JP2000212191A - リン酸誘導体 - Google Patents

リン酸誘導体

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JP2000212191A
JP2000212191A JP1754899A JP1754899A JP2000212191A JP 2000212191 A JP2000212191 A JP 2000212191A JP 1754899 A JP1754899 A JP 1754899A JP 1754899 A JP1754899 A JP 1754899A JP 2000212191 A JP2000212191 A JP 2000212191A
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hydrogen atom
acceptable salt
aliphatic acyl
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JP1754899A
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English (en)
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Hitoshi Hotoda
仁 穂戸田
Masakatsu Kaneko
正勝 金子
Masaaki Takahashi
正明 高橋
Kazuhiko Tanzawa
和比古 丹沢
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細胞膜透過性に優れ、細胞外溶液中に加えるこ
とで、細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させるリン酸
誘導体を提供する。 【解決手段】下記の構造式(I)で示される化合物又は
その薬理上許容される塩。 【化1】 [式中、R1は水素原子又は保護されていてもよいアデニ
ニル基を示し、R2及びR3は、同一又は異なって、水素原
子又はエステルを形成する基を示し、R4、R5及びR6は、
同一又は異なって、アルキル化されたリン酸基等を示
し、R7は、水素原子又はエステルを形成していてもよい
水酸基を示す。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた細胞膜透過
性を有し、かつ、優れた細胞内カルシウムイオン濃度上
昇活性を有する新規なリン酸誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】カルシウムイオンが細胞内情報伝達物質
として神経伝達、筋収縮、細胞の増殖及び分化、並びに
受精の成立などに重要であることは広く知られている。
【0003】イノシトール1,4,5-トリスホスフェート
(InsP3)は、細胞内へのカルシウムイオンの動員に重
要な役割を果たしていると言われている(Nature, 341
巻,197−205頁(1989年))。すなわち、InsP3は、細胞膜
のリン脂質より生成され(Nature, 312巻,315−321頁(1
984年))、小胞体に存在するInsP3受容体に結合し(Nat
ure, 342巻,32−38頁(1989年))、その結果、小胞体に
貯蔵されているカルシウムイオンが放出され、細胞内カ
ルシウムイオン濃度が上昇する(Nature, 342巻,87−89
頁(1989年))。
【0004】InsP3と同様にInsP3受容体に結合して、カ
ルシウムイオン濃度上昇活性を有する化合物として、下
記アデノホスチン(adenophostin)類が、Penicillium br
evicompactum SANK 11991及びSANK 12177株の培養液よ
り見出されている(特開平5-194580号公報、J. Antibio
t., 47巻, 95−100頁(1994年))。
【0005】
【化8】 (式中、Rが水素原子のものはアデノホスチンAであ
り、Rがアセチル基のものはアデノホスチンBであ
る。) 該アデノホスチンBを卵母細胞内に注入すると、カルシ
ウムオシレーション(Ca2+ oscillations)が起こり、
卵母細胞が活性化するので、人工的な受精の効率が改善
されることが知られている(Biology of Reproduction 5
8巻, 867−873(1998年))。
【0006】しかしながら、これらの化合物は、細胞膜
透過性の点で十分満足のいくものではなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた細胞
膜透過性を有し、かつ、優れた細胞内カルシウムイオン
濃度上昇活性を有する新規なリン酸誘導体を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決すべく鋭意研究を続けた結果、新規なリン酸誘
導体が、優れた細胞膜透過性を有し、かつ、優れた細胞
内カルシウムイオン濃度上昇活性を有することを見出
し、本発明を完成した。
【0009】本発明の新規なリン酸誘導体は、 1)一般式(I)
【0010】
【化9】 [式中、R1は、水素原子又は式(II)
【0011】
【化10】 (式中、R8は、水素原子又はアミドを形成する基を示
す。)で示される基を示し、R2及びR3は、同一又は異な
って、水素原子又はエステルを形成する基を示し、R4
R5及びR6は、同一又は異なって、式(III)
【0012】
【化11】 (式中、R9及びR10は、同一又は異なって、水酸基、メ
ルカプト基、C1−C4アルコキシ基、(C1−C5脂肪族アシ
ル)オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基又は(C1−C5
脂肪族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オキシ基を示
し、Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。)で示される
基を示し、R7は、水素原子又はエステルを形成していて
もよい水酸基を示す。
【0013】但し、R1が水素原子ではなく、R2、R3及び
R8がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6がすべてリン
酸残基(P(=O)(OH)2)であり、R7が水酸基である化合
物、及び、R1が水素原子ではなく、R2及びR8が水素原子
であり、R3がアセチル基であり、R4、R5及びR6がすべて
リン酸残基であり、R7が水酸基である化合物、並びに、
R1、R2及びR3がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6
すべてリン酸残基であり、R7が水酸基である化合物は除
く。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩で
あり、好適には、 2)一般式(IV)
【0014】
【化12】 [式中、R1は、水素原子又は式(II)
【0015】
【化13】 (式中、R8は、水素原子又はアミドを形成する基を示
す。)で示される基を示し、R2及びR3は、同一又は異な
って、水素原子又はエステルを形成する基を示し、R4
R5及びR6は、同一又は異なって、式(III)
【0016】
【化14】 (式中、R9及びR10は、同一又は異なって、水酸基、メ
ルカプト基、C1−C4アルコキシ基、(C1−C5脂肪族アシ
ル)オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基又は(C1−C5
脂肪族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オキシ基を示
し、Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。)で示される
基を示し、R7は、水素原子又はエステルを形成していて
もよい水酸基を示す。
【0017】但し、R1が水素原子ではなく、R2、R3及び
R8がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6がすべてリン
酸残基(P(=O)(OH)2)であり、R7が水酸基である化合
物、及び、R1が水素原子ではなく、R2及びR8が水素原子
であり、R3がアセチル基であり、R4、R5及びR6がすべて
リン酸残基であり、R7が水酸基である化合物、並びに、
R1、R2及びR3がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6
すべてリン酸残基であり、R7が水酸基である化合物は除
く。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩で
ある。
【0018】本発明の化合物のうち、更に好適なもの
は、 3)請求項1又は2より選択されるいずれか1項におい
て、R1が、式(II)
【0019】
【化15】 (式中、R8は、水素原子又はアミドを形成する基を示
す。)で表される化合物、 4)R2及びR3が、同一又は異なって、水素原子、置換基
を有していてもよいC1−C12脂肪族アシル基又は置換基
を有していてもよいC6−C14芳香族アシル基である化合
物、 5)R2及びR3が、同一又は異なって、水素原子又は置換
基を有していてもよいC1−C12脂肪族アシル基である化
合物、 6)R2及びR3が、同一又は異なって、水素原子、C1−C6
脂肪族アシル基又は、(C1−C4アルキル)オキシカルボ
ニルアミノ−(C3−C8脂肪族アシル)基である化合物、 7)R2及びR3が、水素原子である化合物、 8)R7が、水素原子又は水酸基である化合物、 9)R7が、水酸基である化合物、 10)R8が、水素原子、置換基を有していてもよいC1
C12脂肪族アシル基又は置換基を有していてもよいC6−C
14芳香族アシル基である化合物、 11)R8が、水素原子又は置換基を有していてもよいC1
−C12脂肪族アシル基である化合物、 12)R8が、水素原子又はC1−C6脂肪族アシル基である
化合物、 13)R8が、水素原子である化合物、 14)R9及びR10が、同一又は異なって、C1−C4アルコ
キシ基、(C1−C5脂肪族アシル)オキシ−(C1−C3アル
キル)オキシ基又は(C1−C5脂肪族アシル)チオ−(C1
−C3アルキル)オキシ基である化合物、 15)R9及びR10が、同一又は異なって、C1−C4アルコ
キシ基、(C1−C5脂肪族アシル)オキシ−メチルオキシ
基又は(C1−C5脂肪族アシル)チオ−エチルオキシ基で
ある化合物、 16)R9及びR10が、同一であり、エトキシ基、アセト
キシメチルオキシ基、ピバロイルオキシ−メチルオキシ
基又はアセチルチオ−エチルオキシ基である化合物、 17)Xが、酸素原子である化合物、 或はその薬理上許容される塩である。
【0020】これらのうち、特に好適な化合物は、 18) 3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジエチルホスホリ
ル)グルコシル}-2'-O-(ジエチルホスホリル)アデノシ
ン、3'-O-[α-D-{3,4-ビス-O-ジ(2-アセトキシエチル)
ホスホリル}グルコシル]-2'-O-{ジ(2-アセトキシエチ
ル)ホスホリル}アデノシン、3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O
-ジ-n-ブチルホスホリル)グルコシル}-2'-O-(ジ-n-ブ
チルホスホリル)アデノシン、又は、3'-O-{α-D-(3,4-
ビス-O-ジ-n-ブチルホスホリル)-2-デオキシグルコシ
ル}-2'-O-(ジ-n-ブチルホスホリル)アデノシン、或は
その薬理上許容される塩である。
【0021】R2及びR3の定義における「エステルを形成
する基」としては、水酸基のエステルとしてあげられる
基ならば特に限定はなく、例えば、アルキルカルボニル
基、カルボキシ化アルキルカルボニル基、ハロゲノ低級
アルキルカルボニル基、低級アルコキシ低級アルキルカ
ルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アル
キルカルボニル基、不飽和アルキルカルボニル基等の
「置換基を有していてもよい脂肪族アシル基」;アリー
ルカルボニル基、ハロゲノアリールカルボニル基、低級
アルキル化アリールカルボニル基、低級アルコキシ化ア
リールカルボニル基、カルボキシ化アリールカルボニル
基、ニトロ化アリールカルボニル基、低級アルコキシカ
ルボニル化アリールカルボニル基、アリール化アリール
カルボニル基等の「置換基を有していてもよい芳香族ア
シル基」;「アルコキシカルボニル基」;「アルケニル
オキシカルボニル基」;「アラルキルオキシカルボニル
基」があげられ、好適には、「置換基を有していてもよ
い脂肪族アシル基」及び「置換基を有していてもよい芳
香族アシル基」であり、更に好適には、「置換基を有し
ていてもよいC1−C12脂肪族アシル基」及び「置換基を
有していてもよいC6−C 14芳香族アシル基」である。
【0022】R7の定義における「エステルを形成してい
てもよい水酸基」とは、上記「エステルを形成する基」
に酸素原子が結合した基及び水酸基があげられ、好適に
は、「置換基を有していてもよい脂肪族アシル−オキシ
基」、「置換基を有していてもよい芳香族アシル−オキ
シ基」及び水酸基であり、更に好適には、水酸基であ
る。
【0023】R8の定義における「アミドを形成する基」
としては、アミドとしてあげられる基ならば特に限定は
なく、例えば、アルキルカルボニル基、低級アルコキシ
低級アルキルカルボニル基、不飽和アルキルカルボニル
基等の「置換基を有していてもよい脂肪族アシル基」;
アリールカルボニル基、ハロゲノアリールカルボニル
基、低級アルキル化アリールカルボニル基、低級アルコ
キシ化アリールカルボニル基、ニトロ化アリールカルボ
ニル基、低級アルコキシカルボニル化アリールカルボニ
ル基、アリール化アリールカルボニル基等の「置換基を
有していてもよい芳香族アシル基」;「アルコキシカル
ボニル基」;「アルケニルオキシカルボニル基」;「ア
ラルキルオキシカルボニル基」;があげられ、好適に
は、「置換基を有していてもよい脂肪族アシル基」及び
「置換基を有していてもよい芳香族アシル基」であり、
更に好適には、「置換基を有していてもよいC1−C12
肪族アシル基」及び「置換基を有していてもよいC6−C
14芳香族アシル基」である。
【0024】上記「エステルを形成する基」及び「アミ
ドを形成する基」の定義における「低級アルキル」基と
しては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、tert
−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、2-メチルブチ
ル、ネオペンチル、1-エチルプロピル、n−ヘキシル、
イソヘキシル、4-メチルペンチル、3-メチルペンチル、
2-メチルペンチル、1-メチルペンチル、3,3-ジメチルブ
チル、2,2-ジメチルブチル、1,1-ジメチルブチル、1,2-
ジメチルブチル、1,3-ジメチルブチル、2,3-ジメチルブ
チル、2-エチルブチルのような炭素数1乃至6個の直鎖
又は分枝鎖アルキル基があげられる。
【0025】上記「エステルを形成する基」及び「アミ
ドを形成する基」の定義における「低級アルコキシ」基
としては、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s
−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシ、イソペ
ントキシ、2-メチルブトキシ、ネオペントキシ、n−ヘ
キシルオキシ、4-メチルペントキシ、3-メチルペントキ
シ、2-メチルペントキシ、3,3-ジメチルブトキシ、2,2-
ジメチルブトキシ、1,1-ジメチルブトキシ、1,2-ジメチ
ルブトキシ、1,3-ジメチルブトキシ、2,3-ジメチルブト
キシのような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコ
キシ基があげられる。
【0026】上記「エステルを形成する基」及び「アミ
ドを形成する基」の定義における「C1−C12脂肪族アシ
ル」基としては、例えば、ホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレ
リル、ピバロイル、オクタノイル、ノナノイル、デカノ
イル、ウンデカノイル、8-メチルデカノイル、3-エチル
ノナノイル、3,7-ジメチルノナノイル、ドデカノイルの
ような炭素数1乃至12の直鎖又は分枝鎖アルキルカル
ボニル基があげられる。
【0027】上記「エステルを形成する基」及び「アミ
ドを形成する基」の定義における「C6−C14芳香族アシ
ル」基としては、例えば、ベンゾイル、α−ナフトイ
ル、β−ナフトイル、4-フェニルベンゾイルのような炭
素数1乃至14の芳香族アシル基があげられる。
【0028】R9及びR10の定義における「C1−C4アルコ
キシ基」としては、例えば、上記「低級アルコキシ」基
で例示した基のうち、炭素数1乃至4の直鎖又は分枝鎖
アルコキシ基があげられ、好適にはエトキシ、n-プロポ
キシ、n-ブトキシ基である。
【0029】R9及びR10の定義における「(C1−C5脂肪
族アシル)オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基」及び
「(C1−C5脂肪族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オ
キシ基」における「C1−C5脂肪族アシル」基としては、
例えば、上記「C1−C12脂肪族アシル」基で例示した基
のうち、炭素数1乃至5の直鎖又は分枝鎖アルキルカル
ボニル基があげられ、「C1−C3アルキル」基としては、
例えば、上記「低級アルキル」基で例示した基のうち、
炭素数1乃至3のアルキル基があげられる。
【0030】R9及びR10の定義における「(C1−C5脂肪
族アシル)オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基」全体
としては、例えば、アセトキシメチルオキシ、ピバロイ
ルオキシメチルオキシ、アセトキシエチルオキシ基があ
げられ、好適には、アセトキシメチルオキシ、ピバロイ
ルオキシメチルオキシ基である。
【0031】R9及びR10の定義における「(C1−C5脂肪
族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オキシ基」全体と
しては、例えば、アセチルチオエチルオキシ、ピバロイ
ルチオプロピルオキシ基があげられ、好適には、アセチ
ルチオエチルオキシ基である。
【0032】「その薬理上許容される塩」とは、本発明
の化合物(I)は、塩にすることができるので、その塩
をいい、そのような塩としては、好適にはナトリウム
塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、
カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金
属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル
塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無
機塩、t-オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モル
ホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキル
エステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミ
ン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルア
ミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベン
ジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカ
イン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジル−フェネ
チルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウ
ム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のよ
うな有機塩等のアミン塩;弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化
水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、
硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メ
タンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、
エタンスルホン酸塩のような低級アルカンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩の
ようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸、りんご酸、フマ−
ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、
マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン
塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、ア
スパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができ
る。
【0033】又、本発明の化合物(I)は、大気中に放
置しておくことにより、水分を吸収し、吸着水が付いた
り、水和物となる場合があり、そのような塩も本発明に
包含される。
【0034】本発明の化合物(I)の具体例としては、
例えば、下記表1に示すような化合物を挙げることがで
きる。
【0035】
【化16】
【0036】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 化合物 番 号 R1 R2 R3 R4 R5 R6 R7 R8 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1 H H H P1 P1 P1 OH − 2 H Byr Byr P1 P1 P1 OH − 3 H H H P5 P5 P5 OH − 4 H H H P7 P7 P7 OH − 5 H Byr Byr P7 P7 P7 OH − 6 H H H P13 P13 P13 OH − 7 H Byr Byr P13 P13 P13 OH − 8 H H H P17 P17 P17 OH − 9 H H H P22 P22 P22 OH − 10 H H H P23 P23 P23 OH − 11 H H H P25 P25 P25 OH − 12 H Byr Byr P27 P27 P27 OH − 13 基II H H P1 P1 P1 OH H 14 基II Byr Byr P1 P1 P1 OH Byr 15 基II H H P2 P2 P2 OH H 16 基II H H P3 P3 P3 OH H 17 基II H H P4 P4 P4 OH H 18 基II H H P5 P5 P5 OH H 19 基II Byr Byr P5 P5 P5 OH Byr 20 基II H H P6 P6 P6 OH H 21 基II H H P7 P7 P7 OH H 22 基II Byr Byr P7 P7 P7 OH Byr 23 基II H H P8 P8 P8 OH H 24 基II H H P9 P9 P9 OH H 25 基II H H P10 P10 P10 OH H 26 基II H H P11 P11 P11 OH H 27 基II H H P12 P12 P12 OH H 28 基II H H P13 P13 P13 OH H 29 基II Byr Byr P13 P13 P13 OH Byr 30 基II H H P14 P14 P14 OH H 31 基II H H P15 P15 P15 OH H 32 基II H H P16 P16 P16 OH H 33 基II H H P17 P17 P17 OH H 34 基II Byr Byr P17 P17 P17 OH Byr 35 基II H H P18 P18 P18 OH H 36 基II H H P19 P19 P19 OH H 37 基II H H P20 P20 P20 OH H 38 基II H H P21 P21 P21 OH H 39 基II H H P22 P22 P22 OH H 40 基II Byr Byr P22 P22 P22 OH Byr 41 基II H H P23 P23 P23 OH H 42 基II Byr Byr P23 P23 P23 OH Byr 43 基II H H P23 P23 P23 H H 44 基II H H P24 P24 P24 OH H 45 基II H H P25 P25 P25 OH H 46 基II H H P26 P26 P26 OH H 47 基II H H P26 P26 P26 H H 48 基II H H P27 P27 P27 OH Octo 49 基II Ac Ac P27 P27 P27 OH Ac 50 基II Prn Prn P27 P27 P27 OH Prn 51 基II Byr Byr P27 P27 P27 OH Byr 52 基II iByr iByr P27 P27 P27 OH iByr 53 基II Va Va P27 P27 P27 OH Va 54 基II Piv Piv P27 P27 P27 OH Piv 55 基II Hxo Hxo P27 P27 P27 OH Hxo 56 基II Octo Octo P27 P27 P27 OH Octo 57 基II Dco Dco P27 P27 P27 OH Dco 58 基II Ddco Ddco P27 P27 P27 OH Ddco 59 基II MeO-CONH-Prn MeO-CONH-Prn P27 P27 P27 OH MeO-CONH-Prn 60 基II Bz Bz P27 P27 P27 OH Bz 61 基II 4-Me-Bz 4-Me-Bz P27 P27 P27 OH 4-Me-Bz 62 基II 4-Ph-Bz 4-Ph-Bz P27 P27 P27 OH 4-Ph-Bz 63 基II Npo Npo P27 P27 P27 OH Npo 64 基II tBuO-CONH-Hxo tBuO-CONH-Hxo P27 P27 P27 OH H 65 基II H H P27 P27 P27 H H 66 基II H H P28 P28 P28 OH H 67 基II H H P29 P29 P29 OH H 68 基II H H P30 P30 P30 OH H 69 基II H H P1 P1 P27 OH H 70 基II H H P1 P1 P27 H H −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 上記表1において、「基II」は、前述の「基(II)」と同
じであり、基「P1」乃至「P30」は、以下の表2に示さ
れる基である。
【0037】
【化17】
【0038】
【表2】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 基の名称 R9 R10 X −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− P1 AcOCH2O AcOCH2O O P2 PrnOCH2O PrnOCH2O O P3 ByrOCH2O ByrOCH2O O P4 iByrOCH2O iByrOCH2O O P5 PivOCH2O PivOCH2O O P6 VaOCH2O VaOCH2O O P7 AcO(CH2)2O AcO(CH2)2O O P8 PivO(CH2)2O PivO(CH2)2O O P9 AcO(CH2)3O AcO(CH2)3O O P10 AcOCH2O OH O P11 AcSCH2O AcSCH2O O P12 PivSCH2O PivSCH2O O P13 AcS(CH2)2O AcS(CH2)2O O P14 PrnS(CH2)2O PrnS(CH2)2O O P15 ByrS(CH2)2O ByrS(CH2)2O O P16 iByrS(CH2)2O iByrS(CH2)2O O P17 PivS(CH2)2O PivS(CH2)2O O P18 VaS(CH2)2O VaS(CH2)2O O P19 AcS(CH2)3O AcS(CH2)3O O P20 AcS(CH2)2O OH O P21 MeO MeO O P22 EtO EtO O P23 BuO BuO O P24 tBuO tBuO O P25 EtO OH O P26 SH OH O P27 OH OH O P28 EtO EtO S P29 BuO BuO S P30 EtO tBuO S −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 上記表中、及びこれ以降においても、「Ac」は、アセチ
ル基、「Bu」は、ブチル基、「tBu」は、t-ブチル基、
「Byr」は、ブチリル基、「iByr」は、イソブチリル
基、「Bz」は、ベンゾイル基、「Dco」は、デカノイル
基、「Ddco」は、ドデカノイル基、「Et」は、エチル
基、「Hxo」は、ヘキサノイル基、「Me」は、メチル
基、「Npo」は、ナフトイル基、「Octo」は、オクタノ
イル基、「Piv」は、ピバロイル基、「Prn」は、プロピ
オニル基、「Va」は、バレリル基を示す。
【0039】上記表1において、好ましい化合物として
は、化合物番号13、18、21、28、33、39、41及び43の化
合物が挙げられ、更に好ましい化合物としては、 化合物番号21 3'-O-[α-D-{3,4-ビス-O-ジ(2-アセト
キシエチル)ホスホリル}グルコシル]-2'-O-{ジ(2-ア
セトキシエチル)ホスホリル}アデノシン、 化合物番号39 3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジエチルホス
ホリル)グルコシル}-2'-O-(ジエチルホスホリル)アデ
ノシン、 化合物番号41 3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジ-n-ブチル
ホスホリル)グルコシル}-2'-O-(ジ-n-ブチルホスホリ
ル)アデノシン及び 化合物番号43 3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジ-n-ブチル
ホスホリル)-2-デオキシグルコシル}-2'-O-(ジ-n-ブチ
ルホスホリル)アデノシン が挙げられる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の化合物(I)は、以下に
記載するA乃至Cの方法により、製造することができ
る。
【0041】
【化18】
【0042】
【化19】
【0043】
【化20】 上記工程表中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9
R10及びXは、前述と同意義である。
【0044】また、上記工程表中、及びこれ以降におい
ても、「Bn」は、ベンジル基を示す。
【0045】R1aは、水素原子又は式(IIa)
【0046】
【化21】 (式中、R8aは、4,4'-ジメトキシトリチル基又は4-メト
キシトリチル基を示す。)で示される基を示し、好適に
は、式(IIa)である。
【0047】R2a及びR3aは、同一又は異なって、4,4'-
ジメトキシトリチル基又は4-メトキシトリチル基であ
る。
【0048】R11及びR12は、同一又は異なって、或はR
11及びR12で一緒に環を形成していてもよく、少なくと
も一方がβ脱離又は加水素化分解される基を示す。β脱
離又は加水素化分解される基とは、特に限定はないが、
好適には、2-シアノエトキシ基、ベンジルオキシ基又は
3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサ
ホスフェピン-3-イル基を示す。加水素化分解されない
基とは、C1−C4アルコキシ基、(C1−C5脂肪族アシル)
オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基又は(C1−C5脂肪
族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オキシ基を示す。
【0049】R13は、酸素原子と共に脱離することがで
きる基を示し、好適には、フェノキシ(チオカルボニル)
基である。
【0050】A法は、化合物(V)から、リン酸の水酸
基が置換されている目的化合物(Ia)及び(Ib)を得る
方法である。
【0051】B法は、化合物(V)から、リン酸の水酸
基が全く若しくは一部置換されていない目的化合物(I
c)を得る方法である。
【0052】C法は、化合物(XII)から、R7が、水素
原子である目的化合物(Id)を得る方法である。以下、
A乃至C法の各工程につき、詳細に説明する。
【0053】A法 (A−1工程)本工程は、化合物(V)をリン酸化して
化合物(VII)を製造する工程である。
【0054】本工程は、2段階から構成される。まず、
1)不活性溶剤中、1H−テトラゾールの存在下、化合
物(VI)を反応させて、得られる反応混合物に、2)酸
化剤を加えて、化合物(VII)を製造する。
【0055】1)使用される溶剤としては、反応を阻害
せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限
定はないが、アセトニトリル及び塩化メチレンが好適で
ある。反応温度は、10℃乃至40℃であり、反応時間
は、10分乃至2時間である。
【0056】2)1)の反応終了後、−50乃至−30
℃に冷却し、メタクロロ過安息香酸又は硫黄のような酸
化剤を加える。反応温度は、−50乃至−30℃から自
然に放置して室温にするのが好適であり、反応時間は、
酸化剤の種類によって異なるが、10分乃至3日間であ
る。
【0057】反応終了後、本反応の目的化合物は、常法
に従って反応混合物から採取される。例えば、酢酸エチ
ルのような水と混和しない有機溶剤で希釈し、メタ重亜
硫酸ナトリウム水溶液を加えて、残存する酸化剤を分解
し、水等で洗浄後、目的化合物を含む有機層を分離し、
無水硫酸ナトリウム等で乾燥後、溶剤を留去することに
よって得られる。
【0058】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、シリカゲル、アル
ミナ、マグネシウムーシリカゲル系のフロリジルのよう
な担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー法;セフ
ァデックスLH−20(ファルマシア社製)、アンバー
ライトXAD−11(ローム・アンド・ハース社製)、
ダイヤイオンHP−20(三菱化成社製)ような担体を
用いた分配カラムクロマトグラフィー等の合成吸着剤を
使用する方法、イオン交換クロマトを使用する方法、又
は、シリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順
相・逆相カラムクロマトグラフィー法を適宜組合せ、適
切な溶離剤で溶出することによって分離、精製すること
ができる。
【0059】(A−2工程)本工程は、2段階から構成
される。まず、1)化合物(VII)に酸を反応させて一
級水酸基の保護基及びアデニン塩基が存在する場合はそ
のアミノ基の保護基を除去し、得られる化合物に2)脱
保護剤を反応させて糖部の水酸基の保護基であるベンジ
ル基を除去し、目的化合物(Ia)を製造する工程であ
る。
【0060】1)本反応で使用される溶剤としては、ク
ロロホルム、メチレンクロリドのようなハロゲン化炭化
水素類が好適である。また、溶剤を使用せず、直接酸に
溶解させることもある。
【0061】使用される酸としては、酢酸(特に80%
酢酸)及びトリフルオロ酢酸が好適である。
【0062】反応温度は、通常0乃至40℃であり、反
応時間は、原料、反応温度等によるが、通常5分乃至3
日間である。
【0063】反応終了後、本反応の目的化合物は、常法
に従って、反応混合物から採取される。例えば、溶剤を
留去し、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶剤を
加え、反応混合物を適宜中和し、又、不要物が存在する
場合にはろ過により除去した後、水等で洗浄後、溶剤を
留去することによって得られる。
【0064】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、前記A−1工程に
あげた方法で精製することができる。
【0065】2)本反応で使用される溶剤としては、メ
タノール、エタノールのようなアルコール類;酢酸;水
及びこれらの混合溶剤が好適である。
【0066】使用される脱保護剤としては、通常用いる
ものであれば特に制限はないが、パラジウム−黒と水素
ガスの組み合わせが好適である。
【0067】反応温度は、通常0乃至40℃であり、好
適には室温である。
【0068】反応時間は、原料、反応温度等によるが、
通常5時間乃至7日間であり、好適には、10時間乃至3
日間である。
【0069】反応終了後、還元触媒をろ過により除去
し、エタノール等の溶剤で洗い込み、ろ液と洗浄液を合
わせ、減圧下溶剤を留去して目的化合物を得ることがで
きる。
【0070】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、前記A−1工程に
あげた方法で精製することができる。
