JP2000203968A - 塗装セメント硬化体及びその製造方法 - Google Patents

塗装セメント硬化体及びその製造方法

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JP2000203968A
JP2000203968A JP11238438A JP23843899A JP2000203968A JP 2000203968 A JP2000203968 A JP 2000203968A JP 11238438 A JP11238438 A JP 11238438A JP 23843899 A JP23843899 A JP 23843899A JP 2000203968 A JP2000203968 A JP 2000203968A
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hardened
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Takeshi Uehara
剛 上原
Eiji Kimura
英治 木村
Shingo Obara
慎吾 小原
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水系のエマルション着色塗料などによる塗料
により塗装されたセメント系瓦などの塗装セメント硬化
体においても、エフロの発生を抑えるとともに塗膜の耐
候性を保持した塗装セメント硬化体及びその製造方法を
提供する。 【解決手段】 この発明の塗装セメント硬化体1は、セ
メント硬化体10とその表面に付与されたケイフッ化物
を添加した水系エポキシシーラー層11とその表面に付
与された着色塗料層12とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント系瓦など
のセメント硬化体の表面に水系エマルション着色塗料な
どの着色塗料を付与した塗装セメント硬化体及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】モルタル、コンクリート、煉瓦、瓦、タ
イルなどのセメント硬化体では、エフロレッセンス(白
華:以下エフロと略称する。)と呼ばれる白色物質が表
面に析出する。これは、セメント硬化体中の水酸化カル
シウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアル
カリ性の可溶成分が乾燥に伴う水分移動により、セメン
ト硬化体表面に析出し、空気中の二酸化炭素と反応して
結晶として析出したものである。
【0003】セメント硬化体の表面に塗膜が施された製
品(以下塗装セメント硬化体という。)においても、塗
装時にピンホールや気泡などの欠陥が塗膜に発生した場
合、保管時の環境により、水酸化カルシウムなどの可溶
成分が塗膜を通過し、塗膜表面にエフロを発生させる。
【0004】セメント硬化体としてのセメント系瓦は、
通常、表面化粧と表面保護の目的で、塗膜が施されてい
るのが一般的である。このような塗膜を形成する塗料と
して、水系のエマルション着色塗料が一般的に工業的に
使用されている。そして、この塗膜は、セメント系瓦の
表面(被塗装面)にエマルション着色塗料のみを塗布し
て加熱乾燥させたり、水系のシーラーを塗布後、エマル
ション着色塗料を塗布して加熱乾燥させて形成されてい
る。
【0005】このような水系のエマルション着色塗料で
は、被塗装面への塗布時に塗膜中に巻き込まれる気泡や
加熱乾燥するときに水分の蒸発により発生する気泡、エ
マルション粒子の融着不良によるピンホールなどの欠陥
が発生し、透水を完全に遮断させることは非常に困難な
ことである。したがって、雨水に長期間塗装セメント硬
化体が晒された場合などは、塗膜表面に白色のエフロが
発生し、外観を著しく損ねることとなる。
【0006】塗膜表面のエフロを防止する方法として、
水分散樹脂エマルション系の着色樹脂塗料にケイフッ化
物を添加してセメント製品に塗布する方法が、例えば、
特開昭54−32529号公報に提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記エ
フロ発生防止方法では、エフロ発生防止効果はあるもの
の自然環境に曝露された場合にその塗膜は比較的短期間
の内に色変化や光沢低下が見られる。これは、添加した
ケイフッ化物によって塗膜の耐候性が低下することに起
因する。
【0008】そこで、本発明はこの課題に鑑みて、水系
