JP2000211561A - 装軌式車両のロ―ラ装置 - Google Patents
装軌式車両のロ―ラ装置Info
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 油溜め室内の潤滑油を軸受に積極的に供給す
ることにより、軸受の耐久性を向上する。 【解決手段】 支軸15の外周側にすべり軸受18を介
して回転可能に設けられたローラ17には、油溜め室1
9内の軸方向左,右両側に潤滑油20を撹拌する油掻き
フィン22を設ける構成としている。これにより、ロー
ラ17が回転したときには油掻きフィン22は、油溜め
室19内の潤滑油20を撹拌し、潤滑油20をすべり軸
受18、シール部材21に供給することができるから、
ローラ17を円滑に回転することができ、シール部材2
1のシール性を高めることができ、これらすべり軸受1
8、シール部材21の耐久性を向上することができる。
ることにより、軸受の耐久性を向上する。 【解決手段】 支軸15の外周側にすべり軸受18を介
して回転可能に設けられたローラ17には、油溜め室1
9内の軸方向左,右両側に潤滑油20を撹拌する油掻き
フィン22を設ける構成としている。これにより、ロー
ラ17が回転したときには油掻きフィン22は、油溜め
室19内の潤滑油20を撹拌し、潤滑油20をすべり軸
受18、シール部材21に供給することができるから、
ローラ17を円滑に回転することができ、シール部材2
1のシール性を高めることができ、これらすべり軸受1
8、シール部材21の耐久性を向上することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行用の履帯を案
内するためにトラックフレームに回転可能に設けられた
装軌式車両のローラ装置に関する。
内するためにトラックフレームに回転可能に設けられた
装軌式車両のローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等
の装軌式車両は、下部走行体と該下部走行体上に設けら
れた上部旋回体とを有し、下部走行体は、トラックフレ
ームと、該トラックフレームの左,右両側に前,後に離
間して設けられたスプロケットおよびアイドラと、該ス
プロケットとアイドラとの間に装架された走行用の履帯
と、前記スプロケットとアイドラとの間に位置して前記
トラックフレームに設けられ、該履帯を案内する複数個
のローラ装置とにより大略構成されている。
の装軌式車両は、下部走行体と該下部走行体上に設けら
れた上部旋回体とを有し、下部走行体は、トラックフレ
ームと、該トラックフレームの左,右両側に前,後に離
間して設けられたスプロケットおよびアイドラと、該ス
プロケットとアイドラとの間に装架された走行用の履帯
と、前記スプロケットとアイドラとの間に位置して前記
トラックフレームに設けられ、該履帯を案内する複数個
のローラ装置とにより大略構成されている。
【0003】このような装軌式車両のローラ装置は、ト
ラックフレームに設けられた支軸と、該支軸の外周側に
軸受を介して回転可能に設けられ、走行用の履帯を周回
方向に案内する円筒状のローラと、前記支軸の外周側に
位置して該ローラ内に画成され、前記軸受の摺動部位を
潤滑する潤滑油が充填された環状の油溜め室とを備えた
ものが知られている(例えば特開平9−226644号
公報等)。
ラックフレームに設けられた支軸と、該支軸の外周側に
軸受を介して回転可能に設けられ、走行用の履帯を周回
方向に案内する円筒状のローラと、前記支軸の外周側に
位置して該ローラ内に画成され、前記軸受の摺動部位を
潤滑する潤滑油が充填された環状の油溜め室とを備えた
ものが知られている(例えば特開平9−226644号
公報等)。
【0004】そして、このように構成された従来技術に
よるローラ装置は、履帯の周回動作に追従してローラを
回転させることにより、油溜め室に充填された潤滑油を
軸受に供給し、この軸受を潤滑している。
よるローラ装置は、履帯の周回動作に追従してローラを
回転させることにより、油溜め室に充填された潤滑油を
軸受に供給し、この軸受を潤滑している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術によるローラ装置では、回転するローラの内面に
付着した潤滑油を軸受に供給するだけであるから、該軸
