JP2000201190A - クロック位相誤差検出回路およびクロック位相誤差検出方法 - Google Patents

クロック位相誤差検出回路およびクロック位相誤差検出方法

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JP2000201190A
JP2000201190A JP11002491A JP249199A JP2000201190A JP 2000201190 A JP2000201190 A JP 2000201190A JP 11002491 A JP11002491 A JP 11002491A JP 249199 A JP249199 A JP 249199A JP 2000201190 A JP2000201190 A JP 2000201190A
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クロック再生回路の再生クロック位相補正に用
いる低C/Nでのクロック再生性能を満足するクロック
位相誤差信号を得ること。 【解決手段】帯域制限を受けたパルス符号信号から所定
の位相に同期したクロックを再生する回路に用いる再生
クロック位相補正用のクロック位相誤差信号を得るクロ
ック位相誤差検出回路において、前記パルス符号信号を
前記クロックによりサンプリングして得た信号の符号パ
ターンを検出してパターン判定する判定手段2と、判定
した符号パターンと前記サンプリングして得た信号とか
ら所定の演算により位相誤差を求める位相誤差演算手段
1とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明属する技術分野】この発明は、帯域制限されたパ
ルス信号を用いてデジタル信号を伝送するシステムにお
ける受信装置に利用されるクロック再生回路の位相補正
に用いるクロック位相誤差信号を得るためのクロック位
相誤差検出回路およびクロック位相誤差検出方法に関す
る。
【0001】
【従来の技術】帯域制限されたパルス波を用いてデジタ
ル信号を伝送するシステムにおいては、一般にロールオ
フスペクトル整形されたパルスを用いて符号伝送を行う
ようにする。そのため、受信側のサンプル・タイミング
の僅かなずれは特性を急激に劣化させることになる。
【0002】従来、簡単なサンプルタイミング、すなわ
ち、クロック再生は入力信号を整流し、クロック成分を
抽出すると共に、この抽出したクロック成分を狭帯域帯
城通過ろ波器に通してクロックを再生するようにしてい
た。しかし、近年、より伝送帯域幅を節約するため、ロ
ールオフファクタの小さいスペクトル整形特性を用いる
ようになったため、クロック再生の一層の高性能化が要
求されるようになってきた。
【0003】このような要求に応えるクロック再生回路
として、例えば、図11(A)に示す如きの制御法が提
案されている。これは零クロスポイント前後でクロック
の位相制御信号を検出するようにするもので、ここでは
この制御法を零クロス制御法と呼ぶことにする。
【0004】零クロス制御法を説明する。図11(A)
の(a)は2値デジタル信号のアイパターンを簡略化し
て示したもので、平均的には信号の状態そのものは問題
はない。そして、この2値デジタル信号をサンプリング
する場合に、サンプルタイミングがS1,S2のように
信号の位相にタイミングが一致していれば正しく送信符
号を取り込むことができるので、正しくデータを再生で
きる。
【0005】次に、図11(A)の(b)に示すよう
に、サンプルタイミングがTe秒だけ、遅れてS1′,
S2′の位置にずれた場合にどうなるかを考えてみる。
この場合、S1からS1′にずれたことにより、2値デ
ジタル信号のアイパターンの開きはW0からW1と狭く
なる一方、零クロスポイント位置であるS2でサンプリ
ングするはずのタイミングもTe秒だけずれて図11
(A)の(c)におけるS2′のタイミング位置で入力
信号をサンプリングすることとなり、このサンプリング
タイミングでのサンプリングした値(サンプル値)をe
とすると、このeは本来零近傍であったはずの値に比べ
て大きな値をとるようになる。
【0006】ところでこの場合に、零クロスポイント前
後で送信符号が“−1”から“+1”に変化したとする
と、サンプル値はe(−+)なる正の値をとり、逆に
“+1”から“−1”へ変化した場合にはサンプル値は
e(+−)なる負の値をとる。従って、零クロスポイン
ト前後での送信符号を知ることにより、サンプル・タイ
ミングのずれを知ることができる。これが零クロス制御
の原理である。
【0007】このように、零クロス制御法では、零クロ
スポイント近傍の値を用いているので、アイパターンの
振幅によらず、動作する特徴がある。しかし、実際には
アイパターンは図12に示すような波形をしており、ク
ロック位相が同期していてもe(−+)およびe(+
−)は零にはならない場合があり、このときには制御信
号が発生するので、ジッタが多いと云う問題が残る。
【0008】これに対して、図11(B)に示す如きの
制御法も開発されている。これはアイパターン収束ポイ
ントの前後でクロックの位相制御信号を検出する方式で
あって、ここではこれをアイ収束点制御法と呼ぶことに
する。すなわち、アイ収束点制御法は次の如き制御法で
ある。図11(B)の(a)は2値デジタル信号のアイ
パターンを図11(B)の(b)のT−1,T0,T1
は最適クロック位相を示している。この例では2ビット
A/D変換器により基準レベルL1,L2,L3により
サンプリングされているが、多値A/D変換器によりを
用いた例を考える。送信符号がa−1,B0,C1と変
化した場合、クロック位相が+Δtずれていると、サン
プル値は基準レベルL1より大きな値となり、−Δtず
れていると、サンプル値は基準レベルL1より小さな値
となる。
【0009】従って、制御ポイントの前後の送信符号
と、制御ポイントでの基準レベルとの差分値によりサン
プルタイミングのずれを検出することができる。
【0010】このように、アイ収束点制御法ではアイ収
束ポイント近傍の値を用いているので、位相同期時のジ
ッタが少なくて済む。しかし、アイパターンの振幅が変
化するような場合では、基準レベルとの差分値が正確に
サンプルタイミングのずれを示さないため、クロック位
相の制御ができないと云う問題を抱える。
【0011】そこで、これらの問題を解決してクロック
