JP2000205144A - 内接ギヤポンプ及びその製造方法 - Google Patents

内接ギヤポンプ及びその製造方法

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JP2000205144A
JP2000205144A JP11033379A JP3337999A JP2000205144A JP 2000205144 A JP2000205144 A JP 2000205144A JP 11033379 A JP11033379 A JP 11033379A JP 3337999 A JP3337999 A JP 3337999A JP 2000205144 A JP2000205144 A JP 2000205144A
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栄治 中村
Yoshiaki Kominami
善章 小南
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喜代治 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吐出効率のよい内接ギヤポンプ及びその製造
方法を得る。 【解決手段】 ピストン60にはピストン56の外周部
へ摺接する透孔62が形成されており、ピストン56は
透孔62内で摺動可能とされている。ピストン60に形
成された透孔64を介してピストン56、60と蓋部1
2との間に流体が導かれ、この流体を介して吐出圧力が
ピストン56、60に作用すると、ピストン56、60
が原動ギヤ26及び従動ギヤ22へ接近移動して原動ギ
ヤ26及び従動ギヤ22を押圧し、原動ギヤ26及び従
動ギヤ22を内底部16へ押し付ける。これにより、原
動ギヤ26及び従動ギヤ22と内底部16との間の隙間
の形成を防止或いは抑制できる。また、クレセント40
が原動ギヤ26及び従動ギヤ22よりも突出してピスト
ン60の移動の障害となった場合でも、ピストン56が
原動ギヤ26を押圧でき、上記作用の低下を抑制でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、水や機械
油等の流体の送給や油圧等の流体圧力の付加等に使用さ
れる内接ギヤポンプ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】外歯を有する原動ギヤを回転させると共
に、原動ギヤの外歯へ噛合する内歯を有した従動ギヤを
回転させることで、これらのギヤを収容するハウジング
に設けられた吸入部から水や油等の流体を吸入して、吐
出部から吐出する内接ギヤポンプの一例が、特開平7−
293452号公報に開示されている。
【0003】この公報に開示された内接ギヤポンプにつ
いて簡単に説明すると、各ギヤを収容するハウジング
(公報ではケーシングと称している)の従動ギヤと対向
する側の側面には、吐出圧力を導く圧力導入溝が複数形
成されており、圧力導入溝によって導かれた吐出圧力
が、従動ギヤをハウジングの内底部(内側面)へ押圧す
ることで、従動ギヤの軸線の傾きを防止するものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された内接ギヤポンプでは、吐出圧力が従動ギ
ヤをハウジングの内底部へ押圧して変位させることで、
従動ギヤ及び原動ギヤを介してハウジングの内底部とは
反対側に隙間が生じてしまう。このような隙間が生じる
と、吐出圧力が吸入部側に漏れ、吐出部側へ搬送された
流体が隙間を介して吸入部側へ漏れてしまうため容積効
率が悪くなる。
【0005】ところで、このような内接ギヤポンプに対
して、ハウジングの内部で互いに噛み合った状態で収容
された一対の外歯のギヤを回転させることで、各ギヤの
中心を結ぶ線を境として一方の側に設けられた吸入部か
ら他方の側に設けられた吐出部へ向けて流体を搬送する
外接ギヤポンプも一般的に使用されている。特に、この
種の外接ギヤポンプにおいては、各ギヤの軸方向一端側
に側板を設け、吐出部の内圧の上昇により側板のギヤと
は反対側に入り込んだ流体の圧力で側板を各ギヤへ圧接
させ、更に、側板からの圧力で各ギヤをハウジングの底
部へ押し付けて、ギヤとハウジングの底部との間の隙間
を軽減するか或いは無くす所謂プレッシャローディング
タイプの外接ギヤポンプが一般的に採用されている。
【0006】上記の公報では、吐出圧力を従動ギヤに直
接作用させているが故に従動ギヤのハウジングの内底部
とは反対側で隙間が生じるが、外接ギヤポンプの如く、
従動ギヤのハウジングの内底部とは反対側に側板を設
け、側板を介して吐出圧力を間接的に従動ギヤに作用さ
せれば、側板によって従動ギヤのハウジングの内底部と
は反対側の隙間を小さく或いは無くすという構成までは
容易に想達できる。
【0007】しかしながら、上記公報に開示された内接
ギヤポンプにもあるように、一般的な内接ギヤポンプで
は、クレセントや仕切り板と称される仕切部材を備えて
おり、このような仕切部材へ原動ギヤの外歯及び従動ギ
ヤの内歯の各歯先を当接させることで吐出部側と吸入部
側とを仕切っている。ここで、各ギヤは回転するため、
ハウジングの底部との摩耗で軸方向に沿った寸法が僅か
ではあるが小さくなる。これに対して仕切部材は基本的
にギヤの軸方向に沿った方向に対しては摩耗が生じない
ため、その方向の寸法変化が生じることはない。これに
より、各ギヤの軸方向に沿った方向で各ギヤと仕切部材
との間に寸法差が生じてしまい、仮に側板を設けたとし
ても側板は仕切部材に当接するため、結果的に側板と各
ギヤとの間に隙間が生じてしまい、上記公報の問題点を
解決するに至らない。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、容積効率
のよい内接ギヤポンプ及びその製造方法を得ることが目
的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、互いに噛み合った状態でハウジング内部のギヤ収容
部に収容された外歯を有する原動ギヤと内歯を有するリ
ング状の従動ギヤとを回転させることで、前記原動ギヤ
及び従動ギヤの各歯溝に収容された流体を前記原動ギヤ
及び従動ギヤの回転方向側へ搬送し、前記原動ギヤと前
記従動ギヤの噛合部分よりも前記原動ギヤ及び従動ギヤ
の回転方向下流側で前記ハウジングに設けられた吸入部
を介して前記ハウジングの外部から流体を吸入すると共
に、前記噛合部分よりも前記回転方向上流側に設けられ
た吐出部を介して前記ハウジングの外部へ流体を吐出す
る内接ギヤポンプであって、前記原動ギヤの中心を介し
て前記噛合部分とは反対側で前記原動ギヤ及び従動ギヤ
の各々の歯先へ当接して前記従動ギヤと前記原動ギヤと
の間の空間を前記吐出部側の空間と前記吸入部側の空間
とに分割する仕切部材と、前記原動ギヤを介して前記ギ
ヤ収容部の内底部とは反対側で前記原動ギヤの軸方向に
沿って前記原動ギヤと対向し、且つ、当該軸方向に対し
て直交する方向に沿って前記仕切部材の側方で、当該軸
方向に対して前記原動ギヤに対して接離移動可能に設け
られた第1ピストンと、前記第1ピストンを介して前記
原動ギヤとは反対側の空間と前記仕切部材により仕切ら
れた空間のうちの前記吸入部側の空間との連通を遮断す
る遮断手段と、前記吐出部側の流体を前記吐出部を介し
て前記ハウジングの外部へ吐出させる吐出圧力を前記第
1ピストンを介して前記原動ギヤとは反対側へ導く導入
部と、を備えることを特徴としている。
【0010】上記構成の内接ギヤポンプによれば、ハウ
ジングの内部に収容された原動ギヤが回転を開始し、こ
の原動ギヤの回転に連動して、原動ギヤの外歯に内歯が
噛み合った従動ギヤが回転すると、原動ギヤと従動ギヤ
の噛合部分及び仕切部材により仕切られた原動ギヤと従
動ギヤの間の空間のうちの吸入部側の空間で原動ギヤの
外歯及び従動ギヤの内歯の各歯溝に収容された流体が原
動ギヤと従動ギヤの間の空間のうちの吐出部側へ搬送さ
れる。このようにして、吐出部側へ流体が搬送されるこ
とで、吐出部側での空間の内圧、すなわち、吐出圧力が
上昇し、吐出部を介して流体がハウジングの外部へ吐出
される。
【0011】また、吐出圧力は導入部を介して第1ピス
トンの裏面側(すなわち、第1ピストンを介して原動ギ
ヤとは反対側)へ導かれ、導かれた吐出圧力が第1ピス
トンを押圧して原動ギヤへ接近移動させる。これによ
り、原動ギヤへ接近した第1ピストンが原動ギヤを押圧
することで、原動ギヤがハウジングの内底部へ押し付け
られるため、原動ギヤの第1ピストンとは反対側を介し
ての吐出部側から吸入部側への吐出圧力の漏れが防止或
いは抑制される。
【0012】ここで、第1ピストンは、原動ギヤの軸方
向に対して直交する方向に沿って仕切部材の側方に設け
られているため、第1ピストンが原動ギヤの軸方向に沿
って移動しても、第1ピストンが仕切部材に当接するこ
とはない。このため、吐出圧力を受けた第1ピストンに
よって確実に原動ギヤが押圧される。
【0013】また、第1ピストンの裏面側の空間と、仕
切部材で仕切られた原動ギヤと従動ギヤの間の空間のう
ちの吸入部側の空間と、の間は、遮断手段でその全て或
