と同様の効果が得られる。
そして、 この弁体 7 (混注具 1 ) では、 その外周面 7 1の第 1の切り込み 3 1 の近傍 (弁部 3における外周面 7 1 ) が平面または凹面になっているので、 硬質 パイプを弁部 3に挿入する場合に、 それを容易、 迅速かつ確実に行うことが できる。
なお、 前述した第 2実施形態〜第 5実施形態、 後述する第 7実施形態および第 8実施形態の混注具 1においても、 それぞれ、 この第 6実施形態の混注具 1のよ うに、 弁体の外周面 (第 1の端面) のうち、 第 1の切り込みの近傍を平面または 凹面 (例えば、 湾曲凹面) とするのが好ましく、 これにより、 硬質パイプ (管体) を弁部に揷入する場合に、 それを容易、 迅速かつ確実に行うことができ る。
次に、 本発明の混注具の第 7実施形態を説明する。
図 1 0は、 本発明の混注具の第 7実施形態を示す斜視図、 図 1 1は、 図 1 0中 の D— D線での断面図 (横断面図) 、 図 1, 2は、 図 1 0に示す混注具の側面図で ある。 なお、 前述した第 3実施形態の混注具 1との共通点については、 説明を省
略し、 主な相違点を説明する。
これらの図に示すように、 混注具 1のハウジング 8は、 円筒状 (筒状) をなし ている。
ハウジング 8の側面であって、 その軸方向の中間部には、 開口 8 4が形成され ている。
弁体 7は、 ハウジング 8内に挿入され、 第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着 されるように変形した状態でそのハウジング 8に保持されている。
この場合、 弁体 7の弁部 3 (第 1の切り込み 3 1 ) は、 この開口 8 4内に位置 し、 弁部 3の外周面 7 1 (第 1の切り込み 3 1の近傍の外周面 7 1 ) は、 開口 8 4から露出している。
図 1 2には、 図 1 0および図 1 1中矢印 Eで示す方向から見たときの 混注具 1、 すなわち、 図 1 1に示す第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込み 3 2と の交差部 3 3から弁体 7の中心軸を中心に 9 0 ° ずれた位置を通り、 かつ弁体 7 の軸方向に対して垂直な直線 1 1 1の方向から見たときの混注具 1が示されてい る。
ハウジング 8の前記開口 8 4の形状や寸法等の諸条件は、 図 1 2に示すよ うに、 直線 1 1 1の方向 (図 1 0および図 1 1中矢印 Eで示す方向) から 開口 8 4を見たとき、 その開口 8 4から弁体 7の外周面 7 1の一部が見えるよう に設定されている。
これにより、 ハウジング 8の開口 8 4において、 例えばアルコール綿等を 図 1 1中横方向、 すなわち弁体 7の外周面 7 1に沿って滑らすことで、 その 弁体 7の弁部 3の外周面 7 1 (第 1の切り込み 3 1の近傍の外周面 7 1 ) を容易
かつ確実に拭くことができ、 清潔にすることができる。
この際、 第 1の切り込み 3 1の方向と前記アルコール綿の移動方向とが略一致 しているので、 第 1の切り込み 3 1が実質的に抵抗とはならず、 また、 第 1の切 り込み 3 1が開く方向の力は作用せず、 その第 1の切り込み 3 1は、 閉じた状態 を保持することができる。
また、 ハウジング 8が円筒状であり、 弁体 7は、 そのハウジング 8内に挿入さ れているので、 弁体の弁部 3の外周面 7 1は、 ハウジング 8の外周面より中心軸 側 (内周側) に位置する。
換言すれば、 ハウジング 8は、 弁体 7の外周側であって、 第 1の切り込み 3 1 の近傍に、 弁体 7の第 1の切り込み 3 1が存在する部位を取り囲み、 かつ、 その 第 1の切り込み 3 1が存在する部位の外周面 (外表面) 7 1より高い部分を有し ている。
前記ハウジング 8の厚さ (肉厚) は、 0 . 2〜1 0 mm程度が好ましく、 0 . 5〜 5 mm程度がより好ましい。
また、 開口 8 4の直径は、 0 . 1〜3 0 mm程度が好ましく、 2〜: L 0 mm程 度がより好ましい。
これにより、 弁体 7の弁部 3の外周面 7 1 (第 1の切り込み 3 1の近傍の外周 面 7 1 ) に、 人間 (生体) や物体等が誤って接触してしまうのをより確実に防止 することができ、 弁体 7の弁部 3の外周面 7 1への細菌等の付着をより確実に防 止することができる。
この混注具 1によれば、 前述した第 3実施形態の混注具 1と同様の効果が得ら れる。
そして、 この混注具 1では、 前述したように、 弁体 7の弁部 3の外周面 7 1 ( 第 1の切り込み 3 1の近傍の外周面 7 1 ) を、 容易かつ確実に清浄することがで きるとともに、 この清浄作業の容易性を損うことなく、 周辺器具等が弁体 7の弁 部 3の外周面 7 1に接触してその外周面 7 1が汚染されるのを防止または抑制す ることができる。
また、 弁体 7の弁部 3を覆う蓋等を設ける場合に比べ、 部品点数を少なくする ことができ、 また、 コストを低減することができる。
次に、 本発明の混注具の第 8実施形態を説明する。
図 1 3は、 本発明の混注具の第 8実施形態を示す横断面図である。 なお、 前述 した第 7実施形態の混注具 1との共通点については、 説明を省略し、 主な相違点 を説明する。
同図に示すように、 混注具 1の弁体 7の外周部には、 一対の溝 7 4、 7 4が軸 方向に沿って形成されている。
そして、 ハウジング 8の図 1 3中上側における内周部の前記一対の溝 7 4、 7 4に対応する位置には、 その一対の溝 7 4、 7 4に係合し得る一対 のリブ (凸条) 8 2、 8 2が形成されている。
これにより、 ハウジング 8に対する弁体 7の回転 (変位) 等が防止される。 なお、 前記一対の溝 7 4、 7 4と、 一対のリブ 8 2、 8 2とで、 係合手段が構 成される。
この混注具 1によれば、 前述した第 7実施形態の混注具 1と同様の効果が得ら' れる。
そして、 この混注具 1の弁体 7には、 溝 7 4が設けられ、 ハウジング 8には、
溝 7 4に係合し得るリブ 8 2が設けられているので、 ハウジング 8に対する 弁体 7の回転 (変位) 等を防止することができる。
また、 この混注具 1では、 弁体とハウジングとを接着剤で接着する場合 に比べ、 ハウジング 8に弁体 7を容易に装着することができる。 すなわち、 混注具 1を容易に製造する (組み立てる) ことができる。
なお、 本発明では、' ハウジング 8に溝が設けられ、 弁体 7に、 前記溝に係合し 得るリブが設けられていてもよい。
また、 本発明では、 前記係合手段は、 溝とリブとの組み合わせに限らず、 この 他、 例えば、 凹部と凸部との組み合わせ、 溝と凸部との組み合わせ等が挙げられ る。
次に、 本発明の混注具の第 9実施形態を説明する。