受に潤滑油を効率よく供給することができず、支軸と軸
受との間に潤滑不良を生じる虞れがある。
来技術によるローラ装置では、回転するローラの内面に
付着した潤滑油を軸受に供給するだけであるから、該軸
受に潤滑油を効率よく供給することができず、支軸と軸
受との間に潤滑不良を生じる虞れがある。
【0006】また、昨今では、装軌式車両の車両重量の
増大、走行速度の高速化等によってローラ装置に対する
使用条件が厳しくなり、潤滑不良によって軸受等の耐久
性が低下するという問題がある。
増大、走行速度の高速化等によってローラ装置に対する
使用条件が厳しくなり、潤滑不良によって軸受等の耐久
性が低下するという問題がある。
【0007】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明の目的は、潤滑油を軸受に積極
的に供給でき、軸受の耐久性を向上することができるよ
うにした装軌式車両のローラ装置を提供することにあ
る。
なされたもので、本発明の目的は、潤滑油を軸受に積極
的に供給でき、軸受の耐久性を向上することができるよ
うにした装軌式車両のローラ装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による装軌式車両
のローラ装置は、装軌式車両のトラックフレームに設け
られた支軸と、該支軸の外周側に軸受を介して回転可能
に設けられ、走行用の履帯を周回方向に案内する円筒状
のローラと、前記支軸の外周側に位置して該ローラ内に
画成され、前記軸受の摺動部位を潤滑する潤滑油が充填
された環状の油溜め室とを備えている。
のローラ装置は、装軌式車両のトラックフレームに設け
られた支軸と、該支軸の外周側に軸受を介して回転可能
に設けられ、走行用の履帯を周回方向に案内する円筒状
のローラと、前記支軸の外周側に位置して該ローラ内に
画成され、前記軸受の摺動部位を潤滑する潤滑油が充填
された環状の油溜め室とを備えている。
【0009】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ローラには油
溜め室内に位置して潤滑油を撹拌する油掻きを設ける構
成としたことにある。
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、ローラには油
溜め室内に位置して潤滑油を撹拌する油掻きを設ける構
成としたことにある。
【0010】このように構成したことにより、装軌式車
両が走行すると、履帯を案内するローラが該履帯と一緒
に回転するから、油掻きは、ローラと一体に回転して油
溜め室に充填された潤滑油を撹拌する。これにより、潤
滑油は軸受全体に供給され、該軸受と支軸との間に積極
的に油膜を形成する。
両が走行すると、履帯を案内するローラが該履帯と一緒
に回転するから、油掻きは、ローラと一体に回転して油
溜め室に充填された潤滑油を撹拌する。これにより、潤
滑油は軸受全体に供給され、該軸受と支軸との間に積極
的に油膜を形成する。
【0011】請求項2の発明によると、油掻きを支軸の
周囲に等間隔で複数枚配設する構成としたことにある。
周囲に等間隔で複数枚配設する構成としたことにある。
【0012】このように構成したことにより、ローラが
1回転する間に複数枚の油掻きによって油溜め室内の潤
滑油を効率よく撹拌することができる。また、複数枚の
油掻きは、油溜め室の表面積を大きくするから、潤滑油
の熱を効率よく放出することができる。
1回転する間に複数枚の油掻きによって油溜め室内の潤
滑油を効率よく撹拌することができる。また、複数枚の
油掻きは、油溜め室の表面積を大きくするから、潤滑油
の熱を効率よく放出することができる。
【0013】請求項3の発明によると、ローラには油溜
め室を形成するために内周面を拡径して環状拡径溝を設
け、油掻きは該環状拡径溝内で軸方向の左,右両側に配
設する構成としたことにある。
め室を形成するために内周面を拡径して環状拡径溝を設
け、油掻きは該環状拡径溝内で軸方向の左,右両側に配
設する構成としたことにある。
【0014】このように構成したことにより、油掻きは
環状拡径溝の軸方向両端部位でリブ構造をなすから、ロ
ーラの強度を高めることができる。
環状拡径溝の軸方向両端部位でリブ構造をなすから、ロ
ーラの強度を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