【0071】(A−3工程)本工程は、1)不活性溶剤
中、塩基の存在下、化合物(Ia)に酸無水物又は酸ハラ
イドを反応させて、あるいは、2)不活性溶剤中、塩
基、縮合剤の存在あるいは非存在下、化合物(Ia)に酸
を反応させて、化合物(Ia)の一級水酸基及びアデニン
塩基が存在する場合はそのアミノ基をアシル化し、目的
化合物(Ib)を製造する工程である。
【0072】1)酸無水物又は酸ハライドを反応させる
場合 酸無水物の具体例としては、例えば、無水酢酸、無水プ
ロピオン酸、無水バレリル酸、無水ヘキサン酸、無水ラ
ウリン酸のような脂肪族カルボン酸無水物をあげること
ができ、更に、ギ酸と酢酸のような混合酸無水物を使用
することもできる。
【0073】酸ハライドの具体例としては、例えば、ア
セチルクロリド、プロピオニルクロリド、ブチリルブロ
ミド、バレリルクロリド、ヘキサノイルクロリドのよう
な脂肪族アシルハライド;ベンゾイルクロリド、ベンゾ
イルブロミド、ナフトイルクロリドのような芳香族アシ
ルハライド;メトキシカルボニルクロリド、メトキシカ
ルボニルブロミド、エトキシカルボニルクロリド、プロ
ポキシカルボニルクロリド、ブトキシカルボニルクロリ
ド、ヘキシルオキシカルボニルクロリドのような低級ア
ルコキシカルボニルハライドをあげることができる。
【0074】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ヘキサン、ヘプタンのような脂肪
族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような
芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチ
ル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエ
チルのようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプ
ロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジ
メトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ルのようなエーテル類;アセトニトリル、イソブチロニ
トリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノ
ン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類
をあげることができる。
【0075】使用される塩基としては、通常の反応にお
いて塩基として使用されるものであれば、特に限定はな
いが、好適には、N−メチルモルホリン、トリエチルア
ミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、
ピリジン、4-ピロリジノピリジン、ピコリン、4-(N,
N−ジメチルアミノ)ピリジン、2,6-ジ(tert−ブチル)-
4-メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N,N−ジエチルアニリンのような有機塩基類をあ
げることができる。
【0076】尚、4-(N,N−ジメチルアミノ)ピリジ
ン、4-ピロリジノピリジンは、他の塩基と組み合わせ
て、触媒量を用いることもでき、又、反応を効果的に行
わせるために、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリ
ド、テトラブチルアンモニウムクロリドのような第4級
アンモニウム塩類、ジベンゾ-18-クラウン-6のようなク
ラウンエーテル類等を添加することもできる。
【0077】反応温度は、通常、−20℃乃至使用する
溶媒の還流温度で行なわれるが、好適には、0℃乃至使
用する溶媒の還流温度である。
【0078】反応時間は、主に反応温度、原料化合物、
使用される塩基又は使用される溶媒の種類によって異な
るが、通常、10分間乃至3日間である。
【0079】2)酸を反応させる場合 使用される溶剤としては、反応を阻害せず、出発物質を
ある程度溶解するものであれば特に限定はなく、上記A
−3工程1)において記載したのと同様の溶剤を使用す
ることができる。
【0080】使用される塩基としては、上記A−3工程
1)において記載したのと同様の塩基を使用することが
できる。
【0081】使用される縮合剤としては、好適には、1,
3-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,3−ジイソプロ
ピルカルボジイミド、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド等のカルボジイミド類があげら
れる。
【0082】反応温度は、−20℃乃至80℃で行なわ
れるが、好適には、0℃乃至室温である。
【0083】反応時間は、主に反応温度、原料化合物、
反応試薬又は使用される溶媒の種類によって異なるが、
通常、10分間乃至3日間で、好適には、30分間乃至
1日間である。
【0084】反応終了後、本反応の目的化合物は、常法
に従って、反応混合物から採取される。例えば、溶剤を
留去し、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶剤を
加え、反応混合物を適宜中和し、又、不要物が存在する
場合にはろ過により除去した後、水等で洗浄後、溶剤を
留去することによって得られる。
【0085】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、前記A−1工程に
あげた方法で精製することができる。
【0086】B法 (B−1工程)本工程は、化合物(V)を化合物(VII
I)によってリン酸化して化合物(IX)を製造する工程
であり、前記A−1工程と同様に行なうことができる。
【0087】(B−2工程)本工程は、化合物(IX)に
酸を反応させて一級水酸基及びアデニン塩基が存在する
場合はそのアミノ基の保護基を除去し、化合物(X)を
製造する工程であり、前記A−2工程の1)と同様に行
なうことができる。
【0088】(B−3工程)本工程は、化合物(X)の
一級水酸基及びアデニン塩基が存在する場合はそのアミ
ノ基をアシル化し、化合物(XI)を製造する工程であ
り、前記A−3工程と同様に行なうことができる。
【0089】また、周知の方法でt-ブチルジメチルシリ
ル基による保護化を行なった後に本反応を行い、再びt-
ブチルジメチルシリル基を脱保護することによって、ア
デニン塩基のアミノ基のみがアシル化された化合物を得
ることができる。
【0090】(B−4工程)本工程は、化合物(XI)に
脱保護剤を反応させて1)リン酸の保護基、2)糖部の
水酸基の保護基であるベンジル基を除去し、目的化合物
(Ic)を製造する工程である。
【0091】1)りん酸の保護基は、不活性溶剤中、塩
基で処理することにより除去される。
【0092】使用される溶剤としては、通常の加水分解
反応に使用されるものであれば特に限定はなく、水;メ
タノール、エタノール、n−プロパノールのようなアル
コール類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ
ーテル類、ピリジンのような有機塩基類等の有機溶剤又
は水と上記有機溶剤との混合溶剤が好適である。
【0093】使用される塩基としては、化合物の他の部
分に影響を与えないものが好ましく、トリエチルアンモ
ニウムアセテート、N,O−ビス(トリメチルシリル)
アセタミドのようなアセタミド類又はアンモニア水、濃
アンモニア−メタノールのようなアンモニア類が好適で
ある。
【0094】反応温度及び反応時間は、溶剤及び使用さ
れる塩基等によって異なるが、好適には、室温で、5分
乃至1時間実施される。
【0095】2)糖部の水酸基の保護基であるベンジル
基の除去は、前記A−2工程の2)と同様に行なうこと
ができる。
【0096】C法 (C−1工程)本工程は、ピリジン中、化合物(XII)
の糖部の水酸基にフェニルクロロチオノフォルメートを
反応させて化合物(XIII)を製造する工程である。
【0097】反応温度は、通常、−20℃乃至100℃
で行なわれるが、好適には、50℃である。
【0098】反応時間は、主に反応温度、原料化合物、
使用される塩基又は使用される溶媒の種類によって異な
るが、通常、10分間乃至3日間である。
【0099】反応終了後、本反応の目的化合物は、常法
に従って、反応混合物から採取される。例えば、溶剤を
留去し、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶剤を
加え、反応混合物を適宜中和し、又、不要物が存在する
場合にはろ過により除去した後、水等で洗浄後、溶剤を
留去することによって得られる。
【0100】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、前記A−1工程に
あげた方法で精製することができる。
【0101】(C−2工程)本工程は、ベンゼン等の不
活性溶剤中、化合物(XIII)にトリブチルチンヒドリド
及びα,α’-アゾビスイソブチロニトリルを反応させて
化合物(XIV)を製造する工程である。
【0102】反応温度は、好適には、80℃である。
【0103】反応時間は、主に反応温度又は使用される
溶剤の種類によって異なるが、通常、10分間乃至3日
間である。
【0104】反応終了後、本反応の目的化合物は、常法
に従って、反応混合物から採取される。例えば、溶剤を
留去し、酢酸エチルのような水と混和しない有機溶剤を
加え、反応混合物を適宜中和し、又、不要物が存在する
場合にはろ過により除去した後、水等で洗浄後、溶剤を
留去することによって得られる。
【0105】得られた目的化合物は必要ならば、常法、
例えば再結晶、再沈殿、又は、通常、有機化合物の分離
精製に慣用されている方法、例えば、前記A−1工程に
あげた方法で精製することができる。
【0106】(C−3工程)本工程は、化合物(XIV)
に酸を反応させて一級水酸基及びアデニン塩基が存在す
る場合はそのアミノ基の保護基をはずし、目的化合物
(Id)を製造する工程であり、前記A−2工程と同様に
行なうことができる。
【0107】なお、原料化合物(V)は、特開平8-127590
号公報及び特開平9-316093号公報に記載の化合物であ
り、原料化合物(XII)は、化合物(VII)より容易に合成す
ることができる。
【0108】また、原料化合物(VI)及び(VIII)は、
公知の化合物であるか、あるいは、文献(C. Sund et a
l., Tetrahedron 48, 695-718 (1992);W. Bannwarth et
al.,Helv. Chim. Acta. 70, 175-186 (1987))記載の方
法に準じて容易に合成することができる。
【0109】本発明の新規なリン酸誘導体は、細胞内カ
ルシウムイオン濃度を上昇させる優れた活性を有し、且
つ、毒性も少ないので、老人性痴呆症、アルツハイマー
病又はハンチントン舞踏病などの脳疾患の治療に有用で
ある。また、昇圧剤、免疫担当細胞を活性化する免疫増
強剤、褥瘡剤、上皮膚潰瘍治療剤又はインシュリン分泌
促進によるI型糖尿病治療剤として有用である。
【0110】また、本発明の新規なリン酸誘導体は、優
れた細胞膜透過性を有するので、細胞外溶液中に加える
ことで細胞内に透過し、本発明のリン酸誘導体そのもの
或はその代謝物がInsP3受容体に到達し、細胞内カルシ
ウムイオン濃度を上昇させることができる。したがっ
て、人工的な受精の効率を改善することができ、例え
ば、動物のクローン技術に利用することができる。
【0111】本発明のリン酸誘導体の投与形態として
は、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくは
シロップ剤等による経口投与又は注射剤若しくは坐剤等
による非経口投与を挙げることができ、これらの製剤
は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニッ
ト、ソルビットのような糖誘導体;トウモロコシデンプ
ン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリン、カル
ボキシメチルデンプンのような澱粉誘導体;結晶セルロ
ース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部
架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセ
ルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラ
ンのような有機系賦形剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪
酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのよ
うな珪酸塩誘導体;燐酸カルシウムのような燐酸塩;炭
酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような
硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑
沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金
属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のよ
うなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムの
ような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリ
ウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウ
リル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及
び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤
(例えば、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及
び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができ
る。)、崩壊剤(例えば、前記賦形剤と同様の化合物、
及び、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチ
ルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのよ
うな化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げるこ
とができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパ
ラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロ
ブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアル
コールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;
フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロ
サール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げること
ができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、
甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希
釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
【0112】その使用量は症状、年齢、投与方法等によ
り異なるが、例えば、経口投与の場合には、1回当り、
下限として、0.1mg/kg体重(好ましくは、1mg/kg体
重)、上限として、1000mg/kg 体重(好ましくは、500m
g/kg体重)を、静脈内投与の場合には、1回当り、下限
として、0.01mg/kg 体重(好ましくは、0.1mg/kg体
重)、上限として、100mg/kg体重(好ましくは、50mg/k
g 体重)を1日当り1乃至数回症状に応じて投与するこ
とが望ましい。
【0113】以下に、実施例及び製剤例を示し、本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これらに
限定されるものではない。
【0114】なお、「TBS」は、t-ブチルジメチルシリ
ル基、「MMTr」は、4-メトキシトリチル基、「DMTr」
は、4,4'-ジメトキシトリチル基、「Boc」は、t-ブトキ
シカルボニル基をそれぞれ示す。
【0115】
【実施例1】3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジエチルホスホ
リル)グルコシル}-2'-O-(ジエチルホスホリル)アデノ
シン(例示化合物番号39)
【0116】
【化22】 (1−1)
【0117】
【化23】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-6-O-(4,4'-ジメトキシトリ
チル)グルコシル}]-6-N,5'-O-ビス-(4,4'-ジメトキシ
トリチル)アデノシン(特開平8-127590に記載)28.5m
g(0.02mmol)と1H−テトラゾール 9.8mg(0.14mmol)を
無水アセトニトリル 200μLに溶かし、N,N-ジイソプロ
ピルジエチルホスホラミダイト(N,N-Diisopropyldiethy
lphosphoramidite)(K. Afarinkia et al., J. Chem. So
c. Chem. Commun., 285-287 (1992).) 20mg(0.09mmol)
を無水アセトニトリル 300μLに溶かした溶液を加え、
窒素雰囲気下室温で撹拌した。15分後に-40℃に冷却
し、メタクロロ過安息香酸(>70%) 31mg(0.18mmol)加
え、室温に戻しながら撹拌した。20分後に酢酸エチル 1
00mLで希釈し、100mLづつの10%Na2S2O5水、0.01N塩酸
水、5%重曹水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧下留去した。残渣を分取薄層クロマトグ
ラフィー(塩化メチレン:メタノール=15:1)で精
製し、目的の化合物 21.5mg(58%)を得た。
【0118】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 7.95 (s, 1H),
7.82 (s, 1H), 7.50-6.64 (m, 44H), 6.25 (d, J = 7.
