JP2000056097A - 改良されたフィルムシャ―プネスを与えるx線発光物品 - Google Patents

改良されたフィルムシャ―プネスを与えるx線発光物品

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JP2000056097A
JP2000056097A JP11177577A JP17757799A JP2000056097A JP 2000056097 A JP2000056097 A JP 2000056097A JP 11177577 A JP11177577 A JP 11177577A JP 17757799 A JP17757799 A JP 17757799A JP 2000056097 A JP2000056097 A JP 2000056097A
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layer
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coating
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Den Bergh Rudy Van
ルディ・ヴァン・デン・バーグ
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燐光体−結合剤層及びそれに適用された保護
被覆を含む例えばプレート、パネル又はウエブの形の発
光物品を提供する。 【解決手段】 結合媒体に分散された燐光体粒子の自己
支持又は被支持層、及びそれに隣接する保護被覆を含む
発光物品において、前記保護被覆が結合剤に加えて、白
色顔料として二酸化チタンを含むことを特徴とする発光
物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は診断フィルム画像の
改良されたシャープネスを与える放射線感受性発光物品
(luminescent articles)に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線写真においては、被写体の内部
が、X線、γ線及び高エネルギー元素状粒子放射線、例
えばβ線、電子ビーム又は中性子放射線の群に属する高
エネルギー放射線である透過放射線によって再現され
る。透過放射線を可視光及び/又は紫外放射線に変換す
るため、燐光体と称される発光物質が使用される。
【0003】従来の放射線写真システムにおいては、X
線放射線写真は被写体を画像に従って透過したX線によ
って得られ、いわゆる増感スクリーン(X線変換スクリ
ーン)中で相当する強度の光に変換される。増感スクリ
ーン中で燐光体粒子は透過されたX線を吸収し、それを
可視光及び/又は紫外放射線に変換する。写真フィルム
はX線の直接衝撃に対するよりもそれらに対して敏感で
ある。
【0004】実際に、前記スクリーンによって画像に従
って放出された光は、接触している感光性ハロゲン化銀
写真乳剤層を照射し、乳剤層は露光後現像されてその中
にX線画像と一致した銀像を形成する。
【0005】一般的な医療用放射線写真に使用するた
め、X線フィルムはハロゲン化銀乳剤層で両側被覆され
た透明フィルム支持体を含む。X線照射中、前記フィル
ムは二つのX線変換スクリーンの間のカセット内に配置
され、それらのスクリーンのそれぞれは対応するハロゲ
ン化銀乳剤層と接触される。
【0006】一つだけのスクリーンと接触して組み合わ
される片側被覆ハロゲン化銀乳剤フィルムはオートラジ
オグラフィ、改良された画像解像性が極めて重要である
用途、例えばマンモグラフィ及び工業用放射線写真とし
て知られる非破壊試験(NDT)の特定分野において使
用されることが多い。オートラジオグラフは被写体(例
えば生化学研究のためのミクロトームカット)に含まれ
る放射線活性材料によって放出される透過放射線の媒介
を通して形成された写真記録である。
【0007】従来の放射線写真システムに使用するため
に好適な燐光体はX線照射時の高い即発及び画像シャー
プネスに有利な低い残光を有しなければならない。燐光
体を担持する前記プレート又はパネルが中間画像形成材
料としてだけ作用し、最終記録を形成しないこと、及び
最終画像が放射線写真フィルム材料として別の記録媒体
又はディスプレイ上に作られるか又は再現されることは
明らかである。燐光体プレート又はシートはかくして繰
り返し再使用されることができ、プレートの予期される
寿命は主にスクラッチの如き機械的損傷によって限定さ
れる。
【0008】X線変換スクリーンは一般に、支持体、好
適な結合剤に分散された燐光体粒子を含む層及び使用中
前記層を保護するために燐光体含有層にわたって被覆さ
れる保護被覆をこの順序で含む。
【0009】上記X線記録システムではX線変換スクリ
ーンは繰り返し使用されるので、機械的及び化学的損傷
から燐光体含有層を保護するために適当なトップコート
をそれらに与えることが重要である。それゆえ、保護層
は接触する材料との粘着現象を示す傾向及び摩擦を減ら
すレリーフ構造を有し、それはカセットからのフィルム
の装填及び取り出しに好ましく、静電気の発生を減ら
す。
【0010】いったんカセットが装填されると、フィル
ムと一般的なスクリーンの間の接触(それは両スクリー
ンと写真フィルムの間の距離及び接触面積に依存する)
は良好な画像品質を得るために重要である。
【0011】スクリーンのトップコート層の物理的特性
と画像品質の間の関係の最適化は例えばEP−A 05
10754に開示されており、そこには液体放射線硬化
組成物を被覆し、回転スクリーン印刷装置又はグラビア
ローラーによって及び紫外線又は電子ビーム硬化によっ
て前記被覆を硬化することによって被覆にエンボス構造
を与えることによって得られた型押しされた保護層を有
する発光スクリーンが記載されている。
【0012】燐光体層の見地から特に増大した厚さ自体
は放出された光の増大した非シャープネスを生じうる。
これはもし燐光体粒子の量と結合剤の量の間の重量比が
前記燐光体粒子(“顔料”とも称される)の同じ被覆量
について減少するなら望ましくない。結合剤の量を減少
することによってよりシャープな画像を与えるために結
合剤に対する顔料の重量比量を増大することは例えばス
クリーン中の被覆された燐光体層の不十分な弾性及び脆
性のためスクリーンの許容できない操作特性に導く。
【0013】高い吸収性(即ち、低い結合剤対燐光体の
比)を有する薄いスクリーンを製造するための幾つかの
異なる方法が提案されている。最も低い結合剤対燐光体
比は“単一結晶”スクリーン(即ち、結合剤を全く有さ
ないスクリーン)が使用されるとき得られる。かかるス
クリーンを用いて極めて高い解像度(即ち、画像シャー
プネス)を得ることができる。かかるスクリーンは例え
ば支持体上の燐光体材料の真空蒸着によって製造するこ