いは大部分が遮断されているため、第1ピストンの裏面
側へ導かれた吐出圧力の吸入部側へ漏れが防止或いは抑
制される。
【0014】なお、本発明において、第1ピストンは原
動ギヤの全て若しくはその一部を押圧する構成であれば
よく、また、原動ギヤの全て若しくはその一部を押圧す
る構成であれば第1ピストンの他の部位が従動ギヤを押
圧する構成であってもよい。
【0015】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
内接ギヤポンプにおいて、前記遮断手段は、前記従動ギ
ヤを介して前記ギヤ収容部の内底部と反対側で前記従動
ギヤの軸方向に沿って前記従動ギヤに対して接離移動可
能に設けられた第2ピストンとされると共に、前記第2
ピストンを介して前記従動ギヤとは反対側の空間を前記
導入部と連通させたことを特徴としている。
【0016】上記構成の内接ギヤポンプでは、遮断手段
としての第2ピストンが従動ギヤの軸方向に沿って従動
ギヤに対して接離移動可能に設けられているため、第2
ピストンを介して従動ギヤとは反対側に導入部からの吐
出圧力が導かれると、第2ピストンが従動ギヤへ接近し
て従動ギヤを押圧し、従動ギヤをハウジングの内底部へ
押し付ける。このため、従動ギヤの軸線の傾斜が制限さ
れると共に、従動ギヤとハウジングの内底部との間の隙
間が小さく或いは無くなる。
【0017】ここで、第2ピストンが従動ギヤの軸方向
に沿って仕切部材と対向している場合において、ハウジ
ングの内底部とは反対側の仕切部材の端部が第2ピスト
ンよりも突出していれば、吐出圧力を受けた第2ピスト
ンは仕切部材へ当接するため、従動ギヤを押圧できなく
なり、上記の作用を奏しなくなる。
【0018】しかしながら、この場合おいては、第2ピ
ストンが仕切部材へ当接するまで移動することで、従動
ギヤと第2ピストンとの間の隙間が小さくなるか或いは
無くなる。このため、第2ピストンと従動ギヤとの間を
介した吐出圧力の漏れが少なくなり或いは無くなる。
【0019】なお、本発明において、第2ピストンが従
動ギヤの軸方向に沿って仕切部材と対向していなくても
構わない。この場合には、吐出圧力を受けた第2ピスト
ンは、常に、従動ギヤを押圧して従動ギヤをハウジング
の内底部へ押し付ける。
【0020】請求項3記載の本発明は、請求項1又は請
求項2記載の内接ギヤポンプにおいて、前記第1ピスト
ンの一部を前記従動ギヤの軸方向に沿って前記従動ギヤ
に対して対向配置したことを特徴としている。
【0021】上記構成の内接ギヤポンプでは、第1ピス
トンの一部が従動ギヤの軸方向に沿って従動ギヤと対向
しているため、導入部により導かれた吐出圧力を第1ピ
ストンが受けると、原動ギヤのみならず、従動ギヤが第
1ピストンからの押圧力を受けてハウジングの内底部へ
押し付けられる。このため、従動ギヤの軸線の傾斜が制
限されると共に、従動ギヤとハウジングの内底部との間
の隙間が小さく或いは無くなる。
【0022】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
内接ギヤポンプにおいて、前記第1ピストンは、前記原
動ギヤ及び従動ギヤの各々の中心線を結ぶ仮想線よりも
前記吐出部側に設けられたことを特徴としている。
【0023】上記構成の内接ギヤポンプでは、第1ピス
トンは原動ギヤ及び従動ギヤの各々の中心線を結ぶ仮想
線よりも吐出部側に設けられているため、導入部により
導かれた吐出圧力により押圧された第1ピストンからの
押圧力は、原動ギヤ及び従動ギヤの吐出部近傍の部分に
作用する。
【0024】ここで、吐出圧力が原動ギヤ及び従動ギヤ
の回転によって各ギヤの歯溝に収容された流体が吐出部
側へ搬送されることにより上昇した原動ギヤと従動ギヤ
の間の空間のうちの吐出部側の空間の内圧であることは
先に述べた。
【0025】一方、吸入部側では、それまで噛み合って
いた原動ギヤと従動ギヤとの噛み合いが解除される(す
なわち、原動ギヤの外歯及び従動ギヤの内歯が、それぞ
れ入り込んでいた歯溝から抜け出る)ため、それまで、
各ギヤの歯溝内で外歯或いは内歯が占有していた容積に
対応して負圧が生じる。この負圧により吸入部を介して
ハウジングの内部へ流体を吸入するのであるから、吸入
部側では内圧がハウジングの内底部から各ギヤを引き離
すように作用することはない。
【0026】したがって、上記の如く、吐出部側で原動
ギヤ及び従動ギヤに押圧力を付与し、原動ギヤ及び従動
ギヤをハウジングの内底部へ押し付けるだけで、原動ギ
ヤ及び従動ギヤの軸線の傾斜が防止されると共に、原動
ギヤ及び従動ギヤとハウジングの内底部との間の隙間を
小さく或いは無くすことができる。
【0027】請求項5記載の本発明は、請求項1乃至請
求項4の何れかに記載の内接ギヤポンプにおいて、前記
第1ピストンを前記原動ギヤの前記第1ピストンと対向
する側の端面へ接近させる方向へ付勢する第1付勢手段
を設けたことを特徴としている。
【0028】上記構成の内接ギヤポンプによれば、第1
ピストンが第1付勢手段によって原動ギヤ側へ付勢され
ているため、第1ピストンの原動ギヤとは反対側へ流体
が導かれる以前の状態で第1ピストンが原動ギヤへ密着
している。
【0029】ここで、内接ギヤポンプが作動開始する以
前の状態で第1ピストンと原動ギヤとの間に隙間が生じ
ていると、内接ギヤポンプの作動開始後にこの隙間を介
して流体が吐出部側から吸入部側へ漏れ、結果として容
積効率が下がる。しかしながら、本発明によれば、上記
の如く、第1付勢手段によって第1ピストンの原動ギヤ
とは反対側へ流体が導かれる以前の状態、すなわち、内
接ギヤポンプ作動開始前の状態で第1ピストンが原動ギ
ヤへ密着させられているため、内接ギヤポンプの作動開
始直後の状態における容積効率を向上させることができ
る。
【0030】請求項6記載の本発明は、請求項2乃至請
求項5の何れかに記載の内接ギヤポンプにおいて、前記
第2ピストンを前記従動ギヤの前記第2ピストンと対向
する側の端面へ接近させる方向へ付勢する第2付勢手段
を設けたことを特徴としている。
【0031】上記構成の内接ギヤポンプによれば、第2
ピストンが第2付勢手段によって従動ギヤ側へ付勢され
ているため、第2ピストンの従動ギヤとは反対側へ流体
が導かれる以前の状態で第2ピストンが従動ギヤ或いは
仕切部材へ密着している。
【0032】ここで、内接ギヤポンプが作動開始する以
前の状態で第2ピストンと従動ギヤとの間に隙間が生じ
ていると、内接ギヤポンプの作動開始後にこの隙間を介
して流体が吐出部側から吸入部側へ漏れ、結果として容
積効率が下がる。しかしながら、本発明によれば、上記
の如く、第2付勢手段によって第2ピストンの従動ギヤ
とは反対側へ流体が導かれる以前の状態、すなわち、内
接ギヤポンプ作動開始前の状態で第2ピストンが従動ギ
ヤ或いは仕切部材へ密着させられているため、内接ギヤ
ポンプの作動開始直後の状態における容積効率を向上さ
せることができる。
【0033】請求項7記載の本発明は、互いに噛み合っ
た状態でハウジング内部のギヤ収容部に収容された外歯
を有する原動ギヤと内歯を有するリング状の従動ギヤと
を回転させることで、前記原動ギヤ及び従動ギヤの各歯
溝に収容された流体を前記原動ギヤ及び従動ギヤの回転
方向側へ搬送し、前記原動ギヤと前記従動ギヤの噛合部
分よりも前記原動ギヤ及び従動ギヤの回転方向下流側で
前記ハウジングに設けられた吸入部を介して前記ハウジ
ングの外部から流体を吸入すると共に、前記噛合部分よ
りも前記回転方向上流側に設けられた吐出部を介して前
記ハウジングの外部へ流体を吐出する内接ギヤポンプの
製造方法であって、前記原動ギヤ及び従動ギヤが収容さ
れたギヤ収容部に前記原動ギヤの中心を介して前記噛合
部分とは反対側に前記原動ギヤ及び従動ギヤの各々の歯
先へ当接して前記従動ギヤと前記原動ギヤとの間の空間
を前記吐出部側の空間と前記吸入部側の空間とに分割す
る仕切部材を配置し、前記原動ギヤの軸方向に対して直
交する方向に沿って前記仕切部材の側方で、前記原動ギ
ヤとは反対側に導かれた流体の圧力により前記ギヤ収容
部の内底部とは反対側から前記原動ギヤを前記ギヤ収容
部の内底部へ押圧する第1ピストンを、所定の大きさ以
上の外力により前記原動ギヤの軸方向に沿って移動可能
に前記ギヤ収容部の開口端を閉止する蓋部に取り付け、
前記第1ピストンを介して前記原動ギヤとは反対側の空
間と前記仕切部材により仕切られた空間のうちの前記吸
入部側の空間との連通を遮断する遮断手段を前記ハウジ
ングに取り付け、前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に
固定すると共に、前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に
固定する以前の状態において、前記原動ギヤの軸方向に
沿った前記蓋部と前記第1ピストンとの間の距離を前記
蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に固定した後の状態より
も長く設定した、ことを特徴としている。
【0034】上記構成の内接ギヤポンプの製造方法によ
れば、原動ギヤ及び従動ギヤが収容されたハウジングの
ギヤ収容部に原動ギヤの中心を介して噛合部分とは反対
