JP2000203014A - ヘッド駆動回路とそれを備えたインクジェットプリンタ - Google Patents

ヘッド駆動回路とそれを備えたインクジェットプリンタ

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JP2000203014A
JP2000203014A JP11003153A JP315399A JP2000203014A JP 2000203014 A JP2000203014 A JP 2000203014A JP 11003153 A JP11003153 A JP 11003153A JP 315399 A JP315399 A JP 315399A JP 2000203014 A JP2000203014 A JP 2000203014A
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drive circuit
piezoelectric element
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Hiroshi Osame
浩史 納
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Fujitsu Ltd
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 安定的に生成することができるヘッド駆動回
路及びそれを有するインクジェットプリンタ。 【解決手段】 複数の圧電素子を有するヘッド20と、
当該ヘッドを搭載してヘッドと共に移動するキャリッジ
10と、圧電素子21を駆動する駆動信号と制御信号と
を受信してヘッド10を駆動するキャリッジ10に設け
られたワンチップヘッド駆動回路とを有し、ヘッド駆動
回路は、圧電素子21の各々に接続されて駆動信号を受
信することができる複数の選択部と、選択部に接続さ
れ、制御信号に基づいて選択部を制御して圧電素子21
の中から駆動されるべき圧電素子21を選択する制御部
と、選択部と圧電素子毎に設けられて駆動されるべき圧
電素子に送られる駆動信号を増幅する複数の電流増幅部
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に、プリンタ
に係り、特に、インクジェットプリンタの印字ヘッド
(インクジェットヘッド)の駆動系に関する。
【0002】本発明のヘッド駆動系は、単体のプリンタ
の他、印刷機能を有する複写機やファクシミリ、コンピ
ュータシステムあるいはワードプロセッサ若しくはこれ
らの複合機などに広く利用されるインクジェットヘッド
に適用することができる。
【0003】
【従来の技術】インクジェットヘッドの中で、圧電素子
を使用するものはエネルギー効率が優れているなどの理
由から近年ますます注目されてきている。この種のイン
クジェットヘッドは、一般に、圧電素子と、外部からイ
ンクを供給されてこれを貯蔵する一の共通インク室と、
圧電素子に接続される複数の圧力室と、各圧力室に一の
ノズルが接続するようにして圧力室に接続されるノズル
板とを有する。各圧力室はインク供給路を介して共通イ
ンク室に接続され、共通インク室からインクを受け取る
と共に圧電素子の変形を利用して内部圧力を高め、これ
によりインクをノズルから噴出する。この結果、インク
ジェットヘッドは印刷用紙などの記録媒体上に文字や画
像を印字する。
【0004】圧電素子は各圧力室(従って、各ノズル)
に対して一つ割り当てられてもよいし、全圧力室に対し
て一の圧電素子が割り当てられ、各圧力室には当該圧電
素子の複数の分割部分である圧電体ブロックの各々が割
り当てられてもよい。各圧力室に割り当てられた圧電素
子又は圧電体ブロック(以下、単に「圧電素子」とい
う。)は他の圧力室に割り当てられた圧電素子とは別個
独立に変形することができるので、各ノズルは他のノズ
ルと別個独立にインクを噴射することができる。
【0005】各圧電素子は通常コンデンサを含む容量性
負荷から構成されており、従来、これらの圧電素子は一
の駆動制御部に共通に接続されて駆動されていた。駆動
制御部は駆動波形を生成すると共に駆動波形を増幅する
機能を有するが、全ての圧電素子を同時に駆動すること