とができる。しかしながら、この製造法は利用可能な全
ての任意の燐光体を用いて高品質スクリーンを製造する
ために使用することができない。上記製造法は高い結晶
対称を有する燐光体結晶が使用されるときに最良の結果
に導く。例えばアルカリ土類フッ素−ハロゲン化物のよ
うな複雑な結晶構造を有する燐光体は真空蒸着下で(部
分的に)分解する傾向があり、真空蒸着によるスクリー
ンの製造は複雑な結晶構造を有する燐光体を使用する場
合、ほとんど不可能であり、劣った結果に導く。これは
真空蒸着が限られた数の燐光体を用いる場合にだけ良好
に作用することを意味する。さらに、真空蒸着された燐
光体層はそれらに良好な物理的特性を与えるために特別
な処理を受けなければならない。
【0014】それゆえ結合剤に分散された燐光体粒子の
被覆された層を含むスクリーンにおける燐光体層の厚さ
を減少する他の方法が開示されている。結合剤の及び顔
料の被覆量を変えることなしに薄く被覆された燐光体層
を得るための一つの方法はEP−A 0393662に
記載されたように熱可塑性エラストマーの融点又は軟化
点以上の温度で両成分を含有する被覆層を圧縮する方法
を利用することである。この方法によって空隙率は顕著
に低下される。この方法は良好な画像品質を生じるが、
スクリーン又はパネルの追加の操作を要求する。しかし
ながら、この追加の操作は生態学的見地から望ましくな
い。EP−A 0647258には代替物として、分散
媒体に分散された燐光体粒子の自己支持又は被支持層を
含む発光物品において、結合媒体が1以上のゴム状及び
/又はエラストマー状ポリマーからなること、燐光体対
結合媒体の体積比は少なくとも70:30、最大92:
8であること、及び充填率は67%未満であることを特
徴とする発光物品が与えられている。EP−A 064
8254には前記ゴム状ポリマーの詳細な特徴が例えば
CARIFLEX,KRATON,SOLPRENE,TUFPRENE,EUROPRENE ,
BUNA BL などの商品名によって良く知られるそれらのブ
ロックコポリマーとして与えられている。しかしなが
ら、高充填率の燐光体に導く少量の結合剤はこの場合に
おいて少しも脆い層を生じず、燐光体層は層に対して構
造的結合性を与えるためにだけ最小量の結合剤だけを含
有すべきである。この方法はスクリーンの“弾性”に負
担を与えない。それらの高い顔料対結合剤比を有する場
合であっても良好な物理的特性を有するが、スクリーン
は燐光体層において“スクリーン構造モトル”とも称さ
れる“固定スクリーンノイズ”の形成に敏感である。さ
らに、これらのゴム状結合剤は被覆溶液において最適な
溶媒和作用を与え、それによって被覆溶液の最適な流動
性及び乾燥性を与えるためにヘキサンの如きアルカンと
トルエンの混合物又はトルエンに溶解されるべきであ
る。これらの溶媒の使用は生態学的見地から望ましくな
く、そのための解決策がUS−A 5663005にも
たらされている。それによると、高分子結合剤に分散さ
れた燐光体粒子の自己支持又は被支持層を含むスクリー
ンであって、前記燐光体粒子が少なくとも80/20の
体積比で前記結合剤に存在する場合において、前記高分
子結合剤がTg≦0℃のポリマーを少なくとも1種含
み、5000〜10の平均分子量(MGavg)を有
し、少なくとも5重量%(%重量/重量)について酢酸
エチルに溶解すること、及び82容量%の燐光体粒子を
含みかつ100mg/cmの燐光体粒子になるような
厚さを持つ前記ポリマーの自己支持層が少なくとも1%
の破断時の伸びを有することを特徴とするスクリーンが
与えられている。
【0015】好ましい例では前記ポリマーは少なくとも
20重量%(%重量/重量)について酢酸エチルに可溶
性であり、さらに好ましい例では前記結合剤は前記ポリ
マーの少なくとも60重量%を含む。特に好ましいもの
はビニル樹脂、ポリエステル、及びポリウレタン樹脂か
らなる群から選択された少なくとも一つの材料であるポ
リマーである。
【0016】画像品質、特にシャープネスは前述のよう
な充填率及び燐光体層の厚さによって主に決定されるこ
とに加えて、さらに燐光体層における最適な散乱現象に
特に依存する。それらの散乱現象は燐光体粒子の結晶サ
イズ分布、それらのモルフォロジー及び燐光体層に存在
する結合剤の選択及び量に特に依存し、それは再び燐光
体粒子について達成可能な充填率に対して決定的であ
る。さらに良く知られているようにスクリーンの感度は
燐光体の化学組成、その結晶構造、結晶サイズ特性、燐
光体層に被覆された燐光体の重量及び燐光体層の厚さに
よって決定される。
【0017】ノイズの少ないシャープな画像は小さい平
均粒径の燐光体粒子を用いて得られるが、発光効率は粒
径の減少により低下することが一般的な知識である。従
って、所定用途についての最適な平均粒径は所望の画像
シャープネスと画像形成スピードの間の妥協である。
【0018】重要なことを最後に言うが、増感スクリー
ンによって放出された光の波長はかかるスクリーンで得
られるシャープネスに対して決定的である:青及び紫外
光を放出する燐光体によって放出されるもののような短
い波長を有する光はX線照射及び変換照明中スクリーン
と密着して保持される放射線写真フィルムの処理後に得
られた光より良好なシャープネスに導く。それを別にし
てスクリーンによって発生される蛍光放射線の散乱はス
クリーン及び/又はハロゲン化銀フィルム材料にフィル
ター又はハレーション防止色素を混入することによって
低下され、それによってUS−A 3809906,3
872309,4130428及び4130429に開
示されているように感光性ハロゲン化銀乳剤層の解像力
の不足を補償することが知られている。好ましくはスピ
ード損失なしで画像鮮明度に対するさらなる改良が高く
評価される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は燐光体
−結合剤層及びそれに適用された保護被覆を含む例えば
プレート、パネル又はウエブの形の発光物品を提供する
ことであり、前記物品はスピード損失なしで優れた画像
解像度を有する。
【0020】本発明の他の目的及び利点は以下の記載及
び実施例から明らかになるだろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、結合媒
体に分散された燐光体粒子の自己支持又は被支持層、及
びそれに隣接する保護被覆を含む発光物品において、前
記保護被覆が結合剤に加えて、白色顔料として二酸化チ
タンを含むことを特徴とする発光物品が提供される。
【0022】前記二酸化チタン白色顔料が好ましくはウ
レタンアクリレートを含む前記結合剤中に存在すると
き、X線照射及び続く変換照明中に前記物品と接触して
保持される感光性ハロゲン化銀写真フィルム材料の処理
後に画像のシャープネスの改良が得られる。
【0023】前記顔料が前記結合剤に対して5重量%以
