JP2002106476A - ギヤポンプ - Google Patents
ギヤポンプInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ギヤに油溜りを形成することにより、ポンプ
内で高圧側から低圧側へと漏れる油液を用いることなく
潤滑性を高め、ポンプの吐出性能を向上させる。 【解決手段】 ポンプハウジング1の側板2,3間に
は、中央板5とギヤ7,8のギヤ部7A,8Aとを配置
する。また、ギヤ7,8には、歯底面7A2,8A2と歯
元面7A3,8A3とに亘って切欠き凹部14,15を形
成し、その内部に溜まる油液によってギヤ部7A,8A
と側板2,3との間を潤滑する。この結果、ギヤ部7
A,8Aと側板2,3との間に形成される潤滑用の隙間
を小さくすることができ、切欠き凹部14,15によっ
て潤滑性を維持しつつ、低圧室10から高圧室11への
油液の漏れ量を低減でき、ポンプの吐出性能を向上させ
ることができる。
内で高圧側から低圧側へと漏れる油液を用いることなく
潤滑性を高め、ポンプの吐出性能を向上させる。 【解決手段】 ポンプハウジング1の側板2,3間に
は、中央板5とギヤ7,8のギヤ部7A,8Aとを配置
する。また、ギヤ7,8には、歯底面7A2,8A2と歯
元面7A3,8A3とに亘って切欠き凹部14,15を形
成し、その内部に溜まる油液によってギヤ部7A,8A
と側板2,3との間を潤滑する。この結果、ギヤ部7
A,8Aと側板2,3との間に形成される潤滑用の隙間
を小さくすることができ、切欠き凹部14,15によっ
て潤滑性を維持しつつ、低圧室10から高圧室11への
油液の漏れ量を低減でき、ポンプの吐出性能を向上させ
ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種の油圧
アクチュエータの油圧源等として好適に用いられるギヤ
ポンプに関する。
アクチュエータの油圧源等として好適に用いられるギヤ
ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ギヤポンプは構造が簡単で信頼
性が高いため小型、軽量のポンプとして、種々の産業分
野に用いられている。この種の従来技術によるギヤポン
プは、ポンプハウジング内に互いに対向して配置された
左,右の側板と、該各側板に支軸を介して回転可能に支
持され、該各側板の間に互いに噛合状態で配設される2
個のギヤとを備えている(例えば、特開平10−252
589号公報等)。
性が高いため小型、軽量のポンプとして、種々の産業分
野に用いられている。この種の従来技術によるギヤポン
プは、ポンプハウジング内に互いに対向して配置された
左,右の側板と、該各側板に支軸を介して回転可能に支
持され、該各側板の間に互いに噛合状態で配設される2
個のギヤとを備えている(例えば、特開平10−252
589号公報等)。
【0003】また、ギヤポンプは、2個のギヤのうち一
方のギヤが駆動ギヤとなり、この駆動ギヤは外部の駆動
源により支軸を介して回転駆動される。そして、ポンプ
の作動時には、駆動ギヤが他方の従動ギヤと噛合しつつ
回転することにより、ポンプハウジングに設けられた吸
込ポートから油液が吸引され、この油液は各ギヤの回転
によってポンプハウジングの吐出ポートから外部に吐出
されるものである。
方のギヤが駆動ギヤとなり、この駆動ギヤは外部の駆動
源により支軸を介して回転駆動される。そして、ポンプ
の作動時には、駆動ギヤが他方の従動ギヤと噛合しつつ
回転することにより、ポンプハウジングに設けられた吸
込ポートから油液が吸引され、この油液は各ギヤの回転
によってポンプハウジングの吐出ポートから外部に吐出
されるものである。
【0004】ここで、ギヤポンプの作動時には、2個の
ギヤが左,右の側板間に挟まれた状態で該各側板と摺動
するようになるため、これらの摺動面を潤滑する必要が
ある。このため、従来技術では、側板とギヤとの摺動面
に形成される微小な隙間を通じて高圧の油液が低圧側へ
と僅かに漏れるのを許すことにより、この漏洩油を用い
て両者の摺動面を潤滑する構成としている。
ギヤが左,右の側板間に挟まれた状態で該各側板と摺動
するようになるため、これらの摺動面を潤滑する必要が
ある。このため、従来技術では、側板とギヤとの摺動面
に形成される微小な隙間を通じて高圧の油液が低圧側へ
と僅かに漏れるのを許すことにより、この漏洩油を用い
て両者の摺動面を潤滑する構成としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ポンプの作動時に高圧側から低圧側へと漏
れる油液の漏れ量を可能な限り抑制することにより、ポ
ンプの損失を低減して吐出性能を向上させるようにして
いる。
来技術では、ポンプの作動時に高圧側から低圧側へと漏
れる油液の漏れ量を可能な限り抑制することにより、ポ
ンプの損失を低減して吐出性能を向上させるようにして
いる。
【0006】しかし、側板とギヤとの間に形成される隙
間を小さく形成し、この隙間を通じた油液の漏れ量を減
少させようとすると、両者の摺動面を油液によって十分
に潤滑することができなくなるため、ギヤ回転時の摩擦
抵抗が増大しポンプの機械効率や耐久性が低下するとい
う問題がある。
間を小さく形成し、この隙間を通じた油液の漏れ量を減
少させようとすると、両者の摺動面を油液によって十分
に潤滑することができなくなるため、ギヤ回転時の摩擦
抵抗が増大しポンプの機械効率や耐久性が低下するとい
う問題がある。
【0007】また、これとは逆に、側板とギヤとの間に
形成される隙間を大きく形成し、この隙間に浸入する油
液によって両者の摺動面を十分に潤滑しようとすると、
高圧側から低圧側への油液の漏れ量が大きくなるため、
ポンプの吐出性能を向上させるのが難しいという問題が
ある。
形成される隙間を大きく形成し、この隙間に浸入する油
液によって両者の摺動面を十分に潤滑しようとすると、
高圧側から低圧側への油液の漏れ量が大きくなるため、
ポンプの吐出性能を向上させるのが難しいという問題が
ある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、側板とギヤとの摺動面
を良好に潤滑でき、この潤滑状態を保持しつつ高圧側か
ら低圧側への油液の漏れを抑制できると共に、ポンプの
吐出性能を向上できるようにしたギヤポンプを提供する
ことにある。
されたもので、本発明の目的は、側板とギヤとの摺動面
を良好に潤滑でき、この潤滑状態を保持しつつ高圧側か
ら低圧側への油液の漏れを抑制できると共に、ポンプの
吐出性能を向上できるようにしたギヤポンプを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、互いに対向して配置された左,右の側
板と、該各側板に支軸を介して回転可能に支持され該各
側板の間に互いに噛合状態で配設される2個のギヤとを
備えたギヤポンプに適用される。
ために本発明は、互いに対向して配置された左,右の側
板と、該各側板に支軸を介して回転可能に支持され該各
側板の間に互いに噛合状態で配設される2個のギヤとを
備えたギヤポンプに適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、ギヤには、前記側板とギヤとの摺動面を潤滑す
るため前記ギヤの歯底から歯元にかけて延び前記側板に
面して開口した油溜りを設ける構成としたことにある。
特徴は、ギヤには、前記側板とギヤとの摺動面を潤滑す
るため前記ギヤの歯底から歯元にかけて延び前記側板に
面して開口した油溜りを設ける構成としたことにある。
【0011】このように構成することにより、ギヤポン
プの作動時には、例えば外部からポンプ内の低圧側に導
かれる油液を各ギヤの回転によって高圧側に送液でき、
このとき油液の一部をギヤの油溜りに収容することがで
きる。そして、油溜りは、ギヤの歯底から歯元にかけて
