JP2000214844A - 音響装置およびこれを用いた電子機器 - Google Patents

音響装置およびこれを用いた電子機器

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JP2000214844A
JP2000214844A JP11018674A JP1867499A JP2000214844A JP 2000214844 A JP2000214844 A JP 2000214844A JP 11018674 A JP11018674 A JP 11018674A JP 1867499 A JP1867499 A JP 1867499A JP 2000214844 A JP2000214844 A JP 2000214844A
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Shigeyuki Fujimori
茂幸 藤森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池や商業電源等の電気エネルギ源がなくと
も、一定のテンポで音響を生じさせることができる音響
装置を提供すること。 【解決手段】 オルゴール1では、ゼンマイ11からの
機械的エネルギを電気的エネルギに変換する発電機60
が設けられ、この発電機60からの電気的エネルギで回
転制御手段を駆動してロータ61の回転を一定速度に調
速する。このため、このロータ61の回転に連動して駆
動される回転円板52も一定速度で回転させることがで
きる。従って、電池等の電気エネルギ源がなくとも、曲
を一定したテンポで奏でることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響装置に係り、
オルゴールやメトロノーム、ひいてはオルゴールをアラ
ームとして用いた時計などに利用でき、また、そのよう
な音響装置を用いた電子機器に係り、時計、電卓、ワー
プロ、電子手帳、パソコンなどに利用できる。
【0002】
【従来の技術】従来より、音響装置の一つとしてオルゴ
ールが知られている。このよなオルゴールとしては、ゼ
ンマイのエネルギで回転円板やドラム(シリンダ)等の
回転体を回転させ、この回転体に植設されたピンで振動
板を弾いて音を生じさせる機械式が古くから知られてい
る。
【0003】また、近年では、機械式の他、特開平7−
302077、特開平9−237086に記載されてい
るように、回転体をモータで回転させる電動式も多く見
られるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、機械式
のオルゴールにおいて、ゼンマイを十分に巻き上げた状
態では回転体の回転速度が大きく、ゼンマイが解けるに
つれて回転体の回転速度が遅くなるので、一曲の中で曲
のテンポが変わってしまうという問題がある。
【0005】これに対し、電動式のオルゴールでは、モ
ータによって回転体が一定速度で回転するから、曲のテ
ンポが途中で変わるといった問題は生じないが、電池や
商用電源等の電気エネルギ源がなければモータを駆動さ
せることができず、そのような電気エネルギ源が得られ
ない状態では、自由に聞けないという問題がある。
【0006】本発明の第1の目的は、電池や商業電源等
の電気エネルギ源がなくとも、一定のテンポで音響を生
じさせることができる音響装置および電子機器を提供す
ることにある。
【0007】一方、曲の中には、曲(歌詞)の順番によ
ってテンポが異なる場合がある。すなわち、例えば一番
の曲の中では、全体を通してテンポは変わらないが、一
番の曲のテンポと二番の曲のテンポとでは異なることが
ある。
【0008】しかし、このような曲を機械式のオルゴー
ルで奏でようとすると、ゼンマイと回転体との間にトラ
ンスミッションを設け、曲の番手に応じてトランスミッ
ションを切り換える必要があるなど、構造が複雑になっ
て大型化したり、操作が煩雑になるという問題がある。
【0009】また、モータを用いた電動式の場合には、
モータの回転数を電気的に制御することで回転体の回転
を変えることが可能であるから、異なるテンポの曲に容
易に対応することが可能であるが、モータを使用する以
上やはり電気エネルギ源が必要であり、依然として前述
した問題が存在する。
【0010】本発明の第2の目的は、前記第1の目的に
加え、電気エネルギ源がなくとも、任意のテンポで音響
を生じさせることができる音響装置および電子機器を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の音響装置は、機
械的エネルギ源と、この機械的エネルギ源で駆動されて
当該機械的エネルギを電気的エネルギに変換する発電機
と、前記発電機の回転に連動して音響を発生する音響発
生手段と、前記電気的エネルギを利用して前記発電機の
回転速度を一定に調速する回転制御手段とを備えている
ことを特徴とするものである。
【0012】このような本発明においては、例えばゼン
マイからの機械的エネルギを電気的エネルギに変換する
発電機を備え、この発電機からの電気的エネルギで回転
制御手段を駆動して発電機を調速するため、電池等の電
気エネルギ源がなくとも、調速された電動機の回転によ
って、音響発生手段では一定したテンポの音響が生じる
ようになる。以上により、前記第1の目的が達成され
る。
【0013】また、前記回転制御手段は、一定周期の基
準信号を発生する基準信号発生手段と、前記発電機の回
転速度を検出して該回転速度に応じた検出信号を発生す
る回転検出手段と、前記基準信号と前記検出信号とを比
較して前記発電機の回転速度を一定に調速する制動制御
手段とで構成されていてもよい。
【0014】このような場合には、発電機の回転速度を
検出して基準信号と比較するので、発電機の回転速度が
高精度に制御されるようになる。
【0015】この際、前記基準信号の周波数が変更可能
であることが望ましく、このような場合には、発電機の
回転速度が基準信号に応じて調速されることから、その
基準信号の周波数を変えることで発電機の回転速度も変
えることができる。従って、基準信号の周波数を所望の
テンポの周波数に変えることにより、発電機の回転速度
ひいては音響発生手段から発生する音響のテンポを任意
に可変することができる。このことにより、前記第2の
目的が達成される。
