WO2007010741A1 - 電池缶およびその製造方法 - Google Patents
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- Patent Document 2 Japanese Patent Application Laid-Open No. 2004-241186 Disclosure of the invention
- the intermediate body 8 obtained in the above step (1) has a cylindrical side portion 9, a bottom portion 10, and an opening portion 11.
- the cylindrical side portion 9 includes a first side portion 9a formed on the bottom portion 10 side, a second side portion 9b formed on the opening portion 11 side, and between the first side portion 9a and the second side portion 9b. And a boundary portion 9c whose thickness gradually increases from the first side portion 9a side to the second side portion 9b side.
- the battery can manufacturing method of the present invention is characterized in that the following step (2) is performed following the step (1).
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Abstract
開口部の強度を確保しつつ、極板群に損傷を与えずにスムーズに極板群を収納することが可能な電池缶を提供するため、筒状側部、底部、および開口部を有する電池缶において、前記筒状側部を、前記底部側に形成された第一側部、および前記開口部側に形成された第二側部で構成し、前記第一側部の厚さT1および前記第二側部の厚さT2が、関係式:T1<T2を満たすように調整し、かつ前記筒状側部の内径を前記開口部側から前記底部側にかけて一定とする。
Description
明 細 書
電池缶およびその製造方法
技術分野
[0001] 本発明は、アルカリ乾電池、ニッケル ·水素蓄電池およびリチウムイオン電池に代表 される非水電解質二次電池などの外装ケースとして用いられる電池缶およびその製 造方法に関する。
背景技術
[0002] 近年、ポータブル機器の進展に伴い、機器の電源として使用される電池の使用数 量は拡大の一途をたどっている。そのため、二次電池、一次電池ともに、製品価格の 低減が巿場力 強く求められている。
[0003] 電池の外装ケースとして用いられる電池缶の生産性を高め、電池缶の製造価格を 低減するための製造方法として、 DI工法 (Drawing and Ironing)が提案されている。 D I工法では、異なる絞りしごき径を有する複数個のダイスを、上記絞りしごき径が連続 的に小さくなるように配置し、表面がニッケルメツキ処理された鋼素材で形成された有 底筒状体からなる缶基材を、成形パンチで加圧しながら上記複数個のダイスを連続 的に通過させる。これにより、上記缶基材に絞り加工およびしごき加工を施す。この 絞り加工およびしごき加工により、所定形状の電池缶が作製される。
[0004] このとき、電池缶には、封口部となる開口端部の強度を確保し、かつ内容積の大き な電池缶を得るために、電池缶の開口部側には厚肉部が形成され、また底部側には 薄肉部が形成される。
