JP2000201602A - 魚釣用電動リ―ル - Google Patents

魚釣用電動リ―ル

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JP2000201602A
JP2000201602A JP11007807A JP780799A JP2000201602A JP 2000201602 A JP2000201602 A JP 2000201602A JP 11007807 A JP11007807 A JP 11007807A JP 780799 A JP780799 A JP 780799A JP 2000201602 A JP2000201602 A JP 2000201602A
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spool
loop control
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control
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Sei Nishimura
聖 西村
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローズループ制御とオープンループ制御の
双方による釣りを楽しむことができるとともに、オープ
ンループ制御からクローズループ制御への切換をタイミ
ング良く自動的に行うことのできる魚釣用電動リールの
提供。 【解決手段】 過負荷検出手段にて検出した検出値が過
負荷検出値以上になったとき、制御手段は検出値に応じ
てスプール駆動モータへの供給電力を調整するクローズ
ループ制御に自動的に切替る(S12)。又、モータ駆
動速度調整体の切換設定操作が行われたとき、制御手段
のスプール駆動モータの制御が、クローズループ制御か
らオープンループ制御に変更される(S16)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣用電動リールに関
し、特にオープンループ制御とクローズループ制御の双
方が可能な魚釣用電動リールに関する。
【0002】
【従来の技術】リール本体に回動可能に支承されたスプ
ールを、リール本体に装着されたスプール駆動モータに
よって回転させて、釣糸を巻取る魚釣用電動リールが船
釣等で普及している。そして、特開平3−11941号
には、リール本体に設けた変速用スライドスイッチを高
速・中速・低速の3段階に切換て、スプール駆動モータ
への供給電流をチョッピングすることによって、スプー
ルの釣糸巻取り速度を3段階に切換る魚釣用電動リール
が提案されている。この装置では、予め設定された回転
速度設定値と同じ回転速度が保証されるようにモータ出
力が制御される、クローズループ制御が採用されてい
る。
【0003】又、特開平7−147870号には、リー
ル本体に変位操作可能に装着されたモータ出力調整体の
変位操作に応じて、スプール駆動モータへの供給電流を
チョッピングすることによって、スプールの釣糸巻取り
速度を3段階に切換る魚釣用電動リールが提案されてい
る。この装置によると、スイッチの切換操作により、ク
ローズループ制御と、スプール回転数によらずモータ出
力を一定に保とうとするオープンループ制御とを切換え
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平3−1
1941号の魚釣用電動リールによると、クローズルー
プ制御が前提となっており、スプール回転数を一定に保
つことはできるが、オープンループ制御のような、魚の
強い引きに対してはスプール回転数を減少し、魚が弱っ
てきたところでスプール回転数を増加するという、魚と
のやりとりを楽しむことができない。又、クローズルー
プ制御ではスプール回転数を常に一定に保つようにして
いるため、魚の強引な引きに対して、糸切れ、口切れ等
が起こるおそれがあり、細い釣糸を使用することができ
なかった。
【0005】又、特開平7−147870号の魚釣用電
動リールの変速装置によると、クローズループ制御とオ
ープンループ制御の双方を楽しむことができるが、オー
プンループ制御からクローズループ制御にするために
は、対応するスイッチをONするなどの手間を要した。
又、大きな魚や抵抗の大きい魚の釣上げ時等にスプール
に巻取る釣糸の張力が増大し、スプール駆動モータへの
負荷が増大して釣糸巻き上げ速度が低下したときに、上
記スイッチONのタイミングを逃すと、オープンループ
制御が続行され、スプールの回転が停止してしまい、釣
上げ中の魚をばらしてしまう問題がある。
【0006】そこで本発明は、クローズループ制御とオ
ープンループ制御の双方による釣りを楽しむことができ
るとともに、対応するスイッチをONするなどの手間を
要さず、オープンループ制御からクローズループ制御へ
の切換をタイミング良く自動的に行うことのできる魚釣
用電動リールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リール本体1に回転可能に支持されたス
プール4と、該スプール4を回転するようにリール本体
1に装着されたスプール駆動モータ8と、該スプール駆
動モータ8の駆動力を少なくとも2段階以上に切換設定
するように該リール本体1に装着されたモータ駆動速度
調整体39と、該モータ駆動速度調整体39の切換設定
操作により定る切換設定値を記憶する記憶手段11と、
該モータ駆動速度調整体39の該切換設定値に応じて該
スプール駆動モータ8への供給電力を調整するオープン
ループ制御を行う制御手段10とを備えた魚釣用電動リ
ールにおいて、該記憶手段11は、該スプール駆動モー
タ8に過負荷がかかったことを表す過負荷検出値も記憶
し、該スプール4の負荷を検出する検出手段12を備
え、該検出手段12にて検出した検出値が該過負荷検出
値になったとき、該制御手段10は該スプール駆動モー
