JP2000211889A - 脱着式ブ―ムヘッドつきの移動式クレ―ン - Google Patents

脱着式ブ―ムヘッドつきの移動式クレ―ン

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JP2000211889A
JP2000211889A JP1846699A JP1846699A JP2000211889A JP 2000211889 A JP2000211889 A JP 2000211889A JP 1846699 A JP1846699 A JP 1846699A JP 1846699 A JP1846699 A JP 1846699A JP 2000211889 A JP2000211889 A JP 2000211889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大型の移動式クレーンにおいては、ブームヘ
ッドを装着したままではブームヘッド下部の下方突出長
さが大きくなって走行時の前方視界が狭くなり、他方、
移動の度にブームヘッドを脱着するには多大の時間と手
間を要する。 【解決手段】 脱着式ブームヘッドつきの移動式クレー
ンにおいて、伸縮ブーム2のトップブーム先端部22に
ブームヘッド3の下部32側がブーム前方側に傾動し得
るようにする一方、ブームヘッド下部32側をトップブ
ーム先端部22に対してブーム前方側に傾動せしめるチ
ルト装置4を備え、移動式クレーンの構内移動時にブー
ムヘッド下部32側を前方傾動させることで、前方視界
を改善し得るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、車両上に搭載し
た伸縮ブームのトップブーム先端部に取付けられるブー
ムヘッドをトップブーム先端部に対して脱着自在に装着
し得るようにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレ
ーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、オールテレーンクレーンのよ
うな大型の移動式クレーンにおいては、例えば図6に示
すように、伸縮ブーム2のトップブーム21の先端部2
2にブームヘッド3を脱着自在に装着し得るようにして
いる。即ち、この種の大型の移動式クレーンでは、伸縮
ブーム2のみでクレーン作業を行う場合には、ブームヘ
ッド3をトップブーム先端部22に対して上下各連結ピ
ン13,14(左右2本づつある)で取付け、他方、例
えばラフィングジブを使用する場合には、上下各連結ピ
ン13,14を外してブームヘッドユニット3A(ブー
ムヘッド3に上下の各シーブ35,36を取付けたも
の)をトップブーム先端部22から取外す。尚、ブーム
ヘッドユニット3Aの脱着時には、鎖線図示(符号3
A′)するようにブームヘッドユニットを別のクレーン
のフック9で支持しながら行う。
【0003】ブームヘッド3には、吊荷用のワイヤーロ
ープ7を巻掛けするための上下2つのシーブ35,36
が取付けられる関係上、該ブームヘッド3は上下にかな
りの長さを有している。従って、ブームヘッド3を装着
した状態で伸縮ブーム2を格納姿勢(水平姿勢)まで倒
したときに、ブームヘッド3の下端32aがキャビン
(車両運転室)11からの水平視線L0の高さよりかな
り下方まで突出するようになる。即ち、キャビン11か
らの水平視線L0からブームヘッド下端32aに対する
視線L1の下方傾斜角度a1が大きくなり(図示例ではa
1=約6°)、前方視界が狭くなる。尚、ブームヘッド
3をトップブーム先端部22に対して上方にずらして取
付けると、キャビン11からの前方視界は改善される
が、移動式クレーンの全高が高くなるという問題とな
り、従ってブームヘッド3はその上端31がトップブー
ム先端部22の上端とほぼ同高さとなるようにして取付
けているのが現状である。
【0004】ところで、この種の大型の移動式クレーン
においては、伸縮ブーム2を装着した状態では全高が4
メートルを超える高さとなるため、公道走行時には高さ
制限規制の関係で伸縮ブーム2を取外して走行させる
が、構内移動時には高さ制限の規制がないので伸縮ブー
ム2を装着したまま走行する場合が多い。そして、図6
に示す従来の移動式クレーンでは、構内移動時において
トップブーム先端部22にブームヘッド3を装着したま
まであると、ブームヘッド3の下方突出部(ブームヘッ
ド下部32)が前方視界を遮るために運転がしにくくな
るという問題があり、構内移動時においてもブームヘッ
ドユニット3Aを取外して走行する場合が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図6に示す
従来の移動式クレーンでは、上記のようにブームヘッド
3を装着したままであると前方視界が悪いために、構内
移動時においてもブームヘッドユニット3Aを取外して
走行する場合が多いが、ブームヘッドユニット3Aを脱
着させるには別のクレーンを使用して該ブームヘッドユ
ニット3Aを支持しながら行う必要があり、しかもブー
ムヘッドユニット3Aを脱着させる度にワイヤーロープ
7の取外しや再掛回し等の作業を行わなければならな
い。従って、構内移動の度に(ブームヘッドユニット3
Aの脱着作業用に)、別のクレーン及びその運転者が必
要となるとともに、多大の時間と手間を要するという問
題があった。尚、トップブーム先端部22にブームヘッ
ドユニット3Aを装着したままで構内移動する場合に
は、ブームヘッド下部32の下方突出長さが大きいため
に前方視界が悪くなり、運転がしにくくなる。
【0006】本願発明は、上記した従来の移動式クレー
ンの問題点に鑑み、構内移動する際に、トップブーム先
端部にブームヘッドユニットを装着したままでも前方視
界を改善し得るようにすることを第1の目的とし、さら
にそのようにブームヘッドユニットを装着したままで前
方視界を改善し得るようにしたものであっても移動式ク
レーンの全高がほとんど高くならないようにすることを
第2の目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0008】本願の請求項1〜3の各発明は、車両上に
搭載した伸縮ブームのトップブーム先端部にブームヘッ
