JP2000210787A - アルミニウムブレ―ジングシ―ト及びその製造方法 - Google Patents
アルミニウムブレ―ジングシ―ト及びその製造方法Info
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- JP2000210787A JP2000210787A JP11017747A JP1774799A JP2000210787A JP 2000210787 A JP2000210787 A JP 2000210787A JP 11017747 A JP11017747 A JP 11017747A JP 1774799 A JP1774799 A JP 1774799A JP 2000210787 A JP2000210787 A JP 2000210787A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ろう付後強度が高く、更にろう付性が良好で
あると共に、成形性が向上したアルミニウムブレージン
グシート及びその製造方法を提供する。 【請求項1】 アルミニウムブレージングシートの芯材
は、Mgを0.3重量%未満に規制し、Fe:0.2重
量%以下、Cu:0.2重量%を超え1.0重量%以
下、Si:0.3乃至1.3重量%、Mn:0.3乃至
1.5重量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物
からなる。ろう材は芯材の一面に形成され、Al−Si
系アルミニウム合金からなる。また、皮材は、前記芯材
の他面に形成され、Si:0.2重量%未満、Mg:
2.0乃至3.5重量%、Zn:0.5重量%以上2.
0重量%未満を含有し、残部がAl及び不可避的不純物
からなる。
あると共に、成形性が向上したアルミニウムブレージン
グシート及びその製造方法を提供する。 【請求項1】 アルミニウムブレージングシートの芯材
は、Mgを0.3重量%未満に規制し、Fe:0.2重
量%以下、Cu:0.2重量%を超え1.0重量%以
下、Si:0.3乃至1.3重量%、Mn:0.3乃至
1.5重量%を含有し、残部がAl及び不可避的不純物
からなる。ろう材は芯材の一面に形成され、Al−Si
系アルミニウム合金からなる。また、皮材は、前記芯材
の他面に形成され、Si:0.2重量%未満、Mg:
2.0乃至3.5重量%、Zn:0.5重量%以上2.
0重量%未満を含有し、残部がAl及び不可避的不純物
からなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車ラジエータの
ヘッダ及びサイドプレート等に使用されるアルミニウム
ブレージングシートに関し、高強度、高成形性を有し、
且つろう付性が優れたろう付用アルミニウムブレージン
グシート及びその製造方法に関する。
ヘッダ及びサイドプレート等に使用されるアルミニウム
ブレージングシートに関し、高強度、高成形性を有し、
且つろう付性が優れたろう付用アルミニウムブレージン
グシート及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のラジエータのヘッダ及び
サイドプレート等に使用されるろう付用アルミニウムブ
レージングシートとしては、芯材にJIS3003等の
Al−Mn系アルミニウム合金、ろう材に4045、4
343等のAl−Si系アルミニウム合金、犠牲陽極と
して作用する皮材にAl−Zn系アルミニウム合金が使
用されている。しかし、JIS3003等のAl−Mn
合金を芯材としたブレージングシートのろう付後強度は
110N/mm2程度であり、強度が不十分であると共
に、耐食性も十分であるとはいえない。ろう付後強度を
向上するためには、芯材へのMgの添加が有効である
が、ノコロックろう付法においては、芯材にMgを添加
したブレージングシートはろう付性が著しく低下するた
め、芯材にMgを添加することは好ましくない。
サイドプレート等に使用されるろう付用アルミニウムブ
レージングシートとしては、芯材にJIS3003等の
Al−Mn系アルミニウム合金、ろう材に4045、4
343等のAl−Si系アルミニウム合金、犠牲陽極と
して作用する皮材にAl−Zn系アルミニウム合金が使
用されている。しかし、JIS3003等のAl−Mn
合金を芯材としたブレージングシートのろう付後強度は
110N/mm2程度であり、強度が不十分であると共
に、耐食性も十分であるとはいえない。ろう付後強度を
向上するためには、芯材へのMgの添加が有効である
が、ノコロックろう付法においては、芯材にMgを添加
したブレージングシートはろう付性が著しく低下するた
め、芯材にMgを添加することは好ましくない。
【0003】そこで、ろう付性を阻害することなく、ろ
