JP2000202620A - ろう付け用アルミニウム板材及び熱交換器の製造方法 - Google Patents
ろう付け用アルミニウム板材及び熱交換器の製造方法Info
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- JP2000202620A JP2000202620A JP11006604A JP660499A JP2000202620A JP 2000202620 A JP2000202620 A JP 2000202620A JP 11006604 A JP11006604 A JP 11006604A JP 660499 A JP660499 A JP 660499A JP 2000202620 A JP2000202620 A JP 2000202620A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム熱交換器の製造に際してフラッ
クス塗布量を低減する。 【解決手段】 チューブ用アルミニウム板材12a、1
2bのろう付け部のうち、インナーフィン12e、12
f側(内部流体通路側)のろう付け部位のフラックス塗
布量Q1 と、外部空気側のろう付け部位のフラックス塗
布量Q2 とを場合分けし、前者のフラックス塗布量Q1
は、流体(冷媒)洩れの防止のために多くし、一方、外
部空気側のろう付け部位では局所的にろう付け不良が発
生しても熱交換器機能にほとんど支障がないことに着目
して、後者のフラックス塗布量Q2をQ1 より少なくす
る(Q1 >Q2 )。
クス塗布量を低減する。 【解決手段】 チューブ用アルミニウム板材12a、1
2bのろう付け部のうち、インナーフィン12e、12
f側(内部流体通路側)のろう付け部位のフラックス塗
布量Q1 と、外部空気側のろう付け部位のフラックス塗
布量Q2 とを場合分けし、前者のフラックス塗布量Q1
は、流体(冷媒)洩れの防止のために多くし、一方、外
部空気側のろう付け部位では局所的にろう付け不良が発
生しても熱交換器機能にほとんど支障がないことに着目
して、後者のフラックス塗布量Q2をQ1 より少なくす
る(Q1 >Q2 )。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に言って、
ろう付け用アルミニウム板材及びそれを用いたアルミニ
ウム熱交換器の製造方法に関するもので、車両搭載の熱
交換器(空調用の蒸発器や凝縮器、ヒータコア、あるい
はエンジン冷却用ラジエータ等)に用いて好適なもので
ある。
ろう付け用アルミニウム板材及びそれを用いたアルミニ
ウム熱交換器の製造方法に関するもので、車両搭載の熱
交換器(空調用の蒸発器や凝縮器、ヒータコア、あるい
はエンジン冷却用ラジエータ等)に用いて好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、車両空調用等のアルミニウム熱交
換器においては、アルミニウム板材からなる構成部品に
フラックスを塗布し、その後にこの構成部品を所定構造
に組み付けか、あるいは、アルミニウム板材からなる構
成部品の組付後に、その組付体全体にフラックスを吹き
付けで塗布する。しかるのちに、組付体をろう付け用の
加熱炉内に搬入し、組付体をろう材の融点まで加熱し
て、組付体全体を一体ろう付けしている。
換器においては、アルミニウム板材からなる構成部品に
フラックスを塗布し、その後にこの構成部品を所定構造
に組み付けか、あるいは、アルミニウム板材からなる構
成部品の組付後に、その組付体全体にフラックスを吹き
付けで塗布する。しかるのちに、組付体をろう付け用の
加熱炉内に搬入し、組付体をろう材の融点まで加熱し
て、組付体全体を一体ろう付けしている。
【0003】ここで、フラックスはアルミニウム板材表
面の酸化皮膜の除去、再酸化防止の作用を果して、アル
ミニウム熱交換器のろう付け性を良好にするものである
が、このフラックスとして、近年、フッ化物系の非腐食
性フラックスが多く用いられている。これは、フラック
ス成分が非腐食性であるため、熱交換器ろう付けのフラ
ックス残渣の除去のための洗浄工程を簡略化できる利点
があるからである。
面の酸化皮膜の除去、再酸化防止の作用を果して、アル
ミニウム熱交換器のろう付け性を良好にするものである
が、このフラックスとして、近年、フッ化物系の非腐食
性フラックスが多く用いられている。これは、フラック
ス成分が非腐食性であるため、熱交換器ろう付けのフラ
ックス残渣の除去のための洗浄工程を簡略化できる利点
があるからである。
【0004】ところで、車両空調用のアルミニウム熱交
換器である蒸発器においては、一体ろう付け後に、耐食
性向上、凝縮水の排水性向上、通風抵抗の低減、カビに
よる臭気の発生防止等の目的で表面処理を施している。
換器である蒸発器においては、一体ろう付け後に、耐食
性向上、凝縮水の排水性向上、通風抵抗の低減、カビに
よる臭気の発生防止等の目的で表面処理を施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一体ろう付け
後にアルミニウム熱交換器の外表面にフラックス残渣が
付着していると、このフラックス残渣が表面処理層の形
成を阻害するので、非腐食性フラックスを使用している
にもかかわらず、ろう付け後の洗浄工程の簡略化を困難
にする。しかも、洗浄廃液による環境汚染防止の対策負
荷が高くなるという問題があった。
後にアルミニウム熱交換器の外表面にフラックス残渣が
付着していると、このフラックス残渣が表面処理層の形
成を阻害するので、非腐食性フラックスを使用している
にもかかわらず、ろう付け後の洗浄工程の簡略化を困難
にする。しかも、洗浄廃液による環境汚染防止の対策負
荷が高くなるという問題があった。
【0006】本発明は上記点に鑑み、アルミニウム熱交
換器の製造に際して、フラックス塗布量の低減を図るこ
とを目的とする。
換器の製造に際して、フラックス塗布量の低減を図るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、最初に、上記目的
を達成するための本発明の着眼点について説明する。従
来技術では、通常、冷媒が流れる内部流体通路(チュー
ブ)を構成するろう付け用アルミニウム板材(コアプレ
ート)にフラックスを塗布する際の考え方は、フラック
ス塗布量のムラ(不均一)によるろう付け不良(このろ
う付け不良は冷媒洩れという致命的な欠陥につながる)
を防止するために、予め、塗布量のムラを見越して、ア
ルミニウム板材の表面全体に、一律に、多めの量のフラ
ックスを塗布している。このため、従来技術では、アル
ミニウム板材に対するフラックス塗布量がどうしても増
大するのである。
を達成するための本発明の着眼点について説明する。従
来技術では、通常、冷媒が流れる内部流体通路(チュー
ブ)を構成するろう付け用アルミニウム板材(コアプレ
ート)にフラックスを塗布する際の考え方は、フラック
ス塗布量のムラ(不均一)によるろう付け不良(このろ
う付け不良は冷媒洩れという致命的な欠陥につながる)
を防止するために、予め、塗布量のムラを見越して、ア
ルミニウム板材の表面全体に、一律に、多めの量のフラ
ックスを塗布している。このため、従来技術では、アル
ミニウム板材に対するフラックス塗布量がどうしても増
大するのである。
【0008】本発明では、アルミニウム板材のろう付け
部のうち、内部流体通路側のろう付け部位のフラックス
塗布量Q1 と、外部空気側のろう付け部位のフラックス
塗布量Q2 とを場合分けし、前者のフラックス塗布量Q
1 は、流体(冷媒)洩れの防止のために多くし、一方、
外部空気側のろう付け部位では局所的にろう付け不良が
発生しても熱交換器機能にほとんど支障がないことに着
目して、後者のフラックス塗布量Q2 をQ1より少なく
する(Q1 >Q2 )ものである。
部のうち、内部流体通路側のろう付け部位のフラックス
塗布量Q1 と、外部空気側のろう付け部位のフラックス
塗布量Q2 とを場合分けし、前者のフラックス塗布量Q
1 は、流体(冷媒)洩れの防止のために多くし、一方、
外部空気側のろう付け部位では局所的にろう付け不良が
発生しても熱交換器機能にほとんど支障がないことに着
目して、後者のフラックス塗布量Q2 をQ1より少なく
する(Q1 >Q2 )ものである。
【0009】具体的には、請求項1〜4記載の発明で
は、アルミニウム板材(12a、12b)をろう付けす
ることによりチューブ(12)を構成する熱交換器に用
いられるろう付け用アルミニウム板材であって、チュー
ブ(12)の内部流体通路側の表面(12k)に塗布し
た内側フラックス塗布層(34)と、チューブ(12)
の外部空気側の表面(12m)に塗布した外側フラック
ス塗布層(33)とを有し、内側フラックス塗布層(3
4)におけるフラックス塗布量をQ1 とし、外側フラッ
クス塗布層(33)におけるフラックス塗布量をQ2 と
したとき、Q1 >Q2 の関係に設定したろう付け用アル
ミニウム板材を特徴としている。
は、アルミニウム板材(12a、12b)をろう付けす
ることによりチューブ(12)を構成する熱交換器に用
いられるろう付け用アルミニウム板材であって、チュー