タ8への供給電力を調整するクローズループ制御に自動
的に切替る魚釣用電動リールを提供している。
【0008】ここで、該クローズループ制御において
は、該制御手段10は、該検出値に応じて該切換設定値
を変更し、変更された該切換設定値に応じて該スプール
駆動モータへの供給電力を調整するのが好ましい。又、
該検出手段12が、該スプール駆動モータ8への供給電
流を計測する電流検出器からなるのが好ましい。
【0009】又は、該検出手段12が、スプールの回転
数を検出する回転数検出器からなり、該記憶手段11は
クローズループ制御用の記憶値を記憶し、該クローズル
ープ制御においては該記憶値に応じて該スプール駆動モ
ータ8への供給電力を調整するようにしてもよい。
【0010】更に、該モータ駆動速度調整体39の切換
設定操作が行われたとき、該制御手段10の該スプール
駆動モータ8の制御が、クローズループ制御からオープ
ンループ制御に変更されるのが好ましい。
【0011】加えて、該切換設定値は、該スプール駆動
モータへの供給電力値をゼロとする値を含むのが好まし
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態による
魚釣用電動リールについて図1乃至図7に基づき説明す
る。本実施の形態では、モータの過負荷検出をスプール
回転数を検出することにより判断する。
【0013】図1乃至図2に示されるように、この魚釣
用両軸受型電動リールは、リール本体1の左右の枠板1
a、1b上に側板2、3が一体的に設けられ、リール本
体1の正面には、液晶ディスプレー等の、繰出し糸長等
を表示する表示部6が設けられている。又、両側板2、
3間にスプール4が配置される。スプール4は、左右両
枠板1a、1bに回転可能に支承され、ハンドル7又は
バッテリにより駆動するモータ(図示せず)で駆動する
ようになっている。又、ハンドル7は、リール本体1の
外部に設けられ、ハンドルの軸が右側の枠板1bと側板
3との間に回転可能に支持される。更に、リールの左右
の枠板1a、1bまたは側板2、3間であって上記スプ
ール4よりも後方には、クラッチ機構の操作部であるク
ラッチレバー20が掛渡されている。
【0014】モータが起動すると、スプール4は釣糸を
巻取る。モータの電源がOFFになった状態では、スプ
ール4はクラッチレバー20の切換に応じ、2種の回転
操作が可能となる。具体的には、クラッチレバー20が
クラッチONの状態にあるときには、スプール4がハン
ドル7の操作により回転可能になる。又、逆にクラッチ
レバー20がクラッチOFF位置に切換操作されると、
スプール4はフリー回転可能になり、仕掛け等の重みに
より釣糸が繰出される。
【0015】上記スプール4を駆動するモータの出力
は、モータ出力調整手段により出力停止状態から多段階
に調整可能である。モータ出力調整手段は、図1及び図
2中、右側の枠板1bと側板3との間であって、リール
後部におけるクラッチレバー20のやや上方の個所に設
けられており、右側の枠板1bと側板3との間に収めら
れて、側板3の内面に固定された可変抵抗器であるポテ
ンショメータ(図示せず)と、ポテンショメータの抵抗
値を変化させるための出力調整レバー39とを具備して
いる。本実施の形態では、モータ出力調整手段としてポ
テンショメータを用いているが、リードスイッチ等他の
手段を用いることもできる。
【0016】出力調整レバー39は、このリールの外部
から操作することができるように、側板3及び枠板1b
の外面上に設けられ、かつ側板3の後部周面上に配置さ
れている。又、出力調整レバー39は、ハンドル側の側
板3に設けるのが操作性を高める上で望ましいが、反ハ
ンドル側の側板2に設けるようにしてもよい。出力調整
レバー39が当てられる側板3及び枠板1bの外面は、
図示せぬポテンショメータの作動軸を中心として湾曲す
る湾曲面48とされ、出力調整レバー39はこの湾曲面
48に被さる摘部39aと補強部39bとを有する。出
力調整レバー39は、側板3上の湾曲面に沿って形成さ
れた長孔51を貫通している。
【0017】これにより、出力調整レバー39の摘部3
9aに指を掛け、長孔51に沿って操作すると、ポテン
ショメータの抵抗値が変化する。この抵抗値の変化は、
制御装置10(図3参照)に入力され、制御装置10は
この入力に基づき演算を行い、モータ出力を出力停止状
態から最大まで多段階に調整する。又、出力調整レバー
39の操作により、モータ出力が出力停止状態にセット
されると、モータはOFF状態にされる。尚、上記出力
調整レバー39は、リール本体1の側板3の後部周面上
からリール本体1の両側板2、3間方向に延びるように
形成してもよい。
【0018】図3は本実施の形態の魚釣用電動リールの
制御体系を示すブロック図である。図3の制御装置10
は、出力調整レバー39、過負荷検出手段12、表示部
6、記憶手段11、モータ駆動回路9に接続されてい
る。記憶手段11には、図5に示されるように、出力調
整レバー39の位置0目盛乃至100目盛に応じてモー
タ出力(請求項1の切換設定値に対応)、スプール回転
数記憶値(請求項4の記憶値に対応)、スプール過負荷
検出回転数(請求項1の過負荷検出値に対応)が記憶さ
れている。制御装置10は、後述するオープンループ制
御の際には、出力調整レバー39の位置に応じて、記憶
手段11に記憶されている通電時間率(モータ出力)を
有するパルス信号を、モータ駆動回路9へ出力するよう
に構成されている。又、後述するクローズループ制御の
際には、スプール回転数を制御するために調整された通
電時間率を有するパルス信号をモータ駆動回路9へ出力
するように構成されている。モータ駆動回路9は、モー
タ8に接続され、モータの出力がギヤ減速機構5を介し
てスプール4へ伝えられるように構成されている。
【0019】過負荷検出手段12は、スプール回転数検
出器から成り、スプール回転数を監視できるようになっ
ており、スプール回転数が過負荷検出値になった場合に
過負荷検出と判断するように構成される。そして過負荷