下、好ましくは2重量%以下、さらに好ましくは1重量
%以下の量で存在するとき、前記処理されたフィルム材
料についてスピードの損失は全く観察されない。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明によれば、結合媒体に分散
された燐光体粒子の自己支持又は被支持層、及びそれに
隣接する保護被覆を含む発光物品において、特に改良さ
れたシャープネスを得るために、前記保護被覆が結合剤
に加えて、白色顔料として二酸化チタンを含む発光物品
が得られる。保護オーバーコート層に存在する前記白色
顔料は二酸化チタン(ルチル又はアナターゼ型二酸化チ
タン)から構成される。さらに白色顔料として発光燐光
体を使用することができる。前記白色顔料は2μm未
満、好ましくは1μm未満、さらに好ましくは0.1〜
0.5μmの平均粒子サイズ直径を有することが好まし
い。
【0025】本発明による発光物品の保護オーバーコー
ト層には前記白色顔料が前記結合剤に対して2重量%以
下の量、好ましくは前記結合剤に対して1重量%以下の
量で存在する。
【0026】本発明による発光物品の保護被覆を形成す
るための有用な放射線硬化性組成物は主成分として下記
のものを含む: (1)架橋性プレポリマー又はオリゴマー、 (2)反応性希釈モノマー、及びUV硬化性配合の場合
には (3)光開始剤。
【0027】本発明に従って適用された放射線硬化性組
成物に使用するための好適なプレポリマーの例は次の通
りである:不飽和ポリエステル、例えばポリエステルア
クリレート;ウレタン変性不飽和ポリエステル、例えば
ウレタン−ポリエステルアクリレート。末端基としてア
クリル基を有する液体ポリエステル、例えばアクリル型
末端基を与えられた飽和コポリエステルはEP−A 0
207257及びRadiat. Phys. Chem., Vol.33, No.5,
p.443-450(1989) に記載されている。後者の液体コポ
リエステルは低分子量の、不飽和モノマー及び他の揮発
性物質を実質的に全く含有せず、極めて低い毒性を有す
る(参考:定期刊行物“Adhaesion ”1990 Heft 12, 12
頁)。DE−A 2838691には多種類の放射線硬
化性アクリルポリエステルの製造法が与えられている。
前記プレポリマーの2以上の混合物を使用してもよい。
UV硬化性被覆組成物の概括は例えば定期刊行物“Coat
ing ”9/88, p.348-353に与えられている。
【0028】放射線硬化が紫外線(UV)で実施される
とき、光開始剤は被覆組成物に存在し、モノマーの重合
及び被覆保護層組成物の硬化を生じるプレポリマーとの
それらの任意の架橋を開始するために触媒として作用す
る。光開始剤の効果を促進するための光開始剤を存在し
てもよい。UV硬化性被覆組成物に使用するために好適
な光開始剤は有機カルボニル化合物の群、例えばベンゾ
インイソプロピル、イソブチルエーテルの如きベンゾイ
ンエーテル系化合物;ベンジルケタール系化合物;ケト
キシムエステル;ベンゾフェノン、o−ベンゾイルメチ
ル−ベンゾエートの如きベンゾフェノン系化合物;アセ
トフェノン、トリクロロアセトフェノン、1,1−ジク
ロロアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェノ
ン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン
の如きアセトフェノン系化合物;2−クロロチオキサン
トン、2−エチルチオキサントンの如きチオキサントン
系化合物;及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4′−イソプロピル−2−メ
チルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトンの如き化合物などに属する。
【0029】特に好ましい光開始剤は2−ヒドロキシ−
2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オンであ
り、その製品はE. Merck, Darmstadt, ドイツによって
商品名DAROCUR 1173の下で販売されている。上記光重合
開始剤は単独で又は2以上の混合物として使用されても
よい。好適な光開始剤の例は例えばGB−A 1314
556及び1486911及びUS−A 425551
3に記載されたような芳香族アミノ化合物及びUS−A
4282309に記載されたようなカルボスチリル化
合物である。
【0030】特別な例では本発明による発光物品におけ
る前記保護オーバーコート層の結合剤はウレタンアクリ
レートを含む。ウレタンアクリレートオリゴマー及びア
クリレートオリゴマーから構成される被覆分散液が調製
され、それらは共に、一緒に助保護層の結合剤を形成
し、それらは少なくとも2:1、より好ましくは約7:
3の重量比で存在し、それらは一緒に保護層の全量の少
なくとも80重量%、90重量%以下を表わす。良く知
られたウレタンアクリレート及びアクリレートオリゴマ
ーはGENOMEER T1600(RAHN,スイスからの商品名)、及び
SERVOCURE RTT190(SERVO DELDEN BV,オランダから入手
可能な商品名)である。流れ調製剤、界面活性剤及び光
開始剤は白色顔料とともにさらに添加され、その存在は
本発明の目的を達成するために不可欠である。前記保護
オーバーコート層の組成についてのさらに詳細な記述は
後述の実施例に見出すことができる。
【0031】本発明による増感スクリーン又は発光物品
のトップコート層の粗さはカセット中のフィルムと増感
スクリーンの間の粘着現象がカセットシステム中の圧力
増強による密着後であっても実質的に回避されるという
利点を提供する。
【0032】優れた画像シャープネス及び操作容易性の
本発明の望ましい予期せぬ特性のスクリーンに与える保
護被覆の厚さ及び粗さの関連する特徴はEP−A 05
10754に記載されている。
【0033】カセット中のフィルムの輸送特性に対して
エンボス構造を有するトップコートを持つX線変換燐光
体スクリーンの使用はカセットの実際に摩擦のない装填
及び取り出しに好ましく、静電気による帯電をかなり減
らす。保護被覆のエンボス構造によって形成された微小
溝は空気が燐光体スクリーンと密着しているフィルムの
間を通り、それによって画像品質(画像シャープネス)
が大きな気泡を含有することなしで良好なスクリーン−
フィルム−スクリーン密着によって改良されることを可
能にする。
【0034】好ましい例によれば保護層の被覆はここで
はスクリーン印刷(シルクスクリーン印刷)によって行
われる。
【0035】好ましい例では保護被覆組成物はEP−A
0510753に記載されたような回転スクリーン印
刷装置によって適用される。
【0036】放射線硬化性被覆組成物に貯蔵安定剤、着
色剤、及び他の添加剤を加えてもよい。これらの添加剤
