JP2000201456A - 粉状物質を原料とするブラシの製造方法及びその製造方法によって製造されたブラシ - Google Patents
粉状物質を原料とするブラシの製造方法及びその製造方法によって製造されたブラシInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造上の複雑さを排し、動作中にもブラシを
集電器等に押し当てる為に必要となる追加のバネを搭載
した他の部品を不要とする手段を提供する。 【解決手段】 高導電性物質を主成分とする粉状物質を
原料2とし、該原料2にベリリウム青銅板細片3を埋め
込んだ後、原料2をベリリウム青銅板細片3と共に圧縮
成形し、成形後、ベリリウム青銅板細片3の弾力性が増
大する温度で、熱処理する。
集電器等に押し当てる為に必要となる追加のバネを搭載
した他の部品を不要とする手段を提供する。 【解決手段】 高導電性物質を主成分とする粉状物質を
原料2とし、該原料2にベリリウム青銅板細片3を埋め
込んだ後、原料2をベリリウム青銅板細片3と共に圧縮
成形し、成形後、ベリリウム青銅板細片3の弾力性が増
大する温度で、熱処理する。
Description
【0001】
【0002】本発明は、粉状物質を原料とするブラシの
製造方法及びその製造方法によって製造されたブラシに
関し、特に、電気の分野で使用されるブラシに関するも
のである。
製造方法及びその製造方法によって製造されたブラシに
関し、特に、電気の分野で使用されるブラシに関するも
のである。
【0003】
【0004】炭素物体の製造は特にフェノール樹脂など
の結合剤を含む粉状物質を導体と共に圧縮成形する既知
の方法によって行われる。その導体の材料は銅製ワイヤ
や細長い銅片でもよい。導体と共に圧縮成形される物質
は、熱処理にかけられ、その熱処理で炭素物体中の結合
剤は硬化する。熱処理中に到達する温度は、導体の柔軟
性がまだ保たれるような最大許容値までを限度としてよ
い。
の結合剤を含む粉状物質を導体と共に圧縮成形する既知
の方法によって行われる。その導体の材料は銅製ワイヤ
や細長い銅片でもよい。導体と共に圧縮成形される物質
は、熱処理にかけられ、その熱処理で炭素物体中の結合
剤は硬化する。熱処理中に到達する温度は、導体の柔軟
性がまだ保たれるような最大許容値までを限度としてよ
い。
【0005】他にも周知のものとして、多層ブラシの製
造がある。磨耗ブロック設置の目的は、集電器と接触し
て集電器の動作中に磨耗することにより、集電器それ自
体の磨耗を低いレベルにとどめておくことである。その
磨耗ブロックとは別に、多層ブラシにはもう一つの電気
抵抗の低いブロックがあって、その中に導電体を埋め込
むようになっている(米国特許第5701046号に対
応するフランス特許第2709611B1号)。そのブ
ロックは導電体と接触する為のものであり、特に銅また
は鉄の焼結金属を主原料とする構造として形成しうる。
しかしながら、接触に使用される磨耗ブロックとそのブ
ロックは、両方とも、金属粉、グラファイト、結合剤、
添加物の混合物であってよく、それによって接触用に設
けられたブロックのグラファイトの代用品として、再生
された金属廃棄物を利用してもよいし、他の炭素物質を
使ってもよい。フェノール樹脂は、結合剤として用いら
れる。このようにして圧縮成形で製造された物体は、例
えば600℃で、結合剤が大いに炭化され金属粉が焼結
されるだけの時間をかけて熱処理にかけられる。この温
度は、銅製の導電体が埋め込まれており、その銅の物理
特性が保持されなければならないという制約の為に、限
度がある。別の実施例で、製造後でなければコネクター
・ブロックにこれを溶接しないことになっており、銅の
物理特性は斟酌しなくてよいということなら、この温度
は900℃にまで高めてもよい。
造がある。磨耗ブロック設置の目的は、集電器と接触し
て集電器の動作中に磨耗することにより、集電器それ自
体の磨耗を低いレベルにとどめておくことである。その
磨耗ブロックとは別に、多層ブラシにはもう一つの電気
抵抗の低いブロックがあって、その中に導電体を埋め込
むようになっている(米国特許第5701046号に対
応するフランス特許第2709611B1号)。そのブ
ロックは導電体と接触する為のものであり、特に銅また
は鉄の焼結金属を主原料とする構造として形成しうる。
しかしながら、接触に使用される磨耗ブロックとそのブ
ロックは、両方とも、金属粉、グラファイト、結合剤、
添加物の混合物であってよく、それによって接触用に設
けられたブロックのグラファイトの代用品として、再生
された金属廃棄物を利用してもよいし、他の炭素物質を
使ってもよい。フェノール樹脂は、結合剤として用いら
れる。このようにして圧縮成形で製造された物体は、例
えば600℃で、結合剤が大いに炭化され金属粉が焼結
されるだけの時間をかけて熱処理にかけられる。この温
度は、銅製の導電体が埋め込まれており、その銅の物理
特性が保持されなければならないという制約の為に、限
度がある。別の実施例で、製造後でなければコネクター
・ブロックにこれを溶接しないことになっており、銅の
物理特性は斟酌しなくてよいということなら、この温度
は900℃にまで高めてもよい。
【0006】既知の方法で製造されたブラシには、例え
ば電気機械の集電器に応用される場合、動作中にブラシ
を集電器に押し当てる効果を得る為、バネを搭載したも
う一つの部品が必要となっている。
ば電気機械の集電器に応用される場合、動作中にブラシ
を集電器に押し当てる効果を得る為、バネを搭載したも
う一つの部品が必要となっている。
【0007】従って、本発明の目的は、製造上の複雑さ
を排し、動作中にもブラシを集電器等に押し当てる為に
必要となる追加のバネを搭載した他の部品を不要とする
ブラシを提供することにある。
を排し、動作中にもブラシを集電器等に押し当てる為に
必要となる追加のバネを搭載した他の部品を不要とする
ブラシを提供することにある。
【0008】
【0009】本発明の課題を解決するための手段は、金
属導電体それ自体がバネ構造を有しており、製造に有利
な態様でブラシ本体に一体化されているという原理に基
いている。
属導電体それ自体がバネ構造を有しており、製造に有利
