JP2000185366A - ガスバリア性フィルムとその製造方法およびガスバリア性フィルムを用いた積層材 - Google Patents
ガスバリア性フィルムとその製造方法およびガスバリア性フィルムを用いた積層材Info
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Abstract
ィルムと、このようなガスバリア性フィルムを簡便に製
造する方法と、このようなガスバリア性フィルムを用い
た積層材を提供する。 【解決手段】 基材フィルムの少なくとも一方の面に金
属膜と、この金属膜を陽極酸化して形成した金属酸化膜
とを設けて、酸素ガス透過率が0.3[cc/m 2 /d
ay]以下であり、水蒸気透過率が0.3[g/m2 /
day]以下であるガスバリア性フィルムとし、このよ
うなガスバリア性フィルムは、上記の金属膜を、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、お
よび、化学蒸着法のいずれかにより基材フィルムの少な
くとも一方の面に形成し、この金属膜を外部電源の陽極
に接続した状態で陽極酸化溶液に浸漬して陰極と対向さ
せ通電することにより、金属膜上に陽極酸化による金属
酸化膜を形成して製造する。
Description
ム、特に金属膜と金属酸化膜との積層を備えて優れたガ
スバリア性を有するガスバリア性フィルムとその製造方
法およびガスバリア性フィルムを用いた積層材に関す
る。
するバリア性を備え、食品や医薬品等の良好な保存適性
を有する包装用材料として、種々のものが開発され提案
されているが、近年それらとして、可撓性プラスチック
基材の上にポリ塩化ビニリデンやエチレンビニルアルコ
ール共重合体を積層した構成からなるバリア性フィルム
や、可撓性プラスチック基材の上に酸化珪素、酸化アル
ミニウム等の無機酸化物の薄膜を設けた構成からなるバ
リア性フィルム、また、それらを使用した包装用積層材
および包装用容器等が提案されている。
を使用した包装用積層材等と比較して水蒸気、酸素ガス
等に対し高いバリア性と保香性等を有し、包装用材料、
その他等にその需要が大いに期待されているものであ
る。
ポリ塩化ビニリデンやエチレンビニルアルコール共重合
体を積層したバリア性フィルムにおいては、酸素、水蒸
気に対するバリア性が十分でなく、特に高温での殺菌処
理においてバリア性の著しい低下が生じるという問題が
ある。さらに、ポリ塩化ビニリデンを積層したバリア性
フィルムは、焼却時に有毒なダイオキシンを発生し、環
境への悪影響が懸念されている。
等の無機酸化物の薄膜を備えたバリア性フィルムは、一
般に真空チャンバー中で蒸着法、化学蒸着法等により基
材フィルム上に薄膜を形成して製造される。この成膜中
において、真空チャンバー壁から剥離したり気相中で反
応生成されることにより、粒径の大きな蒸着物質(パー
ティクル)が発生することが知られている。このような
パーティクルが基材フィルム上に堆積すると、その影と
なる部分に膜が堆積せずに空洞が生じたり、成膜後、そ
のパーティクルが剥離することにより、薄膜に空孔等の
欠陥が生じる。このような欠陥がバリア性を低下させる
原因の一つと考えられている。また、膜が選択的に成長
するような時にも、蒸着膜中に空洞等の欠陥が生じるこ
とが知られ、バリア性を低下させる原因と考えられてい
る。したがって、従来の酸化珪素、酸化アルミニウム等
の無機酸化物の薄膜を備えたバリア性フィルムも、ガス
バリア性が不十分である。
晶パネルや太陽電池パネル等の電子部材内部にも用いら
れるようになり、これらの用途では、さらに高いガスバ
リア性が要求されている。
たものであり、極めて高いバリア性を有するガスバリア
性フィルムと、このようなガスバリア性フィルムを簡便
に製造する方法と、このようなガスバリア性フィルムを
用いた積層材を提供することを目的とする。
るために、本発明のガスバリア性フィルムは、基材フィ
ルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の面に設けら
れた金属膜と、該金属膜を陽極酸化して形成した金属酸
化膜とを備え、酸素ガス透過率が0.3[cc/m2 /
day]以下であり、水蒸気透過率が0.3[g/m2
/day]以下であるような構成とした。
前記金属酸化膜の厚みが5〜300nmの範囲内にある
ような構成とした。
は、前記金属膜がAl、Si、Ta、Nb、V、Bi、
Y、W、Mo、ZrおよびHfの少なくとも1種の金属
からなるような構成とした。
は、真空蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリ
ング法、および、化学蒸着法のいずれかにより、基材フ
ィルムの少なくとも一方の面に金属膜を形成し、次に、
該金属膜を外部電源の陽極に接続した状態で陽極酸化溶
液に浸漬して陰極と対向させ通電することにより、金属
膜上に陽極酸化による金属酸化膜を形成するような構成
とした。
ィルムの少なくとも一方の面にヒートシール性樹脂層を
設けたような構成とした。
ア性フィルムの金属酸化膜上にヒートシール性樹脂層を
設けたような構成、金属酸化膜が形成されていない基材
フィルム上に基材を積層して備えるような構成とし、さ
らに、基材上にヒートシール性樹脂層を備えるような構
成とした。
ートシール性樹脂層との間にアンカーコート剤層および
/または接着剤層を有するような構成とした。
化によって金属酸化膜を設けることにより、金属膜にピ
ンホール等の欠陥が存在しても、陽極酸化時の体積増加
によって欠陥が埋められ、また、形成途中の金属酸化膜
に欠陥が存在しても、相対的に抵抗が低い欠陥部分に他
より多くの電流が流れて金属酸化物が形成されるので、
欠陥が補償される。
図面を参照しながら説明する。ガスバリア性フィルム 図1は本発明のガスバリア性フィルムの一実施形態を示
す概略断面図である。図1においてガスバリア性フィル
ム1は、基材フィルム2と、この基材フィルム2の一方
の面に形成された金属膜3と、この金属膜3上に形成し
た金属酸化膜4とを備えるものである。
る基材フィルム2は、金属膜3を保持し得るフィルムで
あれば特に制限はなく、ガスバリア性フィルムの使用目
的等から適宜選択することができる。具体的には、基材
フィルム2としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブテン等のポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系
樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート
系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタ
ール系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレ
ンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系
樹脂等の延伸(一軸ないし二軸)または未延伸の可撓性
樹脂フィルムを用いることができる。基材フィルム2の
厚さとしては、5〜500μm、好ましくは10〜10
0μmの範囲内で適宜設定することができる。
要に応じて、その表面にアンカーコート剤等をコーティ
ングして表面平滑化処理等を施したものであってもよ
い。
る金属膜3は、バルブ金属により構成される。ここで、
バルブ金属とは、陽極酸化可能な金属のことであり、例
えば、Al、Si、Ta、Nb、V、Bi、Y、W、M
o、Zr、Hf等を挙げることができる。金属層3は、
上記のようなバルブ金属の少なくとも1種からなるもの
であり、厚みは、使用する基材フィルム2やバルブ金属
の種類、金属膜3の成膜条件等によっても異なるが、バ
リア性を考慮して、5〜300nm程度、好ましくは1
0〜100nm程度の範囲内で設定することができる。
る金属酸化膜4は、金属層3を陽極酸化して形成した薄
膜である。この金属酸化膜4の厚みは5〜300nm、
好ましくは10〜100nmの範囲で設定することがで
きる。金属酸化膜4の厚みが5nm未満であると、金属
酸化膜4のバリア性が不十分であり、また、300nm
を超えると、金属酸化膜4にクラックが生じ易く、かえ
ってバリア性が低下するので好ましくない。
なる積層は、ピンホール等の欠陥がなく、ガスバリア性
フィルム1は、酸素ガス透過率が0.3[cc/m2 /
day]以下であり、水蒸気透過率が0.3[g/m2
/day]以下という、極めて優れたガスバリア性を備
える。
て、上記の基材フィルム2上への金属膜3および金属酸
化膜4の形成を例に説明する。
b、V、Bi、Y、W、Mo、ZrおよびHf等の1種
または2種以上のバルブ金属を用いて、真空蒸着法、イ
オンプレーティング法、スパッタリング法、および、化
学蒸着法のいずれかにより行うことができる。金属膜3
の膜厚には制限はないが、陽極酸化後のバリア性を考慮
して、5〜300nm、好ましくは10〜100nm程
度とすることができる。
る。この金属酸化膜4は、金属膜3を外部電源の陽極に
接続した状態で、陽極酸化溶液に浸漬して陰極と対向さ
せ通電することにより形成する。
成図である。図2において、一方の面に金属膜3が形成
された長尺の基材フィルム2は、供給ロール11から送