ブ(12)の内部流体通路側の表面(12k)に塗布し
た内側フラックス塗布層(34)と、チューブ(12)
の外部空気側の表面(12m)に塗布した外側フラック
ス塗布層(33)とを有し、内側フラックス塗布層(3
4)におけるフラックス塗布量をQ1 とし、外側フラッ
クス塗布層(33)におけるフラックス塗布量をQ2 と
したとき、Q1 >Q2 の関係に設定したろう付け用アル
ミニウム板材を特徴としている。
【0010】これによれば、従来のように、アルミニウ
ム板材の表面全体に、一律に、多めの量のフラックスを
塗布している場合に比較して、アルミニウム板材へのフ
ラックス塗布量を大幅に低減できる。その結果、ろう付
け後の熱交換器外面の洗浄工程を簡略化できると同時
に、洗浄廃液による環境汚染防止の対策負荷を軽減でき
る。
ム板材の表面全体に、一律に、多めの量のフラックスを
塗布している場合に比較して、アルミニウム板材へのフ
ラックス塗布量を大幅に低減できる。その結果、ろう付
け後の熱交換器外面の洗浄工程を簡略化できると同時
に、洗浄廃液による環境汚染防止の対策負荷を軽減でき
る。
【0011】請求項2に記載のごとく、内側フラックス
塗布層(34)および外側フラックス塗布層(33)
は、非腐食性フラックスをバインダーを用いて塗布する
のがよい。これによれば、非腐食性フラックスをバイン
ダーの働きによりアルミニウム表面に均一に塗布するこ
とができる。請求項3に記載のごとく、芯材層(30)
と、この芯材層(30)の片側にクラッドされた内側ろ
う材層(32)と、芯材層(30)の他の片側にクラッ
ドされた外側ろう材層(31)とを有し、内側フラック
ス塗布層(34)は内側ろう材層(32)上に塗布し、
外側フラックス塗布層(33)は外側ろう材層(31)
上に塗布すれば、アルミニウムクラッド材を用いるろう
付けにおいて、本発明は好適に実施できる。
塗布層(34)および外側フラックス塗布層(33)
は、非腐食性フラックスをバインダーを用いて塗布する
のがよい。これによれば、非腐食性フラックスをバイン
ダーの働きによりアルミニウム表面に均一に塗布するこ
とができる。請求項3に記載のごとく、芯材層(30)
と、この芯材層(30)の片側にクラッドされた内側ろ
う材層(32)と、芯材層(30)の他の片側にクラッ
ドされた外側ろう材層(31)とを有し、内側フラック
ス塗布層(34)は内側ろう材層(32)上に塗布し、
外側フラックス塗布層(33)は外側ろう材層(31)
上に塗布すれば、アルミニウムクラッド材を用いるろう
付けにおいて、本発明は好適に実施できる。
【0012】請求項4に記載のごとく、内側フラックス
塗布層(34)におけるフラックス塗布量Q1 は具体的
には6〜14g/m2 であり、外側フラックス塗布層
(33)におけるフラックス塗布量Q2 は具体的には3
〜7g/m2 である。次に、請求項5記載の発明では、
ろう付け用アルミニウム板材(12a、12b)にフラ
ックスを塗布してろう付けすることによりチューブ(1
2)を構成するとともに、チューブ(12)とチューブ
(12)の外側に位置するアウターフィン(13)とを
ろう付けする熱交換器の製造方法であって、フラックス
の塗布工程において、ろう付け用アルミニウム板材(1
2a、12b)のうち、チューブ(12)の内部流体通
路側の表面(12k)でのフラックス塗布量Q1 に比し
て、チューブ(12)の外部空気側の表面(12m)で
のフラックス塗布量Q2 を少なくする、熱交換器の製造
方法を特徴としている。
塗布層(34)におけるフラックス塗布量Q1 は具体的
には6〜14g/m2 であり、外側フラックス塗布層
(33)におけるフラックス塗布量Q2 は具体的には3
〜7g/m2 である。次に、請求項5記載の発明では、
ろう付け用アルミニウム板材(12a、12b)にフラ
ックスを塗布してろう付けすることによりチューブ(1
2)を構成するとともに、チューブ(12)とチューブ
(12)の外側に位置するアウターフィン(13)とを
ろう付けする熱交換器の製造方法であって、フラックス
の塗布工程において、ろう付け用アルミニウム板材(1
2a、12b)のうち、チューブ(12)の内部流体通
路側の表面(12k)でのフラックス塗布量Q1 に比し
て、チューブ(12)の外部空気側の表面(12m)で
のフラックス塗布量Q2 を少なくする、熱交換器の製造
方法を特徴としている。
【0013】これによると、前述の理由と同じ理由にて
アルミニウム板材へのフラックス塗布量を大幅に低減で
き、その結果、ろう付け後の熱交換器外面の洗浄工程の
簡略化、および洗浄廃液による環境汚染防止の対策負荷
を軽減できる。請求項6記載の発明では、芯材層(3
0)と、この芯材層(30)の片側の内側ろう材層(3
2)と、芯材層(30)の他の片側の外側ろう材層(3
1)とを有するろう付け用アルミニウム板材(12a、
12b)を用意し、このアルミニウム板材(12a、1
2b)をろう付けすることによりチューブ(12)を構
成する熱交換器の製造方法であって、アルミニウム板材
(12a、12b)のうち、チューブ(12)の内部流
体通路側に位置する内側ろう材層(32)の表面(12
k)にフラックスを塗布して内側フラックス塗布層(3
4)を形成し、チューブ(12)の外部空気側に位置す
る外側ろう材層(31)の表面(12m)にフラックス
を塗布して外側フラックス塗布層(33)を形成すると
ともに、内側フラックス塗布層(34)におけるフラッ
クス塗布量Q1 に比して、外側フラックス塗布層(3
3)におけるフラックス塗布量Q2 を少なくするフラッ
クス塗布工程と、アルミニウム板材(12a、12b)
をチューブ(12)の形状となるように組み付けるとと
もに、アルミニウム板材(12a、12b)とアウター
フィン(13、17)とを所定の組付体に組み付ける組
付工程と、アルミニウム板材(12a、12b)とアウ
ターフィン(13、17)との組付体を一体ろう付けす
るろう付け工程とを備える、熱交換器の製造方法を特徴
としている。
アルミニウム板材へのフラックス塗布量を大幅に低減で
き、その結果、ろう付け後の熱交換器外面の洗浄工程の
簡略化、および洗浄廃液による環境汚染防止の対策負荷
を軽減できる。請求項6記載の発明では、芯材層(3
0)と、この芯材層(30)の片側の内側ろう材層(3
2)と、芯材層(30)の他の片側の外側ろう材層(3
1)とを有するろう付け用アルミニウム板材(12a、
12b)を用意し、このアルミニウム板材(12a、1
2b)をろう付けすることによりチューブ(12)を構
成する熱交換器の製造方法であって、アルミニウム板材
(12a、12b)のうち、チューブ(12)の内部流
体通路側に位置する内側ろう材層(32)の表面(12
k)にフラックスを塗布して内側フラックス塗布層(3
4)を形成し、チューブ(12)の外部空気側に位置す
る外側ろう材層(31)の表面(12m)にフラックス
を塗布して外側フラックス塗布層(33)を形成すると
ともに、内側フラックス塗布層(34)におけるフラッ
クス塗布量Q1 に比して、外側フラックス塗布層(3
3)におけるフラックス塗布量Q2 を少なくするフラッ
クス塗布工程と、アルミニウム板材(12a、12b)
をチューブ(12)の形状となるように組み付けるとと
もに、アルミニウム板材(12a、12b)とアウター
フィン(13、17)とを所定の組付体に組み付ける組
付工程と、アルミニウム板材(12a、12b)とアウ
ターフィン(13、17)との組付体を一体ろう付けす
るろう付け工程とを備える、熱交換器の製造方法を特徴
としている。
【0014】この請求項6記載の発明においても、請求
項5記載の発明と同様の作用効果を発揮できる。請求項
7のごとくろう付け後に、チューブ(12)とアウター
フィン(13)の外表面に表面処理を行う場合に、本発
明では、フラックス塗布量が少ないので、ろう付け後の
洗浄工程を簡略化しても、フラックス残渣が僅少とな
り、表面処理を良好に行うことができる。つまり、洗浄
工程を簡略化しても、フラックス残渣による表面処理層
の剥がれといった不具合か発生しない。
項5記載の発明と同様の作用効果を発揮できる。請求項
7のごとくろう付け後に、チューブ(12)とアウター
フィン(13)の外表面に表面処理を行う場合に、本発
明では、フラックス塗布量が少ないので、ろう付け後の
洗浄工程を簡略化しても、フラックス残渣が僅少とな
り、表面処理を良好に行うことができる。つまり、洗浄
工程を簡略化しても、フラックス残渣による表面処理層
の剥がれといった不具合か発生しない。
【0015】請求項8のごとくチューブ(12)内にイ
ンナーフィン(12e、12f)を配置してチューブ
(12)と一体にろう付けするものにおいても、内側フ
ラックス塗布層(34)におけるフラックス塗布量Q1
が多いため、インナーフィン(12e、12f)をチュ
ーブ(12)側に良好にろう付けできる。そのため、イ
ンナーフィン(12e、12f)のろう付け不良による
チューブ耐圧強度の低下といった不具合を防止できる。
ンナーフィン(12e、12f)を配置してチューブ
(12)と一体にろう付けするものにおいても、内側フ
ラックス塗布層(34)におけるフラックス塗布量Q1
