JP2000212468A - 表面処理カ―ボンブラック、その製造方法及びそれを含む水性分散体 - Google Patents

表面処理カ―ボンブラック、その製造方法及びそれを含む水性分散体

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JP2000212468A
JP2000212468A JP1507799A JP1507799A JP2000212468A JP 2000212468 A JP2000212468 A JP 2000212468A JP 1507799 A JP1507799 A JP 1507799A JP 1507799 A JP1507799 A JP 1507799A JP 2000212468 A JP2000212468 A JP 2000212468A
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Osamu Jomaru
修 城丸
Shinichi Sato
伸一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水性媒体に対し、これらの欠点がない優れた分
散性及び分散安定性を有する表面処理カーボンブラック
ならびにその製造方法及びそれを含む水性分散体を提供
する。 【解決手段】下記一般式(1)で表される表面処理剤で
カーボンブラック粒子の表面を処理したことを特徴とす
る表面処理カーボンブラック。 一般式(1) 【化1】〔式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子または
炭素数1〜4のアルキル基を表し(R1 、R2 が一体と
なって環を形成してもよい。)、Mは水素原子、アルカ
リ金属原子、アンモニウムまたはアミンを表し、m、n
は0〜3の整数を表し、1≦m+n≦3である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面処理されたカーボン
ブラック及びそれを含む水性分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】カーボンブラックは、着色顔料や遮光材
料として印刷インキ、塗料、プラスチック形成材料など
幅広い分野で使用されている。従来、これらの用途にお
いてはカーボンブラックを有機媒体に分散して使用する
ことが一般的であったが、最近では環境問題や人体への
影響という観点から水性化への転換が急速に進行しつつ
ある。しかしながら、カーボンブラックの多くは本来親
油性であり、水性ビヒクルに対する顔料分散性などの適
性が大幅に劣るため、通常の分散方法では満足な分散体
は得られない。そこで、従来より各種の添加剤、例えば
界面活性剤などの分散剤や水性顔料分散樹脂を用いてカ
ーボンブラックの表面を修飾し、水中分散性を付与させ
るといった方法が検討されてきた。しかし、カーボンブ
ラック粒子表面の修飾が不十分である場合には粒子同士
が容易に再凝集し分散安定性が損なわれる、また、分散
剤と分散樹脂との相溶性が悪い場合にはインキや塗料の
性能低下を招くといった問題があった。その上、用途に
合わせて分散樹脂を変更すればそれに伴い分散剤を選択
しなければならず、汎用性に欠けるといった問題もあっ
た。
【0003】一方、カーボンブラックに水中分散性を付
与するための種々の試みがなされ、その一つとしてカー
ボンブラックの酸化処理による親水化処理がある。酸化
処理方法としてはオゾン処理、プラズマ処理などの気相
酸化法と硝酸や過酸化水素水、過塩素酸ソーダなどを用
いる液相酸化法が考案されている。一般的な酸化処理条
件を比較すると気相酸化より液相酸化の方が効果が高
く、液相酸化の中でも、硝酸の方が過酸化水素水と比較
し表面酸性度の増加の程度が大きく、親水性をより一層
向上させることが知られている。しかし、液相酸化は処
理後の精製が困難という欠点を持つ。特に硝酸酸化で得
られたカーボンブラックについては変異原性の問題が指
摘されている。一方、気相酸化は、精製工程を必要とし
ない利点があるが、先述の通り酸性度が低いために十分
な親水性が得られないという欠点を持つ。
【0004】その他の方法として、フッ素ガスを用いた
親水化処理法が考案されているが、保存中の性能安定性
に問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水性媒体に
対し、これらの欠点がない優れた分散性及び分散安定性
を有する表面処理カーボンブラックならびにその製造方
法及びそれを含む水性分散体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、下記
