JP2000204447A - 高強度マルテンサイト鋼とそれを用いたガスタ―ビン用タ―ビンディスク及び発電用ガスタ―ビン並びにコンバインド発電システム - Google Patents
高強度マルテンサイト鋼とそれを用いたガスタ―ビン用タ―ビンディスク及び発電用ガスタ―ビン並びにコンバインド発電システムInfo
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- JP2000204447A JP2000204447A JP11002587A JP258799A JP2000204447A JP 2000204447 A JP2000204447 A JP 2000204447A JP 11002587 A JP11002587 A JP 11002587A JP 258799 A JP258799 A JP 258799A JP 2000204447 A JP2000204447 A JP 2000204447A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、高温強度に優れたマルテンサ
イト鋼とそれを用いたガスタービンディスク,発電用ガ
スタービン及びコンバインド発電システムを提供する。 【解決手段】本発明は、C0.05〜0.20%,Si
0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜4.0%,
Cr8〜13%,Mo4%以下,V0.1〜0.4%,N
b0.06〜0.25%,Co1〜5%,N0.025〜0.
125% を含む高強度マルテンサイト鋼及びその用途
にある。
イト鋼とそれを用いたガスタービンディスク,発電用ガ
スタービン及びコンバインド発電システムを提供する。 【解決手段】本発明は、C0.05〜0.20%,Si
0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜4.0%,
Cr8〜13%,Mo4%以下,V0.1〜0.4%,N
b0.06〜0.25%,Co1〜5%,N0.025〜0.
125% を含む高強度マルテンサイト鋼及びその用途
にある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン入り口温
度が1200℃以上である新規な高効率発電用ガスター
ビン及びコンバインド発電システムに係り、特にそれに
用いるタービンディスクとそれに用いる新規なマルテン
サイト鋼に関する。
度が1200℃以上である新規な高効率発電用ガスター
ビン及びコンバインド発電システムに係り、特にそれに
用いるタービンディスクとそれに用いる新規なマルテン
サイト鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギーの観点からガスター
ビンの熱効率の向上が望まれている。熱効率を向上させ
るにはガス温度及び圧力を上げるのが最も有効な手段で
あるが、ガス温度を1200℃から1650℃に高め、
圧縮比を15付近まで高めることにより従来の1200
℃以下のガスタービンに比較し約3%以上の効率向上が
期待できる。
ビンの熱効率の向上が望まれている。熱効率を向上させ
るにはガス温度及び圧力を上げるのが最も有効な手段で
あるが、ガス温度を1200℃から1650℃に高め、
圧縮比を15付近まで高めることにより従来の1200
℃以下のガスタービンに比較し約3%以上の効率向上が
期待できる。
【0003】しかし、これらの高温・高圧比に伴い、よ
り強度の高い材料が必要である。そして高温特性を最も
大きく左右するクリープ破断強度が要求される。クリー
プ破断強度が高い構造材料としてオーステナイト鋼,N
i基合金,Co基合金,マルテンサイト鋼等が一般に知
られているが、熱間加工性,切削性及び振動減衰特性等
の点でNi基合金及びCo基合金は望ましくない。ま
た、オーステナイト鋼は400〜450℃付近の高温強
度がそれ程高くないこと更にガスタービン全体システム
から望ましくない。一方、マルテンサイト鋼は他の構成
部品とのマッチングが良く、高温強度も十分である。マ
ルテンサイト鋼として特開昭63−60262 号公報,特開平
5−263657 号公報等が知られている。しかし、これらの
材料は400〜500℃で必ずしも高いクリープ破断強度
は得られず、タービンディスク等としてより高温化に対
するガスタービンにそのまま使用することはできない。
り強度の高い材料が必要である。そして高温特性を最も
大きく左右するクリープ破断強度が要求される。クリー
プ破断強度が高い構造材料としてオーステナイト鋼,N
i基合金,Co基合金,マルテンサイト鋼等が一般に知
られているが、熱間加工性,切削性及び振動減衰特性等
の点でNi基合金及びCo基合金は望ましくない。ま
た、オーステナイト鋼は400〜450℃付近の高温強
度がそれ程高くないこと更にガスタービン全体システム
から望ましくない。一方、マルテンサイト鋼は他の構成
部品とのマッチングが良く、高温強度も十分である。マ
ルテンサイト鋼として特開昭63−60262 号公報,特開平
5−263657 号公報等が知られている。しかし、これらの
材料は400〜500℃で必ずしも高いクリープ破断強度
は得られず、タービンディスク等としてより高温化に対
するガスタービンにそのまま使用することはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガスタービンの高温・
高圧比に対して単に強度の高い材料を用いるだけではガ
ス温度の上昇はできない。ガスタービンの高温化には高
温強度が高いことと高い靭性とを兼ね備えた耐熱鋼を用
いなければならない。しかし、一般に、強度を向上させ
ると靭性が低下する。
高圧比に対して単に強度の高い材料を用いるだけではガ
ス温度の上昇はできない。ガスタービンの高温化には高
温強度が高いことと高い靭性とを兼ね備えた耐熱鋼を用
いなければならない。しかし、一般に、強度を向上させ
ると靭性が低下する。
【0005】従って、マルテンサイト鋼においても両者
の特性を十分に満足させることは困難である。
の特性を十分に満足させることは困難である。
【0006】本発明の目的は、高温強度に優れたマルテ
ンサイト鋼とそれを用いたガスタービンディスク,発電
用ガスタービン及びそれと蒸気タービンとの組合せのコ
ンバインド発電システムを提供するにある。
ンサイト鋼とそれを用いたガスタービンディスク,発電
用ガスタービン及びそれと蒸気タービンとの組合せのコ
ンバインド発電システムを提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、重量で、C
0.05〜0.20%,Si0.5%以下,Mn0.6%以
下,Ni0.5〜4.0%,Cr8〜13%,Mo4%以
下,V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%及びC
o1〜5%を含むマルテンサイト鋼からなり、450
℃,10万時間クリープ破断強度が50kg/mm2 以上で
あり、該クリープ破断強度に対して500℃,10万時
間クリープ破断強度がその70%以上であることを特徴
とする高強度マルテンサイト鋼にある。
0.05〜0.20%,Si0.5%以下,Mn0.6%以
下,Ni0.5〜4.0%,Cr8〜13%,Mo4%以
下,V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%及びC
o1〜5%を含むマルテンサイト鋼からなり、450
℃,10万時間クリープ破断強度が50kg/mm2 以上で
あり、該クリープ破断強度に対して500℃,10万時
間クリープ破断強度がその70%以上であることを特徴
とする高強度マルテンサイト鋼にある。
【0008】本発明は、重量で、C0.05〜0.20
%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜
4.0%,Cr8〜13%,Mo4%以下,V0.1〜
0.4%,Nb0.06〜0.25%,Co1〜5%,酸
素0.020%以下及び水素0.003%以下を有することを
特徴とする高強度マルテンサイト鋼にある。
%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜
4.0%,Cr8〜13%,Mo4%以下,V0.1〜
0.4%,Nb0.06〜0.25%,Co1〜5%,酸
素0.020%以下及び水素0.003%以下を有することを
特徴とする高強度マルテンサイト鋼にある。
【0009】本発明は、重量で、C0.05〜0.20
%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜
4.0%,Cr8〜13%,Mo4%以下,W1〜5%,
V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%及びCo1
〜5%を有し、前記(W/Mo)比が2〜5であること
を特徴とする高強度マルテンサイト鋼にある。
%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜
4.0%,Cr8〜13%,Mo4%以下,W1〜5%,
V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%及びCo1
〜5%を有し、前記(W/Mo)比が2〜5であること
を特徴とする高強度マルテンサイト鋼にある。
【0010】本発明は、重量で、C0.05〜0.20
%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜
4.0%,Cr8〜13%,Mo0.2〜1.0%未満 ,
V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%及びCo1
〜5% を有することを特徴とする高強度マルテンサイ
ト鋼にある。
%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜
4.0%,Cr8〜13%,Mo0.2〜1.0%未満 ,
V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%及びCo1
〜5% を有することを特徴とする高強度マルテンサイ
ト鋼にある。
【0011】本発明は、請求項に記載の如く、更にW1
〜5%及びB0.0005〜0.01%の少なくとも一方
を有することを特徴とする。
〜5%及びB0.0005〜0.01%の少なくとも一方
を有することを特徴とする。
【0012】本発明は、請求項のいずれかに記載のマル
テンサイト鋼よりなることを特徴とするガスタービン用
タービンディスクにある。
テンサイト鋼よりなることを特徴とするガスタービン用
タービンディスクにある。
【0013】本発明は、圧縮機と、燃焼器と、タービン
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
該タービンブレードに対応して設けられたタービンノズ
ルとを備えた発電用ガスタービンにおいて、前記タービ
ンディスクは請求項に記載のタービンディスクによって
構成される発電用ガスタービンにある。
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
該タービンブレードに対応して設けられたタービンノズ
ルとを備えた発電用ガスタービンにおいて、前記タービ
ンディスクは請求項に記載のタービンディスクによって
構成される発電用ガスタービンにある。
【0014】本発明は、高速で流れる燃焼ガスによって
駆動されるガスタービンと、該ガスタービンの排ガスの
エネルギーによって水蒸気を得る排熱回収ボイラと、高
低圧一体型蒸気タービン及びガスタービンによって発電
機を駆動するコンバインド発電システムにおいて、前記
ガスタービンは請求項に記載の発電用ガスタービンによ
って構成されることを特徴とするコンバインド発電シス
テムにある。
駆動されるガスタービンと、該ガスタービンの排ガスの
エネルギーによって水蒸気を得る排熱回収ボイラと、高
低圧一体型蒸気タービン及びガスタービンによって発電
機を駆動するコンバインド発電システムにおいて、前記
ガスタービンは請求項に記載の発電用ガスタービンによ
って構成されることを特徴とするコンバインド発電シス
テムにある。
【0015】本発明は、圧縮機と、燃焼器と、タービン
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、前記タービンディスクを前記圧縮機によって圧縮さ
れた空気によって前記タービンディスクの胴部から前記
タービンブレードに渡って冷却する空気冷却系統を有
し、前記タービンディスクはマルテンサイト鋼よりなる
ことが好ましい。
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、前記タービンディスクを前記圧縮機によって圧縮さ
れた空気によって前記タービンディスクの胴部から前記
タービンブレードに渡って冷却する空気冷却系統を有
し、前記タービンディスクはマルテンサイト鋼よりなる
ことが好ましい。
【0016】本発明は、圧縮機と、燃焼器と、タービン
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、前記タービンディスクをその胴部から前記タービン
ブレードに渡り水蒸気によって冷却する水蒸気冷却系統
を有し、前記タービンディスクはマルテンサイト鋼より
なることが好ましい。
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、前記タービンディスクをその胴部から前記タービン
ブレードに渡り水蒸気によって冷却する水蒸気冷却系統
を有し、前記タービンディスクはマルテンサイト鋼より
なることが好ましい。
【0017】本発明は、圧縮機と、燃焼器と、タービン
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、初段タービンノズルへのガス入口温度が1200〜
1650℃であり、初段タービンノズル及び前記タービ
ンディスクをその胴部から初段と第2段のタービンブレ
ードに渡って前記圧縮機によって圧縮された空気を冷却
器により冷却した空気によって冷却する空気冷却系統を
有し、第2段及び第3段タービンノズルを空気によって
冷却する空気冷却系統を有し、前記タービンディスクは
マルテンサイト鋼よりなることが好ましい。
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、初段タービンノズルへのガス入口温度が1200〜
1650℃であり、初段タービンノズル及び前記タービ
ンディスクをその胴部から初段と第2段のタービンブレ
ードに渡って前記圧縮機によって圧縮された空気を冷却
器により冷却した空気によって冷却する空気冷却系統を
有し、第2段及び第3段タービンノズルを空気によって
冷却する空気冷却系統を有し、前記タービンディスクは
マルテンサイト鋼よりなることが好ましい。
【0018】本発明は、圧縮機と、燃焼器と、タービン
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、初段タービンノズルへのガス入口温度が1200〜
1650℃であり、初段タービンノズル及び前記タービ
ンディスクをその胴部から初段と第2段のタービンブレ
ードに渡って水蒸気によって冷却する蒸気冷却系統を有
し、第2段及び第3段タービンノズルを空気によって冷
却する空気冷却系統を有し、前記タービンディスクはマ
ルテンサイト鋼よりなることが好ましい。
ディスクに固定された3段以上のタービンブレードと、
前記タービンブレードに対応して設けられた3段以上の
タービンノズルとを備えた発電用ガスタービンにおい
て、初段タービンノズルへのガス入口温度が1200〜
1650℃であり、初段タービンノズル及び前記タービ
ンディスクをその胴部から初段と第2段のタービンブレ
ードに渡って水蒸気によって冷却する蒸気冷却系統を有
し、第2段及び第3段タービンノズルを空気によって冷
却する空気冷却系統を有し、前記タービンディスクはマ
ルテンサイト鋼よりなることが好ましい。
【0019】前述の発電用ガスタービンは、燃焼ガスの
タービンノズルのガス入口温度が1200℃〜1295
℃に対し、前述のタービンディスク用マルテンサイト鋼
は、重量で、C0.05〜0.20%,Si0.15% 以
下,Mn1.0% 以下,Ni0.50〜3.0%,Cr
8.0〜13.0%,Mo1.0〜4.0%,V0.10〜
0.40%及びN0.025〜0.125%を有すること
が好ましい。
タービンノズルのガス入口温度が1200℃〜1295
℃に対し、前述のタービンディスク用マルテンサイト鋼
は、重量で、C0.05〜0.20%,Si0.15% 以
下,Mn1.0% 以下,Ni0.50〜3.0%,Cr
8.0〜13.0%,Mo1.0〜4.0%,V0.10〜
0.40%及びN0.025〜0.125%を有すること
が好ましい。
【0020】前述のガス入口温度が、1300℃〜13
95℃に対し、前述のタービンディスク用マルテンサイ
ト鋼は、重量で、C0.05〜0.20%,Si0.15
% 以下,Mn1.0%以下,Ni0.50〜3.0%,C
r8.0〜13.0%,Mo1.0〜4.0%,V0.10〜
0.40%,Nb0.01〜0.20%及びN0.025〜
0.125%を有することが好ましい。
95℃に対し、前述のタービンディスク用マルテンサイ
ト鋼は、重量で、C0.05〜0.20%,Si0.15
% 以下,Mn1.0%以下,Ni0.50〜3.0%,C
r8.0〜13.0%,Mo1.0〜4.0%,V0.10〜
0.40%,Nb0.01〜0.20%及びN0.025〜
0.125%を有することが好ましい。
【0021】前述のガス入口温度が、1400℃〜16
50℃に対し、請求項に記載のタービンディスク用マル
テンサイト鋼になることが好ましい。このガス温度に対
するタービンディスク温度は初段で約500℃まで上昇
し、それに十分耐えるものである。2段及び3段では若
干温度が下がるが、450℃以上である。
50℃に対し、請求項に記載のタービンディスク用マル
テンサイト鋼になることが好ましい。このガス温度に対
するタービンディスク温度は初段で約500℃まで上昇
し、それに十分耐えるものである。2段及び3段では若
干温度が下がるが、450℃以上である。
【0022】本発明の請求項に記載のマルテンサイト鋼
は各対応の温度に対してディスタントピース,タービン
スペーサ,コンプレッサーディスクの最終段及びタービ
ンスタッキングボルト,コンプレッサースタッキングボ
ルトの少なくとも1つに用いることができる。
は各対応の温度に対してディスタントピース,タービン
スペーサ,コンプレッサーディスクの最終段及びタービ
ンスタッキングボルト,コンプレッサースタッキングボ
ルトの少なくとも1つに用いることができる。
【0023】また、前述のマルテンサイト鋼はいずれの
ものも(Mn/Ni)比を0.11以下にすることが好
ましい。前述のMn+Ni+Co量を2.0〜7.0%が
好ましく、Mo+0.5Wは1.0〜2.0%が好まし
い。Cr+6Si+4Mo+1.5W+11V+5Nb
−40C−30N−2Mn−4Ni−2Coで求められ
るCr当量は8以下が好ましい。
ものも(Mn/Ni)比を0.11以下にすることが好
ましい。前述のMn+Ni+Co量を2.0〜7.0%が
好ましく、Mo+0.5Wは1.0〜2.0%が好まし
い。Cr+6Si+4Mo+1.5W+11V+5Nb
−40C−30N−2Mn−4Ni−2Coで求められ
るCr当量は8以下が好ましい。
【0024】本発明は、高速で流れる燃焼ガスによって
駆動されるガスタービンと、該ガスタービンの排ガスの
エネルギーによって水蒸気を得る排熱回収ボイラと、高
低圧一体型蒸気タービン及びガスタービンによって発電
機を駆動するコンバインド発電システムにおいて、前記
ガスタービンは前述の発電用ガスタービンによって構成
されることが好ましい。
駆動されるガスタービンと、該ガスタービンの排ガスの
エネルギーによって水蒸気を得る排熱回収ボイラと、高
低圧一体型蒸気タービン及びガスタービンによって発電
機を駆動するコンバインド発電システムにおいて、前記
ガスタービンは前述の発電用ガスタービンによって構成
されることが好ましい。
【0025】本発明は、高低圧一体型蒸気タービン及び
ガスタービンによって発電機を駆動するコンバインド発
電システムにおいて、前記蒸気タービンの初段ノズル入
口での蒸気温度及び前記ガスタービンの初段ノズル入口
でのガス温度が、A点(515℃,1200℃),B点(5
38℃,1200℃),C点(593℃,1650℃)
及びD点(557℃,1650℃)の各点を結ぶ範囲内
であり、前記ガスタービンは圧縮機と、燃焼器と、ター
ビンディスクに固定された3段以上のタービンブレード
と、前記タービンブレードに対応して設けられた3段以
上のタービンノズル初段タービンノズル及び初段と第2
段タービンブレードを前記圧縮機によって圧縮された空
気を冷却器により冷却した空気によって冷却する空気冷
却系統又は蒸気によって冷却する蒸気冷却系統を有し、
第2段及び第3段タービンノズルを空気によって冷却す
る空気冷却系統を有することが好ましい。
ガスタービンによって発電機を駆動するコンバインド発
電システムにおいて、前記蒸気タービンの初段ノズル入
口での蒸気温度及び前記ガスタービンの初段ノズル入口
でのガス温度が、A点(515℃,1200℃),B点(5
38℃,1200℃),C点(593℃,1650℃)
及びD点(557℃,1650℃)の各点を結ぶ範囲内
であり、前記ガスタービンは圧縮機と、燃焼器と、ター
ビンディスクに固定された3段以上のタービンブレード
と、前記タービンブレードに対応して設けられた3段以
上のタービンノズル初段タービンノズル及び初段と第2
段タービンブレードを前記圧縮機によって圧縮された空
気を冷却器により冷却した空気によって冷却する空気冷
却系統又は蒸気によって冷却する蒸気冷却系統を有し、
第2段及び第3段タービンノズルを空気によって冷却す
る空気冷却系統を有することが好ましい。
【0026】本発明は高低圧一体型蒸気タービン及びガ
スタービンによって発電機を駆動するコンバインド発電
システムにおいて、前記蒸気タービンの初段ノズル入口
での蒸気温度が500℃以上、前記ガスタービンの初段
ノズル入口でのガス温度が1100℃以上であり、前記
ガスタービンは圧縮機と、燃焼器と、タービンディスク
に固定された3段以上のタービンブレードと、前記ター
ビンブレードに対応して設けられた3段以上のタービン
ノズルとを備え、前記タービンディスクは請求項に記載
のマルテンサイト鋼よりなることが好ましい。
スタービンによって発電機を駆動するコンバインド発電
システムにおいて、前記蒸気タービンの初段ノズル入口
での蒸気温度が500℃以上、前記ガスタービンの初段
ノズル入口でのガス温度が1100℃以上であり、前記
ガスタービンは圧縮機と、燃焼器と、タービンディスク
に固定された3段以上のタービンブレードと、前記ター
ビンブレードに対応して設けられた3段以上のタービン
ノズルとを備え、前記タービンディスクは請求項に記載
のマルテンサイト鋼よりなることが好ましい。
【0027】前述の高低圧一体型蒸気タービンの最終段
ブレードはその翼部長さ(インチ)×回転数(rpm )が
120000以上及びマルテンサイト鋼よりなることが好まし
い。本発明における前記ガスタービンの初段ブレード及
び初段ノズルの少なくとも一方は、前述のガス入口温度
が1400〜1650℃に対し、単結晶又は前述の温度
が1300〜1395℃に対し柱状晶Ni基合金よりな
ることが好ましい。前記ガスタービンは、前述の温度1
400〜1650℃に対し、第2段及び第3段タービン
ブレードが一方向凝固柱状晶Ni基合金よりなることが
好ましい。前記ガスタービンは、前述の温度1400〜
1650℃に対し、初段タービンブレード及び初段ター
ビンノズルが単結晶Ni基合金よりなり、第2段及び第
3段タービンブレードの少なくとも一方は一方向凝固柱
状晶Ni基合金よりなり、第2段及び第3段タービンノ
ズルは等軸晶Ni基合金よりなることが好ましい。 (A)ガスタービン 本発明においては、少なくともタービンディスクにマル
テンサイト鋼が用いられ、他ディスタントピース,ター
ビンスペーサ,最終段コンプレッサーディスク及びター
ビンスタッキングの少なくとも1つにも同様に用いるこ
とができる。そのマルテンサイト系鋼の成分範囲限定理
由について説明する。
ブレードはその翼部長さ(インチ)×回転数(rpm )が
120000以上及びマルテンサイト鋼よりなることが好まし
い。本発明における前記ガスタービンの初段ブレード及
び初段ノズルの少なくとも一方は、前述のガス入口温度
が1400〜1650℃に対し、単結晶又は前述の温度
が1300〜1395℃に対し柱状晶Ni基合金よりな
ることが好ましい。前記ガスタービンは、前述の温度1
400〜1650℃に対し、第2段及び第3段タービン
ブレードが一方向凝固柱状晶Ni基合金よりなることが
好ましい。前記ガスタービンは、前述の温度1400〜
1650℃に対し、初段タービンブレード及び初段ター
ビンノズルが単結晶Ni基合金よりなり、第2段及び第
3段タービンブレードの少なくとも一方は一方向凝固柱
状晶Ni基合金よりなり、第2段及び第3段タービンノ
ズルは等軸晶Ni基合金よりなることが好ましい。 (A)ガスタービン 本発明においては、少なくともタービンディスクにマル
テンサイト鋼が用いられ、他ディスタントピース,ター
ビンスペーサ,最終段コンプレッサーディスク及びター
ビンスタッキングの少なくとも1つにも同様に用いるこ
とができる。そのマルテンサイト系鋼の成分範囲限定理
由について説明する。
【0028】Cは高い引張強さと耐力を得るために0.
05% 以上が好ましい。しかし、あまりCを多くする
と、高温に長時間さらされた場合に金属組織が不安定に
なり、105h クリープ破断強度を低下させるので、
0.20% 以下が好ましい。最も0.07〜0.15%が
好ましい。より、0.10〜0.14%が好ましい。
05% 以上が好ましい。しかし、あまりCを多くする
と、高温に長時間さらされた場合に金属組織が不安定に
なり、105h クリープ破断強度を低下させるので、
0.20% 以下が好ましい。最も0.07〜0.15%が
好ましい。より、0.10〜0.14%が好ましい。
【0029】Siは脱酸剤,Mnは脱酸・脱硫剤として
鋼の溶解の際に添加するものであり、少量でも効果があ
る。Siはδフェライト生成元素であり、多量の添加は
疲労及び靭性を低下させるδフェライト生成の原因にな
るので0.5% 以下が好ましい。なお、カーボン真空脱
酸法及びエレクトロスラグ溶解法などによればSi添加
の必要がなく、Si無添加がよい。特に、脆化の点から
0.2% 以下が好ましく、Si無添加では0.05%以
下が好ましい。
鋼の溶解の際に添加するものであり、少量でも効果があ
る。Siはδフェライト生成元素であり、多量の添加は
疲労及び靭性を低下させるδフェライト生成の原因にな
るので0.5% 以下が好ましい。なお、カーボン真空脱
酸法及びエレクトロスラグ溶解法などによればSi添加
の必要がなく、Si無添加がよい。特に、脆化の点から
0.2% 以下が好ましく、Si無添加では0.05%以
下が好ましい。
【0030】Mnは加熱による脆化を促進させるので、
0.6% 以下が好ましい。特に、Mnは脱硫剤として有
効なので、加熱脆化を生じないように0.01〜0.4%
が好ましい。更に0.02〜0.25%が最も好ましい。
また脆化防止の点からSi+Mn量を0.3% 以下にす
るのが好ましい。
0.6% 以下が好ましい。特に、Mnは脱硫剤として有
効なので、加熱脆化を生じないように0.01〜0.4%
が好ましい。更に0.02〜0.25%が最も好ましい。
また脆化防止の点からSi+Mn量を0.3% 以下にす
るのが好ましい。
【0031】Crは耐食性と高温強度を高めるが、13
%以上添加するとδフェライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性及び高温強度が不十分なので、
Crは8〜13%が好ましい。特に強度の点から10.
5〜12.5% が好ましい。Moは固溶強化及び析出強
化作用によってクリープ破断強度を高めると同時に脆化
防止効果がある。高いクリープ破断強度を得るには4.
0% 以下が好ましい。4.0% を超えるとδフェライ
ト生成原因になる。Mo量はW量との関係によって定め
られ、Wを含まない場合には1.5〜2.5%が好まし
い。更に、MoはNi量が2.1% を超える含有量のと
きMo量が多いほどクリープ破断強度を高める効果があ
り、特にMo2.0% 以上での効果が大きい。更に、後
述するWを含むときは0.2〜1.0%未満好ましくは
0.3〜0.7%とするものである。
%以上添加するとδフェライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性及び高温強度が不十分なので、
Crは8〜13%が好ましい。特に強度の点から10.
5〜12.5% が好ましい。Moは固溶強化及び析出強
化作用によってクリープ破断強度を高めると同時に脆化
防止効果がある。高いクリープ破断強度を得るには4.
