JP2000211178A - 多層電極及び画像形成装置 - Google Patents

多層電極及び画像形成装置

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JP2000211178A
JP2000211178A JP11016195A JP1619599A JP2000211178A JP 2000211178 A JP2000211178 A JP 2000211178A JP 11016195 A JP11016195 A JP 11016195A JP 1619599 A JP1619599 A JP 1619599A JP 2000211178 A JP2000211178 A JP 2000211178A
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Masaaki Yamaji
雅章 山路
Shuzo Kaneko
修三 金子
Tadashi Furuya
正 古屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触で配置した転写体に、多層電極への印
加電圧の制御によって静電的にトナー像を開口部を通し
て飛翔させて転写する画像形成装置において、多層電極
へのトナーの付着を防止し、電極間のリークの発生を防
止する。 【解決手段】 感光体ドラムと転写体間に非接触で設け
たスリット電極基板2の第1電極2bに切欠き部2b1
を形成して、第1電極2bの切欠き部2b1と対向する
位置に第2電極2cの引出し配線2c1を設け、第1電
極2bに、トナー像が感光体ドラム表面に保持される方
向の極性の電圧を印加しした際に、第1電極2bの切欠
き部2b1と対向する感光体ドラム表面に対して第1電
極2bへの印加電圧の極性の電界が作用する範囲で、第
1電極2bの切欠き部2bの開口幅を適正な大きさに設
定することにより、スリット電極基板2へのトナーの付
着を防止して、第1電極2bと電極間のリークの発生を
防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも2層の
電極を有する多層電極、及びプリンタ、ファクシミリ、
複写機などに適用可能な画像形成装置に係り、特に像担
持体表面に担持された帯電トナー像を、前記像担持体と
所定の隙間を設けて非接触で配置した転写体に静電的に
飛翔させて転写する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真方式又は静電記録方式な
どの画像形成装置においては、OPC感光体やa−Si
感光体などの像担持体上に形成された静電潜像に対応し
てトナー像を現像形成し、該トナー像に転写材を接触さ
せ、さらに静電的に転写材上にトナーを引き寄せること
によりトナー像を転写材上に転写し、未定着のトナー像
を転写体上に加熱、もしくは加圧して定着することによ
り画像が得られる。
【0003】また、上記転写工程において、転写材への
トナー像の転写を像担持体より直接ではなく、像坦持体
と接触する中間転写体ヘトナー像を一旦転写(1次転
写)し、該中間転写体に転写されたトナー像を転写材へ
再転写(2次転写)する方式の画像形成装置では、特に
カラー画像を形成する場合における各色の順次転写工程
に好適な形態として知られている。
【0004】また、静電記録方式としては、例えば特開
平2−13946号公報や特開平6−286203号公
報等には、2層の電極を有するアパーチャー電極を用い
て、画素を形成するために複数の開口部を静電的に制御
することによって、トナーの開口部通過を制御し、選択
的にトナーを用紙などの転写材上に飛翔させて転写を行
う技術が開示されている。
【0005】この方式は、開口部からトナーを飛翔制御
しているので、トナーの飛散を抑制することができる。
更に、感光体を用いていないので、装置構成を簡素化で
きる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
転写材と像担持体(感光体ドラム)の直接接触による画
像転写においては、以下のような問題が発生する場合が
ある。 (1)転写材の紙粉の付着による感光体ドラム表面での
装置内環境条件による画像経時劣化(例えば高湿雰囲気
中での画像流れ)。 (2)特にカラー画像形成において、転写材に一旦転写
された色画像の、それより後の色画像転写時における感
光体ドラムへの再転写、又は2色目以降の色画像の転写
不良や画像乱れ。 (3)感光体ドラムと転写材との接触直前での制御され
ない放電による飛び散り転写やトナー飛散。
【0007】また、1次転写部で中間転写体上に各色の
トナー画像を形成した後、2次転写部において熱的に中
間転写体から転写材上に一括転写同時定着することによ
りフルカラー画像形成する場合、以下のような問題が発
生する場合がある。 (a)1次転写部において、上記(2)〜(3)と同一
の問題点は中間転写体を用いた場合にも起こりうる。 (b)2次転写部で熱的に同時定着した場合、中間転写
体を介して感光体ドラムに熱的影響、及びドラム劣化や
トナー融着などの問題が起こりうる。 (c)中間転写体を用いても、直接接触部または近接部
を介して転写材の紙粉などが感光体ドラム上へ搬送、付
着される可能性が大きく、感光体ドラムに対する紙粉の
悪影響は本質的に回避できない。
【0008】上記したこれらの問題は、上記した2層の
電極を有するアパーチャー電極を用いて、画素を形成す
るために複数の開口部を静電的に制御して、選択的にト
ナーを用紙などの転写材上に飛翔させて非接触で転写す
る静電記録方式によって解決することができる。
【0009】しかしながら、上記2層の電極を有するア
パーチャ電極を用いた静電記録においては、以下のよう
な問題が発生する場合がある。 (1)開口部付近の制御部分だけでなく、アパーチャ電
極の引出し配線の引き回し等により、薄い絶縁層を介し
て大きな面積の電極を積層する場合があり、電極間のリ
ークが発生し易くなる。 (2)開口部を静電的に制御して、トナーが開口部を通
過する方向の極性の電圧を印加した時に、開口部周囲の
アパーチャ電極基板にトナーが付着することがある。
【0010】上記アパーチャ電極を用いる非接触の画像
記録において、上記(2)の発生を防止する手段として
は、上記アパーチャ電極の2層の電極を対向させて、ト
ナー供給側の電極に供給トナー支持手段上のトナーをこ