径方向等に延びているので、ギヤの回転時には、油溜り
から側板とギヤとの間に径方向の一定範囲で油液を供給
でき、この油液によって両者の摺動面を潤滑することが
できる。
プの作動時には、例えば外部からポンプ内の低圧側に導
かれる油液を各ギヤの回転によって高圧側に送液でき、
このとき油液の一部をギヤの油溜りに収容することがで
きる。そして、油溜りは、ギヤの歯底から歯元にかけて
径方向等に延びているので、ギヤの回転時には、油溜り
から側板とギヤとの間に径方向の一定範囲で油液を供給
でき、この油液によって両者の摺動面を潤滑することが
できる。
【0012】また、請求項2の発明によると、油溜りの
うち一方のギヤ側の油溜りは、2個のギヤの軸間距離と
対面する他方のギヤの歯先円半径との差を半径とする一
方のギヤの円から当該一方のギヤの歯底までの範囲内に
形成する構成としている。
うち一方のギヤ側の油溜りは、2個のギヤの軸間距離と
対面する他方のギヤの歯先円半径との差を半径とする一
方のギヤの円から当該一方のギヤの歯底までの範囲内に
形成する構成としている。
【0013】これにより、2個のギヤを互いに噛合させ
た状態では、一方のギヤの歯先が他方のギヤの油溜りに
接することがない。従って、各ギヤの油溜りを噛合部位
の近傍で互いに径方向に離して配置でき、各ギヤの油溜
りが噛合部位の近傍で互いに連通することにより高圧側
の油液が低圧側に漏れるのを防止することができる。
た状態では、一方のギヤの歯先が他方のギヤの油溜りに
接することがない。従って、各ギヤの油溜りを噛合部位
の近傍で互いに径方向に離して配置でき、各ギヤの油溜
りが噛合部位の近傍で互いに連通することにより高圧側
の油液が低圧側に漏れるのを防止することができる。
【0014】また、請求項3の発明によると、油溜りは
前記ギヤの歯底面と該歯底面を挟んだ前,後の歯元面と
を側方から切欠くことによって形成された切欠き凹部に
より構成している。
前記ギヤの歯底面と該歯底面を挟んだ前,後の歯元面と
を側方から切欠くことによって形成された切欠き凹部に
より構成している。
【0015】この場合、ギヤの歯底面と前,後の歯元面
とを側方(ギヤの軸方向)から切欠くことにより、例え
ばギアの歯底から前,後の歯元にかけて略コ字状に延び
た切欠き凹部を形成でき、この切欠き凹部によって側板
とギヤとの間に油溜りとなる隙間を形成することができ
る。
とを側方(ギヤの軸方向)から切欠くことにより、例え
ばギアの歯底から前,後の歯元にかけて略コ字状に延び
た切欠き凹部を形成でき、この切欠き凹部によって側板
とギヤとの間に油溜りとなる隙間を形成することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
ギヤポンプを、油圧アクチュエータの油圧源として用い
る場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ギヤポンプを、油圧アクチュエータの油圧源として用い
る場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0017】ここで、図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態によるギヤポンプを示している。
実施の形態によるギヤポンプを示している。
【0018】図中、1は当該ギヤポンプの外殻をなすポ
ンプハウジングで、該ポンプハウジング1は、後述の側
板2,3と中央板5とを含んで構成され、これらは取付
ねじ(図示せず)等を介して一体に連結されている。
ンプハウジングで、該ポンプハウジング1は、後述の側
板2,3と中央板5とを含んで構成され、これらは取付
ねじ(図示せず)等を介して一体に連結されている。
【0019】2,3は後述するギヤ7,8のギヤ部7
A,8Aを左,右両側から挟むように互いに対向して配
置された一対の側板で、該側板2,3は、図1、図2に
示す如く、例えば金属材料等により略四角形状をなす板
体として形成され、中央板5と協働して側板2,3間に
ギヤ室4を形成するものである。
A,8Aを左,右両側から挟むように互いに対向して配
置された一対の側板で、該側板2,3は、図1、図2に
示す如く、例えば金属材料等により略四角形状をなす板
体として形成され、中央板5と協働して側板2,3間に
ギヤ室4を形成するものである。
【0020】そして、左側の側板2にはギヤ7,8用の
支持孔2A,2Bが形成され、ギヤ室4に面した側板2
の表面はギヤ部7A,8Aと摺動する摺動面2Cとなっ
ている。また、右側の側板3には、側板2とほぼ同様
に、支持孔3A,3Bと、摺動面3Cとが設けられてい
る。
支持孔2A,2Bが形成され、ギヤ室4に面した側板2
の表面はギヤ部7A,8Aと摺動する摺動面2Cとなっ
ている。また、右側の側板3には、側板2とほぼ同様
に、支持孔3A,3Bと、摺動面3Cとが設けられてい
る。
【0021】5はギヤ7,8のギヤ部7A,8Aと一緒
に側板2,3間に挟持された中央板で、該中央板5は、
ギヤ部7A,8Aを外側から取囲む枠状の板材等によっ
て形成されている。そして、中央板5の内側部位には長
円形状の貫通孔等からなるギヤ収容孔5Aが板厚方向に
穿設され、該ギヤ収容孔5Aの周壁には、ギヤ7,8の
歯先側が摺接している。また、中央板5の左,右両側に
は、ギヤ室4を取囲む位置で側板2,3と中央板5との
間をそれぞれシールするシール部材6,6が配設されて
いる。
に側板2,3間に挟持された中央板で、該中央板5は、
ギヤ部7A,8Aを外側から取囲む枠状の板材等によっ
て形成されている。そして、中央板5の内側部位には長
円形状の貫通孔等からなるギヤ収容孔5Aが板厚方向に
穿設され、該ギヤ収容孔5Aの周壁には、ギヤ7,8の
歯先側が摺接している。また、中央板5の左,右両側に
は、ギヤ室4を取囲む位置で側板2,3と中央板5との
間をそれぞれシールするシール部材6,6が配設されて
いる。
【0022】ここで、中央板5の板厚は、ギヤ部7A,
8Aの厚さ寸法よりも僅かに大きく形成されている。そ
して、これらの中央板5とギヤ部7A,8Aとを側板
2,3間に配置した状態では、側板2,3間の間隔が中
央板5の板厚によって定められ、側板2,3とギヤ部7
A,8Aとの間には、後述の図5に示す如くギヤ7,8
の回転を許すために微小な寸法Saの隙間が形成されて
いる。
8Aの厚さ寸法よりも僅かに大きく形成されている。そ
して、これらの中央板5とギヤ部7A,8Aとを側板
2,3間に配置した状態では、側板2,3間の間隔が中
央板5の板厚によって定められ、側板2,3とギヤ部7
A,8Aとの間には、後述の図5に示す如くギヤ7,8
の回転を許すために微小な寸法Saの隙間が形成されて
いる。
【0023】この場合、2個のギヤ部7A,8Aは、互
いにほぼ等しい厚さ寸法をもって形成されているもの
の、これらの厚さ寸法は加工誤差等によって僅かに異な
ることもあるため、中央板5の板厚は、ギヤ部7A,8
Aのうち厚肉に形成されている方の厚さ寸法に対して所
定の寸法(例えば寸法Sa×2)分だけ大きく設定され
るものである。
いにほぼ等しい厚さ寸法をもって形成されているもの
の、これらの厚さ寸法は加工誤差等によって僅かに異な
ることもあるため、中央板5の板厚は、ギヤ部7A,8
Aのうち厚肉に形成されている方の厚さ寸法に対して所
定の寸法(例えば寸法Sa×2)分だけ大きく設定され
るものである。
【0024】7,8は側板2,3間のギヤ室4内に互い
に噛合状態で配設された一対のギヤで、該ギヤ7,8は
例えば金属材料等からなり、円板状のギヤ部7A,8A
と、該ギヤ部7A,8Aの中心側から軸方向一側に突出
し、側板2の支持孔2A,2Bにそれぞれ回転可能に支
持された支軸としての軸部7B,8Bと、ギヤ部7A,
8Aの中心側から軸方向他側に突出し、側板3の支持孔
3A,3Bにそれぞれ回転可能に支持された支軸として
の軸部7C,8Cとから構成されている。
