JP2000158024A - 鋼片のコーナ圧下方法およびコーナ圧下装置 - Google Patents
鋼片のコーナ圧下方法およびコーナ圧下装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 横断面形状が略正方形の鋼片のコーナおよび
該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔形ロールにて
圧下することにより、所定の断面形状・寸法の鋼片を得
るに際し、圧下後の鋼片の長さ方向軸周りの捻転、即
ち、鋼片捻れの発生を防止し得る圧下方法および該圧下
方法を具現化する圧下装置を提供する。 【解決手段】 横断面形状が略正方形の鋼片1のコーナ
および該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔形ロー
ル2にて圧下する方法において、圧下に際して該鋼片1
から該孔形ロール2に作用する圧下反力の該孔形ロール
回転中心軸方向成分をゼロとするように、該孔形ロール
の位置、もしくは位置および姿勢の修正を行う。
該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔形ロールにて
圧下することにより、所定の断面形状・寸法の鋼片を得
るに際し、圧下後の鋼片の長さ方向軸周りの捻転、即
ち、鋼片捻れの発生を防止し得る圧下方法および該圧下
方法を具現化する圧下装置を提供する。 【解決手段】 横断面形状が略正方形の鋼片1のコーナ
および該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔形ロー
ル2にて圧下する方法において、圧下に際して該鋼片1
から該孔形ロール2に作用する圧下反力の該孔形ロール
回転中心軸方向成分をゼロとするように、該孔形ロール
の位置、もしくは位置および姿勢の修正を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横断面形状が略正
方形の鋼片のコーナおよび該コーナ近傍を所定の断面形
状を有する孔形ロールにて圧下することにより所定の断
面形状・寸法の鋼片を得るに際して、圧下後の鋼片の長
さ方向軸周りの捻転、即ち、鋼片捻れの発生を防止し得
る圧下方法、および該圧下方法を具現化する圧下装置に
関するものである。
方形の鋼片のコーナおよび該コーナ近傍を所定の断面形
状を有する孔形ロールにて圧下することにより所定の断
面形状・寸法の鋼片を得るに際して、圧下後の鋼片の長
さ方向軸周りの捻転、即ち、鋼片捻れの発生を防止し得
る圧下方法、および該圧下方法を具現化する圧下装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にブルーム、ビレットと呼ばれるそ
の横断面形状が略正方形の鋼片を連続鋳造により製造す
る場合、鋳型内での凝固の初期段階での凝固不均一や、
その後の2次冷却帯での冷却およびこれに伴う熱変形の
不均一さに起因して、条件によっては、完全凝固後の鋼
片の横断面形状が顕著な菱形形状を呈することが知られ
ている。この菱形断面形状を有する鋼片に対し、主とし
て鋼片のコーナ部形状の造り込みを目的に、ガイドおよ
び/もしくは圧延機をパスライン方向に複数個配置した
成型装置にて当該鋼片を圧下した場合、圧下後の鋼片に
顕著な捻れ変形が生じ、当該鋼片の寸法・形状不良に起
因した歩留まり低下のみならず、ガイド等の付帯設備の
破損事故による設備休止などを招き、問題が特に大き
い。
の横断面形状が略正方形の鋼片を連続鋳造により製造す
る場合、鋳型内での凝固の初期段階での凝固不均一や、
その後の2次冷却帯での冷却およびこれに伴う熱変形の
不均一さに起因して、条件によっては、完全凝固後の鋼
片の横断面形状が顕著な菱形形状を呈することが知られ
ている。この菱形断面形状を有する鋼片に対し、主とし
て鋼片のコーナ部形状の造り込みを目的に、ガイドおよ
び/もしくは圧延機をパスライン方向に複数個配置した
成型装置にて当該鋼片を圧下した場合、圧下後の鋼片に
顕著な捻れ変形が生じ、当該鋼片の寸法・形状不良に起
因した歩留まり低下のみならず、ガイド等の付帯設備の
破損事故による設備休止などを招き、問題が特に大き
い。
【0003】従って従来より、例えば鋼片のコーナ部を
拘束する孔形を施した孔形ロール対(ローラガイド)を
鋼片長手方向に多数配置し、この間を通過させることで
発生した鋼片の捻れを矯正する方法がある。また、例え
ば特開昭61−154712号公報に開示されている従
来技術のように、圧下により生じる捻れを、圧下スタン
ドの前、後面に近接設置したローラガイドを用いて拘束
しようとする方法がある。さらに、例えば特開昭56−
84112号公報に開示されているように、捻り角度を
調整可能なツイストローラガイドを設置し、より積極的
に捻り(戻し)変形を付与する方法もある。
拘束する孔形を施した孔形ロール対(ローラガイド)を
鋼片長手方向に多数配置し、この間を通過させることで
発生した鋼片の捻れを矯正する方法がある。また、例え
ば特開昭61−154712号公報に開示されている従
来技術のように、圧下により生じる捻れを、圧下スタン
ドの前、後面に近接設置したローラガイドを用いて拘束
しようとする方法がある。さらに、例えば特開昭56−
84112号公報に開示されているように、捻り角度を
調整可能なツイストローラガイドを設置し、より積極的
に捻り(戻し)変形を付与する方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】鋼片の横断面が正方形
もしくは矩形であることを前提に、例えば、鋼片横断面
の各コーナ(以下、鋼片コーナと略す)を長手方向に連
ねた稜線(以下鋼片稜線と略す)が略直線となるよう
に、すなわち鋼片が捻れないように、孔形ロール対もし
くはガイドを鋼片の進行方向に複数対もしくは複数個固
定配置する従来技術(いわゆるガイド装置)において
は、圧下により顕著な捻れが生じるような条件の場合
(例えば上述のように鋼片断面の菱形形状が顕著な場