側に仕切部材が配置され、この仕切部材に原動ギヤ及び
従動ギヤの各々の歯先が当接していることで従動ギヤと
原動ギヤとの間の空間を吐出部側の空間と吸入部側の空
間とに分割される。
【0035】また、この仕切部材の配置に前後して、蓋
部に第1ピストンが取り付けられる。第1ピストンは、
蓋部を固定した状態で原動ギヤの軸方向に対して直交す
る方向に沿って仕切部材の側方に位置し、第1ピストン
の原動ギヤとは反対側に流体が導かれると、この流体の
圧力によりギヤ収容部の内底部とは反対側から原動ギヤ
をギヤ収容部の内底部へ押圧する。この第1ピストンに
より原動ギヤがハウジングの内底部へ押し付けられるた
め、原動ギヤの第1ピストンとは反対側を介しての吐出
部側から吸入部側への吐出圧力の漏れが防止或いは抑制
される。
【0036】ここで、第1ピストンは、原動ギヤの軸方
向に対して直交する方向に沿って仕切部材の側方に位置
するように蓋部に取り付けられるため、第1ピストンが
原動ギヤの軸方向に沿って移動しても、第1ピストンが
仕切部材に当接することはない。このため、吐出圧力を
受けた第1ピストンによって確実に原動ギヤが押圧され
る。
【0037】さらに、上述した第1ピストンの取り付け
に前後して、蓋部を固定した状態において第1ピストン
を介して原動ギヤとは反対側の空間と仕切部材により仕
切られた空間のうちの吸入部側の空間との連通を遮断す
る遮断手段がハウジングに取り付けられる。この遮断手
段によって第1ピストンの裏面側の空間と、仕切部材で
仕切られた原動ギヤと従動ギヤの間の空間のうちの吸入
部側の空間と、の間の全て或いは大部分が遮断されるこ
とで、第1ピストンの裏面側へ導かれた吐出圧力の吸入
部側への漏れが防止或いは抑制される。
【0038】ところで、本製造方法では、蓋部をギヤ収
容部の開口端に固定する以前の状態において、原動ギヤ
の軸方向に沿った蓋部と第1ピストンとの間の距離を蓋
部をギヤ収容部の開口端に固定した後の状態よりも長く
設定している。したがって、蓋部を固定する際には、蓋
部がギヤ収容部の開口端へ密着するよりも先に第1ピス
トンが原動ギヤへ当接する。このため、組み立て終了直
後の状態において原動ギヤと第1ピストンとの間に隙間
が形成されることはない。
【0039】ここで、内接ギヤポンプが作動開始する以
前の状態で第1ピストンと原動ギヤとの間に隙間が生じ
ていると、内接ギヤポンプの作動開始後にこの隙間を介
して流体が吐出部側から吸入部側へ漏れ、結果として容
積効率が下がる。しかしながら、本発明によれば、上記
の如く、組み立て直後の状態において既に第1ピストン
が原動ギヤへ密着させられているため、内接ギヤポンプ
の作動開始直後の状態における容積効率を向上させるこ
とができる。
【0040】請求項8記載の本発明は、請求項7記載の
内接ギヤポンプの製造方法において、前記原動ギヤの軸
方向に沿って前記従動ギヤ及び前記仕切部材に対向して
設けられると共に、内側で前記軸方向に沿って前記第1
ピストンが摺動可能な貫通孔が形成された第2ピストン
を前記遮断手段とすると共に、前記蓋部を前記ギヤ収容
部の開口端に固定する以前の状態において、前記原動ギ
ヤの軸方向に沿った前記蓋部と前記第2ピストンとの間
の距離を前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に固定した
後の状態よりも長く設定した状態で前記第1ピストンに
前記第2ピストンを保持させた、ことを特徴としてい
る。
【0041】上記構成の内接ギヤポンプの製造方法によ
れば、遮断手段としての第2ピストンに形成された貫通
孔に第1ピストンが原動ギヤの軸方向に沿って摺動可能
に配置されており、この第2ピストンの従動ギヤとは反
対側へ吐出圧力が導かれることにより、第2ピストンが
従動ギヤへ接近して従動ギヤを押圧し、従動ギヤをハウ
ジングの内底部へ押し付ける。このため、従動ギヤの軸
線の傾斜が制限されると共に、従動ギヤとハウジングの
内底部との間の隙間が小さく或いは無くなる。
【0042】ここで、第2ピストンが従動ギヤの軸方向
に沿って仕切部材と対向している場合において、ハウジ
ングの内底部とは反対側の仕切部材の端部が第2ピスト
ンよりも突出していれば、吐出圧力を受けた第2ピスト
ンは仕切部材へ当接するため、従動ギヤを押圧できなく
なり、上記の作用を奏しなくなる。
【0043】しかしながら、この場合おいては、第2ピ
ストンが仕切部材へ当接するまで移動することで、従動
ギヤと第2ピストンとの間の隙間が小さくなるか或いは
無くなる。このため、第2ピストンと従動ギヤとの間を
介した吐出圧力の漏れが少なくなり或いは無くなる。
【0044】ところで、本製造方法では、前記蓋部を前
記ギヤ収容部の開口端に固定する以前の状態において、
前記原動ギヤの軸方向に沿った前記蓋部と前記第2ピス
トンとの間の距離を前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端
に固定した後の状態よりも長く設定され、この状態で第
2ピストンが前記第1ピストンに保持されている。した
がって、蓋部を固定する際には、第1ピストンが原動ギ
ヤへ当接するよりも先に第2ピストンが従動ギヤ或いは
仕切部材へ当接する。このため、組み立て終了直後の状
態において従動ギヤ或いは仕切部材と第1ピストンとの
間に隙間が形成されることはない。
【0045】ここで、内接ギヤポンプが作動開始する以
前の状態で第2ピストンと従動ギヤ或いは仕切部材との
間に隙間が生じていると、内接ギヤポンプの作動開始後
にこの隙間を介して流体が吐出部側から吸入部側へ漏
れ、結果として容積効率が下がる。しかしながら、本発
明によれば、上記の如く、組み立て直後の状態において
既に第2ピストンが従動ギヤ或いは仕切部材へ密着させ
られているため、上述した隙間が無くなり或いは小さく
なるため、内接ギヤポンプの作動開始直後の状態におけ
る容積効率を向上させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態の構成>図4
には本発明の第1の実施の形態に係る内接ギヤポンプ1
0の分解斜視図が示されており、図3には内接ギヤポン
プ10の蓋部12を除いた平面図が示されている。ま
た、図1には、図3の1−1線に沿った断面図が示され
ている。
【0047】図1及び図4に示されるように、内接ギヤ
ポンプ10は、蓋部12とハウジング本体14とより構
成されるハウジング18を備えている。
【0048】ハウジング本体14は全体的に内底部16
を有する略円筒形状とされており、蓋部12は外径寸法
がハウジング本体14の外径寸法と略等しい略円盤形状
とされ、ハウジング本体14の開口端へ当接した状態で
ボルト等の締結手段によりハウジング本体14へ固定さ
れ、ハウジング本体14の軸方向一端部を閉止してい
る。
【0049】ハウジング本体14の内側は平面視円形の
ギヤ収容部20とされており、その内部には円筒形状若
しくはリング状の従動ギヤ22が収容されている。従動
ギヤ22はその内周部に複数の内歯24が形成された平
歯の内歯歯車で、外径寸法がギヤ収容部20の内径寸法
よりも僅かに小さく、ギヤ収容部20の内部でギヤ収容
部20に対して略同軸的に回転可能とされている。ま
た、図1に示されるように、従動ギヤ22の軸方向寸法
はギヤ収容部20の軸方向寸法よりも充分に短い。
【0050】この従動ギヤ22の内側には原動ギヤ26
が配置されている。原動ギヤ26は、外周部に外歯28
が形成されたギヤ本体30を備えている。ギヤ本体30
は従動ギヤ22よりも小径で、外歯28の数も内歯24
より少ない。また、ギヤ本体30は、その軸方向高さが
従動ギヤ22の軸方向高さに略等しく、且つ、その回転
中心が従動ギヤ22の回転中心に対してその軸直交方向
に沿って偏心して設けられており、外歯28が従動ギヤ
22の内歯24へ噛み合っている。ギヤ本体30の軸方
向一端部からは同軸的にギヤシャフト32が延出されて
おり、内底部16に形成された軸受部34に自らの軸周
りに回転自在に軸支されている。また、ギヤシャフト3
2の先端部は軸受部34を貫通して、直接、或いは、ギ
ヤ等の機械的な運動伝達手段を介してモータ等の駆動手
段へ機械的に接続されており、駆動手段の駆動力を受け
ることで自らの軸周りに回転するようになっている。
【0051】なお、本実施の形態では、原動ギヤ26及
び従動ギヤ22を平歯車とした構成であったが、はす歯
歯車等の他の歯車を適用してもよい。
【0052】一方、ギヤ本体30の軸方向他端部からは
ギヤシャフト36が同軸的に延出されており、蓋部12
がハウジング本体14へ固定された状態では、蓋部12
に形成された円孔38を貫通している。
【0053】また、ハウジング本体14の内部には仕切
部材としてのクレセント40が配置されている。図3に
示されるように、クレセント40は、ギヤ本体30(原
動ギヤ26)の回転中心を介して外歯28と内歯24と
の噛合部分とは反対側で、従動ギヤ22の内歯24とギ
ヤ本体30の外歯28との間に配置されている。
【0054】原動ギヤ26及び従動ギヤ22の軸方向に
沿った方向のクレセント40の寸法(高さ)は、原動ギ
ヤ22のギヤ本体30及び従動ギヤ22の軸方向高さと
略同等か若しくは僅かに大きい。また、クレセント40