ドを備え、該ブームヘッドをトップブーム先端部に対し
て上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部
連結ピンと下部連結ピンにより脱着自在に装着し得るよ
うにした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンを対
象にしている。尚、本願では、例えばオールテレーンク
レーンのような大型の移動式クレーンを対象にしている
が、この種の大型の移動式クレーンでは、伸縮ブームの
みでクレーン作業を行う場合には、ブームヘッドをトッ
プブーム先端部に対して上下各連結ピンで取付け、他
方、例えばラフィングジブを使用する場合には、ブーム
ヘッドをトップブーム先端部から取外して、ラフィング
ジブを直接トップブーム先端部に取付ける。
【0009】又、この種の移動式クレーンのブームヘッ
ドには、上下にかなり離間した2位置に上部シーブと下
部シーブとが取付けられる関係上、該ブームヘッドは上
下にかなりの長さを有している。そして、ブームヘッド
をトップブーム先端部に装着させた状態では、伸縮ブー
ムの格納姿勢(水平姿勢)において、該ブームヘッドが
ほぼ鉛直方向に向き、且つブームヘッドの下端がトップ
ブーム先端部の下面よりかなり下方まで突出するように
なる。このように、ブームヘッド下端がトップブーム先
端部の下面より大きく突出すると、該ブームヘッドの下
方突出部分がキャビン(車両運転室)からの前方視界を
遮るという課題を有している。本願請求項1の発明の要点 本願請求項1の発明では、上記脱着式ブームヘッドつき
の移動式クレーンにおいて、ブームヘッドは、トップブ
ーム先端部に対して上部連結ピンで枢着し且つ下部連結
ピンを外した状態においてブームヘッドの下部側が上部
連結ピンによる枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動
し得るようにしている。
【0010】又、ブームヘッド側には、該ブームヘッド
の下部側をトップブーム先端部に対してブーム前方側に
傾動せしめるチルトシリンダを取付けている。尚、この
チルトシリンダは油圧シリンダが採用されている。
【0011】そして、この本願請求項1の発明では、移
動式クレーンを構内移動させるときには、ブームヘッド
をトップブーム先端部に装着した状態から、下部連結ピ
ンを外して上部連結ピンのみでブームヘッドを支持した
後、チルトシリンダを伸長させてブームヘッドの下部側
をブーム前方側に傾動させる。すると、ブームヘッドの
下端がその傾動させた分、前方及び上方に変位し、該ブ
ームヘッドを装着させたままでも、キャビンからの前方
視界がかなり広くなる。従って、移動式クレーンを構内
移動させる際に、ブームヘッドをトップブーム先端部に
装着したままで走行させることができる。
【0012】又、この請求項1の移動式クレーンにおい
て、ブームヘッドを取外す場合(例えばトップブーム先
端部にラフィングジブを取付ける場合)には、ブームヘ
ッド傾動用のチルトシリンダがブームヘッド側に取付け
られているので、該チルトシリンダをブームヘッドと共
に取外すことができる。このように、チルトシリンダを
ブームヘッド側に取付けておくと、ブームヘッドの脱着
時にチルトシリンダを一体的に取り扱えるので、該チル
トシリンダを個別に脱着させる作業が不要となる。又、
ブームヘッド傾動用のチルトシリンダを使用したもので
あっても、ブームヘッドを取外した際にチルトシリンダ
がトップブーム先端部側に残らないので、ラフィングジ
ブの取付けが容易となる(チルトシリンダが邪魔になら
ない)とともに、ラフィングジブを使用したクレーン作
業時においてチルトシリンダの重量分だけ許容吊荷重量
を増加させることができる。本願請求項2の発明の要点 本願請求項2の発明は、上記請求項1の脱着式ブームヘ
ッドつきの移動式クレーンと同様に、車両上に搭載した
伸縮ブームのトップブーム先端部にブームヘッドを備
え、該ブームヘッドをトップブーム先端部に対して上下
に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連結ピ
ンと下部連結ピンにより脱着自在に装着し得るように
し、さらにブームヘッドは、トップブーム先端部に対し
て上部連結ピンで枢着し且つ下部連結ピンを外した状態
においてブームヘッドの下部側が上部連結ピンによる枢
着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るように構成
されている。
【0013】又、本願請求項2の移動式クレーンでは、
ブームヘッドの下部側をトップブーム先端部に対してブ
ーム前方側に傾動せしめるチルト装置を備えているが、
この請求項2で使用されるチルト装置は、請求項1で使
用したチルトシリンダのほかに、吊荷用ウインチや伸縮
ブームの伸縮機能を利用することも可能である。又、チ
ルト装置としてチルトシリンダを採用した場合でも、該
チルトシリンダをトップブーム先端部側に取付けること
も可能である。
【0014】そして、本願請求項2の発明では、上記請
求項1と同様に、移動式クレーンを構内移動させる際
に、ブームヘッドをトップブーム先端部に装着した状態
でブームヘッド下部側を前方に傾動させることができ、
それによってブームヘッドを装着させたままでもキャビ
ンからの前方視界を改善させることができるという機能
を有している。
【0015】ところで、上記のように、構内移動時にお
ける前方視界改善のためにブームヘッドの下部側を前方
に傾動させると、該ブームヘッドがその後端部上部寄り
位置において上部連結ピンで枢着されている関係上、ブ
ームヘッドユニットの上面前端側が上方に弧回動する。
このようにブームヘッドユニットが弧回動すると、該ブ
ームヘッドユニットの上面が伸縮ブームの上面より高く
なり、走行時における移動式クレーンの全高が高くなる
という悪影響が生じる。そして、本願請求項2の発明で
は、移動式クレーンの全高を抑制する対策として、次の
構成を有している。
【0016】即ち、本願請求項2では、まず、ブームヘ
ッドに取付けられた上部シーブを含むブームヘッドユニ
ット全体が格納姿勢(水平姿勢)にある伸縮ブームの上
面高さより高くならないようにしている。ところで、ブ
