JP2000077208A - 抵抗素子及び抵抗素子の製造方法 - Google Patents
抵抗素子及び抵抗素子の製造方法Info
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- JP2000077208A JP2000077208A JP10248379A JP24837998A JP2000077208A JP 2000077208 A JP2000077208 A JP 2000077208A JP 10248379 A JP10248379 A JP 10248379A JP 24837998 A JP24837998 A JP 24837998A JP 2000077208 A JP2000077208 A JP 2000077208A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 抵抗値のばらつきが少ない抵抗素子及びその
製造方法を得る。 【解決手段】 抵抗素体としてのサーミスタ素体2の上
面2a上において、第1,第2の表面電極3,4が対向
するように形成されており、表面電極3,4が、それぞ
れ、第1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4bを積
層した構造を有し、第1,第2の表面電極3,4が対向
している領域において絶縁層5が形成されており、絶縁
層5の端部が第1,第2の金属薄膜3a,3b間もしく
は4a,4b間に至るように表面電極3,4の対向端縁
内側に延ばされている、抵抗素子としてのサーミスタ素
子1。
製造方法を得る。 【解決手段】 抵抗素体としてのサーミスタ素体2の上
面2a上において、第1,第2の表面電極3,4が対向
するように形成されており、表面電極3,4が、それぞ
れ、第1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4bを積
層した構造を有し、第1,第2の表面電極3,4が対向
している領域において絶縁層5が形成されており、絶縁
層5の端部が第1,第2の金属薄膜3a,3b間もしく
は4a,4b間に至るように表面電極3,4の対向端縁
内側に延ばされている、抵抗素子としてのサーミスタ素
子1。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばチップ型サ
ーミスタ素子のような抵抗素子及びその製造方法に関
し、より詳細には、抵抗素体の一方主面において対向さ
れた第1,第2の表面電極を有する抵抗素子及びその製
造方法の改良に関する。
ーミスタ素子のような抵抗素子及びその製造方法に関
し、より詳細には、抵抗素体の一方主面において対向さ
れた第1,第2の表面電極を有する抵抗素子及びその製
造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温度補償回路や温度検出器にチッ
プ型サーミスタ素子が広く用いられている。
プ型サーミスタ素子が広く用いられている。
【0003】図10は、従来のチップ型サーミスタ素子
の一例を示す断面図である。チップ型サーミスタ素子5
1は、半導体セラミックスよりなるサーミスタ素体52
を用いて構成されている。サーミスタ素体52の一方端
面52aを覆うように第1の外部電極53aが形成され
ている。サーミスタ素体52の他方端面52bを覆うよ
うに第2の外部電極53bが形成されている。
の一例を示す断面図である。チップ型サーミスタ素子5
1は、半導体セラミックスよりなるサーミスタ素体52
を用いて構成されている。サーミスタ素体52の一方端
面52aを覆うように第1の外部電極53aが形成され
ている。サーミスタ素体52の他方端面52bを覆うよ
うに第2の外部電極53bが形成されている。
【0004】外部電極53a,53bは、サーミスタ素
体52の端部を導電ペーストに浸漬し、しかる後、焼き
付けることにより形成されている。サーミスタ素体52
の端部を導電ペーストに浸漬する距離にばらつきが生じ
ると、外部電極53a,53bのサーミスタ素体52の
上面、下面及び両側面に至る部分の長さにばらつきが生
じがちであった。加えて、サーミスタ素体52の比抵抗
自体もばらつきがちであった。従って、サーミスタ素子
51では、抵抗値のばらつきが大きいという問題があっ
た。
体52の端部を導電ペーストに浸漬し、しかる後、焼き
付けることにより形成されている。サーミスタ素体52
の端部を導電ペーストに浸漬する距離にばらつきが生じ
ると、外部電極53a,53bのサーミスタ素体52の
上面、下面及び両側面に至る部分の長さにばらつきが生
じがちであった。加えて、サーミスタ素体52の比抵抗
自体もばらつきがちであった。従って、サーミスタ素子
51では、抵抗値のばらつきが大きいという問題があっ
た。
【0005】上記のような問題を解決するようなものと
して、特開平3−250603号公報には、図11に示
すサーミスタ素子54が開示されている。サーミスタ素
子54では、サーミスタ素体55の上面、下面及び両側
面を覆うようにガラス被覆層56が形成されている。サ
ーミスタ素体55の一方端面55aを覆うように第1の
外部電極57aが形成されており、他方端面55bを覆
うように外部電極57bが形成されている。
して、特開平3−250603号公報には、図11に示
すサーミスタ素子54が開示されている。サーミスタ素
子54では、サーミスタ素体55の上面、下面及び両側
面を覆うようにガラス被覆層56が形成されている。サ
ーミスタ素体55の一方端面55aを覆うように第1の
外部電極57aが形成されており、他方端面55bを覆
うように外部電極57bが形成されている。
【0006】サーミスタ素子54では、ガラス被覆層5
6が形成されているため、抵抗値は、外部電極57a,
57bの端面55a,55b上に存在する部分間で決定
される。従って、外部電極57a,57bの、サーミス
タ素体55の上面、下面及び側面に至っている部分の長
さのばらつきにより抵抗値が影響されない。
6が形成されているため、抵抗値は、外部電極57a,
57bの端面55a,55b上に存在する部分間で決定
される。従って、外部電極57a,57bの、サーミス
タ素体55の上面、下面及び側面に至っている部分の長
さのばらつきにより抵抗値が影響されない。
【0007】しかしながら、外部電極57a,57bを
導電ペーストの塗布・焼付けにより形成した場合、ガラ
ス被覆層56を構成している材料と、外部電極57a,
57bを構成している材料とが互いに拡散しがちであっ
た。そのため、相互拡散により、ガラス被覆層56の一
部が欠落し、外部電極57bがサーミスタ素体55の下
面等において直接サーミスタ素体55に接触することが
あった。
導電ペーストの塗布・焼付けにより形成した場合、ガラ
ス被覆層56を構成している材料と、外部電極57a,
57bを構成している材料とが互いに拡散しがちであっ
た。そのため、相互拡散により、ガラス被覆層56の一
部が欠落し、外部電極57bがサーミスタ素体55の下
面等において直接サーミスタ素体55に接触することが
あった。
【0008】上記相互拡散を制御することは困難であ
り、従って、やはり、抵抗値が設計値からずれがちであ
るという問題があった。加えて、サーミスタ素体55自
体の抵抗値ばらつきは依然として存在し、従って所望の
抵抗値のサーミスタ素子54を高精度に得ることは非常
に困難であった。
り、従って、やはり、抵抗値が設計値からずれがちであ
るという問題があった。加えて、サーミスタ素体55自
体の抵抗値ばらつきは依然として存在し、従って所望の
抵抗値のサーミスタ素子54を高精度に得ることは非常
に困難であった。
【0009】さらに、様々な抵抗値のサーミスタ素子5
4を製造しようとした場合、目的とする抵抗値ごとに、
異なる比抵抗を有するサーミスタ素体55を用意しなけ
ればならなかった。従って、様々な抵抗値のサーミスタ
素子54を供給することも困難であった。
4を製造しようとした場合、目的とする抵抗値ごとに、
異なる比抵抗を有するサーミスタ素体55を用意しなけ
ればならなかった。従って、様々な抵抗値のサーミスタ
素子54を供給することも困難であった。
【0010】そこで、特開平4−130702号公報に
は、図12に示すチップ型サーミスタ素子58が提案さ
