JP2000204901A - 軸流回転機械における動翼の制振構造 - Google Patents
軸流回転機械における動翼の制振構造Info
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排気ガスタービン過給機等のような軸流回転
機械における動翼に採用されて動翼の振動を抑制する制
振構造に関し、簡便な構成の採用により、組立作業を簡
素化し、設計製作作業の効率化を図るようにしたものを
提供することを課題とする。 【解決手段】 軸方向の一端側で周方向の一方側に隣接
する翼に向かって突出する一方のシュラウドプレートを
短く、また、軸方向の他端側で周方向の他方側に隣接す
る他の翼に向かって突出する他方のシュラウドプレート
を長くし、長い方を短い方の半径方向内方に位置して重
なり合う様に配置することにより軸流回転機械における
動翼の制振構造を構成し、翼に生じる遠心力により長い
方を大きく曲げ、短い方に接触させて面圧を高め制振効
果を得るようにした。
機械における動翼に採用されて動翼の振動を抑制する制
振構造に関し、簡便な構成の採用により、組立作業を簡
素化し、設計製作作業の効率化を図るようにしたものを
提供することを課題とする。 【解決手段】 軸方向の一端側で周方向の一方側に隣接
する翼に向かって突出する一方のシュラウドプレートを
短く、また、軸方向の他端側で周方向の他方側に隣接す
る他の翼に向かって突出する他方のシュラウドプレート
を長くし、長い方を短い方の半径方向内方に位置して重
なり合う様に配置することにより軸流回転機械における
動翼の制振構造を構成し、翼に生じる遠心力により長い
方を大きく曲げ、短い方に接触させて面圧を高め制振効
果を得るようにした。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスタービン
過給機等のような軸流回転機械における動翼に採用され
て、動翼の振動を抑制する制振構造に関するものであ
る。
過給機等のような軸流回転機械における動翼に採用され
て、動翼の振動を抑制する制振構造に関するものであ
る。
【従来の技術】従来の軸流タービン型排気ガスタービン
過給機における動翼の一部を抜粋して示す図6乃至図8
に基づいて、従来の軸流回転機械における動翼の制振構
造の概要について説明する。1はタービン動翼で、ター
ビンディスク2に対して翼根部11を植え込み、同ター
ビンディスク2の全周に亘って配設されている。周方向
で互いに隣接する各タービン動翼1相互は、そのハブ側
に当たる根部ではプラットホーム10等により相互間隔
を規制され、また、チップ側に当たる頂部では各タービ
ン動翼1の先端に設けたシュラウドプレート3により互
いの位置間隔を規制されている。すなわちシュラウドプ
レート3は、特に図7に明瞭に示される様に、タービン
動翼1の軸方向の一端側に相当する上流側で、同タービ
ン動翼1の周方向の一方側に相当する回転方向前方で隣
接する翼に向かって突出する一方の突出部分と、タービ
ン動翼1の軸方向の他端側に相当する下流側で、同ター
ビン動翼1の周方向の他方側に相当する回転方向後方で
隣接する他の翼に向かって突出する他方の突出部分とを
有したものとして構成されている。このシュラウドプレ
ート3は、翼の組み立て時においては、前記一方の突出
部分が隣接する翼における前記他方の突出部分との間
に、また同様に、前記他方の突出部分は隣接する他の翼
における前記一方の突出部分との間に、図中に符号Eで
示す微少の隙間をそれぞれ有する様に構成されている。
そして図示省略のガス入口ケーシングから排気ガスが導
入されて(図中白抜き矢印で示す)図示省略のノズルか
ら噴出されてタービン動翼1に作用し、これによりター
ビン動翼1が回動(矢印で示す)するときには、遠心力
により前記タービン動翼1が捩じられて前記突出部分相
互間における微少の隙間Eが無くなり、前記一方の突出
部分と他方の突出部分とを介して隣接翼相互のシュラウ
ドプレート3同士が接触し、各タービン動翼1はそれぞ
れのシュラウドプレート3を介して接触連結し、接触面
圧を大きくしてタービン動翼1に生じる翼振動を抑制す
ることになる。
過給機における動翼の一部を抜粋して示す図6乃至図8
に基づいて、従来の軸流回転機械における動翼の制振構
造の概要について説明する。1はタービン動翼で、ター
ビンディスク2に対して翼根部11を植え込み、同ター
ビンディスク2の全周に亘って配設されている。周方向
で互いに隣接する各タービン動翼1相互は、そのハブ側
に当たる根部ではプラットホーム10等により相互間隔
を規制され、また、チップ側に当たる頂部では各タービ
ン動翼1の先端に設けたシュラウドプレート3により互