を保証するために、その増幅部は駆動電圧及び駆動電流
の高い大型で大容量のトランジスタを使用していた。駆
動波形は各圧電素子の変形量を決定するので、結果的
に、駆動回路はインク粒の噴射量と噴射速度、究極的に
は画質を決定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のインクジェット
プリンタは、駆動制御部が生成した駆動波形が歪みを有
して高画質が得られないという課題を有していた。最近
の高解像度化の要請によりインクジェットヘッドが搭載
するノズル数と圧電素子数はますます増加しているが、
本発明者は、かかる駆動波形の歪みは増加した同時駆動
される圧電素子数によって誘起されたものであることを
発見した。
【0007】まず、容量性負荷である圧電素子には、特
にインク噴射時に、電圧が急激に変化し、大きな充電電
流が流れる。かかる急激な変化が歪みをもたらし、圧電
素子数が増えるにつれて画質が劣化する結果となる。ま
た、駆動制御部の増幅部に使用されるプッシュプル回路
は容量性負荷に対して発振しやすい。プッシュプル回路
とはPNP、NPNトランジスタのペアにより構成さ
れ、電力増幅やインピーダンス変換に用いられる回路で
あるが、かかるプッシュプル回路は駆動される圧電素子
の全ての組み合わせに対して安定に動作する増幅部の回
路設計が困難である。プッシュプル回路が発振すると駆
動波形に歪みが生じて予定しない画像が印字されること
になる。更に、駆動制御部とヘッドとを接続するフレキ
シブルケーブルに高電流・高電圧の駆動波形を長い距離
通す必要があり、その抵抗成分やインダクタンス成分は
駆動波形の電圧降下や波形歪みをもたらす。
【0008】一方、圧電素子はますます小型化されてお
り各圧電素子を駆動するための駆動電圧及び駆動電流は
下がってきている。しかも、実際の適用においては、全
ての圧電素子の同時に駆動する確率は減少している。従
って、本発明者は、少数の圧電素子を駆動するのに大型
のトランジスタを設けている従来の構造は不経済である
ということを発見した。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、このような従来
の課題を解決する新規かつ有用なインクジェットヘッド
及びその製造方法を提供することを本発明の概括的な目
的とする。
【0010】また、本発明は、従来よりも歪みが少ない
駆動波形をより小型で小容量のトランジスタを利用して
安定的に生成することができるヘッド駆動回路を有する
インクジェットプリンタを提供することをより特定的な
目的とする。
【0011】かかる目的を達成するために、本発明のイ
ンクジェットプリンタは、複数の圧電素子を有して当該
圧電素子を利用してインクを噴射することができるヘッ
ドと、当該ヘッドを搭載して前記ヘッドと共に移動する
キャリッジと、前記圧電素子を駆動する駆動信号と制御
信号とを受信して当該ヘッドを駆動する前記キャリッジ
に設けられたワンチップヘッド駆動回路とを有し、前記
ヘッド駆動回路は、前記圧電素子の各々に接続されて前
記駆動信号を受信することができる複数の選択部と、当
該選択部に接続され、前記制御信号に基づいて前記選択
部を制御して前記圧電素子の中から前記駆動されるべき
圧電素子を選択する制御部と、前記選択部と前記圧電素
子毎に設けられて前記駆動されるべき圧電素子に送られ
る前記駆動信号を増幅する複数の電流増幅部とを有す
る。
【0012】また、本発明のインクジェットプリンタ
は、複数の圧電素子を有して当該圧電素子を利用してイ
ンクを噴射することができるヘッドと、前記圧電素子を
駆動する複数種類の駆動信号と制御信号とを受信して当
該ヘッドを駆動するヘッド駆動回路とを有し、前記ヘッ
ド駆動回路は、前記圧電素子の各々に接続されると共に
前記複数種類の駆動信号の各々を受信することができる
複数の選択部と、当該選択部に接続され、前記制御信号
に基づいて前記選択部を制御して前記圧電素子の中から
駆動されるべき圧電素子と前記駆動信号の中から使用さ
れるべき駆動信号とを選択する制御部と、前記選択部及
び前記圧電素子毎に設けられて前記駆動されるべき圧電
素子に送られる前記駆動信号を増幅する複数の電流増幅
部とを有する。かかるインクジェットプリンタは多階調
及び/又はカラーインクジェットプリンタとして好適で
