JP2000212855A - 芭蕉繊維を含む織物及びその製造方法 - Google Patents

芭蕉繊維を含む織物及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】芭蕉繊維を抽出して自然条件で製造でき、大島
紬に代わる新たな織物を提供すること。 【解決手段】芭蕉の幹12を、水10と、廃液13と、
直線染料14と、食塩15と、の混合液に浸して12時
間程煮込んで芭蕉の繊維を抽出及び一次染色し、抽出さ
れた芭蕉の繊維を芭蕉糸に製造するとともに、抽出され
た芭蕉の繊維を和紙に製造した後芭蕉紙糸に製造する。
廃液13は、稲とそてつの幹葉を焼却して製造された灰
を水に混合させて形成される。製造された芭蕉糸と芭蕉
紙糸は緯糸に使用されて製織される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、芭蕉繊維を含む
織物及びその製造方法に関し、さらには、絣模様あるい
は縞模様の織物を製造することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、奄美大島地方では絹織物で形成さ
れる大島紬がよく知られている。大島紬のような絣また
は縞模様の織物を製造する場合、一般に、経糸、緯糸と
もに真綿から抜き出した紬糸あるいは玉糸を用い、原糸
の染色は植物染料によるいわゆる草木染料、つまり、テ
ーチキの樹皮の煮出液で染め、鉄分の強い泥土中で振り
付け・もみ込み操作を繰り返して黒褐色に染めあげてい
る。しかし近年においては生産性を向上するために、一
部化学染料を用いて行なわれている。
【0003】この染色方法は、 まず、糸を化学染料で先染めした後、数か月間影ぼ
し(自然乾燥)し、 目やぶり後水で洗浄及び自然乾燥する。 そして、化学染料で色刷り込みし、再度影ぼしす
る。 その後、染めあげた糸を釜で煮込んで化学染料の色
止液を浸して数か月間自然乾燥する。 乾燥した糸は、毛羽立ちを防止するために化学染料
と水の混合液に浸して自然乾燥させる。 ことによって行なわれている。
【0004】この方法で染色され製織された大島紬は、
高価であり、染色と縞模様あるいは絣模様が精巧且つ気
品がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、奄美大島で生
産される織物は、やはり自然の中で染め上げられた純粋
の手作り製品を提供することがその価値を向上するため
にも重要な要素を抱えている。上記の染色方法では、化
学染料が多量に用いられるので、純粋な自然の雰囲気を
出すことに限界があるとともに、金属塩やクロム等の公
害の元になる金属は化学染料として使用後その処理に困
難性を有する。
【0006】また、奄美大島で生産される織物は、織物
が肌につかず風通しのよく、また張りのある織物が要望
されている。絹織物は優雅な雰囲気を出すことができる
ものの糸の強さはそれ程強くないため、絹織物に代わる
新たな織物を提供することが望まれていた。
【0007】この発明は上述の課題を解決するものであ
り、芭蕉繊維を使用することによって肌につかず風通し
のよい、しかも強さのある織物を提供するとともに、化
学染料の使用をなくして自然による染色を行なうことに
よって純粋な自然の雰囲気をかもしだすことのできる織
物とその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る芭蕉繊維
を含む織物では、上記の課題を解決するために、以下の
ような方法で行なうものである。即ち、芭蕉から抽出さ
れ染色された芭蕉糸と、芭蕉から抽出された繊維を和紙
に形成後撚糸される芭蕉紙糸と、を有して製織されるこ
とを特徴とするものである。
【0009】また好ましくは、前記芭蕉紙糸が少なくと
も緯糸の一部に配列して製織されることを特徴とするも
のであればよい。
【0010】さらに好ましくは、経糸に灰染めされた絹
・面の混合糸、緯糸に少なくとも前記芭蕉紙糸を含む和
紙糸が配列されて製織されることを特徴とするものであ
ってもよい。
【0011】また、前記芭蕉紙糸が、前記芭蕉繊維と楮
繊維とを混合してなることを特徴とするものであればな
およい。
【0012】また、この発明に係る芭蕉繊維を含む織物