再生の高性能化を図ったクロック再生回路として、特願
平4-126041号(特開平5‐327681号公報
参照)に示される如き技術が開発されている。
【0012】これは図13に示す如きもので、クロック
位相誤差検出制御法と呼ぶことにする。このクロック位
相誤差検出制御法を説明する。図13(a)は、アイパ
ターンを示しており、アイ収束ポイントのサンプル値が
“L0”および“−L0”の場合を示している。今、ク
ロック位相が“+Δt”ずれていた場合を考えてみる。
この状態で送信符号が“A1”,“B2”と変化したと
すると、“A1”のサンプル値は“−(L0−Δ
l)”,“B2”のサンプル値は“(L0+Δl)”と
なる。ここで、それぞれのサンプル値の絶対値を比べて
みると、 |L0+Δl|−|−(L0−Δl)|=2Δl>0 であり、絶対値では“B2”のサンプル値の方が大き
い。
【0013】また、送信符号が“B1”,“A2”と変
化した場合、“B1”のサンプル値は“(L0−Δ
l)”,“A2”のサンプル値は“−(L0+Δl)”
となる。ここで、それぞれのサンプル値の絶対値を比べ
てみると、 |−(L0+Δl)|−|(L0−Δl)|=2Δl>
0 であり、絶対値では“A2”のサンプル値の方が大きい
ことがわかる。
【0014】すなわち、クロック位相が遅れている(ク
ロック位相“+Δt”)場合には、連続する2サンプル
の絶対値は後の値の方が大きく、同様にクロック位相が
進んでいる(クロック位相“−Δt”)場合には、連続
する2サンプルの絶対値は後の値の方が小さい、と云う
ことがわかる。
【0015】これにより、連続する2サンプル間の振幅
差を求めれば位相差を得ることができる。
【0016】すなわち、クロック位相誤差検出制御法に
おける位相誤差が検出できる場合では、図13で説明し
た原理を模式的に表した図である図14に示すように、
入力されたパルス符号の連続する4つのシンボルの発生
パターンである入力パターンがシンボル“A0”,“A
1”,“B2”,“B3”の位置をとる時、サンプルポ
イントが△tずれたとすれば、位相誤差を“2Δl”と
して求めることが出来る。
【0017】また、これとは逆に、図15は位相誤差が
検出できない場合の例であるが、この例では入力された
パルス符号の連続する4つのシンボルの発生パターンで
ある入力信号の入力パターンがシンボル“B0”、“A
1”、“B2”、“A3”の位置をとる時、サンプルポ
イントが△tずれたとすると、位相誤差は“O”となっ
て求めることが出来ない。
【0018】故に特願平4‐126041号開示のクロ
ック位相誤差検出制御法で位相誤差を検出できるのは、
サンプルタイミングT1の直前から次のサンプルタイミ
ングT2の直後までの間に、入力信号が単調増加または
単調減少している場合に限ることになる。
【0019】これは、信号が図14の如き場合であっ
て、連続する4シンボルの入力パターンが“A0”,
“A1”,“B2”,“B3”の位置をとるケースと、
“B0”,“B1”,“A2”,“A3”の位置をとる
ケースの計2通りである。連続する4シンボルの入力パ
ターンバリエーションは16通りであるから、当該クロ
ック位相誤差検出制御法で位相誤差を検出できるのは入
力データに対して“1/8”の確率でしかなく、“1/
8”と云う低い確率でしか位相誤差を求めることが出来
ない。
【0020】このように、位相誤差検出出来る確率が低
いため、低C/Nでのクロック再生が不十分であった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】帯域制限されたパルス
波を用いてデジタル信号を伝送するシステムにおいて
は、伝送帯域幅を節約するため、ロールオフファクタの
小さいスペクトル整形特性を用いるようになり、そのた
め、クロック再生の一層の高性能化が要求されるように
なってきた。そして、このような要求に応えるクロック
再生回路として、特願平4-126041号(特開平5
‐327681号公報参照)に示される如き技術が開発
されている。
【0022】しかし、この技術で位相誤差を検出できる
のは、サンプルタイミングの直前から次のサンプルタイ
ミングの直後までの間に、入力信号が単調増加または単
調減少している場合に限ることになる。
【0023】これは、入力パターンとしては2通りでし
かないが、連続する4シンボルの入力パターンとしては
16通りであるわけであるから、当該クロック位相誤差
検出制御法で位相誤差を検出できるのは入力データに対
して“1/8”の確率でしかなく、“1/8”と云う低
い確率でしか位相誤差を求めることが出来ない。
【0024】このように、従来方法では位相誤差検出出
来る確率が低いため、低C/Nでのクロック再生性能が
不十分であるという問題があった。
【0025】そこでこの発明の目的とするところは、高
い確率で位相誤差検出出来、クロック再生回路の位相補
正に用いるクロック位相誤差信号を得ることができて低
C/Nでのクロック再生性能を満足することができるよ
うにしたクロック位相誤差検出回路およびクロック位相
誤差検出方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、帯域制限
を受けたパルス符号信号から所定の位相に同期したクロ
ックを再生する回路に用いる再生クロック位相補正用の
クロック位相誤差信号を得るクロック位相誤差検出回路
において、前記パルス符号信号を前記クロックによりサ
ンプリングして得た信号の符号パターンを検出してパタ
ーン判定する判定手段と、判定した符号パターンと前記
サンプリングして得た信号とから所定の位相誤差演算に
よりクロック位相誤差信号を求める位相誤差演算手段と
を備えることを特徴とする。また、特に位相誤差演算手
段はFIRフィルタにて構成すると共に、位相誤差演算
は前記検出された符号パターンに応じてFIRフィルタ
の係数を切り換える構成とすることを特徴とする。
【0027】本発明は、帯域制限を受けたパルス符号信
号から所定の位相に同期したクロックを再生するにあた
り、前記パルス符号信号を前記クロックによりサンプリ
ングして得た信号の符号パターンを検出してパターン判
定し、この判定した符号パターンと前記サンプリングし
て得た信号とから所定の演算により位相誤差を求める。
そして、求めた位相誤差はクロック再生の位相補正に利
用する。
【0028】また、FIRフィルタを用いると、位相誤
差演算手段を容易に構成することでき、しかも、誤差演
