JP2000212866A - 熱接着性複合繊維、繊維集合体およびそれを用いた不織布 - Google Patents
熱接着性複合繊維、繊維集合体およびそれを用いた不織布Info
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Abstract
せて不織布として用いる際にセルロース系繊維と強固に
接着し、接着面からの剥離または不織布から繊維の脱落
が起こり難い嵩高不織布を得ること。 【解決手段】 セルロース系繊維と併用して用いられる
繊維であって、該繊維は不飽和カルボン酸、若しくは不
飽和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含
むビニルモノマー(以下これらを変成剤と云うことがあ
る)でグラフト重合された変成ポリオレフィン(変成剤
含量は0.05〜2モル/kg)を第1成分とし、第1成
分より融点の高い樹脂からなる第2成分とを複合に配
し、該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向
に連続して形成し、単糸繊度0.5〜50デニール、繊
維長3〜25mm、捲縮数5〜30である熱接着性複合
繊維による。
Description
との熱接着性の良好なポリオレフィン系複合繊維、繊維
集合体及び不織布に関する。さらに詳しくは、セルロー
ス系繊維と混綿して用いる際にセルロース系繊維例えば
パルプ等との接着性が大で、セルロース系繊維の剥離ま
たは脱落が起り難く、且つ、嵩高で比容積の大である不
織布を与えるポリオレフィン系複合繊維、それを用いた
繊維集合体若しくは不織布等に関するものである。
複合繊維としては、従来、結晶性ポリプロピレンとポリ
エチレンとを、複合成分として溶融複合紡糸して得られ
たものが知られている。このような従来の熱接着性複合
繊維は、通常、ウエッブを形成させたのち、低融点のポ
リエチレン成分の融点以上高融点のポリプロピレン成分
の融点以下で加熱することによってウェッブの各繊維間
接触部が融着し、不織布を形成するが、その様な不織布
は、布、木材あるいは金属等の他の異質材料との接着性
が弱い。従って上記のような不織布を他の異質素材に接
着させて使用したり、または他の素材と組み合わせて不
織布積層体として複合材料を形成する場合には、新たに
バインダーを使用する必要がある。また、仮にバインダ
ーを使用した場合でもその接着性は必ずしも良好である
とは限らない。
合繊維の一成分にエチレン−酢酸ビニル共重合体または
その鹸化物を含有するポリマーを使用したり(特開昭53
−126320号公報)、不飽和カルボン酸、その金属塩若し
くは不飽和カルボン酸無水物で変性されたポリオレフィ
ン等を用いて熱接着性繊維としている(特開昭54−3092
9号公報)。これらの熱接着性繊維をパルプと混綿して
不織布として使用する場合には湿式法による抄紙法が知
られている(特開昭54−30929号公報)。しかし、湿式
法による場合には得られた不織布は比容積が小であり、
硬く風合いの劣るものである。近年、衛生材料等の用途
に嵩高で風合いに優れた不織布の開発が要請されてい
た。また、従来から行われてきたカーディング法等の乾
式法による混合ではポリオレフィン系繊維とセルロース
系繊維のような親水性繊維では両者の親和性が劣るた
め、加工中での剥離または脱落が生じ、満足すべき加工
を行なうことが困難であった。
ロース系繊維と混綿し、加熱して接着させて不織布とし
て用いる際にセルロース系繊維と強固に接着し、接着面
からの剥離または不織布から繊維の脱落が起こり難い嵩
高不織布を得ることに有り、その目的を達成するため
に、特定のポリオレフィン系熱接着性複合繊維を開発す
ること、及びその加工法を検討するものである。
に、鋭意研究を重ねた結果、後述する特定のポリオレフ
ィンを用いた熱接着性複合繊維とセルロース系繊維をエ
アレイド法により混綿して得られた繊維集合体を特定の
方法で熱処理することが有効であることを知り、本発明
を完成するに至った。
面に特定のポリオキシエチレンアルキルエーテル、特定
の第4級アンモニウムホスフェート塩あるいは特定のポ
リオルガノシロキサンからなる繊維処理剤を繊維表面に
付着させることにより、更に好ましくはこれらの化合物
を特定の比率で含有する繊維処理剤を特定の割合で繊維
表面に付着させることにより、繊維表面の摩擦の低減及
び開繊性が良好となり、その結果、熱接着性繊維とセル
ロース系繊維との分散性が向上し、両繊維間に均一な接
着がもたらされる。従って、不織布からセルロース系繊
維の剥離または脱落が防止され、且つ初期吸収能力の良
好な不織布を得ることができることを知り、本発明を完
成するに至った。
により、前記課題を解決することに成功した。 (1) セルロース系繊維と併用して用いられる繊維で
あって、該繊維は不飽和カルボン酸、若しくは不飽和カ
ルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含むビニ
ルモノマー(以下これらを変成剤と云うことがある)で
グラフト重合された変成ポリオレフィン(変成剤含量は
0.05〜2モル/kg)を第1成分とし、第1成分より