ームヘッドユニットを使用してクレーン作業を行う場合
に、ブームヘッドユニットの上部シーブの上面が伸縮ブ
ーム上面より低位置にあると、伸縮ブーム基端側から上
部シーブに巻掛けられるワイヤーロープが伸縮ブーム上
面に接触するという不都合が生じるが、この対策として
本願請求項2では、ブームヘッドの上部における上部シ
ーブより後側で上部連結ピンによる枢着部に近い位置に
おいて、伸縮ブームの基端側から上部シーブに巻掛けら
れるワイヤーロープをガイドするための小径シーブを取
付けている。この小径シーブは、ブームヘッドを上下各
連結ピンでトップブーム先端部に装着した状態におい
て、該小径シーブ上面が格納姿勢にある伸縮ブームの上
面より僅かに高位置となる状態で取付けている。
【0017】そして、この請求項2の発明では、ブーム
ヘッドユニットを使用してクレーン作業を行う場合に
は、伸縮ブーム基端側から延出されるワイヤーロープを
小径シーブでガイドさせた後、ブームヘッドユニットの
上部シーブに巻掛けすることができる。又、移動式クレ
ーンを構内移動させる際には、キャビンからの前方視界
を改善するためにチルト装置でブームヘッドの下部側を
前方傾動させる。すると、ブームヘッドユニットの上面
前端側が上部連結ピンによる枢着部を中心にして上方に
弧回動し、小径シーブが当初の高さ位置より若干高くな
るが、該小径シーブは該弧回動中心に近い位置に取付け
ているので、弧回動による小径シーブの上方変動高さを
小さくできる。従って、前方視界改善のためにブームヘ
ッドの下部側を前方傾斜させる構造のものであっても、
該ブームヘッド下部側が前方傾斜した状態において移動
式クレーンの全高がさほど高くならないようにすること
ができる。本願請求項3の発明の要点 本願請求項3の発明は、上記請求項2の脱着式ブームヘ
ッドつきの移動式クレーンと同様に、ブームヘッドの下
部側を前方傾動させることにより、キャビンからの前方
視界を改善させ得るようにするとともに、ブームヘッド
の下部側を前方傾動させたときの移動式クレーンの全高
を抑制し得るようにしたものである。
【0018】即ち、本願請求項3の発明は、車両上に搭
載した伸縮ブームのトップブーム先端部にブームヘッド
を備え、該ブームヘッドをトップブーム先端部に対して
上下に離間した2位置でそれぞれ抜き挿し自在な上部連
結ピンと下部連結ピンにより脱着自在に装着し得るよう
にした脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンにおい
て、ブームヘッドを、トップブーム先端部に対して、ブ
ームヘッドに取付けられた上部シーブを含むブームヘッ
ドユニットの最高部位がある位置の直下上部寄り位置に
おいて抜き挿し自在な揺動専用ピンで枢着して、上部連
結ピン及び下部連結ピンをそれぞれ外した状態において
ブームヘッドの下部側が揺動専用ピンによる枢着部を中
心にしてブーム前後方向に揺動し得るように構成してい
る。この場合、トップブーム先端部の上部位置に、上部
連結ピンによる枢着部より前方に突出する突出ブラケッ
トを設け、該突出ブラケットとブームヘッドにおける最
高部位がある位置の直下上部寄り位置を揺動専用ピンで
脱着自在に枢着するようにする。尚、ブームヘッドユニ
ットの上部シーブには伸縮ブーム基端側からのワイヤー
ロープを巻掛けする必要から、該上部シーブを伸縮ブー
ムの上面より僅かに高くなるように取付け、該上部シー
ブの上面がブームヘッドユニットにおける最高部位とな
るようにすると、上記請求項2の小径シーブを省略でき
る。
【0019】又、本願請求項3の発明では、上記請求項
2のチルト装置と同様のチルト装置を備えており、トッ
プブーム先端部にブームヘッドを揺動専用ピンで枢着し
且つ上部連結ピン及び下部連結ピンをそれぞれ外した状
態において、該チルト装置によりブームヘッドの下部側
をブーム前方側に傾動せしめ得るようにしている。
【0020】そして、本願請求項3の発明では、移動式
クレーンを構内移動させる際に、トップブーム先端部に
揺動専用ピンでブームヘッドの上部寄り位置を枢着し且
つ上部連結ピン及び下部連結ピンを外した状態で、チル
ト装置によりブームヘッド下部側を前方に傾動させるこ
とができ、それによって上記請求項1及び2と同様にブ
ームヘッドを装着させたままでもキャビンからの前方視
界を改善させることができる。又、揺動専用ピンは、ブ
ームヘッドユニットの最高部位がある位置の直下上部寄
り位置を枢着しているので、ブームヘッド下部側を前方
傾動させてブームヘッドユニットの上面が弧回動したと
きに、該ブームヘッドユニットの最高部位がある位置は
ほとんど上動することがない。従って、ブームヘッド下
部側を前方傾動させ得るようにした移動式クレーンであ
っても、その前方傾動時に移動式クレーンの全高がほと
んど高くならない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を参照して本願
実施形態の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレーンを
説明すると、図1〜図4には本願請求項1及び2に対応
する第1実施形態を示し、図5には本願請求項3に対応
する第2実施形態を示している。
【0022】図1〜図4に示す第1実施形態の移動式ク
レーンは、例えばオールテレーンクレーンのような大型
のものを対象にしている。そして、この移動式クレーン
は、車両1上に伸縮ブーム2を搭載するとともに、該伸
縮ブーム2のトップブーム21の先端部22にブームヘ
ッドユニット3Aを脱着自在に取付け得るようにしてい
る。即ち、この種の大型の移動式クレーンでは、伸縮ブ
ーム2のみでクレーン作業を行う場合と、ラフィングジ
ブを使用してクレーン作業を行う場合とがあり、伸縮ブ
ーム2のみでクレーン作業を行う場合にはブームヘッド
ユニット3Aをトップブーム先端部22に取付け、他
方、ラフィングジブを使用する場合にはブームヘッドユ
ニット3Aをトップブーム先端部22から取外して、該
トップブーム先端部22にラフィングジブの基端部を連
結する。
【0023】尚、この種の大型の移動式クレーンにおい
て、車両1上に伸縮ブーム2を搭載した状態では、図1
に示すように伸縮ブーム2を水平姿勢に格納した状態に
おいても移動式クレーンの全高が4メートルを超える高
