JP2000205444A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000205444A
JP2000205444A JP11011278A JP1127899A JP2000205444A JP 2000205444 A JP2000205444 A JP 2000205444A JP 11011278 A JP11011278 A JP 11011278A JP 1127899 A JP1127899 A JP 1127899A JP 2000205444 A JP2000205444 A JP 2000205444A
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JP
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plunger
valve
valve seat
coil
solenoid valve
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English (en)
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Yoshiyuki Iwaki
良之 岩城
Kenji Sawada
健治 澤田
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DB Seiko Co Ltd
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DB Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁弁のプランジャの往復動に伴う衝撃音を
抑制する。 【解決手段】 吸引子(2) のプランジャ(3) と対向する
部位には筒状の凹部(21)又は柱状の凸部を、プランジャ
の吸引子と対向する部位には柱状の凸部(31)又は筒状の
凹部を形成し、凹部内にエアギャップを介して凸部を遊
嵌する一方、励磁コイル(10)にはキャパシタ(23)とレジ
スタ(24)の直列回路を並列に接続し、励磁コイルは整流
回路(26)を介して交流電源(31)に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁弁に関し、例
えばプランジャ先端に球形弁体を備えた電磁弁において
静音性を向上するようにした電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷媒回路の回路切換等には電磁
弁がよく用いられているが、かかる電磁弁には開弁スト
ロークが比較的大きな構造のものが採用される。即ち、
この種の電磁弁ではスリーブにプランジャが往復動自在
に収容されるとともに、励磁コイルが外装されており、
該励磁コイルへの通電によって吸引子を励磁し、プラン
ジャを吸着させてプランジャ先端の球形弁体を弁座から
離脱させる一方、励磁コイルへの通電の遮断によって吸
引子を消磁し、プランジャをコイルばねの付勢力によっ
て復動させてプランジャ先端の球形弁体を弁座に着座さ
せことにより、弁作用を行わせるようになっている。
【0003】また、吸引子はスリーブの後端部に嵌合さ
れ、TIG溶接等の手段で固着封止されており、吸引子
の上端部には励磁コイルを覆うハウジングがねじによっ
て固定されている。スリーブの先端側には弁座を有する
弁座基部が嵌合され、ろう付け等の手段で固定封止さ
れ、該弁座基部には冷媒の流入口と流出口を構成するパ
イプが取付けられている。吸引子の先端面及びプランジ
ャの後端面には各々凹部が対向して形成され、両凹部の
間にコイルばねが縮設されてプランジャを付勢するよう
になっている。
【0004】以上のように構成された従来の電磁弁にお
いて、スリーブ外側に固定した励磁コイルに通電する
と、プランジャがコイルばねのばね力に抗して吸引さ
れ、球形弁体が弁座から離脱して流通路が開放される一
方、電磁コイルへの通電を遮断すると、プランジャがコ
イルばねのばね力によって付勢され、球形弁体が弁座に
着座して流通路を閉鎖するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電磁弁
では励磁コイルへの通電時にはプランジャと吸引子とが