【0016】そして、前記基準信号の周波数に対応した
データが記憶される記憶手段を備えているとともに、前
記発電機のコイルは受信コイルを兼用し、この受信コイ
ルで受信した外部信号に基づいて前記記憶手段内のデー
タが変更可能であってもよく、記憶手段のデータを適宜
変更することにより、音響のテンポを幾通りにも制限な
く可変でき、しかも、その変更を遠隔操作によって容易
に行える。
【0017】また、前記発電機で生じた電圧を昇圧させ
る昇圧回路を備えていることが望ましい。
【0018】音響をより遅いテンポで生じさせようとす
ると、発電機の回転速度を低速に調速する必要がある
が、このような場合には、発電機で生じる電気的エネル
ギとしての発電電圧が小さくなる。このため、昇圧回路
を設けて低い電圧を昇圧させることにより、発電機が低
速で回転しても、回転制御手段を駆動するのに十分な電
圧を得ることができ、発電機の回転速度を良好に制御し
て遅いテンポの音響を確実に生じさせることができる。
【0019】また、テンポの早い遅いに関係なく、機械
的エネルギ源からのエネルギが小さくなると、発電機で
効率よく発電できなくなるが、このような場合でも、昇
圧回路を設けることで発電電圧を十分に大きくできるか
ら、機械的エネルギが小さくなっても回転制御手段を確
実に駆動できる。
【0020】さらに、本発明の音響装置では、前記音響
発生手段は、前記回転制御手段に供給される電圧が一定
値以上であることを検出した後に音響を発生可能に構成
されていることを特徴とする。
【0021】このような場合には、回転制御手段を駆動
するのに十分な電圧が得られた段階、つまり発電機が正
しく調速された状態で音響を生じさせることが可能であ
るから、初めから正確なテンポで音響を生じさせること
ができる。
【0022】また、前記機械的エネルギが一定値以下に
なった時に当該機械的エネルギの供給を停止させるロッ
ク機構を備えていてもよい。
【0023】このような場合には、機械的エネルギが完
全に消耗される前にその供給が停止するので、機械的エ
ネルギ源にエネルギを再度蓄える作業が容易になる。具
体的には、例えばゼンマイが完全に解けきらないうちに
その解放を停止させれば、ゼンマイを再度完全に巻き上
げるまでの巻数を減らすことができ、巻上げ作業を容易
に行える。
【0024】さらに、前記発電機とは別の電気的エネル
ギ発生手段を備えていてもよく、このような電気的エネ
ルギ発生手段を補助電源として用いることにより、音響
のテンポが遅く、発電機での発電電圧が低い場合でも、
そのような発電電圧に電気的エネルギ発生手段からの電
圧を加えることで前記回転制御手段を良好に駆動でき
る。また、発電機の回転に関係なく電圧を回転制御手段
に供給して駆動できるから、発電機を回転させると直ぐ
にその調速を行え、正しいテンポの音響を即座に生じさ
せることができる。
【0025】そして、本発明の音響装置としては、オル
ゴールおよびメトロノームであることを特徴とし、本発
明の第1、第2の目的を達成できるオルゴールやメトロ
ノームを提供可能である。
【0026】一方、本発明の電子機器は、以上に説明し
たいずれかの音響装置を用いたことを特徴とするもの
で、例えば時計、電子卓上計算機、電子手帳、パーソナ
ルコンピュータなどに適用できる。
【0027】なお、この際、電子機器の主要部分と音響
装置とを任意に着脱可能に設けてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0029】〔第1実施形態〕図1は、第1実施形態に
係る音響装置としてのオルゴール1の要部を示す一部断
面の斜視図である。
【0030】オルゴール1は、機械的エネルギ源として
のゼンマイ11が収容された香箱車10と、香箱車10
の香箱歯車12と噛み合ってゼンマイ11を巻上げる巻
上げ車20と、同じく香箱歯車12と噛み合ってゼンマ
イ11の機械的エネルギを伝達する増速歯車30と、増
速歯車30のカナ31と噛み合う減速歯車40(二点鎖
線で図示)と、この減速歯車40を介して駆動されて音
響を発生する音響発生手段50と、増速歯車30で伝え
られる機械的エネルギを電気的エネルギに変換する発電
機60と、発電機60の回転速度を一定に調速する回転
制御手段70(図3)とを備えている。このようなオル
ゴール1は、電子機器としての例えば図示しない時計
(クロック)に用いられるものであって、時報を鳴らす
代わりとして所定時間曲を奏でるように構成されてい
る。
【0031】これらの構成部材のうち、音響発生手段5
0は、従来のオルゴールと略同じ構造であって、減速歯
車40と噛み合うカナ51に設けられた回転円板52を
備え、回転円板52の上面に植設された複数のピン53
で櫛歯状の振動板54を弾くことにより曲を奏でるもの
である。
【0032】また、発電機60は、ロータ61およびコ
イルブロック62を備えている。
【0033】ロータ61は、増速歯車30の歯車32と
噛み合うロータカナ63と、ロータカナ63と一体に回
転するロータ磁石64とで構成されている。
【0034】コイルブロック62は、コ字形のステータ
65に第1コイル66および第2コイル67を巻線した
ものであり、ステータ65にはロータ61に隣接した一
対のコアステータ部68が設けられている。このステー
タ65やコアステータ部68は複数枚の板状部材を重ね
た構造とされ、うず損失の低減が図られている。そし
て、第1コイル66は発電および制動用として使用さ
れ、第2コイル67はロータ61の回転検出用として専
ら使用されている。
【0035】回転制御手段70は、ICからなる電子回
路であり、図3に示すように、水晶振動子71を駆動す
る発振回路72と、発振回路72に生じたクロック信号
を基に一定周波数の基準信号を生成する分周回路73
と、前記第2コイル67に接続されてロータ61の回転
速度(交流出力波形に基づく周波数)を検出するととも
に、該回転速度に応じた検出信号を発生する回転検出手
段としてのコンパレータ74と、前記検出信号を前記基
準信号に同期させて出力する同期回路75と、同期回路
75からの検出信号と前記基準信号とを比較し、比較結
果に応じた制動用の制御信号を出力する制御回路76
と、制御回路76からの制御信号に応じて発電機60の
前記ロータ61を調速する制動回路77とを備え、水晶
振動子71、発振回路72、および分周回路73で本発
明に係る基準信号発生手段が形成され、制御回路76お