さを有している。そして、この移動式クレーンを公道走
行させる場合には、高さ制限規制の関係で伸縮ブーム2
を取外して走行させるが、構内移動時には、高さ制限の
規制がないので、伸縮ブーム2を車両1上に装着した状
態で走行させることができる。
【0024】ブームヘッドユニット3Aは、ブームヘッ
ド3の上下に離間した2位置に上部シーブ35と下部シ
ーブ36とを取付けている。尚、この上部シーブ35及
び下部シーブ36には、伸縮ブーム2の基端側から延出
される吊荷用のワイヤーロープ7を巻回させるためのも
のである。又、ブームヘッド3には、その後端部分の上
下2位置に上部ブラケット33と下部ブラケット34を
それぞれ設けている。尚、上部ブラケット33と下部ブ
ラケット34とは、それぞれブームヘッド3の後端部に
おける左右2箇所に設けられている。そして、このブー
ムヘッドユニット3Aは、ブームヘッド3の上部ブラケ
ット33(左右2箇所)とトップブーム先端部22の上
部ブラケット23(左右2箇所)とをそれぞれ上部連結
ピン13(左右一対ある)で連結する一方、ブームヘッ
ド3の下部ブラケット34(左右2箇所)とトップブー
ム先端部22の下部ブラケット24(左右2箇所)とを
それぞれ下部連結ピン14(左右一対ある)で連結する
ことで、トップブーム先端部22に装着し得るようにな
っている。
【0025】上部連結ピン13と下部連結ピン14と
は、それぞれトップブーム先端部22の左右に2本づつ
有しており、それぞれ油圧シリンダにより自動で抜き挿
しできるようになっている。即ち、図2には上部連結ピ
ン13,13側の連結構造を示しているが、この各上部
連結ピン13,13は、油圧シリンダ16により各上部
ブラケット23,23の各穴23a,23aに出没させ
得るようになっている。そして、ブームヘッド3側の各
上部ブラケット33,33の各穴33a,33aをトッ
プブーム先端部22側の各上部ブラケット23,23の
各穴23a,23aに合致させた状態で油圧シリンダ1
6を伸長させることにより、各上部連結ピンを符号1
3′,13′で示すように各穴23a,33aに挿入し
得るようになっている(ブームヘッド3の上部がトップ
ブーム先端部22の上部に連結される)。又、上部連結
ピン13,13による連結状態から油圧シリンダ16を
縮小させると、各上部連結ピン13,13がブームヘッ
ド3側の上部ブラケット33,33の穴33a,33a
から抜き外される(ブームヘッド3の上部をトップブー
ム先端部22の上部から離脱させることができる)。
尚、下部連結ピン14側も、上部連結ピン13側の連結
構造と同様に、油圧シリンダで自動的に連結・離脱させ
得るように構成されている。
【0026】ブームヘッド3は、上下に離間した2位置
に上部シーブ35と下部シーブ36とを取付けている関
係で、上下にかなりの長さを有している。そして、この
ブームヘッド3(ブームヘッドユニット3A)をトップ
ブーム先端部22に装着した状態では、図1に示すよう
にブームヘッド3の下端32aが伸縮ブーム2の下面よ
りかなり下方まで突出している。即ち、図1に示すよう
に、ブームヘッド3を装着した状態で伸縮ブーム2を格
納姿勢(水平姿勢)まで倒したときには、ブームヘッド
3の下端32aがキャビン11からの水平視線L0の高
さよりかなり下方まで突出し、キャビン11からの水平
視線L0からブームヘッド下端32aに対する視線L1
下方傾斜角度a1が大きくなって(図示例ではa1=約6
°)、走行時(構内移動時)において前方視界が狭くな
るという問題を有している。
【0027】ところで、ブームヘッドユニット3Aの脱
着作業は、図1に鎖線図示するように、ブームヘッドユ
ニット3A′を別のクレーンのフック9で支持しながら
行う必要があり、該ブームヘッドユニット3Aの脱着の
度に、別のクレーン及びその運手者が必要となるととも
に、ワイヤーロープ7の取外しや再掛回し等の作業に多
大の時間と手間を要する。従って、移動式クレーンの構
内移動時において、ブームヘッドユニット3Aを取外す
とキャビン11からの前方視界が広くなるが、その場合
には上記の各種問題を負担する必要がある。
【0028】本願実施形態では、移動式クレーンを構内
移動させる際に、ブームヘッドユニット3Aをトップブ
ーム先端部22に装着したままでもキャビン11からの
前方視界を改善し得る機構を備えている。即ち、図1〜
図4の第1実施形態では、ブームヘッド3は、トップブ
ーム先端部22に対して上部連結ピン13,13で枢着
し且つ下部連結ピン14,14を外した状態においてブ
ームヘッド3の下部32側が上部連結ピン13による枢
着部を中心にしてブーム前後方向に揺動し得るようにし
ている。
【0029】又、この移動式クレーンには、ブームヘッ
ド3の下部32側をトップブーム先端部22に対してブ
ーム前方側に傾動せしめるチルト装置4を設けている。
この第1実施形態では、チルト装置4としてチルトシリ
ンダ(油圧シリンダ)41を使用している。又、このチ
ルトシリンダ41は、図2に示すようにブームヘッド3
の左右各側壁の外面にそれぞれ1つづつ設けている。そ
して、この各チルトシリンダ41,41は、それぞれシ
リンダチューブの基端部をピン42でブームヘッド3の
側面に枢着し、シリンダロッドの先端部をトップブーム
先端部22から吊下げられたリンク材(左右一対ある)
45の下端部にピン43で枢着して取付けている。左右
の各リンク材45は、その各上端部をブームヘッド3の
上部寄り部分にピン46で枢着している。シリンダロッ
ドの先端部とリンク材45の下端部とを枢着しているピ
ン43には、ローラ44(図3)が取付けられている。
他方、トップブーム先端部22の先端面には、各チルト
シリンダ41が伸長したときに、各ローラ44を衝合さ
せる受け材25(左右一対ある)が取付けられている。
尚、この受け材25の前面には、ローラ44を嵌合させ
る凹面部が形成されている。
【0030】各チルトシリンダ41には、車両1側から
トップブーム先端部22まで延出させた油圧ホースを介
して作動油が供給されるが、この各チルトシリンダ41
への作動油切換えは、キャビン11内からレバー操作に
よって行われる。又、トップブーム先端部22とチルト
シリンダ41との間には、油圧ホースのジョイント(図