算はフィルタ係数を入力パターン対応に変更すること
で、連続する符号パターン全てにおいて、位相誤差検出
することができるようになり、クロック再生の際のクロ
ック位相にずれが生じたときには速やかに位相ずれを補
正することができるようになる。
【0029】とくに本発明は、帯域制限を受けたパルス
符号信号から所定の位相に同期したクロックを再生する
回路において、前記クロックによりサンプリングされた
信号の符号パターンを検出し、前記検出された符号パタ
ーンに応じて位相誤差を演算することにより、連続する
符号パターン全てにおいて、位相誤差検出することがで
きるようになるので、多くの場合で位相誤差検出が可能
であり、従って、入力信号から位相誤差を検出できる確
率を高めることが出来、低C/N(キャリアノイズ比)
でのクロック再生性能を改善することが出来る。
【0030】従って、本発明によれば、低C/Nでのク
ロック再生性能を満足するクロック再生が可能となる。
【0031】
【発明の実施の態様】以下、この発明の実施例を図面を
参照して説明する。
【0032】(実施例1)本発明であるクロック位相誤
差検出回路の一実施例のブロック図を図1に示す。図に
おいて、1は位相誤差演算回路、2はパターン判定回
路、3はレベル判定回路、4は有効判定回路、5はホー
ルド回路、6は入力端子、7はしきい値入力端子、8は
出力端子である。
【0033】これらのうち、入力端子6には受信したパ
ルス符号信号を再生クロックタイミングでサンプリング
して得た入力信号が入力される。尚、ここでのパルス符
号信号は帯域制限を受けたパルス符号信号である。位相
誤差演算回路1は、この入力信号の符号パターンに応じ
て誤差演算を行い、演算結果である誤差データをホール
ド回路5に与えるものである。
【0034】パターン判定回路2は、入力端子6から入
力された入力信号の符号パターンを判定するためのもの
であり、レベル判定回路3は、入力端子6から入力され
た入力信号のレベルを判定するためのものであって、し
きい値入力端子7から供給されるしきい値よりも当該入
力信号のレベルが大きいことを検出するものである。
【0035】有効判定回路4は、パターン判定回路2に
よるパターン判定結果とレベル判定回路3によるレベル
判定結果が同時に満足されているかどうかを判定して満
足されていれば“有効”、満足されていなければ“無
効”の判定をするものであり、ホールド回路5は、有効
判定回路4の判定結果が“有効”である場合には位相誤
差演算回路1の出力する誤差データをそのまま通し、こ
れをクロック位相誤差信号として出力し、有効判定回路
4の判定結果が“無効”であればこれをホールド信号と
してその直前における位相誤差演算回路1の誤差信号を
ホールドし、クロック位相誤差信号として出力するもの
である。出力端子8にはホールド回路5からのクロック
位相誤差信号が出力される。
【0036】このような構成の本装置は、パルス符号信
号を再生クロックタイミングでサンプリングして得た入
力信号が入力端子6より入力される。この入力信号は位
相誤差演算回路1、レベル判定回路3およびパターン判
定回路2へ分岐される。
【0037】まず、レベル判定回路3はしきい値入力端
子7から供給されるしきい値よりも入力信号レベルが大
きいことを検出する。このしきい値は大き過ぎても、ま
た、小さ過ぎても問題であるので、目的に合わせて経験
的に最適な値を選択することになるが、標準的には図2
に示す如く、入力信号レベル“+L0”,“−L0”の
50%近傍の値である、例えば、“+L0/2”,“−
L0/2”程度が良い。
【0038】なお、本実施例では後述するように“4サ
ンプル”を用いて位相誤差を計算するので、レベル判定
回路3では、このレベル判定においても連続する“4サ
ンプル”が同時にしきい値より大きいことを判定するよ
うにする。判定結果は有効判定回路4に供給される。
【0039】次に、パターン判定回路2は前記“4サン
プル”の符号パターンを判定する。そして、その判定結
果は位相誤差演算のための係数切換信号として位相誤差
演算回路1に供給されると共に、誤差演算に有効なパタ
ーンであるかどうかを判定するために、有効判定回路4
にも供給される。
【0040】有効判定回路4はパターン判定結果とレベ
ル判定結果が同時に満足されているかどうかを判定す
る。すなわち、連続する“4サンプル”の符号パターン
が位相誤差演算を行えるパターンに一致し、更にその信
号振幅があらかじめ規定されたしきい値よりも大きいと
きに“有効”と判定する。もし上記2つの判定が同時に
満足されていない場合は“無効”と判定し、当該“無
効”なる判定信号はホールド信号としてホールド回路5
に供給する。
【0041】一方、位相誤差演算回路1は入力信号の符
号パターンに応じて誤差演算を行い、演算結果である誤
差データをホールド回路5に供給する。ホールド回路5
は、位相誤差演算回路1から供給される誤差データをク
ロック位相誤差信号として出力端子8に出力する。ただ
し、有効判定回路4からホールド信号が供給されている
ときには、その直前のクロック位相誤差信号をホールド
し、位相誤差演算回路1から供給される誤差データは
“無効”であると判断する。
【0042】従って、ホールド回路5は、有効判定回路
4の判定結果が“有効”である場合には位相誤差演算回
路1の出力する誤差データをそのまま通し、これをクロ
ック位相誤差信号として出力端子8に出力し、有効判定
回路4の判定結果が“無効”であればこれをホールド信
号としてその直前における位相誤差演算回路1の誤差信
号をホールドし、クロック位相誤差信号として出力端子
8に出力することになる。 <位相誤差演算回路の構成>次に位相誤差演算回路1の
具体的な実施例を図3を用いて説明する。図3に示すよ
うに、位相誤差演算回路1はシリアル接続の遅延素子2
01,202,203,204と、これら各遅延素子2
01,202,203,204からの遅延出力を供給さ
れる可変係数器205,206,207,208及びこ
れら可変係数器205,206,207,208の各出
力を加算する加算器209で構成されるFIRフィルタ
により実現されている。
【0043】サンプリング信号はサンプリング信号入力
端子210から供給される。このサンプリング信号入力
端子210から供給されるサンプリング信号は遅延素子
201,遅延素子202,遅延素子203,遅延素子2
04の順に供給される。それぞれ遅延された信号は可変