図 1 4は、 本発明の混注具の第 9実施形態を示す斜視図、 図 1 5は、 図 1 4に 示す混注具の縦断面図、 図 1 6は、 図 1 5中の G— G線での断面図 (縦断面図) である。 なお、 前述した第 7実施形態の混注具 1との共通点については、 説明を 省略し、 主な相違点を説明する。 また、 説明の都合上、 図 1 4、 図 1 5およ び図 1 6中、 上側を 「上流」 、 下側を 「下流」 として説明する。
これらの図に示すように、 混注具 1の弁体 7は、 その内腔 7 3がへ字状になる ように屈曲し、 弁部 3は、 その屈曲部 7 5に設けられている。
また、 ハウジング 8は、 へ字状に屈曲し、 ハウジング 8の弁部 7 3およびその 近傍の部分に対応する部分には、 開口 8 4が形成されている。 すなわち、 弁体 7 の弁部 3 (第 1の切り込み 3 1 ) は、 この開口 8 4内に位置し、 弁部 3の 外周面 7 1 (第 1の切り込み 3 1の近傍の外周面 7 1 ) は、 開口 8 4から
露出している。
また、 弁体 7の第 2の切り込み 3 2の近傍は、 ハウジング 8により図 1 6中横 方向に圧縮され、 これにより、 第 2の切り込み 3 2の内面同士が圧着して いる。
ハウジング 8により、 このような圧縮力を弁体 7に加えるためには、 例えば、 弁体 7の横断面での外形を、 第 1の切り込み 3 1の方向が長径 (長軸) 方向とな る略楕円とすればよい。
このハウジング 8の下流側 (図 1 4および図 1 5中下側) の端部には、 筒状の 連結部材 1 3 1が固着されている。 そして、 この連結部材 1 3 1の下流側には、 チューブ 1 4 1の上流側が嵌入している。
また、 このハウジング 8の上流側 (図 1 4および図 1 5中上側) の端部には、 筒状の連結部材 1 3 2が固着されている。 そして、 この連結部材 1 3 2の上流側 には、 チューブ 1 4 2の下流側が嵌入している。
なお、 前記弁体 7の内腔 7 3と、 連結部材 1 3 1および 1 3 2の内腔と、 チューブ 1 4 1および 1 4 2の内腔とで、 流路 6 1の主要部が構成される。 図 1 5に示すように、 この混注具 1では、 第 1の切り込み 3 1と第 2の切り込 み 3 2との交差部 3 3の方向と、 弁体 7の屈曲部 7 5から下流側 (一端側) の内 腔 7 3の軸方向とがー致し、 かつ、 その交差部 3 3の延長線上に屈曲部 7 5から 下流側の内腔 7 3が位置している。
すなわち、 交差部 3 3と、 屈曲部 7 5から下流側の内腔 7 3の中心軸とがー致 している。
これにより、 比較的長い硬質パイプを弁体 7の弁部 3から流路 6 1 (内
腔 7 3 ) 内に挿入することができる。
また、 弁体 7の屈曲部 7 5から下流側 (一端側) の内腔 7 3の軸と、 弁体 7の 屈曲部 7 5から上流側 (他端側) の内腔 7 3の軸によって形成される面 (すなわ ち図 1 5の面そのもの) に直交するように弁体 7の外周面 7 1に第 1の切り込み 3 1が設けられている。 さらに、 弁体 7の内周面 7 2には第 2の切り込み 3 2が 設けられており、 第 2の切り込み 3 2はこの面と同一の面上にある。
また、 弁体 7の外周面 7 1のうち、 第 1の切り込み 3 1の近傍 (弁部 3におけ る外周面 7 1 ) が、 平面または凹面になっている。
なお、 本実施形態では、 前記弁部 3における外周面 7 1は、 図 1 4および 1 5 に示すように平面であり、 その垂線と、 弁体 7の屈曲部 7 5から下流側の内 腔 7 3の軸方向とがー致している。 すなわち、 前記垂線と、 第 1の切り込み 3 1 と第 2の切り込み 3 2との交差部 3 3の方向とがー致している。
この混注具 1によれば、 前述した第 7実施形態の混注具 1と同様の効果が得ら れる。
そして、 この混注具 1では、 比較的長い硬質パイプを弁体 7の弁部 3から 流路 6 1 (内腔 7 3 ) 内に揷入することができる。
すなわち、 図 1 4に示すように、 鈍針 (管体) 1 2 2をシリンジ 1 2 1の先端 部に接続してなる注入器具 1 2により、 アンプルやバイアル等の薬液の収納され た容器からその薬液を吸引 (吸入) した後、 鈍針 1 2 2を取り外すことなく、 そ のまま、 鈍針 1 2 2を弁部 3から挿入し、 薬液を注入することができる。
これにより、 シリンジ 1 2 1から鈍針 1 2 2を取り外す煩わしさが無くなると もに、 鈍針 1 2 2を取り外す際に薬液を汚染したり、 抗ガン剤のような薬剤が医
療従事者に接触したりするのを防止することができ、 容易、 迅速かつ確実に薬液 を注入することができる。
なお、 比較的短い硬質パイプ (管体) を用いて側注し得るように、 弁体 7の弁 部 3の厚さ (肉厚) を調整することも可能である。
また、 弁体 7の弁部 3の厚さ (肉厚) と同等の長さの硬質パイプでも側注し得 ることは言うまでもない。
次に、 本発明の混注具の第 1 0実施形態を説明する。
図 1 7は、 本発明の混注具の第 1 0実施形態を示す斜視図、 図 1 8は、 図 1 7 に示す混注具の弁体の構成例を示す斜視図、 図 1 9は、 図 1 8中の F— F線での 断面図 (縦断面図) である。 なお、 前述した第 5実施形態の混注具 1との共通点 については、 説明を省略し、 主な相違点を説明する。
これらの図に示すように、 混注具 1の弁体 7の弁部 3 (交差部 3 3の近傍) の 内周側には、 凸部 7 6が形成されている。
換言すれば、 弁体 7の軸方向および周方向のそれぞれにおいて、 弁部 3の厚さ (交差部 3 3の近傍の厚さ) 、 すなわち、 第 1の切り込み 3 1および第 2の切り 込み 3 2の位置する部分の厚さが最も厚くなるように、 弁体 7の厚さが設定され ている。
なお、 前記凸部 7 6は、 比較的小さく、 かつ、 滑らかな形状であるのが好まし レ^ これにより、 液体は、 より円滑かつ確実に流れることができる。
この混注具 1によれば、 前述した第 5実施形態の混注具 1と同様の効果が得ら れる。
次に、 本発明のチューブ、 継管具、 接続口作製具および継管システムについて
説明する。
図 2 0は、 本発明の継管システムの実施形態を示す斜視図、 図 2 1は、 図 2 0 に示す継管システムの一部分を示す拡大斜視図、 図 2 2は、 図 2 0に示す チューブを示す横断面図、 図 2 3は、 図 2 0に示す継管具 (第 1実施形態) を示 す横断面図である。
これらの図に示すように、 継管システム 1 0は、 継管具 2 0およびコネ クタ 5 0を有している。
そして、 継管具 2 0は、 チューブ 3 0と、 チューブ 3 0に対し、 装着される硬 質のハウジング 4 0とを有し、 そのチューブ 3 0は、 円筒状の弾性体で構成され ている。 なお、 ハウジング 4 0は、 チューブ 3 0に対し、 着脱自在であってもよ く、 また、 装着後、 チューブ 3 0から取り外すことができないように構成されて いてもよいが、 装着後、 チューブ 3 0から取り外すことができないように構成さ れているのが好ましい。