に噛合状態で配設された一対のギヤで、該ギヤ7,8は
例えば金属材料等からなり、円板状のギヤ部7A,8A
と、該ギヤ部7A,8Aの中心側から軸方向一側に突出
し、側板2の支持孔2A,2Bにそれぞれ回転可能に支
持された支軸としての軸部7B,8Bと、ギヤ部7A,
8Aの中心側から軸方向他側に突出し、側板3の支持孔
3A,3Bにそれぞれ回転可能に支持された支軸として
の軸部7C,8Cとから構成されている。
【0025】ここで、ギヤ7,8のうち駆動側となるギ
ヤ7のギヤ部7Aには、図3、図4に示す如く、所定の
基準ピッチ円(基準ピッチ線)C1に応じた形状をもつ
複数の歯部7A1が形成され、該各歯部7A1の間は歯底
面7A2となっている。そして、各歯部7A1の歯面のう
ち、基準ピッチ円C1の径方向内側(歯元側)に位置す
る部位は歯元の面7A3(以下、歯元面7A3という)と
なっている。
ヤ7のギヤ部7Aには、図3、図4に示す如く、所定の
基準ピッチ円(基準ピッチ線)C1に応じた形状をもつ
複数の歯部7A1が形成され、該各歯部7A1の間は歯底
面7A2となっている。そして、各歯部7A1の歯面のう
ち、基準ピッチ円C1の径方向内側(歯元側)に位置す
る部位は歯元の面7A3(以下、歯元面7A3という)と
なっている。
【0026】また、ギヤ7の軸部7Bは、図1に示す如
く、シール体9を介してポンプハウジング1の外部に突
出し、この突出端側にはエンジンまたは電動モータ等の
駆動源(図示せず)が連結されている。
く、シール体9を介してポンプハウジング1の外部に突
出し、この突出端側にはエンジンまたは電動モータ等の
駆動源(図示せず)が連結されている。
【0027】一方、従動側となるギヤ8のギヤ部8A
も、ギヤ7とほぼ同様に、図3中の基準ピッチ円C2に
対応した複数の歯部8A1と、歯底面8A2と、歯元の面
8A3(以下、歯元面8A3という)とを有している。
も、ギヤ7とほぼ同様に、図3中の基準ピッチ円C2に
対応した複数の歯部8A1と、歯底面8A2と、歯元の面
8A3(以下、歯元面8A3という)とを有している。
【0028】また、ギヤ部7A,8Aを互いに噛合させ
て側板2,3間に配置した状態では、その噛合部位Gが
基準ピッチ円C1,C2上に配置され、ギヤ部7A,8A
の両面側は側板2,3の摺動面2C,3Cにほぼ摺接し
た状態となる。そして、ギヤ室4内には、図2に示す如
く噛合部位Gを挟んで低圧室10と高圧室11とが画成
され、これらの低圧室10、高圧室11は、中央板5に
設けられた吸込ポート12、吐出ポート13にそれぞれ
連通している。
て側板2,3間に配置した状態では、その噛合部位Gが
基準ピッチ円C1,C2上に配置され、ギヤ部7A,8A
の両面側は側板2,3の摺動面2C,3Cにほぼ摺接し
た状態となる。そして、ギヤ室4内には、図2に示す如
く噛合部位Gを挟んで低圧室10と高圧室11とが画成
され、これらの低圧室10、高圧室11は、中央板5に
設けられた吸込ポート12、吐出ポート13にそれぞれ
連通している。
【0029】そして、ギヤポンプの作動時には、ギヤ
7,8が図2中の矢示A,B方向に回転駆動されること
により、油液が吸込ポート12から低圧室10に吸込ま
れ、この油液は高圧室11から吐出ポート13を介して
外部に吐出されるものである。
7,8が図2中の矢示A,B方向に回転駆動されること
により、油液が吸込ポート12から低圧室10に吸込ま
れ、この油液は高圧室11から吐出ポート13を介して
外部に吐出されるものである。
【0030】14,14,…はギヤ7に設けられた油溜
りとしての複数の切欠き凹部で、該各切欠き凹部14
は、図3ないし図5に示す如く、ギヤ7の歯底面7A2
と該歯底面7A2の前,後両側に位置する歯元面7A3,
7A3とを面取り等の加工手段で側方(軸方向)から切
欠くことによって形成され、その周壁はギヤ部7Aの側
面に対して傾斜した傾斜面部14Aとなっている。
りとしての複数の切欠き凹部で、該各切欠き凹部14
は、図3ないし図5に示す如く、ギヤ7の歯底面7A2
と該歯底面7A2の前,後両側に位置する歯元面7A3,
7A3とを面取り等の加工手段で側方(軸方向)から切
欠くことによって形成され、その周壁はギヤ部7Aの側
面に対して傾斜した傾斜面部14Aとなっている。
【0031】また、切欠き凹部14は、ギヤ部7Aの歯
底面7A2からその両側の歯元面7A3にかけて略コ字状
に延び、ギヤ7の径方向に一定の長さ寸法を有してい
る。また、切欠き凹部14は、ギヤ7の軸線を中心と
し、図2、図3に示すギヤ7,8の軸間距離Lとギヤ8
の歯先円半径d8との差(L−d8)を半径とする噛合開
始円C7の径方向内側に配置されている。さらに、各切
欠き凹部14は、ギヤ7の各歯底面7A2に対応して周
方向にほぼ一定の間隔で配置され、ギヤ部7Aの両面側
で側板2,3に面してそれぞれ開口している。
底面7A2からその両側の歯元面7A3にかけて略コ字状
に延び、ギヤ7の径方向に一定の長さ寸法を有してい
る。また、切欠き凹部14は、ギヤ7の軸線を中心と
し、図2、図3に示すギヤ7,8の軸間距離Lとギヤ8
の歯先円半径d8との差(L−d8)を半径とする噛合開
始円C7の径方向内側に配置されている。さらに、各切
欠き凹部14は、ギヤ7の各歯底面7A2に対応して周
方向にほぼ一定の間隔で配置され、ギヤ部7Aの両面側
で側板2,3に面してそれぞれ開口している。
【0032】そして、ギヤポンプの作動時には、ギヤ7
の各歯部7A1間に入り込む油液の一部が切欠き凹部1
4内に溜まるようになり、切欠き凹部14は、この油液
をギヤ部7Aの側面と側板2,3の摺動面2C,3Cと
の間に順次供給することにより、これらの間を常に潤滑
状態に保持するものである。
の各歯部7A1間に入り込む油液の一部が切欠き凹部1
4内に溜まるようになり、切欠き凹部14は、この油液
をギヤ部7Aの側面と側板2,3の摺動面2C,3Cと
の間に順次供給することにより、これらの間を常に潤滑
状態に保持するものである。
【0033】一方、ギヤ8にも、図2、図3に示す如
く、油溜りとなる複数の切欠き凹部15,15,…が設
けられ、該各切欠き凹部15は、切欠き凹部14とほぼ
同様に、傾斜面部15Aを有している。また、切欠き凹
部15は、ギヤ8の軸線を中心とし、ギヤ7,8の軸間
距離Lとギヤ7の歯先円半径d7との差(L−d7)を半
径とする噛合開始円C8の径方向内側に配置されてい
る。そして、切欠き凹部15は、その内部に溜まる油液
を用いてギヤ部8Aと側板2,3との間を潤滑するもの
である。
く、油溜りとなる複数の切欠き凹部15,15,…が設
けられ、該各切欠き凹部15は、切欠き凹部14とほぼ
同様に、傾斜面部15Aを有している。また、切欠き凹
部15は、ギヤ8の軸線を中心とし、ギヤ7,8の軸間
距離Lとギヤ7の歯先円半径d7との差(L−d7)を半
径とする噛合開始円C8の径方向内側に配置されてい
る。そして、切欠き凹部15は、その内部に溜まる油液
を用いてギヤ部8Aと側板2,3との間を潤滑するもの
である。
【0034】本実施の形態によるギヤポンプは上述の如
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0035】まず、外部の駆動源によりギヤ7を図2中
の矢示A方向に回転駆動すると、従動側のギヤ8が矢示
B方向に回転する。そして、ギヤ7,8の回転により吸
込ポート12から低圧室10に導かれる油液は、ギヤ部
7A,8Aにより中央板5のギヤ収容孔5Aの周壁に沿
って高圧室11に順次送液され、吐出ポート13から外
部の油圧アクチュエータ等に向けて吐出される。
の矢示A方向に回転駆動すると、従動側のギヤ8が矢示
B方向に回転する。そして、ギヤ7,8の回転により吸
込ポート12から低圧室10に導かれる油液は、ギヤ部
7A,8Aにより中央板5のギヤ収容孔5Aの周壁に沿
って高圧室11に順次送液され、吐出ポート13から外
