明 細 書
多品 目 多工程口 ッ ト サイ ズスケジユー リ ング方法
技術分野
本発明は、 複数の機械によ り 複数の工程で当該各工程に対 応 した品 目 をそれぞれ処理 し、 かつ少な く と も 1 つの機械ま たは工程では段取を伴 う 品 目 の切 り 換えが可能な多品 目 多ェ 程生産シス テ ム に適用 される生産ス ケ ジュ ールを生成する の に好適な多品 目 多工程ロ ッ トサイ ズス ケジユ ー リ ング方法に 関する。
背景技術
一般に、 多工程、 多機械から構成される生産システ ムでは、 多様な注文を複数の品 目 に分類 して切 り 換え生産をする のが 一般的である。 こ の種の生産シス テ ム、 つま り 多品 目 多工程 生産シス テ ムでは、 どの工程及びどの機械設備において も、 処理する品 目 が切 り 替わる度に段取が伴 う 。 こ の段取には、 段取時間 (セ ッ ト ア ッ プタ イ ム) と段取 り 費がかかる。 但し、 段取時間が 0 の場合もあ り 得る。 こ の段取時間と段取 り 費は、 いずれも処理する品 目 に依存する。 一方、 品 目 の在庫には、 期間に比例 して保管費がかかる。 保管費は、 品 目 に依存する。 そこ で、 品切れあるいは納期遅れを起こ さ ないで、 且つ計画 対象期間に亙る総費用ができ る だけ少な く て済む、 多品 目 多 工程生産シス テ ム全体の最適ス ケジュ ールを求め る こ と が要 求さ れる。 こ の多品 目 多工程生産シス テ ムにおけるスケジュ ー リ ングを、 多品 目 多工程ロ ッ ト サイ ズスケジユー リ ングと 呼ぶ。
こ のスケジユ ー リ ングで扱う べき問題 (スケジユ ー リ ング 問題) は、 時間最適化問題、 換言するならば、 最適制御過程 の問題である。 各品 目 は、 生産すれば、 その在庫が増え、 使 えば減る。 したがって、 どの品 目 についても、 在庫の時間的 推移を計画対象期間に亙って陽に追 う 必要がある。
また、 多品 目多工程ロ ッ トサイ ズスケジュー リ ングでは、 1 つの問題の中に多様な異質の決定の局面が混在する。 特に、 離散的な決定の局面と連続的な決定の局面と が混在する。 こ れらの異質な諸局面は互いに分かち難く 結びついている。 こ の点に、 上記スケジュー リ ング問題の解法上の難しさがある。 この問題に含まれる決定の諸局面と して、 各品 目のロ ッ トサ ィ ズ、 ロ ッ ト の順序、 ロ ッ ト の分割、 差し立て、 及び仕掛品 在庫量の各々 の決定がある。 また、 同一機械での繰り 返し処 理についての決定な どもある。 これらの決定の諸局面はすべ て時間と共に変化する。
と ころが従来技術では、 上記諸局面の う ち、 例えば、 ロ ッ トのサイ ズ決定は時間的に不変である との前提を置いて連続 数学の範疇で扱われている。 一方、 ロ ッ ト の順序決定は離散 数学の範疇で扱われている。
多品 目 多工程ロ ッ トサイ ズスケジュー リ ングの問題は、 高 次元の問題でもある。 それは 1 つの品 目が少なく と も 1 つの 次元を構成するからである。 したがって、 スケジュー リ ング 問題は高次元の時間最適化問題と なる。 この場合、 スケジュ 一 リ ング問題を分解 して解かない限り 、 計算に必要な時間と メ モ リ 容量とが爆発的に増加する。 よって従来技術において
は、 スケジュー リ ング問題の解を、 合理的な時間 と メ モ リ 容 量の範囲内 で得る こ と は期待で き な い。 こ れは、 文献 1 「 Bellman, R. : Adaptive し ontrol Processes: A Guided Tour, Princeton University Press 、 丄 961 J に 己載 れて いる よ う に、 ベルマンの次元の呪い と して広 く 知 られている。
そ こで、 スケジユ ー リ ング問題の中に含まれている多様な 異質の決定の局面を分解する こ と が考え られる。 しか し、 こ れら異質の決定の局面は互いに分かち難く 結びいている ため、 分解する こ と は容易でない。 このため従来技術においては、 異質な決定の局面を 1 つずつ順に取 り 上げて、 その取 り 上げ られた局面を他と切 り 離して処理する手法が適用 されている。
しカゝ しなが ら、 着 目する 1 つの局面を他と切 り 離すために は、 つま り 着目する 1 つの局面を陽に取 り 扱 う ためには、 他 の各局面に人為的制約を置く 必要がある。 例えばロ ッ ト の順 序を決定するためには、 それぞれのロ ッ ト のサイ ズを予め与 えてお く 必要がある。 この よ う に、 従来技術では、 多様な異 質な決定の諸局面を含む高次元の時間最適化問題を解 く ため に、 1 つの局面を他と切 り 離す度に人為的制約を置く こ と を 余儀な く され、 各局面を同時に最適化する こ と を困難に して いる。
発明の開示
本発明は上記事情を考慮 してな された ものでその 目 的は、 多品 目 多工程のスケジユ ー リ ングの問題に含まれる多様な決 定の諸局面を一つ一つ列挙する こ と も意識する こ と も な く 、 また人為的な制約を必要と する こ と な く 、 当該諸局面を全体
最適化の視点から解決 して経済的かつ合理的な実行可能スケ ジュールを生成でき る よ う にする こ と にある。
本発明の 1 つの観点に よれば、 多品 目 多工程生産シス テ ム に適用 さ れる生産ス ケジュ ールを コ ン ピュータ に よ り 生成す る多品 目 多工程ロ ッ ト サイ ズスケジユ ー リ ング方法が提供さ れる。 上記シス テ ムにおけ る少な く と も 1 つの機械またはェ 程では、 段取を伴 う 品 目 の切 り 換えが可能である。 上記方法 は、 解く ステ ップと 、 調整ステ ッ プと 、 再実行させるステ ツ プと 、 生成ステ ップと から構成さ れる。 上記解く ステ ップは、 多品 目多工程のスケジユ ー リ ン グの問題に対応 し、 上記各ェ 程で処理される品 目別にス ケジュールを求めるための、 品 目 間の機械干渉に関する第 1 の制約及び仕掛品在庫量を非負 と する第 2 の制約の付いた品 目別の 1 次元部分最適化問題を、 他の品 目 と は独立に解く 。 上記調整ステ ップは、 上記解く ス テ ツ プで求め られた品 目別の解を も と に上記第 1 及び第 2 の 制約を充足 させるための調整を行 う。 上記再実行させる ス テ ップは、 上記調整ス テ ッ プの都度、 上記解く ステ ッ プを再実 行させる。 上記生成ステ ッ プは、 上記第 1 及び第 2 の制約が 充足 した際に上記解く ステ ップで求め られている品 目別の解 に基づいて生産スケジュールを生成する。
図面の簡単な説明
図 1 は本発明の一実施形態に係る多品 目 多工程口 ッ ト サイ ズス ケジユ ー リ ング装置の機能構成を示すプロ ッ ク 図。
図 2 は図 1 のスケジユ ー リ ング装置を実現する計算機の構 成を示すブロ ッ ク 図。
図 3 は図 1 のス ケジユ ー リ ング装置の動作を説明するため の フ ロ ーチヤ 一 ト 。
図 4 は図 3 中のステ ップ 3 0 5 の詳細手順を説明するため の フ ロ ーチ ヤ 一 ト 。
図 5 は( S it一 , s it から ( δ it k, s itk)への状態推 移の関係を説明するための図。
図 6 は( δ itk, s itk)の状態推移図。
図 7 Aは通常の在庫保管費を説明するための図。
図 7 B はェシエ ロ ン在庫保管費を説明するための図。
図 8 は図 1 のスケジユ ー リ ング装置で生成される スケジュ ールが適用 される多品 目 多工程の生産シス テ ムの概略構成を 示す図。
発明を実施するための最良の形態
図 1 は本発明の一実施形態に係る多品 目 多工程口 ッ ト サイ ズスケジュー リ ング装置の機能ブロ ッ ク構成を示す。 こ の図 1 のスケジユ ー リ ング装置は、 多工程から構成される生産シ ステムにおける スケジユ ー リ ングの有する問題を解く 機能を 有する。 こ の問題は、 多様な注文を複数の品 目 に分類 して切 り 換え生産をするためのスケジユ ー リ ング (多品 目 多工程口 ッ トサイ ズス ケ ジュ ー リ ング) の有する高次元時間最適化問 題である。 図 1 のスケジュー リ ング装置はまた、 高次元時間 最適化問題の解から上記生産シス テ ム で適用 される最適ス ケ ジュール (最適生産スケジュール) を決定する機能をも有す る。
図 1 のスケジユ ー リ ング装置は、 例えば図 2 に示すブロ ッ
ク構成のパー ソ ナルコ ン ピュー タ 等の計算機によ って実現さ れる。 図 2 の計算機は、 C P U 2 1 と 、 主メ モ リ 2 2 と 、 磁 気ディ ス ク装置 (以下、 H D D と 称する) 2 3 と 、 C D — R O M装置 2 4 と 、 キーボー ド 2 5 と 、 ディ スプレイ 2 6 と を 備えている。 これら、 C P U 2 1 、 主メ モ リ 2 2 、 H D D 2 3 、 C D — R O M装置 2 4 、 キーボー ド 2 5 及びディ ス プ レ ィ 2 6 は、 シス テ ムバス 2 7 に よ り 相互接続されてい る。
C P U 2 1 は、 計算機の主制御装置である。 主メ モ リ 2 2 は、 C P U 2 1 によ って実行される各種プロ グラ ム、 及びデ 一タ等を格納する。 H D D 2 3 は上記計算機の外部記憶装置 である。 C D— R O M装置 2 4 は、 記録媒体と しての例えば C D — R O M 2 4 2 に予め格納 されている情報を計算機内に 読み込む機能を有する。 C D — R O M 2 4 2 には、 複数のェ 程 (多工程) 、 多機械 (多設備) で複数の品 目 を生産する生 産シス テ ムで適用 される多品 目 多工程口 ッ ト サイ ズスケジュ ー リ ングを行 う ための最適化スケジユ ー リ ングプロ グラ ム 2 4 1 が予め格納されてレヽる。 こ のプロ グラ ム 2 4 1 は、 C D — R O M装置 2 4 に よ り C D — R O M 2 4 2 から計算機内に 読み込まれて、 H D D 2 3 に格納 (イ ンス ト ール) されてい る もの とする。 なお、 プロ グラ ム 2 4 1 を、 図示せぬ通信回 線を介 して H D D 2 3 にダウ ンロ ー ドする こ と も可能である。 キーボー ド 2 5 は最適スケジュールの生成に必要な生産デー タ等を入力する ための入力装置であ り 、 ディ スプレイ 2 6 は 表示用の出力装置である。 本実施形態において、 図 1 のス ケ ジユ ー リ ング装置の機能構成は、 H D D 2 3 にイ ンス ト ール