いの位置間隔を規制されている。すなわちシュラウドプ
レート3は、特に図7に明瞭に示される様に、タービン
動翼1の軸方向の一端側に相当する上流側で、同タービ
ン動翼1の周方向の一方側に相当する回転方向前方で隣
接する翼に向かって突出する一方の突出部分と、タービ
ン動翼1の軸方向の他端側に相当する下流側で、同ター
ビン動翼1の周方向の他方側に相当する回転方向後方で
隣接する他の翼に向かって突出する他方の突出部分とを
有したものとして構成されている。このシュラウドプレ
ート3は、翼の組み立て時においては、前記一方の突出
部分が隣接する翼における前記他方の突出部分との間
に、また同様に、前記他方の突出部分は隣接する他の翼
における前記一方の突出部分との間に、図中に符号Eで
示す微少の隙間をそれぞれ有する様に構成されている。
そして図示省略のガス入口ケーシングから排気ガスが導
入されて(図中白抜き矢印で示す)図示省略のノズルか
ら噴出されてタービン動翼1に作用し、これによりター
ビン動翼1が回動(矢印で示す)するときには、遠心力
により前記タービン動翼1が捩じられて前記突出部分相
互間における微少の隙間Eが無くなり、前記一方の突出
部分と他方の突出部分とを介して隣接翼相互のシュラウ
ドプレート3同士が接触し、各タービン動翼1はそれぞ
れのシュラウドプレート3を介して接触連結し、接触面
圧を大きくしてタービン動翼1に生じる翼振動を抑制す
ることになる。
【発明が解決しようとする課題】前記した様に構成され
た従来の排気ガスタービン過給機においては、隣接する
翼のシュラウドプレート相互が、非回転時には微少な隙
間Eを有して隔離し、回転時にはこの微少な隙間Eを無
くして互いに接触するものである。換言すれば、非回転
時に形成される微少な隙間Eは、タービン動翼の回転時
にはその隙間が無くなって接触し、非回転時に離れて隙
間となる程度の間隔であり、隣接するタービン動翼のシ
ュラウドプレート相互は、それぞれ対峙する突出部分に
このような微少な隙間を配して構成されなければならな
い。従ってこの隙間Eが大き過ぎると、回転中に接触す
べき隣接するタービン動翼のシュラウドプレート相互が
接触せず、排気ガスタービン過給機回転時にタービン動
翼に生じる翼振動を抑制できなくなるために、この隙間
Eを高い精度で確保すべく、排気ガスタービン過給機組
立時の隙間管理が難しく、ひいてはそれが組立工数の増
加に連なるという不具合を伴うものであった。本発明は
従来のものにおけるこの様な不具合を解消し、簡便な構
成の採用により、組立作業を簡素化し、設計製作作業の
効率化を図るようにした排気ガスタービン過給機等の軸
流回転機械における動翼の制振構造を提供することを課
題とするものである。
た従来の排気ガスタービン過給機においては、隣接する
翼のシュラウドプレート相互が、非回転時には微少な隙
間Eを有して隔離し、回転時にはこの微少な隙間Eを無
くして互いに接触するものである。換言すれば、非回転
時に形成される微少な隙間Eは、タービン動翼の回転時
にはその隙間が無くなって接触し、非回転時に離れて隙
間となる程度の間隔であり、隣接するタービン動翼のシ
ュラウドプレート相互は、それぞれ対峙する突出部分に
このような微少な隙間を配して構成されなければならな
い。従ってこの隙間Eが大き過ぎると、回転中に接触す
べき隣接するタービン動翼のシュラウドプレート相互が
接触せず、排気ガスタービン過給機回転時にタービン動
翼に生じる翼振動を抑制できなくなるために、この隙間
Eを高い精度で確保すべく、排気ガスタービン過給機組
立時の隙間管理が難しく、ひいてはそれが組立工数の増
加に連なるという不具合を伴うものであった。本発明は
従来のものにおけるこの様な不具合を解消し、簡便な構
成の採用により、組立作業を簡素化し、設計製作作業の
効率化を図るようにした排気ガスタービン過給機等の軸
流回転機械における動翼の制振構造を提供することを課
題とするものである。
【課題を解決するための手段】本発明は前記した課題を
解決すべくなされたもので、それぞれの翼の先端におい
て、軸方向の一端側で周方向の一方側に隣接する翼に向
かって突出する一方のシュラウドプレートと、軸方向の
他端側で周方向の他方側に隣接する他の翼に向かって突
出する他方のシュラウドプレートを設け、前記一方のシ
ュラウドプレートが隣接翼における他方のシュラウドプ
レートと係合するように構成したものにおいて、前記他
方のシュラウドプレートの突出長さを前記一方のシュラ
ウドプレートの突出長さより長くし、同突出長さの長い
方のシュラウドプレートが短い方のものに対して半径方
向内方に位置して重なり合う様に配置した軸流回転機械
における動翼の制振構造を提供するものである。すなわ
ち本発明によれば、前記の様に他方のシュラウドプレー