装軌式車両のローラ装置を油圧ショベルの下側ローラ装
置に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図4に従って
詳細に説明する。
装軌式車両のローラ装置を油圧ショベルの下側ローラ装
置に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図4に従って
詳細に説明する。
【0016】1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1
は、下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭
載された上部旋回体3とからなり、該上部旋回体3の前
部には、掘削作業等を行なうための作業装置4が俯仰動
可能に設けられている。
は、下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭
載された上部旋回体3とからなり、該上部旋回体3の前
部には、掘削作業等を行なうための作業装置4が俯仰動
可能に設けられている。
【0017】5は下部走行体2を構成するトラックフレ
ームで、該トラックフレーム5は、センタフレーム6
と、該センタフレーム6の左,右両側に配設され、前,
後方向に伸長した一対のサイドフレーム7(片方のみ図
示)とを有している。そして、サイドフレーム7の一端
側には駆動輪をなすスプロケット8が設けられ、他端側
には従動輪をなすアイドラ9が設けられている。
ームで、該トラックフレーム5は、センタフレーム6
と、該センタフレーム6の左,右両側に配設され、前,
後方向に伸長した一対のサイドフレーム7(片方のみ図
示)とを有している。そして、サイドフレーム7の一端
側には駆動輪をなすスプロケット8が設けられ、他端側
には従動輪をなすアイドラ9が設けられている。
【0018】ここで、サイドフレーム7は、図2に示す
如く、左,右の側板部7A,7Bと、該各側板部7A,
7Bの上端を左,右方向で連結し、左,右方向の外側に
向けて下向きに傾斜した上板部7Cと、各側板部7A,
7Bの下端に設けられた下板部7D,7Dとから逆U字
状をなした中空の角形枠体として形成されている。
如く、左,右の側板部7A,7Bと、該各側板部7A,
7Bの上端を左,右方向で連結し、左,右方向の外側に
向けて下向きに傾斜した上板部7Cと、各側板部7A,
7Bの下端に設けられた下板部7D,7Dとから逆U字
状をなした中空の角形枠体として形成されている。
【0019】10はスプロケット8とアイドラ9との間
に装架された走行用の履帯で、該履帯10は、スプロケ
ット8が回転駆動されることにより、アイドラ9および
後述する各上側ローラ装置11、各下側ローラ装置12
上を周回駆動し、下部走行体2を走行させるものであ
る。
に装架された走行用の履帯で、該履帯10は、スプロケ
ット8が回転駆動されることにより、アイドラ9および
後述する各上側ローラ装置11、各下側ローラ装置12
上を周回駆動し、下部走行体2を走行させるものであ
る。
【0020】11,11はサイドフレーム7の上板部7
C上に設けられた2個の上側ローラ装置で、該各上側ロ
ーラ装置11は、履帯10を下側から支持することによ
り該履帯10がサイドフレーム7に接触するのを防止す
るものである。
C上に設けられた2個の上側ローラ装置で、該各上側ロ
ーラ装置11は、履帯10を下側から支持することによ
り該履帯10がサイドフレーム7に接触するのを防止す
るものである。
【0021】12,12,…はサイドフレーム7の下面
側に設けられた複数個の下側ローラ装置で、該各下側ロ
ーラ装置12は、スプロケット8とアイドラ9との間に
列設されている。そして、下側ローラ装置12は、後述
の支軸15、ローラ17、油溜め室19、油掻きフィン
22等によって大略構成されている。
側に設けられた複数個の下側ローラ装置で、該各下側ロ
ーラ装置12は、スプロケット8とアイドラ9との間に
列設されている。そして、下側ローラ装置12は、後述
の支軸15、ローラ17、油溜め室19、油掻きフィン
22等によって大略構成されている。
【0022】13,13はサイドフレーム7の下板部7
D,7Dにボルト14によって取付けられた左,右のカ