合)、主としてローラガイド等の剛性不足に起因して拘
束が不十分となるため、十分な矯正(ガイド)効果が得
られていないのが実状であり、より極端な場合には捻れ
た鋼片先端のガイドへの衝突事故となり、生産性を大き
く阻害する。
もしくは矩形であることを前提に、例えば、鋼片横断面
の各コーナ(以下、鋼片コーナと略す)を長手方向に連
ねた稜線(以下鋼片稜線と略す)が略直線となるよう
に、すなわち鋼片が捻れないように、孔形ロール対もし
くはガイドを鋼片の進行方向に複数対もしくは複数個固
定配置する従来技術(いわゆるガイド装置)において
は、圧下により顕著な捻れが生じるような条件の場合
(例えば上述のように鋼片断面の菱形形状が顕著な場
合)、主としてローラガイド等の剛性不足に起因して拘
束が不十分となるため、十分な矯正(ガイド)効果が得
られていないのが実状であり、より極端な場合には捻れ
た鋼片先端のガイドへの衝突事故となり、生産性を大き
く阻害する。
【0005】また、ローラガイド等の配置位置および/
もしくは姿勢をオンラインで積極的に変更・調整する方
法、例えば特開昭61−154712号公報に開示され
ているような、ローラガイドの圧接位置を調整可能とし
た圧延機や、例えば特開昭56−84112号公報に開
示されているような、特定の捻り(戻し)量を付与する
捻り付与装置(ツイストローラガイド)では、ローラガ
イドの圧接位置や捻り戻し量の設定を経験則のみに基づ
いて行うことは精度的に不十分であり、実用上、装置の
前面および/もしくは後面での鋼片捻れ量を検出する手
段が必要となるため、設備費の増加をきたすこととな
る。
もしくは姿勢をオンラインで積極的に変更・調整する方
法、例えば特開昭61−154712号公報に開示され
ているような、ローラガイドの圧接位置を調整可能とし
た圧延機や、例えば特開昭56−84112号公報に開
示されているような、特定の捻り(戻し)量を付与する
捻り付与装置(ツイストローラガイド)では、ローラガ
イドの圧接位置や捻り戻し量の設定を経験則のみに基づ
いて行うことは精度的に不十分であり、実用上、装置の
前面および/もしくは後面での鋼片捻れ量を検出する手
段が必要となるため、設備費の増加をきたすこととな
る。
【0006】上述の従来技術に見られる諸問題は、コー
ナ圧下等の圧延に際しての捻れ発生のメカニズムや特性
が必ずしも明確ではなく、被圧延材料に対してローラガ
イド等で外力を加えることで強制的に発生中の捻れを拘
束、もしくは発生後の捻れを矯正(捻り戻し)する手段
しか講じ得なかったため、これまで本質的には解決し得
なかったものと考えられる。
ナ圧下等の圧延に際しての捻れ発生のメカニズムや特性
が必ずしも明確ではなく、被圧延材料に対してローラガ
イド等で外力を加えることで強制的に発生中の捻れを拘
束、もしくは発生後の捻れを矯正(捻り戻し)する手段
しか講じ得なかったため、これまで本質的には解決し得
なかったものと考えられる。
【0007】本発明は、横断面形状が略正方形の鋼片の
コーナおよび該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔
形ロールにて圧下するに際して、圧下方法および圧下装
置に特段の工夫を加えることで圧下中の捻れ発生そのも
のを解消し、上述した従来技術に見られるような、圧下
装置前後の拘束/矯正装置や計測装置等の付帯設備を設
けることなく、かつ、圧延事故の解消は言うまでもな
く、鋼片寸法精度としても十分な程度にまで鋼片捻れの
発生を防止し得る圧下方法および該圧下方法を具現化す
る圧下装置を提供することを目的とする。
コーナおよび該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔
形ロールにて圧下するに際して、圧下方法および圧下装
置に特段の工夫を加えることで圧下中の捻れ発生そのも
のを解消し、上述した従来技術に見られるような、圧下
装置前後の拘束/矯正装置や計測装置等の付帯設備を設
けることなく、かつ、圧延事故の解消は言うまでもな
く、鋼片寸法精度としても十分な程度にまで鋼片捻れの
発生を防止し得る圧下方法および該圧下方法を具現化す
る圧下装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、綿密な調
査分析および検討の結果、コーナ圧下中に発生する捻れ
は、コーナ圧下用の孔形ロール(圧延機)とその入側に
配置されたガイド、ピンチロール、もしくは圧延機、等
の間での捻れ、場合によってはこれに当該孔形ロールで
の点対称な圧下に伴うロールバイト内メタルフローが重
ね合わされることを主因として発生することを知見し
た。また、通常、被圧延材からの圧下反力は、当該孔形
ロールの圧下方向(当該孔形ロールの回転中心軸の直交
方向)に作用するが、捻れが発生する際には、上記孔形
ロール入側での被圧延材の捻れと点対称なロールバイト
内メタルフローに起因したパスセンタ周りの反力モーメ
ントが少なからず作用していることが判明した。さらに
は、この反力モーメントに対応して、当該孔形ロールに
はその回転中心軸方向の反力も顕著に作用しており、該
回転中心軸方向の反力が略ゼロとなるように孔形ロール
の位置、姿勢を調整することで、捻れが激減もしくは解
消することが判明した。
査分析および検討の結果、コーナ圧下中に発生する捻れ
は、コーナ圧下用の孔形ロール(圧延機)とその入側に
配置されたガイド、ピンチロール、もしくは圧延機、等
の間での捻れ、場合によってはこれに当該孔形ロールで
の点対称な圧下に伴うロールバイト内メタルフローが重
ね合わされることを主因として発生することを知見し
た。また、通常、被圧延材からの圧下反力は、当該孔形
ロールの圧下方向(当該孔形ロールの回転中心軸の直交
方向)に作用するが、捻れが発生する際には、上記孔形
ロール入側での被圧延材の捻れと点対称なロールバイト
内メタルフローに起因したパスセンタ周りの反力モーメ
ントが少なからず作用していることが判明した。さらに
は、この反力モーメントに対応して、当該孔形ロールに
はその回転中心軸方向の反力も顕著に作用しており、該
回転中心軸方向の反力が略ゼロとなるように孔形ロール
