JP2000007635A - 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法 - Google Patents
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法Info
- Publication number
- JP2000007635A JP2000007635A JP17634998A JP17634998A JP2000007635A JP 2000007635 A JP2000007635 A JP 2000007635A JP 17634998 A JP17634998 A JP 17634998A JP 17634998 A JP17634998 A JP 17634998A JP 2000007635 A JP2000007635 A JP 2000007635A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trimethylhydrazinium
- hydroxide
- carbonate
- aqueous solution
- bicarbonate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン又は
1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイトと
を原料とし、高純度1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドの製造方法を提供する。 【解決手段】 水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン
又は1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイ
トを反応させることにより、1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムビカーボネイトを得、次いで、こ
れを陽イオン交換膜を隔膜とする電気分解に付して、
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを
製造する。
1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイトと
を原料とし、高純度1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドの製造方法を提供する。 【解決手段】 水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン
又は1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイ
トを反応させることにより、1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムビカーボネイトを得、次いで、こ
れを陽イオン交換膜を隔膜とする電気分解に付して、
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを
製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フオトレジスト現
像液としての新規用途につながるのみならず、界面活性
剤、エラストマー、重合触媒、医薬、農薬、アミンイミ
ド中間体原料として有用な高純度1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの製造方法に関するもの
である。本発明はまた、上記の合成方法の原料に用いる
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイトま
たは1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネ
イトの製造方法にも関する。
像液としての新規用途につながるのみならず、界面活性
剤、エラストマー、重合触媒、医薬、農薬、アミンイミ
ド中間体原料として有用な高純度1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの製造方法に関するもの
である。本発明はまた、上記の合成方法の原料に用いる
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイトま
たは1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネ
イトの製造方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシドは、下記式(1)に従って、1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムクロライドを強塩基化合物で
脱HClすることによって製造する方法が知られている
[Chem.Ber.99(10),3118−27
(1966)]{従来技術1}。
ヒドロキシドは、下記式(1)に従って、1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムクロライドを強塩基化合物で
脱HClすることによって製造する方法が知られている
[Chem.Ber.99(10),3118−27
(1966)]{従来技術1}。
【化1】
【0003】なお、1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムクロライドは、下記式(2)に従って、アンモニア
と次亜塩素酸ナトリウムより、クロロアミンを合成し、
次いで、トリメチルアミンと反応させて製造される[特
開昭58−24552]{従来技術2}。
ウムクロライドは、下記式(2)に従って、アンモニア
と次亜塩素酸ナトリウムより、クロロアミンを合成し、
次いで、トリメチルアミンと反応させて製造される[特
開昭58−24552]{従来技術2}。
【化2】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1、2では、アンモニアと次亜塩素酸ナトリウムよ
り、クロロアミンを得、これをトリメチルアミンと反応
させて、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムクロラ
イドを合成し、次いで、これを強塩基化合物と反応さ
せ、脱塩酸によって、1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシドを製造するのであるが、反応経路が
長く、強塩基化合物の取扱いが煩雑であり、しかも原料
としてハロゲン化合物を使用しているため、得られた
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド中
に残留するハロゲン化合物の濃度が高い等の問題があっ
た。
術1、2では、アンモニアと次亜塩素酸ナトリウムよ
り、クロロアミンを得、これをトリメチルアミンと反応
させて、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムクロラ
イドを合成し、次いで、これを強塩基化合物と反応さ
せ、脱塩酸によって、1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシドを製造するのであるが、反応経路が
長く、強塩基化合物の取扱いが煩雑であり、しかも原料
としてハロゲン化合物を使用しているため、得られた
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド中
に残留するハロゲン化合物の濃度が高い等の問題があっ
た。
【0005】従って、本発明の目的は、取り扱いが容易
で容易に入手しうる原料から出発して、少ない工程数で
純度に優れた1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドを製造しうる方法を提供するにある。本発明
の他の目的は、上記1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドの製造に用いる中間体を、取り扱いが
容易な水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン又は1,
1−ジメチルヒドラジンから製造しうる方法を提供する
にある。本発明の更に他の目的は、上記1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムヒドロキシドの新規包接錯体の
製造方法を提供するにある。
で容易に入手しうる原料から出発して、少ない工程数で
純度に優れた1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドを製造しうる方法を提供するにある。本発明
の他の目的は、上記1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドの製造に用いる中間体を、取り扱いが
容易な水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン又は1,
1−ジメチルヒドラジンから製造しうる方法を提供する
にある。本発明の更に他の目的は、上記1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムヒドロキシドの新規包接錯体の
製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/
又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネ
イトを、陽イオン交換膜を隔膜とする電気分解に付する
ことを特徴とする1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムヒドロキシドの製造方法が提供される。本発明によれ
ばまた、水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン又は
1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイトと
を反応させることを特徴とする1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法が提
供される。本発明によれば更に、水和ヒドラジン、1−
メチルヒドラジン又は1,1−ジメチルヒドラジンとジ
メチルカーボネイトとを反応させ、得られる1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト
を、陽イオン交換膜を隔膜とする電気分解に付すること
を特徴とする1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドの製造方法が提供される。
1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/
又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネ
イトを、陽イオン交換膜を隔膜とする電気分解に付する
ことを特徴とする1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムヒドロキシドの製造方法が提供される。本発明によれ
ばまた、水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン又は
1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイトと
を反応させることを特徴とする1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法が提
供される。本発明によれば更に、水和ヒドラジン、1−
メチルヒドラジン又は1,1−ジメチルヒドラジンとジ
