JP2000210683A - 土壌及び/又は地下水の浄化方法 - Google Patents

土壌及び/又は地下水の浄化方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機塩素化合物で汚染された土壌及び/又は
地下水中の有機塩素化合物を効率的に分解処理する。 【解決手段】 有機塩素化合物で汚染された土壌及び/
又は地下水に、二価の鉄イオンの存在下に過酸化水素を
添加し、次いで過マンガン酸塩を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機塩素化合物で
汚染された土壌及び/又は地下水中の有機塩素化合物を
効率的に分解処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機塩素化合物は、優れた溶解力を有す
る溶剤として使用されてきたが、近年その発癌性が指摘
され、環境への放出が制限されている。しかし、有機塩
素化合物による汚染は依然として解決されておらず、ト
リクロロエチレンやテトラクロロエチレン等の有機塩素
化合物による土壌や地下水の汚染が大きな社会問題とな
っている。
【0003】有機塩素化合物は比較的揮発しやすく、水
に溶解し難い性質を有する。そこで、この性質を利用し
て、有機塩素化合物で汚染された土壌及び/又は地下水
の処理法として、土壌からブロア等により吸引する真空
抽出或いは地下水を一旦揚水してからエアーストリッピ
ング(曝気処理)し、活性炭等の吸着剤で回収して廃棄
物として処理する方法が行われている。
【0004】しかし、活性炭吸着による方法は、汚染物
質を回収、再利用しない限り、単に汚染物質を移行させ
るのみで、根本的な解決にはなっていない。また、これ
を焼却処分する場合、十分な温度管理を行わないと有毒
なダイオキシンを生成する可能性がある。このために、
有機塩素化合物を焼却以外の方法で分解して無害化する
方法に関する研究が、これまで積極的に行われ、例え
ば、紫外線のエネルギーを利用して分解する方法とし
て、有機ハロゲン化合物を含む排ガスを紫外線照射処理
して酸性の分解ガスとした後、アルカリで洗浄して無害
化処理する方法などが提案されている。
【0005】しかし、これらの方法はいずれも土壌中の
汚染物質を一旦真空抽出法や揚水・曝気法により土壌や
地下水中から除去してから処理を行うものであるため、
この真空抽出や揚水・曝気のために多大な処理コストが
かかる上に、これらの方法では浄化後期になると十分に
汚染物質を除去しきれなくなり、浄化効率は低下する。
従って、このような方法を取り続ける限り、汚染土壌或
いはその付近の地下水には低濃度の有機塩素化合物によ
る汚染が継続することになる。このような低濃度の有機
塩素化合物による汚染、例えば、トリクロロエチレンで
あれば汚染濃度が環境基準値である30μg/Lから1
000μg/L程度の汚染に対しては、実用的な見地か
ら有効な浄化手法は提案されていない。
【0006】また、一般に汚染土壌は、各種工場の敷地
内における稼動中の設備周辺や建築物の直下である場合
が多く、従って、このような汚染土壌を処理する場合に
は、汚染土壌を現場にて、即ち原位置で浄化処理するこ
とができ、処理後、残留する薬剤による弊害のない処理
方法が強く望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記方法とは
別に、汚染土壌に過酸化水素を直接注入してトリクロロ
エチレン等の汚染物質を分解する方法も提案されてい
る。また、有機塩素化合物が過マンガン酸塩により分解
除去できることも知られている。
【0008】こうした処理方法であれば、原位置での浄
化処理が可能で、処理後の残留薬剤による弊害の問題も
ない。
【0009】過酸化水素は二価の鉄イオンの存在下でラ
ジカルを発生して有機塩素化合物を急速に分解するが、
土壌や地下水中の物質との反応や土壌表面で分解されや
すく、本来の目的である有機塩素化合物の分解以外に無
駄に消費される割合が高い。
【0010】また、過マンガン酸塩は過酸化水素に比べ
て土壌による分解速度が小さいので、土壌表面で分解さ
れて無駄に消費される割合が比較的小さく、処理の影響
範囲を広く取ることができる点で優れているが、二価の
鉄イオンのような還元性物質との反応により無駄に消費
される。即ち、過酸化水素、過マンガン酸塩をそれぞれ
単独で用いた場合、これらは土壌表面で分解されたり還
元性物質と反応するなどして多くが無駄に消費され、処
理効率が悪くなるという問題があった。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決し、有機
塩素化合物で汚染された土壌及び/又は地下水中の有機
塩素化合物を効率的に処理することができる土壌及び/
又は地下水の浄化方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