が多いため、インナーフィン(12e、12f)をチュ
ーブ(12)側に良好にろう付けできる。そのため、イ
ンナーフィン(12e、12f)のろう付け不良による
チューブ耐圧強度の低下といった不具合を防止できる。
【0016】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。まず、本発明方法を説明する前に、
本発明を適用するアルミニウム熱交換器として、車両用
空調装置の蒸発器を図1〜図4により説明する。蒸発器
10は冷凍サイクルの低圧側の気液2相冷媒を空調空気
から吸熱して蒸発させる冷房用熱交換器であって、その
熱交換用コア部11には、チューブ12とアウターフィ
ン13が備えられている。空調空気は熱交換用コア部1
1を図2の矢印A方向(図1の紙面垂直方向)に通過す
る。
基づいて説明する。まず、本発明方法を説明する前に、
本発明を適用するアルミニウム熱交換器として、車両用
空調装置の蒸発器を図1〜図4により説明する。蒸発器
10は冷凍サイクルの低圧側の気液2相冷媒を空調空気
から吸熱して蒸発させる冷房用熱交換器であって、その
熱交換用コア部11には、チューブ12とアウターフィ
ン13が備えられている。空調空気は熱交換用コア部1
1を図2の矢印A方向(図1の紙面垂直方向)に通過す
る。
【0018】チューブ12は図3に示すごとく2枚のア
ルミニウム板材12a、12bを1組として最中状に組
み合わせることにより断面偏平状の冷媒通路を構成する
ものである。ここで、チューブ12内の冷媒通路は、風
上側通路12cと風下側通路12dとに2分割され、こ
の各通路12c、12d内にそれぞれインナーフィン1
2e、12fが配置され、板材12a、12bに接合さ
れる。
ルミニウム板材12a、12bを1組として最中状に組
み合わせることにより断面偏平状の冷媒通路を構成する
ものである。ここで、チューブ12内の冷媒通路は、風
上側通路12cと風下側通路12dとに2分割され、こ
の各通路12c、12d内にそれぞれインナーフィン1
2e、12fが配置され、板材12a、12bに接合さ
れる。
【0019】なお、アウターフィン13およびインナー
フィン12e、12fはそれぞれ波状に折り曲げ加工さ
れたコルゲートフィンで構成されている。アウターフィ
ン13には、周知のルーバ13a(図3)が斜めに切り
起こし成形されている。このチューブ12を構成するア
ルミニウム板材12a、12bとインナーフィン12
e、12fとアウターフィン13とを図3のごとく交互
に積層して組付け、この組付体の積層方向のうち、一端
側(図1の最も左側)の部位には、エンドプレート14
とサイドプレート15が配置されている。これに対し
て、組付体の積層方向のうち、他端側(図1の最も右
側)の部位にはエンドプレート16およびジョイントプ
レート16′が配置され、さらに、その外側にアウター
フィン17を介してサイドプレート18が配置されてい
る。
フィン12e、12fはそれぞれ波状に折り曲げ加工さ
れたコルゲートフィンで構成されている。アウターフィ
ン13には、周知のルーバ13a(図3)が斜めに切り
起こし成形されている。このチューブ12を構成するア
ルミニウム板材12a、12bとインナーフィン12
e、12fとアウターフィン13とを図3のごとく交互
に積層して組付け、この組付体の積層方向のうち、一端
側(図1の最も左側)の部位には、エンドプレート14
とサイドプレート15が配置されている。これに対し
て、組付体の積層方向のうち、他端側(図1の最も右
側)の部位にはエンドプレート16およびジョイントプ
レート16′が配置され、さらに、その外側にアウター
フィン17を介してサイドプレート18が配置されてい
る。
【0020】図4はチューブ12を構成する各アルミニ
ウム板材12a、12bを示すもので、各アルミニウム
板材12a、12bの長手方向(図1、4の上下方向)
両端部にはそれぞれ椀状のタンク部12g、12hが一
体に突出成形され、上記の組付状態では、隣接するタン
ク部12g、12hの頂部が互いに当接する。そして、
このタンク部12g、12hの頂部にはそれぞれ連通孔
12i、12jが開けてあるので、この連通孔12i、
12jにより隣接のタンク部同志を連通させることがで
きる。
ウム板材12a、12bを示すもので、各アルミニウム
板材12a、12bの長手方向(図1、4の上下方向)
両端部にはそれぞれ椀状のタンク部12g、12hが一
体に突出成形され、上記の組付状態では、隣接するタン
ク部12g、12hの頂部が互いに当接する。そして、
このタンク部12g、12hの頂部にはそれぞれ連通孔
12i、12jが開けてあるので、この連通孔12i、
12jにより隣接のタンク部同志を連通させることがで
きる。
【0021】また、左右の両側のエンドプレート14、
16の長手方向(図1上下方向)両端部にもそれぞれ椀
状のタンク部14a、14b、16a、16bが一体に
突出成形され、このタンク部14a、14b、16a、
16bの頂部にもそれぞれ連通孔(図示せず)が開けて
あり、この連通孔によりタンク部14a、14b、16
a、16bは隣接するアルミニウム板材12a、12b
のタンク部12g、12hと連通するようになってい
る。
16の長手方向(図1上下方向)両端部にもそれぞれ椀
状のタンク部14a、14b、16a、16bが一体に
突出成形され、このタンク部14a、14b、16a、
16bの頂部にもそれぞれ連通孔(図示せず)が開けて
あり、この連通孔によりタンク部14a、14b、16
a、16bは隣接するアルミニウム板材12a、12b
のタンク部12g、12hと連通するようになってい
る。
【0022】なお、チューブ12を構成する各アルミニ
ウム板材12a、12bのタンク部12g、12hのう
ち、組付体の積層方向(図1左右方向)の特定部位で
は、タンク部の連通孔を廃止して隣接のタンク部同志の
連通を遮断して、冷媒流れの通路を積層方向で所定間隔
毎に蛇行させるようにしてある。また、積層方向左側の
エンドプレート14とサイドプレート15との間にも、
図1の上下方向に延びる冷媒通路が構成されるが、この
冷媒通路内にはインナーフィンを配置していない。
ウム板材12a、12bのタンク部12g、12hのう
ち、組付体の積層方向(図1左右方向)の特定部位で
は、タンク部の連通孔を廃止して隣接のタンク部同志の
連通を遮断して、冷媒流れの通路を積層方向で所定間隔
毎に蛇行させるようにしてある。また、積層方向左側の
エンドプレート14とサイドプレート15との間にも、
図1の上下方向に延びる冷媒通路が構成されるが、この
冷媒通路内にはインナーフィンを配置していない。
【0023】図1の右側のエンドプレート16にはジョ
イントプレート16′が接合され、このジョイントプレ
ート16′の下部に、エンドプレート16の下側タンク
部16aと連通するように入口パイプ19が接合され、
また、ジョイントプレート16′の上部に、エンドプレ
ート16の上側タンク部16bと連通するように出口パ
イプ20が接合されている。
イントプレート16′が接合され、このジョイントプレ
ート16′の下部に、エンドプレート16の下側タンク
部16aと連通するように入口パイプ19が接合され、
また、ジョイントプレート16′の上部に、エンドプレ
ート16の上側タンク部16bと連通するように出口パ
イプ20が接合されている。
【0024】図示しない膨張弁にて減圧された低温低圧
の気液2相冷媒は、入口パイプ19を経て下側タンク部
16aに流入し、蒸発器10のチューブ12により構成
される冷媒通路およびエンドプレート14とサイドプレ
ート15との間に構成される冷媒通路を冷媒が通過する
間に、インナーフィン12e、12f、アルミニウム板
材12a、12b、アウターフィン13、17等を介し
て空調空気から吸熱して冷媒が蒸発する。
の気液2相冷媒は、入口パイプ19を経て下側タンク部
16aに流入し、蒸発器10のチューブ12により構成
される冷媒通路およびエンドプレート14とサイドプレ
ート15との間に構成される冷媒通路を冷媒が通過する
間に、インナーフィン12e、12f、アルミニウム板
材12a、12b、アウターフィン13、17等を介し
て空調空気から吸熱して冷媒が蒸発する。
【0025】そして、この冷媒通路で蒸発を終えたガス
冷媒は右側のエンドプレート16の上側タンク部16b
に集合し、ここから出口パイプ20を通して外部へ流出
する。なお、入口パイプ19と出口パイプ20の先端部
はブロックジョイント21により一体に保持され、Oリ
ング22、23を用いて気密に膨張弁の冷媒通路に接続
される。
冷媒は右側のエンドプレート16の上側タンク部16b
に集合し、ここから出口パイプ20を通して外部へ流出
する。なお、入口パイプ19と出口パイプ20の先端部
はブロックジョイント21により一体に保持され、Oリ
ング22、23を用いて気密に膨張弁の冷媒通路に接続
される。
【0026】次に、図5はチューブ12を構成するアル
ミニウム板材12a、12bの具体的仕様を例示するも
のであって、この板材12a、12bはろう材を表裏両
面にクラッドしたアルミニウムブレージングシートであ
り、芯材層30と外側ろう材層31と内側ろう材層32
