JP2000213390A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JP2000213390A
JP2000213390A JP11014057A JP1405799A JP2000213390A JP 2000213390 A JP2000213390 A JP 2000213390A JP 11014057 A JP11014057 A JP 11014057A JP 1405799 A JP1405799 A JP 1405799A JP 2000213390 A JP2000213390 A JP 2000213390A
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fuel cut
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変速機の変速時にエンジンの出力トルクを適切
に低減して変速ショックを低減させるエンジンの制御装
置を得ること。 【解決手段】アクセルペダルの踏込量とエンジン回転数
とに基づいて目標トルクを算出する目標トルク算出手段
を備え、出力トルクを低下させるトルクダウン信号を入
力したときに、目標トルクに基づいて点火時期又は燃料
噴射の少なくとも一方を制御して出力トルクを低減させ
る。これにより、エンジン制御状態に応じてトルク低減
制御を行うことができる。特に、吸入空気量とエンジン
出力との相関関係がとれない燃焼形態や、複数の異なる
燃焼形態を実現可能なエンジンにおいても、出力トルク
を適切に低下させることができ、エンジンの制御によっ
て変速ショックを適切に低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機を備えた車
両用エンジンの制御装置に関し、特に変速機の変速時に
おけるエンジンの制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、変速機として自動変速機を備
えたエンジンの制御として、自動変速機が減速比を変更
する変速時(以下、単に変速時という)に、エンジンの
出力トルクを一時的に低減させて変速に起因して生ずる
トルクショックを緩和するトルク低減制御がある。
【0003】このトルク低減制御における出力トルクの
低減方法として、変速時における点火時期を通常の点火
時期よりもリタードさせる方法や、複数の気筒への燃料
供給のうち少なくとも1の気筒に対する燃料供給を停止
する燃料カットを行う方法がある。
【0004】そして、トルク低減制御を行うタイミング
の判断や、点火時期のリタード量や燃料カットを行う気
筒数等の制御値の演算は、変速時の運転状態に応じて行
われ、従来より、この変速時の運転状態を示すパラメー
タとして、スロットル開度が用いられていた。
【0005】すなわち、エンジンに対して変速時に出力
トルクを一時的に低減するように指示する信号は、自動
変速機の変速制御装置からエンジンの制御装置に出力さ
れるが、変速制御装置が指示信号を出力する判断はエン
ジンの制御装置から入力されるスロットル開度に基づい
て行われていた。
【0006】また、点火時期のリタードによるトルク低
減方法であればリタード量並びに復帰時の進角量、燃料
カットによるトルク低減方法であれば燃料カット気筒数
及び燃料カット継続時間は、予め設定されているスロッ
トル開度を格子とするテーブル値を参照すること等によ
り求められていた。
【0007】このようにスロットル開度をパラメータと
する理由は、通常の略理論空燃比によるエンジン運転
(以下、「通常運転」という)の状態では、吸入空気量
とエンジンの出力トルクとが相関関係にあるためであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
燃費低減を目的としてリーンバーン運転を併用可能なエ
ンジンが種々開発され、一般車両にも用いられている
が、この場合、リーンバーン運転中は、エンジンの出力
トルクは燃料噴射量に依存し、吸入空気量と出力トルク
との相関関係が取れない。これは、リーン状態では、理
論空燃比よりも空気が過剰にあるため、混合気中の燃料
は100%燃焼に寄与するためである。
【0009】また、リーンバーン運転と通常運転の場合
との間では空燃比の相違により同じエンジン出力であっ
てもスロットル開度が相互に大きく異なるため、単純に
スロットル開度自体をパラメータとして用いることがで
きない。したがって、スロットル開度を補正しこれを用
いた演算を行うために、リーンバーン運転を行っている
ことを示すリーンバーン制御信号を新たに設け、また、
リーンバーン制御信号を入力した場合の演算手段をも設
けなければならなかった。
【0010】このように、リーンバーン運転中の変速時
にトルク低減制御を行うためには、別途に新たな演算処
理手段や複数のデータマップ、制御信号等を必要とし、
セッティングが複雑になり、制御に対する応答性が悪化
する等の問題があった。
【0011】また、自動変速機の変速制御装置は、変速
制御を行うためにエンジン出力の状態をエンジン負荷信
号として入力し、エンジン回転数とスロットル開度に基
づいて推定演算したエンジン付加量に対して、エンジン
負荷信号を加味してエンジン出力状態を演算し、これに
基づいた変速制御を行っているが、リーンバーン運転中
は吸入空気量とエンジンの出力トルクとの間に相関関係
が取れないので、最適な変速制御を行うことが困難であ
った。
【0012】本発明は、上述した不具合を解決すべくな
されたものであり、その目的はエンジンの燃焼形態に影
響されることなく、変速時に出力トルクを適切に低減し
て変速に伴うトルクショックを低減することができるエ
ンジンの制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記不具合を解決するた
めに、本発明の請求項1に記載の発明は、変速機の変速
時にエンジンの出力トルクを低下させ、変速ショックを
低減させるエンジンの制御装置において、アクセルペダ
ルの踏込量とエンジン回転数とに基づいてエンジンに要
求される出力トルクを目標トルクとして算出する目標ト
ルク算出部を備え、出力トルクを低下させるトルク制御
信号を入力したときに、目標トルクに基づいて点火時期
又は燃料噴射の少なくとも一方を制御して出力トルクを
低減させることを特徴とする。
【0014】これによれば、目標トルク算出部はアクセ
ルペダルの踏込量とエンジン回転数とに基づいて目標ト
ルクを算出し、目標トルクに基づいて点火時期又は燃料
噴射の少なくとも一方を制御するため、エンジンの制御
状態に応じてトルク低減制御を行うことができる。特
に、吸入空気量とエンジン出力との相関関係がとれない
燃焼形態や、複数の異なる燃焼形態を実現可能なエンジ
ンにおいても、変速時に出力トルクを適切に低下させる
ことができ、エンジンの制御によって変速ショックを低
減することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、変速機の変速時
にエンジンの出力トルクを低下させ、変速ショックを低
減させるエンジンの制御装置において、アクセルペダル
の踏込量とエンジン回転数とに基づいてエンジンに要求
される出力トルクを目標トルクとして算出する目標トル
ク算出部と、目標トルクに対して吸気遅れや制御遅れに
より実際にエンジンから出力されると予測される出力ト
ルクを予測トルクとして算出する予測トルク算出部を備
え、出力トルクを低下させるトルク制御信号を入力した
ときに、予測トルクに基づいて点火時期又は燃料噴射の
少なくとも一方を制御して出力トルクを低減させること
を特徴とする。
【0016】これによれば、予測トルク算出部は目標ト
ルクから予測トルクを算出し、予測トルクに基づいて点
火時期又は燃料噴射の少なくとも一方を制御するため、
エンジンの制御状態に応じてトルク低減制御を行うこと
ができる。特に、吸入空気量とエンジン出力との相関関
係がとれない燃焼形態や、複数の異なる燃焼形態を実現
可能なエンジンにおいても、変速時に出力トルクを適切
に低下させることができ、エンジンの制御によって変速
ショックを低減することができる。
【0017】ここで、予測トルクとは、目標トルクに対
して過渡運転時にスロットルバルブなどの制御指令時か
ら遅れて実現される出力トルクを、吸入空気量の変化や
スロットルバルブの制御量に基づいて予測したものであ
る。これにより、実際に実現される出力トルクを予測し
た値を用いてトルク低減制御を行うため、変速時の出力
トルクをより適切に低減させることができる。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記目標トルク
又は前記予測トルクのいずれか一方に基づき点火時期リ
タード補正量を算出する点火時期リタード補正量算出手
段を備え、トルク制御信号を入力したときは、点火時期
リタード補正量により点火時期を補正することを特徴と
する。
【0019】これによれば、点火時期リタード補正量算
出手段は目標トルク又は予測トルクに応じて点火時期の
補正量である点火時期リタード補正量を算出する。ここ
で、点火時期リタード補正量は、点火時期設定部により
目標トルク又は予測トルクのいずれか一方とエンジン回
転数とから求められる最適な点火時期(MBT)を、出
力トルクを低減させるために補正する補正量である。点
火時期設定部は、点火時期リタード補正量に基づいて通
常の点火時期を補正した点火時期を設定し、これに基づ
いて点火制御が行われる。
【0020】このように、点火時期リタード補正量を目
標トルク又は予測トルクに基づいて算出することによ
り、実際に意図するトルク低減量だけ出力トルクを低減
することができる適切な遅角点火時期を得ることができ
る。
【0021】請求項4に記載の発明は、前記点火時期リ
タード補正量算出手段が、目標トルク又は予測トルクの
いずれか一方に基づき最終的なリタード補正量である全
体リタード補正量と、全体リタード補正量まで点火時期
を所定点火回数毎に補正する単位リタード補正量とを算
出することを特徴とする。
【0022】これによれば、目標トルク又は予測トルク
に基づいて設定した点火時期リタード補正量まで、目標
トルク又は予測トルクに基づいて設定した単位リタード
補正量だけ所定点火回数毎に点火時期を補正するため、
エンジンの制御状態に応じたトルク低減制御が実現し、
良好な運転フィーリングが得られる。
【0023】請求項5に記載の発明は、前記目標トルク
又は前記予測トルクのいずれか一方に基づき点火時期復
帰用補正量を算出する点火時期復帰用補正量算出手段を
備え、点火時期リタード補正量算出手段により補正され
た点火時期を所定点火回数毎に点火時期復帰用補正量だ
け補正することを特徴とする。
【0024】これによれば、目標トルク又は予測トルク
に基づいて設定した点火時期復帰用補正量だけ所定点火
回数毎に点火時期を補正するため、エンジンの制御状態
に応じたトルク低減制御が実現し、良好な運転フィーリ
ングが得られる。
【0025】請求項6に記載の発明は、1つの気筒のイ
ンジェクタからの燃料噴射を中止させる1気筒燃料カッ
ト信号と、複数の気筒のインジェクタへの噴射を中止さ
せる複数気筒燃料カット信号とを出力可能で、トルク制
御信号を入力したときに1気筒燃料カット信号を出力
し、1気筒燃料カット信号出力後の経過時間が複数気筒
燃料カット判断基準時間を経過したときに複数気筒燃料
カット信号を出力する燃料カット制御手段を備え、複数
気筒燃料カット判断基準時間を目標トルク又は予測トル
クのいずれか一方に基づき設定することを特徴とする。
【0026】これによれば、燃料カット制御手段は、ト
ルクダウン信号を入力したときに、1つの気筒からの燃
料噴射を中止させると共に、1気筒燃料カットの開始か
ら複数気筒燃料カット判断基準時間が経過した後に、複
数気筒の燃料噴射を中止させる。そして、燃料カット制
御手段は、複数気筒燃料カット判断基準時間を目標トル
ク又は予測トルクに基づいて算出する。
【0027】このように、目標トルク又は予測トルクに
基づいて算出した燃料カット基準時間を用いて、燃料カ
ットを行う気筒数の判断が行われるため、出力トルクを
実際に意図するトルク低減量だけ適切なタイミングでか
つ容易に低減することができる。また、燃料カットは、
点火時期制御よりも排気ガス温度を上昇させることなく