検出と判断された際には、制御装置10は、オープンル
ープ制御からクローズループ制御に切替る。
【0020】次に、図4のフローチャート、図5の表及
び図6のフローチャートに基づき、本実施の形態の魚釣
用電動リールの制御について説明する。
【0021】図4は、本実施の形態の魚釣用電動リール
のメインルーチンを示すフローチャート、図6は図4の
S5のモータ制御処理の内容を示したフローチャートで
ある。図5は、出力調整レバー39の位置に対応するモ
ータ出力(通電時間率)、スプール回転数記憶値の初期
値及び過負荷検出値(スプール過負荷検出回転数)の関
係を示す。
【0022】始めに、電源ON/OFFスイッチ(図示
せず)がON操作されると、初期設定が行われる(S
1)。ここでは、表示部6に表示される繰出し糸長を
「0」にしたり、制御装置10の処理で用いられる各種
のフラグをリセットしたり、又、リールの動作モードを
予め設定された初期のモードに設定したりといった、釣
りを始める前の初期段階の設定を行う。
【0023】そして、この後は、以下に述べるS2〜S
5の処理を繰返し行う。
【0024】初期設定の後には、まず、スイッチ入力処
理を行う(S2)。ここでは、ユーザーが操作キーを操
作し、棚位置の設定等を行ったかどうかを判断する。ユ
ーザーがそれらの操作を行っていた場合は、当該データ
が制御装置10に認識され、表示部6に表示される各種
データ等に反映されることになる。そして、その後スプ
ール回転数検出器(本実施の形態では過負荷検出手段1
2も兼ねている)で検出されたスプール回転数等に基づ
き繰出し糸長の演算(カウント処理)が行われる(S
3)。ここで検出された繰出し糸長は、即、表示部6に
表示される(S4)。即ち、表示部6に表示される繰出
し糸長は、スプール4の回転毎に更新され、リアルタイ
ムで表示部6に表示される。その後、モータ制御処理S
5が行われる。
【0025】モータ制御処理S5では、初めにオープン
ループ制御によるモータ制御処理が行われ、モータの過
負荷が検出された際にはクローズループ制御によるモー
タ制御処理が行われ、その後に出力調整レバー39の位
置が変更された場合にはオープンループ制御によるモー
タ制御処理が行われることとなるが、その詳細は以下の
通りである。
【0026】まず、S10にて、出力調整レバー39が
OFF位置(図5の0目盛の位置)にないかどうかを判
断する。ここで、出力調整レバー39の位置がOFF位
置であれば(S10:Yes)S17へ進み、モータ波
形出力を停止する。従って、この場合、スプール4は自
動回転されない(請求項6)。このとき、後述のように
オープンループ制御又はクローズループ制御によるモー
タ波形の出力(S16)が行われた後であっても、モー
タ波形の出力が停止され、スプール4の自動回転が停止
される。そして、図4に示されるメインルーチンへ戻る
(リターン)。
【0027】一方、出力調整レバー39の位置がOFF
位置でない(図5の20目盛乃至100目盛の位置)場
合(S10:No)、S11へ進み、出力調整レバー3
9の位置が変化しているかどうかを判断する。
【0028】ここで、出力調整レバー39の位置が変化
していると判断されれば(S11:Yes)、S12に
進んで出力調整レバー39の位置に対応したモータ出力
(図5参照)の出力波形の準備を行い(オープンループ
制御)、制御フラグをオープンループ制御を表す0にす
る(S13)。そしてその後にS14へ進む。従って、
出力調整レバー39の位置を変化させれば、後述のクロ
ーズループ制御処理(S18)が行われた後であって
も、S12にてオープンループ制御によりパルス出力波
形の準備がし直されることとなる(クローズループ制御
からオープンループ制御への変更:請求項5)。
【0029】一方、出力調整レバー39の位置が変化し
ていないことが検出されれば(S11:No)、モータ
出力波形を準備し直すことなく、又、制御フラグを0に
設定し直すこともなく(オープンループ制御又はクロー
ズループ制御の維持)、前回のモータ制御処理S5にて
準備又は調整したモータ出力波形を保ったまま直接S1
4へ進む。
【0030】S14では、制御フラグが0か1かを判断
する。ここで、制御フラグがクローズループ制御を表す
1であれば(S14:Yes)、直接、クローズループ
制御を行うためのS18へ進む。一方で、制御フラグが
オープンループ制御を表す0であれば(S14:N
o)、S15へ進んで過負荷を検出したかどうかを判断
する。
【0031】本実施の形態では、過負荷が検出されたか
否かの判断を、スプール回転数の監視により行う。即
ち、スプール回転数が記憶手段11に記憶された出力調
整レバー位置に対応するスプール過負荷検出回転数(図
5参照)以下でなければ過負荷検出とは判断されず(S
15:No)、スプール回転数が当該スプール過負荷検
出回転数以下となっていれば過負荷検出と判断される
(S15:Yes)。
【0032】そして、過負荷が検出されない場合(S1
5:No)にはS16へ進み、S12でオープンループ
制御により準備されたモータ出力波形を出力する。そし
て、その後にメインルーチンへ戻る(リターン)。ここ
で、上述のように、S12にてオープンループ制御によ
るモータ出力波形の準備が行われた後には必ずS13に
て制御フラグが0に設定されるので、一度オープンルー
プ制御によるモータ出力波形の準備が行われた(S1
2)後には、S15で過負荷検出が為されない限り(S
15:No)、オープンループ制御によるモータ出力の
制御が行われることとなる。出力調整レバー位置の変化
が検出されず(S11:No)、再びS12にてのモー
タ出力波形の準備がし直されることがなくても、前回以
前のモータ制御処理(S5)のS12にてオープンルー
プ制御により準備されたモータ出力波形がそのまま維持
されるからである(S11:No、S14:No、S1
5:No)。
【0033】一方で、過負荷検出と判断された場合には
(S15:Yes)、制御フラグがクローズループ制御