衝合し、遮断時にはプランジャ先端の球形弁体と弁座が
衝合するが、プランジャ、吸引子及び球形弁体は一般的
に金属材料で構成されているので、衝合の際には不快な
衝撃騒音を発生するという問題があった。
【0006】本発明の目的は上記の問題点を解消し、プ
ランジャと吸引子間及び弁体と弁座間に発生する衝撃騒
音を抑制するようにした電磁弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る電
磁弁は、スリーブ後端側に吸引子を、スリーブ先端側に
弁座を設け、吸引子と弁座との間のスリーブ内にプラン
ジャを往復動自在に収容し、励磁コイルへの通電時に吸
引子の磁着力によってプランジャを吸引してプランジャ
先端の弁体を弁座から離間させる一方、励磁コイルへの
非通電時にコイルばねの付勢力によってプランジャを弁
座に向けて復動させ、弁体を弁座に着座させるようにし
た電磁弁において、上記吸引子のプランジャと対向する
部位には筒状の凹部が形成され、上記プランジャの吸引
子と対向する部位には上記凹部内に両者の間にエアギャ
ップを介して遊嵌される柱状の凸部が形成される一方、
上記励磁コイルにはキャパシタとレジスタの直列回路が
並列に接続されるとともに、該励磁コイルが整流回路を
介して交流電源に接続されることを特徴とする。
【0008】また、本発明に係る電磁弁は、スリーブ後
端側に吸引子を、スリーブ先端側に弁座を設け、吸引子
と弁座との間のスリーブ内にプランジャを往復動自在に
収容し、励磁コイルへの通電時に吸引子の磁着力によっ
てプランジャを吸引してプランジャ先端の弁体を弁座か
ら離間させる一方、励磁コイルへの非通電時にコイルば
ねの付勢力によってプランジャを弁座に向けて復動さ
せ、弁体を弁座に着座させるようにした電磁弁におい
て、上記吸引子のプランジャと対向する部位には柱状の
凸部が形成され、上記プランジャの吸引子と対向する部
位には上記凸部の外側に両者の間にエアギャップを介し
て遊嵌される筒状の凹部が形成される一方、上記励磁コ
イルにはキャパシタとレジスタの直列回路が並列に接続
されるとともに、該励磁コイルが整流回路を介して交流
電源に接続されることを特徴とする。
【0009】本発明の特徴の1つは吸引子に筒状の凹部
又は柱状の凸部を、プランジャに柱状の凸部又は筒状の
凹部を形成し、これを吸引子の筒状の凹部又は柱状の凸
部にエアギャップを介して遊嵌させる一方、励磁コイル
にキャパシタとレジスタの直列回路を並列に接続し、励
磁コイルを整流回路を介して交流電源に接続するように
した点にある。かかる構成では、励磁コイルに通電した
時にキャパシタに流入する電流を電源の大きさに応じた
大きさに制限でき、又励磁コイルの電流を遮断した時の
放電電流の時定数を適宜選択して電流の立ち下がり部分
の電流変化を選択でき、通電開始時には所望の変化率で
立ち上がって所定電流値に収束しかつ通電停止時に所望
の変化率で立ち下がって電流値零に収束するような波形
の電流を励磁コイルに通電させることができる。
【0010】その結果、プランジャ往動及び復動の終期
において励磁コイルに流れる急激な電流変化が漸減さ
れ、プランジャの往動及び復動が緩やかになる結果、弁
体と弁座の衝合及びプランジャと吸引子の衝合を抑制で
き、衝撃騒音の発生を低減して静音性をアップできる。
【0011】また、電源の正極側をカソード、負極側を
アノードとするダオード又はツェナーダイオードを整流
回路に並列に接続すると、励磁コイルへの通電を遮断し
た際に発生する逆起電力をダイオードに還流させ、キャ
パシタを破壊するおそれのある大きな電圧が生じないよ
うすることができる。
【0012】さらに、キャパシタ、レジスタ、ダイオー
ド及び整流回路は全体としての部品点数が少なく、比較
的小さなスペースに組み込むことができるので、その全
部又は一部を弁組立て体と一体的に構成すると、従来の
制御装置に変更を加えずに、静音性の高い電磁弁を提供
できる。
【0013】また、キャパシタ、レジスタ、ダイオード
及び整流回路の全部又は一部を弁を駆動する制御装置に
含ませると、弁組立て体に大幅な変更を加えずに、静音
性の高い電磁弁を提供できる。その結果、弁組立て体又
は制御装置のみを変更することによって静音性の高い空
調装置を提供することが可能となる。
【0014】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、筒状の凹部又