ある。
【0013】また、本発明のヘッド駆動回路は、複数の
圧電素子を有して当該圧電素子を利用してインクを噴射
することができるヘッドの前記圧電素子を駆動する複数
種類の駆動信号と制御信号とを受信して当該ヘッドを駆
動し、前記圧電素子の各々に接続されて前記複数種類の
駆動信号の各々を受信することができる複数の選択部
と、当該選択部に接続され、前記制御信号に基づいて前
記選択部を制御して前記圧電素子の中から駆動されるべ
き圧電素子と前記駆動信号の中から使用されるべき駆動
信号とを選択する制御部と、前記選択部及び前記圧電素
子毎に設けられて前記駆動されるべき圧電素子に送られ
る前記駆動信号を増幅する複数の電流増幅部とを有す
る。
【0014】また、本発明のワンチップヘッド駆動回路
は、複数の圧電素子を有して当該圧電素子を利用してイ
ンクを噴射することができるヘッドの前記圧電素子を駆
動する駆動信号と制御信号とを受信して当該ヘッドを駆
動し、前記圧電素子の各々に接続されて前記駆動信号の
各々を受信することができる複数の選択部と、当該選択
部に接続され、前記制御信号に基づいて前記選択部を制
御して前記圧電素子の中から駆動されるべき圧電素子を
選択する制御部と、前記選択部及び前記圧電素子毎に設
けられて前記駆動されるべき圧電素子に送られる前記駆
動信号を増幅する複数の電流増幅部とを有する。
【0015】本発明のインクジェットプリンタやヘッド
駆動回路によれば、ヘッド駆動回路の電流増幅部は各圧
電素子毎に設けられるので従来のように大型トランジス
タを利用する必要はない。また、ヘッド駆動回路は、各
電流増幅部に共通に接続される電圧増幅部を更に有する
ことができ、この場合は電流増幅部毎に電圧増幅部を設
ける場合よりも電圧増幅部の数を少なくすることができ
る。
【0016】本発明の他の目的と更なる特徴は、以下、
添付図面を参照して説明される実施例において明らかに
なるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を参照して、
本発明の第1実施例の駆動システム100について説明
する。なお、各図において同一の参照番号を付した部材
は同一の部材を表すものとし、重複説明は省略する。ま
た、同一の参照番号にアルファベット等を付した部材は
対応する部材を表すものとする。ここで、図1は、本発
明の駆動システム100を示す回路図である。
【0018】駆動システム100は、図1に示すよう
に、例えば、インクジェットプリンタのマザーボード側
に配置されて図示しないホストコンピュータに接続され
ているコントローラ1と、可動ヘッドを搭載したキャリ
ッジ10と、キャリッジ10をコントローラ1に移動可
能に接続するフレキシブルケーブル40とを有する。
【0019】コントローラ1は、波形生成部2aと制御
信号生成部2bとを有する。波形生成部2aは、図示し
ないホストコンピュータからの命令(ディジタルデー
タ)から所定の駆動波形信号を生成する。制御信号生成
部2bは制御信号を生成して後述する制御部31aにこ
れを供給する。制御信号は、画像データや後述する各圧
電素子21を選択するための、例えば、64ビットのシ
リアルデータ信号(SDATA)と、同期のタイミング
をとるシリアルクロック信号(SCLK)と、終了を表
すラッチ信号(LATCH)とを含む。
【0020】キャリッジ10は、ヘッド20とヘッド駆
動回路31とを有する。ヘッド20は複数の圧電素子2
1を有している。図1において、各圧電素子21はコン
デンサからなる容量性負荷として表現されている。従っ
て、各圧電素子21に駆動電圧が印加されると印加され
た瞬間には大電流が流れてしまう。
【0021】ヘッド駆動回路31は、制御部31aと、
駆動波形選択部31bと、駆動波形増幅部31cと、電
圧増幅部31dと、電流増幅器31eとを有する。制御
部31aは、コントローラ1の制御信号生成部2bから
制御信号を受け取り、駆動波形選択部31bを制御す
る。駆動波形選択部31bは、例えば、スイッチング素
子から構成される。駆動波形増幅部31cは、電圧増幅
部31d及び電流増幅器31eから構成されている。電
圧増幅部31dは、各圧電素子21を駆動するのに必要
な電圧(例えば、40ボルト程度)まで波形生成部2a
が生成した駆動波形信号(例えば、10ボルト程度)を