れている。チップ型サーミスタ素子58では、サーミス
タ素体59内に、第1,第2の内部電極60,61が配
置されている。内部電極60,61は同じ高さ位置に形
成されており、かつ先端60aと先端61aとが互いに
所定距離を隔てて対向されている。内部電極60,61
は、それぞれ、端面59a,59bに引き出されてお
り、かつ外部電極62a,62bにそれぞれ電気的に接
続されている。
は、図12に示すチップ型サーミスタ素子58が提案さ
れている。チップ型サーミスタ素子58では、サーミス
タ素体59内に、第1,第2の内部電極60,61が配
置されている。内部電極60,61は同じ高さ位置に形
成されており、かつ先端60aと先端61aとが互いに
所定距離を隔てて対向されている。内部電極60,61
は、それぞれ、端面59a,59bに引き出されてお
り、かつ外部電極62a,62bにそれぞれ電気的に接
続されている。
【0011】チップ型サーミスタ素子58は、周知の積
層セラミックス一体焼成技術を用いて得られる。この場
合、第1,第2の内部電極60,61は、同一セラミッ
クグリーンシート上に導電ペーストを印刷することによ
り形成される。従って、第1,第2の内部電極60の先
端60aと、第2の内部電極61の先端61aとの間隔
は、スクリーン印刷により容易に制御することができ
る。よって、同じサーミスタ素体59を用いて、上記間
隔を制御することにより、様々な抵抗値のサーミスタ素
子58を容易に実現することができる。しかしながら、
実際には、導電ペーストの滲みにより内部電極60,6
1の端縁が歪むことがあった。
層セラミックス一体焼成技術を用いて得られる。この場
合、第1,第2の内部電極60,61は、同一セラミッ
クグリーンシート上に導電ペーストを印刷することによ
り形成される。従って、第1,第2の内部電極60の先
端60aと、第2の内部電極61の先端61aとの間隔
は、スクリーン印刷により容易に制御することができ
る。よって、同じサーミスタ素体59を用いて、上記間
隔を制御することにより、様々な抵抗値のサーミスタ素
子58を容易に実現することができる。しかしながら、
実際には、導電ペーストの滲みにより内部電極60,6
1の端縁が歪むことがあった。
【0012】また、導電ペーストが印刷されたセラミッ
クグリーンシートと、導電ペーストが印刷されていない
複数枚のセラミックグリーンシートとを積層し、一体焼
成しているため、焼成に際しての収縮ばらつきによって
も、内部電極60,61の形状にばらつきが生じがちで
あった。従って、やはり、抵抗値が設計値からずれがち
であり、設計値どおりの抵抗値を有するチップ型サーミ
スタ素子58を高精度に得ることは困難であった。
クグリーンシートと、導電ペーストが印刷されていない
複数枚のセラミックグリーンシートとを積層し、一体焼
成しているため、焼成に際しての収縮ばらつきによって
も、内部電極60,61の形状にばらつきが生じがちで
あった。従って、やはり、抵抗値が設計値からずれがち
であり、設計値どおりの抵抗値を有するチップ型サーミ
スタ素子58を高精度に得ることは困難であった。
【0013】特開平6−61101号公報には、上記の
ような抵抗値ばらつきを低減し得るチップ型サーミスタ
素子が提案されている。図13(a)及び(b)に示す
ように、このチップ型サーミスタ素子63では、サーミ
スタ素体64の上面において、矩形の第1,第2の表面
電極65,66が形成されている。第1,第2の表面電
極65,66の先端は、サーミスタ素体64の上面中央
において所定距離を隔てて対向されている。また、表面
電極65,66は、それぞれ、サーミスタ素体64の端
面64a,64bと上面とのなす端縁まで引き出されて
いる。
ような抵抗値ばらつきを低減し得るチップ型サーミスタ
素子が提案されている。図13(a)及び(b)に示す
ように、このチップ型サーミスタ素子63では、サーミ
スタ素体64の上面において、矩形の第1,第2の表面
電極65,66が形成されている。第1,第2の表面電
極65,66の先端は、サーミスタ素体64の上面中央
において所定距離を隔てて対向されている。また、表面
電極65,66は、それぞれ、サーミスタ素体64の端
面64a,64bと上面とのなす端縁まで引き出されて
いる。
【0014】外部電極67a、67bは、それぞれ、サ
ーミスタ素体64の端面64a,64bを覆うように、
かつ一対の側面及び上面並びに下面に至るように形成さ
れている。外部電極67aは、第1の表面電極65に、
外部電極67aは第2の表面電極66に電気的に接続さ
れている。
ーミスタ素体64の端面64a,64bを覆うように、
かつ一対の側面及び上面並びに下面に至るように形成さ
れている。外部電極67aは、第1の表面電極65に、
外部電極67aは第2の表面電極66に電気的に接続さ
れている。
【0015】さらに、第1,第2の表面電極65,66
の対向領域及び先端近傍部分を被覆するように、絶縁層
68が形成されている。上記表面電極65,66は、メ
ッキ、蒸着もしくはスパッタリングなどの薄膜形成法に
よりサーミスタ素体64の上面に形成することができ
る。従って、薄膜形成法を用いるため、表面電極65,
66は正確な形状に形成することができ、サーミスタ素
子63の抵抗値ばらつきを低減することが可能とされて
いる。
の対向領域及び先端近傍部分を被覆するように、絶縁層
68が形成されている。上記表面電極65,66は、メ
ッキ、蒸着もしくはスパッタリングなどの薄膜形成法に
よりサーミスタ素体64の上面に形成することができ
る。従って、薄膜形成法を用いるため、表面電極65,
66は正確な形状に形成することができ、サーミスタ素
子63の抵抗値ばらつきを低減することが可能とされて
いる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のチップ型サーミスタ素子51,54,58では、抵抗
値のばらつきを低減することが困難であり、設計値どお
りの抵抗値を有するサーミスタ素子を高精度に得ること
はできなかった。
のチップ型サーミスタ素子51,54,58では、抵抗
値のばらつきを低減することが困難であり、設計値どお
りの抵抗値を有するサーミスタ素子を高精度に得ること
はできなかった。
【0017】他方、チップ型サーミスタ素子は、通常、
温度検出や温度補償に用いられるものであるため、その
抵抗値については、ばらつきの小さい高い精度なものに
することが強く望まれている。
温度検出や温度補償に用いられるものであるため、その
抵抗値については、ばらつきの小さい高い精度なものに
することが強く望まれている。
【0018】そこで、従来、製造された多数のチップ型
サーミスタ素子の抵抗値ばらつきが大きいことに鑑み、
大量に製造されたチップ型サーミスタ素子の抵抗値を測
定し、抵抗値が設計値に近接した値のものを選別すると
いう煩雑な作業が強いられていた。従って、他の電子部
品に比べ、選別作業が必要な分だけ、コストが高くつく
という問題があった。
サーミスタ素子の抵抗値ばらつきが大きいことに鑑み、
大量に製造されたチップ型サーミスタ素子の抵抗値を測
定し、抵抗値が設計値に近接した値のものを選別すると
いう煩雑な作業が強いられていた。従って、他の電子部
品に比べ、選別作業が必要な分だけ、コストが高くつく
という問題があった。
【0019】他方、図13に示したチップ型サーミスタ
素子63では、上記表面電極65,66を、フォトリソ
グラフィ法を用いて形成した場合には、エッチングに際
してのオーバーエッチングにより表面電極65,66の
端縁の形状がばらつき、やはり抵抗値のばらつきが大き
くなることがあった。表面電極65,66の膜厚を薄く
すれば、上記オーバーエッチングは避けることができる
ものの、電極自身の抵抗値が上昇し、やはり抵抗値のば
らつきの原因となる。
素子63では、上記表面電極65,66を、フォトリソ
グラフィ法を用いて形成した場合には、エッチングに際
してのオーバーエッチングにより表面電極65,66の
端縁の形状がばらつき、やはり抵抗値のばらつきが大き
くなることがあった。表面電極65,66の膜厚を薄く
すれば、上記オーバーエッチングは避けることができる
ものの、電極自身の抵抗値が上昇し、やはり抵抗値のば
らつきの原因となる。
【0020】本発明の目的は、抵抗値のばらつきが少な
