JP2000208074A - 画像表示装置および陰極管 - Google Patents

画像表示装置および陰極管

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JP2000208074A
JP2000208074A JP1102199A JP1102199A JP2000208074A JP 2000208074 A JP2000208074 A JP 2000208074A JP 1102199 A JP1102199 A JP 1102199A JP 1102199 A JP1102199 A JP 1102199A JP 2000208074 A JP2000208074 A JP 2000208074A
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thermal expansion
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adhesive layer
display device
front plate
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Tomoya Onishi
智也 大西
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに熱膨張係数の異なるガラスフェイスプ
レートと透明前面板とを接着する際に、温度変化による
画像表示パネルの変形・破壊や接着層の破壊を防ぎ得
る、特定された接着層を用いて前面板を接着した画像表
示装置を提供する。 【解決手段】 ガラスフェイスプレートに透明な前面板
を接着する構造の画像表示装置において、接着層の熱膨
張係数βa[K-1] は、上記ガラスフェイスプレートの
熱膨張係数βg[K-1] と上記前面板の熱膨張係数βp
[K-1] の間の値であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(PDP)、フィールドエミッションディス
プレイ(FEP)、陰極線管(CRT)、液晶ディスプ
レイ(LCD)などの画像表示装置および陰極管に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】CRTをはじめとする、種々の画像表示
用フェースプレートを有する画像表示装置は、より一層
の大型化が求められ研究が盛んに行われている。また、
大型化に伴い、装置の薄型化・軽量化・低コスト化が重
要な課題になっている。そこで、発明者らは、上記の問
題を解決し得る画像表示装置として、表面伝導型電子放
出素子、ならびに、この表面伝導型電子放出素子を用い
た画像表示装置について研究を行ってきた。
【0003】発明者らは、たとえば、画像表示に、図6
に示すような、電気的な配線方法によるマルチ電子ビー
ム源の応用を試みてきた。すなわち、表面伝導型放出素
子を2次元的に多数個配列し、これらの素子を、図示の
ように、単純マトリクス状に配線したマルチ電子ビーム
源である。
【0004】図中、4001は表面伝導型放出素子を模
式的に示したもの、4002は行方向配線、4003は
列方向配線である。なお、図示の便宜上、6×6のマト
リクスで示しているが、マトリクスの規模は、勿論、こ
れに限ったわけではなく、所望の画像表示を行うのに足
りるだけの素子を配列し、配線するものである。
【0005】図7には、このマルチ電子ビーム源を用い
た陰極線管の構造が示してあり、ここでは、マルチ電子
ビーム源4004を備えた外容器底4005と、外容器
枠4007と、蛍光体層4008およびメタルバック4
009を備えたフェイスプレート4006とからなる構
造になっている。また、フェイスプレート4006のメ
タルバック4009には、高圧電源4010により、高
圧導入端子4011を通じて、高圧が印加されている。
【0006】表面伝導型放出素子を単純マトリクス配線
したマルチ電子ビーム源においては、所望の電子ビーム
を出力させるため、行方向配線4002および列方向配
線4003に適宜の電気信号を印加する。たとえば、マ
トリクスの中の任意の1行の表面伝導型放出素子を駆動
するには、選択する行の行方向配線4002に、選択電
圧Vsを印加し、同時に、非選択の行の行方向配線40
02に非選択電圧Vnsを印加する。これと同期して、
列方向配線4003に電子ビームを出力するための駆動
電圧Veを印加する。