ラーで、該各カラー13の中央には、図3に示すように
支軸15が挿嵌される軸穴13Aが形成されている。
D,7Dにボルト14によって取付けられた左,右のカ
ラーで、該各カラー13の中央には、図3に示すように
支軸15が挿嵌される軸穴13Aが形成されている。
【0023】15は左,右のカラー13,13を介して
サイドフレーム7に取付けられた支軸で、該支軸15
は、その両端側がカラー13の軸穴13Aに挿嵌され、
ピン16によって回転が規制されている。
サイドフレーム7に取付けられた支軸で、該支軸15
は、その両端側がカラー13の軸穴13Aに挿嵌され、
ピン16によって回転が規制されている。
【0024】17はカラー13間に位置して支軸15の
外周側に設けられたローラで、該ローラ17は、段付円
筒状に形成され、軸方向の左,右両端部の外周には、径
方向外向きに突出する鍔部17A,17Aが設けられて
いる。また、ローラ17の内周側には、軸方向の中央部
を断面コ字状に拡径して環状拡径溝17Bが形成されて
いる。また、ローラ17には、一端が前記環状拡径溝1
7Bに開口し、他端が当該ローラ17の端面側に開口す
る4本の油通路17C,17C,…が設けられ、該各油
通路17Cは後述の潤滑油20をシール部材21側に導
き、シール性能の安定化を図るものである。さらに、ロ
ーラ17の内周側には、両端側から円筒状のすべり軸受
18,18が圧入等の手段によって挿嵌されている。
外周側に設けられたローラで、該ローラ17は、段付円
筒状に形成され、軸方向の左,右両端部の外周には、径
方向外向きに突出する鍔部17A,17Aが設けられて
いる。また、ローラ17の内周側には、軸方向の中央部
を断面コ字状に拡径して環状拡径溝17Bが形成されて
いる。また、ローラ17には、一端が前記環状拡径溝1
7Bに開口し、他端が当該ローラ17の端面側に開口す
る4本の油通路17C,17C,…が設けられ、該各油
通路17Cは後述の潤滑油20をシール部材21側に導
き、シール性能の安定化を図るものである。さらに、ロ
ーラ17の内周側には、両端側から円筒状のすべり軸受
18,18が圧入等の手段によって挿嵌されている。
【0025】そして、ローラ17は、支軸15に各すべ
り軸受18を介して回転可能に取付けられ、左,右の鍔
部17A,17Aによって履帯10が左,右方向に位置
ずれするのを規制している。なお、本実施の形態では、
ローラ17は、2分割されたローラを摩擦圧接によって
一体的に固着することにより形成されている。
り軸受18を介して回転可能に取付けられ、左,右の鍔
部17A,17Aによって履帯10が左,右方向に位置
ずれするのを規制している。なお、本実施の形態では、
ローラ17は、2分割されたローラを摩擦圧接によって
一体的に固着することにより形成されている。
【0026】19は支軸15とローラ17の環状拡径溝
17Bとの間に画成された環状の油溜め室で、該油溜め
室19内には、すべり軸受18等を潤滑するための潤滑
油20が充填されている。
17Bとの間に画成された環状の油溜め室で、該油溜め
室19内には、すべり軸受18等を潤滑するための潤滑
油20が充填されている。
【0027】21,21はカラー13とローラ17との
間に設けられたシール部材で、該シール部材21は、フ
ローティングシールとして構成されている。そして、シ
ール部材21は、カラー13に対してローラ17の回転
を許しながら、油通路17Cから供給される潤滑油20
が外部に漏洩するのを防止している。
間に設けられたシール部材で、該シール部材21は、フ
ローティングシールとして構成されている。そして、シ
ール部材21は、カラー13に対してローラ17の回転
を許しながら、油通路17Cから供給される潤滑油20
が外部に漏洩するのを防止している。
【0028】22,22,…は油溜め室19内に位置し
てローラ17の環状拡径溝17Bに設けられた油掻きと
しての油掻きフィンで、該各油掻きフィン22は、軸方
向の両側に位置し、図4に示すように、油通路17Cか
ら周方向にずれた位置で支軸15の周囲に等間隔(90
度毎)をもって片側に4枚、左,右の両側で合計8枚配
設されている。また、各油掻きフィン22は、ローラ1
7と一体に形成され、油溜め室19内に軸方向に対向し
て突出するように環状拡径溝17Bの左,右方向の端面
部位に立設された台形状の板体をなしている。
てローラ17の環状拡径溝17Bに設けられた油掻きと