メチルカーボネイトとを反応させ、得られる1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト
を、陽イオン交換膜を隔膜とする電気分解に付すること
を特徴とする1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドの製造方法が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】[作用]本発明の方法の目的物で
ある1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドは、下記式(3)
ある1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドは、下記式(3)
【化3】 で表される化学構造を有する強塩基性化合物であり、高
純度の形で単離することが従来困難であった物質であ
る。
純度の形で単離することが従来困難であった物質であ
る。
【0008】本発明では、上記物質を合成する原料(中
間体)として、下記式(4)
間体)として、下記式(4)
【化4】 で表される1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカー
ボネイト或いは下記式(5)
ボネイト或いは下記式(5)
【化5】 で表される1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカ
ーボネイトを選択し使用する。これらのカーボネイト或
いはビカーボネイトを、陽イオン交換膜を隔膜とする電
気分解に付することにより、1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムヒドロキシドを高純度の形で分離すること
が可能となる。
ーボネイトを選択し使用する。これらのカーボネイト或
いはビカーボネイトを、陽イオン交換膜を隔膜とする電
気分解に付することにより、1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムヒドロキシドを高純度の形で分離すること
が可能となる。
【0009】即ち、この電気分解による反応は、下記式
(6)
(6)
【化6】 で表され、アニオンであるカーボネイトイオン或いはビ
カーボネイトイオンが炭酸ガスの形で揮発分離するの
で、アニオンによる挟雑がないという点で優れたもので
ある。後に詳述するとおり、この電気分解に際して、
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの
分解物であるアンモニア及びトリメチルアミンが副生す
る場合もあるが、これらの分解物の除去は至って容易で
ある。
カーボネイトイオンが炭酸ガスの形で揮発分離するの
で、アニオンによる挟雑がないという点で優れたもので
ある。後に詳述するとおり、この電気分解に際して、
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの
分解物であるアンモニア及びトリメチルアミンが副生す
る場合もあるが、これらの分解物の除去は至って容易で
ある。
【0010】電気分解反応の原料(中間体)として用い
る上記の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボ
ネイト或いは1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビ
カーボネイトは、下記式(7)
る上記の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボ
ネイト或いは1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビ
カーボネイトは、下記式(7)
【化7】 で表される水和ヒドラジン、下記式(8)
【化8】 で表されるモノメチルヒドラジン或いは下記式(9)
【化9】 で表されるジメチルヒドラジンと、下記式(10)
【化10】 で表されるジメチルカーボネイトとの反応により得られ
る。
る。
【0011】原料に用いる水和ヒドラジン、1−メチル
ヒドラジン又は1,1−ジメチルヒドラジンや、ジメチ
ルカーボネイトは、共に、入手容易で、且つ安価であ
り、また、取り扱いも簡単であるため、1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムヒドロキシドを、工業的に有利
に提供できるという利点をもたらすものである。
ヒドラジン又は1,1−ジメチルヒドラジンや、ジメチ
ルカーボネイトは、共に、入手容易で、且つ安価であ
り、また、取り扱いも簡単であるため、1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムヒドロキシドを、工業的に有利
に提供できるという利点をもたらすものである。
【0012】[使用原料及び中間体の合成]本発明で
は、出発原料であるヒドラジン誘導体として、水和ヒド
ラジン、1−メチルヒドラジン又は1,1−ジメチルヒ
ドラジンを用いる。勿論、これらのヒドラジン誘導体
は、単独で使用してもよいし、2種以上の混合物として
使用してもよい。また、該ヒドラジン誘導体の水溶液又
はメタノール等のアルコール溶液を使用することも可能
である。ジメチルカーボネイトは、一般の市販品を用い
ることができる。
は、出発原料であるヒドラジン誘導体として、水和ヒド
ラジン、1−メチルヒドラジン又は1,1−ジメチルヒ
ドラジンを用いる。勿論、これらのヒドラジン誘導体
は、単独で使用してもよいし、2種以上の混合物として
使用してもよい。また、該ヒドラジン誘導体の水溶液又
はメタノール等のアルコール溶液を使用することも可能
である。ジメチルカーボネイトは、一般の市販品を用い
ることができる。
【0013】上記のヒドラジン誘導体とジメチルカーボ
ネイトとの反応は、1,1−ジメチルヒドラジンの場合
を例にとって示すと、下記式(11)
ネイトとの反応は、1,1−ジメチルヒドラジンの場合
を例にとって示すと、下記式(11)
【化11】 で表されるとおりとなる。
【0014】この反応では、ヒドラジン誘導体の1位の
窒素原子に対するメチル基の導入と、ジメチルカーボネ
イトの重炭酸イオン或いは炭酸イオンへの解離とが進行
して、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネ
イトまたは1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカ
ーボネイトが生成していることが了解されよう。ヒドラ
ジン誘導体として、モノメチルヒドラジンを用いた場合
には、窒素原子に対するメチル基の置換が2段に起こっ
ており、水和ヒドラジンの場合には、窒素原子に対する
メチル基の置換が3段に起こっていると考えればよい。
窒素原子に対するメチル基の導入と、ジメチルカーボネ
イトの重炭酸イオン或いは炭酸イオンへの解離とが進行
して、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネ
イトまたは1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカ
ーボネイトが生成していることが了解されよう。ヒドラ
ジン誘導体として、モノメチルヒドラジンを用いた場合
には、窒素原子に対するメチル基の置換が2段に起こっ
ており、水和ヒドラジンの場合には、窒素原子に対する
メチル基の置換が3段に起こっていると考えればよい。
【0015】1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカ
ーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイトの合成に際し、ジメチルカーボネイトと
ヒドラジン誘導体との反応モル比は、ヒドラジン誘導体
の種類によっても相違するが、一般的にいって、反応モ
ル比が ジメチルカーボネイト/水和ヒドラジン≧3 ジメチルカーボネイト/1−メチルヒドラジン≧2 ジメチルカーボネイト/1,1−ジメチルヒドラジン≧
1 であるのがよく、化学量論的量比である ジメチルカーボネイト/水和ヒドラジン=3 ジメチルカーボネイト/1−メチルヒドラジン=2 ジメチルカーボネイト/1,1−ジメチルヒドラジン=
1 のモル比で反応を行うのが好ましい。
ーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイトの合成に際し、ジメチルカーボネイトと
ヒドラジン誘導体との反応モル比は、ヒドラジン誘導体
の種類によっても相違するが、一般的にいって、反応モ
ル比が ジメチルカーボネイト/水和ヒドラジン≧3 ジメチルカーボネイト/1−メチルヒドラジン≧2 ジメチルカーボネイト/1,1−ジメチルヒドラジン≧
1 であるのがよく、化学量論的量比である ジメチルカーボネイト/水和ヒドラジン=3 ジメチルカーボネイト/1−メチルヒドラジン=2 ジメチルカーボネイト/1,1−ジメチルヒドラジン=
1 のモル比で反応を行うのが好ましい。
【0016】反応温度は、70〜120℃、好ましく
は、90〜110℃であり、反応圧力は、メタノールの
生成により圧力は増大するが、常圧〜50kg/cm2
G(ゲージ)、好ましくは、3〜20kg/cm2 Gで
ある。反応時間は、おおよそ、1〜10時間、好ましく
は、2〜5時間である。溶媒としては、水、メタノール
等のアルコール溶媒、又は水〜メタノール混合溶媒等が
使用できる。工業的には、水和ヒドラジン、1−メチル
ヒドラジン、又は1,1−ジメチルヒドラジンの水溶液
を用いる方法もある。
は、90〜110℃であり、反応圧力は、メタノールの
生成により圧力は増大するが、常圧〜50kg/cm2
G(ゲージ)、好ましくは、3〜20kg/cm2 Gで
ある。反応時間は、おおよそ、1〜10時間、好ましく
は、2〜5時間である。溶媒としては、水、メタノール
等のアルコール溶媒、又は水〜メタノール混合溶媒等が
使用できる。工業的には、水和ヒドラジン、1−メチル
ヒドラジン、又は1,1−ジメチルヒドラジンの水溶液
を用いる方法もある。
【0017】1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカ
ーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイトの合成後、反応混合物を減圧濃縮し、未
反応の水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジンまたは
1,1−ジメチルヒドラジンおよびジメチルカーボネイ
トと、メタノール等のアルコール溶媒を留去する。この
濃縮液は、一般に1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムカーボネイト及び/または1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムビカーボネイトの白色結晶を含有する濃縮
液として得られるので、これに、適当量の超純水を加
え、結晶を溶解し、淡黄色の1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液として、以
下の電気分解処理に付する。
ーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイトの合成後、反応混合物を減圧濃縮し、未
反応の水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジンまたは
1,1−ジメチルヒドラジンおよびジメチルカーボネイ
トと、メタノール等のアルコール溶媒を留去する。この
濃縮液は、一般に1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムカーボネイト及び/または1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムビカーボネイトの白色結晶を含有する濃縮