された最適化スケジユー リ ングプロ グラ ム 2 4 1 を C P U 2 1 が主メ モ リ 2 2 上に読み込んで当該プロ グラム 2 4 1 を実 行する こ と によ り 実現される。
《最適化スケジユー リ ングの基本原理》
次に、 本実施形態で適用 される、 各品 目 のロ ッ ト サイ ズ、 ロ ッ ト順序、 仕掛品在庫量等の決定の局面をすベて同時に最 適化する ための最適化スケジユー リ ン グの基本原理について 説明する。
〈時間最適化問題の高分解能モデルへの定式化〉
本実施形態では、 スケジュー リ ング問題、 つま り 高次元の 時間最適化問題が、 高い分解能のモデルに定式化される。 そ のため本実施形態では、 計画対象期間がタイ ムス ロ ッ ト と 呼 ばれる細かな時間に刻まれる。 さ らに、 時間最適化問題が、 品 目別に分解される。
タ イ ムス ロ ッ ト は、 問題を離散化 して解く ための最小時間 単位である。 タ イ ムス ロ ッ ト の幅は、 丸めの誤差、 特に段取 時間、 あるいはタイ ムス ロ ッ ト 当た り の処理量 (生産量) に おける丸め誤差が許容でき る範囲に納ま る よ う に決定さ れる。 例えば、 計画対象期間を 1 0分単位に刻めば、 段取時間の丸 め誤差は 5 分であ り 、 処理量の丸め誤差は 5 分間に処理でき る量になる。 これらの丸め誤差が許容でき る な ら ば、 タ イ ム ス ロ ッ ト幅 (刻み幅) は 1 0 分に定め られる。
この よ う に時間を細かく 刻むこ と は、 問題に含まれている すべての決定の局面を一つ一つ取 り 上げる こ と を意識する こ と も な く 、 問題に含まれるすべての決定の局面を一挙に解決
する ために必要不可欠である。 次に、 問題を品 目別に取 り 扱 う理由は、 実際の処理ある いは注文が品 目ベース で成される こ と によ る。
こ こで、 モデルにおける き め細かさ の概念を明 らかにする ために、 上記 「モデルの分解能」 を次のよ う に定義する。 ス ケジユ ー リ ングある いはビジネ ス のプロセス を数式モデルに 定式化 して扱 う ためには、 初めに、 時間軸 と 空間を規定する 幾つかの軸 と を設定する こ と が必要である。 ビジネスプロセ スはこの座標空間上に展開 される。 そ こで、 これらの各軸を 刻む最小の単位をすベて列挙 して、 これを 「モデルの分解 能」 と 呼ぶこ と にする。 本実施形態におけるモデルの分解能 は、 タイ ムス ロ ッ ト 、 品 目 、 機械設備である。 したがって、 得られる ス ケジュールの分解能も上記 3 点の何れが違っても 識別でき る ものである。
〈問題の品 目 別への分解〉
多品 目 多工程口 ッ トサイ ズスケジユ ー リ ングの高次元最適 化問題では、 分離可能性が成 り 立つ。 また、 こ の高次元最適 化問題には、 制約式が存在する。 こ の点で、 多品 目 多工程口 ッ ト サイ ズス ケジ ュー リ ン グ問題は、 文献 2 「村松健児 :
"拡張ラ グラ ンジュ分解調整法に よ る 同時最適ス ケジユ ー リ ン グ " , オ ペ レ ー シ ョ ン ズ , リ サ ー チ vol. 45, no. 6, pp.270-275. (2000)」 に記載されている多品 目単一機械ロ ッ トサイ ズスケジュー リ ング問題と 同様である。 そ こで本実施 形態では、 多品 目 多工程ロ ッ ト サイ ズスケジュー リ ング問題 を品 目別に分解する。 こ の分解が可能であれば、 対象 と する
生産システムの構造は特に多工程であるために極めて複雑で ある に もかかわ らず、 問題の解法は次の解法と調整と に帰着 する。 即ち、 問題の解法は、 品 目別の部分最適化問題の解法 と 部分問題間の相互関係制約を充足するための調整と に帰着 する。
し力、 しなが ら、 このままでは多品 目 多工程ロ ッ ト サイ ズス ケジユ ー リ ングの部分最適化問題を他 と独立に解 く こ と がで き ない。 それは次の理由 に よ る。 多工程のスケジュー リ ング 問題においては仕掛か り 品 目 が関係する。 実際の仕掛品につ いては、 処理が前工程において成されれば在庫が増え、 後ェ 程において成されれば在庫が減る。 このため、 1 つの品 目 に 2 つの系列の処理が関係する。 言い換える と 、 1 つの系列の 処理によ って増減する品 目 が、 処理の前後に少な く と も 2 つ 存在する。 したがって、 一方の部分問題の最適化を図る と、 他方の部分問題の最適化が崩れる こ と になる。 こ のよ う に、 1 つの品 目 に 2 つの処理の系列が関係する こ と が、 後述する ラ グラ ンジュ分解調整法における分解 と調整に と つて最大の 障害になる。
〈見かけの在庫〉
まず、 上記 した 1 つの品 目 に 2 つの処理の系列が関係する こ と に起因する 問題の所在を明確にする ために、 「処理の独 立性」 と い う概念を導入する。 こ の 「処理の独立性」 を次の よ う に定義する。 即ち、 スケジュー リ ング問題を部分最適化 問題に分解 した と き 、 同一の処理あるいは処理の系列が複数 の部分最適化問題に亙っ て現れない こ と を、 「処理の独立
性」 と 呼ぶ。
こ の処理の独立性を確保する ためには、 問題の本質を変え ないで、 1 つの品 目 か らいずれか一方の処理の系列を消去す る必要がある。 そのための手段が以下に定義する 「見かけの 在庫」 と い う概念であ る。 一般に仕掛品在庫と は、 工程間に 発生する実際の在庫である。 したがって、 仕掛品在庫は、 初 期在庫と 累積生産量の和か ら、 次工程への実際の累積出荷量 ある いは累積処理量を引いたもの と 定義でき る。 と こ ろが本 実施形態では、 ある品 目 について、 次工程へ実際に渡される 累積出荷量の代わ り に、 累積量を用いて上記仕掛品在庫に相 当する量が計算 される。 この累積量は、 後述する式 ( 1 ) に 示さ れる よ う に、 外 (生産システム外) 力、 らの各タイ ムス 口 ッ ト における出荷要求 (外部需要) をその品 目 に展開する こ と で算出 される。 この仕掛品在庫に相当する量は、 実際の仕 掛品在庫ではな く 、 架空の在庫あるいは見かけ上の在庫であ る。 以後、 これを 「見かけの在庫」 と 呼ぶ。
こ のよ う に、 仕掛品在庫の代わ り に見かけの在庫と い う概 念を新たに導入する こ と に よ り 、 1 つの品 目 に 1 つの系列の 処理を対応させる こ と が可能になる。 と こ ろが、 見かけの在 庫に基づいて処理を計画 した結果、 実際の仕掛品在庫が品切 れを起こす危険があ る。 そこで、 この危険を回避する手段が 必要 と な る。 そのた め に本実施形態では、 以下に定義す る 「処理の整合性」 と い う概念を導入する。
仕掛品の実際の在庫は、 仕掛品及びその仕掛品に後続する 直結点の品 目 の処理に よ って増減する。 処理の独立性の も と
に、 見かけの在庫に基づいてな される これ らの処理が、 実際 の仕掛品在庫の品切れを起こ さ ないと い う 意味で、 実行可能 であ る と き 、 「処理の整合性」 が成立 している と 呼ぶこ と に する。 こ の こ と は逆に、 「処理の整合性」 が成立 している限 り は処理の独立性が認め られるが、 「処理の整合性」 が成立 しな く なったな ら処理の独立性が認め られな く なるため、 実 際の仕掛品在庫が品切れと な らないよ う に (つま り 充足する よ う に) 調整が必要 と なる こ と を示す。 なお、 後続直結点の 品 目 と は、 ある品 目 X を生産する直後の工程 (後続直結点) で当該品 目 X を組み込んで生産される品 目 y のこ と である。 この品 目 y は、 後述する図 8 の例における 、 品 目 1 に対する 品 目 i 及び品 目 i 一 1 な どである。 一方、 品 目 X は品 目 y の 直前の工程で生産される品 目 、 つま り 先行直結点の品 目 であ る。
〈処理の整合性を達成するために〉
本実施形態では、 上記の よ う に定義 した処理の整合性を達 成する ために、 実際の仕掛品在庫が品切れと な らない条件、 つま り 実際の仕掛品在庫に対する非負条件を次の よ う に相互 関係制約に追加する。 まず見かけの在庫を用いて、 後述する 式 ( 7 ) に示される よ う に、 実際の仕掛か り 品在庫に対する 量を定式化する。 続いて、 見かけの在庫に よ り 定式化された 仕掛品在庫に対 して、 その非負条件を、 後述する式 ( 8 ) に 示される よ う に、 部分問題間の制約、 即ち相互関係制約に追 加 して、 これを陽に取 り 扱 う 。
〈エシ ロ ン在庫保管費〉
と こ ろが、 実際の仕掛品在庫でな く 見かけの在庫に注目 し て部分問題を解 く こ と から、 通常の在庫保管費を適用する と 計算に矛盾が生 じる。 そ こ で在庫保管費について も見かけの 在庫に合わせて把握をする必要が生 じる。 そのよ う にする こ と によ って、 実態を反映 した在庫保管費の計算ができ る。 こ れには既に知 られている方法が利用でき る。 それが 「ェシェ ロ ン在庫保管費」 と い う 考え方である。
以下、 ェシェ ロ ン在庫保管費について述べる。 まず、 どの 品 目 に対 して も、 処理がな されて新たに価値が付加された と き 、 新たに付加 された部分の価値に対 して在庫保管費を見積 も る こ と ができ る。 こ こで、 処理によ り 生まれた、 品 目 の全 体の価値に対 して、 在庫保管費を見積も る のではない点に注 意されたい。 さ らにそ の価値は、 品 目 がシス テ ム内に存続す る限 り 、 その品 目 が別の品 目 に組み込まれた場合にも不変で ある と 考える こ と ができ る。 その場合には同様の考え方に基 づいて、 新たに生産される 品 目 の価値の う ち、 新たに付加さ れた価値に対 してのみ在庫保管費を見積も る こ と にする。 こ のよ う に して定義される在庫保管費を 「ェシェ ロ ン在庫保管 費」 と 呼ぶ。