係数器205,206,207,208のうち、それぞ
れの対応する可変係数器205,206,207,20
8でそれぞれの係数に応じて増幅された後、加算器20
9で加算されて誤差演算が完了し、出力端子212から
誤差データとしてホールド回路5に出力される。
【0044】入力端子211にはパターン判定回路2か
ら係数切換信号が供給されており、係数切換信号に応じ
て可変係数器205,206,207,208の係数C
3,C2,C1,C0を制御し、フィルタ特性を切り換
える。
【0045】<誤差演算の方法>図4を参照して誤差演
算の方法を説明する。図4における(a)は入力端子2
10から供給されるサンプリング信号である。ここで示
した信号の符号パターンは、図6における“A0”(=
−L0),“A1”(=−L0),“B2”(=+L
0)”,“A3”(=+L0)である。この符号パター
ンに対して、図4(b)に示す如く、可変係数器(C
0)205,可変係数器(C1)206,可変係数器
(C2)207,可変係数器(C3)208の係数を、
それぞれ順に“−1”,“+2”,“0”,“−1”と
係数設定してFIRフィルタを構成すると、そのFIR
フィルタ出力、すなわち、誤差演算結果はクロック遅れ
が1クロックあったときは“−3L0”,クロック遅れ
が無かったときは“0”,クロック進みが1クロックあ
ったときは“+3L0”となる図4(c)の如きのもの
となる。
【0046】なお、図4(b)の係数は“C0=−
1”、“C1=2”、“C2=0”、“C3=−1”を
示しており、図4(a)に示す値を各サンプル値がとる
場合(サンプル値が“L0”または“−L0”)が位相
誤差“零”の状態であり、図4(c)の時刻tがt=0
の時点においての値がその誤差演算結果である。
【0047】ここで、クロック位相誤差が1クロックあ
る場合を考える。すると、図4(c)からわかるように
1クロック遅れている場合は時刻tが“t=−1”の状
態であるから、このときのフィルタ出力は“−3L0”
となり、1クロック進んでいる場合は時刻tが“t=+
1”の状態であるから、このときのフィルタ出力は“+
3L0”となることがわかる。
【0048】上記は入力信号がサンプリングされた値で
考えているが、帯域制限されたパルス符号の連続信号を
入力した場合は図4(d)のような連続した結果が得ら
れる。これはサンプリングのタイミングずれ、すなわ
ち、サンプリング位相誤差が生じた時には、同図4
(d)に示す時刻t=0の近傍でフィルタ出力が変化す
ることを意味している。
【0049】このように、本実施例における位相誤差演
算回路1では当該位相誤差演算回路1を構成するフィル
タ出力はクロック位相が遅れているときには正の値をと
り、遅れているときには負の値をとる。また、位相誤差
が無いときには零となるので、フィルタ出力、すなわ
ち、位相誤差演算回路1の出力が位相誤差を表すことに
なる。
【0050】図5は各入力パターンにおける誤差演算が
可能なフィルタ係数を示している。“4シンボル”の前
後のシンボル値により異なるが、図3のフィルタによる
構成の位相誤差演算回路1によれば、すべて図4(d)
のように、位相遅れ時から位相進み時まで連続に増加す
るフィルタ出力を得ることが出来る。
【0051】そして、図3のフィルタによる構成の位相
誤差演算回路1によれば、“4シンボル”の符号パター
ンの持つ“16パターン”のうち、図5に示すように、
“16パターン”について誤差演算が可能である。
【0052】すなわち、位相誤差が検出できる場合で
は、図4で説明した原理を模式的に表した図である図6
に示すように、入力パターンが[1]“A0”,“A
1”,“B2”,“B3”の配置をとる時、[2]“B
0”,“B1”,“A2”,“A3”,の配置をとる
時、[3]“A0”,“A1”,“B2”,“A3”の
配置をとる時、[4]“B0”,“B1”,“A2”,
“B3”の配置をとる時、[5]“A0”,“B1”,
“A2”,“A3”の配置をとる時、[6]“B0”,
“A1”,“B2”,“B3”,の配置をとる時、
[7]“A0”,“A1”,“A2”,“B3”の配置
をとる時、[8]“B0”,“B1”,“B2”,“A
3”の配置をとる時、[9]“B0”,“A1”,“A
2”,“A3”,の配置をとる時、[10]“A0”,
“B1”,“B2”,“B3”の配置をとる時、[1
1]“A0”,“B1”,“B2”,“A3”の配置を
とる時、[12]“B0”,“A1”,“A2”,“B
3”の配置をとる時、[13]“A0”,“B1”,
“A2”,“B3”の配置をとる時、[14]“B
0”,“A1”,“B2”,“A3”の配置をとる時、
の計14パターンにおいては、サンプルポイントの位相
ずれに応じて位相誤差を求めることが出来る。
【0053】また、これとは逆に、図7は従来、位相誤
差が検出できなかった例であるが、この例では入力パタ
ーンが“B0”、“B1”、“B2”、“B3”の時、
そして、“A0”、“A1”、“A2”、“A3”の
時、いずれもサンプルポイントがずれたとしても、位相
誤差が“O”となって求めることが出来なかった。
【0054】しかし、これも本発明では位相誤差を検出
可能である。
【0055】つまり、“4シンボル”の符号パターンの
バリエーションは図5に示したように[15]“B
0”,“B1”,“B2”,“B3”の配置をとる時、
[16]“A0”,“A1”,“A2”,“A3”の配
置をとる時、を含めて全部で“16パターン”あるわけ
であるが、このような符号が変化しない“A0”,“A
1”,“A2”,“A3”の配置をとるパターン及び
“B0”,“B1”,“B2”,“B3”の配置をとる
パターンの計2パターンを含め、誤差演算が可能であ
る。これは従来の誤差演算方法よりも位相誤差検出精度
が上がったことを意味している。
【0056】なお、低C/N時のパターン判定ミスによ
る位相誤差検出精度の劣化を防止するため、サンプリン
グ信号の振幅があらかじめ規定されたしきい値よりも小
さい場合には誤差演算結果を使用せずに直前の位相誤差
信号をホールドするようホールド回路5が動作する。
【0057】そして、このホールド回路5を介して得ら
れる位相誤差信号を位相制御信号として用いて、クロッ
ク再生回路の位相制御を実施し、再生クロックの位相の
ずれを当該位相制御信号対応に修正する。
【0058】本実施例では、連続する4つのシンボルの
出現形態が符号変化の全くない場合の2パターンも含め