一般式(1)で表される表面処理剤でカーボンブラック
粒子の表面を処理したことを特徴とする表面処理カーボ
ンブラックである。 一般式(1)
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子ま
たは炭素数1〜4のアルキル基を表し(R1 、R2 が一
体となって環を形成してもよい。)、Mは水素原子、ア
ルカリ金属原子、アンモニウムまたはアミンを表し、
m、nは0〜3の整数を表し、1≦m+n≦3であ
る。〕 さらに本発明は、表面処理前のカーボンブラックの全表
面官能基量が0.2ミリ当量/g以上であることを特徴
とする上記の表面処理カーボンブラックである。さらに
本発明は、上記の発明いずれか記載の表面処理カーボン
ブラックを含む水性分散体である。
【0009】さらに本発明は、カーボンブラックを一般
式(1)で表される表面処理剤を含む溶液中において粉
砕機または分散機によるせん断応力またはメディアによ
る衝撃力によって微分散させながら表面処理することを
特徴とする表面処理カーボンブラックの製造方法であ
る。さらに本発明は、微分散させる工程中またはその前
後に40℃〜100℃で加熱処理を行うことを特徴とす
る上記の表面処理カーボンブラックの製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明に用いるカーボンブラックとしては、特に種
類や製造履歴に制約されることはなく、市販のオイルフ
ァーネスブラック、ガスファーネスブラック、サーマル
ブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラックな
ど各種のものを用いることができる。また、通常行われ
ているオゾン処理、プラズマ処理、液相酸化処理された
カーボンブラックも使用できる。さて、カーボンブラッ
クは、その製造過程において、粒子表面にカルボキシル
基(−COOH)、フェノール性水酸基(−OH)、キ
ノン基(>C=O)といった表面官能基が一般に生成さ
れる。これらの官能基の定量は、カルボキシル基(−C
OOH)およびフェノール性水酸基(−OH)について
は滴定法によって、また、キノン基(>C=O)につい
ては水素化硼素ナトリウムの水素吸収法によってそれぞ
れ求めることができる。
【0011】本発明に用いるカーボンブラックにおける
上記の表面官能基の全量、すなわち、全表面官能基量は
0.2〜8.0ミリ当量/gが好ましく、1.0〜6.
0ミリ当量/gが特に好ましい。全表面官能基量が0.
2ミリ当量/gより少ないと、表面処理剤の吸着あるい
は反応点が少ないために十分な表面処理効果を得ること
ができない。一方、全表面官能基量が8.0ミリ当量/
gより多いカーボンブラックを用いた場合は、表面処理
の顕著な効果が現れにくい。また、全表面官能基量に占
める各官能基の比率については特に制限はないが、カル
ボキシル基の含有量の多い方が好ましい。
【0012】本発明に用いるカーボンブラックの粒径
は、通常のインキや塗料に用いるカーボンブラックの粒
径範囲と同様に0.01〜10μmが好ましく、0.0
1〜0.5μmが特に好ましい。ただし、ここで言う粒
径とは電子顕微鏡などで測定された平均一次粒子径を示
し、この物性値は一般にカーボンブラックの物理的特性
を表すのに用いられている。本発明における表面処理剤
は一般式(1)で表され、分子中、α−ナフトールスル
ホン酸(塩)の水酸基に対してペリ位にアミノ基が置換
したα−ナフトール-モノ〜トリ-スルホン酸(塩)であ
る。 一般式(1)
【0013】
【化4】
【0014】〔式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子ま
たは炭素数1〜4のアルキル基を表し(R1 、R2 が一
体となって環を形成してもよい。)、Mは水素原子、ア
ルカリ金属原子、アンモニウムまたはアミンを表し、
m、nは0〜3の整数を表し、1≦m+n≦3であ
る。〕 一般式(1)で表される表面処理剤に含有されるアミノ
基としては、1級アミノ基(−NH2 )およびメチルア
ミノ基、エチルアミノ基、ブチルアミノ基などの2級ア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジブチ
ルアミノ基、ピペリジノ基などの3級アミノ基を例示で
きる。これらのアミノ基は、カーボンブラックの表面官
能基のうち酸性を示すカルボキシル基(−COOH)お
よびフェノール性水酸基(−OH)に対して酸−塩基相
互作用によって吸着し、特に1級アミノ基(−NH2
については、酸−塩基相互作用のみならず、キノン基
(>C=O)とのアゾメチン結合(>C=N−)形成に
よって大きな表面処理効果が得られると考えられる。
【0015】一般式(1)で表される表面処理剤に含有