の供給トナー支持手段に保持する方向の極性の電圧を印
加することにより、アパーチャ電極にトナーが付着する
のを防止できる。しかしながら、この場合には、2層の
電極は対向する部分が大きくなるため、電極間のリーク
が発生し易くなる。
【0011】そこで本発明は、電極基板へのトナー付着
を防止、かつ電極間のリークの発生を確実に防止するこ
とができる多層電極及び画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、少なくとも第1の電極と第2の電極の2層
の電極を絶縁状態で設けた多層電極において、前記第1
の電極の一部に切欠き部を形成し、前記第1の電極に電
圧を印加した際に、前記第1の電極の切欠き部と対向す
る位置に設けた部材表面に対して前記第1の電極への印
加電圧の極性の電界が作用する範囲で、前記第1の電極
の切欠き部の開口幅を設定することを特徴としている。
【0013】また、像担持体表面に担持された帯電トナ
ー像を、前記像担持体と所定の隙間を設けて非接触で配
置した転写体に静電的に飛翔させて転写する画像形成装
置において、前記像担持体と前記転写体との間に非接触
で前記像担持体上の画像領域の幅方向にわたって形成さ
れた所定幅の開口部と、少なくとも前記開口部の前記像
担持体の移動方向上流側に、前記像担持体上の画像領域
の幅方向にわたって設けた少なくとも第1の電極と第2
の電極の2層の電極を絶縁状態で設けた多層電極と、を
有し、前記第1の電極を前記第2の電極よりも前記像担
持体に近い側に配置し、かつ前記第2の電極の前記開口
部側の端部領域を、前記第1の電極の前記開口部側の端
部領域よりも前記開口部に近接して配置し、前記第1の
電極に、前記帯電トナー像が前記像担持体表面に保持さ
れる方向の極性の電圧を印加して、前記第2の電極に、
前記帯電トナー像が前記像担持体表面より引き離される
方向の極性の電圧を印加し、更に、前記第1の電極の一
部に切欠き部を形成し、前記第1の電極に電圧を印加し
た際に、前記第1の電極の切欠き部と対向する位置に設
けた前記像担持体表面に対して前記第1の電極への印加
電圧の極性の電界が作用する範囲で、前記第1の電極の
切欠き部の開口幅を設定することを特徴としている。
【0014】また、荷電粒子を担持する移動自在な荷電
粒子担持体と、該荷電粒子担持体と所定の隙間を設けて
対向配置した移動自在な転写体と、前記荷電粒子担持体
と前記転写体間に形成した複数の開口部と、該開口部の
周囲に設けた少なくとも第1の電極と第2の電極の2層
の電極を絶縁状態で設けた多層電極と、を有し、前記荷
電粒子を静電的に制御することで、前記開口部を選択的
に通過、飛翔させて前記転写体上に画像を形成する画像
形成装置において、前記第1の電極を前記第2の電極よ
りも前記荷電粒子担持体に近い側に配置し、かつ前記第
2の電極の前記開口部側の端部領域を、前記第1の電極
の前記開口部側の端部領域よりも前記開口部に近接して
配置し、前記第1の電極に、前記荷電粒子が前記荷電粒
子担持体表面に保持される方向の極性の電圧を印加し
て、前記第2の電極に、前記荷電粒子が前記像担持体表
面より引き離される方向の極性の電圧を印加し、更に、
前記第1の電極の一部に切欠き部を形成し、前記第1の
電極に電圧を印加した際に、前記第1の電極の切欠き部
と対向する位置に設けた前記荷電粒子担持体表面に対し
て前記第1の電極への印加電圧の極性の電界が作用する
範囲で、前記第1の電極の切欠き部の開口幅を設定する
ことを特徴としている。
【0015】また、前記第2の電極に引出し配線を前記
転写体の移動方向に沿って設け、前記第2の電極の引出
し配線を前記第1の電極の切欠き部と対向する位置に配
置することを特徴としている。
【0016】また、前記第1の電極の前記切欠き部の開
口幅を、前記第2の電極の前記引出し配線の電極幅より
も大きく設定することを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0018】〈実施の形態1〉図1は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。
【0019】本画像形成装置は、像担持体としての感光
体ドラム1を備えており、感光体ドラム1の周辺には、
不図示の帯電器、露光装置(レーザスキャナ部)、現像
装置、クリーニング装置、及び無端ベルト状の転写体4
等が配設されている。
【0020】感光体ドラム1と転写体4との間には、本
発明の多層電極を備えたスリット電極基板2が配設され
ており、本発明の特徴である転写部(1次転写部)を構
成する。
【0021】感光体ドラム1は、図2に示すように、ア
ルミニウムやSUS等の導電性の円筒状の基体11表面
にOPCやa−Si等の光電層10を有しており、駆動
手段(不図示)によって矢印方向(時計方向)に所定の
プロセススピードで回転駆動される。
【0022】スリット電極基板2は、図2に示すよう
に、開口部2aの周囲に第1電極2bと第2電極2cの
2層の電極を有している(スリット電極基板2の詳細な
構成及び作用については後述する)。
【0023】無端ベルト状の転写体4は、ローラ4a、
4b、4c間に張設されており、矢印方向に移動され
る。転写体4のスリット電極基板2と反対側の面には、
プレート状の背面電極20が設置されている。
【0024】次に、上記した画像形成装置の画像形成動
作について説明する。
【0025】画像形成時には、感光体ドラム1は駆動手
段(不図示)により所定のプロセススピードで矢印方向
に回転駆動され、所定の帯電バイアスが印加された帯電
器(不図示)によって均一に負極性に帯電される。
【0026】そして、帯電された感光体ドラム1上に露
光装置(不図示)により画像信号に応じてパルス幅変調
されたレーザ光による像露光が与えられ、静電潜像が形
成される。この静電潜像は、現像装置(不図示)のトナ
ーによって現像される。
【0027】そして、この負極性に帯電しているトナー
像5は、感光体ドラム1と転写体4との間の転写部にお
いて転写体4上に、スリット電極基板2の第1電極2
b、第2電極2c及び背面電極20への電圧印加条件で
静電的に非接触で転写(1次転写)される(詳細は後述
する)。
【0028】そして、転写体4上に転写されたトナー像
6は、2次転写部(不図示)において、所定のタイミン
グで給紙される用紙などの転写材に転写(2次転写)さ
れ、その後、定着装置(不図示)で前記トナー像6を転