部の油圧アクチュエータ等に向けて吐出される。
【0036】このとき、ギヤ7の各歯部7A1間に入り
込む油液は、その一部が切欠き凹部14内に溜まるよう
になる。そして、この油液はギヤ7が図5中の矢示A方
向に回転することによって各切欠き凹部14からギヤ部
7Aの両面側に流出し、切欠き凹部14の長さ寸法に対
応する径方向の一定範囲でギヤ部7Aと側板2,3との
間に順次供給されると共に、これらの間で広がってギヤ
部7Aの両面と側板2,3の摺動面2C,3Cとを常に
潤滑するようになる。
込む油液は、その一部が切欠き凹部14内に溜まるよう
になる。そして、この油液はギヤ7が図5中の矢示A方
向に回転することによって各切欠き凹部14からギヤ部
7Aの両面側に流出し、切欠き凹部14の長さ寸法に対
応する径方向の一定範囲でギヤ部7Aと側板2,3との
間に順次供給されると共に、これらの間で広がってギヤ
部7Aの両面と側板2,3の摺動面2C,3Cとを常に
潤滑するようになる。
【0037】また、ギヤ部7A,8Aの厚さ寸法は、中
央板5の板厚よりも僅かに小さく形成されているため、
例えばギヤ部7Aと側板2,3との間には、図5に示す
如く軸方向の微小な隙間が形成されている。しかし、ギ
ヤ部7Aの両面側には、各切欠き凹部14から供給され
る油液によって油膜が形成されるため、ギヤ部7Aは、
これらの油膜によって左,右の側板2,3間でフローテ
ィング状態となる。
央板5の板厚よりも僅かに小さく形成されているため、
例えばギヤ部7Aと側板2,3との間には、図5に示す
如く軸方向の微小な隙間が形成されている。しかし、ギ
ヤ部7Aの両面側には、各切欠き凹部14から供給され
る油液によって油膜が形成されるため、ギヤ部7Aは、
これらの油膜によって左,右の側板2,3間でフローテ
ィング状態となる。
【0038】この結果、ギヤ部7Aは、側板2,3の摺
動面2C,3Cからほぼ均等に離間した位置に保持され
るようになるため、ギヤ部7Aの両面側には、互いにほ
ぼ等しい寸法Saの隙間を形成でき、これらの隙間を介
して高圧室11側から低圧室10側へと漏れる油液の漏
れ量を小さく抑制することができる。
動面2C,3Cからほぼ均等に離間した位置に保持され
るようになるため、ギヤ部7Aの両面側には、互いにほ
ぼ等しい寸法Saの隙間を形成でき、これらの隙間を介
して高圧室11側から低圧室10側へと漏れる油液の漏
れ量を小さく抑制することができる。
【0039】即ち、ギヤ部7Aの両面側に形成される隙
間と油液の漏れ量との関係について述べると、一般に平
行平板間の隙間を流れる流体の流量Qxは、ナビエ−ス
トークス(Navier−Stokes)の方程式と呼
ばれる関係式等によって、下記数1の式に示す如く隙間
寸法Sxの3乗にほぼ比例することが知られている。
間と油液の漏れ量との関係について述べると、一般に平
行平板間の隙間を流れる流体の流量Qxは、ナビエ−ス
トークス(Navier−Stokes)の方程式と呼
ばれる関係式等によって、下記数1の式に示す如く隙間
寸法Sxの3乗にほぼ比例することが知られている。
【0040】
【数1】Qx=k×Sx3 但し、kは同一の運転条件で一定の定数
【0041】そして、本実施の形態と比較するため、例
えばギヤ部7Aが側板2,3間で一方の側板2寄りに大
きく偏り、他方の側板3とギヤ部7Aとの間の隙間が最
大寸法となった場合を想定すると、この隙間の大きさは
ほぼ寸法(2×Sa)分となるから、この隙間を介した
油液の漏れ量Q1は、前記数1の式を用いて下記数2の
式のように表すことができる。
えばギヤ部7Aが側板2,3間で一方の側板2寄りに大
きく偏り、他方の側板3とギヤ部7Aとの間の隙間が最
大寸法となった場合を想定すると、この隙間の大きさは
ほぼ寸法(2×Sa)分となるから、この隙間を介した
油液の漏れ量Q1は、前記数1の式を用いて下記数2の
式のように表すことができる。
【0042】
【数2】Q1=k×(2×Sa)3=8×k×Sa3
【0043】これに対し、本実施の形態では、前述した
ように切欠き凹部14によってギヤ部7Aの両面側にほ
ぼ等しい隙間寸法Saを形成できるから、これらの隙間
からそれぞれ漏れる油液の漏れ量は(k×Sa3)とな
り、両側の漏れ量を合計した漏れ量Q2は下記数3の式
のようになる。
ように切欠き凹部14によってギヤ部7Aの両面側にほ
ぼ等しい隙間寸法Saを形成できるから、これらの隙間
からそれぞれ漏れる油液の漏れ量は(k×Sa3)とな
り、両側の漏れ量を合計した漏れ量Q2は下記数3の式
のようになる。
【0044】
【数3】Q2=k×Sa3+k×Sa3=2×k×Sa3
【0045】従って、前記数2と数3の式を比較するこ
とにより、本実施の形態による油液の漏れ量Q2を比較
例の漏れ量Q1に対して約1/4に低減させることがで
きる。
とにより、本実施の形態による油液の漏れ量Q2を比較
例の漏れ量Q1に対して約1/4に低減させることがで
きる。
【0046】一方、ギヤ8においても、ギヤ7の場合と
ほぼ同様に、各切欠き凹部15からギヤ部8Aの両面と
側板2,3との間に油液が供給されることにより、これ
らの間は常に潤滑状態に保持される。また、この油液供
給によってギヤ部8Aが側板2,3からほぼ均等に離間
した状態となるため、これらの間を介して高圧室11側
から低圧室10側へと漏れる油液の漏れ量を小さく抑制
することができる。
ほぼ同様に、各切欠き凹部15からギヤ部8Aの両面と
側板2,3との間に油液が供給されることにより、これ
らの間は常に潤滑状態に保持される。また、この油液供
給によってギヤ部8Aが側板2,3からほぼ均等に離間
した状態となるため、これらの間を介して高圧室11側
から低圧室10側へと漏れる油液の漏れ量を小さく抑制
することができる。
【0047】かくして、本実施の形態によれば、ギヤ
7,8には、その歯底面7A2,8A2から歯元面7A
3,8A3にかけて延び側板2,3に面して開口した切欠
き凹部14,15を設ける構成としたので、ギヤポンプ
の作動時には、ギヤ7,8の歯部7A1,8A1間に入り
込む油液の一部を切欠き凹部14,15に溜めることが
できる。そして、切欠き凹部14,15は、その内部に
溜まる油液をギヤ7,8の回転によってギヤ部7A,8
Aと側板2,3との間に供給でき、これらの摺動面2
C,3C等を良好に潤滑することができる。これによ
り、ポンプの機械効率や耐久性を向上させることができ
る。
7,8には、その歯底面7A2,8A2から歯元面7A
3,8A3にかけて延び側板2,3に面して開口した切欠
き凹部14,15を設ける構成としたので、ギヤポンプ
の作動時には、ギヤ7,8の歯部7A1,8A1間に入り
込む油液の一部を切欠き凹部14,15に溜めることが
できる。そして、切欠き凹部14,15は、その内部に
溜まる油液をギヤ7,8の回転によってギヤ部7A,8
Aと側板2,3との間に供給でき、これらの摺動面2
C,3C等を良好に潤滑することができる。これによ
り、ポンプの機械効率や耐久性を向上させることができ
る。
【0048】この場合、切欠き凹部14,15を、ギヤ
7,8の歯底面7A2,8A2とその前,後の歯元面7A
3,8A3とを側方から切欠くことによって略コ字状に形
成したので、切欠き凹部14,15をギヤ7,8の歯底
面7A2,8A2と歯元面7A3,8A3とに亘って大きな
面積で形成でき、その内部に十分な量の油液を溜めるこ
とができる。そして、切欠き凹部14,15を、その歯
底面7A2,8A2と歯元面7A3,8A3とに亘って径方
向等に延設できるから、ギヤ7,8の回転時には、切欠
き凹部14,15から側板2,3とギヤ7,8との間に
径方向の広い範囲で油液を供給でき、この油液を両者の
摺動面2C,3C等に対して効率よく広げることができ
る。
7,8の歯底面7A2,8A2とその前,後の歯元面7A
3,8A3とを側方から切欠くことによって略コ字状に形
成したので、切欠き凹部14,15をギヤ7,8の歯底