は柱状の凸部を備えた吸引子と、柱状の凸部又は筒状の
凹部を備えたプランジャを組み合せた構造とし、キャパ
シタとレジスタの直列回路を励磁コイルに並列に接続す
るようにしたので、励磁コイルに通電した時にキャパシ
タに流入する電流を電源の大きさに応じた大きさに制限
し、又励磁コイルの電流を遮断した時の放電電流の時定
数を適宜選択して電流の立ち下がり部分の電流変化を選
択でき、励磁コイルには通電開始時に所望の変化率でも
って立ち上がって所定電流値に収束しかつ通電停止時に
所望の変化率でもって立ち下がって電流値零に収束する
ような波形の電流を流ことができる。
【0015】その結果、励磁コイルの通電時には吸引子
の吸引力とスプリングのばね力を均衡させることもで
き、又電流の立ち上がりを制御しない場合でもプランジ
ャと吸引子が実質的に衝合しないようにできる。他方、
励磁コイルへの通電遮断時には励磁コイルに流れる電流
が漸減してばね部材のばね力に起因するプランジャの加
速を抑制し、弁体と弁座とを緩やかに衝合させることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて説明する。図1は本発明に係る電磁弁の好ま
しい実施形態の構造例を示す図、図2は上記実施形態に
おけるキャパシタ内蔵部分の構造例を示す図、図3は上
記実施形態における弁を駆動する制御装置の回路構成例
を示す図、図4は制御装置の他の回路構成例を示す図、
図5は制御装置の更に他の回路構成例を示す図、図6は
他の実施形態における制御装置の回路構成例を示す図、
図7は従来の電磁弁の構造例を示す図、図8は本発明が
適用される電磁弁の構造例を示す図、図9は従来の電磁
弁における制御装置の回路構成例を示す図、図10は電
磁弁の励磁コイルに通電し、通電を遮断するための回路
を示す図、図11は電流の時間変化とプランジャのリフ
ト量との関係を説明するための図、図12はプランジャ
吸引力とばね力との関係を見るために用いる回路を示す
図、図13は従来の電磁弁におけるプランジャの吸引力
とばね力の関係を示す図、図14は本発明の電磁弁にお
けるプランジャの吸引力とばね力の関係を示す図、図1
5は通電・遮断時の過渡電流波形を示す図、図16は励
磁コイルに交流電流を通電した時の電流波形とプランジ
ャに作用する吸引力の変化との関係を示す図、図17は
励磁コイルに交流電流を整流して通電した時の電流波形
とプランジャに作用する吸引力の変化との関係を示す図
である。
【0017】まず、本発明の理解を容易にすべく、従来
のこの種の電磁弁の構造を説明する。図7において、電
磁弁100は弁組立て体(以下、弁ASSYという)1
9の回りにハウジング11でカバーした励磁コイル10
を配置し、カバー11をねじ12によって弁ASSY1
9の吸引子2に固定して構成されている。なお、図中、
14は励磁コイル10のリード線である。
【0018】弁ASSY19では筒状をなすスリーブ1
の上半部に吸引子2が挿入されてTIG溶接等の手段に
よって固定され、吸引子2の先端面には凹部が形成され
ている。スリーブ1の下半部にはプランジャ3が往復動
自在に挿入され、プランジャ3の後端面には凹部が吸引
子2の凹部と対向して形成され、吸引子2とプランジャ
3との間にはその凹部内に収容してコイルばね(ばね部
材)5が縮設され、又プランジャ3の先端部には球形弁
体4が回動自在に取付けられている。
【0019】また、スリーブ1の下端には弁座基部6の
筒状部分が嵌合され、ろう付け等の手段によって固定さ
れ、弁座基部6の底部には球形弁体4と協同して弁機構
を構成する弁座7が形成され、又弁座基部6にはその筒
状部分に冷媒の流入口をなす冷媒流入パイプ8が、底部
の弁座7の下方に冷媒の流出口をなす冷媒流出パイプ9
が各々ろう付け等の手段によって固定されている。
【0020】図9は励磁コイル10に電流を通電しその
通電を遮断して電磁弁100を駆動する制御装置を含め
た回路構成を示す。図において、41は印刷回路基板、
42は駆動信号回路部、43は励磁コイル10を断接す
るスイッチ手段を有する出力回路部である。
【0021】次に、交流電源から励磁コイル10に通電
した時のプランジャ3の動作について図16を参照つつ
説明する。図16は交流電流とプランジャ3の吸引力と
の関係を示し、図中、符号Mは励磁コイル10に流れる
電流の波形、符号Nはこの電流によって発生する吸引力