写材上に加熱加圧して定着して、外部に排出する。
【0029】次に、上記したスリット電極基板2の構成
について説明する。
【0030】図2は、転写部(1次転写部)におけるス
リット電極基板2の断面図である。
【0031】上記転写部において、スリット電極基板2
は、感光体ドラム1と転写体4の間に非接触で配置され
ている。
【0032】スリット電極基板2は、転写体4の移動方
向(矢印方向)に対するスリット幅が好ましくは0.1
〜5mm幅で、感光体ドラム1の画像領域の幅方向(図
2の紙面と垂直方向)全域にわたってスリット状の開口
部2aを有している。なお、一次転写部においては、感
光体ドラム1の回転方向と転写体4の移動方向は同方向
である。
【0033】開口部2aの周囲には、感光体ドラム1の
画像領域の幅方向全域にわたって感光体ドラム1の移動
方向上流側及び下流側にそれぞれ薄板状の第1電極2b
が形成され、更に第1電極2bの内側(開口部2a側)
に開口部2aに近接して、感光体ドラム1の画像領域の
幅方向全域にわたって感光体ドラム1の移動方向上流側
及び下流側にそれぞれ薄板状の第2電極2cが形成され
ている。
【0034】第1電極2bは、スリット電極基板2の表
面側(感光体ドラム1側)に配置され、第2電極2c
は、スリット電極基板2の背面側(中間転写体4側)に
配置されており、第1電極2bが第2電極2cよりも感
光体ドラム1に近接している。また、第1電極2bの開
口部2a側の端部領域は、感光体ドラム1の回転方向と
直交する方向に対して第2電極2cの開口部2aと反対
側の端部領域と重なっている。第1電極2bと第2電極
2c間には、絶縁層2dが設けられている。
【0035】次に、スリット電極基板2の第1電極2b
と第2電極2cによって、感光体ドラム1表面に形成さ
れたトナー像5を転写材Pに転写(1次転写)するため
の条件及び作用を、図2を参照して説明する。
【0036】図2において、スリット電極基板2の第1
電極2bと感光体ドラム1との間に印加する電圧V1と
しては、第1電極2b側が負(−)極性となるようなD
C電圧もしくはパルス電圧(例えば−500V)を印加
し、感光体ドラム1表面の負帯電のトナー(トナー像
5)が感光体ドラム1表面に保持されるようにする。ま
た、第2電極2cと感光体ドラム1との間に印加する電
圧V2としては、第2電極2cが正(+)極性となるよ
うなDC電圧もしくはパルス電圧(例えば2.5KV)
を印加し、感光体ドラム1表面の負帯電のトナー(トナ
ー像5)が感光体ドラム1表面より引き離されるように
する。
【0037】また、感光体ドラム1と背面電極20との
間に印加する電圧V3としては、背面電極20側が正
(+)極性となるようなDC電圧もしくはパルス電圧
(例えば5KV)を印加する。
【0038】上記電圧V1、V2、V3が印加された状
態においては、本実施の形態では負帯電性のトナーを用
いているので、負極性の電圧(−500V)が印加され
ている第1電極2bと対向する位置の感光ドラム1表面
に担持されているトナー像5には、感光ドラム1に保持
される方向の力が働く。
【0039】また、第1電極2bが存在しない領域、即
ち第1電極2bの内側に位置する開口部2aとその周囲
に対向する感光ドラム1上においては、開口部2aの周
面近傍では第1電極2bの影響を受け、第2電極2cの
電界による作用は阻害される。
【0040】一方、開口部2aの中央部近傍と対向する
感光ドラム1上においては、第1電極2bの電界による
影響が弱くなり、正極性の高電圧(2.5KV)が印加
されている第2電極2cの電界による作用により、感光
ドラム1表面のトナー像5を感光ドラム1より引き離す
方向の力が働く。この部分(開口部2aの中央部近傍)
での感光ドラム1表面のトナー像5へ働く力は、感光ド
ラム1に保持する方向から感光ドラム1より引き離す方
向へ急激に変化する。
【0041】また、第1電極2bを第2電極2cよりも
感光ドラム1に近い側に配置しているので、第1電極2
bの開口幅よりも更に絞り込んでトナー像5を感光ドラ
ム1に担持することができる。従って、図2に示したよ
うに、第1の電極2bの開口部2a側の端部よりも第2
の電極2cの開口部2a側の端部を開口部2aの中央部
側に配置して、その位置を適正にすることにより、開口
部2aと対向する感光ドラム1表面のトナー像5を感光
ドラム1から引き離すことが可能となり、更に、第2の
電極2cへの印加電圧を低くすることができる。
【0042】上記電圧V1、V2、V3が印加された状
態においては、図3に示すように、開口部2aの近傍に
曲線で示した等電位面aが形成され、開口部2aにおい
て矢印で示す方向と逆向きの電気力線が形成されること
になる。
【0043】この結果、現像工程で感光体ドラム1表面
に形成されている負極性のトナー像5は、図3に示すよ
うに、開口部2aと対向する以外の部分においては、ト
ナー像5は安定して感光体ドラム1上に保持され、開口
部2aと対向する位置においては、感光体ドラム1上の
トナー像5が転写体4上に静電的に飛翔してトナー像6
が非接触で転写される。
【0044】この際、感光体ドラム1表面に担持されて
いるトナー像5が、感光体ドラム1より引き離される方
向での上記電気力線に沿う方向の電界の強さは、図3に
示す等電位面aが感光体ドラム1表面に最接近した位置
(開口部2aの中央部)で最も強く、この等電位面aの
最近接位置近傍の絞られた領域からのみ直進的に矢印方
向に感光体ドラム1表面のトナー像5を引き離して転写
体4上に移動させることができる。
【0045】また、図4に示すように、開口部2aの転
写体4の移動方向下流側の第1電極がないような構成の
場合、更に図5に示すように、開口部2aの転写体4の
移動方向下流側の第1電極と第2電極がないような構成
の場合でも、図3に示した場合ほどでないが上述した等
電位面の曲がりは形成される。この結果、電気力線の収
束による転写領域の絞り効果は図3に示した場合ほどで
ないが得られるので、同様に非接触転写が達成される。
他の構成は、図2に示したスリット電極基板2と同様で
ある。
【0046】スリット電極基板2の形成方法としては、
例えば両表面に18μm厚でラミネートされた銅箔を設
けた100μm厚のポリイミド、ガラスエポキシ樹脂な
どの基板に対して、前記銅箔に公知のフォトリソグラフ
法により電極パターン(第1電極2bと第2電極2c)
を形成した後、更に20μm厚のポリイミド性フィルム