液として得られるので、これに、適当量の超純水を加
え、結晶を溶解し、淡黄色の1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液として、以
下の電気分解処理に付する。
【0018】[電気分解]本発明によれば、上記のよう
にして得た1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカー
ボネイト及び/または1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムビカーボネイトを、陽イオン交換膜を隔膜とする
電気分解に付して、1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドを生成させる。
にして得た1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカー
ボネイト及び/または1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムビカーボネイトを、陽イオン交換膜を隔膜とする
電気分解に付して、1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドを生成させる。
【0019】本発明の電気分解法は、通常、陽イオン交
換膜で陽極室と陰極室とに区画された一般的な電解槽が
使用され、その形式は特に限定されない。
換膜で陽極室と陰極室とに区画された一般的な電解槽が
使用され、その形式は特に限定されない。
【0020】本発明に使用する陽イオン交換膜は、それ
自体公知の陽イオン交換膜、例えばスルフォン酸基、カ
ルボン酸基、ホスフォン酸基等の陽イオン交換基を有す
るものであり、好適にはフッ素樹脂を骨格とするものが
使用される。フッ素樹脂系の<ナフィオン966>ある
いは<ナフィオン350>(デュポン社製)等のスルフ
ォン酸系の陽イオン交換膜が好適に使用できる。
自体公知の陽イオン交換膜、例えばスルフォン酸基、カ
ルボン酸基、ホスフォン酸基等の陽イオン交換基を有す
るものであり、好適にはフッ素樹脂を骨格とするものが
使用される。フッ素樹脂系の<ナフィオン966>ある
いは<ナフィオン350>(デュポン社製)等のスルフ
ォン酸系の陽イオン交換膜が好適に使用できる。
【0021】本発明に使用する陽極は、耐食性の基体上
に白金族の金属あるいはその酸化物を含む被膜を形成し
た電極やマグネタイト等の酸化性雰囲気での耐食性の大
きな電極を使用することができる。また、本発明に使用
する陰極は、ステンレス鋼およびニッケル等のアルカリ
に侵されない金属を使用することができる。これらの陽
極および陰極は、板状、棒状、網状又は多孔板状等のい
ずれの形状でも使用できる。
に白金族の金属あるいはその酸化物を含む被膜を形成し
た電極やマグネタイト等の酸化性雰囲気での耐食性の大
きな電極を使用することができる。また、本発明に使用
する陰極は、ステンレス鋼およびニッケル等のアルカリ
に侵されない金属を使用することができる。これらの陽
極および陰極は、板状、棒状、網状又は多孔板状等のい
ずれの形状でも使用できる。
【0022】本発明において、1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液の電気分
解は、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネ
イト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイト水溶液を、電解槽の陽極室に供給し、陰
極室に超純水を供給し、両極間に直流電圧を印加するこ
とによって行われるが、その電流密度は1〜100A/
dm2 、好ましくは3〜50A/dm2 、電圧は0.1
〜30V、好ましくは1〜10Vである。
ヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液の電気分
解は、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネ
イト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイト水溶液を、電解槽の陽極室に供給し、陰
極室に超純水を供給し、両極間に直流電圧を印加するこ
とによって行われるが、その電流密度は1〜100A/
dm2 、好ましくは3〜50A/dm2 、電圧は0.1
〜30V、好ましくは1〜10Vである。
【0023】本発明において、電気分解の温度は、10
〜50℃の範囲にあることが好ましい。
〜50℃の範囲にあることが好ましい。
【0024】本発明において、電気分解は、回分式およ
び連続式のいずれの方法でも行うことができる。
び連続式のいずれの方法でも行うことができる。
【0025】本発明において、陽極室に供給する原料濃
度は、1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%であ
る。
度は、1〜60重量%、好ましくは5〜50重量%であ
る。
【0026】本発明において、陰極室には、超純水が供
給されるが、電気分解開始時は、超純水単独では電気伝
導度が低く電気分解が起こりがたいので、目的物の高純
度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
を少量、例えば0.01〜5重量%程度添加した溶液を
用いることが望ましい。
給されるが、電気分解開始時は、超純水単独では電気伝
導度が低く電気分解が起こりがたいので、目的物の高純
度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
を少量、例えば0.01〜5重量%程度添加した溶液を
用いることが望ましい。
【0027】本発明において、電気分解は清浄な窒素又
はアルゴン等の不活性ガスの雰囲気下に行うことが望ま
しい。
はアルゴン等の不活性ガスの雰囲気下に行うことが望ま
しい。
【0028】電気分解終了後、陰極室には、1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド水溶液が回収
される。必ずしも、この場合に限定されないが、この水
溶液中には、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドの分解生成物であるアンモニアと、トリメチ
ルアミンとが共存しているのが一般的である。この場合
にも、この混合水溶液を濃縮することによって、アンモ
ニアと、トリメチルアミンを完全に留去し、必要に応じ
て、更に活性炭による吸着処理を行うことにより、高純
度の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドを製造することができる。
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド水溶液が回収
される。必ずしも、この場合に限定されないが、この水
溶液中には、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドの分解生成物であるアンモニアと、トリメチ
ルアミンとが共存しているのが一般的である。この場合
にも、この混合水溶液を濃縮することによって、アンモ
ニアと、トリメチルアミンを完全に留去し、必要に応じ
て、更に活性炭による吸着処理を行うことにより、高純
度の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドを製造することができる。
【0029】実際に、上記混合水溶液を減圧濃縮した結
果では、減圧濃縮後の1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシド水溶液中のアンモニアと、トリメチ
ルアミンは、イオンクロマトグラフィーで分析の結果、
いずれも検出限界以下であった。
果では、減圧濃縮後の1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシド水溶液中のアンモニアと、トリメチ
ルアミンは、イオンクロマトグラフィーで分析の結果、
いずれも検出限界以下であった。
【0030】ところが、減圧濃縮後の1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムヒドロキシド水溶液は、淡黄色で
あり、且つ微量のアミン臭も残存している場合もある。
更に、Na,Ca,Fe,Ni,Cr等の金属不純物の
含有量も数10ppbである場合もある。そこで、減圧
濃縮後の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロ
キシド水溶液を活性炭で処理することにより、無色、無
臭、且つNa,Ca,Fe,Ni,Cr等の金属不純物
の含有量<10ppbの高純度1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液を得ることができ
た。
メチルヒドラジニウムヒドロキシド水溶液は、淡黄色で
あり、且つ微量のアミン臭も残存している場合もある。
更に、Na,Ca,Fe,Ni,Cr等の金属不純物の
含有量も数10ppbである場合もある。そこで、減圧
濃縮後の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロ
キシド水溶液を活性炭で処理することにより、無色、無
臭、且つNa,Ca,Fe,Ni,Cr等の金属不純物
の含有量<10ppbの高純度1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液を得ることができ
た。
【0031】精製工程に用いる活性炭の種類は、石炭
系、ヤシガラ系活性炭のいずれでもよい。また、その形
状は、粒状、球状、破砕炭等が適している。使用方法
は、カラムに活性炭を充填し、1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液を通液させるか、又
は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
水溶液に活性炭を加えて攪拌後、活性炭を濾過し、高純
度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
水溶液を得る方法がある。活性炭使用量は、1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド水溶液の3〜
15重量%である。
系、ヤシガラ系活性炭のいずれでもよい。また、その形
状は、粒状、球状、破砕炭等が適している。使用方法
は、カラムに活性炭を充填し、1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液を通液させるか、又
は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
水溶液に活性炭を加えて攪拌後、活性炭を濾過し、高純
度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
水溶液を得る方法がある。活性炭使用量は、1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド水溶液の3〜
15重量%である。
【0032】本発明によれば、かくして、1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを、高純度の水
溶液の形で製造することができる。本発明による1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドは、こ
の水溶液の形で、前述した用途、フオトレジスト現像液
や、界面活性剤、エラストマー、重合触媒、医薬、農
薬、アミンイミド中間体原料の用途に用いることができ
る。
トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを、高純度の水