図 2 1に示すように、 チューブ 3 0には、 内周面 3 0 2に到達し、 外周 面 3 0 1に到達しない、 閉じた状態の内側切り込み 3 0 3が設けられている。 こ の内側切り込み 3 0 3は、 チューブ 3 0の軸に沿って形成されている。
なお、 内側切り込み 3 0 3は、 ハウジング 4 0を装着したとき、 その ハウジング 4 0の部分の内側切り込み 3 0 3が閉じていれば (好ましくは、 内側 切り込み 3 0 3の内面同士が圧着されれば) 、 ハウジング 4 0が装着されていな いときは、 開いていてもよい。
チューブ 3 0のこの内側切り込み 3 0 3が設けられている部分の厚さは、 他の 部分の厚さより厚く設定されている。
また、 このチューブ 3 0の内側切り込み 3 0 3が設けられている部分の厚 さは、 特に限定されないが、 チューブ 3 0の厚さ、 特に内側切り込み 3 0 3が設 けられている部分のチューブ 3 0の厚さは、 例えば、 後述する接続口 3 0 0に揷 入されるコネクタ 5 0の硬質のパイプ (管体) 5 0 1の外径 (直径) や長さ、 当 該チューブ 3 0の内外圧力差、 内側切り込み 3 0 3の内面同士の圧着力等の諸条 件に応じて、 挿入し易い厚さに設定するのが好ましく、 具体的には、 パイプ 5 0 1の外径 (直径) の 0 . 1倍以上であるのが好ましく、 0 . 3〜 1倍程度で あるのがより好ましい。 また、 比較的大きな内外圧力差に対応するために は、 パイプ 5 0 1の外径 (直径) の 2倍以上であるのが好ましい。
なお、 チューブ 3 0の厚さは、 本実施形態では一定ではないが、 本発明では、 一定であってもよい。
また、 内側切り込み 3 0 3の長さ (深さ) L 1は、 特に限定されないが、 該内 側切り込み 3 0 3が設けられている部分のチューブ 3 0の厚さの 2 0〜8 0 %程 度が好ましく、 5 0〜7 0 %程度がより好ましい。
また、 チューブ 3 0の外周面 3 0 1には、 内側切り込み 3 0 3に沿って、 指標 (位置表示手段) 3 0 4が設けられている。 この指標 3 0 4により、 内側切り込 み 3 0 3の位置を把握することができる。
指標 3 0 4としては、 例えば、 図示のような連続したライン、 不連続の ライン、 複数の点等を例えば印刷等で形成したもの、 溝のような凹部等が挙げら れる。
また、 チューブ 3 0の外周部には、 その軸に沿って、 溝 3 0 5が形成されてい る。 この溝 3 0 5は、 チューブ 3 0の軸を中心に内側切り込み 3 0 3から
約 1 8 0 ° 回転した位置に形成されている。
なお、 このチューブ 3 0の溝 3 0 5は、 凹部であってもよい。
また、 チューブ 3 0の両端部には、 それぞれ、 図示しない接続部に液密 (気密) に接続し得るコネクタ 6 0 1が固着されている。
チューブ 3 0の構成材料と、 しては、 例えば、 天然ゴム、 イソプレンゴム、 プ チルゴム、 ブタジエンゴム、 スチレン一ブタジエンゴム、 二トリルゴム、 アクリルゴム、 フッ素ゴム、 シリコーンゴムのような各種ゴムや、 ポリウレタン 系、 ポリエステル系、 ポリアミド系、 ォレフィン系、 スチレン系等の各種 エラストマー等の弾性材料が挙げられ、 これらのうちの 1種または 2種以上を混 合して用いることができる。
なお、 チューブ 3 0は、 本実施形態では、 弾性体で構成されているが、 本発明 では、 その少なくとも一部分が柔軟な材料で構成されていればよい。
ハウジング 4 0は、 チューブ 3 0に対し、 その軸方向の任意の位置を選択して 装着することができるように構成されている。
このハウジング 4 0の横断面での形状は、 略 C字状をなしている。 すなわち、 ハウジング 4 0には、 該ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着したときに、 そのチューブ 3 0の外周面 3 0 1の一部を露出する開放部 4 0 3が形成されてい る。
また、 ハウジング 4 0には、 該ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着したとき に、 そのチューブ 3 0の溝 3 0 5に係合するリブ 4 0 1が形成されている。 この リブ 4 0 1は、 ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着したときに、 内側切り込み 3 0 3が開放部 4 0 3の中央部に位置するように配置されている。
ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 リブ 4 0 1が溝 3 0 5に 係合し、 チューブ 3 0に対してハウジング 4 0が周方向に移動 (回転) するのが 阻止される。
従って、 前記リブ 4 0 1および溝 3 0 5により、 チューブ 3 0に対し、 ハウジング 4 0の周方向の位置を規制する位置規制手段が構成される。
なお、 このハウジング 4 0のリブ 4 0 1は、 凸部であってもよい。
このハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 ハウジング 4 0によ り、 チューブ 3 0は、 内側切り込み 3 0 3の内面同士が圧着されるように変形 ( 弾性変形) し、 また、 ハウジング 4 0によりチューブ 3 0が保持 (挟持) され、 これにより、 ハウジング 4 0がチューブ 3 0に対してその軸方向に移動するのが 阻止される。
ここで、 「変形」 とは、 外力を付与しないときの形状に対して、 その少なくと も一部が異なる形状になること (相似形であって、 寸法が変る場合を含む) を言 ラ。
伹し、 ハウジング 4 0を外側に向けて若干開くことにより、 ハウジング 4 0を チューブ 3 0に対してその軸方向に移動させることができる。 この場合、 チューブ 3 0の溝 3 0 5は、 ハウジング 4 0を前記軸方向に移動させる際の ガイドとして機能する。
また、 ハウジング 4 0の外周部には、 後述するコネクタ 5 0の一対の弾性 片 5 0 4、 5 0 4の爪 5 0 4 1、 5 0 4 1に係合し得る一対の溝 4 0 4、 4 0 4 が形成されている。
各溝 4 0 4は、 それぞれ、 ハウジング 4 0の軸方向 ひ、ウジング 4 0を
チュ一ブ 3 0に装着したときのチューブ 3 0の軸方向) に延存している。
また、 ハウジング 4 0の図 2 1中上側の端部の外周側には、 後述するコネクタ 5 0の一対の弾性片 5 0 4、 5 0 4に係合し得る一対の切欠き部 4 0 5、 4 0 5 が形成されている。
