JP2000206016A - Cft柱充填コンクリ―ト等の強度推定用のコンクリ―ト供試体の製作方法及び製作装置 - Google Patents

Cft柱充填コンクリ―ト等の強度推定用のコンクリ―ト供試体の製作方法及び製作装置

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JP2000206016A
JP2000206016A JP11004818A JP481899A JP2000206016A JP 2000206016 A JP2000206016 A JP 2000206016A JP 11004818 A JP11004818 A JP 11004818A JP 481899 A JP481899 A JP 481899A JP 2000206016 A JP2000206016 A JP 2000206016A
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冬樹 有馬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CFT柱の充填コンクリートの強度をより的
確に推定することができて、強度的にも経済的にも無駄
のない合理的なCFT柱を形成することができるように
すること。 【解決手段】 型枠内に打ち込んだコンクリートを密閉
状態で軸圧縮力を付与しながら養生して、CFT柱充填
コンクリートの強度推定用コンクリート供試体を製作す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CFT柱充填コン
クリートの強度推定用のコンクリート供試体の製作方法
及び製作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば建築構造物の構造材である柱とし
て、鋼管の内部にコンクリートを充填したコンクリート
充填鋼管(以下、「CFT」という)柱が用いられるこ
とがある。このCFT柱は、軸圧縮力を充填コンクリー
トと鋼管とで分担して受けるため、鋼管材の軸力負担分
を小さくすることができること、鋼管の局部座屈を充填
コンクリートにより防ぐことができること、充填コンク
リートを鋼管による拘束で3軸応力状態にすることがで
き、このコンファインド効果により充填コンクリートの
耐力を高めることができること、などの利点を有する。
【0003】ところで、このCFT柱の充填コンクリー
トの強度の推定は、コンクリート供試体を製作し、その
供試体に対し実施した圧縮等の強度試験の結果に基づい
て行われるが、この供試体の製作は、従来より、RC
造、SRC造の構造物の場合と同様に、鋼製型枠に打ち
込んで製作したコンクリート供試体を標準水中あるいは
現場水中養生するというようにして行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
CFT柱の充填コンクリートの強度は、上記のようにし
て製作されたコンクリート供試体の強度とは、次のよう
な理由から大きく異なっている。即ち、CFT柱の充填
コンクリートは、外気に曝されることなく柱鋼管内に密
閉されるものであるため、養生条件が現場水中養生等の
場合とは大きく異なる。しかも、CFT柱を採用する構
造物の多くは高層建物であるため、下層部の充填コンク
リートは、コンクリートの自重により高い軸圧縮力を受
け、その圧密作用で圧縮強度が上昇するのに、供試体の
製作においてそのことが考慮されていない。
【0005】そのため、上記のようにして製作されたコ
ンクリート供試体の強度試験結果から推定されるCFT
柱の充填コンクリートの強度は、実際のCFT柱の充填
コンクリートの強度を過少評価することとなり、そのた
め、設計監理上、CFT柱用のコンクリートには、コン
クリート設計規準強度を大きく上回る調合を求められ、
実際のCFT柱の充填コンクリートの強度を無駄に大き
なものにし、また、フレッシュコンクリートの高流度化
にてそもそも高価であるCFT用コンクリートのコスト
を更に上昇させているという問題がある。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
み、CFT柱の充填コンクリートの強度をより的確に推
定することができて、強度的にも経済的にも無駄のない
合理的なCFT柱を形成することができる、CFT柱充
填コンクリート等の強度推定用のコンクリート供試体の