[0005] 上記のような形状を得るために、従来の工法において使用される成形パンチは、缶 基材に挿入する前方に設けられた缶形成部と、缶形成部の後方に設けられており、 缶形成部よりも径の小さい後端部と、を有する。このため、この工法により得られる電 池缶の筒状側部は、底部側に薄肉部を形成し、開口部側において厚肉部を形成す る(例えば、特許文献 1および 2)。
特許文献 1 :特開平 5— 89861号公報
特許文献 2:特開 2004— 241186号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] しかしながら、上記の工法で作製された電池缶に形成される厚肉部は、電池缶の 筒状側部の外径が、開口端部側力 底部側にかけて一定となるように形成されてい る。その結果、上記の工法で作製された電池缶の筒状側部の内径は、開口端部側 において小さくなつている。一方、極板群を収容する電池缶の底部側の内径は、開 口端部側より大きくなつている。
[0007] 従来の電池缶が、上記のような形状を有するために、電池缶内に極板群を収納す る際に、極板群が電池缶の開口部に接触して、損傷しやすいという問題があった。
[0008] そこで、本発明は、上記の問題を解決するために、極板群を電池缶内に収納する 際に、極板群に損傷を与えずに、極板群をスムーズに収納することができ、かつ極板 群を収納する電池缶の容積の大きさおよび開口部の強度が確保される電池缶を提 供することを目的とする。また、本発明は、上記の電池缶を、容易かつ確実に得ること のできる電池缶の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0009] 本発明は、筒状側部、底部および開口部を有する電池缶であって、
前記筒状側部が、前記底部側に形成された第一側部と、前記開口部側に形成され た第二側部と、を有し、
前記第一側部の厚さ Tおよび前記第二側部の厚さ Tが、関係式 (1): τ <τを満
1 2 1 2 たし、かつ前記筒状側部の内径が前記開口部側力 前記底部側にかけて一定であ ること、
を特徴とする電池缶に関する。
[0010] このように電池缶の筒状側部の内径が開口部側力 底部側にかけて一定である形 状を有することで、電池缶内に極板群を収納する際に、極板群に損傷を与えずに、 極板群をスムーズに収納することが可能であり、かつ極板群を収納する電池缶内の 容積の大きさ、および開口部の強度が確保される電池缶を得ることができる。
[0011] また、上記電池缶においては、前記筒状側部が、前記第一側部と前記第二側部と の間に、前記第一側部側力も前記第二側部側に力けて厚さがしだいに増大する境
界部を有し、前記境界部の前記第一側部側から前記第二側部側までの長さ L、前
1 記第一側部の厚さ T、および前記第二側部の厚さ Tが、関係式 (2) : 50≤{L Z(T
1 2 1 2
-τ )]≤ιοο
1
を満たすこと、が好ましい。
[0012] また、本発明は、(1)有底筒状体からなる缶基材を、成形パンチで加圧しながら連 続的に複数個の成形ダイス内を通過させて絞りおよびしごき加工することにより、筒 状側部、底部および開口部を有し、前記筒状側部が、前記底部側に形成された第一 側部、および前記開口部側に形成された第二側部を有し、前記第一側部の厚さ Τ
1 および前記第二側部の厚さ Τが、関係式(1): τ <τを満たし、かつ前記筒状側部
2 1 2
の外径が前記開口部側から前記底部側にかけて一定である中間体を得る工程と、
(2)前記工程(1)の後、前記第二側部の内径と同寸法の径を有する挿入部と、前 記挿入部の後方に設けられた凸部であって前記第一側部の内径と同寸法の径を有 する凸部と、を有する拡ロパンチを、前記挿入部側力 前記中間体の前記開口部よ り挿入し、前記凸部で前記第二側部を内側から外側に向けて加圧して、前記筒状側 部の内径が前記開口部側から前記底部側にかけて一定となるように加工して電池缶 を得る工程と、を含むことを特徴とする電池缶の製造方法に関する。
[0013] また、上記工程において、前記拡ロパンチの凸部の前記缶基材の長さ方向におけ る長さ Lと、前記第二側部の前記缶基材の長さ方向における長さ Lとが、関係式 (3)