よび制動回路77で本発明に係る制動制御手段が形成さ
れている。
【0036】これらのうち、制動回路77は、図4に示
すようなショート回路であり、制御回路76からの制御
信号に基づいて任意のスイッチ(トランジスタ)78を
オンし、第1コイル66(図3)の両端を短絡してロー
タ61(図1)にショートブレーキをかけ、これによっ
てロータ61を低速側に調速可能である。この際、並列
に接続された各抵抗79を全て同一抵抗値のもとし、オ
ンさせるスイッチ78の数を単に変えることで第1コイ
ル66に流れる電流値を変え、よってロータ61に加え
るブレーキ量を可変してもよく、または、各抵抗79を
それぞれ異なる抵抗値のものとし、いずれかのスイッチ
78を選択的にオンすることで第1コイル66に流れる
電流値を変え、よってブレーキ量を可変してもよい。
【0037】また、以上の各回路等からなる回転制御手
段70は、第1コイル66で生成した電力により駆動さ
れるもので、発電機60のロータ61が増速歯車30の
回転を受けて一方向に回転すると、第1コイル66には
交流出力が生じ、この出力が昇圧回路80で昇圧整流さ
れた後にコンデンサ69に充電供給され、この充電され
た電力が回転制御手段70の駆動用として用いられる。
【0038】図5には、そのような昇圧回路80の一例
が示されている。
【0039】昇圧回路80は、電圧3倍器81で3倍に
昇圧した発電電圧をコンデンサ69に充電するものであ
る。
【0040】このような昇圧回路80について、先ず、
回路構成を説明する。
【0041】第1ダイオード401は、発電機60およ
びコンデンサ69に対して直列に接続されている。第1
スイッチ402は、第1ダイオード401と並列であっ
て、発電機60と直列で、かつコンデンサ69と直列に
接続され、第1コンパレータ403によってオン/オフ
制御される。このような第1ダイオード401および第
1スイッチ402は一つの電界効果型トランジスタで構
成される。
【0042】また、第1コンパレータ403は、アース
電位にないコンデンサ69の接続部での電位と、同じく
アース電位にない電圧3倍器81の負荷側での電位とを
比較する。ここで、電圧3倍器81は、入力側が発電機
60に接続され、負荷側がコンデンサ69の接続部およ
びアース接点500に接続されている。
【0043】次に、第1スイッチ401の動作を説明す
る。
【0044】コンデンサ69が全く充電されていない状
態から、ゼンマイ11(図1)が解けて発電が開始され
る初期段階では、コンデンサ69には第1ダイオード4
01を介して充電が行われる。この時点では、ロータ6
1(図1)は初期設定回転数よりも速く回転する。コン
デンサ69が所定電圧に達すると、第1コンパレータ4
03が作動する。そして、この第1コンパレータ403
は、前述の比較動作を行い、コンデンサ69に充電する
のに十分な電位がある場合、第1スイッチ402をオン
させる。これにより、第1ダイオード401を介したコ
ンデンサ69への充電は始動時のみ行われ、その後はオ
ン状態の第1スイッチ402を介して行われるようにな
るから、第1ダイオード401で生じていた電圧降下分
がなくなって効率のよい充電が行われるようになる。
【0045】また、第1コンパレータ403は、電圧3
3倍回路81から供給される電圧がコンデンサ69の電
圧よりも低いと、直ちに第1スイッチ402をオフし、
電圧3倍回路81から供給される電圧が再び高い値に上
昇すると、第1コンパレータ403は再度第1スイッチ
402をオンさせる。
【0046】なお、本実施形態では、第1コンパレータ
403および後述の第2コンパレータ411を駆動する
のに十分なコンデンサ69の電圧は、0.6V程度であ
り、第1ダイオード401での電圧降下は約400mV
程度である。従って、コンデンサ69の電圧が例えば
0.8V以上になると、図3に示す回路動作が保証され
る。
【0047】次いで、電圧3倍回路81の回路構成を説
明する。
【0048】第2、第3コンデンサ405,406は発
電機60と直列に接続されており、この際、発電機60
が第2、第3コンデンサ405,406の間に配置され
る。さらに、第2スイッチ407と第2ダイオード40
8とからなる並列回路82、および第3スイッチ409
と第3ダイオード410とからなる並列回路83が形成
されている。
【0049】並列回路82は、第2コンデンサ405の
発電機60側と第3コンデンサ406の負荷側との間に
直列に接続される。並列回路83は、第3コンデンサ4
066の発電機60側と第2コンデンサ405の負荷側
との間に直列に接続される。第2コンパレータ411
は、発電機60の第2コンデンサ405側の電位と、第
3コンデンサ406の負荷側の電位とを比較し、この比
較結果に基づいて第2、第3スイッチ407,408を
制御する。第2、第3スイッチ407,408は、コン
デンサ69の電圧が第2コンパレータ411を駆動する
のに十分で、かつ発電機60で生じる電圧が第2、第3
コンデンサ405,406を充電するのに十分な大きさ
である時のみ、第2コンパレータ411によってオンさ
れる。なお、第2スイッチ407および第2ダイオード
408が一つの電界コンデンサで構成され、第3スイッ
チ409および第3ダイオード410が他の電界コンデ
ンサで構成される。
【0050】このような電圧3倍回路では、オルゴール
1(図1)の始動時、第2、第3スイッチ407,40
9はオンされている。第2、第3コンデンサ405,4
06は、第2、第3ダイオード408,410を介して
充電される。そして、本実施形態においては、コンデン
サ69の電圧が0.8Vの最小値に達し、かつ発電機6
0からの電圧が第3コンデンサ406の電圧よりも高い
と、第2コンパレータ411は各電界効果型トランジス
タを始動させる。また、発電気60からの電圧が第3コ
ンデンサ406の電圧よりも小さく(大きく)なると、
第2コンパレータ411は第2、第3スイッチ407,
409をオン(オフ)させる。従って、単にダイオード
を使用するのに比べ、電圧損失を小さくできる。
【0051】以上のように構成された昇圧回路80で
は、以下のようにして3倍昇圧が行われる。
【0052】すなわち、発電機60において第3コンデ
ンサ406側がプラスとして生じた交流電圧は、主に二
点鎖線で示すようなループにより、互いに並列関係にあ
る第2、第3コンデンサ405,406の各々にそのま
