JP2000213823A - 金属水素化物ヒ―トポンプ - Google Patents

金属水素化物ヒ―トポンプ

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JP2000213823A
JP2000213823A JP11017873A JP1787399A JP2000213823A JP 2000213823 A JP2000213823 A JP 2000213823A JP 11017873 A JP11017873 A JP 11017873A JP 1787399 A JP1787399 A JP 1787399A JP 2000213823 A JP2000213823 A JP 2000213823A
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Japan
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heat
heat pump
cycle
hydrogen
metal hydride
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JP11017873A
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Seijiro Suda
精二郎 須田
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Materials and Energy Research Institute Tokyo MERIT Ltd
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Materials and Energy Research Institute Tokyo MERIT Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力発生温度を向上しうるように改良した、
金属水素化物を利用したヒートポンプを提供する。 【解決手段】 たがいに異なる水素平衡圧力を有する2
種の金属水素化物M1H及びM2Hをもって第一ヒートポ
ンプサイクルを、また、たがいに異なる水素平衡圧力を
有する2種の金属水素化物M3H及びM4Hをもって第二
ヒートポンプサイクルをそれぞれ構成し、第一ヒートポ
ンプサイクルで発生する温熱又は冷熱を第二ヒートポン
プサイクルの作動加熱源又は冷却源として用いることに
より、第二ヒートポンプサイクルの出力発生温度を向上
させたヒートポンプとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属水素化物を利
用したヒートポンプの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、金属水素化物の水素の放出と吸蔵
に伴う吸熱と発熱を利用したヒートポンプが開発されて
いる。しかしながら、この水素の吸蔵と放出を繰り返す
金属水素化物ヒートポンプでは、駆動用の熱供給や外気
放熱を必要とするため、これらの温度条件と出力発生温
度との間の温度変化が不可欠になるが、この温度条件へ
の移行には顕熱損失を伴い、出力発生温度の向上が制限
されるのを免れない。そして、特に−20℃以下の冷凍
・冷蔵用の冷凍機では、このことが実用化を阻む原因と
なっていた。
【0003】熱駆動型の金属水素化物ヒートポンプサイ
クルにおいては、冷熱発生の場合、出力発生側(高圧
側)の金属水素化物による水素放出時の吸熱現象を利用
して低温での冷熱出力を生じるが、水素放出後は水素の
再補充が必要となり、通常、異なる金属水素化物から放
出された水素を吸蔵し、この際生じる発熱は、外気に放
出されている。
【0004】したがって、出力発生側金属水素化物が、
水素の吸蔵と放出を繰り返す場合、出力発生温度での水
素放出と、外気温度での水素吸蔵が繰り返され、いった
ん水素吸蔵のために外気温度になった金属水素化物と、
これを充填する熱交換器を出力発生温度に移行するに
は、該金属水素化物の水素放出に伴う吸熱を利用しなけ
ればならないため、この間の顕熱が出力低下の原因とな
り、その結果、極低温の発生は困難であった。
【0005】同様に、温熱発生においては、低圧側金属
水素化物の高温の出力発生温度における水素吸蔵時の発