増幅する。電圧増幅部31dには周知のいかなる電圧増
幅回路をも使用することができる。
【0022】電流増幅器31eはPNP、NPNトラン
ジスタのペアで構成され電力増幅やインピーダンス変換
を行うプッシュプル回路を使用している。本発明の駆動
システム100によれば、特徴的に、各電流増幅器31
eは一の圧電素子21のみを管理している。かかる構造
を採用した結果、以下のような本発明の駆動システム1
00は以下のような効果を有する。
【0023】まず、本発明の駆動システム100は従来
のインクジェットヘッドよりも経済的かつ効率的であ
る。プッシュプル回路は、一の電流増幅器31eが複数
の圧電素子を管理していたため、全ての圧電素子の同時
駆動を保証するために大型で大容量のトランジスタを使
用されていた。しかし、大型で大容量のトランジスタは
高価であり、また、現実には同時に全ての圧電素子を駆
動することは稀であったため従来の構造は不経済であっ
た。そこで、本発明は小型で小容量のトランジスタを使
うことを可能にし、かかる問題を解決している。かかる
トランジスタは、好ましくはICやトランジスタアレイ
により構成される。
【0024】また、本発明の駆動システム100は従来
のインクジェットヘッドよりも安定した動作と高品質の
画像を提供することができる。プッシュプル回路は高入
力インピーダンス、低出力インピーダンスという特徴を
有して電流を供給する駆動回路として一般に使用されて
いる。しかし、プッシュプル回路31eは、容量性負荷
が接続されると、トランジスタ内部や配線の寄生容量を
介して正帰還がかかり発振を起こしやすいという問題を
有する。発振の条件は負荷容量とその他の回路定数、回
路の寄生容量などに依存する。このため、従来のよう
に、プッシュプル回路31eに複数の容量性負荷である
圧電素子を接続されると、同時に駆動される圧電素子の
全ての組み合わせに対して安定に動作するようにプッシ
ュプル回路31eを設計することは困難であった。この
結果、同時に駆動される圧電素子の数によっては駆動波
形が歪みを含むようになる。本発明は、各プッシュプル
回路に一の容量性負荷のみを接続することにより、発振
を防止する安定した回路設計を容易に行うことができ、
従来の課題を解決している。
【0025】フレキシブルケーブル40は、従来の回路
構成では高電流及び高電圧の駆動波形を伝達していたた
め、フレキシブルケーブルの抵抗成分やインダクタンス
成分により駆動波形の電圧降下や波形歪みが生じてい
た。しかし、本発明の駆動システム100の構成によれ
ば、フレキシブルケーブル40は駆動波形信号や制御信
号(SDATA、SCLK、LATCH)といった微弱
な信号の伝達と電源ラインのみであるため、その抵抗成
分やインダクタンス成分による駆動波形の電圧効果や波
形歪みは少なく抑えられるという利点がある。
【0026】次に、本発明の駆動システム100の動作
について説明する。ここで、図2は、波形生成部2aが
生成する駆動波形vと、制御信号生成部2bが生成する
制御信号(SDATA、SCLK、LATCH)のタイ
ミングチャートの一例を示している。波形生成部2aが
生成する駆動波形Vは、10ピコリットル(pl)のイ
ンク粒を噴射するのに使用される駆動波形の一例であ
り、波形の一部であるA部については後で拡大して更に
詳述する。波形中、B部は繰り返し噴射されるインク粒
の粒量変化を少なくするためにメニスカスを引き込む
(即ち、メニスカスの残留振動を抑える)機能を有す
る。また、C部はB部のための立ち上げ部である。D部
はインク粒を噴射する部分であるが粒子量を少なくする
ために圧電素子21の変形を途中で止めている。E部は
インクを噴射するためにインクを引き込む部分である。
【0027】かかるインクの連続噴射について、図3を
参照して、より詳細に説明する。ここで、図3は駆動波
形とその駆動波形を供給された圧電素子の動作を示す図
である。図3に示す駆動波形は横軸が時間tで縦軸が電
圧vである。また、駆動波形図上に各区間に対応するイ
ンクジェットヘッドの様子が図示されている。まず、区
間0乃至t1においては、一定のベース電圧vi(例え
ば、22ボルト)が圧電素子21(の図示しない外部電
極)に印加されており、圧電素子21は変形して薄膜2
2を介して圧力室23を圧縮している。また、この時、