2 3
:0. 05≤ (L ZL )≤0. 4を満たすこと、が好ましい。
3 2
発明の効果
[0014] 本発明によると、非水電解質二次電池などの外装ケースとして用いられる電池缶に おいて、開口部側の強度が確保され、かつ、極板群に損傷を与えることなぐ極板群 をスムーズに電池缶内に収納することができる電池缶を提供することができる。
本発明によって得られる電池缶を用いることにより、高容量であり、かつ信頼性に優 れた電池が得られる。
図面の簡単な説明
[0015] [図 1]本発明の一実施の形態における有底円筒形の電池缶の縦断面図である。
[図 2]本発明の電池缶の製造方法における DI工程を示す縦断面図である。
[図 3]本発明の電池缶の製造方法における DI工程により中間体が得られた状態を示 す縦断面図である。
[図 4]本発明の電池缶の製造方法における中間体に拡ロパンチを挿入する工程を 示す縦断面図である。
[図 5]本発明の電池缶の製造方法における拡ロパンチを挿入することにより電池缶が 得られた状態を示す縦断面図である。
[図 6]本発明の電池缶を用いたリチウムイオン二次電池の縦断面図である。
発明を実施するための最良の形態
[0016] 以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、 本発明はこれらのみに限定されるものではない。
図 1は、本発明の一実施形態である、有底円筒形の電池缶の縦断面図である。 有底円筒形の電池缶 1は、筒状側部 2、底部 3、および開口部 4から構成される。筒 状側部 2は、底部 3側に形成される第一側部 2aと、開口部 4側に形成される第二側 部 2bと、第一側部 2aと第二側部 2bとの間に形成され、第一側部 2a側から第二側部 2b側にかけて厚さがしだいに増大する境界部 2cと、を有し、かつ第一側部 2aの厚さ Tおよび第二側部 2bの厚さ T 1S 関係式(1): T <Tを満たす。
1 2 1 2
[0017] また、筒状側部 2の内径が、底部 3側から開口部 4側にかけて一定 (すなわち、図 1 における電池缶の第一側部 2aの内径 Dおよび第二側部 2bの内径 D力 関係式: D
1 2
=Dを満たしている形状)である。このため、本発明が提供する電池缶 1は、電池缶
1 2
1の開口部 4の強度を確保しつつ、電池を作製する過程において、正極、負極、およ びセパレータを含む極板群を、開口部 4と接触して損傷させることなぐ電池缶 1内に スムーズに収納することができる。
[0018] このとき、境界部 2cの第一側部 2a側から第二側部部 2b側までの長さ L、第一側部
1
2aの厚さ T、および第二側部 2bの厚さ Tは、関係式(2) : 50≤{L
1 2 1 Z(T— Τ ) }≤1
2 1
00を満たすことが好ましい。なお、長さ Lは、例えば、図 2に示す成形パンチ 6のテー
1
パ部 6cの寸法および図 4に示す拡ロパンチ 12のテーパ部 12cの寸法などを調整す ること〖こよって、コン卜ローノレすることができる。
[0019] 作製される電池缶 1において、上記 {L Z(T -Τ ) }の有する値が 50以上であるこ
とで、電池缶 1形成後、環状溝を形成するために境界部 2cへ溝入れ加工をする際に 、第一側部 2aと第二側部 2bとの間に生じるストレスを抑制し、環状溝を形成すること が容易になる。一方、上記 {L
1 Ζ(Τ -Τ ) }の有する値が 100以下であることで、環 2 1
状溝形成の際における、境界部 2cが極板群の収納部分にまで達することによる極板 群の押圧が抑制され、極板群の損傷を防ぐことができる。
[0020] 電池缶 1に極板群を収納した後、封口体を用いて封口する際には、電池缶 1の筒 状側部 2における第一側部 2aと第二側部 2bとの間の境界部 2cに溝入れ加工して、 環状溝を形成する。そして、環状溝の上方で、封口体を、絶縁ガスケットを介してかし めつけること〖こより、電池を封口する。
[0021] 本発明の電池缶の製造方法における一実施形態として、有底円筒形の電池缶 1の 製造方法を以下に説明する。