とからなる。さらに、外側ろう材層31の表面には外側
フラックス塗布層33を形成し、また、内側ろう材層3
2の表面には内側フラックス塗布層34を形成する。
ミニウム板材12a、12bの具体的仕様を例示するも
のであって、この板材12a、12bはろう材を表裏両
面にクラッドしたアルミニウムブレージングシートであ
り、芯材層30と外側ろう材層31と内側ろう材層32
とからなる。さらに、外側ろう材層31の表面には外側
フラックス塗布層33を形成し、また、内側ろう材層3
2の表面には内側フラックス塗布層34を形成する。
【0027】上記芯材層30は例えば、A3003から
なり、この芯材層30の両面に、例えば、A4045か
らなる外側、内側のろう材層31、32をクラッドして
いる。この両面クラッド材の板厚は例えば0.6mm程
度である。なお、本例では、外側ろう材層31には犠牲
腐食陽極材としてのZnを1.5〜2.5wt%含有さ
せている。
なり、この芯材層30の両面に、例えば、A4045か
らなる外側、内側のろう材層31、32をクラッドして
いる。この両面クラッド材の板厚は例えば0.6mm程
度である。なお、本例では、外側ろう材層31には犠牲
腐食陽極材としてのZnを1.5〜2.5wt%含有さ
せている。
【0028】そして、この両面クラッド材を図4に示す
所定形状にプレス成形した後に、両面クラッド材のろう
材層31、32の表面に非腐食性フラックスをバイダー
を用いて塗布することよりフラックス塗布層33、34
を形成している。エンドプレート14、16およびジョ
イントプレート16′も、チューブ用アルミニウム板材
12a、12bと同様の両面クラッド材で構成され、そ
して、外側ろう材層の表面には外側フラックス塗布層を
形成し、また、内側ろう材層の表面には内側フラックス
塗布層を形成する。
所定形状にプレス成形した後に、両面クラッド材のろう
材層31、32の表面に非腐食性フラックスをバイダー
を用いて塗布することよりフラックス塗布層33、34
を形成している。エンドプレート14、16およびジョ
イントプレート16′も、チューブ用アルミニウム板材
12a、12bと同様の両面クラッド材で構成され、そ
して、外側ろう材層の表面には外側フラックス塗布層を
形成し、また、内側ろう材層の表面には内側フラックス
塗布層を形成する。
【0029】また、左右のサイドプレート15、18
は、ろう付け側の片面のみにろう材をクラッドした片面
クラッド材でよい。また、入口パイプ19および出口パ
イプ20の端面を閉塞するキャップ部材19a、20a
もろう付け側の片面のみにろう材をクラッドした片面ク
ラッド材でよい。これらの片面クラッド材においても、
片面ろう材層の表面にフラックス塗布層を形成する。
は、ろう付け側の片面のみにろう材をクラッドした片面
クラッド材でよい。また、入口パイプ19および出口パ
イプ20の端面を閉塞するキャップ部材19a、20a
もろう付け側の片面のみにろう材をクラッドした片面ク
ラッド材でよい。これらの片面クラッド材においても、
片面ろう材層の表面にフラックス塗布層を形成する。
【0030】一方、アウターフィン13、17はろう材
をクラッドしてないアルミニウムベア材(例えば、A3
003)からなる。アウターフィン13、17において
も犠牲腐食陽極材としてのZnを0.2〜0.6wt%
含有させている。アウターフィン13、17の板厚は例
えば0.1mm程度である。インナーフィン12e、1
2fもろう材をクラッドしてないアルミニウムベア材
(例えば、A3004)からなり、その板厚は例えば
0.1mm程度である。また、入口パイプ19および出
口パイプ20も同様にろう材をクラッドしてないアルミ
ニウムベア材(例えば、A3003)からなる。
をクラッドしてないアルミニウムベア材(例えば、A3
003)からなる。アウターフィン13、17において
も犠牲腐食陽極材としてのZnを0.2〜0.6wt%
含有させている。アウターフィン13、17の板厚は例
えば0.1mm程度である。インナーフィン12e、1
2fもろう材をクラッドしてないアルミニウムベア材
(例えば、A3004)からなり、その板厚は例えば
0.1mm程度である。また、入口パイプ19および出
口パイプ20も同様にろう材をクラッドしてないアルミ
ニウムベア材(例えば、A3003)からなる。
【0031】なお、サイドプレート15、18およびキ
ャップ部材19a、20aでは、片面クラッド材を所定
形状にプレス成形した後に、片面クラッド材のろう材層
側の表面に非腐食性フラックスを塗布してフラックス塗
布層を形成する。次に、本実施形態のアルミニウム熱交
換器(蒸発器10)の製造方法について具体的に説明す
る。 (1)熱交換器構成部品の成形工程 チューブ12を構成するアルミニウム板材12a、12
b、エンドプレート14、16、およびジョイントプレ
ート16′を両面クラッド材にて所定形状にプレス成形
する。また、アウターフィン13、17およびインナー
フィン12e、12fをアルミニウムベア材にて所定の
波形状に成形する。また、サイドプレート15、18、
キャップ部材19a、20aを片面クラッド材にて所定
形状にプレス成形する。さらに、出入口パイプ19、2
0をアルミニウムベア材にて所定形状に成形する。 (2)熱交換器構成部品へのフラックス塗布工程 フラックス塗布液の準備 ・フラックス:フッ化物系の非腐食性フラックスを用い
る。
ャップ部材19a、20aでは、片面クラッド材を所定
形状にプレス成形した後に、片面クラッド材のろう材層
側の表面に非腐食性フラックスを塗布してフラックス塗
布層を形成する。次に、本実施形態のアルミニウム熱交
換器(蒸発器10)の製造方法について具体的に説明す
る。 (1)熱交換器構成部品の成形工程 チューブ12を構成するアルミニウム板材12a、12
b、エンドプレート14、16、およびジョイントプレ
ート16′を両面クラッド材にて所定形状にプレス成形
する。また、アウターフィン13、17およびインナー
フィン12e、12fをアルミニウムベア材にて所定の
波形状に成形する。また、サイドプレート15、18、
キャップ部材19a、20aを片面クラッド材にて所定
形状にプレス成形する。さらに、出入口パイプ19、2
0をアルミニウムベア材にて所定形状に成形する。 (2)熱交換器構成部品へのフラックス塗布工程 フラックス塗布液の準備 ・フラックス:フッ化物系の非腐食性フラックスを用い
る。
【0032】具体的には、KAlF4 とK3 AlF6 と
の混合物(モル比で、KAlF4:90に対してK3 A
lF6 :10)、あるいはK2 AlF5 を用いる。 ・バインダー:アクリル樹脂を主成分とする水溶液で、
その具体的組成の一例を次に示す。 (アクリル樹脂・3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノール・ジメチルエタノールアミン・水)このバインダ
ーはフラックスをアルミニウム表面に一様に付着させる
ためのものであり、そのために塗料のような粘着性をあ
る程度有しており、かつろう付け温度より低い温度(例
えば、300〜450°C)で蒸発して、ろう付けの妨
げにならないものがよい。上記アクリル樹脂はこれらの
物性を満足するものである。
の混合物(モル比で、KAlF4:90に対してK3 A
lF6 :10)、あるいはK2 AlF5 を用いる。 ・バインダー:アクリル樹脂を主成分とする水溶液で、
その具体的組成の一例を次に示す。 (アクリル樹脂・3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノール・ジメチルエタノールアミン・水)このバインダ
ーはフラックスをアルミニウム表面に一様に付着させる
ためのものであり、そのために塗料のような粘着性をあ
る程度有しており、かつろう付け温度より低い温度(例
えば、300〜450°C)で蒸発して、ろう付けの妨
げにならないものがよい。上記アクリル樹脂はこれらの
物性を満足するものである。
【0033】・溶剤:水 ・レベリング剤:3−メトキシ−3−メチル−1−ブタ
ノール(溶液中へのフラックスの均一な分散、安定化に
寄与) 以上のフラックス、バインダー、およびレベリング剤を
溶剤としての水に溶かして、フラックス塗布液(バイン
ダーフラックス水溶液)を作る。
ノール(溶液中へのフラックスの均一な分散、安定化に
寄与) 以上のフラックス、バインダー、およびレベリング剤を
溶剤としての水に溶かして、フラックス塗布液(バイン
ダーフラックス水溶液)を作る。
【0034】ここで、フラックス塗布液として、フラッ
クス濃度を高めにした第1フラックス塗布液と、この第
1フラックス塗布液よりフラックス濃度を所定量低くし
た第2フラックス塗布液とを予め作っておく。 フラックス塗布工程 チューブ12を構成するアルミニウム板材12a、12
bのうち、インナーフィン12e、12f側(冷媒通路
12c、12d側)に位置する内側ろう材層32の表面
12k(図4参照)を、常温下で上記のフラックス濃度
を高めにした第1フラックス塗布液に所定時間浸漬す
る。そして、アルミニウム板材12a、12bのうち、
アウターフィン13側(空気側)に位置する外側ろう材