トの突出長さを前記一方のもののそれより長くし、この
長い方が短い方に対して半径方向内方に位置して重なり
合う様に配置しているので、翼の先端に設けられた前記
突出長さの長いシュラウドプレートは、翼に生じる遠心
力により前記短いシュラウドプレートより半径方向外側
に大きく曲げられ、この大きく曲がる半径方向内方に位
置した長いシュラウドプレートが、半径方向外方に位置
した短いシュラウドプレートの内方に接触し、摩擦力が
高まって各シュラウドプレート間の接触面圧が大きくな
り、翼に発生する振動の抑制を行うものであり、極めて
簡単な構成で製作及び組立工数を多く要すことなく、好
適な制振効果を得る様にしたものである。また、本発明
は、それぞれの翼の先端において、軸方向の一端側で周
方向の一方側に隣接する翼に向かって突出する一方のシ
ュラウドプレートと、軸方向の他端側で周方向の他方側
に隣接する他の翼に向かって突出する他方のシュラウド
プレートを設け、前記一方のシュラウドプレートが隣接
翼における他方のシュラウドプレートと近接して対峙す
るように構成したものにおいて、同一方及び他方のシュ
ラウドプレートの周方向端縁に軸方向に延びる溝を設
け、同溝を対向させて筒状の間隙を形成し、同間隙に柱
状部材を半径方向に可動に配設した軸流回転機械におけ
る動翼の制振構造を提供するものである。すなわち本発
明によれば、前記一方のシュラウドプレートと他方のシ
ュラウドプレートとのそれぞれの周方向端縁に軸方向に
延びる溝を設け、この両方の溝を合わせ対向させること
によりここに筒状の間隙を形成し、同筒状の間隙に柱状
部材を半径方向に可動に配設したことにより、翼が回転
する時に、遠心力により前記間隙を形成するシュラウド
プレート相互の接合部に柱状部材が押し付けられ、くさ
び効果により隣接する各シュラウドプレートと柱状部材
間の接触面圧が大きくなり、翼に発生する振動の抑制を
行い、極めて簡単な構成で製作及び組立工数を要すこと
なく、好適な制振効果を得る様にしたものである。
解決すべくなされたもので、それぞれの翼の先端におい
て、軸方向の一端側で周方向の一方側に隣接する翼に向
かって突出する一方のシュラウドプレートと、軸方向の
他端側で周方向の他方側に隣接する他の翼に向かって突
出する他方のシュラウドプレートを設け、前記一方のシ
ュラウドプレートが隣接翼における他方のシュラウドプ
レートと係合するように構成したものにおいて、前記他
方のシュラウドプレートの突出長さを前記一方のシュラ
ウドプレートの突出長さより長くし、同突出長さの長い
方のシュラウドプレートが短い方のものに対して半径方
向内方に位置して重なり合う様に配置した軸流回転機械
における動翼の制振構造を提供するものである。すなわ
ち本発明によれば、前記の様に他方のシュラウドプレー
トの突出長さを前記一方のもののそれより長くし、この
長い方が短い方に対して半径方向内方に位置して重なり
合う様に配置しているので、翼の先端に設けられた前記
突出長さの長いシュラウドプレートは、翼に生じる遠心
力により前記短いシュラウドプレートより半径方向外側
に大きく曲げられ、この大きく曲がる半径方向内方に位
置した長いシュラウドプレートが、半径方向外方に位置
した短いシュラウドプレートの内方に接触し、摩擦力が
高まって各シュラウドプレート間の接触面圧が大きくな
り、翼に発生する振動の抑制を行うものであり、極めて
簡単な構成で製作及び組立工数を多く要すことなく、好
適な制振効果を得る様にしたものである。また、本発明
は、それぞれの翼の先端において、軸方向の一端側で周
方向の一方側に隣接する翼に向かって突出する一方のシ
ュラウドプレートと、軸方向の他端側で周方向の他方側
に隣接する他の翼に向かって突出する他方のシュラウド
プレートを設け、前記一方のシュラウドプレートが隣接
翼における他方のシュラウドプレートと近接して対峙す
るように構成したものにおいて、同一方及び他方のシュ
ラウドプレートの周方向端縁に軸方向に延びる溝を設
け、同溝を対向させて筒状の間隙を形成し、同間隙に柱
状部材を半径方向に可動に配設した軸流回転機械におけ
る動翼の制振構造を提供するものである。すなわち本発
明によれば、前記一方のシュラウドプレートと他方のシ
ュラウドプレートとのそれぞれの周方向端縁に軸方向に
延びる溝を設け、この両方の溝を合わせ対向させること
によりここに筒状の間隙を形成し、同筒状の間隙に柱状
部材を半径方向に可動に配設したことにより、翼が回転
する時に、遠心力により前記間隙を形成するシュラウド
プレート相互の接合部に柱状部材が押し付けられ、くさ
び効果により隣接する各シュラウドプレートと柱状部材
間の接触面圧が大きくなり、翼に発生する振動の抑制を
行い、極めて簡単な構成で製作及び組立工数を要すこと