の位置、姿勢を調整することで、捻れが激減もしくは解
消することが判明した。
【0009】本発明は上記の知見に基づき為されたもの
で、前記の目的を達成するため、本発明請求項1では、
横断面形状が略正方形の鋼片のコーナおよび該コーナ近
傍を所定の断面形状を有する孔形ロールにて圧下する方
法において、圧下に際して該鋼片から該孔形ロールに作
用する圧下反力の該孔形ロール回転中心軸方向成分を測
定し、該圧下反力測定値をゼロとするように該孔形ロー
ルの位置、もしくは位置および姿勢の修正を行う、鋼片
のコーナ圧下方法を開示している。
で、前記の目的を達成するため、本発明請求項1では、
横断面形状が略正方形の鋼片のコーナおよび該コーナ近
傍を所定の断面形状を有する孔形ロールにて圧下する方
法において、圧下に際して該鋼片から該孔形ロールに作
用する圧下反力の該孔形ロール回転中心軸方向成分を測
定し、該圧下反力測定値をゼロとするように該孔形ロー
ルの位置、もしくは位置および姿勢の修正を行う、鋼片
のコーナ圧下方法を開示している。
【0010】本発明の請求項2では、前記孔形ロールの
位置修正において、該孔形ロールの回転中心軸方向に位
置修正を行う請求項1記載の鋼片のコーナ圧下方法を開
示し、また、本発明の請求項3では、前記孔形ロールの
位置修正において、該鋼片の長さ方向に直交する平面上
で、かつ該平面上のパスセンタを中心とする同心円の円
周方向に該孔形ロールの位置および姿勢の修正を行う請
求項1記載の鋼片のコーナ圧下方法を開示している。
位置修正において、該孔形ロールの回転中心軸方向に位
置修正を行う請求項1記載の鋼片のコーナ圧下方法を開
示し、また、本発明の請求項3では、前記孔形ロールの
位置修正において、該鋼片の長さ方向に直交する平面上
で、かつ該平面上のパスセンタを中心とする同心円の円
周方向に該孔形ロールの位置および姿勢の修正を行う請
求項1記載の鋼片のコーナ圧下方法を開示している。
【0011】本発明の請求項4では、所定の断面形状を
付与した孔形ロールを有し、横断面形状が略正方形の鋼
片のコーナおよび該コーナ近傍に所定の断面形状を形成
せしめる圧下装置において、該孔形ロールの回転中心軸
に直交する方向には該孔形ロールの移動を拘束し、かつ
該回転中心軸方向もしくはこれに平行な方向には移動自
在な該孔形ロールの回転支持機構を有する鋼片のコーナ
圧下装置を開示している。
付与した孔形ロールを有し、横断面形状が略正方形の鋼
片のコーナおよび該コーナ近傍に所定の断面形状を形成
せしめる圧下装置において、該孔形ロールの回転中心軸
に直交する方向には該孔形ロールの移動を拘束し、かつ
該回転中心軸方向もしくはこれに平行な方向には移動自
在な該孔形ロールの回転支持機構を有する鋼片のコーナ
圧下装置を開示している。
【0012】本発明の請求項5では、所定の断面形状を
付与した孔形ロールを有し、横断面形状が略正方形の鋼
片のコーナおよび該コーナ近傍に所定の断面形状を形成
せしめる圧下装置において、該孔形ロールの回転中心軸
に直交する方向には該孔形ロールの移動を拘束し、かつ
該鋼片の長さ方向に直交する平面上でパスセンタを中心
とする同心円の円周方向には移動自在な該孔形ロールの
回転支持機構を有する鋼片のコーナ圧下装置を開示して
いる。
付与した孔形ロールを有し、横断面形状が略正方形の鋼
片のコーナおよび該コーナ近傍に所定の断面形状を形成
せしめる圧下装置において、該孔形ロールの回転中心軸
に直交する方向には該孔形ロールの移動を拘束し、かつ
該鋼片の長さ方向に直交する平面上でパスセンタを中心
とする同心円の円周方向には移動自在な該孔形ロールの
回転支持機構を有する鋼片のコーナ圧下装置を開示して
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図4〜図6
は、横断面形状が略正方形の鋼片のコーナ部に所定の形
状を造り込むため、孔形ロールを用いてコーナ圧下する
工程の形態例を示す模式図である。一般に鋼片は、孔形
ロール(無駆動又は駆動圧延機)入側に配置されたガイ
ド、ピンチロールもしくは圧延機、等で上もしくは/お
よび下面、もしくは両側面を拘束され、その後孔形ロー
ルによる圧下を受けることでコーナ成形される。
明の実施の形態について詳細に説明する。図4〜図6
は、横断面形状が略正方形の鋼片のコーナ部に所定の形
状を造り込むため、孔形ロールを用いてコーナ圧下する
工程の形態例を示す模式図である。一般に鋼片は、孔形
ロール(無駆動又は駆動圧延機)入側に配置されたガイ
ド、ピンチロールもしくは圧延機、等で上もしくは/お
よび下面、もしくは両側面を拘束され、その後孔形ロー
ルによる圧下を受けることでコーナ成形される。
【0014】鋳造工程での凝固不均一や2次冷却帯での
冷却不均一に起因して、その横断面形状が顕著な菱形形
状を呈した鋼片がこのような工程に供された場合、コー
ナ圧下後の鋼片に顕著な捻れが生じる。例えば、図4に
示すように、孔形ロール2の入側にピンチロール3を配
置した場合、鋼片1は当該位置で上下面がピンチロール
3で水平に拘束され、その下流側で孔形ロール2により
圧下される。一般に、コーナ圧下用の孔形ロール2は被
圧延材の横断面が正方形であることを前提に設計、配置
されており、菱形断面形状の鋼片を圧下した場合、図4
(a)(b)(c)に示す4ロール圧下装置の場合に
は、ピンチロール3による拘束断面((c)図中の破
線)でのコーナ位置と孔形ロール2による拘束断面
((c)図中の実線)でのコーナ位置が互いに捻れた位
置関係にあるため、孔形ロール2の入側で捻れ(以下入
側捻れと略す)が発生する。
冷却不均一に起因して、その横断面形状が顕著な菱形形
状を呈した鋼片がこのような工程に供された場合、コー
ナ圧下後の鋼片に顕著な捻れが生じる。例えば、図4に
示すように、孔形ロール2の入側にピンチロール3を配
置した場合、鋼片1は当該位置で上下面がピンチロール
3で水平に拘束され、その下流側で孔形ロール2により
圧下される。一般に、コーナ圧下用の孔形ロール2は被
圧延材の横断面が正方形であることを前提に設計、配置