層32の表面12m(図4参照)については、常温下で
上記のフラックス濃度を低めにした第2フラックス塗布
液に所定時間浸漬する。
クス濃度を高めにした第1フラックス塗布液と、この第
1フラックス塗布液よりフラックス濃度を所定量低くし
た第2フラックス塗布液とを予め作っておく。 フラックス塗布工程 チューブ12を構成するアルミニウム板材12a、12
bのうち、インナーフィン12e、12f側(冷媒通路
12c、12d側)に位置する内側ろう材層32の表面
12k(図4参照)を、常温下で上記のフラックス濃度
を高めにした第1フラックス塗布液に所定時間浸漬す
る。そして、アルミニウム板材12a、12bのうち、
アウターフィン13側(空気側)に位置する外側ろう材
層32の表面12m(図4参照)については、常温下で
上記のフラックス濃度を低めにした第2フラックス塗布
液に所定時間浸漬する。
【0035】一方、サイドプレート15およびキャップ
部材19a、20aについてはろう材がクラッドされた
片面のみを上記第1フラックス塗布液に浸漬する。ま
た、サイドプレート18は、アウターフィン17と接合
される、ろう材がクラッドされた片面のみを上記第2フ
ラックス塗布液に浸漬する。また、エンドプレート1
4、16については、アルミニウム板材12a、12b
と同様に、プレート15、16′と接合される片側のろ
う材層の表面を上記第1フラックス塗布液に浸漬し、ア
ウターフィン13側(空気側)に位置する他の片側のろ
う材層の表面を上記第2フラックス塗布液に浸漬する。
部材19a、20aについてはろう材がクラッドされた
片面のみを上記第1フラックス塗布液に浸漬する。ま
た、サイドプレート18は、アウターフィン17と接合
される、ろう材がクラッドされた片面のみを上記第2フ
ラックス塗布液に浸漬する。また、エンドプレート1
4、16については、アルミニウム板材12a、12b
と同様に、プレート15、16′と接合される片側のろ
う材層の表面を上記第1フラックス塗布液に浸漬し、ア
ウターフィン13側(空気側)に位置する他の片側のろ
う材層の表面を上記第2フラックス塗布液に浸漬する。
【0036】また、ジョイントプレート16′について
は、その両面(内側ろう材層および外側ろう材層の表
面)を上記第1フラックス塗布液に浸漬する。次に、フ
ラックス塗布液への浸漬を終えた各アルミニウム部品
を、100〜150°Cの加熱温度に設定した乾燥炉内
に所定時間(例えば、5〜10分程度)搬入して、フラ
ックス塗布液の乾燥を行う。この乾燥工程では、溶剤
(水)およびレベリング剤が蒸発するとともに、バイン
ダーがアルミニウム表面に固着するので、フラックス塗
布液(バインダーフラックス水溶液)中のフラックス成
分をムラなく均一に、かつ、確実にアルミニウム表面に
固着できる。
は、その両面(内側ろう材層および外側ろう材層の表
面)を上記第1フラックス塗布液に浸漬する。次に、フ
ラックス塗布液への浸漬を終えた各アルミニウム部品
を、100〜150°Cの加熱温度に設定した乾燥炉内
に所定時間(例えば、5〜10分程度)搬入して、フラ
ックス塗布液の乾燥を行う。この乾燥工程では、溶剤
(水)およびレベリング剤が蒸発するとともに、バイン
ダーがアルミニウム表面に固着するので、フラックス塗
布液(バインダーフラックス水溶液)中のフラックス成
分をムラなく均一に、かつ、確実にアルミニウム表面に
固着できる。
【0037】そして、アルミニウム表面に固着したバイ
ンダーは、後述のろう付け工程において昇温され蒸発す
るまで、各アルミニウム部品表面にフラックス成分を保
持して、フラックス成分の脱落を防止する。ここで、各
アルミニウム部品表面へのフラックス塗布量について述
べると、まず、チューブ用アルミニウム板材12a、1
2bでは、そのインナーフィン側に位置する内側ろう材
層32の表面12kにおけるフラックス塗布量Q1 は、
上記第1フラックス塗布液への浸漬により、6〜14g
/m2 程度となる。
ンダーは、後述のろう付け工程において昇温され蒸発す
るまで、各アルミニウム部品表面にフラックス成分を保
持して、フラックス成分の脱落を防止する。ここで、各
アルミニウム部品表面へのフラックス塗布量について述
べると、まず、チューブ用アルミニウム板材12a、1
2bでは、そのインナーフィン側に位置する内側ろう材
層32の表面12kにおけるフラックス塗布量Q1 は、
上記第1フラックス塗布液への浸漬により、6〜14g
/m2 程度となる。
【0038】一方、チューブ用アルミニウム板材12
a、12bのアウターフィン側に位置する外側ろう材層
31の表面12mにおけるフラックス塗布量Q2 は、上
記第2フラックス塗布液への浸漬により、3〜7g/m
2 に半減する。同様に、エンドプレート14、16にお
いても、プレート15、16′側の片面におけるフラッ
クス塗布量は第1フラックス塗布液への浸漬により6〜
14g/m2 程度となり、アウターフィン側の他の片面
のフラックス塗布量は上記第2フラックス塗布液への浸
漬により3〜7g/m2 程度となる。
a、12bのアウターフィン側に位置する外側ろう材層
31の表面12mにおけるフラックス塗布量Q2 は、上
記第2フラックス塗布液への浸漬により、3〜7g/m
2 に半減する。同様に、エンドプレート14、16にお
いても、プレート15、16′側の片面におけるフラッ
クス塗布量は第1フラックス塗布液への浸漬により6〜
14g/m2 程度となり、アウターフィン側の他の片面
のフラックス塗布量は上記第2フラックス塗布液への浸
漬により3〜7g/m2 程度となる。
【0039】また、サイドプレート15およびキャップ
部材19a、20aの片面のろう材層表面におけるフラ
ックス塗布量は、それぞれ、上記第1フラックス塗布液
への浸漬により6〜14g/m2 程度となる。また、ジ
ョイントプレート16′については、その両面のろう材
層表面におけるフラックス塗布量が上記第1フラックス
塗布液への浸漬により6〜14g/m 2 程度となる。ま
た、サイドプレート18はアウターフィン17側(空気
側)に位置する片側のろう材層表面におけるフラックス
塗布量は、上記第2フラックス塗布液への浸漬により3
〜7g/m2 程度となる。
部材19a、20aの片面のろう材層表面におけるフラ
ックス塗布量は、それぞれ、上記第1フラックス塗布液
への浸漬により6〜14g/m2 程度となる。また、ジ
ョイントプレート16′については、その両面のろう材
層表面におけるフラックス塗布量が上記第1フラックス
塗布液への浸漬により6〜14g/m 2 程度となる。ま
た、サイドプレート18はアウターフィン17側(空気
側)に位置する片側のろう材層表面におけるフラックス
塗布量は、上記第2フラックス塗布液への浸漬により3
〜7g/m2 程度となる。
【0040】因みに、バインダーを用いない、スプレー
噴霧式による従来のフラックス塗布方法によると、フラ
ックス塗布量が20〜30g/m2 程度と大幅に大きな
値であった。 (3)熱交換器組付工程 上記した各部品を図1〜3に示す状態に組付ける。この
組付体の組付状態は図示しない適宜の治具にて保持す
る。 (4)ろう付け工程 上記組付体を治具にて保持してろう付け用加熱炉内に搬
入して、熱交換器の各部品間を一体ろう付けする。
噴霧式による従来のフラックス塗布方法によると、フラ
ックス塗布量が20〜30g/m2 程度と大幅に大きな
値であった。 (3)熱交換器組付工程 上記した各部品を図1〜3に示す状態に組付ける。この
組付体の組付状態は図示しない適宜の治具にて保持す
る。 (4)ろう付け工程 上記組付体を治具にて保持してろう付け用加熱炉内に搬
入して、熱交換器の各部品間を一体ろう付けする。
【0041】ここで、ろう付け条件の具体例としては、
ろう付け用加熱炉内雰囲気をN2 ガス(または不活性ガ
ス)雰囲気とし、ろう付け温度を595°C〜600°
Cとし、ろう付け時間を約5分とする。チューブ用アル
ミニウム板材12a、12b等の表面に形成されたフラ
ックス塗布層33、34のうち、バインダー成分は上記
組付体がろう付け温度まで昇温する過程において蒸発
し、飛散するので、ろう付け作用には何ら妨げとならな
い。一方、フラックス塗布層33、34のうち、非腐食
性フラックス成分はろう付け温度において溶融状態(液
体状態)となって、各部品間の接合面に均一に行き渡る
ので、各部品間の接合面の酸化皮膜の除去並びにアルミ
ニウム表面の再酸化防止を良好に行うことができ、各部
品間を良好にろう付けすることができる。
ろう付け用加熱炉内雰囲気をN2 ガス(または不活性ガ
ス)雰囲気とし、ろう付け温度を595°C〜600°
Cとし、ろう付け時間を約5分とする。チューブ用アル
ミニウム板材12a、12b等の表面に形成されたフラ
ックス塗布層33、34のうち、バインダー成分は上記
組付体がろう付け温度まで昇温する過程において蒸発
し、飛散するので、ろう付け作用には何ら妨げとならな
い。一方、フラックス塗布層33、34のうち、非腐食
性フラックス成分はろう付け温度において溶融状態(液
体状態)となって、各部品間の接合面に均一に行き渡る
ので、各部品間の接合面の酸化皮膜の除去並びにアルミ