されるスルホン酸(塩)基は、式中のMが水素の場合は
スルホン酸を表し、Mがアルカリ金属、アンモニウムま
たはアミンの場合はスルホン酸塩を表す。一般式(1)
中のMが水素原子、すなわちスルホン酸の場合、表面処
理剤に含まれるアミノ基と相互作用し、表面処理剤同士
が分子間会合を起こしてカーボンブラックの表面官能基
へのアミノ基の吸着または反応が阻害され、十分な表面
処理効果が得られない場合がある。このような場合、表
面処理の工程前または工程中に、スルホン酸をアルカリ
金属、アンモニアまたはアミンによって中和して用いる
ことにより目的とする表面処理カーボンブラックを得る
ことができる。一般式(1)におけるスルホン酸(塩)
基はアニオン性であり表面処理カーボンブラックに親水
性を付与している。
【0016】本発明で用いる表面処理剤の具体例として
は、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−2、4−
ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン
−3、6−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシ
ナフタレン−4−スルホン酸、またはこれらのアルカリ
金属塩、アンモニウム塩、アミン塩などを挙げることが
できる。また、これらの表面処理剤は単独あるいは2種
類以上混合して用いてもよい。本発明における表面処理
剤の添加量は、カーボンブラック1gに対して0.01
〜10mモルが好ましく、0.1〜5mモルが特に好ま
しい。添加量が0.01mモルより少ない場合は、カー
ボンブラック粒子表面への表面処理剤の吸着量あるいは
反応量が少ないために満足な表面処理効果が得られな
い。一方、添加量が10mモルより多い場合は、顕著な
表面処理の効果が現れにくい。
【0017】本発明における表面処理カーボンブラック
は、上記のような表面処理剤をカーボンブラックと混合
撹拌することによって得られる。好ましくは、表面処理
剤を含む溶液中、粉砕機または分散機を用いてせん断応
力またはメディアの衝撃力によりカーボンブラックを微
分散させながら表面処理操作を行うのがよい。カーボン
ブラックの分散操作なしに表面処理を行った場合、カー
ボンブラック粒子の凝集体表面のみに処理効果を与える
のに対し、カーボンブラック粒子の凝集体を微分散させ
ながら処理を行った場合、より微細な粒子表面に表面処
理効果を与え、従って、水性媒体に対する分散性を向上
させることができる。
【0018】本発明において用いることができる粉砕機
または分散機としては、せん断応力によりカーボンブラ
ック粒子を微分散させる3本ロールミルや2本ロールミ
ル、ガラスビーズやジルコニアビーズなどのメディアの
衝撃力によりカーボンブラック粒子を微分散させるボー
ルミル、アトライター、サンドミル、コボールミル、バ
スケットミル、振動ミル、ペイントコンディショナーな
どや、せん断応力、キャビテーション、衝突力、ポテン
シャルコアなどを発生させるような回転羽根によって微
分散させるディスパー、ホモジナイザー、クレアミック
ス(エム・テクニック株式会社登録商標)などや、カー
ボンブラック粒子同士またはカーボンブラック粒子とビ
ヒクルや分散機壁面の衝突力やせん断力によって微分散
させるニーダー、エクストルーダー、ジェットミルなど
や、超音波により微分散させる超音波分散機などを挙げ
ることができる。
【0019】本発明において、表面処理剤を含む溶液
中、カーボンブラックを微分散させる工程中またはその
前後に加熱処理を行っても良い。加熱処理温度に特に限
定はないが、40℃〜100℃であることが好ましい。
本発明の表面処理カーボンブラックの製造工程において
用いる溶剤は、水、有機溶剤およびそれらの混合液であ
る。表面処理剤を溶解するものであれば特に限定はない
が、作業性、環境安全性を考慮し、水または水と相溶す
る有機溶剤の混合液が好ましい。水と相溶する有機溶剤
としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール類、
N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドな
どのアミド類、アセトン、ジアセトンアルコールなどの
ケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエー
テル類、N−メチル−2−ピロリドンなどを挙げること
ができるがこれに限定されるものではない。
【0020】なお、表面処理が終了した後に、カーボン
ブラックに含有する余剰の表面処理剤を、溶剤によって
精製、洗浄することが好ましいが、そのまま使用するこ