な態様でブラシ本体に一体化されているという原理に基
いている。
【0010】すなわち、本発明の課題を解決するための
手段は、下記のとおりである。
手段は、下記のとおりである。
【0011】第1に、高導電性物質を主成分とする粉状
物質を原料とし、該原料にベリリウム青銅板細片を埋め
込んだ後、原料をベリリウム青銅板細片と共に圧縮成形
し、成形後、ベリリウム青銅板細片の弾力性が増大する
温度で、熱処理することを特徴とする、ブラシの製造方
法。第2に、炭素を主成分とする粉状物質と、結合剤と
しての熱可塑性物質とを含有する原料に、ベリリウム青
銅板細片を埋め込んだ後、原料をベリリウム青銅板細片
と共に圧縮成形し、成形後、ベリリウム青銅板細片の弾
力性の増大と、炭素ブラシとして使用する為に必要な電
気特性及び強度特性の保持とを図る温度で、熱処理する
ことを特徴とする、ブラシの製造方法。第3に、結合剤
としての熱可塑性物質が、硫化ポリフェニレン、ポリス
ルホン、ポリフェニルスルホン、ポリエーテル・エーテ
ルケトン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポ
リイミド、これらから派生する共重合体または類似の熱
特性を有する他の熱可塑性物質の中の一つ以上から選択
されることを特徴とする、前記第2に記載のブラシの製
造方法。第4に、熱処理の温度が、280℃〜480℃
である、前記第1〜第3のいずれか一つに記載のブラシ
の製造方法。第5に、原料に銅粉を含有することを特徴
とする、前記第1〜第3のいずれか一つに記載のブラシ
の製造方法。第6に、ベリリウム青銅板細片が、銅粉を
含有する原料と圧縮成形される区域において、一層の錫
でコーティングしたものである、前記第5に記載のブラ
シの製造方法。第7に、コーティングが3〜5ミクロン
の厚みである、前記第6に記載のブラシの製造方法。第
8に、ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部
分に、開孔部を有することを特徴とする、前記第1〜7
のいずれか一つに記載のブラシの製造方法。第9に、ベ
リリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分に、ス
リットを有することを特徴とする、前記第1〜第7のい
ずれか一つに記載のブラシの製造方法。第10に、ベリ
リウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分に、格子
状の溝部を有することを特徴とする、前記第1〜第9の
いずれか一つに記載のブラシの製造方法。第11に、ベ
リリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分を含め
た両側端に、U字状の折曲部を有することを特徴とす
る、前記第1〜第9のいずれか一つに記載のブラシの製
造方法。第12に、高導電性物質を主成分とする原料
を、圧縮成形及び熱処理することで得られた焼結物質
に、焼結物質と共に熱処理された導体としてのベリリウ
ム青銅板細片が埋め込まれたブラシであって、ベリリウ
ム青銅板細片が、板バネとしての機能を有することを特
徴とする、ブラシ。第13に、炭素を主成分とする粉状
物質と、結合剤としての熱可塑性物質とを含有する原料
を、圧縮成形及び熱処理することで得られた焼結物質
に、焼結物質と共に熱処理された導体としてのベリリウ
ム青銅板細片が埋め込まれたブラシであって、ベリリウ
ム青銅板細片が、板バネとしての機能を有することを特
徴とする、ブラシ。第14に、結合剤としての熱可塑性
物質が、硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェ
ニルスルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフ
タル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、これら
から派生する共重合体または類似の熱特性を有する他の
熱可塑性物質の中の一つ以上から選択されることを特徴
とする、前記第13に記載のブラシ。第15に、原料
に、銅粉を含有することを特徴とする、前記第12〜第
14のいずれか一つに記載のブラシ。第16に、ベリリ
ウム青銅板細片が、銅粉を含有する原料と圧縮成形され
る区域において、一層の錫でコーティングしたものであ
る、前記第15に記載のブラシ。第17に、コーティン
グが3〜5ミクロンの厚みである、前記第16に記載の
ブラシ。第18に、ベリリウム青銅板細片が、原料に埋
め込まれる部分に、開孔部を有することを特徴とする、
前記第12〜17のいずれか一つに記載のブラシ。第1
9に、ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部
分に、スリットを有することを特徴とする、前記第12
〜第17のいずれか一つに記載のブラシ。第20に、ベ
リリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分に、格
子状の溝部またはU字状の折曲部を有することを特徴と
する、前記第12〜第19のいずれか一つに記載のブラ
シ。
物質を原料とし、該原料にベリリウム青銅板細片を埋め
込んだ後、原料をベリリウム青銅板細片と共に圧縮成形
し、成形後、ベリリウム青銅板細片の弾力性が増大する
温度で、熱処理することを特徴とする、ブラシの製造方
法。第2に、炭素を主成分とする粉状物質と、結合剤と
しての熱可塑性物質とを含有する原料に、ベリリウム青
銅板細片を埋め込んだ後、原料をベリリウム青銅板細片
と共に圧縮成形し、成形後、ベリリウム青銅板細片の弾
力性の増大と、炭素ブラシとして使用する為に必要な電
気特性及び強度特性の保持とを図る温度で、熱処理する
ことを特徴とする、ブラシの製造方法。第3に、結合剤
としての熱可塑性物質が、硫化ポリフェニレン、ポリス
ルホン、ポリフェニルスルホン、ポリエーテル・エーテ
ルケトン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポ
リイミド、これらから派生する共重合体または類似の熱