出力トルクを大幅に低下させることができるため、触媒
の熱害を防止してより大きなトルク低減効果を迅速に得
ることができ、確実にトルク低減を図ることができる。
【0028】請求項7に記載の発明は、燃料カット制御
手段が、燃料カット制御中において、1気筒燃料カット
を中止させる1気筒燃料カット解除信号と、複数の気筒
の燃料カットを中止させる複数気筒燃料カット解除信号
とを出力可能で、トルク制御信号による出力トルク低減
を解除させるトルク復帰信号を入力したときに1気筒燃
料カット解除信号を出力し、1気筒燃料カット解除信号
出力後の経過時間が複数気筒燃料カット解除判断基準時
間を経過したときに複数気筒燃料カット解除信号を出力
する機能を備え、複数気筒燃料カット解除判断基準時間
を目標トルク又は予測トルクのいずれか一方に基づき設
定することを特徴とする。
【0029】これによれば、燃料カット制御手段は、目
標トルク又は予測トルクに基づいて燃料カット解除時間
を算出し、燃料カット解除基準時間を用いて燃料カット
を解除するか否かの判断を行う。したがって、燃料カッ
トによる出力トルクの低減を適切なタイミングで増大す
ることができ、また、変速時に低下させた出力トルクを
より適切なタイミングで復帰させることができる。
【0030】請求項8に記載の発明は、エンジン負荷に
基づいて変速機の変速制御を行う変速制御装置を備え、
エンジン負荷を変速制御装置に出力するエンジンの制御
装置において、アクセルペダルの踏込量とエンジン回転
数とに基づいてエンジンに要求される出力トルクを目標
トルクとして算出する目標トルク算出部と、エンジン負
荷を変速制御装置に出力するエンジン負荷出力手段とを
備え、エンジン負荷出力手段は、目標トルクをエンジン
負荷として出力することを特徴とする。
【0031】これによれば、エンジン制御装置は、エン
ジン負荷信号出力手段が目標トルクを自動変速機の変速
制御装置にエンジン負荷信号として出力する。このエン
ジン負荷信号を入力した変速制御装置は、エンジンの燃
焼状態(スロットルバルブ開度位置)に影響を受けるこ
となく、正確なエンジン出力状態を演算することがで
き、これに応じて適切な変速制御を行うことができる。
【0032】請求項9に記載の発明は、エンジン負荷に
基づいて変速機の変速制御を行う変速制御装置を備え、
エンジン負荷を前記変速制御装置に出力するエンジンの
制御装置において、アクセルペダルの踏込量とエンジン
回転数とに基づいてエンジンに要求される出力トルクを
目標トルクとして算出する目標トルク算出部と、目標ト
ルクに対して実際に実現されると予測される出力トルク
を予測トルクとして算出する予測トルク算出部と、エン
ジン負荷を前記変速制御装置に出力するエンジン負荷出
力手段とを備え、エンジン負荷出力手段は予測トルクを
エンジン負荷として出力することを特徴とする。
【0033】これによれば、エンジン制御装置は、エン
ジン負荷信号出力手段が予測トルクを自動変速機の変速
制御装置にエンジン負荷信号として出力する。このエン
ジン負荷信号を入力した変速制御装置は、エンジンの燃
焼状態(スロットルバルブ開度位置)に影響を受けるこ
となく、正確なエンジン出力状態を演算することがで
き、これに応じて適切な変速制御を行うことができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づいて説明する。図1〜図10は、本発明の第
1の実施の形態を説明するためのものであり、図1は、
本実施の形態におけるシステム概念図、図2はエンジン
制御系の全体ブロック図、図3は燃料・吸気・EGR制
御部のブロック図、図4は吸気系モデルの説明図、図5
は初期化ルーチンのフローチャート、図6は定期処理ル
ーチンのフローチャート、図7は燃料・吸気・EGR制
御処理ルーチンのフローチャート、図8及び図9は、ト
ルク低減制御処理ルーチンのフローチャート、図10は
クランク角割り込みルーチンのフローチャートである。
【0035】図1に示したように、本実施の形態におけ
るエンジンシステムは、リーンバーン運転可能な車両用
多気筒型のエンジン1及びオートマチックトランスミッ
ション15を備え、エンジン1は、その運転制御全体を
行うエンジンコントロールユニット(以下、「ECU」
という)20と接続され、オートマチックトランスミッ
ション15は種々の条件に応じて自動的にその減速比を
変更する制御を行う変速コントロールユニット16と接
続されている。
【0036】ECU20と変速コントロールユニット1
6は電気的に接続されており、互いに制御信号の入出力
が行われる。これにより、変速時には変速コントロール
ユニット16からECU20に制御信号が出力され、E
CU20は変速時に生ずる変速ショックを低減すべくエ
ンジン出力制御を行う。
【0037】図2は、エンジン1の燃料噴射制御、吸気
制御、EGR制御、点火時期制御を総合的に行うエンジ
ン制御系を示し、ECU20にエンジン運転状態を検出
するための各種センサ類が接続されるとともに、エンジ
ン制御のための各種アクチュエータ類が接続されてい
る。
【0038】ECU20に接続されるセンサ類として、
クランク角センサ2、気筒判別センサ3、アクセル開度
センサ4、吸入管圧力センサ5、吸入管温度センサ6、
空燃比センサ7、吸入空気量センサ8等がある。クラン
ク角センサ2は、エンジンのクランク軸の回転を検出し
て所定のクランク角毎にパルス信号を出力し、気筒判別
センサ3は、クランク角センサ2から出力されるパルス
信号間で発生する気筒判別のためのパルス信号を出力す
る。
【0039】アクセル開度センサ4は、アクセルペダル
(図示せず)の踏込量を検出しこれに応じた電圧信号を
出力し、吸入管圧力センサ5は、エンジンの吸気管内の
圧力を検出しこれに応じた電圧信号を出力し、吸入管温
度センサ6は、吸気管内を通過する気体の温度を検出し
これに応じた電圧信号を出力する。
【0040】空燃比センサ7は、エンジンの排気通路途
中(図示せず)に設けられ燃焼室内の空燃比を検出し、
吸入空気量センサ8は、吸気通路に設けられたスロット
ルバルブを通過するスロットル通過空気流量を計測す
る。
【0041】また、ECU20に接続されるアクチュエ
ータ類として、各気筒毎に設けられ駆動パルス信号によ
り燃料を噴射するインジェクタ10、気筒毎の点火プラ
グ12と接続された点火コイル11等があり、更に、ス
ロットルバルブのスロットル開度を可変するためのスロ
ットルアクチュエータ13、及び、EGR量を可変する
ためのEGRバルブ14が接続されている。
【0042】そして、ECU20は、変速コントロール
ユニット16から出力される制御信号を入力可能に変速
コントロールユニット16と接続されている。ECU2
0は、各センサ類からの信号を処理してエンジン運転状
態を表す各種パラメータを算出する機能を有している。
【0043】気筒判別部21は、クランク角センサ2か
らの出力パルス信号(クランクパルス)と気筒判別セン
サ3からの出力パルス信号(気筒判別パルス)との入力
パターンによって気筒判別を行い、気筒判別した特定気
筒の所定クランク角度位置を基準クランク位置として、
順次入力されるクランクパルスに対応するクランク角度
位置をクランク角度判定部22で判定する。
【0044】クランク角度パルス発生間隔時間算出部2
3は、クランクパルスの入力間隔時間を計時して所定ク
ランク角度間の経過時間を算出し、エンジン回転数算出
部24で180゜CAの経過時間からエンジン回転数N
eを算出する。
【0045】アクセル開度算出部25は、アクセル開度
センサ4の出力電圧値に基づいてアクセル開度(アクセ
ル踏込量)Sを算出し、マニホールド全圧算出部26
は、吸気管圧力センサ5の出力電圧に基づいて吸気管圧
力(以下、「マニホールド全圧」という)Pmを算出す
る。
【0046】更に、吸気管内ガス温度算出部27は、吸
気管温度センサ6の出力電圧に基づいて吸気管内ガス温
度Tmを算出し、空燃比算出部28は空燃比センサ7の
出力電圧に基づいて空燃比λを算出し、スロットル通過
空気流量算出部29は吸入空気量センサ8からの出力に
基づいてスロットル通過空気流量計測値Qaveを算出
する。
【0047】また、ECU20は、算出されたパラメー
タを用いてエンジン制御を行うための各種演算を行う燃
料・吸気・EGR制御部30と、制御量出力にかかわる
機能として、噴射パルス時間算出部40、噴射時期設定
部41、噴射パルス発生部42、点火時期設定部50、
点火信号発生部51を有している。そして、変速時にエ
ンジンの出力トルクを一時的に低下させる機能として、
トルクダウン信号入力手段9と、アップシフト時点火時
期リタード量演算手段52と、アップシフト時点火時期
復帰補正量演算手段53、ダウンシフト時点火時期リタ
ード量演算手段54と、ダウンシフト時点火時期復帰補
正量演算手段55を有している。
【0048】燃料・吸気・EGR制御部30は、図3に
示したように、目標トルク設定手段31、初期設定値算
出手段32、制御目標値算出手段33、推定値算出手段
34、フィードバック制御量算出手段35、予測値算出
手段36、吸気系係数算出手段37、制御系係数算出手
段38、基本燃料噴射量算出手段60、ETC指示手段
61、EGR指示手段62により構成されている。
【0049】尚、燃料・吸気・EGR制御部30につい
ては本出願人が出願した特願平9−247316号にそ
の詳細が開示されている。
【0050】目標トルク設定手段31は、エンジン回転
数Neとアクセル開度Sとに基づいて目標トルクTei
を設定する。目標トルクTeiとは、運転者がエンジン
に要求する出力トルクとして捉えることができる。初期
設定値算出手段32は、目標トルクとエンジン回転数と
を用いて予め各々設定されているデータマップを参照す
ることにより、燃料噴射量、EGR量、シリンダ内当量
比の各初期設定値である基本燃料噴射量初期設定値Gf
i、基本EGR量初期設定値(EGR率)EGRi、シ
リンダ内当量比初期設定値FAIiをそれぞれ算出す
る。ここで、算出される各初期設定値は、エンジンが目
標トルクTeiを出力する際に要求される値である。
【0051】制御目標値算出手段33は、初期設定値算
出手段32にて算出された基本燃料噴射量初期設定値G
fiと基本EGR量初期設定値EGRiとに基づいて、
目標トルクTei達成時における吸気管内の圧力応答目
標値を空気有効成分とEGRガス有効成分とに分圧して
算出し、それぞれ制御目標値として設定する。ここで設
定される空気有効成分分圧制御目標値PmosiとEG
Rガス有効成分分圧制御目標値Pmeesiは、エンジ
ンが目標トルクTeiを実現する際に要求される吸気管
内の空気有効成分分圧とEGRガス有効成分分圧であ
る。
【0052】推定値算出部34は、吸入空気量センサの
センサ値に基づいて吸気管内の圧力応答値である空気有
効成分分圧とEGRガス有効成分分圧を算出し、それぞ
れ空気有効成分分圧推定値PmoとEGRガス有効成分
分圧推定値Pmeeとして設定する。
【0053】フィードバック制御量算出手段35は、E
GRガス有効成分分圧推定値PmeeとEGRガス有効
成分分圧制御目標値Pmeesiとの偏差をフィードバ
ックすることによりEGRバルブを通過させるEGR量
であるEGRバルブ通過ガス流量設定値Qeを算出し、
また、EGRバルブ通過ガス流量設定値Qeに含まれる
空気有効成分Qea、及び、空気有効成分分圧推定値P
moと空気有効成分分圧の制御目標値Pmosiとの偏
差をフィードバックすることによりスロットルバルブを
通過させる通過空気流量であるスロットルバルブ通過空
気流量設定値Qaを算出する。
【0054】ここで、有効成分、過不足成分について説
明する。まず、有効成分とは、目標値(初期設定値)に
呼応するための成分を示し、EGRガス有効成分は、制
御空燃比が当量(理論空燃比)であれば、EGRガス中
の非空気成分である不活性成分(理論空燃比での既燃ガ
スに相当する成分;H2O 、CO2 、N2等からなる)と同じ
値であるが、制御空燃比がリーンの場合には、当量比分
の空気を含み、EGRガス中の空気成分に不活性成分を
加えた値となる。
【0055】また、過不足分とは、有効分に対する過不
足分を示し、定常状態では目標当量比と排気当量比とが
同じであるため、過不足は生じないが、過渡的には、こ
れから制御しようとする目標当量比と現在還流されてく