溶液の形で製造することができる。本発明による1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドは、こ
の水溶液の形で、前述した用途、フオトレジスト現像液
や、界面活性剤、エラストマー、重合触媒、医薬、農
薬、アミンイミド中間体原料の用途に用いることができ
る。
【0033】[包接化合物及びその製造]1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドは、強い吸湿性
を有する強塩基化合物であり、溶媒を濃縮後、結晶とし
て1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
を単離することは困難である。しかしながら、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドをゲスト分
子とし、1,1’−ビス−β−ナフトール等のホスト分
子とを反応させることにより、1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド包接錯体を結晶として単離
することができる。
トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドは、強い吸湿性
を有する強塩基化合物であり、溶媒を濃縮後、結晶とし
て1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
を単離することは困難である。しかしながら、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドをゲスト分
子とし、1,1’−ビス−β−ナフトール等のホスト分
子とを反応させることにより、1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド包接錯体を結晶として単離
することができる。
【0034】包接錯体合成に使用するホスト化合物とし
ては、例えば特公平6−21017号公報に記載されて
いるフェノール化合物を挙げることができるが、特に好
適なものとして、下記式(12)
ては、例えば特公平6−21017号公報に記載されて
いるフェノール化合物を挙げることができるが、特に好
適なものとして、下記式(12)
【化12】 で表される1,1’−ビス−β−ナフトールを挙げるこ
とができる。
とができる。
【0035】上記式(12)の1,1’−ビス−β−ナ
フトールと、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドとを、水又はメタノール、エタノール等アル
コール溶媒中で、結晶を加熱溶解後、室温で放置するこ
とにより、下記反応式(13)
フトールと、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドとを、水又はメタノール、エタノール等アル
コール溶媒中で、結晶を加熱溶解後、室温で放置するこ
とにより、下記反応式(13)
【化13】 に示すとおり、化学量論比で結晶性の1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムヒドロキシド/1,1’−ビス−
β−ナフトール包接錯体が生成する。
メチルヒドラジニウムヒドロキシド/1,1’−ビス−
β−ナフトール包接錯体が生成する。
【0036】具体的には、1,1’−ビス−β−ナフト
ール及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロ
キシド水溶液を、1,1’−ビス−β−ナフトール/
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド=
1/1乃至1/2(モル比)となるような割合で、純水
あるいは純水〜精製メタノール混合溶媒と共に反応器に
仕込み、加熱溶解させる。加熱溶解後、室温で1〜2日
間放置することにより1,1’−ビス−β−ナフトール
/1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
包接錯体結晶が析出する。ろ過又は遠心分離後、水洗、
乾燥し、化学量論比の結晶性包接錯体を結晶として得る
ことができる。
ール及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロ
キシド水溶液を、1,1’−ビス−β−ナフトール/
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド=
1/1乃至1/2(モル比)となるような割合で、純水
あるいは純水〜精製メタノール混合溶媒と共に反応器に
仕込み、加熱溶解させる。加熱溶解後、室温で1〜2日
間放置することにより1,1’−ビス−β−ナフトール
/1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
包接錯体結晶が析出する。ろ過又は遠心分離後、水洗、
乾燥し、化学量論比の結晶性包接錯体を結晶として得る
ことができる。
【0037】この包接錯体では、極めて純度の高い状態
で、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドが包接錯体中に取り込まれているので、この包接錯体
を種々の用途に用いることができる。例えば、これを単
離し、目的物である1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドの構造確認を行うことができる。ま
た、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドの高純度原料として使用することもできる。
で、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドが包接錯体中に取り込まれているので、この包接錯体
を種々の用途に用いることができる。例えば、これを単
離し、目的物である1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシドの構造確認を行うことができる。ま
た、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドの高純度原料として使用することもできる。
【0038】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるも
のではない。1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカ
ーボネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムビカーボネイト、及び1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムヒドロキシドは、NHCl滴定、又はイオ
ンクロマトグラフイーで定量した。
するが、本発明はこれらの例によって何ら制限されるも
のではない。1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカ
ーボネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムビカーボネイト、及び1,1,1−トリメチルヒ
ドラジニウムヒドロキシドは、NHCl滴定、又はイオ
ンクロマトグラフイーで定量した。
【0039】(実施例1) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1−ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト148.1g(1.64m
ol)、メタノール75.0g、水50.0gを、ジル
コニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、室温
から104℃まで、50分で昇温した。昇温時の圧力
は、6.5kg/cm2 Gまで上昇した。その後、97
〜106℃で、3時間反応した。反応終了時の圧力は1
4.7kg/cm2 Gであった。反応終了後、反応液3
61.1gを濃縮し、未反応の1,1−ジメチルヒドラ
ジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを留去し、
濃縮液227.3gを得た。濃縮液中には白色結晶が析
出していた。白色結晶を含有する濃縮液に、超純水10
8.6gを加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、無臭、
淡黄色の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボ
ネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムビカーボネイト水溶液335.9gを得た。NHCl
滴定より、含量61.6wt%,206.9g(1.5
2mol)、収率92.7%であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1−ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト148.1g(1.64m
ol)、メタノール75.0g、水50.0gを、ジル
コニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、室温
から104℃まで、50分で昇温した。昇温時の圧力
は、6.5kg/cm2 Gまで上昇した。その後、97
〜106℃で、3時間反応した。反応終了時の圧力は1
4.7kg/cm2 Gであった。反応終了後、反応液3
61.1gを濃縮し、未反応の1,1−ジメチルヒドラ
ジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを留去し、
濃縮液227.3gを得た。濃縮液中には白色結晶が析
出していた。白色結晶を含有する濃縮液に、超純水10
8.6gを加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、無臭、
淡黄色の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボ
ネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムビカーボネイト水溶液335.9gを得た。NHCl
滴定より、含量61.6wt%,206.9g(1.5
2mol)、収率92.7%であった。
【0040】(実施例2) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1‐ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト147.7g(1.64m
ol)、水125.0gを、ジルコニウム製500ml
のオートクレーブに仕込み、100〜110℃で、3.
5時間反応した。反応時の圧力は、3.8〜20.1k
g/cm2 Gであった。反応終了後、反応液360.0
gを濃縮し、未反応の1,1−ジメチルヒドラジン、ジ
メチルカーボネイト及び生成メタノールを留去し、白色
結晶を含有する濃縮液に、適当量の超純水を加え、結晶
を溶解し、弱アルカリ性、無臭、淡黄色の1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液31
4.1gを得た。NHCl滴定より、含量62.2wt
%,195.3g(1.44mol)、収率87.5%
であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1‐ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト147.7g(1.64m
ol)、水125.0gを、ジルコニウム製500ml
のオートクレーブに仕込み、100〜110℃で、3.