は平面視で略三日月形状とされており、原動ギヤ26の
外歯28と対向した側の幅方向一方の端部は外歯28の
歯先を結ぶ円の曲率半径に略等しい曲率半径で湾曲した
凹形状とされている。また、クレセント40の幅方向一
方の端部での長手方向寸法は、ギヤ本体30(原動ギヤ
26)の外歯28のピッチよりも長く、原動ギヤ26が
自らの軸周りに回転した際には、常に、少なくとも1つ
の外歯28が原動ギヤ26の軸直交方向に沿ってクレセ
ント40の幅方向一方の端部と対向する。
【0055】これに対し、従動ギヤ22の内歯24と対
向した側の幅方向他方の端部は内歯24の歯先を結ぶ円
の曲率半径に略等しい曲率半径で従動ギヤ22側へ張り
出すように湾曲している。クレセント40の幅方向他方
の端部での長手方向寸法は、従動ギヤ22の内歯24の
ピッチよりも長く、従動ギヤ22が自らの軸周りに回転
した際には、常に、少なくとも1つの内歯24が原動ギ
ヤ26の軸直交方向に沿ってクレセント40の幅方向他
方の端部と対向する。
【0056】ここで、このクレセント40の幅方向一方
の端部へ外歯28の歯先が当接し、クレセント40の幅
方向他方の端部へ内歯24の歯先が当接した状態では、
これらの外歯28及び内歯24とクレセント40との当
接部分と内歯24と外歯28との噛合部分により、従動
ギヤ22と原動ギヤ26の間の空間が、後述する吸入部
としての吸入孔46と連通した吸入孔46側の空間42
と、吐出部としての吐出孔48と連通した吐出孔48側
の空間44と、に分割され、これらの空間42、44が
原動ギヤ26、従動ギヤ22、及びクレセント40によ
って仕切られる。
【0057】空間42に対応して内底部16には吸入部
としての吸入孔46が形成されており、また、空間44
に対応して内底部16には吐出部としての吐出孔48が
形成されている。本内接ギヤポンプ10が、例えば、車
両の電子制御式の油圧制動装置の一構成として適用され
る場合には、吸入孔46はブレーキオイルの貯蔵部(オ
イルタンク等)と連通しており、吐出孔48はブレーキ
のキャリパ等に設けられたシリンダ等へ連通している。
【0058】また、図4に示されるように、内底部16
と対向する側のクレセント40の端部には、一対の有底
の円孔50が形成されており、各円孔50の内部には円
柱形状のピン52の長手方向一端側が挿入されている。
ピン52の長手方向他端側は、クレセント40から突出
しており、図1に示されるように、内底部16に形成さ
れた一対の有底の円孔54へ内底部16に対して垂直に
(すなわち、原動ギヤ26及び従動ギヤ22のギヤシャ
フトに対して平行に)挿入されている。これにより、内
底部16に対して平行な方向(すなわち、原動ギヤ26
及び従動ギヤ22の軸直交方向)へのクレセント40の
内底部16に対する相対移動を制限している。
【0059】一方、図1及び図4に示されるように、原
動ギヤ26のギヤシャフト36側の側方には、第1ピス
トンとしてのピストン56が配置されている。ピストン
56は、全体的に円盤状とされ、その中央にはギヤシャ
フト36が貫通する円形の透孔58が形成されている。
また、ピストン56の外径寸法は、原動ギヤ26の歯先
径寸法(原動ギヤ26の外歯28の歯先を結んだ仮想円
の径寸法)に略等しく、ギヤ本体30に対して同軸的に
配置されていると共に、ギヤ本体30に対して原動ギヤ
26の軸方向に沿って接離移動可能とされている。
【0060】また、ギヤ収容部20の内側には、遮断手
段若しくは第2ピストンとしてのピストン60が設けら
れている。ピストン60は、全体的に円盤状とされてお
り、ギヤ収容部20の軸方向に沿って(すなわち、従動
ギヤ22の軸方向に沿って)ギヤ収容部20の内部で摺
動可能に、ピストン60の外周部がギヤ収容部20の内
周部へ摺接している(なお、図3において、ピストン6
0の外周部とギヤ収容部20の内周部との間に隙間が形
成されているが、これは、ピストン60とギヤ収容部2
0の双方を分離して図示する都合上敢えて互いの間隔を
設けたもので、実際にはピストン60の外周部とギヤ収
容部20の内周部との間の隙間はないものと理解された
い)。また、ピストン60には、内径寸法がピストン5
6の外径寸法よりも僅かに大きな円形の透孔62が形成
されている。この透孔62は中心がピストン60の中心
に対して偏心して形成されており、ピストン60をギヤ
収容部20の内側に配置した状態では、透孔62と原動
ギヤ26とが略同軸となる。この透孔62の内側には上
述したピストン56が原動ギヤ26の軸方向に沿って移
動可能に収容されており、ピストン56の外周部が透孔
62の内周部に摺接している。
【0061】さらに、ピストン60には、導入部として
の透孔64が形成されている。透孔64は透孔62より
も小径であるものの、透孔62と同様にピストン60の
厚さ方向に沿って貫通している。また、透孔64は、ピ
ストン60の中心よりも偏心した位置に形成されてお
り、ピストン60をギヤ収容部20の内部へ配置した状
態で透孔62の内側にピストン56を収容し、且つ、ピ
ストン56の透孔58に原動ギヤ26のギヤシャフト3
6を貫通させた状態では空間44が透孔64と連通す
る。
【0062】<第1の実施の形態の作用、効果>次に、
本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
【0063】本内接ギヤポンプ10では、原動ギヤ26
がモータ等の駆動手段の駆動力を受けて図3の矢印A方
向へ向けて回転すると、内歯24が原動ギヤ26の外歯
28へ噛み合った従動ギヤ22が回転を開始する。この
状態で、空間42内で互いに隣接する内歯24の間の歯
溝78及び互いに隣接する外歯28の間の歯溝80内に
ある水や油等の流体は、従動ギヤ22及び原動ギヤ26
と共に回転して空間44内へと搬送される。原動ギヤ2
6の外径寸法は従動ギヤ22の内径寸法に比べて小さ
く、且つ、従動ギヤ22に対して原動ギヤ26が偏心し
ているため、原動ギヤ26の中心を介して外歯28と内
歯24との噛合部分とは反対側では原動ギヤ26と従動
ギヤ22とが最も離れるが、この部分にはクレセント4
0が設けられており、内歯24及び外歯28の各歯先が
常にクレセント40の幅方向端部へ当接しているため、
基本的に原動ギヤ26の中心を介して内歯24と外歯2
8との噛合部分とは反対側では、空間42と空間44と
に分割され、これらの空間42、44がクレセント40
とクレセント40へ当接する内歯24及び外歯28とに
よって遮断される。
【0064】また、空間44において従動ギヤ22の歯
溝78及び原動ギヤ26の歯溝80内の流体は、外歯2
8と内歯24とが互いに噛み合い歯溝78の内部へ外歯
28が、歯溝80の内部へ内歯24が入り込むことで歯
溝78及び歯溝80内から押し出される。これにより、
空間44では流体量が増大して空間44の内圧が上昇
し、この上昇した内圧が吐出圧力となり、空間44内の
流体を吐出孔48を介してハウジング18の外部へ吐出
する。
【0065】一方、空間42側で原動ギヤ26及び従動
ギヤ22の回転に伴い歯溝78内から外歯28が抜け出
し、歯溝80内から内歯24が抜け出すことで、それま
で歯溝78内で外歯28が占有していた容積の分、及び
歯溝80内で内歯24が占有していた容積の分だけ空間
42内に負圧が生じ、吸入孔46を介して空間42の内
部へハウジング18の外部から流体が吸入される。
【0066】上記の如く、原動ギヤ26及び従動ギヤ2
2を回転させることで、吸入孔46から流体が吸入され
て吐出孔48から流体が吐出され、所謂ポンプとしての
機能を奏することになる。
【0067】また、空間44内の流体の一部は、吐出圧
力により透孔64を介してピストン60の裏面側、すな
わち、ピストン60と蓋部12との間へ導かれ、更に、
ピストン56と蓋部12との間へ導かれる。ピストン6
0、56と蓋部12との間に導かれた流体は、吐出圧力
により、ピストン56を原動ギヤ26へ接近させる方向
へ押圧し、ピストン60を従動ギヤ22へ接近させる方
向へ押圧する。このように、流体に押圧されたピストン
56、60は、原動ギヤ26及び従動ギヤ22へ接近し
て原動ギヤ26及び従動ギヤ22を押圧して原動ギヤ2
6及び従動ギヤ22を内底部16へ押し付ける。
【0068】これにより、原動ギヤ26及び従動ギヤ2
2と内底部16との間での隙間の形成を防止或いは抑制
でき、この隙間に空間44側から流体が入り込み、流体
が吐出圧力で原動ギヤ26及び従動ギヤ22を持ち上げ
ることで生ずる原動ギヤ26及び従動ギヤ22の傾き
(すなわち、原動ギヤ26及び従動ギヤ22の軸線の傾
斜)を防止できる。このため、本内接ギヤポンプ10で
は、原動ギヤ26及び従動ギヤ22の片減りを防止でき
る。しかも、上記の隙間の形成を防止或いは抑制できる
ため、この隙間を介しての空間44から空間42への流
体の漏れを防止或いは抑制でき、容積効率を向上でき
る。
【0069】ここで、本内接ギヤポンプ10では、ピス
トン56、60を介して原動ギヤ26及び従動ギヤ22
へ吐出圧力(押圧力)を付与する構成であるが、上述し
たように、ピストン60の外周部はギヤ収容部20の内
周部へ摺接しており、また、ピストン56の外周部はピ
ストン60に形成された透孔64の内周部へ摺接してい