り出され、金属膜3が接触するように金属ローラー12
を通過した後、陽極酸化浴13、洗浄槽15、乾燥装置
17を通過して、巻き取りロール19に巻き取られる。
基材フィルム2の送りは、定速度での連続送り、あるい
は、間欠送りのいずれでもよい。
し、複数のパスローラー13a,13bを備え、基材フ
ィルム2はパスローラー13a,13b間を通過するこ
とにより陽極酸化溶液に浸漬される。陽極酸化浴13内
部には、金属膜3と対向するように陰極14が配置され
ている。この陰極14は、定電圧源21の陰極に接続さ
れ、外部電源21の陽極は上記の金属ローラー12を介
して金属膜3に接続されている。金属ローラー12は、
陽極酸化溶液に浸漬された状態で搬送される基材フィル
ム2上の金属膜3が常に外部電源21と導通した状態と
するために、陽極酸化溶液に浸らない位置に設けられ
る。また、外部電源21から供給された電流が陽極(金
属膜3)と陰極14との間で流れて陽極酸化により金属
酸化膜4が成長するように、陽極酸化浴13の壁部はア
ースから絶縁状態にする。さらに、上記の金属ローラー
12以外で基材フィルム2上の金属膜3と接触するロー
ル(パスローラー13b、後述する洗浄槽15内のパス
ローラー15b、乾燥装置17内のパスローラー17
b)はアースから絶縁状態にする。
される基材フィルム2上の金属層3の面と平行に対向
し、かつ、陽極酸化溶液内に浸漬している金属膜3と同
程度の面積をもつ電極である。このような陰極14は、
水素よりイオン化率が低いPt等の材料からなる。ま
た、陽極酸化溶液は、クエン酸、ホウ酸アンモニウム、
酒石酸アンモニウム、シュウ酸等の水溶液である。但
し、Alを含有する金属膜3を陽極酸化する場合は、生
成した酸化膜が溶解して多孔質皮膜となることを防止す
るために、溶媒としてエチレングリコール等を用いた
り、アンモニア等のアルカリを添加したりして、陽極酸
化溶液のpHを7付近に調整する必要がある。
は、適宜設定することができる。また、印加電圧に比例
して陽極酸化で生成する金属酸化膜の厚みは増加する
が、印加電圧が高すぎると、基材フィルムや生成した金
属酸化膜が絶縁破壊を起こし損傷してしまう。このた
め、印加電圧が高い場合、あるいは、基材フィルム厚や
形成する金属酸化膜4の厚みが小さい場合には、注意を
必要とする。
成する金属酸化膜4の厚みは、上述のように、5〜30
0nm、好ましくは10〜100nmの範囲で設定する
ことができる。このような陽極酸化においては、金属酸
化膜4を形成する前の金属膜3にピンホール等の欠陥が
存在しても、陽極酸化で金属が酸素と結合して生じる体
積増加によって、金属膜3に存在する欠陥が埋められる
ことになる。また、形成途中の金属酸化膜4に欠陥が存
在しても、金属酸化膜の抵抗は106 〜107V/cm
程度と高いので、金属酸化膜のうち、厚みが小さく相対
的に抵抗の低い欠陥部分に多くの電流が流れることにな
る。このため、欠陥部分に金属酸化物がより多く形成さ
れることになり、欠陥のない金属酸化膜4が得られる。
は、洗浄槽15に送られ、パスローラー15a,15b
間を通過することにより水で洗浄され陽極酸化溶液が除
去される。その後、乾燥装置17内のパスローラー17
a,17b間を通過して乾燥され、巻き取りロール19
に巻き取られる。
では、金属膜3が形成されたシート状の基材フィルム2
をバッチ処理してガスバリア性フィルム1を製造するこ
ともできる。この場合、陽極酸化において、まず、陽極
(金属膜3)と陰極との間に定電流を印加し、徐々に金
属酸化膜を形成する。印加電圧は、抵抗の大きい金属酸
化膜が形成されるにしたがい増加するので、所望の電圧
になったところで印加電圧値を固定し、電流値がある程
度減少するまで陽極酸化する。
リア性フィルム1を用いた例を挙げて説明する。
概略断面図である。図3において積層材31は、基材フ
ィルム2の一方の面に形成された金属膜3と、この金属
膜3上に形成された金属酸化膜4を備えたガスバリア性
フィルム1と、このガスバリア性フィルム1の金属酸化
膜4上にアンカーコート剤層および/または接着剤層3
2を介して形成したヒートシール性樹脂層33とを備え
ている。
32は、例えば、アルキルチタネート等の有機チタン系
アンカーコート剤、イソシアネート系アンカーコート
剤、ポリエチレンイミン系アンカーコート剤、ポリブタ
ジエン系アンカーコート剤等を使用して形成することが
できる。アンカーコート剤層32の形成は、上記のよう
なアンカーコート剤を、例えば、ロールコート、グラビ
アコート、ナイフコート、ディップコート、スプレイコ
ート等の公知のコーティング法でコーティングし、溶
剤、希釈剤等を乾燥除去して行うことができる。上記の