【0007】この方法によれば、選択する行の表面伝導
型放出素子には、Ve−Vsの電圧が印加され、また、
非選択行の表面伝導型放出素子にはVe−Vnsの電圧
が印加される。Ve,Vs,Vnsを適宜の大きさの電
圧にすれば、選択する行の表面伝導型放出素子だけから
所望の強度の電子ビームが出力され、また、列方向配線
の各々に異なる駆動電圧Veを印加すれば、選択する行
の素子の各々から異なる強度の電子ビームが出力され
る。また、表面伝導型放出素子の応答速度は、高速であ
るために、駆動電圧Veを印加する時間の長さを変えれ
ば、電子ビームが出力される時間の長さも変えることが
できる。
【0008】上記のような、電圧印加によりマルチ電子
ビーム源4004から出力された電子ビームは、高圧印
加されているメタルバック4009に照射され、ターゲ
ットである蛍光体を励起して、発光させる。したがっ
て、たとえば、画像情報に応じた電圧信号を適宜印加す
れば、画像表示装置となる。
【0009】上記画像表示装置は、ガラス真空容器中に
マルチ電子ビーム源および蛍光体層などが形成されてお
り、また、その他の画像表示装置においても、画面を表
示する部分にガラス部材を用いることが大半である。こ
のため、これらの画像表示装置の画像表示部が破損し、
危険なガラスの破片が飛散することで、観察者が重大な
危険に曝される虞があるが、この危険性は、装置の大型
化に伴い、増す一方である。
【0010】そこで、画像表示装置のフェイスプレート
の前面に安全性を確保するために、透明な樹脂板や強化
ガラスの前面板を、フェイスプレートの観察者側に、フ
ェイスプレートと空隙をあけて設けることなどが提案さ
れている。
【0011】しかしながら、透明な樹脂板を、前面板と
して、フェイスプレートと空隙をあけて設けると、画面
が大判化された場合に、樹脂板の剛性が不足して、撓ん
でしまい、フェイスプレートと接触してしまうといった
ことが問題になる。また、強化ガラスを、前面板とし
て、フェイスプレートと空隙をあけて設けることにする
と、充分な強度を得るため、かなりの重量になってしま
う。しかも、空隙をあけて、前面板を設けると、前面板
の裏表両面と、フェイスプレートの表側とで、外光が反
射することで、特に、大型の画像表示装置では、外光の
反射する面積が大きくなるので、画像が極めて見難くな
ってしまうという問題がある。この外光の反射を、反射
防止膜により低減することもできるが、一般に、反射防
止膜の作成には、多大なコストが掛かるという問題があ
る。
【0012】これらの問題を解決するために、透明な樹
脂板を、透明接着剤を用いて、フェイスプレートに接着
する構造が考えられる。この構成ならば、前面板が樹脂
板であるために、強化ガラスを用いるよりも軽量であ
り、しかも、ガラス・接着層・前面板の屈折率が、それ
ほど異ならないので、外光の反射は、前面板の表側でし
か起こらない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記透明前面板をガラ
スフェイスプレートに接着する際に以下のような問題が
生じる。即ち、画像表示装置のガラスフェイスプレート
に、樹脂板や強化ガラスなどの透明前面板を接着した際
に、フェイスプレートのガラスと透明前面板とは熱膨張
係数が異なるために、画像表示装置の温度が変化した際
に、熱膨張に差が生じる。そのため、接着層と接着層界
面に応力が発生し、画像表示パネルの変形・破壊や、接
着層の破壊が発生する畏れがある。
【0014】本発明の目的は、上記事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、互いに熱膨張係
数の異なるガラスフェイスプレートと透明前面板とを接
着する際に、温度変化による画像表示パネルの変形・破
壊や接着層の破壊を防ぎ得る、特定された接着層を用い
て、前面板を接着した画像表示装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
ガラスフェイスプレートに透明な前面板を接着する構造
の画像表示装置において、接着層の熱膨張係数βa[K
-1] は、上記ガラスフェイスプレートの熱膨張係数βg
[K-1] と上記前面板の熱膨張係数βp[K-1] の間
の値であることを特徴とする。
【0016】この場合、本発明の実施の形態として、上
記接着層の熱膨張係数βa は、ガラス面から厚さ方向に
みてβg≦βa≦βpもしくはβp≦βa≦βgの範囲で傾斜
していること、上記接着層は2以上の整数のn層に分け