まの大きさで充電される。そして、極性が変わって第2
コンデンサ405側がプラスとして交流電圧が生じる
と、第2、第3スイッチ407,409がオフされ、第
2、第3ダイオード408,410が機能して各並列回
路82,83には前述したような経路ではループが形成
されず、その代わりに、第3コンデンサ406、発電機
60、第2コンデンサ405が直列で接続されることに
なる。これにより、第3コンデンサ406に充電されて
いた電圧、発電機60からの電圧、および第2コンデン
サ405に充電されていた電圧がそれぞれ加わり、3倍
昇圧された電圧としてコンデンサ69に充電される。つ
まり、この昇圧回路80は、出力極性が変わる毎に第
2、第3コンデンサ405,406への充電と、コンデ
ンサ69への充電とを交互に行う構成になっている。
【0053】図1、図2、図3に戻って、本実施形態の
オルゴール1には、巻上げ車20に係合する一対の係合
子91を有したロック機構としての電磁クラッチ90
(図3にのみ図示)が設けられている。
【0054】この電磁クラッチ90は、ゼンマイ11の
巻数がす少なくなってロータ61の回転が著しく遅くな
り、検出信号の周波数が基準信号の周波数よりも低くな
った場合に作動する。この際、電磁クラッチ90を作動
させるための信号は、制御回路76から出力される。つ
まり、制御回路76は、ゼンマイ11の機械的エネルギ
が一定値以下であることをコンパレータ74からの検出
信号によって判断し、この判断に基づいて信号を電磁ク
ラッチ90に出力する。この信号を電磁クラッチ90が
入力すると、各係合子91が矢印A方向に動き、ゼンマ
イ11の開放にあわせて回転する巻上げ車20と係合し
てその回転を止め(矢印B方向に回転しているのを止め
る)、ゼンマイ11がそれ以上解けるのをロックする。
【0055】ここで、係合子91には、図2に拡大して
示すように、一端側が軸支され、他端側がスプリング等
で巻上げ車20側に押圧された歯止め部材92が設けら
れており、係合子91が巻上げ車20に係合している状
態でも、ハンドル21を用いて巻上げ車20を矢印C方
向にのみ回転させことが可能であり、ゼンマイ11を巻
き上げることができるようになっている。
【0056】また、電磁クラッチ90には、係合子91
の移動と連動する図示しない外しレバーが設けられてお
り、係合子91が巻上げ車20に係合してゼンマイ11
がロックされた状態では、この外しレバーによって減速
歯車40が傾けられ、減速歯車40と増速歯車30、カ
ナ51との噛み合いが外される。
【0057】なお、このような電磁クラッチ90は、コ
ンデンサ69からの電力で作動するが、機械的な外部ス
イッチ等によっても強制的に作動させることが可能であ
る。そして、ゼンマイ11がロックされた状態におい
て、巻上げ車20を矢印C方向回転させてゼンマイ11
の巻き上げ操作を行うと、その巻き上げ操作に伴って香
箱車12、増速歯車30、ひいてはロータ61が回転
し、発電が行われる。この際、制御回路76は、コンデ
ンサ69に一定値以上の電圧、つまり回転制御手段70
を確実に駆動できる程度の電圧が充電されたことをコン
パレータ74からの検出信号によって判断し、この判断
に基づいて信号を電磁クラッチ90に出力する。この信
号を電磁クラッチ90が入力すると、各係合子91が元
の位置に戻ってゼンマイ11のロックが解除されるとと
もに、外しレバーも元の位置に戻って減速歯車40が増
速歯車30、カナ51とそれぞれ噛み合うようになる。
【0058】ただし、減速歯車40が噛み合っている状
態で、ゼンマイ11をさらに巻き上げると、回転円板5
2が逆回転してピン53や振動板54に損傷を来すた
め、カナ51と回転円板52との間には適宜な滑り機構
が設けられており、回転円板52が逆回転するのを防い
でいる。
【0059】このようなオルゴール1では、十分に巻き
上げらたゼンマイ11が解けだすと、香箱歯車12が回
転し、この回転が増速歯車30および減速歯車40を介
して回転円板52に伝達され、回転円板52の回転によ
って曲が奏でられる。
【0060】一方、香箱歯車12の回転は、増速歯車3
0を介してロータ61にも伝達されるから、発電機60
での発電が行われる。
【0061】この際、発電機60のロータ61はゼンマ
イ11の巻数が多いと高速で回転し、巻数が徐々に少な
くなるにつれて低速になるが、ロータ61の回転速度が
低速になった場合でも、検出信号の周波数は基準信号の
周波数よりも常に高くなるように前記増速歯車30の増
速比が設定されている。従って、回転制御手段70は、
ロータ61に前述のショートブレーキをかけ、検出信号
の周波数と基準信号の周波数との差分をなくすようにロ
ータ61を低速側に調速する。
【0062】また、第2コイル67に流れる電流が大き
いほど大きくブレーキがかけられるため、検出信号と基
準信号との差分が大きい時には、大きい電流を流してブ
レーキ量を大きくし、差分が小さくなった時には、小さ
い電流を流してブレーキを小さくすればよく、その差分
に応じたブレーキ量の制御を前記制動制御手段で行って
いる。
【0063】次いで、ロータ61の回転がショートブレ
ーキによって十分に低速になると、検出信号の周波数が
基準信号の周波数を下回るが、このような場合には、シ
ョートブレーキをかけるのを一旦止めてロータ61を高
速側に調速する。
【0064】つまり、回転円板52は、増速歯車30お
よび減速歯車40を介してロータ61の回転と連動する
ので、ロータ61の回転を高速側から低速側へ、また低
速側から高速側へと繰り返し調速すれば、その回転をほ
ぼ一定速度にできる。従って、ロータ61が一定速度に
調速されることで回転円板52の回転も一定速度とな
り、一定のテンポで曲を奏でることになる。
【0065】この後、ゼンマイ11の巻数がさらに少な
くなって、ロータ61の回転が著しく遅くなり、ショー
トブレーキを全くかけなくとも検出信号の周波数が常に
基準信号の周波数よりも低くなると、制御回路76は、
ゼンマイ11の機械的エネルギが一定値以下になってし
まったために、これ以上ロータ61を調速できないと判
断し、ゼンマイ11が解けきらなくとも電磁クラッチ9
0を作動させてゼンマイ11をロックさせる。これによ
って音響発生手段50による発音が停止する。なお、再
度曲を奏でるには、前述したように、ゼンマイ11がロ
ックされた状態から、ハンドル21を回してゼンマイ1