るEGRガスの排気当量比とが一致しないことが多く、
目標当量比>排気当量比の場合には、還流されてくるE
GRガス中に過剰空気を生じ、目標当量比<排気当量比
の場合には、還流されてくるEGRガス中に不足空気を
生じる。従って、この過剰・不足空気分をスロットルバ
ルブ・EGRバルブ制御で目標状態に制御するのであ
る。
【0056】図4は、本実施の形態において採用する吸
気系モデルを示したものである。吸気系モデルは、図示
したように、エンジンの吸気管1aの上流に設けられた
スロットルバルブ1bを通過する新気分の流量(スロッ
トル通過空気流量)Qaと、排気管1cから吸気管1a
への排気還流管1dに介装されたEGRバルブ14を通
過するEGRガス流量(EGRバルブ通過ガス流量)Q
eとが吸気管1a内に供給され、エンジン1のシリンダ
に流入している(シリンダ流入ガス量Qs)とする吸気
系モデルであり、スロットル通過空気流量QaとEGR
バルブ通過ガス流量Qeとによって吸気管容積を充填す
る分の空気量を見込むことにより、アクセル操作量Sと
エンジン回転数Neから設定した目標トルクTeiを過
渡的に遅れなく実現することができる。
【0057】吸気管1a内の空気有効成分は、スロット
ルバルブ1bを通過する新気分と、EGRバルブ14を
通過するEGRガス中の空気過不足成分との和から、シ
リンダ内へ流入する空気有効成分を除いたものであり、
スロットル通過空気流量Qa、EGRガス中の空気過不
足成分のEGRバルブ通過流量Qea、吸気管1a内の
空気有効成分のシリンダ流入流量Qso、吸気管容積V
m、吸気管内ガス温度Tm、空気有効成分の気体定数R
aを用いて気体の状態方程式を適用すると、吸気管1a
内の空気有効成分分圧Pmoの時間変化量dPmo/d
tは、以下の(1) 式にて表すことができる。
【0058】dPmo/dt=(Qa+Qea-Qso)・Ra・Tm/Vm …(1) また、吸気管1a内のEGRガス有効成分は、EGRバ
ルブ14を通過するEGRガス有効成分からシリンダ内
へ流入するEGRガス有効成分を除いたものであり、同
様に、吸気管1a内のEGRガス有効成分分圧の時間変
化量dPmee/dtは、EGRガス有効成分のEGR
バルブ通過流量Qee、EGRガス有効成分のシリンダ
流入流量Qsee、EGRガス有効成分の気体定数Re
により、以下の(2) 式で表すことができる。
【0059】dPmee/dt=(Qee-Qsee)・Re・Tm/Vm …(2) 上記(1) 式におけるEGRガスの空気過不足成分のEG
Rバルブ通過流量Qea、上記(2) 式におけるEGRガ
ス有効成分のEGRバルブ通過流量Qeeは、EGRバ
ルブ通過ガス流量Qeに、EGRバルブ14入口におけ
るEGRガスの当量比とシリンダ内当量比の初期設定値
である目標当量比Φiとの比を適用することにより、そ
れぞれ、以下の(3) 、(4) 式のように表すことができ
る。
【0060】Qea=(1- Φ/ Φi)・Qe …(3) Qee=( Φ/ Φi)・Qe …(4) また、上記(1) 式における空気有効成分のシリンダ流入
流量Qso、上記(2)式におけるEGRガス有効成分の
シリンダ流入流量Qseeは、それぞれ、1気筒当たり
のストローク容積Vs、体積効率ηv、エンジンの気筒
数Lを用いて、以下の(5) 、(6) 式で表すことができ
る。
【0061】 Qso =((Pmo ・Vs)/(Ra・Tm))・ ηv・(Ne・L/120)…(5) Qsee=((Pmee・Vs)/(Re・Tm))・ ηv・(Ne・L/120)…(6) したがって、上記(1) 、(2) 式に上記(3) 〜(6) 式を適
用して式中の一部を以下の(7) 〜(9) 式で示す係数a、
ba、beで置き換え、上記(1) 、(2) 式をマトリック
ス形式で記述すると、以下の(10)式で示すことができ
る。
【0062】a=(Vs/Vm)・ηv・(Ne・L/120)…(7) ba=Ra・Tm/Vm …(8) be=Re・Tm/Vm …(9)
【0063】
【数1】 フィードバック制御量算出手段35は、以上の吸気系モ
デルを用いることにより、吸気管1a内の空気有効成分
分圧推定値Pmo及びEGRガス有効成分分圧推定値P
meeの時間変化量に基づいて、スロットル通過空気流
量QaとEGRバルブ通過ガス流量Qeとを算出する。
【0064】予測値算出手段36は、EGRガス有効成
分分圧と空気有効成分分圧の理論的な圧力応答値を算出
し、それぞれ空気有効成分分圧予測値PmosとEGR
ガス有効成分分圧予測値Pmeesとして設定する。
【0065】ここで設定される空気有効成分分圧予測値
PmosとEGRガス有効成分分圧予測値Pmees
は、スロットルバルブ1b及びEGRバルブ14の制御
値から予測されるスロットル通過空気流量とEGRバル
ブ通過ガス流量に基づいて算出される。
【0066】ここで算出された空気有効成分分圧予測値
PmosとEGRガス有効成分分圧予測値Pmees
は、フィードバック制御量算出手段35にてスロットル
通過空気流量QaとEGRバルブ通過ガス流量Qeの補
正値として用いられ、また、後述する基本燃料噴射量算
出手段60にて燃料噴射量Gfの算出に用いられる。
【0067】ETC指示手段61は、吸気管1aのマニ
ホールド全圧Pmとスロットル通過空気流量Qaとに基
づいてスロットルアクチュエータ13に対する操作量と
してのETC開度指示値Saを算出し、スロットルアク
チュエータ13へ出力する。EGR指示手段62は、マ
ニホールド全圧PmとEGRバルブ通過ガス流量Qeと
に基づいてEGRバルブ14の操作量としてのEGRバ
ルブ開度指示値Seを算出してEGRバルブ14へ出力
する。
【0068】基本燃料噴射量算出手段60は、空気有効
成分分圧推定値Pmoと空気有効成分分圧予測値Pmo
sのいずれか一方とシリンダ内当量比初期設定値FAI
iとに基づいて最終基本燃料噴射量Gfsを算出し噴射
パルス時間算出部40へ出力する。
【0069】最終基本燃料噴射量Gfsの算出には、セ
ンサ検出値から求めた空気有効成分分圧推定値Pmo、
または制御値から理論的に求めた空気有効成分分圧予測
値Pmosがエンジン運転状態に応じて適宜選択されて
用いられる。これにより、実際にシリンダ内に流入する
吸入空気量に見合った燃料噴射量となり、空燃比を目標
空燃比に正確に維持することができる。尚、吸気系係数
算出手段37は、吸気系モデル係数を算出し、制御係数
算出手段38は、フィードバック制御係数を算出する。
【0070】また、図2に示したように、噴射パルス時
間算出部40は燃料・吸気・EGR制御部30にて設定
した基本燃料噴射量Gfsに基づいてインジェクタ10
の噴射時間である噴射パルス時間Toutを算出設定
し、噴射時期設定部41は、目標トルクTeiとエンジ
ン回転数Neとに基づいてインジェクタ10から燃料を
噴射する噴射時期Tinjを算出設定する。噴射パルス
発生部42は、噴射パルス時間Toutと噴射時期Ti
njとに基づいて噴射パルス発生タイマを予め定めた特
定のクランク角度でセットし、所定のタイミングで噴射
パルスを各インジェクタ10に各々出力する。
【0071】点火時期設定部50は、図2に示したよう
に、燃料・吸気・EGR制御部30にて設定した目標ト
ルクTeiとエンジン回転数Neとに基づいて点火時期
Tigを算出設定する。点火信号発生部51は、点火時
期Tigを用いて予め定めた特定のクランク角度で点火
パルス発生タイマをセットし、所定のタイミングで点火
信号を点火コイル11に出力し、点火プラグ12を放電
させる。
【0072】トルク信号入力手段9は、変速コントロー
ルユニット16からECU20に制御信号が出力された
場合に、これに基づいてトルク制御信号1とトルク制御
信号2を発生させる。
【0073】トルク制御信号1及びトルク制御信号2
は、それぞれHigh及びLow の2種類の信号からなり、通
常はHighが出力されており、変速コントロールユニット
16がエンジン回転数Neと車速Vに基づいて減速比の
変化を検出した場合には、Lowを出力する。そして、変
速コントロールユニット16による変速制御の開始から
所定時間経過した後、Low からHighに切り換えられる。
【0074】例えば、エンジン回転数Neが中・低速回
転領域内にあり、かつスロットル開度が所定開度以上で
ある場合においてアップシフトされたときは、トルク制
御制御信号1の出力はHighからLow へ切り換えられ、ト
ルク制御信号2の出力はHighに維持される。また、同様
にダウンシフトされたときは、トルク制御信号2の出力
がHighからLow へ切り換えられ、トルク制御信号1の出
力はHighに維持される。
【0075】そして、アップシフト若しくはダウンシフ
トの変速制御を開始してから所定時間経過したときに、
トルク制御信号1とトルク制御信号2の出力はHighに切
り換えられる。
【0076】更に、エンジン回転数Neが高速回転領域
内にあり、スロットル開度が所定開度以上である場合に
おいてアップシフト若しくはダウンシフトされたときは
トルク制御信号1及びトルク制御信号2の出力は共にHi
ghからLow へ切り換えられる。
【0077】アップシフト時点火時期リタード量演算手
段52は、オートマチックトランスミッションの減速比
が小さい減速比に変更されるアップシフト時に点火時期
を遅角側に補正するアップシフト時点火時期リタード補
正量を目標トルクに基づいて算出する。
【0078】アップシフト時点火時期リタード補正量
は、全体リタード補正量及び単位リタード補正量からな
る。全体リタード補正量とは、通常の点火時期から目標
トルクに応じて最終的に遅角させられる点火時期(以
下、「最終遅角点火時期」という)までの点火時期遅角
量をいい、単位リタード補正量とは、通常の点火時期か
ら最終遅角点火時期まで所定の点火回数毎に点火時期を
徐々に遅角させるための点火時期遅角量をいう。
【0079】アップシフト時点火時期リタード量演算手
段52は、全体リタード補正量及び単位リタード補正量
を算出するデータマップを各々備えており、目標トルク
に基づいてこれらデータマップを参照することによりア
ップシフト時点火時期リタード補正量の算出を行う。
【0080】アップシフト時点火時期復帰補正量算出手
段53は、オートマチックトランスミッションの減速比
が小さい減速比に変更されるアップシフト時に、アップ
シフト時点火時期リタード補正量により既に遅角側にリ
タード補正されている点火時期(以下、遅角点火時期)
を進角側に補正して元の点火時期に復帰させるためのア
ップシフト時点火時期復帰補正量を目標トルクに基づい
て算出する。
【0081】アップシフト時点火時期復帰補正量は、遅
角点火時期を所定の点火回数毎に徐々に進角させ元の点
火時期に戻すための点火時期進角量をいう。アップシフ
ト時点火時期復帰補正量算出手段53は、この復帰補正
量を算出するデータマップを備えており、目標トルクに
基づいてこれを参照することによりアップシフト時点火
時期復帰補正量の算出を行う。
【0082】そして、これらアップシフト時点火時期リ
タード補正量若しくはアップシフト時点火時期復帰補正
量が点火時期設定部50に入力された場合に、点火時期
設定部50は、これらの値に基づいて通常の点火時期を
リタード補正した遅角点火時期を設定する。
【0083】ダウンシフト時点火時期リタード量演算手
段54は、オートマチックトランスミッションの減速比
が大きい減速比に変更されるダウンシフト時に点火時期
を遅角側に補正するダウンシフト時点火時期リタード補
正量を目標トルクに基づいて算出する。
【0084】ダウンシフト時点火時期リタード補正量
は、全体リタード補正量及び単位リタード補正量からな
る。全体リタード補正量とは、通常の点火時期から目標
トルクに応じて最終的に遅角させられる点火時期(以
下、「最終遅角点火時期」という)までの点火時期遅角
量をいい、単位リタード補正量とは、通常の点火時期か
ら最終遅角点火時期まで所定の点火回数毎に点火時期を
徐々に遅角させるための点火時期遅角量をいう。
【0085】ダウンシフト時点火時期リタード量演算手
段54は、全体リタード補正量及び単位リタード補正量
を算出するデータマップを各々備えており、目標トルク
に基づいてこれらデータマップを参照することによりダ
ウンシフト時点火時期リタード補正量の算出を行う。
【0086】ダウンシフト時点火時期復帰補正量算出手
段55は、オートマチックトランスミッションの減速比