く、従って、製造後に抵抗値を選別する煩雑な作業を簡
略化することができ、かつ抵抗値の調整を容易にかつ高
精度に行い得るチップ型抵抗素子、並びに該チップ型抵
抗素子の製造方法を提供することにある。
く、従って、製造後に抵抗値を選別する煩雑な作業を簡
略化することができ、かつ抵抗値の調整を容易にかつ高
精度に行い得るチップ型抵抗素子、並びに該チップ型抵
抗素子の製造方法を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る抵抗素子は、抵抗素体と、前記抵抗素体の一面にお
いて互いに対向するように形成された第1,第2の表面
電極と、前記抵抗素体の両端に形成されておりかつ第
1,第2の表面電極にそれぞれ電気的に接続された第
1,第2の外部電極とを備え、第1,第2の表面電極
が、それぞれ、第1,第2の金属薄膜を積層した構造を
有し、かつ、第1,第2の表面電極の対向し合っている
領域に絶縁層が形成されており、該絶縁層が第1,第2
の表面電極の対向し合っている端縁から電極内側に、か
つ第1,第2の金属薄膜間に至るように形成されている
ことを特徴とする。
係る抵抗素子は、抵抗素体と、前記抵抗素体の一面にお
いて互いに対向するように形成された第1,第2の表面
電極と、前記抵抗素体の両端に形成されておりかつ第
1,第2の表面電極にそれぞれ電気的に接続された第
1,第2の外部電極とを備え、第1,第2の表面電極
が、それぞれ、第1,第2の金属薄膜を積層した構造を
有し、かつ、第1,第2の表面電極の対向し合っている
領域に絶縁層が形成されており、該絶縁層が第1,第2
の表面電極の対向し合っている端縁から電極内側に、か
つ第1,第2の金属薄膜間に至るように形成されている
ことを特徴とする。
【0022】請求項2に記載の発明では、前記第1,第
2の表面電極の対向し合っている端縁において、それぞ
れ、第2の金属薄膜の外周縁が、第1の金属薄膜の外周
縁よりも電極内側に位置されている。
2の表面電極の対向し合っている端縁において、それぞ
れ、第2の金属薄膜の外周縁が、第1の金属薄膜の外周
縁よりも電極内側に位置されている。
【0023】請求項3に記載の発明では、前記第1,第
2の表面電極の対向し合っている端縁において、それぞ
れ、第2の金属薄膜の外周縁が、第1の金属薄膜の外周
縁よりも電極外側に位置されている。
2の表面電極の対向し合っている端縁において、それぞ
れ、第2の金属薄膜の外周縁が、第1の金属薄膜の外周
縁よりも電極外側に位置されている。
【0024】請求項4に記載の発明では、第1,第2の
表面電極及び絶縁層を被覆するように絶縁被覆層がさら
に形成されている。請求項5に記載の発明では、前記第
1,第2の外部電極が、前記抵抗素体の両端から第1第
2の表面電極が形成されている抵抗素体面に至るように
延ばされており、該抵抗素体面上においては、前記絶縁
被覆層上に積層されている。
表面電極及び絶縁層を被覆するように絶縁被覆層がさら
に形成されている。請求項5に記載の発明では、前記第
1,第2の外部電極が、前記抵抗素体の両端から第1第
2の表面電極が形成されている抵抗素体面に至るように
延ばされており、該抵抗素体面上においては、前記絶縁
被覆層上に積層されている。
【0025】請求項6に記載の発明では、上記第1,第
2の金属薄膜が、フォトリソグラフィ法により形成され
た金属薄膜により構成されている。請求項7に記載の発
明では、上記抵抗素体として、正または負の抵抗温度特
性を有する半導体セラミックスよりなるサーミスタ素体
が用いられ、それによってサーミスタ素子が構成されて
いる。
2の金属薄膜が、フォトリソグラフィ法により形成され
た金属薄膜により構成されている。請求項7に記載の発
明では、上記抵抗素体として、正または負の抵抗温度特
性を有する半導体セラミックスよりなるサーミスタ素体
が用いられ、それによってサーミスタ素子が構成されて
いる。
【0026】請求項8に記載の発明に係る抵抗素子の製
造方法は、抵抗素体の一面において、フォトリソグラフ
ィ法により、第1,第2の表面電極の各第1の金属薄膜
を形成する工程と、前記第1の金属薄膜が対向し合って
いる領域に、フォトリソグラフィ法により、端部が第1
の金属薄膜上に至るように絶縁層を形成する工程と、前
記絶縁層を形成した後に、フォトリソグラフィ法によ
り、第1,第2の表面電極を構成する第2の金属薄膜を
形成する工程とを備えることを特徴とする。
造方法は、抵抗素体の一面において、フォトリソグラフ
ィ法により、第1,第2の表面電極の各第1の金属薄膜
を形成する工程と、前記第1の金属薄膜が対向し合って
いる領域に、フォトリソグラフィ法により、端部が第1
の金属薄膜上に至るように絶縁層を形成する工程と、前
記絶縁層を形成した後に、フォトリソグラフィ法によ
り、第1,第2の表面電極を構成する第2の金属薄膜を
形成する工程とを備えることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】図1(a)〜(c)を参照して、
本発明の一実施例のチップ型サーミスタ素子を説明す
る。
本発明の一実施例のチップ型サーミスタ素子を説明す
る。
【0028】チップ型サーミスタ素子1は、サーミスタ
素体2を用いて構成されている。サーミスタ素体2は、
正または負の抵抗温度特性を有する半導体セラミックス
により構成されている。もっとも、サーミスタ素体2
は、有機サーミスタ材料など、他の材料により構成され
てもよい。
素体2を用いて構成されている。サーミスタ素体2は、
正または負の抵抗温度特性を有する半導体セラミックス
により構成されている。もっとも、サーミスタ素体2
は、有機サーミスタ材料など、他の材料により構成され
てもよい。
【0029】サーミスタ素体2は、直方体状の形状を有
する。サーミスタ素体2の上面2a上には、第1,第2
の表面電極3,4が対向するように形成されている。第
1の表面電極3は、サーミスタ素体2の上面2a上にお
いて、端面2cと上面2aとのなす端縁から中央に向か
って延びるように形成されている。また、上記端縁近傍
では、第1の表面電極3は、サーミスタ素体2の全幅に
至るように形成されているが、先端側においては、幅が
狭くされている。
する。サーミスタ素体2の上面2a上には、第1,第2
の表面電極3,4が対向するように形成されている。第
1の表面電極3は、サーミスタ素体2の上面2a上にお
いて、端面2cと上面2aとのなす端縁から中央に向か
って延びるように形成されている。また、上記端縁近傍
では、第1の表面電極3は、サーミスタ素体2の全幅に
至るように形成されているが、先端側においては、幅が
狭くされている。
【0030】第2の表面電極4は、第1の表面電極3と
同様の平面形状を有するように構成されている。第1,
第2の表面電極3,4は、それぞれ、第1,第2の金属
薄膜3a,3b,4a,4bを積層した構造を有する。
第1の金属薄膜3a,4a及び第2の金属薄膜3b,4
bは、それぞれ、フォトリソグラフィ法により形成され
ており、従って、導電ペーストのスクリーン印刷・焼き
付け法などに比べて高精度に形成することができる。
同様の平面形状を有するように構成されている。第1,
第2の表面電極3,4は、それぞれ、第1,第2の金属
薄膜3a,3b,4a,4bを積層した構造を有する。
第1の金属薄膜3a,4a及び第2の金属薄膜3b,4
bは、それぞれ、フォトリソグラフィ法により形成され
ており、従って、導電ペーストのスクリーン印刷・焼き
付け法などに比べて高精度に形成することができる。
【0031】また、表面電極3,4は、それぞれ、第
1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4bを積層した
構造を有するため、第1,第2の金属薄膜3a〜4b自
体の厚みを相対的に薄くすることができる。従って、第
1の金属薄膜3a,4aは、オーバーエッチングを生じ
させることなく、エッチングにより高精度に形成するこ
とができる。
1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4bを積層した
構造を有するため、第1,第2の金属薄膜3a〜4b自
体の厚みを相対的に薄くすることができる。従って、第
1の金属薄膜3a,4aは、オーバーエッチングを生じ
させることなく、エッチングにより高精度に形成するこ