0% 以下が好ましい。4.0% を超えるとδフェライ
ト生成原因になる。Mo量はW量との関係によって定め
られ、Wを含まない場合には1.5〜2.5%が好まし
い。更に、MoはNi量が2.1% を超える含有量のと
きMo量が多いほどクリープ破断強度を高める効果があ
り、特にMo2.0% 以上での効果が大きい。更に、後
述するWを含むときは0.2〜1.0%未満好ましくは
0.3〜0.7%とするものである。
【0032】V及びNbは炭化物を析出し高温強度を高
めると同時に靭性向上効果があるので、V0.1%以
上,Nb0.01%以上が好ましく、V0.4%,Nb
0.2%以上ではδフェライト生成の原因となると共に
クリープ破断強度が低下する傾向を示し、好ましくな
い。特にV0.15〜0.25%,Nb0.04〜0.10
%が好ましい。Nbの代わりにTaを全く同様に添加で
き、複合添加することができる。
めると同時に靭性向上効果があるので、V0.1%以
上,Nb0.01%以上が好ましく、V0.4%,Nb
0.2%以上ではδフェライト生成の原因となると共に
クリープ破断強度が低下する傾向を示し、好ましくな
い。特にV0.15〜0.25%,Nb0.04〜0.10
%が好ましい。Nbの代わりにTaを全く同様に添加で
き、複合添加することができる。
【0033】Niは高温長時間加熱後の靭性を高め、か
つδフェライト生成の防止効果があるので、0.5% 以
上が好ましく、3%以上では長時間クリープ破断強度を
低下させるので好ましくない。特に2.0〜3.0%が好
ましい。より好ましくは2.5%を超える量である。
つδフェライト生成の防止効果があるので、0.5% 以
上が好ましく、3%以上では長時間クリープ破断強度を
低下させるので好ましくない。特に2.0〜3.0%が好
ましい。より好ましくは2.5%を超える量である。
【0034】Niは加熱脆化防止に効果があるが、Mn
は逆に害を与える。従ってこれらの元素の間には密接に
相関関係があり、Mn/Niの比が0.11 以下にする
ことによりきわめて顕著に加熱脆化が防止され、特に、
0.10 以下が好ましく、0.04〜0.10が好まし
い。
は逆に害を与える。従ってこれらの元素の間には密接に
相関関係があり、Mn/Niの比が0.11 以下にする
ことによりきわめて顕著に加熱脆化が防止され、特に、
0.10 以下が好ましく、0.04〜0.10が好まし
い。
【0035】Nはクリープ破断強度の改善及びδフェラ
イトの生成防止に効果があるので、0.025%以上が
好ましく、0.125%を超えると靭性を低下させる。
特に0.03〜0.08%の範囲で優れた特性が得られ
る。
イトの生成防止に効果があるので、0.025%以上が
好ましく、0.125%を超えると靭性を低下させる。
特に0.03〜0.08%の範囲で優れた特性が得られ
る。
【0036】Coはより高温での強度を高めるので、高
温化に対応させて含有量を高めるのが好ましく、1.0
〜5.0%好ましくは2〜4%含有させるのが好まし
い。
温化に対応させて含有量を高めるのが好ましく、1.0
〜5.0%好ましくは2〜4%含有させるのが好まし
い。
【0037】WはMoと同様に強化に寄与するので、1
〜5%とし、またMo量との組合せによって(W/M
o)比を2〜5とするものである。
〜5%とし、またMo量との組合せによって(W/M
o)比を2〜5とするものである。
【0038】特に、Mo+0.5W 量を1〜2%とする
のが好ましい。
のが好ましい。
【0039】Bは強化に顕著な効果を有し、0.000
5〜0.01%が好ましい。Al0.3%以下,Ti0.5
%以下,Zr0.1%以下,Hf0.1%以下,Ca0.
01%以下,Mg0.01%以下,Y0.01%以下,希
土類0.01%以下,Cu0.5%以下含有させることに
より高温強度を向上させることができる。
5〜0.01%が好ましい。Al0.3%以下,Ti0.5
%以下,Zr0.1%以下,Hf0.1%以下,Ca0.
01%以下,Mg0.01%以下,Y0.01%以下,希
土類0.01%以下,Cu0.5%以下含有させることに
より高温強度を向上させることができる。
【0040】本発明に係る鋼の熱処理はまず完全なオー
ステナイトに変態するに十分に温度、最低900℃,最
高1150℃に均一加熱し、マルテンサイト組織が得ら
れる。100℃/h以上の速度で急冷し、次いで450
〜600℃の温度に加熱保持し(第1次焼戻し)、次い
で550〜650℃の温度に加熱保持し第2次焼戻しを
行うのが好ましい。焼入れに当ってはMs点直上の温度
に止めることが焼割れを防止する上で好ましい。具体的
温度は150℃以上に止めるのが良い。焼入れは油中焼
入れ又は水噴霧焼入れによって行うのが好ましい。第1
次焼戻しはその温度より加熱する。
ステナイトに変態するに十分に温度、最低900℃,最
高1150℃に均一加熱し、マルテンサイト組織が得ら
れる。100℃/h以上の速度で急冷し、次いで450
〜600℃の温度に加熱保持し(第1次焼戻し)、次い
で550〜650℃の温度に加熱保持し第2次焼戻しを
行うのが好ましい。焼入れに当ってはMs点直上の温度
に止めることが焼割れを防止する上で好ましい。具体的
温度は150℃以上に止めるのが良い。焼入れは油中焼
入れ又は水噴霧焼入れによって行うのが好ましい。第1
次焼戻しはその温度より加熱する。
【0041】コンプレッサーディスクの少なくとも最終
段又はその全部を前述の耐熱鋼によって構成することが
できるが、初段から中心部まではガス温度が低いので、
他の低合金鋼を用いることができ、中心部から最終段ま
でを前述の耐熱鋼を用いることができる。ガス上流側の
初段から中心部までの上流側を重量で、C0.15〜0.
30%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Cr1〜
2%,Ni2.0〜4.0%,Mo0.5〜1%,V0.0
5〜0.2%及び残部が実質的にFeからなり、室温の
引張強さ80kg/mm2 以上、室温のVノッチシャルピー
衝撃値が20kg−m/cm2 以上のNi−Cr−Mo−V
鋼が用いられ、中心部から少なくとも最終段を除き重量
で、C0.2〜0.4%,Si0.1〜0.5%,Mn0.
5〜1.5%,Cr0.5〜1.5%,Ni0.5%以下,M
o1.0〜2.0%,V0.1〜0.3% 及び残部が実質
的にFeからなり、室温の引張強さが80kg/mm2 以
上、伸び率18%以上、絞り率50%以上を有するCr
−Mo−V鋼を用いることができる。
段又はその全部を前述の耐熱鋼によって構成することが
できるが、初段から中心部まではガス温度が低いので、
他の低合金鋼を用いることができ、中心部から最終段ま
でを前述の耐熱鋼を用いることができる。ガス上流側の
初段から中心部までの上流側を重量で、C0.15〜0.
30%,Si0.5%以下,Mn0.6%以下,Cr1〜
2%,Ni2.0〜4.0%,Mo0.5〜1%,V0.0
5〜0.2%及び残部が実質的にFeからなり、室温の
引張強さ80kg/mm2 以上、室温のVノッチシャルピー
衝撃値が20kg−m/cm2 以上のNi−Cr−Mo−V
鋼が用いられ、中心部から少なくとも最終段を除き重量
で、C0.2〜0.4%,Si0.1〜0.5%,Mn0.
5〜1.5%,Cr0.5〜1.5%,Ni0.5%以下,M
o1.0〜2.0%,V0.1〜0.3% 及び残部が実質
的にFeからなり、室温の引張強さが80kg/mm2 以
上、伸び率18%以上、絞り率50%以上を有するCr
−Mo−V鋼を用いることができる。
【0042】コンプレッサースタブシャフトは重量でC
0.15〜0.3%,Si0.5% 以下,Mn0.6% 以
下,Ni2〜4%,Cr1〜2%,Mo0.5〜1%,
V0.05〜0.2%を含むNi−Cr−Mo−V鋼及び
タービンスタブシャフトは重量でC0.2〜0.4%,S
i0.1〜0.5%,Mn0.5〜1.5%,Cr0.5〜
1.5%,Ni0.5%以下,Mo1〜2%,V0.1〜
0.3%を含むCr−Mo−V鋼を用いることができ
る。
0.15〜0.3%,Si0.5% 以下,Mn0.6% 以
下,Ni2〜4%,Cr1〜2%,Mo0.5〜1%,
V0.05〜0.2%を含むNi−Cr−Mo−V鋼及び
タービンスタブシャフトは重量でC0.2〜0.4%,S
i0.1〜0.5%,Mn0.5〜1.5%,Cr0.5〜
1.5%,Ni0.5%以下,Mo1〜2%,V0.1〜
0.3%を含むCr−Mo−V鋼を用いることができ
る。
【0043】コンプレッサーディスクの一例として、1
7段からなる場合には初段から12段目までを前述のN
i−Cr−Mo−V鋼,13段目から16段目をCr−
Mo−V鋼及び17段目を前述のマルテンサイト鋼によ
って構成することができる。初段及び最終段のコンプレ
ッサーディスクは初段のときは初段の次のもの又は最終
段の場合はその前のものもいずれも剛性を有する構造を
有している。また、このディスクは初段より徐々に厚さ
を小さくして高速回転による応力を軽減する構造になっ
ている。
7段からなる場合には初段から12段目までを前述のN
i−Cr−Mo−V鋼,13段目から16段目をCr−
Mo−V鋼及び17段目を前述のマルテンサイト鋼によ
って構成することができる。初段及び最終段のコンプレ
ッサーディスクは初段のときは初段の次のもの又は最終
段の場合はその前のものもいずれも剛性を有する構造を
有している。また、このディスクは初段より徐々に厚さ
を小さくして高速回転による応力を軽減する構造になっ
ている。
【0044】コンプレッサのブレード及びノズルは0.
05〜0.2%,Si0.5% 以下,Mn1%以下,C
r10〜13%又はこれにMo0.5%以下及び、Ni
0.5%以下を含み、残部がFeからなるマルテンサイ
ト鋼によって構成されるのが好ましい。
05〜0.2%,Si0.5% 以下,Mn1%以下,C
r10〜13%又はこれにMo0.5%以下及び、Ni
0.5%以下を含み、残部がFeからなるマルテンサイ
ト鋼によって構成されるのが好ましい。
【0045】タービンブレードの先端部分と摺動接触し
リング状に形成されるシュラウドの初段部分には重量
で、C0.05〜0.2%,Si2%以下,Mn2%以
下,Cr17〜27%,Co5%以下,Mo5〜15
%,Fe10〜30%,W5%以下,B0.02% 以下
及び残部が実質的にNiからなる鋳造合金が用いられ、
他の部分には重量で、C0.3〜0.6%,Si2%以
下,Mn2%以下,Cr20〜27%,Ni20〜30
%以下,Nb0.1〜0.5%,Ti0.1〜0.5%及び
残部が実質的にFeからなる鋳造合金が用いられる。こ
れらの合金は複数個のブロックによってリング状に構成
されるものである。
リング状に形成されるシュラウドの初段部分には重量
で、C0.05〜0.2%,Si2%以下,Mn2%以
下,Cr17〜27%,Co5%以下,Mo5〜15
%,Fe10〜30%,W5%以下,B0.02% 以下
及び残部が実質的にNiからなる鋳造合金が用いられ、
他の部分には重量で、C0.3〜0.6%,Si2%以
下,Mn2%以下,Cr20〜27%,Ni20〜30
%以下,Nb0.1〜0.5%,Ti0.1〜0.5%及び
残部が実質的にFeからなる鋳造合金が用いられる。こ
れらの合金は複数個のブロックによってリング状に構成
されるものである。
【0046】タービンノズルを固定するダイヤフラムに
は初段タービン部分が重量で、C0.05% 以下,Si
1%以下,Mn2%以下,Cr16〜22%,Ni8〜
15%及び残部が実質的にFeからなり、他のタービン
ノズル部分には高C−高Ni系鋼鋳物によって構成され
る。
は初段タービン部分が重量で、C0.05% 以下,Si
1%以下,Mn2%以下,Cr16〜22%,Ni8〜
15%及び残部が実質的にFeからなり、他のタービン
ノズル部分には高C−高Ni系鋼鋳物によって構成され
る。
【0047】燃焼器はタービンの周囲に複数個設けられ
るとともに、外筒と内筒との2重構造からなり、内筒は
重量でC0.05〜0.2%,Si2%以下,Mn2%以
下,Cr20〜25%,Co0.5〜5%,Mo5〜1
5%,Fe10〜30% ,W5%以下,B0.02%
以下及び残部が実質的にNiからなり、板厚2〜5mmの
塑性加工材を溶接によって構成され、円筒体全周にわた
って空気を供給する三ケ月形のルーバ孔が設けられ、全
オーステナイト組織を有する溶体化処理材が用いられ
る。
るとともに、外筒と内筒との2重構造からなり、内筒は
重量でC0.05〜0.2%,Si2%以下,Mn2%以
下,Cr20〜25%,Co0.5〜5%,Mo5〜1
5%,Fe10〜30% ,W5%以下,B0.02%
以下及び残部が実質的にNiからなり、板厚2〜5mmの
塑性加工材を溶接によって構成され、円筒体全周にわた
って空気を供給する三ケ月形のルーバ孔が設けられ、全
オーステナイト組織を有する溶体化処理材が用いられ
る。
【0048】タービンブレードは燃焼ガスタービンノズ
ル入口温度で、1200〜1295℃に対しては、重量
で、C0.07〜0.25%,Si1%以下,Mn1%以
下,Cr12〜20%,Co5〜15%,Mo1.0〜
5.0%,W1.0〜5.0%,B0.005〜0.03
%,Ti2.0〜7.0%,Al3.0〜7.0%と、Nb
1.5%以下,Zr0.01〜0.5%,Hf0.01〜
0.5%,V0.01〜0.5%の1種以上と、残部が実質
的にNiからなり、オーステナイト相基地にγ′相及び
γ″相が析出した普通鋳造合金が用いられ、タービンノ
ズルには重量で、C0.20〜0.60%,Si2%以
下,Mn2%以下,Cr25〜35%,Ni5〜15
%,W3〜10%,B0.003〜0.03%及び残部が
実質的にCoからなり、又は更にTi0.1〜0.3%,
Nb0.1〜0.5%及びZr0.1〜0.3%の少なくと
も1種を含み、オーステナイト相基地に共晶炭化物及び
2次炭化物を含む鋳造合金によって構成される。これら
の合金はいずれも溶体処理された後時効処理が施され、
前述の析出物を形成させ、強化される。
ル入口温度で、1200〜1295℃に対しては、重量
で、C0.07〜0.25%,Si1%以下,Mn1%以
下,Cr12〜20%,Co5〜15%,Mo1.0〜
5.0%,W1.0〜5.0%,B0.005〜0.03
%,Ti2.0〜7.0%,Al3.0〜7.0%と、Nb
1.5%以下,Zr0.01〜0.5%,Hf0.01〜
0.5%,V0.01〜0.5%の1種以上と、残部が実質
的にNiからなり、オーステナイト相基地にγ′相及び
γ″相が析出した普通鋳造合金が用いられ、タービンノ
ズルには重量で、C0.20〜0.60%,Si2%以
下,Mn2%以下,Cr25〜35%,Ni5〜15
%,W3〜10%,B0.003〜0.03%及び残部が
実質的にCoからなり、又は更にTi0.1〜0.3%,
Nb0.1〜0.5%及びZr0.1〜0.3%の少なくと
も1種を含み、オーステナイト相基地に共晶炭化物及び
2次炭化物を含む鋳造合金によって構成される。これら
の合金はいずれも溶体処理された後時効処理が施され、
前述の析出物を形成させ、強化される。
【0049】また、タービンブレードは高温の燃焼ガス
による腐食を防止するためにAl,Cr又はAl+Cr
拡散コーティングを施すことができる。コーティング層
の厚さは30〜150μmで、ガスに接する翼部に設け
るのが好ましい。
による腐食を防止するためにAl,Cr又はAl+Cr
拡散コーティングを施すことができる。コーティング層
の厚さは30〜150μmで、ガスに接する翼部に設け
るのが好ましい。
【0050】発電用ガスタービンは1300℃級から次
世代の1500℃級ガスタービンでは冷却技術を考慮し
ても初段タービンブレードのメタル温度が700℃以上
から更に900℃以上になるため、材料そのものの耐用
温度は105 時間14kgf/mm2 でそのメタル温度より
20℃以上高いものが必要である。第2段以降のブレー
ドは初段よりも衝突するガス温度が50℃〜100℃低
くなるが、燃焼温度1300℃級のガスタービンと比べ
るとそのメタル温度は高くなり、材料特性として105
時間14kgf/mm2 で600℃以上から更に800℃以
上の耐用温度が必要である。それよりも強度の低い材料
を用いた場合は、運転中にブレードが破損する確立が非
常に高くなるばかりでなく、ガス流のエネルギーを十分
に回転力に変換できずに効率の低下を引き起こす。
世代の1500℃級ガスタービンでは冷却技術を考慮し
ても初段タービンブレードのメタル温度が700℃以上
から更に900℃以上になるため、材料そのものの耐用
温度は105 時間14kgf/mm2 でそのメタル温度より
20℃以上高いものが必要である。第2段以降のブレー
ドは初段よりも衝突するガス温度が50℃〜100℃低
くなるが、燃焼温度1300℃級のガスタービンと比べ
るとそのメタル温度は高くなり、材料特性として105
時間14kgf/mm2 で600℃以上から更に800℃以
上の耐用温度が必要である。それよりも強度の低い材料
を用いた場合は、運転中にブレードが破損する確立が非
常に高くなるばかりでなく、ガス流のエネルギーを十分
に回転力に変換できずに効率の低下を引き起こす。
【0051】初段ノズルは、燃焼ガスを最初に受けるた
め最も高温にさらされ、ガスタービンの起動,停止の繰
り返しにより著しい熱応力,熱衝撃を受ける。燃焼ガス
温度1300℃級から1500℃級のガスタービンで
は、冷却能力を考慮しても105時間6kgf/mm2における
耐用温度が700℃以上から更に900℃以上の合金を
用いる。2段目以降のタービンノズルは、初段ノズルと
比較して温度的にそれほど苛酷ではないが、燃焼温度1
300℃級のガスタービンと比べるとそのメタル温度は
高くなり105時間14kgf/mm2 耐用温度が600℃以
上から更に800℃の材料を用いる。
め最も高温にさらされ、ガスタービンの起動,停止の繰
り返しにより著しい熱応力,熱衝撃を受ける。燃焼ガス
温度1300℃級から1500℃級のガスタービンで
は、冷却能力を考慮しても105時間6kgf/mm2における
耐用温度が700℃以上から更に900℃以上の合金を
用いる。2段目以降のタービンノズルは、初段ノズルと
比較して温度的にそれほど苛酷ではないが、燃焼温度1
300℃級のガスタービンと比べるとそのメタル温度は
高くなり105時間14kgf/mm2 耐用温度が600℃以
上から更に800℃の材料を用いる。
【0052】本発明は、初段タービンノズル入口でのガ
ス温度が1400〜1650℃,好ましくは1500〜
1650℃に対して前記初段タービンブレード及び初段
タービンノズルは単結晶Ni基合金からなり、また遮熱
コーティング層を有すること、前記第2段タービンブレ
ード及び第2段タービンノズルは合金コーティング層を
有すること、そして前記単結晶Ni重合金は重量で、C
r6〜8%,Mo0.5〜1%,W6〜8%,Re1〜4
%,Al4〜6%,Ta6〜9% ,Co0.5〜10%
及びHf0.03〜0.13%を含有するNi基合金であ
ること、前記単結晶Ni重合金はTi,Nbのうち一方
もしくは両方を0.1 〜2%を含有するNi基合金から
なるものが好ましい。本発明では、前述の温度として1
400〜1495℃に対して初段ブレード及び初段ノズ
ル、又は1500℃以上には第2段タービンブレードに
重量で、Cr5〜18%,Mo0.3〜5%,W2〜10
%,Al2.5〜6%,Ti0.5〜5%,C0.05〜
0.21% 及びB0.005〜0.025% を含有する
柱状晶Ni基合金であること、更に、これにTa1〜4
%,Co10%以下,Hf0.03〜0.2%,Zr0.
001〜0.05%,Re0.1〜5%及びNb0.1〜
3%の少なくとも1種とを含有する一方向凝固柱状晶N
i基合金が好ましい。特に、第2段ブレードの他第3段
或いは4段ブレードにも用いることができる。
ス温度が1400〜1650℃,好ましくは1500〜
1650℃に対して前記初段タービンブレード及び初段
タービンノズルは単結晶Ni基合金からなり、また遮熱
コーティング層を有すること、前記第2段タービンブレ
ード及び第2段タービンノズルは合金コーティング層を
有すること、そして前記単結晶Ni重合金は重量で、C
r6〜8%,Mo0.5〜1%,W6〜8%,Re1〜4
%,Al4〜6%,Ta6〜9% ,Co0.5〜10%
及びHf0.03〜0.13%を含有するNi基合金であ
ること、前記単結晶Ni重合金はTi,Nbのうち一方
もしくは両方を0.1 〜2%を含有するNi基合金から
なるものが好ましい。本発明では、前述の温度として1
400〜1495℃に対して初段ブレード及び初段ノズ
ル、又は1500℃以上には第2段タービンブレードに
重量で、Cr5〜18%,Mo0.3〜5%,W2〜10
%,Al2.5〜6%,Ti0.5〜5%,C0.05〜
0.21% 及びB0.005〜0.025% を含有する
柱状晶Ni基合金であること、更に、これにTa1〜4
%,Co10%以下,Hf0.03〜0.2%,Zr0.
001〜0.05%,Re0.1〜5%及びNb0.1〜
3%の少なくとも1種とを含有する一方向凝固柱状晶N
i基合金が好ましい。特に、第2段ブレードの他第3段
或いは4段ブレードにも用いることができる。
【0053】前記第2段及び第3段タービンノズルは重
量で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C0.0
5〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti2〜
3%,Ta0.5〜1.5%及びB0.05〜0.15%を
含有する多結晶Ni基合金が好ましい。
量で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C0.0
5〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti2〜
3%,Ta0.5〜1.5%及びB0.05〜0.15%を
含有する多結晶Ni基合金が好ましい。
【0054】ガスタービンの熱効率を向上させるために
は、前述したように燃焼ガス温度を上昇させることがも
っとも効果的である。高度なブレード,ノズルの冷却技
術,遮熱コーティング技術の併用を考え、初段タービン
ブレードのメタル温度を920℃以上にすれば、初段ター
ビンノズルへのガス入り口温度を1450〜1550℃
にすることが可能となる。そのことによりガスタービン
の発電効率を37%以上にすることができる。この場合
の発電効率は、LHV方式の表示である。また、その時
にタービン排ガス温度を590℃〜650℃とすれば、
蒸気タービンとの複合発電システムにした場合の総合発
電効率が50%以上、好ましくは55%以上にすること
ができ、優れた高効率発電システムが提供できる。
は、前述したように燃焼ガス温度を上昇させることがも
っとも効果的である。高度なブレード,ノズルの冷却技
術,遮熱コーティング技術の併用を考え、初段タービン
ブレードのメタル温度を920℃以上にすれば、初段ター
ビンノズルへのガス入り口温度を1450〜1550℃
にすることが可能となる。そのことによりガスタービン
の発電効率を37%以上にすることができる。この場合
の発電効率は、LHV方式の表示である。また、その時
にタービン排ガス温度を590℃〜650℃とすれば、
蒸気タービンとの複合発電システムにした場合の総合発
電効率が50%以上、好ましくは55%以上にすること
ができ、優れた高効率発電システムが提供できる。
【0055】本発明によれば、高効率で、更により高温
のガスタービンを達成することができ、タービン入り口
温度1500℃〜1650℃級ではLHV表示で37%
以上の高効率が得られる。
のガスタービンを達成することができ、タービン入り口
温度1500℃〜1650℃級ではLHV表示で37%
以上の高効率が得られる。
【0056】(B)高低圧一体型蒸気タービンについて (1)長翼材 本発明に係る長翼材は、8〜13重量%クロームを含む
マルテンサイト系ステンレス鋼からなる翼部長さが30
インチ以上、好ましくは40インチ以上、より好ましく
は43〜46インチのものを50サイクル発電用高低圧
又は高中低圧一体型蒸気タービンの最終段動翼に用いる
のが好ましい。
マルテンサイト系ステンレス鋼からなる翼部長さが30
インチ以上、好ましくは40インチ以上、より好ましく
は43〜46インチのものを50サイクル発電用高低圧
又は高中低圧一体型蒸気タービンの最終段動翼に用いる
のが好ましい。
【0057】本発明は、更に最終段動翼として前述のマ
ルテンサイト系ステンレス鋼からなる30インチ以上、
好ましくは33インチ以上、より好ましくは35〜38
インチのものを60サイクル発電用高低圧又は高中低圧
一体型蒸気タービンに用いるのが好ましい。50サイク
ルにおいては46インチ、60サイクルにおいては38
インチを超えるものは重量でAl4〜8%,V3〜7%
を含むTi合金が好ましい。
ルテンサイト系ステンレス鋼からなる30インチ以上、
好ましくは33インチ以上、より好ましくは35〜38
インチのものを60サイクル発電用高低圧又は高中低圧
一体型蒸気タービンに用いるのが好ましい。50サイク
ルにおいては46インチ、60サイクルにおいては38
インチを超えるものは重量でAl4〜8%,V3〜7%
を含むTi合金が好ましい。
【0058】前述のマルテンサイト系ステンレス鋼は、
回転数と翼部長さの129000rpm・インチ以下に対し重量比
で、C0.08〜0.18%,Si0.25%以下,Mn
1.00%以下,Cr8.0〜13.0%,Ni1.5〜3
%、好ましくは2.1を超え3%以下,Mo1.5〜3.
0%,V0.05〜0.35%,Nb及びTaの1種又は
2種の合計量が0.02〜0.20%、及びN0.02〜
0.10%を含有するものが好ましい。それ以上のrpm・
インチを超えるものに対してはC0.19〜0.25%を
含む他同じ組成を有するマルテンサイト鋼が好ましい。
回転数と翼部長さの129000rpm・インチ以下に対し重量比
で、C0.08〜0.18%,Si0.25%以下,Mn
1.00%以下,Cr8.0〜13.0%,Ni1.5〜3
%、好ましくは2.1を超え3%以下,Mo1.5〜3.
0%,V0.05〜0.35%,Nb及びTaの1種又は
2種の合計量が0.02〜0.20%、及びN0.02〜
0.10%を含有するものが好ましい。それ以上のrpm・
インチを超えるものに対してはC0.19〜0.25%を
含む他同じ組成を有するマルテンサイト鋼が好ましい。
【0059】更に本発明は、重量比で、C0.18〜0.
28%,Si0.1%以下,Mn0.1〜0.3%,Cr1.
5〜2.5%,Ni1.5〜2.5%,Mo1〜2%及び
V0.1〜0.35%を有し、高圧部の538℃・105h
平滑及び切欠クリープ破断強度が13kg/mm2以上,低
圧部の引張強さが84kg/mm2以上,破面遷移温度が3
5℃であるマルテンサイト系耐熱鋼からなるロータシャ
フトに、引張強さ120kg/mm2 以上の前述の長翼を取
り付けた高中低圧又は高低圧一体型蒸気タービンが好ま
しい。
28%,Si0.1%以下,Mn0.1〜0.3%,Cr1.