は保護層のための被覆液を調製するためにその中に溶解
又は分散されてもよい。保護層に使用されうる着色剤の
例はMAKROLEX ROT EG, MAKROLEX ROT GS及びMAKROLEX R
OT E2Gを含む。MAKROLEXはBayer AG, Leverkusen, ドイ
ツの登録商標である。
【0037】硬化源として紫外線を使用するとき、被覆
溶液に添加される必要がある光開始剤は多かれ少なかれ
燐光体によって放出された光を吸収し、それによって特
にUV又は青色光を放出する燐光体が使用されるとき放
射線写真スクリーンの感度を損なう。緑色放出燐光体の
使用の場合には吸収範囲が燐光体の放出範囲と最も少な
くオーバーラップする光開始剤が選択されなければなら
ない。好ましい光開始剤は前述のDAROCUR 1173(商品
名)である。
【0038】本発光物品の保護被覆はエンボス構造を与
えられた後、圧力ローラーのニップを通して硬化されて
いない又はわずかに硬化された被覆を通過することによ
って被覆段階が行われる。前記被覆に接触するローラー
は微小レリーフ構造を有し、例えばレリーフ部を得るよ
うにエンボス構造を被覆に与える。彫刻チルロールによ
ってプラスチック被覆にテキスチャー構造を形成するた
めの好適な方法はUS−A 3959546に記載され
ている。
【0039】別の例によればテキスチャー又はエンボス
構造は放射線硬化性液体被覆組成物(25℃の被覆温度
におけるHoeppler粘度は450〜20000mPa.s であ
る)を用いて操作するグラビアローラー又はスクリーン
印刷装置でペースト状被覆組成物を適用することによっ
て被覆段階において得られる。
【0040】重力、粘度及び表面剪断応力の影響下のエ
ンボス構造の扁平化を避けるため、放射線硬化は液体被
覆の適用後すぐに又はほぼすぐに実施される。放射線硬
化性被覆組成物のレオロジー挙動又は流れ特性はいわゆ
る流れ剤(flowing agents)によって制御されることが
できる。その目的のため低級アルキル(C1−C2)及
び高級アルキル(C6−C18)エステル基を含有する
アルキルアクリレートエステルコポリマーを、粘度を低
下する剪断制御剤として使用することができる。コロイ
ドシリカの如き顔料の添加は粘度を上昇する。
【0041】EP−A 0510753に記載されたよ
うな静電気の蓄積を減らすために好適な化合物、可塑
剤、艶消剤、滑剤、脱泡剤などの様々な他の任意の化合
物を本放射線写真物品の放射線硬化性被覆組成物に含め
ることができる。前記文献には硬化のための装置及び方
法の記載がX線変換スクリーン燐光体、光刺激性燐光体
及び燐光体含有層の結合剤の概括とともに与えられてい
る。
【0042】多数の操作によって特に傷つきやすいスク
リーンの縁は下記工程を含む方法によってEP−A 0
541146に従って調製された湿式硬化されたポリマ
ー組成物から本質的に形成されたポリマー材料で縁(側
面)をカバーすることによって補強してもよい: (A)アミノ基との付加反応を実施できる化学的に混入
された部分を含み、かつ少なくとも1500の重量平均
分子量[Mw]を有する少なくとも一つのオレフィン系
不飽和化合物30〜99重量部、及び (B)ブロックされたアミノ基を含有する有機物質1〜
70重量部(その物質から湿分の影響下で自由な第1及
び/又は第2アミノ基を有する化合物が形成される)、
但し、(i)成分(A)のコポリマーは393〜980
0であるコポリマーの無水物等価重量を有する分子結合
されたカルボキシル無水物部分を含み、結合剤組成物は
各ブロックされたアミノ基について0.25〜10の無
水物部分を含有する、(ii)前記蛍光スクリーンの少な
くとも一つの側面(縁)上に得られた混合物を被覆す
る、及び(iii) 上記成分(A)及び(B)から本質的に
なる被覆混合物と湿分(HO)を接触状態にもたら
す。
【0043】本発明による放射線写真スクリーンのため
の支持体材料としては、厚紙;酢酸セルロース、ポリ塩
化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リスチレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリアミド、ポリイミド、セルロース三酢酸エステ
ル及びポリカーボネートのフィルムの如きプラスチック
フィルム;アルミニウム箔及びアルミニウム合金箔の如
き金属シート;普通紙;バリタ紙;樹脂被覆紙;二酸化
チタンなどを含有する顔料紙;及びポリビニルアルコー
ルなどでサイジングされた紙が挙げられる。プラスチッ
クフィルムは支持体材料として使用されることが好まし
い。
【0044】プラスチックフィルムはカーボンブラック
の如き光吸収材料を含んでもよく、あるいは二酸化チタ
ン又は硫酸バリウムの如き光反射材料を含んでもよい。
前者は高解像度型放射線写真スクリーンを作るために適
し、一方後者は高感度型放射線写真スクリーンを作るた
めに適する。
【0045】好ましい支持体の例としては、ポリエチレ
ンテレフタレート、透明又は青着色又は黒着色したポリ
エチレンテレフタレート(例えば日本、東京のToray I
ndustries によって供給されているLUMIRROR C,type X
30 )、TiO又はBaSO充填したポリエチレン
テレフタレートを含む。例えばアルミニウム、ビスマス
等の如き金属を、放射線反射性を有するポリエステル支
持体を得るため例えば蒸着法によって付着させてもよ
い。
【0046】これらの支持体は、支持体の材料によって
異なる厚さを有することができ、一般に取り扱い特性に
よって60〜1000μm、更に好ましくは80〜50
0μmであることができる。
【0047】一般的な医療用放射線写真ではスクリーン
は両側被覆ハロゲン化銀乳剤フィルムを間に配置するこ
とが可能なカセット内に固定される。放射線写真露光工
程では一つのハロゲン化銀乳剤層はフロントスクリーン
(X線源に最も近いスクリーン)の蛍光によって露光さ
れ、他のハロゲン化銀乳剤層は写真材料を透過したX線
によって当てられるスクリーンであるバックスクリーン
によって放出される蛍光によって露光される。
【0048】フロント及びバックスクリーンは例えばそ
れらのセンシトメトリー特性、厚さ、燐光体被覆面積及
び燐光体組成が異なってもよいという点で非対称であっ
てもよい。
【0049】通常前述したスクリーンは医療用X線診断
用途のために適用されるが、特別な例によれば本発明の
放射線写真スクリーンは医療X線用途におけるよりも大
なるエネルギーのX線又はγ線を使用する、金属被写体
の非破壊検査(NDT)において使用してもよい。工業
用放射線写真のために適用されるスクリーンでは蛍光燐
光体層を金属層又は金属支持体と組合せることが有利で
あることを見出した。この場合、金属はUS−A 38
72309及び3389255に記載されているような
46〜83の範囲の原子番号を有する。