ハウジング 4 0の構成材料としては、 例えば、 ポリカーボネート、 ポリ サルホン、 ポリエチレン、 ポリプロピレン、 ポリスチレン、 ポリエチレンテレフ タレ一卜、 ポリエチレンナフタレート、 ポリアクリレート、 ポリアミ ド、 硬質ポリ塩化ビニル、 アクリロニトリル一ブタジエン一スチレン共重合体 ( A B S樹脂) 、 環状ポリオレフイン、 フッ素樹脂、 ポリ一 (4ーメチルペンテン —1 ) 等の各種樹脂や、 ステンレス鋼、 アルミニウム、 チタン等の各種金属や、 アルミナ等の各種セラミックスや、 これらの複合体等が挙げられる。
この継管具 2 0では、 チューブ 3 0の開放部 4 0 3の位置に、 内側切り込 み 3 0 3と内部において交差し、 外周面 3 0 1に到達し、 内周面 3 0 2に到達し ない外側切り込み 3 0 7を形成することにより、 接続口 3 0 0が形成される。 な お、 外側切り込み 3 0 7の形成方法は、 後に詳述する。
本実施形態では、 この外側切り込み 3 0 7と内側切り込み 3 0 3とは、 十文字 状に交差しており、 すなわち、 外側切り込み 3 0 7と内側切り込み 3 0 3との交 差角度は、 9 0 ° となっているが、 この交差角度は、 9 0 ° に限らない。
また、 前述したように、 接続口 3 0 0の内側切り込み 3 0 3の内面同士は、 圧 着されており、 外側切り込み 3 0 7は、 閉じている。
また、 本実施形態では、 外側切り込み 3 0 7と内側切り込み 3 0 3とが交差す る交差部 3 8は、 直線状である。
この外側切り込み 3 0 7と内側切り込み 3 0 3との交差部 3 8の長さ L 2は、 特に限定されないが、 接続口 3 0 0の部分のチューブ 3 0の厚さの 2 0〜5 0 % 程度が好ましく、 3 0〜4 0 %程度がより好ましい。
コネクタ 5 0は、 先端側 (図 2 1中下側) に、 硬質のパイプ (管体) 5 0 1を 有し、 基端側 (図 2 1中上側) に、 雌ルアー 5 0 3を有している。
この雌ルアー 5 0 3には、 例えば、 図示しないシリンジ等を接続することがで きる。
なお、 コネクタ 5 0の基端側に、 図示しないチューブが接続されていても よい。
また、 コネクタ 5 0のパイプ 5 0 1の基端側には、 パイプ 5 0 1の外径より大 きい外径を有する拡径部 5 0 2が設けられている。 コネクタ 5 0をチューブ 3 0 の接続口 3 0 0に接続する際、 すなわち、 コネクタ 5 0のパイプ 5 0 1を チューブ 3 0の接続口 3 0 0に揷入する際、 この拡径部 5 0 2がチューブ 3 0の 外周面 3 0 1に当接し、 パイプ 5 0 1のチューブ 3 0内への揷入深さが規制 される。
パイプ 5 0 1の長さは、 接続口 3 0 0の部分のチューブ 3 0の厚さより長く、 かつ、 コネクタ 5 0を接続口 3 0 0に接続したとき、 パイプ 5 0 1の先端が チューブ 3 0の接続口 3 0 0と反対側の内周面 3 0 2に接触しない程度に設定す るのが好ましい。
また、 コネクタ 5 0の外周部には、 対向する一対の弹性片 5 0 4、 5 0 4が形 成されている。 各弹性片 5 0 4は、 それぞれ、 コネクタ 5 0の軸方向に向って立 設されており、 その先端部には、 それぞれ、 パイプ 5 0 1側に向って突出
する爪 5 0 4 1が形成されている。
なお、 このコネクタ 5 0の弹性片 5 0 4および前記ハウジング 4 0の溝 4 0 4 により、 係合手段が構成される。
このコネクタ 5 0の構成材料としては、 例えば、 前述したハウジング 4 0と同 様のものが挙げられる。
次に、 継管システム 1 0の作用を説明する。
まず、 チューブ 3 0の軸方向の所定の位置 (コネクタ 5 0を接続しょうとする 位置) を選択し、 その位置にハウジング 4 0を装着する。
ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 リブ 4 0 1が溝 3 0 5に係 合し、 内側切り込み 3 0 3がハウジング 4 0の開放部 4 0 3の中央部に位置し、 ハウジング 4 0がチューブ 3 0に対してその周方向に移動 (回転) するのが阻止 されるとともに、 ハウジング 4 0によりチューブ 3 0が保持され、 これにより、 ハウジング 4 0がチューブ 3 0に対してその軸方向に移動するのが阻止さ れる。
次いで、 例えば、 指標 3 0 4により内側切り込み 3 0 3の位置を確認しつつ、 図示しないカッター (刃) 等により、 チューブ 3 0の開放部 4 0 3内に位置する 部分に、 外側切り込み 3 0 7を形成する。 これにより、 接続口 3 0 0が形成 される。
次いで、 図 2 1に示すように、 コネクタ 5 0をチューブの接続口 3 0 0に接続 する。
この場合、 コネクタ 5 0を指で把持し、 そのパイプ 5 0 1を接続口 3 0 0の位 置に位置させ、 押し込む。 これにより、 パイプ 5 0 1が接続口 3 0 0から
チューブ 3 0内に挿入されるとともに、 コネクタ 5 0の各弾性片 5 0 4がそれぞ れハウジング 4 0の各切欠き部 4 0 5に沿って移動し、 弹性片 5 0 4の 各爪 5 0 4 1がそれぞれ各溝 4 0 4に係合する。
この際、 各弹性片 5 0 4の爪 5 0 4 1がそれぞれ各溝 4 0 4に係合することに より、 チューブ 3 0およびハウジング 4 0に対するコネクタ 5 0の位置が規制さ れる。 すなわち、 パイプ 5 0 1の差し過ぎが防止されるとともに、 パイプ 5 0 1 挿入後のそのパイプ 5 0 1の離脱が防止される。
また、 各弹性片 5 0 4の爪 5 0 4 1がそれぞれ各溝 4 0 4に係合し、 各弹性片 5 0 4がそれぞれ切欠き部 4 0 5に係合することにより、 ハウジング 4 0に対す るコネクタ 5 0の姿勢が保持される。
接続口 3 0 0にパイプ 5 0 1が揷入されているときは、 交差部 3 8の内面がそ のパイプ 5 0 1の外周面に密着し、 液密性 (気密性) が保持される。 この 状態で、 例えば液体の混注 (側注) やサンプリングを行う。
なお、 この継管システム 1 0では、 前記コネクタ 5 0を取り外し、 他の コネクタ 5 0を接続することもできる。
また、 この継管システム 1 0では、 該継管システム 1 0の使用中に接続 口 3 0 0を形成してもよく、 また、 使用前に、 予め、 接続口 3 0 0を形成してお いてもよい。 このため、 継管システム 1 0の使い方の幅は、 非常に広い。
また、 この継管システム 1 0は、 以下のようにして使用することもできる。 まず、 チューブ 3 0に対し、 コネクタ 5 0を接続する複数の位置を決定し、 こ れらの位置に、 それぞれ、 ハウジング 4 0を装着する。
次いで、 チューブ 3 0の各ハウジング 4 0の開放部 4 0 3内に位置する