こ のェシェ ロ ン在庫保管費の詳細を、 品 目 1 と 品 目 2 と 力 S 組み込まれた品 目 3 を生産 して、 当該品 目 3 を出荷 した場合 を例に、 図 7 A及び B を参照 して説明する。 まず、 品 目 1 は 時刻 て 1 で、 品 目 2 は時刻 τ 2 で、 それぞれ生産されたもの とする。 品 目 3 は時刻 て 3 で生産され、 時刻 τ 4 で出荷され たもの と する。 また、 品 目 1 , 2 の価値に対 して見積も られ
る在庫保管費が h 1 , h 2 であ り 、 品 目 3 の生産に よ り 新た に付加された価値に対 して見積も られる在庫保管費が h 3 で ある もの と する。
この場合、 一般には図 7 Aに示すよ う に、 品 目 1 の在庫保 管費 h 1 は時刻 τ 1〜 τ 3 の期間、 品 目 2 の在庫保管費 h 2 は 時刻 τ 2〜 て 3 の期間、 それぞれ発生する。 ま た、 品 目 3 の 在庫保管費は、 在庫保管費 h 3 に、 品 目 1 及び 2 の在庫保管 費 h l, h 2 の和 h l+ h 2 をカ卩えた もの h l + h 2+ h 3 と な る。 こ の品 目 3 の在庫保管費 h 1 + h 2 + h 3 は、 時刻 τ 3〜 τ 4 の期間発生する。
これに対 し、 ェシェ ロ ン在庫保管費では、 図 7 Β に示すよ う に、 品 目 1 及び 2 が品 目 3 に組み込まれた時刻 τ 3 以後も、 その品 目 1 及び 2 の在庫保管費 h i, h 2 は不変である と し て扱われる。 品 目 1 及び 2 の在庫保管費 h 1, h 2 は、 品 目 3 の出荷時刻 τ 4 まで継続する。 また、 品 目 3 の在庫保管費 は、 新たに付加された価値に対 して見積も られる h 3 のみと な り 、 時刻 τ 3〜 て 4 の期間発生する もの と して扱われる。 これによ り 、 在庫保管費を各品 目 1 , 2 , 3 毎に独立 して扱 う こ と ができ、 在庫保管費を見かけの在庫に合わせる こ と が 可能と な る。
〈ラ グラ ンジュ分解調整法の反復演算によ る解法〉
本実施形態では、 すべての相互関係制約式をラ グラ ンジュ 緩和 して ラ グラ ンジュ関数を導 く 処理が行われる。 このラ グ ラ ンジュ関数は分解ができ る。 これに よ り 、 問題の最適化は、 以下に述べる 2 つの処理を交互に反復する こ と に帰着する。
この 2 つの処理の一方は、 所与のラ グラ ンジュ乗数値に対 し て各品 目 の部分最適化問題を他と独立に解 く こ と である。 こ の 2 つの処理の他方は、 各制約条件に対応する ラ グラ ンジュ 乗数値を更新する こ と である。 部分問題の解法には動的計画 法が用い られる。 こ こでは、 制約式の极いは、 部分問題の中 で陽に取 り 扱 う もの と相互関係制約 と して扱 う もの と に別れ る。
〈本実施形態で適用する解法の特徴〉
スケジュー リ ングの問題を解く のに、 当該問題を、 上述の よ う に高い分解能のモデルに定式化 して、 ラ グラ ンジュ分解 調整法に よ り 解く こ と が考え られる。 こ こでは、 例えば多品 目 単一機械ロ ッ トサイ ズスケジュー リ ング問題であれば、 ラ グラ ンジュ分解調整法を、 各品 目 について他と独立に生産在 庫問題を最適化する ため と 、 機械干渉の生 じている タイ ムス ロ ッ トの使用料 (即ちラ グラ ンジュ乗数の値) を調整 して干 渉を解消するため と に用いる こ と が考え られる。
と こ ろが本実施形態では、 上記の品 目 (出荷の対象 と なる 品 目 ) の他に、 工程間において発生する品 目 、 即ち仕掛品を 分解 して取 り 扱わな く てはな ら ない。 したがって、 品 目 間の 分解のみな らず工程間の分解を可能にする機構が必要になる。 そのために本実施形態では、 仕掛品在庫、 特に仕掛品在庫に 相当する見かけの在庫と ェシエ ロ ン在庫保管費と の概念を導 入 して処理の独立性を導いている。 また本実施形態では、 処 理の整合性を保証するために、 見かけの在庫を用いて実際の 仕掛品在庫量を定式化 して、 その仕掛品在庫量の非負条件を
相互関係制約に加えている。 こ の よ う に本実施形態では、 見 かけの在庫及びエシ ロ ン在庫保管費の概念の導入と、 上記 定式化 と に よ り 、 多品 目 多工程の問題を品 目 別に分解する新 規な方法を適用 している。 こ こ では、 機械干渉の生 じている タイ ムス ロ ッ ト の他に、 ラ グラ ンジュ乗数 (即ち双対変数) を調整する こ と によ って全体最適化を図っている点に注目 さ れたい。 ラ グラ ンジュ乗数は、 仕掛品在庫が充足 していない タイ ムス ロ ッ ト の使用料 (ペナルティ コ ス ト ) に相当する。
《定式化》
次に、 上記最適化スケジユ ー リ ングの基本原理における定 式化の詳細について説明する。
〈前提条件〉
まず、 本実施形態で取 り 上げる最適化スケジュー リ ング問 題の前提条件を明 らかに してお く 。
( 1 ) 対象あるいは適用分野
どの工程どの機械設備における どの品 目 も ロ ッ ト を構成 し て処理される。 ロ ッ ト のサイ ズは、 こ の問題が解かれた と き に決ま る。 注文が確定する までは処理に着手でき ない品 目 、 あるいは予め初期在庫を持つこ と が許される標準品のいずれ であって も、 最適化スケジユ ー リ ングの対象 とする こ と がで き る。 前者の場合には初期在庫はすべて 0 と して扱われる。 具体的には、 プ リ ン ト配線基板、 半導体、 キ ッチン家具、 ォ 一ディ ォ · ビジュアル機器 ( A V機器) 、 光学器機な どの生 産工程の全体あるいは部分に、 最適化スケジユ ー リ ングの適 用の可能性が高い。
図 8 は、 図 1 のスケジユ ー リ ング装置で生成されるスケジ ユールに従って、 多様な注文を複数の品 目 に分解 して切 り 換 え生産する、 多品 目 多工程生産システ ムの構成例を示す。 図 8 のシステムにおいて、 例えば品 目 p — 1 と 品 目 p と は、 同 一機械 4 において処理が繰 り 返さ れる。 本実施形態では、 こ の機械 4 における品 目 p — 1 と 品 目 p と の関係の よ う に、 同 —機械設備において処理が操 り 返 される状況を含むシス テ ム に対 して、 そ う でない場合と 同様に、 最適化スケジユ ー リ ン グを適用する こ と が可能である。 この よ う な例と して、 プリ ン ト基板の表面のプ リ ン ト配線処理と 当該プ リ ン ト基板の裏 面のプリ ン ト配線処理と を同一機械設備で行 う 場合が挙げら れる。 この と き 、 プ リ ン ト基板 自 体は同一であ り なが ら、 表 面のプリ ン ト配線処理が行われる プリ ン ト基板と裏面のプリ ン ト配線処理が行われる プ リ ン ト基板と が区別される。 つま り 、 表面のプリ ン ト配線処理が行われるプリ ン ト 基板 と 裏面 のプ リ ン ト配線処理が行われる プ リ ン ト基板と が、 それぞれ 異なる 品 目 (の処理番号) と して扱われる。 図 8 中の機械 4 における品 目 P — 1 及び品 目 P が、 これに当 たる。
( 2 ) データ に関する必要条件
2 a )各品 目 の出荷要求データ は、 計画対象期間に亙っ てタ ィ ム ス ロ ッ ト別に所与である。
2 b ) どのタ イ ムス ロ ッ ト において も 、 処理時間で把握 され るネ ッ ト の累積出荷要求量が工程能力を超えてはな ら ない。 実際には切 り 換えの際の段取時間も関係する が、 本実施形態 では実行可能解の存在条件は満た されている もの と して取 り
扱 う 。
( 3 ) 工程間移動時間
工程間移動時間あるいは (工程間移動に伴 う ) 処理の リ ー ドタ イ ム (処理を先行させる時間) を無視でき ないと き は、 所要量を展開するためのモデルにおいてそれら を考慮する。
( 4 ) 離散化と 丸め誤差
本実施形態では、 ス ケジュー リ ング問題を予め離散化問題 に定式化 して取 り 扱 う 。 タ イ ムス ロ ッ ト の刻み幅は、 許容で き る丸め誤差に基づいて定める。 例えば、 段取時間の長 さが それぞれ 2 〜 3 時間、 計画対象期間が 2 週間 ( 2 4 時間 X 1 4 日 ) の問題に対 して、 刻みを 3 0 分に定めれば、 丸め誤差 は 1 5 分 と なる。 こ の場合、 問題は 2 X 2 4 X 1 4 = 6 7 2 タイ ムス 口 ッ ト の最適制御過程になる。
( 5 ) モデルの分解能を高める ための処置
通常のス ケジユ ー リ ングにおいては、 オペレーショ ンをぁ たかも所与の単位あるいは既存のオブジェ ク トである かのよ う に して取 り 扱 う こ と が多い。 と こ ろが、 本実施形態におい ては、 それに対応する ものを認めない。 本実施形態における 決定の最小単位は、 品 目 を各タイ ムス ロ ッ ト において "処理 するか、 しないか" を表す、 1 — 0 の決定変数である。 この 決定変数自 体は、 ディ ジタル画像処理における ピクセルのよ う な ものであって、 1 か 0 の数にすぎないが、 これらが集ま つて決定の局面を表すこ と になる。 例えば、 ある 品 目 と機械 設備に対 して連続する タイ ムス ロ ッ ト が値 1 を取れば、 それ はロ ッ ト のサイ ズを表すこ と になる。
〈用いる記号〉
( 1 ) 添字と その集合
まず、 本実施形態で適用 される添字 と その集合を、 次のよ う に定義する。
i : 品 目 またはその処理番号, i E I ( 1 , 2 ,…, n i ) 但し i = 0 は巿場 (シス テ ムの外) を表す
k : 機械番号, k E K ( 1 , 2 ,…, n k)を表す