示省略)を設けており、ブームヘッドユニット3Aをト
ップブーム先端部22から取外すときには、該ジョイン
ト部分で各チルトシリンダ41への作動油回路(油圧ホ
ース)を分離する。各チルトシリンダ41,41のシリ
ンダチューブは、それぞれガイド部材47,47でガイ
ドしており、チルトシリンダ41が左右に振れないよう
にしている。又、この各チルトシリンダ41には、それ
ぞれ伸長側回路中にオーバーロードリリーフバルブ48
(図3)が取付けられている。このオーバーロードリリ
ーフバルブ48は、ブームヘッド3を前方にチルトさせ
た状態で過大な外力がチルトシリンダ41に作用したと
きの安全弁となるものである。
【0031】このチルト装置4は、移動式クレーンを構
内移動させる際に、ブームヘッドユニット3Aをトップ
ブーム先端部22に装着したままで前方視界を改善させ
るためのものであり、次のように機能する。まず、この
チルト装置4を使用するには、ブームヘッド3をトップ
ブーム先端部22に対して上部連結ピン13のみで連結
した(下部連結ピン14は外した)状態で行う。尚、各
チルトシリンダ41を最縮小させた状態では、ローラ4
4が受け材25から僅かに離間しており、ブームヘッド
3が図1及び図3に実線図示するようにほぼ鉛直姿勢に
位置している。そして、この状態から各チルトシリンダ
41を図3に鎖線図示(符号41′)するように伸長さ
せると、各ローラ44が各受け材25に衝合した後、チ
ルトシリンダの伸長力でブームヘッド3の下部32側を
上部連結ピン13の枢着部を中心にして前方に傾動させ
るようになる。この第1実施形態では、図3に示すよう
にチルトシリンダ41の最伸長状態でブームヘッド3を
元の鉛直姿勢から角度b(b=約14°)だけ前方に傾
動せしめるようになっている。尚、このとき、チルトシ
リンダ41の先端部(ピン43部分)は、リンク材45
の下端部で連結されているので、受け材25に対して常
に定位置で衝合する。そして、ブームヘッド下部32の
前方傾動状態では、図3に示すように、ブームヘッド3
の下端(符号32a′)が元の位置(符号32aの位
置)より長さM1(M1=約500mm)だけ前方移動して
いるとともに高さN1(N1=175mm)だけ上方移動し
ている。従って、ブームヘッド3の下部32側が前方傾
動した状態では、図4に示すように、キャビン11から
の水平視線L0に対するブームヘッド下端32aへの視
線L2の下方傾斜角度a2が小さくなる(図示例ではa2
=約2〜3°)とともに、該ブームヘッド下部32がキ
ャビン11から遠くなる。このように、ブームヘッド3
の下部32側をブーム前方側に傾動させると、ブームヘ
ッド下部32がその傾動した分、前方及び上方に変位
し、該ブームヘッド3をトップブーム先端部22に装着
させたままでも、キャビン11からの前方視界がかなり
広くなる。
【0032】尚、ブームヘッド下部32側を前方傾動さ
せた状態で構内の所定場所まで移動させた後、ブームヘ
ッドユニット3Aをクレーン作業位置に戻すには、次の
ように操作する。まず、各チルトシリンダ41を縮小さ
せると、ブームヘッド3が自重で鉛直姿勢まで戻り、こ
のときブームヘッド3側の下部ブラケット34の穴がト
ップブーム先端部22の下部ブラケット24の穴に合致
する。そして、その状態で左右の下部連結ピン14を油
圧シリンダ(図2の油圧シリンダ16と同様のもの)で
外方に突出させて、ブームヘッド3側の各下部ブラケッ
ト34とトップブーム先端部22側の各下部ブラケット
24とを連結させる。尚、このように、ブームヘッド3
を前方傾動させる操作及びその戻し操作は、全てキャビ
ン11内からのレバー操作で行える。
【0033】又、この第1実施形態の移動式クレーンに
おいて、ブームヘッドユニット3Aの装着状態から、ト
ップブーム先端部22にラフィングジブを付け替える場
合には、別のクレーンのフック9(図1)でブームヘッ
ドユニット3Aを支持した状態で、各上部連結ピン13
及び各下部連結ピン14を抜外せば、チルトシリンダ4
1及びリンク材45をブームヘッド3側に取付けたま
ま、ブームヘッドユニット3A′をトップブーム先端部
22から分離させることができる。このように、チルト
シリンダ41をブームヘッド3側に取付けておくと、ブ
ームヘッドユニット3Aの脱着時にチルトシリンダ41
を一体的に取り扱えるので、該チルトシリンダ41を個
別に脱着させる作業が不要となる。又、ブームヘッド3
を傾動させるためにチルトシリンダ41を使用したもの
であっても、ブームヘッドユニット3Aを取外した際に
チルトシリンダ41がトップブーム先端部22側に残ら
ないので、ラフィングジブの取付けが容易となる(チル
トシリンダ41が邪魔にならない)とともに、チルトシ
リンダ41の重量分だけクレーン作業時の許容吊荷重量
を増加させることができる。
【0034】ところで、ブームヘッドユニット3Aの上
部シーブ35には、伸縮ブーム2の基端側から延出され
る吊荷用のワイヤーロープ7を巻掛ける必要があるため
に、従来では該上部シーブ35を伸縮ブーム2の上面よ
り僅かに高い位置に取付けている。尚、従来の移動式ク
レーンでは、上部シーブ35の上面がブームヘッドユニ
ット3Aの最高部位になる場合が多く、且つ上部シーブ
35は上部連結ピン13による枢着部からかなり前方に
離れた位置に取付けられている。ところが、本願のよう
に、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させるよう
にしたものでは、該ブームヘッド3がその後端部上部寄
り位置において上部連結ピン13で枢着されている関係
上、ブームヘッドユニット3Aの上面前端側が上方に弧
回動して、該ブームヘッドユニット3の上面が伸縮ブー
ム2の上面より高くなり、走行時における移動式クレー
ンの全高が高くなるという悪影響が生じる。
【0035】このように、ブームヘッド3の下部32側
を前方傾動させた場合に生じる高さ増大防止対策とし
て、本願第1実施形態では次の構成を有している。即
ち、図1〜図4の第1実施形態では、まず、ブームヘッ
ド3に取付けられた上部シーブ35を含むブームヘッド
ユニット3A全体が、格納姿勢にある伸縮ブーム2の上
面高さより高くならないようにしている。この場合、上
部シーブ35は、通常より例えば80mm程度だけ低い位