るため、ピストン56、60と蓋部12との間に導かれ
た流体が透孔64以外の部位からピストン56、60を
介して原動ギヤ26及び従動ギヤ22側へ漏れ出ること
はない。しかも、各ピストン56、60は流体からの吐
出圧力により原動ギヤ26及び従動ギヤ22を押圧し、
この押圧時にはピストン56、60は原動ギヤ26及び
従動ギヤ22へ密着するため、ピストン56、60と原
動ギヤ26及び従動ギヤ22との間に隙間が形成される
こともない。したがって、基本的には、原動ギヤ26及
び従動ギヤ22よりも蓋部12側で、空間44から空間
42への流体の漏れが生じることはなく、このため、本
内接ギヤポンプ10では容積効率を向上できる。
【0070】ところで、発明が解決しようとする課題の
項目でも述べたように、原動ギヤ26及び従動ギヤ22
は回転することで内底部16との間で摩擦が生じ、これ
により、図2に示されるように、原動ギヤ26及び従動
ギヤ22が摩耗することで軸方向高さが僅かではあるが
減少することが考えられる。このような場合、クレセン
ト40には内底部16との間での摩擦が生じないことか
ら、その高さが減少することはないため、クレセント4
0の蓋部12側の端部が原動ギヤ26及び従動ギヤ22
よりも突出してしまう。この状態では、ピストン60が
従動ギヤ22へ接近する方向へ変位したとしてもピスト
ン60は従動ギヤ22へ接触する前にクレセント40へ
接触してしまい、従動ギヤ22へは接触することができ
ない。したがって、この場合には、ピストン60は流体
からの吐出圧力が付与されたとしても従動ギヤ22を押
圧することができない。
【0071】これに対し、ピストン56は外径寸法が原
動ギヤ26の歯先径寸法以下で且つ原動ギヤ26に対し
て同軸的に配置されているため、流体により吐出圧力が
付与されることでクレセント40に妨げられることなく
原動ギヤ26へ接近して原動ギヤ26を押圧する。
【0072】したがって、原動ギヤ26と内底部16と
の間での隙間の形成はクレセント40が原動ギヤ26及
び従動ギヤ22よりも突出していない状態と略同様に防
止或いは抑制できる。また、従動ギヤ22はピストン6
0からの押圧力を得ることはできないが、原動ギヤ26
に噛み合っているため、原動ギヤ26との噛合部分で原
動ギヤ26に支持されることで従動ギヤ22と内底部1
6との間での隙間の形成が抑制される。このように、本
内接ギヤポンプ10では、機能的には若干低下する可能
性があるが、クレセント40が原動ギヤ26及び従動ギ
ヤ22よりも突出した状態においても上述した効果と略
同様の効果を得ることができる。
【0073】さらに、クレセント40が原動ギヤ26及
び従動ギヤ22よりも突出した状態において、ピストン
60は従動ギヤ22を押圧できないまでも、流体から吐
出圧力が付与されることで、クレセント40へ当接する
までは移動する。したがって従動ギヤ22とピストン6
0との間の隙間をクレセント40と従動ギヤ22との寸
法差程度に抑制できる。このため、容積効率の低下を抑
制できる。
【0074】なお、本実施の形態では、ピストン60の
外周部をギヤ収容部20の内周部へ摺接させただけであ
ったが、例えば、ピストン60の外周部及びギヤ収容部
20の内周部の少なくとも何れか一方に、摩擦抵抗が小
さく、且つ、シール性の高いシール材を設けてもよい。
また、同様に、ピストン56の外周部及び透孔64の内
周部の少なくとも何れか一方に、摩擦抵抗が小さく、且
つ、シール性の高いシール材を設けてもよい。
【0075】また、本実施の形態では、ピストン56の
外径寸法を原動ギヤ26の歯先径寸法以下とし、且つ、
原動ギヤ26に対して同軸的に配置した構成であった
が、ピストン56の構成はこれに限定されるものではな
い。すなわち、ピストン56は、原動ギヤ26の軸方向
に沿ってクレセント40と対向しない位置で、少なくと
も、原動ギヤ26に対してその軸方向に沿って対向配置
されていればよい。したがって、ピストン56は、その
一部が従動ギヤ22の軸方向に沿って従動ギヤ22と対
向し、流体からの吐出圧力が付与されることで原動ギヤ
26のみならず従動ギヤ22を押圧する構成としても構
わない。
【0076】<第2の実施の形態の構成>次に、本発明
のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の
説明において前記第1の実施の形態と基本的に同一の部
位に関しては、同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0077】図7には本発明の第2の実施の形態に係る
内接ギヤポンプ90の構成が分解斜視図によって示され
ており、図6には内接ギヤポンプ90の蓋部92を取り
外した状態での平面図が示されている。また、図5には
図6の5−5線に沿った断面図が示されている。
【0078】図5及び図7に示されるように、内接ギヤ
ポンプ90は遮断手段としての蓋部92を備えている。
この蓋部92に関しては、ギヤ収容部20が形成された
ハウジング本体14の開口端を閉止するという点におい
ては、前記第1の実施の形態に係る内接ギヤポンプ10
の蓋部12と同様である。但し、図5に示されるよう
に、基本的に蓋部92と原動ギヤ26及び従動ギヤ22
の間にはピストン56、60のような介在物が存在しな
い。
【0079】また、図5に示されるように、蓋部92に
は、ハウジング本体14への取付状態で原動ギヤ26及
び従動ギヤ22側へ向けて開口した有底のピストン収容
部94が形成されており、その内部には第1ピストンと
してのブロック状のピストン96が収容されている。
【0080】ピストン収容部94は、蓋部92がハウジ
ング本体14へ取り付けられた状態で、原動ギヤ26及
び従動ギヤ22の軸方向に沿って空間44と対応してお
り、原動ギヤ26及び従動ギヤ22の軸方向に沿って見
た場合(すなわち、図6図示状態)、原動ギヤ26及び
従動ギヤ22の外形とクレセント40の外形により囲ま
れた空間44の全て若しくは大部分がピストン収容部9
4と重なる。しかしながら、このように見た場合におい
ても、ピストン収容部94がクレセント40と重なるこ
とはない。
【0081】一方、ピストン収容部94に収容されたピ
ストン96は、その外形状がピストン収容部94の内形
状に対応しており、ピストン96の外周部は原動ギヤ2
6及び従動ギヤ22の軸方向に沿って移動可能にピスト
ン収容部94の内周部へ摺接している。
【0082】また、図5に示されるように、ピストン9
6には導入部としての透孔98が形成されている。透孔
98は一端が原動ギヤ26及び従動ギヤ22側で開口し
ており、他端がピストン収容部94の底部側で開口して
いる。
【0083】<第2の実施の形態の作用、効果>以上の
構成の本内接ギヤポンプ90では、空間44側の流体
は、吐出圧力により透孔98を介してピストン収容部9
4の底部とピストン96との間に導かれ、ピストン96
を原動ギヤ26及び従動ギヤ22へ接近させる方向へ押
圧する。流体から吐出圧力が付与されたピストン96
は、原動ギヤ26及び従動ギヤ22へ接近して原動ギヤ
26及び従動ギヤ22を押圧し、原動ギヤ26及び従動
ギヤ22の空間44と対応した部分を内底部16へ押し
付ける。
【0084】ここで、前記第1の実施の形態で述べたよ
うに、原動ギヤ26及び従動ギヤ22の傾きは、原動ギ
ヤ26及び従動ギヤ22と内底部16との間に入り込ん
だ流体が、吐出圧力で原動ギヤ26及び従動ギヤ22を
持ち上げることが要因である。しかしながら、本内接ギ
ヤポンプ90では、ピストン96からの押圧力で空間4
4側で原動ギヤ26及び従動ギヤ22が内底部16へ押
し付けられるため、空間44側の流体が原動ギヤ26及
び従動ギヤ22と内底部16との間に入り込むことはな
い。したがって、原動ギヤ26及び従動ギヤ22の内底
部16側の端部に吐出圧力が付与されることはなく、原
動ギヤ26及び従動ギヤ22が傾けられることはない。
【0085】また、上述したように、ピストン収容部9
4を原動ギヤ26及び従動ギヤ22の軸方向に沿って見
た場合、原動ギヤ26及び従動ギヤ22の外形とクレセ
ント40の外形により囲まれた空間44の全て若しくは
大部分がピストン収容部94と重なるため、ピストン収
容部94に摺接した状態で収容されたピストン96は原
動ギヤ26及び従動ギヤ22を押圧することで(すなわ
ち、ピストン96が原動ギヤ26及び従動ギヤ22へ接
触することで、蓋部92と空間44との間がピストン9
6により遮断される。このため、原動ギヤ26及び従動
ギヤ22と蓋部92との間の隙間を介した空間44から
空間42への流体の漏れを軽減若しくは防止でき、吐出
圧力を向上できる。
【0086】しかも、上述したように、ピストン収容部
94を原動ギヤ26及び従動ギヤ22の軸方向に沿って
見た場合でも、ピストン収容部94がクレセント40と
重なることはない。したがって、ピストン96が原動ギ
ヤ26及び従動ギヤ22へ接近してもクレセント40の
蓋部92側の端部へピストン96が接触することはな
い。このため、原動ギヤ26及び従動ギヤ22が摩耗し
てクレセント40の蓋部92側の端部が原動ギヤ26及
び従動ギヤ22より突出したとしても、流体から吐出圧
力を受けたピストン96は確実に原動ギヤ26及び従動
ギヤ22を押圧する。