融点の高い樹脂からなる第2成分とを複合に配し、該第
1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続し
て形成し、単糸繊度0.5〜50デニール、繊維長3〜
25mm、捲縮数5〜30である熱接着性複合繊維。 (2) 変成剤が無水マレイン酸、アクリル酸若しくは
メタクリル酸の1種以上を含む(1)項に記載の熱接着
性複合繊維。 (3) 変成剤が無水マレイン酸とスチレンからなる
(1)項に記載の熱接着性複合繊維。 (4) 変成剤が無水マレイン酸と、アクリル酸エステ
ル若しくはメタクリル酸エステルの1種以上からなる
(1)項に記載の熱接着性複合繊維。
オキシエチレンアルキルエーテルからなるA成分、下記
一般式(2)及び下記一般式(3)で示される塩からな
る群から選ばれた少なくとも一種の第4級アンモニウム
ホスフェート塩からなるB成分、及び下記一般式(4)
で示されるポリオルガノシロキサンからなるC成分から
なる繊維処理剤において、A、B及びC成分のうちの少
なくとも1成分が付着された(1)〜(4)項のいずれ
かに記載の熱接着性複合繊維。
基を示し;xは10〜50の整数であり;R1及びR3は
各々独立に炭素数5〜18のアルキル基、もしくはアル
ケニル基を示し;R2、R6、R7及びR8は各々独立に炭
素数1〜3のアルキル基を示し;R4は水素または炭素
数5〜18のアルキル基もしくはアルケニル基を示し;
R5は炭素数7〜17のアルキル基もしくはアルケニル
基を示し;Xは炭素数1〜3のアルキル基またはH(O
A)q−で示される基を示し;Yは炭素数1〜3のアルキ
ル基またはH(OA′)r−で示される基を示し;各A及
び各A′は各々独立にエチレン基またはプロピレン基を
表わし、(OA)q、(OA′)r、(OA)l及び(OA′)
mは各々独立にオキシエチレン単位の繰り返し構造から
なる基、オキシプロピレン単位の繰り返し構造からなる
基またはオキシエチレン単位とオキシプロピレン単位と
からなり、それらがランダムに配列された構造からなる
基もしくはブロックに配列された構造からなる基を示
し;q及びrは各々独立に2〜40の整数であり、q+
rは4〜42であり;l及びmは各々独立に0〜20の
整数であり、l+mは0〜20の整数であり;yは2ま
たは3であり;R9、R1 0、R11及びR12は各々独立に
炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、
またはシクロヘキシル基であり;zは200〜1000
の整数である}。
B成分を10〜40重量%及びC成分を3〜20重量%
含有する繊維処理剤が繊維に対して0.1〜1.5重量%
付着された(5)項に記載の熱接着性複合繊維。 (7) 一般式(1)で示されるポリオキシエチレンア
ルキルエーテルからなるA成分が、Rが炭素数12〜3
0の炭化水素基で、xが20〜40の整数からなるポリ
オキシエチレンアルキルエーテルである(6)項に記載
の熱接着性複合繊維。 (8) (1)〜(7)項のいずれかに記載の熱接着性
複合繊維をセルロース系繊維と併用する際に、その繊維
3〜50重量%とセルロース系繊維97〜50重量%と
を混綿し、加熱して不織布とした時、その不織布からセ
ルロース系繊維が脱落する脱落率が25%以内である熱
接着性複合繊維。 (9) (5)〜(7)項のいずれかに記載の熱接着性
複合繊維をセルロース系繊維と併用する際に、その繊維
3〜50重量%とセルロース系繊維97〜50重量%と
を混綿し、加熱して不織布とした時、その不織布からセ
ルロース系繊維が脱落する脱落率が15%以内である熱
接着性複合繊維。 (10) (1)〜(9)項のいずれかに記載の熱接着
性複合繊維3〜50重量%とセルロース系繊維97〜5
0重量%をエアレイド法により混綿した繊維集合体。 (11) (10)項に記載された繊維集合体を加熱処
理し、熱接着性複合繊維の繊維交点を熱接着させること
により得られる、セルロース系繊維の脱落率が25%以
下であり、比容積が40cc/g以上である不織布。 (12) 初期吸収能力度が、5.9以上である(1
1)項に記載の不織布。 (13) (10)項に記載の繊維集合体と他の繊維集
合体を積層し、熱接着性繊維を熱接着することにより得
られる積層不織布。 (14) (10)項に記載の繊維集合体と他のシート
を積層し、熱接着性繊維を熱接着することにより得られ
る積層不織布。 (15) (10)〜(14)項のいずれかに記載の繊
維集合体、不織布または積層不織布を用いたワイパー。 (16) (10)〜(14)項のいずれかに記載の繊
維集合体、不織布または積層不織布を用いた吸収体。
本発明の熱接着性複合繊維とは、変成ポリオレフィンを
第1成分とし、第1成分より融点の高い樹脂を第2成分
として、該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ
方向に連続して形成してなる複合繊維である。変成ポリ
オレフィンに用いられる変成剤は不飽和カルボン酸、そ
の酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含むビニルモ
ノマーであり、具体的には無水マレイン酸、マレイン