部分に、 それぞれ、 外側切り込み 3 0 7を形成する。 これにより、 複数の接続口 3 0 0が形成される。
次いで、 前記形成された複数の接続口 3 0 0のうちの所定の接続口 3 0 0 にコネクタ 5 0を接続する。
また、 途中で、 コネクタ 5 0を他の接続口 3 0 0に付け替えることも できる。
また、 複数の接続口 3 0 0にそれぞれコネクタ 5 0を接続することも できる。
以上説明したように、 この継管システム 1 0によれば、 チューブ 3 0の任意の 位置に接続口 3 0 0を容易に形成することができ、 多彩な流路回路形成を行うこ とができる。
また、 指標 3 0 4により、 内側切り込み 3 0 3の位置を把握することができ、 これにより接続口 3 0 0を確実に形成することができる。
また、 デッドスペースや、 液体が滞留し易い段差のない滑らかな流路が形成さ れ、 これにより、 液体が円滑かつ確実に流れる。 すなわち、 乱流が生じ難く、 液 体が滞留するのを防止することができる。
また、 接続口 3 0 0へのコネクタ 5 0の接続の際の操作を容易かつ安全に行う ことができる (接続操作性が良い) 。
そして、 内側切り込み 3 0 3の内面同士が圧着されているので、 接続口 3 0 0 に、 何も揷入 (揷通) されていないときはもちろんのこと、 例えばパイプ 5 0 1 が挿入されているときでも、 また、 異なる外径のパイプが挿入されているときで も、 また、 パイプ 5 0 1の挿入時および引き抜き時でも、 液密性が確保
され、 チューブ 3 0からの液漏れを確実に防止することができる。
また、 内側切り込み 3 0 3の内面同士が圧着されているので、 パイプ 5 0 1を 長期間挿入している場合、 そのパイプ 5 0 1を引き抜いた後も確実に液密状態と なり、 チューブ 3 0からの液漏れを確実に防止することができる。 すなわち、 耐 久性が非常に良い。
また、 仮に、 外側切り込み 3 0 7内や内側切り込み 3 0 3内に若干の液体 が残った場合には、 パイプ 5 0 1が引き抜かれると、 外側切り込み 3 0 7内およ び内側切り込み 3 0 3がそれぞれ閉じ、 その切り込み内に滞留していた液体はす ベて排出される。
また、 内側切り込み 3 0 3の内面同士が圧着されているので、 外側切り込 み 3 0 7の幅を比較的大きくしても、 チューブ 3 0からの液漏れを防止すること ができる。
そして、 外側切り込み 3 0 7の幅を比較的大きくすることにより、 パイプ 5 0 1の揷入時および引き抜き時の摩擦抵抗を比較的小さくすることができ、 こ れにより、 パイプ 5 0 1の揷入、 弓 Iき抜き等の操作をさらに容易に行うことがで さる。
また、 交差部 3 0 8以外の部分では、 外側切り込み 3 0 7や内側切り込み 3 0 3の内面が、 揷入されたパイプ 5 0 1の全周に渡って接触していなくても、 チューブ 3 0からの液漏れを防止することができる。 このため、 パイプ 5 0 1を 揷入したときのチューブ 3 0 (外側切り込み 3 0 7や内側切り込み 3 0 3 ) の変 形量を比較的小さくすることができ、 これにより、 パイプ 5 0 1を長期間挿入し ている場合、 そのパイプ 5 0 1を引き抜いた後も確実に液密状態となり、
チューブ 3 0からの液漏れを確実に防止することができる。
また、 継管システム 1 0は、 構造が簡易である。
なお、 本発明では、 ハウジング 4 0が、 チューブ 3 0の周方向の任意の位置に 装着し得るように構成されていてもよく、 また、 チューブ 3 0の軸方向および周 方向の任意の位置に装着し得るように構成されていてもよい。
また、 本発明では、 ハウジング 4 0が、 チューブ 3 0の周方向に移動し得るよ うに構成されていてもよく、 また、 チューブ 3 0の軸方向および周方向に移動し 得るように構成されていてもよい。
また、 本発明では、 コネクタ 5 0の基端側に接続されている図示しない チューブが、 例えば前述したチューブ 3 0のように構成されていてもよい。 すな わち、 コネクタ 5 0の基端側に接続されている図示しないチューブの任意の位置 に接続口を形成することができるようになつており、 その形成された接続口に図 示しないコネクタを接続し得るように構成されていてもよい。 これにより、 より 多彩な流路回路形成を行うことができる。
また、 本発明では、 チューブ 3 0が途中で分岐していてもよい。 この場合 には、 例えば、 分岐点 (分岐部) を介して、 接続口を選択し、 多彩な混注や サンプリング等を行うことができる。
次に、 本発明の継管具の第 2実施形態を説明する。 なお、 前述した第 1実 施形態の継管具 2 0との共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を説明す る。
図 2 4は、 本発明の継管具の第 2実施形態を示す横断面図、 図 2 5は、 図 2 4 に示すチューブを示す横断面図である。
図 2 5に示すように、 この継管具 2 0のチューブ 3 0の横断面での外形は、 略 楕円状をなしている。
チューブ 3 0の外周部には、 その軸に沿って、 リブ 3 0 6が形成されている。 このリブ 3 0 6は、 チューブ 3 0の軸を中心に内側切り込み 3 0 3から 約 1 8 0 ° 回転した位置に形成されている。
なお、 チューブ 3 0のリブ 3 0 6は、 凸部であってもよい。
また、 図 2 4に示すように、 ハウジング 4 0には、 該ハウジング 4 0を チューブ 3 0に装着したときに、 そのチューブ 3 0のリブ 3 0 6が係合する 溝 4 0 2が形成されている。 この溝 4 0 2は、 ハウジング 4 0をチューブ 3 0に 装着したときに、 内側切り込み 3 0 3が開放部 4 0 3の中央部に位置するように 配置されている。
ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 リブ 3 0 6が溝 4 0 2に 係合し、 チュ一ブ 3 0に対してハウジング 4 0が周方向に移動 (回転) するのが 阻止される。
従って、 前記リブ 3 0 6および溝 4 0 2により、 チューブ 3 0に対し、 ハウジ ング 4 0の周方向の位置を規制する位置規制手段が構成される。
なお、 このハウジング 4 0の溝 4 0 2は、 凹部であってもよい。
この継管具 2 0によれば、 任意の位置に接続口 3 0 0を容易に形成することが できる等、 前述した第 1実施形態の継管具 2 0と同様の効果が得られる。
次に、 本発明の継管具の第 3実施形態を説明する。 なお、 前述した第 2実 施形態の継管具 2 0との共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を 説明する。
図 2 6は、 本発明の継管具の第 3実施形態におけるチューブを示す横断面図で ある。