2 Hz, 1H), 5.88 (m, 1H), 5.14 (d, J = 3.7 Hz, 1H),
4.72 (q, J = 10 Hz, 2H), 4.58 (m, 2H), 4.30 (m, 1
H), 4.20-3.20 (m, 37H), 1.40-0.85 (m, 18H) IR (KBr) cm-1: 2981, 2933, 2837, 1607, 1584, 1509,
1469, 1446, 1393, 1370, 1294, 1279, 1253, 1179, 1
160, 1101, 1034, 980. (1−2)
【0119】
【化24】 (1−1)の化合物 21mgを酢酸:水(4:1)1mLに溶
かし、室温で撹拌した。1.5時間後にエタノールで数回
共沸して溶媒を留去し、残渣を分取薄層クロマトグラフ
ィー(塩化メチレン:メタノール=12:1)で精製
し、目的の化合物9.6mg(92%)を得た。
【0120】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.32 (s, 1H),
7.54 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.41(s, 1H), 7.40-7.30
(m, 3H), 6.68 (m, 1H), 5.91 (d, J = 7.8 Hz, 1H),
5.84(br s, 2H), 5.65 (m, 1H), 5.51 (d, J = 3.7 Hz,
1H), 4.90 (d, J = 12 Hz,1H), 4.85 (q, J = 9.1 Hz,
1H), 4.68 (d, J = 12 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 4.4 H
z, 1H), 4.42 (q, J = 9.5 Hz, 1H), 4.35-3.53 (m, 19
H), 1.43-1.25 (m, 9H), 1.18 (t, J = 7.5 Hz, 3H),
1.12 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 0.94 (t, J = 6.5Hz, 3H) IR (CHCl3) cm-1: 3333, 3270, 3207, 2986, 2933, 287
2, 1645, 1601, 1580,1479, 1455, 1444, 1428, 1394,
1371, 1336, 1266, 1163, 1105, 1030, 982. (1−3)
【0121】
【化25】 (1−2)の化合物 9mgをエタノール1mLに溶かし、30m
gのパラジウム黒(Pd-black)を加え、水素雰囲気下室温
で撹拌した。17時間後にセライトでろ過し、エタノール
で洗いこみ、ろ液と洗浄液を合わせて減圧下溶媒を留去
し、目的の化合物 8.4mg(97%)を得た。
【0122】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.33 (s, 1H),
7.95 (s, 1H), 6.50 (br s, 1H),6.10 (d, J = 7.2 H
z, 1H), 5.84 (br s, 2H), 5.60 (m, 1H), 5.23 (d, J
= 3.6 Hz, 1H), 4.70 (m, 2H), 4.42 (m, 2H), 4.30-3.
65 (m, 18H), 1.45-0.80 (m,18H) IR (CHCl3) cm-1: 3335, 3213, 2985, 2930, 2872, 164
7, 1601, 1578, 1479,1444, 1419, 1395, 1371, 1333,
1261, 1156, 1101, 1031, 974.
【0123】
【実施例2】3'-O-[α-D-{3,4-ビス-O-ジ(2-アセトキ
シエチル)ホスホリル}グルコシル]-2'-O-{ジ(2-アセ
トキシエチル)ホスホリル}アデノシン(例示化合物番
号21)
【0124】
【化26】 (2−1)
【0125】
【化27】 2−アセトキシエタノール 375μL(4mmol)とジイソプロ
ピルエチルアミン 1.04mL(6mmol)をテトラヒドロフラン
2mLに溶かし、窒素気流下0℃で撹拌した。ここに、N,
N-ジイソプロピルアミノジクロロホスフィン(N,N-Diiso
propylaminodichlorophosphine) 404mg(2mmol)を加えて
撹拌し、15分後に室温に戻した。さらに30分後に、不溶
物をろ過して除き、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸
エチル 50mLに溶かし、10%炭酸ナトリウム水溶液 50mL
で2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧下留去して、目的の化合物 651.6mg(96%)を得た。
【0126】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 4.22 (m, 4H),
3.80 (m, 4H), 3.60 (m, 2H), 2.06 (s, 6H), 1.18
(m, 12H). (2−2)
【0127】
【化28】 N,N-ジイソプロピルジエチルホスホラミダイトの代わり
に(2−1)の化合物30mg(0.09mmol)を用い、(1−
1)と同様にして目的の化合物 35.3mg(80%)を得た。
【0128】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 7.95 (s, 1H),
7.90 (s, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.33-6.64 (m, 44H),
6.30(d, J = 6.7 Hz, 1H), 5.90 (m, 1H), 5.02 (d, J
= 3.3Hz, 1H), 4.82-3.18 (m, 57H), 2.12-1.90 (m, 18
H). (2−3)
【0129】
【化29】 (1−1)の化合物の代わりに(2−2)の化合物 35m
gを用いて、(1−2)と同様にして目的の化合物 12.5
mg(61%)を得た。
【0130】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.32 (s, 1H),
7.69 (s, 1H), 7.50 (m, 2H), 7.37 (m, 3H), 6.60
(m, 1H), 6.00 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.78 (br s, 2
H), 5.72(m, 1H), 5.45 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.86
(m, 2H), 4.66 (m, 2H), 4.50-3.52 (m, 32H), 2.11
(s, 3H), 2.10 (s, 3H), 2.08 (s, 3H), 2.03 (s, 3H),
2.02(s, 3H), 2.00 (s, 3H) IR (Liquid film) cm-1: 3420, 3338, 3266, 3214, 295
8, 1741, 1644, 1600,1580, 1477, 1455, 1432, 1378,
1336, 1236, 1102, 1074, 1036, 991. (2−4)
【0131】
【化30】 (1−2)の化合物の代わりに(2−3)の化合物 12m
gを用いて、(1−3)と同様にして目的の化合物 12mg
(99%)を得た。
【0132】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.32 (s, 1H),
8.01 (s, 1H), 6.40 (br s, 1H),5.75 (br s, 2H), 5.
60 (m, 1H), 5.23 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.78-3.55
(m, 34H), 2.15-2.00 (m, 18H) IR (Liquid film) cm-1: 3347, 3221, 2959, 2928, 285
6, 1740, 1645, 1600,1580, 1434, 1379, 1335, 1256,
1238, 1125, 1076, 1038.
【0133】
【実施例3】5',6"-ビス-O-(n-ブチリル)-6-N-(n-ブチ
リル)-アデノホスチンA(例示化合物番号51)
【0134】
【化31】 (3−1)
【0135】
【化32】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)911mg(0.854mmol)をテトラ
ヒドロフラン 17mLに溶かし、ピリジン 1.38mL(17.1mmo
l)と無水酪酸(n-Butylic anhydride) 2.78mL(17.1mmol)
を加え、50℃で29時間撹拌した。反応後、溶媒を減圧下
留去し、残渣を酢酸エチル 100mLに溶かし、100mLづつ
の5%重曹水、0.02N塩酸水、5%重曹水で順次洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残渣
をシリカゲルカラム(100g)に付し、1−1.5%メタノール
−塩化メチレンで溶出して、目的の化合物 807.6mg(74
%)を得た。
【0136】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.58 (s, 1H),
8.53 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.50-7.10 (m, 17H),
6.26 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.82 (dt, J = 5.0 and 7.
5 Hz,1H), 5.48 (ddd, J = 3.0, 10.2 and 14.2 Hz, 2
H), 5.30-4.65 (m, 17H), 4.45 (m, 3H), 4.27 (q, J =
6.5 Hz, 1H), 4.13 (m, 1H), 3.67 (dd, J = 3.4 and
9.8 Hz, 1H), 2.85 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.37 (m, 2
H), 2.24 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.90-1.55 (m, 6H),
1.06 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 0.95 (t, J = 7.5 Hz, 3
H), 0.91 (t, J = 7.3 Hz, 3H) IR (KBr) cm-1: 3030, 2965, 2936, 2877, 1740, 1609,
1587, 1499, 1456, 1415, 1380, 1355, 1292, 1226, 1
167, 1099, 1053, 1027, 979, 948.(3−2)
【0137】
【化33】 (3−1)の化合物 42mgを0.1Mトリエチルアンモニウ
ムアセテート(TEAA)を含むエタノール−水(4:1)2.
5mLに溶かし、パラジウム黒(Pd-black) 100mgを加え
て、水素雰囲気下室温で撹拌した。24時間後にセライト
でろ過し、希アンモニア水とエタノールで洗いこみ、ろ
液と洗浄液を合わせて溶媒を減圧下留去した。残渣をH
PLC(PEGASIL ODS (20 x 250mm), 25%アセトニトリル
−0.1M TEAA(pH7), 7mL/min)で精製し、目的化合物の
トリエチルアンモニウム塩 18.9mg(49%)を得た。
【0138】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.54
(s, 1H), 8.38 (s, 1H), 6.24 (d, J= 3.9 Hz, 1H), 4.
67 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.30 (m, 3
H), 4.09 (dd, J = 6.5 and 11.8 Hz, 1H), 3.90 (m, 2
H), 3.62 (dd, J = 4.2 and 9.6 Hz, 1H), 3.02 (q, J
= 7.3 Hz, 18H), 2.41 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.17 (t,
J = 7.5 Hz, 2H), 2.03 (m, 1H), 1.93 (m, J = 1H),
1.59 (m, 2H), 1.41 (m,2H), 1.22 (m, 2H), 1.10 (t,
J = 7.3 Hz, 27H), 0.83 (t, J = 7.3 Hz, 3H),0.72
(t, J = 7.3 Hz, 3H), 0.57 (t, J = 7.3 Hz, 3H) IR (KBr) cm-1: 2970, 2939, 2878, 2803, 2757, 2739,
2678, 2601, 2492, 1737, 1611, 1587, 1514, 1469, 1
434, 1399, 1384, 1365, 1314, 1189, 1171, 1091, 103
7, 993, 931.
【0139】
【実施例4】5',6"-ビス-O-(n-オクタノイル)-6-N-(n-
オクタノイル)-アデノホスチンA(例示化合物番号5
6)
【0140】
【化34】 (4−1)
【0141】
【化35】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)106.5mg(0.1mmol)、テトラ
ヒドロフラン 2mL、ピリジン 162μL(2mmol)と無水オク
タン酸(n-Octanoic anhydride) 594μL(2mmol)を用い
て、(3−1)と同様にして、目的の化合物 118.6mg(8
2%)を得た。
【0142】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 9.12 (s, 1H),
8.60 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.48-7.10 (m, 17H),
6.27 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.81 (dt, J = 5.0 and 7.
4 Hz,1H), 5.48 (m, 2H), 5.27-4.65 (m, 17H), 4.43
(m, 3H), 4.27 (m, 1H), 4.13(m, 1H), 3.67 (dd, J =
3.4 and 9.8 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.3
7 (m, 2H), 2.24 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.86-1.18 (m,
30H), 0.86 (m, 9H) IR (KBr) cm-1: 3065, 3031, 2955, 2928, 2857, 1740,
1610, 1587, 1499, 1457, 1417, 1378, 1354, 1292, 1
226, 1208, 1195, 1164, 1102, 1053, 1028, 979, 947. (4−2)
【0143】
【化36】 (4−1)の化合物 118mg(0.0817mmol)を用いて、(3
−2)と同様にして合成し、目的化合物のトリエチルア
ンモニウム塩 80.1mg(73%)を得た。
【0144】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.52
(br s, 1H), 8.40 (br s, 1H), 6.22(br s, 1H), 5.57
(m, 1H), 5.11 (br s, 1H), 4.70 (m, 1H), 4.55 (m, 1
H),4.30 (m, 4H), 4.02 (m, 1H), 3.90 (m, 2H), 3.65
(m, 1H), 3.00 (m, 18H), 2.45 (m, 2H), 2.18 (m, 2
H), 2.00 (m, 2H), 1.62-0.50 (m, 66H) IR (KBr) cm-1: 2956, 2930, 2857, 2804, 2739, 1678,
1492, 1739, 1612, 1588, 1515, 1467, 1435, 1399, 1
383, 1357, 1326, 1227, 1167, 1094, 1038, 944.