ノズル24のインク液面位置(メニスカス)はノズル板
25の表面とほぼ一致している。
【0028】次に、図2のE部に対応する区間t1乃至
t2においては、駆動電圧がベース電圧viから、例え
ば0ボルト程度まで、徐々に減少するため、圧電素子2
1は元の状態に復帰しようとする。かかる復帰に伴って
インクがノズル24内に引き込まれる。最後に、図2の
D部に対応する区間t2乃至t3においては、駆動電圧
が、例えば、15ボルト程度まで再び短時間で増加する
ために圧電素子21は再び変形して薄膜22を介して圧
力室23を圧縮し、これにより、インクIはノズル24
より噴射される。インクを連続的に噴射しようとする場
合に、t3後に圧電素子21及び薄膜22からなる曲部
が圧力室23内で振動していては続いて起こる区間t1
乃至t2に相当する区間で十分なインクを確保できない
ことになるので、図2のC部とB部とが追加される。
【0029】駆動波形Vは図3に示す下に凸のものに限
定されないことはいうまでもない。例えば、図3に示す
駆動波形は図4に示す駆動波形に置換されてもよい。こ
こで、図4は、図3の変形例である。図4に示す駆動波
形が使用される場合、区間0乃至t4においては、駆動
電圧は0であるから圧電素子21は変形しない。次に、
区間t4乃至t5においては、圧電素子21に印加され
る駆動電圧が増加するために、圧電素子21は変形す
る。かかる変形に伴って圧力室23が負圧になるため
に、図示しない共通インク室から圧力室23にインクI
が供給される。最後に、区間t5乃至t6においては、
駆動電圧が減少するために圧電素子21は元の状態に復
帰すべく変形し、薄膜22を介して圧力室23を圧縮
し、これにより、インクIはノズル24から噴射され
る。
【0030】なお、駆動波形Vは、20plのインク粒
を噴射する場合には図5に示す波形V1に置換され、4
0plのインク粒を噴射する場合には図6に示す波形V
2に置換される。波形V1におけるB1及びC1はそれ
ぞれ波形VにおけるB部及びC部に相当するため説明は
省略する。E1部では、駆動電圧は、例えば22ボルト
のベース電圧viから例えば9ボルト程度まで徐々に減
少する。
【0031】D1部は、図2に示すD部と異なり、噴出
されるインク粒を小さくする必要がないため継続的に圧
電素子21を変形させる。これにより、噴出されるイン
ク粒は図2の場合よりも多い20plとなる。例えば、
D1部は35ボルト程度まで一定の割合で上昇する。図
6においては、B2部は、B部と同様に、インク粒の粒
量変化を少なくするためにメニスカスを引き込む機能を
有する。F部は噴射されるインク粒の後部の切れを良く
するために設けられ、G部は噴射されるインク粒の先頭
部を大きくするために設けられる。E2部は、大粒のイ
ンク粒を噴射するためにメニスカスを浅くする機能を有
する。
【0032】さて、図7を参照して、図2に示す駆動波
形を一の圧電素子21に供給する場合について説明す
る。この場合、図1に示す制御部31aは、いずれか一
の駆動波形選択部31bが閉じて他の全ての駆動波形選
択部31bが開くように駆動波形選択部31bを制御す
る。また、図2に示す駆動波形VのA部を拡大したもの
を図7の上に示し、その場合に圧電素子21に流れる電
流を図7の下に示す。圧電素子21はコンデンサからな
る容量性負荷であるために、駆動電圧が正になるt=2
(μs)付近から大きな電流が流れ、駆動電圧がほぼ一
定になるt=16(μs)付近で電流はほぼ0になるこ
とが理解される。
【0033】今、例えば64個のノズル(従って、64
個の圧電素子)がヘッド20に搭載されているものとし
(いわゆる64ピンヘッド)、そのうち同時に32個の
圧電素子(いわゆる32ピン)を駆動すると、図1に示
す制御部31aは32個の駆動波形選択部31bが閉じ
て他の32個の駆動波形選択部31bが開くように駆動
波形選択部31bを制御する。かかる駆動状態を図8に
示す。図8の上図は32個の圧電素子21の各々が受け
取る駆動波形であり、図8の下図は32個の圧電素子2
1の各々に流れる電流を示している。図8の上図に示す
ように、32個の圧電素子21の各々が受け取る駆動波
形は図7の上図に示す駆動波形をほぼ維持している。ま
た、図8の下図に示す電流は図7の下図に示す電流のほ