5〜2.5%,Ni1.5〜2.5%,Mo1〜2%及び
V0.1〜0.35%を有し、高圧部の538℃・105h
平滑及び切欠クリープ破断強度が13kg/mm2以上,低
圧部の引張強さが84kg/mm2以上,破面遷移温度が3
5℃であるマルテンサイト系耐熱鋼からなるロータシャ
フトに、引張強さ120kg/mm2 以上の前述の長翼を取
り付けた高中低圧又は高低圧一体型蒸気タービンが好ま
しい。
【0060】最終段のブレードの先端リーディングエッ
ヂ部にはエロージョン防止層が設けられているのが好ま
しい。エロージョン防止層は重量で、C0.5〜1.5
%,Si1.0%以下,Mn1.0%以下,Cr25〜3
0%,W2.5〜6.0%を含むCo基合金を用いること
が好ましい。
ヂ部にはエロージョン防止層が設けられているのが好ま
しい。エロージョン防止層は重量で、C0.5〜1.5
%,Si1.0%以下,Mn1.0%以下,Cr25〜3
0%,W2.5〜6.0%を含むCo基合金を用いること
が好ましい。
【0061】この蒸気タービン長翼は、高速回転による
高い遠心応力と振動応力に耐えるため引張強さが高いと
同時に、高サイクル疲労強度が高くなければならない。
そのために、翼材の金属組織は、有害なδフェライトが
存在すると、疲労強度を著しく低下させるので、全焼戻
しマルテンサイト組織でなければならない。
高い遠心応力と振動応力に耐えるため引張強さが高いと
同時に、高サイクル疲労強度が高くなければならない。
そのために、翼材の金属組織は、有害なδフェライトが
存在すると、疲労強度を著しく低下させるので、全焼戻
しマルテンサイト組織でなければならない。
【0062】本発明鋼は前述した式で計算されるCr当
量が10以下になるように成分調整され、δフェライト
相を実質的に含まないようにすることが好ましい。
量が10以下になるように成分調整され、δフェライト
相を実質的に含まないようにすることが好ましい。
【0063】長翼材の引張強さは120kg/mm2 以上、
好ましくは128kgf/mm2以上、より好ましくは12
8.5kgf/mm2以上である。また耐力は80kg/mm2以
上、好ましくは88kg/mm2 以上である。伸び率は長さ
方向10%以上、周方向5%以上、衝撃値は3.45kgf
−m以上が好ましい。
好ましくは128kgf/mm2以上、より好ましくは12
8.5kgf/mm2以上である。また耐力は80kg/mm2以
上、好ましくは88kg/mm2 以上である。伸び率は長さ
方向10%以上、周方向5%以上、衝撃値は3.45kgf
−m以上が好ましい。
【0064】また均質で高強度の蒸気タービン長翼材を
得るために、調質熱処理として、溶解・鍛造後に、10
00℃〜1100℃(好ましくは1000〜1070
℃)で好ましくは0.5 〜3時間加熱保持後室温まで急
冷する(特に油焼入れが好ましい)焼入れを行い、次
に、550〜620℃で焼戻し、特に550℃〜570
℃で好ましくは1〜6時間加熱保持後室温まで冷却する
1次焼戻しと、560℃〜590℃で好ましくは1〜6
時間加熱保持後室温まで冷却する2次焼戻しの2回以上
の焼戻し熱処理が施されるのが好ましい。2次焼戻し温
度は1次焼戻し温度より高くするのが好ましく、特に1
0〜30℃高くするのが好ましく、より15〜20℃高
くするのが好ましい。
得るために、調質熱処理として、溶解・鍛造後に、10
00℃〜1100℃(好ましくは1000〜1070
℃)で好ましくは0.5 〜3時間加熱保持後室温まで急
冷する(特に油焼入れが好ましい)焼入れを行い、次
に、550〜620℃で焼戻し、特に550℃〜570
℃で好ましくは1〜6時間加熱保持後室温まで冷却する
1次焼戻しと、560℃〜590℃で好ましくは1〜6
時間加熱保持後室温まで冷却する2次焼戻しの2回以上
の焼戻し熱処理が施されるのが好ましい。2次焼戻し温
度は1次焼戻し温度より高くするのが好ましく、特に1
0〜30℃高くするのが好ましく、より15〜20℃高
くするのが好ましい。
【0065】本発明に係る低圧タービン最終段翼部長さ
は914mm(36″)以上、好ましくは965mm(3
8″)以上にした60サイクル発電用の3600rpm 蒸
気タービン及び低圧タービン最終段翼長を1041mm
(41″)以上、好ましくは1092mm(43″)以上、
より好ましくは1168mm(46″)以上にした50サ
イクル発電用の3000rpm 蒸気タービンにし、〔翼部
長さ(インチ)×回転数(rpm)〕値を125000以上、好ま
しくは138000以上としたものである。
は914mm(36″)以上、好ましくは965mm(3
8″)以上にした60サイクル発電用の3600rpm 蒸
気タービン及び低圧タービン最終段翼長を1041mm
(41″)以上、好ましくは1092mm(43″)以上、
より好ましくは1168mm(46″)以上にした50サ
イクル発電用の3000rpm 蒸気タービンにし、〔翼部
長さ(インチ)×回転数(rpm)〕値を125000以上、好ま
しくは138000以上としたものである。
【0066】また本発明に係る長翼材においては、全マ
ルテンサイト組織となるように合金組成を調整して高い
強度と低温靭性並びに疲労強度を得るために、次式の各
元素の含有量を重量%として計算されるCr当量を4〜
10に成分調整することが好ましい。
ルテンサイト組織となるように合金組成を調整して高い
強度と低温靭性並びに疲労強度を得るために、次式の各
元素の含有量を重量%として計算されるCr当量を4〜
10に成分調整することが好ましい。
【0067】Cr当量=Cr+6Si+4Mo+1.5
W+11V+5Nb−40C−30N−30B−2Mn
−4Ni−2Co+2.5Ta Cは高い引張強さを得るために0.08% 以上、靭性を
低下させないように0.2%以下が好ましい。特に、0.
10〜0.18%が好ましい。より、0.12〜0.16
%が好ましい。
W+11V+5Nb−40C−30N−30B−2Mn
−4Ni−2Co+2.5Ta Cは高い引張強さを得るために0.08% 以上、靭性を
低下させないように0.2%以下が好ましい。特に、0.
10〜0.18%が好ましい。より、0.12〜0.16
%が好ましい。
【0068】Siは脱酸剤、Mnは脱硫酸・脱酸剤で鋼
の溶解の際に添加するものであり、少量でも効果があ
る。Siはδフェライト生成元素であり、多量の添加
は、疲労及び靭性を低下させる有害なδフェライト生成
の原因になるので、0.25% 以下が好ましい。なお、
カーボン真空脱酸法及びエレクトロスラグ溶解法などに
よればSi添加の必要がなく、Si無添加がよい。特
に、0.10% 以下、より0.07%以下が好ましい。
の溶解の際に添加するものであり、少量でも効果があ
る。Siはδフェライト生成元素であり、多量の添加
は、疲労及び靭性を低下させる有害なδフェライト生成
の原因になるので、0.25% 以下が好ましい。なお、
カーボン真空脱酸法及びエレクトロスラグ溶解法などに
よればSi添加の必要がなく、Si無添加がよい。特
に、0.10% 以下、より0.07%以下が好ましい。
【0069】0.9% 以下のMn添加は靭性を向上させ
る。特に、Mnは脱酸剤として有効なので、靭性向上の
点から0.6% 以下、より0.1〜0.5% 、最も0.2
〜0.4%が好ましい。
る。特に、Mnは脱酸剤として有効なので、靭性向上の
点から0.6% 以下、より0.1〜0.5% 、最も0.2
〜0.4%が好ましい。
【0070】Crは耐食性と引張強さを高めるが、13
%以上添加するとδフェライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性と引張強さが不十分なので、C
rは8〜13%が好ましい。特に強度の点から10.5
〜12.5%が、より11〜12%が好ましい。
%以上添加するとδフェライト組織生成の原因になる。
8%より少ないと耐食性と引張強さが不十分なので、C
rは8〜13%が好ましい。特に強度の点から10.5
〜12.5%が、より11〜12%が好ましい。
【0071】Moは固溶強化及び析出強化作用によって
引張強さを高める効果がある。Moは引張強さ向上効果
が不十分であり3%以上になるとδフェライト生成原因
になるので1.5〜3.0%が好ましい。特に、1.8〜
2.7%、より2.0〜2.5%が好ましい。なお、W及
びCoもMoと同じ様な効果がある。
引張強さを高める効果がある。Moは引張強さ向上効果
が不十分であり3%以上になるとδフェライト生成原因
になるので1.5〜3.0%が好ましい。特に、1.8〜
2.7%、より2.0〜2.5%が好ましい。なお、W及
びCoもMoと同じ様な効果がある。
【0072】V及びNbは炭化物を析出し引張強さを高
めると同時に靭性向上効果がある。V0.05%,Nb
0.02%以下ではその効果が不十分であり、V0.40
%,Nb0.2%以上ではδフェライト生成の原因とな
る。特にVは0.20〜0.36%、より0.25〜0.31
%、Nbは0.04〜0.16%、より0.06〜0.14
%が好ましい。Nbの代わりにTaを全く同様に添加で
き、複合添加することができる。
めると同時に靭性向上効果がある。V0.05%,Nb
0.02%以下ではその効果が不十分であり、V0.40
%,Nb0.2%以上ではδフェライト生成の原因とな
る。特にVは0.20〜0.36%、より0.25〜0.31
%、Nbは0.04〜0.16%、より0.06〜0.14
%が好ましい。Nbの代わりにTaを全く同様に添加で
き、複合添加することができる。
【0073】Niは2〜3%で低温靭性を高めると共
に、δフェライト生成の防止効果がある。特に、2.3
〜2.9%が好ましい。より好ましくは2.4〜2.8%
である。Nは0.02〜0.1%で靭性,引張強さの向上
及びδフェライトの生成防止に効果がある。特に、0.
04〜0.08%、より0.045〜0.08%の範囲で
優れた特性が得られる。
に、δフェライト生成の防止効果がある。特に、2.3
〜2.9%が好ましい。より好ましくは2.4〜2.8%
である。Nは0.02〜0.1%で靭性,引張強さの向上
及びδフェライトの生成防止に効果がある。特に、0.
04〜0.08%、より0.045〜0.08%の範囲で
優れた特性が得られる。
【0074】Si,P及びSの低減は、引張強さを損な
わず、低温靭性を高める効果があり、極力低減すること
が望ましい。低温靭性向上の点からSi0.1%以下,
P 0.015%以下,S0.015% 以下が好まし
い。特に、Si0.05%以下,P0.010%以下,S
0.010%以下が望ましい。Sb,Sn及びAsの低
減も、低温靭性を高める効果があり、極力低減すること
が望ましいが、現状製鋼技術レベルの点から、Sb0.
0015%以下,Sn0.01%以下、及びAs0.02%
以下に限定した。特に、Sb0.001%以下,Sn0.
005%及びAs0.01%以下が望ましい。
わず、低温靭性を高める効果があり、極力低減すること
が望ましい。低温靭性向上の点からSi0.1%以下,
P 0.015%以下,S0.015% 以下が好まし
い。特に、Si0.05%以下,P0.010%以下,S
0.010%以下が望ましい。Sb,Sn及びAsの低
減も、低温靭性を高める効果があり、極力低減すること
が望ましいが、現状製鋼技術レベルの点から、Sb0.
0015%以下,Sn0.01%以下、及びAs0.02%
以下に限定した。特に、Sb0.001%以下,Sn0.
005%及びAs0.01%以下が望ましい。
【0075】さらに、本発明においては、Mn/Ni比
を0.11 以下にするのが好ましい。
を0.11 以下にするのが好ましい。
【0076】本発明材の熱処理は、まず完全なオーステ
ナイトに変態するに十分な温度,最低1000℃,最高
1100℃に均一加熱し、急冷し(好ましくは油冷)、
次いで550〜570℃の温度に加熱保持・冷却し(第
1次焼戻し)、次いで560〜680℃の温度に加熱保
持し第2次焼戻しを行い、全焼戻しマルテンサイト組織
とするものが好ましい。
ナイトに変態するに十分な温度,最低1000℃,最高
1100℃に均一加熱し、急冷し(好ましくは油冷)、
次いで550〜570℃の温度に加熱保持・冷却し(第
1次焼戻し)、次いで560〜680℃の温度に加熱保
持し第2次焼戻しを行い、全焼戻しマルテンサイト組織
とするものが好ましい。
【0077】(2)高低圧又は高中低圧一体型蒸気ター
ビン用ロータシャフト Cは0.15〜0.4%で焼入性を向上し靭性と強度を確
保するのに必要な元素である。特にCは0.20〜0.2
8%の範囲が好ましい。
ビン用ロータシャフト Cは0.15〜0.4%で焼入性を向上し靭性と強度を確
保するのに必要な元素である。特にCは0.20〜0.2
8%の範囲が好ましい。
【0078】Si及びMnは従来脱酸剤として添加して
いたが、真空C脱酸法及びエレクトロスラグ再溶解法な
どの製鋼技術によれば、特に添加しなくとも健全なロー
タが溶製可能である。長時間使用による脆化の点から、
Si及びMnは低目にすべきであり、それぞれ0.1%
及び0.5%以下がよい。特にSi0.05% 以下,M
n0.05〜0.25%、より前者が0.01%以下,後
者が0.20%以下が好ましい。
いたが、真空C脱酸法及びエレクトロスラグ再溶解法な
どの製鋼技術によれば、特に添加しなくとも健全なロー
タが溶製可能である。長時間使用による脆化の点から、
Si及びMnは低目にすべきであり、それぞれ0.1%
及び0.5%以下がよい。特にSi0.05% 以下,M
n0.05〜0.25%、より前者が0.01%以下,後
者が0.20%以下が好ましい。
【0079】一方、極少量のMn添加は、熱間加工性を
悪くする有害なSを、硫化物MnSとして固定する作用
があるために、Mnの極微量添加は、前述のSの害を減
少する効果があるので、蒸気タービン用ロータシャフト
のような大型鍛造品の製造においては0.01% 以上含
有するのが好ましい。しかし、製鋼上Sを少なくできれ
ばMnの添加は靭性,高温強度を低めるので、S及びP
量を低めるスパークリーン化できればゼロがよく、0.
01〜0.2%が好ましい。
悪くする有害なSを、硫化物MnSとして固定する作用
があるために、Mnの極微量添加は、前述のSの害を減
少する効果があるので、蒸気タービン用ロータシャフト
のような大型鍛造品の製造においては0.01% 以上含
有するのが好ましい。しかし、製鋼上Sを少なくできれ
ばMnの添加は靭性,高温強度を低めるので、S及びP
量を低めるスパークリーン化できればゼロがよく、0.
01〜0.2%が好ましい。
【0080】Niは1.5〜2.7%で焼入性を向上さ
せ、クリープ破断強度及び靭性を向上させる。特に1.
6〜2.0%より1.7〜1.9%の範囲が好ましい。更
に、Ni量はCr量より0.20% まで高く又はCr量
より0.30% 以下に低くする範囲内とすることにより
高い高温強度と靭性とを兼ね備えた特性が得られる。
せ、クリープ破断強度及び靭性を向上させる。特に1.
6〜2.0%より1.7〜1.9%の範囲が好ましい。更
に、Ni量はCr量より0.20% まで高く又はCr量
より0.30% 以下に低くする範囲内とすることにより
高い高温強度と靭性とを兼ね備えた特性が得られる。
【0081】Crは1.5〜2.5%で焼入性を向上さ
せ、靭性及びクリープ破断強度向上に効果がある。また
蒸気中の耐食性も向上させる。特に1.7〜2.3%、よ
り1.9〜2.1%が好ましい。
せ、靭性及びクリープ破断強度向上に効果がある。また
蒸気中の耐食性も向上させる。特に1.7〜2.3%、よ
り1.9〜2.1%が好ましい。
【0082】Moは0.8〜2.5%で焼戻し処理中に結
晶粒内に微細炭化物を析出させ、高温強度向上及び焼戻
し脆化防止効果がある。特に強度と靭性の点から1.0
〜1.5%、より1.1〜1.3%が好ましい。
晶粒内に微細炭化物を析出させ、高温強度向上及び焼戻
し脆化防止効果がある。特に強度と靭性の点から1.0
〜1.5%、より1.1〜1.3%が好ましい。
【0083】Vは、0.15〜0.35%で焼戻し処理中
に結晶粒内に微細炭化物を析出させ、高温強度及び靭性
向上効果がある。特に0.20〜0.30% 、より0.2
5を超え0.30%以下の範囲が好ましい。
に結晶粒内に微細炭化物を析出させ、高温強度及び靭性
向上効果がある。特に0.20〜0.30% 、より0.2
5を超え0.30%以下の範囲が好ましい。
【0084】また上記の組成からなる低合金を溶製する
ときに、希土類元素,Ca,Zr及びAlのいずれかを
添加することにより靭性が向上する。希土類元素は0.
05〜0.4%,Caは0.0005〜0.01%,Zr
は0.01〜0.2%,Alは0.001〜0.02%が好
ましい。
ときに、希土類元素,Ca,Zr及びAlのいずれかを
添加することにより靭性が向上する。希土類元素は0.
05〜0.4%,Caは0.0005〜0.01%,Zr
は0.01〜0.2%,Alは0.001〜0.02%が好
ましい。
【0085】さらに、酸素は高温強度に関与し、本発明
鋼においては、O2 を5〜25ppmの範囲に制御するこ
とにより、より高いクリープ破断強度が得られる。
鋼においては、O2 を5〜25ppmの範囲に制御するこ
とにより、より高いクリープ破断強度が得られる。
【0086】Nb及びTaの少なくとも1種を0.00
5〜0.15%添加するのが好ましい。これらの含有量
が0.005% 未満では強度の向上に十分な効果が得ら
れず、逆に0.15% を超えると蒸気タービン用ロータ
シャフトの如く大型構造物ではこれらの巨大な炭化物が
晶出し強度及び靭性を低めるので0.005〜0.15%
とする。特に0.01〜0.05%が好ましい。
5〜0.15%添加するのが好ましい。これらの含有量
が0.005% 未満では強度の向上に十分な効果が得ら
れず、逆に0.15% を超えると蒸気タービン用ロータ
シャフトの如く大型構造物ではこれらの巨大な炭化物が
晶出し強度及び靭性を低めるので0.005〜0.15%
とする。特に0.01〜0.05%が好ましい。
【0087】Wは強度を高めるため0.1%以上加える
のが好ましいが、1.0%を超えると大型鋼塊において
は偏析の問題が生じる等強度を低めるので、0.1〜1.
0%とするのが好ましい。好ましくは0.1〜0.5%で
ある。
のが好ましいが、1.0%を超えると大型鋼塊において
は偏析の問題が生じる等強度を低めるので、0.1〜1.
0%とするのが好ましい。好ましくは0.1〜0.5%で
ある。
【0088】Mn/Ni比又は(Si+Mn)/Ni比
は各々0.13又は0.18以下が好ましい。これによ
り、ベーナイト組織を有するNi−Cr−Mo−V低合
金鋼における加熱脆化を顕著に防止でき、高低圧又は高
中低圧一体型ロータシャフトとして適用できる。また、
(Ni/Mo)比が1.25 以上及び(Cr/Mo)比
が1.1 以上、又は(Cr/Mo)比が1.45 以上及
び(Cr/Mo)比が〔−1.11×(Ni/Mo)+
2.78〕によって求められる値以上とすることにより
全体を同じ条件で熱処理することにより538℃,10
5 時間クリープ破断強度が12kg/mm2 以上の高い強度
が得られる。
は各々0.13又は0.18以下が好ましい。これによ
り、ベーナイト組織を有するNi−Cr−Mo−V低合
金鋼における加熱脆化を顕著に防止でき、高低圧又は高
中低圧一体型ロータシャフトとして適用できる。また、
(Ni/Mo)比が1.25 以上及び(Cr/Mo)比
が1.1 以上、又は(Cr/Mo)比が1.45 以上及
び(Cr/Mo)比が〔−1.11×(Ni/Mo)+
2.78〕によって求められる値以上とすることにより
全体を同じ条件で熱処理することにより538℃,10
5 時間クリープ破断強度が12kg/mm2 以上の高い強度
が得られる。
【0089】また、Ni量をCr量に対して特定の範囲
で含有させることにより高圧側でより高強度で、低圧側
でより靭性の高い強度とを兼ね備えたものが得られる。
で含有させることにより高圧側でより高強度で、低圧側
でより靭性の高い強度とを兼ね備えたものが得られる。
【0090】本発明は、高低圧又は高中低圧一体型蒸気
タービン用ロータシャフトとして、その高圧部又は高中
圧部の538℃,105 h平滑及び切欠クリープ破断強
度が13kg/mm2 以上,低圧部又は中低圧部の引張強さ
が84kg/mm2 以上,破面遷移温度が35℃以下とする
のが好ましい。このように優れた機械的性質を得るため
次の様な傾斜調質熱処理を施すのが好ましい。この調質
熱処理を施す前に、金属組織を微細にするために、65
0℃〜710℃で70時間以上保持のパーライト処理を
施すのが好ましい。
タービン用ロータシャフトとして、その高圧部又は高中
圧部の538℃,105 h平滑及び切欠クリープ破断強
度が13kg/mm2 以上,低圧部又は中低圧部の引張強さ
が84kg/mm2 以上,破面遷移温度が35℃以下とする
のが好ましい。このように優れた機械的性質を得るため
次の様な傾斜調質熱処理を施すのが好ましい。この調質
熱処理を施す前に、金属組織を微細にするために、65
0℃〜710℃で70時間以上保持のパーライト処理を
施すのが好ましい。
【0091】ロータシャフトの高圧部又は高中圧部:高
い高温強度を得る。
い高温強度を得る。
【0092】 ○焼入れ:930〜970℃に加熱・保持後冷却 ○焼戻し:570〜670℃に加熱・保持後徐冷 (2回焼戻しが好ましく、うち1回は650〜670℃
に加熱・保持するのが好ましい) ロータシャフトの低圧部又は中低圧部:高い引張強さと
低温靭性を得る。
に加熱・保持するのが好ましい) ロータシャフトの低圧部又は中低圧部:高い引張強さと
低温靭性を得る。
【0093】 ○焼入れ:880〜910℃に加熱・保持後急冷 ○焼戻し:570〜640℃に加熱・保持後徐冷 (2回焼戻しが好ましく、うち1回は615〜635℃
に加熱・保持するのが好ましい) 即ち、本発明は高圧側を低圧側より高い焼入温度で焼入
れすることにより高圧側では550℃,30kg/mm2 で
180hr以上のクリープ破断時間が得られるように低
圧側より高温強度を高くし、低圧側は高圧側より遷移温
度を中心孔で10℃以下とするように傾斜熱処理するこ
とが好ましい。焼戻し温度においても高圧側を低圧側に
くらべ高い温度で焼戻しするのがよい。
に加熱・保持するのが好ましい) 即ち、本発明は高圧側を低圧側より高い焼入温度で焼入
れすることにより高圧側では550℃,30kg/mm2 で
180hr以上のクリープ破断時間が得られるように低
圧側より高温強度を高くし、低圧側は高圧側より遷移温
度を中心孔で10℃以下とするように傾斜熱処理するこ
とが好ましい。焼戻し温度においても高圧側を低圧側に
くらべ高い温度で焼戻しするのがよい。
【0094】このようにクリープ破断強度が高く、衝撃
値が高い両者の特性を備えた鋼を得ることができ、本発
明の高低圧一体型ロータシャフトにおいて最終段動翼と
して、特に50サイクル発電に対しては40インチ以上
好ましくは43インチ以上、60サイクル発電に対して
は33インチ以上好ましくは35インチ以上の長さのも
のを植設することが好ましい。
値が高い両者の特性を備えた鋼を得ることができ、本発
明の高低圧一体型ロータシャフトにおいて最終段動翼と
して、特に50サイクル発電に対しては40インチ以上
好ましくは43インチ以上、60サイクル発電に対して
は33インチ以上好ましくは35インチ以上の長さのも
のを植設することが好ましい。
【0095】(3)本発明の蒸気タービンにおける他の
動翼,静翼及びその他 高圧側ブレードは初段又は初段〜3段を重量で、C0.
2〜0.3%,Si0.5%以下,Mn1%以下,Cr1
0〜13%,Ni0.5%以下,Mo0.5〜1.5%,W
0.5〜1.5%,V0.15〜0.35%を含むマルテン
サイト鋼、それ以外の前記26インチ未満の低圧側ブレ
ードは重量で、C0.05〜0.15%,Si0.5%以
下,Mn1% 以下、好ましくは0.2〜1.0%,Cr
10〜13%,Ni0.5%以下,Mo0.5%以下を含
むマルテンサイト鋼が好ましい。
動翼,静翼及びその他 高圧側ブレードは初段又は初段〜3段を重量で、C0.