などをラミネートした後に、プレス打ち抜き加工や、又
は紫外レーザーや炭酸ガスレーザの打ち抜き照射により
スリット状の開口部2aを形成して、スリット電極基板
2を得ることができる。また、電極形成としては、その
他の方法(たとえば電気鋳造)により電極基板として形
成されたものが使用可能である。
【0047】このように本実施の形態では、第1電極2
bによりトナー像5は感光体ドラム1表面に安定して保
持され、第1電極2bと第2電極2cにより形成される
電気力線の絞り効果により、開口部2aの限られた領域
から転写体4への直進的なトナー像5の転写を非接触で
行うことができるので、1次転写部において転写材Pの
紙粉が感光体ドラム1に付着するのを防止し、更にトナ
ー飛散を防止して、感光体ドラム1から転写体4にトナ
ー像5を非接触で良好に転写することができる。
【0048】次に、上記したスリット電極基板2の第1
電極2bと第2電極2cの詳細な構成及び作用につい
て、図6〜図8を参照して説明する。
【0049】図6に示すように、スリット電極基板2
は、好ましくは0.1mm〜5mm幅の、感光体ドラム
1の画像領域幅に相当する長さを有するスリット状の開
口部2aを有し、開口部2aの両側には、感光体ドラム
1の画像領域幅に相当する長さを有する第1電極2bと
第2電極2cがそれぞれ設けられている。第1電極2b
は第2電極2cよりも感光体ドラム1側に位置してい
る。
【0050】各第2電極2cの一部(図では2箇所)に
は、図7(a)、(b)に示すように感光体ドラム1
(転写体4)の移動方向に沿って、開口部2aと反対側
に引出し配線2c1がそれぞれ形成されており、この引
出し配線2c1に対向する位置の第1電極2bには切欠
き部2b1がそれぞれ形成されている。引出し配線2c
1はあまり細過ぎると、第2電極2cへの電圧応答性が
悪くなるので、ある程度以上の幅で形成することが好ま
しい。また、図8に示す図6のA−A線断面図のよう
に、第1電極2bの切欠き部2b1の開口幅W1は、対
向する第2電極2cの引出し配線2c1の幅W2よりも
大きくしている。
【0051】このような構成により、少なくとも第1電
極2bの切欠き部2b1においては第2電極2cの引出
し配線2c1が位置していないので、この部分での電極
間のリークの発生を確実に防止することができる。
【0052】また、本発明者の検討によれば、第1電極
2bと第2電極2cへのそれぞれの印加電圧値、及び第
1電極2b、第2電極2cと感光体ドラム1との間の距
離によって、その適正値は異なるが、第1電極2bの切
欠き部2b1の開口幅W1を小さくすることにより、第
1電極2bに第2電極2cの電界効果がシールドされ
て、この切欠き部2b1に対向する感光体ドラム1上の
トナー像5を感光体ドラム1に保持する方向に電界を作
用することができる。
【0053】一方、第1電極2bの切欠き部2b1の開
口幅W1を大きくし過ぎると、第2電極2cへの印加電
圧の極性によって、感光体ドラム1上のトナー像5が感
光体ドラム1より引き離す方向に電界がかかり、スリッ
ト電極基板2にトナーが飛翔し、本来転写すべきトナー
像が転写されずに転写不良を発生する場合がある。
【0054】従って、本実施の形態では、感光体ドラム
1上にトナー像5を保持する方向に電界を作用する範囲
内で、第1電極2bの切欠き部2b1の開口幅W1を適
正な大きさに設定した。本実施の形態では、第1電極2
bの切欠き部2b1の開口幅W1を80μm、対向する
第2電極2cの引出し配線2c1の幅W2を60μmと
し、上述した条件で第1電極2bと第2電極2cにそれ
ぞれ電圧を印加した。
【0055】このように本実施の形態では、スリット電
極基板2へのトナーの付着を防止して良好な転写画像を
得ることができ、更に、第1電極2bと第2電極2c間
のリークの発生を確実に防止することができる。
【0056】〈実施の形態2〉図9は、本実施の形態に
係る画像形成装置を示す概略構成図である。なお、実施
の形態1の画像形成装置と同一機能を有する部材には同
一符号を付して説明する。
【0057】本画像形成装置は、スリット電極基板2と
背面電極20の構成以外は上記した実施の形態1の画像
形成装置と同様であり、本画像形成装置では、スリット
電極基板2と背面電極20につてのみ説明する。
【0058】本画像形成装置では、ローラ状の背面電極
20を用い、第1電極2b、第2電極2c、第3電極2
eの3層の電極で構成されたスリット電極基板2を備え
ている。
【0059】以下、本実施の形態におけるスリット電極
基板2の第1電極2b、第2電極2c、第3電極2eの
構成及び作用について、図10を参照して説明する。
【0060】感光体ドラム1と転写体4間に非接触で配
置されたスリット電極基板2は、感光体ドラム1の画像
領域の幅方向(図10の紙面と垂直方向)全域にわたっ
てスリット状の開口部2aを有している。
【0061】開口部2aの周囲には、感光体ドラム1の
画像領域の幅方向全域にわたって感光体ドラム1の移動
方向上流側及び下流側にそれぞれ薄板状の第1電極2b
が形成され、更に第1電極2bの下方(第1電極2bの
感光体ドラム1より遠い側)に、感光体ドラム1の画像
領域の幅方向全域にわたって感光体ドラム1の移動方向
上流側及び下流側にそれぞれ薄板状の第2電極2cが形
成され、更に第2電極2cの下方(第2電極2cの感光
体ドラム1より遠い側)に、感光体ドラム1の画像領域
の幅方向全域にわたって感光体ドラム1の移動方向下流
側に薄板状の第3電極2eが形成されている。
【0062】第1電極2bは、スリット電極基板2の表
面側(感光体ドラム1側)に配置され、第2電極2c
は、スリット電極基板2の背面側(転写体4側)に配置
され、更に第3電極2eは、第2電極2cよりも転写体
4側に配置されている。また、第1電極2bの開口部2
a側の端部領域は、感光体ドラム1の回転方向と直交す
る方向に対して第2電極2cの開口部2aと反対側の端
部領域と重なっている。第1電極2bと第2電極2cと
第3電極2e間には、絶縁層2dが設けられている。
【0063】第1電極2bには、感光体ドラム1(転写
体4)の移動方向に沿って、開口部2aと反対方向に引
出し配線2b1がそれぞれ形成されており、また、第2
電極2cには、感光体ドラム1(転写体4)の移動方向
に沿って、開口部2aと反対方向に引出し配線2c1が
それぞれ形成されている。第3電極2eは、第2電極2
cの引出し配線2c1に対向して配置されている。