t : タイ ムス ロ ッ ト番号, t E T ( l , 2 , '" , n t)を表す A : 仕掛品 目 の集合
S (i) : 品 目 i の後続直結点の集合
K ( i ) : 品 目 i の処理に利用でき る機械の集合
M (i) : 機械 k が処理でき る品 目 の集合
P (i) : 品 目 i の先行直結点の集合
( 2 ) 入力データ
次に、 本実施形態で適用 される、 予め設定される入力デー タ (生産データ及び出荷要求量データ) を、 次の よ う に定義 する。
P i k : 機械 k における タイ ムス ロ ッ ト 当 り の品 目 i の処理 量
s imax k : 機械 k の品 目 i に対する段取時間
s i0 k : 機械 k , 品 目 i のタ イ ムス ロ ッ ト t = 0 におけ る 段取 り の残 り 時間、 即ち初期値
X io : 品 目 i のタ イ ムス ロ ッ ト t = 0 における実際の在庫 量, 在庫を持たない問題に対 しては 0 とする
δ i0 k : 機械 k におけ る 品 目 i のタ イ ムス ロ ッ ト t = 0 に
おける処理の状態、 即ち初期値
r i0t : タ イ ムス ロ ッ ト t における 品 目 i の外部需要を示 す出荷要求量データ であ り 、 シス テ ム の外へ例えば補修部品 な どと して引かれる分
P ij : 品 目 j に組み込まれる 品 目 i の、 品 目 j 1 単位あ た り の所要量
c : 機械 k におけ る品 目 i の段取費用
h i : 品 目 i の処理に よ っ て新たに付加 さ れる価値に対す る、 タ イ ムス ロ ッ ト 当 た り の在庫保管費 (ェ シヱ ロ ン在庫保 管費)
r i i t : タ イ ムス ロ ッ ト t において品 目 j を生産する ため に使用 される品 目 i の所要量
r i . t : 品 目 i のタ イ ムス ロ ッ ト t における所要量
τ ij : 品 目 j に組み込まれる ま での品 目 i の リ ー ドタイ ム ( 3 ) 決定変数と 状態変数
次に決定変数と状態変数を次の よ う に定義する。
6 i tk : タ イ ムス ロ ッ ト t におけ る機械 k の品 目 i の処理 を表す決定変数
6 it k は品 目 i カ タイ ムス ロ ッ ト t において機械 k によ り 処理される と き 1 、 それ以外の と き 0
こ こ に、 5 i t は S i tl, l G K (i)を要素 と するベ ク ト ノレ,
δ i = 、 δ i 1,…, δ it,… δ int)
δ = ( δ …, δ … δ ni)
s it k : 品 目 i の タ イ ムス ロ ッ ト t におけ る機械 k の段取
り の残 り 時間
0 max s it は s ti1, l e K (i)を要素 とするベク トル s i = ( s iい … , s it,… s int)
s = ( s … , s … s ni)
X i t : 品 目 i のタ イ ムス ロ ッ ト t 末におけ る見かけ上の在 庫量
x i t の定義式は次の通 り
Xit ―ズ ίθ—'- (1)
に
s" = 0のとき
しか し、 品 目 i が最終品 目 の場合には、 見かけの在庫は 実在庫と 一致する
こ こ に
Xi一 V |'1,···,·½,'··, Xint )
上記式 ( 1 ) では、 x i t が、 右辺の第 1 項で示 される初 期在庫 x i 0 と 右辺の第 2 項で示 さ れる 累積量と の和か ら、 右辺の第 3 項で示される累積量を差 し引いた もの と して定義 さ れている。 右辺第 2 項は、 タ イ ムス ロ ッ ト t ' におけ る 品 目 i の処理量の t ' = l 力 ら t ' = t までの総和、 つま り タイ ム ス ロ ッ ト t 末ま での品 目 i の処理量の累積量 (累積生産
量) を表す。 右辺第 3 項は、 タ イ ムス ロ ッ ト t ' におけ る 品 目 i の所要量の t , = 1 から t ' == t ま での総和、 つま り 外か らのタイ ムス ロ ッ ト t 末までの各タイ ムス ロ ッ ト における出 荷要求をその品 目 i に展開 して これの累積量を取った ものを 表す。 なお、 X i 0 は仕掛品 i G Aに対 しては、 見かけの在 庫量 X i t のタ イ ムス ロ ッ ト t = 0 におけ る値、 即ち初期値 であ る。 しか し、 式 ( 1 ) では、 X i 0 は実際の初期在庫を 表す点に注意されたい。
〈制約条件〉
( 1 ) 各種所要量の関係
品 目 j の所要量は、 当該品 目 j に品 目 i が組み込まれるま での品 目 i の リ ー ドタ イ ム τ i j を考慮 して品 目 i に展開 さ れる。 こ こ に品 目 i は仕掛品であ る。 したがって、 r i j t は p ij と リ ー ドタ イ ム τ i j が反映された r j . ( t— τ i j)と を用 いて下記式 ( 2 ) の よ う に表 さ れる。 また、 r j.t は r ijt と r i()t を用いて下記式 ( 3 ) の よ う に表 さ れる。 /£ ,ゾ eS ')のとき
その他 rijt = iit- ,) ) ri t = Ζ ·, + (3) 上記式 ( 3 ) では、 r j.t は、 右辺第 1 項で示 される累積 量と 、 右辺第 2 項で示される、 タ イ ムス ロ ッ ト t においてシ ス テ ムの外へ引 かれる量と の和に よ り 表されている。 右辺第 1 項は、 S (i)に含まれる全品 目 :) についての、 タ イ ム ス 口
ッ ト t において品 目 j を生産する ために使用 される品 目 i の 所要量 r i i
t の総和、 つま り 後工程 (後続直結点) の品 目 j に組み込まれる量を表す。
( 2 ) 状態推移
機械の段取時間の残 り 時間 (残 り 段取時間) の推移方程 式 :
s i
t k は、 上述のよ う に、 タ イ ムス ロ ッ ト t における各品 目 i の段取時間の残 り 時間 (残 り 段取時間) を表す。 s
i t k は、 機械 (生産ライ ン) の遊休中は s
i tk= 0 で、 品 目 を切 り 換えた と き、 即ち処理状態が S
i t一 = 0 から δ
i t k= 1 へ 変わった と き に s
imaxk と なる。 以後 s
i tk は、 時間が 1 タ ィ ム ス ロ ッ ト経過する毎に 1 づっ 0 になる まで減少 し、 それ 以後は再び切 り 換えが起こ るまでその状態を維持する。 した がっ て s
it k は次式に従 う。
こ こ に 0)+ = max(0, y)を表す
上記式 ( 4 ) の右辺第 1 項は、 δ i t— = 0 力 ら δ i t k= 1 へ変わっ た と き に s imax k と なる残 り 段取時間の状態遷移を 示す。 右辺第 2 項中の ( S it— — 1 )は 1 タ イ ムス ロ ッ ト経 過する毎に S i tk が 1 ずつ減少する状態を示す。
在庫の推移方程式 :
タ イ ムス ロ ッ ト t におけ る各品 目 i の実処理は、 S
i tk = 1 かつ s
i t k= 0 の状態の と き に限 られる。 したがっ て、 在 庫推移は以下の式に従 う。
上記式 ( 5 ) 中の x i t は、 品 目 i の タ イ ムス ロ ッ ト t —
1 末における見かけの在庫量 (右辺第 1 項) と タイ ムス ロ ッ ト t におけ る処理量 (右辺第 2 項) と の和か ら所要量 r i.t (右辺第 3項) を引いた もの と して表 されている。 r i . t は、 外部需要を展開 して得られる タ イ ムス ロ ッ ト t の所要量であ る。
繰 り 返すが、 右辺第 3項は、 後続直結点か らの要求量でな く 、 外部需要を展開 して得られる所要量 r i . t を表す。 した がっ て、 X i t は仕掛品 i e Aに対 しては、 タ イ ムス ロ ッ ト t 末における 見かけの在庫量を表す。 し力、 し X i t は、 t = 0 に対 しては実在庫を表す。 また X i t は、 最終品に対 して も実在庫を表す。
機械干渉に関する制約 :
どのタイ ムス ロ ッ ト t において も、 機械 k は高々 1 品 目 し か処理でき ない。 ある 品 目 の段取 り 中または処理中に、 別の 品 目 の段取 り を行 う こ と もでき ない。 この制約を機械干渉に 関する制約と 呼び、 次式が成立する必要がある。
∑°it ≤ 1 (6) 品切れを生 じないための条件 (品切れ禁止制約) :
どのタ イ ムス ロ ッ ト t におけ る どの品 目 i に対 して も品切 れは許されない。 これを在庫の非負条件と 呼ぶ。 最終品 目 に ついては、 見かけの在庫が同時に実在庫を表す。 このため、
在庫の非負条件は、 部分最適化問題の中で陽に取 り 扱われる と こ ろが、 仕掛品については実際の仕掛品を定式化 して、 こ れの非負条件を設定 しな く てはな らない。
タ イ ムス ロ ッ ト t におけ る品 目 i の仕掛品在庫量は、 初期 在庫量 x i 0 と 累積生産量 と の和か ら累積払い出 し量を除い た量である。 但し、 直接外部へ出荷された量 r i 0t は予め差 し引いておかな く てはな ら ない。 したがって、 タ イ ムス ロ ッ ト t における品 目 i の仕掛品在庫量の非負条件は次式のよ う に表される。
上記式 ( 7 ) の左辺第 2 項は、 各タイ ムス ロ ッ ト において 品 目 i の処理量から直接外部へ出荷された量を予め差 し引い た処理量のタイ ムス ロ ッ ト t 末までの累積量、 つま り 累積生 産量を表す。 左辺第 3 項はタイ ムス ロ ッ ト t 末ま での累積払 い出 し量を表す。
と こ ろが品 目 が最終品の場合には、 式 ( 7 ) 左辺の第 1 項 及び第 2 項の部分のみと な る。 上記式 ( 7 ) の制約式に見か けの在庫量の定義式 ( 1 ) を代入 して整理する と 、 次式を得 る。
こ こに、 左辺第 2 項は、 リ ー ドタイ ム
T ij = 0 の場合には 式 ( 2 ) , ( 3 ) 力、 ら値 0 と なって消える。
使用でき る機械台数の制約 :