以下に示す工程(1)について図 2および図 3を参照しながら説明する。
工程(1):成形ダイス 7と成形パンチ 6を用いて、有底筒状体からなる缶基材 5を図 3 に示す有底円筒形の中間体 8に加工する。成形ダイス 7は、 1つの絞りダイス 7aおよ び絞りダイス 7aの後方に 3段階に配置したしごきダイス 7b〜7dを有する。缶基材 5を 成形パンチ 6で加圧しながら連続的にダイス 7a〜7d内を通過させて、缶基材 5に 1段 の絞り加工および 3段のしごき加工を連続的に施す (DI工法)。ダイス 7a〜7dの内径 d〜dは、 d〜dの順にしだいに小さくなるように構成されている。
a d a d
[0022] 上記の工程(1)で使用する成形パンチ 6は、缶形成部 6bと後端部 6aとテーパ部 6c とを有する。缶形成部 6bは、缶基材 5を挿入する側に設けられ、底部 10および筒状 側部 9の第一側部 9aを形成する。後端部 6aは、缶形成部 6bの後方に設けられ、第 二側部 9bを形成する。さらに、テーパ部 6cは、缶形成部 6bと後端部 6aとの間に設け られ、テーパ部 6cの径は後端部 6a側力も缶形成部 6b側にかけてしだいに大きくなる 。さらに、後端部 6aの径 dおよび缶形成部 6bの径 d力 関係式: d < dを満たしてい
1 2 1 2
る。
[0023] また、有底筒状体からなる缶基材 5は、例えば、片面または両面にニッケルメツキを 施した鋼板をプレス機に供給し、所定形状に打ち抜き、絞り加工することにより得られ るものを用いる。このとき、缶基材 1を構成する材料としては、例えば鉄を主体とする
冷間圧延鋼などを用いることができる。
[0024] 上記の工程(1)で得られる中間体 8は、筒状側部 9、底部 10、および開口部 11を 有する。筒状側部 9は、底部 10側に形成される第一側部 9aと、開口部 11側に形成さ れる第二側部 9bと、第一側部 9aと第二側部 9bとの間に形成され、第一側部 9a側か ら第二側部 9b側にかけて厚さがしだいに増大する境界部 9cと、を有する。
[0025] さらに上記の中間体 8においては、図 4に示すように、第一側部 9aの内径 D およ
10 び第二側部 9bの内径 D 力 関係式: D >D を満たし、筒状側部 9の外径 D 力
20 10 20 30 開口部 11側力も底部 10側にかけて一定である。
[0026] 従来の技術では、上記の中間体 8を電池缶として用いていることから、極板群を収 納する際に、極板群が第二側部 9bによって押圧され、損傷しやすいという問題を有 していた。このような問題を解消するため、本発明の電池缶の製造方法は、上記のェ 程(1)に続いて下記に示す工程 (2)を行う点に特徴を有する。
[0027] 以下に示す工程(2)について図 4および図 5を参照しながら説明する。
工程(2):拡ロパンチ 12を用いて、中間体 8を有底円筒形の電池缶 1に加工する。 拡ロパンチ 12は、中間体 8の第二側部 9bの内径 D と同寸法の径 d を有する挿入
20 20
部 12b、および挿入部 12bの後方に設けられた凸部であって中間体 8の第一側部 9a の内径 D と同寸法の径 d を有する凸部 12aを有する。よって、凸部 12aの径 d およ
10 10 10 び揷入部の径 d 力 関係式: d >d を満たしている。挿入部 12bと凸部 12aとの間
20 10 20
には、テーパ部 12cが設けられている。拡ロパンチ 12にテーパ部 12cを設けることに より,凸部 12aの中間体 8への挿入をスムーズに行うことができる。
[0028] 拡ロパンチ 12を、挿入部 12b側から中間体 8の開口部 11より挿入し、挿入過程に おいて、凸部 12aで中間体 8が有する第二側部 9aおよび境界部 9cを内側力も外側 に向けて加圧する。その結果、図 1に示すような、開口部 4側から底部 3側にかけて内 径が一定 (すなわち、 D =D )となるような筒状側部 2を有する電池缶 1が得られる。
1 2