面7A2,8A2と歯元面7A3,8A3とに亘って大きな
面積で形成でき、その内部に十分な量の油液を溜めるこ
とができる。そして、切欠き凹部14,15を、その歯
底面7A2,8A2と歯元面7A3,8A3とに亘って径方
向等に延設できるから、ギヤ7,8の回転時には、切欠
き凹部14,15から側板2,3とギヤ7,8との間に
径方向の広い範囲で油液を供給でき、この油液を両者の
摺動面2C,3C等に対して効率よく広げることができ
る。
【0049】従って、本実施の形態によれば、ギヤ部7
A,8Aと側板2,3との間を潤滑するために両者間の
隙間寸法Sa等を大きく確保する必要がなくなり、例え
ば中央板5を薄肉化することによって隙間寸法Saをよ
り小さく形成することができる。これにより、高圧室1
1側から低圧室10側への油液の漏れ量を低減でき、ポ
ンプの吐出性能を向上させることができる。
A,8Aと側板2,3との間を潤滑するために両者間の
隙間寸法Sa等を大きく確保する必要がなくなり、例え
ば中央板5を薄肉化することによって隙間寸法Saをよ
り小さく形成することができる。これにより、高圧室1
1側から低圧室10側への油液の漏れ量を低減でき、ポ
ンプの吐出性能を向上させることができる。
【0050】しかも、切欠き凹部14,15をギヤ7,
8の両面側に設けることにより、ギヤ部7A,8Aの両
面側に油膜を形成でき、これらの油膜によってギヤ部7
Aの両面側に形成される隙間の寸法Saを互いにほぼ均
等化できると共に、これによって隙間を介した油液の漏
れ量をより低減させることができる。
8の両面側に設けることにより、ギヤ部7A,8Aの両
面側に油膜を形成でき、これらの油膜によってギヤ部7
Aの両面側に形成される隙間の寸法Saを互いにほぼ均
等化できると共に、これによって隙間を介した油液の漏
れ量をより低減させることができる。
【0051】また、切欠き凹部14,15をギヤ7,8
の歯底面7A2,8A2側から噛合開始円C7,C8までの
範囲内に形成したので、2個のギヤ7,8を互いに噛合
させた状態では、切欠き凹部14,15を噛合部位Gの
近傍で互いに径方向に離して配置することができる。こ
れにより、切欠き凹部14,15が噛合部位Gの近傍で
互いに連通し、これらの切欠き凹部14,15を介して
高圧室11側の油液が低圧室10側に漏れるのを防止す
ることができる。
の歯底面7A2,8A2側から噛合開始円C7,C8までの
範囲内に形成したので、2個のギヤ7,8を互いに噛合
させた状態では、切欠き凹部14,15を噛合部位Gの
近傍で互いに径方向に離して配置することができる。こ
れにより、切欠き凹部14,15が噛合部位Gの近傍で
互いに連通し、これらの切欠き凹部14,15を介して
高圧室11側の油液が低圧室10側に漏れるのを防止す
ることができる。
【0052】次に、図6および図7は本発明による第2
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、切削また
は研削等の加工手段によって切欠き凹部を形成したこと
にある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、切削また
は研削等の加工手段によって切欠き凹部を形成したこと
にある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0053】21,21,…は第1の実施の形態による
切欠き凹部14に代えてギヤ7に設けられた油溜りとし
ての切欠き凹部で、該各切欠き凹部21は、ギヤ7の歯
底面7A2とその前,後両側に位置する歯元面7A3,7
A3とを切削または研削等の加工手段で側方から切欠く
ことによって形成され、その周壁は図7に示す如くギヤ
部7Aの側面に対してほぼ垂直に延びた垂直面部21A
となっている。
切欠き凹部14に代えてギヤ7に設けられた油溜りとし
ての切欠き凹部で、該各切欠き凹部21は、ギヤ7の歯
底面7A2とその前,後両側に位置する歯元面7A3,7
A3とを切削または研削等の加工手段で側方から切欠く
ことによって形成され、その周壁は図7に示す如くギヤ
部7Aの側面に対してほぼ垂直に延びた垂直面部21A
となっている。
【0054】また、切欠き凹部21は、第1の実施の形
態とほぼ同様に、ギヤ部7Aの歯底面7A2と各歯元面
7A3とに亘って略コ字状に延び、ギヤ部7Aの両面側
にそれぞれ形成されている。また、切欠き凹部21は、
ギヤ7の軸線を中心とし、ギヤ7,8の軸間距離Lとギ
ヤ8の歯先円半径d8との差(L−d8)を半径とする噛
合開始円C7の径方向内側に配置されている。そして、
切欠き凹部21は、その内部に溜まる油液をギヤ部7A
の両面と側板2,3の摺動面2C,3Cとの間に徐々に
供給することにより、これらの間を常に潤滑状態に保持
するものである。
態とほぼ同様に、ギヤ部7Aの歯底面7A2と各歯元面
7A3とに亘って略コ字状に延び、ギヤ部7Aの両面側
にそれぞれ形成されている。また、切欠き凹部21は、
ギヤ7の軸線を中心とし、ギヤ7,8の軸間距離Lとギ
ヤ8の歯先円半径d8との差(L−d8)を半径とする噛
合開始円C7の径方向内側に配置されている。そして、
切欠き凹部21は、その内部に溜まる油液をギヤ部7A
の両面と側板2,3の摺動面2C,3Cとの間に徐々に
供給することにより、これらの間を常に潤滑状態に保持
するものである。
【0055】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0056】次に、図8ないし図11は本発明による第
3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ポンプ
ハウジング、側板、ギヤ、歯先シール等からなるシール
ブロック式のギヤポンプに適用したことにある。
3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ポンプ
ハウジング、側板、ギヤ、歯先シール等からなるシール
ブロック式のギヤポンプに適用したことにある。
【0057】31は当該ギヤポンプの外殻をなすポンプ
ハウジングで、該ポンプハウジング31は、有底筒状の
ケース31Aと、該ケース31Aの開口側を閉塞する蓋
体31Bとによって構成されている。
ハウジングで、該ポンプハウジング31は、有底筒状の
ケース31Aと、該ケース31Aの開口側を閉塞する蓋
体31Bとによって構成されている。
【0058】32はポンプハウジング31内に配設され
たポンプ組立体で、該ポンプ組立体32は、図11に示
す如く、後述の側板33,34、ギヤ36,37、歯先
シール40等を含んで構成されている。
たポンプ組立体で、該ポンプ組立体32は、図11に示
す如く、後述の側板33,34、ギヤ36,37、歯先
シール40等を含んで構成されている。
【0059】33,34は後述するギヤ36,37のギ
ヤ部36A,37Aを左,右両側から挟むように互いに
対向して配置された一対の側板で、該側板33,34
は、例えば金属材料により略長円形状をなす板体として
形成され、両者間にギヤ室35を形成するものである。
ヤ部36A,37Aを左,右両側から挟むように互いに
対向して配置された一対の側板で、該側板33,34
は、例えば金属材料により略長円形状をなす板体として
形成され、両者間にギヤ室35を形成するものである。
【0060】そして、左側の側板33には、ギヤ36,
37用の支持孔33A,33Bと、側板33の外側面に
位置して円弧溝33Cとが形成され、ギヤ室35に面し
た側板33の表面はギヤ部36A,37Aが摺動する摺
動面33Dとなっている。また、右側の側板34には、
側板33とほぼ同様に、支持孔34A,34B、円弧溝
34Cおよび摺動面34Dが設けられている。
37用の支持孔33A,33Bと、側板33の外側面に
位置して円弧溝33Cとが形成され、ギヤ室35に面し
た側板33の表面はギヤ部36A,37Aが摺動する摺