ニウム表面の再酸化防止を良好に行うことができ、各部
品間を良好にろう付けすることができる。
【0042】ところで、本実施形態では、熱交換器組付
工程の後に、組付体の全体にフラックスを塗布するとい
うことをせずに、また、表面積が熱交換器部品の中で最
大となるフィン15にフラックスを塗布せず、比較的表
面積の小さい、フラックス塗布の必要な部品のみ(チュ
ーブ用アルミニウム板材12a、12b、エンドプレー
ト14、16、ジョイントプレート16′、サイドプレ
ート15、18、キャップ部材19a、20a)に対し
てのみ、それ単独の状態にてフラックス塗布を行ってい
るから、フラックス使用量を減少できる。
工程の後に、組付体の全体にフラックスを塗布するとい
うことをせずに、また、表面積が熱交換器部品の中で最
大となるフィン15にフラックスを塗布せず、比較的表
面積の小さい、フラックス塗布の必要な部品のみ(チュ
ーブ用アルミニウム板材12a、12b、エンドプレー
ト14、16、ジョイントプレート16′、サイドプレ
ート15、18、キャップ部材19a、20a)に対し
てのみ、それ単独の状態にてフラックス塗布を行ってい
るから、フラックス使用量を減少できる。
【0043】さらには、フラックス塗布の必要な部品の
うち、大部分を占めるチューブ用アルミニウム板材12
a、12bにおいて、インナーフィン側表面12kのフ
ラックス塗布量Q1 (6〜14g/m2 程度)に比して
アウターフィン側表面12mのフラックス塗布量Q2 を
3〜7g/m2 に半減しているから、フラックス使用量
を大幅に減少できる。
うち、大部分を占めるチューブ用アルミニウム板材12
a、12bにおいて、インナーフィン側表面12kのフ
ラックス塗布量Q1 (6〜14g/m2 程度)に比して
アウターフィン側表面12mのフラックス塗布量Q2 を
3〜7g/m2 に半減しているから、フラックス使用量
を大幅に減少できる。
【0044】その結果、ろう付け後のフラックス残渣除
去のための洗浄工程を廃止したり、また、洗浄工程を実
施する場合でも、その洗浄(水洗、酸洗い等)工程を著
しく簡略化(短時間化)でき、洗浄廃液による環境汚染
防止の対策負荷を著しく軽減できる。そして、上記のご
とくフラックス塗布量Q1 >フラックス塗布量Q2 の関
係に設定しても、以下の理由から、何ら不具合は生じな
い。
去のための洗浄工程を廃止したり、また、洗浄工程を実
施する場合でも、その洗浄(水洗、酸洗い等)工程を著
しく簡略化(短時間化)でき、洗浄廃液による環境汚染
防止の対策負荷を著しく軽減できる。そして、上記のご
とくフラックス塗布量Q1 >フラックス塗布量Q2 の関
係に設定しても、以下の理由から、何ら不具合は生じな
い。
【0045】すなわち、チューブ用アルミニウム板材1
2a、12bにおいて、インナーフィン側表面12kで
は、2枚の板材12a、12b相互の接合面(図3に示
すセンターリブ12n、外周リブ12pの部位)での接
合、および2枚の板材12a、12bとインナーフィン
12e、12fとの接合を確実に行う必要があるが、本
実施形態によると、多めに設定した塗布量Q1 を持つ内
側フラックス層34によりインナーフィン側表面12k
におけるろう付け性を良好に確保できるので、上記部位
での接合を確実に行うことができる。
2a、12bにおいて、インナーフィン側表面12kで
は、2枚の板材12a、12b相互の接合面(図3に示
すセンターリブ12n、外周リブ12pの部位)での接
合、および2枚の板材12a、12bとインナーフィン
12e、12fとの接合を確実に行う必要があるが、本
実施形態によると、多めに設定した塗布量Q1 を持つ内
側フラックス層34によりインナーフィン側表面12k
におけるろう付け性を良好に確保できるので、上記部位
での接合を確実に行うことができる。
【0046】従って、板材12a、12bのインナーフ
ィン側表面12kの接合部からの外部への冷媒洩れ、あ
るいは冷媒通路12c、12d間の内部冷媒洩れ等の不
具合を防止できる。また、インナーフィン12e、12
fはチューブ12の耐圧強度を担う役割をも果たしてお
り、そのため、インナーフィン12e、12fの接合不
良はチューブ耐圧強度の低下を招くことになるが、この
チューブ耐圧強度の低下(ひいては熱交換器破損の原因
となる)という不具合も確実に防止できる。同時に、イ
ンナーフィン12e、12fの接合不良による冷媒側の
伝熱性能の低下も防止できる。
ィン側表面12kの接合部からの外部への冷媒洩れ、あ
るいは冷媒通路12c、12d間の内部冷媒洩れ等の不
具合を防止できる。また、インナーフィン12e、12
fはチューブ12の耐圧強度を担う役割をも果たしてお
り、そのため、インナーフィン12e、12fの接合不
良はチューブ耐圧強度の低下を招くことになるが、この
チューブ耐圧強度の低下(ひいては熱交換器破損の原因
となる)という不具合も確実に防止できる。同時に、イ
ンナーフィン12e、12fの接合不良による冷媒側の
伝熱性能の低下も防止できる。
【0047】一方、チューブ用アルミニウム板材12
a、12bにおいて、アウターフィン側表面12mで
は、フラックス塗布量Q2 を上記塗布量Q1 に比して半
減しているから、ろう付け性の低下を招き、その結果、
アウターフィン側表面12mで局所的に接合不良を発生
する可能性がある。しかし、アウターフィン13、17
はチューブ12の耐圧強度に関与しない部材であり、か
つ、冷媒洩れにも関与しない部材であるから、アウター
フィン側表面12mでの局所的な接合不良は、部分的に
熱伝導不良の箇所が生じるのみで、熱交換器破損や冷媒
洩れといった重大な故障につながることはない。
a、12bにおいて、アウターフィン側表面12mで
は、フラックス塗布量Q2 を上記塗布量Q1 に比して半
減しているから、ろう付け性の低下を招き、その結果、
アウターフィン側表面12mで局所的に接合不良を発生
する可能性がある。しかし、アウターフィン13、17
はチューブ12の耐圧強度に関与しない部材であり、か
つ、冷媒洩れにも関与しない部材であるから、アウター
フィン側表面12mでの局所的な接合不良は、部分的に
熱伝導不良の箇所が生じるのみで、熱交換器破損や冷媒
洩れといった重大な故障につながることはない。
【0048】なお、チューブ用アルミニウム板材12
a、12bのアウターフィン側表面12mのうち、タン
ク接合面12q(図4(c))は確実に接合して冷媒洩
れを防止する必要のある部位であるが、このタンク接合
面12qの部位には、ろう付け時に隣接する2枚のアル
ミニウム板材12a、12bの両方のタンク部から溶融
フラックスが表面張力により供給される。
a、12bのアウターフィン側表面12mのうち、タン
ク接合面12q(図4(c))は確実に接合して冷媒洩
れを防止する必要のある部位であるが、このタンク接合
面12qの部位には、ろう付け時に隣接する2枚のアル
ミニウム板材12a、12bの両方のタンク部から溶融
フラックスが表面張力により供給される。
【0049】その結果、タンク接合面12qの部位には
インナーフィン側表面12kの塗布量Q1 と実質的に同
等のフラックス量を確保できるので、アウターフィン側
表面12mのフラックス塗布量Q2 を少なくしても、タ
ンク接合面12qは確実に接合できる。 (5)表面処理工程 この表面処理は具体的には、例えば、クロメート処理液
中に熱交換器(蒸発器10)を所定時間(例えば、2分
程度)浸漬して、熱交換器表面全体にクロメート処理液
を塗布し、乾燥することにより、熱交換器表面全体にク
ロメート皮膜を形成する。ここで、クロメート皮膜のク
ロム付着量は、例えば100mg/m2程度が好まし
い。このクロメート皮膜の形成により熱交換器の耐食性
を向上させることができる。
インナーフィン側表面12kの塗布量Q1 と実質的に同
等のフラックス量を確保できるので、アウターフィン側
表面12mのフラックス塗布量Q2 を少なくしても、タ
ンク接合面12qは確実に接合できる。 (5)表面処理工程 この表面処理は具体的には、例えば、クロメート処理液
中に熱交換器(蒸発器10)を所定時間(例えば、2分
程度)浸漬して、熱交換器表面全体にクロメート処理液
を塗布し、乾燥することにより、熱交換器表面全体にク
ロメート皮膜を形成する。ここで、クロメート皮膜のク
ロム付着量は、例えば100mg/m2程度が好まし
い。このクロメート皮膜の形成により熱交換器の耐食性
を向上させることができる。
【0050】さらに、蒸発器10の場合は、このクロメ
ート皮膜を下地として、その表面上に親水皮膜を形成す
る。この親水皮膜は凝縮水の排水性向上を目的とするも
のであって、臭気防止等を目的として防カビ材等も混入
される。 (他の実施形態)本発明は上記の一実施形態に限定さる
ことなく、種々変形可能であり、以下その変形例につい
て述べる。
ート皮膜を下地として、その表面上に親水皮膜を形成す
る。この親水皮膜は凝縮水の排水性向上を目的とするも
のであって、臭気防止等を目的として防カビ材等も混入
される。 (他の実施形態)本発明は上記の一実施形態に限定さる
ことなく、種々変形可能であり、以下その変形例につい
て述べる。
【0051】フラックス塗布工程において上記の一実