特性を有する他の熱可塑性物質の中の一つ以上から選択
されることを特徴とする、前記第2に記載のブラシの製
造方法。第4に、熱処理の温度が、280℃〜480℃
である、前記第1〜第3のいずれか一つに記載のブラシ
の製造方法。第5に、原料に銅粉を含有することを特徴
とする、前記第1〜第3のいずれか一つに記載のブラシ
の製造方法。第6に、ベリリウム青銅板細片が、銅粉を
含有する原料と圧縮成形される区域において、一層の錫
でコーティングしたものである、前記第5に記載のブラ
シの製造方法。第7に、コーティングが3〜5ミクロン
の厚みである、前記第6に記載のブラシの製造方法。第
8に、ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部
分に、開孔部を有することを特徴とする、前記第1〜7
のいずれか一つに記載のブラシの製造方法。第9に、ベ
リリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分に、ス
リットを有することを特徴とする、前記第1〜第7のい
ずれか一つに記載のブラシの製造方法。第10に、ベリ
リウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分に、格子
状の溝部を有することを特徴とする、前記第1〜第9の
いずれか一つに記載のブラシの製造方法。第11に、ベ
リリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分を含め
た両側端に、U字状の折曲部を有することを特徴とす
る、前記第1〜第9のいずれか一つに記載のブラシの製
造方法。第12に、高導電性物質を主成分とする原料
を、圧縮成形及び熱処理することで得られた焼結物質
に、焼結物質と共に熱処理された導体としてのベリリウ
ム青銅板細片が埋め込まれたブラシであって、ベリリウ
ム青銅板細片が、板バネとしての機能を有することを特
徴とする、ブラシ。第13に、炭素を主成分とする粉状
物質と、結合剤としての熱可塑性物質とを含有する原料
を、圧縮成形及び熱処理することで得られた焼結物質
に、焼結物質と共に熱処理された導体としてのベリリウ
ム青銅板細片が埋め込まれたブラシであって、ベリリウ
ム青銅板細片が、板バネとしての機能を有することを特
徴とする、ブラシ。第14に、結合剤としての熱可塑性
物質が、硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェ
ニルスルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフ
タル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、これら
から派生する共重合体または類似の熱特性を有する他の
熱可塑性物質の中の一つ以上から選択されることを特徴
とする、前記第13に記載のブラシ。第15に、原料
に、銅粉を含有することを特徴とする、前記第12〜第
14のいずれか一つに記載のブラシ。第16に、ベリリ
ウム青銅板細片が、銅粉を含有する原料と圧縮成形され
る区域において、一層の錫でコーティングしたものであ
る、前記第15に記載のブラシ。第17に、コーティン
グが3〜5ミクロンの厚みである、前記第16に記載の
ブラシ。第18に、ベリリウム青銅板細片が、原料に埋
め込まれる部分に、開孔部を有することを特徴とする、
前記第12〜17のいずれか一つに記載のブラシ。第1
9に、ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部
分に、スリットを有することを特徴とする、前記第12
〜第17のいずれか一つに記載のブラシ。第20に、ベ
リリウム青銅板細片が、原料に埋め込まれる部分に、格
子状の溝部またはU字状の折曲部を有することを特徴と
する、前記第12〜第19のいずれか一つに記載のブラ
シ。
【0012】
【0013】本発明の実施の形態は、次のとおりであ
る。
る。
【0014】第1に、基本的に高い導電性物質からなる
粉状物質を原料とし、その原料を金属の導電体と共に圧
縮成形し、熱処理したブラシの製造方法であり、導電体
としてはベリリウム青銅金属板細片が使用され、粉状物
質と共に圧縮成形されたベリリウム青銅金属板細片はベ
リリウム青銅金属板細片の弾力性が増大する温度で熱処
理されることを特徴とするブラシの製造方法。第2に、
結合剤としての熱可塑性物質と共に、その相当部分が炭
素を主原料としている粉状物質が使用され、粉状物質と
共に圧縮成形される細片状のベリリウム青銅金属板の熱
処理が行われる温度は、粉状物質が炭素ブラシとして使
用さる為に必要な電気特性と強度特性を保持し同時にベ
リリウム青銅金属板の弾力性が増大するような温度であ
ることを特徴とする前記第1記載の方法。第3に、使用
される結合剤は、硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、
ポリフェニルスルホン、ポリエーテル・エーテルケト
ン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミ
ド、これらから派生する共重合体または類似の熱特性を
有する他の熱可塑性物質の中の一つ以上から取られるこ
とを特徴とする前記第1及び第2に記載の方法。第4
に、ベリリウム青銅板金属が硬化され焼き戻され、かつ
熱可塑性結合物質が強度特性を獲得する熱処理の温度
は、どのような熱可塑性物質を選び、どのようなベリリ
ウム青銅と組み合わせるかによって、280℃から48
0℃の範囲内にあることを特徴とする前記第1から第3
に記載の方法。第5に、銅粉からなる物質が、物質内に
圧縮成形されたベリリウム青銅バネと共に、ベリリウム
青銅細片の弾力性が同時に増大するような温度で焼結さ
れて使用されることを特徴とする前記第1記載の方法。
第6に、細片状のベリリウム青銅金属板は、原則として
それが銅粉と圧縮成形される区域において、一層の錫で
コーティングされた細片の形態で使用されることを特徴
とする前記第5記載の方法。第7に、ベリリウム青銅金
属板は、3から5ミクロンの厚みの錫の層でコーティン
グされた細片の形態で使用されることを特徴とする前記