酸、アクリル酸、メタクリル酸等から選択された不飽和
カルボン酸、若しくはその無水物を必須成分とし、それ
以外のビニルモノマーをも含むことができるものであ
る。それ以外のビニルモノマーとしては、ラジカル重合
性に優れた汎用モノマー使用することができる。
のスチレン類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル類、或
いは同様なアクリル酸エステル等を挙げることができ
る。これらのビニルモノマーの変成ポリオレフィン中の
濃度は0.05〜2モル/kgである。そのうち不飽和
カルボン酸若しくは酸無水物の合計量は、0.03〜2
モル/kgである。変成ポリオレフィン中のカルボン酸
若しくは酸無水物は、接着性に直接寄与する成分であ
り、他のビニルモノマーは酸のポリマー中への均一分散
を助けることによって、接着性を側面から助けることと
共に、極性の乏しいポリオレフィンに極性を付与し、セ
ルロース系繊維との親和性を向上して、均一分散の向上
に寄与するものでもある。これらのビニルモノマーを幹
ポリマーにグラフト重合するのは通常の方法で行なうこ
とができ、ラジカル開始剤を用いて、ポリオレフィンに
不飽和カルボン酸若しくは酸無水物とビニルモノマーを
混合してランダム共重合体からなる側鎖を導入し、ある
いは異種モノマーを順次重合することによるブロック共
重合体からなる側鎖を導入することができる。
エチレン、ポリプロピレン、ポリブテンー1等が用いら
れる。ポリエチレンとしては高密度、直鎖状低密度、低
密度ポリエチレンが用いられる。これらは密度0.90
〜0.97g/cm3のホモ若しくは他のα−オレフィン
との共重合体であり、融点は100〜135℃程度のポ
リマーである。ポリプロピレンは、融点130〜170
℃の結晶性重合体であり、ホモ若しくは他のオレフィン
との共重合体である。ポリブテン−1は、融点110〜
130℃の結晶性重合体であり、ホモ若しくは他のオレ
フィンとの共重合体である。これらのポリマーの中で
は、融点範囲、グラフト反応の容易性を考慮するとポリ
エチレンが好ましい。
ィンは、単一で、上記変成ポリオレフィンの2種以上の
混合物、若しくは変成ポリオレフィンと幹ポリマーの混
合物として用いることができる。異種ポリマーの混合物
であった場合にもポリマー中の変成剤の含量が0.05
〜2モル/kgの範囲に入っていれば良い。
点の高い樹脂としては、前記変成ポリオレフィンの幹ポ
リマー、或いはポリエステル、ポリアミドなどの結晶性
ポリマーを用いることができる。これらのポリマーの中
では耐薬品性、融点の面からみてポリプロピレンホモポ
リマー、若しくはエチレン、ブテン−1等、α−オレフ
ィンとの共重合体である結晶性ポリプロピレンコポリマ
ーが好ましい。
〜90/10の範囲なら紡糸可能であるが、30/70
〜70/30が好ましい。これ以上第1成分が減少し過
ぎると接着性が低下し、また増加し過ぎると紡糸性が低
下し、何れも好ましくない。
用される樹脂には、本発明の効果を妨げない範囲内でさ
らに、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、中和剤、
造核剤、エポキシ安定剤、滑剤、抗菌剤、難燃剤、帯電
防止剤、顔料、可塑剤などの添加剤を適宜必要に応じて
添加してもよい。
繊維表面の少なくとも一部を形成するように並列型、ま
たは第1成分を鞘成分とし、第2成分を芯成分とする鞘
芯型、若しくは偏芯鞘芯型口金を用い、通常用いられる
溶融紡糸機により紡糸することができる。この第1成分
の繊維表面形成割合は小さくともそれなりの接着力を示
すが、通常繊維断面円周率で50%以上の場合接着力は
充分であり、特に50〜100%の場合極めて強力であ
る。
を第1成分の融点より低い温度でヤング率が100kg
f/mm2以上となるような任意の延伸倍率の条件で行
う。通常の延伸倍率は、2〜6倍で行う。ヤング率を1
00kgf/mm2以上とすることによって、延伸工程
後の捲縮加工工程で、5〜30山/吋の捲縮が容易に得
られ、捲縮のセット力を任意の強さに変えることができ
る。捲縮加工工程は、機械を用いた機械捲縮でも、複合
繊維自身の顕在及び潜在捲縮でも良く、捲縮数が5〜3
0山/吋であれば、本発明の効果を得ることができる。
繊維の剥離や脱落防止効果は得られるが、繊維集合体の
嵩が発現しにくい。また、捲縮数が30山/吋を著しく
越えてもセルロース系繊維の剥離や脱落防止効果は得ら
れるが、生産性が著しく低下する。さらに、捲縮数が5
〜30山/吋であると熱接着性複合繊維に好ましいサイ
ズ及び形状の湾曲した部位が発現し、その湾曲部にセル
ロース系繊維を取り込むことによって、セルロース系繊
維の剥離や脱落を減少させることができる。即ち、捲縮
数が5〜30山/吋であることによって熱接着性複合繊
維とセルロース系繊維の接着点の数及び接着状態が好ま
しい形態となっている。
セルロース繊維との混綿の容易性、加工の容易性から繊
維長3〜25mmに切断して用いられる。単糸繊度は、
同様に混綿、加工性を考慮して0.5〜50デニールで
あり、より好ましくは0.5〜10デニールである。
く、セルロース系繊維との親和性が大きいので、セルロ