とができる。
【0032】他方、第1,第2の表面電極3,4が対向
している領域には、絶縁層5が形成されている。絶縁層
5は、第1,第2の表面電極3,4が対向し合っている
表面電極端縁から電極内側に、かつ第1,第2の金属薄
膜3a,3b間または第1,第2の金属薄膜4a,4b
間に至るように形成されている。
している領域には、絶縁層5が形成されている。絶縁層
5は、第1,第2の表面電極3,4が対向し合っている
表面電極端縁から電極内側に、かつ第1,第2の金属薄
膜3a,3b間または第1,第2の金属薄膜4a,4b
間に至るように形成されている。
【0033】すなわち、図1(c)から明らかなよう
に、絶縁層5は、第1の表面電極3の第1の金属薄膜3
aと第2の金属薄膜3bとの間において、第1の表面電
極3の内側に至るように延ばされている。同様に、絶縁
層5は、第2の表面電極4の端縁よりも電極の内側に至
るように、かつ第1,第2の金属薄膜4a,4b間に介
在されるように延ばされている。
に、絶縁層5は、第1の表面電極3の第1の金属薄膜3
aと第2の金属薄膜3bとの間において、第1の表面電
極3の内側に至るように延ばされている。同様に、絶縁
層5は、第2の表面電極4の端縁よりも電極の内側に至
るように、かつ第1,第2の金属薄膜4a,4b間に介
在されるように延ばされている。
【0034】上記絶縁層5は、特に限定されるわけでは
ないが、例えば、ポリイミドなどの合成樹脂により構成
することができる。絶縁層5は、図1(a)から明らか
なように、サーミスタ素体2の上面2aにおいて、第
1,第2の表面電極3,4が対向し合っている全領域に
至るように形成されている。
ないが、例えば、ポリイミドなどの合成樹脂により構成
することができる。絶縁層5は、図1(a)から明らか
なように、サーミスタ素体2の上面2aにおいて、第
1,第2の表面電極3,4が対向し合っている全領域に
至るように形成されている。
【0035】さらに、サーミスタ素体2の上面2a上に
おいては、第1,第2の表面電極3,4及び絶縁層5を
被覆するように、絶縁被覆層6aが形成されている。同
様に、サーミスタ素体2の下面2bの全面に絶縁被覆層
6bが形成されている。絶縁被覆層6a,6bは、適宜
の絶縁性材料で構成されるが、好ましくは、耐熱性樹
脂、例えばポリイミドなどから構成される。
おいては、第1,第2の表面電極3,4及び絶縁層5を
被覆するように、絶縁被覆層6aが形成されている。同
様に、サーミスタ素体2の下面2bの全面に絶縁被覆層
6bが形成されている。絶縁被覆層6a,6bは、適宜
の絶縁性材料で構成されるが、好ましくは、耐熱性樹
脂、例えばポリイミドなどから構成される。
【0036】サーミスタ素体2の端面2c,2dを覆う
ように、第1,第2の外部電極7,8が形成されてい
る。第1の外部電極7は、端面2cを覆うように、かつ
サーミスタ素体2の上面2a及び下面2b上にも至るよ
うに延ばされている。もっとも、上面2a及び下面2b
上においては、外部電極7は、絶縁被覆層6a,6b上
に積層されている。同様に、外部電極8についても、端
面2dを覆い、かつサーミスタ素体2の上面及び下面に
至るように形成されている。また、外部電極8は、サー
ミスタ素体2の上面2a及び下面2b上においては、絶
縁被覆層6a,6bに積層されている。
ように、第1,第2の外部電極7,8が形成されてい
る。第1の外部電極7は、端面2cを覆うように、かつ
サーミスタ素体2の上面2a及び下面2b上にも至るよ
うに延ばされている。もっとも、上面2a及び下面2b
上においては、外部電極7は、絶縁被覆層6a,6b上
に積層されている。同様に、外部電極8についても、端
面2dを覆い、かつサーミスタ素体2の上面及び下面に
至るように形成されている。また、外部電極8は、サー
ミスタ素体2の上面2a及び下面2b上においては、絶
縁被覆層6a,6bに積層されている。
【0037】従って、外部電極7,8は、サーミスタ素
体2とは、端面2c,2dにおいてのみ接触されてい
る。また、外部電極7,8は、それぞれ、表面電極3,
4に電気的に接続されている。
体2とは、端面2c,2dにおいてのみ接触されてい
る。また、外部電極7,8は、それぞれ、表面電極3,
4に電気的に接続されている。
【0038】外部電極7,8は、導電ペーストの塗布・
焼き付けなどの適宜の方法により形成される。好ましく
は、導電ペーストの塗布・焼き付けにより形成された電
極層の外表面に、Niメッキ層及びSnもしくは半田メ
ッキ層などを形成することにより、半田付け性に優れた
外部電極とされる。
焼き付けなどの適宜の方法により形成される。好ましく
は、導電ペーストの塗布・焼き付けにより形成された電
極層の外表面に、Niメッキ層及びSnもしくは半田メ
ッキ層などを形成することにより、半田付け性に優れた
外部電極とされる。
【0039】本実施例のチップ型サーミスタ素子1で
は、第1,第2の表面電極3,4が、それぞれ、第1,
第2の金属薄膜3a,3b,4a,4bを積層した構造
を有する。金属薄膜3a〜4bは、上述したように、フ
ォトリソグラフィ法により高精度に形成することができ
る。しかも、第1の金属薄膜3a,3b及び第2の金属
薄膜4a,4bの厚みは、表面電極3,4の厚みよりも
薄くなるため、エッチングにより第1,第2の金属薄膜
3a〜4bを高精度に形成することができる。
は、第1,第2の表面電極3,4が、それぞれ、第1,
第2の金属薄膜3a,3b,4a,4bを積層した構造
を有する。金属薄膜3a〜4bは、上述したように、フ
ォトリソグラフィ法により高精度に形成することができ
る。しかも、第1の金属薄膜3a,3b及び第2の金属
薄膜4a,4bの厚みは、表面電極3,4の厚みよりも
薄くなるため、エッチングにより第1,第2の金属薄膜
3a〜4bを高精度に形成することができる。
【0040】加えて、絶縁層5が、表面電極3,4の対
向し合っている端縁よりも電極内側に至るように、かつ
第1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4b間に至る
ように形成されている。従って、第1の金属薄膜3a,
4aをフォトリソグラフィ法により高精度に形成した
後、絶縁層5が形成される。よって、第1の金属薄膜3
a,4aの膜厚を薄くし、それによって第1,第2の金
属薄膜3a,4aを高精度に形成し、該金属薄膜3a,
4a間の抵抗値により抵抗値を支配して抵抗値のばらつ
きを高精度に制御することができる。この理由を、以下
においてより具体的に説明する。
向し合っている端縁よりも電極内側に至るように、かつ
第1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4b間に至る
ように形成されている。従って、第1の金属薄膜3a,
4aをフォトリソグラフィ法により高精度に形成した
後、絶縁層5が形成される。よって、第1の金属薄膜3
a,4aの膜厚を薄くし、それによって第1,第2の金
属薄膜3a,4aを高精度に形成し、該金属薄膜3a,
4a間の抵抗値により抵抗値を支配して抵抗値のばらつ
きを高精度に制御することができる。この理由を、以下
においてより具体的に説明する。
【0041】フォトリソグラフィ法により金属薄膜を形
成する場合、一般に、その膜厚が厚いとサイドエッチン
グが大きくなり、目的とする形状以上にエッチングが進
行することになる。また、エッチングのばらつきも大き
くなる。従って、通常、所望とする形状の金属薄膜を高
精度に形成する場合には、その膜厚は0.01〜1μm
とすることが望ましい。すなわち、金属薄膜の平面形状
の精度は、膜厚の1〜10倍の範囲となるため、例えば
0.1μmの厚みの金属薄膜を形成した場合、その平面
形状の精度は0.1〜1μmとなる。逆に、金属薄膜の
厚みが1μmを超えると、精度は1μmを超え、10μ
m程度まで低下することになる。
成する場合、一般に、その膜厚が厚いとサイドエッチン
グが大きくなり、目的とする形状以上にエッチングが進
行することになる。また、エッチングのばらつきも大き
くなる。従って、通常、所望とする形状の金属薄膜を高
精度に形成する場合には、その膜厚は0.01〜1μm
とすることが望ましい。すなわち、金属薄膜の平面形状
の精度は、膜厚の1〜10倍の範囲となるため、例えば