う付後強度を向上させる技術として、特開平4−193
926号公報、特開平5−230577号公報、特開平
6−145859号公報、特開平6−212331号公
報等が提案されている。
う付後強度を向上させる技術として、特開平4−193
926号公報、特開平5−230577号公報、特開平
6−145859号公報、特開平6−212331号公
報等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の公報に記載された従来技術では、ブレージングシート
の一層の薄肉化を図ることができないという問題点があ
る。
の公報に記載された従来技術では、ブレージングシート
の一層の薄肉化を図ることができないという問題点があ
る。
【0005】特開平4−193926号公報に記載され
た従来技術においては、高強度化のために犠牲陽極皮材
にSiを添加しているため、また、特開平5−2305
77号公報においては、Feを規制していないため、成
形性が低く、ヘッダのプレス加工時に割れが発生するお
それがある。
た従来技術においては、高強度化のために犠牲陽極皮材
にSiを添加しているため、また、特開平5−2305
77号公報においては、Feを規制していないため、成
形性が低く、ヘッダのプレス加工時に割れが発生するお
それがある。
【0006】特開平6−145859号公報、特開平6
−212331号公報においては、犠牲陽極皮材へのZ
n添加量が多いため、成形性が低く、プレス加工時に割
れが発生する可能性がある。
−212331号公報においては、犠牲陽極皮材へのZ
n添加量が多いため、成形性が低く、プレス加工時に割
れが発生する可能性がある。
【0007】また、特開平6−212331号公報は、
高強度化のために犠牲陽極材にMnを添加しているた
め、成形性が低く、ヘッダのプレス加工時に割れが発生
するおそれがある。
高強度化のために犠牲陽極材にMnを添加しているた
め、成形性が低く、ヘッダのプレス加工時に割れが発生
するおそれがある。
【0008】以上のように、従来の技術では、ろう付後
強度、ろう付性及び成形性の全てを兼ね備えたブレージ
ングシートを得ることは困難であった。
強度、ろう付性及び成形性の全てを兼ね備えたブレージ
ングシートを得ることは困難であった。
【0009】しかしながら、自動車ラジエータ及びヒー
タコアのような熱交換器においては、軽量化及び製造コ
ストの低減を図るため、素材の薄肉化が要望されてお
り、このため、ろう付けに使用されるアルミニウムブレ
ージングシートもその薄肉化が強く要望されている。
タコアのような熱交換器においては、軽量化及び製造コ
ストの低減を図るため、素材の薄肉化が要望されてお
り、このため、ろう付けに使用されるアルミニウムブレ
ージングシートもその薄肉化が強く要望されている。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ろう付後強度が高く、更にろう付性が良好
であると共に、成形性が向上したアルミニウムブレージ
ングシート及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
のであって、ろう付後強度が高く、更にろう付性が良好
であると共に、成形性が向上したアルミニウムブレージ
ングシート及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルミニウ
ムブレージングシートは、Mgを0.3重量%未満、F
eを0.2重量%以下に規制し、Cu:0.2重量%を
超え1.0重量%以下、Si:0.3乃至1.3重量
%、Mn:0.3乃至1.5重量%を含有し、残部がA
l及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金製の芯
材と、この芯材の一面に形成されたAl−Si系アルミ
ニウム合金からなるろう材と、前記芯材の他面に形成さ
れSi:0.2重量%未満、Mg:2.0乃至3.5重
量%、Zn:0.5重量%以上2.0重量%未満を含有
し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウ
ム合金製の皮材とを有することを特徴とする。
ムブレージングシートは、Mgを0.3重量%未満、F
eを0.2重量%以下に規制し、Cu:0.2重量%を
超え1.0重量%以下、Si:0.3乃至1.3重量
%、Mn:0.3乃至1.5重量%を含有し、残部がA
l及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金製の芯
材と、この芯材の一面に形成されたAl−Si系アルミ
ニウム合金からなるろう材と、前記芯材の他面に形成さ
れSi:0.2重量%未満、Mg:2.0乃至3.5重