を表す1であった場合と同様(S14:Yes)、クロ
ーズループ制御を行うためのS18へ進む。
【0034】S18では、クローズループ制御によるモ
ータ出力波形の調整が行われる。
【0035】本実施の形態では、クローズループ制御に
よるモータ出力波形の調整は、モータにかかる負荷の大
きさにかかわらず、出力調整レバー39の位置に対応し
たスプール回転数記憶値(図5参照)(初期値又は後述
のように変更されたスプール回転数記憶値)と同一のス
プール回転数を維持するように行われる。
【0036】そして、S19にて制御フラグがクローズ
ループ制御を示す1に設定される。
【0037】その後にS16へ進み、S18でクローズ
ループ制御により調整されたモータ出力波形を出力し
て、メインルーチンへ戻る(リターン)。ここで、上述
のように、S18にてクローズループ制御によるモータ
出力波形の調整が行われた後には必ずS19にて制御フ
ラグが1に設定されるので、一度クローズループ制御に
よるモータ出力波形の調整が行われた(S18)後に
は、S11で出力調整レバー位置が変化しない限り(S
11:No)、クローズループ制御によるモータ出力の
制御(S18)が行われることとなる。出力調整レバー
位置の変化が検出されて(S11:Yes)、S13に
て制御フラグが0に設定し直されない限り、制御フラグ
は1であると判断されるからである(S14:Ye
s)。
【0038】次に、本実施の形態におけるS12のオー
プンループ制御によるモータ出力波形の準備及びS18
のクローズループ制御によるモータ出力波形の調整につ
いて、図5乃至図7に基づき詳細に説明する。
【0039】S12では、スプール回転数の如何にかか
わらず、出力調整レバー39の位置に対応した通電時間
率(モータ出力。図5参照)を有するパルスを準備す
る。従って、この後S18によるモータ出力波形の調整
が行われなければ、スプールの自動回転はオープンルー
プ制御により行われることとなる。オープンループ制御
では、出力調整レバー39の位置を変えない限り、図7
に実線で示すように、モータにかかる負荷が増加するに
つれて回転数が単調に減少していくこととなる。
【0040】一方、S18では、出力調整レバー39の
位置に対応したスプール回転数記憶値と同じスプール回
転数を維持するようモータ出力波形の調整が行われる。
このときのモータ出力波形は、出力調整レバー39の位
置に対応した通電時間率に関係なく、スプール回転数を
一定にするために必要な通電時間率を有する。従って、
図7にパターンa、b、cとして一点破線で示されるよ
うに、モータ負荷の大きさに関係なく、一定のスプール
回転数が保たれる(請求項4)。
【0041】次に、S15にて過負荷検出と判断されて
からS18のクローズループ制御が行われるに至る過程
について、出力調整レバー位置が20目盛である場合を
例にとって図5乃至7に基づき詳細に説明する。
【0042】本実施の形態では、スプール回転数がスプ
ール過負荷検出回転数(ここではスプール回転数記憶値
の50%。図5参照)よりも少なくなったときに過負荷
を検出したと判断し(S15:Yes)、クローズルー
プ制御によるモータ出力波形の調整(S18)を行う
が、このクローズループ制御におけるスプール回転数の
決定方法には、パターンa、b、cのようなものが考え
られる。パターンa、b、cについて、図7に基づき説
明する。
【0043】パターンaによると、スプール回転数がス
プール過負荷検出回転数に達した場合(ここではスプー
ル回転数が100rpmにまで低下したとき)、図5に
示されるスプール回転数記憶値の初期値(200rp
m)と同一のスプール回転数を保つようにモータ出力が
調整される。即ち、負荷が増加すると、オープンループ
制御を示す実線に従って、スプール回転数が一度100
[rpm]まで減少する。ここで、100[rpm]ま
で減少したスプール回転数をスプール回転数記憶値と同
一の200[rpm]まで増加し、スプール回転数は2
00[rpm]で一定に保たれる。
【0044】パターンbによると、スプール回転数がス
プール過負荷検出回転数に達した場合(ここではスプー
ル回転数が100rpmにまで低下したとき)、スプー
ル回転数記憶値をスプール過負荷検出回転数と同一の数
値(ここでは100rpm)に変更し、それ以上負荷が
上昇しても、図7の一点破線bに示されるように、スプ
ール過負荷検出回転数と同一のスプール回転数を保つよ
うにモータ出力が調整される。即ち、過負荷検出の後、
スプール回転数は100[rpm]で一定に保たれる。
【0045】パターンcによると、スプール回転数がス
プール過負荷検出回転数に達した場合、スプール回転数
記憶値を初期値の例えば70%(この数値は、70%に
限られず、様々な数値が考えられる)に変更し(ここで
は140rpm)、変更されたスプール回転数記憶値と
同一のスプール回転数を保つようにモータ出力が調整さ
れる。即ち、例えば出力調整レバー39の位置が目盛2
0であった場合、スプール回転数記憶値を初期値の20
0[rpm]からスプール回転数記憶値の70%の14
0[rpm]に変更し、一度100[rpm]まで減少
したスプール回転数を変更されたスプール回転数記憶値
と同一の140[rpm]まで増加し、スプール回転数
は140[rpm]で一定に保たれる。
【0046】パターンbやcのような制御は、図6のS
18(クローズループ制御によるモータ出力波形の調
整)の動作が行われるに際し、前もってスプール回転数
記憶値を図5に示す初期値の50%又は70%に設定す
る処理を行うことにより実現することができる。
【0047】尚、パターンbやcで書換えられたスプー
ル回転数記憶値は、上述のように出力調整レバー位置が
変化して(S11:Yes)クローズループ制御からオ
ープンループ制御になる(S12、S13)際には、図
5に示す初期値に戻るよう変更される。具体的には、図
6のS12(オープンループ制御によるモータ出力波形
の準備)の動作が行われるに際し、前もってスプール回