の変化を示す。吸引力は最大値と最小値零との間の交番
波形であるから、このままでは通電の間にも球形弁体4
が弁座7と接離して実用できない。そこで、図7に示さ
れるように、吸引子2にショートリング022を設け、
吸引力の変化を図16の符号Pに示されるように、実質
的に直流電流を通電したのと等価であると看做せる程度
に平滑化し、球形弁体4と弁座7とが励磁コイル10へ
の通電・遮断に応動して接離するようにしている。
【0022】本発明は交流電源に用いる電磁弁に関する
ものであるが、吸引子2に働く吸引力が十分に平滑化さ
れて、直流電流を通電したのと同じ挙動を示すものと看
做して説明を進める。
【0023】図10に示す回路構成でスイッチ23を閉
成して励磁コイル10に通電すると、図7の矢印Aで示
されるように吸引子2、プランジャ3及びハウジング1
1が磁気回路を構成し、磁束が発生する。磁束が発生す
ると、吸引子2が励磁されて、吸引子2とプランジャ3
との間に吸引力が発生し、プランジャ3はコイルばね5
のばね力に抗して吸引子2に吸引されて衝合し、弁座7
に着座していた球形弁体4は弁座7から離間し、冷媒が
流入パイプ8から流出パイプ9に流れる。この時、吸引
子2とプランジャ3が共に鉄系の金属であるので、大き
な衝撃騒音を発生すると共に、衝合部位で金属摩耗粉が
発生することとなる。
【0024】次いで、図10に示す回路のスイッチ23
を開成して励磁コイル10への通電を遮断すると、磁束
が消失し、従って吸引力が消失するので、プランジャ3
はコイルばね5のばね力によって付勢されて弁座7に向
けて復動し、球形弁体4が弁座7に着座し、冷媒の流通
は遮断される。この時、球形弁体4と弁座7が共に金属
材料で構成されているので、大きな衝撃騒音を発生する
こととなる。
【0025】次に、従来構造の電磁弁の挙動を詳細に説
明する。従来構造では吸引子2とプランジャ3の双方の
対向する端面が平面状に構成されている(以下、平面型
という)。かかる構造ではリフト量が増加するにつれて
吸引子2とプランジャ3両端面間のギャップが縮小して
磁束密度が増加し、吸引力が増大して両端面が当接した
ところでリフトが規制される。この構造は最大リフトの
位置で確実な吸引力を保証したい場合に選択される機構
であるが、一方で当接した状態で磁束密度が最大になっ
ているので、吸引子2及びプランジャ3に大きな残留磁
気が残り、電流を遮断して励磁コイル10に流れる電流
が相当小さくならないと、プランジャ3が吸引子2から
離間しない。
【0026】図8は吸引子2に円柱状の凸部021を形
成し、プランジャ3には円筒状の凹部031を形成し、
円柱状の凸部021に円周方向のエアギャップを介して
遊嵌するようにした本発明が適用される構造(以下、円
筒型構造という)を示す。図8と図7の構造例はいずれ
も励磁コイル10の通電・遮断に応動して吸引・離間の
往復動をすることについては同じであるが、プランジャ
3の移動距離、即ちリフトに対する吸引力の傾向に違い
がある。
【0027】即ち、円筒型の構造では、リフト量が増加
すると、凸部021と凹部031の周方向の対向面積が
増加して磁束密度が減少し、従って磁束密度の減少に応
じてプランジャ3の吸引力が減少する。球形弁体4は確
実に離間する一方で、リフト量が増加するにつれてプラ
ンジャ3の吸引力が急速に減少するので、プランジャ3
と吸引子2が衝合する前に、プランジャ3に働く吸引力
とコイルばね5のばね力が釣り合うばね定数を選定する
ことにより、プランジャ3と吸引子2の衝合を回避する
ことができる。
【0028】図11は図9に示す回路によって励磁コイ
ルに通電・遮断したとき、励磁コイル10に流れる電流
の状態及び電流変化に応じたリフト量の変化を示す。励
磁コイル10への通電時は励磁コイル10のインダクタ
ンスによる時定数に従って電流が漸増し、遮断時はスイ
ッチ32のアークの影響もあるが実質的には急減する。
電流増加時には平面型の電磁弁では電流がB1で示す位
置で、円筒型の構造ではB2で示す位置で各々、ばね力
に打ち勝つ吸引力になる一方、電流減少時には平面型の
構造ではC1て示す位置で、円筒型の構造ではC2で示
す位置で各々、ばね力が吸引力に打ち勝つようなコイル
ばね5のばね定数及び吸引子2とプランジャ3間のエア
ギャップ等を適宜に設定することができる。
【0029】他方、リフト量を見ると、平面型の構造で
は通電すると、励磁電流による吸引力がばね力を越えた