のエマルション着色塗料などによる塗料により塗装され
たセメント系瓦などの塗装セメント硬化体においても、
エフロの発生を抑えるとともに塗膜の耐候性を保持した
塗装セメント硬化体及びその製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、セメント硬化体とその表
面に付与されたケイフッ化物を添加した水系エポキシシ
ーラー層とその表面に付与された着色塗料層とから構成
されることを特徴とする塗装セメント硬化体である。
【0010】このように構成すれば、セメント硬化体と
着色塗料層との間にケイフッ化物を添加した水系エポキ
シシーラー層が介在されているので、塗膜の密着性が改
良されるとともに、セメントから溶出して着色塗料層の
表面に析出してエフロを発生させる水可溶性成分が中間
のケイフッ化物と反応して水不溶性の化合物となり、こ
の水可溶性成分が表面に露出することがなくエフロの発
生を防止することができる。また、この化合物は安定で
あるので、表層の着色塗料層所望の性能を阻害させるこ
とがない。これにより、エフロの発生を抑えるとともに
塗膜の耐候性を保持した塗装セメント硬化体が提供され
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、セメント硬化体
とその表面に付与されたフミン酸を添加した水系エポキ
シシーラー層とその表面に付与された着色塗料層とから
構成されることを特徴とする塗装セメント硬化体であ
る。
【0012】このように構成すれば、セメント硬化体と
着色塗料層との間にフミン酸を添加した水系エポキシシ
ーラー層が介在されているので、セメント硬化体中のカ
ルシウムイオンとフミン酸とがキレート反応によりカル
シウムイオンを固定化するため、エフロの発生を防止す
ることができる。また、この化合物は安定であるので、
表層の着色塗料層所望の性能を阻害させることがない。
これにより、エフロの発生を抑えるとともに塗膜の耐候
性を保持した塗装セメント硬化体が提供される。
【0013】本発明で用いられるフミン酸とは、アルカ
リ性水溶液に可溶、酸性水溶液に不溶の不定形高分子有
機酸である。フミン酸は特定の化合物ではなく、複数の
有機酸が混在する有機酸群である。フミン酸は、その起
源物質から2種類に大別される。 1)一つには、動植物が土壌中で微生物等によって、腐
敗し或いは空気酸化分解されてできた有機酸群である。 2)もう一つは、太古の動植物が堆積し、地中で炭化さ
れて石炭化したものが空気酸化等を受け風化したものか
ら得られる有機酸群とである。 本発明においては、上記の何れもが好適に用いられる。
【0014】上記フミン酸の添加量は、少なすぎるとエ
フロ発生防止効果が薄れ、多すぎるとエポキシシーラー
のセメント硬化体への浸透性と硬化反応が低下し、着色
上塗り塗料との密着性を低下させる恐れがあるので、エ
ポキシシーラーの固形分に対して0.05〜15重量%
が好ましく、0.5〜10重量%がより好ましい。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記着色塗料層
は、水系エマルション着色塗料であることを特徴とする
請求項1又は2に記載の塗装セメント硬化体である。
【0016】水系エマルション着色塗料は、セメント系
硬化体への塗布時に塗膜中に巻き込まれる気泡や加熱乾
燥するときに水分の蒸発により発生する気泡、エマルシ
ョン粒子の融着不良によるピンホールなどの欠陥が発生
しやすく、透水性が低い場合が多く、透水により基材と
なるセメント硬化体から水可溶性成分が溶出してエフロ
の発生が最も懸念される。しかしながら、この発明によ
れば、溶出された水可溶性成分は水系エポキシシーラー
層に含まれるケイフッ化物或いはフミン酸により水不溶
性の化合物を形成して遮断されるので、このような透水
性が低い材料に対してもエフロを発生させることがな
い。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記ケイフッ化
物は、ケイフッ化マグネシウム、ケイフッ化アンモニウ
ム、ケイフッ化亜鉛、ケイフッ化マンガンから選択され
た1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に
記載の塗装セメント硬化体である。
【0018】このように構成すれば、広い範囲のケイフ
ッ化物が用いられることができる。また、これらのケイ
フッ化物の中で、ケイフッ化マグネシウムのような水溶
性のケイフッ化物が均一に付与しやすいのでよい。
【0019】請求項5に記載の発明は、前記ケイフッ化
物の添加量は、エポキシシーラー固形分に対して0.1
〜50重量%の範囲内であることを特徴とする請求項1
に記載の塗装セメント硬化体である。
【0020】このように構成すれば、着色塗料層の耐候
性を阻害することなく、効果的にエフロの発生を防止す
ることができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、前記セメント硬
化体はセメント系瓦であることを特徴とする請求項1又
は2に記載の塗装セメント硬化体である。
【0022】このように構成すれば、塗装セメント系瓦
の塗膜の耐候性を保持した状態でエフロの発生を抑える
ことができる。
【0023】請求項7に記載の発明は、セメント硬化体
とその表面に付与されたケイフッ化物或いはフミン酸を
添加した水系エポキシシーラー層とその表面に付与され
た水系エマルション着色塗料層とからなり、該水系エポ
キシシーラー層の下面には前記セメント硬化体から溶出
されたセメントの可溶性成分と前記エポキシシーラー層
に添加されたケイフッ化物或いはフミン酸との間で形成
された水不溶性の反応物が介在されていることを特徴と
する塗装セメント硬化体である。
【0024】請求項8に記載の発明は、セメント硬化体
の表面に水系エマルション着色塗料を塗布して塗装セメ
ント硬化体を製造するに際して、前記セメント硬化体に
は予めケイフッ化物或いはフミン酸を添加した水系エポ
キシシーラーを塗布することを特徴とする塗装セメント
硬化体の製造方法である。
【0025】このように構成すれば、エフロの発生が防
止できるとともに、着色塗膜の耐久性を阻害することが
ない、塗装セメント硬化体の製造方法が提供される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、塗装セメント硬化体の一例
として板状のセメント系硬化体を用いた場合を参照し
て、本発明の実施の形態を説明する。
【0027】図1において符号1は表面を化粧した板状
の塗装セメント硬化体を示す断面図の一例である。この
塗装セメント硬化体1においては、セメント硬化体10
の一表面に、ケイフッ化物或いはフミン酸を添加した水
系エポキシシーラーが塗布されて水系エポキシシーラー
層11が形成され、その水系エポキシシーラー層11の
表面には、着色塗料が塗布されて着色塗料層12が形成
され、このシーラー層11と着色塗料層12とで塗膜1
3が形成されている。
【0028】この発明において、セメント硬化体10と
しては、エフロを発生する恐れのあるセメントを材料と
する硬化体が包含され、例えば、モルタル製品、コンク
リート製品、瓦(かわら)、煉瓦、タイルなどが例示さ
れる。これらは、ポルトランドセメント、高炉セメン
ト、シリカセメントなどのセメントを使用し、これに必
要により細骨材などの適宜な骨材が混合されて、適量の
水を加えて型成型された板状成形体を包含する。
【0029】本発明において、このセメント硬化体10
には、エポキシシーラー層11及び着色塗料層12から
なる塗膜13が付与されているが、この塗膜13の付与
方法は限定されない。例えば、スプレー又はローラー、
刷毛などを用いて均一に塗布することでよい。塗布手段
としては、エアスプレー、コールドスプレー、ホットス
プレー、エアレススプレー、エアゾールスプレーなどの
噴霧塗装、ロールーコーター、タンブリングなどの転が
し塗り、フローコーター、シャワーコートなどの流し塗
り、静電塗装、電着塗装、粉体塗装などの電気的特性を
利用した塗装、ディッピング、真空圧入塗り、しごき塗
り、粉体溶射塗装、刷毛塗り、へら塗り、タンポ塗りな
どが挙げられる。
【0030】これらの各層11、12の付与は連続で行
ってもよいが、場合によっては、エポキシシーラー塗布
後に加熱乾燥を行ってから、着色塗料を塗布してもよ
い。
【0031】用いられる着色塗料については、特に制限
はないが、セメント系硬化体としてセメント系瓦を選択
した場合には、通常用いられる水系エマルション着色塗
料を用いることができる。
【0032】このような水系エマルション塗料は、塗布
後に、乾燥、焼付けなどにより塗膜面が固定される。こ
のような乾燥手段としては、塗布された塗装物を大気中
に自然に放置して乾燥する自然乾燥でもよく、また塗装
物又は塗面を加熱して焼付け乾燥する焼付け乾燥手段で
もよい。焼付け乾燥には、通常、熱風乾燥炉、赤外線乾
燥炉、ジェット乾燥炉、対流乾燥炉などが用いられる。
【0033】また、このエポキシシーラー層11を形成
する塗液は、ケイフッ化物或いはフミン酸を添加した水
系エポキシシーラーが用いられている。水性エポキシシ
ーラーでは、セメント系瓦などの気孔を有するセメント
硬化体の気孔に、この水性エポキシシーラーの一部が入
り込み、セメント硬化体と反応架橋するため、セメント
硬化体の表面層が補強される。これらにより、セメント
硬化体10とシーラー層11との密着性が向上する。ま
た、この水性エポキシシーラーは、広い範囲の材料との
密着性が良好であり、着色塗料層12を形成するための
広い範囲の塗料を選択することができる。また、水性エ
マルション着色塗料との密着性も特によい。
【0034】一方、このシーラー層11に添加されるケ
イフッ化物としては、ケイフッ化マグネシウム、ケイフ
ッ化アンモニウム、ケイフッ化亜鉛、ケイフッ化マンガ
ン等が例示され、これらは単独で添加されても2種以上
が混合されて添加されてもよい。これらの中で、ケイフ
ッ化マグネシウムのような良水溶性のケイフッ化物が好
ましく用いられる。
【0035】また、このケイフッ化物の添加量は特には
限定されずに、効果の出現する範囲内で添加されればよ
い。ケイフッ化物の一般的な添加量は、エポキシシーラ
ー固形分に対して0.1〜50重量%の範囲内である。
ケイフッ化物の添加量が少なすぎるとエフロの発生防止
効果が少なく、一方、多すぎると水性エポキシシーラー
のセメント硬化体への浸透性と硬化反応性が低下し、ま
た、着色上塗り塗料との密着性を低下させる恐れがあ
る。これらの観点から、エポキシシーラー固形分に対し
て、好ましくは1〜20重量%の範囲内で添加するのが
よい。
【0036】このように構成された塗装セメント硬化体
1では、長期間の雨水に晒された場合などには、セメン
ト硬化体10から可溶性成分が着色塗料層12の表面に
露出しようとするが、セメント硬化体10の表面にはケ
イフッ化物或いはフミン酸を添加したエポキシシーラー
層11が付与されているので、セメント硬化体10から
溶出された可溶性成分はこのケイフッ化物或いはフミン
酸と反応して水不溶性の化合物を形成する。そして、こ
の水不溶性の化合物は、図2に模式的に示すように、エ
ポキシシーラー層11の下方でセメント硬化体10の表
面に水不溶性化合物層14を形成して、この水可溶性成
分が表面に析出することを阻害させる。
【0037】また、この水不溶性化合物は安定であるば
かりか、水不溶性であるので、雨水などにより表面側に
移行して着色塗料層12の所望の性能(耐候性など)を
阻害させることがない。これにより、エフロの発生を抑
えるとともに塗膜の耐候性を保持した塗装セメント硬化
体が提供される。
【0038】このような塗装セメント硬化体1では、仮
に、着色膜層に欠陥があり、雨水などが瓦表面に浸透し
ても、水溶性の水酸化カルシウムが存在しないため、エ
フロが発生しない。これにより、塗料として水系のエマ
ルション着色塗料が選択された塗装セメント系瓦の塗膜
表面においては、エフロの発生を抑えるとともに塗膜の
耐候性を保持し、かつ、密着性の改良された塗装セメン
ト板を製造することができる。また、エフロ発生の防止
のためのケイフッ化物或いはフミン酸は、エポキシシー
ラーに添加されており、着色塗料層には存在しないの
で、着色塗料層の耐候性を損なうことはない。
【0039】以下に実施例により具体的に説明する。 (実験番号1)主剤:硬化剤:水=1:1:4(重量
比)に混合したエポキシシーラー水溶液(Vセラン#3
50EPシリーズ、大日本塗料株式会社製、主剤の加熱
残留分62+−3%のもの)とケイフッ化マグネシウム
(ケイフッ化マグネシウム6水和物試薬)が240:1
(重量比)(エポキシシーラー固形分に対するケイフッ
化物は約2.4重量%である。)になるようにケイフッ
化マグネシウムを添加してよく攪拌した。
【0040】セメント系瓦の被塗装面をその温度が70
〜80℃になるまで加熱した後、ケイフッ化マグネシウ
ムを添加したエポキシシーラーを30g/m2 になるよ
うにエアレススプレーで塗布した。約1分間放置した
後、黒色のアクリルエマルション着色塗料(BR#1
0、大日本塗料株式会社製)をシーラー層の上にエアレ
ススプレーで塗布した。
【0041】約2分後、110℃の熱風が吹き出した焼
付け炉で、アクリルエマルション着色塗料の焼付けを行
って化粧層を有する塗装セメント系瓦を得た。
【0042】得られた塗装セメント系瓦の切断面を顕微
鏡で観察したところ、着色塗料層の厚みは約40μmで
あった。 (実験番号2)エポキシシーラー水溶液とケイフッ化マ
グネシウムの配合割合を80:1(重量比)(エポキシ
シーラー固形分に対するケイフッ化物は約7重量%であ
る。)とした以外は、実験番号1と同様にして化粧層を
有する塗装セメント系瓦を得た。 (実験番号3)アクリルエマルション塗料の塗布量を減
らせて着色塗料層の厚みを減じた以外は、実験番号1と
同様にして化粧層を有する塗装セメント系瓦を得た。 (実験番号4)エポキシシーラー水溶液とケイフッ化マ
グネシウムの配合割合を16:1(重量比)(エポキシ
シーラー固形分に対するケイフッ化物は約27重量%で
ある。)とした以外は、実験番号1と同様にして化粧層
を有する塗装セメント系瓦を得た。 (実験番号5)比較として、ケイフッ化マグネシウムを
エポキシシーラー水溶液に添加しなかった以外は、実験
番号1と同様にして化粧層を有する塗装セメント系瓦を
得た。 (実験番号6)比較として、黒色のアクリルエマルショ
ン着色塗料(BR#10、大日本塗料株式会社製)の固
形分に対して5重量%のケイフッ化マグネシウム(ケイ
フッ化マグネシウム6水和物試薬)を添加してよく攪拌
した。
【0043】セメント系瓦の被塗膜面をその温度が70
〜80℃になるまで加熱した後、ケイフッ化マグネシウ
ムを添加した黒色のアクリルエマルション塗料をエアレ
ススプレーで塗布した。
【0044】約2分後、110℃の熱風が吹き出した焼
付け炉で、アクリルエマルション着色塗料の焼付けを行
って化粧層を有する塗装セメント系瓦を得た。
【0045】得られた瓦の切断面を顕微鏡で観察したと
ころ、着色塗料層の厚みは約40μmであった。
【0046】上述の実験番号1〜6で得られた塗装セメ
ント系瓦の塗膜の透水性、耐エフロ性、耐候性、塗膜密
着性を次に示す方法により測定し、結果を表1にまとめ
た。
【0047】さらに、フミン酸をエポキシシーラーに添
加した系を以下の実施例により具体的に説明する。 (実験番号7)主剤:硬化剤:水=1:1:4(重量
比)に混合したエポキシシーラー水溶液(Vセラン#3
50EPシリーズ、大日本塗料株式会社製、主剤の加熱
残留分62+−3%のもの、硬化剤加熱残留分38+−
3%のもの)とフミン酸(商品名CH−02(S)、株
式会社テルナイト社製)をエポキシシーラー固形分に対
して2重量%になるように添加してよく攪拌した。
【0048】セメント系瓦の被塗装面をその温度が70
〜80℃になるまで加熱した後、フミン酸を添加したエ
ポキシシーラーを30g/m2 になるようにエアレスス
プレーで塗布した。約1分間放置した後、黒色のアクリ
ルエマルション着色塗料(BR#10、大日本塗料株式
会社製)をシーラー層の上にエアレススプレーで塗布し
た。
【0049】約2分後、110℃の熱風が吹き出した焼
付け炉で、アクリルエマルション着色塗料の焼付けを行
って化粧層を有する塗装セメント系瓦を得た。
【0050】得られた塗装セメント系瓦の切断面を顕微
鏡で観察したところ、着色塗料層の厚みは約40μmで
あった。
【0051】(実験番号8)エポキシシーラー固形分に
対するフミン酸の添加量を10重量%とした以外は、実
験番号7と同様にして化粧層を有する塗装セメント系瓦
を得た。
【0052】(実験番号9)アクリルエマルション塗料
の塗布量を減らせて着色塗料層の厚みを減じた以外は、
実験番号7と同様にして化粧層を有する塗装セメント系
瓦を得た。得られた塗装セメント系瓦の切断面を顕微鏡
で観察したところ、着色塗料層の厚みは約15μmであ
った。
【0053】(実験番号10)比較として、フミン酸を
エポキシシーラー水溶液に添加しなかった以外は、実験
番号7と同様にして化粧層を有する塗装セメント系瓦を
得た。 (実験番号11)エポキシシーラー固形分に対するフミ
ン酸の添加量を20重量%となるようにしたが、粘度が
非常に高いものとなり塗装することができなかった。 (実験番号12)比較として、黒色のアクリルエマルシ
ョン着色塗料(BR#10、大日本塗料株式会社製)の
固形分に対して2重量%のフミン酸を添加してよく攪拌
した。
【0054】セメント系瓦の被塗膜面をその温度が70
〜80℃になるまで加熱した後、フミン酸を添加した黒
色のアクリルエマルション塗料をエアレススプレーで塗
布した。
【0055】約2分後、110℃の熱風が吹き出した焼
付け炉で、アクリルエマルション着色塗料の焼付けを行
って化粧層を有する塗装セメント系瓦を得た。
【0056】得られた瓦の切断面を顕微鏡で観察したと
ころ、着色塗料層の厚みは約40μmであった。
【0057】上述の実験番号7〜12で得られた塗装セ
メント系瓦の塗膜の透水性、耐エフロ性、耐候性、塗膜
密着性を次に示す方法により測定し、結果を表2にまと
めた。
【0058】塗膜の透水性は、JIS K 5400に
規定されている透水度の測定によって評価した。
【0059】耐エフロ性:60℃、相対湿度98%の恒
温恒湿雰囲気中に3日間放置した後、塗膜表面に散水
後、屋外に曝露して2日後に外観観察し、エフロの発生
面積比率を概算して評価した。
【0060】耐候性(ΔE):JIS K 5400に
準じてサンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験
機により、積算照射時間1000時間後の色差(ΔE)
で評価した。
【0061】塗膜密着性:JIS K 5400に準じ
てXカットテープ法により試験を行い、剥離の状態に応
じて規定される評価基準で点数をつけた。10点満点法
により点数が高いほど密着性に優れている。
【0062】
【表1】
【0063】表1から、本発明に従う実験番号1〜4に
より得られた塗装セメント系瓦では、いずれもエフロの
発生が認められず、また、塗膜の耐候性も良好である。
特に着色塗料層の厚みが薄い実験番号3の場合には、透
水性が1.2ccと低下しているのでエフロの発生が懸
念されるが、この実験条件下では、エフロは全く認めら
れなかった。これにより、一般的な塗装セメント系瓦で
使用されている水系エマルション着色塗料により塗装さ
れた塗装セメント系瓦では、この発明の効果が最も顕著
に現れることが理解される。
【0064】これに対して、比較としての実験番号5の
塗装セメント系瓦ではケイフッ化物が添加されていない
ので、エフロの発生が認められている。また、比較とし
ての実験番号6により得られた塗装セメント系瓦では、
ケイフッ化物が着色塗料層に添加されているので、エフ
ロの発生は認められないが、塗膜の耐候性が著しく低下
されている。
【0065】また、実験番号4により得られた塗装セメ
ント系瓦では、ケイフッ化物の添加量が多いので塗膜密
着性が他の実験番号1〜3で得られた塗装セメント系瓦
に比較して低下されているものの、直接着色塗膜をセメ
ント系瓦に塗布した実験番号6の塗膜密着性と比較すれ
ば、改良されている。
【0066】
【表2】
【0067】表2から、本発明に従う実験番号7〜9に
より得られた塗装セメント系瓦では、いずれもエフロの
発生が認められず、また、塗膜の耐候性も良好である。
特に着色塗料層の厚みが薄い実験番号9の場合には、透
水性が1.5ccと低下しているのでエフロの発生が懸
念されるが、この実験条件下では、エフロは全く認めら
れなかった。これにより、一般的な塗装セメント系瓦で
使用されている水系エマルション着色塗料により塗装さ
れた塗装セメント系瓦では、この発明の効果が最も顕著
に現れることが理解される。
【0068】これに対して、比較としての実験番号10
の塗装セメント系瓦ではフミン酸が添加されていないの
で、エフロの発生が認められている。また、比較として
の実験番号12により得られた塗装セメント系瓦では、
フミン酸が着色塗料層に添加されているので、エフロの
発生は減少しているが、塗膜の耐候性が著しく低下され
ている。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、セメント硬化体と着色塗料層との間にケ
イフッ化物を添加した水系エポキシシーラー層が介在さ
れているので、塗膜の密着性が改良されるとともに、セ
メントから溶出して着色塗料層の表面に析出してエフロ
を発生させる水可溶性成分が中間のケイフッ化物と反応
して水不溶性の化合物となり、この水可溶性成分が表面
に露出することがなくエフロの発生を防止することがで
きる。また、この化合物は安定であるので、表層の着色
塗料層所望の性能を阻害させることがない。これによ
り、エフロの発生を抑えるとともに塗膜の耐候性を保持
した塗装セメント硬化体が提供される。
【0070】請求項2に記載の発明によれば、セメント
硬化体と着色塗料層との間にフミン酸を添加した水系エ
ポキシシーラー層が介在されているので、塗膜の密着性
が改良されるとともに、セメントから溶出して着色塗料
層の表面に析出してエフロを発生させる水可溶性成分が
中間のフミン酸とキレート反応してカルシウムイオンを
固定化するためエフロの発生を防止することができる。
また、この化合物は安定であるので、表層の着色塗料層
所望の性能を阻害させることがない。これにより、エフ
ロの発生を抑えるとともに塗膜の耐候性を保持した塗装
セメント硬化体が提供される。
【0071】請求項3に記載の発明によれば、溶出され
た水可溶性成分は水系エポキシシーラー層に含まれるケ
イフッ化物或いはフミン酸により水不溶性の化合物を形
成して遮断されるので、水系エマルション着色塗料によ
り塗装された透水性の低い塗装セメント硬化体に対して
もエフロを発生させることがない。
【0072】請求項4に記載の発明によれば、広い範囲
のケイフッ化物が用いられることができる。
【0073】請求項5に記載の発明によれば、ケイフッ
化物の添加量が特定の範囲に限定されることにより、着
色塗料層の耐候性を阻害することなく、効果的にエフロ
の発生を防止することができる。
【0074】請求項6に記載の発明によれば、セメント
硬化体としてセメント系瓦が選択されることにより、一
般的によく利用されている塗装セメント系瓦の塗膜の耐
候性を保持した状態でエフロの発生を抑えることができ
る。
【0075】請求項7に記載の発明によれば、セメント
硬化体から溶出されたセメントの可溶性成分とエポキシ
シーラー層に添加されたケイフッ化物或いはフミン酸と
の間で形成された水不溶性の反応物がセメント硬化体と
エポキシシーラー層との間に介在された構成の塗装セメ
ント硬化体が製造されている。
【0076】請求項8に記載の発明によれば、エフロの
発生が防止できるとともに、着色塗膜の耐久性を阻害す
ることがない、塗装セメント硬化体の製造方法が提供さ
れる、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装セメント硬化体の断面図であ
る。
【図2】本発明に係る塗装セメント硬化体がエフロを発
生しない状況を説明する断面模式図である。
【符号の説明】
1 塗装セメント硬化体 10 セメント硬化体(基材) 11 エポキシシーラー層 12 着色塗料層 13 塗膜 14 水不溶性化合物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント硬化体とその表面に付与された
    ケイフッ化物を添加した水系エポキシシーラー層とその
    表面に付与された着色塗料層とから構成されることを特
    徴とする塗装セメント硬化体。
  2. 【請求項2】 セメント硬化体とその表面に付与された
    フミン酸を添加した水系エポキシシーラー層とその表面
    に付与された着色塗料層とから構成されることを特徴と
    する塗装セメント硬化体。
  3. 【請求項3】 前記着色塗料層は、水系エマルション着
    色塗料であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    塗装セメント硬化体。
  4. 【請求項4】 前記ケイフッ化物は、ケイフッ化マグネ
    シウム、ケイフッ化アンモニウム、ケイフッ化亜鉛、ケ
    イフッ化マンガンから選択された1種又は2種以上であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の塗装セメント硬化
    体。
  5. 【請求項5】 前記ケイフッ化物の添加量は、エポキシ
    シーラー固形分に対して0.1〜50重量%の範囲内で
    あることを特徴とする請求項1に記載の塗装セメント硬
    化体。
  6. 【請求項6】 前記セメント硬化体はセメント系瓦であ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗装セメン
    ト硬化体。
  7. 【請求項7】 セメント硬化体とその表面に付与された
    ケイフッ化物或いはフミン酸を添加した水系エポキシシ
    ーラー層とその表面に付与された水系エマルション着色
    塗料層とからなり、該水系エポキシシーラー層の下面に
    は前記セメント硬化体から溶出されたセメントの可溶性
    成分と前記エポキシシーラー層に添加されたケイフッ化
    物或いはフミン酸との間で形成された水不溶性の反応物
    が介在されることを特徴とする塗装セメント硬化体。
  8. 【請求項8】 セメント硬化体の表面に水系エマルショ
    ン着色塗料を塗布して塗装セメント硬化体を製造するに
    際して、前記セメント硬化体には予めケイフッ化物或い
    はフミン酸を添加した水系エポキシシーラーを塗布する
    ことを特徴とする塗装セメント硬化体の製造方法。
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