土壌や地下水中の代表的な還元性物質である二価の鉄イ
オンに着目し、これを過酸化水素の作用により三価に酸
化すると同時に汚染物質を分解し、その後、更に過マン
ガン酸塩を加えることで、これらを無駄に消費すること
なく、残存する汚染物質を完全に分解できることを見出
し、本発明を完成させた。
【0013】即ち、本発明は、有機塩素化合物で汚染さ
れた土壌及び/又は地下水に、二価の鉄イオンの存在下
に過酸化水素を添加し、次いで過マンガン酸塩を添加す
ることを特徴とする。
【0014】本発明における有機塩素化合物の分解機構
は次の通りである。
【0015】先に添加された過酸化水素は、二価の鉄イ
オンが存在する条件では、次のように還元されてヒドロ
キシラジカルを生成する。
【0016】H2O2+Fe2+→OH・+OH-+Fe3+ このラジカル種は非常に反応性に富み、殆どすべての有
機物を酸化分解できる(フェントン反応)。このとき、
二価の鉄イオンは三価イオンに酸化される。従って、二
価の鉄イオンが存在する条件で過酸化水素を添加すると
二価の鉄イオンが三価まで酸化されると共に、同時に有
機塩素化合物が分解される。例えば、トリクロロエチレ
ン(TCE)であれば、次のように分解される。
【0017】 C2HCl3+6OH・→2CO2+3HCl+2H2O 次に、過マンガン酸塩を添加すると、二価の鉄イオンは
先に注入された過酸化水素の作用で既に大部分が三価ま
で酸化されているので、二価の鉄イオンによる過マンガ
ン酸塩の無駄な消費は抑制され、過マンガン酸塩は効率
良く有機塩素化合物と反応してこれを分解することがで
きる。
【0018】なお、添加した過酸化水素と過マンガン酸
塩が万が一処理対象区域外に流出しても、土壌や地下水
中の還元性物質との反応並びに土壌表面の触媒作用によ
り徐々に分解する。従って、比較的ゆっくりではあるが
濃度は低下するので、これらが長期に亘って土壌や地下
水中に残留し、二次汚染を引き起こす可能性は極めて小
さい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0020】本発明においては、二価の鉄イオンの存在
下に、有機塩素化合物で汚染された土壌及び/又は地下
水にまず過酸化水素を添加し、次いで過マンガン酸塩を
添加する。
【0021】ここで、二価の鉄イオンは有機塩素化合物
で汚染された土壌及び/又は地下水中に1mg/L以上
の濃度で存在する必要があり、これよりも二価の鉄イオ
ン濃度が低いと反応が円滑に進行しない場合がある。通
常の場合、二価の鉄イオンは天然に数ppm〜20又は
30ppm程度の濃度で存在しているため、二価の鉄イ
オンを特に添加する必要はない。ただし、土壌及び/又
は地下水中に二価の鉄イオンが不足する場合には、硫化
第一鉄や塩化第一鉄等の二価の鉄イオンを添加する。こ
の場合、二価の鉄イオンの添加濃度は1ppm以上で高
い方が好ましいが、高過ぎると酸化により生成した三価
の鉄イオンがオキシ水酸化鉄などの形態で析出すること
により注入孔が閉塞するなどの問題が生じる恐れがある
ため、10ppm程度の濃度となるように添加するのが
好ましい。
【0022】過酸化水素は、土壌又は地下水中の二価の
鉄イオン濃度と化学的にほぼ当量或いはわずかに過剰量
(例えば2倍当量程度)添加するのが好ましい。
【0023】一般に、有機塩素化合物のような汚染物質
は水に溶解し難く、比重も大きいため、土壌中の滞水層
の下部にとどまる場合が多く、また、この領域に存在す
る鉄分も大部分が二価の鉄イオンとして地下水中に溶解
しているため、実用的には地下水中の二価の鉄イオンの
濃度を測定することにより過酸化水素の添加量を決定す
ることができる。
【0024】過酸化水素を多量に添加し過ぎると、その
後に添加した過マンガン酸塩と過酸化水素とが反応し、
過マンガン酸塩が無駄に消費されることとなることか
ら、過酸化水素の添加量が過剰とならないようにするこ
とが重要である。通常の場合、過酸化水素は、土壌や地
下水の汚染の程度によっても異なるが、前述の如く、地
下水中の二価の鉄イオンとほぼ当量或いは若干過剰量で
あって、有機塩素化合物で汚染された土壌及び/又は地
下水に対して1〜100ppm程度となるように添加す
るのが好ましい。
【0025】このような濃度で過酸化水素を二価の鉄イ
オンの存在下に添加することによって、過酸化水素と二
価の鉄イオンとの反応で二価の鉄イオンが三価の鉄イオ
ンに酸化されると共に活性なヒドロキシラジカルが生成
し、このヒドロキシラジカルにより土壌又は地下水中の
有機塩素化合物が効率的に分解される。
【0026】なお、この過酸化水素の添加に当り、硫酸
等の酸を添加して、土壌又は地下水のpHを2〜6に低
下させることにより、有機塩素化合物の分解効率を向上
させることができる。これは、過酸化水素により二価か
ら三価に酸化された鉄イオンの一部が、酸性条件下では