0.1μmの厚みの金属薄膜を形成した場合、その平面
形状の精度は0.1〜1μmとなる。逆に、金属薄膜の
厚みが1μmを超えると、精度は1μmを超え、10μ
m程度まで低下することになる。
【0042】従って、本実施例では、上記第1の金属薄
膜3a,4aは、好ましくは、0.01〜1μmの厚み
とされ、それによって第1の金属薄膜3a,4aの平面
形状の精度が0.1〜1μmの範囲に高められ、より好
ましくは、0.05〜0.5μmの厚みに形成される。
膜3a,4aは、好ましくは、0.01〜1μmの厚み
とされ、それによって第1の金属薄膜3a,4aの平面
形状の精度が0.1〜1μmの範囲に高められ、より好
ましくは、0.05〜0.5μmの厚みに形成される。
【0043】他方、上記のように、金属薄膜3a,4a
の厚みを1μm以下と薄くした場合には、その電気的抵
抗が上昇するため、抵抗値のばらつきの原因となる。と
ころが、本実施例では、第1の金属薄膜3a,4a上
に、第2の金属薄膜3b,4bが積層されている。従っ
て、表面電極3,4全体の厚みが厚くなり、表面電極
3,4の電気的抵抗が十分に低くされている。
の厚みを1μm以下と薄くした場合には、その電気的抵
抗が上昇するため、抵抗値のばらつきの原因となる。と
ころが、本実施例では、第1の金属薄膜3a,4a上
に、第2の金属薄膜3b,4bが積層されている。従っ
て、表面電極3,4全体の厚みが厚くなり、表面電極
3,4の電気的抵抗が十分に低くされている。
【0044】さらに、上記絶縁層5を形成した後に、第
2の金属薄膜3b,4bが形成される。従って、第1の
金属薄膜3a,4aを正確に形成した後に、絶縁層5を
形成することにより、第1,第2の表面電極3,4間の
抵抗値は、第1の金属薄膜3a,4a間で支配されるこ
とになり、抵抗値のばらつきを効果的に低減することが
できる。よって、第2の金属薄膜3b,4bの対向端縁
は、絶縁層5上に積層されるため、第2の金属薄膜3
b,4bについては、第1の金属薄膜3a,4aほど高
精度に形成する必要はない。従って、第2の金属薄膜3
b,4bの膜厚については、1μm以上の厚みとするこ
とができ、それによって、表面電極3,4自体の電気的
抵抗を著しく低下させることができる。
2の金属薄膜3b,4bが形成される。従って、第1の
金属薄膜3a,4aを正確に形成した後に、絶縁層5を
形成することにより、第1,第2の表面電極3,4間の
抵抗値は、第1の金属薄膜3a,4a間で支配されるこ
とになり、抵抗値のばらつきを効果的に低減することが
できる。よって、第2の金属薄膜3b,4bの対向端縁
は、絶縁層5上に積層されるため、第2の金属薄膜3
b,4bについては、第1の金属薄膜3a,4aほど高
精度に形成する必要はない。従って、第2の金属薄膜3
b,4bの膜厚については、1μm以上の厚みとするこ
とができ、それによって、表面電極3,4自体の電気的
抵抗を著しく低下させることができる。
【0045】すなわち、本実施例では、第1,第2の金
属薄膜3a,3b,4a,4bの対向端縁側において、
第1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4b間に絶縁
層5を介在させることにより、第1の金属薄膜3a,4
aによって表面電極3,4間の抵抗値を支配し、他方、
第2の金属薄膜3b,4bによって表面電極3,4の電
極抵抗の低下を図ったことに特徴を有する。
属薄膜3a,3b,4a,4bの対向端縁側において、
第1,第2の金属薄膜3a,3b,4a,4b間に絶縁
層5を介在させることにより、第1の金属薄膜3a,4
aによって表面電極3,4間の抵抗値を支配し、他方、
第2の金属薄膜3b,4bによって表面電極3,4の電
極抵抗の低下を図ったことに特徴を有する。
【0046】加えて、外部電極7,8は、サーミスタ素
体2の端面2c,2dにのみ接触しており、サーミスタ
素体2の上面2a及び下面2bには直接接触していな
い。よって、外部電極7,8の電極かぶり深さ、すなわ
ち素体2の上面2aや下面2bに至っている部分の長さ
のばらつきにより、抵抗値がばらつき難い。
体2の端面2c,2dにのみ接触しており、サーミスタ
素体2の上面2a及び下面2bには直接接触していな
い。よって、外部電極7,8の電極かぶり深さ、すなわ
ち素体2の上面2aや下面2bに至っている部分の長さ
のばらつきにより、抵抗値がばらつき難い。
【0047】なお、第1の金属薄膜3a,4aと第2の
金属薄膜3b,4bとは、同一の平面形状を有する必要
は必ずしもない。例えば、図2(a)に示すように、第
1の金属薄膜4aの端縁4a1 よりも電極内側に、第2
の金属薄膜4bの端縁4b1が位置するように形成して
もよい。逆に、図2(b)に示すように、第2の金属薄
膜4bの端縁4b1 が、第1の金属薄膜4aの対向端縁
4a1 よりも電極外側にはみ出していてもよい。
金属薄膜3b,4bとは、同一の平面形状を有する必要
は必ずしもない。例えば、図2(a)に示すように、第
1の金属薄膜4aの端縁4a1 よりも電極内側に、第2
の金属薄膜4bの端縁4b1が位置するように形成して
もよい。逆に、図2(b)に示すように、第2の金属薄
膜4bの端縁4b1 が、第1の金属薄膜4aの対向端縁
4a1 よりも電極外側にはみ出していてもよい。
【0048】次に、具体的な実験例に基づき、チップ型
サーミスタ素子1の製造方法を説明すると共に、従来の
チップ型サーミスタ素子に比べて抵抗値のばらつきが著
しく低くなることを明らかにする。
サーミスタ素子1の製造方法を説明すると共に、従来の
チップ型サーミスタ素子に比べて抵抗値のばらつきが著
しく低くなることを明らかにする。
【0049】Mn化合物、Ni化合物及びCo化合物を
バインダと共に混練し、スラリーを得た。このスラリー
を用いて、65×65mmの平面形状を有するグリーン
シートを得た。
バインダと共に混練し、スラリーを得た。このスラリー
を用いて、65×65mmの平面形状を有するグリーン
シートを得た。
【0050】次に、図3(a)に示すように、複数枚の
上記グリーンシート11を積層し、厚み方向に加圧した
後、1300℃で焼成することにより、サーミスタウエ
ハ12を得た(図3(b))。
上記グリーンシート11を積層し、厚み方向に加圧した
後、1300℃で焼成することにより、サーミスタウエ
ハ12を得た(図3(b))。
【0051】次に、サーミスタウエハ12の上面の全面
に、スパッタリングにより、0.05μmの厚みのNi
−Cr合金膜よりなる第1の金属薄膜13を形成した。
さらに、上記第1の金属薄膜13上に、スピンコート法
により厚さ1.5μmフォトレジスト層14を形成した
(図3(d))。
に、スパッタリングにより、0.05μmの厚みのNi
−Cr合金膜よりなる第1の金属薄膜13を形成した。
さらに、上記第1の金属薄膜13上に、スピンコート法
により厚さ1.5μmフォトレジスト層14を形成した
(図3(d))。
【0052】しかる後、図4(a)に示すように、フォ
トレジスト層14上にマスク15を当接し、露光し、溶
剤で現像した。このようにして、フォトレジスト層14
をパターニングし、パターニングされたフォトレジスト
層14Aとした(図4(b))。
トレジスト層14上にマスク15を当接し、露光し、溶
剤で現像した。このようにして、フォトレジスト層14
をパターニングし、パターニングされたフォトレジスト
層14Aとした(図4(b))。
【0053】次に、塩化第二鉄溶液(pH=2)をエッ
チャントとして用い、15秒間エッチングし、図4
(c)に示すように、パターニングされた第1の金属薄
膜13Aを得た。
チャントとして用い、15秒間エッチングし、図4
(c)に示すように、パターニングされた第1の金属薄
膜13Aを得た。
【0054】次に、溶剤を用いてフォトレジスト層14
Aを除去した(図4(d))。なお、上記パターニング
された第1の金属薄膜13A,13A間の距離は100
μmとした。
Aを除去した(図4(d))。なお、上記パターニング
された第1の金属薄膜13A,13A間の距離は100
μmとした。
【0055】次に、第1の金属薄膜13Aが形成された
サーミスタウエハ12の上面の全面に、スピンコート法
により、厚さ10μmの感光性ポリイミド膜16を形成
した(図5(a))。
サーミスタウエハ12の上面の全面に、スピンコート法