転数記憶値を図5に示す初期値に設定する処理を行えば
よい。
【0048】このように、出力調整レバー39の位置が
OFF位置の状態では(S10:Yes)スプール4は
自動回転されず(S17)、出力調整レバー39の位置
がOFF位置以外の位置に移動すれば(S10:N
o)、過負荷が検出されるまで(S11:No)の間は
オープンループ制御によるモータの駆動が行われる(S
12、S13、S14:No、S15:No)。そして
その後、過負荷が検出過負荷が検出されるとクローズル
ープ制御になる(S15:Yes、S18、S19、S
14:Yes)。そして更に、一度クローズループ制御
になった場合であっても、その後出力調整レバー39の
位置が移動されると(S11:Yes)、オープンルー
プ制御になる(S12、S13、S14:No)。
【0049】本発明の第2の実施の形態による魚釣用電
動リールについて図1乃至図4及び図8乃至図10に基
づき説明する。本実施の形態では、過負荷検出をモータ
負荷電流を検出することにより判断する。
【0050】本実施の形態による魚釣り用電動リール
は、図1乃至図3に示される機械的構成については第1
の実施の形態とほぼ同様であるが、制御装置10におけ
る制御、記憶手段11に記憶される値及び過負荷検出手
段12の構成が異なる。
【0051】本実施の形態では、記憶手段11には、図
8に示されるように、出力調整レバー39の位置0目盛
乃至100目盛に応じてモータ出力(請求項1の切換設
定値に対応)、モータ過負荷検出電流(請求項1の過負
荷検出値に対応)が記憶されている。制御装置10は、
オープンループ制御の際には、第1の実施の形態の場合
と同様に、出力調整レバー39の位置に応じて、記憶手
段11に記憶されている通電時間率(モータ出力)を有
するパルス信号を、モータ駆動回路9へ出力するように
構成されている。しかし、後述するクローズループ制御
の際には、モータ負荷電流を制御するために調整された
通電時間率を有するパルス信号をモータ駆動回路9へ出
力するように構成されている点で第1の実施の形態の場
合と異なる。
【0052】又、本実施の形態の過負荷検出手段12
は、モータ負荷電流検出器からなり、モータ負荷電流値
を監視できるようになっており、モータ負荷電流値が過
負荷検出値以上になった場合に過負荷検出と判断するよ
うに構成されている。過負荷が検出された際に、制御装
置10がオープンループ制御からクローズループ制御に
切替わるのは第1の実施の形態の場合と同様である。
【0053】図4、8及び9に基づき、本実施の形態の
魚釣用電動リールの制御について説明する。
【0054】図4に示されるメインフローチャートも第
1の実施の形態の場合と同様であるが、S5のモータ制
御処理において行われる具体的な処理が第1の実施の形
態の場合とは異なる(図9)。
【0055】モータ制御処理S5では、始めにオープン
ループ制御によるモータ制御処理が行われ、モータの過
負荷が検出された際にはクローズループ制御によるモー
タ制御処理が行われ、その後に出力調整レバー39の位
置が変更された場合にはオープンループ制御によるモー
タ制御処理が行われることとなるのは第1の実施の形態
の場合と同じである。しかし、その動作の詳細は以下の
ように第1の実施の形態とは異なる。
【0056】図9は、本実施の形態における図4のS5
のモータ制御処理の内容を示したフローチャートであ
る。図8には、出力調整レバー39の位置に対応するモ
ータ出力(通電時間率)及び過負荷検出値(モータ過負
荷検出電流)を示す。ここで、図8に示されるモータ出
力及びモータ過負荷検出電流の値はどちらも初期値であ
り、過負荷検出の際には後述のように増加変更される。
【0057】図9のS10、S11、S16及びS17
の処理は図6に示される第1の実施の形態で行われる処
理と同様の処理である。尚、本実施の形態では制御フラ
グを採用しておらず、第1の実施の形態における制御フ
ラグに関する処理(S13、S14及びS19)に対応
するような処理は行われていない。以下、主にS1
2’、S15’及びS18’の処理について説明する。
【0058】S11にてレバー位置が変化していないこ
とが判断された後、S12’でオープンループ制御によ
るモータ出力波形の準備を行うことは第1の実施の形態
のS12と同様である。但し、本実施の形態のS12’
では、出力調整レバー位置に対応したモータ出力波形の
準備の前に、モータ出力及びモータ過負荷検出電流を図
8に示される初期値に設定する処理が行われる。本実施
の形態では、後述のように、モータ出力及びモータ過負
荷検出電流の値が増加変更されうるからである。そして
S12’を経た後にS15’へ進む。
【0059】一方、S11にて出力調整レバー位置が変
化していないと判断された場合には(S11:No)、
S12’を経ずに直接S15’へ進む。即ち、この場合
には、モータ出力波形の準備と、モータ出力及びモータ
過負荷検出電流の初期値への設定と(S12’)を行わ
ない。従って、前回以前のモータ制御処理S5における
S12’にてオープンループ制御により準備されたモー
タ出力波形又は後述のようにS18’にてクローズルー
プ制御により調整されたモータ出力波形を維持すること
となる(オープンループ制御又はクローズループ制御の
維持)。
【0060】S15’では、過負荷検出手段が過負荷を
検出したかどうかが判断される。この点は第1の実施の
形態のS15と類似であるが、その判断方法が異なる。
即ち、S15(第1の実施の形態)では、スプール回転
数を監視することにより過負荷検出を判断していたが、
S15’(本実施の形態)では、モータ負荷電流値を監
視することにより過負荷検出を判断する。具体的には、
モータ負荷電流がモータ過負荷検出電流値(初期値又は
後述のように増加変更された値)以上になっていなけれ
ば過負荷検出とは判断されず(S15’:No)、モー
タ負荷電流がモータ過負荷検出電流値(初期値又は後述
のように増加変更された値)以上になっていれば過負荷