なく、好適な制振効果を得る様にしたものである。
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態を図1及
び図2により説明する。なお、本実施の形態において、
前記した従来のものと同一部分については図中に同一の
符号を付して示し、本実施の形態における特徴ある構成
を重点的に説明し、従来のものと重複する説明は省略す
る。本実施の形態においては、タービン動翼1の頂部
(チップ側先端)において、シュラウドプレート4とシ
ュラウドプレート5をそれぞれ独立して前記タービン動
翼1に設けている。すなわち、特に図2に明瞭に示され
る様に、タービン動翼1には、同タービン動翼1の軸方
向の一端側に相当する上流側において、同タービン動翼
1の背側から周方向の一方側に相当する回転方向前方で
隣接する翼に向かって突出するシュラウドプレート5を
設けると共に、タービン動翼1の軸方向の他端側に相当
する下流側において、同タービン動翼1の腹側から周方
向の他方側に相当する回転方向後方で隣接する他の翼に
向かって突出するシュラウドプレート4を設けている。
そしてタービン動翼1から突出するシュラウドプレート
4の長さは、シュラウドプレート5の突出長さより長く
形成され、また、シュラウドプレート4は半径方向外方
に段差面4aを有し、同様にシュラウドプレート5は半
径方向内方に段差面5aを有しており、前記シュラウド
プレート4がシュラウドプレート5の半径方向内方に位
置して前記段差面4aと段差面5aで半径方向に重なっ
て噛み合う様に配置されている。従って本実施の形態に
よれば、過給機の回転により発生する遠心力で、長い方
のシュラウドプレート4は短いシュラウドプレート5よ
り周方向外方により大きく広がる様に変形し、この長い
方のシュラウドプレート4の段差面4aが短い方のシュ
ラウドプレート5の段差面5aとの接触面圧を大きく
し、段差面4aと段差面5aとの噛み合い接合はより強
固なものとなる。この接触面圧により隣接するタービン
動翼1同士は、一つの翼のシュラウドプレート5、また
はシュラウドプレート4と、隣接翼のシュラウドプレー
ト4、またはシュラウドプレート5を介して、それぞれ
の翼が強固に連結され、回転中に生じる翼振動をこの接
触面圧で減衰させる。すなわち、本実施の形態によれ
ば、長い方のシュラウドプレート4を隣接翼の短い方の
シュラウドプレート5に対して半径方向内方で重なる位
置に配置するという簡便な構造としたことにより、従来
の装置における隙間調整の様に、加工、組立に対する工
数を格別多く必要とすることなく、回転時におけるター
ビン動翼1に発生する振動を抑制することができたもの
である。次に本発明の実施の第2形態について、図3乃
至図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態におい
て、前記した従来のもの、及び実施の第1形態のものと
同一部分については図中に同一の符号を付して示し、本
実施の形態における特徴ある構成を重点的に説明し、重
複する説明は極力省略する。本実施の形態においては、
タービン動翼1の軸方向の一端側に相当する上流側にお
いて、同タービン動翼1の背側から周方向の一方側に相
当する回転方向前方で隣接する翼に向かって突出して設
けたシュラウドプレート5と、これに対称的にタービン
動翼1の軸方向の他端側に相当する下流側において、同
タービン動翼1の腹側から周方向の他方側に相当する回
転方向後方で隣接する他の翼に向かって突出して設けた
シュラウドプレート4は、それぞれの突出長さを実質的
に同一長さとし、かつ半径方向で同一の位置に配置さ
れ、狭い間隙部を介して互いの端縁同士で対峙し接合部
を構成している。そしてシュラウドプレート5及びシュ
ラウドプレート4は、それぞれの端縁に軸方向に延びる
溝15を設け、それぞれの溝を対向させて筒状の間隙を
形成するが、この溝15の形状は図5(a)に示す様に
軸方向に延びる四辺形状の溝15a、14aとし、ここ
に接合する間隙部16aを介して断面方形の隙間を形成
してもよく、また、図5(b)に示す様に軸方向に延び
る半円形の溝15b、14bとし、これを接合して間隙
部16bを介して断面円形の間隙を形成してもよく、更
に図5(c)に示す様に、軸方向に延びるV字状の溝1
5c、14cを設け、ここに間隙部16cを介して断面
菱形の間隙を形成してもよいものである。また、前記各
形状をした間隙にはそれぞれその形状に合わせて、図5
(a)のものでは断面方形の柱状部材17aが、図5
(b)のものでは断面円形の柱状部材17bが、そして
図5(c)のものでは断面菱形の柱状部材17cがそれ
ぞれ半径方向に移動可能に配置されている。なお、前記