2〜0.3%,Si0.5%以下,Mn1%以下,Cr1
0〜13%,Ni0.5%以下,Mo0.5〜1.5%,W
0.5〜1.5%,V0.15〜0.35%を含むマルテン
サイト鋼、それ以外の前記26インチ未満の低圧側ブレ
ードは重量で、C0.05〜0.15%,Si0.5%以
下,Mn1% 以下、好ましくは0.2〜1.0%,Cr
10〜13%,Ni0.5%以下,Mo0.5%以下を含
むマルテンサイト鋼が好ましい。
【0096】本発明における静翼は重量で、C0.05
〜0.15%,Si0.5% 以下,Mn0.2〜1%,C
r10〜13%,Ni0.5%以下,Mo0.5% 以下
を含む焼戻し全マルテンサイト鋼からなるものが好まし
い。
〜0.15%,Si0.5% 以下,Mn0.2〜1%,C
r10〜13%,Ni0.5%以下,Mo0.5% 以下
を含む焼戻し全マルテンサイト鋼からなるものが好まし
い。
【0097】本発明におけるケーシングは、重量でC
0.10〜0.20% ,Si0.75%以下,Mn1%以
下,Cr1〜2%,Mo0.5〜1.5%,V0.05〜
0.2%,Ti0.05% 以下を含むベーナイト組織を
有するCr−Mo−V鋳鋼よりなるものが好ましい。
0.10〜0.20% ,Si0.75%以下,Mn1%以
下,Cr1〜2%,Mo0.5〜1.5%,V0.05〜
0.2%,Ti0.05% 以下を含むベーナイト組織を
有するCr−Mo−V鋳鋼よりなるものが好ましい。
【0098】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕図1は本発明に係る
マルテンサイト鋼をタービンディスクに用いるととも
に、初段及び第2段のブレードと初段のノズルとを水蒸
気によって冷却するとともに、第2段及び第3段の静翼
を空気によって冷却するコンバインド発電サイクルシス
テム図である。蒸気タービンとガスタービンとを組合せ
て発電するコンバインド発電サイクルにおいては排熱回
収ボイラによって発生する水蒸気を用いることができ、
また別途水蒸気を発生させて用いることができる。
マルテンサイト鋼をタービンディスクに用いるととも
に、初段及び第2段のブレードと初段のノズルとを水蒸
気によって冷却するとともに、第2段及び第3段の静翼
を空気によって冷却するコンバインド発電サイクルシス
テム図である。蒸気タービンとガスタービンとを組合せ
て発電するコンバインド発電サイクルにおいては排熱回
収ボイラによって発生する水蒸気を用いることができ、
また別途水蒸気を発生させて用いることができる。
【0099】A.ガスタービン 図2は同じくマルテンサイト鋼をタービン用ディスクに
用いたクローズド水蒸気冷却方式を有する3段のブレー
ドを有するガスタービン上半部の断面図である。水蒸気
による冷却流路6は図中矢印で示すようにタービンロー
タ1の中心部を通って初段ブレード51及び第2段ブレ
ード52にディスクとスペーサとの間から入り、各々の
動翼を冷却した水蒸気は同じくディスクとスペーサとの
間を通ってタービンロータ1の水蒸気入口に対してその
外周より外部に流出するものである。初段ノズル81の
水蒸気冷却にはケーシング80を通ってその入口と同じ
経路を通って外部に流出する。
用いたクローズド水蒸気冷却方式を有する3段のブレー
ドを有するガスタービン上半部の断面図である。水蒸気
による冷却流路6は図中矢印で示すようにタービンロー
タ1の中心部を通って初段ブレード51及び第2段ブレ
ード52にディスクとスペーサとの間から入り、各々の
動翼を冷却した水蒸気は同じくディスクとスペーサとの
間を通ってタービンロータ1の水蒸気入口に対してその
外周より外部に流出するものである。初段ノズル81の
水蒸気冷却にはケーシング80を通ってその入口と同じ
経路を通って外部に流出する。
【0100】一方、第2段及び第3段ノズルの空気冷却
の冷却流路6は図中矢印に示すように空気の圧縮機の抽
気部31,32より抽気し、抽気部31からの空気は若
干圧縮比が低いので第3段のノズルを冷却するのに用
い、抽気部32からの空気は抽気部31より若干圧縮比
が高くより冷却能力が大きいので2段静翼の冷却に用い
られる。
の冷却流路6は図中矢印に示すように空気の圧縮機の抽
気部31,32より抽気し、抽気部31からの空気は若
干圧縮比が低いので第3段のノズルを冷却するのに用
い、抽気部32からの空気は抽気部31より若干圧縮比
が高くより冷却能力が大きいので2段静翼の冷却に用い
られる。
【0101】図2に示すように、本実施例のガスタービ
ンは、ケーシング80,圧縮機ロータ2と外周部の翼列
からなる圧縮機,燃焼器84,ノズル81〜83及びブ
レード51〜53を交互に配置して形成されたガスパス
85,タービンロータ1等によって構成されている。
ンは、ケーシング80,圧縮機ロータ2と外周部の翼列
からなる圧縮機,燃焼器84,ノズル81〜83及びブ
レード51〜53を交互に配置して形成されたガスパス
85,タービンロータ1等によって構成されている。
【0102】タービンロータ1は3個のタービンディス
ク11,12,13及びスタブシャフト34からなり、
高速回転体として密着接合されている。各ディスクの外
周にはブレード51〜53が植設されているほか、ディ
スタントピース33を介して圧縮機ロータ2と連結され
ており、軸受によって回転支持されている。
ク11,12,13及びスタブシャフト34からなり、
高速回転体として密着接合されている。各ディスクの外
周にはブレード51〜53が植設されているほか、ディ
スタントピース33を介して圧縮機ロータ2と連結され
ており、軸受によって回転支持されている。
【0103】かかる構成において、圧縮機で圧縮された
空気を用いて燃焼器84で生成された高温・高圧の作動
ガスが、ガスパスを膨脹しながら流れることによってタ
ービンロータが回転され、動力が発生される。
空気を用いて燃焼器84で生成された高温・高圧の作動
ガスが、ガスパスを膨脹しながら流れることによってタ
ービンロータが回転され、動力が発生される。
【0104】燃焼器出口の作動ガスの圧力を22〜25
ata 、温度を1500℃にすると、ロータ外径が2.5
m 程度のガスタービンでも400MW以上の動力が発
生できるが、動翼入口のガス相対全温は初段が約125
0〜1300℃、2段が約950〜1000℃で翼の許容
温度(通常の翼材料で850〜900℃)を緩るやかに
超え、熱負荷はそれぞれ出力の約1.5%(約6000
kW)及び1.2%(5000kW)にもなる。
ata 、温度を1500℃にすると、ロータ外径が2.5
m 程度のガスタービンでも400MW以上の動力が発
生できるが、動翼入口のガス相対全温は初段が約125
0〜1300℃、2段が約950〜1000℃で翼の許容
温度(通常の翼材料で850〜900℃)を緩るやかに
超え、熱負荷はそれぞれ出力の約1.5%(約6000
kW)及び1.2%(5000kW)にもなる。
【0105】また作動ガスの圧力を22〜25ata にす
るためには、圧縮比を22以上にする必要があり、この
場合の圧縮機の吐出温度は約500℃となり、通常のロ
ータ材(許容温度450℃)を使用する場合には圧縮機
ロータ2の外周部を冷却する必要がある。
るためには、圧縮比を22以上にする必要があり、この
場合の圧縮機の吐出温度は約500℃となり、通常のロ
ータ材(許容温度450℃)を使用する場合には圧縮機
ロータ2の外周部を冷却する必要がある。
【0106】本実施例において、他タービンスタッキン
グボルト54,コンプレッサーディスク,コンプレッサ
ーブレード17,コンプレッサースタッキングボルト、
及びコンプレッサースタブシャフトを有する。本実施例
のガスタービンはタービンブレード及びタービンノズル
がそれぞれ3段ずつある。
グボルト54,コンプレッサーディスク,コンプレッサ
ーブレード17,コンプレッサースタッキングボルト、
及びコンプレッサースタブシャフトを有する。本実施例
のガスタービンはタービンブレード及びタービンノズル
がそれぞれ3段ずつある。
【0107】本実施例におけるガスタービンの初段ノズ
ル81及び初段ブレード51はNi基超合金の単結晶鋳
造物であり、重量でCr4〜10%,Mo0.5〜1.5
%,W4〜10%,Re1〜4%,Al3〜6%,Ta
4〜10%,Co0.5〜10%及びHf0.03〜0.2
%を有するNi基合金で構成する。初段ブレードは翼部
先端からダブティル方向に凝固した翼部長さ130mm、
その全長は約220mmである。この単結晶鋳造物の10
5 時間14kgf/mm2 の耐用温度は930〜940℃であ
り、いずれも内部に複雑な水蒸気冷却孔を設けており運
転中は圧縮水蒸気により冷却する。冷却方式はクローズ
ド方式で、ダブティルによって入って翼部の内部に設け
られた複数の通路を通って再びダブティルに戻る経路を
有するものである。本単結晶鋳造物は1250〜135
0℃で固溶化処理後、1000〜1100℃及び850
〜950℃での2段時効処理を行い、一辺が1μm以下
の長さのγ′相を50〜70体積%で析出させたもので
ある。
ル81及び初段ブレード51はNi基超合金の単結晶鋳
造物であり、重量でCr4〜10%,Mo0.5〜1.5
%,W4〜10%,Re1〜4%,Al3〜6%,Ta
4〜10%,Co0.5〜10%及びHf0.03〜0.2
%を有するNi基合金で構成する。初段ブレードは翼部
先端からダブティル方向に凝固した翼部長さ130mm、
その全長は約220mmである。この単結晶鋳造物の10
5 時間14kgf/mm2 の耐用温度は930〜940℃であ
り、いずれも内部に複雑な水蒸気冷却孔を設けており運
転中は圧縮水蒸気により冷却する。冷却方式はクローズ
ド方式で、ダブティルによって入って翼部の内部に設け
られた複数の通路を通って再びダブティルに戻る経路を
有するものである。本単結晶鋳造物は1250〜135
0℃で固溶化処理後、1000〜1100℃及び850
〜950℃での2段時効処理を行い、一辺が1μm以下
の長さのγ′相を50〜70体積%で析出させたもので
ある。
【0108】初段ノズル81は初段ブレード51よりC
r量を1〜3%高くしたものを用い、Cr量を6〜10
%とした。
r量を1〜3%高くしたものを用い、Cr量を6〜10
%とした。
【0109】本実施例における初段ブレード51は全体
が単結晶であるが、翼部以外のシャンクとダブティルを
柱状晶とすることもできる。本実施例においては、一方
向凝固において翼部側より凝固し、シャンク及びダブテ
ィルへと凝固させ、全体を単結晶とすること、又はシャ
ンク部分に凝固が達したときに冷却速度を高めて柱状晶
とすることができる。
が単結晶であるが、翼部以外のシャンクとダブティルを
柱状晶とすることもできる。本実施例においては、一方
向凝固において翼部側より凝固し、シャンク及びダブテ
ィルへと凝固させ、全体を単結晶とすること、又はシャ
ンク部分に凝固が達したときに冷却速度を高めて柱状晶
とすることができる。
【0110】本実施例における初段ノズル81はべーン
及び外周側のサイドウォールと内周側のサイドウォール
とを有する。
及び外周側のサイドウォールと内周側のサイドウォール
とを有する。
【0111】初段ブレード51は上流側で一端が丸みを
帯び下流側に三ケ月状になっている翼部,プラットフォ
ーム,シャンク,クリスマスツリー型のダブティル,両
サイドに2個ずつのシールフィンを有する。シールフィ
ンはいずれも翼部側に凸状に突起を有するものである。
ダブティルにはその底部にシール用の突起が設けられて
いる。シャンクは中心部で凹状になっている。内部に複
数の冷却孔が設けられ、ダブティル側より冷媒が入り排
出する経路を有している。シールフィンは燃焼ガスのも
れを防ぐものである。
帯び下流側に三ケ月状になっている翼部,プラットフォ
ーム,シャンク,クリスマスツリー型のダブティル,両
サイドに2個ずつのシールフィンを有する。シールフィ
ンはいずれも翼部側に凸状に突起を有するものである。
ダブティルにはその底部にシール用の突起が設けられて
いる。シャンクは中心部で凹状になっている。内部に複
数の冷却孔が設けられ、ダブティル側より冷媒が入り排
出する経路を有している。シールフィンは燃焼ガスのも
れを防ぐものである。
【0112】第2段ブレード52及び第3段ブレード5
3は、いずれも重量でCr5〜18%,Mo0.3〜6
%,W2〜10%,Al2.5〜6%,Ti0.5〜5
%,Ta1〜4%,Nb0.1〜3%,Co0〜10%,
C0.05〜0.21%,B0.005〜0.025% ,Hf
0.03〜2%,Re0.1〜5%を有する一方向凝固柱
状晶Ni基超合金で構成する。これらのブレードは全体
が一方向に先端部からダブティルの方向に凝固により得
られる柱状晶組織を有する。第2段ブレードは初段ブレ
ードと同様の内部冷却孔を有しダブティルより入ってダ
ブティルに戻る構造を有しており、高圧水蒸気により冷
却する。これらの材料の105時間14kgf/mm2 の耐用
温度は840〜860℃であるのが好ましい。これらの
ブレード表面には重量でAl2〜5%,Cr20〜30
%及びY0.1 〜1%を含むNi基又はNi+Co基合
金からなる合金層を非酸化性減圧雰囲気下でプラズマ溶
射によって50〜150μmの厚で設け、耐食性が高め
られる。合金層は翼部とプラットフォームの火炎に接す
る側に設けられる。ダブティルにはシールフィンを有す
る。第3段ブレードは中実で、冷却孔はない。
3は、いずれも重量でCr5〜18%,Mo0.3〜6
%,W2〜10%,Al2.5〜6%,Ti0.5〜5
%,Ta1〜4%,Nb0.1〜3%,Co0〜10%,
C0.05〜0.21%,B0.005〜0.025% ,Hf
0.03〜2%,Re0.1〜5%を有する一方向凝固柱
状晶Ni基超合金で構成する。これらのブレードは全体
が一方向に先端部からダブティルの方向に凝固により得
られる柱状晶組織を有する。第2段ブレードは初段ブレ
ードと同様の内部冷却孔を有しダブティルより入ってダ
ブティルに戻る構造を有しており、高圧水蒸気により冷
却する。これらの材料の105時間14kgf/mm2 の耐用
温度は840〜860℃であるのが好ましい。これらの
ブレード表面には重量でAl2〜5%,Cr20〜30
%及びY0.1 〜1%を含むNi基又はNi+Co基合
金からなる合金層を非酸化性減圧雰囲気下でプラズマ溶
射によって50〜150μmの厚で設け、耐食性が高め
られる。合金層は翼部とプラットフォームの火炎に接す
る側に設けられる。ダブティルにはシールフィンを有す
る。第3段ブレードは中実で、冷却孔はない。
【0113】本実施例における初段ノズルは外側サイド
ウォールと内側サイドウォール間に2個のベーンが一体
の単結晶Ni基合金によって形成され、一端が丸みを帯
びた三ケ月状で内部に冷却用水蒸気が流入及び流出する
ように空洞の薄肉材によって構成され、ベーン部分には
冷却空気が外周側のサイドウォール側から流入し再び外
周側サイドウォール側に戻るように冷却孔が複数設けら
れている。
ウォールと内側サイドウォール間に2個のベーンが一体
の単結晶Ni基合金によって形成され、一端が丸みを帯
びた三ケ月状で内部に冷却用水蒸気が流入及び流出する
ように空洞の薄肉材によって構成され、ベーン部分には
冷却空気が外周側のサイドウォール側から流入し再び外
周側サイドウォール側に戻るように冷却孔が複数設けら
れている。
【0114】本実施例における初段ノズルの単結晶Ni
基合金の105 時間6kgf/mm2の耐用温度は920〜9
40℃である。冷却流路は、クローズド方式で、翼部に
複数の冷却孔が設けられる外周側のサイドウォール側よ
り入って複数の冷却孔を通って外周側のサイドウォール
に戻る構造を有する。初段ブレード及び初段ノズルの外
表面の火炎に接する翼部とプラットフォーム及び翼部と
サイドウォールには、遮熱コーティング層が設けられ
る。これは、堆積方向に微細な柱状晶からなり、微細な
直径50〜200μmのマクロな柱状晶の中に直径10
μm以下の柱状晶を有する2重構造の柱状晶組織を有す
るY2O310%以下を含む安定化ジルコニア層を蒸着に
よって100〜200μmの厚さに設け、ベース金属と
ジルコニア層との間の結合層とからなる。該結合層は重
量でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y0.1 〜1%
を含み残部Ni又はNi+Coからなる合金からなる溶
射層である。合金層は耐食性を向上させる効果も併せも
つ。本鋳造材は1150〜1200℃で溶体化処理後、
820〜880℃で1段時効処理の熱処理が施される。
基合金の105 時間6kgf/mm2の耐用温度は920〜9
40℃である。冷却流路は、クローズド方式で、翼部に
複数の冷却孔が設けられる外周側のサイドウォール側よ
り入って複数の冷却孔を通って外周側のサイドウォール
に戻る構造を有する。初段ブレード及び初段ノズルの外
表面の火炎に接する翼部とプラットフォーム及び翼部と
サイドウォールには、遮熱コーティング層が設けられ
る。これは、堆積方向に微細な柱状晶からなり、微細な
直径50〜200μmのマクロな柱状晶の中に直径10
μm以下の柱状晶を有する2重構造の柱状晶組織を有す
るY2O310%以下を含む安定化ジルコニア層を蒸着に
よって100〜200μmの厚さに設け、ベース金属と
ジルコニア層との間の結合層とからなる。該結合層は重
量でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y0.1 〜1%
を含み残部Ni又はNi+Coからなる合金からなる溶
射層である。合金層は耐食性を向上させる効果も併せも
つ。本鋳造材は1150〜1200℃で溶体化処理後、
820〜880℃で1段時効処理の熱処理が施される。
【0115】第2段ノズルおよび第3段ノズルは重量
で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C0.05
〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti2〜3
%,Ta0.5〜1.5%及びB0.05〜0.15%を含
有するNi基超合金で構成する。これらのノズルは通常
の鋳造により得られる等軸晶組織である。特に遮熱コー
ティング層を設ける必要はないが、第2段ノズルには耐
食性を高めるためにCrあるいはAlの拡散コーティン
グを施す。第3段ノズルに同様の拡散コーティング層を
設けることができる。それぞれ内部冷却孔を有してお
り、リーディング側より入ってトレーリング側より外部
に流出する経路にて圧縮空気により冷却される。これら
の材料の105 時間6kgf/mm2の耐用温度は840℃〜
860℃である。本鋳造材においても同様の熱処理が施
される。2段及び3段ノズルは各中心が各ブレード間の
ほぼ中心位置に配置される。
で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C0.05
〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti2〜3
%,Ta0.5〜1.5%及びB0.05〜0.15%を含
有するNi基超合金で構成する。これらのノズルは通常
の鋳造により得られる等軸晶組織である。特に遮熱コー
ティング層を設ける必要はないが、第2段ノズルには耐
食性を高めるためにCrあるいはAlの拡散コーティン
グを施す。第3段ノズルに同様の拡散コーティング層を
設けることができる。それぞれ内部冷却孔を有してお
り、リーディング側より入ってトレーリング側より外部
に流出する経路にて圧縮空気により冷却される。これら
の材料の105 時間6kgf/mm2の耐用温度は840℃〜
860℃である。本鋳造材においても同様の熱処理が施
される。2段及び3段ノズルは各中心が各ブレード間の
ほぼ中心位置に配置される。
【0116】2段タービンノズルの全体構造は初段ノズ
ルとほぼ同じであり、本実施例においては2個のベーン
を有するもので、冷却空気による冷却構造を有するもの
である。その冷却構造は外側サイドウォールより入り、
内側サイドウォール側より流出させるとともに、ベーン
の下流側のトレーリングエッジより流出する冷却孔がベ
ーン先端に設けられている。ベーンの内部は空洞になっ
ており、ベーンは0.5〜3mmの厚さの薄肉部材によって
構成される。本実施例では2個のベーンを持つが、1個
〜3個のいずれでも可能である。
ルとほぼ同じであり、本実施例においては2個のベーン
を有するもので、冷却空気による冷却構造を有するもの
である。その冷却構造は外側サイドウォールより入り、
内側サイドウォール側より流出させるとともに、ベーン
の下流側のトレーリングエッジより流出する冷却孔がベ
ーン先端に設けられている。ベーンの内部は空洞になっ
ており、ベーンは0.5〜3mmの厚さの薄肉部材によって
構成される。本実施例では2個のベーンを持つが、1個
〜3個のいずれでも可能である。
【0117】第3段ノズルは第2段の全体構造とほぼ同
じであり、外周側サイドウォールより冷却用空気が流入
し、厚さ0.5 〜3mm程度の薄肉部材からなるベーンの
内部を通って燃焼ガス下流側のトレーリングエッジより
流出する構造を有する。本実施例においては2個のベー
ンがサイドウォール間に一体に形成されたものである
が、1個のノズルは1,2又は3個のベーンのいずれで
も可能である。
じであり、外周側サイドウォールより冷却用空気が流入
し、厚さ0.5 〜3mm程度の薄肉部材からなるベーンの
内部を通って燃焼ガス下流側のトレーリングエッジより
流出する構造を有する。本実施例においては2個のベー
ンがサイドウォール間に一体に形成されたものである
が、1個のノズルは1,2又は3個のベーンのいずれで
も可能である。
【0118】初段ブレードにおいては、冷却孔用の中空
構造を有する中子の周囲に製品形状と同じワックス模型
が形成される。さらにその外層に後述の鋳物砂によるコ
ーティング層を形成後、脱ろう及び焼成を行いこれを鋳
型とした。次に、真空一方向凝固炉中で前述の組成のマ
スターインゴットを上記鋳型中に鋳込み、引き下げ速度
5〜30cm/hでスタータ部より翼部,プラットフォー
ム,シャンク部及びダブティルへと順次一方向凝固さ
せ、セレクターを用いたNi基合金からなる単結晶鋳造
物とした。続いて、中子をアルカリで除去し、スタータ
ー部,セレクター及び伸び湯部等を切断し、所定の形状
のガスタービンブレードを得た。
構造を有する中子の周囲に製品形状と同じワックス模型
が形成される。さらにその外層に後述の鋳物砂によるコ
ーティング層を形成後、脱ろう及び焼成を行いこれを鋳
型とした。次に、真空一方向凝固炉中で前述の組成のマ
スターインゴットを上記鋳型中に鋳込み、引き下げ速度
5〜30cm/hでスタータ部より翼部,プラットフォー
ム,シャンク部及びダブティルへと順次一方向凝固さ
せ、セレクターを用いたNi基合金からなる単結晶鋳造
物とした。続いて、中子をアルカリで除去し、スタータ
ー部,セレクター及び伸び湯部等を切断し、所定の形状
のガスタービンブレードを得た。
【0119】2段及び3段ガスタービンブレードはNi
基合金からなる一方向凝固柱状晶鋳造物からなり、同様
の製法により単結晶の場合よりも速い引き下げ速度の3
0〜50cm/hで一方向凝固させることにより得ること
ができる。
基合金からなる一方向凝固柱状晶鋳造物からなり、同様
の製法により単結晶の場合よりも速い引き下げ速度の3
0〜50cm/hで一方向凝固させることにより得ること
ができる。
【0120】得られたブレードは、所定の強度を発揮さ
せるために、非酸化雰囲気中で溶体化処理と時効処理を
行い組織を制御する。
せるために、非酸化雰囲気中で溶体化処理と時効処理を
行い組織を制御する。
【0121】本実施例における初段ノズルは冷却孔用の
中空構造の中子の周囲に設けたワックス模型をメチルエ
チルケトンにアクリル樹脂を溶解した液を浸漬し、通風
乾燥した後、スラリー(ジルコンフラワー+コロイダル
シリカ+アルコール)に浸漬してスタック(初層ジルコ
ンサンド,2層以降シャモットサンド)を吹き付け、こ
れを何回か繰り返して鋳型を用いて形成される。鋳型は
脱ろうした後に900℃で焼成した。
中空構造の中子の周囲に設けたワックス模型をメチルエ
チルケトンにアクリル樹脂を溶解した液を浸漬し、通風
乾燥した後、スラリー(ジルコンフラワー+コロイダル
シリカ+アルコール)に浸漬してスタック(初層ジルコ
ンサンド,2層以降シャモットサンド)を吹き付け、こ
れを何回か繰り返して鋳型を用いて形成される。鋳型は
脱ろうした後に900℃で焼成した。
【0122】次に、この鋳型を真空炉に設けるととも
に、真空溶解によってマスターインゴットを溶解し、真
空中で鋳型に鋳込み、前述のブレードと同様にスタータ
部より外周側サイドウォール,ベーン及び内周側サイド
ウォールへと順次一方向凝固し、Ni基合金からなる単
結晶鋳造からなるノズルとした。このノズルはサイドウ
ォール間の翼部の幅が約74mm,長さ110mm、最も厚
い部分で25mm,肉厚が3〜4mmで、先端で約0.7mm
厚さを有するものである。
に、真空溶解によってマスターインゴットを溶解し、真
空中で鋳型に鋳込み、前述のブレードと同様にスタータ
部より外周側サイドウォール,ベーン及び内周側サイド
ウォールへと順次一方向凝固し、Ni基合金からなる単
結晶鋳造からなるノズルとした。このノズルはサイドウ
ォール間の翼部の幅が約74mm,長さ110mm、最も厚
い部分で25mm,肉厚が3〜4mmで、先端で約0.7mm
厚さを有するものである。
【0123】得られたノズルは、所定の強度を発揮させ
るために、前述のように非酸化雰囲気中で溶体化処理と
時効処理を行い組織を制御する。
るために、前述のように非酸化雰囲気中で溶体化処理と
時効処理を行い組織を制御する。
【0124】以下、表1のNo.1〜4は、本実施例にお
ける具体的な初段ブレード及び初段ノズルの単結晶Ni
基合金の例である(単結晶:SC,柱状晶:DS,等軸
晶:CC)。
ける具体的な初段ブレード及び初段ノズルの単結晶Ni
基合金の例である(単結晶:SC,柱状晶:DS,等軸
晶:CC)。
【0125】Crは合金の耐酸化性,耐食性を向上させ
る。AlはNi基超耐熱合金を析出強化する金属間化合
物であるγ′相を形成する主要強化元素である。γ′相
は基本組成はNi3Al で表されるが、Al以外のT
i,Ta,W,Mo,Nbなどの元素を固溶することに
よりさらに強化される。またNbは、Reとともに合金
の耐食性を高めるのに、重要な添加元素である。Coの
添加は、耐食性,耐酸化性を向上させる。強度面では、
Coの添加は合金の積層欠陥エネルギーを低下させて、
比較的低温域のクリープ強度を向上させる作用と、高温
域では逆にγ′相の固溶度を増加させて、析出強化を弱
め、高温域でのクリープ強度を不十分にする作用をも
つ。両者の相反する作用のために、Coには強度面でも
最適な添加量が存在する。Hfは合金の耐酸化性および
高温強度を改善するための重要な元素であり、その効果
はごく微量の添加量から現れるが、過度の添加は合金の
融点を下げ、共晶γ′相を十分に固溶できなくなる。R
eは、γ相に固溶して基地を強化するとともに、合金の
耐食性を高めるが、4%を超える過度の添加は、Re−
W,Re−Mo,Re−Taなどの有害相の析出を招
く。
る。AlはNi基超耐熱合金を析出強化する金属間化合
物であるγ′相を形成する主要強化元素である。γ′相
は基本組成はNi3Al で表されるが、Al以外のT
i,Ta,W,Mo,Nbなどの元素を固溶することに
よりさらに強化される。またNbは、Reとともに合金
の耐食性を高めるのに、重要な添加元素である。Coの
添加は、耐食性,耐酸化性を向上させる。強度面では、
Coの添加は合金の積層欠陥エネルギーを低下させて、
比較的低温域のクリープ強度を向上させる作用と、高温
域では逆にγ′相の固溶度を増加させて、析出強化を弱
め、高温域でのクリープ強度を不十分にする作用をも
つ。両者の相反する作用のために、Coには強度面でも
最適な添加量が存在する。Hfは合金の耐酸化性および
高温強度を改善するための重要な元素であり、その効果
はごく微量の添加量から現れるが、過度の添加は合金の
融点を下げ、共晶γ′相を十分に固溶できなくなる。R
eは、γ相に固溶して基地を強化するとともに、合金の
耐食性を高めるが、4%を超える過度の添加は、Re−
W,Re−Mo,Re−Taなどの有害相の析出を招
く。
【0126】表1のNo.5及び6は本実施例における第
2段及び第3段ブレードの一方向凝固柱状晶Ni基合金
の例である。
2段及び第3段ブレードの一方向凝固柱状晶Ni基合金
の例である。
【0127】
【表1】
【0128】本発明による発電用ガスタービンに使用さ
れる第2段及び第3段のノズルに用いる材料について、
合金組成(重量%)、鋳造する場合の鋳造方法105 時
間6kgf/mm2の耐用温度、及び溶接性を表2に示した。
それぞれの合金成分の働きは、おおむね前述で説明した
とおりであるが、本実施例の合金は前述したNi基合金
よりも溶接性を重視した組成となっている。表2中で、
No.8は高温強度に優れる溶接性がNo.7,8より劣
る。2N2はこの中で最も溶接性が優れているが、高温
強度が劣る。従って、溶接性と高温強度のバランスを考
慮すればNo.7が最も優れているといえる。これは、A
l+Ti量の厳密な制御とW添加の効果である。なお、
溶接性の評価は、長さ80mm,幅8mmで1パスのTIG
溶接で形成されたビード内に割れが発生しない予熱温度
が400℃以下であるかどうかを基準とした。
れる第2段及び第3段のノズルに用いる材料について、
合金組成(重量%)、鋳造する場合の鋳造方法105 時
間6kgf/mm2の耐用温度、及び溶接性を表2に示した。
それぞれの合金成分の働きは、おおむね前述で説明した
とおりであるが、本実施例の合金は前述したNi基合金
よりも溶接性を重視した組成となっている。表2中で、
No.8は高温強度に優れる溶接性がNo.7,8より劣
る。2N2はこの中で最も溶接性が優れているが、高温
強度が劣る。従って、溶接性と高温強度のバランスを考
慮すればNo.7が最も優れているといえる。これは、A
l+Ti量の厳密な制御とW添加の効果である。なお、
溶接性の評価は、長さ80mm,幅8mmで1パスのTIG
溶接で形成されたビード内に割れが発生しない予熱温度
が400℃以下であるかどうかを基準とした。
【0129】本実施例ではタービンディスク11,12,
13に重量で、C0.05〜0.20%,Si0.5%以
下,Mn0.6%以下,Cr8〜13%,Ni0.5〜
4.0%,Mo4.0%以下,V0.1〜0.4%,Nb
0.06〜0.25%,N0.025〜0.125 %及び
Co1.0〜5.0%を含む全マルテンサイト鋼の鍛造材
が用いられる。この具体的なマルテンサイト鋼を表3
(重量%)に示す。残部はFeである。
13に重量で、C0.05〜0.20%,Si0.5%以
下,Mn0.6%以下,Cr8〜13%,Ni0.5〜
4.0%,Mo4.0%以下,V0.1〜0.4%,Nb
0.06〜0.25%,N0.025〜0.125 %及び
Co1.0〜5.0%を含む全マルテンサイト鋼の鍛造材
が用いられる。この具体的なマルテンサイト鋼を表3
(重量%)に示す。残部はFeである。
【0130】表4は450℃及び500℃,105 hク
リープ破断強度及び(500℃強度/450℃強度)比
を示すものである。
リープ破断強度及び(500℃強度/450℃強度)比
を示すものである。
【0131】
【表2】
【0132】
【表3】
【0133】
【表4】
【0134】これらのマルテンサイト鋼は、150kg鋼
塊を高周波誘導溶解炉で溶解後、真空カーボン脱酸して
鋳造し、1150℃に加熱した後、熱間鍛造により板状
に成形した。その後、板材を1050℃で溶体化し空冷
による焼入れを行った。室温まで冷却した後、570℃
又は590℃にて1次焼戻しを行った。これらの試料か
ら平滑クリープ破断試験片(JIS Z 2272,ASTM E292),引
張試験片(JIS G 0567)、およびシャルピー衝撃試験片
(JIS Z 2202)を採取し、実験に供した。
塊を高周波誘導溶解炉で溶解後、真空カーボン脱酸して
鋳造し、1150℃に加熱した後、熱間鍛造により板状
に成形した。その後、板材を1050℃で溶体化し空冷
による焼入れを行った。室温まで冷却した後、570℃
又は590℃にて1次焼戻しを行った。これらの試料か
ら平滑クリープ破断試験片(JIS Z 2272,ASTM E292),引
張試験片(JIS G 0567)、およびシャルピー衝撃試験片
(JIS Z 2202)を採取し、実験に供した。
【0135】図3は450℃及び500℃クリープ破断
時間をラルソン−ミラーパラメーターによって示した線
図である。この線図より表4に示す10万時間強度を求
めた。本発明に係るマルテンサイト鋼は450℃で50
kg/mm2 以上、500℃で40kg/mm2 以上有し、各試
料とも500℃強度は450℃強度に対して70%以上
の強度を示す強度の高いものであった。
時間をラルソン−ミラーパラメーターによって示した線
図である。この線図より表4に示す10万時間強度を求
めた。本発明に係るマルテンサイト鋼は450℃で50
kg/mm2 以上、500℃で40kg/mm2 以上有し、各試
料とも500℃強度は450℃強度に対して70%以上
の強度を示す強度の高いものであった。
【0136】更に、室温の引張強さは107.5kg/mm2
以上及び0.2%耐力は86.5kg/mm2 以上であった。
以上及び0.2%耐力は86.5kg/mm2 以上であった。
【0137】図4はFATT(℃)とNi量との関係を
示す線図である。図に示す様にNi量が0.5%以上含
有させることによってFATTとして要求される26.