【0050】燐光体含有層と接触する金属層は高エネル
ギーX線又はガンマ線によって当てられたとき光電子及
び第2X線のエミッターとして作用する。第2低エネル
ギーX線及び光電子は工業用X線装置によって放出され
る高エネルギーX線及びガンマ線より高い効率で隣接す
る燐光体含有層に吸収され、これが結果として写真スピ
ードの増加を生じる。前記金属層又は支持体は散乱放射
線を減らす追加の利点を有し、これによって画像シャー
プネスが改良される。
【0051】Research Disclosure 1979年 9月, item 1
8502に記載された特別な例によれば画像シャープネスは
金属化合物(例えば原子番号(Z)が少なくとも46で
ある重金属の塩又は酸化物)である非蛍光顔料を含有す
る顔料−結合剤層を支持体の後側に及び/又は燐光体含
有層と支持体の間のX線増感スクリーンに混入すること
によって改良される。その目的のために使用される好ま
しい顔料は例えば100〜400g/mの鉛の被覆量
で適用される酸化鉛(PbO)である。
【0052】本発明によれば前記発光物品はGd
S:Tb;YTaO:Nb;BaFBr:Eu及びC
aWOからなる群から選択された組成を有する燐光体
を有する。燐光体又は燐光体混合物の選択はUV又は青
色放出燐光体に限定されないが、例えばGdS:
Tbのような緑色放出燐光体を使用できることは明らか
である。本発明は赤色光を放出する即発燐光体が使用さ
れるときであっても有用である。特にこの場合において
シャープネス又は鮮明度の問題はより厳しいものとな
る。なぜならば長い波長を有する放射線が青色光につい
てより緑及び赤色光についての方がより大きく現れる散
乱によってシャープネスの不足が大きくなるからであ
る。また、緑色又は赤色放出燐光体を含むスクリーンが
使用されるとき、組み合わされるスクリーンによって放
出される変換照明光の波長にスペクトル増感された感光
性ハロゲン化銀フィルム材料とこれらのスクリーンを組
合せることが有利であることも明らかである。ハロゲン
化銀結晶が波長スペクトルの紫外及び青色領域に感受性
があること、及びハロゲン化物組成が塩化物から臭化物
に及び沃化物に変化するときこの感度はより深色的にシ
フトされることが良く知られているが、例えばEP−A
0467155,0487010,0568686,
0592558,0614542及びUS−A 510
8887に示されているように波長スペクトルの青色領
域におけるスペクトル感度でさえも高く評価されること
は明らかである。
【0053】スクリーンの感度(スピードとも称され
る)に関してその厚さは10〜1000μm、好ましく
は50〜500μm、より好ましくは100〜300μ
mの範囲内にあってもよい。
【0054】単一燐光体として又は燐光体の混合物とし
て存在する燐光体の被覆量は化学組成の相違及びスクリ
ーン中の1以上の燐光体層の存在にかかわらず約300
〜1500g/mの範囲であることが好ましい。
【0055】前記1以上の燐光体層は同じ又は異なる層
厚さ及び/又は異なる顔料対結合剤の重量比及び/又は
異なる燐光体粒径又は異なる粒度分布を有してもよい。
【0056】従って、所定用途のための最適平均粒径は
望まれる画像スピードと画像シャープネスの間の妥協で
ある。燐光体粒子の好ましい平均粒子サイズは2〜30
μm、より好ましくは2〜20μmの範囲である。
【0057】燐光体層には、製造された増感燐光体スク
リーンで達成されなければならない被写体によっていか
なる燐光体又は燐光体混合物を被覆してもよい。充填密
度を増大するために微細な粒子燐光体を粗い粒子燐光体
と混合することができる。
【0058】好適な燐光体は例えばイットリウムタンタ
レート燐光体(その製造法はEP−A 0011909
及び0202875及びUS−A 5064729に記
載されている)又はバリウムフルオロブロマイド燐光体
(その製造法は例えばGB−A 1161871及び1
254271及びUS−A 4088894に記載され
たバリウムフルオロクロライド燐光体の製造法と同様に
実施される)である。
【0059】好ましいバリウムフルオロブロマイド燐光
体は次の実験式:BaFBr:Eu 0.05を有する。
前記燐光体の製造はユーロピウム活性体の少なくとも一
部が3価の状態であり、燐光体が例えばRadiology, Vo
l.148, p.833-838, 1983年 9月に記載されたようにX線
露光で高い即発を有するように実施される。
【0060】列挙された即発燐光体はともに可視スペク
トルの近UV及び青色領域、即ち主に360〜450n
mの波長領域において放出し、感光性ハロゲン化銀写真
フィルム材料と組み合わされて使用される。その材料は
スペクトル領域において固有の感度を有し、例えばGB
−A 1477637に記載されたタイプの両側被覆ハ
ロゲン化銀乳剤層フィルムである。前記燐光体は本発明
による発光スクリーン又は物品の1以上の燐光体層に個
々に被覆されることができ、あるいは燐光体組成はEP
−A 0435241に記載されたように80/20〜
20/80の重量比で両燐光体の混合物から作ってもよ
い。混合物の使用によってタンタレート燐光体だけを含
有する燐光体スクリーンより高い明るさを有するX線変
換スクリーンを製造することができ、結果として医療診
断において患者はより低いX線量を受けることになる。
画像シャープネスにおけるさらなる改良は前記燐光体混
合物を使用するとき熱可塑性ゴム結合剤で実現されるこ
とができる。なぜならば薄い燐光体はEP−A 064
7258及び0648254(対応するUS−A556
9530)に記載されているように高い燐光体対結合剤
比で可能なためである。最後に述べた特許では特にSHEL
L 、オランダからのKRATON-Gゴムが加硫なしで使用する
ために設計されたゴムの唯一の種類として推奨されてい
る。
【0061】本発明の範囲内では燐光体又は燐光体混合
物の選択はここで列挙された好ましい燐光体に限定され
ないことは明らかである。
【0062】本発明による発光物品又は放射線写真スク
リーンは下記製造法によって製造されることができる。
燐光体層はEP−A 0510753に広く記載された
有用な分散剤、可塑剤、充填剤及び下塗り又は中間層組
成物とともに燐光体含有層の結合剤のための溶媒を利用
していかなる被覆法によっても支持体に適用されること
ができる。
【0063】本発明によれば燐光体粒子は分散液を調製
するために好適な混合比で溶解されたゴム及び/又はエ
ラストマーポリマーと混合される。
【0064】本発明の一つの例によれば発光物品は結合
媒体に分散された燐光体粒子を含み、前記結合媒体は高
分子結合剤であり、前記燐光体粒子は少なくとも80/
20の体積比率で存在する。
【0065】より好ましい例では本発明による発光物品
の燐光体粒子の高分子結合剤は(i)Tg≦0℃を有す
る少なくとも一つのポリマーを含み、(ii)5000〜