られ、それぞれの層の熱膨張係数は、βa1からβanへと
段階的に変化していること、上記接着層は、熱膨張係数
を調節するために、微粒子を分散させていること、更に
は、上記微粒子はSiO2 微粒子であることが好まし
い。また、上記接着層に分散させたSiO2 微粒子の平
均粒径は100nm〜1μmであることが、更に、上記
前面板は、樹脂板であることが、有効である。
【0017】また、上記接着層に分散させたSiO2
粒子の接着層に対する体積比Iは、SiO2 微粒子の熱
膨張係数をβSiO2[K-1]とし、また、接着剤の熱膨張
係数をβadh[K-1] として、 (βp−βadh)/(βSiO2−βadh)≦I<0.7
(但し、βp<βadh) 0≦I<0.7 (但し、(10βg−7βSiO2)/3
≦βadh≦βp) 0≦I≦(βg−βadh)/(βSiO2−βadh)(但し、
βadh<(10βg−7βSiO2)/3) を満たすことが、本発明の実施の形態として好ましい。
そして、この場合、上記前面板は、透過率制限の機能を
備えるのがよい。
【0018】更に、上述のような構成の上記前面板を設
けたフェイスプレートを用いることで、好ましい陰極線
管が構成できる。この場合、上記陰極線管は、表面伝導
型電子放出素子を用いているのがよい。
【0019】このような本発明の構成によれば、フェイ
スプレートと透明前面板とを互いに接着する接着層の熱
膨張係数を、厚さ方向にみて、フェイスプレートの熱膨
張係数から透明前面板の熱膨張係数へと変化させること
により、画像表示装置の温度変化により生じるフェイス
プレートと前面板との熱膨張の差がもたらす熱応力の発
生を、接着層の熱膨張により、緩和することができ、パ
ネルの変形・破壊や接着層の破壊を防ぐことができる。
また、上記接着層の熱膨張係数をn層に分けて、段階的
に変化させることにより、1層内で熱膨張係数を連続的
に変化させるよりも、接着工程がより容易になる。
【0020】また、接着層にSiO2 などの微粒子で、
好ましくは、平均粒径が100nm〜1μmのものを分
散させることにより、観察者から見て、画像がぼやけた
り、歪むなどの画像の劣化をなくし、接着層の熱膨張係
数を調節できる。
【0021】また、上記SiO2 微粒子の接着層に対す
る体積比を (βp−βadh)/(βSiO2−βadh)≦I<0.7
(但し、βp<βadh) 0≦I<0.7 (但し、(10βg−7βSiO2)/3
≦βadh≦βp) 0≦I≦(βg−βadh)/(βSiO2−βadh)(但し、
βadh<(10βg−7βSiO2)/3) 満たすような条件で分散させることにより、ガラスフェ
イスプレートや前面板と異なる熱膨張係数の接着剤を用
いて、所望の熱膨張係数をもつ接着層を作成することが
できる。
【0022】また、本発明の画像表示装置は、上記前面
板に透過率制限の機能を備えさせることにより、蛍光体
表面で反射する外光の量を減らし、コントラストを向上
させることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)次に、図1
ないし図3により、本発明の主題である画像表示装置の
フェイスプレートおよび透明前面板の構成について説明
する。ここでは、ソーダライムガラス製で3mm厚のフ
ェイスプレート1007の内面に、約20μm厚の蛍光
体層1008が形成され、さらに、蛍光体層を覆うよう
に約1000オングストローム厚のアルミメタルバック
層1009が形成されている。また、高圧導入端子10
21は、アルミメタルバック1009に接続され、高圧
電源1020と接続されて、高圧電位、例えば、10k
Vが印加されている。
【0024】フェイスプレート1007の外側には、接
着層1013を用いて、前面板1012が接着されてい
る。なお、この実施の形態では、フェイスプレート10
07は800×600mm、前面板1012は700×
400mmの大きさとした。また、ここでは、絶縁性お
よび難燃性および光透過率を考慮して、透明前面板とし
て、1mm厚のポリカーボネート板を用いたが、勿論、
これに限定されたものではなく、おおむね厚さ0.5m
m以上のポリカーボネートやアクリルなどの透明樹脂板
であれば、本発明の目的は達成される。
【0025】また、フェイスプレートと前面板を接着す
る接着層1013には、東亞合成化学社製の光硬化性接
着剤LCR0631を用いた。上記接着剤は無色透明で
あり、接着層により画像が劣化することがなく、また、
光硬化性であるから、生産性も高い。また、接着層10