第6記載の方法。第8に、パンチ穴を開けた細片状のベ
リリウム青銅金属板を導電体として使用することを特徴
とする前記のいずれかに記載の方法。第9に、細片状の
ベリリウム青銅金属板を導電体として使用するに際し、
そのブラシに埋め込まれた端部が長手方向に分割され段
差が設けられてスリットが形成されていることを特徴と
する前記第1から第7に記載の方法。第10に、辺縁部
にぎざぎざのある細片状のベリリウム青銅金属板を導電
体として使用することを特徴とする前記の一つに記載の
方法。第11に、辺縁部を数珠玉状にした細片状のベリ
リウム青銅金属板を導電体として使用することを特徴と
する前記のいずれか一つに記載の方法。第12に、高い
導電性をもつ物質を基本的構成要素とする粉状物質とそ
の粉状物質と共に圧縮成形され焼結された金属導体を原
料とするブラシであって、ベリリウム青銅細片の板バネ
が弾力性増大の為に熱硬化し焼き戻された導体として使
用されることを特徴とするブラシ。第13に、ベリリウ
ム青銅細片の板バネが粉状物質と共に圧縮成形され焼結
されており、その導電性物質は結合剤としての熱可塑性
物質を添加された炭素を主成分としていることを特徴と
する前記第12記載のブラシ。第14に、使用される結
合剤は、硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェ
ニルスルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフ
タル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、これら
から派生する共重合体または類似の熱特性を有する他の
熱可塑性物質の中の一つ以上に属することを特徴とする
前記第13記載のブラシ。第15に、ベリリウム青銅細
片の板バネが銅を原料とする粉状物質と共に圧縮成形さ
れ焼結されていることを特徴とする前記第12記載のブ
ラシ。第16に、ベリリウム青銅細片の板バネが、少な
くともそれが銅粉と圧縮成形されるべき区域では、一層
の錫でコーティングされていることを特徴とする前記第
12記載のブラシ。第17に、3から5ミクロンの厚み
の錫の一層でコーティングされたベリリウム青銅細片の
板バネを使用することを特徴とする前記第16記載のブ
ラシ。第18に、ベリリウム青銅細片の板バネにパンチ
穴が開けられていることを特徴とする前記第12から第
17のいずれか一つに記載のブラシ。第19に、ベリリ
ウム青銅細片の板バネは、そのブラシに埋め込まれた端
部が、長手方向に分割され段差が設けられていることを
特徴とする前記第12から第17のいずれか一つに記載
のブラシ。第20に、ベリリウム青銅細片の板バネの辺
縁部がぎざぎざ又は数珠玉状になっていることを特徴と
する前記第12から第19のいずれか一つに記載のブラ
シ。
粉状物質を原料とし、その原料を金属の導電体と共に圧
縮成形し、熱処理したブラシの製造方法であり、導電体
としてはベリリウム青銅金属板細片が使用され、粉状物
質と共に圧縮成形されたベリリウム青銅金属板細片はベ
リリウム青銅金属板細片の弾力性が増大する温度で熱処
理されることを特徴とするブラシの製造方法。第2に、
結合剤としての熱可塑性物質と共に、その相当部分が炭
素を主原料としている粉状物質が使用され、粉状物質と
共に圧縮成形される細片状のベリリウム青銅金属板の熱
処理が行われる温度は、粉状物質が炭素ブラシとして使
用さる為に必要な電気特性と強度特性を保持し同時にベ
リリウム青銅金属板の弾力性が増大するような温度であ
ることを特徴とする前記第1記載の方法。第3に、使用
される結合剤は、硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、
ポリフェニルスルホン、ポリエーテル・エーテルケト
ン、テレフタル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミ
ド、これらから派生する共重合体または類似の熱特性を
有する他の熱可塑性物質の中の一つ以上から取られるこ
とを特徴とする前記第1及び第2に記載の方法。第4
に、ベリリウム青銅板金属が硬化され焼き戻され、かつ
熱可塑性結合物質が強度特性を獲得する熱処理の温度
は、どのような熱可塑性物質を選び、どのようなベリリ
ウム青銅と組み合わせるかによって、280℃から48
0℃の範囲内にあることを特徴とする前記第1から第3
に記載の方法。第5に、銅粉からなる物質が、物質内に
圧縮成形されたベリリウム青銅バネと共に、ベリリウム
青銅細片の弾力性が同時に増大するような温度で焼結さ
れて使用されることを特徴とする前記第1記載の方法。
第6に、細片状のベリリウム青銅金属板は、原則として
それが銅粉と圧縮成形される区域において、一層の錫で
コーティングされた細片の形態で使用されることを特徴
とする前記第5記載の方法。第7に、ベリリウム青銅金
属板は、3から5ミクロンの厚みの錫の層でコーティン
グされた細片の形態で使用されることを特徴とする前記
第6記載の方法。第8に、パンチ穴を開けた細片状のベ
リリウム青銅金属板を導電体として使用することを特徴
とする前記のいずれかに記載の方法。第9に、細片状の
ベリリウム青銅金属板を導電体として使用するに際し、
そのブラシに埋め込まれた端部が長手方向に分割され段
差が設けられてスリットが形成されていることを特徴と
する前記第1から第7に記載の方法。第10に、辺縁部
にぎざぎざのある細片状のベリリウム青銅金属板を導電
体として使用することを特徴とする前記の一つに記載の
方法。第11に、辺縁部を数珠玉状にした細片状のベリ
リウム青銅金属板を導電体として使用することを特徴と
する前記のいずれか一つに記載の方法。第12に、高い
導電性をもつ物質を基本的構成要素とする粉状物質とそ
の粉状物質と共に圧縮成形され焼結された金属導体を原
料とするブラシであって、ベリリウム青銅細片の板バネ
が弾力性増大の為に熱硬化し焼き戻された導体として使
用されることを特徴とするブラシ。第13に、ベリリウ
ム青銅細片の板バネが粉状物質と共に圧縮成形され焼結
されており、その導電性物質は結合剤としての熱可塑性