ース系繊維と混綿した繊維集合体(ウェブ)は、熱処理
により両者が強力に接着するため、加工工程中などでセ
ルロース系繊維の不織布からの剥離、脱落が少なく脱落
率を25%以内に維持することができる。
表面に以下に記載するA成分(ポリオキシエチレンアル
キルエーテル)、B成分(第4級アンモニウムホスフェ
ート塩)及びC成分(ポリオルガノシロキサン)の1種
以上を含む繊維処理剤が、繊維重量に対し0.1〜1.5
重量%付着されていることが好ましい。所定の繊維処理
剤を用いることによって、セルロース系繊維と不織布を
構成する本発明の熱接着性複合繊維の分散性が良好とな
り、より均一で、両者を強固に接着した不織布とするこ
とができ、且つ、不織布の初期吸収能力を増大させるこ
とができる。繊維処理剤の付着量が0.1重量%未満で
は親水性と分散性の効果が不十分であり、1.5重量%
を大きく越えると、繊維処理剤によって加工機内の汚染
や繊維にベトツキ感が現れ、不具合を生じる。
ルロース系繊維と混綿した繊維集合体を熱処理すること
によって得られた不織布は、初期吸収能力が増加し、更
にはセルロース系繊維の不織布からの剥離、脱落が一層
少なくなり脱落率が15%以上のものを15%以内まで
性能を向上させることができる場合がある。
べる。A成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルは、一般式(1)で表され、式中、Rは炭素数12〜
30の炭化水素基であり、好ましくは炭素数18〜30
の炭化水素基である。一般式(1)中、xはエチレンオ
キシドの平均繰り返し単位数を示し、xは10〜50の
整数である。特に好ましいのは、xが20〜40であ
る。
ルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレン
(x=20)ベヘンエーテル、ポリオキシエチレン(x
=14)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレン(x
=20)テトラコサンエーテル、ポリオキシエチレン
(x=18)オクタコサンエーテル、ポリオキシエチレ
ン(x=10)トリアコンタエーテル等が挙げられる
が、本発明に用いられるA成分は特にこれらに限定され
るものではない。
維処理剤の全重量に対して、好ましくはその50〜80
重量%の範囲で配合され、より好ましくは60〜70重
量%の範囲に配合される。なお、繊維処理剤中でA成分
が80重量%を大幅に越えると、本発明の熱接着性複合
繊維の分散性効果が発現しにくくなり、不織布内部の構
造に偏りができる傾向となる。逆に50重量%を大幅に
下回ると、熱接着性複合繊維の親水性付与効果発現し難
くなる傾向となる。
ート塩は、一般式(2)及び一般式(3)で示される塩
からなる群から選ばれた少なくとも一種の第4級アンモ
ニウムホスフェート塩である。なお、式中、R1及びR3
は各々独立に炭素数5〜18のアルキル基、もしくはア
ルケニル基を示し、R2、R6、R7及びR8は各々独立に
炭素数1〜3のアルキル基を示し、R4は水素または炭
素数5〜18のアルキル基もしくはアルケニル基を示
し、R5は炭素数7〜17のアルキル基もしくはアルケ
ニル基を示す。
はH(OA)q−で示される基を示し、Yは炭素数1〜3
のアルキル基またはH(OA′)r−で示される基を示
し;各A及び各A′は各々独立にエチレン基またはプロ
ピレン基を表わし、(OA)q、(OA′)r、(OA)l 及
び(OA′)mは各々独立にオキシエチレン単位の繰り返
し構造からなる基、オキシプロピレン単位の繰り返し構
造からなる基またはオキシエチレン単位とオキシプロピ
レン単位とからなり、それらがランダムに配列された構
造からなる基もしくはブロックに配列された構造からな
る基を示し、q及びrは各々独立に2〜40の整数でエ
チレンオキシド及びプロピレンオキシドの平均繰り返し
単位数を示し、XがH(OA)q−で示される基であり、
YがH(OA′)r−で示される基であることを同時に満
たす場合にはq+rが4〜42である。また、l及びm
は各々独立に0〜20の整数でエチレンオキシド及びプ
ロピレンオキシドの平均繰り返し単位数を示し、l+m
は0〜20の整数である。なお、一般式(2)中のホス
フェートアニオンと、一般式(3)中のホスフェートア
ニオンが全く同じ成分であることだけを意図していな
い。また、nは2または3でエチレンの平均繰り返し単
位数を示している。
スフェート塩を構成する第4級アンモニウムカチオンと
しては、トリメチルオクチルアンモニウムカチオン、ト
リエチルステアリルアンモニウムカチオン、トリエチル
オクチルアミドプロピルアンモニウムカチオン等が例示
できる。また、同様にホスフェートアニオンとしてはポ
リオキシエチレンラウリルリン酸エステルアニオン、ポ
リオキシエチレンステアリルリン酸エステルアニオン、
オクチルリン酸エステルアニオン等が例示できる。従っ
て、第4級アンモニウムホスフェート塩としては、トリ
メチルオクチルアンモニウムオクチルリン酸塩、トリメ
チルオクチルアンモニウムステアリルリン酸塩、トリメ
チルステアリルアンモニウムオクチルリン酸塩、トリメ
チルステアリルアンモニウムステアリルリン酸塩、トリ