動面33Dとなっている。また、右側の側板34には、
側板33とほぼ同様に、支持孔34A,34B、円弧溝
34Cおよび摺動面34Dが設けられている。
【0061】36,37は側板33,34間のギヤ室3
5内に互いに噛合状態で配設された一対のギヤで、該ギ
ヤ36,37は例えば金属材料等からなり、円板状のギ
ヤ部36A,37Aと、該ギヤ部36A,37Aの中心
側から軸方向一側に突出し、側板33の支持孔33A,
33Bにそれぞれ回転可能に支持された支軸としての軸
部36B,37Bと、ギヤ部36A,37Aの中心側か
ら軸方向他側に突出し、側板34の支持孔34A,34
Bにそれぞれ回転可能に支持された支軸としての軸部3
6C,37Cとから構成されている。
5内に互いに噛合状態で配設された一対のギヤで、該ギ
ヤ36,37は例えば金属材料等からなり、円板状のギ
ヤ部36A,37Aと、該ギヤ部36A,37Aの中心
側から軸方向一側に突出し、側板33の支持孔33A,
33Bにそれぞれ回転可能に支持された支軸としての軸
部36B,37Bと、ギヤ部36A,37Aの中心側か
ら軸方向他側に突出し、側板34の支持孔34A,34
Bにそれぞれ回転可能に支持された支軸としての軸部3
6C,37Cとから構成されている。
【0062】そして、ギヤ36,37のうち駆動側とな
るギヤ36のギヤ部36Aには、図9、図10に示す如
く、複数の歯部36A1、歯底面36A2および歯元の面
36A3(以下、歯元面36A3という)が設けられると
共に、後述の切欠き凹部38,38,…が形成されてい
る。また、ギヤ36の軸部36Bは外部の駆動源に連結
されている。一方、従動側となるギヤ37のギヤ部37
Aにも、複数の歯部37A1、歯底面37A2および歯元
の面37A3(以下、歯元面37A3という)が設けられ
ると共に、後述の切欠き凹部39,39,…が形成され
ている。
るギヤ36のギヤ部36Aには、図9、図10に示す如
く、複数の歯部36A1、歯底面36A2および歯元の面
36A3(以下、歯元面36A3という)が設けられると
共に、後述の切欠き凹部38,38,…が形成されてい
る。また、ギヤ36の軸部36Bは外部の駆動源に連結
されている。一方、従動側となるギヤ37のギヤ部37
Aにも、複数の歯部37A1、歯底面37A2および歯元
の面37A3(以下、歯元面37A3という)が設けられ
ると共に、後述の切欠き凹部39,39,…が形成され
ている。
【0063】38,38,…はギヤ36のギヤ部36A
に設けられた油溜りとしての複数の切欠き凹部で、該各
切欠き凹部38は、第1の実施の形態とほぼ同様に、ギ
ヤ36の歯底面36A2と該歯底面36A2の前,後両側
に位置する歯元面36A3とを面取り等の加工手段で側
方から切欠くことによって形成されている。
に設けられた油溜りとしての複数の切欠き凹部で、該各
切欠き凹部38は、第1の実施の形態とほぼ同様に、ギ
ヤ36の歯底面36A2と該歯底面36A2の前,後両側
に位置する歯元面36A3とを面取り等の加工手段で側
方から切欠くことによって形成されている。
【0064】また、切欠き凹部38は、ギヤ部36Aの
歯底面36A2からその両側の歯元面36A3にかけて略
コ字状に延び、ギヤ36の噛合開始円C36の径方向内側
に配置されている。また、各切欠き凹部38は、ギヤ3
6の各歯底面36A2に対応して周方向にほぼ一定の間
隔で配設され、ギヤ部36Aの両面側で側板33,34
に面してそれぞれ開口している。
歯底面36A2からその両側の歯元面36A3にかけて略
コ字状に延び、ギヤ36の噛合開始円C36の径方向内側
に配置されている。また、各切欠き凹部38は、ギヤ3
6の各歯底面36A2に対応して周方向にほぼ一定の間
隔で配設され、ギヤ部36Aの両面側で側板33,34
に面してそれぞれ開口している。
【0065】そして、切欠き凹部38は、その内部に溜
まる油液をギヤ部36Aの側面と側板33,34の摺動
面33D,34Dとの間に順次供給することにより、こ
れらの間を常に潤滑状態に保持するものである。
まる油液をギヤ部36Aの側面と側板33,34の摺動
面33D,34Dとの間に順次供給することにより、こ
れらの間を常に潤滑状態に保持するものである。
【0066】一方、ギヤ37にも、油溜りとなる複数の
切欠き凹部39,39,…が設けられ、該各切欠き凹部
39は、図10に示す如く、切欠き凹部38とほぼ同様
に、ギヤ37の歯底面37A2から歯元面37A3にかけ
て略コ字状に形成され、ギヤ37の噛合開始円C37の径
方向内側に配置されている。そして、切欠き凹部39
は、その内部に溜まる油液を用いてギヤ部37Aと側板
33,34との間を潤滑する構成となっている。
切欠き凹部39,39,…が設けられ、該各切欠き凹部
39は、図10に示す如く、切欠き凹部38とほぼ同様
に、ギヤ37の歯底面37A2から歯元面37A3にかけ
て略コ字状に形成され、ギヤ37の噛合開始円C37の径
方向内側に配置されている。そして、切欠き凹部39
は、その内部に溜まる油液を用いてギヤ部37Aと側板
33,34との間を潤滑する構成となっている。
【0067】40は例えば金属材料等により細長いブロ
ック体として形成された歯先シールで、該歯先シール4
0は、図9、図11に示す如く、環状のコイルばね4
1,41によって側板33,34に取付けられている。
また、歯先シール40には、側板33,34の外側面に
衝合される凹湾曲面部40A,40Bと、該凹湾曲面部
40A,40B間に位置して側板33,34の円弧溝3
3C,34Cに衝合される円弧溝40Cとが軸方向に延
びて形成されている。
ック体として形成された歯先シールで、該歯先シール4
0は、図9、図11に示す如く、環状のコイルばね4
1,41によって側板33,34に取付けられている。
また、歯先シール40には、側板33,34の外側面に
衝合される凹湾曲面部40A,40Bと、該凹湾曲面部
40A,40B間に位置して側板33,34の円弧溝3
3C,34Cに衝合される円弧溝40Cとが軸方向に延
びて形成されている。
【0068】そして、歯先シール40は、凹湾曲面部4
0A,40Bの軸方向中間部がギヤ36,37の歯先側
をシールし、円弧溝40Cの軸方向中間部が側板33,
34とギヤ36,37の噛合部位との間に低圧室42を
画成すると共に、該低圧室42をポンプハウジング31
内でポンプ組立体32の外側に形成された高圧室43に
対して遮断している。
0A,40Bの軸方向中間部がギヤ36,37の歯先側
をシールし、円弧溝40Cの軸方向中間部が側板33,
34とギヤ36,37の噛合部位との間に低圧室42を
画成すると共に、該低圧室42をポンプハウジング31
内でポンプ組立体32の外側に形成された高圧室43に
対して遮断している。
【0069】44はポンプハウジング31のケース31
Aに穿設された吸込ポートで、該吸込ポート44は、図
8、図9に示す如く、側板34と歯先シール40の円弧
溝34C,40C間に形成された円筒状の通路を介して
低圧室42と常時連通されている。また、45は吸込ポ
ート44と異なる位置でケース31Aに穿設された吐出
ポートで、該吐出ポート45は、高圧室43から外部に
油液を吐出させるものである。
Aに穿設された吸込ポートで、該吸込ポート44は、図
8、図9に示す如く、側板34と歯先シール40の円弧
溝34C,40C間に形成された円筒状の通路を介して
低圧室42と常時連通されている。また、45は吸込ポ
ート44と異なる位置でケース31Aに穿設された吐出
ポートで、該吐出ポート45は、高圧室43から外部に
油液を吐出させるものである。
【0070】46,46は側板33,34の両端側で低
圧室42と高圧室43との間をシールするシール部材
で、該各シール部材46は例えばゴム等の弾性材料から
なり、ポンプハウジング31と側板33,34との間に
圧縮変形した状態で配設されている。これにより、各シ
ール部材46は側板33,34をギヤ部36A,37A