した各溝15a、14a、15b、14b15c、14
cは軸方向両端部分は加工しないことにより、各溝は端
壁が残り、その内部に収容される各柱状部材17a、1
7b、17cが抜け落ちることはない。この様に構成さ
れた本実施の形態によれば、過給機の回転により発生す
る遠心力により、柱状部材17a、17b、17cのい
ずれであっても各間隙における各間隙部16a、16
b、16cに押し付けられ、間隙壁面との間にくさび効
果による接触面圧が発生し、シュラウドプレート5とシ
ュラウドプレート4の接合はより強固なものとなり、回
転中に生じる翼振動をこの接触面圧で減衰させることに
なる。すなわち、本実施の形態によれば、各シュラウド
プレートの周方向端縁に軸方向に延びる溝を設け、同溝
を対向させて筒状の間隙を形成し、同間隙に柱状部材を
半径方向に可動に配設するという簡便な構造としたこと
により、従来の装置における隙間調整の様に、加工、組
立に対する工数を格別多く必要とすることなく、回転時
におけるタービン動翼1に発生する振動を抑制すること
ができたものである。以上、本発明を図示の実施の形態
について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定
されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更
を加えてよいことはいうまでもない。例えば前記各実施
の形態において、一方及び他方のシュラウドプレート
は、個々に独立したものとして翼の腹面及び背面から突
出させたものとして説明したが、本発明は勿論この形状
に限定されるものではなく、例えば翼の外周端(チップ
側端縁)を一体的に覆うシュラウドを形成し、この一体
的なシュラウドから前記一方、及び他方のシュラウドを
一体物として突出させてもよい。
び図2により説明する。なお、本実施の形態において、
前記した従来のものと同一部分については図中に同一の
符号を付して示し、本実施の形態における特徴ある構成
を重点的に説明し、従来のものと重複する説明は省略す
る。本実施の形態においては、タービン動翼1の頂部
(チップ側先端)において、シュラウドプレート4とシ
ュラウドプレート5をそれぞれ独立して前記タービン動
翼1に設けている。すなわち、特に図2に明瞭に示され
る様に、タービン動翼1には、同タービン動翼1の軸方
向の一端側に相当する上流側において、同タービン動翼
1の背側から周方向の一方側に相当する回転方向前方で
隣接する翼に向かって突出するシュラウドプレート5を
設けると共に、タービン動翼1の軸方向の他端側に相当
する下流側において、同タービン動翼1の腹側から周方
向の他方側に相当する回転方向後方で隣接する他の翼に
向かって突出するシュラウドプレート4を設けている。
そしてタービン動翼1から突出するシュラウドプレート
4の長さは、シュラウドプレート5の突出長さより長く
形成され、また、シュラウドプレート4は半径方向外方
に段差面4aを有し、同様にシュラウドプレート5は半
径方向内方に段差面5aを有しており、前記シュラウド
プレート4がシュラウドプレート5の半径方向内方に位
置して前記段差面4aと段差面5aで半径方向に重なっ
て噛み合う様に配置されている。従って本実施の形態に
よれば、過給機の回転により発生する遠心力で、長い方
のシュラウドプレート4は短いシュラウドプレート5よ
り周方向外方により大きく広がる様に変形し、この長い
方のシュラウドプレート4の段差面4aが短い方のシュ
ラウドプレート5の段差面5aとの接触面圧を大きく
し、段差面4aと段差面5aとの噛み合い接合はより強
固なものとなる。この接触面圧により隣接するタービン
動翼1同士は、一つの翼のシュラウドプレート5、また
はシュラウドプレート4と、隣接翼のシュラウドプレー
ト4、またはシュラウドプレート5を介して、それぞれ
の翼が強固に連結され、回転中に生じる翼振動をこの接
触面圧で減衰させる。すなわち、本実施の形態によれ
ば、長い方のシュラウドプレート4を隣接翼の短い方の
シュラウドプレート5に対して半径方向内方で重なる位
置に配置するという簡便な構造としたことにより、従来
の装置における隙間調整の様に、加工、組立に対する工
数を格別多く必要とすることなく、回転時におけるター
ビン動翼1に発生する振動を抑制することができたもの
である。次に本発明の実施の第2形態について、図3乃
至図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態におい
て、前記した従来のもの、及び実施の第1形態のものと
同一部分については図中に同一の符号を付して示し、本
実施の形態における特徴ある構成を重点的に説明し、重