アンカーコート剤の塗布量としては、0.1〜5g/m
2 (乾燥状態)程度が好ましい。
は、例えば、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリア
ミド系、エポキシ系、ポリ(メタ)アクリル系、ポリ酢
酸ビニル系、ポリオレフィン系、カゼイン、ワックス、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリブタジエ
ン系等のビヒクルを主成分とする溶剤型、水性型、無溶
剤型、あるいは、熱溶融型等の各種のラミネ- ト用接着
剤を使用して形成することができる。接着剤層32の形
成は、上記のようなラミネート用接着剤を、例えば、ロ
ールコート、グラビアコート、ナイフコート、デッブコ
ート、スプレイコート、その他のコーティング法でコー
ティングし、溶剤、希釈剤等を乾燥除去して行うことが
できる。上記のラミネート用接着剤の塗布量としては
0.1〜5g/m2 (乾燥状態)程度が好ましい。
層33に用いるヒートシール性樹脂としては、熱によっ
て溶融し相互に融着し得る樹脂を挙げることができる。
具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレンーメタ
クリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポ
リエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系
樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン
酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂、ポリ( メタ) アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂等を使用することができる。ヒートシール性樹
脂層33は、上述のようなヒートシール性樹脂を塗布し
て形成してもよく、また、上述のようなヒートシール性
樹脂からなるフィルムないしシートをラミネートして形
成してもよい。このようなヒートシール性樹脂層33の
厚みは、5〜300μm、好ましくは10〜100μm
の範囲内で設定することができる。
示す概略断面図である。図4において積層材41は、基
材フィルム2の一方の面に形成された金属膜3と、この
金属膜3上に形成された金属酸化膜4を備えたガスバリ
ア性フィルム1と、このガスバリア性フィルム1の金属
酸化膜4上にアンカーコート剤層および/または接着剤
層42を介して形成したヒートシール性樹脂層43と、
ガスバリア性フィルム1の基材フィルム2の他方の面に
設けられた基材44とを備えている。
層、接着剤層42およびヒートシール性樹脂層43は、
上述の積層材31を構成するアンカーコート剤層、接着
剤層32およびヒートシール性樹脂層33と同様とする
ことができ、ここでの説明は省略する。
例えば、積層材41が包装用容器を構成する場合、基材
44が基本素材となることから、機械的、物理的、化学
的、その他等において優れた性質を有し、特に、強度を
有して強靭であり、かつ耐熱性を有する樹脂のフィルム
ないしシートを使用することができる。具体的には、ポ
リエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアラミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアセタール系樹脂、フッ
素系樹脂等の強籾な樹脂の延伸(一軸ないし二軸)また
は未延伸のフィルムないしシートを挙げることができ
る。この基材44の厚みは、5〜100μm、好ましく
は10〜50μm程度が望ましい。
えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵
柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷が施
されていてもよい。
えば、紙層を構成する各種の紙基材を使用することがで
きる。具体的には、賦形性、耐屈曲性、剛性等をもたせ
た紙基材であり、例えば、強サイズ性の晒または未晒の
紙基材、あるいは純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加
工紙等の紙基材を使用することができる。このような紙
基材としては、坪量約80〜600g/m2 程度のも
の、好ましくは、坪量約100〜450g/m2 程度の
ものを使用することが望ましい。
の樹脂のフィルムないしシートと上述の紙基材とを併用