されており、菱形断面形状の鋼片を圧下した場合、図4
(a)(b)(c)に示す4ロール圧下装置の場合に
は、ピンチロール3による拘束断面((c)図中の破
線)でのコーナ位置と孔形ロール2による拘束断面
((c)図中の実線)でのコーナ位置が互いに捻れた位
置関係にあるため、孔形ロール2の入側で捻れ(以下入
側捻れと略す)が発生する。
【0015】また、図5(a)(b)に示す縦型2ロー
ル圧下装置の場合には、この入側捻れに加え、孔形ロー
ル2によるコーナ圧下量が両対角線方向で顕著に異なる
ため(同図の場合、左上および右下コーナ圧下量が大き
い)、バイト内で点対称メタルフローが生じ、捻れがよ
り増大する。さらに、図6(a)(b)に示す水平型2
ロール圧下装置の場合には、この点対称メタルフローの
みが生じる。
ル圧下装置の場合には、この入側捻れに加え、孔形ロー
ル2によるコーナ圧下量が両対角線方向で顕著に異なる
ため(同図の場合、左上および右下コーナ圧下量が大き
い)、バイト内で点対称メタルフローが生じ、捻れがよ
り増大する。さらに、図6(a)(b)に示す水平型2
ロール圧下装置の場合には、この点対称メタルフローの
みが生じる。
【0016】前記したように、この入側捻れおよび点対
称メタルフローがコーナ圧下後の鋼片捻れの主因であ
り、また、鋼片に前記の2種の変形を付与する反作用と
して孔形ロール2には、回転中心軸方向の反力(図中の
白抜き矢印。以下スラスト反力と略す)が作用する。換
言すれば、孔形ロール2に負荷されるスラスト反力がゼ
ロとなるように孔形ロールの位置、姿勢を変更・調整す
れば両変形はほぼ解消し、コーナ圧下後の鋼片捻れが激
減する。ここで、位置の変更とは鋼片横断面に平行な平
面上での並進移動を、姿勢の変更とは当該平面に直交す
る軸周りの回転を意味する。
称メタルフローがコーナ圧下後の鋼片捻れの主因であ
り、また、鋼片に前記の2種の変形を付与する反作用と
して孔形ロール2には、回転中心軸方向の反力(図中の
白抜き矢印。以下スラスト反力と略す)が作用する。換
言すれば、孔形ロール2に負荷されるスラスト反力がゼ
ロとなるように孔形ロールの位置、姿勢を変更・調整す
れば両変形はほぼ解消し、コーナ圧下後の鋼片捻れが激
減する。ここで、位置の変更とは鋼片横断面に平行な平
面上での並進移動を、姿勢の変更とは当該平面に直交す
る軸周りの回転を意味する。
【0017】図7(a)(b)(c)に、本発明の適用
による移動後の孔形ロール2の位置、姿勢の模式図を、
前記の図4、図5、図6に示した形態例と対応する様
に、従来技術における配置(図7中の左側図)および本
発明適用時の各孔形ロールの移動方向(右側図中の矢
印)と合わせて例示した。同図より、前述したスラスト
反力およびコーナ圧下後の鋼片捻れの主因である入側捻
れや点対称メタルフローがほぼ解消される(図7(b)
の場合のみ入側捻れが残存)ことが理解される。
による移動後の孔形ロール2の位置、姿勢の模式図を、
前記の図4、図5、図6に示した形態例と対応する様
に、従来技術における配置(図7中の左側図)および本
発明適用時の各孔形ロールの移動方向(右側図中の矢
印)と合わせて例示した。同図より、前述したスラスト
反力およびコーナ圧下後の鋼片捻れの主因である入側捻
れや点対称メタルフローがほぼ解消される(図7(b)
の場合のみ入側捻れが残存)ことが理解される。
【0018】次に図1〜図3は、前述した本発明の特徴
とする、孔形ロールに負荷されるスラスト反力をゼロと
するように、孔形ロールの位置、姿勢を変更する方法お
よび装置の実施形態を模式的に例示したものである。被
圧延材である鋼片1は、ギャップ調整機構6によりロー
ルの回転支持機構5をいわゆる圧下方向に移動すること
でギャップ調整(孔形ロール2の回転中心軸を含む鋼片
横断面に平行な平面上で当該回転中心軸に直交する方向
の位置調整)された孔形ロール2により、主としてコー
ナ部が圧下される。
とする、孔形ロールに負荷されるスラスト反力をゼロと
するように、孔形ロールの位置、姿勢を変更する方法お
よび装置の実施形態を模式的に例示したものである。被
圧延材である鋼片1は、ギャップ調整機構6によりロー
ルの回転支持機構5をいわゆる圧下方向に移動すること
でギャップ調整(孔形ロール2の回転中心軸を含む鋼片
横断面に平行な平面上で当該回転中心軸に直交する方向
の位置調整)された孔形ロール2により、主としてコー
ナ部が圧下される。
【0019】本発明の請求項1、請求項2および請求項
3の方法を実施する場合には、コーナ圧下に際して生じ
るスラスト反力は二個の反力測定器4で検出されてお
り、当該スラスト反力検出値がゼロとなるように、ロー
ル移動ガイド機構7により規制された方向に孔形ロール
2が駆動機構により移動される。また、本発明の請求項
4および請求項5の装置の場合には、コーナ圧下に際し
て生じるスラスト反力がほぼゼロとなるように、ロール
移動ガイド機構7により規制された方向に孔形ロール2
は自動的に移動する。
3の方法を実施する場合には、コーナ圧下に際して生じ
るスラスト反力は二個の反力測定器4で検出されてお
り、当該スラスト反力検出値がゼロとなるように、ロー
ル移動ガイド機構7により規制された方向に孔形ロール
2が駆動機構により移動される。また、本発明の請求項
4および請求項5の装置の場合には、コーナ圧下に際し
て生じるスラスト反力がほぼゼロとなるように、ロール
移動ガイド機構7により規制された方向に孔形ロール2
は自動的に移動する。
【0020】本発明の請求項2の方法を実施する場合、
図1および図3に類される形態の圧下装置を用い、ロー
ル移動ガイド機構7による規制方向を孔形ロール2の回
転中心軸に平行な方向とした上で、ロール移動駆動機構
8により孔形ロール2を移動させ、反力測定器4による
スラスト反力の検出値がゼロとなるように孔形ロール2
の位置を修正する。移動させる方向はスラスト反力(ベ
クトル)の向かう方向であり(例えば、反力測定器4が
圧縮形ロードセルの場合、圧縮力測定値が小さい測定器
側から大きい測定器側に向かう方向)、例えば、スラス
ト反力検出値に比例する距離を移動させ、全ての孔形ロ