同図に示すように、 この継管具 2 0のチューブ 3 0には、 内周面 3 0 2に到達 し、 外周面 3 0 1に到達しない、 開いた状態の内側切り込み 3 0 3が設けられて いる。 この切り込み 3 0 3の横断面での形状は、 V字状をなしている。
この継管具 2 0によれば、 任意の位置に接続口 3 0 0を容易に形成することが できる等、 前述した第 2実施形態の継管具 2 0と同様の効果が得られる。
次に、 本発明の継管具の第 4実施形態を説明する。 なお、 前述した第 3実 施形態の継管具 2 0との共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を 説明する。
図 2 7は、 本発明の継管具の第 4実施形態を示す横断面図、 図 2 8は、 図 2 7 に示すチューブを示す横断面図である。
図 2 8に示すように、 この継管具 2 0のチューブ 3 0の外周部には、 その 軸に沿って、 一対の溝 3 0 9 , 3 0 9が形成されている。 各溝 3 0 9は、 チューブ 3 0の内側切り込み 3 0 3に対して対称に配置されている。
また、 図 2 7に示すように、 ハウジング 4 0の図 2 7中上側の端部の内周側に は、 該ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着したときに、 そのチューブ 3 0 の一対の溝 3 0 9、 3 0 9に係合する一 のリブ 4 0 6、 4 0 6が形成されてい る。
ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 各リブ 4 0 6がそれぞれ対応す る溝 3 0 9に係合し、 チューブ 3 0に対してハウジング 4 0が周方向に移動 (回 転) するのが阻止され、 また、 内側切り込み 3 0 3が開放部 4 0 3の中央部に位
置する。
従って、 前記各リブ 4 0 6および各溝 3 0 9により、 チューブ 3 0に対 し、 ハウジング 4 0の周方向の位置を規制する位置規制手段が構成される。 この継管具 2 0によれば、 任意の位置に接続口 3 0 0を容易に形成することが できる等、 前述した第 3実施形態の継管具 2 0と同様の効果が得られる。
次に、 本発明の継管システムの他の実施形態を説明する。 なお、 前述した実施 形態の継管システム 1 0との共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を説 明する。
図 2 9は、 本発明の継管システムの他の実施形態を示す断面図、 図 3 0は、 図 2 9に示すハウジングを示す斜視図、 図 3 1は、 図 2 9に示す継管具 (第 5実施 形態) を示す横断面図である。
これらの図に示すように、 チューブ 3 0の外周部には、 その軸に沿って、 リブ 3 0 6が形成されている。 このリブ 3 0 6は、 チューブ 3 0の軸を中心に内 側切り込み 3 0 3から約 1 8 0 ° 回転した位置に形成されている。
また、 ハウジング 4 0には、 該ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着した ときに、 そのチューブ 3 0のリブ 3 0 6に係合する開放部 4 0 7が形成されてい る。
ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 リブ 3 0 6が開放部 4 0 7に係 合し、 チューブ 3 0に対してハウジング 4 0が周方向に移動 (回転) するのが阻 止される。
従って、 前記リブ 3 0 6および開放部 4 0 7により、 チューブ 3 0に対 し、 ハウジング 4 0の周方向の位置を規制する位置規制手段が構成される。
また、 ハウジング 4 0の外周部の開放部 4 0 7と反対側には、 開口 (開放部) 4 0 8が形成されている。 この開口 4 0 8は、 ハウジング 4 0の軸方向の中央部 に形成されている。 なお、 ハウジング 4 0をチューブ 3 0に装着すると、 この開 口 4 0 8からそのチューブ 3 0の外周面 3 0 1の一部が露出する。
また、 図 2 9に示すように、 コネクタ 5 0の基端側 (図 2 9中上側) に は、 チューブ 7 0 1が接続されている。
この継管システム 1 0によれば、 任意の位置に接続口 3 0 0を容易に形成する ことができる等、 前述した実施形態の継管システム 1 0と同様の効果が得ら れる。
以上説明した各実施形態の継管システム 1 0は、 さらに、 チューブ 3 0 に外側切り込み 3 0 7を形成することにより接続口 3 0 0を形成する刃として、 カッターを有している。 以下、 代表的に、 図 2 9に示す継管システム 1 0につい て説明する。
図 3 2は、 図 3 1に示す継管具にカッターにより接続口を形成する工程を示す 斜視図、 図 3 3は、 図 3 1に示す継管具に接続口が形成された状態を示す斜視図 である。
図 3 2に示すように、 継管システム 1 0は、 さらにカッター 9 0を有し ている。 このカッター 9 0には、 直線状の刃面を有する刃 9 0 1が形成され ている。
接続口 3 0 0を形成する場合には、 図 3 2に示すように、 カッター 9 0を ハウジング 4 0の開口 4 0 8に位置させ、 そのカツ夕一 9 0の刃 9 0 1を
' 4 0の開口 4 0 8に臨む緑部 4 0 8 1のうちの最も低い部分 (底部)
4 0 8 2に当接させる。 そして、 カッター 9 0をその縁部 4 0 8 1の底 部 4 0 8 2に沿って移動させる。 これにより、 図 3 3に示すように、 その チューブ 3 0に、 外側切り込み 3 0 7が形成される。 すなわち、 接続口 3 0 0が 形成される。
この際、 緣部 4 0 8 1の底部 4 0 8 2により、 カツ夕一 9 0の刃 9 0 1の位置 および方向、 すなわち、 外側切り込み 3 0 7の位置および方向が規制される。 また、 縁部 4 0 8 1の底部 4 0 8 2により、 外側切り込み 3 0 7の深さが規制 される。
これにより、 外側切り込み 3 0 7を容易かつ正確に形成することができる。 次に、 本発明の継管システムの他の実施形態を説明する。 なお、 前述した各実 施形態の継管システム 1 0との共通点については、 説明を省略し、 主な相違点を 説明する。
図 3 4は、 本発明の継管システムの他の実施形態における接続口作製具の実施 形態であって、 カツ夕一部を取り外した状態を示す斜視図、 図 3 5は、 図 3 4に 示す接続口作製具のカッター部であって、 一部を切り欠いた状態を示す斜視図、 図 3 6は、 図 3 4に示す接続口作製具であって、 カッター部を装着した状態を示 す斜視図、 図 3 7は、 図 3 6中の A— A線での断面図である。
これらの図に示すように、 継管システム 1 0は、 接続口作製具 8 0と、 図示し ないチューブ 3 0と、 コネクタ 5 0とを有している。