熱を利用して温熱出力を発生しており、水素吸蔵後は水
素の放出により熱源温度に移動し、同温度で水素の放出
を行うために、この場合も、出力発生温度での水素の吸
蔵と熱源温度での水素放出を繰り返す必要があり、顕熱
が出力発生温度の高温化を困難なものにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、金属水素化物の水素の放出と吸蔵に伴う
吸熱と発熱を利用したヒートポンプにおいて、出力発生
温度を、従来のものより著しく向上しうるように改良す
ることを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、金属水素化
物ヒートポンプにおける出力発生温度の向上について鋭
意研究を重ねた結果、2組の熱駆動型ヒートポンプサイ
クルを利用し、一方のサイクルの出力をもう一方のサイ
クルの冷却源又は加熱源として利用することにより、冷
熱発生の場合は極低温の発生を可能とし、また温熱発生
の場合は従来のものより高温発生を可能としうることを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、たがいに異なる水素
平衡圧力を有する2種の金属水素化物M1H及びM2Hを
もって第一ヒートポンプサイクルを、また、たがいに異
なる水素平衡圧力を有する2種の金属水素化物M3H及
びM4Hをもって第二ヒートポンプサイクルをそれぞれ
構成し、第一ヒートポンプサイクルで発生する温熱又は
冷熱を第二ヒートポンプサイクルの作動加熱源又は冷却
源として用いることにより、第二ヒートポンプサイクル
の出力発生温度を向上させたことを特徴とする金属水素
化物ヒートポンプを提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のヒートポンプは、第一ヒ
ートポンプサイクルと、第二ヒートポンプサイクルの2
組のヒートポンプサイクルから構成されている。この2
組のヒートポンプサイクルは、それぞれのサイクルにお
いて、たがいに異なる水素平衡圧力を有する金属水素化
物を選択使用されており、第一ヒートポンプサイクルで
はM1H及びM2Hが、第二ヒートポンプサイクルではM
3H及びM4Hが用いられている。
【0010】そして、冷熱発生の場合は、第一ヒートポ
ンプサイクルで通常の方法で発生した冷熱出力を、第二
ヒートポンプサイクルの出力発生側(高圧側)金属水素
化物の水素吸蔵時の発熱の冷却に利用することによっ
て、これまで外気温度に保持せざるを得なかった水素吸
蔵温度の低下が可能となり、その結果、第二ヒートポン
プサイクルの出力発生側金属水素化物と熱交換器の顕熱
を低下させ、第二ヒートポンプサイクルでの低温発生温
度のさらなる低下が可能となる。
【0011】一方、高温発生の場合は、第一ヒートポン
プサイクルで通常の方法で発生した熱出力を、第二ヒー
トポンプサイクルの出力発生側(低圧側)の金属水素化
物の水素放出に利用することにより、熱駆動源として利
用している温度よりも高温で水素の放出が可能となり、
その結果、出力発生側金属水素化物と熱交換器の顕熱損
出を低減し、第二ヒートポンプサイクルでの出力発生温
度のさらなる上昇が可能となる。
【0012】このような2組のサイクルを利用するヒー
トポンプにおいては、第一ヒートポンプサイクルと第二
ヒートポンプサイクルとを比較した場合、前者の方が出
力発生温度が小さいため、作動に必要とする加熱源温度
も低い。したがって、後者における利用済みの温度が低
下した熱源を、前者の加熱源に再利用することが可能と
なり、加熱源の有効利用が可能となる。
【0013】さらに、この場合、金属水素化物の単位重
量当りの発吸熱量は、水素との反応に伴う反応熱や反応
水素量に左右されるが、これらが異なることが多く、こ
の場合、サイクル毎の使用合金量をシステムの熱交換量
に合わせて調整するのが好ましい。
【0014】また、本発明においては、第一ヒートポン
プサイクルにおける金属水素化物のいずれか一方と、第
二ヒートポンプサイクルにおける金属水素化物のいずれ
か一方とを、同一のものを使用することができ、この場
合、その同一の金属水素化物を充填した熱交換器を、双
方のサイクルで共通にしてシステムの簡素化を図ること
ができるという利点もある。
【0015】さらに、連続運転を必要とする場合には、
それぞれのサイクルにおいて、異なる金属水素化物を充
填した熱交換器を2基ずつ用い、サイクル間でそれぞれ