【0145】
【実施例5】5',6"-ビス-O-(n-ドデカノイル)-6-N-(n-
ドデカノイル)-アデノホスチンA(例示化合物番号5
8)
【0146】
【化37】 (5−1)
【0147】
【化38】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)106.5mg(0.1mmol)、テトラ
ヒドロフラン 2mL、ピリジン 162μL(2mmol)と無水ラウ
リン酸(Lauric anhydride) 765mg(2mmol)を用いて、
(3−1)と同様にして、目的の化合物 63mg(42%)を得
た。
【0148】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.65 (br s, 1
H), 8.58 (s, 1H), 7.94 (s, 1H),7.48-7.08 (m, 17H),
6.27 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.81 (dt, J = 5.0 and
7.4Hz, 1H), 5.48 (m, 2H), 5.27-4.65 (m, 17H), 4.43
(m, 3H), 4.27 (m, 1H), 4.13 (m, 1H), 3.67 (dd, J
= 3.5 and 9.9 Hz, 1H), 2.84 (t, J = 7.5 Hz, 2H),
2.37 (m, 2H), 2.25 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.85-1.18
(m, 54H), 0.86 (m, 9H) IR (KBr) cm-1: 3031, 2955, 2925, 2854, 1741, 1611,
1587, 1498, 1459, 1416, 1378, 1354, 1292, 1226, 1
208, 1164, 1101, 1053, 1029, 979, 947.(5−2)
【0149】
【化39】 (5−1)の化合物 63mg(0.039mmol)を用いて、(3−
2)と同様にして合成し、目的化合物のトリエチルアン
モニウム塩 52.1mg(88%)を得た。
【0150】IR (KBr) cm-1: 3428, 2956, 2924, 2854,
2679, 1738, 1613, 1589, 1467, 1399, 1384, 1323, 1
216, 1163, 1094, 1038.
【0151】
【実施例6】5',6"-ビス-O-(n-ヘキサノイル)-6-N-(n-
ヘキサノイル)-アデノホスチンA(例示化合物番号5
5)
【0152】
【化40】 (6−1)
【0153】
【化41】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)106.5mg(0.1mmol)、テトラ
ヒドロフラン 2mL、ピリジン 162μL(2mmol)と無水へキ
サン酸(n-Hexanoic anhydride) 765mg(2mmol)を用い
て、(3−1)と同様にして、目的の化合物 64mg(69%)
を得た。
【0154】1H-NMR(CDCl3+D2O, TMS)δppm: 8.65 (br
s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.48-7.08 (m,
17H), 6.29 (d, J = 5.1 Hz, 1H),5.81 (m, 1H), 5.45
(m,2H), 5.28-4.68 (m, 17H), 4.45 (m, 1H), 4.40 (m,
1H), 4.30 (m, 1H), 4.13(m, 1H), 3.67 (dd, J = 3.5
and 9.9 Hz, 1H), 2.82 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.38
(m, 2H), 2.26 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.82-1.20 (m, 1
8H), 0.88 (m, 9H). (6−2)
【0155】
【化42】 (6−1)の化合物 90mg(0.066mmol)を用いて、(3−
2)と同様にして合成し、目的化合物のトリエチルアン
モニウム塩 57mg(68%)を得た。
【0156】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.53
(s, 1H), 8.38 (s, 1H), 6.24 (d, J= 3.7 Hz, 1H), 5.
56 (m, 1H), 5.15 (d, J = 3.7Hz, 1H), 4.67 (t, J =
5.0Hz, 1H), 4.50 (m, 1H), 4.30 (m, 3H), 4.07 (dd,
J = 6.5 and 11.8 Hz, 1H),3.90 (m, 2H), 3.64 (dd, J
= 3.7 and 9.5 Hz, 1H), 3.02 (q, J = 7.3 Hz, 18H),
2.43 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.17 (t, J = 7.3 Hz, 2
H), 2.03 (m, 1H), 1.93 (m, 1H), 1.59 (m, 2H), 1.38
(m, 2H), 1.3-0.5 (m, 54H) IR (KBr) cm-1: 2957, 2935, 2874, 2679, 1739, 1612,
1588, 1468, 1213, 1171, 1095, 1038, 929.
【0157】
【実施例7】5',6"-ビス-O-(n-デカノイル)-6-N-(n-デ
カノイル)-アデノホスチンA(例示化合物番号57)
【0158】
【化43】 (7−1)
【0159】
【化44】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)106.5mg(0.1mmol)、テトラ
ヒドロフラン 2mL、ピリジン 162μL(2mmol)と無水デカ
ン酸(n-Decanoic anhydride) 737μL(2mmol)を用いて、
(3−1)と同様にして、目的の化合物 110mg(72%)を
得た。
【0160】1H-NMR(CDCl3+D2O, TMS)δppm: 8.52 (s,
1H), 7.89 (s, 1H), 7.88-7.00 (m,17H), 6.22 (d, J =
5.1 Hz, 1H),5.75 (m, 1H), 5.40 (m, 2H), 5.20-4.62
(m, 17H), 4.40 (m, 1H), 4.32 (m, 1H), 4.20 (m, 1
H), 4.05 (m, 1H), 3.60 (m,1H), 2.74 (t, J = 7.5 H
z, 2H), 2.30 (m, 2H), 2.20 (t, J = 7.4 Hz, 2H),1.7
5-1.15 (m, 42H), 0.80 (m, 9H) IR (KBr) cm-1: 3030, 2955, 2926, 2855, 1741, 1610,
1587, 1498, 1458, 1378, 1353, 1292, 1226, 1208, 1
163, 1102, 1053, 1029, 979, 947.(7−2)
【0161】
【化45】 (7−1)の化合物 105mg(0.068mmol)を用いて、(3
−2)と同様にして合成し、目的化合物のトリエチルア
ンモニウム塩 60mg(61%)を得た。
【0162】IR (KBr) cm-1: 2956, 2925, 2872, 2855,
2757, 2739, 2678, 2492, 1740, 1614, 1589, 1467, 1
399, 1379, 1327, 1221, 1165, 1094, 1058, 1038, 94
3.
【0163】
【実施例8】5',6"-ビス-O-{6-(t-ブチルオキシカルボ
ニルアミノ)-n-ヘキサノイル}-アデノホスチンA(例
示化合物番号64)
【0164】
【化46】 (8−1)
【0165】
【化47】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)106.5mg(0.1mmol)を塩化メ
チレン 2mLに溶かし、N-(t-ブトキシカルボニル)-6-ア
ミノヘキサン酸 139mg(0.6mmol)とジシクロヘキシルカ
ルボジイミド 124mg(0.6mmol)と4-ジメチルアミノピリ
ジン 12mg(0.1mmol)を加えて、室温で撹拌した。4.5時
間後に塩化メチレン 50mLで希釈し、50mLづつの0.1N塩
酸水と飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、溶媒を留去した。残渣を(3−1)と同様に
して精製し、目的の化合物 76mg(51%)を得た。
【0166】IR (KBr) cm-1: 3338, 3215, 2974, 2935,
2867, 1739, 1705, 1638, 1596, 1511, 1456, 1419, 1
392, 1367, 1331, 1291, 1226, 1167, 1101, 1053, 102
6, 980, 948. (8−2)
【0167】
【化48】 (8−1)の化合物 73mg(0.049mmol)を用いて、(3−
2)と同様にして合成し、目的化合物のトリエチルアン
モニウム塩 40.8mg(60%)を得た。
【0168】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.16
(s, 1H), 8.09 (s, 1H), 6.15 (d, J= 3.0 Hz, 1H), 5.
38 (m, 1H), 5.12 (d, J = 3.7Hz, 1H), 4.52 (m, 2H),
4.35 (m, 2H), 4.21 (dd, J = 4.0 and 12.5 Hz, 1H),
4.05 (dd, J = 6.0 and 11.0 Hz, 1H), 3.84 (m, 2H),
3.63 (dd, J = 4.0 and 9.5 Hz, 1H), 3.02 (q, J =7.
3 Hz, 18H), 2.87 (m, 1H), 2.80 (m, 4H), 2.19 (t, J
= 7.3 Hz, 2H), 2.07 (m, 1H), 1.97 (m, 1H), 1.45-
0.90 (m, 45H) IR (KBr) cm-1: 3367, 2977, 2936, 2868, 2757, 2739,
2678, 2492, 1733, 1698, 1643, 1601, 1515, 1477, 1
455, 1393, 1367, 1332, 1250, 1170, 1093, 1039, 93
6.
【0169】
【実施例9】3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジ-n-ブチルホ
スホリル)グルコシル}-2'-O-(ジ-n-ブチルホスホリル)
アデノシン(例示化合物番号41)
【0170】
【化49】 (9−1)
【0171】
【化50】 3'-O-{α-D-(2-O-ベンジル-3,4,6-トリ-O-アセチル-グ
ルコシル)}-2'-O-t-ブチルジメチルシリル-5'-O-(4-メ
トキシトリチル)-N,N-ジベンゾイルアデノシン(特開平
9-208594に記載)9.5g(7.65mmol)をテトラヒドロフラ
ン 11mLに溶かし、1M弗化テトラブチルアンモニウム−
テトラヒドロフラン溶液 11mLを加えて、室温で撹拌し
た。1時間後に溶媒を減圧下留去し、残渣を150mLの酢酸
エチルに溶かし、飽和食塩水 150mLで洗浄した。溶媒を
減圧下留去した後に、残渣をピリジン 100mLに溶かし、
28%アンモニア水 300mLを加えて密閉し、室温で撹拌し
た。19時間後に溶媒を減圧下留去し、残渣をピリジンで
共沸乾燥し、ピリジン 80mLと4,4'-ジメトキシトリチル
クロリド 5.18g(15.3mmol)を加えて、室温で撹拌した。
27時間後に溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸エチル 200
mLに溶かし、5%重曹水 200mLで洗浄後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラ
ム(300g)に付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2)で溶
出して、目的の化合物 6.66g(62%)を得た。
【0172】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.06 (s, 1H),
7.87 (s, 1H), 7.37-7.10 (m, 41H), 6.80 (m, 4H),
6.70 (m, 4H), 6.03 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.83 (d, J
= 3.7 Hz, 1H), 4.80 (m, 1H), 4.72 (d, J = 11.7 H
z, 1H), 4.61 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.39 (br s, 1
H), 4.18 (m, 1H), 4.00 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 3.80-
3.10 (m, 22H). (9−2)
【0173】
【化51】 N,N-ジイソプロピルアミノジクロロホスフィン 4.04g(2
0mmol)とn-ブタノール3.66mL(40mmol)とジイソプロピル
エチルアミン 10.45mL(60mmol)とテトラヒドロフラン 1
6mLを用いて、実施例(2−1)と同様にして合成し、
目的の化合物5.274g(95%)を得た。
【0174】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 3.60 (m, 4H),
1.59 (m, 4H), 1.39 (m, 4H), 1.17 (d, J = 6.8 Hz,
12H), 0.92 (t, J = 7.3 Hz, 6H) IR (Liquid film) cm-1: 2964, 2934, 2871, 2732, 146
4, 1433, 1396, 1380,1363, 1312, 1299, 1251, 1233,
1200, 1187, 1157, 1128, 1071, 1047, 1027,998, 968. (9−3)
【0175】
【化52】 (9−1)の化合物 2.793g(2mmol)と(9−2)の化合
物 3.32g(12mmol)と1H−テトラゾール 1.68g(24mmol)
とアセトニトリル 40mLとメタクロロ過安息香酸(>70%)
4.5g(24mmol)を用いて、実施例(1−1)と同様にして
合成し、目的化合物の粗生成物を得た。本化合物は精製
せずにそのまま(9−4)の反応に用いた。 (9−4)
【0176】
【化53】 (9−3)の化合物全量を200mLの酢酸−水(4:1)
に溶かし、室温で放置した。3日後に溶媒を減圧下留去
し、エタノールで数回共沸して酢酸を除き、残渣をシリ
カゲルカラム(200g)に付し、3%メタノール−塩化メチ
レンで溶出して、目的の化合物 1.75g(80%)を得た。
【0177】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.30 (s, 1H),
7.55 (m, 2H), 7.36 (m, 4H), 6.63 (br s, 1H), 5.95
(br s, 2H), 5.88 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.63 (m, 1
H), 5,57 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.93 (s, J = 11.7 H
z, 1H), 4.85 (t, J = 9.0 Hz,1H), 4.68 (d, J = 11.7
Hz, 1H), 4.63 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.40 (q, J =9.