【0064】第3電極2eには、第1電極2bと同一の
電圧V1が、感光体ドラム1との間に印加される。即
ち、第3電極2eには、転写体4上のトナー像5を転写
体4に保持する方向の電圧V1を印加し、第2電極2c
には、転写体4上のトナー像5を転写体4より引き離す
方向の電圧V2を印加する。
【0065】また、第3電極2eには、図11に示すよ
うに、第2電極2cの引出し配線2c1と対向する位置
に切欠き部2e1が形成されている。第3電極2eの切
欠き部2e1の開口幅は、対向する第2電極2cの引出
し配線2c1の電極幅よりも大きくしている。
【0066】このような構成により、少なくとも第3電
極2bの切欠き部2e1においては第2電極2cの引出
し配線2c1が位置していないので、この部分での電極
間のリークの発生を確実に防止することができる。
【0067】ところで、上記した実施の形態1では、プ
レート状の背面電極20を用い、第2電極2cの引出し
配線2c1と対向する位置にもこの背面電極20が存在
していたので、第2電極2cの引出し配線2c1と対向
する転写体4上のトナー像5を転写体4に保持する方向
の電界を作用させることが可能であった。
【0068】ところが、図12に示す上記した実施の形
態2に対する比較例のように、ローラ状の背面電極20
を用いスリット電極基板2に第3電極2eを備えていな
い場合、転写体4のローラ状の背面電極20から離れた
位置では、転写体4上のトナー像5は、このローラ状の
背面電極20への印加電圧の影響をさほど受けず、近傍
にあるスリット電極基板2の第2電極2cの引出し配線
2c1への印加電圧の影響を大きく受け、転写体4上に
転写されたトナー像6に対してスリット電極基板2の方
向へ移動させようとする電界が作用する。
【0069】そこで、本実施の形態では、転写体4上に
トナー像6を保持する方向に電界を作用する範囲内で、
第3電極2eの切欠き部2e1の開口幅を適正な大きさ
に設定したことにより、転写体4上のトナー像6は、ス
リット電極基板2の第2電極2cの引出し配線2c1へ
の印加電圧の影響を受けることはない。
【0070】このように本実施の形態においても、スリ
ット電極基板2へのトナーの付着を防止して良好な転写
画像を得ることができ、更に、第1電極2bと第2電極
2c間、及び第2電極2cと第3電極2e間のリークの
発生を確実に防止することができる。
【0071】上記した各実施の形態では、無端ベルト状
の転写体を用いた例であったが、転写体としてはこれ以
外にも、普通紙、OHPフィルム、中間転写体等を用い
ることができる。
【0072】〈実施の形態3〉図13は、本実施の形態
に係る画像形成装置(本実施の形態ではフルカラーの電
子写真複写機)を示す概略構成図、図14は、本発明の
多層電極をアパーチャ電極に適用した現像装置の概略断
面図である。
【0073】図13において、40は装置本体、41は
装置本体40上に搭載した画像読み取り装置である。
【0074】画像読み取り装置41において、42は固
定の原稿台ガラスであり、この原稿台ガラス42の上面
に原稿Gを複写すべき面を下側にして載置し、その上に
原稿板42aを被せてセットする。43は原稿照射用ラ
ンプ43a、短焦点レンズアレイ43b、CCDセンサ
ー43c等を配置した画像読み取りユニットである。
【0075】画像読み取りユニット43は、不図示のコ
ピーボタンが押されることで、原稿台ガラス42の下側
においてこの原稿台ガラス42の図の左辺側のホームポ
ジションから右辺側にガラス下面に沿って往動駆動さ
れ、所定の往復終点に達すると復動駆動されて始めのホ
ームポジションに戻される。
【0076】画像読み取りユニット43の往動駆動過程
において、原稿台ガラス42上の原稿Gの下向き画像面
が原稿照射用ランプ43aにより図の左辺側から右辺側
にかけて順次照明走査され、その照明走査光の原稿面反
射光が短焦点レンズアレイ43bによってCCDセンサ
ー43cに結像入射する。
【0077】CCDセンサー43cは、不図示のCCD
受光部、転送部、出力部より構成されており、CCD受
光部において光信号が電荷信号に変えられて、転送部で
クロックパルスに同期して順次出力部へ転送され、出力
部において電荷信号を電圧信号に変換し、増幅、低イン
ピーダンス化して出力する。このようにして得られたア
ナログ信号を周知の画像処理によりデジタル信号に変換
して装置本体40側に出力する。即ち、画像読み取り装
置41により原稿Gの画像情報が時系列電気デジタル画
素信号(画像信号)として光電読み取りされる。
【0078】装置本体40内には、導電性の無端ベルト
状の転写体4と、転写体4の下方に該転写体4の移動方
向上流側から順に現像剤としてのブラックトナー31K
を現像する現像装置3K、シアントナー31Cを現像す
る現像装置3C、マゼンタトナー31Mを現像する現像
装置3M、イエロートナー31Yを現像する現像装置3
Yと、用紙等の転写材Pを収納した給紙ユニット44な
どを備えている。
【0079】転写体4は、駆動ローラ45、従動ローラ
46、及び加熱体47に懸回張設され、矢印方向に移動
する。駆動ローラ45、従動ローラ46は、それぞれの
両端部を軸受部材(不図示)により回転自在に軸受支持
される。
【0080】また、転写体4の各現像装置3K、3C、
3M、3Yと対向する背面には、背面電極20a、20
b、20c、20dがそれぞれ配置されている。加熱体
47が配置された転写定着部Τには、転写体4を介して
加圧ローラ48が設けられている。また、転写体4の外
側には、フェルトパッドなどのクリーニング部材48が
設けられている。
【0081】各現像装置3K、3C、3M、3Yは、図
14に示すように、現像容器30内にトナー(ブラック
トナー31K、シアントナー31C、マゼンタトナー3
1M、イエロートナー31Y)31を表面に担持するト
ナー担持体としてのドラム状の回転自在なスリーブ32
を備えている。スリーブ32は、アルミニウムやステン
レス鋼などの非磁性材で形成されている。スリーブ32
に担持されるトナー31は、現像容器30内に設けたト
ナー層規制ブレード33によってトナー層の厚みが規制
される。
【0082】現像容器30の上部に複数形成した開口部
34aの各周囲には、背面電極20aと対向して制御電
極としてのアパーチャ電極34が設けられている。
【0083】アパーチャ電極34は、図14、図15、
図16に示すように、開口部34aと、絶縁基板34d