施形態では、フラックス濃度を高めにした第1フラック
ス塗布液と、フラックス濃度を低くした第2フラックス
塗布液とを予め作っておき、チューブ用アルミニウム板
材12a、12bのインナーフィン側表面12kは、上
記第1フラックス塗布液へ浸漬し、また、チューブ用ア
ルミニウム板材12a、12bのアウターフィン側表面
12mは上記第2フラックス塗布液へ浸漬することによ
り、フラックス塗布量Q1 >フラックス塗布量Q2 の関
係を設定しているが、フラックス濃度が1種類のフラッ
クス塗布液だけ用意し、アウターフィン側表面12mへ
のフラックス塗布回数を1回とし、インナーフィン側表
面12kはフラックス塗布回数を2回とすることによ
り、Q1 >Q2 の関係を設定してもよい。
施形態では、フラックス濃度を高めにした第1フラック
ス塗布液と、フラックス濃度を低くした第2フラックス
塗布液とを予め作っておき、チューブ用アルミニウム板
材12a、12bのインナーフィン側表面12kは、上
記第1フラックス塗布液へ浸漬し、また、チューブ用ア
ルミニウム板材12a、12bのアウターフィン側表面
12mは上記第2フラックス塗布液へ浸漬することによ
り、フラックス塗布量Q1 >フラックス塗布量Q2 の関
係を設定しているが、フラックス濃度が1種類のフラッ
クス塗布液だけ用意し、アウターフィン側表面12mへ
のフラックス塗布回数を1回とし、インナーフィン側表
面12kはフラックス塗布回数を2回とすることによ
り、Q1 >Q2 の関係を設定してもよい。
【0052】フラックス塗布の方法は、フラックス塗
布液への浸漬でなく、ハケ、スプレー等を使用して塗っ
てもよい。また、フラックス塗布の方法として、アルミ
ニウム板材を複数のローラ間に通過させながらフラック
ス塗布液の塗布を行う、ロールコータ法を用いてもよ
い。これらの場合も、インナーフィン側表面12kにつ
いては、2回塗布(重ね塗り)を行えばよい。
布液への浸漬でなく、ハケ、スプレー等を使用して塗っ
てもよい。また、フラックス塗布の方法として、アルミ
ニウム板材を複数のローラ間に通過させながらフラック
ス塗布液の塗布を行う、ロールコータ法を用いてもよ
い。これらの場合も、インナーフィン側表面12kにつ
いては、2回塗布(重ね塗り)を行えばよい。
【0053】上記の一実施形態ではチューブ用アルミ
ニウム板材12a、12bのインナーフィン側表面12
kの全面およびアウターフィン側表面12mの全面にフ
ラックス塗布を行う場合について説明したが、例えば、
2枚のチューブ用アルミニウム板材12a、12b相互
で必ず、接合する必要のある部位(センターリブ12
n、外周リブ12pおよびタンク接合面12q)だけに
フラックス塗布を行って、フィン接合面の部位にはフラ
ックスを塗布せず、その代わりにインナーフィン12
e、12fおよびアウターフィン13にフラックスを塗
布するようにしてもよい。
ニウム板材12a、12bのインナーフィン側表面12
kの全面およびアウターフィン側表面12mの全面にフ
ラックス塗布を行う場合について説明したが、例えば、
2枚のチューブ用アルミニウム板材12a、12b相互
で必ず、接合する必要のある部位(センターリブ12
n、外周リブ12pおよびタンク接合面12q)だけに
フラックス塗布を行って、フィン接合面の部位にはフラ
ックスを塗布せず、その代わりにインナーフィン12
e、12fおよびアウターフィン13にフラックスを塗
布するようにしてもよい。
【0054】この場合、インナーフィン12e、12f
側のフラックス塗布量を前述の多めのQ1 とし、アウタ
ーフィン13側のフラックス塗布量は少なめのQ2 とす
る。要は、インナーフィン12e、12f側(すなわ
ち、内部冷媒通路12c、12d側)のろう付け部位に
おけるフラックス塗布量Q1 に比して、アウターフィン
13側(外部空気側)のろう付け部位におけるフラック
ス塗布量Q2 を小にすればよい。
側のフラックス塗布量を前述の多めのQ1 とし、アウタ
ーフィン13側のフラックス塗布量は少なめのQ2 とす
る。要は、インナーフィン12e、12f側(すなわ
ち、内部冷媒通路12c、12d側)のろう付け部位に
おけるフラックス塗布量Q1 に比して、アウターフィン
13側(外部空気側)のろう付け部位におけるフラック
ス塗布量Q2 を小にすればよい。
【0055】上記の一実施形態では、チューブ用アル
ミニウム板材12a、12b等のアルミニウム部品の成
形後にフラックス塗布を行う場合について説明したが、
アルミニウム部品の成形前にフラックス塗布を行い、そ
の後に、アルミニウム部品の成形を行うようにしてもよ
い。 上記の一実施形態では、図3に示すごとく2枚のアル
ミニウム板材12a、12bを1組として最中状に組み
合わせることにより断面偏平状の冷媒通路を持つチュー
ブ12を構成しているが、2枚分のアルミニウム板材を
予め1枚の板で一体成形しておき、この1枚のアルミニ
ウム板材をその中央部で折り曲げて、最中状に張り合わ
せることにより断面偏平状の冷媒通路を持つチューブ1
2を構成するようにしてもよい。
ミニウム板材12a、12b等のアルミニウム部品の成
形後にフラックス塗布を行う場合について説明したが、
アルミニウム部品の成形前にフラックス塗布を行い、そ
の後に、アルミニウム部品の成形を行うようにしてもよ
い。 上記の一実施形態では、図3に示すごとく2枚のアル
ミニウム板材12a、12bを1組として最中状に組み
合わせることにより断面偏平状の冷媒通路を持つチュー
ブ12を構成しているが、2枚分のアルミニウム板材を
予め1枚の板で一体成形しておき、この1枚のアルミニ
ウム板材をその中央部で折り曲げて、最中状に張り合わ
せることにより断面偏平状の冷媒通路を持つチューブ1
2を構成するようにしてもよい。
【0056】上記の一実施形態では、チューブ12内
にインナーフィン12e、12fを配置する場合につい
て説明したが、インナーフィン12e、12fを廃止
し、その代わりに、チューブ用アルミニウム板材12
a、12bに多数の打ち出しリブを形成し、この打ち出
しリブ同志を互いに接合することにより、必要耐圧強度
を確保するようにしてもよい。
にインナーフィン12e、12fを配置する場合につい
て説明したが、インナーフィン12e、12fを廃止
し、その代わりに、チューブ用アルミニウム板材12
a、12bに多数の打ち出しリブを形成し、この打ち出
しリブ同志を互いに接合することにより、必要耐圧強度
を確保するようにしてもよい。
【0057】また、本発明は蒸発器以外の用途の熱交換
器にも広く適用できる。
器にも広く適用できる。
【図1】本発明の一実施形態を適用する熱交換器(蒸発
器)の概略正面図である。
器)の概略正面図である。
【図2】図1の概略側面図である。
【図3】図1の熱交換器(蒸発器)のコア部の一部拡大
斜視図である。
斜視図である。
【図4】(a)は本発明の一実施形態によるチューブ用
アルミニウム板材の正面図、(b)は(a)の側面図、
(c)は(b)のX部拡大図である。
アルミニウム板材の正面図、(b)は(a)の側面図、
(c)は(b)のX部拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるチューブ用アルミ
ニウム板材とフィンとの接合部の仕様説明図である。
ニウム板材とフィンとの接合部の仕様説明図である。
12…チューブ、12a、12b…アルミニウム板材、
13、17…アウターフィン、30…芯材層、31…外
側ろう材層、32…内側ろう材層、33…外側フラック
ス塗布層、34…内側フラックス塗布層。
13、17…アウターフィン、30…芯材層、31…外
側ろう材層、32…内側ろう材層、33…外側フラック
ス塗布層、34…内側フラックス塗布層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F28F 1/32 F28F 1/32 B
Claims (8)
- 【請求項1】 アルミニウム板材(12a、12b)を
ろう付けすることによりチューブ(12)を構成する熱
交換器に用いられるろう付け用アルミニウム板材であっ
て、 前記チューブ(12)の内部流体通路側の表面(12
k)に塗布した内側フラックス塗布層(34)と、前記
チューブ(12)の外部空気側の表面(12m)に塗布
した外側フラックス塗布層(33)とを有し、 前記内側フラックス塗布層(34)におけるフラックス
塗布量をQ1 とし、前記外側フラックス塗布層(33)
におけるフラックス塗布量をQ2 としたとき、 Q1 >Q2 の関係に設定したことを特徴とするろう付け
用アルミニウム板材。 - 【請求項2】 前記内側フラックス塗布層(34)およ
び前記外側フラックス塗布層(33)は、非腐食性フラ
ックスをバインダーを用いて塗布したものであることを
特徴とする請求項1に記載のろう付け用アルミニウム板
材。 - 【請求項3】 芯材層(30)と、この芯材層(30)
の片側にクラッドされた内側ろう材層(32)と、前記
芯材層(30)の他の片側にクラッドされた外側ろう材
層(31)とを有し、 前記内側フラックス塗布層(34)は前記内側ろう材層
(32)上に塗布されており、 前記外側フラックス塗布層(33)は前記外側ろう材層