製作方法及び製作装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、型枠内に
打ち込んだコンクリートを密閉状態で軸圧縮力を付与し
ながら養生することを特徴とするCFT柱充填コンクリ
ート等の強度推定用のコンクリート供試体の製作方法に
よって解決される。
【0008】即ち、この製作方法では、型枠がCFT柱
の鋼管として機能し、打ち込まれたコンクリートは、密
閉された型枠内において、CFT柱の鋼管内で養生され
ていくのと同じ養生条件のもとで養生されていく。しか
も、この養生中、型枠内のコンクリートに軸圧縮力を付
与するものとしているから、CFT柱の充填コンクリー
トの圧縮強度が圧密作用で上昇するのと同様に、型枠内
のコンクリートの圧縮強度が圧密作用で上昇されてい
く。これにより、実際のCFT柱の充填コンクリートの
強度と同一ないしは近似する強度のコンクリート供試体
を得られる。従って、この供試体の強度試験結果に基づ
き実際のCFT柱の充填コンクリートの強度をより的確
に推定することができて、コンクリート設計規準強度を
大きく上回ることのない調合のコンクリートを用いて強
度的にも経済的にも無駄のない合理的なCFT柱を形成
することができる。
【0009】上記の方法実施に用いる供試体製作装置に
は、特段の制限はなく、各種の製作装置が用いられてよ
いのであるが、例えば次のような製作装置を用いるとよ
い。即ち、コンクリート供試体の外周面を成形する両端
開放の型枠本体と、型枠本体の一端に着脱可能に取り付
けられる第1の蓋体と、型枠本体の他端に螺合して取り
付けられ、螺進途中で型枠内の打設コンクリートに圧縮
力を導入する第2の蓋体とが備えられ、内部の養生され
たコンクリート供試体が、第1蓋体を取り外した状態で
の第2蓋体の更なる螺進によって、型枠本体の外に押し
出されるものとなされていることを特徴とするCFT柱
充填コンクリート等の強度推定用のコンクリート供試体
の製作装置である。
【0010】この製作装置では、第1の蓋体を型枠本体
の一端に取り付け、他端開口を通じて型枠内にコンクリ
ートを打ち込み、そして、第2の蓋体を型枠本体の他端
に螺合し、螺進させていくことにより、型枠内の打設コ
ンクリートに容易に所定の圧縮力を導入することができ
る。のみならず、所定の材齢に達した後の脱型は、ま
ず、第2の蓋体を型枠本体から取り外し、そして、第1
の蓋体を更に螺進させていくことで、型枠本体内の供試
体は型枠本体から押し出されて取り出され、製作装置か
らの供試体の取出しを容易に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。本実施形態では、図1及び図2に示
す製作装置を用いて、CFT柱充填コンクリートの強度
推定用供試体を製作する。
【0012】同図に示す製作装置1において、2は型枠
本体、3は第1の蓋体としての下部蓋体、4は第2の蓋
体としての上部蓋体である。
【0013】型枠本体2は、両端を開放した円筒状の部
材で、その内周面にてコンクリート供試体5の外周面を
成形する。この型枠本体2の上下の端部には所定の厚さ
のフランジ部2a,2bが外方に張り出して型枠本体2
と一体に備えられている。下フランジ部2aには、下部
蓋体3からのネジ棒部6を通す取付け孔7が設けられて
いる。また、型枠本体2の上端部の内周面には、上部蓋
体4を螺合させる雌ネジ8が形成されており、この雌ネ
ジ8の外周側に上フランジ部2bが位置するようにし
て、上フランジ部2bにより雌ネジ8の周囲を高剛性に
している。
【0014】下部蓋体3は、型枠本体2の下フランジ部
2aにボルト接合されて型枠本体2の下端開口を密閉状
態に塞ぐものである。ボルト接合は、下部蓋体3から上
方に突出させたネジ棒部6を型枠本体2の下フランジ部
2aの孔7に通し、下フランジ部2aから上方に突出す
るネジ棒部6にナット9を螺合させ締め付けるという形
式のものである。ナット9をネジ棒部6に螺合して締め
付けることで、下部蓋体3を型枠本体2に一体的に取り
付けることができ、ナット9を緩めてネジ棒部6から外
すことで、下部蓋体3を型枠本体2から取り外すことが
できる。
【0015】上部蓋体4は、型枠本体2の上端開口を塞
ぐと共に、型枠本体2内に打ち込まれたコンクリート1
0に軸圧縮力を導入するもので、型枠本体2の上端部内
周面の雌ネジ8に螺合される所定長さの雄ネジ体4aを