1の巻き上げ操作を行えばよい。
【0066】このような本実施形態によれば、以下のよ
うな効果がある。
【0067】1)オルゴール1では、ゼンマイ11から
の機械的エネルギを電気的エネルギに変換する発電機6
0が設けられ、この発電機60からの電気的エネルギで
回転制御手段70を駆動してロータ61の回転を一定速
度に調速するため、このロータ61の回転に連動して駆
動される回転円板52も一定速度で回転させることがで
きる。従って、電池等の電気エネルギ源がなくとも、曲
を一定したテンポで奏でることができる。
【0068】2)この際、回転制御手段70は、水晶振
動子71、発振回路72、および分周回路73で構成さ
れた基準信号発生手段からの基準信号と、発電機60の
回転速度に応じた検出信号を発生するコンパレータ74
からの検出信号とを、制動制御手段(制御回路76およ
び制動回路77)で比較してロータ61の回転速度を一
定に調速するように構成されているので、ロータ61の
回転速度を高精度に制御できる。
【0069】3)また、第2コイル67は、専らロータ
61の回転速度を検出するのに用いられるから、ショー
トブレーキの影響を受けない。このため、第2コイル6
7からの出力波形を整った正弦波にでき、この出力波形
を適度なしきい値で区切って二値化することなどによ
り、ロータ61の回転速度(周波数)を正確かつ容易に
検出できる。
【0070】4)オルゴール1では、ゼンマイ11の巻
数が少なくなってロータ61の回転速度が著しく低下し
た場合、ゼンマイ11が解けるのを電磁クラッチ90で
ロックするため、ロータ61を調速できないと判断する
と即座に回転円板52の回転を止めることができ、曲を
テンポの遅い状態で奏で続けるのを防止できる。また、
電磁クラッチ90によってゼンマイ11は完全に解けき
らないうちにロックされるので、再度ゼンマイ11を最
大に巻き上げるのを少ない巻上げ回数で行え、巻上げ操
作を容易にできる。
【0071】5)さらに、その電磁クラッチ90によ
り、ゼンマイ11がロックされてコンデンサ69への充
電が行われない状態、すなわち回転制御手段70が正確
に駆動されない状態では、減速歯車40の噛み合いが外
され、充電が十分に行われた段階で減速歯車40を元に
戻して噛み合わせるから、ゼンマイ11が解けても充電
が十分行われるまでは回転円板52を止めておくことが
でき、ロータ61が正しく調速されないままで曲を奏で
るのを防止できる。このことは、例えば曲を奏でている
途中で一旦電磁クラッチ90を強制的に作動させてゼン
マイ11の解放を止め、しばらくして電磁クラッチを戻
して再度奏でさせる場合に有効であり、回転円板52が
再び回転する際、その回転が始まると略同時にロータ6
1を正確に調速でき、よって回転円板52を回転当初か
ら調速できる。
【0072】6)また、本実施形態のオルゴール1で
は、ゼンマイ11を巻き上げることでもコンデンサ69
への十分な充電を行えるため、ゼンマイ11の巻上げ操
作を終えた時には既に回転制御手段70を確実に立ち上
げておくことができ、ゼンマイ11の解放が始まると略
同時、すなわち前述と同様、回転円板52が回転すると
略同時にロータ61を正確に調速でき、よって回転円板
52を回転当初からより確実に調速できる。
【0073】7)本実施形態では、昇圧回路80が設け
られているため、ゼンマイ11の巻数が少なくなってロ
ータ61の回転が低速となり、これによって発電機60
での発電電圧が小さくなっても、この圧電伝圧を昇圧す
ることで十分に大きくでき、回転制御手段70を確実に
駆動できる。
【0074】〔第2実施形態〕図6には、本発明の第2
実施形態として、回転制御手段70の変形例が示されて
いる。
【0075】本実施形態の回転制御手段70では、発電
機60をチョッパリング制御することでロータ61(図
1)の調速を行うとともに、発電機60での発電電圧を
昇圧するものである。
【0076】発電機60は一つのコイル600を有して
おり、このコイル600が発電用、ロータ61の回転速
度検出用、および制動用に用いられている。また、この
コイル600には、アモルファス、単結晶シリコン等か
らなる複数のソーラーセル610が直列に接続されてお
り、これらのソーラーセル610で得られる直流出力で
定電圧回路620を駆動している。この際、定電圧回路
620から出力される基準電圧(Vref)は、ロータ61
の通常の回転時に発電される発電電圧よりも小さく、回
転制御手段70を確実に駆動するための最低電圧よりも
若干高めに設定されている。
【0077】そして、定電圧回路620の基準電圧と、
コイル600での発電電圧とがコンパレータ630で比
較され、発電電圧が大きい場合にはHレベル信号が、反
対に小さい場合にはLレベル信号が、それぞれ検出信号
としてコンパレータ630から制御回路76に出力され
る。さらに、制御回路76において、検出信号は、AN
D回路640とインバータ650を通してAND回路6
60とに入力される。一方、各AND回路640,66
0には分周回路73からの基準信号(1Hz)が入力され
ており、1秒毎に検出信号をサンプリングすることでア
ップダウンカウンタ670に対しては、AND回路64
0からアップカウント信号が出力されるか、またはAN
D回路660からダウンカウント信号が出力される。
【0078】アップダウンカウンタ670は、数ビット
のカウンタで構成されており、出力端子Q0〜Qnを備え
ている。このアップダウンカウンタ670からはカウン
タ値に基づいて出力端子Q0〜Qnのいずれかから選択信
号が出力され、組合せ論理回路680に入力される。組
合せ論理回路680には発振回路72から32kHzの信
号が入力されている他、分周回路73から16kHzの信
号や他の周波数の信号が入力されており、これらの信号
を組み合わせることで前記選択信号に応じたチョッパ信
号をスイッチ690に出力する。
【0079】以上のように構成された回転制御手段70
では、ゼンマイ11からの機械的エネルギでロータ61
が通常通り回転すると、発電機60での発電電圧が定電
圧回路620の基準電圧よりも大きいので、コンパレー
タ630からHレベル信号が出力される。このHレベル
信号は、AND回路640にはそのままHレベル信号と
して入力されるが、AND回路660にはインバータ6
50で反転されてLレベル信号として入力される。従っ