6℃以下を満足するものであることが分る。
示す線図である。図に示す様にNi量が0.5%以上含
有させることによってFATTとして要求される26.
6℃以下を満足するものであることが分る。
【0138】図5はFATT(℃)とNi量との関係を
示す線図である。図に示す様にNi量が3%付近のもの
であり、W量にあまり関係しないものであることが分
る。
示す線図である。図に示す様にNi量が3%付近のもの
であり、W量にあまり関係しないものであることが分
る。
【0139】図6及び図7は衝撃値とNi量及びW量と
の関係を示す線図である。図に示す様に衝撃値は要求さ
れる4.14kg・m以上を大幅に超えており、十分に満
足するものである。
の関係を示す線図である。図に示す様に衝撃値は要求さ
れる4.14kg・m以上を大幅に超えており、十分に満
足するものである。
【0140】以上の実験結果により明らかな如く、燃焼
ガス温度として初段タービンノズル入口で1500℃級
のガスタービンディスクの他に、本実施例ではスタッキ
ングボルト,ディスタントピース,スペーサに本発明材
を用いた。
ガス温度として初段タービンノズル入口で1500℃級
のガスタービンディスクの他に、本実施例ではスタッキ
ングボルト,ディスタントピース,スペーサに本発明材
を用いた。
【0141】本発明におけるガスタービンの初段ノズル
でのガス入り口温度は1500℃,2段ノズルのガス入
り口温度は1100℃,3段ノズルガス入り口温度は8
50℃であり、冷却を考えても初段ノズルのメタル温度
は900℃以上となる。この初段ノズルに受ける温度で
はCo基合金の強度がノズル用Ni基合金の強度を凌ぐ
領域となるため、初段ノズルには溶接性にも優れるCo
基合金が最も望ましい。一方、2段目以降のノズルのメ
タル温度は800℃以下となるが、その温度域ではCo
基よりもノズル用Ni基の方がクリープ強度が高くな
る。従って、2段目以降のノズルには多結晶Ni基合金
の適用が望ましく、タービン入り口温度が1500℃級
となるガスタービンでは、初段ノズルに単結晶Ni基合
金,2段目以降ノズルに多結晶Ni基合金、となる材料
構成が最適である。
でのガス入り口温度は1500℃,2段ノズルのガス入
り口温度は1100℃,3段ノズルガス入り口温度は8
50℃であり、冷却を考えても初段ノズルのメタル温度
は900℃以上となる。この初段ノズルに受ける温度で
はCo基合金の強度がノズル用Ni基合金の強度を凌ぐ
領域となるため、初段ノズルには溶接性にも優れるCo
基合金が最も望ましい。一方、2段目以降のノズルのメ
タル温度は800℃以下となるが、その温度域ではCo
基よりもノズル用Ni基の方がクリープ強度が高くな
る。従って、2段目以降のノズルには多結晶Ni基合金
の適用が望ましく、タービン入り口温度が1500℃級
となるガスタービンでは、初段ノズルに単結晶Ni基合
金,2段目以降ノズルに多結晶Ni基合金、となる材料
構成が最適である。
【0142】コンプレッサーブレードは17段で、得ら
れる空気圧縮比は18である。
れる空気圧縮比は18である。
【0143】使用燃料として、天然ガス,軽油が使用さ
れる。
れる。
【0144】以上の構成によって、回転部の軸となるコ
ンプレッサーディスク,ディスタントピース,タービン
ディスク,スペーサをマルテンサイト鋼により構成する
ことにより、ガスタービン全体を保持する構造部材とし
てフェライト系の鉄系部材との熱膨脹率が同等であるた
め起動時の効率が高いことから短時間で定常運転に達す
ることができ、装置全体として総合的により信頼性が高
くバランスされたガスタービンが得られる。また、初段
タービンノズルへのガス入り口温度が1500℃、初段
タービンブレードのメタル温度が920℃、ガスタービ
ンの排ガス温度は650℃であり、発電効率がLHV表
示で37%以上の発電用ガスタービンが達成できる。
ンプレッサーディスク,ディスタントピース,タービン
ディスク,スペーサをマルテンサイト鋼により構成する
ことにより、ガスタービン全体を保持する構造部材とし
てフェライト系の鉄系部材との熱膨脹率が同等であるた
め起動時の効率が高いことから短時間で定常運転に達す
ることができ、装置全体として総合的により信頼性が高
くバランスされたガスタービンが得られる。また、初段
タービンノズルへのガス入り口温度が1500℃、初段
タービンブレードのメタル温度が920℃、ガスタービ
ンの排ガス温度は650℃であり、発電効率がLHV表
示で37%以上の発電用ガスタービンが達成できる。
【0145】本実施例ではタービンは3段のものである
が、4段に対しても本実施例の蒸気タービンとの組合せ
に同様に適用できる。4段に対しては初段及び2段目の
ブレード及びノズルを本実施例と同様に材料及び冷却を
行い、3段及び4段を本実施例の3段と同様に材料及び
冷却を行うことができる。
が、4段に対しても本実施例の蒸気タービンとの組合せ
に同様に適用できる。4段に対しては初段及び2段目の
ブレード及びノズルを本実施例と同様に材料及び冷却を
行い、3段及び4段を本実施例の3段と同様に材料及び
冷却を行うことができる。
【0146】B.高中低圧一体型蒸気タービン 図8に本発明に係る再熱型高中低圧一体型蒸気タービン
の部分断面図を示す。本発明に係る蒸気タービンは再熱
型で高低圧一体型のロータシャフト3に植設されたブレ
ード4を高圧部6段,中圧部4段,低圧部4段の14段
備えている。他の蒸気タービンにおいては高圧部7段,
中圧部6段及び低圧部5段の18段備えたものも同様の
構造である。高圧部と中圧部には内部ケーシングが設け
られる。本実施例では、前述の如くガスタービンから出
た排ガスの温度は650℃であり、その排ガスを排熱回
収ボイラ(HRSG)に送り、538℃の高圧蒸気を得
る。この高圧蒸気は蒸気のコントロールバルブ55を通
って蒸気入口121より前述の如く538℃,169at
g の高温高圧側に流入する。蒸気は入口より左側方向に
流れ、高圧蒸気出口122より出て、再び538℃に加
熱されて再熱蒸気入口123より中圧タービン部に送ら
れる。中圧タービン部に入った蒸気は低圧タービン部へ
と送られるとともに低圧蒸気入口124からも蒸気が送
られる。そして蒸気温度33℃,722mmHgとなって
最終段のブレード4より排出される。本発明に係る高低
圧一体型ロータシャフト3は538℃の蒸気から33℃
の温度までさらされるので、前述した特性のNi−Cr
−Mo−V低合金鋼の鍛鋼が用いられる。高低圧一体型
ロータシャフト3のブレード4の植込み部はディスク状
になっており、高低圧一体型ロータシャフト3より一体
に切削されて製造される。ディスク部の長さはブレード
の長さが短いほど長くなり、振動を少なくするようにな
っている。蒸気入口に対し高圧側のブレード4は5段以
上の6段あり、2段以降同じ間隔で配置され、初段と2
段との間隔は2段以降の間隔の1.5〜2.0 倍であ
り、更にブレード植込部の軸方向の幅は初段が最も厚
く、2段目より最終段にかけて段階的に徐々に厚く、初
段の厚さは2段目の厚さの2〜2.6倍である。
の部分断面図を示す。本発明に係る蒸気タービンは再熱
型で高低圧一体型のロータシャフト3に植設されたブレ
ード4を高圧部6段,中圧部4段,低圧部4段の14段
備えている。他の蒸気タービンにおいては高圧部7段,
中圧部6段及び低圧部5段の18段備えたものも同様の
構造である。高圧部と中圧部には内部ケーシングが設け
られる。本実施例では、前述の如くガスタービンから出
た排ガスの温度は650℃であり、その排ガスを排熱回
収ボイラ(HRSG)に送り、538℃の高圧蒸気を得
る。この高圧蒸気は蒸気のコントロールバルブ55を通
って蒸気入口121より前述の如く538℃,169at
g の高温高圧側に流入する。蒸気は入口より左側方向に
流れ、高圧蒸気出口122より出て、再び538℃に加
熱されて再熱蒸気入口123より中圧タービン部に送ら
れる。中圧タービン部に入った蒸気は低圧タービン部へ
と送られるとともに低圧蒸気入口124からも蒸気が送
られる。そして蒸気温度33℃,722mmHgとなって
最終段のブレード4より排出される。本発明に係る高低
圧一体型ロータシャフト3は538℃の蒸気から33℃
の温度までさらされるので、前述した特性のNi−Cr
−Mo−V低合金鋼の鍛鋼が用いられる。高低圧一体型
ロータシャフト3のブレード4の植込み部はディスク状
になっており、高低圧一体型ロータシャフト3より一体
に切削されて製造される。ディスク部の長さはブレード
の長さが短いほど長くなり、振動を少なくするようにな
っている。蒸気入口に対し高圧側のブレード4は5段以
上の6段あり、2段以降同じ間隔で配置され、初段と2
段との間隔は2段以降の間隔の1.5〜2.0 倍であ
り、更にブレード植込部の軸方向の幅は初段が最も厚
く、2段目より最終段にかけて段階的に徐々に厚く、初
段の厚さは2段目の厚さの2〜2.6倍である。
【0147】蒸気入口に対して中圧側のブレード4は4
段あり、ブレード植込部の軸方向の幅は初段と最終段が
同等の厚さで最も厚く、2段及び3段目と下流側に向っ
て大きくなる。低圧部は4段で、ブレード植込部の軸方
向の幅は最終段の厚さはその直前の厚さの2.7〜3.3
倍、最終段の直前の厚さはその直前の厚さの1.1 〜
1.3倍 である。中圧部の初段から4段目までのブレー
ドの中心間の間隔はほぼ同じ間隔であり、低圧部は初段
以降最終段にかけて間隔が大きくなり、各段の間隔の前
段の間隔に対する比が下流側で大きくなっており、更に
初段の間隔が前段の間隔に対する比が1.1〜1.2倍及
び最終段と前段との間隔の前段における間隔に対する比
が1.5〜1.7倍である。
段あり、ブレード植込部の軸方向の幅は初段と最終段が
同等の厚さで最も厚く、2段及び3段目と下流側に向っ
て大きくなる。低圧部は4段で、ブレード植込部の軸方
向の幅は最終段の厚さはその直前の厚さの2.7〜3.3
倍、最終段の直前の厚さはその直前の厚さの1.1 〜
1.3倍 である。中圧部の初段から4段目までのブレー
ドの中心間の間隔はほぼ同じ間隔であり、低圧部は初段
以降最終段にかけて間隔が大きくなり、各段の間隔の前
段の間隔に対する比が下流側で大きくなっており、更に
初段の間隔が前段の間隔に対する比が1.1〜1.2倍及
び最終段と前段との間隔の前段における間隔に対する比
が1.5〜1.7倍である。
【0148】ブレードの長さは中圧・低圧側が初段から
最終段にかけて徐々に大きくなり、各段の前段に対する
長さは1.2〜2.1倍有し、5段目まで1.2〜1.35
倍で長くなり、低圧部2段目が1.5〜1.7倍、3段及
び4段が各々1.9〜2.1倍である。
最終段にかけて徐々に大きくなり、各段の前段に対する
長さは1.2〜2.1倍有し、5段目まで1.2〜1.35
倍で長くなり、低圧部2段目が1.5〜1.7倍、3段及
び4段が各々1.9〜2.1倍である。
【0149】本実施例における各段の長さは中圧部より
2.5″,3″,4″,5″,6.3″,10″,20.7″
及び40″である。
2.5″,3″,4″,5″,6.3″,10″,20.7″
及び40″である。
【0150】14は内部ケーシング、15は外部ケーシ
ングである。
ングである。
【0151】(1)ロータシャフト 表5は本発明に係る高中低圧一体型蒸気タービンロータ
の靭性及びクリープ破断試験に供した代表的な試料の化
学組成を示す。試料は真空高周波溶解炉で溶解・造塊
し、温度850〜1150℃で30mm角に熱間鍛造し
た。試料No.3〜No.12は本発明に係る材料である。
試料No.1及び2は比較のため溶製したものであり、N
o.1はASTM規格A470class8 相当材、No.2は
ASTM規格A470class7 相当材である。これら試
料は、高中低圧一体型蒸気タービンロータシャフト中心
部の条件をシュミレートして、950℃に加熱しオース
テナイト化した後、100℃/hの速度で冷却し焼入れ
した。ついで、665℃×40h加熱し炉冷し、焼戻し
処理した。本発明に係るCr−Mo−V鋼はフェライト
相を含まず、全ベーナイト組織であった。
の靭性及びクリープ破断試験に供した代表的な試料の化
学組成を示す。試料は真空高周波溶解炉で溶解・造塊
し、温度850〜1150℃で30mm角に熱間鍛造し
た。試料No.3〜No.12は本発明に係る材料である。
試料No.1及び2は比較のため溶製したものであり、N
o.1はASTM規格A470class8 相当材、No.2は
ASTM規格A470class7 相当材である。これら試
料は、高中低圧一体型蒸気タービンロータシャフト中心
部の条件をシュミレートして、950℃に加熱しオース
テナイト化した後、100℃/hの速度で冷却し焼入れ
した。ついで、665℃×40h加熱し炉冷し、焼戻し
処理した。本発明に係るCr−Mo−V鋼はフェライト
相を含まず、全ベーナイト組織であった。
【0152】本実施例におけるロータシャフトは、重量
で、C0.05〜0.30%、好ましくは0.18〜0.2
5%,Si0.1%以下、好ましくは0.06%以下,M
n0.3%以下、好ましくは0.02〜0.20%,Ni
1.0〜2.5% 、好ましくは1.5〜2.0%,Cr0.
8〜3.0%、好ましくは1.5〜2.5%,Mo0.5〜
2.5%、好ましくは0.8〜1.5%,V0.10〜0.
35%、好ましくは0.15〜0.30%を含む全焼戻し
ベーナイト組織を有する鍛鋼が好ましい。更に、この鋼
にはNb0.01〜0.10%、好ましくは0.015〜
0.050%及びW0.1〜0.5%を1種以上含むこと
が好ましい。
で、C0.05〜0.30%、好ましくは0.18〜0.2
5%,Si0.1%以下、好ましくは0.06%以下,M
n0.3%以下、好ましくは0.02〜0.20%,Ni
1.0〜2.5% 、好ましくは1.5〜2.0%,Cr0.
8〜3.0%、好ましくは1.5〜2.5%,Mo0.5〜
2.5%、好ましくは0.8〜1.5%,V0.10〜0.
35%、好ましくは0.15〜0.30%を含む全焼戻し
ベーナイト組織を有する鍛鋼が好ましい。更に、この鋼
にはNb0.01〜0.10%、好ましくは0.015〜
0.050%及びW0.1〜0.5%を1種以上含むこと
が好ましい。
【0153】
【表5】
【0154】本発明に係る鋼のオーステナイト化温度は
900〜1000℃にする必要である。900℃未満で
は高い靭性が得られるもので、クリープ破断強度が低く
なってしまう。1000℃を超える温度では高いクリー
プ破断強度が得られるものの、靭性が低くなってしま
う。焼戻し温度は630℃〜700℃にする必要があ
る。630℃未満では高い靭性が得られず、700℃を
超える温度では高いクリープ破断強度が得られない。
900〜1000℃にする必要である。900℃未満で
は高い靭性が得られるもので、クリープ破断強度が低く
なってしまう。1000℃を超える温度では高いクリー
プ破断強度が得られるものの、靭性が低くなってしま
う。焼戻し温度は630℃〜700℃にする必要があ
る。630℃未満では高い靭性が得られず、700℃を
超える温度では高いクリープ破断強度が得られない。
【0155】表6は引張,衝撃及びクリープ破断試験結
果を示す。靭性は温度20℃で試験したVノッチシャル
ピー衝撃吸収エネルギーで示した。クリープ破断強度は
ラルソンミラー法で求めた538℃,105h 強度で示
した。表から明らかなように本発明に係る材料は、室温
の引張強さが88kg/mm2以上、0.2%耐力70kg/mm
2以上、FATT40℃以下、衝撃吸収エネルギーが加
熱前後でいずれも2.5kg−m以上及びクリープ破断強
度が約11kg/mm2 以上と高く、高中低圧一体型タービ
ンロータとしてきわめて有用であると言える。特に、3
3.5 インチ長翼を植設するタービンロータ材としては
約15kg/mm2 以上の強度を有するものがよい。
果を示す。靭性は温度20℃で試験したVノッチシャル
ピー衝撃吸収エネルギーで示した。クリープ破断強度は
ラルソンミラー法で求めた538℃,105h 強度で示
した。表から明らかなように本発明に係る材料は、室温
の引張強さが88kg/mm2以上、0.2%耐力70kg/mm
2以上、FATT40℃以下、衝撃吸収エネルギーが加
熱前後でいずれも2.5kg−m以上及びクリープ破断強
度が約11kg/mm2 以上と高く、高中低圧一体型タービ
ンロータとしてきわめて有用であると言える。特に、3
3.5 インチ長翼を植設するタービンロータ材としては
約15kg/mm2 以上の強度を有するものがよい。
【0156】
【表6】
【0157】No.7〜No.12は、それぞれ、希土類元
素(La−Ce),Ca,Zr,Ta及びAl添加材で
あるが、これらの元素添加により靭性が向上する。特に
希土類元素の添加が靭性向上に有効である。La−Ce
のほかY添加材についても調べ、著しい靭性向上効果の
あることを確認している。
素(La−Ce),Ca,Zr,Ta及びAl添加材で
あるが、これらの元素添加により靭性が向上する。特に
希土類元素の添加が靭性向上に有効である。La−Ce
のほかY添加材についても調べ、著しい靭性向上効果の
あることを確認している。
【0158】また、O2 を100ppm以下にすることに
より約12kg/mm2以上の高い強度が得られ、特に80p
pm以下で15kg/mm2以上で、更に40ppm以下で18kg
/mm2以上の高いクリープ破断強度が得られる。
より約12kg/mm2以上の高い強度が得られ、特に80p
pm以下で15kg/mm2以上で、更に40ppm以下で18kg
/mm2以上の高いクリープ破断強度が得られる。
【0159】538℃,105 時間クリープ破断強度
は、Ni量が増加するにつれて低下傾向を示し、特に、
Ni量が2%以下では約11kg/mm2 以上の強度を示
す。特に、1.9%以下では12kg/mm2以上の強度を有
する。
は、Ni量が増加するにつれて低下傾向を示し、特に、
Ni量が2%以下では約11kg/mm2 以上の強度を示
す。特に、1.9%以下では12kg/mm2以上の強度を有
する。
【0160】Ni量が1.52〜2.0%を含むもののM
n/Ni又は(Si+Mn)/Ni比との関係を調べた
結果、Mn/Ni比が0.12 以下、Si+Mn/Ni
比が0.04〜0.18で2.5kg−m 以上の高い衝撃値
を示すことが分った。
n/Ni又は(Si+Mn)/Ni比との関係を調べた
結果、Mn/Ni比が0.12 以下、Si+Mn/Ni
比が0.04〜0.18で2.5kg−m 以上の高い衝撃値
を示すことが分った。
【0161】本発明に係る鋼のオーステナイト化温度は
870〜1000℃が好ましい。高い靭性と高いクリー
プ破断強度を得るには870〜1000℃が好ましい。
焼戻し温度は高い靭性とクリープ破断強度を得るに61
0℃〜700℃が好ましい。引張,衝撃及び切欠クリー
プ破断試験結果から、靭性は温度20℃で試験したVノ
ッチシャルピー衝撃吸収エネルギーで示した。クリープ
破断強度はラルソンミラー法で求めた538℃,105
h 強度で示した。表から明らかなように本発明材は、
室温の引張強さが88kg/mm2 以上,0.2%耐力70k
g/mm2以上,FATT40℃以下,衝撃吸収エネルギー
が加熱前後でいずれも2.5kg−m 以上及びクリープ破
断強度が約12kg/mm2 以上と高く、高中低圧一体型タ
ービンロータとしてきわめて有用であると言える。特
に、33.5 インチ長翼を植設するタービンロータ材と
しては約15kg/mm2 以上の強度を有するものがよい。
870〜1000℃が好ましい。高い靭性と高いクリー
プ破断強度を得るには870〜1000℃が好ましい。
焼戻し温度は高い靭性とクリープ破断強度を得るに61
0℃〜700℃が好ましい。引張,衝撃及び切欠クリー
プ破断試験結果から、靭性は温度20℃で試験したVノ
ッチシャルピー衝撃吸収エネルギーで示した。クリープ
破断強度はラルソンミラー法で求めた538℃,105
h 強度で示した。表から明らかなように本発明材は、
室温の引張強さが88kg/mm2 以上,0.2%耐力70k
g/mm2以上,FATT40℃以下,衝撃吸収エネルギー
が加熱前後でいずれも2.5kg−m 以上及びクリープ破
断強度が約12kg/mm2 以上と高く、高中低圧一体型タ
ービンロータとしてきわめて有用であると言える。特
に、33.5 インチ長翼を植設するタービンロータ材と
しては約15kg/mm2 以上の強度を有するものがよい。
【0162】更に、(Ni/Mo)比が1.25以上及
び(Cr/Mo)比が1.1以上、又は(Cr/Mo)
比が1.45 以上、及び(Cr/Mo)比が〔−1.1
1×(Ni/Mo)+2.78〕によって求められる値以
上とすることにより全体を同じ熱処理とすることにより
538℃,105時間クリープ破断強度が12kg/mm2以
上の高い強度が得られる。
び(Cr/Mo)比が1.1以上、又は(Cr/Mo)
比が1.45 以上、及び(Cr/Mo)比が〔−1.1
1×(Ni/Mo)+2.78〕によって求められる値以
上とすることにより全体を同じ熱処理とすることにより
538℃,105時間クリープ破断強度が12kg/mm2以
上の高い強度が得られる。
【0163】図9は本発明に係る高中低圧一体型ロータ
シャフト3の形状である。本実施例のロータシャフトは
表7に示す合金組成の鍛鋼をアーク溶解炉にて溶解後、
取鍋に注湯し、次いで取鍋の下部よりArガスを吹き込
み真空精錬して、造塊した。次いで、900〜1150
℃で最大直径1.7m 、長さ約8mに鍛造し、高圧側1
6を950℃,10時間,中圧・低圧側17を880
℃,10時間加熱保持した後、中心部で約100℃/h
となるようにシャフトを回転しながら水噴霧冷却又は水
中に浸漬させて行った。次いで高圧側116を650℃
で40時間,中圧・低圧側117を625℃で40時間
加熱保持の焼戻しを行った。このロータシャフト中心部
より試験片を切り出しクリープ破断試験、Vノッチ衝撃
試験(試験片の断面積0.8cm2)、引張試験を行った。
表8は試験結果を示すものである。尚、図に示すように
高圧側116及び中圧・低圧側117の各ブレードの植
込み部18の軸方向の幅と間隔は前述のとおりである。
19は軸受の部分、20はカップリングである。
シャフト3の形状である。本実施例のロータシャフトは
表7に示す合金組成の鍛鋼をアーク溶解炉にて溶解後、
取鍋に注湯し、次いで取鍋の下部よりArガスを吹き込
み真空精錬して、造塊した。次いで、900〜1150
℃で最大直径1.7m 、長さ約8mに鍛造し、高圧側1
6を950℃,10時間,中圧・低圧側17を880
℃,10時間加熱保持した後、中心部で約100℃/h
となるようにシャフトを回転しながら水噴霧冷却又は水
中に浸漬させて行った。次いで高圧側116を650℃
で40時間,中圧・低圧側117を625℃で40時間
加熱保持の焼戻しを行った。このロータシャフト中心部
より試験片を切り出しクリープ破断試験、Vノッチ衝撃
試験(試験片の断面積0.8cm2)、引張試験を行った。
表8は試験結果を示すものである。尚、図に示すように
高圧側116及び中圧・低圧側117の各ブレードの植
込み部18の軸方向の幅と間隔は前述のとおりである。
19は軸受の部分、20はカップリングである。
【0164】
【表7】
【0165】
【表8】
【0166】高圧部の動翼部及び静翼部における直径は
各段において同一であり、中圧部から低圧部においては
動翼部では徐々に直径が大きくなり、中圧部初段から4
段までは静翼部での直径は同じ、4段〜6段間での静翼
部での直径は同じ、6段〜8段までの静翼部での直径は
同じで、後段になるにつれて直径が大きくなった。
各段において同一であり、中圧部から低圧部においては
動翼部では徐々に直径が大きくなり、中圧部初段から4
段までは静翼部での直径は同じ、4段〜6段間での静翼
部での直径は同じ、6段〜8段までの静翼部での直径は
同じで、後段になるにつれて直径が大きくなった。
【0167】また、最終段の翼植込部の軸方向幅は翼部
長さに対し0.3倍であり、0.28〜0.35倍とする
のが好ましい。
長さに対し0.3倍であり、0.28〜0.35倍とする
のが好ましい。
【0168】ロータシャフトはその最終段での翼部直径
が最も大きく、その直径は翼部長さの1.72 倍であ
り、1.60〜1.85倍とするのが好ましい。
が最も大きく、その直径は翼部長さの1.72 倍であ
り、1.60〜1.85倍とするのが好ましい。
【0169】更に、軸受間長さは最終段ブレードにおけ
る翼部先端間の直径に対して1.65倍であり、1.55〜
1.75倍とするのが好ましい。
る翼部先端間の直径に対して1.65倍であり、1.55〜
1.75倍とするのが好ましい。
【0170】本実施例では発電機により10〜20万K
Wの発電ができる。本実施例におけるロータシャフトの
軸受32の間は約520cm、最終段ブレードにおける外
径316cmであり、この外径に対する軸間比が1.65
である。この軸受間の長さは発電出力1万KW当り0.