が大きい減速比に変更されるダウンシフト時に、ダウン
シフト時点火時期リタード補正量により既に遅角側にリ
タード補正されている点火時期(以下、遅角点火時期)
を進角側に補正して元の点火時期に復帰させるためのダ
ウンシフト時点火時期復帰補正量を目標トルクに基づい
て算出する。
【0087】ダウンシフト時点火時期復帰補正量は、遅
角点火時期を所定の点火回数毎に徐々に進角させ元の点
火時期に戻すための点火時期進角量をいう。ダウンシフ
ト時点火時期復帰補正量算出手段55は、この復帰補正
量を算出するデータマップを備えており、目標トルクに
基づいてこれを参照することによりダウンシフト時点火
時期復帰補正量の算出を行う。
【0088】そして、これらダウンシフト時点火時期リ
タード補正量若しくはダウンシフト時点火時期復帰補正
量が点火時期設定部50に入力された場合に、点火時期
設定部50は、これらの値に基づいて通常の点火時期を
リタード補正した遅角点火時期を設定する。
【0089】次に、上記ECU20によって実行される
変速時トルクダウン制御処理について、図5〜図10の
フローチャートに基づいて説明する。
【0090】図5は、図示しないイグニッションスイッ
チがONされ、ECU20に電源が供給されてシステム
がリセットされたとき、割り込み実行される初期化ルー
チンである。まず、ステップ(以下、単に「S」とい
う)10でCPUを初期設定すると、S20で制御デー
タを初期設定し、S30で、吸気管容積Vm、1気筒当
たりのストローク容積Vs、エンジンの気筒数L、空気
有効成分の気体定数Ra、EGRガス有効成分の気体定
数Re等の吸気系定数を設定してルーチンを抜ける。
【0091】そして、システムイニシャライズ後、図6
に示す定期処理ルーチンが一定時間毎(例えば、10m
s毎)に実行されるとともに、図10に示すクランク角
割り込みルーチンがクランクパルス入力毎に割り込み実
行される。
【0092】図6の定期処理ルーチンでは、まず、S5
0で、アクセル開度算出部25の処理として、アクセル
開度センサ4の出力をA/D変換してアクセル開度Sを
算出し、S60で、マニホールド全圧算出部26の処理
として、吸気管圧力センサ5の出力をA/D変換してマ
ニホールド全圧Pmを算出する。さらに、S70で、吸
気管内ガス温度算出部27の処理として、吸気管温度セ
ンサ6の出力をA/D変換して吸気管1a内のガス温度
Tmを算出する。
【0093】次に、S80へ進み、スロットル通過空気
流量算出部29の処理として、吸入空気量センサ8の出
力をA/D変換し、スロットル通過空気流量計測値Qa
veを算出すると、S90で、空燃比算出部28の処理
として、空燃比センサ7の出力をA/D変換して空燃比
λを算出し、S100で、エンジン回転数算出部24の
処理として、後述する図10のクランク角割り込みルー
チンで算出された180゜CAの経過時間からエンジン
回転数Neを算出してS110へ進む。
【0094】S110では、燃料・吸気・EGR制御部
30の処理として図7の燃料・吸気・EGR制御処理ル
ーチンが実行され、目標トルクTeiを基準として、基
本燃料噴射量Gfs、スロットルアクチュエータ指示値
Sa、EGRバルブ指示値Seを算出する。
【0095】S120では、図8及び図9のトルク低減
制御処理ルーチンが実行される。本実施の形態では、所
定条件を満たす場合、点火時期をリタード補正する点火
時期リタード補正量が算出される。
【0096】S130では、燃料噴射パルス時間算出部
40の処理として、上記ステップS100で算出した基
本燃料噴射量Gfsを、各種補正項や無効分を加えて噴
射パルス時間Toutに換算し、また、噴射時期設定部
41の処理としてエンジン回転数Neと目標トルクTe
iを格子とするデータマップを参照して噴射時期Tin
jを設定する。
【0097】S140では、点火時期設定部50の処理
としてエンジン回転数Neと目標トルクTeiとを格子
とするデータマップを参照することにより通常の点火時
期が設定される。ここで、S120の処理により点火時
期リタード補正量が算出されている場合は、通常の点火
時期を点火時期リタード補正量により補正した遅角点火
時期が算出され設定される。そして、本ルーチンを抜け
る(リターン)。
【0098】上記定期処理ルーチンに対し、図10のク
ランク角割り込みルーチン処理では、S800で気筒判
別部21の処理として、クランク角センサ2からのクラ
ンク角パルス間で発生する気筒判別センサ3からの気筒
判別パルスの数に従って現在の気筒を判別する。更に、
引き続き発生しているクランクパルスの数にしたがって
以降の気筒を判別する処理を行う。S810では、クラ
ンク角度判定部22によるクランク角度判定処理を行
う。
【0099】続くS820では、クランク角度パルス発
生間隔時間算出部の処理として、前回のクランク割り込
み発生から今回のクランク割り込み発生までの経過時間
である、前回のクランクパルス入力から今回のクランク
パルス入力までの経過時間を計時し、メモリにストアす
る。メモリされた各経過時間に基づく180゜CAの経
過時間がエンジン回転数Neの算出に用いられる。
【0100】S830では、噴射時期設定部41、点火
時期設定部50の処理を行い、噴射時期、点火時期を決
定する。すなわち、定期処理ルーチンのS130で設定
された噴射時期Tinjを、予め定めた特定のクランク
角からの噴射タイミングに換算すると共に、同じく定期
処理ルーチンのS140で設定された最終点火時期Ti
gを、予め定めた特定のクランク角からの点火タイミン
グに換算する。
【0101】そして、S840で、噴射パルス発生部4
2の処理として、今回のクランク角割り込みが予め定め
た特定のクランク角度における割り込みであるとき、噴
射パルス発生タイマをセットし、さらに、S850で、
点火信号発生部51の処理として、同様に、今回のクラ
ンク角割り込みが予め定めた特定のクランク角度におけ
る割り込みであるとき、点火パルス発生タイマをセット
し、ルーチンを抜ける。
【0102】その結果、上記S830で決定した噴射タ
イミングで噴射パルス発生タイマから噴射パルスがイン
ジェクタ10に出力されて燃料が噴射され、S830で
決定した点火タイミングで点火パルス発生タイマから点
火パルスが点火コイル11に出力され、点火プラグ12
による点火が行われる。
【0103】次に、図6の定期処理ルーチンのS110
における燃料・吸気・EGR制御処理について図7に基
づいて説明する。尚、以下において、各パラメータに添
付する(-k)はk制御周期前の値(例えば、添字(-1)で1
制御周期前の値)であることを示す。
【0104】本処理では、まず最初に、S150で目標
トルク設定手段31の処理としてエンジン回転数Neと
アクセル開度Sとを格子とするデータマップを参照して
目標トルクTeiを設定し、S160で吸気系係数算出
部37の処理を行う。
【0105】この吸気系係数算出処理では、まず、エン
ジン回転数Neとマニホールド全圧Pmとに基づいて体
積効率ηvを設定し、エンジン回転数Ne、吸気管1a
内のガス温度Tm、体積効率ηv、吸気系定数Vm、V
s、L、Ra、Reにより、前述の(7) 〜(9) 式による
吸気系係数a、ba、be、及び、以下の(11)〜(13)式
による吸気系係数Ca、Ce、dを算出する。
【0106】 Ca=a/ba=(Vs/(Ra・Tm))・ ηv・(Ne・L/120)…(11) Ce=a/be=(Vs/(Re・Tm))・ ηv・(Ne・L/120)…(12) d=(Vs/(Ra・Tm))・ ηv …(13) S170では、基本燃料噴射量、基本EGR量、シリン
ダ内当量比の初期設定値の算出が行われる。ここで、初
期設定値算出手段32は、エンジン回転数Neと目標ト
ルクTeiをパラメータとするそれぞれのデータマップ
をそれぞれ参照することにより、基本燃料噴射量初期設
定値Gfi、基本EGR量初期設定値EGRi、シリン
ダ内当量比初期設定値FAIiを算出する。
【0107】S180では、空気有効成分分圧とEGR
ガス有効成分分圧の制御目標値等が算出される。ここ
で、制御目標値設定手段33は、S170にて設定した
シリンダ内当量比初期設定値FAIiからEGRバルブ
14入口におけるEGRガスの当量比を推定した当量比
推定値faiを求める。
【0108】そして、当量比推定値fai、シリンダ内
当量比初期設定値FAIi、基本燃料噴射量初期設定値
Gfi、EGR量設定値EGRSi、吸気系係数d、理
論空燃比ABFtから、以下の(14)〜(16)式により、空
気有効成分分圧目標値初期設定値Pmosi、EGRガ
ス有効成分分圧目標値初期設定値Pmeesi、マニホ
ールド全圧目標値初期設定値Pmsiを算出し、また、
以下の(17)式による当量比推定値faiと当量比設定値
FAIiとの比を、当量比係数rfaiとして算出す
る。
【0109】 Pmosi =(1/d)・Gfi・ABFt/FAIi …(14) Pmeesi=EGRSi/(1-EGRSi)・(Re/Ra)・Pmosi …(15) Pmsi =Pmosi+Pmeesi …(16) rfai =fai/FAIi …(17) S190では、センサ検出値に基づいた空気有効成分分
圧及びEGRガス有効成分分圧の推定値が算出される。
ここで、フィードバック制御量算出手段35は、まず最
初に、空気有効成分分圧及びEGRガス有効成分分圧の
各時間変化量を推定するため、吸気系モデルに従って、
EGRガスの空気過不足成分分圧モデル値Pfea及び
EGRガス有効成分分圧モデル値Pfeeをシリンダ内
当量比推定値rfaiに基づいて算出し、実際に計測し
たスロットル通過空気流量によって吸入空気分の新気分
圧モデル値Pfaを算出する。
【0110】そして、EGRガスの空気過不足成分分圧
モデル値Pfeaと新気分圧モデル値Pfaとの和を空
気有効成分分圧推定値Pmoとして算出し、EGRガス
の空気過不足成分分圧モデル値Pfea、EGRガス有
効成分分圧モデル値Pfee、新気分圧モデル値Pfa
の総和を吸気管内圧力の実測値であるマニホールド全圧
Pmと一致させるべく、マニホールド全圧Pmから空気
有効成分分圧推定値Pmoを減算した値をEGRガス有
効成分分圧推定値Pmeeとして算出する。
【0111】ここで、当量比rfaiを用いることによ
りEGRガス有効成分分圧の推定精度を高めることがで
きると同時に、実際の吸入空気量から求めた新気分圧モ
デル値Pfaを修正することなく各分圧の総和をマニホ
ールド全圧Pmに一致させることによりEGR分のモデ
ル誤差を修正し、吸気温度、大気圧、バルブクリアラン
ス等の影響を排除して空気有効成分分圧の推定精度を向
上させることができる。
【0112】具体的には、EGRガスの空気過不足成分
分圧モデル値Pfea、EGRガス有効成分分圧モデル
値Pfeeは、吸気系係数a、ba、be、当量比係数
rfai、1制御周期前のEGRバルブ通過ガス流量設
定値Qe(-1)、1制御周期前のEGRガスのPfea
(-1)、1制御周期前のPfee(-1)を用いて、以下の(1
8)、(19)式により算出される。
【0113】 Pfea=(1-a・dt)・Pfea(-1)+(ba・dt)・(1-rfai)・Qe(-1) …(18) Pfee=(1-a・dt)・Pfee(-1)+(be・dt)・(1-rfai)・Qe(-1) …(19) また、吸入空気の新気分圧モデル値Pfaは、吸入空気
量センサ8によって実際に計測したスロットル通過空気
流量計測値Qaveを用い、以下の(20)式によって算出
される。
【0114】 Pfa =(1-a・dt)・Pfa(-1)+(ba・dt)・Qave …(20) そして、空気有効成分分圧推定値PmoとEGRガス有
効成分分圧推定値Pmeeは、以下の(21)式と(22)式に
より算出される。
【0115】Pmo=Pfa+Pfea …(21) Pmee=Pm-Pmo …(22) S200では、空気有効成分分圧推定値PmoとEGR
ガス有効成分分圧推定値Pmeeとに基づいたスロット
ル通過空気流量設定値Qa、EGRバルブ通過ガス流量
設定値Qeの算出が行われる。ここでは、まず最初に制
御係数算出手段38の処理によりフィードバック制御係
数が算出される。具体的には、吸気系係数ba、be、
ca、ceと当量比係数rfaiを用いて、以下の(23)
〜(28)式によりフィードバック係数f1、f2、h1、