【0087】さらに、ピストン96の外周部はピストン
収容部94の内周部へ摺接しているため、ピストン96
とピストン収容部94の底部との間に入り込んだ流体が
ピストン96の外周部とピストン収容部94の内周部と
の間から漏れることはない。
【0088】<第3の実施の形態の構成>次に、本発明
の第3の実施の形態について説明する。
【0089】図8には、本発明の第3の実施の形態に係
る内接ギヤポンプ110の断面図が示されている。この
図に示されるように、本内接ギヤポンプ110では、第
1ピストンとしてのピストン112の形状が前記第1の
実施の形態に係る内接ギヤポンプ10のピストン56と
は異なり、円盤状の大径部114と、この大径部114
よりも外径寸法が小径とされた円筒状の小径部116と
が同軸的に一体成形され、小径部116が円孔38を貫
通し、小径部116及び大径部114を同軸的に貫通形
成された透孔118をギヤシャフト36が貫通してい
る。
【0090】なお、ピストン112を上記の形状として
も、実質的な作用がなんら変わるものではない。
【0091】また、本内接ギヤポンプ110の蓋部12
には、蓋部12をハウジング本体14へ組み付けた状態
で内底部16と対向する側の面に、複数(本実施の形態
では2つ)のスプリング収容孔120が形成されてい
る。これらのスプリング収容孔120は、その開口部が
ピストン112の軸方向に沿って大径部114の軸方向
一端部と対向しており、内部にはそれぞれ付勢手段とし
ての圧縮コイルスプリング122が収容されている。
【0092】これらの圧縮コイルスプリング122の自
然長(すなわち、圧縮コイルスプリング122に外力を
付与していない状態での長さ)は、本内接ギヤポンプ1
10の組み立てが終了した状態における原動ギヤ26の
軸方向に沿ったスプリング収容孔120の底部から内底
部16までの寸法から、大径部114及び原動ギヤ26
のギヤ本体30の各厚さの和を差し引いた寸法よりも長
い。
【0093】一方、これらのスプリング収容孔120よ
りも蓋部12の半径方向外側の内底部16と対向する側
の面には、複数(本実施の形態では2つ)のスプリング
収容孔124が形成されている。これらのスプリング収
容孔124は、その開口部がピストン60の軸方向に沿
ってピストン60の軸方向一端部と対向しており、内部
にはそれぞれ付勢手段としての圧縮コイルスプリング1
26が収容されている。
【0094】これらの圧縮コイルスプリング126の自
然長(すなわち、圧縮コイルスプリング126に外力を
付与していない状態での長さ)は、本内接ギヤポンプ1
10の組み立てが終了した状態における原動ギヤ26の
軸方向に沿ったスプリング収容孔124の底部から内底
部16までの寸法から、従動ギヤ22或いはクレセント
40及びピストン60の各厚さの和を差し引いた寸法よ
りも長い。
【0095】<第3の実施の形態の作用、効果>以上の
構成の本内接ギヤポンプ110においても、ピストン5
6に代わる第1ピストンとしてのピストン112及び第
2ピストン60を備えているため、基本的に前記第1の
実施の形態に係る内接ギヤポンプ10と同様の作用を奏
し、同様の効果を得ることができる。
【0096】ところで、本内接ギヤポンプ110は、上
述したように圧縮コイルスプリング122、126を備
えている。各圧縮コイルスプリング122、126の自
然長を上述した長さに設定してあるため、本内接ギヤポ
ンプ110の組立状態では圧縮コイルスプリング122
がその付勢力でピストン112の大径部114を内底部
16側へ向けて押圧する。これにより、大径部114は
ギヤ本体30の軸方向一端部(すなわち、大径部114
と対向する側の端部)へ密着させられる。同様に、本内
接ギヤポンプ110の組立状態では圧縮コイルスプリン
グ126がその付勢力でピストン60を内底部16側へ
向けて押圧する。これにより、ピストン60は従動ギヤ
22の軸方向一端部(すなわち、ピストン60と対向す
る側の端部)或いはクレセント40へ密着させられる。
【0097】このように、本内接ギヤポンプ110で
は、蓋部12と大径部114及びピストン60との間に
流体が導かれる以前の状態で大径部114がギヤ本体3
0(原動ギヤ26)との間の隙間、及びピストン60と
従動ギヤ22或いはクレセント40との間の隙間の形成
を防止できる。
【0098】したがって、本内接ギヤポンプ110の作
動開始直後の状態における大径部114とギヤ本体30
(原動ギヤ26)との間の隙間、及びピストン60と従
動ギヤ22或いはクレセント40との間の隙間を介した
空間44から空間42(図3参照)への流体の漏れを防
止でき、容積効率、特に、本内接ギヤポンプ110の作
動開始直後の状態における容積効率を向上させることが
できる。
【0099】なお、本実施の形態では、付勢手段に圧縮
コイルスプリング122、126を適用した構成であっ
たが、付勢手段は圧縮コイルスプリング122、126
に限定されるものではなく、他のスプリング、例えば板
ばねを付勢手段として採用し、蓋部12と大径部114
及びピストン60との間に配置してもよい。また、スプ
リング以外のゴム材等の弾性部材を付勢手段として採用
し、蓋部12と大径部114及びピストン60との間に
配置し、このゴム材を付勢手段としてもよい。
【0100】<第4の実施の形態の構成>次に、本発明
の第4の実施の形態について説明する。
【0101】図9には本発明の第4の実施の形態に係る
内接ギヤポンプ140の構成が断面図によって示されて
いる。この図に示されるように、本内接ギヤポンプ14
0では、蓋部12の外周部近傍に厚さ方向に沿って貫通
した透孔142が形成されていると共に、ハウジング本
体14の周壁部上端(蓋部12と対向する側の端部)に
はねじ孔144が形成されている。透孔142にはボル
ト146が貫通配置されており、ねじ孔144に螺合す
ることで蓋部12とハウジング本体14とが一体とされ
る。なお、本実施の形態では、特に、これらの透孔14
2、ボルト146、ねじ孔144を図示して顕在化し、
先に述べた各実施の形態では、このような蓋部12とハ
ウジング本体14とを一体とする手段については特に説
明しなかったが、先に述べた各実施の形態においても、
同様の構成或いは他の接続手段により一体とされている
と解されたい。
【0102】また、ピストン112の小径部116の外
周部には、その半径方向外側へ向けて開口したリング溝
148が形成されており、このリング溝148の内部に
は保持手段としてのOリング(オーリング)150が嵌
め込まれている。基本的には、このOリング150によ
り、円孔38の内周部と小径部116の外周部との間の
隙間を封止している。
【0103】さらに、ピストン112の大径部114の
外周部には、その半径方向外側へ向けて開口したリング
溝152が形成されており、このリング溝152の内部
には保持手段としてのOリング(オーリング)154が
嵌め込まれている。基本的には、このOリング154に
より、大径部114の外周部とピストン60の透孔62
の内周部との間の隙間を封止している。
【0104】なお、先に述べた各実施の形態では説明し
なかったが、封止を目的とするOリング150、154
に関して言えば、基本的に先に述べた各実施の形態でも
備えているものと解されたい。
【0105】<内接ギヤポンプ140の組立方法>次
に、本内接ギヤポンプ140の組立方法についての説明
をとおして、本実施の形態の作用並びに効果について説
明する。
【0106】本内接ギヤポンプ140を組み立てる際に
は、先ず、図10に示されるように、ハウジング本体1
4の内部の所定の位置に、原動ギヤ26、従動ギヤ2
2、及びクレセント40をセットする。また、これに前
後して蓋部12の円孔38へピストン112の小径部1
16を嵌入させると共に、ピストン112の大径部11
4をピストン60の透孔62へ嵌入させる。但し、この
とき、大径部114と蓋部12との間の寸法を、蓋部1
2と内底部16との間の寸法からギヤ本体30(原動ギ
ヤ26)及び大径部114の各厚さの和を差し引いた寸
法よりも十分に大きくすると共に、ピストン60と蓋部
12との間の寸法を、蓋部12と内底部16との間の寸
法から従動ギヤ22及びピストン60の各厚さの和を差
し引いた寸法よりも十分に大きくする。
【0107】この状態では、小径部116が円孔38へ
嵌入させられることで、円孔38の内周部からの押圧力
でOリング150が弾性変形させられるため、円孔38
の内周部に対するOリング150の押圧反力(弾性力)
とOリング150と円孔38の内周部との間の摩擦力に
よりピストン112の小径部116は保持され、ピスト
ン112の蓋部12に対する相対移動が制限される。ま
た、同様に、大径部114が透孔62へ嵌入させられる
ことで、透孔62の内周部からの押圧力でOリング15
4が弾性変形させられるため、透孔62の内周部に対す
るOリング154の押圧反力(弾性力)とOリング15
4と透孔62の内周部との間の摩擦力によりピストン1
12の大径部114は保持され、ピストン112のピス
トン60に対する相対移動が制限される。
【0108】次いで、この状態からピストン60をハウ
ジング本体14の内側へ挿入させると共に、各透孔14
2を貫通させた各ボルト146をねじ孔144へ螺合さ