52m である。
Wの発電ができる。本実施例におけるロータシャフトの
軸受32の間は約520cm、最終段ブレードにおける外
径316cmであり、この外径に対する軸間比が1.65
である。この軸受間の長さは発電出力1万KW当り0.
52m である。
【0171】また、本実施例において、最終段ブレード
として40インチを用いた場合の外径は365cmとな
り、この外径に対する軸受間比が1.43 となる。これ
により発電出力20万KWが可能であり、1万KW当り
の軸受間距離が0.26m となる。
として40インチを用いた場合の外径は365cmとな
り、この外径に対する軸受間比が1.43 となる。これ
により発電出力20万KWが可能であり、1万KW当り
の軸受間距離が0.26m となる。
【0172】これらの最終段ブレードの長さに対するロ
ータシャフトのブレード植込み部の外径との比は33.
5″ブレードでは1.70及び40″ブレードでは1.7
1 である。
ータシャフトのブレード植込み部の外径との比は33.
5″ブレードでは1.70及び40″ブレードでは1.7
1 である。
【0173】本実施例は蒸気温度566℃に対しても適
用でき、その圧力を121,169及び224atg とす
る場合にも適用できる。
用でき、その圧力を121,169及び224atg とす
る場合にも適用できる。
【0174】単機出力の増加は、最終段動翼の翼長を増
大し、蒸気流量を増す必要がある。例えば、最終段動翼
の翼長を26インチを超える33.5 インチ長翼にする
と環帯面積が1.7 倍程度増える。したがって、従来出
力100MWから170MWに、さらに40インチまで
翼長を長くすれば、単機出力を2倍以上に増大すること
ができる。
大し、蒸気流量を増す必要がある。例えば、最終段動翼
の翼長を26インチを超える33.5 インチ長翼にする
と環帯面積が1.7 倍程度増える。したがって、従来出
力100MWから170MWに、さらに40インチまで
翼長を長くすれば、単機出力を2倍以上に増大すること
ができる。
【0175】30インチ以上40インチクラスの長翼を
使用する場合、引張強さ88kg/mm2 以上の材料が好ま
しい。
使用する場合、引張強さ88kg/mm2 以上の材料が好ま
しい。
【0176】さらに、30インチ以上の長翼を取付ける
高中低圧一体型蒸気タービンロータ材としては、高圧側
の高温破壊に対する安定性確保の点から538℃,10
5hクリープ破断強度15kg/mm2以上、低圧側の脆性破
壊に対する安全性確保の点から室温の衝撃吸収エネルギ
ー2.5kg−m(3kg−m/cm2)以上が好ましい。ロー
タシャフトの焼入れ方法として、以下の方法によって行
うことができる。 (イ)各素体を940℃に均一に加熱した後、18段の
蒸気タービンにおいては高圧部および中圧部に相当する
部分又は14段の蒸気タービンにおいては高圧部分を、
実体のタービンロータ素体を強制空冷した場合の中心部
冷却速度を想定した25℃/hの冷却速度で冷却し、低
圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を、噴水又は水中
冷却した場合の中心部冷却速度を想定した50℃/hの
冷却速度で冷却して、冷却速度に差異を設け焼入れする
方法(均一加熱・偏差冷却)。
高中低圧一体型蒸気タービンロータ材としては、高圧側
の高温破壊に対する安定性確保の点から538℃,10
5hクリープ破断強度15kg/mm2以上、低圧側の脆性破
壊に対する安全性確保の点から室温の衝撃吸収エネルギ
ー2.5kg−m(3kg−m/cm2)以上が好ましい。ロー
タシャフトの焼入れ方法として、以下の方法によって行
うことができる。 (イ)各素体を940℃に均一に加熱した後、18段の
蒸気タービンにおいては高圧部および中圧部に相当する
部分又は14段の蒸気タービンにおいては高圧部分を、
実体のタービンロータ素体を強制空冷した場合の中心部
冷却速度を想定した25℃/hの冷却速度で冷却し、低
圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を、噴水又は水中
冷却した場合の中心部冷却速度を想定した50℃/hの
冷却速度で冷却して、冷却速度に差異を設け焼入れする
方法(均一加熱・偏差冷却)。
【0177】(ロ)タービンロータ素体を(イ)と同様
に高圧部および中圧部に相当する部分又は高圧部を97
0℃,低圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を930
℃に加熱し、その後、実体のタービンロータ素体を噴水
又は水中冷却した場合の中心部冷却速度を想定した50
℃/hの冷却速度で冷却して、焼入れする方法(偏差加
熱・均一冷却)。
に高圧部および中圧部に相当する部分又は高圧部を97
0℃,低圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を930
℃に加熱し、その後、実体のタービンロータ素体を噴水
又は水中冷却した場合の中心部冷却速度を想定した50
℃/hの冷却速度で冷却して、焼入れする方法(偏差加
熱・均一冷却)。
【0178】(ハ)タービンロータ素体を(イ)と同様
に高圧部および中圧部に相当する部分又は高圧部を97
0℃、低圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を930
℃に加熱し、さらに、高・中圧部に相当する部分又は高
圧部を、実体のタービンロータ素体を強制空冷した場合
の中心部冷却速度を想定した25℃/hの冷却速度で冷
却し、低圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を、噴水
冷却した場合の中心部冷却速度を想定した50℃/hの
冷却速度で冷却して、焼入れする方法(偏差加熱・偏差
冷却)。各素体は、焼入れの冷却として水槽の中に浸漬
させるとともに水を撹拌させる方法によって行うことも
でき、その焼入れ後に、650℃で20時間の焼戻しを
施す。
に高圧部および中圧部に相当する部分又は高圧部を97
0℃、低圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を930
℃に加熱し、さらに、高・中圧部に相当する部分又は高
圧部を、実体のタービンロータ素体を強制空冷した場合
の中心部冷却速度を想定した25℃/hの冷却速度で冷
却し、低圧部又は中圧・低圧部に相当する部分を、噴水
冷却した場合の中心部冷却速度を想定した50℃/hの
冷却速度で冷却して、焼入れする方法(偏差加熱・偏差
冷却)。各素体は、焼入れの冷却として水槽の中に浸漬
させるとともに水を撹拌させる方法によって行うことも
でき、その焼入れ後に、650℃で20時間の焼戻しを
施す。
【0179】熱処理後の供試鋼の材料試験結果から本発
明法によれば、従来法に比べて、高圧部では高温クリー
プ強度が向上し、低圧部では靭性が向上している。ま
た、本発明法中では、偏差加熱・偏差冷却及び均一加熱
・偏差冷却より偏差加熱・均一冷却による方法が顕著な
効果が得られる。
明法によれば、従来法に比べて、高圧部では高温クリー
プ強度が向上し、低圧部では靭性が向上している。ま
た、本発明法中では、偏差加熱・偏差冷却及び均一加熱
・偏差冷却より偏差加熱・均一冷却による方法が顕著な
効果が得られる。
【0180】(2)ブレード 高温高圧側の3段の長さが約40mmで、重量でC0.2
0〜0.30%,Cr10〜13%,Mo0.5〜1.5
%,W0.5〜1.5%,V0.1 〜0.3%,Si0.5
% 以下,Mn1%以下及び残部Feからなるマルテン
サイト鋼の鍛鋼で構成した。
0〜0.30%,Cr10〜13%,Mo0.5〜1.5
%,W0.5〜1.5%,V0.1 〜0.3%,Si0.5
% 以下,Mn1%以下及び残部Feからなるマルテン
サイト鋼の鍛鋼で構成した。
【0181】中圧部は低圧側になるに従って徐々に長さ
が大きくなり、重量でC0.05〜0.15%,Mn1%
以下,Si0.5% 以下,Cr10〜13%,Mo0.
5%以下,Ni0.5% 以下,残部Feからなるマルテ
ンサイト鋼の鍛造で構成した。
が大きくなり、重量でC0.05〜0.15%,Mn1%
以下,Si0.5% 以下,Cr10〜13%,Mo0.
5%以下,Ni0.5% 以下,残部Feからなるマルテ
ンサイト鋼の鍛造で構成した。
【0182】最終段として、60サイクルに対して翼部
長さ35インチでは、一周で約90本あり、重量でC
0.08〜0.18%,Mn1%以下,Si0.25%以
下,Cr8〜13%,Ni2.0〜3.5%,Mo1.5〜
3.0%,V0.05〜0.35%,N0.02〜0.10
%,Nb及びTaの一種以上を合計量で0.02〜0.2
0%を含むマルテンサイト鋼の鍛造によって構成した。
特に、本実施例では実施例1の表1のNo.2の合金を用
いた。また、この最終段にはステライト板からなるエロ
ージョン防止のシールド板が溶接によってその先端で、
リーデングエッヂ部に設けられる。またシールド板以外
に部分的な焼入れ処理が施される。更に、50サイクル
には43インチ以上の翼部長さのものが同様のマルテン
サイト鋼の鍛造材が用いられる。
長さ35インチでは、一周で約90本あり、重量でC
0.08〜0.18%,Mn1%以下,Si0.25%以
下,Cr8〜13%,Ni2.0〜3.5%,Mo1.5〜
3.0%,V0.05〜0.35%,N0.02〜0.10
%,Nb及びTaの一種以上を合計量で0.02〜0.2
0%を含むマルテンサイト鋼の鍛造によって構成した。
特に、本実施例では実施例1の表1のNo.2の合金を用
いた。また、この最終段にはステライト板からなるエロ
ージョン防止のシールド板が溶接によってその先端で、
リーデングエッヂ部に設けられる。またシールド板以外
に部分的な焼入れ処理が施される。更に、50サイクル
には43インチ以上の翼部長さのものが同様のマルテン
サイト鋼の鍛造材が用いられる。
【0183】これらのブレードは各段で4〜5枚をその
先端に設けられた突起テノンのかしめによる同材質から
なるシュラウド板によって固定される。
先端に設けられた突起テノンのかしめによる同材質から
なるシュラウド板によって固定される。
【0184】表9は高低圧一体型蒸気タービン用長翼材
に係る12%Cr鋼の化学組成(重量%)を示すもので
ある。試料No.1〜No.6はそれぞれ150kg真空高周
波溶解し、1150℃に加熱し鍛造して実験素材とし
た。試料No.1は、1000℃で1h加熱後油焼入れ
(冷却速度100℃/分以上)により室温まで冷却し、
次いで、570℃に加熱し、2h保持後室温まで空冷し
た。No.2は、1050で1h加熱後油焼入れにより室
温まで冷却し、次いで、570℃に加熱し2h保持後室
温まで空冷した。試料No.3〜No.7は、1050℃で
1h加熱後油焼入れにより室温まで冷却し、次いで、5
60℃に加熱し2h保持後室温まで空冷し(1次焼戻
し)、更に580℃に加熱し2h保持後室温まで炉冷し
た(2次焼戻し)。
に係る12%Cr鋼の化学組成(重量%)を示すもので
ある。試料No.1〜No.6はそれぞれ150kg真空高周
波溶解し、1150℃に加熱し鍛造して実験素材とし
た。試料No.1は、1000℃で1h加熱後油焼入れ
(冷却速度100℃/分以上)により室温まで冷却し、
次いで、570℃に加熱し、2h保持後室温まで空冷し
た。No.2は、1050で1h加熱後油焼入れにより室
温まで冷却し、次いで、570℃に加熱し2h保持後室
温まで空冷した。試料No.3〜No.7は、1050℃で
1h加熱後油焼入れにより室温まで冷却し、次いで、5
60℃に加熱し2h保持後室温まで空冷し(1次焼戻
し)、更に580℃に加熱し2h保持後室温まで炉冷し
た(2次焼戻し)。
【0185】
【表9】
【0186】表9において、No.3,4及び7は本発明
材、No.5及びNo.6は比較材、No.1及び2は、現用
の長翼材である。
材、No.5及びNo.6は比較材、No.1及び2は、現用
の長翼材である。
【0187】表10はこれら試料の室温の機械的性質を
示す。本発明材(No.3,4及び7)は、蒸気タービン用
長翼材として要求される引張強さ(120kgf/mm2以上
又は128.5kgf/mm2以上)及び低温靭性(20℃V
ノッチシャルピー衝撃値4kgf−m/cm2以上)を十分満
足することが確認された。
示す。本発明材(No.3,4及び7)は、蒸気タービン用
長翼材として要求される引張強さ(120kgf/mm2以上
又は128.5kgf/mm2以上)及び低温靭性(20℃V
ノッチシャルピー衝撃値4kgf−m/cm2以上)を十分満
足することが確認された。
【0188】これに対し、比較材のNo.1,No.5及び
6は、蒸気タービン用長翼に使用するには、引張強さと
衝撃値とで示される両方又はいずれかの値が低い。比較
材No.2は、引張強さ及び靭性が低い。No.5は、衝撃
値が3.8kgf−m/cm2と若干低く、43″以上に対し
ては4kgf−m/cm2 以上の要求に若干不足である。
6は、蒸気タービン用長翼に使用するには、引張強さと
衝撃値とで示される両方又はいずれかの値が低い。比較
材No.2は、引張強さ及び靭性が低い。No.5は、衝撃
値が3.8kgf−m/cm2と若干低く、43″以上に対し
ては4kgf−m/cm2 以上の要求に若干不足である。
【0189】
【表10】
【0190】本実施例においてはNiとMo量とは同等
の含有量で含有させることによって低温における強度と
靭性とをともに高めるものであり、両者の含有量の差が
大きくなるに従って強度が低下する傾向を示す。Ni量
がMo量より0.6% 以上少なくなると急激に強度が低
下し、逆に1.0% 以上多くなることによっても急激に
強度が低下する。従って、(Ni−Mo)量が−0.6
〜1.0%が高い強度を示す。(Ni−Mo)量は−0.
5%付近で衝撃値が低下するがその前後では高い値を示
す。0.1〜0.5%が好ましい。
の含有量で含有させることによって低温における強度と
靭性とをともに高めるものであり、両者の含有量の差が
大きくなるに従って強度が低下する傾向を示す。Ni量
がMo量より0.6% 以上少なくなると急激に強度が低
下し、逆に1.0% 以上多くなることによっても急激に
強度が低下する。従って、(Ni−Mo)量が−0.6
〜1.0%が高い強度を示す。(Ni−Mo)量は−0.
5%付近で衝撃値が低下するがその前後では高い値を示
す。0.1〜0.5%が好ましい。
【0191】試料No.3の引張強さ及び衝撃値に及ぼす
熱処理条件(焼入れ温度及び2次焼戻し温度)の影響を
見ると、焼入れ温度は975〜1125℃,1h焼戻し
550〜560℃で行った後、2次焼戻し温度は560
〜590℃である。表に示すように、長翼材として要求
される特性(引張強さ≧128.5kgf/mm2 ,20℃ノ
ッチシャルピー衝撃値≧4kgf−m/cm2)を、満足するこ
とが確認された。
熱処理条件(焼入れ温度及び2次焼戻し温度)の影響を
見ると、焼入れ温度は975〜1125℃,1h焼戻し
550〜560℃で行った後、2次焼戻し温度は560
〜590℃である。表に示すように、長翼材として要求
される特性(引張強さ≧128.5kgf/mm2 ,20℃ノ
ッチシャルピー衝撃値≧4kgf−m/cm2)を、満足するこ
とが確認された。
【0192】本発明に係る12%Cr鋼は特に、C+N
b量が0.18〜0.35%で(Nb/C)比が0.45
〜1.00、(Nb/N)比が0.8〜3.0が好まし
い。C+Nb量は0.19〜0.29%、より0.21〜
0.27%又はC+V/2+Nb量は0.33〜0.43
%、より0.35〜0.41%が好ましい。
b量が0.18〜0.35%で(Nb/C)比が0.45
〜1.00、(Nb/N)比が0.8〜3.0が好まし
い。C+Nb量は0.19〜0.29%、より0.21〜
0.27%又はC+V/2+Nb量は0.33〜0.43
%、より0.35〜0.41%が好ましい。
【0193】全試料とも全焼戻しマルテンサイト組織を
有し、各試料の平均結晶粒径は粒度番号(GSNo.)で
5.5〜6.0である。また、(Nb/C)比は0.5〜
1.0,(Nb/N)比は1.3〜2.0が好ましい。更
に、(Mn/Ni)比は0.11以下、より0.04〜0.
10が好ましい。
有し、各試料の平均結晶粒径は粒度番号(GSNo.)で
5.5〜6.0である。また、(Nb/C)比は0.5〜
1.0,(Nb/N)比は1.3〜2.0が好ましい。更
に、(Mn/Ni)比は0.11以下、より0.04〜0.
10が好ましい。
【0194】0.2%耐力と引張強さとの関係を示す線
図から本発明に係る材料は特に、0.2%耐力(y)が3
6.0に引張強さ(x)を0.5倍した値を加えた値以上
とするものが好ましい。0.2%耐力と0.02%耐力と
の関係を示す線図から本発明に係る材料は特に0.2%
耐力(y)が58.4に0.02%耐力(x)を0.54
倍した値を加えた値以上とするものが好ましい。
図から本発明に係る材料は特に、0.2%耐力(y)が3
6.0に引張強さ(x)を0.5倍した値を加えた値以上
とするものが好ましい。0.2%耐力と0.02%耐力と
の関係を示す線図から本発明に係る材料は特に0.2%
耐力(y)が58.4に0.02%耐力(x)を0.54
倍した値を加えた値以上とするものが好ましい。
【0195】図10は3000rpm 用の翼部長さが10
92mm(43″)である最終段ブレードの斜視図であ
る。図11はその側面図である。41は、高速蒸気が突
き当たる翼部、42はロータシャフトへの植込部、43
は翼の遠心力を支えるためのピンを挿入するピン穴、4
4は蒸気中の水滴によるエロージョンを防止するための
エロージョンシールド(Co基合金のステライト板を溶
接で接合)、47はカバーである。本実施例においては
全体一体の鍛造後に切削加工によって形成されたもので
ある。尚、カバー47は機械的に一体に形成することも
できる。
92mm(43″)である最終段ブレードの斜視図であ
る。図11はその側面図である。41は、高速蒸気が突
き当たる翼部、42はロータシャフトへの植込部、43
は翼の遠心力を支えるためのピンを挿入するピン穴、4
4は蒸気中の水滴によるエロージョンを防止するための
エロージョンシールド(Co基合金のステライト板を溶
接で接合)、47はカバーである。本実施例においては
全体一体の鍛造後に切削加工によって形成されたもので
ある。尚、カバー47は機械的に一体に形成することも
できる。
【0196】図10及び図11に示す様に、翼植込み部
42は8本の植込み部を有するフォーク型になってい
る。図11の側面にはフォーク型にピンを挿入するピン
挿入孔43が3段に設けられ、それに対応して凹部が設
けられている。ピン挿入孔43は翼部側が最も直径が大
きく、徐々に小さくなっている。翼部41はその幅方向
の傾きが車軸の軸方向に対して翼植込み部42がほぼ平
行であり、翼先端部で約75度に徐々に傾いている。本
実施例における翼植込み部42の最大幅は翼部先端の幅
に対して約2.4 倍であり、2.2〜2.6が好ましい。
48は翼部41の翼植込み部42近傍に対する接線の延
長上の幅を示し、翼部41の有効幅となるもので、翼部
先端の幅に対して約1.79倍有するものであり、1.6
0〜1.85倍が好ましい。
42は8本の植込み部を有するフォーク型になってい
る。図11の側面にはフォーク型にピンを挿入するピン
挿入孔43が3段に設けられ、それに対応して凹部が設
けられている。ピン挿入孔43は翼部側が最も直径が大
きく、徐々に小さくなっている。翼部41はその幅方向
の傾きが車軸の軸方向に対して翼植込み部42がほぼ平
行であり、翼先端部で約75度に徐々に傾いている。本
実施例における翼植込み部42の最大幅は翼部先端の幅
に対して約2.4 倍であり、2.2〜2.6が好ましい。
48は翼部41の翼植込み部42近傍に対する接線の延
長上の幅を示し、翼部41の有効幅となるもので、翼部
先端の幅に対して約1.79倍有するものであり、1.6
0〜1.85倍が好ましい。
【0197】43″長翼は、エレクトロスラグ再溶解法
により溶製し、鍛造後・処理を行ったものである。鍛造
は850〜1150℃の温度範囲内で、熱処理は実施例
1に示した条件(焼入:1050℃,1次焼戻し:56
0℃,2次焼戻し:580℃)で行った。表9のNo.7
はこの長翼材の化学組成(重量%)を示す。この長翼の
金属組織は全焼戻しマルテンサイト組織であった。
により溶製し、鍛造後・処理を行ったものである。鍛造
は850〜1150℃の温度範囲内で、熱処理は実施例
1に示した条件(焼入:1050℃,1次焼戻し:56
0℃,2次焼戻し:580℃)で行った。表9のNo.7
はこの長翼材の化学組成(重量%)を示す。この長翼の
金属組織は全焼戻しマルテンサイト組織であった。
【0198】表9のNo.7には室温引張及び20℃Vノ
ッチシャルピー衝撃値を示す。本43″長翼の機械的性
質は、要求される特性,引張強さ128.5kgf/mm2以
上,20℃Vノッチシャルピー衝撃値4kgf−m/cm2 以
上を有し、十分満足することが確認された。
ッチシャルピー衝撃値を示す。本43″長翼の機械的性
質は、要求される特性,引張強さ128.5kgf/mm2以
上,20℃Vノッチシャルピー衝撃値4kgf−m/cm2 以
上を有し、十分満足することが確認された。
【0199】本実施例におけるエロージョンシールド
(重量で、C1.0%,Si0.6%,Mn0.6%,C
r28%,W1.0% ,残Coからなるステライト合
金)44を電子ビーム溶接又はTIG溶接によって接合
される。エロージョンシールド44は表と裏側との2個
所で溶接される。ブレード先端部はその翼部と一体に形
成したコンティニュアスカバー47が設けられる。
(重量で、C1.0%,Si0.6%,Mn0.6%,C
r28%,W1.0% ,残Coからなるステライト合
金)44を電子ビーム溶接又はTIG溶接によって接合
される。エロージョンシールド44は表と裏側との2個
所で溶接される。ブレード先端部はその翼部と一体に形
成したコンティニュアスカバー47が設けられる。
【0200】
【表11】
【0201】表11は25℃での長翼材の機械的特性を
示すものである。
示すものである。
【0202】(3)静翼7には、高圧の3段までは動翼
と同じ組成のマルテンサイト鋼が用いられるが、他には
前述の中圧部の動翼材と同じものが用いられる。
と同じ組成のマルテンサイト鋼が用いられるが、他には
前述の中圧部の動翼材と同じものが用いられる。
【0203】(4)ケーシングには、内部ケーシング1
4と外部ケーシング15があり、内部ケーシングは重量
でC0.15〜0.3%,Si0.5% 以下,Mn1%以
下,Cr1〜2%,Mo0.5〜1.5%,V0.05〜
0.2%,Ti0.1% 以下のCr−Mo−V鋳鋼が用
いられる。
4と外部ケーシング15があり、内部ケーシングは重量
でC0.15〜0.3%,Si0.5% 以下,Mn1%以
下,Cr1〜2%,Mo0.5〜1.5%,V0.05〜
0.2%,Ti0.1% 以下のCr−Mo−V鋳鋼が用
いられる。
【0204】発電機により10〜20万KWの発電がで
きる。本実施例におけるロータシャフトの軸受62の間
は約520cm、最終段ブレードにおける外径316cmで
あり、この外径に対する軸間比が1.65 である。発電
容量として10万KWが可能である。この軸受間の長さ
は発電出力1万KW当り0.52m である。
きる。本実施例におけるロータシャフトの軸受62の間
は約520cm、最終段ブレードにおける外径316cmで
あり、この外径に対する軸間比が1.65 である。発電
容量として10万KWが可能である。この軸受間の長さ
は発電出力1万KW当り0.52m である。
【0205】また、本実施例において、最終段ブレード
として40インチを用いた場合の外径は365cmとな
り、この外径に対する軸受間比が1.43 となる。これ
により発電出力20万KWが可能であり、1万KW当り
の軸受間距離が0.26m となる。
として40インチを用いた場合の外径は365cmとな
り、この外径に対する軸受間比が1.43 となる。これ
により発電出力20万KWが可能であり、1万KW当り
の軸受間距離が0.26m となる。
【0206】これらの最終段ブレードの長さに対するロ
ータシャフトのブレード植込部の外径との比は33.
5″ブレードでは1.70及び40″ブレードでは1.7
1 である。
ータシャフトのブレード植込部の外径との比は33.
5″ブレードでは1.70及び40″ブレードでは1.7
1 である。
【0207】本実施例によれば、回転部の構造材を全て
熱膨脹係数の小さいフェライト鋼で構成されるとともに
それを被い、タービンノズル,コンプレッサーノズルを
支持する全体が同じ熱膨脹係数を有するフェライト鋼で
構成されるので、起動時停止時での急速な対応ができ、
熱効率の向上に寄与するものである。
熱膨脹係数の小さいフェライト鋼で構成されるとともに
それを被い、タービンノズル,コンプレッサーノズルを
支持する全体が同じ熱膨脹係数を有するフェライト鋼で
構成されるので、起動時停止時での急速な対応ができ、
熱効率の向上に寄与するものである。
【0208】本実施例では前述のガスタービンと蒸気タ
ービンとを一軸に結合して発電したものであるが、発電
のHHV効率は50%以上である高いコンバインド発電
プラントが得られた。
ービンとを一軸に結合して発電したものであるが、発電
のHHV効率は50%以上である高いコンバインド発電
プラントが得られた。
【0209】本実施例では蒸気温度を566℃としても
適用でき、その圧力を121,169及び224atg の各
々の圧力でも適用できる。
適用でき、その圧力を121,169及び224atg の各
々の圧力でも適用できる。
【0210】〔実施例2〕図12は実施例1の水蒸気冷
却に代えてクローズド空気冷却方式を有する空気圧縮型
3段タービンのタービン上半部の断面構造である。本実
施例におけるタービン構造の基本構造及び材料構成は実
施例1とほぼ同じものである。
却に代えてクローズド空気冷却方式を有する空気圧縮型
3段タービンのタービン上半部の断面構造である。本実
施例におけるタービン構造の基本構造及び材料構成は実
施例1とほぼ同じものである。
【0211】本実施例における空気冷却方式は初段ブレ
ード51及び第2段ブレード52が実施例1の水蒸気冷
却と同じ冷却通路を有しており、更に第2段ノズル82
及び第3段ノズル83の冷却は実施例1と同様の冷却流
路を有している。初段ノズルの冷却は初段ブレード及び
2段ブレードの冷却と同じ圧縮機によって圧縮され、ケ
ーシング80の内側から抽気し、クーラー67によって
冷却するとともにブースター65によって圧縮された空
気によって行われる。初段ノズル81及びブレード5
1,52を冷却した空気はケーシング80内に放出され
る。
ード51及び第2段ブレード52が実施例1の水蒸気冷
却と同じ冷却通路を有しており、更に第2段ノズル82
及び第3段ノズル83の冷却は実施例1と同様の冷却流
路を有している。初段ノズルの冷却は初段ブレード及び
2段ブレードの冷却と同じ圧縮機によって圧縮され、ケ
ーシング80の内側から抽気し、クーラー67によって
冷却するとともにブースター65によって圧縮された空
気によって行われる。初段ノズル81及びブレード5
1,52を冷却した空気はケーシング80内に放出され
る。
【0212】タービン部を出た燃焼ガスは排熱回収ボイ
ラ(HRSG)に送られ、それにより水蒸気を作る。
ラ(HRSG)に送られ、それにより水蒸気を作る。
【0213】本実施例における初段ノズル81は冷却孔
を有し、外周側サイドウォール側より冷却空気が入り、
複数の冷却孔が設けられたベーンを通り、内周側サイド
ウォールを通ってケーシング80内に放出される構造を
有する。
を有し、外周側サイドウォール側より冷却空気が入り、
複数の冷却孔が設けられたベーンを通り、内周側サイド
ウォールを通ってケーシング80内に放出される構造を
有する。
【0214】本実施例ではタービンディスク11,1
2,タービンスタブシャフト,タービンスタッキングボ
ルトを実施例1に示した全焼戻しマルテンサイト鋼を使
用し、タービンディスク13に重量で、C0.05〜0.