位置B1から移動を開始し、リフトの増加に伴って吸引
力が増すので、曲線D1で示す特性となり、電流を遮断
するとばね力が残留磁束の影響を含む吸引力を越えた位
置C1でばね力によって加速されて曲線E1で示す特性
となる。円筒型の構造ではリフト量の小さい位置で吸引
力が大きく、リフト量の増加に伴って吸引力が減るの
で、曲線D2で示す特性となり、遮断すると残留磁気が
小さいこともあって、遮断後の比較的早い時点で復動を
開始して曲線E2で示す特性のようになる。
【0030】図11の非通電領域において、平面型の構
造ではプランジャは例えば減衰電流による吸引力が約1
ミリ秒で実質的に消滅した時点で、ばね力によって加速
されて約5ミリ秒でリフト零、即ち球形弁体4が弁座7
に当接して衝撃騒音を発生することになる。円筒型の構
造ではプランジャは復動開始が早いので、減衰電流によ
る吸引力の影響を受けるが、それでも衝撃騒音を発生す
るのに十分な速さで球形弁体4が弁座7に当接する。
【0031】本発明は円筒型の電磁弁構造において励磁
コイル10に流れる電流によって生じる吸引力がばね力
と一致した時点でプランジャ3が移動開始することに着
目して、特に電流遮断時の復動開始の現象観察によって
なされたものである。図12は実質的に回路時定数の影
響を受けないように電流を緩やかに増減するための回路
で、31は電源、32はスイッチ、33は可変抵抗であ
る。
【0032】図13及び図14は図12に示す回路で電
流を増減し、平面型の構造及び円筒型の構造について、
リフト量とプランジャ3の吸引力及びコイルばね5のば
ね力の関係を得たものである。図13は平面型構造のプ
ランジャの例を示す。図において、F1はコイルばね5
のばね力、G11はプランジャ3が吸引子2に吸引され
るような電流に対する吸引力、G13はプランジャ3が
吸引子2から離間するような電流に対する吸引力を示
す。離間時の吸引力G13はばね力F1より相当下側に
あるが、これは残留磁気の影響である。最大リフトXの
位置で電流を減らしてゆくと、プランジャ3が復動を開
始するが、プランジャ3が一度移動を始めると、ばね力
が常に吸引力を上回るので、そのままリフト零の点に到
達する。
【0033】図14は円筒型構造のプランジャの例を示
す。図において、F2はコイルばね5のばね力、G21
は製品設計値の最大電流に対する吸引力、G22はG2
1より小さい電流に対する吸引力、G23はG22より
さらに小さい電流に対する吸引力を示す。最大リフト量
X1の点で電流を減らしてゆくと、ばね力と一致する吸
引力になった位置でプランジャ3が復動を開始するが、
電流をそのまま維持すると、プランジャ3は停止したま
まである。この状態から電流を緩やかに低減すると、プ
ランジャ3も緩やかに移動する。残留磁気は少ないの
で、無視し、特性G21に対する電流から特性G22に
対する電流に減少すると、プランジャ3はX2の位置に
移動し、特性G23に対する電流に減少すると、プラン
ジャ3はX3の位置にくる。
【0034】上記の観察結果から、平面型構造のプラン
ジャは電流値を制御することによって特定のリフト位置
に保持することができないが、円筒型構造のプランジャ
では電流値を制御することによって任意のリフト位置に
保持できることが分かった。
【0035】図15は励磁コイル10に通電しその通電
を遮断した時に励磁コイル10に流れる電流が増減する
状態を示し、Hは励磁コイル10が有するインダクタン
スの時定数に従う通電時の特性、Iは非通電時の特性、
Jは本発明で得られる時定数の大きな非通電時の特性、
Kはキャパシタ23に流れる充電特性を示す。復動時に
おけるプランジャ3はこの特性曲線に従って緩やかに移
動するので、弁体4と弁座7との間の衝合が実質的に問
題にならない程度に減少することになる。
【0036】図1ないし図3は本発明に係る電磁弁の好
ましい実施形態を示す。図1及び図2において図8と同
一符号は同一又は相当部分を示す。励磁コイル10のハ
ウジング11には動作抑制部29が固定されている。こ
の動作抑制部29ではケース21内に抑制回路を備えた
印刷回路基板22が内蔵され、該抑制回路は励磁コイル
10に流れる電流の時定数を大きくしてプランジャ3の
動作速度を抑制するようになっている。
【0037】ケース21には取付穴211が形成され、
該取付穴211に取付ねじ27を挿通してハウジング1
1に螺合することによってケース21はハウジング11