エチルオクチルアミドプロピルアンモニウムポリオキシ
エチレン(4)オクチルリン酸塩、トリエチルオクチル
アミドプロピルアンモニウムポリオキシエチレン(1
5)ステアリルリン酸塩、トリエチルステアリルアミド
プロピルアンモニウムポリオキシエチレン(2)/ポリオ
キリプロピレン(1)ブロックオクチルリン酸塩、トリエ
チルステアリルアミドプロピルアンモニウムポリオキシ
エチレン(5)/ポリオキシプロピル(1)ランダムステア
リルリン酸塩等を挙げることができる。
ート塩は、繊維処理剤の全重量に対して、好ましくはそ
の10〜40重量%の範囲で配合され、より好ましくは
20〜30重量%の範囲に配合される。なお、繊維処理
剤中でB成分が40重量%を大幅に越えると繊維処理剤
の安定性が低下し、該繊維処理剤中のA成分、B成分、
C成分の分離が生じ易くなる傾向にある。逆にB成分が
10重量%を大幅に下回ると、静電気の発生を抑制する
効果が低下する傾向にある。
一般式(4)で示すことができる。式中、R9、R10、
R11、R12は炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル
基、ベンジル基、シクロヘキシル基であり、互いに同一
でも、異なっていてもよい。また、zは−(R9−SiO
−R10)−で示される単位の平均繰り返し単位数であ
り、200〜1000の整数である。また、ポリオルガ
ノシロキサンは、直鎖状のもの、架橋二次元、または三
次元網目状構造を有するもののいずれも使用できるが、
直鎖状のものが特に好ましく用いられる。
のはポリジメチルシロキサン、またはメチル基の一部が
他のアルキル基またはフェニル基、ベンジル基、シクロ
ヘキシル基等で置換されたものであり、その中でも最も
好ましいポリオルガノシロキサンはポリジメチルシロキ
サンである。該ポリオルガノシロキサンの25℃におけ
る粘度は1〜100Pa・secであり、より好ましく
は5〜20Pa・secである。ポリオルガノシロキサ
ンの粘度が1Pa・sec未満である場合、繊維への付
着性が低下し、粘度が100Pa・secを大きく超え
る場合、繊維表面がべたつく感じとなる。
維処理剤の全重量に対して、好ましくはその3〜20重
量%の範囲で配合され、より好ましくは5〜10重量%
の範囲で配合される。なお、繊維処理剤中でC成分が2
0重量%を大幅に越えると繊維の親水性が低下する傾向
にあり、逆に3重量%を大幅に下回ると、不織布加工機
と繊維の間の摩擦を抑制する効果が低下する。
してのエステル類、例えば、2−エチルヘキシルステア
レートや、イソプロピルミリステート等の脂肪族エステ
ル類及びヤシ油、牛脂等の天然油脂類や、帯電防止剤と
してのアニオン性界面活性剤、例えばアルキルサルフェ
ート、脂肪酸石鹸、アルキルスルフォネート、アルキル
リン酸エステル等、更には必要に応じて酸化防止剤、防
腐剤、防錆剤、抗菌剤、濡れ性向上剤等を本発明の効果
を阻害しない範囲内で配合することができる。また、熱
接着性複合繊維への付着は、紡糸工程、延伸工程、その
後の工程など特に限定されるものではなく、付着方法に
関しても、タッチロール、噴霧、浸積などいずれの方法
を用いてもよい。
られた本発明の熱接着性複合繊維(A)が3〜50重量
%、セルロース系繊維(B)が97〜50重量%で構成
されているものであり、好ましくは(A)が7〜35重
量%、(B)が93〜65重量%である。熱接着性複合
繊維(A)の含量が3%未満であると、セルロース系繊
維との接着点が減少するため、熱接着後の不織布の強度
が低下し、且つセルロース系繊維の不織布からの剥離及
び脱落が起こり易くなる。また、熱接着性複合繊維
(A)が多くなるに従って、接着性は向上する傾向であ
るが、熱接着性複合繊維が過剰になるとセルロース系繊
維(B)の特性が明確に発現されない。従って、本発明
における繊維集合体若しくは不織布における熱接着性複
合繊維(A)の混合比率は、上述した範囲が好ましい。
この他に、他の繊維を混入させることは本発明の効果を
妨げない限り何等差し支えない。
綿は、エアーレイド法により行われる。湿式抄造法では
本発明の目的とする嵩高不織布を得ることができず、カ
ーディング法では熱接着性複合繊維とセルロース系繊維
の混綿が困難であるためセルロース系繊維の脱落率が大
であり、風合いの良好な不織布が得られないからであ
る。
の手順で繊維集合体とする方法である。まず、本発明で
用いられる熱接着性複合繊維から成る短繊維を開繊機に
投入し、機械的に開繊させ、送綿循環ダクトへ送る。同
時にパルプ粉砕機によりパルプを粉砕し、それを送綿循
環ダクトへ送る。送綿循環ダクト内で、熱融着性複合繊
維とパルプが混綿され、エアレイド機を通過することに
よって、繊維集合体となる。エアレイド機には種々の形
態のものが有るが、代表的にはドラム上のスクリーン部
位より混綿された繊維状物を降ろし、サクション装置で
吸引させ、積層させ、繊維集合体とする。ここで言うス
クリーン部位とは、丸や四角のような形状の孔を有する
メッシュのことである。積層された繊維集合体中におけ
る熱接着性複合繊維は、何れの方向にも均一分散されて
いる。従って、繊維状物を降ろして積層することによっ