量%、Zn:0.5重量%以上2.0重量%未満を含有
し、残部がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウ
ム合金製の皮材とを有することを特徴とする。
【0012】前記芯材は、更にCr:0.3重量%以
下、Zr:0.3重量%以下又はTi:0.3重量%以
下を含有してもよい。
下、Zr:0.3重量%以下又はTi:0.3重量%以
下を含有してもよい。
【0013】本発明に係るアルミニウムブレージングシ
ートの製造方法は、前記組成の芯材と、ろう材と、皮材
とを、芯材を中心として重ねることを特徴とする。
ートの製造方法は、前記組成の芯材と、ろう材と、皮材
とを、芯材を中心として重ねることを特徴とする。
【0014】このアルミニウムブレージングシートの製
造方法においては、熱間合わせ圧延した後、冷間圧延
し、その後、昇温速度100℃/min以上で昇温して
350乃至560℃に加熱する熱処理を施すように構成
することもできる。
造方法においては、熱間合わせ圧延した後、冷間圧延
し、その後、昇温速度100℃/min以上で昇温して
350乃至560℃に加熱する熱処理を施すように構成
することもできる。
【0015】なお、前記芯材のMg含有量は0.1重量
%以下であることが好ましい。
%以下であることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に係るブレージングシート
は、芯材の一面に皮材が積層され、他面にろう材が積層
されたものである。以下、本発明に係るブレージングシ
ート材の芯材、皮材、ろう材の成分添加理由及び組成限
定理由並びにその製造方法における熱処理条件の限定理
由について説明する。
は、芯材の一面に皮材が積層され、他面にろう材が積層
されたものである。以下、本発明に係るブレージングシ
ート材の芯材、皮材、ろう材の成分添加理由及び組成限
定理由並びにその製造方法における熱処理条件の限定理
由について説明する。
【0017】(a)芯材Mg:0.3重量%未満 Mgは芯材の強度を向上させるために極めて有効な元素
であるが、Mgを0.3重量%以上添加すると、アルミ
ニウムブレージングシートのろう付性が低下する。特
に、ノコロックろう付法によるろう付においては、Mg
によるろう付け性の低下が極めて大きい。従って、Mg
の含有量は0.3重量%未満に制限する。より一層のろ
う付性の低下を抑制するためには、Mgの含有量を0.
1重量%以下にすることが好ましい。
であるが、Mgを0.3重量%以上添加すると、アルミ
ニウムブレージングシートのろう付性が低下する。特
に、ノコロックろう付法によるろう付においては、Mg
によるろう付け性の低下が極めて大きい。従って、Mg
の含有量は0.3重量%未満に制限する。より一層のろ
う付性の低下を抑制するためには、Mgの含有量を0.
1重量%以下にすることが好ましい。
【0018】Cu:0.2重量%を超え1.0重量%以
下 Cuは芯材の強度を向上させる元素であり、またろう材
側の耐食性も向上させる。しかし、1.0重量%を超え
てCuを添加すると、芯材の融点を低下させるため、ろ
う付作業性を低下させてしまう。また、Cu含有量が
0.2重量%以下では、芯材の強度を向上させるには不
十分である。従って、Cuの含有量は0.2乃至1.0
重量%とする。更に、芯材の強度を高めるためには、C
u含有量は0.3重量%以上とすることが好ましい。
下 Cuは芯材の強度を向上させる元素であり、またろう材
側の耐食性も向上させる。しかし、1.0重量%を超え
てCuを添加すると、芯材の融点を低下させるため、ろ
う付作業性を低下させてしまう。また、Cu含有量が
0.2重量%以下では、芯材の強度を向上させるには不
十分である。従って、Cuの含有量は0.2乃至1.0
重量%とする。更に、芯材の強度を高めるためには、C
u含有量は0.3重量%以上とすることが好ましい。
【0019】Si:0.3乃至1.3重量% Siは芯材の強度を向上させる元素であり、Siの添加
によって、特にAl−Si−Mn系析出物と、皮材から
拡散するMgとの反応によりMg2Siからなる金属間
化合物が析出し、このMg2Si金属間化合物の析出に
より芯材強度が向上する。しかし、Siの添加量が0.
3重量%未満では芯材の強度を向上させるには不十分で
あり、一方、Siが1.3重量%を超えて添加されると
芯材融点が低下すると共に、低融点相の増加に起因して
ろう付作業性が低下してしまう。従って、Siの含有量
は0.3乃至1.3重量%とする。
によって、特にAl−Si−Mn系析出物と、皮材から
拡散するMgとの反応によりMg2Siからなる金属間
化合物が析出し、このMg2Si金属間化合物の析出に
より芯材強度が向上する。しかし、Siの添加量が0.