とも可能である。本発明の表面処理カーボンブラックを
含む水性分散体は、表面処理カーボンブラックを水性媒
体や樹脂を含む媒体中に分散することによって得られ
る。ここで水性媒体とは、水または水と相溶する有機溶
剤の混合液を表す。係る有機溶剤としては、例えば、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアル
コールなどの低級アルコール類、N,N-ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセト
ン、ジアセトンアルコールなどのケトン類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、N−メチル−
2−ピロリドンなどを挙げることができる。また樹脂と
しては、通常の水性塗料用に用いられるアクリル樹脂、
ウレタン樹脂、ポリオキシアルキレン樹脂、ビニル系樹
脂、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、ポリビニルアセタール
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、スチレン系樹脂、フ
ェノキシ樹脂、ポリエステル樹脂などの水溶性または水
分散性の樹脂を挙げることができ、これらを単独あるい
は2種類以上混合して用いることができる。これらの樹
脂は水溶液型、エマルション型などその形態に特に制限
はない。また、分散性または分散安定性の向上を目的と
して界面活性剤などの分散剤、消泡剤や防腐剤などの各
種添加剤を用いてもよい。
【0021】本発明の表面処理カーボンブラックを水性
媒体や樹脂を含む媒体中に分散する方法は特に制限はな
く、前述の表面処理カーボンブラックの製造工程で例示
した各種分散機または粉砕機を用いることができる。本
発明の表面処理カーボンブラックは、表面処理剤のアミ
ノ基がカーボンブラック粒子表面の官能基へ酸−塩基的
な相互作用により吸着する。特に1級アミノ基(−NH
2 )については、酸−塩基相互作用以外にキノン基(>
C=O)とアゾメチン結合(>C=N−)を形成する。
いずれの場合も、表面処理剤のスルホン酸(塩)基部分
がカーボンブラック粒子表面に配位することによって水
性媒体への分散性が向上するものと考えられる。本発明
における表面処理剤の作用機構は次のように推定され
る。表面処理剤のアミノ基はカーボンブラック粒子表面
の官能基と造塩するか、またはアゾメチン結合を形成す
る。また、表面処理剤のスルホン酸(塩)基部分は水性
媒体への分散性に寄与する。水酸基は下記一般式(2)
および(3)に表したようにアミノ基の窒素原子と水素
結合することにより、カーボンブラックと表面処理剤の
造塩体またはアゾメチン結合を熱力学的に安定化させる
ことによりカーボンブラックと表面処理剤とを強固に結
合させる機能を持つ。
【0022】一般式(2)
【0023】
【化5】
【0024】〔式中、R1 、R2、M、m、nは上記と
同じ意味を表す。〕 一般式(3)
【0025】
【化6】
【0026】〔式中、R1 、R2、M、m、nは上記と
同じ意味を表す。〕 すなわち、本発明における表面処理剤の分子構造上の最
も重要な点は、ナフタレン環のペリ位にアミノ基と水酸
基とが置換していることである。それによって表面処理
剤がカーボンブラック粒子表面に強固に吸着または化学
結合することができると考えられる。それゆえ、α−ナ
フトールの水酸基のペリ位にアミノ基が置換したα−ナ
フトール-モノ〜トリ-スルホン酸(塩)類であることに
優れた分散効果の要因があるのであって、ナフタレン環
上のそれ以外の位置にたとえ他の置換基があっても水酸
基中水素原子による六員環構造形成の範疇を越えるもの
ではない。すなわち、その六員環上の水素結合力を電子
論的に多少強めることはあるが、本質的な点ではなく、
同一線上に包含されるものである。以上述べた作用機構
により、本発明の表面処理カーボンブラックを含む水性
分散体は、優れた分散安定性を有し、高漆黒性、高光
沢、高濃度な塗布膜を得ることができる。
【0027】なお、本発明の表面処理カーボンブラック
及びそれを含む水性分散体は、印刷インキ、塗料、化粧
品、筆記用インキ、トナー、電子写真用材料、インクジ
ェットなどの記録材料、プラスチックなどの着色剤など
広範囲の分野に利用可能である。
【0028】
【実施例】本発明を実施例を用いて説明する。例中、
「部」「%」は、それぞれ「重量部」「重量%」であ
る。実施例で用いたカーボンブラックの各表面官能基量
は、下記の方法により測定し、それらを合計し全表面官
能基量を求めた。その結果を表1に示した。 (1)カルボキシル基(−COOH)量の測定 乾燥カーボンブラック1gを1mg単位で秤量し、0.