5時間反応した。反応時の圧力は、3.8〜20.1k
g/cm2 Gであった。反応終了後、反応液360.0
gを濃縮し、未反応の1,1−ジメチルヒドラジン、ジ
メチルカーボネイト及び生成メタノールを留去し、白色
結晶を含有する濃縮液に、適当量の超純水を加え、結晶
を溶解し、弱アルカリ性、無臭、淡黄色の1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液31
4.1gを得た。NHCl滴定より、含量62.2wt
%,195.3g(1.44mol)、収率87.5%
であった。
【0041】(実施例3) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1−ジメチルヒドラジン30.1g(0.50mo
l)、ジメチルカーボネイト45.0g(0.50mo
l)、メタノール150.0g、水100.0gを、ジ
ルコニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、1
00〜104℃で、3時間反応した。反応時の圧力は、
4.2〜8.5kg/cm2 Gであった。反応終了後、
反応液318.2gを濃縮し、末反応の1,1−ジメチ
ルヒドラジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを
留去し、白色結晶を含有する濃縮液に、適当量の超純水
を加え、結晶を溶解し、淡黄色の1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液15
3.9gを得た。NHCl滴定より、含量33.9wt
%,52.2g(0.38mol)、収率76.6%で
あった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1−ジメチルヒドラジン30.1g(0.50mo
l)、ジメチルカーボネイト45.0g(0.50mo
l)、メタノール150.0g、水100.0gを、ジ
ルコニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、1
00〜104℃で、3時間反応した。反応時の圧力は、
4.2〜8.5kg/cm2 Gであった。反応終了後、
反応液318.2gを濃縮し、末反応の1,1−ジメチ
ルヒドラジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを
留去し、白色結晶を含有する濃縮液に、適当量の超純水
を加え、結晶を溶解し、淡黄色の1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液15
3.9gを得た。NHCl滴定より、含量33.9wt
%,52.2g(0.38mol)、収率76.6%で
あった。
【0042】(実施例4) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1−ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト147.7g(1.64m
ol)、メタノール75.0g、水50.0gを、ジル
コニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、79
〜85℃で、3.5時間反応した。反応時の圧力は、
1.3〜5.3kg/cm2 Gであった。反応終了後、
反応液365.8gを濃縮し、未反応の1,1−ジメチ
ルヒドラジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを
留去し、白色結晶を含有する濃縮液に、適当量の超純水
を加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、無臭、淡黄色の
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又
は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイ
ト水溶液269.8gを得た。NHCl滴定より、含量
68.8wt%,185.5g(1.36mol)、収
率83.1%であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン] 1,1−ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト147.7g(1.64m
ol)、メタノール75.0g、水50.0gを、ジル
コニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、79
〜85℃で、3.5時間反応した。反応時の圧力は、
1.3〜5.3kg/cm2 Gであった。反応終了後、
反応液365.8gを濃縮し、未反応の1,1−ジメチ
ルヒドラジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを
留去し、白色結晶を含有する濃縮液に、適当量の超純水
を加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、無臭、淡黄色の
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又
は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイ
ト水溶液269.8gを得た。NHCl滴定より、含量
68.8wt%,185.5g(1.36mol)、収
率83.1%であった。
【0043】(実施例5) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン]{常圧
反応} 1,1−ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト147.7g(1.64m
ol)、メタノール75.0g、水50.0gを、ガラ
ス製四つ口フラスコに仕込み、75〜79℃、加熱還流
下で、8.5時間反応した。反応終了後、反応液32
4.7gを50℃濃縮し、未反応の1,1−ジメチルヒ
ドラジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを留去
し、白色結晶を含有する濃縮液151.3gに、超純水
160.4gを加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、無
臭、淡黄色の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカ
ーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイト水溶液311.7gを得た。NHCl滴
定より、含量52.0wt%,162.2g(1.19
mol)、収率72.6%であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1,1−ジメチルヒドラジン]{常圧
反応} 1,1−ジメチルヒドラジン98.8g(1.64mo
l)、ジメチルカーボネイト147.7g(1.64m
ol)、メタノール75.0g、水50.0gを、ガラ
ス製四つ口フラスコに仕込み、75〜79℃、加熱還流
下で、8.5時間反応した。反応終了後、反応液32
4.7gを50℃濃縮し、未反応の1,1−ジメチルヒ
ドラジン、ジメチルカーボネイトと、メタノールを留去
し、白色結晶を含有する濃縮液151.3gに、超純水
160.4gを加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、無
臭、淡黄色の1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカ
ーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイト水溶液311.7gを得た。NHCl滴
定より、含量52.0wt%,162.2g(1.19
mol)、収率72.6%であった。
【0044】(実施例6) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[水和ヒドラジン] 水和ヒドラジン40.1g(0.80mol)、ジメチ
ルカーボネイト216.2g(2.40mol)、メタ
ノール50.0g、水50.0gを、ジルコニウム製5
00mlのオートクレーブに仕込み、12℃から118
℃まで、1.5時間で昇温した。昇温時の圧力は、3.
8kg/cm2 Gまで上昇した。その後、118−13
8℃で、5時間反応した。反応終了時の圧力は、42.
0kg/cm2 Gであった。反応終了後、反応液30
7.8gを濃縮し、未反応の水和ヒドラジン、ジメチル
カーボネイトと、メタノール等、を留去し、淡黄色の
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液71.4gを得た。イオンクロマトグラ
フィーより含量7.9wt%,5.7g(0.08mo
l)、収率5.2%であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[水和ヒドラジン] 水和ヒドラジン40.1g(0.80mol)、ジメチ
ルカーボネイト216.2g(2.40mol)、メタ
ノール50.0g、水50.0gを、ジルコニウム製5
00mlのオートクレーブに仕込み、12℃から118
℃まで、1.5時間で昇温した。昇温時の圧力は、3.
8kg/cm2 Gまで上昇した。その後、118−13
8℃で、5時間反応した。反応終了時の圧力は、42.
0kg/cm2 Gであった。反応終了後、反応液30
7.8gを濃縮し、未反応の水和ヒドラジン、ジメチル
カーボネイトと、メタノール等、を留去し、淡黄色の
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液71.4gを得た。イオンクロマトグラ
フィーより含量7.9wt%,5.7g(0.08mo
l)、収率5.2%であった。
【0045】(実施例7) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1−メチルヒドラジン] 1−メチルヒドラジン46.1g(1.00mol)、
ジメチルカーボネイト180.2g(2.00mo
l)、メタノール50.0g、水50.0gを、ジルコ
ニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、10℃
から105℃まで、30分で昇温した。昇温時の圧力
は、6.1kg/cm2 Gまで上昇した。その後、10
5〜116℃で、4時間反応した。反応終了時の圧力
は、反応中に上昇し45.5kg/cm2 Gを示した。
反応終了後、反応液287.2gを60℃で濃縮し、未
反応の1−メチルヒドラジン、ジメチルカーボネイト
と、メタノールを留去し、濃縮液124.6gに、超純
水115.2gを加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、
無臭、淡黄色の1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
カーボネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムビカーボネイト水溶液239.8gを得た。N
HCl滴定より、含量28.6wt%,68.6g
(0.50mol)、収率50.4%であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイトの合成[1−メチルヒドラジン] 1−メチルヒドラジン46.1g(1.00mol)、
ジメチルカーボネイト180.2g(2.00mo
l)、メタノール50.0g、水50.0gを、ジルコ
ニウム製500mlのオートクレーブに仕込み、10℃
から105℃まで、30分で昇温した。昇温時の圧力
は、6.1kg/cm2 Gまで上昇した。その後、10
5〜116℃で、4時間反応した。反応終了時の圧力
は、反応中に上昇し45.5kg/cm2 Gを示した。
反応終了後、反応液287.2gを60℃で濃縮し、未
反応の1−メチルヒドラジン、ジメチルカーボネイト
と、メタノールを留去し、濃縮液124.6gに、超純
水115.2gを加え、結晶を溶解し、弱アルカリ性、
無臭、淡黄色の1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
カーボネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムビカーボネイト水溶液239.8gを得た。N
HCl滴定より、含量28.6wt%,68.6g
(0.50mol)、収率50.4%であった。
【0046】(実施例8) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成 電解槽は、電極の有効面積が1.8dm2 の一つの陽極
と二つの陰極を有するフローセル型電解槽を使用した。
電解槽を、フッ素樹脂系の陽イオン交換膜である<ナフ
ィオン966>(デュポン社製)で陰極室/陽極室/陰
極室に区画し、電極としては、陽極:DSE電極、陰
極:Ni電極を使用した。実施例1で得られた61.6
wt%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネ
イト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイト水溶液の濃度を9.9wt%に調整した
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液786.7g[1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムビカーボネイトとして77.8g(0.