同時に使用でき る機械は高々 c 台に限られる したがって 次式が成立する必要がある。
(9)
〈 コ ス ト 〉
スケジユ ー リ ング問題で関連する費用には 2種ある。 1 つ は、 機械 k が品 目 i への切 り 換え時に発生する 段取費 C ik である。 も う 1 つは、 各タ イ ムス ロ ッ ト t 末毎に見かけの在 庫量 x i t に比例 して発生するェシエ ロ ン在庫保管費 h i であ る。 これ ら は、 それぞれ C i k ( l 一 S i t— i^ S itk, h i x i t によ り 表 さ れる。 したがって品 目 i のタイ ムス ロ ッ ト t にお ける コ ス ト を f i ( δ j, Sj , x i) で表すと 、 こ の コ ス ト f i
( δ i , Si , x i ) 、 即 ち品 目 i におけ る コ ス ト 関数は次式
( 1 0 ) で表される。
/^ ,Χί) =∑ί∑ς (卜 +/½ (10)
teT keK(i) ノ
こ こで、 タイ ムス ロ ッ ト t における コ ス ト は、 タイ ム ス 口 ッ ト t 一 1 における決定変数 δ i t- に も依存する点に注意
されたい。
〈問題〉
以上に よ り 、 結局、 取 り 扱 う べき最適化問題は、 式 ( 1 0 ) の コ ス ト f i ( S i , si, x i) の全品 目 についての総和 を表す関数の値、 つま り 目的関数の値を、 一定の制約のも と で最小とする こ とである。 よって、 最適化問題は次式に定式 化される。 mn ( , ')
s-t. (4), (5), (6), (8), (9) なお、 式 ( 1 1 ) 中の s . t . ( 4 ) , ( 5 ) , ( 6 ) , ( 8 ) , ( 9 ) は、 取 り扱 う べき問題が式 ( 4 ) , ( 5 ) , ( 6 ) , ( 8 ) , ( 9 ) の制約 を受 け る こ と を示す。 式 ( 4 ) の制約と は、 機械の残り 段取時間の推移方程式による 制約である。 式 ( 5 ) の制約と は、 見かけの在庫に対 して定 義された在庫の推移方程式によ る制約である。 式 ( 6 ) の制 約と は、 機械干渉に関する制約である。 式 ( 8 ) の制約とは 実際の仕掛品在庫に対する品切れ禁止制約、 つま り 実際の仕 掛品在庫に対する非負制約式によ る制約である。 式 ( 9 ) の 制約と は、 使用でき る機械台数の制約を受ける こ と を示す。
《ラ グラ ンジュ分解調整法に基づく 解法》
〈制約条件の取り 扱い〉
こ の問題には、 制約条件 と して、 式 ( 2 ) , ( 3 ) , ( 4 ) , ( 5 ) , ( 6 ) , ( 8 ) , ( 9 ) が関係 している。 こ こ に提案する解法ではこれらの制約条件の取 り扱い方が大
き く 2通 り に分かれる こ と に注意されたい。 第 1 は部分問題 の中に取 り 込まれて、 個々 の問題を解く 際に陽に取 り扱われ る ものである。 第 2 は相互関係制約と して複数の部分問題に 亙って関係する ものである。
式 ( 2 ) , ( 3 ) は入力データ間の関係を表すもので決定 変数を含まないから、 上記のいずれにも入らない。 式 ( 4 ) 及び ( 5 ) は推移方程式であ り 、 品目 に固有である。 このた め、 式 ( 4 ) 及び ( 5 ) は、 品 目別の部分問題を動的計画法 で解く と き に欠かすこ とができない。 したがってこれらは第 1 の種類に属する。 同時 (一度) に使用でき る機械の制約式 ( 9 ) についても品 目 に固有である。 よって、 式 ( 9 ) も第 1 の種類に属 し、 やは り 部分問題の中で取り 扱う こ と にする。 と ころが、 機械干渉に関する式 ( 6 ) は複数の品目 に関係 している。 このため式 ( 6 ) は、 第 2 の種類である相互関係 制約に属する。 次に、 品切れを避けるための制約式 ( 8 ) に ついては注意が必要である。 即ち、 品 目 が最終品 目の場合に は、 式 ( 7 ) において左辺第 3項が関係 しないから、 初め力、 ら処理の独立性が成 り 立つている。 この場合、 在庫の非負制 約は、 部分問題の中で陽に取り 扱 う こ とができ る。 これに反 して品 目 が仕掛品の場合には、 上記第 3項が関係 して、 処理 の独立性が犯される。 この場合、 在庫の非負制約は、 最適化 スケジュー リ ングの基本原理において既に説明 した理由によ り 、 部分問題の中で取 り扱 う こ と はできない。 そこで本実施 形態では、 処理の整合性を保証するために、 式 ( 8 ) を第 2 の種類である相互関係制約と して取り 扱 う。
〈ラ グラ ンジュ関数〉
相互関係制約、 即ち、 機械干渉の制約 ( 6 ) と仕掛品在庫 に対する非負制約 ( 8 ) と を緩和 して、 次式に示すラ グラ ン ジュ関数を導く 。 O, ) = J /; {δ( , Si , xt )
こ こ に 、 tk と ; it と は、 それぞれ、 機械干渉制約条件 ( 6 ) と仕掛品在庫の非負条件 ( 8 ) に対するペナルテ ィ コ ス ト (ラ イ ンの使用料) を表すラ グラ ンジュ乗数である。 但 し、 !; は , l e K (i)を要素 と するベク ト ノレであ り 、 μ - ί μ ^ /ΐ ΐ, .'- , μ ηΐ) と する。 同様に、 ぇ 丄 もベク トルで あ り 、 え i= ( λ , ·■■ , λ it, ··· , λ int) , λ = ( λ ι, - , λ ι, ···, λ nt) と する。
〈ラ グラ ンジュ問題〉
結局、 制約条件と して式 ( 2 ) , ( 3 ) , ( 4 ) , ( 5 ) ( 6 ) , ( 8 ) , ( 9 ) が関係 している上記式 ( 1 1 ) の問 題は、 次式 ( 1 3 ) に示すラ グラ ンジュ問題 と 同値になる。 こ の式 ( 1 3 ) は、 式 ( 1 1 ) と 関係 している制約式 ( 2 ) ( 3 ) , ( 4 ) , ( 5 ) , ( 6 ) , ( 8 ) , ( 9 ) 中 の 式
( 4 ) , ( 5 ) , ( 9 ) を制約条件と する
max min ∑(μ, λ, S, s, χ)
(13) t. 5 (4), (5), (9)
こ こで、 問題を品 目 別に分解するために、 式 ( 1 2 ) をま ず品 目 i について整理 して、 以下のラ グラ ンジュ関数を導く ,) = ( ,) +∑ ∑A
こ こ で、 a (i)を、 品 目 i が後続直結点を持つ と き (つま り 仕掛品 と な り 得る と き) 1 、 それ以外の と き 0 と表現すれ ば、 上記式 ( 1 4 ) は次式のよ う に表すこ と ができ る。
L( ,X,S,S,X) =
〈部分最適化問題〉
上記式 ( 1 5 ) 力ゝ ら、 式 ( 1 1 ) で示される問題は、 所与 の μ , λ に対 して、 以下の部分問題 (部分最適化問題) に分 解する こ と ができ る。
mm
(16) s. (4)ズ5),(9)
品 目 i に対する、 式 ( 1 6 ) で示される部分最適化問題は 所与の , え に対 して、 他と独立に解く こ と ができ る。 この 解法については後述する。
〈ラ グラ ンジュ乗数の調整〉
本実施形態では、 ラ グラ ンジュ乗数 と して、 t k と ; I i t と の 2 種が用い られる。 こ のため、 繰返 し計算の第 V 回 目 で のラ グラ ンジュ乗数の更新には、 機械干渉に用いる ラ グラ ン ジュ乗数の更新ルールと 、 仕掛品の在庫充足に用いる ラ グラ ンジュ乗数の更新ルールと の 2 つが必要と な る。
機械干渉に用いる ラ グラ ンジュ乗数の更新ルール : まず、 機械干渉に用いる ラ グラ ンジュ乗数の更新ルールは 次式に示さ れる通 り である。 Γ - 1 ( 1 7 )
eM (り
仕掛品の在庫充足に用 い る ラ グ ラ ンジュ乗数の更新ルー ノレ :
次に、 仕掛品の在庫充足に用いる ラ グラ ンジュ乗数の更新 ルールは次式に示される通 り である。 υ-Ι
八" =
t'=\
なお、 上記式 ( 1 8 ) において α , ]3 はスカ ラーステ ップ サイ ズである。 こ の α , 0 の値は数値計算で試行錯誤的に決 め ら れる。 こ こ で、 ct , i3 をそれぞれ k (機械) , i (品 目 ) に依存させる こ と も可能である。
《部分最適化問題の動的計画法》
次に、 式 ( 1 6 ) で示される部分最適化問題を動的計画法 に再定式化 して解く 方法について説明する。
〈取り得る状態〉
タイ ムス ロ ッ ト t において取 り 得る決定 S itk は、 先行す るタイ ムス ロ ッ ト t — 1 における在庫状態 X に依存するばか り でない。 即ち決定 S itk は、 先行するタイ ムス ロ ッ ト t — 1 における利用可能なすべての機械の状態、 及び同 じタイ ム ス ロ ッ 卜 t における残 り 段取時間 s i t—丄 k に も依存する。 ( δ i t-lk. s i t— )から ( δ i t k, s i t k)への状態推移の関係 を整理すれば、 図 5 に示すよ う になる。 図中の〇印はタイ ム ス ロ ッ ト t 一 1 の状態に対 して許される決定が存在する こ と を、 X印はそ う でないこ と を、 それぞれ表している。
図 6 は、 この( S i t k, s it k)の状態遷移を示す。 図 6 にお いて、 (0 , 0 )の状態 6 1 が次のタイ ムス ロ ッ ト で取り 得る 状態は、 同 じ状態 6 1 または( 1 , s imax k)の状態 6 2 のい ずれかである。 状態 6 1 は、 機械 k の遊休中を示す。 また、 状態 6 2 は、 品 目 を切 り換えた と き、 つま り セ ッ トア ッ プの 開始時を示す。 こ の状態 6 2 、 即ち ( 1 , s imax k)の状態 6 2 が次のタイ ムス ロ ッ ト に取 り 得る状態は、 ( 1 , s i maxk— 1 )の状態 6 3 のみである。
