JP2000135687A - 電動工具における工具カバーの装着構造 - Google Patents

電動工具における工具カバーの装着構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 締め付けバンドの構成を簡略化して製造コス
トを低減する。 【解決手段】 締め付けバンド33には、ピン38によ
って円弧状のレバー39の一端が回動可能に軸着され、
レバー39の軸着部位は、締め付けバンド33に沿わせ
た状態では中心側へ突出し、締め付けバンド33から離
反させた状態では外周側へ後退するカム40,40に形
成されている。又、締め付けバンド33の内周には、板
状体の押圧プレート43が締め付けバンド33に沿って
設けられ、押圧プレート43の一端が、弾性を有する自
由端としてカム40の内側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラインダ等の電
動工具に設けられる工具カバーをハウジングに装着する
ための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、グラインダのホイー
ルカバーに係る装着構造を図5に示す。これはドイツ出
願公開明細書第3940584号に開示されるもので、
ここでは、ホイールカバー50に延設された連結部とな
る半円状のフランジ51ごと円形のハウジング52を巻
回することで、フランジ51をハウジング52に装着可
能とする金属製の締め付けバンド53が用いられてい
る。この締め付けバンド53には、短手腕55を締め付
けバンド53に連結したテコ54と、締め付けバンド5
3とハウジング52との間隙56にあってハウジング5
2に面接触する押圧板57とが設けられており、テコ5
4を同図のように締め付けバンド53に沿って寝かせた
状態では、短手腕55の先端が押圧板57へ直交状に当
接し、押圧板57を介してハウジング52を押圧するこ
とで、締め付けバンド53によるフランジ51のクラン
プがなされる。逆にテコ54を起こすと、短手腕55の
先端が押圧板57から離反し、ハウジング52の押圧を
解除するため、締め付けバンド53によるフランジ51
の固定も解除される。このように、ドライバやレンチ等
の工具を使わずテコ54の操作のみでホイールカバー5
0の着脱が簡単に行えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記装着構造において
は、テコ54の短手腕55と押圧板57とを介在させる
間隙56を設けるために、締め付けバンド53の形状が
複雑化し、更に、ハウジング52に周設された溝58に
嵌入する抜け止め防止用の突起59を締め付けバンド5
3に形成することもあって加工部分が多くなり、製造コ
ストがかさんでしまう。一方、上記装着構造では、締め
付けバンド53全体によるクランプでなく、押圧板57
と、その押圧板57からハウジング52を挟んで反対側
のフランジ51に巻回する締め付けバンド53の部分で
狭持する二点支持に近い格好でクランプされるため、ク
ランプ時の信頼性が高くなく、フランジ51ががたつい
たりする虞れがある。
【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、工具を
使わずに工具カバーの着脱が行える利点は維持しつつ、
構造をより簡略化して安価に製造できる工具カバーの装
着構造を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、前記締め付けバンドの内
側に、一端を前記締め付けバンドの内周に固着し、他端
を弾性を有する自由端とした押圧プレートを前記締め付
けバンドに沿って設ける一方、前記締め付けバンドに、
前記押圧プレートの自由端の外側に軸着位置を設定した
レバーを回動可能に設け、前記レバーの軸着部位に、前
記レバーの前記締め付けバンド側への回転操作に伴って
前記押圧プレートの自由端を前記ハウジング側へ押圧可
能なカムを形成したことを特徴とするものである。請求
項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、締め付
けバンドへの加工部分をより少なくして形状の簡略化を
促進するために、押圧プレートの内周に、ハウジングへ
の巻回状態で前記ハウジングに形成された凹部に嵌合可
能な抜け止め突起を突設したものである。請求項3に記
載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、クランプ
力を高めて工具カバー装着時の信頼性を向上させるため
に、押圧プレートの内周に、ハウジングへの巻回状態で