しての油掻きフィンで、該各油掻きフィン22は、軸方
向の両側に位置し、図4に示すように、油通路17Cか
ら周方向にずれた位置で支軸15の周囲に等間隔(90
度毎)をもって片側に4枚、左,右の両側で合計8枚配
設されている。また、各油掻きフィン22は、ローラ1
7と一体に形成され、油溜め室19内に軸方向に対向し
て突出するように環状拡径溝17Bの左,右方向の端面
部位に立設された台形状の板体をなしている。
【0029】そして、油掻きフィン22は、ローラ17
が回転することにより、油溜め室19に充填された潤滑
油20を撹拌し、すべり軸受18、シール部材21に潤
滑油20を積極的(半強制的)に供給するものである。
また、油掻きフィン22は、環状拡径溝17Bによって
薄肉となったローラ17の中央部分を補強するための補
強リブを兼ねている。さらに、油掻きフィン22は、油
溜め室19の表面積を大きくし、潤滑油20の熱を放出
する冷却フィンを兼ねている。
が回転することにより、油溜め室19に充填された潤滑
油20を撹拌し、すべり軸受18、シール部材21に潤
滑油20を積極的(半強制的)に供給するものである。
また、油掻きフィン22は、環状拡径溝17Bによって
薄肉となったローラ17の中央部分を補強するための補
強リブを兼ねている。さらに、油掻きフィン22は、油
溜め室19の表面積を大きくし、潤滑油20の熱を放出
する冷却フィンを兼ねている。
【0030】本実施の形態による下側ローラ装置12
は、上述の如き構成を有するもので、履帯10が周回駆
動されたときには、支軸15の外周側でローラ17を回
転し、該ローラ17の各鍔部17Aによって履帯10を
周回方向に案内する。
は、上述の如き構成を有するもので、履帯10が周回駆
動されたときには、支軸15の外周側でローラ17を回
転し、該ローラ17の各鍔部17Aによって履帯10を
周回方向に案内する。
【0031】このときには、ローラ17と一緒に各油掻
きフィン22が回転し、油溜め室19内の潤滑油20を
撹拌するから、潤滑不足になり易いすべり軸受18の上
部側にも潤滑油20を供給することができる。これによ
り、支軸15とすべり軸受18との隙間には、粘性によ
って潤滑油20が押し込まれ、所謂くさび膜効果によっ
て積極的に油膜が形成されるから、ローラ17を円滑に
回転することができる。
きフィン22が回転し、油溜め室19内の潤滑油20を
撹拌するから、潤滑不足になり易いすべり軸受18の上
部側にも潤滑油20を供給することができる。これによ
り、支軸15とすべり軸受18との隙間には、粘性によ
って潤滑油20が押し込まれ、所謂くさび膜効果によっ
て積極的に油膜が形成されるから、ローラ17を円滑に
回転することができる。
【0032】また、撹拌した潤滑油20は、各油通路1
7Cに流入し、該油通路17Cを通ってシール部材21
側に供給される。これにより、シール部材21の摺動部
位に潤滑油20を供給することができる。
7Cに流入し、該油通路17Cを通ってシール部材21
側に供給される。これにより、シール部材21の摺動部
位に潤滑油20を供給することができる。
【0033】かくして、本実施の形態によれば、ローラ
17には、油溜め室19内に位置して軸方向の左,右両
側に潤滑油20を撹拌する油掻きフィン22を設けてい
るから、油溜め室19内の潤滑油20をすべり軸受1
8、シール部材21に向け積極的に供給することができ
る。これにより、ローラ17を円滑に回転でき、シール
部材21のシール性を高めることができる上に、これら
すべり軸受18、シール部材21の耐久性を向上して、
下側ローラ装置12に対する信頼性を高めることができ
る。
17には、油溜め室19内に位置して軸方向の左,右両
側に潤滑油20を撹拌する油掻きフィン22を設けてい
るから、油溜め室19内の潤滑油20をすべり軸受1
8、シール部材21に向け積極的に供給することができ
る。これにより、ローラ17を円滑に回転でき、シール
部材21のシール性を高めることができる上に、これら
すべり軸受18、シール部材21の耐久性を向上して、
下側ローラ装置12に対する信頼性を高めることができ
る。
【0034】しかも、油掻きフィン22は、支軸15の
周囲に等間隔で片側4枚、左,右両側で合計8枚配設し
ているから、ローラ17が1回転する間に8枚の油掻き
フィン22により油溜め室19内の潤滑油20を効率よ