ぼ32倍に相当する。
【0034】図9に、図8に対比される歪みを含んだ駆
動波形と電流の関係を示す一例を示す。点線で囲んだ個
所が変形部分であり、このような変形部分は画像の劣化
をもたらす。図8より、本発明はかかる変形部分を含ん
でいないことが理解される。
【0035】次に、図10を参照して、多階調印刷を可
能にする本発明の第2実施例の駆動システム200を説
明する。図10は、インク粒の大小により濃度を表現す
ることができるインクジェットヘッド20に適用した本
発明の駆動回路の構成を示す一例である。図10に示す
駆動システム200は、コントローラ1aが異なるイン
ク量に対応した駆動波形信号を生成する複数の波形生成
部2aを有すること、及び、ヘッド駆動回路31の代わ
りにヘッド駆動回路31Aを有する点で図1に示す駆動
システム100と相違している。図10では便宜上3個
の波形生成部2aが示されているが、典型的には、4個
乃至6個の波形生成部2aが設けられる。ヘッド駆動回
路31Aは、駆動波形選択部31bの代わりに駆動波形
選択部31b1を有する点でヘッド駆動回路31と相違
している。
【0036】駆動波形選択部31b1は、例えば、スイ
ッチング素子から構成される。各駆動波形選択部31b
1は、全ての波形生成部2aに接続されているが、その
うちのどの駆動波形選択部31b1を選択するか、及
び、選択された駆動波形選択部31b1のうちどの駆動
波形を選択するかは制御部31aによって決定される。
なお、図10に示す多階調駆動システム200の構成は
カラーインクジェットヘッドにそのまま適用することが
できる。
【0037】駆動システム200も駆動システム100
と同様の効果を有するが、これに加えて以下のような独
自の付加的な効果を有する。第1に、駆動システム20
0は電流増幅部31eに小容量のトランジスタを使用す
ることができるので、大容量のトランジスタを使用して
いた従来のインクジェットヘッドよりも改善された周波
数特性を有する。多階調インクジェットヘッドでは、駆
動波形の電圧値や傾きなどに精度が要求され、波形歪み
の画質への影響は単階調インクジェットヘッドに比べて
大きい。従って、駆動システム200は従来よりも高画
質の画像を提供することができる。
【0038】第2に、従来のインクジェットヘッドのス
イッチング素子は圧電素子に流れる駆動波形を直接制御
するためにオン抵抗の小さい(例えば、100Ω以下
の)スイッチング素子が必要であり、大きなチップ面積
を必要とするためにICの集積化を困難にしていた。と
ころが、図10に示す駆動波形増幅部31cは入力イン
ピーダンスを高く設定することができるので駆動波形選
択部31b1に用いられるスイッチング素子のオン抵抗
を特に小さくする必要もなく(例えば、数100Ωでも
可)、IC化に適することになる。
【0039】次に、図11を参照して、多階調印刷を可
能にする本発明の第3実施例の駆動システム300を説
明する。図11は、インクジェットヘッド20に適用し
た本発明の駆動回路の構成を示す別の例である。図11
に示す駆動システム300は、図10に示すヘッド駆動
回路31Aの電圧増幅部31dを駆動回路31Bの入力
側に配置することによって電圧増幅部31dの数を低減
している。但し、駆動波形選択部31b2には高電圧に
耐え得るスイッチング素子を使用しなければならない。
圧電素子の駆動には、数10乃至数100Vの電圧が必
要になるため、図11に示す駆動波形選択部31b2は
この電圧に耐え得るスイッチング素子が必要となる。こ
れに対して、図10に示す駆動回路31Aにおいては、
電圧増幅前の信号(数ボルト程度)をスイッチングでき
ればよい。階調駆動を行う場合は、ノズル数x階調数の
スイッチング素子が必要になるため、スイッチング素子
を小型化、低コスト化することの効果は大きい。このよ
うに、耐電圧と回路規模は相反する関係にあるのでIC
化する場合は使用する半導体プロセスや集積度の観点か
ら図10に示す構造と図11に示す構造を適宜選択する
必要がある。
【0040】次に、本発明の駆動システムを適用するこ
とができるカラーインクジェットプリンタ500を参照
して説明する。図12を参照するに、プリンタ500
は、筐体510と、筐体510内で回転自在なプラテン
512と、プラテン512を駆動するモータ514と、