前記ハウジングに当接可能な押圧突起を突設したもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、グラインダ1の一部縦断
面図で、モータハウジング2に収容されたモータ4のモ
ータ軸5は、モータハウジング2前方(図の左側)に連
結されたギヤハウジング3内に突出してボールベアリン
グ6で軸支され、その先端にピニオンギヤ7を固着して
いる。又、8は、ギヤハウジング3内でモータ軸5の前
方に直交状に配置されるスピンドルで、上端をニードル
ベアリング9で、中間部を、ギヤハウジング3の下部に
連結されるベアリングボックス10内のボールベアリン
グ11で夫々軸支されて、ベアリングボックス10の下
方へ突出している。このスピンドル8の下端には、雄ネ
ジ部12が形成され、その雄ネジ部12にロックナット
13を螺合することで、スピンドル8に嵌着されたイン
ナーフランジ14との間で円盤状のダイヤモンドホイー
ル15を狭持固定可能としている。一方、スピンドル8
には、モータ軸5のピニオンギヤ7と噛合するベベルギ
ヤ16が回動自在に挿着されると共に、二面幅の嵌合で
スピンドル8と一体回転するロックスリーブ17が同軸
で嵌着され、ベベルギヤ16とスピンドル8との間に跨
って巻装された内側コイルバネ18と、ベベルギヤ16
とロックスリーブ17との間に跨って嵌挿された外側コ
イルバネ19とにより、スピンドル8とベベルギヤ16
間の起動時及び制動時のトルク伝達がなされる構成とな
っている。
【0007】尚、モータ軸5を軸支するボールベアリン
グ6は、ギヤハウジング3に一体形成されたベアリング
ボックス3aに収容されるが、後方側の固定は、ギヤハ
ウジング3にネジ21,21によって螺着される円盤状
のベアリングリテーナ20によっている。ベアリングリ
テーナ20は、モータ軸5に固着されたモータ冷却用の
ファン24と近接した略同形状で形成され、その後面に
は、ファン24周縁の前方側に突設されたリング状のリ
ブ25,25が挿入するリング溝22,22が凹設され
て、ここにボールベアリング6側への粉塵等の侵入を防
止するラビリンス23が形成されている。
【0008】一方、ギヤハウジング3には、排気孔2
6,26が穿設されて、モータハウジング2後方の図示
しない吸気口から、モータ4を通過してファン24の羽
根24a,24a・・の間を通り、ベアリングリテーナ
20の外周を回り込んで排気孔26,26まで至る通気
路27が形成されているが、ベアリングリテーナ20の
外周には、ギヤハウジング3との間を通過する空気の流
れを整流して風量の増加と騒音の発生防止とを可能とす
る整流翼28,28・・が一体に延設されている。この
ようにベアリングリテーナ20にラビリンス23を構成
するリング溝22,22と整流翼28,28・・とを一
体に設けたことで、ボールベアリング6の固定と防塵、
冷却用空気の整流との3機能が兼用でき、従来のように
整流翼をギヤハウジング内面に設けたり、ラビリンスを
別体で構成したりするのに比べて、部品点数が少なくな
ってコストダウンに繋がる合理的な構成となっている。
尚、ここでは、ギヤハウジング3にベアリングボックス
3aを一体化させ、ベアリングリテーナ20のみを別体
としているが、これは、ベアリングボックス3aをギヤ
ハウジング3と別体にすると、ここで軸支したモータ軸
5の位置に誤差が生じる虞れがあり、ひいてはベベルギ
ヤ16との噛合にずれを起こさせてしまうことから、ベ
アリングリテーナ20のみを別体にすることで、モータ
軸5の正確な位置での軸支を確保して組み付け精度の維
持を図ったものである。
【0009】そして、スピンドル8を軸支する断面円形
のベアリングボックス10には、ダイヤモンドホイール
15の後方側の略半分を覆う工具カバーとしてのホイー
ルカバー30が装着されている。ホイールカバー30
は、図2にも示すように、ベアリングボックス10の外
面の略半周に合致する連結部としてのフランジ31と、
そのフランジ31に延設されるカバー本体32とからな
り、フランジ31ごとベアリングボックス10に巻回さ
れる金属製の締め付けバンド33により着脱可能に装着
されている。以下、締め付けバンド33の構造を説明す
る。
【0010】図2に示す如く、締め付けバンド(以下
「バンド」という)33は、フランジ31の外径を略内
径とする円形状に形成され、互いに近接して平行に折曲
した端部34,35をネジ36及びナット37で連結さ
れる帯状体で、バンド33の端部34寄りの外周に、ピ
ン38によってレバー39の一端を回動可能に軸着して
いる。レバー39は、バンド33の外形に略沿った円弧
状に形成され、ピン38による軸着部位には、カム4
0,40が形成されている。このカム40,40は、レ
バー39をバンド33に沿わせた状態では、バンド33
の内周を超えて中心側へ突出し、レバー39をバンド3