物質を添加された炭素を主成分としていることを特徴と
する前記第12記載のブラシ。第14に、使用される結
合剤は、硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェ
ニルスルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフ
タル酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、これら
から派生する共重合体または類似の熱特性を有する他の
熱可塑性物質の中の一つ以上に属することを特徴とする
前記第13記載のブラシ。第15に、ベリリウム青銅細
片の板バネが銅を原料とする粉状物質と共に圧縮成形さ
れ焼結されていることを特徴とする前記第12記載のブ
ラシ。第16に、ベリリウム青銅細片の板バネが、少な
くともそれが銅粉と圧縮成形されるべき区域では、一層
の錫でコーティングされていることを特徴とする前記第
12記載のブラシ。第17に、3から5ミクロンの厚み
の錫の一層でコーティングされたベリリウム青銅細片の
板バネを使用することを特徴とする前記第16記載のブ
ラシ。第18に、ベリリウム青銅細片の板バネにパンチ
穴が開けられていることを特徴とする前記第12から第
17のいずれか一つに記載のブラシ。第19に、ベリリ
ウム青銅細片の板バネは、そのブラシに埋め込まれた端
部が、長手方向に分割され段差が設けられていることを
特徴とする前記第12から第17のいずれか一つに記載
のブラシ。第20に、ベリリウム青銅細片の板バネの辺
縁部がぎざぎざ又は数珠玉状になっていることを特徴と
する前記第12から第19のいずれか一つに記載のブラ
シ。
【0015】ここで、ベリリウム青銅板細片は、既知の
方法により、粉状金属に埋め込まれ、それを原料として
ブラシ本体は金属片と共に圧縮成形される。圧縮成形に
続いて、ベリリウム青銅板細片の弾力性が増大する温度
で、熱処理が行われる。ベリリウム青銅板細片からなる
導電体は、この方法によって弾力性が高められ、ブラシ
を集電器等に押し当てる為のバネ搭載部品として使うの
に特に適した程度にまでなる。同時に、一体化された金
属導体に適度の引っ張り強さがあること、その導体とそ
れを取り巻くブラシ本体の材料との間の接触抵抗が低い
こと等の、そのブラシに通常必要とされる特性が獲得さ
れる。
方法により、粉状金属に埋め込まれ、それを原料として
ブラシ本体は金属片と共に圧縮成形される。圧縮成形に
続いて、ベリリウム青銅板細片の弾力性が増大する温度
で、熱処理が行われる。ベリリウム青銅板細片からなる
導電体は、この方法によって弾力性が高められ、ブラシ
を集電器等に押し当てる為のバネ搭載部品として使うの
に特に適した程度にまでなる。同時に、一体化された金
属導体に適度の引っ張り強さがあること、その導体とそ
れを取り巻くブラシ本体の材料との間の接触抵抗が低い
こと等の、そのブラシに通常必要とされる特性が獲得さ
れる。
【0016】本発明の方法の実施は、その相当部分が炭
素を主成分とする粉状物質を使用し、且つ、熱可塑性物
質を結合剤として使用して前記第2の実施によって行う
ことが可能である。この粉状物質と共に圧縮成形される
細片状ベリリウム青銅板細片の熱処理が行われる温度
は、炭素ブラシとしての使用に必要な電気特性や強度特
性が保たれ、それと同時にベリリウム青銅板細片の弾力
性が増大するような温度である。ここで「炭素を主成分
とする粉状物質の相当部分」というのは、重量にして2
0パーセント以上と理解されるべきである。更に大きな
部分を占める別の重要な構成要素としては、金属、特に
銅が考えられる。前記第5の実施によると、多層ブラシ
の本体は、その中に、ベリリウム青銅板細片が埋め込ま
れており、結合剤なしで銅粉を原料として製造してもよ
い。そうすることによって熱処理温度は銅が焼結される
と同時にベリリウム青銅板細片の弾力性が増大して、バ
ネとなるような温度に調節される。
素を主成分とする粉状物質を使用し、且つ、熱可塑性物
質を結合剤として使用して前記第2の実施によって行う
ことが可能である。この粉状物質と共に圧縮成形される
細片状ベリリウム青銅板細片の熱処理が行われる温度
は、炭素ブラシとしての使用に必要な電気特性や強度特
性が保たれ、それと同時にベリリウム青銅板細片の弾力
性が増大するような温度である。ここで「炭素を主成分
とする粉状物質の相当部分」というのは、重量にして2
0パーセント以上と理解されるべきである。更に大きな
部分を占める別の重要な構成要素としては、金属、特に
銅が考えられる。前記第5の実施によると、多層ブラシ
の本体は、その中に、ベリリウム青銅板細片が埋め込ま
れており、結合剤なしで銅粉を原料として製造してもよ
い。そうすることによって熱処理温度は銅が焼結される
と同時にベリリウム青銅板細片の弾力性が増大して、バ
ネとなるような温度に調節される。
【0017】前記第2の実施によってブラシ本体を製造
するのに使用される粉状物質が結合剤として熱可塑性物
質を含んでいる場合には、下記の熱可塑性物質のうちの
一つを粉状物質の一回分に使用することが有利となりう
る。硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェニル
スルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフタル
酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、これらを原
料とする共重合体または類似の熱特性を有する他の熱可
塑性物質。
するのに使用される粉状物質が結合剤として熱可塑性物
質を含んでいる場合には、下記の熱可塑性物質のうちの
一つを粉状物質の一回分に使用することが有利となりう
る。硫化ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェニル
スルホン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフタル
酸ポリエチレン、ポリアミド、ポリイミド、これらを原
料とする共重合体または類似の熱特性を有する他の熱可
塑性物質。