ール2(図1の場合4個、図3の場合2個)に負荷され
るスラスト反力がゼロもしくは予め設定した小さな許容
値以下となるまでこれを繰り返す。
図1および図3に類される形態の圧下装置を用い、ロー
ル移動ガイド機構7による規制方向を孔形ロール2の回
転中心軸に平行な方向とした上で、ロール移動駆動機構
8により孔形ロール2を移動させ、反力測定器4による
スラスト反力の検出値がゼロとなるように孔形ロール2
の位置を修正する。移動させる方向はスラスト反力(ベ
クトル)の向かう方向であり(例えば、反力測定器4が
圧縮形ロードセルの場合、圧縮力測定値が小さい測定器
側から大きい測定器側に向かう方向)、例えば、スラス
ト反力検出値に比例する距離を移動させ、全ての孔形ロ
ール2(図1の場合4個、図3の場合2個)に負荷され
るスラスト反力がゼロもしくは予め設定した小さな許容
値以下となるまでこれを繰り返す。
【0021】本発明の請求項3の方法を実施する場合、
図2に類される形態の圧下装置を用い、ロール移動ガイ
ド機構7による規制方向をパスセンタ(一般には圧下位
置における鋼片横断面の図心と一致)を中心とする同心
円の円周方向とした上で、前記した本発明の請求項2の
方法を実施する場合と同様に、ロール移動駆動機構8に
より孔形ロール2を移動し、位置(および姿勢)を修正
する。
図2に類される形態の圧下装置を用い、ロール移動ガイ
ド機構7による規制方向をパスセンタ(一般には圧下位
置における鋼片横断面の図心と一致)を中心とする同心
円の円周方向とした上で、前記した本発明の請求項2の
方法を実施する場合と同様に、ロール移動駆動機構8に
より孔形ロール2を移動し、位置(および姿勢)を修正
する。
【0022】本発明の請求項4の装置の場合、例えば、
図1および図3に類される形態の圧下装置であり、鋼片
1を圧下する孔形ロール2、二個のスラスト反力確認用
の反力測定器4、孔形ロール2および反力測定器4を支
持する回転支持機構5、孔形ロール2のギャップ調整を
行うギャップ調整機構6、孔形ロール2の移動方向を回
転中心軸に平行な方向に規制するロール移動ガイド機構
7、鋼片1の先端の噛み込みに備えて孔形ロール2の回
転中心軸方向の初期位置を設定するロール初期位置設定
機構15、およびこれら全ての構成要素を支持するハウ
ジング9を有している。
図1および図3に類される形態の圧下装置であり、鋼片
1を圧下する孔形ロール2、二個のスラスト反力確認用
の反力測定器4、孔形ロール2および反力測定器4を支
持する回転支持機構5、孔形ロール2のギャップ調整を
行うギャップ調整機構6、孔形ロール2の移動方向を回
転中心軸に平行な方向に規制するロール移動ガイド機構
7、鋼片1の先端の噛み込みに備えて孔形ロール2の回
転中心軸方向の初期位置を設定するロール初期位置設定
機構15、およびこれら全ての構成要素を支持するハウ
ジング9を有している。
【0023】ロール初期位置設定機構15は、鋼片1と
孔形ロール2が接触していない状態(すなわち、鋼片先
端の噛み込み以前および鋼片後端の噛み出し以降。以下
メタルオフ期間と略す)でのみ孔形ロール2を所定の初
期位置に保持しており、コーナ圧下中(すなわち、鋼片
先端の噛み込み時点から鋼片後端の噛み出し時点まで。
以下メタルイン期間と略す)は、回転支持機構5の移動
が自由となるように、該メタルオフ期間に孔形ロール2
を初期位置に保持するべく作用させていた力(以下保持
力と略す)を解放する。
孔形ロール2が接触していない状態(すなわち、鋼片先
端の噛み込み以前および鋼片後端の噛み出し以降。以下
メタルオフ期間と略す)でのみ孔形ロール2を所定の初
期位置に保持しており、コーナ圧下中(すなわち、鋼片
先端の噛み込み時点から鋼片後端の噛み出し時点まで。
以下メタルイン期間と略す)は、回転支持機構5の移動
が自由となるように、該メタルオフ期間に孔形ロール2
を初期位置に保持するべく作用させていた力(以下保持
力と略す)を解放する。
【0024】本発明の請求項5の装置の場合、例えば、
図2に類される形態の圧下装置であり、鋼片1を圧下す
る孔形ロール2、二個のスラスト反力確認用の反力測定
器4、孔形ロール2および反力測定器を支持する回転支
持機構5、孔形ロール2のギャップ調整を行うギャップ
調整機構6、孔形ロール2の移動方向をパスセンタを中
心とする同心円の円周方向に規制するロール移動ガイド
機構7、鋼片1の先端の噛み込みに備えて孔形ロール2
の初期位置(および姿勢)を設定するロール初期位置設
定機構15、およびこれら全ての構成要素を支持するハ
ウジング9を有している。ロール初期位置設定機構15
は、メタルオフ期間中でのみ孔形ロール2を所定の初期
位置に保持しており、メタルイン期間中は回転支持機構
5の移動が自由となるように、メタルオフ期間中に作用
させていた保持力を解放する。
図2に類される形態の圧下装置であり、鋼片1を圧下す
る孔形ロール2、二個のスラスト反力確認用の反力測定
器4、孔形ロール2および反力測定器を支持する回転支
持機構5、孔形ロール2のギャップ調整を行うギャップ
調整機構6、孔形ロール2の移動方向をパスセンタを中
心とする同心円の円周方向に規制するロール移動ガイド
機構7、鋼片1の先端の噛み込みに備えて孔形ロール2
の初期位置(および姿勢)を設定するロール初期位置設
定機構15、およびこれら全ての構成要素を支持するハ
ウジング9を有している。ロール初期位置設定機構15
は、メタルオフ期間中でのみ孔形ロール2を所定の初期
位置に保持しており、メタルイン期間中は回転支持機構
5の移動が自由となるように、メタルオフ期間中に作用
させていた保持力を解放する。
【0025】本発明の請求項2および請求項3の方法の
実施に際しては、用いるコーナ圧下装置の類例として図
1〜図3に記載した装置の構成要素の内、ロール移動ガ
イド機構7およびロール移動駆動機構8に代え、図8に
記載した内歯歯車12とモータ11により駆動された遊
星歯車10により、孔形ロール2の位置および姿勢の修
正を行ってもよい。図8は、本発明の請求項3の実施形
態例であるが、請求項2の実施においては内歯歯車12
をラックギアに変更すればよい。