3から離反させた状態では、バンド33の外周側へ後退
するように設定されるものである。又、41は、バンド
33の外周に固着されてピン38を軸支する支持板、4
2はレバー39の自由端に外方へ向けて延設された操作
片である。更に、バンド33の内周には、バンド33に
沿って押圧プレート43が設けられる。この押圧プレー
ト43は、フランジ31よりややきつめにカーブする板
状体で、一端が自由端としてレバー39におけるカム4
0の内側に位置する一方、他端がバンド33の内周に固
着され、内面には、ベアリングボックス10の外周に凹
設された溝10aに嵌合する抜け止め突起44と、バン
ド33への固着側に位置する押圧突起45とが夫々突設
されている。尚、バンド33におけるレバー39の軸着
部位は、図3に示すように略カム40,40の厚み分の
切除部46,46に形成されて、カム40,40がバン
ド33越しに押圧プレート43に当接可能となってい
る。
【0011】以上の如く構成されたホイールカバー30
の装着構造においては、まずホイールカバー30を装着
する場合、ネジ36を緩めた状態でベアリングボックス
10にバンド33を装着し、バンド33内周における押
圧プレート43以外の部分にホイールカバー30のフラ
ンジ31を挿入する。そして、ネジ36を若干締め付け
て押圧プレート43の抜け止め突起44がベアリングボ
ックス10の溝10aに嵌入し、抜け止めがなされる状
態までバンド33の内周を収縮させ、レバー39をバン
ド33の外周に沿う図2の位置まで回転させると、レバ
ー39の回転に伴ってカム40,40がバンド33の内
周側へ張り出して押圧プレート43の自由端を内側へ押
圧する。よって、ベアリングボックス10とフランジ3
1とが、押圧プレート43の自由端とその反対側のバン
ド33内周との間で狭持される格好となり、ホイールカ
バー30はベアリングボックス10に一体化される。こ
のとき、押圧プレート43の基端側の押圧突起45がベ
アリングボックス10の外周に部分的に当接し、押圧プ
レート43の自由端とバンド33内周とによる緊締と合
わせて3点支持となるため、バンド33の緊締力はより
高まる。又、図2のクランプ状態では、押圧プレート4
3におけるカム40,40の当接位置が、バンド33の
周方向でピン38の中心を挟んでややネジ36よりに位
置するため、レバー39をバンド33に沿った位置に維
持させる保持力が得られ、振動や衝撃等でレバー39が
バンド33から離反することがない。
【0012】逆に、ホイールカバー30を取り外した
り、その位置を変更したりする場合は、図2の状態から
操作片42を利用してレバー39をバンド33から離反
させれば、図4のようにレバー39の回転に伴ってカム
40,40がバンド33の外周側へ移動し、押圧プレー
ト43への押圧を解除する。よって、フランジ31をバ
ンド33とベアリングボックス10との間から抜き取っ
て、ホイールカバー30の取り外しが行え、或いはホイ
ールカバー30をバンド33ごと所定の位置に回転させ
て再度レバー39を図2のクランプ位置に回転させれ
ば、ホイールカバー30の位置の変更が行える。尚、ベ
アリングボックス10の溝10aには、ベアリングボッ
クス10の軸方向で下端に達する縦溝10bが連設され
ており、押圧プレート43の抜け止め突起44を縦溝1
0bの位置まで回転させれば、バンド33をベアリング
ボックス10から簡単に取り外すこともできる。又、ク
ランプ解除状態では、最初のネジ36によるバンド33
の径の設定により、押圧プレート43の抜け止め突起4
4がベアリングボックス10の溝10a内に嵌入すると
共に、押圧プレート43の自由端がその弾性によってベ
アリングボックス10の側面を押圧するため、フランジ
31を抜き取ってもバンド33がベアリングボックス1
0から脱却したり、不要な回転をしたりする虞れはな
く、良好な操作性でホイールカバー30の着脱や位置変
更が行える。
【0013】このように上記実施の形態によれば、レバ
ー39の操作に伴うカム40,40の回転により、バン
ド33の内側の押圧プレート43を動作させてベアリン
グボックス10とフランジ31とをクランプする構成と
したことで、ドライバ等の工具を用いずにホイールカバ
ー30の着脱や位置変更が行えるのは勿論、バンド33
を複雑な形状に形成する必要がなくなるため、単純な円
形状を維持したままクランプ及びアンクランプが行え
る。よって、バンド33の形状が簡略化して安価に製造
可能となる。又、抜け止め突起44を内周側の押圧プレ
ート43側に設けているから、他の部品に比べて加工部
分の多いバンド33への加工を減らすことができ、一層
の簡略化に繋がる。尚、押圧プレート43は単純な板状
体であるから、抜け止め突起44や押圧突起45が付加