て計16パターンについて、サンプルポイントがずれれ
ば、いずれもこの位相誤差を求めることが出来、得られ
る位相誤差信号を位相制御信号として用いて、クロック
再生回路の位相制御を実施し、再生クロックの位相のず
れを当該位相制御信号対応に修正することができる。そ
のため、シンボルの配置の全バリエーションである16
パターン中の16パターンすべてについて位相誤差信号
を得ることができるので、従来の誤差演算方法よりも位
相誤差検出精度を飛躍的に増大してクロック再生回路の
位相ずれが発生した場合に、速やかに位相ずれの修正制
御を実施可能になる。
【0059】従って、高い確率で位相誤差検出出来、ク
ロック再生回路の位相補正に用いるクロック位相誤差信
号を得ることができて低C/Nでのクロック再生性能を
満足することができるようにしたクロック位相誤差検出
回路が得られる。
【0060】次に、本発明の別の実施例を実施例2とし
て説明する。
【0061】(実施例2)図8は本発明の別の実施例で
ある。図8において、1は位相誤差演算回路、502は
パターン判定回路、3はレベル判定回路、4は有効判定
回路、5はホールド回路、6は入力端子、7はしきい値
入力端子、8は出力端子、501は入力端子6から入力
される入力信号の絶対値を得る絶対値回路である。
【0062】本実施例では位相誤差演算回路1の前段に
絶対値回路501を設け、入力端子6に入力された入力
信号をこの絶対値回路501を介して位相誤差演算回路
1に与えるようにした点、そして、レベル判定回路3
も、入力端子6から入力された入力信号を絶対値回路5
01にて絶対値化したものを与えてこれのレベル判定を
させるようにした点が実施例1と異なるが、その他の構
成は基本的には実施例1と変わらない。但し、本実施例
では再生クロックタイミングでサンプリングされた入力
信号が入力端子6に入力されるとパターン判定回路50
2は、これについてパターン判定することになる。
【0063】また、位相誤差演算回路1は絶対値回路5
01で入力信号の符号パターンが絶対値化されたものを
入力として用いてこの入力信号の符号パターンに応じて
誤差演算を行い、演算結果である誤差データをホールド
回路5に与えるものである。
【0064】尚、レベル判定回路3は、入力端子6から
入力された入力信号を絶対値回路501にて絶対値化さ
れたもののレベルを判定するためのものであって、しき
い値入力端子7から供給されるしきい値よりも当該入力
信号のレベルが大きいことを検出するものであり、有効
判定回路4は、パターン判定回路502によるパターン
判定結果とレベル判定回路3によるレベル判定結果が同
時に満足されているかどうかを判定して満足されていれ
ば“有効”、満足されていなければ“無効”の判定をす
るものであり、ホールド回路5は、有効判定回路4の判
定結果が“有効”である場合には位相誤差演算回路1の
出力する誤差データをそのまま通し、これをクロック位
相誤差信号として出力し、有効判定回路4の判定結果が
“無効”であればこれをホールド信号としてその直前に
おける位相誤差演算回路1の誤差信号をホールドし、ク
ロック位相誤差信号として出力するものである。出力端
子8にはホールド回路5からのクロック位相誤差信号が
出力される。
【0065】このような構成の本装置は、再生クロック
タイミングでサンプリングされた入力信号が入力端子6
より入力される。この入力信号は絶対値回路501、お
よびパターン判定回路502へ分岐される。
【0066】すると、絶対値回路501は入力信号の絶
対値変換を行った後、位相誤差演算回路1とレベル判定
回路3に供給する。従って、位相誤差演算回路1とレベ
ル判定回路3には入力信号の符号パターンが絶対値化さ
れたものが与えられることになる。
【0067】そして、レベル判定回路3はしきい値入力
端子7から供給されるしきい値よりも入力信号レベルの
絶対値が大きいかを検出する。ここでは、“4サンプ
ル”を用いて位相誤差を計算するので、このレベル判定
においても連続する“4サンプル”が同時にしきい値よ
り大きいことを判定する。判定結果は有効判定回路4に
供給される。
【0068】また、パターン判定回路502は入力端子
6からの入力信号について前記“4サンプル”の符号パ
ターンを判定する。そして、その判定結果は位相誤差演
算のための係数切換信号として位相誤差演算回路1に供
給すると共に、誤差演算に有効なパターンであるかどう
かを判定するために、有効判定回路4にも供給される。
【0069】有効判定回路4はパターン判定結果とレベ
ル判定結果が同時に満足されているかどうかを判定す
る。すなわち、連続する“4サンプル”の符号パターン
が位相誤差演算を行えるパターンに一致し、更にその信
号振幅があらかじめ規定されたしきい値よりも大きいと
きに“有効”と判定する。もし上記2つの判定が同時に
満足されていない場合は“無効”と判定し、当該“無
効”なる判定信号はホールド信号としてホールド回路5
に供給する。
【0070】一方、位相誤差演算回路1は絶対値化され
た入力信号の符号パターンに応じて誤差演算を行い、演
算結果である誤差データをホールド回路5に供給する。
ホールド回路5は、位相誤差演算回路1から供給される
誤差データをクロック位相誤差信号として出力端子8に
出力する。ただし、有効判定回路4からホールド信号が
供給されているときには、その直前のクロック位相誤差
信号をホールドし、位相誤差演算回路1から供給される
誤差データは“無効”であると判断する。
【0071】従って、ホールド回路5は、有効判定回路
4の判定結果が“有効”である場合には位相誤差演算回
路1の出力する誤差データをそのまま通し、これをクロ
ック位相誤差信号として出力端子8に出力し、有効判定
回路4の判定結果が“無効”であればこれをホールド信
号としてその直前における位相誤差演算回路1の誤差信
号をホールドし、クロック位相誤差信号として出力端子
8に出力することになる。
【0072】そして、この位相誤差信号をクロック位相
誤差信号として用いて、この信号対応分、クロック再生
回路の位相制御を実施し、再生クロックの位相のずれを
当該位相制御信号対応に修正するようにする。
【0073】このように、本実施例は誤差演算を、絶対
値変換を行った入力信号に対して実施するようにしたこ
とを特徴としている。
【0074】すなわち、この実施例において、前記実施
例1との違いを図9を用いて説明すると次の如きであ
る。絶対値変換を行った入力信号に対して、前記実施例