h2、g1、g2が算出される。
【0116】 f1=( 1/(ba・dt))・ n …(23) f2=( 1/(rfai・ be・dt))・ n …(24) h1=ca …(25) h2=ce/ rfai …(26) g1=m/ Ne …(27) g2=m/ Ne …(28) 但し、dt:制御周期 n:重み係数(0<n<1) m:積分制御係数(m≧0) そして、上述の吸気系モデルに従い、フィードバック制
御量算出手段35の処理により、EGRバルブ通過ガス
流量初期設定値Qeiとスロットル通過空気流量初期設
定値Qaiが算出される。
【0117】ここで、EGRバルブ通過ガス流量初期設
定値Qeiは、推定値算出手段34にて算出したEGR
ガス有効成分分圧推定値PmeeとEGRガス有効成分
分圧目標値初期設定値Pmeesi、及び、1制御周期
前に後述するS210にて算出されたEGRガス有効成
分分圧誤差の時間積分値Imee(-1)とを用いて、以下
の(29)式により算出される。
【0118】 Qei=h2・Pmeesi-f2・Pmee+g2・Imee(-1) …(29) 上記(29)式で算出したEGRバルブ通過ガス流量初期設
定値Qeiは、必ずしも実現可能な値ではないこともあ
るため、以下の(30)式の範囲(0以上最大流量(Qe)
MAX 以下の範囲)に飽和させて制御可能(実現可能)な
流量とし、この流量をEGRガス有効成分分圧推定値P
meeを用いたEGRバルブ通過ガス流量Qeとする。
【0119】0≦Qe≦(Qe)MAX …(30) 上記最大EGRバルブ通過ガス流量(Qe)MAX は、マ
ニホールド全圧Pmに基づいてマップ参照等により設定
される。
【0120】そして、スロットル通過空気流量初期設定
値Qaiは、EGRバルブ通過ガス流量Qe、及び前述
の制御目標値算出手段53による処理で算出したPmo
siと空気有効成分分圧推定値Pmo、及び、1制御周
期前に後述するS80にて算出された空気有効成分分圧
誤差の時間積分値Imo(-1)とを用いて、以下の(31)式
により算出される。
【0121】 Qai=h1・Pmosi-f1・Pmo-(1-rfai)・Qe+g1・Imo …(31) そして、算出したスロットル通過空気流量初期設定値Q
aiを以下の(32)式の範囲(0以上最大流量(Qa)
MAX 以下の範囲)に飽和させてスロットル通過空気流量
Qaを定める。
【0122】0≦Qa≦(Qa)MAX …(32) この場合においても、制御可能な流量を考慮してマニホ
ールド全圧Pmに基づいてマップ参照等により設定した
値を用いる。
【0123】S210では、空気有効成分分圧予測値P
mos、及びEGRガス有効成分分圧予測値Pmees
が算出される。ここでは、空気有効成分分圧予測値Pm
osが予測値算出手段36により、1制御周期前の空気
有効成分分圧予測値Pmos(-1)と空気有効成分分圧目
標補正値Pmohsとを用いて以下の(33)式により算出
される。
【0124】 Pmos =(1-n)・Pmos(-1)+n・Pmohs …(33) また、同様に、EGRガス有効成分分圧予測値Pmee
sは、1制御周期前のEGRガス有効成分分圧予測値P
mees(-1)とEGRガス有効成分分圧目標補正値Pm
eehsとを用いて、以下の(34)式により算出される。
【0125】 Pmees=(1-n)・Pmees(-1)+n・Pmeehs …(34) 上記(33)、(34)式における空気有効成分分圧目標補正値
Pmohsは、スロットル通過空気流量Qaに相当する
圧力目標値であり、EGRガス有効成分分圧目標補正値
Pmeehsは、EGRバルブ通過ガス流量Qeに相当
する圧力目標値であり、以下の(35)、(36)式により算出
される。
【0126】 Pmohs =(1/h1)・(Qa+(1-rfai)・Qe+f1・Pmo-g1・Imo) …(35) Pmeehs=(1/h2)・(Qe+f2・Pmee-g2・Imee) …(36) 上記(35)、(36)式における空気有効成分分圧誤差の時間
積分値Imo、及び、EGRガス有効成分分圧誤差の時
間積分値Imeeは、以下の(37)、(38)式によって算出
される。
【0127】 Imo =Imo(-1) +(Pmos(-k)-Pmo)・dt …(37) Imee=Imee(-1)+(Pmees(-k)-Pmee)・dt …(38) S220では、ETC指示手段61によるETC13へ
のETC指示値Saの算出、及び、EGR指示手段62
によるEGRバルブ14へのバルブ開度指示値Seの算
出が行われる。ここで、ETC指示手段61は、S20
0にて求めたスロットル通過空気流量Qaとマニホール
ド全圧Pmとを用いてETC開度指示値Saを算出す
る。
【0128】また、EGRバルブ指示手段62は、S2
00にて求めたEGRバルブ通過ガス流量Qeとマニホ
ールド全圧Pmとを用いてEGRバルブ開度指示値Se
を算出する。これにより、目標トルクを実現するために
必要な吸入空気量及びEGRガス量を得ることができる
開度位置にスロットルバルブ及びEGRバルブを制御す
ることができる。
【0129】次に、S230では、最終基本燃料噴射量
Gfsの算出が行われる。ここでは、シリンダ内に流入
する実際の吸入空気量に対応した燃料噴射量の算出が行
われる。すなわち、スロットルアクチュエータ13及び
EGRバルブ14は、S110により目標トルクを実現
する吸入空気量及びEGR量を得る開度位置に制御され
るが、例えば、スロットルバルブがステップ的にその開
度位置を変化した場合等は実際の吸気管圧力の応答はス
ロットルバルブと燃焼室との離間距離及び吸気通路の形
状、アクチュエータの応答性等に起因してステップ的に
は変化せず、制御目標値に対して遅れを生ずる場合があ
る。したがって、S230では実際にシリンダ内に吸入
される空気量に応じた燃料噴射量の算出が行われる。
【0130】ここで、基本燃料噴射量算出手段60は、
上述のS190及びS210にて算出した2種類の吸気
管圧力応答値に基づく2種類の燃料噴射量を各々算出す
る。そして、エンジン運転状態に応じて決定される燃料
噴射制御方式に対応して2つの燃料噴射量の内の一方を
最終燃料噴射量として採用する。
【0131】まず最初に、空気有効成分分圧推定値Pm
oに基づいたLジェトロ型燃料噴射量Gfs_Lと、空
気有効成分分圧予測値Pmosに基づいたA/F優先型
燃料噴射量Gfs_Aが、以下の(39)、(40)式によって
算出される。
【0132】Gfs_L=d・Pmo・FAIi/ABFt …(39) (ABFt:理論空燃比、d:吸気系係数) Gfs_A=d・Pmos・FAIi/ABFt …(40) (ABFt:理論空燃比、d:吸気系係数) エンジン運転状態が中・低負荷運転領域にあるときには
A/F優先型燃料噴射方式により求められるA/F優先
型燃料噴射量Gfs_Aを基本燃料噴射量算出手段60
にて最終燃料噴射量Gfsとし、エンジン運転状態が高
負荷運転領域にあるときにはLジェトロ型燃料噴射方式
により求められるLジェトロ型燃料噴射量Gfs_Lを
基本燃料噴射量算出手段60にて最終燃料噴射量Gfs
とする。
【0133】次に、図6の定期処理ルーチンのS120
におけるトルク低減制御処理ルーチンについて図8及び
図9に基づいて説明する。図8及び図9は、トルク低減
制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0134】本実施の形態では、トルク低減制御処理と
してアップシフト時及びダウンシフト時に一時的に点火
時期のリタード制御が行われる。S401では、トルク
信号入力手段9から出力されたトルク制御信号1とトル
ク制御信号2の読み込みが行われる。そして、S40
2、S403、S420にてトルク制御信号1及びトル
ク制御信号2がそれぞれHigh又はLow のいずれかである
かが判断される。
【0135】ここで、トルク制御信号1がLow でかつト
ルク制御信号2がHighである場合は、アップシフト時で
あるとしてS410へ進み、S410からS412にて
アップシフト時の点火時期リタード補正量が算出され
る。
【0136】S410ではアップシフト時の点火時期リ
タード制御を実行中であることを示すフラグのセットが
行われ、S411では、全体リタード補正量ATADVBと単
位リタード補正量ATDADRの算出が行われる。ここで、全
体リタード補正量ATADVBと単位リタード補正量ATDADR
は、全体リタード補正量ATADVBと単位リタード補正量AT
DADRの算出用データマップを目標トルクTeiを用いて
それぞれ参照することにより算出される。
【0137】S412では、点火時期リタード補正量が
算出される。ここでは、全体リタード補正量に至るま
で、現在の点火時期リタード補正量に対して、予め設定
されている点火回数毎に単位リタード補正量ATDADRの加
算が行われる。これにより、点火時期リタード補正量
は、全体リタード補正量に至るまで徐々に増加され、点
火時期設定部50では点火時期Tigが最終遅角点火時
期に至るまで所定速度で遅角するように設定される。こ
の結果、アップシフト時に出力トルクは所定速度で低減
される。
【0138】尚、本実施の形態では、S402及びS4
03にてトルク制御信号1及びトルク制御信号2が共に
Low である場合、トルク低減制御を行わずに本ルーチン
を抜ける(リターン)。
【0139】また、S402にてトルク制御信号1がHi
ghでS420にてトルク制御信号2がHighである場合は
S430へ進む。S430では、アップシフト時におけ
る点火時期リタード制御を実行中であることを示すフラ
グがセットされているか否かの判断がなされ、フラグセ
ットされている場合(セット)は、アップシフト時にリ
タード補正された点火時期を元の点火時期に戻すための
点火時期復帰用のリタード補正量を算出すべくS431
へ移行する。
【0140】S431では、点火時期復帰用のリタード
補正量ATDADFの算出が行われる。ここで点火時期復帰用
リタード補正量ATDADFは、点火時期復帰用リタード補正
量ATDADFの算出用データマップを目標トルクTeiを用
いて参照することにより算出される。
【0141】そして、S432では、点火時期リタード
補正量の算出が行われる。ここで点火時期リタード補正
量は、現在の点火時期リタード補正量から予め設定され
ている点火回数毎に点火時期復帰用リタード補正量ATDA
DFを減算することにより求められる。
【0142】S433では、点火時期リタード補正量が
0であるか否かの判断がなされ、通常の点火時期への復
帰が終了したか否かが判断される。ここで、点火時期リ
タード補正量が0である場合(=0)は、通常の点火時
期へ復帰したとしてS434へ進み、S434にてアッ
プシフト時点火時期リタード補正中を示すフラグがクリ
アされ、本ルーチンを抜ける。また、リタード補正量が
0でない場合(≠0)は、そのまま本ルーチンを抜け
(リターン)、さらに点火時期の復帰が継続される。
【0143】これにより、点火時期リタード補正量は徐
々に減少され、点火時期設定部50では点火時期Tig
が遅角点火時期から通常の点火時期へと所定速度で進角
するように設定される。この結果、アップシフト時に低
減された出力トルクは所定速度で元の出力トルクに戻さ
れる。
【0144】また、S402にてトルク制御信号1がHi
ghでS420にてトルク制御信号2がLow である場合は
ダウンシフト時であるとしてS421へ進み、S421
からS423にてダウンシフト時における点火時期リタ
ード補正量が算出される。
【0145】S421ではダウンシフト時の点火時期リ
タード制御を実行中であることを示すフラグのセットが
行われ、S422では、全体リタード補正量ATADVBと単
位リタード補正量ATDADRの算出が行われる。ここで、全
体リタード補正量ATADVBと単位リタード補正量ATDADR
は、全体リタード補正量ATADVBと単位リタード補正量AT
DADRの算出用データマップを目標トルクTeiを用いて
それぞれ参照することにより算出される。
【0146】S423では、点火時期リタード補正量が
算出される。ここでは、全体リタード補正量に至るま
で、現在の点火時期リタード補正量に対して、予め設定
されている点火回数毎に単位リタード補正量ATDADRの加
算が行われる。これにより、点火時期リタード補正量