せる。ボルト146を締め込みながら、漸次ピストン6
0をハウジング本体14の内側へ挿入させると、先ず、
図11に示されるように、ピストン60の内底部16側
の端部が従動ギヤ22の蓋部12側の端部、或いは、ク
レセント40の蓋部12側の端部へ当接する。この状態
で更にボルト146を締め込み、蓋部12をハウジング
本体14へ接近させると、Oリング150の押圧反力と
摩擦力とにより蓋部12に対する相対移動が制限されて
いる(すなわち、Oリング150のを介してピストン1
12に保持されている)ピストン112が内底部16側
へ移動しようとする。
【0109】一方、Oリング154の押圧反力と摩擦力
とによりピストン112に対するピストン60の相対移
動が制限されているため、ピストン112が内底部16
側へ移動することで、ピストン60もまた内底部16側
へ移動しようとするが、上述したように、既にピストン
60は従動ギヤ22の蓋部12側の端部、或いは、クレ
セント40の蓋部12側の端部へ当接しているため、ピ
ストン60はそれ以上内底部16側へ移動できない。し
たがって、ピストン112に対する相対移動が制限され
たピストン60は、ピストン112が内底部16側へ移
動することで、従動ギヤ22の蓋部12側の端部、或い
は、クレセント40の蓋部12側の端部へ押し付けら
れ、従動ギヤ22の蓋部12側の端部、或いは、クレセ
ント40の蓋部12側の端部へ密着させられる。このと
き、Oリング154の押圧反力と摩擦力は、ピストン6
0をそのままの状態で保持しようとするため、この押圧
反力と摩擦力に逆らってピストン60がピストン112
に対して相対変位させられることで、Oリング154の
押圧反力と摩擦力はピストン60を更に従動ギヤ22の
蓋部12側の端部、或いは、クレセント40の蓋部12
側の端部へ密着させる。
【0110】ピストン60が従動ギヤ22の蓋部12側
の端部、或いは、クレセント40の蓋部12側の端部へ
密着させられた状態から更にボルト146を締め込み、
蓋部12をハウジング本体14へ接近させると、図12
に示されるように、蓋部12がハウジング本体14へ当
接するよりも先にピストン112の大径部114がギヤ
本体30(原動ギヤ26)の蓋部側の端部へ当接する。
上述したように、Oリング150の押圧反力と摩擦力と
により蓋部12に対するピストン112の相対移動は制
限されている。したがって、図9に示されるように、蓋
部12がハウジング本体14へ当接して蓋部12とハウ
ジング本体14とが一体とされるまでボルト146を締
め込み、蓋部12をハウジング本体14へ接近移動させ
ると、これに伴い、ピストン112も移動しようとす
る。しかしながら、この状態では既に大径部114がギ
ヤ本体30の蓋部12側の端部へ当接しているため、ピ
ストン112はそれ以上内底部16側へ移動できない。
したがって、蓋部12に対する相対移動がピストン11
2は、蓋部12がハウジング本体14へ接近移動するこ
とでギヤ本体30の蓋部12側の端部へ押し付けられ、
ギヤ本体30の蓋部12側の端部へ密着させられる。
【0111】このとき、Oリング150の押圧反力と摩
擦力は、ピストン112をそのままの状態で保持しよう
とするため、この押圧反力と摩擦力に逆らってピストン
112が蓋部12に対して相対変位させられることで、
Oリング150の押圧反力と摩擦力はピストン112を
更にギヤ本体30(原動ギヤ26)の蓋部12側の端部
へ密着させる。
【0112】このように、本内接ギヤポンプ140で
は、組立終了の時点でピストン112がギヤ本体30の
蓋部12側の端部へ密着させられ、ピストン60がギヤ
本体30の蓋部12側の端部へ密着させられ、従動ギヤ
22の蓋部12側の端部、或いは、クレセント40の蓋
部12側の端部へ密着させられるため、ピストン112
とギヤ本体30の蓋部12側の端部との間、及び、ピス
トン60と従動ギヤ22の蓋部12側の端部、或いは、
クレセント40の蓋部12側の端部との間に隙間が形成
されることはない。したがって、前記第3の実施の形態
と同様に、本内接ギヤポンプ140の作動開始直後の状
態における容積効率を向上させることができる。
【0113】また、前記第3の実施の形態では、圧縮コ
イルスプリング122や圧縮コイルスプリング126等
の付勢手段を用いた構成であったが、本実施の形態で
は、このような特別な部材は一切使用しない。すなわ
ち、相対変位制限手段としてのOリング150やOリン
グ154は、一般的には封止を目的とした部材で、上記
の効果を得ようとしなくても必要となる部材であるた
め、上記効果を得ようとするが故に部品点数が増えると
いうことはない。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、仕切部材で仕切られた原動ギヤと従動ギ
ヤとの間の空間のうちの吸入部側の空間と第1ピストン
の裏面側との間を遮断手段によって全て若しくは大部分
を遮断できるため、導入部を介して第1ピストンの裏面
側へ導かれた吐出圧力の吸入部側への漏れを防止或いは
抑制でき、容積効率を向上できる。しかも、吐出圧力を
原動ギヤへ作用させるのではなく、第1ピストンを介し
て間接的に作用させるため第1ピストンと原動ギヤとの
間を介しての吐出圧力の漏れも防止或いは抑制できる。
さらには、第1ピストンの原動ギヤ側への移動が仕切部
材によって制限されることはないため、ハウジングとの
間の摩擦等で原動ギヤの軸方向高さが減少しても第1ピ
ストンは確実に原動ギヤを押圧でき、長期の使用でも上
記の効果を維持できる。
【0115】また、請求項2記載の本発明では、請求項
1記載の本発明の効果を得られるのみならず、遮断手段
としての第2ピストンが吐出圧力を受けることで従動ギ
ヤをハウジングの内底部へ押し付けることができ、従動
ギヤの軸線の傾斜を防止或いは抑制できる。また、仮
に、第2ピストンの従動ギヤ側への移動が仕切部材によ
って制限されたとしても、仕切部材に移動が制限される
までは第2ピストンが従動ギヤへ接近移動するため、第
2ピストンと従動ギヤとの間の隙間を小さくでき、この
隙間を介しての吐出部側から吸入部側への吐出圧力の漏
れを抑制できる。このため、容積効率が向上する。
【0116】さらに、請求項3記載の本発明では、請求
項1又は請求項2記載の本発明の効果が得られるのみな
らず、第1ピストンが原動ギヤのみならず従動ギヤも押
圧するため、従動ギヤの軸線の傾斜を防止或いは抑制で
き、従動ギヤとハウジングの内底部との間を介しての吐
出圧力の吐出部側から吸入部側への漏れを防止或いは抑
制でき、より一層容積効率を向上できる。
【0117】また、請求項4記載の本発明では吐出部側
における吐出圧力の原動ギヤ及び従動ギヤに対する作用
を防止或いは抑制できるため、小さな第1ピストンで請
求項3記載の本発明の効果をより一層効率的に得ること
ができる。
【0118】さらに、請求項5記載の本発明では、請求
項1乃至請求項4の何れかに記載の本発明の効果を得ら
れるのみならず、第1ピストンの原動ギヤとは反対側へ
流体が導かれる以前の状態、すなわち、内接ギヤポンプ
作動開始前の状態で第1ピストンと原動ギヤとの間の隙
間を無くすことができ、内接ギヤポンプの作動開始直後
の状態における容積効率を向上させることができる。
【0119】また、請求項6記載の本発明では、請求項
2乃至請求項5の何れかに記載の本発明の効果を得られ
るのみならず、第2ピストンの従動ギヤとは反対側へ流
体が導かれる以前の状態、すなわち、内接ギヤポンプ作
動開始前の状態で第2ピストンと従動ギヤとの間の隙間
を無くすことができ、内接ギヤポンプの作動開始直後の
状態における容積効率を向上させることができる。
【0120】さらに、請求項7記載の本発明の方法によ
り製造された内接ギヤポンプでも仕切部材で仕切られた
原動ギヤと従動ギヤとの間の空間のうちの吸入部側の空
間と第1ピストンの裏面側との間を遮断手段によって全
て若しくは大部分を遮断できるため、導入部を介して第
1ピストンの裏面側へ導かれた吐出圧力の吸入部側への
漏れを防止或いは抑制でき、容積効率を向上できる。し
かも、吐出圧力を原動ギヤへ作用させるのではなく、第
1ピストンを介して間接的に作用させるため第1ピスト
ンと原動ギヤとの間を介しての吐出圧力の漏れも防止或
いは抑制できる。さらには、第1ピストンの原動ギヤ側
への移動が仕切部材によって制限されることはないた
め、ハウジングとの間の摩擦等で原動ギヤの軸方向高さ
が減少しても第1ピストンは確実に原動ギヤを押圧で
き、長期の使用でも上記の効果を維持できる。しかも、
特別な部材を用いずにポンプ作動開始前において第1ピ
ストンを原動ギヤへ密着させることができるため、作動
開始直後の容積効率を向上できる。
【0121】また、請求項8記載の本発明の方法により
製造された内接ギヤポンプは、請求項7記載の本発明の
効果を得られるのみならず、ポンプ作動開始前の状態に
おける遮断手段としての第2ピストンを従動ギヤ或いは
仕切部材へ密着させることができるため、特別な部材を
用いずに作動開始直後の容積効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内接ギヤポン
プの断面図で、図3の1−1線に沿った断面図である。