3重量%未満では芯材の強度を向上させるには不十分で
あり、一方、Siが1.3重量%を超えて添加されると
芯材融点が低下すると共に、低融点相の増加に起因して
ろう付作業性が低下してしまう。従って、Siの含有量
は0.3乃至1.3重量%とする。
【0020】Mn:0.3乃至1.5重量% Mnは芯材の耐食性及び強度を向上させる元素である。
Mn添加量が0.3重量%未満であると、芯材強度を十
分に向上させることができない。一方、Mn添加量が
1.5重量%を超えると巨大金属間化合物が生成するた
め、加工性及び耐食性の低下が生じる。従って、Mn添
加量は0.3乃至1.5重量%とする。
Mn添加量が0.3重量%未満であると、芯材強度を十
分に向上させることができない。一方、Mn添加量が
1.5重量%を超えると巨大金属間化合物が生成するた
め、加工性及び耐食性の低下が生じる。従って、Mn添
加量は0.3乃至1.5重量%とする。
【0021】Fe:0.2重量%以下 Feは結晶粒を微細化するため、ろう付性を低下させ
る。また、Feは晶出物として芯材内に分散するため、
加工性を低下させる。従って、Fe添加量は0.2重量
%以下とする。
る。また、Feは晶出物として芯材内に分散するため、
加工性を低下させる。従って、Fe添加量は0.2重量
%以下とする。
【0022】Cr:0.3重量%以下 Crは芯材の耐食性、強度及びろう付性を向上させる成
分である。Crが0.3重量%を超えて添加されても、
それ以上の耐食性、強度及びろう付性の向上は望めず、
逆に金属間化合物を生成し、加工性及び耐食性を低下さ
せてしまう。従って、Crを添加する場合は、その添加
量は0.3重量%以下とする。
分である。Crが0.3重量%を超えて添加されても、
それ以上の耐食性、強度及びろう付性の向上は望めず、
逆に金属間化合物を生成し、加工性及び耐食性を低下さ
せてしまう。従って、Crを添加する場合は、その添加
量は0.3重量%以下とする。
【0023】Zr:0.3重量%以下 Zrは結晶粒を粗大化し、ろう付性及び耐食性を向上さ
せる元素である。Zrが0.3重量%を超えて添加され
ても、それ以上のろう付性及び耐食性の向上は望めず、
逆に金属間化合物を生成し、加工性及び耐食性を低下さ
せてしまう。従って、Zrを添加する場合は、その添加
量は0.3重量%以下とする。
せる元素である。Zrが0.3重量%を超えて添加され
ても、それ以上のろう付性及び耐食性の向上は望めず、
逆に金属間化合物を生成し、加工性及び耐食性を低下さ
せてしまう。従って、Zrを添加する場合は、その添加
量は0.3重量%以下とする。
【0024】Ti:0.3重量%以下 Tiは芯材の耐食性を著しく向上させる元素である。T
iが0.3重量%を超えて添加されても、それ以上の耐
食性向上効果は望めず、逆に金属間化合物を生成し、加
工性及び耐食性を低下させてしまう。従って、Tiを添
加する場合は、その添加量は0.3重量%以下とする。
iが0.3重量%を超えて添加されても、それ以上の耐
食性向上効果は望めず、逆に金属間化合物を生成し、加
工性及び耐食性を低下させてしまう。従って、Tiを添
加する場合は、その添加量は0.3重量%以下とする。
【0025】(b)皮材Si:0.2重量%未満 Siは犠牲陽極として作用する皮材中のMgと反応して
Mg2Siを析出し、この皮材の強度を向上させる。し
かしながら、Siの添加は皮材の成形性を低下させるた
め、その添加量は0.2重量%未満に規制する。
Mg2Siを析出し、この皮材の強度を向上させる。し
かしながら、Siの添加は皮材の成形性を低下させるた
め、その添加量は0.2重量%未満に規制する。
【0026】Mg:2.0乃至3.5重量% Mgは皮材の強度及び成形性を向上させる元素である。
ろう付加熱により、皮材に添加されたMgは芯材内に拡
散し、芯材に添加されたSiと結合し、Mg2Siを生
成し、ろう付後強度を向上させる。Mgの添加量が2.