10の平均分子量(MGavg)を有し、(iii) 少な
くとも5重量%(%重量/重量)について酢酸エチルに
溶解し、(iv)100mg/cmの燐光体粒子を有す
るような厚さを持つ82体積%の燐光体粒子を含む前記
ポリマーの自己支持層はUS−A 5663005に述
べられているような少なくとも1%の破断における伸び
を有する。
【0066】さらに好ましい例では本発明による発光物
品の燐光体層の高分子結合剤はビニル樹脂、ポリエステ
ル及びポリウレタン樹脂から選択された少なくとも1種
の樹脂である。結合剤として使用されるポリマーの第1
の好ましい種類はビニル樹脂である。プラスチック類の
Whittingtonの辞書によれば、この種類はビニル基CH
=CH−を含有するモノマーから作られる全ての樹脂
及びポリマーを含む。かかるエチレン系モノマーの例は
アクリレート、メタクリレート、ビニルエステル、オレ
フィン、スチレン、クロトン酸エステル、イタコン酸ジ
エステル、マレイン酸ジエステル、フマル酸ジエステ
ル、アクリルアミド、アクリル化合物、ビニルエーテ
ル、ビニルケトン、ビニル複素環式化合物、グリシジル
エステル、不飽和ニトリル、多官能モノマー、及び様々
な不飽和酸を含む。特にビニルポリマーは前述の破断基
準の伸び及び溶解基準の関数として選択される。
【0067】本発明において有用なビニル樹脂の商業的
に入手可能な例は PLEXISOL B372(商品名),ROHM Gmb
H ,ドイツによって供給されるアクリル樹脂;ACRONAL
500L(アクリル酸エステルのコポリマー),ACRONAL 4F
(ポリ−(n−ブチルアクリレート)),ACRONAL 4L
(ポリ−(n−ブチルアクリレート)),ACRONAL 700L
(コ(n−ブチルアクリレート/ビニルイソブチルエー
テル))及び ACRONAL A150F(ポリ−(n−ブチルアク
リレート))(商品名),全てがBASF,ドイツによって
供給される;DURO-TAK 373-0036(商品名),National
Starch & Chemical米国によって供給されるアクリレー
ト樹脂である。EtAc(酢酸エチル)における溶解性
及びTgはすぐ下の表1に与えられる。
【0068】
【表1】
【0069】本発明において有用なポリマーの第2の種
類はTg≦0のポリエステルである。この種類はポリマ
ー主鎖が多官能アルコールと酸のエステル化縮合によっ
て形成される全てのポリマーを含む。特別なポリエステ
ルは前述の破断基準における伸び及び溶解性基準の関数
として選択される。極めて有用なポリエステルはHuels
,ドイツ,商品名 DYNAPOL(例えば DYNAPOL S1420,
Tg−15℃)から;TOYOBO,日本,商品名 VYLON(例
えば VYLON 550,Tg−10℃)から;SHELL ,英国,
商品名 VITELから商業的に入手可能である。
【0070】本発明によるスクリーンのための結合剤混
合物に混入するために有用なポリマーの第3の種類はポ
リウレタンである。この種類はヒドロキシル基を含有す
る化合物と有機イソシアネートの反応生成物に基づいた
全てのポリマーを含む。特別なポリウレタンは前述の破
断基準における伸び及び溶解性基準の関数として選択さ
れる。極めて有用なポリウレタンはBAYER ,ドイツ,商
品名 DESMOLAC (例えば DESMOLAC 2100, DESMOLAC 42
00, DESMOLAC 4125,非反応性線状ポリウレタン)から
商業的に入手可能である。
【0071】もし上記ポリマーが官能基であるなら、文
献(M. Ooka 及びH. Ozawa:Progress in Organic coat
ings ,23(1994) 325-338及びその中の参照物)で良く
知られた方法に従って追加の架橋を実施することができ
る。例えば硬化はジ−又はポリイソシアネートによって
実施されることができる。
【0072】本発明によるポリマーを含むスクリーンの
(物理的及び光学的)特性を微調整するために、幾つか
の高分子添加剤を低量(即ち、結合剤中に存在する高分
子物質の全部に対して40重量%未満の量)存在させる
ことができる。極めて好適な高分子添加剤は例えば DIS
PERSE AYD 9100,Daniel Products Company ,JerseyCi
ty ,New Jersey 07304,米国の商品名である。この高
分子添加剤は低分子量熱可塑性アクリル樹脂であり、燐
光体粒子、結合剤及び溶媒の分散液の品質を制御するた
めに極めて有用である。例えばCAB-381-2 ,Eastman Ch
emicals 米国の商品名のようなセルロースポリマーの添
加を使用して被覆及び乾燥された燐光体層の機械的特性
を微調整することができる。
【0073】被覆分散液は充填剤(反射又は吸収)をさ
らに含有してもよく、あるいは本発明の発光物品又はX
線変換スクリーンにおける燐光体によって放出されたス
ペクトル内で光を吸収することができる着色剤によって
着色されてもよい。着色剤の例は Solvent Orange 71(D
iaresin Red 7),Solvent Violet 32(Diaresin Violet
A),Solvent Yellow 103(Diaresin Yellow C) 及び Sol
vent Green 20(四つの全てが Mitsubishi Chemical Ind
ustries ,日本によって供給される),Makrolex Rot G
S ,Makrolex Rot EG ,Makrolex Rot E2G,Helioechtg
elb 4G及び Helioechtgelb HRN( 五つの全てがBayer ,
Leverkusen,ドイツによって販売される),Neozaponfe
uerrot G及び Zaponechtbraun BE(両方ともBASF,Ludw
igshafen,ドイツによって販売される)を含む。
【0074】本発明におけるような増感放射線写真スク
リーンの製造では、支持体と燐光体層の間の結合を改良
するため、又はスクリーンの感度又はそれに与えられる
画像の解像度及びシャープネスを改良するために、下塗
り又は中間層組成を有する燐光体含有層と支持体の間に
1以上の追加の層が時々与えられる。例えば、下塗層又
は接着層は燐光体層側上の支持体の表面上にゼラチンの
如きポリマー材料を被覆することによって与えられても
よい。光反射層は例えばアルミニウム層を真空蒸着する
ことによって又は顔料が例えば二酸化チタンである顔料
−結合剤層を被覆することによって与えられてもよい。
ハレーション防止層として作用する光吸収層の製造のた
め、結合剤に分散されたカーボンブラックを使用しても
よいが、いかなる公知のハレーション防止色素も使用す
ることができる。かかる追加の層は裏打ち層として支持
体上に被覆してもよく、あるいは支持体と燐光体含有層
の間に介在させてもよい。前記追加の層の幾つかを組み