13は、画像表示装置パネルの温度変化時のフェイスプ
レート(熱膨張係数βg)と前面板(熱膨張係数βp)の
熱膨張の差により発生する応力を緩和するために、第一
層1014(熱膨張係数βa1)・第二層1015(熱膨
張係数βa2)・第三層1016(熱膨張係数βa3)に分
け、その熱膨張係数をβg<βa1<βa2<βa3<βpを満
たすように作成した。
【0026】なお、この実施の形態で用いたガラスフェ
イスプレートの熱膨張係数は、βg=8.5×10
-6[K-1]であり、前面板として用いたボリカーボネー
トの熱膨張係数はβp=7.0×10-5[K-1] であ
る。ここでは、上記接着層を1014〜1016の3層
に分け、熱膨張係数を変化させたが、勿論、これに限定
されるものではなく、2層以上に分けて、熱膨張係数に
傾斜をもたせれば、本発明の目的は達成される。
【0027】接着層1014〜1016には、熱膨張係
数を調整するために、その平均粒径が100〜200n
mのSiO2 微粒子を分散させてある。なお、ここで
は、接着層内で、この微粒子が画質に悪影響を及ぼさな
いように、上記のような粒径の微粒子を用いたが、勿
論、これに限ったものではなく、平均粒径が100nm
〜1μmの透明な微粒子で、屈折率が1.4〜1.6で
あり、フェイスプレートや前面板や接着剤に近い値のも
のを用い、また、上記微粒子を混入することにより、接
着層を所望の熱膨張係数にできるものであればよい。
【0028】この実施の形態で用いた上記接着剤の熱膨
張係数は1.1×10-5[K-1]であり、ポリカーボネ
ートの熱膨張係数より大きい。また、微粒子を分散しな
ければ、接着層の熱膨張係数は、フェイスプレートと前
面板の熱膨張係数の中間の値にはならない。接着剤の熱
膨張係数βadhが、 (βp−βadh)/(βSiO2−βadh)≧0.7 を満たす接着剤では、熱膨張係数を前面板よりも小さく
するために、接着層に対するSiO2 微粒子の体積比を
0.7以上にしなければならないが、SiO 2 微粒子の
粒径を均一にすることが、構造上、不可能であるから、
上記の条件を満たす接着剤を用いることができない。そ
こで、前面板にポリカーボネートを用いる際には、接着
剤の熱膨張係数は、おおむね2.3×10-5[K-1]以
下でなければならない。
【0029】この実施の形態では、分散させるSiO2
微粒子の接着層に対する体積比は、第一層1014を
0.65、第二層1015を0.6、第三層を0.55
とした。その時の、それぞれの熱膨張係数は、第一層1
014の熱膨張係数βa1=3.8×10-5、第二層10
15の熱膨張係数βa2=4.4×10-5、第三層101
6の熱膨張係数βa3=5.5×10-5となる。なお、こ
こでは、接着層1014〜1016の厚さを、それぞ
れ、おおむね0.2mmとしたが、勿論、これに限定さ
れるものではなく、接着剤を塗布する際に、均一な厚さ
にできる、適当な厚さであれば、本発明の目的は達せら
れる。
【0030】なお、接着層は次のようにして作成した。
まず、上記の体積比で、接着層1014〜1016に用
いる接着剤に、SiO2 微粒子を、それぞれ、分散させ
た。それらの接着剤を用いて、接着層1014をガラス
フェイスプレートに、接着層1016を前面板に、それ
ぞれ塗布し、硬化させた。次に、フェイスプレートもし
くは前面板に接着剤を塗布し、接着層1015を形成
し、これらを接着した。
【0031】ここでは、フェイスプレートと前面板の両
者に、接着層1014・1016を硬化・作成した後
に、両者を接着したが、フェイスプレートに接着層10
14・1015を順次作成した後、もしくは、前面板に
接着層1016・1015を順次作成した後、両者を接
着しても差し支えない。
【0032】このようにして、作成した画像表示パネル
で、−20℃〜70℃、100サイクルの温度環境試験
を行なった結果、接着層1013の剥離や、画像表示パ
ネルの変形・破壊が確認されなかった。また、画像が歪
んだり、ぼやけるなどの画像劣化も見られなかった。
【0033】このように、接着層に微粒子を分散させる
ことにより、接着層の熱膨張係数を分布させ、熱膨張の
差により発生する応力を吸収でき、画像表示パネルの変
形・破壊や接着層の剥離を防ぐことができる。
【0034】次に、本発明を適用した画像表示装置の表
示パネルの構成と製造法について、具体的な例を示して
説明する。図4は、実施例に用いた表示パネルの斜視図
であり、内部構造を示すために、パネルの1部を切り欠
いて示している。なお、図中、1005は外容器底(な