て、従来のパルプとの混綿不織布より繊維集合体の嵩を
高くすることができる。また、接着性複合繊維が均一分
散されていることによって、接合点が均一に分散され、
その結果、不織布強度が向上する。
集合体を加熱処理し熱接着させる方法としては、熱風ド
ライヤー、サクションバンドドライヤー等の方法が挙げ
られる。加熱処理を施すことによって、熱接着性複合繊
維の第1成分が溶融し熱接着性複合繊維(A)同士若し
くはそれとセルロース系繊維(B)との交点とが熱接着
され、不織布となる。交点が多くなるほど不織布が強固
となり、他素材との剥離および脱落が防止され不織布自
体の強度も向上する。その熱処理温度は、熱接着性複合
繊維の第1成分の融点以上、第2成分の融点以下の温度
で、処理を行う。目付および熱融着させる方法等に合わ
せて、熱処理時間は選択される。
たはコンベアー式熱プレス機等を用いて熱処理すること
により、所望の厚さの不織布を得ることもでき、また必
要に応じて熱処理時および熱処理後に二次加工すること
もでき、平板だけでなく任意形状が可能となる。
性複合繊維(A)は、その分子中に極性基を有するため
セルロース系繊維と混綿、熱処理することによって、両
者は強力に接着する。このため、熱接着性複合繊維
(A)を混綿した繊維集合体は、加工中においてセルロ
ース系繊維との剥離または脱落が起こり難い。
は、他の繊維集合体、不織布若しくはシートを積層し、
積層不織布とすることができる。尚、本発明においては
繊維集合体とは、繊維交点が接着されていない繊維の集
合体を言い、ウエッブあるいは編織物等を言い、他の繊
維集合体とは、本発明の繊維集合体以外の繊維集合体で
あり、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド
系等の合成繊維からなるもの、羊毛、絹、麻、綿等の天
然繊維から成るものを問わない。不織布とは、繊維集合
体の繊維交点が接着されているものを言い、他の不織布
とは、本発明の不織布以外のものを言い、上述した素材
の如何を問わない。シートとは、発泡ウレタン、フィル
ム、紙状物、金属板、木板、プラスチック板等を例示す
ることができる。また、積層不織布とは不織布と、繊維
集合体、他の不織布若しくはシートとの積層されたもの
を言う。本発明の効果を妨げない範囲において上述した
以外のものを積層することは何等妨げるものではない。
本発明の繊維集合体、不織布若しくは積層シートの目付
は、使用目的や製造方法に合わせて任意の目付に設定し
て使用できる。
ることが可能であるが、セルロース系繊維と混合使用を
行うため、セルロース系繊維の特徴を引き出す用途とし
て、ワイパー、吸収体に使用することが特に好ましい。
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中に示された物性値の測定法を以下に示す。 捲縮数:JIS−L−1015に準じて測定した。 単糸繊度:JIS−L−1015に準じて測定した。 公定水分率:JIS−L−1096に準じて測定した。 目付:面積50cm×50cmの不織布の重量を秤量し、単位面
積当たりの重量(g/m2)で表わした。 脱落率:所定長の熱接着性複合繊維(A)(カーディン
グ法では60mm、抄造法では5mm、エアレイド法では1
0mm)とセルロース系繊維(B)を第3表に示した混綿
率、目付、不織布製造法で繊維集合体とし、スルーエア
ー加工温度138℃で熱処理を行って不織布とした。面
積10cm×10cmの不織布の重量(W1)を測定し、次にカ
ード機のフライコム部に取り付け、振幅3cm、振幅回
数1700rpmの条件で3分間振動させた後の重量
(W2)を測定し、次式より算出した。 {(W1)−(W2)}÷(W1)× 100 = 脱落
率(%) 比容積:以下の式によって求めた。 比容積(cm3/g)=厚み(mm)/目付(g/m2)×1
000 繊維処理剤付着量(%):繊維2gからメタノール25
mlで繊維処理剤を抽出し、抽出メタノールのみを蒸発
させて残った残渣を秤量し、繊維に対する重量%として
算出した。 初期吸水能力度:作製した不織布を20cm×5cmの試験片
とし、サンプリングした不織布全体の重量(Y1)を測
定した。次にその試験片を0.5秒間イオン交換水に浸
し、その後直ちにその重量(Y2)を測定し、次式から
初期吸水能力度を算出した。 {(Y2)−(Y1)}÷(Y1)= 初期吸水能力度
に示す、第1成分と第2成分を使用し、鞘芯型若しくは
並列型紡糸口金を用いて複合繊維を紡糸し、第1表に示
す条件で延伸し、熱接着性複合繊維を得た。これらの条
件及び物性を第1表に示した。更に、第2表に示す繊維
処理剤を延伸行程で、タッチロールにて付着させた。
エチレン(LLDPEと略称する)を幹ポリマーとして
無水マレイン酸及びスチレンを混合してグラフト共重合
したポリマー(無水マレイン酸含量0.31モル/kg、
スチレン含量0.30モル/kg) 変成PE2:LLDPEを幹ポリマーとしてアクリル酸、
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルを順次グラフト共重
合したポリマー(アクリル酸含量1.1モル/kg、メタ
クリル酸2−ヒドロキシエチル含量0.73gモル/k