と、第1の電極としてのリング状の抑制電極34bと、
第2の電極としてのリング状の制御電極34cと、抑制
電極34bと制御電極34cを被覆した絶縁層34d’
とで多層電極を構成している。
【0084】制御電極34cの方が抑制電極34bより
も開口部34aに近接して設けられ、かつ抑制電極34
bの方が制御電極34cよりもスリーブ32に近接して
設けられている。抑制電極34b、制御電極34c、背
面電極20(転写体4)には、それぞれ電源P1、電源
P2、接続電源P3が接続され、ベース電極としてのス
リーブ32は接地(アース)されている。このアパーチ
ャ電極34に接続されたドライバ(不図示)により、各
開口部34aからのトナー31の転写体4への放出が制
御される(詳細は後述する)。
【0085】アパーチャ電極34は、図16に示すよう
に、多数独立した円形状の開口部34aを有し、これら
の開口部34aは転写体4の移動方向(図16の上下方
向)と45度の角度で交差する方向に配列されている。
制御電極34cは開口部34aを囲むようにして構成さ
れ、更に制御電極34cに設けた引出し配線34c1が
転写体4の移動方向(図16の上下方向)に沿って延び
ている。
【0086】また、抑制電極34bは、所定の隙間を設
けて制御電極34cを囲むようにして構成され、更に切
欠き部34b1を形成した抑制電極34bの引出し配線
34b2が、制御電極34cの引出し配線34c1と対
向する位置に転写体4の移動方向(図16の上下方向)
に沿って延びている。抑制電極34bの切欠き部34b
1の開口幅を、対向する制御電極34cの引出し配線3
4c1の電極幅よりも大きくしている。
【0087】ここで、アパーチャ電極34の形成方法の
一例を、図15を参照して説明する。
【0088】絶縁基板34dは、例えば厚さ50μmの
ポリイミドであり、この両面に予めラミネートされてい
る厚さ18μmの銅箔に対して公知のフォトリソグラフ
法により、開口部34aに相当する円形パターン、及び
抑制電極34bと制御電極34cの電極パターンを形成
する。
【0089】そして、絶縁層34d’である厚さ25μ
mのポリイミド性フィルムをラミネートした後に、エキ
シマレーザーや炭酸ガスレーザーの照射により開口部3
4aを形成することができる。なお、上記アパーチャ電
極34の形成方法としては、例えば電気鋳造などの他の
形成方法を用いることもできる。
【0090】次に、上記した本実施の形態の画像形成装
置による画像形成動作について、フルカラーモードの場
合を例として説明する。
【0091】先ず、上記したように原稿Gのブラック画
像信号に従ってアパーチャ電極34の制御電極34cへ
の印加電圧を制御することによりスリーブ32上から転
写体4上にトナーが飛翔し、ブラックのトナー像を形成
する。
【0092】ここで、制御電極34cによる静電的なト
ナー放出制御について説明する。
【0093】電源P2から制御電極34cへのON制御
時の印加電圧をV2、OFF制御時の印加電圧をV
2’、電源P1から抑制電極34bへの印加電圧をV
1、ベース電極としてのスリーブ32への印加電圧をV
0、電源P3から背面電極20(転写体4)への印加電
圧をV3とすると、V0>V1及びV3>V2>V0>
V2’又は、V0<V1及びV3<V2<V0<V2’
を満足するように設定されている。
【0094】例えば、負帯電性のトナー(ブラックトナ
ー7K)31を用いて、抑制電極34bへの印加電圧V
1=−50V、制御電極34cへの印加電極V2=+2
00V及びV2’=−200V、スリーブ32への印加
電圧V0=0V(アース)、背面電極20(転写体3)
への印加電圧V3=+2000Vに設定する。
【0095】このような印加電圧の設定によって、抑制
電極34bへは常に負極性の電圧が印加されており、負
に帯電されたトナー(ブラックトナー7K)31は反発
され、この部分ではスリーブ32上のトナー31をこの
スリーブ32上に保持したままである。
【0096】そして、ON制御時に+200Vが印加さ
れた制御電極34cに対応する開口部34aからトナー
31は転写体4に放出され、一方、OFF制御時に−2
00Vを印加された制御電極34cに対しては、負に帯
電されたトナー31は反発され、対向する開口部34a
からは転写体4側へは放出されないようになる。
【0097】このように、スリーブ32上に担持された
トナーの転写体4への飛翔(放出)を制御して、開口部
34aを選択的に通過、飛翔させることによって、転写
体4上にトナー像を形成することができる。
【0098】そして、転写体4は現像装置3Cの位置へ
と移動し、上記同様にシアン画像信号に従って転写体4
上にシアンのトナー像が形成される。
【0099】そして、引き続いて上述したプロセスをそ
れぞれマゼンタ色及びイエロー色に対しても現像装置3
M、現像装置3Yで実施して、転写体4上に4色分の画
像形成を行う。これらの画像形成が終了すると、このタ
イミングに合わせて給紙ユニット44内に収容されてい
る用紙などの転写材Pが、ピックアップローラ49、給
紙ローラ50により給紙され、レジストローラ51、給
紙ガイド52を経由して、加熱体47と加圧ローラ48
との間の転写定着部Τに搬送される。
【0100】この転写定着部Τで転写体4上に形成され
た4色のトナー像は、加熱体47の熱と加圧ローラ48
による加圧によって転写材P上に転写同時定着され、排
出ローラ53を通って排出トレイ54上に排出されて、
フルカラー画像形成を終了する。
【0101】また、図13において、55は手差し給紙
口であり、手差し給紙口55は厚紙や薄紙などの給紙カ
セット44からの給紙が困難な転写材を用いる場合に使
用し、給紙ローラ56により転写材を加熱体47と加圧
ローラ48との間の転写定着部Τに搬送する。
【0102】なお、転写定着部Τでのフルカラー画像形
成の終了後、転写体4の表面に残ったトナーは、クリー
ニング部材48を転写体4に当接させることによりクリ
ーニングされ、次の工程に備える。
【0103】また、本実施の形態においても、上記電圧
を印加した時にスリーブ32上のトナー31が、このス
リーブ32に保持される方向に電界を作用する範囲で、
抑制電極34bの切欠き部34b1の開口幅を適正な大
きさに設定している。
【0104】このように本実施の形態においても、アパ
ーチャ電極34へのトナーの付着を防止して良好な転写
画像を得ることができ、更に、少なくも抑制電極34b