過酸化水素により再び二価に還元される機構が作用し、
過酸化水素から効率良くヒドロキシラジカルのような活
性種が生成するため、過酸化水素が有機塩素化合物の分
解に有効に利用されるようになることによる。
【0027】過酸化水素の添加後は過マンガン酸塩を添
加する。過酸化水素は二価の鉄イオンと急激に反応する
ため、過マンガン酸塩は、過酸化水素添加後数時間経過
すれば添加してよく、過酸化水素添加後1〜10時間経
過後に添加するのが好ましい。
【0028】過マンガン酸塩の添加量については特に制
限はなく、土壌又は地下水中に残留する有機塩素化合物
をほぼ完全に分解するに必要な最少添加量以上添加すれ
ば良い。この添加量は、過酸化水素による分解処理後に
土壌又は地下水中に残留する有機塩素化合物の濃度を基
準として、その全量を分解するに必要な理論量の1〜1
000倍とされる。
【0029】なお、過酸化水素は通常0.01〜5重量
%濃度の過酸化水素水として、過マンガン酸塩は0.0
1〜1重量%濃度の水溶液として土壌又は地下水に添加
される。過マンガン酸塩としては、過マンガン酸カリウ
ム、過マンガン酸ナトリウム等が用いられる。
【0030】過酸化水素及び過マンガン酸塩の添加量
は、処理対象とする有機塩素化合物で汚染された土壌及
び/又は地下水の汚染の程度によっても異なるが、通常
の場合、100〜1000μg/L程度の有機塩素化合
物で汚染された土壌又は地下水であれば、過酸化水素を
1〜25ppm添加した後、過マンガン酸塩を5〜10
0ppm程度添加することで処理が行われる。
【0031】本発明で処理対象となるものは有機塩素化
合物で汚染された土壌及び/又は地下水であるが、本発
明の方法は、有機塩素化合物のうち、特にジクロロエチ
レン(DCE)、トリクロロエチレン(TCE)、テト
ラクロロエチレン(PCE)等の脂肪族塩素化合物の分
解に適している。
【0032】本発明の方法は、現在実用化されている前
述の真空抽出法や揚水・曝気法を採用した浄化法による
浄化処理後期において、処理効率が低下し、除去しきれ
ない低濃度有機塩素化合物が残留する土壌及び/又は地
下水の処理に有効である。
【0033】このような本発明の方法は、特に、原位置
での浄化処理に有効であるが、原位置処理に限らず、土
壌を掘り起こして本発明に従って浄化処理した後埋め戻
すことにより実施することもできる。
【0034】原位置での浄化処理を行う場合、具体的に
は、汚染物質が存在する深さまで井戸を設置し、この井
戸を利用して過酸化水素の水溶液を注入し、次に過マン
ガン酸塩の水溶液を注入する方法が採用されるが、更に
注入井戸以外に揚水井戸を設けて、土壌中で地下水に流
れを与えて処理効率を向上させることも可能である。
【0035】このような浄化処理において、浄化対象と
なる区域が限定されている場合は、過酸化水素と過マン
ガン酸塩を1度づつ添加すれば十分な浄化効果を得るこ
とができるが、他の区域から浄化対象としている区域ま
で汚染物質が拡散してくるような場合は、更に過酸化水
素と過マンガン酸塩の添加を繰り返すことが必要にな
る。このような場合は浄化対象区域中の有機塩素化合物
濃度をモニタリングすることにより、その濃度が環境基
準値以下に低下するまで過酸化水素と過マンガン酸塩の
添加を繰り返せば良い。このように過酸化水素の添加と
過マンガン酸塩の添加を複数回交互に繰り返して行う場
合、過マンガン酸塩の添加から、次の過酸化水素の添加
までの時間は12時間〜数日程度の間隔とするのが好ま
しい。即ち、この間隔は、処理対象区域の地下水がおお
よそ入れ換わる時間に相当し、処理対象区域の地下水の
流速や、地下水の強制循環のための揚水井の設置の有無
によっても異なるが、一般的には上記範囲内で設定する
ことができる。
【0036】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0037】実施例1,2、比較例1〜4 活性炭カラムに通して残留塩素を除去し、更に脱気及び
窒素パージした水道水に10mg/L(0.18mM)
の二価の鉄イオン(硫酸第一鉄)と1mg/LのTCE
を加えて試験液(模擬汚染地下水)とした。これをバイ
アル瓶に入れてアルミシールセプタムで密封し、表1に
示す量の過酸化水素を添加し、更に4時間後に表1に示
す量の過マンガン酸カリウムを加え(ただし、比較例
1,2では過酸化水素添加せず。比較例3,4では過マ
ンガン酸カリウム添加せず。)、20℃の条件で放置し
た。そして過酸化水素添加から24時間後に残留するT
CE濃度をガスクロマトグラフにより測定し、結果を表
1に示した。
【0038】
【表1】
【0039】比較例5 実施例1の条件で、過酸化水素と過マンガン酸カリウム
の添加順序を逆にして処理を行った。その結果、過マン
ガン酸カリウムは二価の鉄イオンと反応して消費され、
また二価の鉄イオンも三価に酸化されたので、次に過酸
化水素を添加しても24時間後の残留TCE濃度は0.