お、リアプレートと標記する場合もある)、1006は
側壁、1007はフェースプレートであり、これら構成
部材1005〜1007により、表示パネルの内部を真
空に維持するための気密容器を形成している。
【0035】気密容器を組み立てるに際しては、各部材
の接合部に、十分な強度と気密性を保持させるための封
着が必要であるが、例えば、フリットガラスを接合部に
塗布し、大気中あるいは窒素雰囲気中で、摂氏400〜
500度で、10分以上焼成することにより、その封着
を達成した。なお、気密容器内部を真空に排気する方法
については後述する。
【0036】リアプレート1005には、基板1001
が固定されているが、該基板上には表面伝導型放出素子
1002がN×M個形成されている(NMは、2以上の
正の整数であり、目的とする表示画素数に応じて適宜設
定される。ここでは、N=3360、M=630とし
た)。前記N×M個の表面伝導型放出素子は、M本の行
方向配線1003とN本の列方向配線1004とによ
り、単純マトリクス配線されている。前記構成部材10
01〜1004をマルチ電子ビーム源と呼ぶ。
【0037】なお、この実施の形態においては、気密容
器のリアプレート1005にマルチ電子ビーム源の基板
1001を固定する構成としたが、マルチ電子ビーム源
の基板1001が十分な強度を有するものである場合に
は、気密容器のリアプレートとしてマルチ電子ビーム源
の基板1001自体を用いてもよい。
【0038】また、フェースプレート1007の下面に
は、蛍光膜1008が形成されている。ここでは、画像
表示装置がカラー表示装置であるために、蛍光膜100
8の部分には、CRTの分野で用いられる赤、緑、青、
の3原色の蛍光体が塗り分けられている。各色の蛍光体
は、例えば、図5の(A)に示すようにストライプ状に
塗り分けられ、蛍光体のストライプの間には、黒色の導
電体1010が設けてある。
【0039】黒色の導電体1010を設ける目的は、電
子ビームの照射位置に多少のずれがあっても、表示色に
ずれが生じないようにすること、外光の反射を防止して
表示コントラストの低下を防ぐこと、電子ビームによる
蛍光膜のチャージアップを防止することなどである。な
お、黒色の導電体1010には、黒鉛を主成分として用
いたが、上記の目的に適するものであれば、これ以外の
材料を用いても良い。
【0040】また、3原色の蛍光体の塗り分け方は、図
5の(A)に示したストライプ状の配列に限られるもの
ではなく、例えば、図5の(B)に示すようなデルタ状
配列や、それ以外の配列であってもよい。なお、モノク
ロームの表示パネルを作成する場合には、単色の蛍光体
材料を蛍光膜1008に用いればよく、また、黒色導電
材料は必ずしも用いなくともよい。
【0041】また、蛍光膜1008のリアプレート側の
面には、CRTの分野では公知のメタルバック1009
を設けてある。メタルバック1009を設けた目的は、
蛍光膜1008が発する光の一部を鏡面反射して光利用
率を向上させること、負イオンの衝突から蛍光膜100
8を保護すること、電子ビーム加速電圧を印加するため
の電極として作用させること、蛍光膜1008を励起し
た電子の導電路として作用させることなどである。メタ
ルバック1009は、蛍光膜1008をフェースプレー
ト基板1007上に形成した後、蛍光膜表面を平滑化処
理し、その上にアルミを真空蒸着する方法により形成し
た。なお、蛍光膜1008に低電圧用の蛍光体材料を用
いた場合には、メタルバック1009は用いない。
【0042】また、ここでは用いなかったが、加速電圧
の印加用や蛍光膜の導電性向上を目的として、フェース
プレート基板1007と蛍光膜1008との間に、例え
ば、ITOを材料とする透明電極を設けてもよい。ま
た、Dx1〜DxmおよびDy1〜DynおよびHv
は、当該表示パネルと電気回路(図示せず)とを電気的
に接続するために設けた気密構造の電気接続用端子であ
る。Dx1〜Dxmはマルチ電子ビーム源の行方向配線
1003と、Dy1〜Dynはマルチ電子ビーム源の列
方向配線1004と、Hvはフェースプレートのメタル
バック1009と、それぞれ、電気的に接続している。
【0043】また、気密容器内部を真空に排気するに
は、気密容器を組み立てた後、排気管と真空ポンプ(い
ずれも、図示せず)を接続し、気密容器内を10のマイ
ナス7乗[Torr]程度の真空度まで排気する。その
後、排気管を封止するが、気密容器内の真空度を維持す
るために、封止の直前あるいは封止後に気密容器内の所