く撹拌することができる。
周囲に等間隔で片側4枚、左,右両側で合計8枚配設し
ているから、ローラ17が1回転する間に8枚の油掻き
フィン22により油溜め室19内の潤滑油20を効率よ
く撹拌することができる。
【0035】また、板状の油掻きフィン22を8枚設け
ているから、該各油掻きフィン22によって油溜め室1
9の表面積を大きくすることができ、潤滑油20の熱を
各油掻きフィン22から効率よく放出することができ
る。これにより、潤滑油20の熱劣化を抑えることがで
き、安定した潤滑性を得ることができる。
ているから、該各油掻きフィン22によって油溜め室1
9の表面積を大きくすることができ、潤滑油20の熱を
各油掻きフィン22から効率よく放出することができ
る。これにより、潤滑油20の熱劣化を抑えることがで
き、安定した潤滑性を得ることができる。
【0036】一方、油掻きフィン22は、ローラ17と
一体に形成しているから、ローラ17と一緒に油掻きフ
ィン22を容易に形成することができ、従来技術による
ローラ装置に比較しても、ほぼ同等の製造コストに抑え
ることができる。
一体に形成しているから、ローラ17と一緒に油掻きフ
ィン22を容易に形成することができ、従来技術による
ローラ装置に比較しても、ほぼ同等の製造コストに抑え
ることができる。
【0037】また、油掻きフィン22はローラ17を補
強する補強リブを兼ねることができるから、ローラ17
の強度を高めることができる。これにより、支軸15と
すべり軸受18との片当り等によって局部荷重による異
常発熱、異常摩耗が生じるのを防止でき、支軸15、す
べり軸受18等の耐久性を向上することができる。
強する補強リブを兼ねることができるから、ローラ17
の強度を高めることができる。これにより、支軸15と
すべり軸受18との片当り等によって局部荷重による異
常発熱、異常摩耗が生じるのを防止でき、支軸15、す
べり軸受18等の耐久性を向上することができる。
【0038】さらに、油掻きフィン22によってローラ
17の油通路17Cに潤滑油20を流入することができ
るから、油通路17C等で潤滑油20を循環し、この循
環中に潤滑油20を冷却することができる。これによ
り、潤滑油20、シール部材21に用いられるOリング
等の熱劣化を防止することができる。
17の油通路17Cに潤滑油20を流入することができ
るから、油通路17C等で潤滑油20を循環し、この循
環中に潤滑油20を冷却することができる。これによ
り、潤滑油20、シール部材21に用いられるOリング
等の熱劣化を防止することができる。
【0039】なお、実施の形態では、油掻きフィン22
はローラ17と一体に形成するものとして説明したが、
本発明はこれに限らず、油掻きフィンをローラと別体に
設け、溶接等の固着手段によって一体的に固着する構成
としてもよい。
はローラ17と一体に形成するものとして説明したが、
本発明はこれに限らず、油掻きフィンをローラと別体に
設け、溶接等の固着手段によって一体的に固着する構成
としてもよい。
【0040】また、実施の形態では、油掻きとして台形
状の板体として形成した油掻きフィン22を用いた場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでは
なく、例えば、油掻きは棒状(柱状)、角錐、球面状凸
部等の他の形状に形成してもよく、潤滑油を撹拌するこ
とができる形状であれば、これらの形状に限るものでは
ない。
状の板体として形成した油掻きフィン22を用いた場合
を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものでは
なく、例えば、油掻きは棒状(柱状)、角錐、球面状凸
部等の他の形状に形成してもよく、潤滑油を撹拌するこ
とができる形状であれば、これらの形状に限るものでは
ない。
【0041】また、実施の形態では、ローラ装置として
すべり軸受18を用いた下側ローラ装置12を例示した
が、これに替えて、上側ローラ装置11に適用してもよ
く、また、ころがり軸受を用いたローラ装置としてもよ
い。
すべり軸受18を用いた下側ローラ装置12を例示した
が、これに替えて、上側ローラ装置11に適用してもよ
く、また、ころがり軸受を用いたローラ装置としてもよ
い。
【0042】さらに、実施の形態では、装軌式車両とし