と同じ誤差演算結果を得るためには、絶対値変換によっ
て符号が変換されたシンボル、すなわち、負の値を持っ
た信号が通る可変係数器の符号を変換させてやれば良
い。このことは、FIRフィルタの構成から容易に判断
がつく。
【0075】そこで、図5の16バリエーションあった
フィルタ係数を、対応する入力パターンが負の値の時に
符号変換してバリエーションを減らすと、フィルタ係数
は図9の如きバリエーションとなる。ここで、フィルタ
係数のバリエーションに注目すると、フィルタ係数が
“A”,“A′”,“B”,“B′”,“C”,
“C′”,“D”の7種類であることが判る。
【0076】すなわち、入力信号を絶対値変換すること
によってフィルタ係数の数を減らすことが出来る。
【0077】これは回路構成の簡素化、すなわち、回路
規模の削減及び制御の容易化を意味する。また、フィル
タ係数のバリエーション“A”と“A′”、“B”と
“B′”そして、“C”と“C′”はそれぞれ係数の符
号が反転しているだけであるのが判る。たとえば、バリ
エーション“A′”のフィルタ係数が必要なときに、バ
リエーション“A”のフィルタ係数で誤差演算を行い、
その演算結果の符号を反転してやれば、バリエーション
“A′”のフィルタ係数を用いて誤差演算を行ったのと
全く同じ結果が得られる。
【0078】このようにすることにより、必要なフィル
タ係数は4種類ですみ、この4種類のバリエーションの
フィルタ係数を用意すれば誤差演算が可能であることが
判る。
【0079】そして、ホールド回路5を介して得られる
位相誤差信号を位相制御信号として用いて、クロック再
生回路の位相制御を実施し、再生クロックの位相のずれ
を当該位相制御信号対応に修正する。
【0080】本実施例では、連続する4つのシンボルの
出現形態が符号変化の全くない場合の2パターンを含め
て計16パターン全てにおいて、サンプルポイントがず
れれば、いずれもこの位相誤差を求めることが出来、得
られる位相誤差信号(クロック位相誤差信号)をクロッ
ク位相制御信号として用いて、クロック再生回路のクロ
ック位相制御を実施し、再生クロックの位相のずれを当
該位相制御信号対応に修正することができる。そのた
め、シンボルの配置の全バリエーションである16パタ
ーン中の16パターン全てについて位相誤差信号をえる
ことができるので、従来の誤差演算方法よりも位相誤差
検出精度を飛躍的に増大してクロック再生回路の位相ず
れが発生した場合に、速やかに位相ずれの修正制御を実
施可能になる。
【0081】しかも、この実施例では、入力信号を絶対
値変換することによって位相誤差演算回路を構成するフ
ィルタにて用いるフィルタ係数の数を絶対値変換しない
場合での16パターンからその半分の7パターン、そし
て、更に4パターンに減らすことが出来る。従って、回
路構成の簡素化、すなわち、回路規模の削減及び制御の
容易化が図れようになる。
【0082】従って、高い確率で位相誤差検出出来、ク
ロック再生回路の位相補正に用いるクロック位相誤差信
号を得ることができて低C/Nでのクロック再生性能を
満足することができるようにしたクロック位相誤差検出
回路が得られる。
【0083】(実施例3)図10は、上記実施例の応用
例で直交振幅変調、たとえば、QPSK変調信号を復調
する受信機の場合である。
【0084】QPSK変調信号はI信号とQ信号から構
成されるので、I信号、Q信号のそれぞれで誤差演算を
行い、それぞれの有効判定結果から位相誤差信号を出力
する構成とするものである。基本的には、図8に示した
構成をI信号用と、Q信号用の2系統分用意したかたち
であって、I信号系統用は、絶対値回路501と、位相
誤差演算回路1と、パターン判定回路502と、レベル
判定回路3と、有効判定回路4とから構成され、Q信号
系統用は、絶対値回路706と、位相誤差演算回路70
1と、パターン判定回路702と、レベル判定回路70
3と、有効判定回路704とから構成される。
【0085】ここで、絶対値回路706は絶対回路50
1と、位相誤差演算回路701は位相誤差演算回路1
と、パターン判定回路702はパターン判定回路502
と、レベル判定回路703はレベル判定回路3と、有効
判定回路704は有効判定回路4と同一のものである。
【0086】この構成に更に、平均回路707、セレク
タ708、遅延回路709、IQ判定回路710を加え
て構成される。平均回路707はI信号からの誤差デー
タと、Q信号からの誤差データの平均を取るものであっ
て、位相誤差演算回路1と位相誤差演算回路701との
出力を受けてこれらの平均値を求めてセレクタ708に
与えるものである。
【0087】また、セレクタ708は位相誤差演算回路
1の出力および位相誤差演算回路701の出力、平均回
路707の出力、遅延回路709の出力が入力され、こ
れらのいずれかをIQ判定回路710の選択信号対応に
選択して出力するものである。
【0088】また、IQ判定回路710は有効判定回路
4から出力されるI信号系統の有効判定結果と有効判定
回路704から出力されるQ信号系統からの有効判定結
果をもとに両系統が“有効”の場合には平均回路707
の出力を、そして、I信号系統の有効判定結果のみが
“有効”の場合には位相誤差演算回路1の出力を、そし
て、Q信号系統の有効判定結果のみが“有効”の場合に
は位相誤差演算回路701の出力を、そして、I信号系
統およびQ信号系統の双方とも“無効”の場合には遅延
回路709の出力を、選択するように選択信号を発生し
てセレクタ708に与えるものである。
【0089】また、遅延回路709はセレクタ708の
出力を1クロック遅延して再びセレクタ708に出力す
るものであって、1クロック遅延した位相誤差信号を得
るものである。従って、実施例3ではホールド回路は持
たせていないが、遅延回路709とセレクタ708によ
り、実施例2でのホールド回路の役割を担っている。
【0090】このような構成の本装置は、再生クロック
タイミングでサンプリングされたI信号が入力端子6よ
り入力され、また、再生クロックタイミングでサンプリ
ングされたQ信号が入力端子705より入力される。
【0091】そして、この入力されたI信号は絶対値回
路501、およびパターン判定回路502へ分岐され、
また、入力されたQ信号は絶対値回路706、およびパ
ターン判定回路702へ分岐される。
【0092】すると、I信号が入力されたI信号系統の