の製造方法は、芭蕉から抽出される繊維を染色して芭蕉
糸を製造する工程と、前記芭蕉糸の一部を和紙に製造す
る工程と、前記和紙を撚糸して芭蕉紙糸を製造する工程
と、少なくとも前記芭蕉糸と前記芭蕉紙糸とを含んで製
織する工程と、を経て製造されることを特徴とするもの
である。
【0013】さらに、前記芭蕉紙を製造する際、前記芭
蕉繊維に楮繊維を混合して製造することを特徴とするも
のであればよい。
【0014】また、この芭蕉繊維を含む織物は、芭蕉か
ら抽出され染色された芭蕉糸で製織されることを特徴と
するものである。
【0015】また、この芭蕉繊維を含む織物は、前記芭
蕉が実芭蕉であることを特徴とするものである。
【0016】さらに、この芭蕉繊維を含む織物の製造方
法は、前記芭蕉が実芭蕉であることを特徴とするもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0018】この発明は、奄美大島で生産される芭蕉の
木から抽出される繊維を用いて織物を製造するものであ
り、以下の説明にあたっては、芭蕉の木(例えば、水芭
蕉、山芭蕉または糸芭蕉等)から抽出される繊維を染色
して撚糸するものを芭蕉糸と呼び、芭蕉の木から抽出さ
れる繊維を和紙に製造したものを芭蕉紙と呼び、製造さ
れた芭蕉紙を切断・撚糸して形成する糸を芭蕉紙糸と呼
んで区別する。さらに上記芭蕉紙は芭蕉繊維と楮繊維の
混合して製造されたものであり、その割合は本形態にお
いては、芭蕉繊維約90%、楮約10%で形成される。
また、本形態で製造される芭蕉糸は、特に化学染料を使
用しないで染色され自然を有効に利用することによって
環境保全に役立てている。
【0019】本形態の芭蕉繊維を含む織物は、芭蕉の木
から幹を採取し繊維を抽出するとともに一次染色を行な
い、一次染色された繊維を撚糸して芭蕉糸を製造する工
程と、一次染色した芭蕉の繊維を和紙に製造する工程
と、芭蕉紙を撚糸するとともに二次染色して芭蕉紙糸を
製造する工程と、芭蕉糸と芭蕉紙糸を緯糸として製織す
る工程と、を経て製造される。
【0020】一次染色では、灰染めを行なうことによ
り、例えば、白や金茶色または藍色等各種の色を糸全体
に付着することができ、二次染色では1本の糸の必要な
箇所に織物模様を出すための色が刷り込まれる。
【0021】芭蕉を使用した織物は、芭蕉特有の張りの
強さ、織物にした時の風通しのよさ、また肌につかない
等の特徴を有しているので大島紬と異なった新たな織物
を提供できる。しかも和紙糸で形成された緯糸は、さら
りとした肌ざわりを有するため、特に夏用の織物にふさ
わしい。
【0022】上記の芭蕉糸及び芭蕉紙糸を他の糸と組み
合わせて緯糸の一部に使用すると、生産量の少ない芭蕉
を効果的に織布することができ、また、全ての緯糸に芭
蕉糸及び芭蕉紙糸を使用すれば芭蕉の良さを強調でき
る。さらに、経糸には、絹や綿あるいは絹と綿との混合
糸を使用すると、芭蕉と絹の良さを引き出すことがで
き、絹と綿との混合糸は経糸の強度を上げることができ
る。
【0023】芭蕉糸と、芭蕉紙糸を用いて製織された織
物は、例えば、図1の帯1で示される。帯1は、長さが
約5m、幅約34cm程に形成され、経糸2には絹・綿
混合糸が使用され、緯糸3には従来から製造されている
和紙から撚糸される和紙糸と、前述の芭蕉糸及び芭蕉紙
糸とが使用され、それぞれ和紙層4、芭蕉繊維層5が交
互に配列されて形成されている。もちろん、緯糸3が全
て芭蕉繊維層であってもよい。
【0024】経糸2に使用される絹・綿混合糸は、染色
されている絹糸と綿糸とを撚り合わせたものを抜染した
後、自然灰による灰染めを行なって再度染色することに
よって形成される。絹と綿との混合糸は、絹の原糸に比
べて強度的に向上する。また、上記の灰染め方法は、後
述の芭蕉糸を抽出する際にも行なわれ、自然灰による灰
液と直接染料が用いられる。
【0025】緯糸3の和紙層4には、楮あるいは雁皮又
はミツマタから抽出された繊維で製造される和紙を撚糸
して形成された和紙糸が使用され、和紙糸の染色は、和
紙から糸に形成する際に必要に応じた直接染料を用いて
行なわれる。
【0026】また、芭蕉繊維層5には、図2に示すよう
に、芭蕉糸51と芭蕉紙糸52とが交互に配列するよう