0重量%未満では、強度の向上効果は小さく、また、成
形性も低下する。一方、Mgが3.5重量%を超えて添
加されると、クラッド圧着性が低下し、皮材を芯材に積
層させることが困難となる。従って、Mgの添加量は
2.0乃至3.5重量%とする。
ろう付加熱により、皮材に添加されたMgは芯材内に拡
散し、芯材に添加されたSiと結合し、Mg2Siを生
成し、ろう付後強度を向上させる。Mgの添加量が2.
0重量%未満では、強度の向上効果は小さく、また、成
形性も低下する。一方、Mgが3.5重量%を超えて添
加されると、クラッド圧着性が低下し、皮材を芯材に積
層させることが困難となる。従って、Mgの添加量は
2.0乃至3.5重量%とする。
【0027】Zn:0.5重量%以上2.0重量%未満 Znは犠牲陽極として作用する皮材の電位を卑とし、内
面耐食性を向上させる元素であると共に、犠牲陽極皮材
中のMgと反応してMgZn2を析出し、強度を向上さ
せる。Zn含有量が0.5重量%未満では強度向上効果
は小さく、また、耐食性が低下する。一方、Znが2.
0重量%を超えて添加されると、皮材の成形性が低下す
るため好ましくない。従って、Zn添加量は0.5重量
%以上2.0重量%未満とする。
面耐食性を向上させる元素であると共に、犠牲陽極皮材
中のMgと反応してMgZn2を析出し、強度を向上さ
せる。Zn含有量が0.5重量%未満では強度向上効果
は小さく、また、耐食性が低下する。一方、Znが2.
0重量%を超えて添加されると、皮材の成形性が低下す
るため好ましくない。従って、Zn添加量は0.5重量
%以上2.0重量%未満とする。
【0028】(c)製造方法熱間圧延後に所定板厚まで冷間圧延した後に、昇温速度
100℃/min以上で昇温して350乃至560℃に
加熱する熱処理 所定板厚まで冷延した後、昇温速度100℃/min以
上で昇温し、350乃至560℃に加熱して熱処理する
ことにより、アルミニウムブレージングシートの成形性
を向上させることができる。昇温速度が100℃/mi
n未満ではその効果はない。一方、熱処理温度が350
℃未満では成形性が低下し、560℃を超えるとバーニ
ングの危険性があるため、熱処理温度は350乃至56
0℃に設定する。
100℃/min以上で昇温して350乃至560℃に
加熱する熱処理 所定板厚まで冷延した後、昇温速度100℃/min以
上で昇温し、350乃至560℃に加熱して熱処理する
ことにより、アルミニウムブレージングシートの成形性
を向上させることができる。昇温速度が100℃/mi
n未満ではその効果はない。一方、熱処理温度が350
℃未満では成形性が低下し、560℃を超えるとバーニ
ングの危険性があるため、熱処理温度は350乃至56
0℃に設定する。
【0029】
【実施例】次に、本発明の実施例について、特許請求の
範囲から外れる比較例と比較して説明する。
範囲から外れる比較例と比較して説明する。
【0030】第1実施例 本発明例及び比較例において使用した芯材の組成を下記
表1に示す。表1中芯材No.1乃至10は本発明の実
施例であり、芯材No.11乃至15は本発明の範囲か
ら外れる比較例である。なお、芯材No.11乃至15
において、本発明の特許請求の範囲の組成から外れる成
分についてはその含有量に下線をつけて示す。
表1に示す。表1中芯材No.1乃至10は本発明の実
施例であり、芯材No.11乃至15は本発明の範囲か
ら外れる比較例である。なお、芯材No.11乃至15
において、本発明の特許請求の範囲の組成から外れる成
分についてはその含有量に下線をつけて示す。
【0031】また、本発明実施例及び比較例において使
用した皮材の成分組成を下記表2に示す。この表2に示
す皮材No.1乃至5は本発明の実施例であり、皮材N
o.6乃至9は本発明の特許請求範囲の範囲から外れる
比較例である。なお、特許請求範囲から外れる成分につ
いては下線を付して示す。
用した皮材の成分組成を下記表2に示す。この表2に示
す皮材No.1乃至5は本発明の実施例であり、皮材N
o.6乃至9は本発明の特許請求範囲の範囲から外れる
比較例である。なお、特許請求範囲から外れる成分につ
いては下線を付して示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【0034】
【表2】
【0035】上記表1及び表2に示す芯材及び皮材とろ
う材(JIS 4045合金)とを組み合わせて図1に
示すようなろう付用アルミニウムブレージングシート
(アルミニウム合金複合材)を作製した。図1はこのア
ルミニウムブレージングシートの断面図である。図1に
示すとおり、芯材1の両面を皮材2、ろう材3で積層す
ることにより構成されている。下記表3、4は、芯材、
皮材及びろう材を組み合わせた複合材の構成を示す。こ
の表3に示す複合材No.1乃至14は本発明の実施例
であり、表4に示す複合材No.15乃至23は本発明
の範囲から外れる比較例である。
う材(JIS 4045合金)とを組み合わせて図1に