接続口作製具 8 0は、 チューブ 3 0を着脱自在に保持する接続口作製具 本体 8 0 1と、 接続口作製具本体 8 0 1に対し、 変位可能に設置されたカツ夕一 部 8 0 2とで構成されている。
カツ夕一部 8 0 2は、 板状の部材で構成されており、 その全体形状は、 略 U字 状をなしている。 すなわち、 カッター部 8 0 2は、 略平行に対向配置された一対 の平板部 8 0 2 1、 8 0 2 2と、 これらの図 3 4中左側に接続された湾曲 部 8 0 2 3とで構成されている。
カッター部 8 0 2の湾曲部 8 0 2 3の中央部には、 開口 8 0 2 4が形成されて いる。
また、 カツ夕一部 8 0 2の平板部 8 0 2 1の、 平板 8 0 2 2に対向する面側に は、 略三角形の刃 8 0 2 5が固定されている。
刃 8 0 2 5の方向は、 チューブ 3 0に外側切り込み 3 0 7を形成するときの平 板 §158 0 2 1の移動方向と一致するように設定されている。
また、 刃 8 0 2 5は、 平板部 8 0 2 1の、 前記移動方向に対して垂直な方向の 略中間に配置されている。
また、 カツ夕一部 8 0 2の平板部 8 0 2 2の、 平板部 8 0 2 1に対向する面側 の先端部には、 リブ 8 0 2 6が形成されている。
また、 カッター部 8 0 2の湾曲部 8 0 2 3の、 前記平板部 8 0 2 1の移動方向 に対して垂直な方向の両端部には、 それぞれ、 段差部 8 0 2 7が形成されて いる。
接続口作製具本体 8 0 1は、 基台 8 0 3と、 この基台 8 0 3に設けられ、 チューブ 3 0を着脱自在に保持するチューブ保持部 8 0 4とを有している。 チューブ保持部 8 0 4は、 前述したハウジング 4 0を兼ねるものであり、 その 横断面での形状は、 略 C字状をなしている。 すなわち、 チューブ保持部 8 0 4の 図 3 4中上側には、 チューブ 3 0を該チューブ保持部 8 0 4に装着したときに、
そのチューブ 3 0の外周面 3 0 1の一部を露出する開放部 8 0 4 1が形成されて いる。
また、 チューブ保持部 8 0 4の図 3 4中上側であって、 カッター部 8 0 2の刃 8 0 2 5が通過する部分には、 一対の溝 8 0 4 2、 8 0 4 2が形成されている。 この溝 8 0 4 2の深さは、 前記カッター部 8 0 2の刃 8 0 2 5の高さより大きく 設定されている。
また、 チューブ保持部 8 0 4の外周部には、 前記カッター部 8 0 2の リブ 8 0 2 6に係合し得る溝 8 0 4 3が形成されている。
この溝 8 0 4 3は、 チューブ保持部 8 0 4の軸方向 (チューブ 3 0をチューブ 保持部 8 0 4に装着したときのチューブ 3 0の軸方向) に延存している。
また、 チューブ保持部 8 0 4の外周部には、 前述したコネクタ 5 0の一対の弹 性片 5 0 4、 5 0 4の爪 5 0 4 1、 5 0 4 1に係合し得る一対の溝 8 0 4 4、 8 0 4 4が形成されている。
各溝 8 0 4 4は、 それぞれ、 チューブ保持部 8 0 4の軸方向 (チューブ 3 0を チューブ保持部 8 0 4に装着したときのチューブ 3 0の軸方向) に廷存して いる。
なお、 前述したコネクタ 5 0の弹性片 5 0 4および前記溝 8 0 4 4により、 係 合手段が構成される。
この接続口作製具本体 8 0 1のチューブ保持部 8 0 4にチューブ 3 0を装着す ると、 チューブ保持部 8 0 4により、 チューブ 3 0は、 内側切り込み 3 0 3の内 面同士が圧着されるように変形 (弾性変形) し、 また、 チューブ保持部 8 0 4に よりチューブ 3 0が保持 (挟持) され、 これにより、 チューブ 3 0がチューブ保
持部 8 0 4に対してその軸方向および周方向に移動するのが阻止される。
伹し、 チューブ保持部 8 0 4を外側に向けて若干開くことにより、 チューブ 3 0をチューブ保持部 8 0 4に対してその軸方向および周方向に移動さ せることができる。
また、 基台 8 0 3には、 この接続口作製具本体 8 0 1に前記カッター部 8 0 2 を装着したとき、 カッター部 8 0 2の平板部 8 0 2 1の図 3 7中下側の面に当接 する一対の突起 8 0 3 1、 8 0 3 1と、 平板部 8 0 2 1の図 3 7中上側の面に当 接する一対の突起 8 0 3 3、 8 0 3 3と、 平板部 8 0 2 2の図 3 7中下側の面に 当接する一対の突起 8 0 3 2、 8 0 3 2とが、 それぞれ形成されている。 なお、 突起 8 0 3 1および 8 0 3 3は、 基台 8 0 3の図 3 7中上側に配置され、 突 起 8 0 3 2は、 基台 8 0 3の図 3 7中下側に配置されている。
この接続口作製具 8 0の構成材料としては、 例えば、 前述したハウジング 4 0 と同様のものが挙げられる。
チューブ 3 0およびコネクタ 5 0については、 それぞれ、 前述した各実施形態 と同様であるので、 説明を省略する。
なお、 本発明では、 チューブ 3 0とチューブ保持部 8 0 4とのうちの、 一方に、 凸部を設け、 他方に、 前記凸部に係合する凹部を設けてもよい。
また、 本発明では、 チューブ保持部 8 0 4を前述した各実施形態における ハウジング 4 0と同様に構成してもよい。
次に、 継管システム 1 0の作用を説明する。
図 3 8、 図 3 9および図 4 0は、 それぞれ継管システム 1 0の作用を説明する ための斜視図である。
まず、 図 3 6および図 3 7に示すように、 接続口作製具本体 8 0 1にカッター 部 8 0 2を装着することにより、 接続口作製具 8 0を組み立てる。
この場合、 力ッ夕一部 8 0 2の平板部 8 0 2 1を図 3 7中左側から接続口作製 具本体 8 0 1の突起 8 0 3 1と突起 8 0 3 3との間に挿入するとともに、 平板部 8 0 2 2のリブ 8 0 2 6をチューブ保持部 8 0 4の溝 8 0 4 3に係合させる。 す なわち、 力ッ夕一部 8 0 2の平板部 8 0 2 1の図 3 7中下側の面を接続口作製具 本体 8 0 1の一対の突起 8 0 3 1、 8 0 3 1に当接させ、 平板部 8 0 2 1の 図 3 7中上側の面を一対の突起 8 0 3 3、 8 0 3 3に当接させ、 平板部 8 0 2 1 の先端部の図 3 7中下側の面をチューブ保持部 8 0 4の図 3 7中上側の端 面 8 0 4 5に当接させ、 平板部 8 0 2 2の図 3 7中下側の面を一対の突 起 8 0 3 2、 8 0 3 2に当接させ、 平板部 8 0 2 2のリブ 8 0 2 6をチューブ保 持部 8 0 4の溝 8 0 4 3に係合させる。