実施に際しては、用いるコーナ圧下装置の類例として図
1〜図3に記載した装置の構成要素の内、ロール移動ガ
イド機構7およびロール移動駆動機構8に代え、図8に
記載した内歯歯車12とモータ11により駆動された遊
星歯車10により、孔形ロール2の位置および姿勢の修
正を行ってもよい。図8は、本発明の請求項3の実施形
態例であるが、請求項2の実施においては内歯歯車12
をラックギアに変更すればよい。
【0026】図1〜図3中に例示した本発明の請求項4
および請求項5の装置の構成要素の内、スラスト反力確
認用の反力測定器4は省略してもよい。ロール初期位置
設定機構15については、例えば油圧シリンダを用い、
鋼片1の先端が噛み込む時点までは位置制御により孔形
ロール2の初期位置設定を行い、噛み込み後にシリンダ
内の圧力を解放することで実現できる。より簡便には、
鋼片1の先端噛み込み時点まではいわゆるストッパ機構
により孔形ロール2の初期位置設定を行い、噛み込み後
にストッパを解除する方法でもよい。また、移動自由と
なる構成要素(例えば図1〜図3の場合、孔形ロール
2、反力測定器4、回転支持機構5、ギャップ調整機構
6、ロール移動ガイド機構7の可動部分、およびロール
移動駆動機構8の可動部分)の全自重に起因した鋼片1
の変形、例えば曲がりを防止するため、例えば油圧シリ
ンダを用いたロール初期位置設定機構15とし、移動自
由な構成要素の全自重を支持するに必要十分な圧力を、
コーナ圧下中もシリンダ内に維持してもよい(ただし、
位置制御は行わない)。なお、図9に示すように、平均
的な鋼片1の先端噛み込み位置および移動自由な構成要
素の全自重を考慮して、その長さおよび剛性を調整した
バネ支持機構13を前記ロール初期位置設定機構15に
代えて用いてもよい。
および請求項5の装置の構成要素の内、スラスト反力確
認用の反力測定器4は省略してもよい。ロール初期位置
設定機構15については、例えば油圧シリンダを用い、
鋼片1の先端が噛み込む時点までは位置制御により孔形
ロール2の初期位置設定を行い、噛み込み後にシリンダ
内の圧力を解放することで実現できる。より簡便には、
鋼片1の先端噛み込み時点まではいわゆるストッパ機構
により孔形ロール2の初期位置設定を行い、噛み込み後
にストッパを解除する方法でもよい。また、移動自由と
なる構成要素(例えば図1〜図3の場合、孔形ロール
2、反力測定器4、回転支持機構5、ギャップ調整機構
6、ロール移動ガイド機構7の可動部分、およびロール
移動駆動機構8の可動部分)の全自重に起因した鋼片1
の変形、例えば曲がりを防止するため、例えば油圧シリ
ンダを用いたロール初期位置設定機構15とし、移動自
由な構成要素の全自重を支持するに必要十分な圧力を、
コーナ圧下中もシリンダ内に維持してもよい(ただし、
位置制御は行わない)。なお、図9に示すように、平均
的な鋼片1の先端噛み込み位置および移動自由な構成要
素の全自重を考慮して、その長さおよび剛性を調整した
バネ支持機構13を前記ロール初期位置設定機構15に
代えて用いてもよい。
【0027】本発明の請求項1、請求項2および請求項
3の方法に用いるコーナ圧下装置、および請求項4、請
求項5の装置における反力測定器4は、前記のスラスト
反力が検知できるものであればよく、図1〜3および図
8〜10に記載した孔形ロール2の回転中心軸上への配
置に限らず、例えば、ロール移動駆動機構8もしくはロ
ール初期位置設定機構15と直列に配置されてもよい。
また、引張と圧縮の両方向の力を検出できる測定器の場
合には、孔形ロール2の何れか片側に配置されればよ
い。
3の方法に用いるコーナ圧下装置、および請求項4、請
求項5の装置における反力測定器4は、前記のスラスト
反力が検知できるものであればよく、図1〜3および図
8〜10に記載した孔形ロール2の回転中心軸上への配
置に限らず、例えば、ロール移動駆動機構8もしくはロ
ール初期位置設定機構15と直列に配置されてもよい。
また、引張と圧縮の両方向の力を検出できる測定器の場
合には、孔形ロール2の何れか片側に配置されればよ
い。
【0028】本発明の請求項1、請求項2および請求項
3の方法に用いるコーナ圧下装置、および請求項4、請
求項5の装置におけるロール移動ガイド機構7は、図1
〜3および図8〜10に記載したようなガイド面上を移
動する台車、もしくはローラベアリング構造のものには
限らず、例えば、摺動抵抗を必要十分に小さくしたスラ
イディングガイドに類される構造としてもよい。
3の方法に用いるコーナ圧下装置、および請求項4、請
求項5の装置におけるロール移動ガイド機構7は、図1
〜3および図8〜10に記載したようなガイド面上を移
動する台車、もしくはローラベアリング構造のものには
限らず、例えば、摺動抵抗を必要十分に小さくしたスラ
イディングガイドに類される構造としてもよい。
【0029】本発明の請求項1、請求項2および請求項
3の方法に用いるコーナ圧下装置、および請求項4、請
求項5のコーナ圧下装置におけるギャップ調整機構6
は、図1〜3および図9、図10に図示したように回転
支持機構5とロール移動ガイド機構7の間に限らず、例
えば、ロール移動ガイド機構7とハウジング9の間に配
置されてもよい。
3の方法に用いるコーナ圧下装置、および請求項4、請
求項5のコーナ圧下装置におけるギャップ調整機構6
は、図1〜3および図9、図10に図示したように回転
支持機構5とロール移動ガイド機構7の間に限らず、例
えば、ロール移動ガイド機構7とハウジング9の間に配
置されてもよい。
【0030】また、より積極的に孔形ロール2の姿勢を
修正・変更する(傾動する)ために、例えば図10に示
すように、孔形ロール2aの回転中心軸方向の2箇所に
ギャップ調整機構6a、6bを配置してもよい。この場
合、例えば図10に示すように各ギャップ調整機構6
a、6bと直列に圧下力測定器14a、14bを配置
し、当該圧下力測定器14a、14bの検出値、もしく
は当該検出値と対向する他方の孔形ロール2bのギャッ
プ調整機構6c、6dに直列配置された圧下力測定器1
4c、14dの検出値の全てを用いて、鋼片1の捻りモ