示すようなろう付用アルミニウムブレージングシート
(アルミニウム合金複合材)を作製した。図1はこのア
ルミニウムブレージングシートの断面図である。図1に
示すとおり、芯材1の両面を皮材2、ろう材3で積層す
ることにより構成されている。下記表3、4は、芯材、
皮材及びろう材を組み合わせた複合材の構成を示す。こ
の表3に示す複合材No.1乃至14は本発明の実施例
であり、表4に示す複合材No.15乃至23は本発明
の範囲から外れる比較例である。
【0036】製造工程は、熱間合わせ圧延終了後、厚さ
が1mmになるまで圧延した後、昇温速度40℃/hr
で400℃まで昇温させた後、この温度に2時間保持
し、試験に供した。
が1mmになるまで圧延した後、昇温速度40℃/hr
で400℃まで昇温させた後、この温度に2時間保持
し、試験に供した。
【0037】
【表3】
【0038】
【表4】
【0039】そして、表3、4に示す組み合わせからな
る各複合材について以下のような試験を行った。
る各複合材について以下のような試験を行った。
【0040】(a)ろう付試験 ろう付性は、評価の簡易化及び定量化を考慮してドロッ
プ試験による流動係数により評価した。
プ試験による流動係数により評価した。
【0041】各複合材のろう付表面にノコロックフラッ
クスを5g/m2塗布し、乾燥した後、露点−40℃、
酸素濃度200ppm以下の窒素雰囲気中にて、600
℃の温度に5分間加熱した後、流動係数を測定した。
クスを5g/m2塗布し、乾燥した後、露点−40℃、
酸素濃度200ppm以下の窒素雰囲気中にて、600
℃の温度に5分間加熱した後、流動係数を測定した。
【0042】下記表5、6はそのろう付け性試験の評価
結果を示す。この表5.6に示すとおり、本発明の各実
施例はいずれも優れたろう付性を有するが、芯材のMg
が0.3重量%添加された比較例複合材No.19のろ
う付性は、本発明実施例に比べて、極めて劣ったものと
なった。
結果を示す。この表5.6に示すとおり、本発明の各実
施例はいずれも優れたろう付性を有するが、芯材のMg
が0.3重量%添加された比較例複合材No.19のろ
う付性は、本発明実施例に比べて、極めて劣ったものと
なった。
【0043】(b)引張り試験 上述のろう付試験と同様に加熱した複合材を室温で7日
間放置した後、引張り試験を行った。その結果を下記表
5,6に示す。本発明実施例は、ろう付け後強度がいず
れも160N/mm2を超える高強度を有するものであ
った。一方、芯材Siが下限未満である比較例複合材N
o.15、芯材Cuが下限未満である比較例複合材N
o.16、芯材Mnが下限未満である比較例複合材N
o.18の強度は低い。
間放置した後、引張り試験を行った。その結果を下記表
5,6に示す。本発明実施例は、ろう付け後強度がいず
れも160N/mm2を超える高強度を有するものであ
った。一方、芯材Siが下限未満である比較例複合材N
o.15、芯材Cuが下限未満である比較例複合材N
o.16、芯材Mnが下限未満である比較例複合材N
o.18の強度は低い。
【0044】(c)皮材側腐食試験 上述したろう付試験と同様に加熱した複合材を人工水
(Cl:300ppm、SO4:100ppm、Cu:
5ppm)を使用して皮材側の腐食試験を行った。先
ず、88℃の人工水に複合材を8時間浸漬し、その後ヒ
ータの電源を切り、浸漬したまま、室温にて16時間放
置する。このような手順で30日間の腐食試験を行っ
た。この腐食試験結果を表5,6に示す。
(Cl:300ppm、SO4:100ppm、Cu:
5ppm)を使用して皮材側の腐食試験を行った。先
ず、88℃の人工水に複合材を8時間浸漬し、その後ヒ
ータの電源を切り、浸漬したまま、室温にて16時間放
置する。このような手順で30日間の腐食試験を行っ
た。この腐食試験結果を表5,6に示す。
【0045】本発明実施例の皮材側の腐食はいずれも皮
材内で停止しており、良好な耐食性が得られているが、
皮材のZnが下限未満である比較例複合材No.22
は、芯材まで達する腐食が発生しており、耐食性の低下
が認められる。
材内で停止しており、良好な耐食性が得られているが、
皮材のZnが下限未満である比較例複合材No.22
は、芯材まで達する腐食が発生しており、耐食性の低下
が認められる。
【0046】(d)ろう付腐食試験 上述したろう付試験と同様に加熱した複合材をCASS
により連続250時間試験した。この腐食試験結果を表
5,6に示す。
により連続250時間試験した。この腐食試験結果を表
5,6に示す。
【0047】本発明の実施例はろう材側の耐食性いずれ
も良好であるが、芯材のFeが上限を超えている比較例
複合材No.17、芯材のMgが上限を超えている比較
例複合材No.19は耐食性の劣化が認められる。
も良好であるが、芯材のFeが上限を超えている比較例
複合材No.17、芯材のMgが上限を超えている比較
例複合材No.19は耐食性の劣化が認められる。
【0048】(e)成形性 ろう付前の複合材の成形性をエリクセン試験及び角筒絞