定の位置にゲッター膜(図示せず)を形成する。ゲッタ
ー膜とは、例えば、Baを主成分とするゲッター材料
を、ヒーターもしくは高周波加熱により加熱し、蒸着し
て形成した膜であり、このゲッター膜の吸着作用によ
り、気密容器内は1×10マイナス5乗ないしは1×1
0マイナス7乗[Torr]の真空度に維持される。以
上で、本発明の実施の形態における表示パネルの基本構
成と製法を説明した。
【0044】次に、前記実施例の表示パネルに用いたマ
ルチ電子ビーム源について説明する。本発明の画像表示
装置に用いるマルチ電子ビーム源は、表面伝導型放出素
子を単純マトリクス配線した電子源であれば、表面伝導
型放出素子の材料や形状あるいは製法に制限はない。し
かしながら、発明者らは、表面伝導型放出素子の中で
は、電子放出部もしくはその周辺部を微粒子膜から形成
したものが、電子放出特性に優れ、しかも、製造が容易
に行えることを見出している。したがって、高輝度で大
画面の画像表示装置のマルチ電子ビーム源に用いるに
は、最も好適であると言える。
【0045】そこで、この実施の形態では、表示パネル
に、電子放出部もしくはその周辺部において、微粒子膜
から形成した表面伝導型放出素子を用いた。
【0046】(第2の実施の形態)次に、本発明第2の
実施の形態を図1ないし図3により説明する。ここで
は、ソーダライムガラス製で、3mm厚のフェイスプレ
ート1007の内面には、約20μm厚の蛍光体層10
08が形成され、さらに、蛍光体層を覆うように、約1
000オグストローム厚のアルミメタルバック層100
9が形成されている。
【0047】また、高圧導入端子1021は、アルミメ
タルバック1009に接続され、高圧電源1020と接
続されて、高圧電位、例えば、10kVが印加されてい
る。なお、電子源には第1の実施の形態で用いたものと
同じ物を用いた。
【0048】フェイスプレート1007の外側には、接
着層1013を用いて、前面板1012が接着されてい
る。ここでは、フェイスプレート1007は800×6
00mm、前面板1012は700×400mmの大き
さとした。また、この実施の形態では、絶縁性および難
燃性および光透過率を考慮して、透明前面板として、1
mm厚のポリカーボネート板を用いたが、勿論、これに
限定されたものではなく、おおむね、厚さ0.5mm以
上のポリカーボネートやアクリルなどの透明樹脂板であ
れば、本発明の目的は達成される。
【0049】また、ここでは、フェイスプレートと前面
板とを接着する接着層1013に、理経社製エポテック
305を用いた。上記接着剤は無色透明であり、接着層
により、画像が劣化することがない。上記接着剤は二液
性であり、混合後、加熱することにより硬化する。ま
た、上記接着剤はポットライフが比較的長いため、大判
のものを接着する際の作業性がよくなる。
【0050】この接着層1013は、画像表示装置パネ
ルの温度変化時のフェイスプレート(熱膨張係数βg
と前面板(熱膨張係数βp)の熱膨張の差により発生す
る応力を緩和するために、第一層1014(熱膨張係数
βa1)・第二層1015(熱膨張係数βa2)・第三層1
016(熱膨張係数βa3)に分けて、その熱膨張係数は
βg<βa1<βa2<βa3<βpを満たすように作成した。
ここで用いたガラスフェイスプレートの熱膨張係数はβ
g=8.5×10-6「K-1] であり、前面板として用い
たポリカーボネートの熱膨張係数はβp=7.0×10
-5「K-1]である。
【0051】なお、この実施の形態では、接着層を10
14〜1016の3層に分け、熱膨張係数を変化させた
が、勿論、これに限定されるものではなく、2層以上
で、その熱膨張係数に傾斜を付ければ、本発明の目的は
達成される。また、接着層1014〜1016には、熱
膨張係数を調整するために、第1の実施の形態と同様な
平均粒径が100〜200nmのSiO2 微粒子を分散
させてある。ここで用いた上記接着剤の熱膨張係数は
6.5×10-5「K-1]であり、ポリカーボネートの熱
膨張係数より小さく、接着層の熱膨張係数はフェイスプ
レートと前面板の熱膨張係数の中間の値である。
【0052】また、接着剤の熱膨張係数βadhが、 βadh<(10βg−7βSiO2)/3 を満たす接着剤(ここでは、接着剤の熱膨張係数βadh
<2.7×10-5「K- 1]を満たす接着剤)では、接着
層に対するSiO2 微粒子の体積比を0.7とすると、
接着層の熱膨張係数がフェイスプレートの熱膨張係数よ
りも小さくなるため、体積比は、接着層の熱膨張係数が