て、この場合、AND回路640からのみ1Hzのアップ
カウント信号が出力され、アップダウンカウンタ670
ではカウンタ値が上がる。この後、アップダウンカウン
タ670からは前記カウンタ値に基づいた選択信号が組
合せ論理回路680に出力され、組合せ論理回路680
からは前記選択信号に応じた周波数のチョッパ信号がス
イッチ690に出力される。
【0080】そして、スイッチ690はチョッパ信号に
よってオン/オフを繰り返し、コイル600の両端が断
続的に短絡する。すなわち、チョッパリングによってス
イッチ690がオンした時には、発電機60にショート
ブレーキがかかってロータ61を低速側に調速し、かつ
コイル600にエネルギがたまる。一方、スイッチ69
0がオフした時には、発電機が動作するとともに、コイ
ル600にたまっていた前記エネルギ分を加えた発電電
圧が生じ、この発電電圧が昇圧された電圧としてコンデ
ンサ69に充電される。
【0081】この際、例えばブレーキ量が小さくてロー
タ61の回転が十分に低速側に推移せず、サンプリング
毎にカウンタ値が高くなる場合がある。このような場合
には、チョッパ信号の周波数が低いほど大きくショート
ブレーキがかかることを利用し、カウンタ値が高くなる
についれて組み合わせ論理回路680からはより低い周
波数のチョッパ信号を出力させればよく、より大きくブ
レーキをかけてロータ61の回転を速やかに低速側に調
速すればよい。
【0082】また、ロータ61の回転がショートブレー
キをかけることで低速になり、発電電圧が基準電圧より
も低くなった場合には、AND回路660からのみダウ
ンカウント信号がアップダウンカウンタ670に出力さ
れ、ダウンカウント信号が出力される毎にカウンタ値が
小さくなってより高い周波数のチョッパ信号が出力され
る。これにより、発電機60へのブレーキ量を次第に小
さくし、最終的にはチョッパ信号の出力をなくしてショ
ートブレーキを解除し、ロータ61の回転を再び高速側
に調速する。
【0083】なお、チョッパ信号の周波数が高いほど発
電電圧は効率よく昇圧されて高くなるため、ロータ61
の回転が低速でも、コンデンサ69に十分に大きな電圧
を充電できる。
【0084】次いで、ショートブレーキを全くかけいな
くとも、引き続きダウンカウント信号が出力される場合
には、制御回路76は、ゼンマイ11の機械的エネルギ
が一定値以下になってしまったために、これ以上ロータ
61を調速できないと判断し、第1実施形態と同様に、
ゼンマイ11が解けきらなくとも電磁クラッチ90を作
動させてゼンマイ11をロックさせる。
【0085】以上、発電機60のチョッパリング制御に
より、ロータ61の回転を高速側から低速側へ、また低
速側から高速側へと繰り返し調速すれば、ロータ61の
回転速度をほぼ一定にでき、前述した1)の効果を同様
に得ることができる。
【0086】また、発電電圧を昇圧して回転制御手段7
0を確実に駆動できるので、前述した7)の効果を同様
に得ることができる。
【0087】さらに、第1実施形態と同様な構成によ
り、3)を除く他の効果も同様に得ることができる。
【0088】なお、本実施形態では、周波数の異なるチ
ョッパ信号を組み合わせ論理回路680から出力させて
いたが、周波数を同じにしてデューティ比を変えたチョ
ッパ信号を出力させてもよい。そして、このような場合
には、デューティ比が高いほど、大きくブレーキをかけ
ることができる。
【0089】〔第3実施形態〕図7、図8には、本発明
の第3実施形態として、基準信号発生手段の変形例が示
されている。本実施形態では、テンポの異なる複数の曲
(1番、2番、3番…)を奏でることができるようにな
っている。
【0090】このような基準信号発生手段では、記憶手
段としてのROM101が設けられ、このROM101
には、図8に示すように、異なる複数種類のスピード
(第1スピード、第2スピード、第3…)におけるスピ
ード信号データ1〜n、および各スピード信号データ1〜n
を読み出すための読出パルスを指示する制御データX,
Y,Z…が記憶されている。
【0091】つまり、1番の曲では、制御データXで指
示された周波数の読出パルスでスピード信号データ1〜n
が読み出され、このスピード信号データ1〜nが本発明に
係る基準信号として制御回路76に出力される。また、
2番の曲では、制御データYで指示された別の周波数の
読出パルスでスピード信号データ1〜nが読み出され、こ
のスピード信号データ1〜nが本発明に係る基準信号とし
て制御回路76に出力される。以下、三番目の曲につい
ても同様である。これにより、ロータ61(図1)を異
なった回転速度で調速し、一曲を通してのテンポを曲の
各番手毎に可変できるようになっている。なお、一曲の
中で制御データXを制御データYに変え、曲の途中でテ
ンポを変えてもよい。
【0092】このような本実施形態では、例えば1番の
曲を選択した場合で説明すると、先ず、切換制御回路1
03からのリセット信号で可変分周器102およびカウ
ンタ104をリセットし、また、切換制御回路103か
らのアドレスセット信号により、所望のスピード信号デ
ータ1〜nが記憶されているROM101の先頭アドレス
(1)をアドレス指定回路105に設定する。なお、こ
のような先頭アドレスの設定は、図示しない選択スイッ
チや電磁誘導を利用した外部信号によって行うことが可
能である。
【0093】そして、先頭アドレスのセット完了後に出
力される最初のパルスがROM101に入力されると、
ROM101から前記所望のスピード信号データ1〜nに
対応した制御データXが出力される。この制御データX
は選択回路106に入力されて保持され、また、指示信
号として選択回路106から出力される。指示信号は可
変分周器102に入力され、この可変分周器102では
制御データXに応じて分周比が設定される。
【0094】次いで、分周比が設定されたことにより、
可変分周器102からは特定の周波数の読出パルスが出
力される。この読出パルスがROM101に入力される
と、ROM101のスピード信号データ1〜nおよび制御
データXが読出パルスに同期して選択回路106に出力
される。選択回路106では、スピード信号データ1〜n
と制御データXとを区別し、スピード信号データ1〜nを
基準信号として同期回路75および制御回路76に出力
し、制御データXを前述と同様に指示信号として可変分
周器102に出力する。