合わせて適用してもよい。
【0075】燐光体粒子(PP)/結合剤(B)の体積
比率が80/20より高い燐光体層の結合剤におけるポ
リマーの使用は高い弾性、低い脆性、高いシャープネ
ス、高いスピード及び低いノイズを有するスクリーンを
製造することを可能にする。PP/Bの体積比率は燐光
体粒子(顔料)及び結合剤の密度から独立していること
が知られており、一方PP/B重量比率は燐光体及び結
合剤の密度に依存する。
【0076】結合剤において単独で又は40%以上につ
いて例えばUS−A 2502529,288737
9,3617285,3043710,330031
0,3300311及び3743833に開示されたよ
うな他の良く知られた結合剤ポリマーを使用するとき、
顔料対結合剤体積比率は例えば接着及び脆性のような物
理的特性によって上述のような高い値に増大されること
ができない。これまで使用された結合剤ポリマーについ
て、顔料対結合剤比率は被覆された燐光体層の物理的特
性における不足によって又は“スクリーン構造モトル”
の存在によって明らかに制限される。
【0077】上記高分子結合剤における燐光体の分散は
公知の被覆技術、例えばドクターブレードコーティン
グ、ロールコーティング、グラビアコーティング又はワ
イヤーバーコーティングによって支持体に均一に適用さ
れ、乾燥されてX線照射によって蛍光を発する発光層
(以下、蛍光層と称する)を形成する。結果として空隙
率を低下する圧縮のようなさらなる機械的処理は本発明
の範囲内では要求されない。
【0078】本発明による放射線写真スクリーンは漸次
スクリーン(gradual screen)、即ち長さ及び/又は幅
に沿って漸次補力を有するスクリーンの形で作られるこ
ともできる。漸次性はスクリーンの長さ又は幅にわたっ
て燐光体層の厚さを漸次増大することによって又は燐光
体によって放出された光を吸収できる色素の漸次増大す
る量を保護層と燐光体含有層の間の中間層に又は保護層
に混入することによって達成されることができる。
【0079】別の便利な技術によれば漸次性はスクリー
ンによって放出される光を吸収する色素又はインク組成
物のハーフトーン印刷によって得られる。ハーフトーン
印刷においてスクリーンドットサイズを変化することに
よって、即ちスクリーンの長さ又は幅にわたって百分率
ドット面積を漸次変更することによって漸次性はいかな
る程度でも得ることができる。ハーフトーン印刷は上部
に保護被覆を被覆されている燐光体含有層上で実施する
か、又はハーフトーン印刷によって、例えばグラビアロ
ーラー又はシルクスクリーン印刷によって保護被覆を適
用することによって実施する。
【0080】支持体と蛍光層の間にプライマー層を有す
る燐光体スクリーンの製造では、プライマー層は前もっ
て支持体上に与えられ、次いで燐光体分散液はプライマ
ー層に適用され、乾燥されて蛍光層を形成する。
【0081】被覆分散液を支持体上に適用した後、被覆
分散液は燐光体層の形成を完了するような乾燥状態に徐
々に加熱される。燐光体被覆組成物に取り込まれた空気
をできるだけ多く除去するために、被覆前に超音波処理
を受けることができる。
【0082】蛍光層の形成後、保護層は一般に蛍光層の
上に与えられる。前記保護層は既に詳細に記載した。
【0083】本発明を以下の実施例によって説明する
が、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0084】
【実施例】実施例1 増感スクリーンのためのセンシト
メトリー及び画像品質
【0085】1.フィルム 放射線写真感光性ハロゲン化銀写真フィルムを製造する
際にUS−A 5595864に記載されたもののよう
に1.25μmの平均粒子サイズ(等価円直径)及び
0.22μmの平均厚さを有するハロゲン化銀粒子を含
有する臭沃化銀乳剤(2mol%の沃化銀、90mol
%の臭化銀)を使用した。被覆のために用意された乳剤
は1kgあたり190gの硝酸銀に相当する量のハロゲ
ン化銀及び74gのゼラチンを含有していた。乳剤はハ
ロゲン化銀の1molあたり660mgのアンヒドロ−
5,5′−ジクロロ−3,3′−ビス(n.スルホブチ
ル)−9−エチルオキサカルボシアニンヒドロキシドを
添加することによってスペクトル増感された。
【0086】安定化剤としてハロゲン化銀乳剤は1kg
あたり545mgの5−メチル−7−ヒドロキシ−s−
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン及び6.5mgの
1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ−ルを含有して
いた。上記乳剤は両側に下塗層を担持するポリエチレン
テレフタレート支持体の両側上に被覆された。乾燥され
たハロゲン化銀乳剤層のそれぞれに、1.1g/m
ゼラチンを含有し、ホルムアルデヒドで硬化され、かつ
帯電防止剤としてパーフルオロカプリル酸を含有する保
護層を適用した。硬化はゼラチン1gあたり0.03g
のホルムアルデヒドを添加することによって行われた。
各ハロゲン化銀乳剤層は7g/mの硝酸銀に等価な量
のハロゲン化銀を含有していた。
【0087】2.発光スクリーン 本発明による発光物品として使用するための増感スクリ
ーンは緑色発光燐光体としてGdS:Tbを含有
している。
【0088】スクリーンは0−5%の低百分率反射率を
有する光吸収材料としてカーボンブラックを含有するテ
レフタレート支持体上に被覆された。
【0089】スクリーンの製造に使用された溶媒スクリ
ーンの製造において下記溶媒混合物を使用した。その組
成(体積%)を以下に与える。 メチルエチルケトン 48 メトキシプロパノ−ル 15 酢酸エチル 37
【0090】スクリーンの製造に使用されたポリマー 下記ポリマーをスクリーンの製造に使用した。 − PLEXISOL B732(Rohm GmbH ,ドイツによって供給さ
れるアクリル樹脂、以下P1として示す、前記ポリマー
は0℃のTgを有し、酢酸エチルにおいて少なくとも5
重量%について可溶性である)、及び − CELLIT(セルロースアセテートブチレート、CELLI
T,Eastman Chemicalsからの商品名、以下P2として示
す)。
【0091】スクリーンの製造 スクリーンはGdS:Tb燐光体を含む被覆組成
物から被覆された。これらの例のために使用された燐光
体は5μmの平均粒径を有していた。組成物は下塗りさ
れた200μm厚の黒色ポリエチレンテレフタレート支
持体上にドクターブレードコートされ乾燥された。被覆
組成物は前述のポリマーP1及びポリマーP2の他にT
g>0を有する低分子量熱可塑性アクリル樹脂として D
ISPERSEAYD (Daniel Products Company ,Jersey City
,New Jersey 07304 ,米国の商品名)が5:1:1の
重量比で分散剤として使用されるようにした。