置に取付けるとよい。ところで、ブームヘッドユニット
3Aを使用してクレーン作業を行う場合に、ブームヘッ
ドユニット3Aの上部シーブ35の上面が伸縮ブーム2
の上面より低位置にあると、伸縮ブーム2の基端側から
上部シーブ35に巻掛けられるワイヤーロープ7が伸縮
ブーム2の上面に接触するという不都合が生じる。この
対策として、第1実施形態では、ブームヘッド3の上部
における上部シーブ35より後側の上部連結ピン13に
よる枢着部に近い位置において、小径シーブ37を取付
けている。この小径シーブ37は、図1又は図3に示す
ように、伸縮ブーム2の基端側から上部シーブ35に巻
掛けられるワイヤーロープ7をガイドするためのもので
あるが、ブームヘッド3を上下各連結ピン13,14で
トップブーム先端部22に装着した状態において、該小
径シーブ37の上面が格納姿勢にある伸縮ブーム2の上
面より僅かに高位置となる状態で取付けている。
【0036】このようにすると、伸縮ブーム基端側から
延出されるワイヤーロープ7を小径シーブ37を介して
上部シーブ35に巻掛けることができるので、ブームヘ
ッドユニット3Aを使用してクレーン作業を行う場合に
は何ら支障がない。
【0037】又、キャビン11からの前方視界を改善す
るために、図3に鎖線図示するようにチルト装置4でブ
ームヘッド3の下部32側を前方傾動させると、ブーム
ヘッドユニット3Aの上面前端側が上部連結ピン13に
よる枢着部を中心にして上方に弧回動し、小径シーブ3
7が当初の高さ位置より符号37′の高さまで変位し
て、若干高さH(図示例ではH=54mm程度)だけ高く
なるが、該小径シーブ37は該弧回動中心(上部連結ピ
ン13による枢着部)に近い位置に取付けているので、
弧回動による小径シーブ37の上動変位高さを小さくで
きる。従って、前方視界改善のためにブームヘッド3の
下部32側を前方傾斜させる構造のものであっても、該
ブームヘッド下部32側の前方傾斜状態において移動式
クレーンの全高増加量を小さくできる。
【0038】図5に示す第2実施形態の脱着式ブームヘ
ッドつきの移動式クレーンも、第1実施形態のものと同
様に、ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させるこ
とにより、キャビン11からの前方視界を改善させ得る
ようにするとともに、該ブームヘッド3の下部32側を
前方傾動させたときの移動式クレーンの全高を抑制し得
るようにしたものである。尚、図5は、第1実施形態に
おける図3相当図であり、移動式クレーンの基本構造は
図1のものと同様である。
【0039】そして、図5の第2実施形態では、ブーム
ヘッドユニット3Aの上部シーブ35は、ブームヘッド
ユニット3Aをトップブーム先端部22に対してクレー
ン作業位置に装着した状態(上部連結ピン13及び下部
連結ピン14で連結した状態)において、伸縮ブーム2
の上面(例えばトップブーム先端部22の上部ブラケッ
ト23の上面)より僅かに高くなる位置に設置してい
る。尚、この第2実施形態では、上部シーブ35の上端
がブームヘッドユニット3Aにおける最高部位になって
いる。
【0040】他方、トップブーム先端部22の上部位置
には、上部連結ピン13による枢着部より前方に突出す
る突出ブラケット26(左右一対ある)を延出させてい
る。この突出ブラケット26の先端は、ブームヘッド3
を上部連結ピン13及び下部連結ピン14でトップブー
ム先端部22に装着した状態において、ブームヘッドユ
ニット3Aの最高部位(上部シーブ35の上端)がある
位置の直下上部寄り位置に達している。
【0041】そして、この第2実施形態では、各突出ブ
ラケット26(左右一対ある)の各先端部に、ブームヘ
ッド3の左右側壁におけるブームヘッドユニット3Aの
最高部位がある位置の直下上部寄り位置(図示例では上
部シーブ35の軸の上部近傍位置)を、それぞれ抜き挿
し自在な揺動専用ピン15で枢着している。そして、こ
の各揺動専用ピン15を使用して突出ブラケット26に
ブームヘッド3の所定位置を枢着し、且つ上部連結ピン
13及び下部連結ピン14をそれぞれ抜き外した状態で
は、ブームヘッド3の下部32側が揺動専用ピン15に
よる枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るよう
になっている。
【0042】尚、この第2実施形態におけるその他の構
成は、上記第1実施形態のものとほぼ同様であるが、こ
の第2実施形態では、後述するようにブームヘッド下部
32側がかなり大きく前方傾動したときでも、ブームヘ
ッドユニット3Aの上面が元の高さよりほとんど高くな
らないようにしている関係上、チルトシリンダ41とし
てストロークの長いものを使用している。
【0043】そして、この第2実施形態の移動式クレー
ンでは、構内移動させる際に、トップブーム先端部22
に揺動専用ピン15(左右一対ある)でブームヘッド3
の上部寄り位置を枢着し且つ上部連結ピン13及び下部
連結ピン14を外した状態で、チルト装置4(チルトシ
リンダ41)によりブームヘッド下部32側を前方に傾
動させることができ、それによってブームヘッド3を装
着したままでもキャビンからの前方視界を改善させるこ
とができるようになっている。又、揺動専用ピン15
は、ブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位置の
直下上部寄り位置を枢着しているので、鎖線図示(符号
3′)するようにブームヘッドが前方傾動してブームヘ
ッドユニット3Aの上面が弧回動しても、該ブームヘッ
ドユニットの最高部位がある位置(上部シーブ35の上
端)はほとんど上動することがない。従って、ブームヘ
ッド下部32側を前方傾動させ得るようにした移動式ク
レーンであっても、その前方傾動時に移動式クレーンの
全高がほとんど高くならない。又、このように、ブーム
ヘッド3の前方傾動時に、ブームヘッドユニット3Aの
最高部位が元の高さより高くならないようにしたもので
は、チルトシリンダ41としてストロークの長いものを
使用してブームヘッドの傾動角度を大きくでき、それに
よってブームヘッド下端32aの前方変位量M2及び上
方変位量N2を大きくできる(前方視界がより一層改善
できる)。
【0044】又、図5の第2実施形態の移動式クレーン