て油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、油圧クレーン、ブルドーザ等の装
軌式車両にも広く適用することができる。
て油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこ
れに限らず、例えば、油圧クレーン、ブルドーザ等の装
軌式車両にも広く適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、支軸の外周側に軸受を介して回転可能に設けられ
たローラには、油溜め室内に位置して潤滑油を撹拌する
油掻きを設ける構成としている。これにより、装軌式車
両が走行したときには、履帯を案内するローラが該履帯
と一緒に回転するから、油掻きは、ローラと一体に回転
して油溜め室に充填された潤滑油を撹拌することがで
き、潤滑油を軸受全体に供給することができる。この結
果、支軸と軸受との間を積極的に潤滑することができ、
軸受等の耐久性を向上して、ローラ装置に対する信頼性
を高めることができる。
れば、支軸の外周側に軸受を介して回転可能に設けられ
たローラには、油溜め室内に位置して潤滑油を撹拌する
油掻きを設ける構成としている。これにより、装軌式車
両が走行したときには、履帯を案内するローラが該履帯
と一緒に回転するから、油掻きは、ローラと一体に回転
して油溜め室に充填された潤滑油を撹拌することがで
き、潤滑油を軸受全体に供給することができる。この結
果、支軸と軸受との間を積極的に潤滑することができ、
軸受等の耐久性を向上して、ローラ装置に対する信頼性
を高めることができる。
【0044】請求項2の発明によれば、油掻きは支軸の
周囲に等間隔で複数枚配設する構成としているから、ロ
ーラが1回転する間に複数枚の油掻きによって油溜め室
内の潤滑油を効率よく撹拌することができ、潤滑油を効
率よく供給することができる。また、複数枚の油掻きは
油溜め室の表面積を大きくするから、潤滑油の熱を効率
よく放出することができ、潤滑油の熱劣化を抑え、当該
潤滑油、軸受の寿命を延ばすことができる。
周囲に等間隔で複数枚配設する構成としているから、ロ
ーラが1回転する間に複数枚の油掻きによって油溜め室
内の潤滑油を効率よく撹拌することができ、潤滑油を効
率よく供給することができる。また、複数枚の油掻きは
油溜め室の表面積を大きくするから、潤滑油の熱を効率
よく放出することができ、潤滑油の熱劣化を抑え、当該
潤滑油、軸受の寿命を延ばすことができる。
【0045】請求項3の発明によれば、ローラには油溜
め室を形成するために内周面を拡径して環状拡径溝を設
け、油掻きは該環状拡径溝の内で軸方向の両側に配設す
る構成としている。これにより、油掻きは環状拡径溝内
でリブ構造を発揮するから、ローラの強度を高めること
ができ、片当りによる異常発熱、異常摩耗を防止して、
耐久性を向上することができる。
め室を形成するために内周面を拡径して環状拡径溝を設
け、油掻きは該環状拡径溝の内で軸方向の両側に配設す
る構成としている。これにより、油掻きは環状拡径溝内
でリブ構造を発揮するから、ローラの強度を高めること
ができ、片当りによる異常発熱、異常摩耗を防止して、
耐久性を向上することができる。
【図1】本発明の実施の形態による下側ローラ装置を備
えた油圧ショベルの正面図である。
えた油圧ショベルの正面図である。
【図2】サイドフレームと下側ローラ装置を示す図1中
の矢示II−II方向からみた拡大断面図である。
の矢示II−II方向からみた拡大断面図である。
【図3】下側ローラ装置を示す拡大縦断面図である。
【図4】油通路と油掻きフィンの配設位置を示す図3中
の矢示IV−IV方向からみた下側ローラ装置の横断面図で
ある。
の矢示IV−IV方向からみた下側ローラ装置の横断面図で
ある。
1 油圧ショベル(装軌式車両) 5 トラックフレーム 10 履帯 12 下側ローラ装置 15 支軸 17 ローラ 17B 環状拡径溝 18 すべり軸受 19 油溜め室 20 潤滑油 22 油掻きフィン(油掻き)
Claims (3)
- 【請求項1】 装軌式車両のトラックフレームに設けら
れた支軸と、該支軸の外周側に軸受を介して回転可能に
設けられ、走行用の履帯を周回方向に案内する円筒状の
ローラと、前記支軸の外周側に位置して該ローラ内に画
成され、前記軸受の摺動部位を潤滑する潤滑油が充填さ