は、全体リタード補正量に至るまで徐々に増加され、点
火時期設定部50では点火時期Tigが最終遅角点火時
期に至るまで所定速度で遅角するように設定される。こ
の結果、ダウンシフト時に出力トルクは所定速度で低減
される。
【0147】また、S402、S420にてトルク制御
信号1及びトルク制御信号2がともにHighであり、
S430にてアップシフト時における点火時期リタード
制御を実行中であることを示すフラグがクリアである場
合は、S440へ進む。そして、S440にてダウンシ
フト時における点火時期リタード制御を実行中であるこ
とを示すフラグがセットされている場合は、ダウンシフ
ト時にリタード補正された点火時期を元の点火時期に戻
すための点火時期復帰用のリタード補正量を算出すべく
S441へ移行する。
【0148】S441では、ダウンシフト時における点
火時期復帰用のリタード補正量ATDADFの算出が行われ
る。ここで点火時期復帰用リタード補正量ATDADFは、点
火時期復帰用リタード補正量ATDADFの算出用データマッ
プを目標トルクTeiを用いて参照することにより算出
される。
【0149】そして、S442では、点火時期リタード
補正量の算出が行われる。ここで点火時期リタード補正
量は、現在の点火時期リタード補正量から予め設定され
ている点火回数毎に点火時期復帰用リタード補正量ATDA
DFが減算されることにより求められる。
【0150】S443では、点火時期リタード補正量が
0であるか否かの判断がなされ、通常の点火時期への復
帰が終了したか否かが判断される。ここで、点火時期リ
タード補正量が0である場合(=0)は、通常の点火時
期へ復帰したとしてS444へ進み、S444にてダウ
ンシフト時点火時期リタード補正中を示すフラグがクリ
アされ、本ルーチンを抜ける。また、リタード補正量が
0でない場合(≠0)は、そのまま本ルーチンを抜け
(リターン)、さらに点火時期の復帰が継続される。
【0151】これにより、点火時期リタード補正量は徐
々に減少され、点火時期設定部50では点火時期Tig
が遅角点火時期から通常の点火時期へと所定速度で進角
するように設定される。この結果、ダウンシフト時に低
減された出力トルクは所定速度で元の出力トルクに戻さ
れる。
【0152】上記のトルク低減制御処理によれば、全体
リタード補正量ATADVB、単位リタード補正量ATDADR、及
び点火時期復帰用リタード補正量ATDADFは、エンジン制
御の基準となる目標トルクに基づいて演算され、これら
に基づいてアップシフト時及びダウンシフト時における
点火時期リタード補正量が得られる。
【0153】そして、全体リタード補正量ATADVB、単位
リタード補正量ATDADR、及び点火時期復帰用リタード補
正量ATDADFを、エンジン制御の基準となる目標トルクに
基づいて演算することにより、ダウンシフト時における
適切な点火時期リタード補正量を算出することができ
る。
【0154】したがって、本実施の形態におけるシステ
ム全体では、目標トルクに基づいて燃料噴射制御、吸気
制御、EGR制御が総合的に行われ、変速時において目
標トルクに基づいたトルク低減制御が実現される。
【0155】これにより、アップシフト時及びダウンシ
フト時にエンジンの制御状態に応じた適切なトルク低減
制御を実現することができ、特に、吸入空気量とエンジ
ン出力との相関関係がとれない燃焼形態や、複数の異な
る燃焼形態を実現可能なエンジン装置においても、複雑
な演算処理を行う必要なく、迅速かつ容易に制御状態に
応じたトルク低減制御を実現することができる。この結
果、アップシフト時及びダウンシフト時に生ずる変速シ
ョックをエンジン側の制御によって適切に低減すること
ができ、良好な運転フィーリングを得ることができる。
【0156】なお、本実施の形態では、アップシフト時
及びダウンシフト時にトルク低減制御を行うものである
が、これに限定されず、どちらか一方のみとすることも
可能である。
【0157】次に、本発明の第2の実施の形態について
図11、図12を用いて以下に説明する。本実施の形態
において特徴的なことは、第1の実施の形態が変速時の
トルク低減制御処理を点火時期制御により行うものであ
るのに対し、複数の気筒のうちの一部の気筒への燃料供
給を停止する燃料カット制御により行うものであること
である。
【0158】図11は、本実施の形態におけるエンジン
制御系の全体ブロック図である。上述の実施の形態と同
様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な
説明を省略する。第1の実施の形態と異なるところは、
ECU20が、変速時にエンジンの出力トルクを一時的
に低下させるトルク低減制御処理機能として燃料カット
制御手段43と燃料カットディレイタイマ1演算手段4
4、燃料カットディレイタイマ2演算手段45を有して
いることである。
【0159】燃料カット制御手段43は、トルク信号入
力手段9から出力されるトルク制御信号1及びトルク制
御信号2を入力できるようにトルク信号入力手段9の出
力側と接続されており、また、燃料カットディレイタイ
マ1演算手段44及び燃料カットディレイタイマ2演算
手段45との間で相互にデータを入出力可能に接続され
ている。燃料カット制御手段43の出力側は、噴射パル
ス発生部42と接続されている。
【0160】燃料カット制御手段43は、トルク信号入
力手段9からのトルク制御信号1及びトルク制御信号2
に基づいて1つの気筒に対する燃料の供給を停止する1
気筒燃料カットを行うのか、2つの気筒に対する燃料供
給を停止する2気筒燃料カットを行うのか、燃料カット
を中止して通常の燃料供給を行うのかを判断し、これを
実行すべく、その指令信号を噴射パルス発生部42に出
力する。そして、その判断の際に判断基準となる基準値
は、燃料カットディレイタイマ1演算手段及び燃料カッ
トディレイタイマ2演算手段から入力する。
【0161】燃料カットディレイタイマ1演算手段44
は、燃料カット制御手段43がトルク低減のために噴射
パルス発生部42に出力する燃料カット信号を1気筒燃
料カット信号にするか、または2気筒燃料カット信号に
するかの選択を行うための2気筒燃料カット判断基準時
間を演算するものである。この2気筒燃料カット判断基
準時間は、目標トルクTeiを用いて予め設定されてい
るデータテーブルを参照することにより算出され、燃料
カット制御手段43にて1気筒燃料カット信号の継続時
間と比較される。
【0162】燃料カットディレイタイマ2演算手段45
は、トルク低減のために噴射パルス発生部42に出力さ
れている燃料カット信号の出力を中止して燃料カットを
解除するか、または1気筒燃料カット信号を出力して1
気筒燃料カットを継続するかの選択を行うための燃料カ
ット解除基準時間を演算するものである。この燃料カッ
ト解除基準時間は、目標トルクTeiを用いて予め設定
されているデータテーブルを参照することにより算出さ
れ、燃料カット制御手段43にて燃料カットにより低減
されている出力トルクを元の出力トルクに復帰する旨の
トルク制御信号を入力してからの継続時間と比較され
る。
【0163】そして、燃料カット制御手段43からの燃
料カット信号が噴射パルス発生部42に入力された場合
に、噴射パルス発生部42は、燃料カット信号に従って
所定の気筒に設けられたインジェクタ10への噴射パル
ス信号の出力を停止し、その気筒に対する燃料カットを
行う。
【0164】次に、ECU20によって実行されるトル
ク低減制御処理について、図12のフローチャートに基
づいて説明する。図12は、図6の定期処理ルーチンの
S120において行われる本実施の形態におけるトルク
低減制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【0165】本実施の形態では、トルク低減制御処理と
して変速時に燃料カット制御が行われる。燃料カット制
御は、ECU20が変速時において出力トルクを低減す
る旨のトルク制御信号を入力した場合に、まず最初に1
気筒燃料カットを行い、1気筒燃料カットを開始してか
ら所定時間経過後に2気筒燃料カットを行う。
【0166】そして、低減されている出力トルクを復帰
する旨のトルク制御信号を入力した場合に、2気筒燃料
カットから1気筒燃料カットに変更し、変更後所定時間
経過した後に全ての気筒に対する燃料カットを中止す
る。これにより、変速時に出力トルクを一時的に低減す
るトルク低減制御が行われる。
【0167】以下に、図12に基づいてその制御につい
て詳細に説明する。S601では、トルク信号入力手段
9から出力されたトルク制御信号1とトルク制御信号2
の読み込みが行われる。そして、S602、S603、
S620にてトルク制御信号1及びトルク制御信号2が
それぞれHigh又はLow のいずれかであるかが判断され
る。
【0168】S602にてトルク制御信号1がLow で、
S603にてトルク制御信号2がLow である場合は燃料
カットにより出力トルクを低減させる制御を行うべくS
604以降へ移行する。尚、トルク制御信号1とトルク
制御信号2の一方がHighで他方がLow である場合は燃料
カットによるトルク低減制御は行わないとして本ルーチ
ンを抜ける(リターン)。
【0169】S604では、2気筒燃料カット判断基準
時間となる燃料カットディレイタイマ1(T1DWN) と、燃
料カット解除基準時間である燃料カットディレイタイマ
2(T2DWN) が算出される。ここで、燃料カットディレイ
タイマ1(T1DWN )は、燃料カットディレイタイマ1演
算手段44において予め設定されている燃料カットディ
レイタイマ1データテーブル(TT1DWN)を目標トルクTe
iを用いて参照することにより算出される。
【0170】また、同時に燃料カットディレイタイマ2
(T2DWN )は、燃料カットディレイタイマ2演算手段4
5において予め設定されている燃料カットディレイタイ
マ2(TT2DWN)を目標トルクTeiを用いて参照すること
により算出される。
【0171】そして、S605では、1気筒の燃料カッ
トを開始してからの継続時間である1気筒カット継続時
間(TDOWN1)と燃料カットディレイタイマ1(T1DWN )の
比較が行われる。ここで、1気筒カット継続時間(TDOWN
1)が燃料カットディレイタイマ1(T1DWN )以下である
場合(YES)は、現在の燃料カットによる出力トルク
の低減量を維持すべくS606へ移行し、1気筒カット
継続時間(TDOWN1)が燃料カットディレイタイマ1(T1DW
N )を超える場合(NO)は、出力トルクの低減量をさ
らに増大させるべく、S608へ移行する。
【0172】S606では、燃料カット制御手段43か
ら噴射パルス発生部42に対して1気筒燃料カット信号
の出力が行われる。これにより、複数の気筒から予め定
められている1つの気筒に設けられたインジェクタ10
への噴射パルス信号の出力が停止され、その1気筒に対
する燃料カット(1気筒燃料カット)が行われ、出力ト
ルクは1気筒燃料カット分だけ低減される。
【0173】そして、S607へ移行し、S607にて
1気筒燃料カットの継続時間(TDOWN1)がカウントされ
る。1気筒燃料カット継続時間(TDOWN1)は後述するS
661にてクリアされるまで、プログラムサイクル毎に
積算される。そして、本ルーチンを抜ける(リター
ン)。
【0174】S608では、燃料カット制御手段43か
ら噴射パルス発生部42に対して2気筒カット信号の出
力がなされる。これにより、複数の気筒から予め定めら
れている2つの気筒に設けられた各インジェクタ10へ
の噴射パルス信号の出力が停止され、その2つの気筒に
対する燃料カット(2気筒燃料カット)が行われる。こ
の結果、出力トルクは2気筒燃料カット分だけ低減され
る。そして、本ルーチンを抜ける(リターン)。
【0175】また、S602にてトルク制御信号1がHi
ghでS620にてトルク制御信号2がHighであると判断
された場合は、燃料カットにより低減されている出力ト
ルクを元の出力トルクに復帰させる制御を行うべくS6
50以降へ移行する。
【0176】S650では、後述するS651による復
帰用1気筒燃料カットを開始してからの継続時間(TDOW
N2)とS604にて算出した燃料カットディレイタイマ
2(T2DWN )との比較が行われる。
【0177】ここで、復帰用1気筒燃料カット継続時間