【0092】下塗層は Vitel PE200(SHELL,オランダの
商品名)に基づいて製造され、硬化剤 DESMODUR N75
(Bayer AG,Leverkusen,ドイツの商品名)で硬化され
た。
【0093】燐光体層において燐光体/結合剤の体積比
率は97/3であり、燐光体の被覆重量は40mg/c
であった。
【0094】10μmの厚さを有する保護被覆はスクリ
ーン印刷によって燐光体層に隣接して被覆された。その
組成を以下に記載する。
【0095】保護被覆の組成 10mの保護層を被覆するために下記製品及びその量
を使用した: GENOMEER T1600(結合剤としてウレタンアクリレートオリゴマー) RAHN,スイスの商品名 70g SERVOCURE RTT190(結合剤として使用されたアクリレートオリゴマー) SERVO DELDEN BV ,オランダの商品名 30g MODAFLOW(被覆助剤として使用される流れ調製剤) MONSANTO,ドイツの商品名 3.0 g ANTIMOUSSE 416(界面活性剤) RHONE POULENC ,ドイツの商品名 0.15g NUVOPOL PI3000 (光開始剤) RAHN,スイスの商品名 5.0 g TITAN AN2(二酸化チタン組成を有する白色顔料、平均粒径:0.3μm) BAYER AG,Leverkusen,ドイツの商品名 X% (前記X%は結合剤の全量(GENOMEER及びSERVOCURE )
に対する重量によって与えられ、対応するスクリーン/
フィルム組合せに使用されるスクリーン No.1−5につ
いて以下の表2に実際の数字で与えられる)。
【0096】3.露光 放射線写真フィルムでのフィルム/スクリーン組合せ
(両方とも上述した)中の発光物品又はスクリーンのX
線露光は発光物品又はスクリーンがカセット中に配置さ
れ片側被覆ハロゲン化銀乳剤フィルムと密着させて保持
されるように実施された。X線露光は0.10の400
cm dlogKのFFA及びスクリーン−フィルムシ
ステムにおける35mm plexiのフィルターを用
いてマンモグラフィに通常使用される28kVp X線
で実施された。得られた曲線において密度は修正された
logK値(前記値は空気吸収のために修正された)に
対してプロットされる。
【0097】4.露光された材料の処理 スクリーン No.1〜4に密着した露光されたハロゲン化
銀乳剤材料の処理を下記現像液で実施した後、示された
温度及び処理時間で定着及びリンスを実施した。
【0098】現像液は下記組成を有していた: ヒドロキノン 30g 1−フェニル−3−ピラゾリジン−1−オン 1.5g 酢酸 99% 9.5ml 亜硫酸カリウム 63.7g 塩化カリウム 0.8g EDTA−2Na 2.1g 炭酸カリウム 32g メタ重亜硫酸カリウム 9g 水酸化カリウム 14g ジエチレングリコール 25ml 6−メチルベンズトリアゾール 0.09g グルタルジアルデヒド 50% 9.5ml 5−ニトロインダゾール 0.25g 脱イオン水で1lにする。
【0099】添加される開始溶液は下記組成を有してい
た: 酢酸 99% 15.5ml KBr 16g 脱イオン水で100mlにする。
【0100】全現像時間は45秒の全処理サイクルにお
いて37℃で12秒であった。ここにおいて、現像され
た写真ストリップはチオ硫酸アンモニウム及びメタ重亜
硫酸カリウムを含む通常の定着浴で定着され、次いで水
でリンスされ、乾燥された。
【0101】フィルム−スクリーン組合せ No.1−5に
ついて得られたセンシトメトリー特性及びスピード及び
シャープネスの値を表2に与える。この表は1.0のネ
ット値を得るために必要な線量を測定するために二乗則
によってセンシトメトリー曲線から計算したスピード値
Sを示す。
【0102】処理後、表2と関連して使用されたSWR
値を1mmあたり1,2,4及び6線対(それぞれSW
R1,SWR2,SWR4及びSWR6)で測定した。
増感スクリーンについてのSWR値の測定は0.10の
400cm dlogKのFFAでFunkタイプK
0.01mm Pb−8lp/mmラスター後に同じk
Vpで実施された。
【0103】
【表2】
【0104】表2にまとめられたデータから明らかなよ
うに、燐光体層に隣接する保護被覆に存在する結合剤の
全量に対して2重量%までの量の白色顔料TiOの存
在はスピード損失なしで改良されたシャープネスに導
く。
【0105】実施例2 表3にまとめられた下記データは莫大な量の白色顔料
(実施例1と同じアナターゼ型二酸化チタン顔料)の添
加効果を示す。フィルム、スクリーン(35mg/cm
である被覆重量を除く)、TiOの量(表2の結合
剤に対するX%)、フィルム材料 No.6−9の露光及び
処理は実施例1と同じであった。
【0106】
【表3】 表3にまとめられたデータから明らかなように、燐光体
層に隣接する保護被覆に存在する結合剤の全量に対して
5重量%以上の量の白色顔料TiOの存在は特に5%
以上の結合剤に対する前記白色顔料の量についてスピー
ドの損失があるが、改良されたシャープネス(1mmあ
たりより高い線対でのシャープネスについての効果を特
に参照して下さい)に導く。しかしながら、かかるスピ
ードの損失が許容されるとき、シャープネスの増加は極
めて顕著である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結合媒体に分散された燐光体粒子の自己
    支持又は被支持層、及びそれに隣接する保護被覆を含む
    発光物品において、前記保護被覆が結合剤に加えて、白
    色顔料として二酸化チタンを含むことを特徴とする発光
    物品。
  2. 【請求項2】 前記結合剤がウレタンアクリレートを含
    む請求項1記載の発光物品。
  3. 【請求項3】 前記白色顔料が前記結合剤に対して5重
    量%以下の量で存在する請求項1又は2記載の発光物
    品。
  4. 【請求項4】 前記燐光体粒子が高分子結合剤である結
    合媒体に分散され、前記燐光体粒子が少なくとも80/
    20の体積比率で存在する請求項1〜3のいずれか記載
    の発光物品。
  5. 【請求項5】 前記高分子結合剤が(i)Tg≦0℃を
    有する少なくとも一つのポリマーを含み、(ii)500
    0〜10の平均分子量(MGavg)を有し、(iii)
    少なくとも5重量%について酢酸エチルに可溶性である
    請求項4記載の発光物品。
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KR20030032733A (ko) * 2001-10-19 2003-04-26 서정우 공기정화를 위해 조명기구에 코팅되는 이산화티탄코팅수지 및코팅방법
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