備えており、この雄ネジ体4aの上端面には、型枠本体
2の上フランジ部2bと同径の円盤4bが同芯状態で一
体に連設され、更に、外周が円以外の異形、例えば6角
形の回転操作用突起4cが雄ネジ体4aと同芯状態にこ
の円盤4bの上面に一体に連接されている。
【0016】型枠本体2の内部の直径は、雌ネジ8部分
の直径よりも幾分大きく設計されており、上部蓋体4の
雄ネジ体4aを型枠本体2の雌ネジ8と螺合させ、雄ネ
ジ体4aを螺進させていくことで、雄ネジ体4aの先端
面が雌ネジ8を越えて型枠本体2の内方に突出されてい
くようになされており、これにより、型枠本体2に打ち
込まれたコンクリート10の上面を押して、このコンク
リート10に軸圧縮力を導入できるようになされてい
る。この雄ネジ体4aの長さ寸法は、型枠本体2に打ち
込まれたコンクリートの上面高さ位置と、型枠本体2の
上端開口の高さ位置との間の距離寸法よりも長く設計さ
れ、雄ネジ体4aを型枠本体2内に螺進させていく途中
段階で、雄ネジ体4aがコンクリート10の上面を押し
始めるようになされている。
【0017】また、型枠本体2の上フランジ部2bの外
周面には、図2に示すように、軸圧縮力設定用の目盛り
標示11が設けられると共に、上部蓋体4の円盤4bの
外周面には、この目盛り標示11による軸力設定の基準
となる基準目盛り標示12が設けられ、上部蓋体4を回
転螺進させて、基準目盛り標示12の基準目盛りの位置
を目盛り標示11のどの目盛り位置に位置させるかで、
型枠本体2に打ち込まれたコンクリート10への導入軸
圧縮力の大きさを設定できるようになされている。
【0018】コンクリート供試体は、上記の製作装置1
を用いて次のようにして製作する。即ち、まず、コンク
リート受入れ検査において行われる空気量試験に用いた
コンクリートを利用し、採取コンクリートの単位容積重
量を求め、この単位容積重量から供試体1本当たりの重
量を算定する。そして、図3(イ)に示すように、型枠
本体2の下端に下部蓋体3を取り付け、これを重量計量
器にのせ、図3(ロ)に示すように、供試体1当たりの
重量のコンクリート10を型枠本体2の上端開口を通じ
て型枠本体2内に打ち込む。
【0019】しかる後、図3(ハ)に示すように、打ち
込まれたコンクリート10の上面にゴムパッキン13を
設置すると共に、上部蓋体4を型枠本体2に螺合させ、
レンチで上部蓋体4の突起を回転させて、上部蓋体4の
雄ネジ体4aを型枠本体2内に螺進させていって、図1
に示すように、雄ネジ体4aの下面にてコンクリート1
0の上面を押し、コンクリート10に軸圧縮力を導入し
ていく。導入する軸圧縮力の大きさは、試験対象のCF
T柱の充填コンクリートに作用する軸圧縮力に相当する
大きさである。目盛り標示11,12を目視しながら上
部蓋体4を回転していくことで、軸圧縮力を所定の大き
さに容易に設定することができ、かつ、複数の供試体間
における軸圧縮力の差を極力小さなものにできる。
【0020】こうして型枠本体2内のコンクリート10
に所定の軸圧縮力をかけた状態の製作装置1を、図示し
ない発砲スチロール製の容器に入れて密封し、コンクリ
ート10を養生していく。コンクリート10は、密閉さ
れた製作装置1内で圧縮力を受けながら養生されていく
ことで、CFT柱の鋼管内で養生されていくのと同一な
いしは近似した条件のもとで養生されていく。
【0021】そして、所定の材齢に達した後、製作装置
1内の供試体5の取出しを行う。取出しは次のようにし
て行う。即ち、図4(ニ)に示すように、まず、製作装
置1の下部蓋体3をナット9を緩めて取り外す。ナット
9を緩めることで、上部蓋体4の雄ネジ体4aと型枠本
体2の雌ネジ8との螺結状態も緩められる。次いで、図
4(ホ)に示すように、上部蓋体4を更なる螺進方向に
回転させていく。これにより、供試体5は上部蓋体4の
雄ネジ体4aに押されて型枠本体2の外へと押し出され
ていき、製作装置1から、供試体5が取り出され、供試
体5を得られる。
【0022】こうして得られた供試体5を用いて、強度
試験を実施する。供試体5は、上記のように、その製作
過程のおいて軸圧縮力を付与され、CFT柱の鋼管内で
養生されていくのと同一ないしは近似した条件のもとで
養生されているので、その強度は、実際のCFT柱の充
填コンクリートの強度と同一ないしは近似したものにな
る。従って、この供試体5の強度試験結果に基づき、実
際のCFT柱の充填コンクリートの強度をより的確に推
定できて、コンクリート設計規準強度を大きく上回るこ