g) 変成PE3:LLDPEを幹ポリマーとして無水マレイン
酸をグラフト共重合したポリマー(無水マレイン酸含量
0.64gモル/kg) 変成PE4:LLDPEを幹ポリマーとして無水マレイン
酸とメタクリル酸を混合してグラフト共重合した(無水
マレイン酸含量0.21gモル/kg、メタクリル酸含量
0.28モル/kg)
ヘンエーテル A2:ポリオキシエチレン(x=14)ステアリルエー
テル B1:トリメチルオクチルアンモニウムオクチルリン酸
塩 B2:トリエチルオクチルアンモニウムステアリルリン
酸塩 C1:25℃での粘度が10000センチポイズのポリ
ジメチルシロキサン C2:25℃での粘度が15000センチポイズのジメ
チルシロキサン
することにより得られた熱接着性複合繊維を用いて、第
3表に示す不織布製造法に適合する所定の繊維長、即ち
カーディング法では60mm、抄造法では5mm、エア
レイド法では10mmにカットした。カットした熱接着
性複合繊維(A)とセルロース系繊維(B)を第3表に
示した混綿率、目付、不織布製造法で繊維集合体とし、
スルーエアー加工温度138℃で熱処理を行って不織布
とした。得られた不織布を用いてセルロース系繊維
(B)の脱落率を測定した。得られた繊維脱落率を第3
表に示した。
ズにカットし、同サイズのポリエチレンフィルムと積層
し、125℃でエンボス熱処理を施して床拭き掃除用ワ
イパーとした。
ットし、カットした不織布全体をティッシュで包んで紙
おむつ用吸収体とした。
ットし、同サイズのポリエチレンフィルムと積層し、1
25℃でエンボス熱処理を施して床拭き掃除用ワイパー
とした。
ットし、カットした不織布全体をティッシュで包んで紙
おむつ用吸収体とした。
測定し、得られた初期吸水能力度を第4表に示した。
性複合繊維は繊維脱落率が少なくセルロース系繊維との
接着性に優れるとともに、エアレイド法により得られた
不織布は嵩高性に優れていることが明らかである。比較
例1、3は、抄造法であるために嵩高性に劣り、比較例
2、4、5及び7はカード法であるために均一な混綿が
行われないために接着性に劣る結果となっている。即
ち、これらの実施例、比較例は、接着性に優れた特定構
造の変成ポリマーを繊維表面に有し、適正範囲に単糸繊
度及び捲縮をコントロールされた複合繊維とセルロース
系繊維をエアレイド法により混綿することにより、初め
て嵩高で且つセルロース系繊維の脱落率の小さい不織布
が得られることを示している。
性複合繊維は、繊維処理剤を付着することによって、更
にセルロース系繊維の脱落が低下し、且つ第4表から明
らかな通り初期吸収能力が向上する。即ち、実施例1、
5、9、10、11は繊維処理剤成分が好ましい範囲に
あるため、熱接着性複合繊維と繊維処理剤の効果が相乗
的に発現し、より繊維脱落率が低下し、且つ初期吸収能
力度が良好になっている。即ち、繊維処理剤を付着した
本発明の熱接着性複合繊維は、不織布内部における繊維
の分散性が良好であるため均一に分散し、よって該不織
布はセルロース系繊維との接着点が均一に分布され、そ
のためセルロース系繊維の脱落がより抑制され、且つ、
熱接着性複合繊維の繊維表面が親水性となるため初期吸
収能力の高いものとなるのである。
例12で製造されたワイパーは使用した不織布のパルプ
の脱落率が比較例9で製造されたワイパーに使用された
不織布より少ないものであるため、ワイパーとして使用
した場合パルプの脱落がなく、ふき取り時の作業性が比
較例9で製造されたワイパーより著しく優れていた。ま
た、積層に用いたシートとの接着性が良好であるため、
ワイパー使用時の層間剥離もなく作業性が優れていた。
施例13で製造された吸収体はパルプの脱落率が比較例
10で製造された吸収体に使用された不織布より少ない
ものを使用したため、吸収体への加工時にパルプの脱落
率が著しく低下した。 従って、実施例13において
は、吸収体への加工性が向上すると共に、得られた吸収
体は吸収性能が著しく向上した。また、その吸収体は、
水分等を吸収した後も、吸収体からのパルプ脱落が少な
いものであった。
ス系繊維を混綿した繊維集合体は、熱処理により両者は
強力に接着するため加工工程中のセルロース系繊維の剥
離や脱落がほとんどなく、作業性が著しく向上する。ま
た、得られた不織布は、比容積が大きく、嵩高で風合い
が良く柔軟性に富んだものである。例えば、衛生材料、
ワイパー等の吸収体として使用した場合、吸収性と拭き
取り性に極めて優れた効果を示す。更には、繊維処理剤
を併せて使用することによって、本発明の熱接着複合繊
維の繊維表面摩擦が低下し、且つ親水性となるため、熱
接着性複合繊維の分散性、開繊性、初期親水性が向上す
る。従って、よりセルロース系繊維の剥離や脱落が抑え
られ、初期吸収能力の高い不織布を得ることができる。
Claims (16)
- 【請求項1】 セルロース系繊維と併用して用いられる
繊維であって、該繊維は不飽和カルボン酸、若しくは不
飽和カルボン酸無水物から選ばれた少なくとも1種を含
むビニルモノマー(以下これらを変成剤と云うことがあ
る)でグラフト重合された変成ポリオレフィン(変成剤
含量は0.05〜2モル/kg)を第1成分とし、第1