に固定されている。ケース21には端子281を備えた
雄型コネクタ28が設けられ、励磁コイル10に設けら
れた雌型コネクタ13と結合して電気回路を構成してい
る。14は電源又は制御装置に接続するリード線であ
る。
【0038】本例では動作抑制部29をハウジング11
に固定するようにしたが、励磁コイル10と一体的に成
形してもよく、又円筒形に構成して励磁コイル10とタ
ンデムに固定してもよい。電磁弁として一体的に構成す
る方法は種々考えられるが、従来の電磁弁と同様に、リ
ード線14が電源又は制御装置に接続されるだけで独立
した電磁弁として機能する構成であれば何でもよい。
【0039】図3は動作抑制部29の具体的な実施回路
を示す。本例ではキャパシタ23とレジスタ24との直
列回路が励磁コイル10と並列に接続され、励磁コイル
10は全波整流回路26の正極261及び負極262間
に接続されている。また、直列回路にはサージ吸収用ダ
イオード(ツェナーダイオードでもよい)25が並列に
接続され、該ダイオード25はスイッチ32を開成した
際にコイル10に誘起される逆起電力を還流し、キャパ
シタ23に逆電圧がかかるのを防止するようになってい
る。なお、このダイオード25は整流回路26が全波整
流の場合には同様の機能を有するので、省略することも
できる。また、キャパシタ23は比較的容量の大きい電
解コンデンサや2重槽コンデンサ等が適宜に選択され
る。
【0040】図3において、スイッチ32を開成する
と、キャパシタ23に蓄電された電流が、キャパシタ2
3の容量、レジスタ24の抵抗及び励磁コイル10のイ
ンダクタンスで決まる時定数に従って放電される。プラ
ンジャ3はこの放電電流の緩やかな時間変化に応動して
復動するので、リフト零で球形弁体4が弁座7に着座し
た際、静かにかつ円滑に着座し、衝撃騒音が緩和され
る。
【0041】図4は動作抑制部29の回路の変形例を示
す。本例では全波整流回路に代え、半波整流回路26を
用いている。
【0042】図5は動作抑制部29の回路の更に他の変
形例を示す。本例ではキャパシタ23に充電する電流と
放電する電流に差を与えるようになっている。即ち、充
電時は電源31の容量を勘案してダイオード251とレ
ジスタ241を介してキャパシタ23に流れる充電電流
を制限するようにする一方、放電時はレジスタ242を
適宜に選択することによって充電時とは異なる時定数に
できるようにしている。全波整流回路26は半波整流回
路に置換してもよい。
【0043】図17は整流回路を設けた場合に、励磁コ
イル10に流れる電流の波形とプランジャ3に働く吸引
力の変化を示す。符号Qは全波整流波形、符号Q’は全
波整流波形Qのフーリエ展開第1項を取った近似波形、
符号Rはは吸引子2に発生する吸引力の変化、Sは図一
に示すショートリング22が働いて平滑化された吸引力
の変化である。従来の整流しない場合に比較して電流Q
(又はQ’)は直流成分を有し、交番周波数が2倍にな
るので、脈流の平滑の程度が改善される。
【0044】図6は本発明の他の実施形態を示す。図に
おいて、200は電磁弁100を駆動する制御回路、4
1は印刷回路基板、42は駆動信号回路部、43は出力
回路部、44は動作抑制部である。本例では電磁弁10
0の弁ASSY19は従来のままで、静音性の高い空調
システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電磁弁の第1の実施形態の構造
を示す図である。
【図2】 上記実施形態におけるキャパシタ内蔵部分の
構造例を示す図である。
【図3】 上記実施形態における制御回路の構成例を示
す図である。
【図4】 制御回路の他の構成例を示す図である。
【図5】 制御回路の更に他の構成例を示す図である。
【図6】 本発明の他の実施形態を示す回路構成図であ
る。
【図7】 従来の電磁弁の構造例を示す図である。
【図8】 本発明が適用される電磁弁の構造を示す図で
ある。
【図9】 従来の電磁弁における制御装置の回路図であ
る。
【図10】 従来の電磁弁における励磁コイルに電流を
通電し遮断するための回路図である。
【図11】 電流の時間変化とプランジャのリフト量と
の関係を説明するための図である。
【図12】 電磁弁の励磁コイルに流れる電流を変化さ
せて、プランジャの吸引力とばね力の関係を見るための
回路図である。
【図13】 従来構造の電磁弁におけるプランジャの吸