57mol)]を陽極室に、超純水648.3gを陰極
室にそれぞれ仕込んだ。電解温度、室温〜35℃、電流
密度5.56A/dm2 、電圧4.5−20V、90分
間定電流電解を行った。電解反応の結果、陽極室に65
4.2gの水溶液が得られたが、1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムビカーボネイトは、NHCl滴定で
検出限界以下であった。陰極室に、1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムヒドロキシドと、1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムヒドロキシドの分解生成物である
アンモニア、及びトリメチルアミン{組成:1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド5.2wt%
39.5g(0.43mol)、アンモニア0.2wt
%1.1g(0.07mol)、トリメチルアミン0.
5wt%3.9g(0.07mol)}の混合水溶液7
57.4gが得られた。混合液組成は、NHCl滴定か
ら求めた。陰極室中の1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシド収率75.1%、電流効率88%で
あった。陰極室の1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムヒドロキシド混合水溶液を減圧濃縮することにより、
アンモニア、及びトリメチルアミンを留去し、20.3
wt%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキ
シド水溶液195.0g[39.5g(0.43mo
l)]を得た。1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシド水溶液中のアンモニア、及びトリメチルア
ミンは、イオンクロマトグラフィー分析において検出限
界以下であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成 電解槽は、電極の有効面積が1.8dm2 の一つの陽極
と二つの陰極を有するフローセル型電解槽を使用した。
電解槽を、フッ素樹脂系の陽イオン交換膜である<ナフ
ィオン966>(デュポン社製)で陰極室/陽極室/陰
極室に区画し、電極としては、陽極:DSE電極、陰
極:Ni電極を使用した。実施例1で得られた61.6
wt%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネ
イト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイト水溶液の濃度を9.9wt%に調整した
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液786.7g[1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムビカーボネイトとして77.8g(0.
57mol)]を陽極室に、超純水648.3gを陰極
室にそれぞれ仕込んだ。電解温度、室温〜35℃、電流
密度5.56A/dm2 、電圧4.5−20V、90分
間定電流電解を行った。電解反応の結果、陽極室に65
4.2gの水溶液が得られたが、1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムビカーボネイトは、NHCl滴定で
検出限界以下であった。陰極室に、1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムヒドロキシドと、1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムヒドロキシドの分解生成物である
アンモニア、及びトリメチルアミン{組成:1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド5.2wt%
39.5g(0.43mol)、アンモニア0.2wt
%1.1g(0.07mol)、トリメチルアミン0.
5wt%3.9g(0.07mol)}の混合水溶液7
57.4gが得られた。混合液組成は、NHCl滴定か
ら求めた。陰極室中の1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシド収率75.1%、電流効率88%で
あった。陰極室の1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムヒドロキシド混合水溶液を減圧濃縮することにより、
アンモニア、及びトリメチルアミンを留去し、20.3
wt%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキ
シド水溶液195.0g[39.5g(0.43mo
l)]を得た。1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシド水溶液中のアンモニア、及びトリメチルア
ミンは、イオンクロマトグラフィー分析において検出限
界以下であった。
【0047】(実施例9) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成 実施例8と同一のフローセル型電解槽を使用し、電気分
解を行った。陰極室に、18.9wt%1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,
1,1,ートリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水
溶液609.0g[1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムビカーボネイトとして114.9g(0.84mo
l)]を、陰極室に超純水647.4gをそれぞれ仕込
んだ。電解温度、室温〜35℃、電流0.2−0.6
A、電圧1.5V、7時間、定電圧電解を行った。電解
反応の結果、陽極室に14.0wt%1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液5
85.9g[1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビ
カーボネイトとして82.2g(0.60mol)]が
得られた。陰極室に、1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシドと、1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシドの分解生成物であるアンモニア、
及びトリメチルアミン{組成:1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド1.8wt%11.9g
(0.13mol)、アンモニア0.1wt%0.6g
(0.035mol)、トリメチルアミン0.3wt%
2.0g(0.034mol)}の混合水溶液663.
5gが得られた。混合液組成は、NHCl滴定から求め
た。陰極室中の1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシド収率15.4%であった。陰極室の1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド混合水
溶液を減圧濃縮して、アンモニア及びトリメチルアミン
を留去し、9.9wt%1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシド水溶液120.3g[11.9g
(0.13mol)]を得た。1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液中のアンモニア及び
トリメチルアミンは、イオンクロマトグラフィー分析に
おいて検出限界以下であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成 実施例8と同一のフローセル型電解槽を使用し、電気分
解を行った。陰極室に、18.9wt%1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,
1,1,ートリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水
溶液609.0g[1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムビカーボネイトとして114.9g(0.84mo
l)]を、陰極室に超純水647.4gをそれぞれ仕込
んだ。電解温度、室温〜35℃、電流0.2−0.6
A、電圧1.5V、7時間、定電圧電解を行った。電解
反応の結果、陽極室に14.0wt%1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液5
85.9g[1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビ
カーボネイトとして82.2g(0.60mol)]が
得られた。陰極室に、1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシドと、1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシドの分解生成物であるアンモニア、
及びトリメチルアミン{組成:1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド1.8wt%11.9g
(0.13mol)、アンモニア0.1wt%0.6g
(0.035mol)、トリメチルアミン0.3wt%
2.0g(0.034mol)}の混合水溶液663.
5gが得られた。混合液組成は、NHCl滴定から求め
た。陰極室中の1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシド収率15.4%であった。陰極室の1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド混合水
溶液を減圧濃縮して、アンモニア及びトリメチルアミン
を留去し、9.9wt%1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシド水溶液120.3g[11.9g
(0.13mol)]を得た。1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液中のアンモニア及び
トリメチルアミンは、イオンクロマトグラフィー分析に
おいて検出限界以下であった。
【0048】(実施例10) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成 実施例8と同一のフローセル型電解槽を使用し、電気分
解を行った。陽極室に、13.2wt%1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶
液818.4g[1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムビカーボネイトとして107.7g(0.79mo
l)]{金属不純物:Na25,Ca24,Fe10,
Ni3,Cr1ppb}を、陰極室に超純水702.3
gをそれぞれ仕込んだ。電解温度、室温〜35℃、電流
1.6−9.2A、電圧4.5V、2.5時間、定電圧
電解を行った。電解反応の結果、陽極室に633.9g
の水溶液{金属不純物:Na3,Ca8,Fe1,Ni
6,Cr2ppb}が得られたが、1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトは、NHC
l滴定で検出限界以下であった。陰極室に、1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドと、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの分解生成
物であるアンモニア及びトリメチルアミン{組成:1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド6.9
wt%58.6g(0.64mol)、アンモニア0.
1wt%0.9g(0.055mol)、トリメチルア
ミン0.4wt%3.2g(0.055mol)}{金
属不純物:Na18.Ca14,Fe9,Ni87,C
r1ppb}の混合液851.6gが得られた。混合液
組成は、NHCl滴定から求めた。陰極室中の1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド収率81.
0%であった。陰極室の1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシド混合水溶液を減圧濃縮することに
より、アンモニア及びトリメチルアミンを留去し、1
8.5wt%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシド水溶液317.6g[58.6g(0.64
mol)]を得た。1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシド水溶液中のアンモニア及びトリメチル
アミンは、イオンクロマトグラフィー分析において検出
限界以下であった。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成 実施例8と同一のフローセル型電解槽を使用し、電気分
解を行った。陽極室に、13.2wt%1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶
液818.4g[1,1,1−トリメチルヒドラジニウ
ムビカーボネイトとして107.7g(0.79mo
l)]{金属不純物:Na25,Ca24,Fe10,
Ni3,Cr1ppb}を、陰極室に超純水702.3
gをそれぞれ仕込んだ。電解温度、室温〜35℃、電流
1.6−9.2A、電圧4.5V、2.5時間、定電圧
電解を行った。電解反応の結果、陽極室に633.9g
の水溶液{金属不純物:Na3,Ca8,Fe1,Ni
6,Cr2ppb}が得られたが、1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトは、NHC
l滴定で検出限界以下であった。陰極室に、1,1,1
−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドと、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの分解生成
物であるアンモニア及びトリメチルアミン{組成:1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド6.9
wt%58.6g(0.64mol)、アンモニア0.