このとき、挿入部 12bの径が第一側部 9aよりも小さいため、電池缶 1の第一側部 2aお よび底部 3は、中間体 8の第一側部 9aおよび底部 10と同じ寸法となる。
[0029] ここで、図 4に示す、拡ロパンチ 12の凸部 12aの長さ Lと、第二側部 9bの長さ Lと
2 3 力 関係式(3) :0. 05≤ (L ZL )≤0. 4を満たすのが好ましい。(L ZL )が 0. 05
以上の値を有することで、拡ロパンチ 12を挿入した後において、第二側部 9bに働く スプリングバックによる、元に戻ろうとする力を抑制することができ、筒状側部 9の内径 を、開口部 11側力も底部 10側にかけて一定となるようにカ卩ェすることが容易となる。 一方、(L ZL )が 0. 4以下の値を有することで、拡ロパンチ 12の凸部 12aと筒状側
3 2
部 9との間の抵抗力が抑制され、筒状側部 9の底部 10側の座屈により起こる、電池缶 1の底部 10側の径の増大を抑制することができる。
[0030] 以上のような本発明の電池缶の製造方法により、開口部側力 底部側にかけて外 径が一定である筒状側部を有する電池缶を、容易かつ確実に、開口部側から底部 側にかけて内径が一定である筒状側部を有する電池缶に加工することができる。この 電池缶においては、第一側部の厚み Tと第二側部の厚み Tとが関係式(1): T <T
1 2 1 2 を満たしていることから、電池缶の開口部の強度は維持される。また、筒状側部の内 径が開口部側力 底部側にかけて一定であることから、電池缶内への極板群の挿入 を、極板群が損傷することなくスムーズに行うことができる。
[0031] 上記の実施の形態では、電池缶における筒状側部の横断面が円形の場合につい て説明したが、上記横断面は角の取れた矩形、楕円形または多角形などであっても よい。この場合、電池缶を加工する工程において、所望の横断面の形状に適した缶 基材、成形パンチおよび拡ロパンチを用いることで本発明を好適に実施することが できる。また、電池缶の底部は平坦であってもよいし、正極および負極のどちらか一 方の端子を兼ねる突起を有して 、てもよ 、。
本発明の電池缶は、例えば、アルカリ乾電池、ニッケル ·水素蓄電池、およびリチウ ムイオン二次電池に代表される非水電解質二次電池などにおいて、それぞれ通常 使用される極板群を収納し、電池を作製する際に好適に用いることができる。
実施例
[0032] 以下、本発明の実施例および比較例について説明する。本発明の内容は、これら の実施例に限定されるものではない。
[0033] 《実施例 1》
上記実施の形態で説明した本発明の電池缶の製造方法により、本発明の電池缶 を作製した。具体的には以下の方法により本発明の電池缶を作製した。
Niめっきを施したま岡板を円形に打ち抜いて、 Niめっきを施した面が内佃 jになるよう に絞り加工をして、有底筒状体からなる缶基材を得た。得られた有底筒状体からなる 缶基材を、図 2に示した構造を有する成形ダイスおよび成形パンチを用いて DI工法( 工程(1) )を行い、円筒形に成形し、図 4に示す構造を有する中間体 8を得た。
[0034] 次に、上記で得られた中間体 8に、図 4に示した構造を有する拡ロパンチ 12を挿入 して、内径が開口部 4側力も底部 3側にかけて一定 (すなわち、 D =D )となる筒状
1 2
側部 2を形成して、図 1に示す構造を有する本発明の電池缶 1を作製した (工程 (2) ) 工程(2)において使用した拡ロパンチ 12の凸部の長さ Lは 1. Ommであった。
2
[0035] 上記によって得られた電池缶 1の寸法は、外径 18mm、および高さ 65mmの円筒 形であった。そして、筒状側部 2 (第一側部 2a、第二側部 2b、境界部 2c)の内径は、 17. 76mmであり、電池缶 1の底部 3の厚さは約 0. 3mmであり、第一側部 2aの厚さ Tは 0. 12mmであり、第二側部 2bの厚さ Tは 0. 2mmであった。また、第一側部 2a
1 2
の缶基材の長さ方向における長さは 54. 7mmであり、第二側部 2bの缶基材の長さ 方向における長さ Lは 6mmであり、境界部 2cの缶基材の長さ方向における長さ L