に使用されている。特に帯1の結び目あたりに芭蕉繊維
を使用することによって、結び目を強固にすることがで
きほぐれにくくなる。
【0027】製織された帯1には、緯糸3に形成された
一次染色の原糸と二次染色された縞模様とで鮮やかに表
現されることになる。
【0028】なお、芭蕉繊維を含む織物は、上記の帯以
外に着物やその他の織物を対象にして製織することがで
きる。
【0029】次に、芭蕉繊維を抽出する際に一次染色に
使用される灰液の製造方法について説明する。上記の灰
液を製造する方法は、稲の幹葉とそてつの幹葉とを燃焼
することによって行なわれ、 図3に示すように、稲の幹葉7とそてつの幹葉8を
約6:1の割合の量を交差状に並べて、稲の幹葉7とほ
ぼ同量の浜砂9上に敷設した後焼却する。これによっ
て、灰が万遍なく浜砂9上に落下される。 次に、浜砂9上に落下した灰を浜砂9ごと密封する
ように密封室を設ける。例えば、ベニヤ板で三角状の屋
根を作りその上にビニールシートを被せて長時間(本形
態では約12時間)放置する。これによって、稲の幹葉
7とそてつの幹葉8が完全燃焼され灰が浜砂の中に浸透
される。 浜砂9内の灰を分離して取り出す。
【0030】取り出された灰は、灰を約250gに対し
て水を約10Lの割合で混合したものをかき混ぜて灰液
とする。この灰液は通常黒色に形成されている。
【0031】上記の方法で製造された灰液は、芭蕉繊維
を抽出する際に直接染料を混合することによって一次染
色としての灰染めとして使用される。
【0032】次に、芭蕉の幹から繊維を抽出及び染色す
る方法について説明する。 図4に示すように、水10を充填した釜11に、採
取した芭蕉の幹12と灰液13と直接染料14と食塩
(NaCl)とを入れて長時間(本形態では約12時
間)浸す。それぞれの量の割合は、水10を約20Lに
対して芭蕉の幹12を約15kg、灰液13を約10
L、直接染料14を約25g、食塩を約90gにする。 そして、100℃以上で数時間(本形態では2.5
〜3時間)煮込む。 水で洗浄した後、影ぼしして日光に当てることによ
って自然乾燥する。これによって、図5に示すように、
芭蕉の繊維16が抽出される。なお、この際使用される
直接染料は、前記灰液を媒染することによってその付着
が強固に行なわれ、このように一次染色された芭蕉糸は
長時間水に付けても色落ちはしない。さらに、灰液は田
畑に散水することによって殺菌効果を果たすため、土質
の改良に役立つことができ、灰液を散水して芭蕉を栽培
することが可能である。
【0033】次に、抽出された芭蕉繊維から芭蕉紙を製
造する方法について説明する。
【0034】なお、本発明における芭蕉紙は、前述のよ
うに芭蕉の繊維と楮の繊維とを混合することに一つの特
徴を有している。楮の繊維を混合することによって製造
された糸は強度を上げることができ、少なくとも楮の繊
維が5%以上(望ましくは10%以上)あれば、緯糸と
しての強度を保つことができる。しかし、楮の繊維を必
要以上に混合することは芭蕉自体の所有している特色
(糸の張り・肌付きがない・風通し等)を減じることに
なるので、本形態の芭蕉の繊維約80〜90%、楮の繊
維約10〜20%が適度で、好ましくは芭蕉の繊維約9
0%、楮の繊維約10%である。
【0035】提供された芭蕉繊維(芭蕉繊維100%)
を、 まず水で洗って川晒し作業を行ない、その後、苛性
ソーダを投入しながら釜で数時間(約1時間)煮込む。 柔らかくなった芭蕉繊維を塵よりして塵を除去し、
玉状に絞る。 玉状に絞られた芭蕉繊維は、同様に絞られた楮繊維
と混合され、棒あるいは機械等で叩かれて湿った綿状に
形成される。 混合された繊維は植物性粘着剤としてのねりを混合
して流し漉きにかけられる。 流し漉きで形成された紙葉は、敷板に積み重ねられ
水切り後1枚毎はがして干される。
【0036】このように製造された芭蕉紙は一次染色し
た色が全面に表れている。この芭蕉紙を切断・撚糸して
1本づつの芭蕉紙糸として製造する。製造された芭蕉紙
糸は次のように二次染色される。 それぞれの芭蕉紙糸に直接染料で所定の色を刷り込
んだ後、影ぼしを長時間(約24時間程)行なう。 水で洗浄及び自然乾燥する。 蒸気式ボイラに芭蕉紙糸を入れ、100℃以上・数