状態 6 3 は、 セ ッ トア ップ開始時から時間が 1 タイ ム ス 口 ッ ト だけ経過 し、 残 り 段取時間が s imax k一 1 と なった こ と を示す。 以下、 同様に して、 時間が 1 タイ ムス ロ ッ ト経過す る毎に、 ( S i十 k, s i t k) の う ちの S i + k が 1 のままの状態で、
s itk だけが 1 ずつ減少 してい く 。 や力 Sて ( S itk, s itk) は、 ( 1 , 1 ) の状態 6 4 に遷移する。 状態 6 4 は残 り 段取時間 が 1 ( 1 タ イ ムス ロ ッ ト分) であ り 、 セ ッ ト ア ッ プ終了直前 の状態と なった こ と を示す。 状態 6 2 から状態 6 4 までの期 間がセ ッ ト ア ッ プ中の期間 6 5 と なる。 状態 6 4 、 即ち ( 1 , 1 ) の状態 6 4 が、 次のタ イ ムス ロ ッ ト に取 り 得る状態は、 ( 1 , 0 ) の状態 6 6 のみである。 状態 (期間) 6 5 は生産 中を示す。 状態 6 6 、 即ち ( 1 , 0 ) の状態 6 6 が、 次のタ ィ ム ス ロ ッ 卜 に取 り 得る状態は、 同 じ状態 6 6 ま たは ( 0 , 0 ) の状態 6 1 のいずれかである。
〈最適コ ス ト 関数と その計算〉
次に、 最適コ ス ト 関数と その計算について説明する。 本実 施形態では、 所与のラ グラ ンジュ乗数 /X , λ i に対して、 最 適コ ス ト 関数を
V t ^ δ it. s it. x it' ' λ
で表す。 この最適コ ス ト関数 V t を、 タイ ムス ロ ッ ト 0 力、ら タ イ ムス ロ ッ ト t ま での各タイ ムス ロ ッ ト において採 られた 最適決定に伴って発生する コス ト の和である と 定義する。 伹 し、 タイ ムス ロ ッ ト t において、 品 目 i の決定変数 (機械の セ ッ ティ ングの状態) 、 残 り 段取時間、 在庫状態 (タ イ ムス ロ ッ ト末の在庫量) を、 それぞれ S iい s it, x it であ る と する。
こ こ で重要な こ と は、 上記最適コ ス ト 関数に、 状態変数の ベタ ト ル と して、 べク トノレ s it と変数 x it の他に、 決定変 数のベク ト ノレ S it が入っ ている 点であ る。 つま り 、 決定変
数 δ i t が状態変数の役割 も担っ ている 点であ る。 これはタ ィ ム ス 口 ッ ト t において発生する段取 り コ ス トが、 タイ ム ス ロ ッ ト t — 1 の決定に も依存する こ と に起因 している。 言い 換える な ら ば、 タイ ムス ロ ッ ト t において発生する コ ス ト を 計算する ために、 先行タイ ムス ロ ッ ト t 一 1 におけ るの情報 が必要にな るからであ る。 この場合、 最適コ ス ト 関数は動的 計画法に よ る次の再帰関係式で表すこ と ができ る。
0 (所与の ¾) ,。,¾
VQ{SiQ,siQ,xiQ^, i) = ' のとき) (19)
+ 00, (その他)
V e に対 して、 0≤ ½_! < ximaxの と き
mm (20) " keK(i) jeP(i)
+ 1( - 1,ぶ" -い ,卜い
こ こ で x i t— i が許容範囲にない と き は、 任意の δ
s i t-ik に対して、 V t ( δ i t, s i t, x i t, μ , λ ι) は常 に +∞である。 こ の と き 、 S i t— い s i t, x i t, μ λ i) は上記式 ( 2 0 ) の最適決定を表すも の とする。 s i tl = 0 ( 1 e K (i) ) の場合には、 所与の S it1, s it1 ( 1 e K (i) ) , χ i t, μ , λ i と 選択 さ れた決定 S it—
( l E K (i) ) に対 して、 前記式 ( 4 ) , ( 5 ) から s it— i k x i t-i を求めれば、 タ イ ムス ロ ッ ト t — 1 におけ る最適コ ス ト 関数の値が決ま る。 と こ ろが、 s i tl = 0 の場合、 その
s i t 1 = 0 の状態に推移する タ イ ムス ロ ッ ト t 一 1 におけ る s it- I1 の状態は、 s it— = 0 と s it-^ = 1 のいずれを と るか、 特定でき ない。 そ こで、 これに対処するために、 上記 式 ( 2 0 ) で示 さ れる最小値 ( m i n ) が、 δ i t—丄 の他に、 s it- 1 に対 して も と られている。 一方、 タ イ ムス ロ ッ ト t において発生するすべての コス ト は確定 している。 したがつ て上記式 ( 2 0 ) が計算でき る。
〈最適解の決定〉
今、 品 目 i について、 上記式 ( 2 0 ) の最適コ ス ト 関数値 V t ( δ i t, s i t, x i t, μ , λ i) と 、 最適決定即ち S i t-
!* ( 6 i t ) s i t, x i t, μ , λ i) と が、 各タ イ ムス ロ ッ ト t ( t = 1 , ·'· , n t) に対 してすべて求め られている も の と する。 ま た、 品 目 i の各タ イ ムス ロ ッ ト 毎の V t ( 5 i t, s if x if ' i) 及ひ 5 it - l* ( 5 it' s it' x it- ' λ i) と が、 例えば表の形でメ モ リ (こ こ ではコ ス ト記憶ェ リ ア 2 2 3 ) 内 に格納 さ れてレ、る も の と する。 さ ら に、 s it1 = 0 ( 1 e K (i) ) に対 しては、 最適な残 り 段取時間 s it-1* ( 5 i t, s i t, x i t > μ , λ i) についても、 メ モ リ に 同様に格納されている もの とする。 こ の と き の、 品 目 の最適 解、 即ちスケジュールと状態推移と を確定するための手続き について、 図 4 のフ ロ ーチャー ト を参照 して説明する。
まず、 t = n t のタ イ ムス ロ ッ ト に対 して取 り 得るすべて の S j_い s i t > X it の組み合わせ ( 5 i t, s iい x i t) の 中力、 ら V t ( 6 i t, s it, x i t, μ , λ i) が最小 と なる S i t, s i t, x it を求めて、 最適な解 と して確定する (ステ ッ プ
4 0 5 , 4 0 6 ) 。 こ の最適な解 S i s i t, x it を、 δ it*, s i t*, x it*と する。 次に、 δ i t*, s i t*. x it*に対 し最適な決定 δ i t— ( δ i t*, s i t*, x it*) を特定する (ス テ ッ プ 4 0 7 ) 。 こ の S i t*, s i t*, x i t*を前記式 ( 4 ) , ( 5 ) に代入 して s i t— , x it- を求め る (ステ ッ プ 4 0 8 ) 。 なお、 δ i t*, s i t*, x it*と 、 コ ス ト記憶 エ リ ア 2 2 3 に表形式で格納されている、 品 目 i の各タイ ム ス ロ ッ ト毎の S it一丄* ( S i s i t , X i t , μ , λ i) と 力 ら、 s it-i*, x it- を求める こ と も可能である。
次に、 t を 1 だけデク リ メ ン トする (ステ ップ 4 0 9 ) 。 このデク リ メ ン ト 後の t 力 S 1 よ り 小さ く な ら なければ (ステ ップ 4 1 0 ) 、 そのデク リ メ ン ト後の t に対 して上記ステ ツ プ 4 0 6 以降の処理を行 う 。 これを t = l まで繰 り 返す ( ス テ ツ プ 4 1 0 ) 。
以上、 本実施形態で適用する最適化スケジユ ー リ ングの基 本原理と 、 当該基本原理における 定式化の詳細と 、 ラ グラ ン ジュ分解調整法に基づ く 解法と 、 部分最適化問題の動的計画 法と について説明 した。
<最適化スケジユ ー リ ングの実現例〉
次に、 上記 した最適化スケジユ ー リ ングの実現例について 説明する。 図 1 のスケジュー リ ング装置は、 上記 した最適化 スケジユ ー リ ングの基本原理を適用 して最適化ス ケジユ ー リ ングを行 う 。 そのため、 スケジュー リ ング装置は、 最適化部 1 1 と 、 在庫量抽出部 1 2 と 、 残 り 段取時間抽出部 1 3 と 、 機械干渉判定部 1 4 と 、 機械干渉制御部 1 5 と 、 スケジユ ー
ル生成部 1 6 と 、 主制御部 1 7 と 、 充足判定部 1 8 と 、 在庫 制御部 1 9 と を備えている。 これら各部 1 1 〜 1 9 は、 図 2 の計算機内の C P U 2 1 が最適化スケジユ ー リ ングプロ ダラ ム 2 4 1 を実行する こ と に よ り 実現される機能要素である。
最適化部 1 1 は、 各品 目 i について、 式 ( 1 6 ) の部分最 適化問題を、 他の品 目 と は独立に解き、 その解を求める動作 を実行する。 こ の際、 最適化部 1 1 は、 上記部分最適化問題 を、 在庫推移 と 残 り 段取時間推移の制約の も と で、 式 ( 2 0 ) の最適コス ト 関数を用いて解く 。 在庫量抽出部 1 2 は、 最適化部 1 1 での動作に必要な在庫量を抽出する。 残 り 段取 時間抽出部 1 3 は、 最適化部 1 1 での動作に必要な残 り 段取 時間を抽出する。
機械干渉判定部 1 4 は、 最適化部 1 1 に よ り 求め られた品 目 i 毎の解から、 機械干渉が解消 されている と見なせる か否 かを判定する。 機械干渉制御部 1 5 は、 機械干渉が解消 され ていない場合に、 機械干渉が減少する よ う に最適化部 1 1 を 制御する。 具体的には、 最適化部 1 1 によ り 用い られる最適 コ ス ト関数中の、 機械干渉の制御 (調整) に必要なラ グラ ン ジュ乗数 ( tk) を更新する。
充足判定部 1 8 は、 最適化部 1 1 に よ り 求め られた品 目 i 毎の解か ら、 仕掛品在庫が充足 しているか否かを判定する。 在庫制御部 1 9 は、 仕掛品在庫が充足 していない場合、 つま り 仕掛品在庫の品切れを起こ している場合に、 仕掛品在庫が 充足する よ う に最適化部 1 1 を制御する。 具体的には、 最適 化部 1 1 によ り 用い られる最適コ ス ト 関数中の、 仕掛品の充