次いで、 図 3 8に示すように、 接続口作製具本体 8 0 1のチューブ保持 部 8 0 4に、 チューブ 3 0を装着する。 この際、 チューブ 3 0の軸方向の所定の 位置 (コネクタ 5 0を接続しょうとする位置) を選択するとともに、 図示しない 指標によりチューブ 3 0の内側切り込み 3 0 3の位置を確認しつつ、 その内側切 り込み 3 0 3がチューブ保持部 8 0 4の開放部 8 0 4 1の中央部に位置するよう に、 チューブ 3 0を装着する。
チューブ 3 0をチューブ保持部 8 0 4に装着すると、 チューブ保持部 8 0 4に より、 チューブ 3 0は、 その内側切り込み 3 0 3の内面同士が圧着されるような 状態に保持され、 チューブ保持部 8 0 4に対してチューブ 3 0がその軸方向およ び周方向に移動するのが阻止される。
次いで、 カッター部 8 0 2を接続口作製具本体 8 0 1に対して図 3 7中右側へ 移動させる。 この際、 カツ夕一部 8 0 2の平板部 8 0 2 1を図 3 7中下側に向け て押圧しつつ、 その平板部 8 0 2 1を図 3 7中右側へ移動させる。
これにより、 図 3 9に示すように、 平板部 8 0 2 1は、 接続口作製具本 体 8 0 1の突起 8 0 3 1およびチューブ保持部 8 0 4の端面 8 0 4 5に沿って、 かつ、 側面 8 0 3 4に沿って、 図 3 9中右側 (チューブ 3 0の軸に垂直な方向) へ移動し、 刃 8 0 2 5により、 チューブ 3 0に外側切り込み 3 0 7が形成さ れる。 すなわち、 接続口 3 0 0が形成される。
この場合、 カッター部 8 0 2の平板部 8 0 2 1と、 接続口作製具本体 8 0 1の 側面 8 0 4とにより、 外側切り込み 3 0 7の位置および方向が規制され、 カツ夕一部 8 0 2の平板部 8 0 2 1と、 接続口作製具本体 8 0 1の突起 8 0 3 3 およびチューブ保持部 8 0 4の端面 8 0 4 5とにより、 外側切り込み 3 0 7の深 さが規制される。 従って、 これらにより、 規制手段が構成される。
次いで、 図 4 0に示すように、 カッター部 8 0 2を接続口作製具本体 8 0 1に 対し、 湾曲部 8 0 2 3を中心にして約 9 0 ° 回転させ、 カッター部 8 0 2の段差 部 8 0 2 7を接続口作製具本体 8 0 1の突起 8 0 3 1に係合させる。
これにより、 カッター部 8 0 2は、 接続口作製具本体 8 0 1に保持され、 その カッター部 8 0 2の開口 8 0 2 4からチューブ 3 0の接続口 3 0 0の近傍が露出 し、 接続口 3 0 0にコネクタ 5 0を接続し得る状態となる。
以下の作用は、 前述した各実施形態と同様であるので、 説明を省略する。 この継管システム 1 0によれば、 任意の位置に接続口 3 0 0を容易に形成する ことができる等、 前述した各実施形態の継管システム 1 0と同様の効果が
得られる。
そして、 この継管システム 1 0は、 接続口作製具 8 0を有しているので、 外側 切り込み 3 0 7を容易かつ正確に形成することができる。
なお、 本実施形態では、 接続口作製具のチューブ保持部がハウジングを兼ねて いるが、 本発明では、 これに限らず、 接続口作製具は、 接続口 (外側切り込み) を形成するための専用の器具であってもよい (ハウジングとしての機能を有して いなくてもよい) 。
以上、 本発明の弁体およびそれを用いた混注具ならびにチューブ、 継管具、 接 続口作製具および継管システムを、 図示の各実施形態に基づいて説明したが、 本 発明はこれらに限定されるものではなく、 各部の構成は、 同様の機能を有する任 意の構成のものに置換することができる。
例えば、 本発明では、 前記各実施形態の任意の構成を適宜組み合わせても よい。
また、 本発明では、 弁体の形状は、 板状や筒状に限定されない。
また、 本発明では、 弁体のうちの一部のみが弾性材料で構成されていて もよい。
また、 本発明の弁体の用途は、 特に限定されず、 例えば、 混注具、 血管中 にカテーテルを揷入する際、 導入口となるカテーテルイントロデューサゃ、 尿道 留置力テ一テルや、 スヮンガンツカテ一テル等のバル一ン用のバルブ等が挙げら れる。 中でも、 好ましい用途として、 混注具が例示され、 特に好ましい用途とし て、 本発明の混注具が例示される。
また、 本発明の混注具等の本発明の弁体の適用された混注具の形態 (種
類) は、 特に限定されず、 例えば、 ポンプ式または重力式点滴用輸液セット等の 輸液セットの混注ポートや、 混注用マ二ホールド、 Yサイト、 人工肺や人工腎臓 の血液回路の混注兼サンプリングポート、 血液バッグのサンプリングポート、 留 置針を血管内に留置した際、 血液の逆流を防止する逆止弁等が挙げられる。 また、 本発明のチューブ、 継管具、 接続口作製具および継管システムの用 途は、 特に限定されず、 前記混注具またはそれに用いられる弁体の他、 例えば、 液体容器の排出口、 粉体容器への溶解液の混注ルート等が挙げられる。 中でも、 好ましい用途として、 混注具およびそれに用いられる弁体が例示され、 特に好ま しい用途として、 本発明の弁体および本発明の混注具が例示される。
なお、 本発明は、 医療用のものには限定されない。 産業上の利用の可能性
以上説明したように、 本発明の弁体によれば、 何も挿入 (揷通) されていない ときはもちろんのこと、 例えば硬質パイプ (管体) 等の棒状体が挿入されている ときでも、 また、 異なる外径の棒状体が揷入されているときでも、 また、 棒状体 の挿入時および引き抜き時でも、 液密性が確保され、 弁体からの液漏れを確実に 防止することができる。
また、 第 2の切り込みの内面同士が圧着されるように弁体が変形している ので、 棒状体を長期間挿入している場合、 その棒状体を引き抜いた後も、 確実に 液密状態となり、 弁体からの液漏れを確実に防止することができる。
また、 第 2の切り込みの内面同士が圧着されるように弁体が変形している ので、 第 1の切り込みや第 2の切り込みの幅を比較的大きくしても、 弁体からの
液漏れを防止することができる。
そして、 第 1の切り込みや第 2の切り込みの幅を比較的大きくすることに より、 棒状体の挿入時および引き抜き時の摩擦抵抗を仕較的小さくするこ とができ、 これにより、 棒状体の揷入、 弓 (き抜き等の操作を容易に行うことがで きる。
また、 本発明の弁体は、 構造が簡易である。
また、 弁体が筒状をなしている場合には、 より確実に液密性が確保され、 弁体 からの液漏れをより確実に防止することができる。
また、 本発明の混注具によれば、 例えばシリンジやコネクタ等の接続の際は、 弁体の第 1の切り込みから棒状体 (例えば、 硬質パイプのような管体) を挿入す ればよいので、 その接続操作を容易かつ安全に行うことができる (接続操作性が 良い) 。
また、 本発明によれば、 接続口 (例えば混注やサンプリングを行うことができ る混注口等) を、 必要に応じて、 容易に作製することができる。
これにより、 多彩な流路回路形成を行うことができる。