検出と判断される(S15’:Yes)。
【0061】ここで過負荷ではないと判断された場合に
は(S15’:No)、S16へ進み、今回又は前回以
前のモータ制御処理(S5)のS12’にてオープンル
ープ制御により準備されたモータ出力波形か、又は前回
以前のモータ制御処理(S5)のS18’にて後述のよ
うにクローズループ制御により調整されたモータ出力波
形のいずれかを、そのまま出力する。そしてその後にメ
インルーチンへ戻る(リターン)。
【0062】一方で、過負荷検出と判断された場合には
(S15’:Yes)、S18’へ進み、クローズルー
プ制御によるモータ出力波形の調整が行われる。本実施
の形態では、クローズループ制御によるモータ出力波形
の調整は、モータ出力(通電時間率)及びモータ過負荷
検出電流値を後述のように増加するように変更し、変更
後の通電時間率を有するモータ出力波形を準備すること
により行う(請求項2)。そしてその後S16へ進み、
S18’にて調整されたモータ出力波形を出力すると、
メインルーチンへ戻る(リターン)。
【0063】ここで、一度S18’でモータ過負荷検出
電流値が増加変更されると、S12’でモータ過負荷検
出電流値が初期値に設定されない限り(S11:N
o)、次回以降のモータ制御処理(S5)では、モータ
負荷電流が当該増加変更されたモータ過負荷検出電流値
を超えるまでは過負荷が検出されないこととなる(S1
5’)。そして、再び過負荷が検出されると(S1
5’:Yes)、上記増加変更されたモータ出力及びモ
ータ過負荷電流値は更に増加変更されることとなる。こ
のように、モータ負荷が増加し続ければモータ出力及び
モータ過負荷電流値は重ねて増加変更されてゆくことと
なるが、モータ出力100%に達した場合には、モータ
負荷電流が10A(モータ出力100%のときのモータ
過負荷検出電流値。図8参照)を超えても、モータ出力
及びモータ過負荷検出電流値の変更をすることはできな
い。
【0064】又、ここで、モータ負荷電流がモータ過負
荷検出電流値(初期値又は後述のように変更された値)
に達しない限りモータ出力(通電時間率)は変更され
ず、スプール回転数が考慮されないことから、スプール
回転数は一定とはならない。この点で、本実施の形態の
クローズループ制御は、第1の実施の形態でなされるク
ローズループ制御とは異なる。
【0065】出力調整レバー39の位置を変化させれ
ば、クローズループ制御によるパルス出力波形の調整
(S18’)が行われた後であっても、S12’にてオ
ープンループ制御によりパルス出力波形の準備がし直さ
れることとなる(クローズループ制御からオープンルー
プ制御への変更)のは第1の実施の形態の場合と同様で
ある。
【0066】次に、本実施の形態におけるS12’のオ
ープンループ制御によるモータ出力波形の準備及びS1
8’のクローズループ制御によるモータ出力波形の調整
について、図8乃至10に基づき詳細に説明する。
【0067】S12’では、上述のように、モータ出力
及びモータ過負荷検出電流を図8に示される初期値に設
定する処理が行われた後、モータ出力波形の準備を行
う。即ち、以前にS18’(クローズループ制御)にて
モータ出力及びモータ過負荷検出電流値が変更されたか
否かにかかわらず、初期設定に従い、出力調整レバー3
9の位置に対応した通電時間率を有するパルスを準備す
る。従って、この後S18’によるモータ出力波形の調
整が行われなければ、スプールの自動回転はオープンル
ープ制御により行われることとなる。オープンループ制
御では、出力調整レバー39の位置を変化させない限り
モータ出力が一定となるので、図10に実線で示すよう
に、モータにかかる負荷が増加すればモータ負荷電流が
増加していくこととなる。
【0068】一方、S18’では、モータ出力(通電時
間率)及びモータ過負荷検出電流値を増加するように変
更し、変更後の通電時間率を有するようにモータ出力波
形を調整する。ここで、モータ出力(通電時間率)及び
モータ過負荷検出電流値の増加変更について、図8に基
づき説明する。
【0069】この、モータ出力及びモータ過負荷検出電
流値の増加変更は、図8に示されるモータ出力及びモー
タ過負荷検出電流値の初期値を一段階上の目盛(出力調
整レバー位置)に対応するモータ出力及びモータ過負荷
検出電流値に変更することにより行われる。これらの値
(モータ出力及びモータ過負荷検出電流値)が一度変更
された後更に変更される場合は、更に一段階上の目盛
(出力調整レバー位置)に対応するモータ出力及びモー
タ過負荷検出電流値に変更する。
【0070】例えば、出力調整レバー位置が20目盛の
位置にあるとき、初めに過負荷が検出される、即ちモー
タ負荷電流が2A以上になると、モータ出力及びモータ
過負荷検出電流がもう一段階上の目盛(40目盛)に対
応する値、40又は4に変更される。そして、その後に
又過負荷が検出される、即ちモータ負荷電流が4A以上
になると、今度はモータ出力が60%、モータ過負荷検
出電流が6Aになる。このようにしてモータ出力が最大
の100%にまで増加変更されると、それから後は過負
荷が検出されてもこれらの値の増加変更は行われない。
【0071】これらの増加変更された値は、出力調整レ
バー位置が変化すると(S11:Yes)、S12’に
て再び初期値に設定し直され、元に戻る。
【0072】次に、S15’の過負荷検出からS18’
のクローズループ制御が行われるに至る過程について図
8乃至図10に基づき、以下、出力調整レバー位置が2
0目盛である場合を例にとり、詳細に説明する。
【0073】まず、モータ負荷電流がモータ過負荷検出
電流値に達するまではオープンループ制御であり(S1
2’、S15’:No)、図10に実線(ここでは直線
A)で示されるようにモータ電流値が増加していく。
【0074】そして、モータ負荷電流がモータ過負荷検
出電流値の初期値(図8に示す値。ここでは2A)に達
したとき(S15’:Yes)、図10に点線で示され
るように、モータ出力を一段階増加(ここでは40%)