複する説明は極力省略する。本実施の形態においては、
タービン動翼1の軸方向の一端側に相当する上流側にお
いて、同タービン動翼1の背側から周方向の一方側に相
当する回転方向前方で隣接する翼に向かって突出して設
けたシュラウドプレート5と、これに対称的にタービン
動翼1の軸方向の他端側に相当する下流側において、同
タービン動翼1の腹側から周方向の他方側に相当する回
転方向後方で隣接する他の翼に向かって突出して設けた
シュラウドプレート4は、それぞれの突出長さを実質的
に同一長さとし、かつ半径方向で同一の位置に配置さ
れ、狭い間隙部を介して互いの端縁同士で対峙し接合部
を構成している。そしてシュラウドプレート5及びシュ
ラウドプレート4は、それぞれの端縁に軸方向に延びる
溝15を設け、それぞれの溝を対向させて筒状の間隙を
形成するが、この溝15の形状は図5(a)に示す様に
軸方向に延びる四辺形状の溝15a、14aとし、ここ
に接合する間隙部16aを介して断面方形の隙間を形成
してもよく、また、図5(b)に示す様に軸方向に延び
る半円形の溝15b、14bとし、これを接合して間隙
部16bを介して断面円形の間隙を形成してもよく、更
に図5(c)に示す様に、軸方向に延びるV字状の溝1
5c、14cを設け、ここに間隙部16cを介して断面
菱形の間隙を形成してもよいものである。また、前記各
形状をした間隙にはそれぞれその形状に合わせて、図5
(a)のものでは断面方形の柱状部材17aが、図5
(b)のものでは断面円形の柱状部材17bが、そして
図5(c)のものでは断面菱形の柱状部材17cがそれ
ぞれ半径方向に移動可能に配置されている。なお、前記
した各溝15a、14a、15b、14b15c、14
cは軸方向両端部分は加工しないことにより、各溝は端
壁が残り、その内部に収容される各柱状部材17a、1
7b、17cが抜け落ちることはない。この様に構成さ
れた本実施の形態によれば、過給機の回転により発生す
る遠心力により、柱状部材17a、17b、17cのい
ずれであっても各間隙における各間隙部16a、16
b、16cに押し付けられ、間隙壁面との間にくさび効
果による接触面圧が発生し、シュラウドプレート5とシ
ュラウドプレート4の接合はより強固なものとなり、回
転中に生じる翼振動をこの接触面圧で減衰させることに
なる。すなわち、本実施の形態によれば、各シュラウド
プレートの周方向端縁に軸方向に延びる溝を設け、同溝
を対向させて筒状の間隙を形成し、同間隙に柱状部材を
半径方向に可動に配設するという簡便な構造としたこと
により、従来の装置における隙間調整の様に、加工、組
立に対する工数を格別多く必要とすることなく、回転時
におけるタービン動翼1に発生する振動を抑制すること
ができたものである。以上、本発明を図示の実施の形態
について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定
されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更
を加えてよいことはいうまでもない。例えば前記各実施
の形態において、一方及び他方のシュラウドプレート
は、個々に独立したものとして翼の腹面及び背面から突
出させたものとして説明したが、本発明は勿論この形状
に限定されるものではなく、例えば翼の外周端(チップ
側端縁)を一体的に覆うシュラウドを形成し、この一体
的なシュラウドから前記一方、及び他方のシュラウドを
一体物として突出させてもよい。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、そ
れぞれの翼の先端において、軸方向の一端側で周方向の
一方側に隣接する翼に向かって突出する一方のシュラウ
ドプレートと、軸方向の他端側で周方向の他方側に隣接
する他の翼に向かって突出する他方のシュラウドプレー
トを設け、前記一方のシュラウドプレートが隣接翼にお
ける他方のシュラウドプレートと係合するように構成し
たものにおいて、前記他方のシュラウドプレートの突出
長さを前記一方のシュラウドプレートの突出長さより長
くし、同突出長さの長い方のシュラウドプレートが短い
方のものに対して半径方向内方に位置して重なり合う様
に配置して軸流回転機械における動翼の制振構造を構成
したので、前記突出長さの長いシュラウドプレートは、
翼に生じる遠心力により前記短いシュラウドプレートよ
り半径方向外側に大きく曲げられ、この大きく曲がる半
径方向内方に位置した長いシュラウドプレートが、半径
方向外方に位置した短いシュラウドプレートの内方に接
触し、摩擦力が高まって各シュラウドプレート間の接触
面圧が大きくなり、翼に発生する振動の抑制を行い、極
めて簡単な構成で製作及び組立工数を多く要しないもの