2%,Si0.5% 以下,Mn1%以下,Cr8〜13
%,Ni3%以下,Mo1.5〜3%,V0.05%〜
0.3% ,Nb0.02〜0.2%,N0.02〜0.1%
及び残部が実質的にFeからなる全焼戻しマルテンサイ
ト組織を有する耐熱鋼を用いる。この耐熱鋼として実施
例5の表10に示すものを用いた。後述するように、4
50℃,105hクリープ破断強度が50kgf/mm2 以
上,20℃Vノッチシャルピー衝撃値が7kgf−m/cm
以上であり、高温ガスタービン用材として必要な強度を
十分満足する。また、これらのマルテンサイト鋼はフェ
ライト系の結晶構造を持つが、フェライト系材料は、N
i基合金のようなオーステナイト系材料に比べて熱膨脹
率が小さい。タービンディスクにNi基合金を用いるよ
りも耐熱鋼を使用する本実施例の方が、熱効率が高く、
更にディスク材の熱脹張率が小さいディスクに発生する
熱応力を低減し、亀裂の発生,破壊を抑制できる。他各
部の材料及び構造は実施例1と同じである。
2,タービンスタブシャフト,タービンスタッキングボ
ルトを実施例1に示した全焼戻しマルテンサイト鋼を使
用し、タービンディスク13に重量で、C0.05〜0.
2%,Si0.5% 以下,Mn1%以下,Cr8〜13
%,Ni3%以下,Mo1.5〜3%,V0.05%〜
0.3% ,Nb0.02〜0.2%,N0.02〜0.1%
及び残部が実質的にFeからなる全焼戻しマルテンサイ
ト組織を有する耐熱鋼を用いる。この耐熱鋼として実施
例5の表10に示すものを用いた。後述するように、4
50℃,105hクリープ破断強度が50kgf/mm2 以
上,20℃Vノッチシャルピー衝撃値が7kgf−m/cm
以上であり、高温ガスタービン用材として必要な強度を
十分満足する。また、これらのマルテンサイト鋼はフェ
ライト系の結晶構造を持つが、フェライト系材料は、N
i基合金のようなオーステナイト系材料に比べて熱膨脹
率が小さい。タービンディスクにNi基合金を用いるよ
りも耐熱鋼を使用する本実施例の方が、熱効率が高く、
更にディスク材の熱脹張率が小さいディスクに発生する
熱応力を低減し、亀裂の発生,破壊を抑制できる。他各
部の材料及び構造は実施例1と同じである。
【0215】コンプレッサーブレードは17段で、得ら
れる空気圧縮比は18である。
れる空気圧縮比は18である。
【0216】使用燃料として、天然ガス,軽油が使用さ
れる。
れる。
【0217】以上の構成によって、総合的により信頼性
が高くバランスされたガスタービンが得られ、初段ター
ビンノズルへのガス入り口温度が1500℃,初段ター
ビンブレードのメタル温度が900℃,ガスタービンの
排ガス温度は650℃であり、発電効率がLHV表示で
37%以上の発電用ガスタービンが達成できる。
が高くバランスされたガスタービンが得られ、初段ター
ビンノズルへのガス入り口温度が1500℃,初段ター
ビンブレードのメタル温度が900℃,ガスタービンの
排ガス温度は650℃であり、発電効率がLHV表示で
37%以上の発電用ガスタービンが達成できる。
【0218】図13は実施例1と同様にガスタービン1
台と高中低圧一体型蒸気タービンと各々に発電機を備え
た組合せの多軸型コンバインドサイクル発電システムを
示す構成図である。本実施例におけるガスタービンは前
述の通りであり、圧縮機で圧縮された空気はそれを冷却
する空気予冷器(I.C)を通り、更にその空気を圧縮
するブースト圧縮機(B.C)を通って前述の経路によ
ってブレード(動翼)とノズル(静翼)とを冷却し、そ
の冷却に用いた空気は暖められて燃焼器に用いられる。
本実施例における燃焼ガス温度は1500℃以上であ
り、排ガス温度は600℃以上で、前述と同様に脱硝装
置(DeNOx)が設けられた排熱回収ボイラ(HRS
G)により530℃以上の水蒸気が発生する。530℃
以上の水蒸気は高中低圧一体型蒸気タービンの高圧部
(HP)に入り、高圧部(HP)より出た水蒸気は再び
HRSGの先頭部に入って再加熱され、HPの入口温度
と同じ温度に加熱されて中圧部(IP)から低圧部(L
P)へと流入して、復水器に入り、次いでHRSG後段
部に入って再加熱されて530℃以上になってHP部に
入る経路を有する。
台と高中低圧一体型蒸気タービンと各々に発電機を備え
た組合せの多軸型コンバインドサイクル発電システムを
示す構成図である。本実施例におけるガスタービンは前
述の通りであり、圧縮機で圧縮された空気はそれを冷却
する空気予冷器(I.C)を通り、更にその空気を圧縮
するブースト圧縮機(B.C)を通って前述の経路によ
ってブレード(動翼)とノズル(静翼)とを冷却し、そ
の冷却に用いた空気は暖められて燃焼器に用いられる。
本実施例における燃焼ガス温度は1500℃以上であ
り、排ガス温度は600℃以上で、前述と同様に脱硝装
置(DeNOx)が設けられた排熱回収ボイラ(HRS
G)により530℃以上の水蒸気が発生する。530℃
以上の水蒸気は高中低圧一体型蒸気タービンの高圧部
(HP)に入り、高圧部(HP)より出た水蒸気は再び
HRSGの先頭部に入って再加熱され、HPの入口温度
と同じ温度に加熱されて中圧部(IP)から低圧部(L
P)へと流入して、復水器に入り、次いでHRSG後段
部に入って再加熱されて530℃以上になってHP部に
入る経路を有する。
【0219】本実施例におけるガスタービン及び高中低
圧一体型蒸気タービンの構成は実施例1とほぼ同様のも
のである。本実施例においてはガスタービンが20〜3
0万KW及び蒸気タービンが10〜20万KWを有し、
プラントのHHV効率が50%以上得られる。また複数
台のガスタービン及び蒸気タービンにより全体で70〜
100万KWの発電が可能である。本実施例では多軸型
としたものであるが、ガスタービンと蒸気タービンとを
一軸で直結し、発電機1台で発電する方式にも実施でき
る。また、本実施例では蒸気温度は538℃(1000
°F)及び566℃(1050°F)に適用可能である
が、更に593℃(1100°F)に対しては高中低圧
一体型ロータシャフトとして本発明に係るタービンディ
スクに用いた8〜12.5 重量%Crを含有するマルテ
ンサイト鋼が好ましい。
圧一体型蒸気タービンの構成は実施例1とほぼ同様のも
のである。本実施例においてはガスタービンが20〜3
0万KW及び蒸気タービンが10〜20万KWを有し、
プラントのHHV効率が50%以上得られる。また複数
台のガスタービン及び蒸気タービンにより全体で70〜
100万KWの発電が可能である。本実施例では多軸型
としたものであるが、ガスタービンと蒸気タービンとを
一軸で直結し、発電機1台で発電する方式にも実施でき
る。また、本実施例では蒸気温度は538℃(1000
°F)及び566℃(1050°F)に適用可能である
が、更に593℃(1100°F)に対しては高中低圧
一体型ロータシャフトとして本発明に係るタービンディ
スクに用いた8〜12.5 重量%Crを含有するマルテ
ンサイト鋼が好ましい。
【0220】本実施例ではタービンは3段のものである
が、4段に対しても本実施例の蒸気タービンとの組合せ
に同様に適用できる。4段に対しては初段及び2段目の
ブレード及びノズルを本実施例と同様に材料及び冷却を
行い、3段及び4段を本実施例の3段と同様に材料及び
冷却を行うことができる。
が、4段に対しても本実施例の蒸気タービンとの組合せ
に同様に適用できる。4段に対しては初段及び2段目の
ブレード及びノズルを本実施例と同様に材料及び冷却を
行い、3段及び4段を本実施例の3段と同様に材料及び
冷却を行うことができる。
【0221】本実施例によれば、実施例1と同様にガス
タービンにおいては、急速に起動と停止ができることか
らより高い熱効率が得られ、発電のHHV効率は50%
以上を有するコンバインド発電プラントが得られる。
タービンにおいては、急速に起動と停止ができることか
らより高い熱効率が得られ、発電のHHV効率は50%
以上を有するコンバインド発電プラントが得られる。
【0222】〔実施例3〕図14は前述のガスタービン
から出た排ガスを排熱回収ボイラ(HRSG)に供給し
て発生し、その水蒸気によって前述の様にガスタービン
を冷却するとともに蒸気タービンとして高圧蒸気タービ
ン(HP),中圧蒸気タービン(IP)及び低圧蒸気ター
ビン(LP)に分割された蒸気タービンを備えたコンバ
インドサイクル発電システムの構成図である。本実施例
は実施例1と異なるのは蒸気タービンを高圧,中圧及び
低圧蒸気タービンに分けて構成するとともに、高圧部と
中圧部とを一体のロータシャフトとし、低圧部は別の組
成のロータシャフトによって構成した点である。水蒸気
の入口温度はHP及びIPが同じ温度で入り、538℃
又は566℃で実施され、LPではその入口温度は約3
00℃となる。HPから出た蒸気は排熱回収ボイラにて
加熱され、IPに入る。蒸気タービンにおけるHP及び
IPは一軸の一体のロータシャフトからなり、LPとは
ロータシャフト材は異なった材料が用いられる。HPと
IPのロータシャフトには表3のNo.1の材料及びLP
には表3のNo.2の材料が用いられる。本実施例でのL
Pの最終段ブレードは実施例1と同様に翼部長さが43
インチの12%Cr系マルテンサイト鋼が用いられる。
ケーシングはHPとIPで一車室及びLPで一車室の二
車室によって構成される。IPから出た水蒸気はHRS
Gから出た約300℃の水蒸気とともに左右対称のター
ビン構造を有するLPの中心部に流入される。本実施例
におけるガスタービンの構成は実施例1とほぼ同じであ
り、ガスタービン及び蒸気タービンの出力はいずれも実
施例1と同様であり、発電のHHV効率は50%以上得
られる。
から出た排ガスを排熱回収ボイラ(HRSG)に供給し
て発生し、その水蒸気によって前述の様にガスタービン
を冷却するとともに蒸気タービンとして高圧蒸気タービ
ン(HP),中圧蒸気タービン(IP)及び低圧蒸気ター
ビン(LP)に分割された蒸気タービンを備えたコンバ
インドサイクル発電システムの構成図である。本実施例
は実施例1と異なるのは蒸気タービンを高圧,中圧及び
低圧蒸気タービンに分けて構成するとともに、高圧部と
中圧部とを一体のロータシャフトとし、低圧部は別の組
成のロータシャフトによって構成した点である。水蒸気
の入口温度はHP及びIPが同じ温度で入り、538℃
又は566℃で実施され、LPではその入口温度は約3
00℃となる。HPから出た蒸気は排熱回収ボイラにて
加熱され、IPに入る。蒸気タービンにおけるHP及び
IPは一軸の一体のロータシャフトからなり、LPとは
ロータシャフト材は異なった材料が用いられる。HPと
IPのロータシャフトには表3のNo.1の材料及びLP
には表3のNo.2の材料が用いられる。本実施例でのL
Pの最終段ブレードは実施例1と同様に翼部長さが43
インチの12%Cr系マルテンサイト鋼が用いられる。
ケーシングはHPとIPで一車室及びLPで一車室の二
車室によって構成される。IPから出た水蒸気はHRS
Gから出た約300℃の水蒸気とともに左右対称のター
ビン構造を有するLPの中心部に流入される。本実施例
におけるガスタービンの構成は実施例1とほぼ同じであ
り、ガスタービン及び蒸気タービンの出力はいずれも実
施例1と同様であり、発電のHHV効率は50%以上得
られる。
【0223】〔実施例4〕本実施例は実施例1〜3のガ
スタービンに代えて以下の要件を有するものである。
スタービンに代えて以下の要件を有するものである。
【0224】ガスタービンの初段ブレード51は、Ni
基超合金の単結晶鋳造物であり、重量でCr6〜8%,
Mo0.5 〜1%,W6〜8%,Re1〜4%,Al4
〜6%,Ta6〜9%,Co0.5〜10%,Hf0.0
3〜0.13% 、および残部不可避の不純物とNiから
なる合金で構成する。初段ブレードは翼部130mm、そ
の全長は約220mmである。この単結晶鋳造物の105
時間14kgf/mm2 の耐用温度は930℃〜940℃で
あり、内部に複雑な空気冷却孔を設けており運転中は圧
縮空気により冷却する。冷却方式はクローズド方式,冷
却構造はスタッガードリブ方式である。ブレードの表面
には、重量でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y0.
1 〜1%を含み残部Ni又はNi+Coからなる合金
層を非酸化性減圧雰囲気下でプラズマ溶射によって50
〜150μmの厚さに設け耐食性を高めた。本単結晶鋳
造物は1250〜1350℃で固溶化処理後、1000
〜1100℃及び850〜950℃での2段時効処理を
行い、一辺が1μm以下の長さのγ′相を50〜70体
積%で析出させたものである。
基超合金の単結晶鋳造物であり、重量でCr6〜8%,
Mo0.5 〜1%,W6〜8%,Re1〜4%,Al4
〜6%,Ta6〜9%,Co0.5〜10%,Hf0.0
3〜0.13% 、および残部不可避の不純物とNiから
なる合金で構成する。初段ブレードは翼部130mm、そ
の全長は約220mmである。この単結晶鋳造物の105
時間14kgf/mm2 の耐用温度は930℃〜940℃で
あり、内部に複雑な空気冷却孔を設けており運転中は圧
縮空気により冷却する。冷却方式はクローズド方式,冷
却構造はスタッガードリブ方式である。ブレードの表面
には、重量でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y0.
1 〜1%を含み残部Ni又はNi+Coからなる合金
層を非酸化性減圧雰囲気下でプラズマ溶射によって50
〜150μmの厚さに設け耐食性を高めた。本単結晶鋳
造物は1250〜1350℃で固溶化処理後、1000
〜1100℃及び850〜950℃での2段時効処理を
行い、一辺が1μm以下の長さのγ′相を50〜70体
積%で析出させたものである。
【0225】第2段ブレード52および第3段ブレード
53は重量で、Cr12〜16%,Mo0.5〜2%,
W2〜5%,Al2.5〜5%,Ti3〜5%,Ta1.
5 〜3%,Co8〜10%,C0.05〜0.15%,
B0.005〜0.02%、および残部不可避の不純物と
NiからなるNi基超合金で構成する。これらのブレー
ドは通常の鋳造により得られる等軸晶組織を有する。第
2段ブレードは内部冷却孔を有しており、圧縮空気によ
り冷却する。これらの材料の105時間14kgf/mm2 の
耐用温度は840℃〜860℃である。ブレード表面に
は、CrあるいはAlの拡散コーティングを施し、耐食
性を高めた。これらのNi基合金は前述と同様に熱処理
が施される。
53は重量で、Cr12〜16%,Mo0.5〜2%,
W2〜5%,Al2.5〜5%,Ti3〜5%,Ta1.
5 〜3%,Co8〜10%,C0.05〜0.15%,
B0.005〜0.02%、および残部不可避の不純物と
NiからなるNi基超合金で構成する。これらのブレー
ドは通常の鋳造により得られる等軸晶組織を有する。第
2段ブレードは内部冷却孔を有しており、圧縮空気によ
り冷却する。これらの材料の105時間14kgf/mm2 の
耐用温度は840℃〜860℃である。ブレード表面に
は、CrあるいはAlの拡散コーティングを施し、耐食
性を高めた。これらのNi基合金は前述と同様に熱処理
が施される。
【0226】初段ノズル81には重量で、Cr24〜3
0%,Ni8〜12%,W6〜9%,Ti0.1〜0.4
%,Co8〜10%,C0.2〜0.4%,B0.005
%以下,Fe1.0%以下,Zr1.0%以下,Nb0.
3%以下,Hf1.0%以下,Ta2.0 %以下、およ
び残部不可避の不純物とCoからなるCo基超合金の普
通鋳造材(等軸晶組織)を用いる。この合金の105時
間6kgf/mm2 の耐用温度は900℃〜910℃であ
る。冷却は、クローズド方式のインピンジ冷却である。
初段ノズルの外表面の火炎に接する部分には、遮熱コー
ティング層が設けられる。これは、微細な柱状晶からな
り、微細な直径50〜200μmのマクロな柱状晶の中
に直径10μm以下の柱状晶を有する2重構造の柱状晶
組織を有するY2O3安定化ジルコニア層を蒸着によって
100〜200μmの厚さに設け、ベース金属とジルコ
ニア層との間の結合層とからなる。該結合層は重量でA
l2〜5%,Cr20〜30%,Y0.1 〜1%を含み
残部Ni又はNi+Coからなる合金からなる溶射層で
ある。合金層は耐食性を向上させる効果も併せもつ。本
鋳造材は1150〜1200℃で溶体化処理後、820
〜880℃で1段時効処理の熱処理が施される。
0%,Ni8〜12%,W6〜9%,Ti0.1〜0.4
%,Co8〜10%,C0.2〜0.4%,B0.005
%以下,Fe1.0%以下,Zr1.0%以下,Nb0.
3%以下,Hf1.0%以下,Ta2.0 %以下、およ
び残部不可避の不純物とCoからなるCo基超合金の普
通鋳造材(等軸晶組織)を用いる。この合金の105時
間6kgf/mm2 の耐用温度は900℃〜910℃であ
る。冷却は、クローズド方式のインピンジ冷却である。
初段ノズルの外表面の火炎に接する部分には、遮熱コー
ティング層が設けられる。これは、微細な柱状晶からな
り、微細な直径50〜200μmのマクロな柱状晶の中
に直径10μm以下の柱状晶を有する2重構造の柱状晶
組織を有するY2O3安定化ジルコニア層を蒸着によって
100〜200μmの厚さに設け、ベース金属とジルコ
ニア層との間の結合層とからなる。該結合層は重量でA
l2〜5%,Cr20〜30%,Y0.1 〜1%を含み
残部Ni又はNi+Coからなる合金からなる溶射層で
ある。合金層は耐食性を向上させる効果も併せもつ。本
鋳造材は1150〜1200℃で溶体化処理後、820
〜880℃で1段時効処理の熱処理が施される。
【0227】第2段ノズル82および第3段ノズル83
には重量で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C
0.05〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti
2〜3%,Ta0.5〜1.5%,B0.05〜0.15
%、および残部不可避の不純物とNiからなる合金Ni
基超合金で構成する。これらのノズルは通常の鋳造によ
り得られる等軸晶組織である。特に遮熱コーティング層
を設ける必要はないが、第2段ノズルには耐食性を高め
るためにCrあるいはAlの拡散コーティングを施す。
それぞれ内部冷却孔を有しており、圧縮空気により冷却
される。これらの材料の105時間6kgf/mm2 の耐用温
度は840℃〜860℃である。本鋳造材においても同
様の熱処理が施される。
には重量で、Cr21〜24%,Co18〜23%,C
0.05〜0.20%,W1〜8%,Al1〜2%,Ti
2〜3%,Ta0.5〜1.5%,B0.05〜0.15
%、および残部不可避の不純物とNiからなる合金Ni
基超合金で構成する。これらのノズルは通常の鋳造によ
り得られる等軸晶組織である。特に遮熱コーティング層
を設ける必要はないが、第2段ノズルには耐食性を高め
るためにCrあるいはAlの拡散コーティングを施す。
それぞれ内部冷却孔を有しており、圧縮空気により冷却
される。これらの材料の105時間6kgf/mm2 の耐用温
度は840℃〜860℃である。本鋳造材においても同
様の熱処理が施される。
【0228】本実施例ではタービンディスク11,12
に実施例1で用いた全焼戻しマルテンサイト鋼を用い
た。また、タービンディスク13には、重量で、C0.
05〜0.2%,Si0.5%以下,Mn1%以下,Ni
3%以下,Cr8〜13%,Mo1.5〜3.0%,V
0.05〜0.3%,Nb0.02〜0.10%及びN0.02
〜0.10 %を含む全焼戻しマルテンサイト鋼を用い
た。このものの具体例は実施例2と同様であり、その特
性は、450℃,105h クリープ破断強度が50kgf
/mm2以上であり、高温ガスタービン用材として必要な
強度は十分満足する。コンプレッサーブレードは17段
で、得られる空気圧縮比は18である。使用燃料とし
て、天然ガス,軽油が使用される。
に実施例1で用いた全焼戻しマルテンサイト鋼を用い
た。また、タービンディスク13には、重量で、C0.
05〜0.2%,Si0.5%以下,Mn1%以下,Ni
3%以下,Cr8〜13%,Mo1.5〜3.0%,V
0.05〜0.3%,Nb0.02〜0.10%及びN0.02
〜0.10 %を含む全焼戻しマルテンサイト鋼を用い
た。このものの具体例は実施例2と同様であり、その特
性は、450℃,105h クリープ破断強度が50kgf
/mm2以上であり、高温ガスタービン用材として必要な
強度は十分満足する。コンプレッサーブレードは17段
で、得られる空気圧縮比は18である。使用燃料とし
て、天然ガス,軽油が使用される。
【0229】以上の構成によって、前述と同様に総合的
により信頼性が高く、高いバランスのガスタービンが得
られ、初段タービンノズルへのガス入り口温度が150
0℃,初段タービンブレードのメタル温度が920℃,
ガスタービンの排ガス温度は650℃であり、発電効率
がLHV表示で37%以上の発電用ガスタービンが達成
できるとともに、発電のHHV効率が50%以上である
高いコンバインド発電プラントが得られる。
により信頼性が高く、高いバランスのガスタービンが得
られ、初段タービンノズルへのガス入り口温度が150
0℃,初段タービンブレードのメタル温度が920℃,
ガスタービンの排ガス温度は650℃であり、発電効率
がLHV表示で37%以上の発電用ガスタービンが達成
できるとともに、発電のHHV効率が50%以上である
高いコンバインド発電プラントが得られる。
【0230】〔実施例5〕本実施例は実施例1〜3のガ
スタービンに代えて以下の要件を有するものである。
スタービンに代えて以下の要件を有するものである。
【0231】本実施例におけるガスタービンの初段ブレ
ード51は、実施例1とほぼ同じ構造を有し、Ni基超
合金の一方向凝固柱状晶鋳物であり、重量でCr5〜1
6%,Mo0.3〜2%,W2〜9%,Al2.5〜6
%,Ti0.5 〜5%,Ta1〜4%,Co8〜10
%,C0.05〜0.15%,B0.005〜0.02%、
および残部不可避の不純物とNiからなるNi基超合金
で構成する。初段ブレードの全長は約220mmである。
この一方向凝固柱状晶鋳物の105 時間14kgf/mm2
の耐用温度は890〜900℃であることから、材料の
メタル温度を下げるための遮熱コーティング層が実施例
1と同様に設けられる。一方向凝固は翼部側より順次ダ
ブティルにわたって行われ、柱状晶によって構成され
る。柱状晶の直径は2〜10mmで、翼部は小さく、シャ
ンク部からは大きくなっている。一方向凝固鋳造物は1
200〜1280℃で溶体化処理を施した後、1000
〜1150℃及び800〜950℃での2段時効処理が施さ
れ、一辺の長さで2μm以下のγ′相を50〜70体積
%析出される。特に60〜65体積%析出させるのが好
ましい。
ード51は、実施例1とほぼ同じ構造を有し、Ni基超
合金の一方向凝固柱状晶鋳物であり、重量でCr5〜1
6%,Mo0.3〜2%,W2〜9%,Al2.5〜6
%,Ti0.5 〜5%,Ta1〜4%,Co8〜10
%,C0.05〜0.15%,B0.005〜0.02%、
および残部不可避の不純物とNiからなるNi基超合金
で構成する。初段ブレードの全長は約220mmである。
この一方向凝固柱状晶鋳物の105 時間14kgf/mm2
の耐用温度は890〜900℃であることから、材料の
メタル温度を下げるための遮熱コーティング層が実施例
1と同様に設けられる。一方向凝固は翼部側より順次ダ
ブティルにわたって行われ、柱状晶によって構成され
る。柱状晶の直径は2〜10mmで、翼部は小さく、シャ
ンク部からは大きくなっている。一方向凝固鋳造物は1
200〜1280℃で溶体化処理を施した後、1000
〜1150℃及び800〜950℃での2段時効処理が施さ
れ、一辺の長さで2μm以下のγ′相を50〜70体積
%析出される。特に60〜65体積%析出させるのが好
ましい。
【0232】第2段ブレード52,第3段ブレード53
には、実施例1と同様のものを用いる。
には、実施例1と同様のものを用いる。
【0233】初段ノズル81は、実施例1と同様の合金
を使用するが、遮熱コーティング層は以下の構造を有す
る。表面部から基材に向かい順番に、Y2O3安定化ジル
コニア溶射層,合金層,セラミックスと合金の混合層,
合金層の4層構造をもち、遮熱,熱応力緩和,耐食性の
機能をもつ。該結合層は重量でAl2〜5%,Cr20
〜30%,Y0.1 〜1%を含み残部Ni又はNi+C
oからなる合金からなる。
を使用するが、遮熱コーティング層は以下の構造を有す
る。表面部から基材に向かい順番に、Y2O3安定化ジル
コニア溶射層,合金層,セラミックスと合金の混合層,
合金層の4層構造をもち、遮熱,熱応力緩和,耐食性の
機能をもつ。該結合層は重量でAl2〜5%,Cr20
〜30%,Y0.1 〜1%を含み残部Ni又はNi+C
oからなる合金からなる。
【0234】第2段ノズル82および第3段ノズル83
も実施例1と同様、重量で、Cr21〜24%,Co1
8〜23%,C0.05〜0.20%,W1〜8%,Al
1〜2%,Ti2〜3%,Ta0.5〜1.5%,B0.
05〜0.15%、および残部不可避の不純物とNiか
らなるNi基超合金で構成する。特に遮熱コーティング
層を設ける必要はないが、第2段ノズルには耐食性を高
めるために重量でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y
0.1 〜1%を含み残部Ni又はNi+Coからなる合
金からなり合金層を設ける。それぞれ内部冷却孔を有し
ており、圧縮空気により冷却される。これらの材料の1
05時間6kgf/mm2 の耐用温度は840℃〜860℃で
ある。
も実施例1と同様、重量で、Cr21〜24%,Co1
8〜23%,C0.05〜0.20%,W1〜8%,Al
1〜2%,Ti2〜3%,Ta0.5〜1.5%,B0.