り試験により評価した。本発明実施例はいずれも良好な
成形性を有するが、芯材のFeが上限を超える比較例複
合材No.17、皮材Siが上限を超える複合材No.
20は成形性の低下が大きい。また、皮材のMgが下限
未満である複合材No.21、皮材のZnが上限を超え
る複合材No.23も成形性の低下が生じている。
り試験により評価した。本発明実施例はいずれも良好な
成形性を有するが、芯材のFeが上限を超える比較例複
合材No.17、皮材Siが上限を超える複合材No.
20は成形性の低下が大きい。また、皮材のMgが下限
未満である複合材No.21、皮材のZnが上限を超え
る複合材No.23も成形性の低下が生じている。
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】第2実施例 次に、本発明の第2実施例について説明する。先ず、表
3の複合材No.2の構成である複合材を、下記表7に
示す製造工程により作製した。表7中、実施例24及び
25は本発明の特許請求の範囲に入る実施例の製造方法
であり、比較例26乃至29は本発明の範囲から外れる
比較例の製造方法である。比較例26は第1実施例に使
用した複合材の製造方法である。
3の複合材No.2の構成である複合材を、下記表7に
示す製造工程により作製した。表7中、実施例24及び
25は本発明の特許請求の範囲に入る実施例の製造方法
であり、比較例26乃至29は本発明の範囲から外れる
比較例の製造方法である。比較例26は第1実施例に使
用した複合材の製造方法である。
【0052】この表7から明らかなように、実施例24
及び25は、エリクセン値及び角筒絞りのいずれも比較
例に比して優れている。
及び25は、エリクセン値及び角筒絞りのいずれも比較
例に比して優れている。
【0053】これに対し、比較例方法26乃至28の場
合は、実施例方法24及び25よりも成形性が劣ってい
る。比較例方法29は熱処理温度が580℃の場合のも
のであり、バーニング発生のため成形試験ができなかっ
た。
合は、実施例方法24及び25よりも成形性が劣ってい
る。比較例方法29は熱処理温度が580℃の場合のも
のであり、バーニング発生のため成形試験ができなかっ
た。
【0054】
【表7】
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
強度、高耐食性及び高ろう付性を有すると共に、成形性
を向上させたアルミニウム合金複合材からなるアルミニ
ウムブレージングシートを得ることができる。
強度、高耐食性及び高ろう付性を有すると共に、成形性
を向上させたアルミニウム合金複合材からなるアルミニ
ウムブレージングシートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアルミニウムブレージン
グシートを示す断面図である。
グシートを示す断面図である。
1:芯材 2:皮材 3:ろう材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月9日(1999.2.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 21/00 C22C 21/00 J C22F 1/04 C22F 1/04 Z // C22F 1/00 623 1/00 623 627 627 630 630M 651 651A 686 686A 691 691A 691B (72)発明者 竹添 修 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 長屋 隆彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 磯部 保明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 外山 猛敏 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 福田 淳 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4E067 AA05 BB01 BB02 BD02 DC06 DC07 DD01 EB00 EC01
Claims (5)
- 【請求項1】 Mgを0.3重量%未満、Feを0.2
重量%以下に規制し、Cu:0.2重量%を超え1.0
重量%以下、Si:0.3乃至1.3重量%、Mn:
0.3乃至1.5重量%を含有し、残部がAl及び不可
避的不純物からなるアルミニウム合金製の芯材と、この
芯材の一面に形成されたAl−Si系アルミニウム合金
からなるろう材と、前記芯材の他面に形成されSi:
0.2重量%未満、Mg:2.0乃至3.5重量%、Z
n:0.5重量%以上2.0重量%未満を含有し、残部
がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金製