1wt%0.9g(0.055mol)、トリメチルア
ミン0.4wt%3.2g(0.055mol)}{金
属不純物:Na18.Ca14,Fe9,Ni87,C
r1ppb}の混合液851.6gが得られた。混合液
組成は、NHCl滴定から求めた。陰極室中の1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド収率81.
0%であった。陰極室の1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシド混合水溶液を減圧濃縮することに
より、アンモニア及びトリメチルアミンを留去し、1
8.5wt%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシド水溶液317.6g[58.6g(0.64
mol)]を得た。1,1,1−トリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシド水溶液中のアンモニア及びトリメチル
アミンは、イオンクロマトグラフィー分析において検出
限界以下であった。
【0049】(実施例11) 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成及び活性炭処理に
よる高純度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒド
ロキシドの製造 実施例8と同一のフローセル型電解槽を使用し、電気分
解を行った。陽極室に14.5wt%1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液1
267.1g[1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイトとして183.9g(1.35mo
l)]{金属不純物:Na35,Ca33,Fe14,
Ni1,Cr1ppb}を、陰極室に超純水676.0
gをそれぞれ仕込んだ。電解温度、室温〜35℃、電流
4.0−8.8A、電圧4.0V、4.5時間、定電圧
電解を行った。電解反応の結果、陽極室に0.6wt%
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液966.6g[1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムビカーボネイトとして5.8g(0.0
4mol)]{金属不純物:Na31,Ca27,Fe
3,Ni23,Cr4ppb}が得られた。陰極室に、
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
と、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドの分解生成物であるアンモニア及びトリメチルアミン
{組成:1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロ
キシド9.4wt%86.7g(0.94mol)、ア
ンモニア0.4w%3.2g(0.19mol)、トリ
メチルアミン1.2wt%11.3g(0.19mo
l)}{金属不純物:Na37,Ca27,Fe33,
Ni147,Cr1ppb}の混合水溶液919.4g
が得られた。混合水溶液組成は、NHCl滴定から求め
た。陰極室中の1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシド収率69.7%であった。陰極室の1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド混合水
溶液884.4gを、50℃で、減圧濃縮し、アンモニ
ア及びトリメチルアミンを留去することにより、淡黄色
の19.0wt%1,1,1,ートリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシド水溶液437.8g[83.1g
(0.90mol)]を得た。1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液中のアンモニア及び
トリメチルアミンは、イオンクロマトグラフィー分析に
おいて検出限界以下であった。更に、淡黄色の19.0
w%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ド水溶液393.8g[74.8g(0.81mo
l)]を、石炭系粒状活性炭62.6gを充填したカラ
ムで処理することにより、無色、無臭の15.7wt%
高純度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキ
シド水溶液392.2g[61.8g(0.67mo
l)]を得た。回収率は、82.6%であった。高純度
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド水
溶液中の金属不純物はNa7,Ca5,Fe3,Ni
1,Cr2ppbで、その他の不純物はCl 1pp
m、1,1−ジメチルヒドラジン1ppm、ジメチルカ
ーボネイト100ppm、炭酸塩分0.02%、アンモ
ニア250ppm、トリメチルアミン50ppmであっ
た。
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液の電気分解による1,1,1−トリメチ
ルヒドラジニウムヒドロキシドの合成及び活性炭処理に
よる高純度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒド
ロキシドの製造 実施例8と同一のフローセル型電解槽を使用し、電気分
解を行った。陽極室に14.5wt%1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト水溶液1
267.1g[1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ビカーボネイトとして183.9g(1.35mo
l)]{金属不純物:Na35,Ca33,Fe14,
Ni1,Cr1ppb}を、陰極室に超純水676.0
gをそれぞれ仕込んだ。電解温度、室温〜35℃、電流
4.0−8.8A、電圧4.0V、4.5時間、定電圧
電解を行った。電解反応の結果、陽極室に0.6wt%
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及
び/又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカー
ボネイト水溶液966.6g[1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムビカーボネイトとして5.8g(0.0
4mol)]{金属不純物:Na31,Ca27,Fe
3,Ni23,Cr4ppb}が得られた。陰極室に、
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
と、1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドの分解生成物であるアンモニア及びトリメチルアミン
{組成:1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロ
キシド9.4wt%86.7g(0.94mol)、ア
ンモニア0.4w%3.2g(0.19mol)、トリ
メチルアミン1.2wt%11.3g(0.19mo
l)}{金属不純物:Na37,Ca27,Fe33,
Ni147,Cr1ppb}の混合水溶液919.4g
が得られた。混合水溶液組成は、NHCl滴定から求め
た。陰極室中の1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシド収率69.7%であった。陰極室の1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド混合水
溶液884.4gを、50℃で、減圧濃縮し、アンモニ
ア及びトリメチルアミンを留去することにより、淡黄色
の19.0wt%1,1,1,ートリメチルヒドラジニ
ウムヒドロキシド水溶液437.8g[83.1g
(0.90mol)]を得た。1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド水溶液中のアンモニア及び
トリメチルアミンは、イオンクロマトグラフィー分析に
おいて検出限界以下であった。更に、淡黄色の19.0
w%1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ド水溶液393.8g[74.8g(0.81mo
l)]を、石炭系粒状活性炭62.6gを充填したカラ
ムで処理することにより、無色、無臭の15.7wt%
高純度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキ
シド水溶液392.2g[61.8g(0.67mo
l)]を得た。回収率は、82.6%であった。高純度
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド水
溶液中の金属不純物はNa7,Ca5,Fe3,Ni
1,Cr2ppbで、その他の不純物はCl 1pp
m、1,1−ジメチルヒドラジン1ppm、ジメチルカ
ーボネイト100ppm、炭酸塩分0.02%、アンモ
ニア250ppm、トリメチルアミン50ppmであっ
た。
【0050】(実施例12) 1,1’−ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムヒドロキシド包接錯体の合成 1,1’−ビス−β−ナフトール8.6g(0.03m
ol)と、23.6wt%1,1,1−トリメチルヒド
ラジニウムヒドロキシド水溶液23.4g(0.06m
ol)を、メタノール50.0gに加え、50℃に加熱
し、1,1’−ビス−β−ナフトール結晶を溶解させ
た。溶解後、室温まで冷却することにより、1,1’−
ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシド包接錯体結晶2.3g、収率2
0.8%で単離した。NMR及び元素分析より、1,
1’−ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド包接錯体の包接比が、1,
1’−ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド/水=1/1/0.5であ
ること、及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドの構造を確認した。
チルヒドラジニウムヒドロキシド包接錯体の合成 1,1’−ビス−β−ナフトール8.6g(0.03m
ol)と、23.6wt%1,1,1−トリメチルヒド
ラジニウムヒドロキシド水溶液23.4g(0.06m
ol)を、メタノール50.0gに加え、50℃に加熱
し、1,1’−ビス−β−ナフトール結晶を溶解させ
た。溶解後、室温まで冷却することにより、1,1’−
ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシド包接錯体結晶2.3g、収率2
0.8%で単離した。NMR及び元素分析より、1,
1’−ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド包接錯体の包接比が、1,
1’−ビス−β−ナフトール/1,1,1−トリメチル
ヒドラジニウムヒドロキシド/水=1/1/0.5であ
ること、及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒ
ドロキシドの構造を確認した。