の切欠き部34b1においては、制御電極34cの引出
し配線34c1が位置していないので、この部分での電
極間のリークの発生を確実に防止することができる。
【0105】〈実施の形態4〉上記した実施の形態3で
は、抑制電極34bは縞状に構成されていたが、本実施
の形態では図17に示すように、開口部34aの周囲に
設けた制御電極34cの周りに抑制電極34bを設け
て、制御電極34cの引出し配線34c1に対向する位
置にのみ抑制電極34bの切欠き部34b1を設け、抑
制電極34bのそれ以外をベタ面で構成している。他の
構成及び作用は実施の形態3と同様であり、本実施の形
態ではその説明は省略する。
【0106】このように、本実施の形態では、実施の形
態3で得られる効果以外に、抑制電極34bの電極パタ
ーンの形成を簡略化できるので、低コスト化を図ること
ができる。
【0107】〈実施の形態5〉上記した実施の形態3、
4では、アパーチャ電極の開口部は多数独立した円形状
に構成されていたが、本実施の形態では図18に示すよ
うに、アパーチャ電極35の開口部35aをスリット状
に構成している。他の構成及び作用は実施の形態3と同
様であり、本実施の形態ではその説明は省略する。
【0108】本実施の形態のアパーチャ電極35は、絶
縁基板35dに1つのスリット形状の開口部35aを有
し、この開口部35aは、転写体の進行方向(図18の
上下方向)と交差する方向に長尺に配列されている。開
口部35aの両側には、制御電極35c1、35c2、
35c3…が開口部35aの長手方向に分割して配置さ
れている。
【0109】従って、分割された開口部35aの微小開
口領域35a1、35a2、35a3…からのトナーの
転写体への放出を制御することができる。この制御方法
は、実施の形態3と同様にして行うことができる。
【0110】制御電極35c1、35c2、35c3…
には、引出し配線35c11…がそれぞれ開口部35a
と反対側に接続されている。また、制御電極35c1、
35c2、35c3…の外側には、開口部35aの長手
方向に沿って抑制電極35bがそれぞれ形成されてお
り、制御電極35c1、35c2、35c3…の引出し
配線35c11…に対向する位置の抑制電極35bに
は、上記した各実施の形態と同様に切欠き部35b1が
それぞれ設けられている。
【0111】本実施の形態においても、電圧を印加した
時にスリーブ上のトナーが、このスリーブに保持される
方向に電界を作用する範囲で、抑制電極35bの切欠き
部35b1の開口幅を適正な大きさに設定している。ま
た、抑制電極35bの切欠き部35b1の開口幅を、対
向する制御電極35c1、35c2、35c3…の引出
し配線35c11…の電極幅よりも大きくしている。
【0112】このように本実施の形態においても、アパ
ーチャ電極35へのトナーの付着を防止して良好な転写
画像を得ることができ、更に、少なくも抑制電極35b
の切欠き部35b1においては、制御電極35c1、3
5c2、35c3…の引出し配線35c11…が位置し
ていないので、この部分での電極間のリークの発生を確
実に防止して、良好な転写画像を得ることができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明の多層電極を
備えた画像形成装置によれば、多層電極へのトナー(荷
電粒子)の付着を防止して良好な転写画像を得ることが
できる。
【0114】また、第1の電極と第2の電極間のリーク
の発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置の要
部を示す概略構成図。
【図2】実施の形態1における画像形成装置の転写部を
示す概略断面図。
【図3】実施の形態1における画像形成装置の転写部で
の等電位面と電気力線を説明するための図。
【図4】実施の形態1の他の例における画像形成装置の
転写部での等電位面と電気力線を説明するための図。
【図5】実施の形態1の他の例における画像形成装置の
転写部での等電位面と電気力線を説明するための図。
【図6】実施の形態1におけるスリット電極基板を示す
平面図。
【図7】(a)は、実施の形態1におけるスリット電極
基板の第1電極を示す平面図、(b)は、実施の形態1
におけるスリット電極基板の第2電極を示す平面図。
【図8】図6のA−A線断面図。
【図9】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置の要
部を示す概略構成図。
【図10】実施の形態2における画像形成装置の転写部
を示す概略断面図。
【図11】実施の形態2におけるスリット基板の第1電
極と第2電極の要部を示す拡大平面図。
【図12】実施の形態2の比較例のための転写部を示す
概略断面図。
【図13】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置を
示す概略構成図。
【図14】本発明の実施の形態3に係る画像形成装置の
アパーチャ電極を用いた現像装置示す概略断面図。
【図15】実施の形態3におけるアパーチャ電極の形成
方法の一例を示す図。
【図16】実施の形態3におけるアパーチャ電極を示す
平面図。
【図17】実施の形態4におけるアパーチャ電極を示す
平面図。
【図18】実施の形態5におけるアパーチャ電極を示す
平面図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム(像担持体) 2 スリット電極基板(多層電極) 2a、34a、35a 開口部 2b 第1電極(第1の電極) 2b1 切欠き部 2c 第2電極(第2の電極) 2c1 引出し配線 2d 絶縁層 2e 第3電極 2e1 切欠き部 4 転写体 5、6 トナー像 20 背面電極 30 現像容器 31 トナー(荷電粒子) 32 スリーブ(荷電粒子担持体) 34 アパチャ電極(多層電極) 34b、35b 抑制電極(第1の電極) 34b1、35b 切欠き部 34b2 引出し配線 34c、35c1 制御電極(第2の電極) 34c1、35c11 引出し配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 正 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C162 AE31 AE74 AE84 AF70 AH15 AH25 CA03 CA12 CA24 2H073 BA15 2H077 AD06 AD35 DB08 EA16 EA20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1の電極と第2の電極の2