【図2】仕切部材(クレセント)が原動ギヤ及び従動ギ
ヤよりも突出している状態での第1ピストン及び第2ピ
ストンの状態を示す図1に対応した断面図である。
【図3】蓋部を外した状態での本発明の第2の実施の形
態に係る内接ギヤポンプの平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る内接ギヤポン
プの分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る内接ギヤポン
プの断面図で、図6の5−5線に沿った断面図である。
【図6】蓋部を外した状態での本発明の第2の実施の形
態に係る内接ギヤポンプの平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る内接ギヤポン
プの分解斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る内接ギヤポン
プの図1に対応した断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る内接ギヤポン
プの図1に対応した断面図である。
【図10】ポンプ組み立て前の状態を示す図9に対応し
た断面図である。
【図11】第2ピストンとしてのピストン60が従動ギ
ヤ22へ当接した状態を示す図10に対応した断面図で
ある。
【図12】第1ピストンとしてのピストン112が原動
ギヤ26へ当接した状態を示す図11に対応した断面図
である。
【符号の説明】
10 内接ギヤポンプ 16 内底部 18 ハウジング 22 従動ギヤ 24 内歯 26 原動ギヤ 28 外歯 40 クレセント(仕切部材) 46 吸入孔(吸入部) 48 吐出孔(吐出部) 56 ピストン(第1ピストン) 60 ピストン(第2ピストン、遮断手段) 64 透孔(導入部) 78 歯溝 80 歯溝 90 内接ギヤポンプ 92 蓋部(遮断手段) 96 ピストン(第1ピストン) 98 透孔(導入部) 110 内接ギヤポンプ 112 ピストン(第1ピストン) 122 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 126 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 140 内接ギヤポンプ
フロントページの続き (72)発明者 中村 喜代治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3H041 AA01 AA02 BB03 CC03 CC20 DD04 DD05 DD22 DD23 DD25 DD27 DD38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに噛み合った状態でハウジング内部
    のギヤ収容部に収容された外歯を有する原動ギヤと内歯
    を有するリング状の従動ギヤとを回転させることで、前
    記原動ギヤ及び従動ギヤの各歯溝に収容された流体を前
    記原動ギヤ及び従動ギヤの回転方向側へ搬送し、前記原
    動ギヤと前記従動ギヤの噛合部分よりも前記原動ギヤ及
    び従動ギヤの回転方向下流側で前記ハウジングに設けら
    れた吸入部を介して前記ハウジングの外部から流体を吸
    入すると共に、前記噛合部分よりも前記回転方向上流側
    に設けられた吐出部を介して前記ハウジングの外部へ流
    体を吐出する内接ギヤポンプであって、 前記原動ギヤの中心を介して前記噛合部分とは反対側で
    前記原動ギヤ及び従動ギヤの各々の歯先へ当接して前記
    従動ギヤと前記原動ギヤとの間の空間を前記吐出部側の
    空間と前記吸入部側の空間とに分割する仕切部材と、 前記原動ギヤを介して前記ギヤ収容部の内底部とは反対
    側で前記原動ギヤの軸方向に沿って前記原動ギヤと対向
    し、且つ、当該軸方向に対して直交する方向に沿って前
    記仕切部材の側方で、当該軸方向に対して前記原動ギヤ
    に対して接離移動可能に設けられた第1ピストンと、 前記第1ピストンを介して前記原動ギヤとは反対側の空
    間と前記仕切部材により仕切られた空間のうちの前記吸
    入部側の空間との連通を遮断する遮断手段と、 前記吐出部側の流体を前記吐出部を介して前記ハウジン
    グの外部へ吐出させる吐出圧力を前記第1ピストンを介
    して前記原動ギヤとは反対側へ導く導入部と、 を備えることを特徴とする内接ギヤポンプ。
  2. 【請求項2】 前記従動ギヤを介して前記ギヤ収容部の
    内底部と反対側で前記従動ギヤの軸方向に沿って前記従
    動ギヤに対して接離移動可能に設けられた第2ピストン
    を前記遮断手段とすると共に、前記第2ピストンを介し
    て前記従動ギヤとは反対側の空間を前記導入部へ連通さ
    せたことを特徴とする請求項1記載の内接ギヤポンプ。
  3. 【請求項3】 前記第1ピストンの一部を前記従動ギヤ
    の軸方向に沿って前記従動ギヤに対して対向配置したこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の内接ギヤポ
    ンプ。
  4. 【請求項4】 前記原動ギヤ及び従動ギヤの各々の中心
    線を結ぶ仮想線よりも前記吐出部側に前記第1ピストン
    を設けたことを特徴とする請求項3記載の内接ギヤポン
    プ。
  5. 【請求項5】 前記第1ピストンを前記原動ギヤの前記
    第1ピストンと対向する側の端面へ接近させる方向へ付
    勢する第1付勢手段を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載の内接ギヤポンプ。
  6. 【請求項6】 前記第2ピストンを前記従動ギヤの前記
    第2ピストンと対向する側の端面へ接近させる方向へ付
    勢する第2付勢手段を設けたことを特徴とする請求項2
    乃至請求項5の何れかに記載の内接ギヤポンプ。
  7. 【請求項7】 互いに噛み合った状態でハウジング内部
    のギヤ収容部に収容された外歯を有する原動ギヤと内歯
    を有するリング状の従動ギヤとを回転させることで、前
    記原動ギヤ及び従動ギヤの各歯溝に収容された流体を前
    記原動ギヤ及び従動ギヤの回転方向側へ搬送し、前記原
    動ギヤと前記従動ギヤの噛合部分よりも前記原動ギヤ及
    び従動ギヤの回転方向下流側で前記ハウジングに設けら
    れた吸入部を介して前記ハウジングの外部から流体を吸
    入すると共に、前記噛合部分よりも前記回転方向上流側
    に設けられた吐出部を介して前記ハウジングの外部へ流
    体を吐出する内接ギヤポンプの製造方法であって、 前記原動ギヤ及び従動ギヤが収容されたギヤ収容部に前
    記原動ギヤの中心を介して前記噛合部分とは反対側に前
    記原動ギヤ及び従動ギヤの各々の歯先へ当接して前記従
    動ギヤと前記原動ギヤとの間の空間を前記吐出部側の空
    間と前記吸入部側の空間とに分割する仕切部材を配置
    し、 前記原動ギヤの軸方向に対して直交する方向に沿って前
    記仕切部材の側方で、前記原動ギヤとは反対側に導かれ
    た流体の圧力により前記ギヤ収容部の内底部とは反対側
    から前記原動ギヤを前記ギヤ収容部の内底部へ押圧する
    第1ピストンを、所定の大きさ以上の外力により前記原
    動ギヤの軸方向に沿って移動可能に前記ギヤ収容部の開
    口端を閉止する蓋部に取り付け、 前記第1ピストンを介して前記原動ギヤとは反対側の空
    間と前記仕切部材により仕切られた空間のうちの前記吸
    入部側の空間との連通を遮断する遮断手段を前記ハウジ
    ングに取り付け、 前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に固定すると共に、 前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に固定する以前の状
    態において、前記原動ギヤの軸方向に沿った前記蓋部と
    前記第1ピストンとの間の距離を前記蓋部を前記ギヤ収
    容部の開口端に固定した後の状態よりも長く設定した、 ことを特徴とする内接ギヤポンプの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記原動ギヤの軸方向に沿って前記従動
    ギヤ及び前記仕切部材に対向して設けられると共に、内
    側で前記軸方向に沿って前記第1ピストンが摺動可能な
    貫通孔が形成された第2ピストンを前記遮断手段とする
    と共に、 前記蓋部を前記ギヤ収容部の開口端に固定する以前の状
    態において、前記原動ギヤの軸方向に沿った前記蓋部と
    前記第2ピストンとの間の距離を前記蓋部を前記ギヤ収
    容部の開口端に固定した後の状態よりも長く設定した状
    態で前記第1ピストンに前記第2ピストンを保持させ
    た、 ことを特徴とする請求項7記載の内接ギヤポンプの製造
    方法。
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