【0095】一方、可変分周器102から出力される読
出パルスは、カウンタ104でカウントされており、読
出パルス数がnになると、選択回路106はスピード信
号データnおよび制御データXを出力した後に切換信号
を切換制御回路103に出力する。切換制御回路103
は、切換信号を入力すると、可変分周器102、カウン
タ104を再度リセットするとともに、次のスピード信
号データ1〜nが記憶されているROM101の先頭アド
レス(2)をアドレス指定回路105に設定する。すな
わち、基準信号発生手段が2番の曲用に設定変更され
る。
【0096】従って今度は、ROM101からは前述と
同様な順序で制御データYが出力され、この制御データ
Yに応じた別の周波数の読出パルスが可変分周器102
から出力されることになる。これにより、選択回路10
6から制御回路76や同期回路75に出力されるスピー
ド信号データ1〜n(基準信号)の周波数も変更され、1
番の曲とはテンポの異なる曲を奏でることが可能にな
る。
【0097】なお、3番以下の曲についても、制御デー
タZ…に基づいて読出パルスの周波数が変更される以外
は同様である。また、本実施形態では、回転制御手段7
0において、基準信号発生手段以外の構成は第1実施形
態と同様であり、同様な構成部品等には同じ符号を付し
た。
【0098】本実施形態によれば、基準信号発生手段で
は、基準信号であるスピード信号データ1〜nの出力周波
数を変更できるため、発電機60(図1、図3)のロー
タ61の回転速度も変えることができる。従って、スピ
ード信号データ1〜nの周波数を所望のテンポの周波数に
変えることにより、ロータ61の回転速度ひいては音響
発生手段50で奏でられる曲のテンポを任意に可変する
ことができる。
【0099】また、曲をより遅いテンポで奏でさせよう
とすると、ロータ61の回転速度を低速に調速する必要
があり、発電機60で生じる発電電圧が小さくなるが、
このような基準信号発生手段に第1実施形態のような昇
圧回路80を組み合わせれば、ロータ61が低速で回転
しても、回転制御手段70を駆動するのに十分な電圧を
得ることができ、ロータ61の回転速度を良好に制御し
て遅いテンポの音響をより確実に生じさせることができ
る。
【0100】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0101】例えば、前記各実施形態では、電機エネル
ギが発電機60のみによって得られていたが、図9に示
すように、別の電機エネルギ発生手段として複数のソー
ラーセル110を設けてもよい。
【0102】また、図9において、符号111はスイッ
チ、符号112は抵抗、符号113は整流回路であり、
発電機60での発電とソーラーセル110での発電とが
同時に行われている時には、スイッチ111をオンに
し、ソーラーセル110側からの電流を抵抗112で消
費させて発電機60側に余計な電流が流れるのを防いで
いる。
【0103】このようなソーラーセル110を補助電源
として用いることにより、曲のテンポが遅く、発電機6
0での発電電圧が低い場合でも、そのような発電電圧に
ソーラーセル110からの電圧を加えることで回転制御
手段70(図3)を良好に駆動できる。
【0104】また、発電機60が回転していなくとも電
圧をコンデンサ69に充電でき、回転制御手段70を常
に立ち上げておくことができるから、発電機60を動作
させると直ぐにロータ61の調速を行え、正しいテンポ
の曲を即座に奏でることができる。
【0105】なお、このソーラーセル110は、回転制
御手段70を駆動するために用いられる点で、定電圧回
路620(図6)を駆動するためのソーラーセル610
(第2実施形態)とは異なる。
【0106】図10、図11は、第3実施形態における
ROM101(図7)をRAM120に代え、記憶され
ている例えばスピード信号データや制御データを適宜書
き換えできるように構成した例が示されている。
【0107】そして、この例では、発電機60のコイル
66を受信コイルとして作用させており、送信機121
から送信された書換データとしての外部信号は、コイル
66で受信された後にRAM120に出力され、RAM
120内のデータが書き換えられる。すなわち、RAM
120内のデータの書き換えが必要な時には、切換制御
回路103からの制御信号によって図11に示す回路中
のトランジスタ114がオン、トランジスタ115,1
16,117がオフになり、コイル66は一端が接地さ
れ、他端が浮いた状態になって受信コイルとなる。
【0108】このような例では、発電機60のコイル6
6は受信コイルを兼用し、この受信コイルで受信した外
部信号に基づいてRAM120内のデータが変更可能で
あるから、曲のテンポを幾通りにも制限なく可変でき、
しかも、その変更を遠隔操作によって容易に行える。
【0109】また、第1実施形態のオルゴール1は、ピ
ン53が回転円板52に植設されたタイプであったが、
ピン53を図12に示すようなドラム(シリンダ)13
0の外周面に植設したタイプのオルゴールであってもよ
い。
【0110】さらに、図示を省略するが、本発明の音響
装置としては、オルゴールに限定されるものではなく、
例えばメトロノームであってもよい。この際、メトロノ
ームは、例えば第3実施形態で説明した基準信号発生手
段を備えることでオルゴールと全く同じ構成を採用でき
る。つまり、基準信号をいわゆる GRAVE、LARGO、LENT
O、ADAGIO、LARGHETTO、ADAGIETTO、ANDANTE、ANDANTIN
O … PRESTO、PRESTISSIMO などの各テンポに対応した
周波数に可変できるようにし、これらのテンポに応じた
カチカチ音が出るように回転円板、ピン、および振動板
の形状、配置位置等を工夫すればよい。
【0111】前記各実施形態では、機械的エネルギを電
気的エネルギに変換する手段として電磁変換に基づく発
電機が用いられていたが、この他、例えばピエゾ発電に
基づく発電機を用いてもよい。ピエゾ発電を利用した場
合には、電磁変換に比べて高電圧を発生できるので、昇
圧に有利である。
【0112】さらに、本発明に係る機械的エネルギ源と
しては、バネ(ゼンマイ)などの弾性体だけではなく、
例えば圧縮空気などの流体を用いてもよい。
【0113】また、本発明の音響装置としては、各実施
形態のオルゴールと同様な構造を有するアラームなどで