により、厚さ10μmの感光性ポリイミド膜16を形成
した(図5(a))。
【0056】しかる後、図5(b)に示すように、マス
ク17を感光性ポリイミド膜16上に当接し、露光し
た。さらに、溶剤を用いて現像し、パターニングされた
感光性ポリイミド膜16Aを形成した(図5(c))。
ク17を感光性ポリイミド膜16上に当接し、露光し
た。さらに、溶剤を用いて現像し、パターニングされた
感光性ポリイミド膜16Aを形成した(図5(c))。
【0057】なお、上記マスク17としては、パターニ
ングされた第1の金属薄膜13Aの端縁よりも100μ
mだけ第1の金属薄膜13A上に至るようにポリイミド
膜16Aが形成されるようなマスクを用いた。また、上
記ポリイミド膜16Aの厚みは、溶剤で現像した後、硬
化し、3μmの厚みとした。
ングされた第1の金属薄膜13Aの端縁よりも100μ
mだけ第1の金属薄膜13A上に至るようにポリイミド
膜16Aが形成されるようなマスクを用いた。また、上
記ポリイミド膜16Aの厚みは、溶剤で現像した後、硬
化し、3μmの厚みとした。
【0058】次に、第1の金属薄膜13Aとエッチング
液が異なる電極材料としてAgを用い、スパッタリング
法により1μmの厚みの第2の金属薄膜18を形成した
(図5(d))。
液が異なる電極材料としてAgを用い、スパッタリング
法により1μmの厚みの第2の金属薄膜18を形成した
(図5(d))。
【0059】次に、第2の金属薄膜18上に、スピンコ
ート法により厚さ1.5μmのフォトレジスト層19を
形成した(図6(a))。さらに、フォトレジスト層1
9の表面に、マスク20を当接し、露光した(図6
(b))。
ート法により厚さ1.5μmのフォトレジスト層19を
形成した(図6(a))。さらに、フォトレジスト層1
9の表面に、マスク20を当接し、露光した(図6
(b))。
【0060】露光後、現像し、パターニングされたフォ
トレジスト層19Aを得た(図6(c))。この場合、
フォトマスク20としては、第1の金属薄膜13Aの端
縁よりも50μmだけ第1の金属薄膜の内側に、マスク
開口端縁が位置するようなマスクを用いた。
トレジスト層19Aを得た(図6(c))。この場合、
フォトマスク20としては、第1の金属薄膜13Aの端
縁よりも50μmだけ第1の金属薄膜の内側に、マスク
開口端縁が位置するようなマスクを用いた。
【0061】次に、図6(d)に示すように、エッチャ
ントとして硝酸第二鉄溶液(pH=2)を用いて30秒
間第2の金属薄膜18をエッチングし、パターニングさ
れた第2の金属薄膜18Aを形成した。
ントとして硝酸第二鉄溶液(pH=2)を用いて30秒
間第2の金属薄膜18をエッチングし、パターニングさ
れた第2の金属薄膜18Aを形成した。
【0062】しかる後、溶剤を用いてパターニングされ
たフォトレジスト層19Aを除去した(図7(a))。
次に、サーミスタウエハ12の上面及び下面の全面に、
絶縁被覆層を構成するためのポリイミド膜21a,21
bを形成した(図7(b))。
たフォトレジスト層19Aを除去した(図7(a))。
次に、サーミスタウエハ12の上面及び下面の全面に、
絶縁被覆層を構成するためのポリイミド膜21a,21
bを形成した(図7(b))。
【0063】さらに、サーミスタウエハ12を、図7
(b)のC−C線に沿って分割することにより、ウエハ
分割体12Aを得た(図7(c))。上記のようにして
得たウエハ分割体12Aの両側面に、マザーの外部電極
22,23を形成した(図8(a))。なお、図8
(a)におけるウエハ分割体12Aの長さ方向Lは、図
7(c)における紙面−紙背方向に相当する。
(b)のC−C線に沿って分割することにより、ウエハ
分割体12Aを得た(図7(c))。上記のようにして
得たウエハ分割体12Aの両側面に、マザーの外部電極
22,23を形成した(図8(a))。なお、図8
(a)におけるウエハ分割体12Aの長さ方向Lは、図
7(c)における紙面−紙背方向に相当する。
【0064】上記外部電極22,23の形成に際して
は、Ni−Cr合金膜をスパッタリングにより形成し、
さらにその表面に湿式電界メッキによりNi膜及びSn
膜を形成することにより行った。
は、Ni−Cr合金膜をスパッタリングにより形成し、
さらにその表面に湿式電界メッキによりNi膜及びSn
膜を形成することにより行った。
【0065】次に、上記ウエハ分割体12Aを0.8m
m幅にダイシングすることにより、図8(b)に示すよ
うに、チップ型サーミスタ素子1を得た。上記のように
して得たチップ型サーミスタ素子1について、抵抗値の
ばらつきを測定したところ、0.4%であった。
m幅にダイシングすることにより、図8(b)に示すよ
うに、チップ型サーミスタ素子1を得た。上記のように
して得たチップ型サーミスタ素子1について、抵抗値の
ばらつきを測定したところ、0.4%であった。
【0066】また、比較のために、上記チップ型サーミ
スタ素子1と同じサーミスタ素体を用い、電極構造を異
ならせたことを除いては、上記と同様にして、従来のチ
ップ型サーミスタ素子51,54,58,63をそれぞ
れ、従来例1〜4として形成した。これらのチップ型サ
ーミスタ素子の抵抗値ばらつき3CVも下記の表1に併
せて示す。また、下記の表1においては、従来例1〜4
及び実施例のチップ型サーミスタ素子における抵抗値ば
らつき要因とその精度についても併せて示すこととす
る。
スタ素子1と同じサーミスタ素体を用い、電極構造を異
ならせたことを除いては、上記と同様にして、従来のチ
ップ型サーミスタ素子51,54,58,63をそれぞ
れ、従来例1〜4として形成した。これらのチップ型サ
ーミスタ素子の抵抗値ばらつき3CVも下記の表1に併
せて示す。また、下記の表1においては、従来例1〜4
及び実施例のチップ型サーミスタ素子における抵抗値ば
らつき要因とその精度についても併せて示すこととす
る。
【0067】
【表1】
【0068】表1から明らかなように、従来例1〜4の
各チップ型サーミスタ素子に比べて、実施例によれば、
抵抗値のばらつき3CVを著しく低減し得ることがわか
る。図9(a)〜(c)は、上記実施例のチップ型サー
ミスタ素子1の変形例を示す平面図、側面図及び側面断
面図である。
各チップ型サーミスタ素子に比べて、実施例によれば、
抵抗値のばらつき3CVを著しく低減し得ることがわか
る。図9(a)〜(c)は、上記実施例のチップ型サー
ミスタ素子1の変形例を示す平面図、側面図及び側面断
面図である。
【0069】本変形例のチップ型サーミスタ素子21で
は、表面電極3,4が矩形形状を有すること、絶縁層の
形状が変更されていることを除いては、チップ型サーミ
スタ素子1と同様に構成されている。従って、同一部分
については、同一の参照番号を付することにより、その
詳細な説明は省略する。
は、表面電極3,4が矩形形状を有すること、絶縁層の
形状が変更されていることを除いては、チップ型サーミ
スタ素子1と同様に構成されている。従って、同一部分
については、同一の参照番号を付することにより、その
詳細な説明は省略する。
【0070】表面電極3,4は、本変形例のように矩形
形状とされてもよく、また半円状あるいはくし歯状など
の他の形状とされてもよい。また、図9(a)におい
て、絶縁層5A,5Bは、それぞれ、第1,第2の表面
電極3,4が対向されている領域に形成されているが、
分離されて形成されている。すなわち、一方の絶縁層5
Aは第1の表面電極3側に、他方の絶縁層5Bは第2の
表面電極4側に形成されている。このように、絶縁層に
ついては、第1,第2の表面電極3,4が対向されてい
る領域の全領域を覆うように形成される必要は必ずしも
ない。
形状とされてもよく、また半円状あるいはくし歯状など
の他の形状とされてもよい。また、図9(a)におい
て、絶縁層5A,5Bは、それぞれ、第1,第2の表面
電極3,4が対向されている領域に形成されているが、
分離されて形成されている。すなわち、一方の絶縁層5
Aは第1の表面電極3側に、他方の絶縁層5Bは第2の
表面電極4側に形成されている。このように、絶縁層に
ついては、第1,第2の表面電極3,4が対向されてい
る領域の全領域を覆うように形成される必要は必ずしも
ない。
【0071】また、上記実施例及び変形例では、抵抗素
子としてチップ型サーミスタ素子を示したが、本発明