5 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 4.25-3.60 (m, 18H), 3.42
(m, 1H), 1.75-0.75 (m, 42H) IR (KBr) cm-1: 3334, 3205, 2961, 2935, 2875, 1645,
1600, 1578, 1467, 1429, 1381, 1336, 1264, 1150, 1
108, 1028, 959. (9−5)
【0178】
【化54】 (9−4)の化合物 1.74g(1.59mmol)とエタノール 20m
Lとパラジウム黒 200mgを用いて、実施例(1−3)と
同様にして合成した。粗生成物をシリカゲルカラム(10
0g)に付し、3-5%メタノール−塩化メチレンで溶出し
て、目的の化合物226.4mg(14%)を得た。
【0179】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.32 (s, 1H),
7.93 (s, 1H), 6.52 (m, 1H), 6.10 (d, J = 7.2 Hz,
1H), 5.79 (br s, 2H), 5.58 (m, 1H), 5.25 (d, J =
3.8 Hz, 1H), 4.69 (m, 2H), 4.40 (m, 2H), 4.22-3.65
(m, 20H), 1.80-0.80 (m, 42H) IR (Liquid film) cm-1: 3334, 3210, 2961, 2935, 287
5, 1646, 1600, 1579,1467, 1430, 1381, 1333, 1261,
1151, 1122, 1100, 1028, 961, 910, 867.
【0180】
【実施例10】3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジ-n-ブチル
ホスホリル)-2-デオキシグルコシル}-2'-O-(ジ-n-ブチ
ルホスホリル)アデノシン(例示化合物番号43)
【0181】
【化55】 (10−1)
【0182】
【化56】 (9−5)の化合物 193.6mg(0.192mmol)をピリジン 4m
Lに溶かし、4,4'-ジメトキシトリチルクロリド 400mg
(1.15mmol)を加え、室温で撹拌した。2日後に 0.1mLの
水でクエンチし、溶媒を減圧下留去した。残渣を酢酸エ
チル 50mLに溶かし、50mLづつの5%重曹水と飽和食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(50g)に付し、
ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶出して、目的の化
合物 329.9mg(90%)を得た。
【0183】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 7.99 (d, J =
3.5 Hz, 2H), 7.40-6.64 (m, 39H),6.34 (d, J = 6.7 H
z, 1H), 5.77 (m, 1H), 5.06 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.
77(m, 1H), 4.63 (m, 1H), 4.53 (m, 1H), 4.20-3.40
(m, 35H), 3.25 (m, 2H), 1.72-0.75 (m, 42H) IR (KBr) cm-1: 3415, 3058, 3035, 2960, 2934, 2874,
2837, 1607, 1584, 1509, 1466, 1447, 1415, 1371, 1
328, 1281, 1252, 1178, 1153, 1119, 1032, 956.(1
0−2)
【0184】
【化57】 (10−1)の化合物 327mg(0.171mmol)をピリジン 2m
Lに溶かし、フェニルクロロチオノホルメート(Phenyl c
hlorothionoformate) 141μL(1.026mmol)を加え、50℃
で撹拌した。2日後に溶媒を減圧下留去し、残渣を酢酸
エチル 50mLに溶かし、50mLづつの5%重曹水と飽和食塩
水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラム(25g)に付
し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶出して、目的
の化合物 263.8mg(75%)を得た。
【0185】IR (KBr) cm-1: 2960, 2934, 2910, 2874,
2838, 1770, 1607, 1585, 1509, 1491, 1466, 1447, 1
379, 1371, 1329, 1282, 1253, 1179, 1155, 1118, 103
2. (10−3)
【0186】
【化58】 (10−2)の化合物 262mg(0.128mmol)をベンゼン 10
mLに溶かし、トリブチルチンヒドリド 138μL(0.512mmo
l)とα,α'-アゾビスイソブチロニトリル 10mg(64.8mmo
l)を加え、加熱還流した。26時間後に溶媒を減圧下留去
し、残渣をシリカゲルカラム(30g)に付し、ヘキサン−
酢酸エチル(1:1)で溶出して、目的の化合物 89.7m
g(37%)を得た。
【0187】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 7.97 (m, 2H),
7.40-6.60 (m, 39H), 6.30 (d, J= 5.9 Hz, 1H), 5.68
(m, 1H), 5.18 (m, 1H), 4.63 (m, 2H), 4.50 (m, 1
H), 4.25 (q, J = 9.4 Hz, 1H), 4.15-3.40 (m, 22H),
3.20 (m, 1H), 2.60 (m, 1H),1.90 (m, 1H), 1.70-0.70
(m, 42H) IR (KBr) cm-1: 3415, 3059, 3034, 2960, 2934, 2874,
2838, 1768, 1607, 1585, 1509, 1466, 1447, 1415, 1
379, 1372, 1329, 1281, 1253, 1179, 1153, 1116, 103
4. (10−4)
【0188】
【化59】 (10−3)の化合物 89mg(0.0469mmol)を10mLの酢酸
−水(4:1)に溶かし、室温で撹拌した。2時間後に
溶媒を減圧下留去し、エタノールで数回共沸して酢酸を
除き、残渣を分取薄層クロマトグラフィー(塩化メチレ
ン:メタノール=92:8)で精製して、目的の化合物 3
3.2mg(72%)を得た。
【0189】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.33 (s, 1H),
7.91 (s, 1H), 6.55 (m, 1H), 6.03 (d, J = 7.3 Hz,
1H), 5.85 (br s, 2H), 5.57 (m, 1H), 5.29 (d, J =
3.2 Hz, 1H), 4.77 (m, 1H), 4.63 (d, J = 5.0 Hz, 1
H), 4.41 (q, J = 9.4 Hz, 1H), 4.26 (s, 1H), 4.20-
3.60 (m, 15H), 2.68 (dd, J = 5.4 and 12.8 Hz, 1H),
2.00-0.80 (m, 43H) IR (Liquid film) cm-1: 3429, 3350, 3230, 3114, 296
1, 2935, 2875, 1648,1604, 1467, 1417, 1381, 1330,
1264, 1196, 1136, 1118, 1057, 1031, 963,916.
【0190】
【実施例11】6-N-(n-オクタノイル)-アデノホスチン
(例示化合物番号48)
【0191】
【化60】 (11−1)
【0192】
【化61】 3'-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5
-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-
イル)グルコシル}]-2'-O-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベ
ンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イル)アデノシ
ン(特開平8-127590に記載)213mg(0.2mmol)をジメチル
ホルムアミド2mLに溶かし、t−ブチルジメチルシリ
ルクロリド 90.4mg(0.6mmol)とイミダゾール 81.7mg(1.
2mmol)を加え、室温で撹拌した。12時間後に溶媒を減圧
下留去し、残渣を酢酸エチル 50mLに溶かし、飽和食塩
水 20mLで2回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去した後に、残渣をシリカゲルカ
ラム(10g)に付し、2.5%メタノール−塩化メチレンで溶
出して、目的の化合物 164mg(63%)を得た。
【0193】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 9.35 (br s, 1
H), 8.26 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.5-6.8 (m, 16
H), 6.35 (br s, 1H), 5.50-4.80 (m, 17H), 4.70 (m,
2H),4.45 (m, 2H), 3.90 (m, 4H), 3.65 (m, 1H), 0.93
(s, 9H), 0.92 (s, 9H), 0.11 (s, 6H), 0.10 (s, 3
H), 0.07 (s, 3H) IR (KBr) cm-1: 3323, 3066, 3031, 2954, 2929, 2887,
2857, 1638, 1595, 1499, 1472, 1464, 1419, 1363, 1
329, 1292, 1259, 1225, 1208, 1160, 1054, 1026, 97
9, 946. (11−2)
【0194】
【化62】 (11−1)の化合物 160mg(0.12mmol)をテトラヒドロ
フラン2mLに溶かし、無水オクタン酸(n-Octanoic anh
ydride) 0.71mL(2.4mmol)とピリジン 0.19mL(2.4mmol)
を加え、50℃で撹拌した。23時間後に溶媒を減圧下留去
し、残渣を酢酸エチル 30mLに溶かし,30mLづつの0.02N
塩酸水と5%重曹水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去した後、残渣をシリ
カゲルカラム(10g)に付し、1%メタノール−塩化メチレ
ンで溶出して、目的の化合物 130mg(76%)を得た。
【0195】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 11.12 (br s,
1H), 8.63 (s, 1H), 8.52 (s, 1H),7.50-7.10 (m, 17
H), 6.44 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 5.55-4.65 (m, 19H),
2.30-1.30 (m, 12H), 0.90 (m, 21H), 0.10 (m, 12H) IR (KBr) cm-1: 2955, 2929, 2857, 1703, 1610, 1587,
1463, 1378, 1361, 1292, 1260, 1226, 1162, 1101, 1
054, 1027. (11−3)
【0196】
【化63】 (11−2)の化合物 125mg(0.088mmol)をテトラヒド
ロフラン 0.26mLに溶かし、0.1Mテトラブチルアンモニ
ウムフロリド−テトラヒドロフラン溶液 0.26mLを加
え、室温で撹拌した。70分後に溶媒を減圧下留去し、残
渣を酢酸エチル 30mLに溶かし、飽和食塩水 30mLで2回
洗浄した後に、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去した後に、残渣をシリカゲルカラム(10g)に付
し、2%メタノール−塩化メチレンで溶出して、目的の化
合物 53mg(51%)を得た。
【0197】IR (KBr) cm-1: 3376, 2958, 2928, 2857,
1702, 1611, 1588, 1457, 1383, 1355, 1329, 1284, 1
264, 1226, 1098, 1056, 1019, 979. (11−4)
【0198】
【化64】 (11−3)の化合物 50mg(0.041mmol)を用いて、(3
−2)と同様にして合成し、目的化合物のトリエチルア
ンモニウム塩 8mg(18%)を得た。
【0199】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.53
(s, 1H), 8.42 (s, 1H), 6.22 (d, J= 6.6 Hz, 1H), 5.
18 (m, 2H), 4.33 (s, 1H), 4.17 (m, 1H), 3.98-3.30
(m,8H), 3.02 (q, J = 7.3 Hz, 18H), 2.44 (t, J = 7.
3 Hz, 2H), 1.58 (m, 2H),1.30-0.90 (m, 35H), 0.67
(t, J = 7.3 Hz, 3H) IR (KBr) cm-1: 3392, 3267, 2935, 2739, 2678, 2492,
1683, 1615, 1588, 1519, 1468, 1434, 1399, 1384, 1
356, 1331, 1229, 1189, 1152, 1094, 1037, 927.
【0200】
【実施例12】2"-デオキシ-アデノホスチンA(例示化
合物番号65)
【0201】
【化65】 (12−1)
【0202】
【化66】 2'-O-(t-ブチルジメチルシリル)-5'-O-(4-メトキシトリ
チル)-N,N-ジベンゾイルアデノシン(Chemgenes社) 1.38
g(1.6mmol)とモレキュラーシーブ4A 6gとγ-コリジン
636μL(4.81mmol)と3,4,6-トリ-O-アセチル-α-D-2-デ
オキシグルコシルブロミド(J. Thiem et al., Chem. Be
r. 113, 3075-3085 (1980).)1.7g(4.81mmol)をクロロホ
ルム 16mLに溶かし、過塩素酸銀 997mg(4.81mmol)を加
え、室温で撹拌した。24時間後にセライトでろ過し、ク
ロロホルムで洗いながら約200mLに希釈し、200mLづつの
0.01N塩酸水、5%重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した後
に、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去
した後に、残渣をシリカゲルカラム(300g)に付し、ヘキ
サン−酢酸エチル(2:1)で溶出して、目的の化合物
612.3mg(34%)を得た。
【0203】IR (KBr) cm-1: 2954, 2933, 2859, 2748,
1709, 1600, 1577, 1510, 1493, 1449, 1414, 1368, 1
340, 1281, 1237, 1179, 1153, 1119, 1085, 1047. (12−2)
【0204】
【化67】 (12−1)の化合物 544.9mg(0.48mmol)を用いて、
(9−1)と同様にして合成し、目的の化合物 193.9mg
(31%)を得た。
【0205】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.02 (m, 2H),
7.50-6.65 (m, 40H), 5.92 (d, J= 6.5 Hz, 1H), 5.19
(m, 1H), 4.95-4.75 (m, 2H), 4.33 (m, 1H), 3.95
(m, 1H), 3.85-3.08 (m, 21H), 2.54 (m, 1H), 2.24
(m, 1H) IR (KBr) cm-1: 3412, 3058, 3034, 3000, 2933, 2836,
1735, 1607, 1584, 1509, 1466, 1447, 1414, 1373, 1
330, 1297, 1252, 1180, 1153, 1132, 1118, 1036. (12−3)
【0206】
【化68】 (12−2)の化合物 83.2mg(0.0645mmol)とN,N-ジエ
チル-1,5-ジヒドロ-2,4,3-ベンゾジオキサホスフェピン
-3-アミン 69.4mg(0.29mmol)と1H−テトラゾール 27.1
mg(0.387mmol)とアセトニトリル 1mLとメタクロロ過安
息香酸(>70%) 100mg(0.58mmol)を用いて、(1−1)と
同様にして合成し、目的の化合物 105mg(89%)を得、次
の(12−4)に用いた。 (12−4)
【0207】
【化69】 (12−3)の化合物 105mg(0.057mmol)をクロロホル
ム 22mLに溶かし、トリフルオロ酢酸 0.44mL(5.7mmol)
を加え、4℃で撹拌した。50分後に5%重曹水 50mLで2回
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、残渣をシリカゲルカラム(10g)に付し、5%メ
タノール−塩化メチレンで溶出して、目的の化合物 42.