時間(約1時間)煮込む。 その後、色止液に浸し、再び影ぼしを長時間(24
時間以上)行ない自然乾燥させる。 乾燥した糸は、毛羽立ちを防止するためにライトシ
リコーンと水の混合液に浸して自然乾燥させる。 そして、上記のように二次染色された芭蕉紙糸は色落ち
せず強度を有したまま緯糸に使用して製織を行なうこと
になる。
【0037】製織は手織り機で行なう。経糸は細くて長
い糸が望ましく上述のように絹・綿の混合糸、あるいは
絹または綿、さらには芭蕉糸が使用され、和紙糸あるい
は芭蕉紙糸は太くて強く色彩の表現を強調できるため緯
糸に使用することが望ましい。
【0038】なお、芭蕉紙糸以外の和紙の製造方法、例
えば、楮または雁皮、あるいはみつまた等の和紙製造方
法は、一般に和紙を製造する方法で行なわれ、芭蕉紙糸
以外の二次染色は芭蕉紙糸の二次染色の方法と同様に行
なわれる。
【0039】また、本形態の芭蕉は実芭蕉であってもよ
い。実芭蕉は、通称小笠原バナナを生産するものとして
知られており、山芭蕉または水芭蕉と異なりその生産量
が多く、また幹が太く形成されている。従って、実芭蕉
から抽出される繊維は多量生産が見込まれるため、経糸
及び緯糸に実芭蕉糸だけで製織する織物が可能であり、
さらには、経糸に実芭蕉糸あるいは実芭蕉紙糸のいずれ
か、緯糸に実芭蕉紙糸または実芭蕉糸のいずれかで製織
する織物も可能である。もちろん、経糸に絹・面の混合
糸、緯糸に実芭蕉糸あるいは実芭蕉紙糸または実芭蕉糸
・実芭蕉紙糸の混合糸で製織する織物でもよい。
【0040】この実芭蕉から抽出される繊維は、繊維を
抽出及び染色する際、実芭蕉を煮込む時間は5〜6時間
となる(前述の芭蕉(山芭蕉等)では2.5〜3時
間)。また、廃液13の量は水10Lに対して灰200
cc(前述の芭蕉(山芭蕉等)では250cc)と少な
くてよい。さらに、実芭蕉を煮込む間に灰液13におけ
る水を1時間あたり10L加えるとよい。
【0041】なお、実芭蕉紙糸の製造方法は上述の芭蕉
紙糸の製造方法と同様である。このようにして製造され
た実芭蕉糸または実芭蕉紙糸は、山芭蕉で抽出された繊
維より繊維が柔らかく太いため、織物にすると、肌ざわ
りがよくしかも強い織物が製造される。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1の芭蕉繊維を
含んだ織物は、芭蕉から抽出され染色された芭蕉糸と、
芭蕉から抽出された繊維を和紙に形成後撚糸される芭蕉
紙糸と、を有して製織されている。芭蕉糸は従来の絹糸
に比べて強く、しかも張りがあり、織物にすると風通し
がよく肌につかないため、従来の大島紬とは違った新し
い夏用の織物を提供することができる。しかも芭蕉糸や
芭蕉紙糸を自然条件の中で製造できるので環境保全にも
役立つことができる。
【0043】請求項2の芭蕉繊維を含んだ織物は、芭蕉
紙糸を少なくとも緯糸の一部に配列して製織しているの
で、特徴ある性質の芭蕉を大量に使用することなく効果
的に織物として提供することができる。
【0044】請求項3の芭蕉繊維を含んだ織物は、経糸
に灰染めされた絹・綿の混合糸、緯糸に少なくとも前記
芭蕉紙糸を含む和紙糸が配列されて製織されれば、強度
を有する経糸と涼を有する緯糸との組み合わせからなる
新たな織物を提供することができる。
【0045】請求項4の芭蕉繊維を含んだ織物は、前記
芭蕉紙糸が、前記芭蕉繊維と楮繊維とを混合してなるも
のであれば、芭蕉紙糸が強度を有することができ、芭蕉
紙糸を使用した織物を提供することができる。
【0046】請求項5の芭蕉繊維を含んだ織物の製造方
法によれば、芭蕉から抽出される繊維を染色して芭蕉糸
を製造する工程と、前記芭蕉繊維を和紙に製造する工程
と、前記和紙を撚糸して芭蕉紙糸を製造する工程と、少
なくとも前記芭蕉糸と前記芭蕉紙糸とを含んで製織する
工程と、を有して製造される。従って、芭蕉糸と芭蕉紙
糸を使用した新たな織物を製造することができる。
【0047】請求項6の芭蕉繊維を含んだ織物の製造方
法は、前記芭蕉紙を製造する際、前記芭蕉繊維に楮繊維
を混合して製造するため、強度を有した芭蕉紙を製造す
ることができる。
【0048】請求項7の芭蕉繊維を含んだ織物は、芭蕉
から抽出され染色された芭蕉糸で製織されるため、従来
の絹糸に比べて強く、しかも張りがあり、織物にすると