フェイスプレートの熱膨張係数よりも大きくなるように
しなければならない。そこで、ここで用いた接着剤は、
その熱膨張係数が上記の条件を満たさないので、しか
も、SiO2 微粒子の粒径が均一とした時に最大限に分
散できる、おおむね体積比0.7まで、分散しても差し
支えない。
【0053】分散させるこのSiO2 微粒子の、接着層
に対する体積比は、第一層1014を0.5、第二層1
015を0.3、第三層を0.0とした。その時の、そ
れぞれの熱膨張係数は、第一層1014の熱膨張係数β
a1=2.6×10-5、第二層1015の熱膨張係数βa2
=4.6×10-5、第三層1016の熱膨張係数βa3
6.5×10-5となる。また、接着層1014〜101
6の厚さは、それぞれ、おおむね0.2mmとしたが、
勿論、これに限定されるものではなく、接着剤を塗布す
る際に均一な厚さにできる厚さであれば、本発明の目的
は達せられる。
【0054】また、接着層は次のようにして作成した。
まず、上記の体積比で、接着層1014・1015に用
いる接着剤に、SiO2 微粒子をそれぞれ分散させた。
それらの接着剤を用いて、接着層1014をガラスフェ
イスプレートに、接着層1016を前面板に、それぞれ
塗布し、硬化させた。次に、フェイスプレートもしくは
前面板に接着剤を塗布し、接着層1015を形成し、こ
れらを接着した。
【0055】なお、この実施の形態では、フェイスプレ
ートと前面板との両者に、接着層1014・1016を
硬化・作成した後に、両者を接着したが、フェイスプレ
ートに接着層1014・1015を順次作成した後、も
しくは、前面板に接着層1016・1015を順次作成
した後、両者を接着しても差し支えない。
【0056】このようにして作成した画像表示パネル
で、−20℃〜70℃、100サイクルの温度環境試験
を行なった結果、接着層1013の剥離や、画像表示パ
ネルの変形・破壊は確認されなかった。また、画像が歪
んだり、ぼやけるなどの画像劣化も見られなかった。
【0057】このように、接着層に微粒子を分散させる
ことにより、接着層の熱膨張係数を分布させ、熱膨張の
差により発生する応力を吸収でき、画像表示パネルの変
形・破壊や接着層の剥離を防ぐことができる。
【0058】なお、これらの実施の形態では、前面板1
012として、ポリカーボネートを用いたが、勿論、こ
れに限定されるものではなく、アクリル、ポリプロピレ
ン(PP)、ポリエチレンテレフタラート(PET)な
どの透明樹脂板や、強化ガラスなどを用いてもよい。ま
た、前面板1012に透過率制限の機能を持たせ、蛍光
体表面まで達する外光の反射率を減少させ、コントラス
トを改善することもできる。
【0059】また、ここでは、フェイスプレート100
7および前面板1012および接着層1013を備え
た、表面伝導型電子放出素子を用いた画像表示装置を作
成したが、勿論、これに限定されるものではなく、陰極
線管やプラズマディスプレイパネルなどのガラスフェイ
スプレートに、透明前面板を接着した画像表示装置を作
成することもできる。また、ここでは、接着剤として、
東亞合成化学社製の光硬化性接着剤LCR0631およ
び理経社製エポテック305を用いたが、勿論、これに
限定されたものではなく、画像に悪影響を及ぼさず、所
望の熱膨張係数が得られるものであれば、本発明の目的
は達成される。
【0060】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、画像表示装置において、互いに熱膨張係数の異なる
ガラスフェイスプレートと透明前面板とを、厚さ方向に
熱膨張係数を変化させた接着層により、接着しているの
で、熱膨張の差により発生する応力を吸収することがで
き、画像表示パネルの変形・破壊や、接着層の剥離が防
がれ、温度変化に対して高い信頼性を得ることができ
る。
【0061】また、接着層にSiO2 微粒子を分散させ
ることにより、画質を劣化させることなく、接着層の熱
膨張係数を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す画像表示装置の模式
的断面図である。
【図2】同じく、本発明の第1および第2の実施形態に
おける画像表示パネルのフェイスプレートおよび接着層
および前面板を示す断面図である。
【図3】同じく、画像表示装置を正面から見た時の画像
表示領域(a)、上方から見た画像表示装置と観察者の
視線(b)を示す図である。
【図4】同じく、画像表示装置の、表示パネルの一部分