(TDOWN2)が燃料カットディレイタイマ2(T2DWN )以下
である場合(YES)は、1気筒燃料カットによる出力
トルクの低減量を維持すべくS651へ移行し、復帰用
1気筒燃料カット継続時間(TDOWN2)が燃料カットディレ
イタイマ2(T2DWN )を超えたと判断された場合(N
O)は、燃料カットにより低減されている出力トルクを
元の出力トルクに復帰させるべく、S660へ移行す
る。
【0178】S651では、燃料カット制御手段43か
ら噴射パルス発生部42に対して1気筒燃料カット信号
の出力が行われ、1気筒燃料カットが行われる。これに
より、2気筒燃料カットのうち、予め設定されている1
気筒の燃料カットが中止され、残りの1気筒による燃料
カット(復帰用1気筒燃料カット)が継続される。
【0179】そして、S652へ移行し、ここで、復帰
用1気筒燃料カットの継続時間(TDOWN2)がカウントさ
れる。復帰用1気筒燃料カット継続時間(TDOWN2)は後
述するS661にてクリアされるまで、プログラムサイ
クル毎に積算される。そして、本ルーチンを抜ける(リ
ターン)。
【0180】また、S660では、燃料カット制御手段
43から噴射パルス発生部42に対する燃料カット信号
の出力が中止され、全気筒により通常のタイミングにて
燃料噴射が行われる。これにより、出力トルクは、燃料
カットにより低減された出力トルクから燃料カット前の
もとの出力トルクに復帰される。そして、S661へ移
行し、S661にて1気筒燃料カット継続時間(TDOWN
1)、及び復帰用1気筒燃料カット継続時間(TDOWN2)
がそれぞれクリアされた後に、本ルーチンを抜ける(リ
ターン)。
【0181】上記制御によれば、燃料カット気筒数の判
断及びそのタイミングを判断するために用いられる1気
筒燃料カット継続時間(TDOWN1)、及び復帰用1気筒燃
料カット継続時間(TDOWN2)をエンジン制御の基準とな
る目標トルクに基づいて演算することにより、変速時に
おける燃料カットの適切な判断基準を得ることができ
る。
【0182】したがって、本実施の形態におけるシステ
ム全体では、目標トルクに基づいて燃料噴射制御、吸気
制御、EGR制御が総合的に行われ、変速時において目
標トルクに基づいたトルク低減制御が実現される。ま
た、燃料カットは点火時期のリタード制御よりも、さら
に大きなトルク低減効果を得ることができるため、より
確実に出力トルクを低減することができる。
【0183】次に、本発明の第3の実施の形態について
図13〜図15を用いて説明する。本実施の形態におい
て特徴的なことは、第1の実施の形態及び第2の実施の
形態を全て組み合わせ、点火時期のリタード制御及び燃
料カット制御を行うことである。
【0184】図13は、第3の実施の形態におけるエン
ジン制御系の全体ブロック図である。上述の各実施の形
態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその
詳細な説明を省略する。
【0185】次に、ECU20によって実行される変速
時トルクダウン制御処理について、図14及び図15の
フローチャートに基づいて説明する。図14及び図15
は、図6の定期処理ルーチンのS120において行われ
る本実施の形態におけるトルク低減制御処理ルーチンの
フローチャートである。
【0186】まず最初に、S701では、トルク信号入
力手段9から出力されたトルク制御信号1とトルク制御
信号2の読み込みが行われ、S702にてトルク制御信
号1がLow である場合はS703へ移行し、Highである
場合はS720へ移行する。
【0187】S703では、トルク制御信号2がHighで
あるかLow であるかの判断が行われ、ここでトルク制御
信号2がLow であると判断された場合は燃料カット制御
により出力トルクを低減すべくS704へ移行し、High
であると判断された場合はトルク低減制御の初期段階で
あるとして点火時期のリタード制御により出力トルクを
低減すべくS710へ移行する。
【0188】S704からS708までは第2の実施の
形態におけるS604からS608までと同様であり、
S710からS712までは第1の実施の形態における
S410からS412までと同様であり、S720から
S723までは第1の実施の形態におけるS420から
S423までと同様であるのでその詳細な説明を省略す
る。
【0189】S730では、アップシフト時における点
火時期リタード制御を実行中であることを示すフラグが
セットされているか否かの判断がなされ、フラグセット
されている場合(セット)は、アップシフト時における
点火時期復帰用リタード補正量を算出すべくS731へ
移行し、フラグセットがクリアされている場合(クリ
ア)は、S740へ移行する。
【0190】S740では、ダウンシフト時における点
火時期リタード制御を実行中であることを示すフラグが
セットされているか否かの判断がなされ、フラグセット
されている場合(セット)は、ダウンシフト時における
点火時期復帰用リタード補正量を算出すべくS741へ
移行し、フラグセットがクリアされている場合(クリ
ア)は、S750へ移行する。
【0191】S731からS734までは第1の実施の
形態におけるS431からS434までと同様であり、
S741からS744までは第1の実施の形態における
S441からS444までと同様であるのでその詳細な
説明を省略する。また、S750からS761までは第
2の実施の形態におけるS650からS661までと同
様であるのでその詳細な説明を省略する。
【0192】上記制御によれば、エンジン回転数が中・
低回転領域内にあり、かつスロットル開度が所定開度以
上のとき点火時期のリタード制御によるトルク低減処理
が行われ、エンジン回転数が高回転領域内にあるときは
燃料カット制御によるトルク低減処理に切り換えられ
る。そして、これらリタード制御と燃料カット制御に用
いられる制御値は目標トルクに基づいて演算される。
【0193】したがって、制御状況に応じてより精密で
かつ幅広い出力トルクの低減を行うことができ、変速時
に生ずる変速ショックをエンジン側の制御によって適切
に低減でき、良好な運転フィーリングを得ることができ
る。
【0194】次に、本発明の第4の実施の形態について
図16〜図18を用いて説明する。本実施の形態におい
て特徴的なことは、制御値の算出において目標トルクの
代わりに予測トルクを用いることである。
【0195】図16は、本実施の形態におけるエンジン
制御系の全体ブロック図である。上述の各実施の形態と
同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細
な説明を省略する。第3の実施の形態と異なるところ
は、アップシフト時点火時期リタード量演算手段52、
アップシフト時点火時期復帰補正量演算手段53、ダウ
ンシフト時点火時期リタード量演算手段54、ダウンシ
フト時点火時期復帰補正量算出手段55、燃料カットデ
ィレイタイマ1演算手段44、燃料カットディレイタイ
マ2演算手段45に、それぞれ目標トルクTeiの代わ
りに予測トルクTesが入力されることである。
【0196】また、噴射時期設定部41は、予測トルク
Tesとエンジン回転数Neとに基づいてインジェクタ
10から燃料を噴射する噴射時期Tinjを算出設定
し、点火時期設定部50は、予測トルクTesとエンジ
ン回転数Neとに基づいて点火時期Tigを算出設定す
る。これ以外については、第3の実施の形態と同様であ
るのでその詳細な説明は省略する。
【0197】図17は、予測トルク算出機能を説明する
ためのブロック図である。予測トルクの算出機能は、図
示したように、目標トルク設定手段31、制御目標値算
出手段33、推定値算出手段34、予測値算出手段3
6、及び予測トルク算出部39により構成されている。
【0198】予測トルク算出部39は、エンジン運転状
態に応じて選択される空気有効成分分圧推定値Pmoま
たは空気有効成分分圧予測値Pmosのいずれか一方
と、目標トルクTei及び空気有効成分分圧制御目標値
Pmosiを用いて予測トルクTesを算出する。ここ
で、算出される予測トルクTesは、目標トルクTei
に対して実際に実現される出力トルクを予測した値とな
る。
【0199】図18は、燃料・吸気・EGR制御処理ル
ーチンのフローチャートである。上述の実施の形態と異
なるところは、S220とS230との間に予測トルク
Tesを算出するS225が追加されていることであ
る。S225では、予測トルク算出部39の処理によ
り、予測トルクTesの算出が行われる。ここで、予測
トルクTesは、吸気管1a内の実際の圧力応答値と目
標トルクを達成すべく設定された最終的な制御目標とさ
れる圧力応答値との比を用いて、目標トルクTeiを補
正することによって算出される。
【0200】そして、その際に用いられる実際の空気有
効成分分圧は、最終燃料噴射量Gfsの算出と同様に精
度の高い予測トルクを算出すべく、燃料噴射制御方式が
Lジェトロ型方式である場合には空気有効成分分圧推定
値Pmoが用いられ、A/F優先型方式である場合には
空気有効成分分圧予測値Pmosが用いられる。具体的
には、以下の(41)、(42)式により算出される。
【0201】 Tes=Tei×(Pmo/Pmosi) …(41) Tes=Tei×(Pmos/Pmosi) …(42) 上記(41)、(42)式に示したように、予測トルクTes
は、目標トルクTeiを空気有効成分分圧推定値Pmo
若しくは空気有効成分分圧予測値Pmosと空気有効成
分分圧制御目標値Pmosiとの比によって補正するこ
とによって算出される。これにより、さらに高精度の予
測トルクTesを得ることができる。
【0202】このように、目標トルクTeiではなく、
吸入遅れやアクチュエータ応答遅れ(制御遅れ)を加味
した予測トルクTesを用いることにより、制御状態に
精密に対応した最適なトルク低減制御を実現することが
できる。
【0203】次に、本発明の第5の実施の形態について
図19、図20を用いて説明する。本実施の形態におい
て特徴的なことは、上記各実施の形態は変速時に生ずる
変速ショックを低減して良好な運転フィーリングを得る
ことを目的としてエンジン側の制御(トルク低減制御)
を行うものであったが、本実施の形態は変速コントロー
ルユニット16による変速機15の制御において予測ト
ルクを用いることによりこの目的を達成するものであ
る。
【0204】図19は、本実施の形態におけるエンジン
制御系の全体ブロック図である。上述の各実施の形態と
同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細
な説明を省略する。
【0205】ECU20は、その内部にD/Aコンバー
タ回路56を備えている。D/Aコンバータ回路56
は、予測トルク算出部39から出力される予測トルクT
esをアナログ電圧に変換し、エンジン負荷信号として
変速コントロールユニット16へ出力する。
【0206】変速コントロールユニット16は、このエ
ンジン負荷信号を加味してエンジンの出力状態を演算
し、オートマチックトランスミッション15の変速制御
を行う。エンジン負荷信号は、従来は吸入空気量や吸入
管圧力が用いられていたが、本実施の形態では予測トル
クTesが用いられる。
【0207】図20は、所定のプログラムサイクル毎に
実行される定期処理ルーチンのフローチャートである。
尚、上述の各実施の形態と同様のステップには図6と同
一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。本
フローにおいて、上述の各実施の形態と異なるところ
は、図6のS120によるトルク低減制御処理は行われ
ず、S140の後にエンジン負荷信号を変速コントロー
ルユニット16に出力するS145が設けられているこ
とである。
【0208】S145では、エンジン負荷信号の出力が
行われる。ここで、D/Aコンバータ回路56により、
予測トルク算出部39から出力されたデジタル信号であ
る予測トルクTesがアナログ信号に変換され、エンジ
ン負荷信号として変速コントロールユニット16に出力
される。
【0209】変速コントロールユニット16では、予測
トルクであるエンジン負荷信号を加味したエンジン出力
状態が演算され、これに基づいてオートマチックトラン
スミッション15の変速制御を行なう。