足の制御 (調整) に必要なラ グラ ンジュ乗数 ( え it) を更新 する。
ス ケ ジュ ール生成部 1 6 は機械干渉及び仕掛品在庫の品切 れが解消 さ れた もの と判定された場合、 その際に求め られて いる解を用いて生産スケジュールを生成する。 主制御部 1 7 はスケジユー リ ング装置全体を制御する。
主メ モ リ 2 2 には、 生産データ記憶エ リ ア 2 2 1 と 、 出荷 要求量記憶エ リ ア 2 2 2 と 、 コ ス ト記憶エ リ ア 2 2 3 と が確 保されている。 エ リ ア 2 2 1 は、 生産データ を格納する のに 用い られる。 こ の生産データ は、 品 目 i 及び機械 k別の p i k , s imax k, s i 0 k, δ io k, c ik の各データ と 、 品 目 i 別の x i 0, , P ij , h i , て i j の各データ と 、 品 目 i 毎の各タ イ ム ス ロ ッ ト t における r i i t, r i . t の各データ と を含む。 ェ リ ア 2 2 2 は、 出荷要求量データ を格納する のに用い られる。 出荷要求量データ は、 品 目 i 毎の各タ イ ムス ロ ッ ト t におけ る r i 0t を含む。 エ リ ア 2 2 3 は、 最適化部 1 1 で算出 され た タ イ ム ス ロ ッ ト t ま での コ ス ト の和 V t ( S iい s i t , x it , , λ ί ) 及び当該和 V t ( S iい s i t , x i t , β , λ i) に対応する 5 i t*, s i t*, x i t*を表形式で格納する のに 用い られる。 こ こ で、 δ i t*, s i t*, x i t*を格納するエ リ ァを別に確保する こ と も可能である。
主メ モ リ 2 2 には更に、 中間結果記憶エ リ ア 2 2 4 と 、 最 終結果記憶エ リ 了 2 2 5 と 、 スケジュール記憶エ リ ア 2 2 6 と が確保 されている。 エ リ ア 2 2 4 は、 最適化部 1 1 で最適 部分問題を解く こ と に よ り 求め られた解の中間結果を格納す
るのに用レ、 られる。 エ リ ア 2 2 5 は、 最適化部 1 1 で最適部 分問題を解 く こ と に よ り 求め られた解の最終結果を格納する のに用レヽ られる。 エ リ ア 2 2 6 は、 ス ケジュール生成部 1 6 に よ り 生成された生産ス ケジュ ールを格納するのに用い られ る。
次に図 1 の構成の動作を、 図 3 のフ ローチャー ト を参照 し て説明する。 まず、 図 1 のス ケジュー リ ング装置を用いて最 適生産ス ケ ジュ ールを作成する には、 P ik, s imaxk. s i0 k, δ i0 k, c ik の各デー タ と 、 品 目 i 別の x i0, , ρ i j , h i, τ i j の各データ と 、 品 目 i 毎の各タ イ ムス ロ ッ ト t におけ る r ijt, r i . t の各データ と を含む生産データ を予め入力 してお く 必要がある。 こ こでは、 この生産データ を、 ォペレ ータ がキーボー ド 2 5 を操作する こ と によ り 、 例えば表形式 で入力する もの と する。 こ の生産データ を、 通信回線を介 し て外部から入力する こ と も可能である。
入力 された生産データ は、 主制御部 1 7 の制御によ り 、 主 メ モ リ 2 2 内の生産データ記憶エ リ ア 2 2 1 に格納される。 また、 こ のエ リ ア 2 2 1 に格納 された生産データ を H D D 2 3 に保存 して、 再利用する こ と ができ る。 ま た、 生産スケジ ユ ールの生成が必要 と なる都度、 品 目 i 毎の、 指定タ イ ムス 口 ッ ト t におけ る r iOt を含む出荷要求量データ が入力 され て、 主メ モ リ 2 2 内の出荷要求量記憶エ リ ア 2 2 2 に格納さ れる。
こ こ では、 計画対象期間が 2 週間であ り 、 1 日 7 時間の 3 シフ ト で生産が行われる もの と する。 また、 タイ ムス ロ ッ ト
幅が 3 0 分に設定される も の と する。 この場合、 計画対象期 間全体のタイ ムス ロ ッ ト数 Tは 5 8 8 である。 つま り 本実施 形態では、 出荷要求量データ を入力する こ と で、 計画対象期 間には、 3 0 分刻みで 5 8 8 個のタイ ムス 口 ッ ト が設定され る。 こ の刻み幅、 つま り 1 タ イ ムス ロ ッ ト期間は小さ レ、ほど、 最適化問題 (数理モデル) の解像度を上げる こ と ができ る。 計算量は刻みの数 (タイ ムス ロ ッ ト数) の 1 次のオーダーに しかな ら ないから、 刻み幅を小さ く する こ と をそれほ ど恐れ る必要はない。 即ち、 刻み幅を半分に して も計算時間は倍に しかな ら ない。 勿論、 必ず しも刻み幅を著 し く 小さ く する必 要はな く 、 丸め誤差が無視 し得る程度であれば、 実用上問題 ない。
こ の状態で、 キーボー ド 2 5 か らスケジユ ー リ ングの開始 指示が入力 される と 、 主制御部 1 7 に よ り 初期化処理が行わ れる。 こ の初期化処理では、 繰 り 返 し数 (繰 り 返 し番号) V が初期値 0 に設定される (ステ ッ プ 3 0 1 ) 。 また、 中間結 果記憶エ リ ア 2 2 4 上の品 目 i ( i G I ( 1 , 2 , ··· , n i) ) 別、 タ イ ムス ロ ッ ト t ( t G T ( 1 , 2 , ··· , n t) ) 別及び機械 k ( k e K ( 1 , 2 , … , n k) ) Sリの、 それぞれ決定変数 δ itk v 及び s itk v が初期値 o に設定さ れる (ス テ ッ プ 3 0 2 ) 。 また、 タ イ ムス ロ ッ ト t ( t e T ( 1 , 2 , ··· , n t) ) 別及び機 械 k ( k e K ( 1 , 2 , ··· , n k) ) 別のラ グラ ンジュ乗数 t k ν が、 初期値 0 に設定される (ステ ップ 3 0 3 ) 。 こ のステ ツ プ 3 0 3 では、 タ イ ム ス ロ ッ ト t ( t e T ( 1 , 2 , ··· , n t) ) 別のラ グラ ンジュ乗数 ; L t v も初期値 0 に設定される。
主制御部 1 7 はス テ ッ プ 3 0 1 〜 3 0 3 を実行する と 、 最 適化部 1 1 を起動する。 最適化部 1 1 はまず、 品 目 i を 1 に 初期設定する (ス テ ッ プ 3 0 4 ) 。 次に最適化部 1 1 は、 品 目 i の式 ( 1 6 ) に示す部分最適化問題を、 残り 段取時間推 移方程式 ( 4 ) 及び在庫推移方程式 ( 5 ) の制約のも と で解 く (ステ ップ 3 0 5 ) 。 こ こでは、 上記部分最適化問題を解 く の に、 式 ( 2 0 ) の最適コ ス ト関数が用いられる。 また、 部分最適化問題を解いた結果、 品 目 i について、 当該品 目 i の処理に利用可能な各機械 k別に、 各タイ ムス ロ ッ ト毎の解 δ i t k v ( V t e τ , k e K (i) ) が求められる。
図 4 は、 こ のステ ップ 3 0 5 の詳細な手順を示したも ので ある。 こ こ では最適化部 1 1 は、 品 目 i の部分最適化問題を 解く ために、 以下に述べる最適コ ス ト 関数値 V t ( S i t, s it , x it. β , え i) と最適決定 S i t— i^ i S iい s i t, x it) と を求める。 そのため最適化部 1 1 は、 まずタイ ム ス 口 ッ ト t を 1 に設定する (ステ ップ 4 0 1 ) 。 そ して最適化部 1 1 は、 品 目 i について、 取り 得る (実行し得る) すべての 組み合わせの ( δ iい s it, x it) に対し、 最適コ ス ト関数 値 V t ( δ i t, s i t, x i t, μ , X i) を算出する (ス テ ッ プ 4 0 2 ) 。 こ の最適コ ス ト 関数値の算出は、 品 目 i の処理 (生産) に使用可能な機械 k の範囲 ( k G K (i) ) で前記式 ( 2 0 ) の最適コ ス ト関数を用いて実行される。 上記ステ ツ プ 4 0 2 では、 上記算出 された最適コ ス ト 関数値 V t ( 6 it, s i t, x i t, u , λ j) が、 その と きの最適決定 S i t一 ^ ( δ it, s i t, x it) と共に、 コ ス ト記憶エ リ ア 2 2 3 に表形式
で格納さ れる。
次に最適化部 1 1 は、 t を 1 だけイ ンク リ メ ン トする (ス テ ツ プ 4 0 3 ) 。 も し、 イ ンク リ メ ン ト後の t が n t よ り 大 き く なければ (ステ ップ 4 0 4 ) 、 最適化部 1 1 は、 そのィ ンク リ メ ン ト後の t に対 して上記ステ ップ 4 0 2, 4 0 3 の 処理を行 う 。 このステ ップ 4 0 2, 4 0 3 の処理は、 t = n t まで繰 り 返 される (ステ ップ 4 0 4 ) 。
やがて、 イ ンク リ メ ン ト 後の t 力 S n t よ り 大き く なる と 、 最適化部 1 1 は t を n t に設定する (ステ ッ プ 4 0 5 ) 。 そ して最適化部 1 1 は、 コ ス ト記憶エ リ ア 2 2 3 上の最適コ ス ト V t ( 6 i t, x i t, s it) を t = n t 力 ら逆に迪る。 即ち 最適化部 1 1 は、 先に説明 した よ う に、 まず、 t = n t のタ ィ ムス ロ ッ ト に対 して取 り 得るすべての S iい s i t , X i t の組み合わせ ( S i 1:, s i t, x it) の中力 ら V t ( δ i t, s i t, x i t ) μ , λ i) の最小値 (最適コ ス ト ) を探 し、 そ の 際の S i t, s i t, x i t を最適解 S i t*, s i t*, x i t*と する (ス テ ッ プ 4 0 6 ) 。