を切欠いて示す斜視図である。
【図5】同じく、表示パネルのフェイスプレートの蛍光
体配列を示した平面図である。
【図6】従来の表面伝導型放出素子をマトリクス配線接
続した図である。
【図7】従来の画像表示装置の表示パネルの一部を切り
欠いて示した斜視図である。
【符号の説明】
1001 リアプレート 1002 電子ビーム源 1007 フェイスプレート 1008 蛍光体膜 1009 メタルバック 1012 前面板 1013 接着層 1014 接着層第1層 1015 接着層第2層 1016 接着層第3層 1020 高圧電源 1021 高圧引き出し線 4001 リアプレート 4006 フェイスプレート 4008 蛍光体膜 4009 メタルバック 4010 高圧電源 4011 高圧引き出し線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01J 31/12 H01J 31/12 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスフェイスプレートに透明な前面板
    を接着する構造の画像表示装置において、接着層の熱膨
    張係数βa[K-1] は、上記ガラスフェイスプレートの
    熱膨張係数βg[K-1] と上記前面板の熱膨張係数βp
    [K-1] の間の値であることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 上記接着層の熱膨張係数βa は、ガラス
    面から厚さ方向にみてβg≦βa≦βpもしくはβp≦βa
    ≦βgの範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1
    に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 上記接着層は2以上の整数のn層に分け
    られ、それぞれの層の熱膨張係数は、βa1からβanへと
    段階的に変化していることを特徴とする請求項2に記載
    の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 上記接着層は、熱膨張係数を調節するた
    めに、微粒子を分散させていることを特徴とする請求項
    3に記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 上記微粒子はSiO2 微粒子であること
    を特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 上記接着層に分散させたSiO2 微粒子
    の平均粒径は100nm〜1μmであることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 上記前面板は、樹脂板であることを特徴
    とする請求項1〜6の何れかに記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 上記接着層に分散させたSiO2 微粒子
    の、接着層に対する体積比Iは、SiO2 微粒子の熱膨
    張係数をβSiO2[K-1]、接着剤の熱膨張係数β
    adh[K-1] として、 (βp−βadh)/(βSiO2−βadh)≦I<0.7
    (但し、βp<βadh) 0≦I<0.7 (但し、(10βg−7βSiO2)/3
    ≦βadh≦βp) 0≦I≦(βg−βadh)/(βSiO2−βadh)(但し、
    βadh<(10βg−7βSiO2)/3) を満たすことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装
    置。
  9. 【請求項9】 上記前面板は、透過率制限の機能を備え
    たことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の画像
    表示装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載の上記前面板を設
    けたフェイスプレートを用いることを特徴とする陰極線
    管。
  11. 【請求項11】 上記陰極線管は、表面伝導型電子放出
    素子を用いていることを特徴とする請求項10に記載の
    陰極管。
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