の皮材とを有することを特徴とするアルミニウムブレー
ジングシート。 - 【請求項2】 前記芯材は、更にCr:0.3重量%以
下を含有することを特徴とする請求項1に記載のアルミ
ニウムブレージングシート。 - 【請求項3】 前記芯材は、更にZr:0.3重量%以
下を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の
アルミニウムブレージングシート。 - 【請求項4】 前記芯材は、更にTi:0.3重量%以
下を含有することを特徴とする請求項1又は3のいずれ
か1項に記載のアルミニウムブレージングシート。 - 【請求項5】 Mgを0.3重量%未満に規制し、F
e:0.2重量%以下、Cu:0.2重量%を超え1.
0重量%以下、Si:0.3乃至1.3重量%、Mn:
0.3乃至1.5重量%を含有し、残部がAl及び不可
避的不純物からなるアルミニウム合金製の芯材と、この
芯材の一面に形成されたAl−Si系アルミニウム合金
からなるろう材と、前記芯材の他面に形成されSi:
0.2重量%未満、Mg:2.0乃至3.5重量%、Z
n:0.5重量%以上2.0重量%未満を含有し、残部
がAl及び不可避的不純物からなるアルミニウム合金製
の皮材とを芯材を中心として重ねて熱間合わせ圧延した
後、冷間圧延し、その後、昇温速度100℃/min以
上で昇温して350乃至560℃に加熱する熱処理を施
すことを特徴とするアルミニウムブレージングシートの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11017747A JP2000210787A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | アルミニウムブレ―ジングシ―ト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11017747A JP2000210787A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | アルミニウムブレ―ジングシ―ト及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000210787A true JP2000210787A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11952350
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11017747A Pending JP2000210787A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | アルミニウムブレ―ジングシ―ト及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000210787A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002542393A (ja) * | 1999-04-14 | 2002-12-10 | コラス・アルミニウム・バルツプロドウクテ・ゲーエムベーハー | ろう付け用シート |
| US8283049B2 (en) | 2003-09-26 | 2012-10-09 | Kobe Steel, Ltd. | Aluminum brazing sheet |
| CN108747080A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-11-06 | 大力神铝业股份有限公司 | 一种用于电加热器的真空钎焊板料及其制作方法 |
-
1999
- 1999-01-26 JP JP11017747A patent/JP2000210787A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011202285A (ja) * | 1999-04-12 | 2011-10-13 | Aleris Aluminum Koblenz Gmbh | ろう付け用シート |
| JP2002542393A (ja) * | 1999-04-14 | 2002-12-10 | コラス・アルミニウム・バルツプロドウクテ・ゲーエムベーハー | ろう付け用シート |
| US8283049B2 (en) | 2003-09-26 | 2012-10-09 | Kobe Steel, Ltd. | Aluminum brazing sheet |
| CN108747080A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-11-06 | 大力神铝业股份有限公司 | 一种用于电加热器的真空钎焊板料及其制作方法 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051101 |