    層の電極を絶縁状態で設けた多層電極において、 前記第1の電極の一部に切欠き部を形成し、 前記第1の電極に電圧を印加した際に、前記第1の電極
    の切欠き部と対向する位置に設けた部材表面に対して前
    記第1の電極への印加電圧の極性の電界が作用するよう
    な範囲で、前記第1の電極の切欠き部の開口幅を設定す
    る、 ことを特徴とする多層電極。
  2. 【請求項2】 前記第2の電極に引出し配線を設け、該
    第2の電極の引出し配線を前記第1の電極の切欠き部と
    対向する位置に配置する、 請求項1記載の多層電極。
  3. 【請求項3】 前記第1の電極の前記切欠き部の開口幅
    を、前記第2の電極の前記引出し配線の電極幅よりも大
    きく設定する、 請求項1又は2記載の多層電極。
  4. 【請求項4】 前記第1の電極と前記第2の電極には、
    互いに逆極性の電圧が印加される、 請求項1、2又は3記載の多層電極。
  5. 【請求項5】 像担持体表面に担持された帯電トナー像
    を、前記像担持体と所定の隙間を設けて非接触で配置し
    た転写体に静電的に飛翔させて転写する画像形成装置に
    おいて、 前記像担持体と前記転写体との間に非接触で前記像担持
    体上の画像領域の幅方向にわたって形成された所定幅の
    開口部と、 少なくとも前記開口部の前記像担持体の移動方向上流側
    に、前記像担持体上の画像領域の幅方向にわたって設け
    た少なくとも第1の電極と第2の電極の2層の電極を絶
    縁状態で設けた多層電極と、を有し、 前記第1の電極を前記第2の電極よりも前記像担持体に
    近い側に配置し、かつ前記第2の電極の前記開口部側の
    端部領域を、前記第1の電極の前記開口部側の端部領域
    よりも前記開口部に近接して配置し、前記第1の電極
    に、前記帯電トナー像が前記像担持体表面に保持される
    方向の極性の電圧を印加して、前記第2の電極に、前記
    帯電トナー像が前記像担持体表面より引き離される方向
    の極性の電圧を印加し、 更に、前記第1の電極の一部に切欠き部を形成し、前記
    第1の電極に電圧を印加した際に、前記第1の電極の切
    欠き部と対向する位置に設けた前記像担持体表面に対し
    て前記第1の電極への印加電圧の極性の電界が作用する
    ような範囲で、前記第1の電極の切欠き部の開口幅を設
    定する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の電極に引出し配線を前記転写
    体の移動方向に沿って設け、前記第2の電極の引出し配
    線を前記第1の電極の切欠き部と対向する位置に配置す
    る、 請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の電極の前記切欠き部の開口幅
    を、前記第2の電極の引出し配線の電極幅よりも大きく
    設定する、 請求項5又は6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 荷電粒子を担持する移動自在な荷電粒子
    担持体と、該荷電粒子担持体と所定の隙間を設けて対向
    配置した移動自在な転写体と、前記荷電粒子担持体と前
    記転写体間に形成した複数の開口部と、該開口部の周囲
    に設けた少なくとも第1の電極と第2の電極の2層の電
    極を絶縁状態で設けた多層電極と、を有し、前記荷電粒
    子を静電的に制御することで、前記開口部を選択的に通
    過、飛翔させて前記転写体上に画像を形成する画像形成
    装置において、 前記第1の電極を前記第2の電極よりも前記荷電粒子担
    持体に近い側に配置し、かつ前記第2の電極の前記開口
    部側の端部領域を、前記第1の電極の前記開口部側の端
    部領域よりも前記開口部に近接して配置し、前記第1の
    電極に、前記荷電粒子が前記荷電粒子担持体表面に保持
    される方向の極性の電圧を印加して、前記第2の電極
    に、前記荷電粒子が前記像担持体表面より引き離される
    方向の極性の電圧を印加し、 更に、前記第1の電極の一部に切欠き部を形成し、前記
    第1の電極に電圧を印加した際に、前記第1の電極の切
    欠き部と対向する位置に設けた前記荷電粒子担持体表面
    に対して前記第1の電極への印加電圧の極性の電界が作
    用するような範囲で、前記第1の電極の切欠き部の開口
    幅を設定する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の電極に引出し配線を前記転写
    体の移動方向に沿って設け、前記第2の電極の引出し配
    線を前記第1の電極の切欠き部と対向する位置に配置す
    る、 請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電極の前記切欠き部の開口
    幅を、前記第2の電極の前記引出し配線の電極幅よりも
    大きく設定する、 請求項8又は9記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6490427B2 (en) * 2000-12-11 2002-12-03 Xerox Corporation Stationary toner delivery device with clock pulses
JP2009039976A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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JP2010060971A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
CN114008568A (zh) * 2019-06-28 2022-02-01 松下知识产权经营株式会社 输入装置

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