3 1 は 4mmで ¾)つた。
[0036] 《比較例 1》
実施例 1の工程(1)で得られた中間体 8を、比較用の電池缶とした。中間体 8の第 二側部 9bの内径 Dは 17. 6mmであり、第一側部 9aの内径 Dは 17. 76mmであつ
2 1
た。
[0037] [評価試験]
実施例 1および比較例 1の電池缶に対して、電池缶に挿入する極板群の径を 17. 55-17. 75mmの範囲で種々に変えて、極板群の電池缶内への挿入を調べた。な お、極板群の径は極板の厚さを変えることにより調整した。
極板群には、リチウムイオン二次電池用として通常使用されるものを使用した。図 6 に示すように、正極板 25および負極板 26を、ポリエチレン製のセパレータ 27を介し て渦巻き状に卷回して極板群を構成した。
[0038] 正極板 25は以下の手順で作製した。すなわち、正極活物質と、アセチレンブラック
と、ポリ四フッ化工チレンの水性デイスパージヨンと、カルボキシメチルセルロース水溶 液と力 なる正極ペーストを調製し、得られた正極ペーストをアルミニウム箔の両面に 塗着し、乾燥した。その後、上記塗着後のアルミニウム箔を圧延し、所定の大きさに 切り出して正極板 25を得た。なお、本実施例の正極活物質にはコバルト酸リチウムを 用いた力 本発明はこれに限定されるものではない。
[0039] 負極板 26は以下の手順で作製した。すなわち、負極活物質と、スチレン—ブタジェ ンゴムの水性ディスパージヨンと、カルボキシメチルセルロース水溶液とからなる負極 ペーストを調製し、得られた負極ペーストを銅箔の両面に塗着し、乾燥した。その後、 上記塗着後の銅箔を圧延し、所定の大きさに切り出して負極板 26を得た。なお、本 実施例の負極活物質にはコータス由来の人造黒鉛を用いたが、本発明はこれに限 定されるものではない。
[0040] 作製した電池缶内への極板群の挿入性を調べた結果を表 1に示す。なお、表 1中 の「1」は電池缶内に極板群をスムーズに挿入することができた場合を示し、「2」は電 池缶内に極板群を挿入することはできたが、極板群に変形や傷等の損傷があった場 合を示し、「3」は、電池缶内に極板群を挿入することができなカゝつた場合を示す。
[0041] [表 1]
[0042] 実施例 1の電池缶では、極板群の径が 17. 6mmを超えても、電池缶内にスムーズ に挿入されるため、極板群に損傷は生じなカゝつた。一方、本発明の中間体である比 較例 1の電池缶では、 17. 6mmの径を有する極板群を用いると、挿入性が悪くなり、 極板群に損傷を生じた。さらに、極板群の有する径が 17. 65mm以上では、極板群 を電池缶内に挿入することができなかった。以上のことから、本発明の電池缶を用い ることにより、従来よりも径の大きな極板群を電池缶内に挿入できることがわかる。そ
の結果、従来のものに比べて、容量のより大きい電池が得られると考えられる。
[0043] 《実施例 2》
表 2に示すように、境界部の第一側部側から第二側部側までの長さ Lを変えること
1
により、 {L / (T -T )]の値を種々に変えた以外は、実施例 1と同様の方法により電
1 2 1
池缶 A〜Dを作製した。
[0044] [表 2]
[0045] 電池缶 A〜Dを用いて以下の手順により封口し、図 6に示すリチウムイオン二次電 池を作製した。電池缶 21に収納する極板群は径が 17. 75mmの極板群を使用した 。正極板 25と封口体 22との間を正極リード 25aにより電気的に接続し、負極板 26と 電池缶 21の底部内面との間を負極リード 26aにより電気的に接続した。極板群の上 下部には、それぞれ絶縁リング 28aおよび 28bを設けた。
[0046] 電池缶 21内に電解液を注液した。電解液には、エチレンカーボネートとェチルメチ ルカーボネートとの混合溶媒に LiPFを溶解したものを用いた。その後、電池缶 21の
6