ーメントに相当するモーメント値を演算し、当該モーメ
ント値をゼロとするようにギャップ調整機構6a、6
b、6c、6dを用いて孔形ロール2a、2bの姿勢が
修正・変更される。例えば、同図において、演算された
当該モーメント値が鋼片1を時計回りに捻る方向を示し
た場合、孔形ロール2a、2bは反時計回りの方向にギ
ャップ調整機構6a、6b、6c、6dを用いて傾動さ
れる。このように孔形ロール2a(2b)を傾動させる
機構を設ければ、図7(b)に示す縦型2ロール圧下装
置にて懸念される鋼片1の入側捻れをも解消できる。
修正・変更する(傾動する)ために、例えば図10に示
すように、孔形ロール2aの回転中心軸方向の2箇所に
ギャップ調整機構6a、6bを配置してもよい。この場
合、例えば図10に示すように各ギャップ調整機構6
a、6bと直列に圧下力測定器14a、14bを配置
し、当該圧下力測定器14a、14bの検出値、もしく
は当該検出値と対向する他方の孔形ロール2bのギャッ
プ調整機構6c、6dに直列配置された圧下力測定器1
4c、14dの検出値の全てを用いて、鋼片1の捻りモ
ーメントに相当するモーメント値を演算し、当該モーメ
ント値をゼロとするようにギャップ調整機構6a、6
b、6c、6dを用いて孔形ロール2a、2bの姿勢が
修正・変更される。例えば、同図において、演算された
当該モーメント値が鋼片1を時計回りに捻る方向を示し
た場合、孔形ロール2a、2bは反時計回りの方向にギ
ャップ調整機構6a、6b、6c、6dを用いて傾動さ
れる。このように孔形ロール2a(2b)を傾動させる
機構を設ければ、図7(b)に示す縦型2ロール圧下装
置にて懸念される鋼片1の入側捻れをも解消できる。
【0031】上述した本発明の方法および装置、および
それらの構成要素の実施形態例は、図1から図10まで
に示された4ロール圧下装置(図1、図2、図4、図7
(a))、縦型2ロール圧下装置(図3、図5、図7
(b)、図10)、傾斜型2ロール圧下装置(図8、図
9)、および水平型2ロール圧下装置(図6、図7
(c))の何れの形式のコーナ圧下装置に対しても適用
可能であることは明らかである。また、他の形式のコー
ナ圧下装置においても、各孔形ロールが独立して圧下位
置調整可能な構造である限り、適用可能なことも同様に
明らかである。
それらの構成要素の実施形態例は、図1から図10まで
に示された4ロール圧下装置(図1、図2、図4、図7
(a))、縦型2ロール圧下装置(図3、図5、図7
(b)、図10)、傾斜型2ロール圧下装置(図8、図
9)、および水平型2ロール圧下装置(図6、図7
(c))の何れの形式のコーナ圧下装置に対しても適用
可能であることは明らかである。また、他の形式のコー
ナ圧下装置においても、各孔形ロールが独立して圧下位
置調整可能な構造である限り、適用可能なことも同様に
明らかである。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明の方法および
装置によれば、その横断面形状が略正方形の鋼片をコー
ナ圧下するに際して生じる鋼片捻れを著しく改善でき、
製品寸法精度の向上はもとより捻れに起因した設備事故
を回避できる等、産業上裨益するところ大である。
装置によれば、その横断面形状が略正方形の鋼片をコー
ナ圧下するに際して生じる鋼片捻れを著しく改善でき、
製品寸法精度の向上はもとより捻れに起因した設備事故
を回避できる等、産業上裨益するところ大である。
【図1】本発明の実施例を示すもので、4ロール型圧下
装置における本発明の請求項2および請求項4の実施形
態の模式図である。
装置における本発明の請求項2および請求項4の実施形
態の模式図である。
【図2】本発明の実施例を示するもので、4ロール型圧
下装置における本発明の請求項3および請求項5の実施
形態の模式図である。
下装置における本発明の請求項3および請求項5の実施
形態の模式図である。
【図3】本発明の実施例を示するもので、縦型2ロール
型圧下装置における本発明の請求項2および請求項4の
実施形態の模式図である。
型圧下装置における本発明の請求項2および請求項4の
実施形態の模式図である。
【図4】従来技術における鋼片コーナ圧下工程とコーナ
圧下時の変形状況を示すもので、4ロール型圧下装置に
おける工程配置例と捻れ発生状況を示す模式図である。
圧下時の変形状況を示すもので、4ロール型圧下装置に
おける工程配置例と捻れ発生状況を示す模式図である。
【図5】従来における縦型2ロール圧下装置における工
程配置例と捻れ発生状況を示す模式図である。
程配置例と捻れ発生状況を示す模式図である。
【図6】従来における水平型2ロール型圧下装置におけ
る工程配置例と捻れ発生状況を示す模式図である。
る工程配置例と捻れ発生状況を示す模式図である。
【図7】従来技術と本発明の対比を示すもので、(a)
は、4ロール型圧下装置におけるコーナ圧下状況を示す
断面図である。(b)は、縦型2ロール圧下装置におけ
るコーナ圧下状況を示す断面図である。(c)は、水平
型2ロール型圧下装置におけるコーナ圧下状況を示す断
面図である。(a)(b)(c)の何れにおいても、左
側図が従来技術を、右側図が本発明を適用した場合の状
況を表す。
は、4ロール型圧下装置におけるコーナ圧下状況を示す
断面図である。(b)は、縦型2ロール圧下装置におけ
るコーナ圧下状況を示す断面図である。(c)は、水平
型2ロール型圧下装置におけるコーナ圧下状況を示す断
面図である。(a)(b)(c)の何れにおいても、左
側図が従来技術を、右側図が本発明を適用した場合の状
況を表す。
【図8】本発明の実施態様を示すもので、傾斜型2ロー
ル圧下装置に本発明の請求項3を適用する場合の実施態
様を示す模式図である。
ル圧下装置に本発明の請求項3を適用する場合の実施態
様を示す模式図である。
【図9】傾斜型2ロール圧下装置に本発明の請求項5を
適用する場合の実施態様を示す模式図である。
適用する場合の実施態様を示す模式図である。
【図10】縦型2ロール圧下装置に本発明の請求項1を
適用する場合の実施態様を示す模式図である。