させ(S18’)、直線Aから直線Bに制御を移行させ
る。それと同時にモータ負荷検出電流も一段階増加(こ
こでは4A)させて(S18’)、今度は、モータ負荷
電流が増加変更されたモータ負荷検出電流値(4A)に
達するまでは、モータ出力を増加変更されたモータ出力
(40%)で一定に保ったままにする(S11:No、
S15’:No)。従って、モータ負荷が増加すれば、
オープンループ制御のときと同じように図10にて実線
(直線B)で示されるように再び電流値が増加していく
こととなる。
【0075】再びモータ負荷電流がモータ過負荷検出電
流値(上記のように変更された値。ここでは4A)に達
したとき(S15’:Yes)、図10に点線で示され
るように、モータ出力を更に一段階増加(ここでは60
%)させ(S18’)、直線Bから直線Cへ制御を移行
させる。そして、それと同時にモータ負荷検出電流も更
に増加(ここでは6A)させて(S18’)、モータ負
荷電流が当該更に増加変更されたモータ負荷検出電流値
(6A)に達するまでは、モータ出力を増加変更された
モータ出力で一定に保ったままにする(S11:No、
S15’:No)。モータ負荷が増加すれば、オープン
ループ制御のときと同じように図10にて実線(直線
C)で示されるように再び電流値が増加していくことと
なり、同様のことが繰返される。このようなモータ出力
の増加変更が、出力調整レバーを操作せずとも自動的に
行われる。
【0076】尚、本実施の形態では、上述のように、ス
プール回転数の監視を行っていないので、スプール回転
数は一定に保たれない。そして、スプール回転数によら
ず、モータ負荷電流がモータ過負荷電流値(初期値又は
更新された値)に達したか否かの判断のみによりモータ
出力が決定される。
【0077】このように、出力調整レバー39の位置が
OFF位置の状態では(S10:Yes)スプール4は
自動回転されず(S17)、出力調整レバー39の位置
がOFF位置以外の位置に移動すれば(S10:No、
S11:Yes)、過負荷が検出されるまでの間はオー
プンループ制御によるモータの駆動が行われる(S1
2’、S15’:No)。そしてその後、過負荷が検出
過負荷が検出されるとクローズループ制御になる(S1
5’:Yes、S18’)。そして更に、一度クローズ
ループ制御になった場合であっても、その後出力調整レ
バー39の位置が移動されると(S11:Yes)、オ
ープンループ制御になる(S12’)。
【0078】本発明による魚釣用電動リールは上述した
実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範
囲で種々の変形や改良が可能である。
【0079】例えば、本発明の第1及び第2の実施の形
態では図5又は図8に示されるようにモータの通電時間
率が出力調整レバーの目盛の数値と同一の場合について
説明したが、両者を一致させる必要はない。更に、出力
調整レバーの切換は、6段階としたが、3段階等であっ
てもよい。
【0080】又、第1の実施の形態では、スプール回転
数により過負荷を検出するにあたり、スプール回転数記
憶値の50%の回転数となったときに過負荷を検出する
こととしたが、図5の表においてスプール過負荷検出回
転数をスプール回転数記憶値の初期値の70%等と定め
ておいてもよい。
【0081】更に、第2の実施の形態では、過負荷が検
出されたときには、モータ出力及びモータ過負荷検出電
流値を一つ上の目盛(出力調整レバー位置)に対応する
モータ出力及びモータ過負荷検出電流値に変更すること
としたが、これらの値は一つ上の目盛に対応するものと
しなくてもよい。即ち、例えば出力調整レバー位置が2
0目盛であるときに、モータ負荷電流が2Aを超えた場
合、モータ出力を30%、モータ過負荷検出電流を3A
に増加変更するようにしてもよい。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の魚釣用電動リールによれ
ば、初めにオープンループ制御を行い、スプールの過負
荷を検出したときにはオープンループ制御から自動的に
クローズループ制御になるので、オープンループ制御で
魚とのやりとりを楽しみつつ、過負荷が生じても自動的
にクローズループ制御に切替るのでスプール回転数が極
度に落ちることがない。
【0083】即ち、オープンループ制御では、モータ駆
動速度調整体(上記実施の形態では出力調整レバー3
9)の操作に対応して、モータ速度が素早く変化するの
で、魚の引きに対して、素早く魚とのやりとりができ、
魚とのやりとりを楽しむことができる。そして、大きな
魚や抵抗の大きい魚の釣上げ時等にスプールに巻取る釣
糸の張力が増大し、スプール駆動モータへの負荷が増大
すると、クローズループ制御に自動的に切替り、スプー
ル駆動モータへの供給電力を大きく再調整するので、ク
ローズループ制御に切替るタイミングを計り損ねる心配
がなく、釣糸巻上げ速度が低下したりスプールの回転が
停止してしまうことによる釣上げ中の魚のばらしを防止
することができる。又、ユーザーは、魚の釣上げをしな
がらモータ駆動速度調整体にて釣糸巻取り速度を一定に
操作するという繁雑な作業から開放されるので、快適に
釣を楽しむことができる。
【0084】請求項2記載の魚釣用電動リールによれ
ば、切換設定値(上記実施の形態ではモータ出力)が変
更されるので、過負荷を検出したときに極端に巻上げ速
度が低下することを阻止することができる。
【0085】請求項3記載の魚釣用電動リールによれ
ば、該検出手段がスプール駆動モータへの供給電流計測
器からなるため、従来の魚釣用電動リールのスプール駆
動モータの駆動回路中に電流計測器を付設するととも
に、制御手段、即ちCPU中の制御の流れを一部変更す
るのみで簡単に実施することができる。
【0086】請求項4記載の魚釣用電動リールによれ
ば、該検出手段がスプール回転数計測器からなるため、
従来の糸長計測装置付の魚釣用電動リールにおいては、
糸長計測装置中のスプール回転カウンターを共用できる