プラテン512に平行に配置された案内ロッド516
と、案内ロッド516に回転自在に取り付けられたキャ
リッジ10と、キャリッジ10をプラテン12に沿って
往復駆動するベルト520及びモータ522とを有す
る。また、プリンタ500は、図示しないマザーボード
上にコントローラ1を更に有している。コントローラ1
はマザーボードに接続された図示しないインターフェー
スにより上位装置(パーソナルコンピュータ、ワードプ
ロセッサなど)に接続されていると共に、フラットケー
ブルなどからなるフレキシブルケーブル40によりキャ
リッジ10に接続されている。
【0041】プリント動作中、プラテン512は駆動モ
ータ514によって間欠的に回転駆動され、これにより
印刷用紙Pが所定の送りピッチで矢印W方向に間欠的に
送られる。キャリッジ10は、黒色用ヘッド20A及び
カラー用ヘッド20Bが搭載されている。黒色用ヘッド
20Aには黒色インクタンク528が着脱自在に装着さ
れ、カラー用ヘッド20Bにはカラーインクタンク53
0、532及び534が着脱自在に装着されている。カ
ラーインクタンク530、532及び534は、イエロ
ー、シアン、マゼンタのインクをそれぞれ収容してい
る。
【0042】キャリッジ10には、図示しないICチッ
プからなるヘッド駆動回路31B又は31C(以下、単
に「31」で表現する。)が搭載されて図11には図示
しないフレキシブルケーブル40及び後述するヘッド2
0B及び20Cの圧電素子21に接続されている。ヘッ
ド駆動回路31は、コントローラ1から送られる画像デ
ータ及び制御信号に基づいて駆動され、キャリッジ10
がプラテン512に沿って移動する間にヘッド20A及
び20Bを制御して印刷用紙Pに所定の画像を形成す
る。各ヘッド20A及び20Bの各々は図1、図10及
び図11に示すヘッド20に対応する。
【0043】印刷終了後には、キャリッジ10はノズル
保守機構536が配置されているホームポジションに復
帰する。ノズル保守機構536は、図示しない可動吸引
キャップと、可動吸引キャップに接続された図示しない
吸引ポンプが設けられている。ヘッド20A及び20B
がホームポジションに復帰すると、各ヘッドのノズル板
に吸引キャップが吸着し、その後、吸引ポンプが駆動さ
れる。これにより、ノズルの目詰まりが除去される。
【0044】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形
及び変更が可能である。
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の駆動システムを示す回
路図である。
【図2】 図1に示すヘッド駆動回路に使用される駆動
波形と制御信号のタイミングチャートの一例を示してい
る。
【図3】 駆動波形と当該駆動波形を供給された圧電素
子の動作を示す図である。
【図4】 図3の変形例を示す図である。
【図5】 図2の駆動波形の変形例を示す波形図であ
る。
【図6】 図2の駆動波形の更に別の変形例を示す波形
図である。
【図7】 図1に示す回路のうち一の圧電素子のみを駆
動する場合の駆動波形と電流の関係を示す図である。
【図8】 図1に示す回路のうち32個の圧電素子を同
時に駆動する場合の駆動波形と電流の関係を示す図であ
る。
【図9】 図8に対比される歪みを含んだ駆動波形と電
流の関係を示す一例としての図である。
【図10】 本発明の第2実施例の駆動システムを示す
回路図である。
【図11】 本発明の第3実施例の駆動システムを示す
回路図である。
【図12】 本発明のインクジェットプリンタの概観斜
視図である。
【符号の説明】
1 コントローラ 10 キャリッジ 20 ヘッド 21 圧電素子 100 駆動システム 200 駆動システム

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電素子を有して当該圧電素子を
    利用してインクを噴射することができるヘッドと、 当該ヘッドを搭載して前記ヘッドと共に移動するキャリ
    ッジと、 前記圧電素子を駆動する駆動信号と制御信号とを受信し
    て当該ヘッドを駆動する前記キャリッジに設けられたワ
    ンチップヘッド駆動回路とを有するインクジェットプリ