において、ブームヘッドユニット3Aをトップブーム先
端部22から取外す場合には、ブームヘッドユニット3
Aを別のクレーンのフック9で支持した状態で、揺動専
用ピン15、上部連結ピン13、下部連結ピン14をそ
れぞれ抜き外せばよい。
【0045】尚、本願の各実施形態では、チルト装置4
として、ブームヘッド3側に取付けたチルトシリンダ4
1を採用しているが、本願請求項1以外に適用する場合
には、チルト装置4として、吊荷用ウインチ(ワイヤー
ロープ7によってブームヘッド3を揺動させる)や伸縮
ブーム2の伸縮機能(この場合は先端より2段目のブー
ムとブームヘッド3との間をテンション材で連結する)
等を利用することも可能である。又、チルト装置4とし
てチルトシリンダ41を採用した場合でも、該チルトシ
リンダ41をトップブーム先端部側に取付けることも可
能である。
【0046】
【発明の効果】次に、本願各発明の効果を説明する。本願請求項1の発明の効果 本願請求項1の発明の脱着式ブームヘッドつきの移動式
クレーンは、ブームヘッド3をトップブーム先端部22
に対して上部連結ピン13のみで枢着した状態において
ブームヘッド下部32側が上部連結ピン13による枢着
部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一
方、ブームヘッド下部32側をトップブーム先端部22
に対してブーム前方側に傾動せしめるチルトシリンダ4
1を有している。そして、チルトシリンダ41により、
ブームヘッド3の下部32側を前方傾動させることでブ
ームヘッド3の下端をキャビン11より遠く且つ上方に
位置させることができるようになっている。
【0047】従って、本願請求項1によれば、移動式ク
レーンを構内移動させる際に、トップブーム先端部22
にブームヘッド3を装着したままであっても、従来より
前方視界を改善させることができる。又、構内移動の度
にブームヘッド3を脱着させるという煩わしさを解消で
き、しかも移動式クレーンを効率よく(短時間で)目的
の場所まで移動させることができるという効果がある。
【0048】又、本願請求項1では、ブームヘッド傾動
用のチルトシリンダ41をブームヘッド3側に取付けて
いるので、ブームヘッド3の脱着時にチルトシリンダ4
1をブームヘッド3と共に一体的に取り扱え、該チルト
シリンダ41を使用したものであってもその取り扱いが
簡単となる(チルトシリンダを個別に脱着させる作業が
不要となる)。又、ブームヘッド傾動用のチルトシリン
ダ41を使用したものであっても、ブームヘッド3を取
外した際にチルトシリンダがトップブーム先端部側に残
らないので、ラフィングジブの取付けが容易となる(チ
ルトシリンダが邪魔にならない)とともに、チルトシリ
ンダの重量分だけクレーン作業時の許容吊荷重量を増加
させることができる、等の効果がある。本願請求項2の発明の効果 本願請求項2の発明の脱着式ブームヘッドつきの移動式
クレーンは、上記請求項1の発明と同様に、ブームヘッ
ド3をトップブーム先端部22に対して上部連結ピン1
3のみで枢着した状態においてブームヘッド下部32側
が上部連結ピン13による枢着部を中心にしてブーム前
方側に傾動し得るようにする一方、ブームヘッド下部3
2側をトップブーム先端部22に対してブーム前方側に
傾動せしめるチルト装置4を備えている。そして、チル
ト装置4により、ブームヘッド3の下部32側を前方傾
動させることでブームヘッド3の下端をキャビン11よ
り遠く且つ上方に位置させることができるようになって
いる。
【0049】従って、本願請求項2によれば、上記請求
項1と同様に、移動式クレーンを構内移動させる際に、
トップブーム先端部22にブームヘッド3を装着したま
まであっても、従来より前方視界を改善させることがで
きるという効果がある。
【0050】又、本願請求項2では、ブームヘッドユニ
ット3A全体が格納姿勢にある伸縮ブーム2の上面高さ
より高くならないようにするとともに、ブームヘッド3
の上部31における上部シーブ35より後側の上部連結
ピン13による枢着部に近い位置において、伸縮ブーム
2の基端側から上部シーブ35に巻掛けられるワイヤー
ロープ7をガイドするための小径シーブ37を、伸縮ブ
ーム2の上面より僅かに高位置となる状態で取付けてい
る。
【0051】このようにすると、上記のようにチルト装
置4でブームヘッド3の下部32側を前方傾動させたと
きに、ブームヘッドユニット3Aの上面前端側が上部連
結ピン13による枢着部を中心にして上方に弧回動して
も、ブームヘッドユニット3Aの最高部位となる小径シ
ーブ37を弧回動中心に近い位置に取付けているので、
弧回動による小径シーブ37の上方変動高さを小さくで
きる。従って、前方視界改善のためにブームヘッドの下
部側を前方傾斜させる構造のものであっても、該ブーム
ヘッド下部32側の前方傾斜状態において移動式クレー
ンの全高がさほど大きくならないという効果がある。本願請求項3の発明の効果 本願請求項3の発明の脱着式ブームヘッドつきの移動式
クレーンは、ブームヘッド3を、トップブーム先端部2
2に対して、ブームヘッドユニット3Aの最高部位があ
る位置の直下上部寄り位置において抜き挿し自在な揺動
専用ピン15で枢着して、上部連結ピン13及び下部連
結ピン14をそれぞれ外した状態においてブームヘッド
3の下部32側が揺動専用ピン15による枢着部を中心
にしてブーム前後方向に揺動し得るようにする一方、ブ
ームヘッド3の下部32側をトップブーム先端部22に
対してブーム前方側に傾動せしめるチルト装置4を備え
ている。
【0052】従って、本願請求項3の発明では、移動式
クレーンを構内移動させる際に、上部連結ピン13及び
下部連結ピン14を外し、トップブーム先端部22に揺
動専用ピン15でブームヘッド3の上部寄り位置を枢着
した状態で、チルト装置4によりブームヘッド下部32
側を前方に傾動させることができ、それによって上記請
求項1及び2と同様にブームヘッドを装着させたままで
もキャビンからの前方視界を改善させることができると
いう効果がある。
【0053】又、揺動専用ピン15は、ブームヘッドユ
ニット3Aの最高部位がある位置の直下上部寄り位置を
枢着しているので、ブームヘッド下部32側を前方傾動