あってもよく、主な構成として、機械的エネルギ源、発
電機、音響発生手段、回転制御手段を備えていれば任意
である。
【0114】さらに、本発明の音響装置としては、各実
施形態のオルゴールを備えた時計の他、電卓、ワープ
ロ、電子手帳、パソコンなどであってもよい。
【0115】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
機械的エネルギを電気的エネルギに変換する発電機を備
え、この発電機からの電気的エネルギで回転制御手段を
駆動して発電機を調速するため、電池等の電気エネルギ
源がなくとも、調速された電動機の回転によって、音響
発生手段から一定したテンポの音響を生じさせることが
できるという効果がある。
【0116】また、基準信号の周波数を変更可能にした
場合には、発電機の回転速度が基準信号に応じて調速さ
れることから、その基準信号の周波数を変えることで発
電機の回転速度も変えることができる。従って、基準信
号の周波数を所望のテンポの周波数に変えることによ
り、発電機の回転速度ひいては音響発生手段から発生す
る音響のテンポを任意に可変することができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す一部破断の斜視図
である。
【図2】第1実施形態の要部を示す拡大図である。
【図3】第1実施形態の一構成部品を示すブロック図で
ある。
【図4】第1実施形態の要部の回路図である。
【図5】第1実施形態の他の要部を示す回路図である。
【図6】本発明の第2実施形態を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第3実施形態を示すブロック図であ
る。
【図8】第3実施形態の一構成部品を説明するための説
明図である。
【図9】本発明の変形例を示す回路図である。
【図10】本発明の他の変形例を示すブロック図であ
る。
【図11】前記他の変形例の要部を示す回路図である。
【図12】本発明のさらに別の変形例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 音響装置としてのオルゴール 11 機械的エネルギ源としてのゼンマイ 50 音響発生手段 60 発電機 66,67 コイル 70 回転制御手段 74,630 回転検出手段としてのコンパレータ 80 昇圧回路 110 電気的エネルギ発生手段としてのソーラーセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G04C 10/00 G04C 10/00 C

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械的エネルギ源と、この機械的エネル
    ギ源で駆動されて当該機械的エネルギを電気的エネルギ
    に変換する発電機と、前記発電機の回転に連動して音響
    を発生する音響発生手段と、前記電気的エネルギを利用
    して前記発電機の回転速度を一定に調速する回転制御手
    段とを備えていることを特徴とする音響装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音響装置において、前
    記回転制御手段は、一定周期の基準信号を発生する基準
    信号発生手段と、前記発電機の回転速度を検出して該回
    転速度に応じた検出信号を発生する回転検出手段と、前
    記基準信号と前記検出信号とを比較して前記発電機の回
    転速度を一定に調速する制動制御手段とで構成されてい
    ることを特徴とする音響装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の音響装置において、前
    記基準信号の周波数が変更可能であることを特徴とする
    音響装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の音響装置において、前
    記基準信号の周波数に対応したデータが記憶される記憶
    手段を備えているとともに、前記発電機のコイルは受信
    コイルを兼用し、この受信コイルで受信した外部信号に
    基づいて前記記憶手段内のデータが変更可能であること
    を特徴とする音響装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の音響装
    置において、前記発電機で生じた電圧を昇圧させる昇圧
    回路を備えていることを特徴とする音響装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の音響装
    置において、前記音響発生手段は、前記回転制御手段に
    供給される電圧が一定値以上であることを検出した後に
    音響を発生可能に構成されていることを特徴とする音響
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の音響装
    置において、前記機械的エネルギが一定値以下になった
    時に当該機械的エネルギの供給を停止させるロック機構
    を備えていることを特徴とする音響装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の音響装
    置において、前記発電機とは別の電気的エネルギ発生手
    段を備えていることを特徴とする音響装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の音響装
    置において、オルゴールであることを特徴とする音響装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項3〜8のいずれかに記載の音響
    装置において、メトロノームであることを特徴とする音
    響装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の音
    響装置を用いたことを特徴とする電子機器。
JP11018674A 1999-01-27 1999-01-27 音響装置およびこれを用いた電子機器 Withdrawn JP2000214844A (ja)

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