    ンタであって、 前記ヘッド駆動回路は、 前記圧電素子の各々に接続されて前記駆動信号を受信す
    ることができる複数の選択部と、 当該選択部に接続され、前記制御信号に基づいて前記選
    択部を制御して前記圧電素子の中から前記駆動されるべ
    き圧電素子を選択する制御部と、 前記選択部と前記圧電素子毎に設けられて前記駆動され
    るべき圧電素子に送られる前記駆動信号を増幅する複数
    の電流増幅部とを有するインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド駆動回路は、各電流増幅部に
    共通に接続される電圧増幅部を更に有する請求項1記載
    のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 複数の圧電素子を有して当該圧電素子を
    利用してインクを噴射することができるヘッドと、 前記圧電素子を駆動する複数種類の駆動信号と制御信号
    とを受信して当該ヘッドを駆動するヘッド駆動回路とを
    有するインクジェットプリンタであって、 前記ヘッド駆動回路は、 前記圧電素子の各々に接続されると共に前記複数種類の
    駆動信号の各々を受信することができる複数の選択部
    と、 当該選択部に接続され、前記制御信号に基づいて前記選
    択部を制御して前記圧電素子の中から駆動されるべき圧
    電素子と前記駆動信号の中から使用されるべき駆動信号
    とを選択する制御部と、 前記選択部及び前記圧電素子毎に設けられて前記駆動さ
    れるべき圧電素子に送られる前記駆動信号を増幅する複
    数の電流増幅部とを有するインクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド駆動回路は、各電流増幅部に
    共通に接続される電圧増幅部を更に有する請求項3記載
    のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド駆動回路はワンチップICに
    構成されている請求項3記載のインクジェットプリン
    タ。
  6. 【請求項6】 複数の圧電素子を有して当該圧電素子を
    利用してインクを噴射することができるヘッドの前記圧
    電素子を駆動する複数種類の駆動信号と制御信号とを受
    信して当該ヘッドを駆動するヘッド駆動回路であって、 前記圧電素子の各々に接続されて前記複数種類の駆動信
    号の各々を受信することができる複数の選択部と、 当該選択部に接続され、前記制御信号に基づいて前記選
    択部を制御して前記圧電素子の中から駆動されるべき圧
    電素子と前記駆動信号の中から使用されるべき駆動信号
    とを選択する制御部と、 前記選択部及び前記圧電素子毎に設けられて前記駆動さ
    れるべき圧電素子に送られる前記駆動信号を増幅する複
    数の電流増幅部とを有するヘッド駆動回路。
  7. 【請求項7】 前記ヘッド駆動回路は、各電流増幅部に
    共通に接続される電圧増幅部を更に有する請求項6記載
    のヘッド駆動回路。
  8. 【請求項8】 前記ヘッド駆動回路はワンチップICに
    構成されている請求項6記載のヘッド駆動回路。
  9. 【請求項9】 複数の圧電素子を有して当該圧電素子を
    利用してインクを噴射することができるヘッドの前記圧
    電素子を駆動する駆動信号と制御信号とを受信して当該
    ヘッドを駆動するワンチップヘッド駆動回路であって、 前記圧電素子の各々に接続されて前記駆動信号の各々を
    受信することができる複数の選択部と、 当該選択部に接続され、前記制御信号に基づいて前記選
    択部を制御して前記圧電素子の中から駆動されるべき圧
    電素子を選択する制御部と、 前記選択部及び前記圧電素子毎に設けられて前記駆動さ
    れるべき圧電素子に送られる前記駆動信号を増幅する複
    数の電流増幅部とを有するヘッド駆動回路。
  10. 【請求項10】 前記ヘッド駆動回路は、各電流増幅部
    に共通に接続される電圧増幅部を更に有する請求項9記
    載のヘッド駆動回路。
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