して使用することもできる。
示す概略断面図である。図5において積層材51は、基
材フィルム2の一方の面に形成された金属膜3と、この
金属膜3上に形成された金属酸化膜4を備えたガスバリ
ア性フィルム1と、このガスバリア性フィルム1の金属
酸化膜4上にアンカーコート剤層および/または接着剤
層52を介して形成したヒートシール性樹脂層53と、
ガスバリア性フィルム1の基材フィルム2の他方の面に
設けられた基材54と、この基材54上に形成したヒー
トシール性樹脂層55とを備えている。
層、接着剤層52およびヒートシール性樹脂層53,5
5は、上述の積層材31を構成するアンカーコート剤
層、接着剤層32およびヒートシール性樹脂層33と同
様とすることができ、また、積層材51を構成する基材
54は、上述の積層材41を構成する基材44と同様と
することができるので、ここでの説明は省略する。
ば、水蒸気、水等のバリア性を有する低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロ
ピレン共重合体等の樹脂のフィルムないしシート、ある
いは、酸素、水蒸気等に対するバリア性を有するポリ塩
化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物等の樹脂のフィルムないしシー
ト等を使用することができる。
み合わせて使用することができ、厚みは任意であるが、
通常、5〜300μm、好ましくは10〜100μm程
度である。
材が使用される場合、通常、包装用容器は物理的にも化
学的にも過酷な条件におかれることから、積層材にも厳
しい包装適性が要求される。具体的には、変形防止強
度、落下衝撃強度、耐ピンホール性、耐熱性、密封性、
品質保全性、作業性、衛生性、その他等の種々の条件が
要求され、このため、本発明の積層材には、上記のよう
な諸条件を充足する材料を任意に選択して、基材フィル
ム1、基材44,54、あるいは、他の構成部材として
使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレ
ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマ一樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エ
チレン−アクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチ
ルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン
系樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ
(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン
共重合体(AS系樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(ABS系樹脂)、ポリエステル
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合体のケン化物、フッ素系樹脂、ジエン系樹脂、ポリ
アセタール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ニトロセルロ
ース等の公知の樹脂のフィルムないしシートから任意に
選択して使用することができる。その他、例えば、セロ
ハン等のフィルム、合成紙等も使用することができる。
上記のフィルムないしシートは、未延伸、一軸ないし二
軸方向に延伸されたもの等のいずれも使用することがで
きる。また、その厚さは、任意であるが、数μmから3
00μm程度の範囲から選択して使用することができ、
積層位置は特に制限はない。また、本発明においては、
フィルムないしシートは、押し出し成膜、インフレーシ
ョン成膜、コーティング膜等のいずれの性状の膜でもよ
い。
発明の積層材は、通常の包装材料をラミネートする方
法、例えば、ウエットラミネーション法、ドライラミネ
ーション法、無溶剤型ドライラミネーション法、押し出
しラミネーション法、Tダイ押し出し成形法、共押し出
しラミネーション法、インフレーション法、共押し出し
インフレーション法等を用いて製造することができる。
例えば、コロナ処理、オゾン処理等の前処理をフィルム
に施すことができ、また、例えば、イソシアネート系
(ウレタン系)、ポリエチレンイミン系、ポリブタジエ
ン系、有機チタン系等のアンカーコーティング剤、ある
いはポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル
系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系等の
ラミネート用接着剤等の公知の接着剤等を使用すること
ができる。
明する。
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績
(株)E5100)の一方の面に、EB蒸着装置を用い
て下記の条件でAl膜(膜厚100nm)を形成した。EB蒸着装置でのAl膜形成条件 ・蒸着原料 : Al ・反応圧力 : 7.0×10-6Torr
し、アンモニアによってpHを7.0に調整して、酒石
酸濃度0.3重量%の陽極酸化溶液を調製した。
ルムを浸漬し、Al膜を外部電源の陽極に接続した。ま
た、基材フィルムと同程度の面積のPt電極を電極間距
離20mmで陽極と平行に対向させて配置し、このPt
電極を定電圧源の陰極に接続した。
m2 の定電流を流し、印加電圧が11Vとなったところ
で、定電圧で電流を流した。そして、電流密度が0.0
1mA/cm2 まで減少したところで陽極酸化を終了し
た。
り出し、純水で洗浄した後、50℃のオーブンで乾燥し
てガスバリア性フィルム(実施例1)を得た。上記のガ
スバリア性フィルム(実施例1)のAl膜上に形成され
た陽極酸化膜(AlOx 膜)の厚みをエリプソメーター
で測定し下記の表1に示した。
酸化溶液としてクエン酸アンモニウム濃度0.3重量%
の陽極酸化溶液を調製した。この陽極酸化溶液を使用し
た他は、試料1と同様にして、ガスバリア性フィルム
(実施例2)を作製した。このガスバリア性フィルムの
Al膜上に形成された陽極酸化膜(AlOx 膜)の厚み
を実施例1と同様に測定し下記の表1に示した。
μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績
(株)E5100)の一方の面に、EB蒸着装置を用い
て下記の条件でAlOx 膜(膜厚280nm)を形成し
て、ガスバリア性フィルム(比較例1)を作製した。EB蒸着装置でのAlOx 膜形成条件 ・蒸着原料 : Al ・O2 流量 : 30sccm ・反応圧力 : 1.1×10-5Torr
(膜厚100nm)を形成し、陽極酸化を行わずにガス
バリア性フィルム(比較例2)とした。
Al膜(膜厚100nm)を形成した。次いで、実施例
1と同様の陽極酸化溶液を用い、陽陰極間に0.1mA
/cm 2 の定電流を流し、印加電圧が3.3Vとなった
ところで、定電圧で電流を流した。そして、電流密度が
0.01mA/cm2 まで減少したところで陽極酸化を
終了した。
り出し、純水で洗浄した後、50℃のオーブンで乾燥し
てガスバリア性フィルム(比較例3)を得た。このガス
バリア性フィルムのAl膜上に形成された陽極酸化膜
(AlOx 膜)の厚みを実施例1と同様に測定し下記の
表1に示した。
に設定した他は、実施例1と同様にしてAl膜(膜厚5
00nm)を形成した。EB蒸着装置でのAl膜形成条件 ・蒸着原料 : Al ・反応圧力 : 7.0×10-6Torr
い、陽陰極間に0.1mA/cm2の定電流を流し、印
加電圧が385Vとなったところで、定電圧で電流を流
した。そして、電流密度が0.01mA/cm2 まで減
少したところで陽極酸化を終了した。
り出し、純水で洗浄した後、50℃のオーブンで乾燥し
てガスバリア性フィルム(比較例4を得た。このガスバ
リア性フィルムのAl膜上に形成された陽極酸化膜(A
lOx 膜)の厚みを実施例1と同様に測定し下記の表1
に示した。
バリア性フィルム(実施例1、2および比較例1〜4)
の酸素ガス透過率および水蒸気透過率を下記の条件で測
定し、結果を下記の表1に示した。酸素ガス透過率測定条件 ・測定装置 : モダンコントロール社製 MOCON O
XTRAN ・測定雰囲気 : 23℃、0%RH水蒸気透過率測定条件 ・測定装置 : モダンコントロール社製 MOCON P
ERMATRAN ・測定雰囲気 : 38℃、100%RH
(実施例1、2)は、いずれも極めて高いガスバリア性
(酸素ガス透過率が0.3[cc/m2 /day]以
下、および、水蒸気透過率が0.3[g/m2 /da
y]以下)を有することが確認された。
る比較例1は、実施例1、2に比べてガスバリア性が大
幅に低下するものであった。また、陽極酸化膜(AlO
x 膜)を形成していない比較例2、および、陽極酸化膜
(AlOx 膜)の厚みが小さい比較例3は、実施例1、
2に比べてガスバリア性が劣るものであった。さらに、
陽極酸化膜(AlOx 膜)の厚みが大きい比較例4は、
陽極酸化膜にクラックが発生し、実施例1、2に比べて
ガスバリア性が劣るものであった。