とのない調合のコンクリートを用いて強度的にも経済的
にも無駄のない合理的なCFT柱を形成することができ
る。
【0023】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明は上記の実施形態に限られるものではなく、発明思
想を逸脱しない範囲で、各種の変更を行うことが可能で
ある。例えば、上記の製作装置の変形例として、型枠本
体2を縦に複数分割、例えば2分割されるような構成と
すると共に、上部蓋体4の雄ネジ体4aの先端に型枠本
体2の内方内周面と摺接する径大部を備えさせた構成と
してもよい。また、より正確な軸力設定を行う場合は、
型枠本体2の側面に圧力計設置用の孔を設け、この孔に
設置した圧力計で内部コンクリート10の側圧を測定
し、その測定値から所定の算出式によって作用軸力を求
めて軸力設定を行うようにしてもよい。また、上記の実
施形態では、製作装置1内のコンクリート10を圧縮す
るのに、ネジによる締付け機構を用いているが、これに
限らず、液圧などによる各種軸圧縮力導入機構が用いら
れてよい。供試体5の製作は、型枠内に打ち込んだコン
クリートを密閉状態で軸圧縮力を付与しながら養生でき
るような各種の製作装置を用いて行われてよい。また、
本発明は、CFT柱の充填コンクリートに限らず、CF
T柱の充填コンクリートと同じようなあるいは類似する
各種コンクリートの強度推定用コンクリート供試体の製
作に広く用いられてよいことはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】上述の次第で、本発明のCFT柱充填コ
ンクリート等の強度推定用のコンクリート供試体の製作
方法は、型枠内に打ち込んだコンクリートを密閉状態で
軸圧縮力を付与しながら養生するものであるから、実際
のCFT柱の充填コンクリートの強度と同一ないしは近
似する強度の供試体を得えられ、この供試体の強度試験
結果に基づいて実際のCFT柱の充填コンクリートの強
度をより的確に推定することができ、強度的にも経済的
にも無駄のない合理的なCFT柱を形成することができ
る。
【0025】また、本発明の製作装置は、上記のような
構成を有するものであるから、第2の蓋体の螺進操作
で、型枠内の打設コンクリートに容易に所定の圧縮力を
導入することができると共に、同じく第2の蓋体の更な
る螺進操作で供試体を製作装置から容易に取り出すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に用いる製作装置の一実施形態を示
す縦断面図である。
【図2】同製作装置の分解斜視図である。
【図3】図(イ)ないし図(ハ)はそれぞれ、図4
(ニ)(ホ)とともに本発明方法を順次に示す縦断面図
である。
【図4】図(ニ)及び図(ホ)はそれぞれ、図3(イ)
ないし(ハ)とともに本発明方法を順次に示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1…製作装置 2…型枠本体 3…下部蓋体(第1の蓋体) 4…上部蓋体(第2の蓋体) 10…コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠内に打ち込んだコンクリートを密閉
    状態で軸圧縮力を付与しながら養生することを特徴とす
    るCFT柱充填コンクリート等の強度推定用のコンクリ
    ート供試体の製作方法。
  2. 【請求項2】 コンクリート供試体の外周面を成形する
    両端開放の型枠本体と、 型枠本体の一端に着脱可能に取り付けられる第1の蓋体
    と、 型枠本体の他端に螺合して取り付けられ、螺進途中で型
    枠内の打設コンクリートに圧縮力を導入する第2の蓋体
    とが備えられ、内部の養生されたコンクリート供試体
    が、第1蓋体を取り外した状態での第2蓋体の更なる螺
    進によって、型枠本体の外に押し出されるものとなされ
    ていることを特徴とするCFT柱充填コンクリート等の
    強度推定用のコンクリート供試体の製作装置。
JP11004818A 1999-01-12 1999-01-12 Cft柱充填コンクリ―ト等の強度推定用のコンクリ―ト供試体の製作方法及び製作装置 Pending JP2000206016A (ja)

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