5mg(78%)を得た。
【0208】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.17 (s, 1H),
7.94 (s, 1H), 7.45-7.10 (m, 12H), 6.23 (br s, 1
H), 6.10 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 5.89 (br s, 2H), 5.6
0 (m,1H), 5.48-4.65 (m, 16H), 4.29 (s, 1H), 4.10-
3.62 (m, 6H), 2.83 (dd, J =5.1 and 12.9 Hz, 1H),
2.06 (m, 1H) IR (KBr) cm-1: 3337, 3213, 2929, 1641, 1597, 1473,
1424, 1373, 1332, 1288, 1226, 1207, 1055, 1028. (12−5)
【0209】
【化70】 (12−4)の化合物 42mg(0.0437mmol)をエタノール
3mLと水 1mLに溶かし、パラジウム黒 200mgを加えて、
水素雰囲気下、室温で撹拌した。26時間後にセライトで
ろ過し、エタノールと希アンモニア水で洗いこみ、エタ
ノールを減圧下留去して水溶液とした後、酢酸エチル 3
0mLで2回洗浄してから、凍結乾燥し、目的化合物のアン
モニウム塩 36.4mg(91%)を得た。
【0210】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.17
(s, 1H), 8.07 (s, 1H), 6.04 (d, J= 5.9 Hz, 1H), 5.
27 (s, 1H), 5.02 (m, 1H), 4.46 (t, J = 4.4 Hz, 1
H), 4.37 (m, 1H), 4.24 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.85-
3.50 (m, 8H), 3.35 (m, 1H), 2.30 (m, 1H) IR (KBr) cm-1: 3158, 1660, 1608, 1576, 1402, 1339,
1303, 1080, 977, 939.
【0211】
【実施例13】3'-O-[α-D-{3,4-ビス-O-(チオホスホ
リル)-2-デオキシ-グルコシル}]-2'-O-(チオホスホリ
ル)アデノシン(例示化合物番号47)
【0212】
【化71】 (13−1)
【0213】
【化72】 (12−2)の化合物 104.6mg(0.081mmol)と1H−テト
ラゾール 102mg(1.46mmol)を塩化メチレン 4mLに溶か
し、ビス(2-シアノエチル)-N,N-ジイソプロピルホスホ
ラミダイト(C. Sund et al., Tetrahedron 48, 695-718
(1992).) 315mg(1.21mmol)を加え、室温で撹拌した。1
時間後に硫黄 128mgをピリジン 1.3mLに溶かした溶液を
加え、室温で撹拌した。22時間後に溶媒を減圧下留去
し、残渣をシリカゲルカラム(30g)に付し、ヘキサン−
酢酸エチル(1:2)で溶出して、目的の化合物 123.1
mg(80%)を得た。
【0214】IR (KBr) cm-1: 3414, 3159, 3059, 2839,
2713, 2575, 2256, 1816, 1607, 1510, 1468, 1446, 1
414, 1385, 1331, 1299, 1247, 1180, 1146, 1085, 103
5, 1016. (13−2)
【0215】
【化73】 (13−1)の化合物 123mg(0.0648mmol)用いて、(1
2−4)と同様にして合成し、目的の化合物 24.3mg(37
%)を得た。
【0216】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.33 (s, 1H),
7.98 (s, 1H), 6.19 (d, J = 7.5Hz, 1H), 5.75 (m, 3
H), 5.32 (m, 1H), 5.00 (m, 1H), 4.69 (d, J = 4.2 H
z,1H), 4.59 (m, 1H), 4.50-3.65 (m, 20H), 2.90-2.60
(m, 13H), 2.04 (m, 1H). (13−3)
【0217】
【化74】 (13−2)の化合物 24mg(0.0235mmol)にN,O−ビス
(トリメチルシリル)アセタミド 0.349mL(1.41mmol)と
ピリジン 2.1mLとジアザビシクロウンデセン 32μL(0.2
12mmol)を加え,室温で撹拌した。10分後に水 1mLを加
え、溶媒を減圧下留去し、残渣を水 20mLに溶かし、エ
ーテル 20mLで洗浄後、溶媒を減圧下留去した。残渣をH
PLC(PEGASIL-B ODS, 20x250mm, 9%アセトニトリル−0.
1Mトリエチルアンモニウムアセテート(pH7), 7mL/min)
で精製して、目的化合物のトリエチルアンモニウム塩 1
5.8mg(67%)を得た。
【0218】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.18
(s, 1H), 8.08 (s, 1H), 6.07 (d, J= 6.7 Hz, 1H), 5.
35 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.20 (m, 1H), 4.49 (dd, J
= 2.8 and 5.2 Hz, 1H), 4.28 (m, 1H), 4.18 (q, J =
10.0 Hz, 1H), 3.82-3.58 (m, 5H), 3.01 (q, J = 7.3
Hz, 18H), 2.33 (dd, J = 5.3 and 13.3 Hz, 1H), 1.72
(m, 1H), 1.09 (t, J = 7.3 Hz, 27H) IR (KBr) cm-1: 3309, 3236, 3106, 3033, 2935, 2879,
2811, 1647, 1599, 1474, 1448, 1385, 1362, 1324, 1
298, 1269, 1244, 1207, 1107, 1089, 1064, 983.
【0219】
【実施例14】3-O-[α-D-{3,4-O-ビスホスホリル-6-O
-(n-ブチリル)-グルコシル}]-2-O-ホスホリル-5-O-(n-
ブチリル)-1-デオキシリボース(例示化合物番号12)
【0220】
【化75】 (14−1)
【0221】
【化76】 3-O-[α-D-{2-O-ベンジル-3,4-ビス-O-(3-オキソ-1,5-
ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホスフェピン-3-イ
ル)-6-O-(4,4'-ジメトキシトリチル)グルコシル}]-2-O
-(3-オキソ-1,5-ジヒドロ-ベンゾ[e][1,3,2]ジオキサホ
スフェピン-3-イル)-5-O-(4-メトキシトリチル)-1-デオ
キシリボース(特開平9-316093に記載)4.11g(2.72mmo
l)を用いて、(12−4)と同様にして合成し、目的の
化合物1.923g(76%)を得た。
【0222】1H-NMR(CDCl3+D2O, TMS)δppm: 7.45-7.17
(m, 15H), 7.12 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 5.57 (dd, J
= 11.0 and 14.2 Hz, 1H), 5.37 (t, J = 3.3 Hz, 1
H), 5.30-4.68 (m, 17H), 4.60 (d, J = 11.7 Hz, 1H),
4.30 (m, 1H), 4.15 (m, 2H),4.02 (dd, J = 3.0 and
13.4 Hz, 1H), 3.85 (m, 2H), 3.69 (m, 2H). (14−2)
【0223】
【化77】 (14−1)の化合物 400mg(0.428mmol)を用いて、
(3−1)と同様にして合成し、目的の化合物 422mg(9
2%)を得た。
【0224】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 7.45 (m, 2H),
7.38-7.22 (m, 13H), 7.13 (m, 2H), 5.47 (t, J = 1
0.2 Hz, 1H), 5.43 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 5.30-4.77
(m, 15H), 4.68 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.35 (m, 3H),
4.25 (m, 1H), 4.18-4.00 (m, 5H), 3.66 (dd, J = 3.
4 and 9.8 Hz, 1H), 2.44-2.30 (m, 4H), 1.73-1.55
(m, 4H), 1.00-0.90 (m, 6H) IR (KBr) cm-1: 3434, 3065, 3030, 2965, 2937, 2878,
1738, 1499, 1458, 1417, 1378, 1292, 1225, 1167, 1
100, 1053, 1029, 949. (14−3)
【0225】
【化78】 (14−2)の化合物 422mg(0.939mmol)を用いて(3
−2)と同様にして合成した。粗生成物をセファデック
スG−15(30g)に付し、水で溶出して精製し、目的化合物
のトリエチルアンモニウム塩 297mg(77%)を得た。
【0226】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 5.04
(d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.65 (m, 1H), 4.30 (m, 3H),
4.10 (m, 4H), 3.90 (m, 4H), 3.60 (m, 1H), 3.02 (q,
J = 7.3 Hz, 18H), 2.24 (m, 4H), 1.45 (m, 4H), 1.1
0 (t, J = 7.3 Hz, 27H), 0.74(t, J = 7.3 Hz, 6H) IR (KBr) cm-1: 3197, 2970, 2938, 2878, 2803, 2756,
2739, 2677, 2602, 2492, 2354, 1736, 1469, 1434, 1
398, 1384, 1365, 1306, 1187, 1169, 1088, 1036, 99
6, 939.
【0227】
【実施例15】3-O-[α-D-{3,4-O-ビス(エチルホスホ
リル)-グルコシル}]-2-O-エチルホスホリル-1-デオキ
シリボース(例示化合物番号11)
【0228】
【化79】 (15−1)
【0229】
【化80】 3-O-[α-D-{2-O-ベンジル-6-O-(4,4'-ジメトキシトリ
チル)グルコシル}]-5-O-(4-メトキシトリチル)-1-デオ
キシリボース(特開平9-316093に記載)400mg(0.416mmo
l)と1H−テトラゾール 349mg(4.99mmol)とO-(2-シアノ
エチル)-N,N-ジイソプロピル-O'-エチルホスホラミダイ
ト(C. Sund et al., Tetrahedron 48, 695-718 (199
2).) 1.22g(4.99mmol)とアセトニトリル 10mLとメタク
ロロ過安息香酸(>70%) 1.07g(6.24mmol)を用いて、(1
−1)と同様にして合成し、目的の化合物600mg(100%)
を得、次の(15−2)に用いた。 (15−2)
【0230】
【化81】 (15−1)の化合物 600mg(0.416mmol)を用いて、
(1−2)と同様にして合成し、目的の化合物 298mg(8
2%)を得た。
【0231】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 7.35 (m, 5H),
5.30-3.55 (m, 24H), 2.85-1.25 (m, 15H) IR (Liquid film) cm-1: 3421, 2970, 2936, 2918, 225
5, 1475, 1455, 1414,1395, 1372, 1338, 1265, 1163,
1098, 1035. (15−3)
【0232】
【化82】 (15−2)の化合物 298mg(0.342mmol)をピリジン 4m
Lと28%アンモニア水 4mLに溶かし、室温で撹拌した。1
時間後に溶媒を減圧下留去し、残渣を(3−2)と同様
にして加水素化分解して合成し、得られた粗生成物をセ
ファデックスG-15(30g)に付し、水で溶出して精製し、
目的化合物のトリエチルアンモニウム塩172mg(55%)を得
た。
【0233】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 5.21
(d, J = 3.8 Hz, 1H), 4.36 (q, J =8.5 Hz, 1H), 4.30
(m, 1H), 4.15-3.90 (m, 7H), 3.85 (m, 1H), 3.82
(m, 1H), 3.70 (m, 2H), 3.20 (m, 6H), 1.28 (m, 9H) IR (Liquid film) cm-1: 3406, 2976, 2939, 2879, 280
4, 2756, 2739, 2676,2601, 2571, 2528, 2491, 1650,
1476, 1434, 1398, 1385, 1366, 1222, 1168,1159, 103
7.
【0234】
【実施例16】3'-O-[α-D-{3,4-O-ビス(エチルホスホ
リル)-グルコシル}]-2'-O-エチルホスホリル-アデノシ
(例示化合物番号45)
【0235】
【化83】 (16−1)
【0236】
【化84】 (9−1)の化合物 444.5mg(0.318mmol)と1H−テトラ
ゾール 267mg(3.82mmol)とO-(2-シアノエチル)-N,N-ジ
イソプロピル-O'-エチルホスホラミダイト(C. Sund et
al., Tetrahedron 48, 695-718 (1992).) 941mg(3.82mm
ol)とアセトニトリル 10mLとメタクロロ過安息香酸(>70
%) 823g(4.77mmol)を用いて、(1−1)と同様にして
合成し、目的の化合物 469mg(79%)を得た。
【0237】IR (KBr) cm-1: 3417, 3059, 3033, 2925,
2934, 2911, 2838, 2255, 1719, 1607, 1585, 1509, 1
471, 1447, 1413, 1370, 1329, 1282, 1253, 1180, 115
8, 1035. (16−2)
【0238】
【化85】 (16−1)の化合物 469mg(0.249mmol)を用いて、
(1−2)と同様にして合成し、目的の化合物 135mg(5
4%)を得た。
【0239】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.33 (s, 1H),
7.75-7.28 (m, 6H), 6.58 (m, 1H), 6.07 (m, 1H), 5.
73 (m, 1H), 5.67 (br s, 2H), 5.39 (m, 1H), 4.88
(m, 2H), 4.67 (m, 2H), 4.50-3.40 (m, 20H), 2.88-2.
40 (m, 6H), 1.45-0.80 (m, 9H) IR (KBr) cm-1: 3336, 3212, 2965, 2928, 2873, 2255,
1645, 1600, 1477, 1426, 1385, 1372, 1336, 1272, 1
162, 1102, 1034. (16−3)
【0240】
【化86】 (16−2)の化合物 135mg(0.134mmol)を用いて、
(15−3)と同様にして合成し、目的化合物のトリエ
チルアンモニウム塩 66mg(47%)を得た。
【0241】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.18
(s, 1H), 8.10 (s, 1H), 6.15 (d, J= 7.7Hz, 1H), 5.2
0 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.15 (m, 1H), 4.47 (d, J =
4.2Hz, 1H), 4.33 (s, 1H), 4.25 (q, J = 8.5 Hz, 1
H), 3.93-3.58 (m, 12H), 3.34 (m, 1H), 3.02 (q, J =
7.3 Hz, 18H), 1.10 (m, 33H), 0.57 (t, J = 7.1 Hz,
3H).