1規定の炭酸水素ナトリウム水溶液50ml中で4時間
振盪して反応させた後、濾過し、濾液の上澄み液20m
lを採取して0.01規定の塩酸水溶液で滴定する。カ
ルボキシル基量は、カーボンブラック1g中のミリ当量
(meq./g)として下式に従って求めた。 カルボキシル基量=(50/20×0.01×( 滴定量−空滴定
量) )/カーボンブラック試料重量 (2)水酸基(−OH)量の測定 乾燥カーボンブラック1gを1mg単位で秤量し、0.
1規定の水酸化ナトリウム水溶液50ml中で4時間振
盪して反応させた後、濾過し、濾液の上澄み液20ml
を採取して0.01規定の塩酸水溶液で滴定する。これ
より、水酸基量とカルボキシル基量の合計量を、カーボ
ンブラック1g中のミリ当量(meq./g)として下
式に従って求めた。 ( カルボキシル基+水酸基) 量=(50/20×0.01×( 滴
定量−空滴定量) )/カーボンブラック試料重量 この合計量から先に求めたカルボキシル基量を差し引い
て、水酸基量を求めた。 (3)キノン基(>C=O)量 乾燥カーボンブラック3gを1mg単位で秤量し、水素
化ホウ素ナトリウム100mgの0.1規定の水酸化ナ
トリウム水溶液に溶解したもの50ml中で2時間反応
させた後、6規定の硫酸水溶液を加えた時に発生する水
素ガス量を測定する。空試験も行い発生する水素ガス量
を求める。キノン基量は、カーボンブラック1g中のミ
リ当量(meq./g)として下式に従って求めた。キ
ノン基量=反応した水素化ホウ素ナトリウム量/カーボ
ンブラック試料重量
【0029】
【表1】
【0030】また、実施例により得られた表面処理カー
ボンブラックの分散性の評価については下記の方法で行
った。表面処理カーボンブラック20部、精製水80部
からなる組成物にジルコニアビーズを加え、ペイントシ
ェーカー(レッドデビル社製)で30分分散し、水性分
散体を作成した。得られた分散体の粘度は超音波型粘度
計(VM−1A−L山一電機株式会社製)で測定した。
粒度分布はレーザー粒径解析装置(MICROTRAC
UPA 日機装株式会社製)で測定し、平均粒径を求
めた。また、50℃において1週間経時させた時の分散
体中の沈降物の状態を調べ、○×△で評価した。○は沈
殿物無し。△は若干の沈殿物有り。×は多量の沈殿物が
あることを表す。評価結果は表2に示した。 実施例1 カーボンブラックA 25.0部、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−4−スルホン酸7.5部、精製水
67.5部からなる組成物にジルコニアビーズを加え、
ペイントシェーカー(レッドデビル社製)にて90分分
散し、50℃で4時間加熱処理した。
【0031】その後、濾別して105℃で5時間乾燥
し、精製水を溶媒として8時間のソックスレー抽出を行
い余剰の1−アミノ−8−ヒドロキシナフタレン−4−
スルホン酸を除去したのち、再度105℃で5時間乾
燥、粉砕して本発明の表面処理カーボンブラックを得
た。 実施例2 カーボンブラックA 25.0部、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−4−スルホン酸アンモニウム塩
8.0部、精製水67.0部からなる組成物にジルコニ
アビーズを加え、ペイントシェーカー(レッドデビル社
製)で90分分散し、70℃で2時間加熱処理した。そ
の後、実施例1と同様の操作を行い表面処理カーボンブ
ラックを得た。
【0032】実施例3 カーボンブラックA 25.0部、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−3、6−ジスルホン酸ジナトリウ
ム塩5.0部、精製水70.0部からなる組成物にジル
コニアビーズを加え、ペイントシェーカー(レッドデビ
ル社製)で90分分散し、40℃で4時間加熱処理し
た。その後、実施例1と同様の操作を行い表面処理カー
ボンブラックを得た。 実施例4 カーボンブラックB 25.0部、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−2、4−ジスルホン酸ジナトリウ