組み合わせて、異なる方向で水素の移動を行わせること
により、一方で出力を発生させるとともに、一方で再生
操作(冷熱発生の場合は水素の吸蔵、熱発生の場合は水
素の放出)を行い、操作終了後にこれを切り換えること
によって、連続的に出力を発生させることが可能とな
る。
【0016】本発明のヒートポンプにおいては、金属水
素化物とこれを充填する熱交換器の顕熱は小さいほど好
ましい。そのためには、使用する金属水素化物に用いる
水素吸蔵合金をフッ化処理することにより、熱交換器の
耐圧を軽減することが可能となって、熱交換器の軽量化
が図れることから、このフッ化処理は有利な方法であ
る。水素吸蔵合金のフッ化処理の方法については特に制
限はなく、従来公知の方法の中から、適宜選択して用い
ることができる。
【0017】本発明において用いられる金属水素化物と
しては、常温近傍で水素の吸蔵と放出が可能なものであ
ればよく、特に制限はない。このような金属水素化物の
材料として、例えばLaNi5、MmNi5で代表される
AB5型や、TiMn2のTiやMnの一部を多元素で置
換したAB2型水素吸蔵合金などを用いることができる
が、これらの中で特にAB2型水素吸蔵合金が好まし
い。これまでは、多くの場合、プラトーが平坦である、
ヒステリシスが小さい、温度−圧力関係を添加元素で容
易に制御できるなどの理由で、AB5型の水素吸蔵合金
が利用されていた。しかしながら、このAB5型は、最
大水素吸蔵量が1.4重量%程度であるが、AB2型は
2.0重量%程度まで水素を吸蔵することが可能であ
り、両者を比較すると、吸蔵水素量では圧倒的にAB2
型が優れている。近年、このAB2型水素吸蔵合金にお
いても、平坦なプラトーをもち、ヒステリシスも小さ
く、かつ温度−圧力関係を添加元素で容易に調整できる
材料が開発されてきており、ヒートポンプの性能向上に
際しては、このAB2型水素吸蔵合金の利用が好まし
い。本発明のヒートポンプは、特に−20℃以下の低温
発生を行う冷凍・冷蔵用として好適である。
【0018】次に添付図面に従って本発明をさらに詳細
に説明する。図1は、2種の金属水素化物M1H及びM2
Hにより形成される第一サイクルABCDと、2種の金
属水素化物M3H及びM4Hにより形成される第二サイク
ルEFGHから構成される冷熱発生ヒートポンプサイク
ルについての温度−圧力の関係を示すグラフである。
【0019】第一サイクルは、一般的な熱駆動サイクル
であり、M1HはA点において、温度T2の高温熱源を利
用して熱分解され、水素を発生する。この発生した水素
は圧力差により移動し、B点においてM2Hに吸蔵され
る。この際生じる発熱はB点において外気に放熱され、
外気温度T3となる。水素を吸蔵したM2Hは、次に水素
を放出し、吸熱により温度が低下し、C点に達して温度
4となり、冷熱出力を発生する。一方、M1Hにおいて
は水素を吸蔵するため発熱が起こるが、この熱は温度T
3の外気に放熱される。したがって、C点が第一サイク
ルでの出力発生温度となり、D点は外気温度となる。
【0020】M2Hにおいては、B点からC点への温度
変化は、M2Hの水素放出による吸熱により行われるた
め、この間の顕熱損失は、冷熱発生出力の低下になると
同時に、C点の温度を下げようとしても、B点の温度が
外気温で固定されているため、第一サイクルのみでは、
温度低下の限界がある。
【0021】一方、第二サイクルにおいては、M3Hが
E点において熱源T1を利用して熱分解され、水素を発
生する。この発生した水素は圧力差を利用してF点に移
動し、M4Hに吸蔵されるが、ここでの発熱は第一サイ
クルのC点で発生した冷熱により冷却される。この操作
によって、F点の温度は、第一サイクルの冷熱出力発生
温度に近づけることが可能となる。ただし、F点におい
ては第一サイクルでの冷熱発生温度T4の冷熱での冷却
のために、実際の温度はT4よりも若干高くなる。
【0022】次いで、水素を吸蔵したM4Hから放出さ
れた水素はM3Hに吸蔵されるが、放出に伴う吸熱によ
り温度が低下し、G点で温度T5に達し、冷熱出力とな
る。一方、M3Hにおいては、水素を吸蔵するため発熱
が起こるが、この熱は外気に放熱される温度T3にな
る。したがって、M4Hについては、F点からG点への
温度変化が顕熱損失となり、F点が外気温度である場
合、冷熱発生温度T4よりも、顕熱損失の低下に伴う冷
熱発生出力の向上と発生温度の低下が可能となる。
【0023】次に図2は、2種の金属水素化物M1H及