されても加工の手間は小さくて済む。そして、押圧プレ
ート43への押圧突起45の採用により、3点支持の格
好でクランプがなされるため、信頼性が高まり、ホイー
ルカバー30のがたつきや偶発的な回転が効果的に防止
される。
【0014】尚、レバーやカムの形状は上記形態に限定
するものでなく、カムを1つにする等の設計変更は可能
で、押圧プレート側の押圧突起も、1つにとどまらず複
数設けたりしても良い。又、上記形態ではレバーと押圧
プレートとを1つずつ設けているが、ハウジングや工具
カバー側の連結部等の形状によっては、複数ずつ設けて
夫々のレバーの操作でクランプとアンクランプとを実現
することもできる。
【0015】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、レバー
の操作に伴うカムの回転により、締め付けバンドの内周
の押圧プレートの自由端を動作させてハウジングと工具
カバーとをクランプする構成としたことで、ドライバ等
の工具を用いずに工具カバーの着脱や位置変更が行える
のは勿論、締め付けバンドを複雑な形状に形成する必要
がなくなるため、単純な円形状を維持したままクランプ
及びアンクランプが行える。よって、締め付けバンドの
形状が簡略化して安価に製造可能となる。請求項2に記
載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、押圧プレ
ートの内周に、ハウジングへの巻回状態で前記ハウジン
グに形成された凹部に嵌合可能な抜け止め突起を突設し
たことで、他の部品に比べて加工部分の多い締め付けバ
ンドへの加工部分を少なくして一層の簡略化を図ること
ができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又
は2の効果に加えて、押圧プレートの内周に、ハウジン
グへの巻回状態で前記ハウジングに当接可能な押圧突起
を突設したことで、ハウジングへの接触点が増えてクラ
ンプ時の信頼性が高まり、工具カバーのがたつきや偶発
的な回転が効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】グラインダの一部断面説明図である。
【図2】ホイールカバーのクランプ状態を示す説明図で
ある。
【図3】図2のA矢視図である。
【図4】ホイールカバーのクランプ解除状態を示す説明
図である。
【図5】従来のホイールカバーの装着構造を示す説明図
である。
【符号の説明】
1・・グラインダ、2・・モータハウジング、3・・ギ
ヤハウジング、4・・モータ、5・・モータ軸、8・・
スピンドル、10・・ベアリングボックス、15・・ダ
イヤモンドホイール、20・・ベアリングリテーナ、2
4・・ファン、27・・通気路、28・・整流翼、30
・・ホイールカバー、31・・フランジ、33・・締め
付けバンド、38・・ピン、39・・レバー、40・・
カム、43・・押圧プレート、44・・抜け止め突起、
45・・押圧突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼田 文年 愛知県安城市住吉町3丁目11番8号 株式 会社マキタ内 Fターム(参考) 3C047 FF05 JJ02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動工具のハウジングに、工具カバーの
    連結部ごと締め付けバンドを巻回させて、前記工具カバ
    ーを前記ハウジングへ装着可能とする電動工具における
    工具カバーの装着構造であって、 前記締め付けバンドの内側に、一端を前記締め付けバン
    ドの内周に固着し、他端を弾性を有する自由端とした押
    圧プレートを前記締め付けバンドに沿って設ける一方、
    前記締め付けバンドに、前記押圧プレートの自由端の外
    側に軸着位置を設定したレバーを回動可能に設け、前記
    レバーの軸着部位に、前記レバーの前記締め付けバンド
    側への回転操作に伴って前記押圧プレートの自由端を前
    記ハウジング側へ押圧可能なカムを形成したことを特徴
    とする電動工具における工具カバーの装着構造。
  2. 【請求項2】 押圧プレートの内周に、ハウジングへの
    巻回状態で前記ハウジングに形成された凹部に嵌合可能
    な抜け止め突起を突設した請求項1に記載の電動工具に
    おける工具カバーの装着構造。
  3. 【請求項3】 押圧プレートの内周に、ハウジングへの
    巻回状態で前記ハウジングに当接可能な押圧突起を突設
    した請求項1又は2に記載の電動工具における工具カバ
    ーの装着構造。
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