【0018】ベリリウム青銅板が硬化し焼き戻され、熱
可塑性結合物質が強度特性を獲得する熱処理の温度は、
前記第4の実施によって280℃から480℃の範囲内
にある。但し、どのような熱可塑性物質を選び、どのよ
うなベリリウム青銅と組み合わせるかによる。
可塑性結合物質が強度特性を獲得する熱処理の温度は、
前記第4の実施によって280℃から480℃の範囲内
にある。但し、どのような熱可塑性物質を選び、どのよ
うなベリリウム青銅と組み合わせるかによる。
【0019】ベリリウム青銅板細片がまず圧縮成形され
次に焼結されて銅粉と結合されるのが基本となるような
場合には、ベリリウム青銅板細片の使用は、原則として
銅粉との圧縮成形が行われる区域において、一層の錫で
コーティングされた細片の形態で使用されることが望ま
しい。従って、その錫の層は板バネにコーティングされ
るのであるが、それは後者が粉状物質に埋め込まれ、粉
状物質と圧縮成形される前に行われる。焼結を促進する
作用をする錫の層は、熱処理用温度はベリリウム青銅板
細片の弾力性が増大するのに十分でさえあればよいこと
を確実にする為のものである。そのことにより、その程
度の温度でしかないのに、銅粉の焼結は良好に達成され
るのみならず、良好な導電特性と高度の引っ張り強さを
もってベリリウム青銅板細片にしっかりと結合され板バ
ネが形成される。
次に焼結されて銅粉と結合されるのが基本となるような
場合には、ベリリウム青銅板細片の使用は、原則として
銅粉との圧縮成形が行われる区域において、一層の錫で
コーティングされた細片の形態で使用されることが望ま
しい。従って、その錫の層は板バネにコーティングされ
るのであるが、それは後者が粉状物質に埋め込まれ、粉
状物質と圧縮成形される前に行われる。焼結を促進する
作用をする錫の層は、熱処理用温度はベリリウム青銅板
細片の弾力性が増大するのに十分でさえあればよいこと
を確実にする為のものである。そのことにより、その程
度の温度でしかないのに、銅粉の焼結は良好に達成され
るのみならず、良好な導電特性と高度の引っ張り強さを
もってベリリウム青銅板細片にしっかりと結合され板バ
ネが形成される。
【0020】前記第7の実施によると、良好な焼結の為
には、3から5ミクロンの厚みの錫の層でコーティング
された細片状ベリリウム青銅金属を使用することが望ま
しい。
には、3から5ミクロンの厚みの錫の層でコーティング
された細片状ベリリウム青銅金属を使用することが望ま
しい。
【0021】成形を良好に仕上げ、ベリリウム青銅板細
片をブラシ本体の周りの粉状物質にしっかりと埋め込む
為には、粉状物質に埋め込む前に、ベリリウム青銅板細
片の少なくとも一断面に錐で穴を開け、割れ目を入れ、
その縁にぎざぎざをつけたり数珠玉状のものをつけたり
する。
片をブラシ本体の周りの粉状物質にしっかりと埋め込む
為には、粉状物質に埋め込む前に、ベリリウム青銅板細
片の少なくとも一断面に錐で穴を開け、割れ目を入れ、
その縁にぎざぎざをつけたり数珠玉状のものをつけたり
する。
【0022】従って、本発明の前記第1の実施から第1
1の実施までの方法によって製造されたブラシには、ベ
リリウム青銅板細片製の板バネが備えられており、それ
らのブラシが前記第12の実施から第20の実施までの
主題となっている。これらブラシの特に有利な機能上の
特性は製造方法並びにその変形例の記述から結論づける
ことができる。個別的には、前記第1の実施による方法
で前記第12の実施のブラシが生産される。前記第2の
実施による方法を使えば、前記第13の実施の基本的特
徴を備えたブラシが製造される。前記第3の実施による
方法で前記第14の実施のブラシが生産される。前記第
5の実施による方法の変形で前記第15の実施のブラシ
が生産される。前記第6の実施と7の実施によって使用
されたベリリウム青銅板細片は前記第16の実施と17
の実施によって製造される板バネの形態に含まれてい
る。前記第8の実施から11の実施までによって使用さ
れることになる予め形成されたベリリウム青銅板細片
は、前記第18の実施から20の実施によって製造され
るブラシに含まれている。
1の実施までの方法によって製造されたブラシには、ベ
リリウム青銅板細片製の板バネが備えられており、それ
らのブラシが前記第12の実施から第20の実施までの
主題となっている。これらブラシの特に有利な機能上の
特性は製造方法並びにその変形例の記述から結論づける
ことができる。個別的には、前記第1の実施による方法
で前記第12の実施のブラシが生産される。前記第2の
実施による方法を使えば、前記第13の実施の基本的特
徴を備えたブラシが製造される。前記第3の実施による
方法で前記第14の実施のブラシが生産される。前記第
5の実施による方法の変形で前記第15の実施のブラシ
が生産される。前記第6の実施と7の実施によって使用
されたベリリウム青銅板細片は前記第16の実施と17
の実施によって製造される板バネの形態に含まれてい
る。前記第8の実施から11の実施までによって使用さ
れることになる予め形成されたベリリウム青銅板細片
は、前記第18の実施から20の実施によって製造され
るブラシに含まれている。
【0023】
【0024】以下に、本発明の一実施例について図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明に係るブラシの
製造方法の一実施例の工程の概略図である。
参照しながら説明する。図1は、本発明に係るブラシの
製造方法の一実施例の工程の概略図である。
【0025】本実施例では、長手方向の長さL1が11
mm、奥行きL2が6mmである金型1を用いた。導電
性物質として、粒子の85%が100ミクロン未満であ
る天然グラファイトの粉末を用いた。熱可塑性物質の結
合剤として、粒子が45ミクロン未満である硫化ポリフ
ェニレン(PPS)の粉末を用いた。銅粉として、粒子
が45ミクロン未満の粒度の樹枝状銅粉を用いた。ここ
で、80%の天然グラファイトと、20%のPPS粉末
とを充分に混合したものに対し樹枝状銅粉が45%とな
るように混合し、原料2とした。また、ベリリウム青銅
板細片3として、ベリリウム・銅合金であり、良好な導
電性とバネの機械的特徴を備えており、厚さL3が0.