びM2Hにより形成される第一サイクルABCDと2種
の金属水素化物M3H及びM4Hにより形成される第二サ
イクルEFGHの組合せで構成された温熱発生ヒートポ
ンプサイクルの温度−圧力関係を示すグラフである。こ
の図において、2種の金属水素化物M1H及びM2Hは、
第一サイクルABCDを、また2種の金属水素化物M3
H及びM4Hは、第二サイクルEFGHをそれぞれ形成
している。
【0024】第一サイクルのA点において、M1Hは温
度T4の高温熱源により熱分解されて水素を発生する。
A点で発生した水素は圧力差によってB点に移動し、こ
こでM2Hに吸蔵される。このB点においては、発熱反
応で温度T2を発生するが、これは第二サイクルの低圧
側金属水素化物M4Hの熱分解に利用される。水素を吸
蔵したM2Hは、C点において熱源によって供給される
温度T3で熱分解し、水素を発生する。この水素は圧力
差によってD点に移動し、ここでM1Hに吸蔵され、D
点で発生する温度T5の熱は外気に放出される。
【0025】一方、第二サイクルのE点においてM3
は、温度T3を熱駆動源として熱分解し、水素を発生す
る。E点で発生した水素は圧力差を利用してE点より低
い圧力下のF点に移動し、F点においてM4Hにより吸
蔵される。この際、発熱反応により温度T1を生じる
が、これは熱出力として利用される。このM4Hは、次
にG点に至り水素を発生し、温度T2となったのち、発
生した水素はH点でM3Hに吸蔵され、第二サイクルが
完成することになるが、この温度T2において必要な熱
駆動源としては、第一サイクルのB点における温度T2
の熱出力を利用する。これによって、G点とF点の間の
温度差が小さくなり、熱出力の向上と出力発生温度の上
昇が可能になる。ただし、実際には、G点は第一サイク
ルで発生する温度T2の熱により加熱されるため若干低
くなる。この温度T2の熱を供給されたM4Hは、熱分解
して水素を発生し、次にこの水素は圧力差によりH点に
移動し、ここでM3Hに吸蔵され、この際発生する熱は
外気に放熱される。
【0026】次に、図3は、本実施例における冷熱発生
ヒートポンプの連続操作を説明するための系統図であ
る。この図において熱源用熱交換媒体タンク1に収容さ
れた熱源用熱交換媒体は、ポンプ5によりバルブ21を
通って、第二サイクルの低圧側金属水素化物熱交換器9
に導入され、この熱交換器9の内部で、金属水素化物が
熱分解される。この熱交換器9を通過して温度が下がっ
た熱源用熱交換媒体は、バルブ24を介して、第一サイ
クルの低圧側金属水素化物熱交換器11に導かれ、この
熱交換器11では、熱交換器9よりも低い温度で金属水
素化物の熱分解が起こる。ここで、熱供給を行った熱源
用熱交換媒体はバルブ25を通って熱源用熱交換媒体タ
ンク1に戻る。熱交換器11で発生した水素は、バルブ
19を通って、第一サイクルの高圧側金属水素化物熱交
換器15に導かれ、ここで水素との反応によって発生す
る発熱は、放熱器2を通って冷却され、ポンプ6により
バルブ32を通って導かれる冷却水により冷却される。
熱交換により温められた冷却水は、バルブ33を通って
放熱器2に戻る。
【0027】したがって、水素の移動方向は、9から1
3及び11から15へとなっているが、連続運転のた
め、もう一方の組合せでは、16から12及び14から
10への水素移動を起こさせる。すなわち、第二サイク
ルでは、高圧側金属水素化物熱交換器14から、低圧側
金属水素化物熱交換器10に向って、圧力差を推進力と
して水素が移動し、熱交換器14の水素放出によって得
られた冷熱は、ポンプ7よりバルブ30を通過して供給
される冷媒を冷却し、冷やされた冷媒は、バルブ31を
通って出力用熱交換媒体タンク3に集められ、冷熱出力
として利用される。熱交換器10では、水素がバルブ1
8を介して熱交換器14より供給され、水素化に伴う発
熱が起こるため、この熱は、ポンプ6によりバルブ22
を介して供給される冷却水で冷却され、温められた冷却
水は、バルブ23を通って放熱器2に送られ、外部放熱
される。
【0028】一方、第一サイクルの低圧側金属水素化物
熱交換器12では、高圧側金属水素化物熱交換器16か
らバルブ20を通って移動してきた水素金属水素化物と
の反応によって発熱が起る。この発熱は、第二サイクル
と同様に、ポンプ6によりバルブ26を介して導かれる
冷却水で冷却され、温められた冷却水は、バルブ27を
通って放熱器2に送られ、外部放熱される。第一サイク