(31)上に塗布されていることを特徴とする請求項1
または2に記載のろう付け用アルミニウム板材。 - 【請求項4】 前記内側フラックス塗布層(34)にお
けるフラックス塗布量Q1 を6〜14g/m2 とし、前
記外側フラックス塗布層(33)におけるフラックス塗
布量Q2 を3〜7g/m2 としたことを特徴とする請求
項1ないし3のいずれか1つに記載のろう付け用アルミ
ニウム板材。 - 【請求項5】 ろう付け用アルミニウム板材(12a、
12b)にフラックスを塗布してろう付けすることによ
りチューブ(12)を構成するとともに、 前記チューブ(12)と前記チューブ(12)の外側に
位置するアウターフィン(13)とをろう付けする熱交
換器の製造方法であって、 前記フラックスの塗布工程において、前記ろう付け用ア
ルミニウム板材(12a、12b)のうち、前記チュー
ブ(12)の内部流体通路側の表面(12k)でのフラ
ックス塗布量Q1 に比して、前記チューブ(12)の外
部空気側の表面(12m)でのフラックス塗布量Q2 を
少なくすることを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 【請求項6】 芯材層(30)と、この芯材層(30)
の片側にクラッドされた内側ろう材層(32)と、前記
芯材層(30)の他の片側にクラッドされた外側ろう材
層(31)とを有するろう付け用アルミニウム板材(1
2a、12b)を用意し、このアルミニウム板材(12
a、12b)をろう付けすることによりチューブ(1
2)を構成する熱交換器の製造方法であって、 前記アルミニウム板材(12a、12b)のうち、前記
チューブ(12)の内部流体通路側に位置する前記内側
ろう材層(32)の表面(12k)にフラックスを塗布
して内側フラックス塗布層(34)を形成し、前記チュ
ーブ(12)の外部空気側に位置する前記外側ろう材層
(31)の表面(12m)にフラックスを塗布して外側
フラックス塗布層(33)を形成するとともに、 前記内側フラックス塗布層(34)におけるフラックス
塗布量Q1 に比して、前記外側フラックス塗布層(3
3)におけるフラックス塗布量Q2 を少なくするフラッ
クス塗布工程と、 前記アルミニウム板材(12a、12b)を前記チュー
ブ(12)の形状となるように組み付けるとともに、前
記アルミニウム板材(12a、12b)とアウターフィ
ン(13、17)とを所定の組付体に組み付ける組付工
程と、 前記アルミニウム板材(12a、12b)と前記アウタ
ーフィン(13、17)との組付体を一体ろう付けする
ろう付け工程とを備えることを特徴とする熱交換器の製
造方法。 - 【請求項7】 前記ろう付け後に、前記チューブ(1
2)と前記アウターフィン(13)の外表面に表面処理
を行うことを特徴とする請求項5または6に記載の熱交
換器の製造方法。 - 【請求項8】 前記チューブ(12)内にインナーフィ
ン(12e、12f)を配置して前記チューブ(12)
と一体にろう付けすることを特徴とする請求項5ないし
7のいずれか1つに記載の熱交換器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11006604A JP2000202620A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | ろう付け用アルミニウム板材及び熱交換器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11006604A JP2000202620A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | ろう付け用アルミニウム板材及び熱交換器の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000202620A true JP2000202620A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11642960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11006604A Pending JP2000202620A (ja) | 1999-01-13 | 1999-01-13 | ろう付け用アルミニウム板材及び熱交換器の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000202620A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004097322A1 (en) * | 2003-04-28 | 2004-11-11 | Showa Denko K.K. | Evaporator and process for fabricating same |
| CN106881511A (zh) * | 2016-01-14 | 2017-06-23 | 株式会社Uacj | 热交换器及其制造方法 |
| US10150186B2 (en) | 2014-12-11 | 2018-12-11 | Uacj Corporation | Brazing method |
| US10640852B2 (en) | 2017-03-30 | 2020-05-05 | Uacj Corporation | Aluminum-alloy clad material and method of manufacturing the same |
| US10661395B2 (en) | 2014-07-30 | 2020-05-26 | Uacj Corporation | Aluminum-alloy brazing sheet |
| US11007609B2 (en) | 2016-11-29 | 2021-05-18 | Uacj Corporation | Brazing sheet and manufacturing method thereof |
| CN113210783A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-08-06 | 扬州威特科技有限公司 | 一种封条式散热器钎焊工艺 |
| US11298779B2 (en) | 2017-11-08 | 2022-04-12 | Uacj Corporation | Brazing sheet and manufacturing method thereof |
| US11571769B2 (en) | 2018-09-11 | 2023-02-07 | Uacj Corporation | Method of manufacturing a brazing sheet |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP11006604A patent/JP2000202620A/ja active Pending
Cited By (14)
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| US10150186B2 (en) | 2014-12-11 | 2018-12-11 | Uacj Corporation | Brazing method |
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| KR101924320B1 (ko) * | 2016-01-14 | 2018-12-03 | 가부시키가이샤 유에이씨제이 | 열교환기 및 이의 제조방법 |
| WO2017122384A1 (ja) * | 2016-01-14 | 2017-07-20 | 株式会社Uacj | 熱交換器及びその製造方法 |
| JP2017124429A (ja) * | 2016-01-14 | 2017-07-20 | 株式会社Uacj | 熱交換器及びその製造方法 |
| CN106881511A (zh) * | 2016-01-14 | 2017-06-23 | 株式会社Uacj | 热交换器及其制造方法 |
| US11320217B2 (en) | 2016-01-14 | 2022-05-03 | Uacj Corporation | Heat exchanger and method of manufacturing the same |
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| US11571769B2 (en) | 2018-09-11 | 2023-02-07 | Uacj Corporation | Method of manufacturing a brazing sheet |
| CN113210783A (zh) * | 2021-05-19 | 2021-08-06 | 扬州威特科技有限公司 | 一种封条式散热器钎焊工艺 |
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