【0051】(包接錯体結晶データ) mp 214−215℃(分解) IR 3400−2700cm-1 (−OH) NMR(DMSO−d6 〜CDCl3 ) 3.37 ppm(9H,s,−CH3 ) 6.16−6.87 (2H,bs,−NH2 ) 7.30−7.80 (8H,m,Ar−H) 8.03−8.40 (4H,m,Ar−H) 8.90 (1H,s,Ar−OH) ここで、Ar=1,1’−ビス−β−ナフトール 元素分析 Anal.Calcd.forC23H25N2O2・1/2H2O C 74.57 N 7.56 Found C 74.62 N 7.52
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、水和ヒドラジン、1−
メチルヒドラジン又は1,1−ジメチルヒドラジンとジ
メチルカーボネイトを反応させることにより、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト
を得、次いで、これを陽イオン交換膜を隔膜とする電気
分解に付して、1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシドを製造することができる。この方法では、
容易に入手しうる原料から、少ない工程数で、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを製造でき
るという利点がある。1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシドには、その分解生成物であるアンモ
ニアとトリメチルアミンが混入する傾向があるが、生成
する水溶液を濃縮することにより、アンモニアとトリメ
チルアミンを容易に留去して、除くことができ、更に、
活性炭処理により高純度1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシドを得ることができる。得られる
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
は、無色、無臭、且つ高純度の強塩基性化合物であり、
フォトレジスト現像液としての用途のみならず、界面活
性剤、エラストマー、重合触媒、医薬、農薬、アミンイ
ミド中間体原料として有用な医薬、農薬および機能性材
料などの分野において極めて有用である。
メチルヒドラジン又は1,1−ジメチルヒドラジンとジ
メチルカーボネイトを反応させることにより、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト及び/又は
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイト
を得、次いで、これを陽イオン交換膜を隔膜とする電気
分解に付して、1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシドを製造することができる。この方法では、
容易に入手しうる原料から、少ない工程数で、1,1,
1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを製造でき
るという利点がある。1,1,1−トリメチルヒドラジ
ニウムヒドロキシドには、その分解生成物であるアンモ
ニアとトリメチルアミンが混入する傾向があるが、生成
する水溶液を濃縮することにより、アンモニアとトリメ
チルアミンを容易に留去して、除くことができ、更に、
活性炭処理により高純度1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムヒドロキシドを得ることができる。得られる
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド
は、無色、無臭、且つ高純度の強塩基性化合物であり、
フォトレジスト現像液としての用途のみならず、界面活
性剤、エラストマー、重合触媒、医薬、農薬、アミンイ
ミド中間体原料として有用な医薬、農薬および機能性材
料などの分野において極めて有用である。
Claims (7)
- 【請求項1】 1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
カーボネイト及び/又は1,1,1−トリメチルヒドラ
ジニウムビカーボネイトを、陽イオン交換膜を隔膜とす
る電気分解に付することを特徴とする1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムヒドロキシドの製造方法。 - 【請求項2】 水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン
又は1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイ
トとを反応させることを特徴とする1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリ
メチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法。 - 【請求項3】 水和ヒドラジン、1−メチルヒドラジン
又は1,1−ジメチルヒドラジンとジメチルカーボネイ
トとを反応させ、得られる1,1,1−トリメチルヒド
ラジニウムカーボネイト及び/又は1,1,1−トリメ
チルヒドラジニウムビカーボネイトを、陽イオン交換膜
を隔膜とする電気分解に付することを特徴とする1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの製造
方法。 - 【請求項4】 電気分解により生成する1,1,1−ト
リメチルヒドラジニウムヒドロキシドの水溶液がその分
解生成物であるアンモニア及びトリメチルアミンを含有
するものであり、更に、該水溶液を濃縮することにより
アンモニアとトリメチルアミンを留去し、1,1,1−
トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドを水溶液として
回収することを特徴とする請求項1または3に記載の
1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの
製造方法。 - 【請求項5】 1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシドの水溶液を活性炭処理することにより、高
純度1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドを回収することを特徴とする請求項4に記載の1,
1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシドの製造
方法。 - 【請求項6】 ジメチルカーボネイトとの反応を、温度
70〜120℃、圧力 常圧〜50kg/cm2 G、
時間 2〜7時間、及び極性溶媒の存在下で行う請求項
2または3に記載の製造方法。 - 【請求項7】 1,1,1−トリメチルヒドラジニウム
ヒドロキシドをゲスト分子とし、1,1’−ビス−β−
ナフトールをホスト分子として反応させることを特徴と
する1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシ
ドの包接錯体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17634998A JP2000007635A (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17634998A JP2000007635A (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000007635A true JP2000007635A (ja) | 2000-01-11 |
Family
ID=16012056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17634998A Withdrawn JP2000007635A (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000007635A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117384063A (zh) * | 2023-08-29 | 2024-01-12 | 东力(南通)化工有限公司 | 一种三甲基肼的合成工艺及产品 |
-
1998
- 1998-06-23 JP JP17634998A patent/JP2000007635A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117384063A (zh) * | 2023-08-29 | 2024-01-12 | 东力(南通)化工有限公司 | 一种三甲基肼的合成工艺及产品 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3962434B2 (ja) | アスコルビン酸の電気化学的回収方法 | |
| JPS6315355B2 (ja) | ||
| LT5598B (lt) | 3-(2,2,2-trimetilhidrazinio)propionato dihidrato gavimo būdas | |
| JPH07503962A (ja) | ペルフルオロカーボンの精製方法および精製されたペルフルオロカーボンの使用 | |
| JPH0532610A (ja) | 1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリドの製造方法 | |
| JP2000007635A (ja) | 1,1,1−トリメチルヒドラジニウムヒドロキシド及び1,1,1−トリメチルヒドラジニウムカーボネイト又は1,1,1−トリメチルヒドラジニウムビカーボネイトの製造方法 | |
| CN1436165A (zh) | 制备5-氨基水杨酸的方法 | |
| JP3478893B2 (ja) | 高純度コリンの製造方法 | |
| JP2000204094A (ja) | アミンボランの製造方法 | |
| JPH06173054A (ja) | 炭酸(水素)テトラアルキルアンモニウム水溶液の精製方法及び水酸化テトラアルキルアンモニウム水溶液の製造方法 | |
| JP2735737B2 (ja) | ジ炭酸ジアルキルエステルの製造方法 | |
| JP5661762B2 (ja) | ヨウ素化剤の製造方法 | |
| JPH1150285A (ja) | 高純度β−ヒドロキシエチルトリエチルアンモニウムヒドロキシドの製造方法 | |
| JP2000007636A (ja) | 高純度β−ヒドロキシエチルジメチルヒドラジニウムヒドロキシドの製造方法 | |
| JPH1150286A (ja) | 高純度有機カルボン酸・コリン塩及び高純度コリンの製造方法 | |
| JP3282633B2 (ja) | 水酸化第四級アンモニウム水溶液の製造方法 | |
| JPH01224202A (ja) | 有機沃素化合物を含有する廃液から沃素を回収する方法 | |
| RU2002855C1 (ru) | Способ получени гидроксидов четвертичного аммони | |
| JP3424687B2 (ja) | 水酸化第四級アンモニウム水溶液の製造方法 | |
| JPH07196561A (ja) | 電解反応によるアルカリアルコキシドの製造方法 | |
| CN101443481B (zh) | 制备含卤代羰基的化合物的电化学方法 | |
| JPS60258487A (ja) | カルニチン又はカルニチンアミドの水溶液の製法 | |
| JP2001192744A (ja) | ルテニウムの精製法 | |
| JP2001011016A (ja) | 酒石酸低級アルキルジエステルの製造法 | |
| JPH01113338A (ja) | ヒドロキシ安息香酸の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |