JP2000204307A - ポ―ラスラバ―スタンプ用顔料インキ - Google Patents
ポ―ラスラバ―スタンプ用顔料インキInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリエチレン製のポーラスラバーを用いたス
タンプに適した有彩色顔料系内蔵インキを提供すること
を目的とする。 【構成】 有彩色顔料を樹脂系分散剤とともに特定の有
機分散媒体に分散させることにより、顔料の分散安定性
を確保し、ポーラスラバーの微細な連続気孔に浸透、保
持され、かつ容易に鮮明な押印が可能であり、しかもポ
ーラスラバーやスタンプ構成部材の膨潤やストレスクラ
ッキングを惹起しないスタンプ内蔵インキを提供するこ
とができるようになった。
タンプに適した有彩色顔料系内蔵インキを提供すること
を目的とする。 【構成】 有彩色顔料を樹脂系分散剤とともに特定の有
機分散媒体に分散させることにより、顔料の分散安定性
を確保し、ポーラスラバーの微細な連続気孔に浸透、保
持され、かつ容易に鮮明な押印が可能であり、しかもポ
ーラスラバーやスタンプ構成部材の膨潤やストレスクラ
ッキングを惹起しないスタンプ内蔵インキを提供するこ
とができるようになった。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 インク内蔵型のポーラスラバー
スタンプ用インク。とくに紙や木質等の吸収面に有用な
インクである。
スタンプ用インク。とくに紙や木質等の吸収面に有用な
インクである。
【0002】
【従来の技術】近年インク内蔵型のポーラスラバースタ
ンプが、実生活の各局面で便利に使用されるようになっ
てきている。このスタンプの主要な作用機構は、連続気
孔を持つゴム状弾性体すなわちポーラスラバーにインク
を含浸させておき、これを対象面に押しつけると連続気
孔の開口部からインクが対象面に移り、スタンプの表面
形状が転写されることである。転写を望まない部分は通
常凹部となっているか、あるいはさらにその開口部が閉
塞加工されていてインクが対象面に付くことを防止して
ある。ポーラスラバーはインク溜めの底部に設置され、
それがさらにポーラスラバーが露出する形でスタンプケ
ースに納められているのである。露出面は不使用時のイ
ンクの乾燥や不慮の接触による汚染を防止するためキャ
ップをはめるようになっている。微細な連続気孔を持つ
ゴム状弾性体の製造技術が確立されて、初めてこの種ス
タンプの実用化の途が開けたのである。しかし、ポーラ
スラバーの材質とインクビヒクルの組合せでラバーの収
縮や膨潤あるいは亀裂の発生が起こるとか、微細な連続
気孔中においてインク顔料の分散安定性が不十分で、開
口部への滑らかなインクの流動が確保できなくなるとい
った問題点があり、種々の改良により進歩は認められる
が、いまだ十分には解決されていない状況にある。
ンプが、実生活の各局面で便利に使用されるようになっ
てきている。このスタンプの主要な作用機構は、連続気
孔を持つゴム状弾性体すなわちポーラスラバーにインク
を含浸させておき、これを対象面に押しつけると連続気
孔の開口部からインクが対象面に移り、スタンプの表面
形状が転写されることである。転写を望まない部分は通
常凹部となっているか、あるいはさらにその開口部が閉
塞加工されていてインクが対象面に付くことを防止して
ある。ポーラスラバーはインク溜めの底部に設置され、
それがさらにポーラスラバーが露出する形でスタンプケ
ースに納められているのである。露出面は不使用時のイ
ンクの乾燥や不慮の接触による汚染を防止するためキャ
ップをはめるようになっている。微細な連続気孔を持つ
ゴム状弾性体の製造技術が確立されて、初めてこの種ス
タンプの実用化の途が開けたのである。しかし、ポーラ
スラバーの材質とインクビヒクルの組合せでラバーの収
縮や膨潤あるいは亀裂の発生が起こるとか、微細な連続
気孔中においてインク顔料の分散安定性が不十分で、開
口部への滑らかなインクの流動が確保できなくなるとい
った問題点があり、種々の改良により進歩は認められる
が、いまだ十分には解決されていない状況にある。
【0003】従来技術の問題点をポーラスラバーの面か
ら述べると、ポリ塩化ビニルは可塑剤を含有するため微
細な表面形状の加工が難しいばかりか、可塑剤とインク
ビヒクルの組合せによって経時的に収縮あるいは膨張が
起こり、場合によっては亀裂が発生してスタンプとして
の機能を失う。ポリウレタンは可塑剤不要であるもの
の、それ自体耐溶剤性が低く上記同様の問題点を抱えて
いる。ポリエチレンは微細な表面形状の加工が可能であ
るし耐溶剤性も高いので材質として好ましいが、いまだ
適当なインク組成は見出されていない。しかもポーラス
ラバースタンプのインク溜めには耐溶剤性その他からポ
リアセタールが、ケースやキャップには成形加工性や価
格等からABS樹脂が使用される場合が多いが、これら
素材に対しても悪影響を及ぼさないインク組成でなけれ
ばならないのである。
ら述べると、ポリ塩化ビニルは可塑剤を含有するため微
細な表面形状の加工が難しいばかりか、可塑剤とインク
ビヒクルの組合せによって経時的に収縮あるいは膨張が
起こり、場合によっては亀裂が発生してスタンプとして
の機能を失う。ポリウレタンは可塑剤不要であるもの
の、それ自体耐溶剤性が低く上記同様の問題点を抱えて
いる。ポリエチレンは微細な表面形状の加工が可能であ
るし耐溶剤性も高いので材質として好ましいが、いまだ
適当なインク組成は見出されていない。しかもポーラス
ラバースタンプのインク溜めには耐溶剤性その他からポ
リアセタールが、ケースやキャップには成形加工性や価
格等からABS樹脂が使用される場合が多いが、これら
素材に対しても悪影響を及ぼさないインク組成でなけれ
ばならないのである。
【0004】従来技術の問題点をポーラスラバー用イン
クの面から述べると、転写像の耐水性や耐光性等から着
色剤として顔料の使用が望ましいことは明らかである。
インク中の顔料の粒子径が大きいとポーラスラバーの微
細な連続気孔中において目詰まりを起こす、保存中に沈
降する、スタンピング後に紙等の対象面への浸透が遅い
ために転写像が乱れ易い等の難点がある。反対に粒子径
が小さいと対象面への浸透や拡散が過度になり、転写像
の裏抜けや滲みあるいは色濃度の不足といった難点が出
てくる。しかもこれら難点は、ポーラスラバー材質、ビ
ヒクルや分散剤の種類と配合量によりその程度が異なる
のである。
クの面から述べると、転写像の耐水性や耐光性等から着
色剤として顔料の使用が望ましいことは明らかである。
インク中の顔料の粒子径が大きいとポーラスラバーの微
細な連続気孔中において目詰まりを起こす、保存中に沈
降する、スタンピング後に紙等の対象面への浸透が遅い
ために転写像が乱れ易い等の難点がある。反対に粒子径
が小さいと対象面への浸透や拡散が過度になり、転写像
の裏抜けや滲みあるいは色濃度の不足といった難点が出
てくる。しかもこれら難点は、ポーラスラバー材質、ビ
ヒクルや分散剤の種類と配合量によりその程度が異なる
のである。
【0005】従来技術の問題点についてポーラスラバー
用顔料インクのビヒクルの面から述べると、水性媒体が
環境負荷の観点から望ましいが、本発明者らの検討によ
れば水性媒体ではポーラスラバーの微細な連続気孔中へ
のインクの浸透が悪く、仮に各種の界面活性剤を多量に
配合しても満足な改善は達成できず不適当である。各種
有機溶剤が顔料インク用ビヒクルとして知られている
が、微細な連続気孔中へのインクの浸透性良くしかも顔
料の安定な微細分散を分散剤とともに確保し、かつスタ
ンピング後に紙等の対象面への浸透速度が適当で良好な
転写の可能な、しかもスタンプ構成素材を犯さないビヒ
クルは知られていない。末端アルキル化のポリオキシア
ルキレン類は顔料インク用ビヒクルとして知られてお
り、インクの多くの特性を満たし好ましいものである
が、本発明の目的にはスタンプ素材を犯すので不適当で
ある。
用顔料インクのビヒクルの面から述べると、水性媒体が
環境負荷の観点から望ましいが、本発明者らの検討によ
れば水性媒体ではポーラスラバーの微細な連続気孔中へ
のインクの浸透が悪く、仮に各種の界面活性剤を多量に
配合しても満足な改善は達成できず不適当である。各種
有機溶剤が顔料インク用ビヒクルとして知られている
が、微細な連続気孔中へのインクの浸透性良くしかも顔
料の安定な微細分散を分散剤とともに確保し、かつスタ
ンピング後に紙等の対象面への浸透速度が適当で良好な
転写の可能な、しかもスタンプ構成素材を犯さないビヒ
クルは知られていない。末端アルキル化のポリオキシア
ルキレン類は顔料インク用ビヒクルとして知られてお
り、インクの多くの特性を満たし好ましいものである
が、本発明の目的にはスタンプ素材を犯すので不適当で
ある。
【0006】従来技術の問題点をポーラスラバー用顔料
インクの分散剤の面から述べると、各種分散剤が溶剤系
顔料インク用に提案され知られているが、微細な連続気
孔中へのインクの浸透性が適当でしかも顔料の安定な微
細分散をビヒクルと共同で確保し、かつスタンピング後
に紙等の対象面への浸透速度が適当で、良好な転写の可
能な分散剤やその配合量は知られていない。本発明者ら
の経験によると分散剤として高分子化合物が有望である
が、その種類と配合量は、ビヒクル中の顔料の分散のみ
でなく、インクの浸透や流動に多大の影響を及ぼすので
ある。
インクの分散剤の面から述べると、各種分散剤が溶剤系
顔料インク用に提案され知られているが、微細な連続気
孔中へのインクの浸透性が適当でしかも顔料の安定な微
細分散をビヒクルと共同で確保し、かつスタンピング後
に紙等の対象面への浸透速度が適当で、良好な転写の可
能な分散剤やその配合量は知られていない。本発明者ら
の経験によると分散剤として高分子化合物が有望である
が、その種類と配合量は、ビヒクル中の顔料の分散のみ
でなく、インクの浸透や流動に多大の影響を及ぼすので
ある。
【0007】以上にべたように、公知素材の単なる組合
せでは目的達成は困難である。微細な連続気孔の中で顔
料の微細な分散を確保し、かつ良好な含浸状態とスタン
ピング時の良好な流動性を具備し、スタンピング後には
適当な速度で紙等の吸収面内に浸透し、なおかつスタン
パー素材を犯さないインク組成が望まれているのであ
る。
せでは目的達成は困難である。微細な連続気孔の中で顔
料の微細な分散を確保し、かつ良好な含浸状態とスタン
ピング時の良好な流動性を具備し、スタンピング後には
適当な速度で紙等の吸収面内に浸透し、なおかつスタン
パー素材を犯さないインク組成が望まれているのであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】使用素材として好適な
ポリエチレンのポーラスラバーを用いる、紙や木質等吸
収性の対象面にスタンピングするためのポーラスラバー
スタンプの内蔵インクとして、微細な連続気孔の中で、
顔料の微細な分散を確保し、かつ良好な含浸状態とスタ
ンピング時の良好な流動性を具備し、スタンピング後に
は適当な速度で紙等の吸収面内に浸透し、なおかつスタ
ンパー素材を犯さない、溶剤系顔料インクの開発を本発
明の課題とする。
ポリエチレンのポーラスラバーを用いる、紙や木質等吸
収性の対象面にスタンピングするためのポーラスラバー
スタンプの内蔵インクとして、微細な連続気孔の中で、
顔料の微細な分散を確保し、かつ良好な含浸状態とスタ
ンピング時の良好な流動性を具備し、スタンピング後に
は適当な速度で紙等の吸収面内に浸透し、なおかつスタ
ンパー素材を犯さない、溶剤系顔料インクの開発を本発
明の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の個
々の要求を総合的に満たす、インクの組成や配合割合の
選択により課題の解決を期するものである。
々の要求を総合的に満たす、インクの組成や配合割合の
選択により課題の解決を期するものである。
【0010】本発明のインクの必須成分のひとつである
着色剤は有機有彩色顔料である。無機有彩色顔料は色の
鮮やかさや本発明の技術においても分散安定性に劣るの
で好ましくない。有機有彩色顔料で下記の条件を満たす
場合に、本発明のビヒクルや分散剤との組合せで本発明
の課題を達成することが可能である。すなわち、調製さ
れたインク中の顔料粒子の平均粒子径が 0.1〜0.7μm
で、顔料粒子の90wt%以上が粒径 0.03〜1.0μmの範
囲に属することを要する。ポーラスラバーの連続気孔径
は通常20〜50μmであるが、連気孔には局部的な括
れや隘路があるので粗大粒子の存在は目詰まりの原因と
なり不適当である。また分散状態の安定性からも上記範
囲が適当である。粒子径が過大でもまた反対に過小でも
安定性の確保が難しいし、過小または過小粒子の分率が
高い場合に、分散性は確保されているように観測されな
がらも流動性が経時的に悪化する場合がある。さらに、
スタンピング後の転写像の形成において、粒子径が過大
でもまた過小でも先述のように難点があらわれるので上
記範囲が適当である。より好ましい範囲はインク中の顔
料粒子の平均粒子径が 0.2〜0.5μmで、顔料粒子の9
5wt%以上が粒径0.05〜0.8μmの範囲に属する場合であ
る。インク中顔料のこの様な条件を満たすのは、インク
調製工程条件の調整で可能であり、当該業界に携わる技
術者には、公知の技術範囲に属することである。
着色剤は有機有彩色顔料である。無機有彩色顔料は色の
鮮やかさや本発明の技術においても分散安定性に劣るの
で好ましくない。有機有彩色顔料で下記の条件を満たす
場合に、本発明のビヒクルや分散剤との組合せで本発明
の課題を達成することが可能である。すなわち、調製さ
れたインク中の顔料粒子の平均粒子径が 0.1〜0.7μm
で、顔料粒子の90wt%以上が粒径 0.03〜1.0μmの範
囲に属することを要する。ポーラスラバーの連続気孔径
は通常20〜50μmであるが、連気孔には局部的な括
れや隘路があるので粗大粒子の存在は目詰まりの原因と
なり不適当である。また分散状態の安定性からも上記範
囲が適当である。粒子径が過大でもまた反対に過小でも
安定性の確保が難しいし、過小または過小粒子の分率が
高い場合に、分散性は確保されているように観測されな
がらも流動性が経時的に悪化する場合がある。さらに、
スタンピング後の転写像の形成において、粒子径が過大
でもまた過小でも先述のように難点があらわれるので上
記範囲が適当である。より好ましい範囲はインク中の顔
料粒子の平均粒子径が 0.2〜0.5μmで、顔料粒子の9
5wt%以上が粒径0.05〜0.8μmの範囲に属する場合であ
る。インク中顔料のこの様な条件を満たすのは、インク
調製工程条件の調整で可能であり、当該業界に携わる技
術者には、公知の技術範囲に属することである。
【0011】紙や木質等吸収面をスタンピングの対象面
とする場合、インクビヒクルとして不揮発性で、臭気が
なく、無色で、生体に対して安全であることはもとよ
り、分散剤と共同で顔料の微細な分散を安定に確保する
媒体である必要がある。さらに本発明の目的とする微細
連続気孔中においてインクが細部にまで浸透保持され、
スタンピングに際しては滑らかな流動性を発揮してスタ
ンプ表面にインクが補給され、しかもスタンプの構成素
材を犯さない媒体でなければならない。これらの要件を
全てにわたって満たす媒体が必要であるが、従来インク
ビヒクルとして公知の物質、例えばヒマシ油やその変性
品では当該目的には粘性や粘着性で不適当であるし、中
高分子量のポリアルキレングリコールやその誘導体では
スタンピング時にインクの糸引きが起こり不適当であ
り、各種植物油は経時的に酸化されて変性し顔料の安定
分散や粘性等が変化して不適当であり、水は界面活性剤
の配合割合を増して表面張力を有機溶剤並に低下させて
もポーラスラバーの気孔への浸透が不十分で不適当であ
る。
とする場合、インクビヒクルとして不揮発性で、臭気が
なく、無色で、生体に対して安全であることはもとよ
り、分散剤と共同で顔料の微細な分散を安定に確保する
媒体である必要がある。さらに本発明の目的とする微細
連続気孔中においてインクが細部にまで浸透保持され、
スタンピングに際しては滑らかな流動性を発揮してスタ
ンプ表面にインクが補給され、しかもスタンプの構成素
材を犯さない媒体でなければならない。これらの要件を
全てにわたって満たす媒体が必要であるが、従来インク
ビヒクルとして公知の物質、例えばヒマシ油やその変性
品では当該目的には粘性や粘着性で不適当であるし、中
高分子量のポリアルキレングリコールやその誘導体では
スタンピング時にインクの糸引きが起こり不適当であ
り、各種植物油は経時的に酸化されて変性し顔料の安定
分散や粘性等が変化して不適当であり、水は界面活性剤
の配合割合を増して表面張力を有機溶剤並に低下させて
もポーラスラバーの気孔への浸透が不十分で不適当であ
る。
【0012】本発明におけるインクビヒクルは、(イ)平
均分子量200〜800のポリプロピレングリコール
か、(ロ)下記一般式(1)で表わされる化合物のいずれ
か、あるいはそれらの混合物である。 R[(OA)mOH]n ・・・・・・・(1) ただし、Aは−CH2CH2−または−CH2CH(CH3)
−のいずれか、Rはn価のポリオールから水酸基を除い
た残基、n=2〜6のいずれかの整数、mは当該化合物
の平均分子量が200〜1500となる整数の組合せで
ある。
均分子量200〜800のポリプロピレングリコール
か、(ロ)下記一般式(1)で表わされる化合物のいずれ
か、あるいはそれらの混合物である。 R[(OA)mOH]n ・・・・・・・(1) ただし、Aは−CH2CH2−または−CH2CH(CH3)
−のいずれか、Rはn価のポリオールから水酸基を除い
た残基、n=2〜6のいずれかの整数、mは当該化合物
の平均分子量が200〜1500となる整数の組合せで
ある。
【0013】本発明におけるインクビヒクルを具体的に
例示すると、平均分子量が上記の範囲にあるポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレング
リコールやプロピレングリコールのプロピレンオキサイ
ド付加物、グリセリンやトリメチロールプロパンのプロ
ピレンオキサイド付加物、グリセリンのエチレンエキサ
イド−プロピレンオキサイド付加物、エリスリトールの
エチレンエキサイド−プロピレンオキサイド共付加物、
アラビトール、アドニトール、あるいはソルビトールの
エチレンエキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物
等である。
例示すると、平均分子量が上記の範囲にあるポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレング
リコールやプロピレングリコールのプロピレンオキサイ
ド付加物、グリセリンやトリメチロールプロパンのプロ
ピレンオキサイド付加物、グリセリンのエチレンエキサ
イド−プロピレンオキサイド付加物、エリスリトールの
エチレンエキサイド−プロピレンオキサイド共付加物、
アラビトール、アドニトール、あるいはソルビトールの
エチレンエキサイドまたはプロピレンオキサイド付加物
等である。
【0014】本発明におけるインクビヒクルは、先述の
顔料や後述の分散剤との組合せのうえで、ビヒクルの化
学構造の選択により顔料の分散性とスタンプラバーへの
インクの浸透保持を可能にし、平均分子量の選択でイン
クの揮発による変質や高粘性による流動性不良を回避し
つつスタンピング後の吸収面への浸透速度を適当なレベ
ルに保つて鮮明なスタンピングが速く行うことを実現
し、しかもスタンプ素材を犯さないのである。しかもイ
ンクの粘度の温度依存性が小さく、使用や保存時の温度
変化に伴うインクの流動性の変化や自然溢流などのトラ
ブルが最小限度に抑えられていることは予想外の結果で
あった。なお、インクの望ましい諸特性はビヒクルの平
均分子量のみならずポーラススタンプラバーの気孔径、
顔料の粒径や配合量、分散剤の種類や配合量等に応じて
定まるものであるから、ビヒクルの平均分子量は上記範
囲内で所望のインクがえられる適当な値に設定すればよ
い。上記範囲を逸脱しても、他の配合剤の種類や配合量
を変えることでインク特性をある程度好ましい状態に修
復可能であるが、低分子量では揮発性の難点、高分子量
では浸透性や流動性における難点が不満足なままに残る
ので不適当である。したがって平均分子量のより好まし
い範囲は、他の配合剤の種類や配合量にもよるが、概し
てビヒクル(イ)においては250〜700、(ロ)に
おいては300〜1300である。
顔料や後述の分散剤との組合せのうえで、ビヒクルの化
学構造の選択により顔料の分散性とスタンプラバーへの
インクの浸透保持を可能にし、平均分子量の選択でイン
クの揮発による変質や高粘性による流動性不良を回避し
つつスタンピング後の吸収面への浸透速度を適当なレベ
ルに保つて鮮明なスタンピングが速く行うことを実現
し、しかもスタンプ素材を犯さないのである。しかもイ
ンクの粘度の温度依存性が小さく、使用や保存時の温度
変化に伴うインクの流動性の変化や自然溢流などのトラ
ブルが最小限度に抑えられていることは予想外の結果で
あった。なお、インクの望ましい諸特性はビヒクルの平
均分子量のみならずポーラススタンプラバーの気孔径、
顔料の粒径や配合量、分散剤の種類や配合量等に応じて
定まるものであるから、ビヒクルの平均分子量は上記範
囲内で所望のインクがえられる適当な値に設定すればよ
い。上記範囲を逸脱しても、他の配合剤の種類や配合量
を変えることでインク特性をある程度好ましい状態に修
復可能であるが、低分子量では揮発性の難点、高分子量
では浸透性や流動性における難点が不満足なままに残る
ので不適当である。したがって平均分子量のより好まし
い範囲は、他の配合剤の種類や配合量にもよるが、概し
てビヒクル(イ)においては250〜700、(ロ)に
おいては300〜1300である。
【0015】本発明における樹脂系分散剤はポリビニル
ブチラール樹脂である。溶剤系有機顔料インク用分散剤
として数多くの樹脂が提案されているけれども、本発明
の目的に適う樹脂は意外に少ないのである。エチルセル
ロース樹脂やある種のアクリル樹脂は本発明の目的にほ
ぼ適う樹脂であるけれども、顔料の分散安定性の点でや
や劣るのが不満である。ロジン、フェノール樹脂、シェ
ラック、ポリビニルピロリドン、ケトン樹脂等ビヒクル
との相溶性の不足や顔料との親和力の不足等で顔料の微
細な分散とその安定性で不適当である。また分散剤とし
て数多くの界面活性剤が提案されているけれども、分散
力のある活性剤でもインク粘度の温度依存性が樹脂系分
散剤より高くて不適当である。すなわち、低温では流動
性悪く、高温では流動性が高すぎてインク漏れ等の不都
合が現れる。本発明における分散剤として、ポリビニル
ブチラール樹脂がインクの諸特性からみて好適であり、
なかでも平均分子量25000〜200000、ブチラ
ール化度58〜75モル%のポリビニルブチラールが好
適である。平均分子量が低すぎると熱時のインク中顔料
の分散安定性が悪いしスタンピング時転写像が滲む、高
すぎると分散安定性は良いもののインクの粘度が高く微
細気孔中での浸透性や流動性に劣るしスタンピング時の
糸引きやインクの飛散が生じる等の不都合が現れる。こ
のような観点から、とくに好適なのは平均分子量300
00〜100000、ブチラール化度63〜72モル%
のポリビニルブチラールである。
ブチラール樹脂である。溶剤系有機顔料インク用分散剤
として数多くの樹脂が提案されているけれども、本発明
の目的に適う樹脂は意外に少ないのである。エチルセル
ロース樹脂やある種のアクリル樹脂は本発明の目的にほ
ぼ適う樹脂であるけれども、顔料の分散安定性の点でや
や劣るのが不満である。ロジン、フェノール樹脂、シェ
ラック、ポリビニルピロリドン、ケトン樹脂等ビヒクル
との相溶性の不足や顔料との親和力の不足等で顔料の微
細な分散とその安定性で不適当である。また分散剤とし
て数多くの界面活性剤が提案されているけれども、分散
力のある活性剤でもインク粘度の温度依存性が樹脂系分
散剤より高くて不適当である。すなわち、低温では流動
性悪く、高温では流動性が高すぎてインク漏れ等の不都
合が現れる。本発明における分散剤として、ポリビニル
ブチラール樹脂がインクの諸特性からみて好適であり、
なかでも平均分子量25000〜200000、ブチラ
ール化度58〜75モル%のポリビニルブチラールが好
適である。平均分子量が低すぎると熱時のインク中顔料
の分散安定性が悪いしスタンピング時転写像が滲む、高
すぎると分散安定性は良いもののインクの粘度が高く微
細気孔中での浸透性や流動性に劣るしスタンピング時の
糸引きやインクの飛散が生じる等の不都合が現れる。こ
のような観点から、とくに好適なのは平均分子量300
00〜100000、ブチラール化度63〜72モル%
のポリビニルブチラールである。
【0016】本発明のインク組成における配合比は、ポ
ーラスラバースタンプ用内蔵インクの特性を発揮するた
め、必須成分での配合比でインク100重量部あたり、
有彩色顔料2〜15重量部、樹脂系分散剤2〜10重量
部および残部がビヒクルである範囲から選ばれる。しか
も顔料粒子が粒径0.1μm以下で分散した状態で、粘
度が100〜2000cpsである配合組成が好適であ
る。顔料の量はスタンピング転写像の色の濃さとインク
の流動性を主体に選ばれ、顔料により異なるが通常の場
合3〜8重量部でよい。顔料の過小は転写像が薄いし、
過大は浸透性や流動性の悪化、転写像の不鮮明等の難点
になる。樹脂系分散剤の量は第一義的には、顔料の種類
や粒径により、ついで分散剤の内容により、さらにごく
わずかではあるが使用するビヒクルの種類により異なる
が、多くの場合顔料の0.3〜1.5重量倍の範囲で目
的を達成することができる。分散剤が過小では分散とそ
の安定性が確保し難いし、インクの粘性不足のための難
点があり、過大では分散とその安定性は十分だが、イン
クの粘性大のための難点がある。好ましい範囲は概して
顔料の0.5〜0.8重量倍である。以上の範囲で、ポ
ーラスラバーの連続気孔の気孔径に最適の配合組成を選
定すれば良く、そのようにして本発明の目的を達成する
ことができる。
ーラスラバースタンプ用内蔵インクの特性を発揮するた
め、必須成分での配合比でインク100重量部あたり、
有彩色顔料2〜15重量部、樹脂系分散剤2〜10重量
部および残部がビヒクルである範囲から選ばれる。しか
も顔料粒子が粒径0.1μm以下で分散した状態で、粘
度が100〜2000cpsである配合組成が好適であ
る。顔料の量はスタンピング転写像の色の濃さとインク
の流動性を主体に選ばれ、顔料により異なるが通常の場
合3〜8重量部でよい。顔料の過小は転写像が薄いし、
過大は浸透性や流動性の悪化、転写像の不鮮明等の難点
になる。樹脂系分散剤の量は第一義的には、顔料の種類
や粒径により、ついで分散剤の内容により、さらにごく
わずかではあるが使用するビヒクルの種類により異なる
が、多くの場合顔料の0.3〜1.5重量倍の範囲で目
的を達成することができる。分散剤が過小では分散とそ
の安定性が確保し難いし、インクの粘性不足のための難
点があり、過大では分散とその安定性は十分だが、イン
クの粘性大のための難点がある。好ましい範囲は概して
顔料の0.5〜0.8重量倍である。以上の範囲で、ポ
ーラスラバーの連続気孔の気孔径に最適の配合組成を選
定すれば良く、そのようにして本発明の目的を達成する
ことができる。
【0017】本発明のインクの必須組成配合に対して、
実用上の見地から防腐剤等当該分野で常套の少量添加物
の追加使用が可能である。またポーラスラバーの連続気
孔の出来具合によるのか詳細は不明であるが、スタンプ
によってはスタンピングの調子を改善するために、組成
配合の微調整を行うことが適当な場合がある。本来必須
成分の配合で行うことが可能であり望ましいのである
が、微調整であるがために以下のような便法も実施可能
である。例えば、インクの粘度調節等のため顔料の分散
やインクのその他の特性に悪影響をおよぼさない範囲
で、必須成分であるビヒクルの小割合の一部を他の有機
溶剤に置き換えることが可能である。このような希釈剤
として使用可能な溶剤として、例えば、エチルアルコー
ルが挙げられる。希釈剤の使用割合を変えてスタンピン
グを行い、その調子が所望のレベルを確保できる使用割
合を探せばよいので、最適の使用割合は容易に見出すこ
とができる。
実用上の見地から防腐剤等当該分野で常套の少量添加物
の追加使用が可能である。またポーラスラバーの連続気
孔の出来具合によるのか詳細は不明であるが、スタンプ
によってはスタンピングの調子を改善するために、組成
配合の微調整を行うことが適当な場合がある。本来必須
成分の配合で行うことが可能であり望ましいのである
が、微調整であるがために以下のような便法も実施可能
である。例えば、インクの粘度調節等のため顔料の分散
やインクのその他の特性に悪影響をおよぼさない範囲
で、必須成分であるビヒクルの小割合の一部を他の有機
溶剤に置き換えることが可能である。このような希釈剤
として使用可能な溶剤として、例えば、エチルアルコー
ルが挙げられる。希釈剤の使用割合を変えてスタンピン
グを行い、その調子が所望のレベルを確保できる使用割
合を探せばよいので、最適の使用割合は容易に見出すこ
とができる。
【0018】本発明のインクは必須成分である顔料、樹
脂系分散剤、ビヒクル、あるいはさらに少量添加物の所
定量を秤取し、顔料を磨砕しつつ分散させる例えば、三
本ロールミル、ビーズミル等の装置で分散させて製造す
る。その具体的方法や使用する装置は、当業界ですでに
公知の方法や装置の組合せが適用可能であり、とくにあ
らためて述べるまでもない。
脂系分散剤、ビヒクル、あるいはさらに少量添加物の所
定量を秤取し、顔料を磨砕しつつ分散させる例えば、三
本ロールミル、ビーズミル等の装置で分散させて製造す
る。その具体的方法や使用する装置は、当業界ですでに
公知の方法や装置の組合せが適用可能であり、とくにあ
らためて述べるまでもない。
【0019】本発明のインクは、上述のポーラスラバー
スタンプ用として有用であるばかりでなく、各種の印鑑
やスタンプ用のスタンプ台にも利用可能である。ただし
ゴム製の印鑑やスタンプに対しては、ゴムを膨潤させる
ので長期の使用には適さないので注意が必要である。
スタンプ用として有用であるばかりでなく、各種の印鑑
やスタンプ用のスタンプ台にも利用可能である。ただし
ゴム製の印鑑やスタンプに対しては、ゴムを膨潤させる
ので長期の使用には適さないので注意が必要である。
【0020】以下、本発明について実施例を挙げて説明
する。実施例中での部は重量部である。インクの調製に
は、主として三本ロールミルを用いた。インク中の顔料
粒子径はレーザードップラ効果の周波数解析を行う動的
光散乱法で測定した。インクの粘度はB型粘度計を用
い、20℃で測定した。スタンピング試験はとくに断ら
ない限り連続気孔の直径が20〜100μmの分布をも
ち平均直径が38μmのポリエチレン製ポーラスラバー
で、スタンプ面に3〜15ポイントの文字や、通常使用
される各種線幅のバーコードが突出し、その他の部分は
熱融着処理で開口部がなく凹部となっており、インク溜
めはポリオキシメチレン製、スタンプケースとキャップ
はABS樹脂製のスタンプにインクを充填し、紙やベニ
ヤ板の上にスタンピングして、インクの転写具合観察や
転写後1〜3秒後に指先で転写像に触れて像が変化しな
いことを確認する定着速度の観察を行った。なお、イン
クの分散安定性をみるため、インクを充填したスタンプ
を50℃の空気浴中に30日間保存したのち常温に戻
し、上記スタンピング試験を行ったスタンピング安定性
試験と、インクを充填した別のスタンプを50℃の空気
浴中に12時間置き、ついで−10℃の空気浴中に12
時間置くことを5回繰り返したのち、上記スタンピング
試験を行った熱サイクル安定性試験と、インクを保管用
ガラス瓶に入れたまま50℃の空気浴中に30日間保存
したのち常温に戻し、新しいスタンプに充填し上記スタ
ンピング試験を行ったインク安定性試験の3種の試験を
実施した。
する。実施例中での部は重量部である。インクの調製に
は、主として三本ロールミルを用いた。インク中の顔料
粒子径はレーザードップラ効果の周波数解析を行う動的
光散乱法で測定した。インクの粘度はB型粘度計を用
い、20℃で測定した。スタンピング試験はとくに断ら
ない限り連続気孔の直径が20〜100μmの分布をも
ち平均直径が38μmのポリエチレン製ポーラスラバー
で、スタンプ面に3〜15ポイントの文字や、通常使用
される各種線幅のバーコードが突出し、その他の部分は
熱融着処理で開口部がなく凹部となっており、インク溜
めはポリオキシメチレン製、スタンプケースとキャップ
はABS樹脂製のスタンプにインクを充填し、紙やベニ
ヤ板の上にスタンピングして、インクの転写具合観察や
転写後1〜3秒後に指先で転写像に触れて像が変化しな
いことを確認する定着速度の観察を行った。なお、イン
クの分散安定性をみるため、インクを充填したスタンプ
を50℃の空気浴中に30日間保存したのち常温に戻
し、上記スタンピング試験を行ったスタンピング安定性
試験と、インクを充填した別のスタンプを50℃の空気
浴中に12時間置き、ついで−10℃の空気浴中に12
時間置くことを5回繰り返したのち、上記スタンピング
試験を行った熱サイクル安定性試験と、インクを保管用
ガラス瓶に入れたまま50℃の空気浴中に30日間保存
したのち常温に戻し、新しいスタンプに充填し上記スタ
ンピング試験を行ったインク安定性試験の3種の試験を
実施した。
【0021】(実施例1)顔料としてC.I.ピグメン
トブルー 15−3(リオノールブルーFG−733
0、東洋インキ製造製)の7部、樹脂系分散剤として平
均分子量5.2万、ブチラール化度68モル%のポリビ
ニルブチラール(エスレック BM−2、積水化学工業
製)の5部、およびプロピレングリコールのプロピレン
オキサイド付加物である、平均分子量400のプロピレ
ングリコール(ユニオール D−400、日本油脂製)
の88部を顔料分散機にて処理し、顔料を均一に分散す
ることができた。分散した顔料の平均粒子径は0.2μ
m、粘度は1000cpsであった。このインクをスタ
ンプのインク溜めに充填したところ、インクは短時間に
浸透し鮮明なスタンピングが可能であった。連続してス
タンピングしてもインクは良く追随し、飛散や糸引きは
なく、対象物へビヒクルの浸透が速いので、転写像は短
時間内に定着した。スタンピング安定性試験、熱サイク
ル安定性試験およびインク安定性試験においても鮮明な
スタンピングが可能であった。
トブルー 15−3(リオノールブルーFG−733
0、東洋インキ製造製)の7部、樹脂系分散剤として平
均分子量5.2万、ブチラール化度68モル%のポリビ
ニルブチラール(エスレック BM−2、積水化学工業
製)の5部、およびプロピレングリコールのプロピレン
オキサイド付加物である、平均分子量400のプロピレ
ングリコール(ユニオール D−400、日本油脂製)
の88部を顔料分散機にて処理し、顔料を均一に分散す
ることができた。分散した顔料の平均粒子径は0.2μ
m、粘度は1000cpsであった。このインクをスタ
ンプのインク溜めに充填したところ、インクは短時間に
浸透し鮮明なスタンピングが可能であった。連続してス
タンピングしてもインクは良く追随し、飛散や糸引きは
なく、対象物へビヒクルの浸透が速いので、転写像は短
時間内に定着した。スタンピング安定性試験、熱サイク
ル安定性試験およびインク安定性試験においても鮮明な
スタンピングが可能であった。
【0022】(比較例1)ビヒクルの分子種の影響を明
らかにする比較例として、実施例1におけるビヒクルを
ジエチレングリコールモノエチルエーテルに変更し、実
施例1の方法を繰り返してインクを調製した。顔料の分
散は良好であり、インクの粘度は600cpsであっ
た。インクをスタンプのインク溜めにに充填したとこ
ろ、インクは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが可能
であった。しかしビヒクルが揮発してしまい12時間後
にはインキが出なくなった。
らかにする比較例として、実施例1におけるビヒクルを
ジエチレングリコールモノエチルエーテルに変更し、実
施例1の方法を繰り返してインクを調製した。顔料の分
散は良好であり、インクの粘度は600cpsであっ
た。インクをスタンプのインク溜めにに充填したとこ
ろ、インクは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが可能
であった。しかしビヒクルが揮発してしまい12時間後
にはインキが出なくなった。
【0023】(比較例2)ビヒクルの分子種の影響を明
らかにする比較例として、実施例1における分散剤をポ
リビニルピロリドン(ルビスコールK−30、BASF
製)に変更し、実施例1の方法を繰り返してインクを調
製した。顔料の分散が不良であり、到底スタンプインク
として使用できるものではなかった。
らかにする比較例として、実施例1における分散剤をポ
リビニルピロリドン(ルビスコールK−30、BASF
製)に変更し、実施例1の方法を繰り返してインクを調
製した。顔料の分散が不良であり、到底スタンプインク
として使用できるものではなかった。
【0024】(比較例3)分散剤量の分子量の影響を明
らかにする比較例として、実施例1におけるポリビニル
ブチラールを、ブチラール化度は実施例1の場合と同じ
だが、分子量19000に変更し、実施例1の方法を繰
り返して2種のインクを調製した。顔料の分散は良好で
あったが、インクの粘度は650cpsであった。しか
し保管時インクが増粘しゲル状になった。
らかにする比較例として、実施例1におけるポリビニル
ブチラールを、ブチラール化度は実施例1の場合と同じ
だが、分子量19000に変更し、実施例1の方法を繰
り返して2種のインクを調製した。顔料の分散は良好で
あったが、インクの粘度は650cpsであった。しか
し保管時インクが増粘しゲル状になった。
【0025】(比較例4)分散剤量の影響を明らかにす
るための比較例として、実施例1におけるポリビニルブ
チラール配合量の5部を1部に変更し、減少量の4部は
プロピレングリコール(ユニオール D−400)の9
2部への増量で補って、実施例1の方法を繰り返した。
インクの粘度は250cpsで、調製直後における顔料
の分散は良好であったが、徐々に凝集しゲル状になっ
た。
るための比較例として、実施例1におけるポリビニルブ
チラール配合量の5部を1部に変更し、減少量の4部は
プロピレングリコール(ユニオール D−400)の9
2部への増量で補って、実施例1の方法を繰り返した。
インクの粘度は250cpsで、調製直後における顔料
の分散は良好であったが、徐々に凝集しゲル状になっ
た。
【0026】(実施例2)顔料としてホスターパームス
カーレットGO(C.I.ピグメントレッド168、ク
ラリアント製)の4部とノバパームオレンジHL(C.
I.ピグメントオレンジ36、クラリアント製)の4部
の両者、樹脂系分散剤として分子量40000、ブチラ
ール化度65モル%のポリビニルブチラール(エスレッ
ク BM−1、積水化学工業製)の4部、およびプロピ
レングリコールのプロピレンオキサイド付加物である、
分子量450のプロピレングリコール(アクトコールP
−25、武田薬品工業製)の88部を顔料分散機にて処
理し、顔料を均一に分散することができた。分散した顔
料の平均粒子径は 0.5μm、粘度は800cpsで
あった。このインクをスタンプのインク溜めに充填した
ところ、インクは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが
可能であった。連続してスタンピングしてもインクは良
く追随し、飛散や糸引きはなく、対象物へビヒクルの浸
透が速いので、転写像は短時間内に定着した。スタンピ
ング安定性試験およびインク安定性試験においても鮮明
なスタンピングが可能であった。
カーレットGO(C.I.ピグメントレッド168、ク
ラリアント製)の4部とノバパームオレンジHL(C.
I.ピグメントオレンジ36、クラリアント製)の4部
の両者、樹脂系分散剤として分子量40000、ブチラ
ール化度65モル%のポリビニルブチラール(エスレッ
ク BM−1、積水化学工業製)の4部、およびプロピ
レングリコールのプロピレンオキサイド付加物である、
分子量450のプロピレングリコール(アクトコールP
−25、武田薬品工業製)の88部を顔料分散機にて処
理し、顔料を均一に分散することができた。分散した顔
料の平均粒子径は 0.5μm、粘度は800cpsで
あった。このインクをスタンプのインク溜めに充填した
ところ、インクは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが
可能であった。連続してスタンピングしてもインクは良
く追随し、飛散や糸引きはなく、対象物へビヒクルの浸
透が速いので、転写像は短時間内に定着した。スタンピ
ング安定性試験およびインク安定性試験においても鮮明
なスタンピングが可能であった。
【0027】(比較例5)ビヒクルの分子種の影響を明
らかにする比較例として、実施例2におけるビヒクルを
ロジンに変更し、実施例2の方法を繰り返してインクを
調製した。顔料の分散は不良であり、到底スタンプイン
クとして使用できるものではなかった。
らかにする比較例として、実施例2におけるビヒクルを
ロジンに変更し、実施例2の方法を繰り返してインクを
調製した。顔料の分散は不良であり、到底スタンプイン
クとして使用できるものではなかった。
【0028】(実施例3)顔料としてC.I.ピグメン
トグリーン7(リオノールグリーンS、東洋インキ製造
製)の7部、樹脂系分散剤として分子量53000、ブ
チラール化度65モル%のポリビニルブチラール(エス
レック BM−5、積水化学工業製)の3.5部、およ
びグリセリンのプロピレンオキサイド付加物である分子
量300のグリセリン(ユニオール TG−300、日
本油脂製)89.5部を顔料分散機にて処理し、顔料を
均一に分散することができた。分散した顔料の平均粒子
径は0.3μm、粘度は1300cpsであった。この
インクをスタンプのインク溜めに充填したところ、イン
クは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが可能であっ
た。連続してスタンピングしてもインクは良く追随し、
飛散や糸引きはなく、対象物へビヒクルの浸透が速いの
で、転写像は短時間内に定着した。スタンピング安定性
試験およびインク安定性試験においても鮮明なスタンピ
ングが可能であった。
トグリーン7(リオノールグリーンS、東洋インキ製造
製)の7部、樹脂系分散剤として分子量53000、ブ
チラール化度65モル%のポリビニルブチラール(エス
レック BM−5、積水化学工業製)の3.5部、およ
びグリセリンのプロピレンオキサイド付加物である分子
量300のグリセリン(ユニオール TG−300、日
本油脂製)89.5部を顔料分散機にて処理し、顔料を
均一に分散することができた。分散した顔料の平均粒子
径は0.3μm、粘度は1300cpsであった。この
インクをスタンプのインク溜めに充填したところ、イン
クは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが可能であっ
た。連続してスタンピングしてもインクは良く追随し、
飛散や糸引きはなく、対象物へビヒクルの浸透が速いの
で、転写像は短時間内に定着した。スタンピング安定性
試験およびインク安定性試験においても鮮明なスタンピ
ングが可能であった。
【0029】(比較例6)ビヒクルの分子種の影響を明
らかにする比較例として、実施例3における分散剤をエ
チルセルロース(エトセル20、日新化成製)に変更
し、実施例3の方法を繰り返してインクを調製した。顔
料の分散は良好であり、インクの粘度は1200cps
であった。インクをスタンプのインク溜めにに充填した
ところ、インクは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが
可能であった。また一ヶ月室温保管後のスタンプでも鮮
明なスタンピングが可能であった。しかしスタンピング
安定性試験後には、インクの追従が少し悪くなり連続ス
タンピングの転写像に不鮮明な部分が認められるように
なった。
らかにする比較例として、実施例3における分散剤をエ
チルセルロース(エトセル20、日新化成製)に変更
し、実施例3の方法を繰り返してインクを調製した。顔
料の分散は良好であり、インクの粘度は1200cps
であった。インクをスタンプのインク溜めにに充填した
ところ、インクは短時間に浸透し鮮明なスタンピングが
可能であった。また一ヶ月室温保管後のスタンプでも鮮
明なスタンピングが可能であった。しかしスタンピング
安定性試験後には、インクの追従が少し悪くなり連続ス
タンピングの転写像に不鮮明な部分が認められるように
なった。
【0030】
【発明の効果】本発明のインクは、紙や木質等吸収性の
対象面にスタンピングするためのポーラスラバースタン
プの内蔵インクとして、微細な連続気孔の中で顔料の微
細な分散を確保し、かつ良好な含浸状態とスタンピング
時の良好な流動性を具備し、スタンピング後には適当な
速度で紙等の吸収面内に浸透し、なおかつスタンパー素
材を犯さず、とくに使用素材として好適なポリエチレン
のポーラスラバーを用いる場合に有効な溶剤系顔料イン
クである。
対象面にスタンピングするためのポーラスラバースタン
プの内蔵インクとして、微細な連続気孔の中で顔料の微
細な分散を確保し、かつ良好な含浸状態とスタンピング
時の良好な流動性を具備し、スタンピング後には適当な
速度で紙等の吸収面内に浸透し、なおかつスタンパー素
材を犯さず、とくに使用素材として好適なポリエチレン
のポーラスラバーを用いる場合に有効な溶剤系顔料イン
クである。
Claims (2)
- 【請求項1】 有彩色顔料、ビヒクルおよびを樹脂系分
散剤を必須成分とする顔料インクにおいて、ビヒクルと
して、(イ)平均分子量200〜800のポリプロピレン
グリコールか、(ロ)下記一般式(1)で表わされる化合
物のいずれかを、かつ樹脂系分散剤としてポリビニルブ
チラール樹脂を用いることを特徴とする顔料インク。 R[(OA)mOH]n ・・・・・・・・・・(1) ただし、Aは−CH2CH2−または−CH2CH(CH3)
−のいずれか、Rはn価のポリオールから水酸基を除い
た残基、n=2〜6のいずれかの整数であり、mは当該
化合物の平均分子量が200〜1500の範囲となる整
数の組合せである。 - 【請求項2】 必須成分でのインク100重量部あたり
の配合比が、有彩色顔料2〜15重量部、樹脂系分散剤
2〜10重量部および残部がビヒクルであり、かつ顔料
粒子が粒径0.1μm以下で分散し、粘度が100〜2
000cpsである請求項1の顔料インク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP358399A JP2000204307A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | ポ―ラスラバ―スタンプ用顔料インキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP358399A JP2000204307A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | ポ―ラスラバ―スタンプ用顔料インキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000204307A true JP2000204307A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11561486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP358399A Pending JP2000204307A (ja) | 1999-01-11 | 1999-01-11 | ポ―ラスラバ―スタンプ用顔料インキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000204307A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003002674A1 (en) * | 2001-06-27 | 2003-01-09 | Pennzoil-Quaker State Company | Coating composition |
| JP2007107113A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Hiroyuki Yobiko | スタンプによる柄の定着方法及びこれに用いる噴霧剤並びにスタンプ及び噴霧剤 |
| JP2012067198A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Nof Corp | 非水系顔料分散体 |
-
1999
- 1999-01-11 JP JP358399A patent/JP2000204307A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003002674A1 (en) * | 2001-06-27 | 2003-01-09 | Pennzoil-Quaker State Company | Coating composition |
| JP2007107113A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Hiroyuki Yobiko | スタンプによる柄の定着方法及びこれに用いる噴霧剤並びにスタンプ及び噴霧剤 |
| JP2012067198A (ja) * | 2010-09-24 | 2012-04-05 | Nof Corp | 非水系顔料分散体 |
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