引力とばね力の関係を表す図である。
【図14】 本発明構造の電磁弁におけるプランジャの
吸引力とばね力の関係を表す図である。
【図15】 通電・遮断時の過渡電流波形とプランジャ
の動作特性との関係を示す図である。
【図16】 従来の電磁弁において励磁コイルに交流電
流を通電した時の電流波形とプランジャに作用する吸引
力の変化との関係を示す図である。
【図17】 本発明において励磁コイルに交流電流を整
流して通電した時の電流波形とプランジャに作用する吸
引力の変化との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 吸引子 021 円筒状凹部 022 ショートリング 3 プランジャ 031 円柱状凸部 4 球形弁体 5 コイルばね(ばね部材) 7 弁座 23 キャパシタ 24 レジスタ 241、242 レジスタ 25 ダイオード 26 整流回路 31 交流電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリーブ後端側に吸引子を、スリーブ先
    端側に弁座を設け、吸引子と弁座との間のスリーブ内に
    プランジャを往復動自在に収容し、励磁コイルへの通電
    時に吸引子の磁着力によってプランジャを吸引してプラ
    ンジャ先端の弁体を弁座から離間させる一方、励磁コイ
    ルへの非通電時にコイルばねの付勢力によってプランジ
    ャを弁座に向けて復動させ、弁体を弁座に着座させるよ
    うにした電磁弁において、 上記吸引子のプランジャと対向する部位には筒状の凹部
    が形成され、上記プランジャの吸引子と対向する部位に
    は上記凹部内に両者の間にエアギャップを介して遊嵌さ
    れる柱状の凸部が形成される一方、 上記励磁コイルにはキャパシタとレジスタの直列回路が
    並列に接続されるとともに、該励磁コイルが整流回路を
    介して交流電源に接続されることを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 スリーブ後端側に吸引子を、スリーブ先
    端側に弁座を設け、吸引子と弁座との間のスリーブ内に
    プランジャを往復動自在に収容し、励磁コイルへの通電
    時に吸引子の磁着力によってプランジャを吸引してプラ
    ンジャ先端の弁体を弁座から離間させる一方、励磁コイ
    ルへの非通電時にコイルばねの付勢力によってプランジ
    ャを弁座に向けて復動させ、弁体を弁座に着座させるよ
    うにした電磁弁において、 上記吸引子のプランジャと対向する部位には柱状の凸部
    が形成され、上記プランジャの吸引子と対向する部位に
    は上記凸部の外側に両者の間にエアギャップを介して遊
    嵌される筒状の凹部が形成される一方、 上記励磁コイルにはキャパシタとレジスタの直列回路が
    並列に接続されるとともに、該励磁コイルが整流回路を
    介して交流電源に接続されることを特徴とする電磁弁。
  3. 【請求項3】 上記励磁コイルには上記整流回路の正極
    側をカソードとするダイオード又はツェナーダイオード
    が並列に接続されている請求項1又は2記載の電磁弁。
  4. 【請求項4】 上記キャパシタ、レジスタ、ダイオード
    及び整流回路の全部又は一部が弁組立て体と一体的に構
    成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の電磁
    弁。
  5. 【請求項5】 上記キャパシタ、レジスタ、ダイオード
    及び整流回路の全部又は一部が弁を駆動する制御装置に
    含まれている請求項1ないし3のいずれかに記載の電磁
    弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109869518A (zh) * 2017-12-05 2019-06-11 浙江三花制冷集团有限公司 一种电磁阀及其电磁线圈
JP2020143871A (ja) * 2019-03-08 2020-09-10 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 空気調和機

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