適用する場合の実施態様を示す模式図である。
1 鋼片 2、2a、2b 孔形ロール 3 ピンチロール 4 反力測定器 5 回転支持機構 6、6a、6b、6c、6d ギャップ調整機構 7 ロール移動ガイド機構 8 ロール移動駆動機構 9 ハウジング 10 遊星歯車 11 モータ 12 内歯歯車 13 バネ支持機構 14a、14b、14c、14d 圧下力測定器 15 ロール初期位置設定機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱渦 修一 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 Fターム(参考) 4E002 AB04 AC11 BB06 BB10 BC05 CA07 CA15 CB08 4E024 AA09 AA10 BB02 BB03 CC01 DD17 DD20 4E087 AA08 AA10 BA02 BA13 CA01 CA32 CB01 DA01 DA03 EC01 EC24 EC46 FA01 FA21 HB17
Claims (5)
- 【請求項1】 横断面形状が略正方形の鋼片のコーナお
よび該コーナ近傍を所定の断面形状を有する孔形ロール
にて圧下する方法において、圧下に際して該鋼片から該
孔形ロールに作用する圧下反力の該孔形ロール回転中心
軸方向成分を測定し、該圧下反力測定値をゼロとするよ
うに該孔形ロールの位置、もしくは位置および姿勢の修
正を行うことを特徴とする、鋼片のコーナ圧下方法。 - 【請求項2】 前記孔形ロールの位置修正において、該
孔形ロールの回転中心軸方向に位置修正を行うことを特
徴とする、請求項1記載の鋼片のコーナ圧下方法。 - 【請求項3】 前記孔形ロールの位置修正において、該
鋼片の長さ方向に直交する平面上で、かつ該平面上のパ
スセンタを中心とする同心円の円周方向に該孔形ロール
の位置および姿勢の修正を行うことを特徴とする、請求
項1記載の鋼片のコーナ圧下方法。 - 【請求項4】 所定の断面形状を付与した孔形ロールを
有し、横断面形状が略正方形の鋼片のコーナおよび該コ
ーナ近傍に所定の断面形状を形成せしめる圧下装置にお
いて、該孔形ロールの回転中心軸に直交する方向には該
孔形ロールの移動を拘束し、かつ該回転中心軸方向もし
くはこれに平行な方向には移動自在な該孔形ロールの回
転支持機構を有することを特徴とする、鋼片のコーナ圧
下装置。 - 【請求項5】 所定の断面形状を付与した孔形ロールを
有し、横断面形状が略正方形の鋼片のコーナおよび該コ
ーナ近傍に所定の断面形状を形成せしめる圧下装置にお
いて、該孔形ロールの回転中心軸に直交する方向には該
孔形ロールの移動を拘束し、かつ該鋼片の長さ方向に直
交する平面上でパスセンタを中心とする同心円の円周方
向には移動自在な該孔形ロールの回転支持機構を有する
ことを特徴とする、鋼片のコーナ圧下装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10330711A JP2000158024A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 鋼片のコーナ圧下方法およびコーナ圧下装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10330711A JP2000158024A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 鋼片のコーナ圧下方法およびコーナ圧下装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000158024A true JP2000158024A (ja) | 2000-06-13 |
Family
ID=18235716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10330711A Withdrawn JP2000158024A (ja) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 鋼片のコーナ圧下方法およびコーナ圧下装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000158024A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007290006A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Kobe Steel Ltd | 鋼片の圧延方法 |
| KR101084281B1 (ko) | 2009-07-15 | 2011-11-17 | 태창기계공업(주) | 와이어 및 철근 공용생산설비 |
| CN117583380A (zh) * | 2023-11-15 | 2024-02-23 | 鞍钢集团北京研究院有限公司 | 一种不锈钢/碳钢复合钢坯及复合螺纹钢筋的制备方法 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10330711A patent/JP2000158024A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007290006A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-11-08 | Kobe Steel Ltd | 鋼片の圧延方法 |
| KR101084281B1 (ko) | 2009-07-15 | 2011-11-17 | 태창기계공업(주) | 와이어 및 철근 공용생산설비 |
| CN117583380A (zh) * | 2023-11-15 | 2024-02-23 | 鞍钢集团北京研究院有限公司 | 一种不锈钢/碳钢复合钢坯及复合螺纹钢筋的制备方法 |
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