であるにもかかわらず、好適な制振効果を得ることが出
来たものである。また、請求項2に記載の発明によれ
ば、それぞれの翼の先端において、軸方向の一端側で周
方向の一方側に隣接する翼に向かって突出する一方のシ
ュラウドプレートと、軸方向の他端側で周方向の他方側
に隣接する他の翼に向かって突出する他方のシュラウド
プレートを設け、前記一方のシュラウドプレートが隣接
翼における他方のシュラウドプレートと近接して対峙す
るように構成したものにおいて、同一方及び他方のシュ
ラウドプレートの周方向端縁に軸方向に延びる溝を設
け、同溝を対向させて筒状の間隙を形成し、同間隙に柱
状部材を半径方向に可動に配設して軸流回転機械におけ
る動翼の制振構造を構成したので、翼が回転する時に、
遠心力により前記間隙を形成するシュラウドプレート相
互の接合部に柱状部材が押し付けられ、くさび効果によ
り隣接する各シュラウドプレートと柱状部材間の接触面
圧が大きくなり、翼に発生する振動の抑制を行い、極め
て簡単な構成で製作及び組立工数を要すことなく、好適
な制振効果を得ことが出来たものである。
れぞれの翼の先端において、軸方向の一端側で周方向の
一方側に隣接する翼に向かって突出する一方のシュラウ
ドプレートと、軸方向の他端側で周方向の他方側に隣接
する他の翼に向かって突出する他方のシュラウドプレー
トを設け、前記一方のシュラウドプレートが隣接翼にお
ける他方のシュラウドプレートと係合するように構成し
たものにおいて、前記他方のシュラウドプレートの突出
長さを前記一方のシュラウドプレートの突出長さより長
くし、同突出長さの長い方のシュラウドプレートが短い
方のものに対して半径方向内方に位置して重なり合う様
に配置して軸流回転機械における動翼の制振構造を構成
したので、前記突出長さの長いシュラウドプレートは、
翼に生じる遠心力により前記短いシュラウドプレートよ
り半径方向外側に大きく曲げられ、この大きく曲がる半
径方向内方に位置した長いシュラウドプレートが、半径
方向外方に位置した短いシュラウドプレートの内方に接
触し、摩擦力が高まって各シュラウドプレート間の接触
面圧が大きくなり、翼に発生する振動の抑制を行い、極
めて簡単な構成で製作及び組立工数を多く要しないもの
であるにもかかわらず、好適な制振効果を得ることが出
来たものである。また、請求項2に記載の発明によれ
ば、それぞれの翼の先端において、軸方向の一端側で周
方向の一方側に隣接する翼に向かって突出する一方のシ
ュラウドプレートと、軸方向の他端側で周方向の他方側
に隣接する他の翼に向かって突出する他方のシュラウド
プレートを設け、前記一方のシュラウドプレートが隣接
翼における他方のシュラウドプレートと近接して対峙す
るように構成したものにおいて、同一方及び他方のシュ
ラウドプレートの周方向端縁に軸方向に延びる溝を設
け、同溝を対向させて筒状の間隙を形成し、同間隙に柱
状部材を半径方向に可動に配設して軸流回転機械におけ
る動翼の制振構造を構成したので、翼が回転する時に、
遠心力により前記間隙を形成するシュラウドプレート相
互の接合部に柱状部材が押し付けられ、くさび効果によ
り隣接する各シュラウドプレートと柱状部材間の接触面
圧が大きくなり、翼に発生する振動の抑制を行い、極め
て簡単な構成で製作及び組立工数を要すことなく、好適
な制振効果を得ことが出来たものである。
【図1】本発明の実施の第1形態に係る軸流回転機械に
おける動翼の制振構造の概要を示す説明図である。
おける動翼の制振構造の概要を示す説明図である。
【図2】図1の矢視A−Aを示す説明図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係る軸流回転機械に
おける動翼の制振構造の概要を示す説明図である。
おける動翼の制振構造の概要を示す説明図である。
【図4】図2の矢視B−Bを示す説明図である。
【図5】図2の矢視Cを拡大して示し、(a)、
(b)、(c)それぞれ異なる形態を示す説明図であ
る。
(b)、(c)それぞれ異なる形態を示す説明図であ
る。
【図6】従来の軸流回転機械における動翼の基本形態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】図6の矢視B−Bを示す説明図である。
【図8】従来の軸流回転機械における動翼の制振構造の
基本形態を示す説明図である。
基本形態を示す説明図である。