れた環状の油溜め室とを備えた装軌式車両のローラ装置
において、前記ローラには前記油溜め室内に位置して潤
滑油を撹拌する油掻きを設ける構成としたことを特徴と
する装軌式車両のローラ装置。 - 【請求項2】 前記油掻きは前記支軸の周囲に等間隔で
複数枚配設する構成としてなる請求項1に記載の装軌式
車両のローラ装置。 - 【請求項3】 前記ローラには前記油溜め室を形成する
ために内周面を拡径して環状拡径溝を設け、前記油掻き
は該環状拡径溝内で軸方向の左,右両側に配設する構成
としてなる請求項1または2に記載の装軌式車両のロー
ラ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11015722A JP2000211561A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 装軌式車両のロ―ラ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11015722A JP2000211561A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 装軌式車両のロ―ラ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000211561A true JP2000211561A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11896662
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11015722A Pending JP2000211561A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | 装軌式車両のロ―ラ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000211561A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002234469A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-20 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 下側ローラ装置 |
| CN103481959A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-01 | 昆山凯诺尔金属制品有限公司 | 一种引导轮装置 |
| CN104443091A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 中联重机股份有限公司 | 用于履带式车辆的托链轮 |
| CN111422269A (zh) * | 2020-05-20 | 2020-07-17 | 三一重机有限公司 | 挖掘机托链轮结构及挖掘机 |
-
1999
- 1999-01-25 JP JP11015722A patent/JP2000211561A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002234469A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-20 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 下側ローラ装置 |
| CN103481959A (zh) * | 2013-09-29 | 2014-01-01 | 昆山凯诺尔金属制品有限公司 | 一种引导轮装置 |
| CN104443091A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-03-25 | 中联重机股份有限公司 | 用于履带式车辆的托链轮 |
| CN111422269A (zh) * | 2020-05-20 | 2020-07-17 | 三一重机有限公司 | 挖掘机托链轮结构及挖掘机 |
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