【0210】したがって、例えば、リーンバーンの燃焼
形態を実現可能なエンジンにおいて、リーンバーンを実
現中でも複雑な演算を必要とすることなく、エンジン負
荷信号を求めることができ、より正確なエンジンの出力
状態を演算することができる。
【0211】これにより、吸入空気量とエンジン出力と
の相関関係が取れないリーンバーン燃焼形態においても
オートマチックトランスミッション15の最適な変速制
御を行うことができる。この結果、変速コントロールユ
ニット側の制御によって、変速時に生ずる変速ショック
を低減することができ、良好な運転フィーリングを得る
ことができる。尚、第5の実施の形態では、予測トルク
Tesを用いているが、予測トルクTesでなく目標ト
ルクTeiを用いることも可能である。
【0212】本発明は、上述の各実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨内にて種々の変更または
組み合わせが可能である。例えば、上記第4の実施の形
態と第5の実施の形態を組み合わせた制御を行うことも
可能であり、また、燃料カットを行う実施の形態におい
ては、燃料カットを行う最多気筒数を2気筒に限定する
ものではなく、さらに増加させても良い。
【0213】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るエン
ジンの制御装置によれば、目標トルク若しくは予測トル
クに基づいて演算した制御値を用いてトルク低減制御を
行うことで、吸入空気量と出力トルクとの相関関係が取
れないリーンバーン等の燃焼状態においても、新たな制
御信号や複雑な演算処理を必要とすることなく、変速時
における変速ショックを低減することができ、良好な運
転フィーリングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるシステム概念図である。
【図2】エンジン制御系の全体ブロック図である。
【図3】燃料・吸気・EGR制御部のブロック図であ
る。
【図4】吸気系モデルの説明図である。
【図5】初期化ルーチンのフローチャートである。
【図6】所定のプログラムサイクル毎に実行される定期
処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】燃料・吸気・EGR制御処理ルーチンのフロー
チャートである。
【図8】トルク低減制御処理ルーチンのフローチャート
である。
【図9】トルク低減制御処理ルーチンのフローチャート
である。
【図10】クランク角割り込みルーチンのフローチャー
トである。
【図11】第2の実施の形態におけるエンジン制御系の
全体ブロック図である。
【図12】第2の実施の形態におけるトルク低減制御処
理ルーチンのフローチャートである。
【図13】第3の実施の形態におけるエンジン制御系の
全体ブロック図である。
【図14】第3の実施の形態におけるトルク低減制御処
理ルーチンのフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態におけるトルク低減制御処
理ルーチンのフローチャートである。
【図16】第4の実施の形態におけるエンジン制御系の
全体ブロック図である。
【図17】予測トルク算出機能を説明するためのブロッ
ク図である。
【図18】第4の実施の形態における燃料・吸気・EG
R制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図19】第5の実施の形態におけるエンジン制御系の
全体ブロック図である。
【図20】第5の実施の形態において所定のプログラム
サイクル毎に実行される定期処理ルーチンのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 エンジン 9 トルク信号入力手段 15 オートマチックトランスミッション 16 変速コントロールユニット 20 エンジンコントロールユニット(ECU) 31 目標トルク算出部 39 予測トルク算出部 40 噴射パルス時間算出部 41 噴射時期設定部 42 噴射パルス発生部 43 燃料カット制御手段 44 燃料カットディレイタイマ1演算手段 45 燃料カットディレイタイマ2演算手段 50 点火時期設定部 51 点火信号発生部 52 アップシフト時点火時期リタード量演算手段 53 アップシフト時点火時期復帰補正量演算手段 54 ダウンシフト時点火時期リタード量演算手段 55 ダウンシフト時点火時期復帰補正量演算手段(5
2〜55:点火時期リタード補正量算出手段) 56 D/Aコンバータ回路(エンジン負荷信号出力手
段) Tei 目標トルク Tes 予測トルク T1DWN 燃料カットディレイタイマ(2気筒燃料カット判
断基準時間) T2DWN 燃料カットディレイタイマ(燃料カット解除基準
時間)
フロントページの続き Fターム(参考) 3G022 AA03 AA10 CA00 CA04 CA05 CA09 DA02 DA04 EA07 FA03 FA06 FA08 GA00 GA01 GA05 GA06 GA08 GA11 GA20 3G092 AA01 AA13 AA17 BA09 BB01 CB05 DC09 DE01S EA02 EA04 EA08 EA14 EA15 EA16 EA17 EB04 EB08 EC01 EC07 FA04 FA08 FA38 GA05 GA12 GA13 GB09 HA01Z HA04Z HA05Z HA06Z HA11Z HE03Z HE05Z HE06X HF08Z HF11Z 3G301 HA01 HA06 HA13 HA15 JA04 JA12 JA32 KA08 KA11 KB10 LA00 LB02 MA11 MA24 MA25 NA04 NA08 NB02 NB11 NC02 NE06 NE22 NE23 PA01Z PA07Z PA10Z PA11Z PA17Z PD02Z PE01Z PE03Z PE05Z PE06Z PF03Z PF07Z

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機の変速時にエンジンの出力トルク
    を低下させ、変速ショックを低減させるエンジンの制御
    装置において、 アクセルペダルの踏込量とエンジン回転数とに基づいて
    エンジンに要求される出力トルクを目標トルクとして算
    出する目標トルク算出部を備え、 前記出力トルクを低下させるトルク制御信号を入力した
    ときに、前記目標トルクに基づいて点火時期又は燃料噴
    射の少なくとも一方を制御して前記出力トルクを低減さ
    せることを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 変速機の変速時にエンジンの出力トルク
    を低下させ、変速ショックを低減させるエンジンの制御
    装置において、 アクセルペダルの踏込量とエンジン回転数とに基づいて
    エンジンに要求される出力トルクを目標トルクとして算
    出する目標トルク算出部と、 前記目標トルクに対して吸気遅れや制御遅れにより実際
    に前記エンジンから出力されると予測される出力トルク
    を予測トルクとして算出する予測トルク算出部を備え、 前記出力トルクを低下させるトルク制御信号を入力した
    ときに、前記予測トルクに基づいて点火時期又は燃料噴
    射の少なくとも一方を制御して前記出力トルクを低減さ
    せることを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記目標トルク又は前記予測トルクのい
    ずれか一方に基づき点火時期リタード補正量を算出する
    点火時期リタード補正量算出手段を備え、 トルク制御信号を入力したときは、前記点火時期リター
    ド補正量により前記点火時期を補正することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載のエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 前記点火時期リタード補正量算出手段
    は、前記目標トルク又は前記予測トルクのいずれか一方
    に基づき最終的なリタード補正量である全体リタード補
    正量と、前記全体リタード補正量まで点火時期を所定点
    火回数毎に補正する単位リタード補正量とを算出するこ
    とを特徴とする請求項3に記載のエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記目標トルク又は前記予測トルクのい
    ずれか一方に基づき点火時期復帰用補正量を算出する点
    火時期復帰用補正量算出手段を備え、 前記点火時期リタード補正量算出手段により補正された
    点火時期を所定点火回数毎に前記点火時期復帰用補正量
    だけ補正することを特徴とする請求項3又は4に記載の
    エンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 1つの気筒のインジェクタからの燃料噴
    射を中止させる1気筒燃料カット信号と、複数の気筒の
    インジェクタへの噴射を中止させる複数気筒燃料カット
    信号とを出力可能で、前記トルク制御信号を入力したと
    きに前記1気筒燃料カット信号を出力し、前記1気筒燃
    料カット信号出力後の経過時間が複数気筒燃料カット判
    断基準時間を経過したときに前記複数気筒燃料カット信
    号を出力する燃料カット制御手段を備え、 前記複数気筒燃料カット判断基準時間を前記目標トルク
    又は前記予測トルクのいずれか一方に基づき設定するこ
    とを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のエンジ
    ンの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記燃料カット制御手段は、燃料カット
    制御中において、前記1気筒燃料カットを中止させる1
    気筒燃料カット解除信号と、複数の気筒の燃料カットを
    中止させる複数気筒燃料カット解除信号とを出力可能
    で、前記トルク制御信号による出力トルク低減を解除さ
    せるトルク復帰信号を入力したときに前記1気筒燃料カ
    ット解除信号を出力し、前記1気筒燃料カット解除信号
    出力後の経過時間が複数気筒燃料カット解除判断基準時
    間を経過したときに前記複数気筒燃料カット解除信号を
    出力する機能を備え、 前記複数気筒燃料カット解除判断基準時間を前記目標ト
    ルク又は前記予測トルクのいずれか一方に基づき設定す
    ることを特徴とする請求項6記載のエンジンの制御装
    置。
  8. 【請求項8】 エンジン負荷に基づいて変速機の変速制
    御を行う変速制御装置を備え、前記エンジン負荷を前記
    変速制御装置に出力するエンジンの制御装置において、 アクセルペダルの踏込量とエンジン回転数とに基づいて
    エンジンに要求される出力トルクを目標トルクとして算
    出する目標トルク算出部と、 エンジン負荷を前記変速制御装置に出力するエンジン負
    荷出力手段とを備え、 前記エンジン負荷出力手段は、前記目標トルクを前記エ
    ンジン負荷として出力することを特徴とするエンジンの
    制御装置。
  9. 【請求項9】 エンジン負荷に基づいて変速機の変速制
    御を行う変速制御装置を備え、前記エンジン負荷を前記
    変速制御装置に出力するエンジンの制御装置において、 アクセルペダルの踏込量とエンジン回転数とに基づいて
    エンジンに要求される出力トルクを目標トルクとして算
    出する目標トルク算出部と、 前記目標トルクに対して実際に実現されると予測される
    出力トルクを予測トルクとして算出する予測トルク算出
    部と、 エンジン負荷を前記変速制御装置に出力するエンジン負
    荷出力手段とを備え、 前記エンジン負荷出力手段は、前記予測トルクを前記エ
    ンジン負荷として出力することを特徴とするエンジンの
    制御装置。
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