85mg/Lと初期濃度から殆ど変化しなかった。
【0040】比較例6,7 実施例1,2において、活性炭カラムに通して残留塩素
を除去し、更に脱気及び窒素パージした水道水に二価の
鉄イオン(硫酸第一鉄)を加えず、1mg/LのTCE
のみを加えて試験液(模擬汚染地下水)としたこと以外
は同様に処理を行い、残留TCE濃度を測定し、結果を
表2に示した。
【0041】
【表2】
【0042】実施例3 活性炭カラムに通して残留塩素を除去し、更に脱気及び
窒素パージした水道水に10mg/L(0.18mM)
の二価の鉄イオン(硫酸第一鉄)と1mg/LのTCE
と1mg/Lのcis−DCEとを加えて試験液(模擬
汚染地下水)とした。この試験液を、粒子径約0.45
mmの砂80mLを入れた容量160mLのバイアル瓶
に40mL加え、直ちにアルミシールセプタムで密閉し
た。この中に濃度1000mg/Lの過酸化水素水2m
Lをシリンジで注入し、20℃、60rpmの条件で振
盪した。更に、4時間後に濃度1000mg/Lの過マ
ンガン酸カリウム水溶液2mLをシリンジで注入し同じ
条件で振盪を継続した。
【0043】このように調製した試料とは別に過酸化水
素も過マンガン酸カリウムも添加せず、それ以外は同様
の手順で調製した試料をTCEとcis−DCEの標準
濃度試料とした。
【0044】過酸化水素添加から2日後に各試料のヘッ
ドスペースをガスクロマトグラフにかけ、標準濃度試料
と比較することにより残留するTCEとcis−DCE
の濃度を求めた。その結果、TCE濃度は0.015m
g/L、cis−DCE濃度は0.008mg/Lであ
った。
【0045】比較例8 過マンガン酸カリウムの添加を行わなかったこと以外は
実施例3と同様の操作を行った。その結果、過酸化水素
添加から2日後に残留するTCE及びcis−DCEの
濃度はそれぞれ0.43mg/L、0.24mg/Lで
あった。
【0046】比較例9 過酸化水素の添加を行わなかったこと以外は実施例3と
同様の操作を行った。その結果、過マンガン酸カリウム
添加から2日後に残留するTCE及びcis−DCEの
濃度はそれぞれ0.53mg/L、0.30mg/Lで
あった。
【0047】比較例10 過酸化水素と過マンガン酸カリウムの添加順序を逆にし
て実施例3と同様の操作を行った。その結果、過マンガ
ン酸カリウム添加から2日後に残留するTCE及びci
s−DCEの濃度はそれぞれ0.65mg/L、0.5
7mg/Lであった。
【0048】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の土壌及び/
又は地下水の浄化方法によれば、有機塩素化合物で汚染
された土壌及び/又は地下水中の有機塩素化合物を効率
的に分解処理することができる。本発明の方法は、原位
置での処理も可能であり、また、残留薬剤による二次汚
染の問題もなく、その工業的有用性は極めて大きい。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月27日(1999.1.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】ここで、二価の鉄イオンは有機塩素化合物
で汚染された土壌及び/又は地下水中に1mg/L以上
の濃度で存在する必要があり、これよりも二価の鉄イオ
ン濃度が低いと反応が円滑に進行しない場合がある。通
常の場合、二価の鉄イオンは天然に数ppm〜20又は
30ppm程度の濃度で存在しているため、二価の鉄イ
オンを特に添加する必要はない。ただし、土壌及び/又
は地下水中に二価の鉄イオンが不足する場合には、硫酸
第一鉄や塩化第一鉄等の二価の鉄イオンを添加する。こ
の場合、二価の鉄イオンの添加濃度は1ppm以上で高
い方が好ましいが、高過ぎると酸化により生成した三価
の鉄イオンがオキシ水酸化鉄などの形態で析出すること
により注入孔が閉塞するなどの問題が生じる恐れがある
ため、10ppm程度の濃度となるように添加するのが
好ましい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機塩素化合物で汚染された土壌及び/
    又は地下水に、二価の鉄イオンの存在下に過酸化水素を
    添加し、次いで過マンガン酸塩を添加することを特徴と
    する土壌及び/又は地下水の浄化方法。
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