1 タービン動翼 2 タービンディスク 3 シュラウドプレート 4 シュラウドプレート 4a 重ね面 5 シュラウドプレート 5a 重ね面 11 翼根部 10 プラットホーム 14、14a 溝 14b、14c 溝 15、15a、 溝 15b、15c 溝 16a、16b、16c 間隙部 17a、17b、17c 柱状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩佐 幸博 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内 Fターム(参考) 3G002 BA02 BB03 DA02
Claims (2)
- 【請求項1】 それぞれの翼の先端において、軸方向の
一端側で周方向の一方側に隣接する翼に向かって突出す
る一方のシュラウドプレートと、軸方向の他端側で周方
向の他方側に隣接する他の翼に向かって突出する他方の
シュラウドプレートを設け、前記一方のシュラウドプレ
ートが隣接翼における他方のシュラウドプレートと係合
するように構成したものにおいて、前記他方のシュラウ
ドプレートの突出長さを前記一方のシュラウドプレート
の突出長さより長くし、同突出長さの長い方のシュラウ
ドプレートが短い方のものに対して半径方向内方に位置
して重なり合う様に配置したことを特徴とする軸流回転
機械における動翼の制振構造。 - 【請求項2】 それぞれの翼の先端において、軸方向の
一端側で周方向の一方側に隣接する翼に向かって突出す
る一方のシュラウドプレートと、軸方向の他端側で周方
向の他方側に隣接する他の翼に向かって突出する他方の
シュラウドプレートを設け、前記一方のシュラウドプレ
ートが隣接翼における他方のシュラウドプレートと近接
して対峙するように構成したものにおいて、同一方及び
他方のシュラウドプレートの周方向端縁に軸方向に延び
る溝を設け、同溝を対向させて筒状の間隙を形成し、同
間隙に柱状部材を半径方向に可動に配設したことを特徴
とする軸流回転機械における動翼の制振構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11002998A JP2000204901A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 軸流回転機械における動翼の制振構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11002998A JP2000204901A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 軸流回転機械における動翼の制振構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000204901A true JP2000204901A (ja) | 2000-07-25 |
Family
ID=11545057
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11002998A Withdrawn JP2000204901A (ja) | 1999-01-08 | 1999-01-08 | 軸流回転機械における動翼の制振構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000204901A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| EP1944466A1 (de) * | 2007-01-10 | 2008-07-16 | Siemens Aktiengesellschaft | Kopplung zweier Laufschaufeln |
| EP2213837A1 (en) * | 2009-01-29 | 2010-08-04 | Siemens Aktiengesellschaft | Turbine blade system |
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| FR2955608A1 (fr) * | 2010-01-26 | 2011-07-29 | Snecma | Amortisseur de vibrations a lamelle et chemises entre talons d'aubes adjacentes en materiau composite d'une roue mobile de turbomachine. |
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-
1999
- 1999-01-08 JP JP11002998A patent/JP2000204901A/ja not_active Withdrawn
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