開口部を、安全弁を設けた正極端子を兼ねる封口体 22を用いて封口した。電池缶 2 1の開口部を封口する際に、電池缶 21の開口部を、絶縁ガスケット 23を介して封口 体 22の端縁部にかしめつけた。このとき、電池缶 1における筒状側部 2の境界部 2c に溝入れして、所定形状の環状溝 29を形成した電池缶 21とした。そして、環状溝 29 の上部において絶縁ガスケット 23を配置した。電池缶 21と封口体 22とは、絶縁ガス
ケット 23で電気的に絶縁された。
[0047] {L Z(T— Τ ) }が 50〜 100の値を有する電池缶 Βおよび Cを用いた場合、上記の
1 2 1
電池の作製過程において、極板群が損傷することなく、所定形状の環状溝を確実に 形成することができた。しかし、境界部の第一側部側から第二側部側までの長さ Lが
1 短い電池缶 Αでは、境界部に溝入れ加工して、電池缶に環状溝を形成する際に、第 一側部と境界部との間にストレスが生じ、電池缶に所定の環状溝を形成することが困 難であった。また、境界部の第一側部側力 第二側部側までの長さ Lが長い電池缶
1
Dでは、電池缶に環状孔を形成する際に、境界部が極板群の収納部分にまで達す るため極板群を押圧して、極板群が損傷した。
[0048] 《実施例 3》
表 3に示すように工程 (2)で中間体を電池缶に加工する際に使用する拡ロパンチ の凸部の缶基材の長さ方向における長さ Lを変えることにより、(L ZL )の値を種々
2 3 2
に変えた以外は、実施例 1と同様の方法により電池缶 E〜Iを作製した。そして、各電 池缶の第二側部の内径 Dおよび電池缶の底部の内径 Dを測定した。その測定結果
2 3
を表 3に示す。
[0049] [表 3]
(L /L )が 0. 05-0. 4の拡ロパンチを用いた加工においては、所定の内径を有
3 2
する電池缶 F〜Hが得られた。
凸部の缶基材の長さ方向における長さ Lが短レヽ拡口パンチを用いて作製した電池
2
缶 Eにおいては、工程(2)において、中間体を電池缶に加工する際に、第二側部に
スプリングバックにより元の形状に戻ろうとする力が働き、筒状側部の内径が開口部 側から底部側にかけて一定となるようにカ卩ェすることができな力つた。一方、凸部の 缶基材の長さ方向における長さ Lが長 ヽ拡口パンチを用いて作製した電池缶 Iでは
2
、拡ロパンチの凸部と電池缶の筒状側部との間の抵抗力が大きくなり、筒状側部の 底部側が座屈し、電池缶の底部の内径が所定の形状と比べて大きくなり、所定の内 径を有する電池缶が得られな力つた。
産業上の利用可能性
本発明の電池缶は、アルカリ乾電池、ニッケル '水素蓄電池およびリチウムイオン電 池に代表される非水電解質二次電池などの外装ケースとして好適に用いられる。
Claims
(1)有底筒状体からなる缶基材を、成形パンチで加圧しながら連続的に複数個の 成形ダイス内を通過させて絞りおよびしごき加工することにより、
筒状側部、底部および開口部を有し、
前記筒状側部が、前記底部側に形成された第一側部、および前記開口部側に形 成され た第二側部を有し、
前記第一側部の厚さ Τおよび前記第二側部の厚さ Τが、関係式(1): τ <τを
1 2 1 2 満たし、かつ前記筒状側部の外径が前記開口部側力 前記底部側にかけて一定で ある中間体、
を得る工程と、
(2)前記工程(1)の後、前記第二側部の内径と同寸法の径を有する挿入部と、前 記挿入部の後方に設けられた凸部であって前記第一側部の内径と同寸法の径を有 する凸部と、を有する拡ロパンチを、前記挿入部側力 前記中間体の前記開口部よ り挿入することにより、
前記凸部で前記第二側部を内側力 外側に向けて加圧して、前記筒状側部の内
径が前 記開口部側から前記底部側にかけて一定となるように加工して電池缶 を得る工程と、を含むこと、
を特徴とする電池缶の製造方法。
前記凸部の前記缶基材の長さ方向における長さ Lと、前記第二側部の前記缶基
2
材の長さ方向における長さ Lとが、関係式(3) : 0. 05≤{L /L }≤0. 4を満たすこ
3 3 2
と、
を特徴とする請求項 3記載の電池缶の製造方法。
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