風通しがよく肌につかないため、従来の大島紬とは違っ
た新しい夏用の織物を提供することができる。
【0049】請求項8の芭蕉繊維を含んだ織物は、前記
芭蕉が実芭蕉であるため、太い幹から抽出される繊維は
歩留がよく多量生産が可能となるとともに、柔らかく強
い織物を提供することができる。
【0050】請求項9の芭蕉繊維を含んだ織物の製造方
法は、前記芭蕉が実芭蕉であるため、多量生産をするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態を示す芭蕉繊維を含む織物
(帯)の簡略図
【図2】図1の部分拡大図
【図3】稲の幹葉とそてつの幹葉を焼却して灰を製造す
る状態を示す簡略図
【図4】芭蕉の幹葉を釜で煮込んで繊維を抽出する状態
を示す簡略図
【図5】抽出された芭蕉の繊維を示す簡略図
【符号の説明】
1…帯 2…経糸 3…緯糸 4…和紙層 5…芭蕉繊維層 7…稲の幹葉 8…そてつの幹葉 9…浜砂 10…水 12…芭蕉の幹 13…灰液 14…直接染料 15…食塩 16…芭蕉繊維 51…芭蕉糸 52…芭蕉紙糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 孝 鹿児島県大島郡笠利町大字宇宿2180番地 Fターム(参考) 4L048 AA06 AA08 AA12 AA51 AB18 AB37 AC12 BA02 CA11 DA02 DA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芭蕉から抽出され染色された芭蕉糸と、
    芭蕉から抽出された繊維を和紙に形成後撚糸される芭蕉
    紙糸と、を有して製織されることを特徴とする芭蕉繊維
    を含む織物。
  2. 【請求項2】 前記芭蕉紙糸が少なくとも緯糸の一部に
    配列して製織されることを特徴とする請求項1記載の芭
    蕉繊維を含む織物。
  3. 【請求項3】 経糸に灰染めされた絹・綿の混合糸、緯
    糸に少なくとも前記芭蕉紙糸を含む和紙糸が配列されて
    製織されることを特徴とする請求項1記載の芭蕉繊維を
    含む織物。
  4. 【請求項4】 前記芭蕉紙糸が、前記芭蕉繊維と楮繊維
    とを混合してなることを特徴とする請求項1,2または
    3記載の芭蕉繊維を含む織物。
  5. 【請求項5】 芭蕉から抽出される繊維を染色して芭蕉
    糸を製造する工程と、前記芭蕉繊維を和紙に製造する工
    程と、前記和紙を撚糸して芭蕉紙糸を製造する工程と、
    少なくとも前記芭蕉糸と前記芭蕉紙糸とを含んで製織す
    る工程と、を経て製造されることを特徴とする芭蕉繊維
    を含む織物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記芭蕉紙を製造する際、前記芭蕉繊維
    に楮繊維を混合して製造することを特徴とする請求項5
    記載の芭蕉繊維を含む織物の製造方法。
  7. 【請求項7】 芭蕉から抽出され染色された芭蕉糸で製
    織されることを特徴とする芭蕉繊維を含む織物。
  8. 【請求項8】 前記芭蕉が実芭蕉であることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4または7記載の芭蕉繊維を含む
    織物。
  9. 【請求項9】 前記芭蕉が実芭蕉であることを特徴とす
    る請求項5または6記載の芭蕉繊維を含む織物の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005290656A (ja) * 2004-03-10 2005-10-20 Kyoto Kiito Kk 糸芭蕉の繊維抽出法ならびに糸芭蕉糸および織物
CN100424237C (zh) * 2002-07-22 2008-10-08 日清纺绩株式会社 香蕉纤维及其制法、使用它的混纺纱以及纤维构造物
CN108950798A (zh) * 2018-07-14 2018-12-07 合肥盛达服装辅料有限公司 一种吸湿排汗负离子面料

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