絶対値回路501は当該入力信号の絶対値変換を行った
後、位相誤差演算回路1とレベル判定回路3に供給す
る。従って、位相誤差演算回路1とレベル判定回路3に
は入力信号の符号パターンが絶対値化されたものが与え
られることになる。
【0093】そして、レベル判定回路3はしきい値入力
端子7から供給されるしきい値よりも入力信号レベルの
絶対値が大きいかを検出する。ここでは、“4サンプ
ル”を用いて位相誤差を計算するので、このレベル判定
においても連続する“4サンプル”が同時にしきい値よ
り大きいことを判定する。判定結果は有効判定回路4に
供給される。
【0094】また、パターン判定回路502は入力端子
6からの直接の入力信号であるI信号について前記“4
サンプル”の符号パターンを判定する。そして、その判
定結果は位相誤差演算のための係数切換信号として位相
誤差演算回路1に供給すると共に、誤差演算に有効なパ
ターンであるかどうかを判定するために、有効判定回路
4にも供給される。
【0095】有効判定回路4はパターン判定結果とレベ
ル判定結果が同時に満足されているかどうかを判定す
る。すなわち、連続する“4サンプル”の符号パターン
が位相誤差演算を行えるパターンに一致し、更にその信
号振幅があらかじめ規定されたしきい値よりも大きいと
きに“有効”と判定する。もし上記2つの判定が同時に
満足されていない場合は“無効”と判定し、当該“無
効”なる判定信号はホールド信号としてIQ判定回路7
10に供給する。
【0096】一方、位相誤差演算回路1は絶対値化され
た入力信号の符号パターンに応じて誤差演算を行い、そ
の演算結果であるI誤差データ(I信号系統の誤差演算
結果)を平均回路707およびセレクタ708に供給す
る。そして、平均回路707はQ信号系統用の位相誤差
演算回路701からのQ誤差データ(Q信号系統の誤差
演算結果)があればこれと平均した結果を出力し、セレ
クタ708に与える。
【0097】一方、Q信号が入力されたQ信号系統の絶
対値回路706は、当該入力信号の絶対値変換を行った
後、位相誤差演算回路701とレベル判定回路703に
供給する。従って、位相誤差演算回路701とレベル判
定回路703には入力信号の符号パターンが絶対値化さ
れたものが与えられることになる。
【0098】そして、レベル判定回路703はしきい値
入力端子7から供給されるしきい値よりも入力信号レベ
ルの絶対値が大きいかを検出する。ここでは、“4サン
プル”を用いて位相誤差を計算するので、このレベル判
定においても連続する “4サンプル”が同時にしきい
値より大きいことを判定する。判定結果は有効判定回路
4に供給される。
【0099】また、パターン判定回路702は入力端子
705からの直接の入力信号であるQ信号について前記
“4サンプル”の符号パターンを判定する。そして、そ
の判定結果は位相誤差演算のための係数切換信号として
位相誤差演算回路701に供給すると共に、誤差演算に
有効なパターンであるかどうかを判定するために、有効
判定回路704にも供給される。
【0100】有効判定回路704はパターン判定結果と
レベル判定結果が同時に満足されているかどうかを判定
する。すなわち、連続する“4サンプル”の符号パター
ンが位相誤差演算を行えるパターンに一致し、更にその
信号振幅があらかじめ規定されたしきい値よりも大きい
ときに“有効”と判定する。もし上記2つの判定が同時
に満足されていない場合は“無効”と判定し、当該“無
効”なる判定信号はホールド信号としてIQ判定回路7
10に供給する。
【0101】また一方、位相誤差演算回路701は絶対
値化された入力信号の符号パターンに応じて誤差演算を
行い、その演算結果であるQ誤差データ(Q信号系統の
誤差演算結果)を平均回路707およびセレクタ708
に供給する。そして、平均回路707はI信号系統用の
位相誤差演算回路1からのI誤差データ(I信号系統の
誤差演算結果)があればこれと平均した結果を出力し、
セレクタ708に与える。
【0102】I誤差データの有効判定結果とQ誤差デー
タの有効判定結果が供給されたIQ判定回路710は、
有効判定を行い、その判定結果に対応した切り換え信号
をセレクタ708に出力する。
【0103】すなわち、IQ判定回路710の判定が
“I信号だけ有効”の時はI信号からの誤差データを選
択するよう位相誤差演算回路1からのI誤差データを選
択し、また、IQ判定回路710の判定が“Q信号だけ
有効”の時はQ信号からの誤差データを選択するよう位
相誤差演算回路701からのQ誤差データを選択し、ま
た、IQ判定回路710の判定が“I信号,Q信号共に
無効”の時は1クロック前の誤差データを選択するよう
に遅延回路709の出力を選択し、IQ判定回路710
の判定が“I信号およびQ信号双方とも有効”の時はI
信号からの誤差データとQ信号からの誤差データの平均
のデータを選択するよう平均回路707の出力を選択
し、これをクロック位相誤差信号として出力端子711
に出力するように動作する。
【0104】すなわち、実施例3のシステムは、I信号
系統用とQ信号系統用の誤差演算及び有効判定機能をそ
れぞれ設けて、平均回路707ではI信号からの誤差デ
ータと、Q信号からの誤差データの平均を取り、セレク
タ708に供給するようにし、セレクタ708にはI信
号からの誤差データとQ信号からの誤差データおよびセ
レクタ708の出力を1クロック遅延した位相誤差信号
も供給するようにし、IQ判定回路710ではI信号か
らの有効判定結果とQ信号からの有効判定結果をもとに
セレクタ708に切り換え信号を出力するようにし、有
効判定がI信号だけの時はI信号からの誤差データを選
択するように、また、有効判定がQ信号だけの時はQ信
号からの誤差データを選択するように、また、I信号,
Q信号共に“無効”の時は1クロック遅延した位相誤差
信号を選択するように、また、I信号,Q信号共に“有
効”の時はI信号からの誤差データとQ信号からの誤差
データの平均を選択するようにし、クロック位相誤差信
号として出力するようにした。そして、このクロック位
相誤差信号を再生クロックの位相ずれを修正するための
位相制御信号として用いて、クロック再生回路の位相制
御を実施し、再生クロックの位相のずれを当該位相制御
信号対応に修正するようにした。これによって、QPS
K方式においても位相誤差検出精度を更に高めることが
可能となる。
【0105】尚、本発明は、QPSK方式に限定される