は、通常の固定抵抗値を有する抵抗素子やバリスタなど
の他の抵抗素子にも適用することができる。
子としてチップ型サーミスタ素子を示したが、本発明
は、通常の固定抵抗値を有する抵抗素子やバリスタなど
の他の抵抗素子にも適用することができる。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載の発明に係る抵抗素子で
は、抵抗素体の一面において第1,第2の表面電極が対
向されており、第1,第2の表面電極間で抵抗値が取り
出される。この場合、第1,第2の表面電極が、それぞ
れ、第1,第2の金属薄膜を積層した構造を有し、かつ
第1,第2の表面電極の対向し合っている領域に絶縁層
が形成されており、この絶縁層が第1,第2の表面電極
の対向し合っている端縁から電極内側に、かつ第1,第
2の金属薄膜間に至るように形成されている。従って、
第1,第2の表面電極間の抵抗値は、第1,第2の表面
電極の第1の金属薄膜間で支配される。他方、第1の金
属薄膜は、第1,第2の表面電極の一部であるため、表
面電極全体の厚みより薄くされているので、例えばフォ
トリソグラフィ法により高精度に形成することができ
る。すなわち、膜厚が薄くされ得るため、エッチングに
際してのオーバーエッチングが生じ難いため、高精度に
第1の金属薄膜を形成することができる。
は、抵抗素体の一面において第1,第2の表面電極が対
向されており、第1,第2の表面電極間で抵抗値が取り
出される。この場合、第1,第2の表面電極が、それぞ
れ、第1,第2の金属薄膜を積層した構造を有し、かつ
第1,第2の表面電極の対向し合っている領域に絶縁層
が形成されており、この絶縁層が第1,第2の表面電極
の対向し合っている端縁から電極内側に、かつ第1,第
2の金属薄膜間に至るように形成されている。従って、
第1,第2の表面電極間の抵抗値は、第1,第2の表面
電極の第1の金属薄膜間で支配される。他方、第1の金
属薄膜は、第1,第2の表面電極の一部であるため、表
面電極全体の厚みより薄くされているので、例えばフォ
トリソグラフィ法により高精度に形成することができ
る。すなわち、膜厚が薄くされ得るため、エッチングに
際してのオーバーエッチングが生じ難いため、高精度に
第1の金属薄膜を形成することができる。
【0073】しかも、第1の金属薄膜上に、第2の金属
薄膜が積層されているため、第1,第2の表面電極の電
気的抵抗も十分に小さくされる。よって、抵抗値のばら
つきが非常に少ない抵抗素子を容易に提供することが可
能となる。
薄膜が積層されているため、第1,第2の表面電極の電
気的抵抗も十分に小さくされる。よって、抵抗値のばら
つきが非常に少ない抵抗素子を容易に提供することが可
能となる。
【0074】請求項2に記載の発明では、第1,第2の
表面電極の対向し合っている端縁において、第2の金属
薄膜の外周縁が第1の金属薄膜の外周縁よりも電極内側
に位置されており、請求項3に記載の発明では、第2の
金属薄膜の外周縁が第1の金属薄膜の外周縁よりも電極
外側に位置されているが、いずれの場合においても、第
1,第2の表面電極の対向面積は、第1,第2の表面電
極の各第1の金属薄膜間において支配されるため、第2
の金属薄膜の外周縁の位置の如何に係わらず、抵抗値の
ばらつきを効果的に低減することができる。すなわち、
第2の金属薄膜の形成精度については、さほど抵抗値の
ばらつきに影響しないため、第2の金属薄膜の厚みを厚
くすることができ、それによって電極自体の電気抵抗の
低減を果たすことができる。
表面電極の対向し合っている端縁において、第2の金属
薄膜の外周縁が第1の金属薄膜の外周縁よりも電極内側
に位置されており、請求項3に記載の発明では、第2の
金属薄膜の外周縁が第1の金属薄膜の外周縁よりも電極
外側に位置されているが、いずれの場合においても、第
1,第2の表面電極の対向面積は、第1,第2の表面電
極の各第1の金属薄膜間において支配されるため、第2
の金属薄膜の外周縁の位置の如何に係わらず、抵抗値の
ばらつきを効果的に低減することができる。すなわち、
第2の金属薄膜の形成精度については、さほど抵抗値の
ばらつきに影響しないため、第2の金属薄膜の厚みを厚
くすることができ、それによって電極自体の電気抵抗の
低減を果たすことができる。
【0075】請求項4に記載の発明では、第1,第2の
表面電極及び絶縁層を被覆するように絶縁被覆層がさら
に形成されているため、耐湿性に優れた抵抗素子を得る
ことができる。また、この絶縁層をサーミスタ素体の端
部に至るように形成すれば、外部電極のサーミスタ素体
に対する電極かぶり深さがばらついたとしても、該外部
電極の電極かぶり深さのばらつきにより抵抗値が影響を
受け難い。
表面電極及び絶縁層を被覆するように絶縁被覆層がさら
に形成されているため、耐湿性に優れた抵抗素子を得る
ことができる。また、この絶縁層をサーミスタ素体の端
部に至るように形成すれば、外部電極のサーミスタ素体
に対する電極かぶり深さがばらついたとしても、該外部
電極の電極かぶり深さのばらつきにより抵抗値が影響を
受け難い。
【0076】請求項5に記載の発明では、第1,第2の
外部電極が抵抗素体の両端から第1,第2の表面電極が
形成されている抵抗素体面に至るように延ばされてお
り、該抵抗素体面上において絶縁被覆層上に積層されて
いるので、外部電極の抵抗素体面に至る部分の長さのば
らつきにより抵抗値がばらつき難い。
外部電極が抵抗素体の両端から第1,第2の表面電極が
形成されている抵抗素体面に至るように延ばされてお
り、該抵抗素体面上において絶縁被覆層上に積層されて
いるので、外部電極の抵抗素体面に至る部分の長さのば
らつきにより抵抗値がばらつき難い。
【0077】請求項6に記載の発明では、第1,第2の
金属薄膜がフォトリソグラフィ法により形成された金属
薄膜であり、上述したように、第1の金属薄膜について
は、厚みを薄くすることができるので、オーバーエッチ
ングされ難く、従って、第1の金属薄膜が高精度に形成
される。よって、抵抗値のばらつきの少ない抵抗素子を
提供することができる。
金属薄膜がフォトリソグラフィ法により形成された金属
薄膜であり、上述したように、第1の金属薄膜について
は、厚みを薄くすることができるので、オーバーエッチ
ングされ難く、従って、第1の金属薄膜が高精度に形成
される。よって、抵抗値のばらつきの少ない抵抗素子を
提供することができる。
【0078】請求項7に記載の発明では、抵抗素体とし
て、正または負の抵抗温度特性を有する半導体セラミッ
クスよりなるサーミスタ素体を用いているため、抵抗値
のばらつきが少ないチップ型サーミスタ素子を提供する
ことが可能となる。特に、サーミスタ素子では、抵抗値
のばらつきが少ないことが強く求められ、従来、前述し
たような煩雑な抵抗値選別作業が必要であったのに対
し、本発明によれば、抵抗値のばらつきを効果的に低減
し得るため、煩雑な抵抗値選別作業を省略もしくは簡略
化することができる。
て、正または負の抵抗温度特性を有する半導体セラミッ
クスよりなるサーミスタ素体を用いているため、抵抗値
のばらつきが少ないチップ型サーミスタ素子を提供する
ことが可能となる。特に、サーミスタ素子では、抵抗値
のばらつきが少ないことが強く求められ、従来、前述し
たような煩雑な抵抗値選別作業が必要であったのに対
し、本発明によれば、抵抗値のばらつきを効果的に低減
し得るため、煩雑な抵抗値選別作業を省略もしくは簡略
化することができる。
【0079】請求項8に記載の発明では、抵抗素体の一
面において、フォトリソグラフィ法により第1,第2の
表面電極の各第1の金属薄膜が形成され、この場合、第
1の金属薄膜の厚みを薄くし得るため、第1の金属薄膜
を高精度に形成することができる。また、第1の金属薄
膜が対向し合っている領域に、フォトリソグラフィ法に
より、端部が第1の金属薄膜上に至るように絶縁層が形
成され、この絶縁層形成後に、フォトリソグラフィ法に
より、第1,第2の表面電極を構成するための第2の金
属薄膜が形成される。従って、第1の金属薄膜により第
1,第2の表面電極間の対向面積が支配されるので、第
2の金属薄膜については厚みを厚くすることができ、そ
れによって表面電極自体の電気的抵抗を低下させること
ができる。よって、本発明に係る抵抗値のばらつきの少
ない抵抗素子をフォトリソグラフィ法を用いて安定に供