ム塩5.0部、精製水70.0部からなる組成物にジル
コニアビーズを加え、ペイントシェーカー(レッドデビ
ル社製)で90分分散した。その後、実施例1と同様の
操作を行い表面処理カーボンブラックを得た。
【0033】実施例5 カーボンブラックB 25.0部、1−アミノ−8−ヒ
ドロキシナフタレン−4−スルホン酸カリウム塩8.2
部、精製水66.8部からなる組成物にジルコニアビー
ズを加え、ペイントシェーカー(レッドデビル社製)で
90分分散し、70℃で2時間加熱処理した。その後、
実施例1と同様の操作を行い表面処理カーボンブラック
を得た。 実施例6 カーボンブラックCを用いた以外は、実施例3と同様の
操作により表面処理カーボンブラックを得た。
【0034】比較例1、2、3 未処理のカーボンブラックA、B、Cを比較例とした。
実施例1、2、3と比較例1を比べると、本発明の表面
処理剤を用いてカーボンブラックを処理することにより
水中での分散性および分散安定性が著しく向上している
ことがわかる。実施例4、5と比較例2、あるいは実施
例6と比較例3を比べても同様の効果が確認できる。
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】本発明の表面処理カーボンブラックは、
カーボンブラック粒子表面の官能基へ表面処理剤中のア
ミノ基が吸着あるいは化学結合し、さらに表面処理剤中
の水酸基の作用でカーボンブラックと表面処理剤の造塩
体またはアゾメチン結合が熱力学的に安定化されること
によってカーボンブラックと表面処理剤とが強固に結合
し、しかも、スルホン酸(塩)基部分がカーボンブラッ
ク粒子表面に配位することで水性媒体への優れた分散性
を得ることができた。また、カーボンブラックを微分散
させながら表面処理操作を行うことによって、より微細
なカーボンブラック粒子表面が処理され優れた分散効果
が得られた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される表面処理剤
    でカーボンブラック粒子の表面を処理したことを特徴と
    する表面処理カーボンブラック。 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子または炭素数1
    〜4のアルキル基を表し(R1 、R2 が一体となって環
    を形成してもよい。)、Mは水素原子、アルカリ金属原
    子、アンモニウムまたはアミンを表し、m、nは0〜3
    の整数を表し、1≦m+n≦3である。〕
  2. 【請求項2】 表面処理前のカーボンブラックの全表面
    官能基量が0.2ミリ当量/g以上であることを特徴と
    する請求項1記載の表面処理カーボンブラック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の表面処理カーボ
    ンブラックを含む水性分散体。
  4. 【請求項4】 カーボンブラックを一般式(1)で表さ
    れる表面処理剤を含む溶液中において粉砕機または分散
    機によるせん断応力またはメディアによる衝撃力によっ
    て微分散させながら表面処理することを特徴とする表面
    処理カーボンブラックの製造方法。 一般式(1) 【化2】 〔式中、R1 、R2 はそれぞれ水素原子または炭素数1
    〜4のアルキル基を表し(R1 、R2 が一体となって環
    を形成してもよい。)、Mは水素原子、アルカリ金属原
    子、アンモニウムまたはアミンを表し、m、nは0〜3
    の整数を表し、1≦m+n≦3である。〕
  5. 【請求項5】 微分散させる工程中またはその前後に4
    0℃〜100℃で加熱処理を行うことを特徴とする請求
    項4記載の表面処理カーボンブラックの製造方法。
JP1507799A 1999-01-25 1999-01-25 表面処理カ―ボンブラック、その製造方法及びそれを含む水性分散体 Pending JP2000212468A (ja)

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