25mm、長さL4が20mm、幅L5が3.5mmの
ものを用いた。このベリリウム青銅板細片3は、原料2
への埋め込み部分であり、圧縮成形される区域、すなわ
ち、圧縮成形後の原料2との接触部分(図1中の(C)参
照)が、3ミクロンの厚みの錫で一層にコーティングさ
れていた。
mm、奥行きL2が6mmである金型1を用いた。導電
性物質として、粒子の85%が100ミクロン未満であ
る天然グラファイトの粉末を用いた。熱可塑性物質の結
合剤として、粒子が45ミクロン未満である硫化ポリフ
ェニレン(PPS)の粉末を用いた。銅粉として、粒子
が45ミクロン未満の粒度の樹枝状銅粉を用いた。ここ
で、80%の天然グラファイトと、20%のPPS粉末
とを充分に混合したものに対し樹枝状銅粉が45%とな
るように混合し、原料2とした。また、ベリリウム青銅
板細片3として、ベリリウム・銅合金であり、良好な導
電性とバネの機械的特徴を備えており、厚さL3が0.
25mm、長さL4が20mm、幅L5が3.5mmの
ものを用いた。このベリリウム青銅板細片3は、原料2
への埋め込み部分であり、圧縮成形される区域、すなわ
ち、圧縮成形後の原料2との接触部分(図1中の(C)参
照)が、3ミクロンの厚みの錫で一層にコーティングさ
れていた。
【0026】図1中の(a),(b)に示すように、金
型1に入れた原料2にベリリウム青銅板細片3を挿入す
ることで、錫によってコーティングされているベリリウ
ム青銅板細片3の下端側の一部を原料2に埋め込んだ。
そして、金型1に対応したプレス体4で、機械的に4ト
ン/cm2 の圧力をかけることで、原料2をベリリウム
青銅板細片3と共に圧縮成形した。
型1に入れた原料2にベリリウム青銅板細片3を挿入す
ることで、錫によってコーティングされているベリリウ
ム青銅板細片3の下端側の一部を原料2に埋め込んだ。
そして、金型1に対応したプレス体4で、機械的に4ト
ン/cm2 の圧力をかけることで、原料2をベリリウム
青銅板細片3と共に圧縮成形した。
【0027】なお、図1中の(b)で、番号5は、プレ
ス体4のベリリウム青銅板細片3に対応した位置に形成
された孔を示している。成形後、図1中の(c)に示す
ように、圧縮によってできた未焼結体6を、金型1から
引き出した。
ス体4のベリリウム青銅板細片3に対応した位置に形成
された孔を示している。成形後、図1中の(c)に示す
ように、圧縮によってできた未焼結体6を、金型1から
引き出した。
【0028】引き出した未焼結体6を、ベリリウム青銅
板細片3の弾力性が増大する温度であり、炭素ブラシと
して使用する為に必要な電気特性及び強度特性の保持と
を図る温度である290℃で、2時間、100%水素の
中で加熱することで熱処理を行った。
板細片3の弾力性が増大する温度であり、炭素ブラシと
して使用する為に必要な電気特性及び強度特性の保持と
を図る温度である290℃で、2時間、100%水素の
中で加熱することで熱処理を行った。
【0029】このようにして、焼結物質に、板バネとし
ての機能を有するベリリウム青銅板細片3が埋め込まれ
た形態のブラシを製造した。
ての機能を有するベリリウム青銅板細片3が埋め込まれ
た形態のブラシを製造した。
【0030】製造したブラシについて、ベリリウム青銅
板細片と原料との境界面における電気抵抗を測定したと
ころ、0.8〜1.2ミリオームであり、充分小さな値
を示した。また、ベリリウム青銅板細片3の引き抜き力
を測定したところ、36〜45Nの値を示し、ブラシと
して使用するのに充分であることが確認された。
板細片と原料との境界面における電気抵抗を測定したと
ころ、0.8〜1.2ミリオームであり、充分小さな値
を示した。また、ベリリウム青銅板細片3の引き抜き力
を測定したところ、36〜45Nの値を示し、ブラシと
して使用するのに充分であることが確認された。
【0031】なお、図2に示すように、ベリリウム青銅
板細片3としては、原料2に埋め込まれる部分9に、開
孔部10を有するものを用いることができる。また、図
3に示すように、ベリリウム青銅板細片3は、原料2に
埋め込まれる部分9に、長手方向にスリット11を形成
し、左右の分割片12,13が前後にオフセットするよ
うに曲げたものを用いることもできる。さらに、図4に
示すように、ベリリウム青銅板細片3は、原料2に埋め
込まれる部分に、格子状の溝部14を有するものや、図
5に示すように、両側端にU字状の折曲部15を有する
ものを用いることもできる。
板細片3としては、原料2に埋め込まれる部分9に、開
孔部10を有するものを用いることができる。また、図
3に示すように、ベリリウム青銅板細片3は、原料2に
埋め込まれる部分9に、長手方向にスリット11を形成
し、左右の分割片12,13が前後にオフセットするよ
うに曲げたものを用いることもできる。さらに、図4に
示すように、ベリリウム青銅板細片3は、原料2に埋め
込まれる部分に、格子状の溝部14を有するものや、図
5に示すように、両側端にU字状の折曲部15を有する
ものを用いることもできる。
【0032】
【0033】本発明によれば、製造上の複雑さを排し、
動作中にもブラシを集電器等に押し当てる為に必要とな
るバネを搭載した他の部品を不要とするブラシを提供す
ることができる。
動作中にもブラシを集電器等に押し当てる為に必要とな
るバネを搭載した他の部品を不要とするブラシを提供す
ることができる。
【図1】本発明に係るブラシの製造方法の一実施例の工
程の概略図である。
程の概略図である。
【図2】開孔部を有するベリリウム青銅板細片の斜視図
である。
である。
【図3】スリットを有するベリリウム青銅板細片の斜視
図である。
図である。
【図4】格子状の溝部を有するベリリウム青銅板細片の
斜視図である。
斜視図である。
【図5】U字状の折曲部を有するベリリウム青銅板細片
の斜視図である。
の斜視図である。
1 金型 2 原料 3 ベリリウム青銅板細片 4 プレス体 5 孔 6 未焼結体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン シュパンゲンベルク ドイツ連邦共和国,61118 バート フィ ルベル,ニダブリック 3 (72)発明者 ヴィーラント ツィーグラー ドイツ連邦共和国,61350 バート ホン ブルク,コルピングシュトラッセ 17
Claims (20)
- 【請求項1】 高導電性物質を主成分とする粉状物質を
原料とし、該原料にベリリウム青銅板細片を埋め込んだ
後、原料をベリリウム青銅板細片と共に圧縮成形し、成
形後、ベリリウム青銅板細片の弾力性が増大する温度
で、熱処理することを特徴とする、ブラシの製造方法。 - 【請求項2】 炭素を主成分とする粉状物質と、結合剤
としての熱可塑性物質とを含有する原料に、ベリリウム
青銅板細片を埋め込んだ後、原料をベリリウム青銅板細
片と共に圧縮成形し、成形後、ベリリウム青銅板細片の
弾力性の増大と、炭素ブラシとして使用する為に必要な