ものではなく、BPSK方式や8PSK方式などの変調
方式にも適用できることは勿論である。
【0106】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
位相誤差演算可能な入力パターンを大幅に増やすことが
可能となるため、クロック再生性能を大幅に改善するこ
とができる。従って、高い確率で位相誤差検出出来、ク
ロック再生回路の位相補正に用いるクロック位相誤差信
号を得ることができて低C/Nでのクロック再生性能を
満足することができるようにしたクロック位相誤差検出
回路およびクロック位相誤差検出方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのクロック位相誤差検出
回路構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明装置で用いるレベル判定回路のしきい値
の設定例を説明するための図である。
【図3】本発明装置で用いる位相誤差演算回路の構成例
を示すブロック図である。
【図4】本発明のクロック位相誤差検出回路の動作例を
説明するための図である。
【図5】本発明の位相誤差演算回路の入力信号のパター
ンとフィルタ係数の対応図である。
【図6】入力信号のパターンを説明するための図であ
る。
【図7】従来、全くクロック位相誤差検出ができなかっ
た入力信号のパターンを説明するための図である。
【図8】本発明のクロック位相誤差検出回路の他の実施
例を説明するブロック図である。
【図9】本発明の他の実施例における位相誤差演算回路
の入力パターンとフィルタ係数の対応図である。
【図10】直交検波出力に適用した場合の本発明のクロ
ック位相誤差検出回路例を示すブロック構成図である。
【図11】従来技術を説明するための図である。
【図12】アイパターンの例を示す図である。
【図13】従来技術を説明するための図である。
【図14】従来のクロック位相誤差検出方法を模式的に
示した図である。
【図15】従来のクロック位相誤差検出方法を模式的に
示した図であって、クロック位相誤差検出ができない入
力信号のパターンを説明するための図である。
【符号の説明】
1,701…位相誤差演算回路、2,502,702…
パターン判定回路、3,703…レベル判定回路、4,
704…有効判定回路、5…ホールド回路、501,7
06…絶対値回路、707…平均回路、708…セレク
タ、709…遅延回路、710…IQ判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 正樹 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝マルチメディア技術研究所内 Fターム(参考) 5J106 BB02 CC46 CC58 DD13 DD44 EE01 EE05 EE15 FF02 JJ02 KK05 5K004 AA05 FA03 FA05 FA06 FG02 FH08 FJ14 5K047 AA06 EE02 GG09 MM33 MM38 MM60

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯域制限を受けたパルス符号信号から所定
    の位相に同期したクロックを再生する回路に用いる再生
    クロック位相補正用のクロック位相誤差信号を得るクロ
    ック位相誤差検出回路において、 前記パルス符号信号を前記クロックによりサンプリング
    して得た信号の符号パターンを検出してパターン判定す
    る判定手段と、 判定した符号パターンと前記サンプリングして得た信号
    とから所定の位相誤差演算によりクロック位相誤差信号
    を求める位相誤差演算手段とを備えることを特徴とする
    クロック位相誤差検出回路。
  2. 【請求項2】位相誤差演算手段における位相誤差演算
    を、連続する4シンボルについて演算させることを特徴
    とする請求項1記載のクロック位相誤差検出回路。
  3. 【請求項3】位相誤差演算手段は、FIRフィルタにて
    構成すると共に、位相誤差演算は前記検出された符号パ
    ターンに応じてFIRフィルタの係数を切り換える構成
    とすることを特徴とする請求項1記載のクロック位相誤
    差検出回路。
  4. 【請求項4】帯域制限を受けたパルス符号信号から所定
    の位相に同期したクロックを再生する回路に用いる再生
    クロック位相補正用のクロック位相誤差信号を得るクロ
    ック位相誤差検出回路において、 前記パルス符号信号を前記クロックによりサンプリング
    して得た信号の符号パターンを検出してパターン判定す
    る判定手段と、 前記パルス符号信号を前記クロックによりサンプリング
    して得た信号を絶対値変換する絶対値変換手段と、 前記判定手段の判定した符号パターンと前記絶対値変換
    手段にて絶対値変換した信号とから所定の位相誤差演算
    によりクロック位相誤差信号を求める位相誤差演算手段
    とを備えることを特徴とするクロック位相誤差検出回
    路。
  5. 【請求項5】帯域制限を受けたパルス符号信号があらか
    じめ規定された振幅よりも大きいことを検出するレベル
    判定回路を備え、 パルス符号信号があらかじめ規定された振幅よりも大き
    いときに前記位相誤差演算を行うことを特徴とする請求
    項1または4いずれか1項記載のクロック位相誤差検出
    回路。
  6. 【請求項6】前記位相誤差演算をI信号及びQ信号のそ
    れぞれで行い、それぞれの位相誤差演算結果を平均した
    値を位相誤差検出信号とすることを特徴とする請求項1
    乃至5いずれか1項記載のクロック位相誤差検出回路。
  7. 【請求項7】帯域制限を受けたパルス符号信号から所定
    の位相に同期したクロックを再生するにあたり、 前記パルス符号信号を前記クロックによりサンプリング
    して得た信号の符号パターンを検出してパターン判定
    し、この判定した符号パターンと前記サンプリングして
    得た信号とから所定の演算により位相誤差を求めると共
    に、求めた位相誤差はクロック再生の位相補正に利用す
    ることを特徴とするクロック位相誤差検出方法。
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