属酸化膜を形成する前の金属膜にピンホール等の欠陥が
存在しても、陽極酸化において金属が酸素と結合して生
じる体積増加によって金属膜に存在する欠陥が埋めら
れ、また、形成途中の金属酸化膜に欠陥が存在しても、
抵抗の高い金属酸化膜の中で相対的に抵抗の低い欠陥部
分に多くの電流が流れて金属酸化物が形成されるので、
欠陥のない金属酸化膜が形成され、このような金属膜
と、金属膜上に陽極酸化によって形成された金属酸化膜
との積層が極めて高いガスバリア性を発現する。また、
このガスバリア性フィルムを用いた積層材は、上記のガ
スバリア性に加え、ヒートシール性樹脂層による後加工
適性を備えるものであり、このような積層材を使用して
製袋または製函した包装容器は内容物の充填包装適性に
優れるものである。
示す概略断面図である。
ける陽極酸化工程の一例を示す概略構成図である。
の一実施形態を示す概略断面図である。
の他の実施形態を示す概略断面図である。
の他の実施形態を示す概略断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 基材フィルムと、該基材フィルムの少な
くとも一方の面に設けられた金属膜と、該金属膜を陽極
酸化して形成した金属酸化膜とを備え、酸素ガス透過率
が0.3[cc/m2 /day]以下であり、水蒸気透
過率が0.3[g/m2 /day]以下であることを特
徴とするガスバリア性フィルム。 - 【請求項2】 前記金属酸化膜の厚みが5〜300nm
の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のガス
バリア性フィルム。 - 【請求項3】 前記金属膜は、Al、Si、Ta、N
b、V、Bi、Y、W、Mo、ZrおよびHfの少なく
とも1種の金属からなることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のガスバリア性フィルム。 - 【請求項4】 真空蒸着法、イオンプレーティング法、
スパッタリング法、および、化学蒸着法のいずれかによ
り、基材フィルムの少なくとも一方の面に金属膜を形成
し、次に、該金属膜を外部電源の陽極に接続した状態で
陽極酸化溶液に浸漬して陰極と対向させ通電することに
より、金属膜上に陽極酸化による金属酸化膜を形成する
ことを特徴とするガスバリア性フィルムの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
のガスバリア性フィルムの少なくとも一方の面にヒート
シール性樹脂層を設けたことを特徴とする積層材。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
のガスバリア性フィルムの金属酸化膜上にヒートシール
性樹脂層を設けたことを特徴とする積層材。 - 【請求項7】 金属酸化膜が形成されていない基材フィ
ルム上に基材を積層して備えることを特徴とする請求項
6に記載の積層材。 - 【請求項8】 基材上にヒートシール性樹脂層を備える
ことを特徴とする請求項7に記載の積層材。 - 【請求項9】 金属酸化膜とヒートシール性樹脂層との
間にアンカーコート剤層および/または接着剤層を有す
ることを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに
記載の積層材。
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Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JP2011083990A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Ulvac Japan Ltd | ガスバリア層構造体 |
| JP4869348B2 (ja) * | 2006-08-29 | 2012-02-08 | パイオニア株式会社 | ガスバリアフィルム及びその製造方法 |
| JP2012068608A (ja) * | 2010-02-01 | 2012-04-05 | Kobe Steel Ltd | 反射膜積層体 |
| JP2017135242A (ja) * | 2016-01-27 | 2017-08-03 | 住友金属鉱山株式会社 | 厚膜銅電極または配線とその形成方法 |
-
1998
- 1998-12-24 JP JP36631298A patent/JP3884585B2/ja not_active Expired - Fee Related
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