電気特性及び強度特性の保持とを図る温度で、熱処理す
ることを特徴とする、ブラシの製造方法。 - 【請求項3】 結合剤としての熱可塑性物質が、硫化ポ
リフェニレン、ポリスルホン、ポリフェニルスルホン、
ポリエーテル・エーテルケトン、テレフタル酸ポリエチ
レン、ポリアミド、ポリイミド、これらから派生する共
重合体または類似の熱特性を有する他の熱可塑性物質の
中の一つ以上から選択されることを特徴とする、請求項
2に記載のブラシの製造方法。 - 【請求項4】 熱処理の温度が、280℃〜480℃で
ある、請求項1〜3のいずれか一つに記載のブラシの製
造方法。 - 【請求項5】 原料に銅粉を含有することを特徴とす
る、請求項1〜3のいずれか一つに記載のブラシの製造
方法。 - 【請求項6】 ベリリウム青銅板細片が、銅粉を含有す
る原料と圧縮成形される区域において、錫でコーティン
グしたものである、請求項5に記載のブラシの製造方
法。 - 【請求項7】 コーティングが3〜5ミクロンの厚みで
ある、請求項6に記載のブラシの製造方法。 - 【請求項8】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め込
まれる部分に、開孔部を有することを特徴とする、請求
項1〜7のいずれか一つに記載のブラシの製造方法。 - 【請求項9】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め込
まれる部分に、スリットを有することを特徴とする、請
求項1〜7のいずれか一つに記載のブラシの製造方法。 - 【請求項10】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め
込まれる部分に、格子状の溝部を有することを特徴とす
る、請求項1〜9のいずれか一つに記載のブラシの製造
方法。 - 【請求項11】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め
込まれる部分に、U字状の折曲部を有することを特徴と
する、請求項1〜9のいずれか一つに記載のブラシの製
造方法。 - 【請求項12】 高導電性物質を主成分とする原料を、
圧縮成形及び熱処理することで得られた焼結物質に、焼
結物質と共に熱処理された導体としてのベリリウム青銅
板細片が埋め込まれたブラシであって、ベリリウム青銅
板細片が、板バネとしての機能を有することを特徴とす
る、ブラシ。 - 【請求項13】 炭素を主成分とする粉状物質と、結合
剤としての熱可塑性物質とを含有する原料を、圧縮成形
及び熱処理することで得られた焼結物質に、焼結物質と
共に熱処理された導体としてのベリリウム青銅板細片が
埋め込まれたブラシであって、ベリリウム青銅板細片
が、板バネとしての機能を有することを特徴とする、ブ
ラシ。 - 【請求項14】 結合剤としての熱可塑性物質が、硫化
ポリフェニレン、ポリスルホン、ポリフェニルスルホ
ン、ポリエーテル・エーテルケトン、テレフタル酸ポリ
エチレン、ポリアミド、ポリイミド、これらから派生す
る共重合体または類似の熱特性を有する他の熱可塑性物
質の中の一つ以上から選択されることを特徴とする、請
求項13に記載のブラシ。 - 【請求項15】 原料に、銅粉を含有することを特徴と
する、請求項12〜14のいずれか一つに記載のブラ
シ。 - 【請求項16】 ベリリウム青銅板細片が、銅粉を含有
する原料と圧縮成形される区域において、錫でコーティ
ングしたものである、請求項15に記載のブラシ。 - 【請求項17】 コーティングが3〜5ミクロンの厚み
である、請求項16に記載のブラシ。 - 【請求項18】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め
込まれる部分に、開孔部を有することを特徴とする、請
求項12〜17のいずれか一つに記載のブラシ。 - 【請求項19】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め
込まれる部分に、スリットを有することを特徴とする、
請求項12〜17のいずれか一つに記載のブラシ。 - 【請求項20】 ベリリウム青銅板細片が、原料に埋め
込まれる部分に、格子状の溝部またU字状の折曲部を有
することを特徴とする、請求項12〜19のいずれか一
つに記載のブラシ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19900023.9 | 1998-12-29 | ||
| DE1999100023 DE19900023A1 (de) | 1999-01-02 | 1999-01-02 | Verfahren zur Herstellung einer Bürste aus einem pulverförmigen Werkstoff sowie eine Bürste, die nach einem solchen Verfahren hergestellt ist |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000201456A true JP2000201456A (ja) | 2000-07-18 |
Family
ID=7893537
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11369335A Pending JP2000201456A (ja) | 1998-12-29 | 1999-12-27 | 粉状物質を原料とするブラシの製造方法及びその製造方法によって製造されたブラシ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000201456A (ja) |
| DE (1) | DE19900023A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10359896A1 (de) * | 2003-12-19 | 2005-07-21 | Hoffmann & Co. Elektrokohle Ag | Kohlebürste sowie Verfahren und Werkstoff zu ihrer Herstellung |
-
1999
- 1999-01-02 DE DE1999100023 patent/DE19900023A1/de not_active Withdrawn
- 1999-12-27 JP JP11369335A patent/JP2000201456A/ja active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE19900023A1 (de) | 2000-07-06 |
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