ので、制御手段、即ちCPU中の制御の流れを一部変更
するのみで簡単に実施することができる。
【0087】又、ここで、クローズループ制御に切替わ
る際にスプール回転数記憶値が好適な値に変更されるこ
ととすれば、過負荷を検出したとたんに急激に回転数が
増加することを阻止することができ、魚の引上げをスム
ーズに行うことができる。
【0088】請求項5記載の魚釣用電動リールによれ
ば、オープンループ制御からクローズループ制御に切替
った後に、再度モータ駆動速度調整体を操作すると、駆
動モータの制御が、クローズループ制御手段からオープ
ンループ制御手段になる。従って、クローズループ制御
時に、魚の強引な引きに対して、糸切れ、口切れ等が起
こるおそれが生じても、モータ駆動速度調整体を操作す
れば、クローズループ制御手段からオープンループ制御
手段に自動的に切替るので、糸切れ、口切れ等の心配が
ない。又、糸切れを防止できるので、糸落ちが速く、魚
の食いがよく、糸の癖がない細い糸を使うことができ
る。
【0089】請求項6記載の魚釣用電動リールによれ
ば、該モータ駆動速度調整体がスプール駆動モータへの
供給電力を停止する切換設定値を設定し得るようにした
ため、モータ駆動速度調整体を操作するのみでスプール
駆動モータの起動・速度調整・停止を行うことができ、
従来の魚釣用電動リールにおける「オート」・「マニュ
アル」・「変速」の各スイッチの選択操作を不要にし
て、ユーザーに更に快適な釣りを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1又は第2の実施の形態による魚釣
用電動リールを示す正面図。
【図2】本発明の第1又は第2の実施の形態による魚釣
用電動リールを示す側面図。
【図3】本発明の第1又は第2の実施の形態による魚釣
用電動リールの制御体系を示すブロック図。
【図4】本発明の第1又は第2の実施の形態による魚釣
用電動リールの制御を示すメインフローチャート。
【図5】本発明の第1の実施の形態による魚釣用電動リ
ールのモータ駆動速度調整体の目盛(出力調整レバー位
置)と制御値との関係を示す対応表。
【図6】本発明の第1の実施の形態による魚釣用電動リ
ールのモータ制御処理を示すフローチャート。
【図7】本発明の第1の実施の形態による魚釣用電動リ
ールの制御状態を示す図。
【図8】本発明の第2の実施の形態による魚釣用電動リ
ールのモータ駆動速度調整体の目盛(出力調整レバー位
置)と制御値との関係を示す対応表。
【図9】本発明の第2の実施の形態による魚釣用電動リ
ールのモータ制御処理を示すフローチャート。
【図10】本発明の第2の実施の形態による魚釣用電動
リールの制御状態を示す図。
【符号の説明】 1 リール本体 4 スプール 8 モータ 9 モータ駆動回路 10 制御装置 11 記憶手段 12 過負荷検出手段 39 出力調整レバー(モータ出力調整手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプ
    ールと、 該スプールを回転するようにリール本体に装着されたス
    プール駆動モータと、 該スプール駆動モータの駆動力を少なくとも2段階以上
    に切換設定するように該リール本体に装着されたモータ
    駆動速度調整体と、 該モータ駆動速度調整体の切換設定操作により定る切換
    設定値を記憶する記憶手段と、 該モータ駆動速度調整体の該切換設定値に応じて該スプ
    ール駆動モータへの供給電力を調整するオープンループ
    制御を行う制御手段とを備えた魚釣用電動リールにおい
    て、 該記憶手段は、該スプール駆動モータに過負荷がかかっ
    たことを表す過負荷検出値も記憶し、 該スプールの負荷を検出する検出手段を備え、 該検出手段にて検出した検出値が該過負荷検出値以上に
    なったとき、該制御手段は該検出値に応じて該スプール
    駆動モータへの供給電力を調整するクローズループ制御
    に自動的に切替ることを特徴とする魚釣用電動リール。
  2. 【請求項2】 該クローズループ制御においては、該制
    御手段は、該検出値に応じて該切換設定値を変更し、変
    更された該切換設定値に応じて該スプール駆動モータへ
    の供給電力を調整することを特徴とする請求項1記載の
    魚釣用電動リール。
  3. 【請求項3】 該検出手段が、該スプール駆動モータへ
    の供給電流を計測する電流検出器からなることを特徴と
    する請求項1又は2記載の魚釣用電動リール。
  4. 【請求項4】 該検出手段が、スプールの回転数を検出
    する回転数検出器からなり、該記憶手段はクローズルー
    プ制御用の記憶値を記憶し、該クローズループ制御にお
    いては該記憶値に応じて該スプール駆動モータへの供給
    電力を調整することを特徴とする請求項1記載の魚釣用
    電動リール。
  5. 【請求項5】 該モータ駆動速度調整体の切換設定操作
    が行われたとき、該制御手段の該スプール駆動モータの
    制御が、クローズループ制御からオープンループ制御に
    変更されることを特徴とする請求項1乃至4記載の魚釣
    用電動リール。
  6. 【請求項6】 該切換設定値は、該スプール駆動モータ
    への供給電力値をゼロとする値を含むことを特徴とする
    請求項1乃至5記載の魚釣用電動リール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1460778A3 (en) * 2003-03-07 2006-01-11 Ubinetics Limited Transmit power control
CN117424320A (zh) * 2023-12-18 2024-01-19 深圳安培时代数字能源科技有限公司 智能钓竿系统的电池控制方法、控制器及存储介质

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