に押付け、これらの間の隙間寸法は各シール部材46の
押付力および側板33、34に加わる軸方向の液圧力に
よって変化するものである。
圧室42と高圧室43との間をシールするシール部材
で、該各シール部材46は例えばゴム等の弾性材料から
なり、ポンプハウジング31と側板33,34との間に
圧縮変形した状態で配設されている。これにより、各シ
ール部材46は側板33,34をギヤ部36A,37A
に押付け、これらの間の隙間寸法は各シール部材46の
押付力および側板33、34に加わる軸方向の液圧力に
よって変化するものである。
【0071】本実施の形態によるギヤポンプは上述の如
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
き構成を有するもので、次にその作動について説明す
る。
【0072】まず、外部の駆動源によりギヤ36を図9
中の矢示A方向に回転駆動すると、ギヤ37は矢示B方
向に回転駆動される。そして、ギヤ36,37の回転に
より吸込ポート44側から低圧室42に導かれる油液
は、ギヤ部36A,36Aにより歯先シール40の凹湾
曲面部40A,40Bに沿って高圧室43側へと順次送
液される。これにより、高圧室43は高圧の油液で満た
されるようになり、この油液は吐出ポート45から外部
に吐出される。
中の矢示A方向に回転駆動すると、ギヤ37は矢示B方
向に回転駆動される。そして、ギヤ36,37の回転に
より吸込ポート44側から低圧室42に導かれる油液
は、ギヤ部36A,36Aにより歯先シール40の凹湾
曲面部40A,40Bに沿って高圧室43側へと順次送
液される。これにより、高圧室43は高圧の油液で満た
されるようになり、この油液は吐出ポート45から外部
に吐出される。
【0073】このとき、ギヤ36,37の切欠き凹部3
8,39は、ギヤ部36A,37Aの両面と側板33,
34との間に油液を供給することにより、これらの間を
常に潤滑状態に保持することができる。また、この油液
供給によってギヤ部36A,37Aが側板33,34か
らほぼ均等に離間した状態となるため、これらの間を介
して高圧室43側から低圧室42側へと漏れる油液の漏
れ量を低減させることができる。
8,39は、ギヤ部36A,37Aの両面と側板33,
34との間に油液を供給することにより、これらの間を
常に潤滑状態に保持することができる。また、この油液
供給によってギヤ部36A,37Aが側板33,34か
らほぼ均等に離間した状態となるため、これらの間を介
して高圧室43側から低圧室42側へと漏れる油液の漏
れ量を低減させることができる。
【0074】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。即ち、切欠き凹部38,39によ
ってギヤポンプの潤滑性を高め、その機械効率や耐久性
を向上できると共に、この状態で例えばシール部材46
の押付力および側板33、34に加わる液圧力を増大さ
せることによって側板33,34とギヤ部36A,37
Aとの間の隙間寸法を小さくでき、油液の漏れ量を抑え
てポンプの吐出性能を高めることができる。
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。即ち、切欠き凹部38,39によ
ってギヤポンプの潤滑性を高め、その機械効率や耐久性
を向上できると共に、この状態で例えばシール部材46
の押付力および側板33、34に加わる液圧力を増大さ
せることによって側板33,34とギヤ部36A,37
Aとの間の隙間寸法を小さくでき、油液の漏れ量を抑え
てポンプの吐出性能を高めることができる。
【0075】なお、前記第3の実施の形態では、ギヤ3
6,37に面取り等の加工手段を施すことによって第1
の実施の形態とほぼ同様の切欠き凹部38,39を形成
したが、本発明はこれに限らず、例えば切削または研削
等の加工手段を用いることにより、ギヤ36,37に対
して第2の実施の形態とほぼ同様の垂直面部を有する切
欠き凹部を形成する構成としてもよい。
6,37に面取り等の加工手段を施すことによって第1
の実施の形態とほぼ同様の切欠き凹部38,39を形成
したが、本発明はこれに限らず、例えば切削または研削
等の加工手段を用いることにより、ギヤ36,37に対
して第2の実施の形態とほぼ同様の垂直面部を有する切
欠き凹部を形成する構成としてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、ギヤには、その歯底から歯元にかけて延び側板に
面して開口した油溜りを設ける構成としたので、ギヤポ
ンプの作動時には、油溜り内の油液をギヤの回転によっ
てギヤと側板との摺動面に供給でき、これらの摺動面等
を良好に潤滑できると共に、これによってポンプの機械
効率や耐久性を向上させることができる。従って、ギヤ
と側板との間を潤滑するために両者間の隙間を大きく確
保する必要がなくなり、その寸法をより小さく形成でき
ると共に、これによってポンプの高圧側から低圧側への
油液の漏れ量を低減でき、その吐出性能を向上させるこ
とができる。
れば、ギヤには、その歯底から歯元にかけて延び側板に
面して開口した油溜りを設ける構成としたので、ギヤポ
ンプの作動時には、油溜り内の油液をギヤの回転によっ
てギヤと側板との摺動面に供給でき、これらの摺動面等
を良好に潤滑できると共に、これによってポンプの機械
効率や耐久性を向上させることができる。従って、ギヤ
と側板との間を潤滑するために両者間の隙間を大きく確
保する必要がなくなり、その寸法をより小さく形成でき
ると共に、これによってポンプの高圧側から低圧側への
油液の漏れ量を低減でき、その吐出性能を向上させるこ
とができる。
【0077】また、請求項2の発明によれば、油溜りの
うち一方のギヤ側の油溜りは、2個のギヤの軸間距離と
対面する他方のギヤの歯先円半径との差を半径とする一
方のギヤの円から当該一方のギヤの歯底までの範囲内に
形成する構成としたので、2個のギヤを互いに噛合させ
た状態では、一方のギヤの歯先が他方のギヤの油溜りに
接することがなくなり、各ギヤの油溜りを噛合部位の近
傍で互いに径方向に離して配置することができる。これ
により、各ギヤの油溜りが噛合部位の近傍で互いに連通
し、これらの油溜りを介して高圧側の油液が低圧側に漏
れるのを防止することができる。
うち一方のギヤ側の油溜りは、2個のギヤの軸間距離と
対面する他方のギヤの歯先円半径との差を半径とする一
方のギヤの円から当該一方のギヤの歯底までの範囲内に
形成する構成としたので、2個のギヤを互いに噛合させ
た状態では、一方のギヤの歯先が他方のギヤの油溜りに
接することがなくなり、各ギヤの油溜りを噛合部位の近
傍で互いに径方向に離して配置することができる。これ
により、各ギヤの油溜りが噛合部位の近傍で互いに連通
し、これらの油溜りを介して高圧側の油液が低圧側に漏
れるのを防止することができる。
【0078】また、請求項3の発明によれば、油溜り
を、ギヤの歯底面とその前,後の歯元面とを側方から切
欠くことによって形成した切欠き凹部により構成したの
で、切欠き凹部をギヤの歯底からその前,後の歯元にか
けて大きな面積で形成でき、切欠き凹部内に十分な量の
油液を溜めることができる。そして、切欠き凹部をギヤ
の歯底と歯元とに亘って径方向等に延設できるから、ギ
ヤの回転時には、切欠き凹部から側板とギヤとの間に径
方向の広い範囲で油液を供給でき、この油液を両者の摺
動面に対して効率よく広げることができる。
を、ギヤの歯底面とその前,後の歯元面とを側方から切
欠くことによって形成した切欠き凹部により構成したの
で、切欠き凹部をギヤの歯底からその前,後の歯元にか
けて大きな面積で形成でき、切欠き凹部内に十分な量の
油液を溜めることができる。そして、切欠き凹部をギヤ
の歯底と歯元とに亘って径方向等に延設できるから、ギ
ヤの回転時には、切欠き凹部から側板とギヤとの間に径