させてブームヘッドユニット3Aの上面が弧回動したと
きに、該ブームヘッドユニット3Aの最高部位がある位
置はほとんど上動することがない。従って、ブームヘッ
ド下部32側を前方傾動させ得るようにした移動式クレ
ーンであっても、その前方傾動時に移動式クレーンの全
高がほとんど高くならず、請求項2の場合より一層全高
抑制効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願第1実施形態の脱着式ブームヘッドつきの
移動式クレーンの一部側面図である。
【図2】図1の移動式クレーンにおけるブームヘッドユ
ニットを分離した状態の平面図である。
【図3】図1の移動式クレーンの一部拡大図である。
【図4】図1の移動式クレーンの状態変化図である。
【図5】本願第2実施形態の移動式クレーンの一部側面
図である。
【図6】従来の脱着式ブームヘッドつきの移動式クレー
ンの一部側面図である。
【符号の説明】
1は車両、2は伸縮ブーム、3はブームヘッド、3Aは
ブームヘッドユニット、4はチルト装置、7はワイヤー
ロープ、11はキャビン、13は上部連結ピン、14は
下部連結ピン、15は揺動専用ピン、21はトップブー
ム、22はトップブーム先端部、26は突出ブラケッ
ト、32はブームヘッド下部、35は上部シーブ、37
は小径シーブ、41はチルトシリンダである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(1)上に搭載した伸縮ブーム
    (2)のトップブーム先端部(22)にブームヘッド
    (3)を備え、該ブームヘッド(3)をトップブーム先
    端部(22)に対して上下に離間した2位置でそれぞれ
    抜き挿し自在な上部連結ピン(13)と下部連結ピン
    (14)により脱着自在に装着し得るようにした脱着式
    ブームヘッドつきの移動式クレーンであって、 前記ブームヘッド(3)は、前記トップブーム先端部
    (22)に対して上部連結ピン(13)で枢着し且つ前
    記下部連結ピン(14)を外した状態においてブームヘ
    ッド(3)の下部(32)側が上部連結ピン(13)に
    よる枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るよう
    にする一方、 前記ブームヘッド(3)側に、該ブームヘッド(3)の
    下部(32)側を前記トップブーム先端部(22)に対
    してブーム前方側に傾動せしめるチルトシリンダ(4
    1)を取付けた、 ことを特徴とする脱着式ブームヘッドつきの移動式クレ
    ーン。
  2. 【請求項2】 車両(1)上に搭載した伸縮ブーム
    (2)のトップブーム先端部(22)にブームヘッド
    (3)を備え、該ブームヘッド(3)をトップブーム先
    端部(22)に対して上下に離間した2位置でそれぞれ
    抜き挿し自在な上部連結ピン(13)と下部連結ピン
    (14)により脱着自在に装着し得るようにした脱着式
    ブームヘッドつきの移動式クレーンであって、 前記ブームヘッド(3)は、前記トップブーム先端部
    (22)に対して上部連結ピン(13)で枢着し且つ前
    記下部連結ピン(14)を外した状態においてブームヘ
    ッド(3)の下部(32)側が上部連結ピン(13)に
    よる枢着部を中心にしてブーム前方側に傾動し得るよう
    にする一方、 前記ブームヘッド(3)の下部(32)側を前記トップ
    ブーム先端部(22)に対してブーム前方側に傾動せし
    めるチルト装置(4)を備え、 さらに前記ブームヘッド(3)に取付けられた上部シー
    ブ(35)を含むブームヘッドユニット(3A)全体が
    格納姿勢にある伸縮ブーム(2)の上面高さより高くな
    らないようにするとともに、 ブームヘッド(3)の上部(31)における前記上部シ
    ーブ(35)より後側で前記上部連結ピン(13)によ
    る枢着部に近い位置において、前記伸縮ブーム(2)の
    基端側から前記上部シーブ(35)に巻掛けられるワイ
    ヤーロープ(7)をガイドするための小径シーブ(3
    7)を、伸縮ブーム(2)の上面より僅かに高位置とな
    る状態で取付けた、 ことを特徴とする脱着式ブームヘッドつきの移動式クレ
    ーン。
  3. 【請求項3】 車両(1)上に搭載した伸縮ブーム
    (2)のトップブーム先端部(22)にブームヘッド
    (3)を備え、該ブームヘッド(3)をトップブーム先
    端部(22)に対して上下に離間した2位置でそれぞれ
    抜き挿し自在な上部連結ピン(13)と下部連結ピン
    (14)により脱着自在に装着し得るようにした脱着式
    ブームヘッドつきの移動式クレーンであって、 前記ブームヘッド(3)は、前記トップブーム先端部
    (22)に対して、ブームヘッド(3)に取付けられた
    上部シーブ(35)を含むブームヘッドユニット(3
    A)の最高部位がある位置の直下上部寄り位置において
    抜き挿し自在な揺動専用ピン(15)で枢着して、前記
    上部連結ピン(13)及び前記下部連結ピン(14)を
    それぞれ外した状態においてブームヘッド(3)の下部
    (32)側が前記揺動専用ピン(15)による枢着部を
    中心にしてブーム前方側に傾動し得るようにする一方、 前記ブームヘッド(3)の下部(32)側を前記トップ
    ブーム先端部(22)に対してブーム前方側に傾動せし
    めるチルト装置(4)を備えた、 ことを特徴とする脱着式ブームヘッドつきの移動式クレ
    ーン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002274782A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Kato Works Co Ltd クレーン用長尺ジブ
CN114074899A (zh) * 2020-08-13 2022-02-22 利勃海尔爱茵根有限公司 用于伸缩吊臂的快速装配头及其装配方法

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