【0242】
【実施例17】5',6"-ビス-O-アセチル-6-N-アセチル-
アデノホスチンA(例示化合物番号49)
【0243】
【化87】 (17−1)
【0244】
【化88】 無水酪酸の代わりに無水酢酸を用いて、(3−1)と同
様にして合成し、目的の化合物 201mg(70%)を得た。
【0245】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.57 (s, 1H),
8.47 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.45-7.10 (m, 17H),
6.25 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.82 (m, 1H), 5.48 (m, 2
H), 5.30-4.68 (m, 16H), 4.47 (m, 2H), 4.41 (m, 2
H), 4.28 (m, 1H), 4.12 (m, 1H), 3.68 (dd, J = 3.6
and 9.8 Hz, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.14 (s, 3H), 2.02
(s, 3H). (17−2)
【0246】
【化89】 (17−1)の化合物 200mgを用いて、(3−2)と同
様にして合成し、目的化合物のトリエチルアンモニウム
塩 175.8mg(96%)を得た。
【0247】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.54
(s, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.25 (d, J= 5.0 Hz, 1H), 5.
35 (m, 1H), 5.18 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.51 (m, 1
H), 4.37-4.25 (m, 4H), 4.12 (dd, J = 6.3 and 12.1
Hz, 1H), 3.02 (q, J = 7.3 Hz, 18H), 2.17 (s, 3H),
1.93 (s, 3H), 1.85 (s, 3H), 1.10 (t, J = 7.3 Hz, 2
7H).
【0248】
【実施例18】5',6"-ビス-O-プロピオニル-6-N-プロピ
オニル-アデノホスチンA(例示化合物番号50)
【0249】
【化90】 (18−1)
【0250】
【化91】 無水酪酸の代わりに無水プロピオン酸を用いて、(3−
1)と同様にして合成し、目的の化合物 255mg(75%)を
得た。
【0251】1H-NMR(CDCl3, TMS)δppm: 8.56 (s, 1H),
8.43 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.45-7.10 (m, 17H),
6.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.82 (m, 1H), 5.48 (m, 2
H), 5.30-4.68 (m, 16H), 4.47 (m, 2H), 4.41 (m, 2
H), 4.28 (m, 1H), 4.12 (m, 1H), 3.68 (dd, J = 3.6
and 9.9 Hz, 1H), 2.93 (q, J = 7.4 Hz, 2H), 2.43
(m,2H), 2.29 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 1.30 (t, J = 7.4
Hz, 3H), 1.16 (t, J = 7.4 Hz, 3H), 1.10 (t, J =
7.4 Hz, 3H). (18−2)
【0252】
【化92】 (18−1)の化合物 200mgを用いて、(3−2)と同
様にして合成し、目的化合物のトリエチルアンモニウム
塩 178.5mg(97%)を得た。
【0253】1H-NMR(D2O, external TMS)δppm: 8.53
(s, 1H), 8.39 (s, 1H), 6.25 (d, J= 4.6 Hz, 1H), 5.
38 (m, 1H), 5.18 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.51 (m, 1
H), 4.37-4.25 (m, 4H), 4.10 (dd, J = 6.5 and 12.1
Hz, 1H), 3.90 (m, 2H), 3.62(dd, J = 3.6 and 9.6 H
z, 1H), 3.02 (q, J = 7.4 Hz, 18H), 2.47 (q, J = 7.
6 Hz, 2H), 2.22 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 2.10 (m, 2H),
1.10 (m, 30H), 0.90 (t, J = 7.6 Hz, 3H), 0.78 (t,
J = 7.6 Hz, 3H).
【0254】
【製剤例1】 散剤 実施例2の化合物 5g、乳糖 895g及びトウモロ
コシデンプン 100gをブレンダーで混合すると、散
剤が得られる。該散剤は1gあたり、5mgの実施例2
の化合物を含有する。
【0255】
【製剤例2】 顆粒剤 実施例2の化合物 5g、乳糖 865g及び低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース 100gを混合した
後、10%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液300
gを加えて練合する。これを押し出し造粒機を用いて造
粒し、乾燥すると顆粒剤が得られる。該顆粒剤は1gあ
たり、5mgの実施例2の化合物を含有する。
【0256】
【製剤例3】 カプセル剤 実施例2の化合物 5g、乳糖 115g、トウモロコ
シデンプン 58g及びステアリン酸マグネシウム 2
gをV型混合機を用いて混合した後、3号カプセルに1
80mgずつ充填するとカプセル剤が得られる。該カプ
セル剤は1カプセルあたり、5mgの実施例2の化合物
を含有する。
【0257】
【製剤例4】 錠剤 実施例2の化合物 5g、乳糖 90g、トウモロコシ
デンプン 34g、結晶セルロース 20g及びステア
リン酸マグネシウム 1gをブレンダーで混合した後、
錠剤機で打錠すると重量 150mgの錠剤が得られる。
該錠剤は1錠あたり化合物 5mgを含有する。
【0258】
【発明の効果】本発明の新規なリン酸誘導体は、細胞内
カルシウムイオン濃度を上昇させる優れた活性を有し、
且つ、毒性も少ないので、老人性痴呆症、アルツハイマ
ー病又はハンチントン舞踏病などの脳疾患の治療に有用
である。また、昇圧剤、免疫担当細胞を活性化する免疫
増強剤、褥瘡剤、上皮膚潰瘍治療剤又はインシュリン分
泌促進によるI型糖尿病治療剤として有用である。
【0259】更に、本発明の新規なリン酸誘導体は、優
れた細胞膜透過性を有するため、細胞外溶液中に加える
ことで、細胞内カルシウムイオン濃度を上昇させること
ができる。したがって、人工的な受精の効率を改善する
ことができ、例えば、動物のクローン技術に利用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/7076 A61K 31/70 620 (72)発明者 高橋 正明 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 丹沢 和比古 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 Fターム(参考) 4C086 AA03 EA07 EA18 NA11 NA14 ZC01 ZC41 4H050 AA01 AB20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 [式中、R1は、水素原子又は式(II) 【化2】 (式中、R8は、水素原子又はアミドを形成する基を示
    す。)で示される基を示し、 R2及びR3は、同一又は異なって、水素原子又はエステル
    を形成する基を示し、 R4、R5及びR6は、同一又は異なって、式(III) 【化3】 (式中、R9及びR10は、同一又は異なって、水酸基、メ
    ルカプト基、C1−C4アルコキシ基、(C1−C5脂肪族アシ
    ル)オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基又は(C1−C5
    脂肪族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オキシ基を示
    し、Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。)で示される
    基を示し、 R7は、水素原子又はエステルを形成していてもよい水酸
    基を示す。但し、R1が水素原子ではなく、R2、R3及びR8
    がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6がすべてリン酸
    残基(P(=O)(OH)2)であり、R7が水酸基である化合物、
    及び、R1が水素原子ではなく、R2及びR8が水素原子であ
    り、R3がアセチル基であり、R4、R5及びR6がすべてリン
    酸残基であり、R7が水酸基である化合物、並びに、R1
    R2及びR3がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6がすべ
    てリン酸残基であり、R7が水酸基である化合物は除
    く。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
  2. 【請求項2】一般式(IV) 【化4】 [式中、R1は、水素原子又は式(II) 【化5】 (式中、R8は、水素原子又はアミドを形成する基を示
    す。)で示される基を示し、 R2及びR3は、同一又は異なって、水素原子又はエステル
    を形成する基を示し、 R4、R5及びR6は、同一又は異なって、式(III) 【化6】 (式中、R9及びR10は、同一又は異なって、水酸基、メ
    ルカプト基、C1−C4アルコキシ基、(C1−C5脂肪族アシ
    ル)オキシ−(C1−C3アルキル)オキシ基又は(C1−C5
    脂肪族アシル)チオ−(C1−C3アルキル)オキシ基を示
    し、Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。)で示される
    基を示し、 R7は、水素原子又はエステルを形成していてもよい水酸
    基を示す。但し、R1が水素原子ではなく、R2、R3及びR8
    がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6がすべてリン酸
    残基(P(=O)(OH)2)であり、R7が水酸基である化合物、
    及び、R1が水素原子ではなく、R2及びR8が水素原子であ
    り、R3がアセチル基であり、R4、R5及びR6がすべてリン
    酸残基であり、R7が水酸基である化合物、並びに、R1
    R2及びR3がすべて水素原子であり、R4、R5及びR6がすべ
    てリン酸残基であり、R7が水酸基である化合物は除
    く。]で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
  3. 【請求項3】請求項1又は2より選択されるいずれか1
    項において、 R1が、式(II) 【化7】 (式中、R8は、水素原子又はアミドを形成する基を示
    す。)で表される化合物又はその薬理上許容される塩。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3より選択されるいずれか1
    項において、 R2及びR3が、同一又は異なって、水素原子、置換基を有
    していてもよいC1−C1 2脂肪族アシル基又は置換基を有
    していてもよいC6−C14芳香族アシル基である化合物又
    はその薬理上許容される塩。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3より選択されるいずれか1
    項において、 R2及びR3が、同一又は異なって、水素原子又は置換基を
    有していてもよいC1−C12脂肪族アシル基である化合物
    又はその薬理上許容される塩。
  6. 【請求項6】請求項1乃至3より選択されるいずれか1
    項において、 R2及びR3が、同一又は異なって、水素原子、C1−C6脂肪
    族アシル又は、(C1−C4アルキル)オキシカルボニルア
    ミノ−(C3−C8脂肪族アシル)基である化合物又はその
    薬理上許容される塩。
  7. 【請求項7】請求項1乃至3より選択されるいずれか1
    項において、 R2及びR3が、水素原子である化合物又はその薬理上許容
    される塩。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7より選択されるいずれか1
    項において、 R7が、水素原子又は水酸基である化合物又はその薬理上
    許容される塩。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7より選択されるいずれか1
    項において、 R7が、水酸基である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9より選択されるいずれか
    1項において、 R8が、水素原子、置換基を有していてもよいC1−C12
    肪族アシル基又は置換基を有していてもよいC6−C14
    香族アシル基である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  11. 【請求項11】請求項1乃至9より選択されるいずれか
    1項において、 R8が、水素原子又は置換基を有していてもよいC1−C12
    脂肪族アシル基である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  12. 【請求項12】請求項1乃至9より選択されるいずれか
    1項において、 R8が、水素原子又はC1−C6脂肪族アシル基である化合物
    又はその薬理上許容される塩。
  13. 【請求項13】請求項1乃至9より選択されるいずれか
    1項において、 R8が、水素原子である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13より選択されるいずれ
    か1項において、 R9及びR10が、同一又は異なって、C1−C4アルコキシ
    基、(C1−C5脂肪族アシル)オキシ−(C1−C3アルキ
    ル)オキシ基又は(C1−C5脂肪族アシル)チオ−(C1
    C3アルキル)オキシ基である化合物又はその薬理上許容
    される塩。
  15. 【請求項15】請求項1乃至13より選択されるいずれ
    か1項において、 R9及びR10が、同一又は異なって、C1−C4アルコキシ
    基、(C1−C5脂肪族アシル)オキシ−メチルオキシ基又
    は(C1−C5脂肪族アシル)チオ−エチルオキシ基である
    化合物又はその薬理上許容される塩。
  16. 【請求項16】請求項1乃至13より選択されるいずれ
    か1項において、 R9及びR10が、同一であり、エトキシ基、アセトキシメ
    チルオキシ基、ピバロイルオキシ−メチルオキシ基又は
    アセチルチオ−エチルオキシ基である化合物又はその薬
    理上許容される塩。
  17. 【請求項17】請求項1乃至16より選択されるいずれ
    か1項において、 Xが、酸素原子である化合物又はその薬理上許容される
    塩。
  18. 【請求項18】請求項2において、以下で表わされる化
    合物又はその薬理上許容される塩。3'-O-{α-D-(3,4-
    ビス-O-ジエチルホスホリル)グルコシル}-2'-O-(ジエ
    チルホスホリル)アデノシン、3'-O-[α-D-{3,4-ビス-O
    -ジ(2-アセトキシエチル)ホスホリル}グルコシル]-2'-
    O-{ジ(2-アセトキシエチル)ホスホリル}アデノシン、
    3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジ-n-ブチルホスホリル)グル
    コシル}-2'-O-(ジ-n-ブチルホスホリル)アデノシン、
    又は、3'-O-{α-D-(3,4-ビス-O-ジ-n-ブチルホスホリ
    ル)-2-デオキシグルコシル}-2'-O-(ジ-n-ブチルホスホ
    リル)アデノシン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2826278A1 (fr) * 2001-06-20 2002-12-27 Lipha Utilisation d'agents antidiabetiques pour fabriquer un medicament ayant un effet cicatrisant
WO2003003971A3 (fr) * 2001-06-20 2003-12-04 Merck Sante Sas Utilisation d'agents antidiabetiques pour fabriquer un medicament ayant un effet cicatrisant
US20230381323A1 (en) * 2017-03-10 2023-11-30 Quiapeg Pharmaceuticals Ab Releasable conjugates

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