次に最適化部 1 1 は、 δ i t*, s i t*, x it*に対 し最適な 決定 δ it- ( δ i t*, s i t*, x i t*) を特定する (ステ ッ プ 4 0 7 ) 。 最適化部 1 1 は、 こ の 5 i t*, s i t*( x i t*を用 いて、 最適コス ト V t に至った直前のタイ ムス ロ ッ ト t— 1 での s i t- 1*, x i t- を求める (ステ ップ 4 0 8 ) 。 こ こで は、 δ i t*, s i t*, x i t*を前記式 ( 4 ) , ( 5 ) に代入す る こ と で、 s i t X i t を求める もの とする。 し力 し、 先に述べた よ う に、 コ ス ト記憶エ リ ア 2 2 3 に表形式で格納
さ れてレ、る 、 品 目 i の各タ イ ムス ロ ッ ト 毎の 5 i t— ^ ( S it, s i t > x i t, μ , λ i) を も と に S it-i*, x it— i*を求め る こ と も可能である。 最適化部 1 1 は、 上記ステ ップ 4 0 6 〜 4 0 8 を、 t を 1 ずつデク リ メ ン ト しな力 S ら (ステ ップ 4 0 9 ) 、 t = l まで繰 り 返す (ステ ップ 4 1 0 ) 。
以上の よ う に して、 品 目 i について最適コ ス ト を与える δ i t k v ( t = 1 , …, n t ) k G K (i) ) が最適化部 1 1 に よ り 求め られる (ステ ップ 3 0 5 ) 。 する と 最適化部 1 1 は、 中間結果記憶エ リ ア 2 2 4 上の S itk v を、 求めた最新の δ itk v に更新する (ステ ッ プ 3 0 6 ) 。
次に最適化部 1 1 は i を 1 だけイ ンク リ メ ン トする (ステ ップ 3 0 7 ) 。 このイ ンク リ メ ン ト後の i 力 S n i よ り 大き く ないな らば (ステ ップ 3 0 8 ) 、 最適化部 1 1 は未処理の品 目 が存在する も の と判定する。 この場合、 最適化部 1 1 は、 イ ンク リ メ ン ト 後の i で示される品 目 i について、 上記ステ ップ 3 0 5 〜 3 0 7 を実行する。
やがて、 イ ンク リ メ ン ト後の i 力 S n i よ り 大き く なる と 、 最適化部 1 1 は、 i = 1 , …, n i のすベての品 目 について 8 i t k v ( V i e I , t e T , k e K (i) ) が求め られれた と判断する。 こ の場合、 最適化部 1 1 は、 機械干渉判定部 1 4 及び充足判定部 1 8 を起動する。
機械干渉判定部 1 4 は、 機械 k 毎に、 その機械 k で処理 (生産) されるすべての品 目 i ( i e M (i) ) の解 S i t k v 力 ら、 各品 目 i 間の S i t k= l のタ イ ムス ロ ッ ト の重な り の回 数を表す機械干渉数を算出する。 こ こでは、 平均機械干渉数
が算出 される。 こ の平均機械干渉数は、 全機械についての繰 り 返 し数 V における全品 目 、 全期間 (全計画対象期間) に亙 る機械干渉数の総和を、 n t X n k (全タ イ ムス ロ ッ ト数 X全 機械数) で除する こ と で算出 さ れる。 判定部 1 4 は、 算出 し た機械干渉数 (平均機械干渉数) が予め定め られた閾値よ り 小さ いかに よ り 、 機械干渉が解消 されている と 見なせるかを 判定する (ス テ ッ プ 3 0 9 ) 。
—方、 充足判定部 1 8 は、 全品 目 i ( i E I ( 1 , 2 ,…, n i) ) について、 仕掛品在庫量がマイ ナス と なる (つま り 非負 条件を満た さ なかった) タ イ ムス ロ ッ ト の総数を求める。 判 定部 1 8 は、 求めたタ イ ム ス ロ ッ ト の総数か ら、 仕掛品在庫 が充足 している か否かを、 上記ステ ッ プ 3 0 9 において判定 する。 具体的には、 全品 目 について、 仕掛品在庫量がマイナ ス と なる タイ ムス ロ ッ ト の総数が求め られる。 こ のタイ ムス ロ ッ 卜 の総数を n i X n t (全品 目数 X全タ イ ム ス ロ ッ ト数) で除する こ と で、 平均的な仕掛品在庫の不足の割合が求め ら れる。 そ こ で、 こ の割合が予め定め られた閾値よ り 小さ いか によ り 、 仕掛品在庫が充足 しているかが判定される。 こ こ で、 各仕掛品在庫量は、 ステ ッ プ 3 0 5 で求め られた対応する解 δ it k v と組をなす X i t を用いて、 前記式 ( 8 ) に従っ て算 出 される。
も し、 機械干渉が解消 されている と い う 条件及び仕掛品在 庫量が充足 している と と う 条件の少な く と も一方の条件を満 た さ ない場合、 繰 り 返 し数 (反復回数) V が 1 だけイ ンク リ メ ン ト さ れる (ス テ ッ プ 3 1 0 ) 。 する と 、 機械干渉制御部
1 5 及び在庫制御部 1 9 の少な く と も一方が起動 される。 こ こ では、 機械干渉が解消 されていない と き は機械干渉制御部 1 5 が、 仕掛品在庫量が充足 していない と き は充足判定部 1 8 が、 それぞれ起動される。 上記両条件が成立 していない と きは、 機械干渉制御部 1 5 及び充足判定部 1 8 の両方が起動 される。
機械干渉制御部 1 5 は、 自身が起動された場合、 機械干渉 に用いる ラ グラ ンジュ乗数 t k v を前記式 ( 1 7 ) によ り 更 新 (調整) して、 最適化部 1 1 に通知する (ス テ ッ プ 3 1 1 ) 。 一方、 充足判定部 1 8 は、 自 身が起動 された場合、 上 記ステ ッ プ 3 1 1 において、 仕掛品の在庫充足に用いる ラ グ ラ ンジュ乗数 え t v を前記式 ( 1 8 ) によ り 更新 (調整) し て、 最適化部 1 1 に通知する。
する と 最適化部 1 1 は、 更新後のラ グラ ンジュ乗数 /i t k v 及び/または t v を用いて、 ステ ッ プ 3 0 5 〜 3 0 7 を品 目数分繰 り 返 し実行する (ステ ッ プ 3 0 8 ) 。 これに よ り 、 品 目 別、 機械別の解 δ itk v がタ イ ムス ロ ッ ト 毎に求め られ る。 やがて、 上記ステ ップ 3 0 9 において、 機械干渉判定部 1 4 によ り 、 機械干渉が解消 されている と 見なせる と判定さ れたもの とする。 また、 ステ ッ プ 3 0 9 において、 充足判定 部 1 8 に よ り 、 仕掛品在庫量が充足 している と判定されたも の と する。 する と 、 その と き の品 目 別、 機械別の解 δ i tk V が最終結果記憶エ リ ア 2 2 5 に格納され、 ス ケジュール生成 部 1 6 が起動される (ステ ッ プ 3 1 2 ) 。
スケジュール生成部 1 6 は、 最終結果記憶エ リ ァ 2 2 5 に
格納 さ れてい る 品 目 別、 機械別の解 δ i t k V を も と に、 生産 スケジュールを生成 して、 スケジュール記憶エ リ ア 2 2 6 に 格納する (ステ ップ 3 1 3 ) 。 前記 した よ う に品 目別、 機械 別の解 S i t k v は 0 — 1 変数によ り 表される。 そ こで解 δ i t k v は、 生産スケジュール上では、 時間軸上に刻まれたタ イ ム ス ロ ッ ト t 毎に、 品 目 i 別、 機械 k 別に、 当該ス ロ ッ ト で機 械 k によ り 品 目 i を処理 (セ ッ ト ア ップまたは生産) すれば
1 で、 そ う でなければ 0 で表 さ れる。 したがっ て、 解 δ i t k v における 1 の並びと その時間的位置によ り 品 目別及び機械 別にロ ッ ト サイ ズと それらの ロ ッ ト の時間的位置を生成する こ と ができ る。 ロ ッ ト の時間的位置は実行可能なスケジユー ルにおいて ロ ッ ト の順序を決定するための情報を与える。 つ ま り 本実施形態においては、 品 目 間の解 (ス ケ ジュ ール) の 機械干渉が解消 されている と 見なせ、 かつ仕掛品在庫量が充 足 している と 判定さ れる解 δ i t k v が求ま った時点で、 口 ッ トサイ ズと ロ ッ ト順序を同時に生成する こ と ができ る。
スケジュール記憶エ リ ア 2 2 6 に格納された生産スケジュ ールは、 図 2 中のディ スプレイ 2 6 に表示 される と共に、 キ 一ボー ド 2 5 からの印刷指示入力に応 じて、 ま たは自動的に、 プ リ ンタ装置 (図示せず) から印刷出力 される。 また、 この 生産ス ケジュールをそのままの形で、 または所定のデータ変 換に よ り 、 生産ラ イ ンでの制御情報と して用いる こ と ができ る。
なお、 本発明は、 上記実施形態に限定さ れる も のではな く 、 実施段階ではその要旨を逸脱 しない範囲で種々 に変形する こ
と が可能である。 更に、 上記実施形態には種々 の段階の発明 が含まれてお り 、 開示 される複数の構成要件における適宜な 組み合わせによ り 種々 の発明が抽出 され得る。 例えば、 実施 形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除され ても、 発明が解決 し ょ う とする課題の欄で述べた課題が解決 でき 、 発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合 には、 こ の構成要件が削除された構成が発明 と して抽出 され 得る。
産業上の利用可能性
本発明に よれば、 多品 目 多工程のス ケジユー リ ングの問題 に含まれる多様な決定の諸局面を一つ一つ列挙する こ と も意 識する こ と もな く 、 ま た人為的な制約を必要 とする こ と な く 、 当該諸局面を全体最適化の視点か ら解決 して経済的かつ合理 的な実行可能スケジュールを生成する こ と ができ る。