ルの高圧側金属水素化物熱交換器16の水素の放出に伴
って発生する冷熱は、ポンプ8よりバルブ34を介して
供給される熱交換用冷媒を冷却し、さらに、バルブ28
を介し、第二サイクルの高圧側金属水素化物熱交換器1
3の冷却に利用される。この冷媒は、その後バルブ29
を介して、サイクル熱移動用熱交換媒体タンク4に回収
される。
【0029】反応終了後は、水素のバルブを閉じて水素
の移動を停止させたのち、熱交換媒体のバルブを各熱交
換器間で先と反対の方向に水素が移動するように切り替
え、所定の温度条件に到達後に水素のバルブを開放し、
熱交換器の組合せを切り替えて先と同様の操作を行うこ
とで、出力の発生を図る。これを繰り返すことによっ
て、連続的な冷房ヒートポンプが構成される。
【0030】次に、図4は試験装置を簡素化するために
第一サイクルと第二サイクルの高圧側金属水素化物を共
通の熱交換器に充填し、必要水素量の関係から、高圧側
の規模を低圧側の約2倍とした温熱発生システムを説明
するための系統図である。この場合、図2におけるA点
とE点が同じ温度となる。熱源用熱交換媒体タンク42
に収容された熱源用熱交換媒体は、ポンプ46により、
バルブ59を通って共通の高圧側金属水素化物熱交換器
49に導入される。この熱交換器49の内部では金属水
素化物が熱分解される。発生した水素は、バルブ55を
通って、第二サイクルの低圧側金属水素化物熱交換器5
1に導かれるとともに、バルブ57を通って第一サイク
ルの低圧側金属水素化物熱交換器53にも導かれる。熱
交換器51において、水素との反応によって発生する熱
は、ポンプ47により、バルブ62を通って供給される
熱媒によって熱交換される。温められた熱媒は、バルブ
63を通って出力用熱交換媒体タンク43に集められ、
出力として利用される。
【0031】一方、熱交換器53において、水素との反
応により生じた発熱は、サイクル熱移動用熱交換媒体タ
ンク44から、ポンプ48によりバルブ66を介して供
給される熱媒で熱交換されたのち、温められた熱媒は、
バルブ64を介して第二サイクルの低圧側金属水素化物
熱交換器52に供給され、この熱交換器52の内部の金
属水素化物の熱分解に利用される。熱交換器52より供
給された水素は、バルブ56を通って高圧側金属水素化
物熱交換器50に戻される。ここでの発熱は、ポンプ4
5により、バルブ61を介して供給される冷却水で熱交
換され、温められた冷却水は放熱器41に戻される。
【0032】同様に、熱源用熱交換媒体タンク42か
ら、熱源用熱交換媒体をポンプ46によりバルブ68を
介して、第一サイクルの低圧側金属水素化物熱交換器5
4に供給して加熱し、ここで発生した水素は、バルブ5
8を通して共通の高圧側金属水素化物熱交換器50に戻
される。反応終了後は、水素のバルブを閉じて水素の移
動を停止させたのち、熱交換媒体のバルブを各熱交換器
間で先と反対の方向に水素が移動するように切り替え、
所定の温度条件に到達後に水素のバルブを開放し、熱交
換器の組合せを切り替えて先と同様の操作を行うこと
で、出力の発生を図る。これを繰り返すことによって、
連続的な温熱発生ヒートポンプが構成される。このよう
にして、出力発生温度を、従来のものよりも著しく向上
させることができる。
【0033】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳細に説明
する。
【0034】実施例1 図3に示す構造の装置を用い、図1に示す2種のサイク
ルを組み合わせた冷熱発生ヒートポンプを製造した。す
なわち、TiZrCrFeMnCuNiの7成分系合金
を、40℃における平衡圧が、0.75気圧、8気圧、
40気圧になるように成分組成を調整したのち、熱処理
したものをそれぞれM1H、M2H及びM4Hとして用
い、M3HはM1Hと同じものを用いた。このようにして
調製した水素吸蔵合金を装置の各熱交換器に10kgず
つ充填し、作動させたところ、140℃の熱源を用いる
ことにより、−40℃の冷熱を1kWの出力で連続的に
供給することができた。この例における冷熱発生ヒート
ポンプサイクルの圧力−温度関係を図5に示す。従来の
熱駆動サイクルでは0〜−5℃の低温発生が限界であっ
たことからみると、その効率が大幅に向上していること
が分る。なお、第一サイクルを使用せず、第二サイクル
のみを使用した場合は、顕熱が増大し、システムの性能
が低下する上に、熱駆動源として200℃以上の高温が
必要であった。