05〜0.15%、および残部不可避の不純物とNiか
らなるNi基超合金で構成する。特に遮熱コーティング
層を設ける必要はないが、第2段ノズルには耐食性を高
めるために重量でAl2〜5%,Cr20〜30%,Y
0.1 〜1%を含み残部Ni又はNi+Coからなる合
金からなり合金層を設ける。それぞれ内部冷却孔を有し
ており、圧縮空気により冷却される。これらの材料の1
05時間6kgf/mm2 の耐用温度は840℃〜860℃で
ある。
【0235】本実施例ではタービンディスク11,ター
ビンスタブシャフト34,タービンスタッキングボルト
に実施例1で用いたマルテンサイト鋼を用い、タービン
ディスク12,13には実施例2と同様に重量で、C
0.05〜0.2% ,Si0.5%以下,Mn1%以下,
Cr8〜13%,Ni3%以下,Mo1.5 〜3%,V
0.05〜0.3%,Nb0.02〜0.2%,N0.02
〜0.1%及び残部が実質的にFeからなる全焼戻しマ
ルテンサイト組織を有する耐熱鋼を用いた。
ビンスタブシャフト34,タービンスタッキングボルト
に実施例1で用いたマルテンサイト鋼を用い、タービン
ディスク12,13には実施例2と同様に重量で、C
0.05〜0.2% ,Si0.5%以下,Mn1%以下,
Cr8〜13%,Ni3%以下,Mo1.5 〜3%,V
0.05〜0.3%,Nb0.02〜0.2%,N0.02
〜0.1%及び残部が実質的にFeからなる全焼戻しマ
ルテンサイト組織を有する耐熱鋼を用いた。
【0236】コンプレッサーブレードは17段で、得ら
れる空気圧縮比は18である。使用燃料として、天然ガ
ス,軽油が使用される。
れる空気圧縮比は18である。使用燃料として、天然ガ
ス,軽油が使用される。
【0237】本実施例のマルテンサイト鋼は、Ni基合
金のようなオーステナイト系材料に比べて熱膨脹率が小
さい。タービンディスクにNi基合金に比較し耐熱鋼を
使用する本実施例の方が、ディスク系の熱膨脹率が小さ
いので、スタート時から熱効率が高い発電ができる。ま
た、熱応力を低減し、亀裂の発生,破壊を抑制できる。
金のようなオーステナイト系材料に比べて熱膨脹率が小
さい。タービンディスクにNi基合金に比較し耐熱鋼を
使用する本実施例の方が、ディスク系の熱膨脹率が小さ
いので、スタート時から熱効率が高い発電ができる。ま
た、熱応力を低減し、亀裂の発生,破壊を抑制できる。
【0238】以上の構成によって、前述と同様に総合的
により信頼性が高く、より高いバランスを有するガスタ
ービンが得られ、初段タービンノズルへのガス入り口温
度が1350℃,初段タービンブレードのメタル温度が
850℃,ガスタービンの排ガス温度は600℃であ
り、定常運転までの時間が短かく、そのわずかな時間の
短縮がスタート・ストップの頻度の激しいガスタービン
ではきわめて熱効率の向上に重要なものである。
により信頼性が高く、より高いバランスを有するガスタ
ービンが得られ、初段タービンノズルへのガス入り口温
度が1350℃,初段タービンブレードのメタル温度が
850℃,ガスタービンの排ガス温度は600℃であ
り、定常運転までの時間が短かく、そのわずかな時間の
短縮がスタート・ストップの頻度の激しいガスタービン
ではきわめて熱効率の向上に重要なものである。
【0239】発電効率がLHV表示で37%以上の発電
用ガスタービンが達成できる。
用ガスタービンが達成できる。
【0240】また、発電のHHV効率が50%以上であ
るコンバインド発電プラントが得られる。
るコンバインド発電プラントが得られる。
【0241】〔実施例6〕図15は本発明に係るガスタ
ービンの空気冷却系統とタービン回転部の断面図であ
る。タービン回転部の構成は図2とほぼ同一である。図
示されていないが本実施例におけるガスタービンの主な
構成は空気圧縮機,燃焼器及びタービンを有する。更
に、詳細な部品としてタービンスタブシャフト,タービ
ンスタッキングボルト,タービンスペーサ,ディスタン
トピース,コンプレッサーディスク,コンプレッサーブ
レード,コンプレッサースタッキングボルト,コンプレ
ッサースタブシャフト,タービンディスクを有し、コン
プレッサーディスクが17段、タービンブレードが3段
である。4段に対しても同様に実施できる。
ービンの空気冷却系統とタービン回転部の断面図であ
る。タービン回転部の構成は図2とほぼ同一である。図
示されていないが本実施例におけるガスタービンの主な
構成は空気圧縮機,燃焼器及びタービンを有する。更
に、詳細な部品としてタービンスタブシャフト,タービ
ンスタッキングボルト,タービンスペーサ,ディスタン
トピース,コンプレッサーディスク,コンプレッサーブ
レード,コンプレッサースタッキングボルト,コンプレ
ッサースタブシャフト,タービンディスクを有し、コン
プレッサーディスクが17段、タービンブレードが3段
である。4段に対しても同様に実施できる。
【0242】本実施例では、図15の矢印で示した空気
の流れに示すように圧縮機にて圧縮された空気を用いて
各部品が冷却される。初段ノズル81,第2段ノズル8
2では空気は外側のサイドウォールより流入し、翼部よ
り排出される。2段ノズルは内側のサイドウォールに渡
って冷却される。第3段ノズル83では空気は外側のサ
イドウォールより流入し、内側のサイドウォールより出
てスペーサ部分より外側に排出される。初段ブレード5
1は圧縮された空気がタービンディスク11の中心部か
らその側壁を通り、スペーサ18部分を通って、ブレー
ド内部に設けられた冷却孔を通ってその先端と翼部のト
レーリング部より排出されることによりブレード及びデ
ィスクがともに冷却される。ブレードにおいてはシール
フィンより燃焼ガスが内部に流入しないように空気が流
される。第2段ブレード52も同様にタービンディスク
12からスペーサ18を通ってブレード内部に設けられ
た冷却孔を通って先端部より排出され、冷却される。第
3段ブレード53には冷却孔はないが、タービンディス
ク13の中心部からその側壁を通り、シールフィンを通
ってこれらを冷却しながら燃焼ガスとともに排熱回収ボ
イラに入り、そこで水蒸気が形成され、蒸気タービンの
動力源となる。
の流れに示すように圧縮機にて圧縮された空気を用いて
各部品が冷却される。初段ノズル81,第2段ノズル8
2では空気は外側のサイドウォールより流入し、翼部よ
り排出される。2段ノズルは内側のサイドウォールに渡
って冷却される。第3段ノズル83では空気は外側のサ
イドウォールより流入し、内側のサイドウォールより出
てスペーサ部分より外側に排出される。初段ブレード5
1は圧縮された空気がタービンディスク11の中心部か
らその側壁を通り、スペーサ18部分を通って、ブレー
ド内部に設けられた冷却孔を通ってその先端と翼部のト
レーリング部より排出されることによりブレード及びデ
ィスクがともに冷却される。ブレードにおいてはシール
フィンより燃焼ガスが内部に流入しないように空気が流
される。第2段ブレード52も同様にタービンディスク
12からスペーサ18を通ってブレード内部に設けられ
た冷却孔を通って先端部より排出され、冷却される。第
3段ブレード53には冷却孔はないが、タービンディス
ク13の中心部からその側壁を通り、シールフィンを通
ってこれらを冷却しながら燃焼ガスとともに排熱回収ボ
イラに入り、そこで水蒸気が形成され、蒸気タービンの
動力源となる。
【0243】本実施例におけるタービンディスク11,
12,13に用いる材料として表12に示す組成(重量
%)の試料をそれぞれ20kg溶解し、1150℃に加熱
し鋳造して実験素材とした。この素材に、1150℃で
2h加熱後衝風冷却を行い、冷却温度を150℃で止
め、その温度より580℃で2h加熱後空冷の2次焼戻
しを行い、次いで605℃で5h加熱後炉冷の2次焼戻
しを行った。
12,13に用いる材料として表12に示す組成(重量
%)の試料をそれぞれ20kg溶解し、1150℃に加熱
し鋳造して実験素材とした。この素材に、1150℃で
2h加熱後衝風冷却を行い、冷却温度を150℃で止
め、その温度より580℃で2h加熱後空冷の2次焼戻
しを行い、次いで605℃で5h加熱後炉冷の2次焼戻
しを行った。
【0244】熱処理後の素材からクリープ破断試験片,
引張試験片及びVノッチシャルピー衝撃試験片を採取し
実験を供した。衝撃試験は熱処理のまま材料を500
℃,1000時間加熱脆化材について行った。この脆化
材はラルソン・ミラーのパラメータより450℃で10
5 時間加熱されたものと同等の条件である。
引張試験片及びVノッチシャルピー衝撃試験片を採取し
実験を供した。衝撃試験は熱処理のまま材料を500
℃,1000時間加熱脆化材について行った。この脆化
材はラルソン・ミラーのパラメータより450℃で10
5 時間加熱されたものと同等の条件である。
【0245】
【表12】
【0246】表13はこれら試料の機械的性質を示す。
No.1及び6は、高温・高圧ガスタービンディスク材と
して要求される450℃,105h クリープ破断強度
(>50kg/mm2)及び脆化処理後の25℃Vノッチシャ
ルピー衝撃値[4kg−m(5kg−mcm2)以上]を十分満
足することが確認された。Mn/Ni比が0.12 以上
の高い鋼(試番3〜7)の機械的性質を見ると、クリー
プ破断強度は高温・高圧ガスタービンディスク材として
要求される値を満足できるが、脆化後のVノッチシャル
ピー衝撃値は3.5kg−m 以下と低いものであった。
No.1及び6は、高温・高圧ガスタービンディスク材と
して要求される450℃,105h クリープ破断強度
(>50kg/mm2)及び脆化処理後の25℃Vノッチシャ
ルピー衝撃値[4kg−m(5kg−mcm2)以上]を十分満
足することが確認された。Mn/Ni比が0.12 以上
の高い鋼(試番3〜7)の機械的性質を見ると、クリー
プ破断強度は高温・高圧ガスタービンディスク材として
要求される値を満足できるが、脆化後のVノッチシャル
ピー衝撃値は3.5kg−m 以下と低いものであった。
【0247】
【表13】
【0248】(Mn/Ni)比が0.11 以下で脆化が
急激に改善され、4kg−m(5kg−m/cm2)以上とな
り、更に0.10以下で6kg−m(7.5kg−m/cm2)
以上の優れた特性が得られる最も好ましいものであっ
た。しかし、Mnは脱酸剤及び脱硫剤として欠かせない
ものであり、0.05〜0.20%とするのが好ましい。
また、脆化後の衝撃値はNi量が2.1% 以下ではMn
量を減らすことにより衝撃値が若干向上するが、Ni量
2.1% を超えた含有量とすることによりMnを減らす
ことによる効果が顕著である。特に、Ni量が2.4%
以上で、効果が大きい。
急激に改善され、4kg−m(5kg−m/cm2)以上とな
り、更に0.10以下で6kg−m(7.5kg−m/cm2)
以上の優れた特性が得られる最も好ましいものであっ
た。しかし、Mnは脱酸剤及び脱硫剤として欠かせない
ものであり、0.05〜0.20%とするのが好ましい。
また、脆化後の衝撃値はNi量が2.1% 以下ではMn
量を減らすことにより衝撃値が若干向上するが、Ni量
2.1% を超えた含有量とすることによりMnを減らす
ことによる効果が顕著である。特に、Ni量が2.4%
以上で、効果が大きい。
【0249】更に、Mn量が0.7% 付近ではNi量に
よらず衝撃値の改善は得られないが、Mn量を0.6%
以下にすればMn量が低いほどNi量が2.4% 以上で
衝撃値の高いものが得られる。特に0.15〜0.4%の
Mn量では2.2% 以上のNi量で顕著に向上し、2.
4%以上で6kg−m(7.5kg−m/cm2)以上、更に2.
5% 以上のNi量では(7kg−m/cm2)以上の高い値
が得られる。
よらず衝撃値の改善は得られないが、Mn量を0.6%
以下にすればMn量が低いほどNi量が2.4% 以上で
衝撃値の高いものが得られる。特に0.15〜0.4%の
Mn量では2.2% 以上のNi量で顕著に向上し、2.
4%以上で6kg−m(7.5kg−m/cm2)以上、更に2.
5% 以上のNi量では(7kg−m/cm2)以上の高い値
が得られる。
【0250】450℃×105h クリープ破断強度は、
Ni量が2.5% 付近までは強度はほとんど影響はない
が、3.0%を超えると50kg/mm2を下回り、目標とす
る強度が得られない。尚、Mnは少ない方が強度が高
く、0.15〜0.25%付近で最も強化され、高い強度
が得られる。
Ni量が2.5% 付近までは強度はほとんど影響はない
が、3.0%を超えると50kg/mm2を下回り、目標とす
る強度が得られない。尚、Mnは少ない方が強度が高
く、0.15〜0.25%付近で最も強化され、高い強度
が得られる。
【0251】表12のNo.1の化学組成とほぼ同一の鋼
の溶解をカーボン真空脱酸法にて行い、鍛造後、105
0℃で2h加熱後、150℃の油中に焼入れし、次いで
その温度から520℃で5h加熱後空冷及び590℃で
5h加熱後炉冷の焼戻しを行った。このディスクは外径
1000mm、厚さ200mmであり、熱処理後図に示す形
状に機械加工したものである。このディスクをタービン
ディスク11,12,13に用いた。中心部には冷媒が
通る貫通穴が設けられており、更に、スタッキングボル
ト54の挿入用孔が設けられる。本ディスクの特性は前
述と同様に脆化後の衝撃値は8.0kg−m(10kg/c
m2)及び450℃×105 時間クリープ破断強度は5
5.2kg/mm2であり、優れた特性を有していた。
の溶解をカーボン真空脱酸法にて行い、鍛造後、105
0℃で2h加熱後、150℃の油中に焼入れし、次いで
その温度から520℃で5h加熱後空冷及び590℃で
5h加熱後炉冷の焼戻しを行った。このディスクは外径
1000mm、厚さ200mmであり、熱処理後図に示す形
状に機械加工したものである。このディスクをタービン
ディスク11,12,13に用いた。中心部には冷媒が
通る貫通穴が設けられており、更に、スタッキングボル
ト54の挿入用孔が設けられる。本ディスクの特性は前
述と同様に脆化後の衝撃値は8.0kg−m(10kg/c
m2)及び450℃×105 時間クリープ破断強度は5
5.2kg/mm2であり、優れた特性を有していた。
【0252】表14は本実施例のガスタービンの各部材
に用いた材料組成(重量%)を示すものである。尚、表1
2に示す材料はディスタントピース,コンプレッサーデ
ィスク最終段側,タービンスペーサ,タービンスタッキ
ングボルトに用いることができる。いずれの鋼もエレク
トロスラグ再溶解法により溶製し、鍛造・熱処理を行っ
た。鋳造は850〜1150℃の温度範囲内で、熱処理
は表14に示す条件で行った。これら材料の顕微鏡組織
は、No.10〜15が全焼戻しマルテンサイト組織、N
o.14及びNo.15が全焼戻しベーナイト組織であっ
た。No.10はディスタントピース及びNo.11最終段
のコンプレッサーディスクに使用し、前者は厚さ60mm
×幅500mm×長さ1000mm、後者は直径1000m
m,厚さ180mm、No.7はディスクとして直径1000mm
×厚さ180mmに、No.12はスペーサとして外径10
00mm×内径400mm×厚さ100mmに、No.13はタ
ービン,コンプレッサーのいずれかのスタッキングボル
トとして直径40mm×長さ500mm、No.13の鋼を用
い同様にディスタントピースとコンプレッサーディスク
とを結合するボルトも製造した。No.14及び15はそ
れぞれタービンスタブシャフト及びコンプレッサースタ
ブシャフトとして直径250mm×長さ300に鍛伸し
た。更に、No.14の合金をコンプレッサーディスク6
の13〜16段に使用し、No.15の鋼をコンプレッサ
ーディスク6の初段から12段まで使用された。これら
はいずれもタービンディスクと同様の大きさに製造し
た。試験片は熱処理後、試料の中心部分から、No.13
を除き、軸(長手)方向に対して直角方向に採取した。
この例は長手方向に試験片を採取した。
に用いた材料組成(重量%)を示すものである。尚、表1
2に示す材料はディスタントピース,コンプレッサーデ
ィスク最終段側,タービンスペーサ,タービンスタッキ
ングボルトに用いることができる。いずれの鋼もエレク
トロスラグ再溶解法により溶製し、鍛造・熱処理を行っ
た。鋳造は850〜1150℃の温度範囲内で、熱処理
は表14に示す条件で行った。これら材料の顕微鏡組織
は、No.10〜15が全焼戻しマルテンサイト組織、N
o.14及びNo.15が全焼戻しベーナイト組織であっ
た。No.10はディスタントピース及びNo.11最終段
のコンプレッサーディスクに使用し、前者は厚さ60mm
×幅500mm×長さ1000mm、後者は直径1000m
m,厚さ180mm、No.7はディスクとして直径1000mm
×厚さ180mmに、No.12はスペーサとして外径10
00mm×内径400mm×厚さ100mmに、No.13はタ
ービン,コンプレッサーのいずれかのスタッキングボル
トとして直径40mm×長さ500mm、No.13の鋼を用
い同様にディスタントピースとコンプレッサーディスク
とを結合するボルトも製造した。No.14及び15はそ
れぞれタービンスタブシャフト及びコンプレッサースタ
ブシャフトとして直径250mm×長さ300に鍛伸し
た。更に、No.14の合金をコンプレッサーディスク6
の13〜16段に使用し、No.15の鋼をコンプレッサ
ーディスク6の初段から12段まで使用された。これら
はいずれもタービンディスクと同様の大きさに製造し
た。試験片は熱処理後、試料の中心部分から、No.13
を除き、軸(長手)方向に対して直角方向に採取した。
この例は長手方向に試験片を採取した。
【0253】
【表14】
【0254】表13はその室温引張、20℃Vノッチシ
ャルピー衝撃およびクリープ破断試験結果を示すもので
ある。450℃×105h クリープ破断強度は一般に用
いられているラルソン−ミラー法によって求めた。
ャルピー衝撃およびクリープ破断試験結果を示すもので
ある。450℃×105h クリープ破断強度は一般に用
いられているラルソン−ミラー法によって求めた。
【0255】本発明のNo.10〜13(12Cr鋼)を
見ると、450℃,105 hクリープ破断強度が51kg
/mm2 以上、20℃Vノッチシャルピー衝撃値が7kg−
m/cm2 以上であり、高温ガスタービン用材料として必
要な強度を十分満足することが確認された。
見ると、450℃,105 hクリープ破断強度が51kg
/mm2 以上、20℃Vノッチシャルピー衝撃値が7kg−
m/cm2 以上であり、高温ガスタービン用材料として必
要な強度を十分満足することが確認された。
【0256】次にスタブシャフトのNo.14及び15
(低合金鋼)は、450℃クリープ破断強度は低いが、
引張強さが86kg/mm2 以上、20℃Vノッチシャルピ
ー衝撃値が7kg−m/cm2 以上であり、スタブシャフト
として必要な強度(引張強さ≧81kg/mm2 ,20℃ノ
ッチシャルピー衝撃値≧5kg−m/cm2)を十分満足する
ことが確認された。
(低合金鋼)は、450℃クリープ破断強度は低いが、
引張強さが86kg/mm2 以上、20℃Vノッチシャルピ
ー衝撃値が7kg−m/cm2 以上であり、スタブシャフト
として必要な強度(引張強さ≧81kg/mm2 ,20℃ノ
ッチシャルピー衝撃値≧5kg−m/cm2)を十分満足する
ことが確認された。
【0257】
【表15】
【0258】ディスタントピースの温度及び最終段のコ
ンプレッサーディスクの温度は最高450℃となる。前
者は25〜30mm及び後者は40〜70mmの肉厚が好ま
しい。タービン及びコンプレッサーディスクはいずれも
中心に貫通孔が設けられる。タービンディスクには貫通
孔に圧縮残留応力が形成される。
ンプレッサーディスクの温度は最高450℃となる。前
者は25〜30mm及び後者は40〜70mmの肉厚が好ま
しい。タービン及びコンプレッサーディスクはいずれも
中心に貫通孔が設けられる。タービンディスクには貫通
孔に圧縮残留応力が形成される。
【0259】タービンブレード,ノズル,燃焼器ライ
ナ,コンプレッサーブレード,ノズル,シュラウドセグ
メント,ダイヤフラムは表16に示す各合金を用いた。
ナ,コンプレッサーブレード,ノズル,シュラウドセグ
メント,ダイヤフラムは表16に示す各合金を用いた。
【0260】前述の様に、タービンディスクを冷却する
ことによって強化に対して合金元素を低い含有量に押え
たマルテンサイト鋼を使用できることから高い靭性を有
するので、起動・停止運転に際して急速な起動と停止を
行うことができ、起動停止時の時間を短縮できる。
ことによって強化に対して合金元素を低い含有量に押え
たマルテンサイト鋼を使用できることから高い靭性を有
するので、起動・停止運転に際して急速な起動と停止を
行うことができ、起動停止時の時間を短縮できる。
【0261】以上の材料の組合わせによって構成した本
発明のガスタービンは、定格出力150MW,定格回転
数3600rpm,圧縮比3.7、初段ノズル入口のガス温
度約1260℃で、34.5% の熱効率(LHV)が得
られる。
発明のガスタービンは、定格出力150MW,定格回転
数3600rpm,圧縮比3.7、初段ノズル入口のガス温
度約1260℃で、34.5% の熱効率(LHV)が得
られる。
【0262】
【表16】
【0263】また、本実施例のタービンディスク13を
表17に示すマルテンサイト鋼を用いることができる。
表17に示すマルテンサイト鋼を用いることができる。
【0264】
【表17】
【0265】本実施例記載のガスタービンに対し、実施
例1に記載の高低圧一体型蒸気タービンとを組合せたコ
ンバインド発電により、発電端熱効率は約47%であっ
た。尚、高低圧一体型蒸気タービンの主な仕様は、蒸気
温度が538℃、最終段動翼の翼部長さが33.5 イン
チである。
例1に記載の高低圧一体型蒸気タービンとを組合せたコ
ンバインド発電により、発電端熱効率は約47%であっ
た。尚、高低圧一体型蒸気タービンの主な仕様は、蒸気
温度が538℃、最終段動翼の翼部長さが33.5 イン
チである。
【0266】
【発明の効果】本発明によれば、高強度マルテンサイト
鋼が得られ、タービンノズル入り口温度1400〜16
50℃での各種温度のガスタービン用タービンディスク
に採用することにより、LHV表示で37%以上の高効
率ガスタービンを得ることができる。更に、適切な材料
からなるロータシャフト,最終段ブレードとの組合せか
らなる高中低圧一体型蒸気タービンと組合せによって発
電のHHV熱効率50%以上のコンバインド発電システ
ムが達成できる。
鋼が得られ、タービンノズル入り口温度1400〜16
50℃での各種温度のガスタービン用タービンディスク
に採用することにより、LHV表示で37%以上の高効
率ガスタービンを得ることができる。更に、適切な材料
からなるロータシャフト,最終段ブレードとの組合せか
らなる高中低圧一体型蒸気タービンと組合せによって発
電のHHV熱効率50%以上のコンバインド発電システ
ムが達成できる。
【図1】水蒸気冷却によるコンバインド発電システム構
成図。
成図。
【図2】水蒸気冷却によるガスタービンの回転部断面
図。
図。
【図3】クリープ破断強度を示す線図。
【図4】FATTとNi量との関係を示す線図。
【図5】FATTとW量との関係を示す線図。
【図6】衝撃値とNi量との関係を示す線図。
【図7】衝撃値とNi量との関係を示す線図。
【図8】高中低圧一体型蒸気タービンの平面図。
【図9】高中低圧一体型蒸気タービン用ロータシャフト
の平面図。
の平面図。
【図10】蒸気タービン用長翼の斜視図。
【図11】図10の蒸気タービン用長翼の側面図。
【図12】クローズド空気冷却によるコンバインド発電
システム構成図。
システム構成図。
【図13】空気冷却によるガスタービンの回転部断面
図。
図。
【図14】水蒸気冷却によるコンバインド発電システム
構成図。
構成図。
【図15】空気冷却によるガスタービンの回転部断面
図。
図。
1…タービンロータ、2…圧縮機ロータ、11,12,
13…タービンディスク、18…スペーサ、51…初段
ブレード、52…第2段ブレード、53…第3段ブレー
ド、81…初段ノズル、82…第2段ノズル、83…第
3段ノズル。
13…タービンディスク、18…スペーサ、51…初段
ブレード、52…第2段ブレード、53…第3段ブレー
ド、81…初段ノズル、82…第2段ノズル、83…第
3段ノズル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 重義 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 平賀 良 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 小野田 武志 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 3G002 AA02 AA11 AB00 EA06
Claims (9)
- 【請求項1】重量で、C0.05〜0.20%,Si0.
5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜4.0%,C
r8〜13%,Mo4%以下,V0.1〜0.4%,Nb
0.06〜0.25%,Co1〜5%及びN0.025〜0.
125% を含むマルテンサイト鋼からなり、450
℃,10万時間クリープ破断強度が50kg/mm2 以上で
あり、該クリープ破断強度に対して500℃,10万時
間クリープ破断強度がその70%以上であることを特徴
とする高強度マルテンサイト鋼。 - 【請求項2】重量で、C0.05〜0.20%,Si0.
5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜4.0%,C
r8〜13%,Mo4%以下,V0.1〜0.4%,Nb
0.06〜0.25%,Co1〜5%,N0.025〜0.1
25%,酸素0.020%以下及び水素0.003% 以
下を有することを特徴とする高強度マルテンサイト鋼。 - 【請求項3】重量で、C0.05〜0.20%,Si0.
5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜4.0%,C
r8〜13%,Mo4%以下,W1〜5%,V0.1〜
0.4%,Nb0.06〜0.25%,Co1〜5%及び
N0.025〜0.125%を有し、前記(W/Mo)比
が2〜5であることを特徴とする高強度マルテンサイト
鋼。 - 【請求項4】重量で、C0.05〜0.20%,Si0.
5%以下,Mn0.6%以下,Ni0.5〜4.0%,C
r8〜13%,Mo0.2〜1.0%未満,W1〜5%,
V0.1〜0.4%,Nb0.06〜0.25%,Co1〜
5%及びN0.025〜0.125%を有することを特徴
とする高強度マルテンサイト鋼。 - 【請求項5】請求項1又は2において、重量で、W1〜
5%及びB0.0005〜0.01%の少なくとも一方を
有することを特徴とする高強度マルテンサイト鋼。 - 【請求項6】請求項3において、B0.0005〜0.0
1重量%を有することを特徴とする高強度マルテンサイ
ト鋼。 - 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載のマルテン
サイト鋼よりなることを特徴とするガスタービン用ター
ビンディスク。 - 【請求項8】圧縮機と、燃焼器と、タービンディスクに
固定された3段以上のタービンブレードと、該タービン
ブレードに対応して設けられたタービンノズルとを備え
た発電用ガスタービンにおいて、前記タービンディスク
は請求項7に記載のタービンディスクによって構成され
る発電用ガスタービン。 - 【請求項9】高速で流れる燃焼ガスによって駆動される
ガスタービンと、該ガスタービンの排ガスのエネルギー
によって水蒸気を得る排熱回収ボイラと、高低圧一体型
蒸気タービン及びガスタービンによって発電機を駆動す
るコンバインド発電システムにおいて、前記ガスタービ
ンは請求項8に記載の発電用ガスタービンによって構成
されることを特徴とするコンバインド発電システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11002587A JP2000204447A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 高強度マルテンサイト鋼とそれを用いたガスタ―ビン用タ―ビンディスク及び発電用ガスタ―ビン並びにコンバインド発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11002587A JP2000204447A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 高強度マルテンサイト鋼とそれを用いたガスタ―ビン用タ―ビンディスク及び発電用ガスタ―ビン並びにコンバインド発電システム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000204447A true JP2000204447A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11533519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11002587A Pending JP2000204447A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 高強度マルテンサイト鋼とそれを用いたガスタ―ビン用タ―ビンディスク及び発電用ガスタ―ビン並びにコンバインド発電システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000204447A (ja) |
Citations (10)
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-
1999
- 1999-01-08 JP JP11002587A patent/JP2000204447A/ja active Pending
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