方向の広い範囲で油液を供給でき、この油液を両者の摺
動面に対して効率よく広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるギヤポンプを
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみたギヤポンプの
横断面図である。
横断面図である。
【図3】図2中のa部を示す各ギヤの噛合部位の拡大図
である。
である。
【図4】駆動側のギヤを単体で示す拡大正面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向からみたギヤの歯部間
の拡大断面図である。
の拡大断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるギヤポンプの
ギヤを単体で示す拡大正面図である。
ギヤを単体で示す拡大正面図である。
【図7】図6中の矢示VII−VII方向からみたギヤの歯部
間の拡大断面図である。
間の拡大断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態によるギヤポンプを
示す縦断面図である。
示す縦断面図である。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみたギヤポンプの
横断面図である。
横断面図である。
【図10】図9中の各ギヤの噛合部位を示す拡大図であ
る。
る。
【図11】ポンプ組立体を組立てる前の状態で示す分解
斜視図である。
斜視図である。
1,31 ポンプハウジング 2,3,33,34 側板 2A,2B,3A,3B,33A,33B,34A,3
4B 支持孔 2C,3C,33D,34D 摺動面 4,35 ギヤ室 5 中央板 6,46 シール部材 7,8,36,37 ギヤ 7A,8A,36A,37A ギヤ部 7A1,8A1,36A1,37A1 歯部 7A2,8A2,36A2,37A2 歯底面 7A3,8A3,36A3,37A3 歯元面 7B,7C,8B,8C,36B,36C,37B,3
7C 軸部(支軸) 10,42 低圧室 11,43 高圧室 12,44 吸込ポート 13,45 吐出ポート 14,15,21,38,39, 切欠き凹部(油溜
り) 14A,15A 傾斜面部 21A 垂直面部 32 ポンプ組立体 33C,34C,40C 円弧溝 40 歯先シール 40A,40B 凹湾曲面部 41 コイルばね C1,C2,C3,C4 基準ピッチ円 C7,C8,C36,C37 噛合開始円
4B 支持孔 2C,3C,33D,34D 摺動面 4,35 ギヤ室 5 中央板 6,46 シール部材 7,8,36,37 ギヤ 7A,8A,36A,37A ギヤ部 7A1,8A1,36A1,37A1 歯部 7A2,8A2,36A2,37A2 歯底面 7A3,8A3,36A3,37A3 歯元面 7B,7C,8B,8C,36B,36C,37B,3
7C 軸部(支軸) 10,42 低圧室 11,43 高圧室 12,44 吸込ポート 13,45 吐出ポート 14,15,21,38,39, 切欠き凹部(油溜
り) 14A,15A 傾斜面部 21A 垂直面部 32 ポンプ組立体 33C,34C,40C 円弧溝 40 歯先シール 40A,40B 凹湾曲面部 41 コイルばね C1,C2,C3,C4 基準ピッチ円 C7,C8,C36,C37 噛合開始円
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに対向して配置された左,右の側板
と、該各側板に支軸を介して回転可能に支持され該各側
板の間に互いに噛合状態で配設される2個のギヤとを備
えたギヤポンプにおいて、 前記ギヤには、前記側板とギヤとの摺動面を潤滑するた
め前記ギヤの歯底から歯元にかけて延び前記側板に面し
て開口した油溜りを設ける構成としたことを特徴とする
ギヤポンプ。 - 【請求項2】 前記油溜りのうち一方のギヤ側の油溜り
は、前記2個のギヤの軸間距離と対面する他方のギヤの
歯先円半径との差を半径とする一方のギヤの円から当該
一方のギヤの歯底までの範囲内に形成してなる請求項1
に記載のギヤポンプ。 - 【請求項3】 前記油溜りは前記ギヤの歯底面と該歯底
面を挟んだ前,後の歯元面とを側方から切欠くことによ
って形成された切欠き凹部により構成してなる請求項1
または2に記載のギヤポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000300599A JP2002106476A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ギヤポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000300599A JP2002106476A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ギヤポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002106476A true JP2002106476A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18782261
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000300599A Pending JP2002106476A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | ギヤポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002106476A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014178483A1 (ko) * | 2013-05-03 | 2014-11-06 | Jang Soon Gil | 가변 용량형 기어 펌프 |
| JP2016070211A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ダイキン工業株式会社 | 歯車ポンプ又は歯車モータ |
| WO2017026639A1 (ko) * | 2015-08-12 | 2017-02-16 | 장순길 | 가변 용량 기어 펌프 |
| US11047382B2 (en) | 2015-08-12 | 2021-06-29 | Soon Gil Jang | Variable displacement gear pump |
-
2000
- 2000-09-29 JP JP2000300599A patent/JP2002106476A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014178483A1 (ko) * | 2013-05-03 | 2014-11-06 | Jang Soon Gil | 가변 용량형 기어 펌프 |
| JP2016070211A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | ダイキン工業株式会社 | 歯車ポンプ又は歯車モータ |
| WO2017026639A1 (ko) * | 2015-08-12 | 2017-02-16 | 장순길 | 가변 용량 기어 펌프 |
| US11047382B2 (en) | 2015-08-12 | 2021-06-29 | Soon Gil Jang | Variable displacement gear pump |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041126 |