成分より融点の高い樹脂からなる第2成分とを複合に配
し、該第1成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向
に連続して形成し、単糸繊度0.5〜50デニール、繊
維長3〜25mm、捲縮数5〜30である熱接着性複合
繊維。 - 【請求項2】 変成剤が無水マレイン酸、アクリル酸若
しくはメタクリル酸の1種以上を含む請求項1に記載の
熱接着性複合繊維。 - 【請求項3】 変成剤が無水マレイン酸とスチレンから
なる請求項1に記載の熱接着性複合繊維。 - 【請求項4】 変成剤が無水マレイン酸と、アクリル酸
エステル若しくはメタクリル酸エステルの1種以上から
なる請求項1に記載の熱接着性複合繊維。 - 【請求項5】 下記一般式(1)で示されるポリオキシ
エチレンアルキルエーテルからなるA成分、下記一般式
(2)及び下記一般式(3)で示される塩からなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の第4級アンモニウムホスフ
ェート塩からなるB成分、及び下記一般式(4)で示さ
れるポリオルガノシロキサンからなるC成分からなる繊
維処理剤において、A、B及びC成分のうちの少なくと
も1成分が付着された請求項1〜4のいずれかに記載の
熱接着性複合繊維。 【化1】 {式中、Rは炭素数12〜30の炭化水素基を示し;x
は10〜50の整数であり;R1及びR3は各々独立に炭
素数5〜18のアルキル基、もしくはアルケニル基を示
し;R2、R6、R7及びR8は各々独立に炭素数1〜3の
アルキル基を示し;R4は水素または炭素数5〜18の
アルキル基もしくはアルケニル基を示し;R5は炭素数
7〜17のアルキル基もしくはアルケニル基を示し;X
は炭素数1〜3のアルキル基またはH(OA)q−で示さ
れる基を示し;Yは炭素数1〜3のアルキル基またはH
(OA′)r−で示される基を示し;各A及び各A′は各
々独立にエチレン基またはプロピレン基を表わし、(O
A)q、(OA′)r、(OA)l及び(OA′)mは各々独立
にオキシエチレン単位の繰り返し構造からなる基、オキ
シプロピレン単位の繰り返し構造からなる基またはオキ
シエチレン単位とオキシプロピレン単位とからなり、そ
れらがランダムに配列された構造からなる基もしくはブ
ロックに配列された構造からなる基を示し;q及びrは
各々独立に2〜40の整数であり、q+rは4〜42で
あり;l及びmは各々独立に0〜20の整数であり、l
+mは0〜20の整数であり;yは2または3であり;
R9、R10、R11及びR12は各々独立に炭素数1〜6の
アルキル基、フェニル基、ベンジル基、またはシクロヘ
キシル基であり;zは200〜1000の整数であ
る}。 - 【請求項6】 前記A成分を50〜80重量%、B成分
を10〜40重量%及びC成分を3〜20重量%含有す
る繊維処理剤が繊維に対して0.1〜1.5重量%付着さ
れた請求項5に記載の熱接着性複合繊維。 - 【請求項7】 一般式(1)で示されるポリオキシエチ
レンアルキルエーテルからなるA成分が、Rが炭素数1
2〜30の炭化水素基で、xが20〜40の整数からな
るポリオキシエチレンアルキルエーテルである請求項6
に記載の熱接着性複合繊維。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の熱接着
性複合繊維をセルロース系繊維と併用する際に、その繊
維3〜50重量%とセルロース系繊維97〜50重量%
とを混綿し、加熱して不織布とした時、その不織布から
セルロース系繊維が脱落する脱落率が25%以内である
熱接着性複合繊維。 - 【請求項9】 請求項5〜7のいずれかに記載の熱接着
性複合繊維をセルロース系繊維と併用する際に、その繊
維3〜50重量%とセルロース系繊維97〜50重量%
とを混綿し、加熱して不織布とした時、その不織布から
セルロース系繊維が脱落する脱落率が15%以内である
熱接着性複合繊維。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の熱接
着性複合繊維3〜50重量%とセルロース系繊維97〜
50重量%をエアレイド法により混綿した繊維集合体。 - 【請求項11】 請求項10に記載された繊維集合体を
加熱処理し、熱接着性複合繊維の繊維交点を熱接着させ
ることにより得られる、セルロース系繊維の脱落率が2
5%以下であり、比容積が40cc/g以上である不織
布。 - 【請求項12】 初期吸収能力度が、5.9以上である
請求項11に記載の不織布。 - 【請求項13】 請求項10に記載の繊維集合体と他の
繊維集合体を積層し、熱接着性繊維を熱接着することに
より得られる積層不織布。 - 【請求項14】 請求項10に記載の繊維集合体と他の
シートを積層し、熱接着性繊維を熱接着することにより
得られる積層不織布。 - 【請求項15】 請求項10〜14のいずれかに記載の
繊維集合体、不織布または積層不織布を用いたワイパ
ー。 - 【請求項16】 請求項10〜14のいずれかに記載の
繊維集合体、不織布または積層不織布を用いた吸収体。
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