【0035】実施例2 図4に示す構造の装置を用い、第一サイクルと第二サイ
クルの高圧側金属水素化物を共通の熱交換器に充填した
簡素化システムを構成し、実施例1と同様の材料により
連続的なヒートポンプの実験を行った。この例において
得た温熱発生ヒートポンプサイクルの圧力−温度関係を
図6に示す。この図から分るように、100℃の熱源を
用いて190℃の出力を得ることができる。従来の装置
では、140℃程度の熱発生が限界であったことからみ
て、本発明の装置が非常に高い性能を有することが分
る。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、2つのサイクルを組み
合わせ、第一サイクルで得た冷熱出力又は温熱出力を第
二サイクルの冷却又は加熱に利用することにより、高い
能率の金属水素化物ヒートポンプサイクルを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における冷熱発生ヒートポンプサイク
ルの圧力−温度関係を示すグラフ。
【図2】 本発明の温熱発生ヒートポンプサイクルの圧
力−温度関係を示すグラフ。
【図3】 本発明の冷熱発生ヒートポンプの1例の系統
図。
【図4】 本発明の温熱発生ヒートポンプの1例の系統
図。
【図5】 実施例1における冷熱発生ヒートポンプサイ
クルの圧力−温度関係を示すグラフ。
【図6】 実施例2における温熱発生ヒートポンプサイ
クルの圧力−温度関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1,42 熱源用熱交換媒体タンク 2,41 放熱器 3,43 出力用熱交換媒体タンク 4,44 サイクル熱移動用熱交換媒体タンク 5,6,7,8,45,46,47,48 ポンプ 9,10,51,52 第二サイクルの低圧側金属水素
化物熱交換器 11,12,53,54 第一サイクルの低圧側金属水
素化物熱交換器 13 第二サイクルの高圧側金属水素化物熱交換器 14 第二サイクルの高圧側金属水素化物熱交換器 15 第一サイクルの高圧側金属水素化物熱交換器 16 第一サイクルの高圧側金属水素化物熱交換器 49,50 共通の高圧側金属水素化物熱交換器 17〜35,55〜69 バルブ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 たがいに異なる水素平衡圧力を有する2
    種の金属水素化物M1H及びM2Hをもって第一ヒートポ
    ンプサイクルを、また、たがいに異なる水素平衡圧力を
    有する2種の金属水素化物M3H及びM4Hをもって第二
    ヒートポンプサイクルをそれぞれ構成し、第一ヒートポ
    ンプサイクルで発生する温熱又は冷熱を第二ヒートポン
    プサイクルの作動加熱源又は冷却源として用いることに
    より、第二ヒートポンプサイクルの出力発生温度を向上
    させたことを特徴とする金属水素化物ヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 第一ヒートポンプサイクルを構成する金
    属水素化物M1H又はM2Hのいずれか一方を第二ヒート
    ポンプサイクルを構成する金属水素化物M3H又はM4
    のいずれか一方として用いる請求項1記載の金属水素化
    物ヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 第一ヒートポンプサイクルにおける熱駆
    動源を第二ヒートポンプサイクルの熱駆動源として再利
    用する請求項1又は2記載の金属水素化物ヒートポン
    プ。
  4. 【請求項4】 第二ヒートポンプサイクルにおいて用い
    た第一ヒートポンプサイクルと同一の金属水素化物を1
    基の熱交換器に充填して再利用する請求項3記載の金属
    水素化物ヒートポンプ。
  5. 【請求項5】 第一ヒートポンプサイクルを構成する金
    属水素化物M1H及びM2Hと、第二ヒートポンプサイク
    ルを構成する金属水素化物M3H及びM4Hとをそれぞれ
    2組ずつ用い、1回の水素移動ごとに各サイクルでそれ
    らを切り換えながら連続的に出力を発生させる請求項1
    ないし4のいずれかに記載の金属水素化物ヒートポン
    プ。
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