給することが可能となる。
面において、フォトリソグラフィ法により第1,第2の
表面電極の各第1の金属薄膜が形成され、この場合、第
1の金属薄膜の厚みを薄くし得るため、第1の金属薄膜
を高精度に形成することができる。また、第1の金属薄
膜が対向し合っている領域に、フォトリソグラフィ法に
より、端部が第1の金属薄膜上に至るように絶縁層が形
成され、この絶縁層形成後に、フォトリソグラフィ法に
より、第1,第2の表面電極を構成するための第2の金
属薄膜が形成される。従って、第1の金属薄膜により第
1,第2の表面電極間の対向面積が支配されるので、第
2の金属薄膜については厚みを厚くすることができ、そ
れによって表面電極自体の電気的抵抗を低下させること
ができる。よって、本発明に係る抵抗値のばらつきの少
ない抵抗素子をフォトリソグラフィ法を用いて安定に供
給することが可能となる。
【図1】(a)〜(c)は、本発明の一実施例に係るチ
ップ型サーミスタ素子を示す平面図、側面図及び側面断
面図。
ップ型サーミスタ素子を示す平面図、側面図及び側面断
面図。
【図2】(a)及び(b)は、第1,第2の金属薄膜の
端縁の位置関係の変形例を説明するための各側面断面
図。
端縁の位置関係の変形例を説明するための各側面断面
図。
【図3】(a)〜(d)は、実施例のチップ型サーミス
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。
【図4】(a)〜(d)は、実施例のチップ型サーミス
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。なお、マ
スクは断面図。
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。なお、マ
スクは断面図。
【図5】(a)〜(d)は、実施例のチップ型サーミス
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。なお、マ
スクは断面図。
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。なお、マ
スクは断面図。
【図6】(a)〜(d)は、実施例のチップ型サーミス
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。なお、マ
スクは断面図。
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。なお、マ
スクは断面図。
【図7】(a)〜(c)は、実施例のチップ型サーミス
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。
タ素子を得る構成を説明するための各側面図。
【図8】(a)及び(b)は、実施例のチップ型サーミ
スタ素子を得る構成を説明するための各平面図。
スタ素子を得る構成を説明するための各平面図。
【図9】(a)〜(c)は、変形例のチップ型サーミス
タ素子を説明するための平面図、側面図及び側面断面
図。
タ素子を説明するための平面図、側面図及び側面断面
図。
【図10】従来のチップ型サーミスタ素子の一例を示す
断面図。
断面図。
【図11】従来のチップ型サーミスタ素子の他の例を示
す断面図。
す断面図。
【図12】従来のチップ型サーミスタ素子のさらに他の
例を示す断面図。
例を示す断面図。
【図13】(a)及び(b)は、従来のチップ型サーミ
スタ素子の他の例を示す平面図及び側面断面図。
スタ素子の他の例を示す平面図及び側面断面図。
1…チップ型サーミスタ素子 2…サーミスタ素体 2a…上面 2b…下面 2c,2d…第1,第2の端面 3,4…第1,第2の表面電極 3a,4a…第1の金属薄膜 3b,4b…第2の金属薄膜 5,5A,5B…絶縁層 6a,6b…絶縁被覆層 7,8…第1,第2の外部電極 12…サーミスタウエハ 13…第1の金属薄膜 13A…パターニングされた第1の金属薄膜 18…第2の金属薄膜 18A…パターニングされた第2の金属薄膜
Claims (8)
- 【請求項1】 抵抗素体と、 前記抵抗素体の一面において互いに対向するように形成
された第1,第2の表面電極と、 前記抵抗素体の両端に形成されておりかつ第1,第2の
表面電極にそれぞれ電気的に接続された第1,第2の外
部電極とを備え、 第1,第2の表面電極が、それぞれ、第1,第2の金属
薄膜を積層した構造を有し、かつ、 第1,第2の表面電極の対向し合っている領域に絶縁層
が形成されており、該絶縁層が第1,第2の表面電極の
対向し合っている端縁から電極内側に、かつ第1,第2
の金属薄膜間に至るように形成されていることを特徴と
する、抵抗素子。 - 【請求項2】 前記第1,第2の表面電極の対向し合っ
ている端縁において、それぞれ、第2の金属薄膜の外周
縁が、第1の金属薄膜の外周縁よりも電極内側に位置さ
れている、請求項1に記載の抵抗素子。 - 【請求項3】 前記第1,第2の表面電極の対向し合っ
ている端縁において、それぞれ、第2の金属薄膜の外周
縁が、第1の金属薄膜の外周縁よりも電極外側に位置さ
れている、請求項1に記載の抵抗素子。 - 【請求項4】 前記第1,第2の表面電極及び絶縁層を
被覆するように形成された絶縁被覆層をさらに備えるこ
とを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の抵抗
素子。 - 【請求項5】 前記第1,第2の外部電極が、前記抵抗
素体の両端から第1第2の表面電極が形成されている抵
抗素体面に至るように延ばされており、該抵抗素体面上
においては、前記絶縁被覆層上に積層されている、請求
項4に記載の抵抗素子。 - 【請求項6】 前記第1,第2の金属薄膜が、フォトリ
ソグラフィ法により形成された金属薄膜である、請求項
1〜5のいずれかに記載の抵抗素子。 - 【請求項7】 前記抵抗素体が、正または負の抵抗温度
特性を有する半導体セラミックスよりなるサーミスタ素
体である、請求項1〜6のいずれかに記載の抵抗素子。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の抵抗素
子の製造方法であって、 抵抗素体の一面において、フォトリソグラフィ法によ
り、第1,第2の表面電極の各第1の金属薄膜を形成す
る工程と、 前記第1の金属薄膜が対向し合っている領域に、フォト
リソグラフィ法により、端部が第1の金属薄膜上に至る
ように絶縁層を形成する工程と、 前記絶縁層を形成した後に、フォトリソグラフィ法によ
り、第1,第2の表面電極を構成する第2の金属薄膜を
形成する工程とを備えることを特徴とする、抵抗素子の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10248379A JP2000077208A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 抵抗素子及び抵抗素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10248379A JP2000077208A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 抵抗素子及び抵抗素子の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000077208A true JP2000077208A (ja) | 2000-03-14 |
Family
ID=17177236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10248379A Pending JP2000077208A (ja) | 1998-09-02 | 1998-09-02 | 抵抗素子及び抵抗素子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000077208A (ja) |
-
1998
- 1998-09-02 JP JP10248379A patent/JP2000077208A/ja active Pending
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